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WO2018008677A1 - 車両用空調装置 - Google Patents

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WO2018008677A1
WO2018008677A1 PCT/JP2017/024618 JP2017024618W WO2018008677A1 WO 2018008677 A1 WO2018008677 A1 WO 2018008677A1 JP 2017024618 W JP2017024618 W JP 2017024618W WO 2018008677 A1 WO2018008677 A1 WO 2018008677A1
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air conditioner
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慶典 川西
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カルソニックカンセイ株式会社
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    • B60H1/10Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant from cooling liquid of the plant from other radiator than main radiator the other radiator being situated in a duct capable of being connected to atmosphere outside vehicle
    • B60H1/12Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant from cooling liquid of the plant from other radiator than main radiator the other radiator being situated in a duct capable of being connected to atmosphere outside vehicle using an air blower

Definitions

  • the air conditioning case C includes a first passage 7 between the evaporator 4 disposed on the upstream side of the air flow and the heater core 5 disposed on the downstream side of the air flow.
  • the blown air that has passed through the evaporator 4 has a second passage 8 that bypasses the heater core 5.
  • the elastic member 13 is elastically deformed, the peripheral edge of the air mix door 11 and the seal surface 6a of the air conditioning case C are brought into close contact with each other, and the air mix door 11 and the air conditioning case C are sealed.
  • the air mix door 11 provided in the air conditioning case C of the vehicle air conditioner 1B is exemplified, but the present invention is not limited to this and can be applied to other sliding doors.

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

車両用空調装置(1A、1B)は、互いに接合して空気通路を形成する複数の分割ケース(C1~C3)を備え、前記空気通路に前記複数の分割ケース(C1~C3)を互いに接合する接合部(26a,26b)を含む開口部(K1~K4)が形成される空調ケース(C)と、摺動可能に配置され、開口部(K1~K4)を開閉するスライドドア(11)と、を備える。分割ケース(C1~C3)のそれぞれは、接合部(26a,26b)付近に、樹脂成形時に生じる所定角度の抜き勾配が付けられた抜き勾配面(T1)を有する。空調ケース(C)は、抜き勾配面(T1)で接合部(26a,26b)の付近に形成され、空気流れの方向で窪む凹部(A)を有する。スライドドア(11)には、凹部(A)の抜き勾配の逆勾配となる勾配(T2)がスライドドアの摺動方向の全長に亘って形成されている。

Description

車両用空調装置
 本発明は、車室内の空調を行う車両用空調装置に関する。
 従来から、空調ケースに、ベントドアを有するサイドベント吹出口、デフドアを有するデフ吹出口、フットドアを有するフット吹出口等を備えた車両用空調装置が種々提供されている。
 空調ケースは、樹脂で成形された複数の分割ケースから構成されている。
 そして、分割ケースの成形時における金型からの抜きを容易にするために、各分割ケースの端部に、型抜き勾配を形成している。そのため、空調ケースにおいて各分割ケース同士の接合部(繋ぎ目)には、型抜き勾配に起因する凹み(凹部)が形成される。
 ここで、空調ケース内に、エアミックスドア等を構成するスライドドアを前記接合部を含む分割ケース側の開口部に沿って設ける場合に、前記凹部からの空気漏れを防ぐように密封する必要がある。
 従来から、このような分割ケースの接合部に形成される凹部からの空気漏れを防ぐ工夫がなされている。
 特許文献1には、車両用空調装置の空調ケースC10を構成する分割ケースC10a、C10bの開口部に、開閉する膜状部材600(図8参照)を備えるスライドドア(図示せず)を設ける技術が提案されている。
 この技術では、膜状部材600が、送風空気の風圧Pによって開口部の枠(シール面)に接触することで、分割ケースC10a、C10bの接合部526に形成される凹部Aを密封している。
特開2007-112246号公報
 しかしながら、上記従来技術に係る車両用空調装置において、送風空気の風圧Pは常に変化しているため、膜状部材600がシール面に接触する状態と離脱する状態とが繰り返され、安定して開口を密封することが難しいという不都合があった。
 さらに、送風空気による膜状部材600の振動で、バタつき音等の騒音が生じる恐れがあった。
 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、騒音を防止することができ、かつ安定的に分割ケースの接合部に形成される凹部に密着して開口部を密封することのできる車両用空調装置を提供することを目的とする。
 本発明の一態様に係る車両用空調装置は、互いに接合して空気通路を形成する複数の分割ケースを備え、前記空気通路に前記複数の分割ケースを互いに接合する接合部を含む開口部が形成される空調ケースと、摺動可能に配置され、開口部を開閉するスライドドアと、を備える。複数の分割ケースのそれぞれは、接合部付近に、樹脂成形時に生じる所定角度の抜き勾配が付けられた抜き勾配面を有する。空調ケースは、抜き勾配面で接合部の付近に形成され、空気流れの方向で窪む凹部を有する。スライドドアには、凹部の対向する抜き勾配面の勾配と逆勾配となる勾配がスライドドアの摺動方向の全長に亘って形成されている。
 本発明の一態様に係る車両用空調装置は、各分割ケースの接合部の付近に各分割ケースの樹脂成形時に生じる所定角度の抜き勾配が付けられた抜き勾配面を有し、抜き勾配面で接合部の付近に凹部が形成され、スライドドアに凹部の抜き勾配の逆勾配となる勾配が該スライドドアの摺動方向の全長に亘って形成されているので、分割ケースの接合部に形成される凹部とスライドドアとが密着して空調ケースの開口部を安定的に密封することができる。
 また、従来のように接合部を密閉する膜状部材を用いる必要が無いので、部品点数を低減できると共に、送風空気による膜状部材の振動でバタつき音等の騒音が生じることを防止することができる。
図1は、第1実施形態に係る車両用空調装置の概略構成を示す縦断面図である。 図2は、第1実施形態に係る車両用空調装置に適用される空調ケースの概略構成を示す縦断面図である。 図3は、第1実施形態に係る車両用空調装置に適用されるスライドドア機構の概略構成を示す斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る車両用空調装置に適用されるスライドドア機構の概略構成を示す断面図である。 図5は、第1実施形態に係る車両用空調装置に適用される空調ケースとスライドドアの構成例を示す一部拡大断面図である。 図6は、第1実施形態に係る車両用空調装置に適用される空調ケースとスライドドアとの関係を示す平面断面図である。 図7は、第1実施形態に係る車両用空調装置に適用される空調ケースとスライドドアの変形例を示す断面図である。 図8は、従来技術に係る車両用空調装置の概略構成を示す断面図である。 図9は、第2実施形態に係る車両用空調装置に適用されるスライドドア機構の全体構成を示す一部構成を外した状態の斜視図である。 図10は、第2実施形態に係る車両用空調装置に適用されるスライドドア機構の断面図である。 図11は、第2実施形態に係る車両用空調装置におけるフルクールモードを説明する要部断面図である。 図12は、第2実施形態に係る車両用空調装置における中間モードを説明する要部断面図である。 図13は、第2実施形態に係る車両用空調装置におけるフルホットモードを説明する要部断面図である。 図14は、第2実施形態に係る車両用空調装置において、(a)は弾性部材がケースのシール面と接触する前の状態を説明する断面図、(b)は弾性部材がケースのシール面と接触した状態を説明する断面図である。 図15は、第2実施形態に係る車両用空調装置において、(a)は変形例の弾性部材がケースのシール面と接触する前の状態を説明する断面図、(b)は変形例の弾性部材がケースのシール面と接触した状態を説明する断面図である。 図16は、第2実施形態に係る車両用空調装置におけるスライドドアの要部斜視図である。
 (第1実施形態)
 以下、本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置1Aを図面に基づいて説明する。
 図1は、第1実施形態に係る車両用空調装置1Aの概略構成を示す縦断面図である。図2は、車両用空調装置1Aに適用される空調ケースCの概略構成を示す縦断面図である。
 また、図3は、車両用空調装置1Aに適用されるスライドドア機構SD1、SD2の概略構成を示す斜視図である。図4は、図3の斜視図における接合部26aを含む断面図であり、車両用空調装置1Aに適用されるスライドドア機構SD1、SD2の概略構成を示す断面図である。図5は、車両用空調装置1Aに適用されるスライドドア機構SD1またはSD2の空調ケースC、つまりC1,C2またはC2,C3、とスライドドア11との構成例を示す一部拡大断面図である。図6は、車両用空調装置1Aに適用される空調ケースC(C1,C2,C3)とスライドドア11との関係を示す平面断面図である。
 (車両用空調装置の概略構成)
 車両用空調装置1Aは、車両幅方向の両側に配置される空調部2、3を有し、車室(図示せず)の運転席と助手席を独立して空調するものである。
 各空調部2、3は、エバポレータ4とヒータコア5とが内部に配置され、ポリプロピレン(PP)等の樹脂で成形された空調ケース(ケース)Cを備える。空調ケースCは、各空調部2、3の外殻を形成するとともに、送風空気が流れる空気通路を形成している。
 空調ケースCは、空気流れの上流側に配置されたエバポレータ4と空気流れの下流側に配置されたヒータコア5との間に、エバポレータ4を通過した送風空気がヒータコア5を通る第1通路7と、エバポレータ4を通過した送風空気がヒータコア5をバイパスする第2通路8を有する。
 空気通路の最上流には、車室外の空気である外気を導入する外気導入口(図示せず)と、車室内の空気である内気を導入する内気導入口(図示せず)が設けられている。
 送風機(図示せず)によって空気通路に内気や外気を吸い込むと、吸い込まれた空気は、エバポレータ4やヒータコア5によって所望温度の空調風とされる。ヒータコア5の空気流れ下流側には、車室内に空調風を吹き出すデフロスタ吹出口9aとベント吹出口9bとフット吹出口9cが設けられている。
 スライドドア機構SD1、SD2を構成するスライドドア(エアミックスドア)11は、ドア本体12と、ドア本体12の後述するシール面6a、6b側に設けられた弾性部材13とを有する。
 弾性部材13は、例えばウレタンフォーム材から形成され、ドア本体12に貼り付けられている。ドア本体12は、エアミックスドア11の移動方向に延びると共に、エアミックスドア11の移動方向と直交する方向に長い四角形状に形成されている。ドア本体12は、空気流れの下流方向に向かって凸状に湾曲している。
 なお、スライドドア機構SD1、SD2を構成するドア本体12および弾性部材13の平面部の詳細な形状等については後述する。
 ドア本体12には、弾性部材13が設けられた側の反対側に、エアミックスドア11の移動方向に沿って配置されるラック14と、ドア本体12からエアミックスドア11の移動方向と直交する方向へ突出する左右一対のガイドピン15とが設けられている。
 ラック14は、ドア本体12の左右両側に配置されている。ガイドピン15は、ドア本体12の左右両側それぞれの上部及び下部に、計4箇所配置されている。
 空調ケースCには、ラック14と噛み合い、電動モータ(図示せず)で駆動される駆動歯車16が設けられている。空調ケースCには、さらに、エアミックスドア11の移動方向に延びて、各ガイドピン15を案内する一対のガイド溝17が設けられている。
 空調ケースCには、縦方向(エアミックスドア11の移動方向)に延びる左右一対の縦シール面6aと、横方向(エアミックスドア11の移動方向と直交する方向)に延びる中間横シール面6bが設けられている。
 各縦シール面6aには、第1切換位置(上端位置)と第2切換位置(下端位置)の間の移動過程でエアミックスドア11の左右の周縁11aが密着する。
 中間横シール面6bには、前記第1切換位置と前記第2切換位置の間の移動過程でエアミックスドア11の左右の周縁11aより内側の中央部11bが密着する。
 中間横シール面6bは、第1通路7と第2通路8の間を仕切る位置に配置された中間部材6cに設けられている。
 (空調ケースの構成)
 図2に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置1Aに適用される空調ケースCは、3つの分割ケースC1~C3で構成されている。
 即ち、図上、空調ケースCの分割ケースC1~C3は、左右方向に互いに隣接して配置されている。そして、空調ケースCは、左右に延設された三段のリブ101a~101cおよびリブ102a~102cを備えた中央分割ケースC2と、中央分割ケースC2の右側に接合され、左側に延設された三段のリブ100a~100cを備えた右側分割ケースC1と、中央分割ケースC2の左側に接合され、右側に延設された三段のリブ103a~103cを備えた左側分割ケースC3とから構成されている。
 なお、図2に示す実施の形態では、3つの分割ケースC1~C3で空調ケースCを構成する例を示したが、これには限定されず、2つの分割ケースで構成する場合、或いは4つ以上の分割ケースで構成する場合であってもよい。
 図2において模式的に示すように、各分割ケースC1~C3のリブ100a~100c、101a~101c、102a~102cおよび103a~103cには、樹脂成形を行う際の抜きを容易化するために所定角度(例えば、1°程度)の抜き勾配(テーパ)が付けられた抜き勾配面T1が形成されている。
 そして、各分割ケースC1~C3の各リブ100a~100c、101a~101c、102a~102cおよび103a~103cが対向し互いに接合される位置には、繋ぎ目としての接合部26a、26bが形成されている。
 なお、接合部26aを含む図2に垂直な断面、例えば図5,6等においても、図2と同様に各分割ケースC1~C3のリブ100a~100c、101a~101c、102a~102cおよび103a~103cには、各分割ケースC1~C3の樹脂成形時に生じる所定角度(例えば、1°程度)の抜き勾配が付けられた抜き勾配面T1が形成されている。
 また、各リブ100a~100c、101a~101c、102a~102cおよび103a~103cによって囲われた部位に開口部K1~K4が形成される。
 開口部K1,K2と開口部K3,K4は、それぞれスライドドア機構SD1、スライドドア機構SD2の移動方向で隣接して配置される。そして、スライドドア機構SD1は開口部K1,K2に対して、スライドドア機構SD2は開口部K3,K4に対して、それぞれ摺動して開閉する。
 なお、リブ100bと101b、およびリブ102bと103bが、図1における中間部材6cに相当する。
 (エアミックスドアの構成)
 図3~図6には、右側分割ケースC1と中央分割ケースC2で形成される開口部K1、K2を開閉するエアミックスドア11の構成例を示す。
 ここで、図5等に示すように、各分割ケースC1~C3の接合部26a付近には、各分割ケースC1~C3の樹脂成形時に生じる所定角度(例えば、1°程度)の抜き勾配面T1によって、空気流れの方向で窪む凹部(凹み)Aが形成されている。
 一方、エアミックスドア11には、対向する凹部Aの抜き勾配面T1の抜き勾配と逆勾配となる勾配が付けられた面T2がエアミックスドア11の摺動方向の全長に亘って形成されている(図3、図4等参照)。
 なお、本実施形態において、エアミックスドア11は、スライドドア本体12と、このスライドドア本体12の開口部K1~K4と対向する面に貼付される弾性部材13とを有している。
 ここで、本実施形態において、エアミックスドア11に形成される勾配が付けられた面T2は、スライドドア本体12に形成されている。
 エアミックスドア11のより具体的な構成例を説明すると、図4および図5に示すように、中間部材6cを構成するリブ100bおよび101bに、抜き勾配(テーパ)が付けられた抜き勾配面T1が形成されている。
 一方、エアミックスドア11を構成するドア本体12および弾性部材13の表面には、抜き勾配面T1の抜き勾配(テーパ)の逆勾配となる勾配が付けられた面T2が形成されている。
 これにより、ドア本体12および弾性部材13の表面は、中間部材6cを構成するリブ100bおよび101bの表面に密着した状態で開閉される。このため、このエアミックスドア11は、接合部26aを密封して、接合部26aからの送風空気の漏れを効果的に防ぐことができる。
 また、従来のように接合部26aを密閉する膜状部材を用いる必要が無いので、部品点数を低減できると共に、送風空気で膜状部材がバタつくことによって生じる騒音を無くすことができる。
 さらに、接合部26aの近傍において、弾性部材13の表面は勾配が付けられた面T2によって形成される頂点Vで接触している(図5参照)。このため、エアミックスドア11の移動時において、頂点V付近は接合部26aと線接触し、摺動抵抗を低減することができる。
 なお、弾性部材13の表面の頂点V付近に曲面(R)を形成する場合には、摺動抵抗をより低減することができる。
 また、図2および図6に示すように、左側分割ケースC3と中央分割ケースC2で形成される開口部K3、K4に、同様の構成のエアミックスドア11を設けるようにしてもよい。
 なお、弾性部材13として比較的厚さの薄いものを使用して、ドア本体12の表面に上述のような勾配が付けられた面T2を形成することにより、弾性部材13自体の表面にもドア本体12と同様の勾配が付けられた面T2を形成することができる。
 また、勾配が付けられた面T2は、スライドドア本体12に貼付された弾性部材13によって形成されるようにしてもよい。即ち、例えば弾性部材13自体の成形により、表面側に勾配が付けられた面T2の傾斜を形成するようにしてもよい。
 (変形例について)
 図7(a)~図7(c)を参照して、車両用空調装置1Aに適用される空調ケースCとエアミックスドア11の変形例について説明する。
 まず、図7(a)に示す変形例では、中間部材6cを構成するリブ100bおよび101bに形成される一様な勾配(テーパ)が付けられた抜き勾配面T1に代えて、分割ケースC1a、C2aの接合部26a近傍設けられる平坦部300と、この平坦部300に連続し、勾配(テーパ)が付けられた面T3が形成される連続部301を備えている。
 また、スライドドア機構SD3を構成するエアミックスドア11の表面は、平坦部300および連続部301に対応した形状とされ、一部に面T3の勾配(テーパ)と逆勾配の勾配が付けられた面T4が形成されている。
 これにより、このエアミックスドア11は、接合部26aを密封して、接合部26aからの送風空気の漏れを防ぐ効果を得ることができる。また、平坦部300を設けることにより、エアミックスドア11の頂点付近での接触面積を増やすことができ、圧力の集中を緩和して摩耗を低減することができる。
 図7(b)に示す変形例では、中間部材6cを構成するリブ100bおよび101bに形成される一様な勾配(テーパ)が付けられた抜き勾配面T1に代えて、分割ケースC1b、C2b側に負の曲率を有する凹面部302が形成されている。
 また、スライドドア機構SD4を構成するエアミックスドア11の表面は、凹面部302に対応した正の曲率を有する凸面が形成されている。
 これにより、このエアミックスドア11は、接合部26aを密封して、接合部26aからの送風空気の漏れを防ぐ等の効果を得ることができる。
 図7(c)に示す変形例では、中間部材6cを構成するリブ100bおよび101bの両面に形成される一様な勾配(テーパ)が付けられた抜き勾配面T1に代えて、分割ケースC1c、C2cのエアミックスドア11と対向しない面に平坦面303が設けられている。
 これにより、分割ケースC1c、C2c等の形状を単純化することができ、金型に要するコストなどを低減することができる。
 (第2実施形態)
 図9~図16を参照して、第2実施形態に係る車両用空調装置1Bについて、説明する。
 なお、第1実施形態に係る車両用空調装置1Aと同様の構成については、同一の符号を付す。
 本実施形態に係る車両用空調装置1Bに適用されるスライドドア機構Mは、図10に示す車両用空調装置1Bに設けられている。車両用空調装置1Bは、車両幅方向の両側に配置される空調部2、3を有し、車室(図示せず)の運転席と助手席を独立して空調する。
 各空調部2、3は、エバポレータ4とヒータコア5とが内部に配置された空調ケース(ケース)Cを備える。
 空調ケースCは、空気流れの上流側に配置されたエバポレータ4と空気流れの下流側に配置されたヒータコア5との間に、エバポレータ4を通過した送風空気がヒータコア5を通る第1通路7と、エバポレータ4を通過した送風空気がヒータコア5をバイパスする第2通路8を有する。
 空気通路の最上流には、車室外の空気である外気を導入する外気導入口(図示せず)と、車室内の空気である内気を導入する内気導入口(図示せず)が設けられている。
 送風機(図示せず)によって空気通路に内気や外気を吸い込むと、吸い込まれた空気は、エバポレータ4やヒータコア5によって所望温度の空調風とされる。
 ヒータコア5の空気流れの下流側には、車室内に空調風を吹き出すデフロスタ吹出口9aと、ベント吹出口9bと、フット吹出口9cが設けられている。
 図9及び図10に示すように、本実施形態のスライドドア機構Mは、空気通路の開位置と閉位置の間をスライド移動して、送風空気の温風と冷風の混合割合を可変するエアミックスドア(スライドドア)11を備えている。
 エアミックスドア11は、ドア本体12と、ドア本体12の後述するシール面6a側(図1の右側)に設けられた弾性部材13とを有する。
 ドア本体12は、エアミックスドア11の移動方向に延びると共に、空気流れの下流方向(図1の右方向)に向かって凸状に湾曲している。
 弾性部材13は、ウレタンフォーム材から形成され、ドア本体12の一方の面(接着面)12aに接着されている。
 なお、エアミックスドア11の具体的な構成例については、第1実施形態に係る車両用空調装置1Aと同様である(図3~図7参照)。
 ここで、図16に示すように、ドア本体12の他方の面12bには、エアミックスドア11の移動方向に配置されるラック14と、ドア本体12の他方の面12bからエアミックスドア11の移動方向と直交する方向へ突出する左右一対のガイドピン15とが、一体的に設けられている。ラック14は、ドア本体12の他方の面12bの左右両側に配置されている。ガイドピン15は、ドア本体12の左右両側それぞれの上部及び下部に、計4箇所配置されている。
 空調ケースCには、第2通路8の閉位置で少なくともエアミックスドア11の周縁が密着するシール面6aと、ラック14と噛み合い、エアミックスドア11を駆動する駆動歯車16と、エアミックスドア11の移動方向に延びて、各ガイドピン15を案内する一対のガイド溝17とが設けられている。
 エアミックスドア11の摺動方向における弾性部材13の端面であるスライド先端面13bの移動軌跡は、空調ケースCのシール面6aより離間する軌跡に設定されている。
 ここで、図14(b)に示すように、弾性部材13のスライド先端面13bより後側の位置、つまり、空気流れの下流側に離間した位置で、弾性部材13は、空調ケースCのシール面6aに接触する。
 なお、図10~図13に示す構成例では、ドア本体12のエアミックスドア11の摺動方向における先端部12cは、空調ケースCのシール面6aより離間する方向に比較的緩いカーブで曲げられた後、移動軌跡と略平行となる形状とされている。
 一方、図14に示す構成例では、ドア本体12の先端部12cは、空調ケースCのシール面6aより離間する方向に比較的急なカーブで曲げられている。
 弾性部材13のスライド先端面13bを含む先端部13aは、ドア本体12の先端部12cに沿って設けられている。
 フルクールモードでは、図11に示すように、エアミックスドア11が下降して第1通路7が閉じられる。このとき、エバポレータ4を通過した全ての送風空気は、第2通路8を通りヒータコア5をバイパスして冷風となる。
 中間モードでは、図12に示すように、エアミックスドア11が中間位置まで移動して第1通路7,第2通路8がそれぞれ部分的に開く。このとき、送風空気は、一部がヒータコア5で加熱された後に混合され、中間温度の送風空気となる。
 フルホットモードでは、図13に示すように、エアミックスドア11が上昇して第2通路8が閉じられる。このとき、エバポレータ4を通過した全ての送風空気は、第1通路7を通ってヒータコア5で加熱され、温風となる。
 これにより、エアミックスドア11は、ヒータコア5を流れる送風空気とヒータコア5をバイパスする送風空気との割合を調整する。この風量割合によって所望温度の空調風を生成する。
 上記構成において、ドア本体12と弾性部材13を有するエアミックスドア11を空調ケースC内の第2通路8の開位置から閉位置にスライド移動すると、弾性部材13のスライド先端面13bは、空調ケースCのシール面6aより離間する移動軌跡上を通って移動する。このとき、弾性部材13は、弾性部材13のスライド先端面13bより後側の位置で、空調ケースCのシール面6aに接触する。
 これにより、弾性部材13が弾性変形してエアミックスドア11の周縁と空調ケースCのシール面6aが密着し、エアミックスドア11と空調ケースCの間のシールが行なわれる。
 以上のように、本実施形態によれば、弾性部材13のスライド先端面13bを空調ケースCのシール面6aより離間する状態に保つことにより、弾性部材13のスライド先端面13bに空調ケースC側から外力が掛かることを防止でき、弾性部材13のスライド先端面13bを含む先端部13aの損傷やドア本体12からの剥離を防止できる。このため、本実施形態によれば、弾性部材13の耐久性向上を図ることができる。
 また、弾性部材13が、ドア本体12の一方の面(接着面)12aに接着されているので、隙間を有効に塞ぐことができる。
 なお、弾性部材13と空調ケースCの枠体との間における摩擦力を低減し、パッキンの剥がれを防止するために、パッキンと前記枠体とは、スライドドア(エアミックスドア)11の摺動方向において、エアミックスドア11の摺動方向の先端面13bより後側の位置で接触させるとよい。
 (変形例)
 前記実施形態では、ドア本体12の先端部12cが空調ケースCのシール面6aより離間する方向に曲げられている。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。一変形例として、図15(a),(b)に示すように、弾性部材13の先端部13aを薄く形成して、空調ケースCのシール面6aより離間する方向に窪ませることもできる。
 この場合、ドア本体12の先端部12cは平坦状に形成され、この平坦状の先端部12cに沿って、弾性部材13のスライド先端面13bを含む先端部13aが設けられている。これにより、エアミックスドア11の移動時に、弾性部材13のスライド先端面13bを空調ケースCのシール面6aより離間する状態に保つことができ、弾性部材13のスライド先端面13bに空調ケースC側から外力が掛かることを防止できる。
 なお、図16に示すように、弾性部材13の厚さは変わらず、ドア本体12の先端はカール部と平面部で構成され、前記カール部に弾性部材13が接着され、平面部にシール先端部13aが接着されることによって、ドア本体12とシール先端部13aの接着安定性を更に高めることができる。
 本実施の形態では、車両用空調装置1Bの空調ケースCに設けられるエアミックスドア11を例示したが、これに限定されず、他のスライドドアに適用することもできる。
 以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
 本出願は、日本国特許出願第2016-134955号(2016年7月7日出願)に基づく優先権を主張しており、この出願の全内容が参照により本願明細書に組み込まれる。
 本発明の態様に係る車両用空調装置は、騒音を防止することができ、かつ安定的に分割ケースの接合部に形成される凹部に密着して開口部を密封することができる。
 1A、1B 車両用空調装置 C 空調ケース(ケース) C1 右側分割ケース C2 中央分割ケース C3 左側分割ケース 4 エバポレータ 5 ヒータコア 6b 中間横シール面 6c 中間部材 7 第1通路 8 第2通路 11 スライドドア(エアミックスドア) 12 ドア本体 12c 先端部 13 弾性部材 13a 先端部 13b スライド先端面 26a、26b 接合部 K1~K4 開口部 SD1、SD2 スライドドア機構 T1、T2 勾配面 V 頂点

Claims (8)

  1.  互いに接合して空気通路を形成する複数の分割ケースを備え、前記空気通路に前記複数の分割ケースを互いに接合する接合部を含む開口部が形成される空調ケースと、
     摺動可能に配置され、前記開口部を開閉するスライドドアと、を備え、
     前記複数の分割ケースのそれぞれは、前記接合部の付近に、樹脂成形時に生じる所定角度の抜き勾配が付けられた抜き勾配面を有し、
     前記空調ケースは、前記抜き勾配面で前記接合部の付近に形成され、空気流れの方向で窪む凹部を有し、
     前記スライドドアには、対向する前記凹部の前記抜き勾配面の勾配と逆勾配となる勾配が前記スライドドアの摺動方向の全長に亘って設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  2.  前記スライドドアは、
     スライドドア本体と、
     該スライドドア本体の前記開口部と対向する面に貼付される弾性部材と、
     を有することを特徴する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3.  前記空調ケースは、前記空気通路の閉位置で少なくとも前記スライドドアの周縁が密着するシール面を有し、
     前記スライドドアは、ドア本体と、前記ドア本体の前記シール面の側に設けられた前記弾性部材を有し、
     前記閉位置では前記弾性部材が前記シール面に密着し、
     前記スライドドアの前記摺動方向における前記弾性部材の端面の移動軌跡が前記シール面より離間する軌跡に設定され、前記弾性部材の前記端面より後側の位置で、前記弾性部材が前記シール面と接触することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4.  前記ドア本体の前記スライドドアの前記摺動方向における先端部が薄く形成され、且つ、前記空調ケースの前記シール面より離間する方向に窪み、
     前記ドア本体の前記先端部に、前記弾性部材の前記端面を含む先端部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5.  前記ドア本体の前記スライドドアの前記摺動方向における先端部は、前記空調ケースの前記シール面より離間する方向に曲げられ、前記ドア本体の前記先端部に、前記弾性部材の前記端面を含む先端部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  6.  前記ドア本体の前記先端部が薄く形成され、且つ、前記空調ケースの前記シール面より離間する方向に窪むことを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7.  前記スライドドアに形成される前記勾配は、前記スライドドア本体に形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6の何れか1項に記載の車両用空調装置。
  8.  前記スライドドアに形成される前記勾配は、前記スライドドア本体に貼付された前記弾性部材によって形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6の何れか1項に記載の車両用空調装置。
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