
石岡市の登録文化財、「喫茶店四季」。
昭和5(1930)年頃に建てられた貸店舗です。
木造2階建てで、大正から昭和戦前に流行した看板建築です。
軒を前に出さず、建物前面を平坦にして、モルタルや銅板で仕上げて装飾をします。
此方の建物は、ギリシャのコリント様式風の柱頭飾りや、屋根上にある煙突状の突起物が素晴らしい。
ネットで拝見して以来、看板建築好きとして、訪問したいと思い続けてきたお店です。
現在出すことのできるメニューは、かなり限られているようで、迷うことなく「アイスコーヒー」350円をお願いしました。
注文を受けてから、女将さんが氷を割ってグラスに入れておられるのが印象的でした。
女将さんの話によれば、このお店は、元々女将さんのご両親がやっておられ、その後をお兄さんが継がれたとのこと。
ご両親からお兄さんの時代は寿司屋で、女将さんは石岡駅前で喫茶店をやっておられたそうです。
そして、お兄さんからこの店を引き継がれて、喫茶店とし現在に至るそうです。
と、ここまでお聞きしたところで政治談義好きの老紳士が来店され、それ以上のことは伺えず終いでした。
#看板建築