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JP6326231B2 - 殺菌剤としてのヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体 - Google Patents

殺菌剤としてのヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、ヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体、それらの農薬的に活性な塩、それらの使用、並びに、植物の内部及び/若しくは表面上又は植物の種子の内部及び/若しくは表面上に存在する有害な植物病原性菌類を防除するための方法及び組成物、そのような組成物を調製する方法、並びに、処理された種子、並びに、農業において、園芸において、森林において、動物の衛生において、材料物質(materials)の保護において、家庭内及び衛生の分野において、有害な植物病原性菌類を防除するためのそれらの使用に関する。本発明は、さらに、ヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体を調製するための調製方法にも関する。
ヘテロ環で置換されている特定のチアゾール類を殺菌性作物保護剤として使用することができることは知られている(公開番号で示されている以下の特許出願を参照されたい:WO 07/014290、WO 08/013925、WO 08/013622、WO 08/091594、WO 08/091580、WO 09/055514、WO 09/094407、WO 09/094445、WO 09/132785、WO 10/037479、WO 10/065579、WO 2010/066353; 出願番号で示されている以下の特許出願の参照されたい:DE102010000662.9、PCT/EP2010/003499、EP09174510.9、EP09174614.9、EP09180073.0、EP10161264.6、EP10163067.1、EP10164099.3、EP10172486.2、EP10174012.4、EP10189067.1)。
国際特許出願公開第WO 07/014290号 国際特許出願公開第WO 08/013925号 国際特許出願公開第WO 08/013622号 国際特許出願公開第WO 08/091594号 国際特許出願公開第WO 08/091580号 国際特許出願公開第WO 09/055514号 国際特許出願公開第WO 09/094407号 国際特許出願公開第WO 09/094445号 国際特許出願公開第WO 09/132785号 国際特許出願公開第WO 10/037479号 国際特許出願公開第WO 10/065579号 国際特許出願公開第WO 2010/066353号 独国特許出願第DE102010000662.9号 国際特許出願第PCT/EP2010/003499号 欧州特許出願第EP09174510.9号 欧州特許出願第EP09174614.9号 欧州特許出願第EP09180073.0号 欧州特許出願第EP10161264.6号 欧州特許出願第EP10163067.1号 欧州特許出願第EP10164099.3号 欧州特許出願第EP10172486.2号 欧州特許出願第EP10174012.4号 欧州特許出願第EP10189067.1号
現代の作物保護組成物に求められる生態学的及び経済学的な要求、例えば、活性スペクトル、毒性、選択性、施用量、残留物の形成及び望ましい製造方法などに関する要求は、継続的に増大しており、また、例えば抵抗性に関する問題も存在し得るので、少なくとも一部の領域において既知組成物よりも有利な新規作物保護組成物(特に、殺菌剤)を開発することは絶えることのない目標である。
驚くべきことに、本発明のヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体が、上記目標の少なくとも幾つかの面を達成し、作物保護組成物として、特に、殺菌剤として、使用するのに適しているということが分かった。
本発明は、式(I)
Figure 0006326231
〔式中、ラジカルは、それぞれ、以下のように定義される:
Aは、フェニル(ここで、該フェニルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で5までのさらなる置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、ZA−1から選択される)であり;
又は、
Aは、場合によりベンゾ縮合されていてもよい、置換されていないか又は置換されている5員又は6員のヘテロアリール(ここで、該ヘテロアリールは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で4までのさらなる置換基を含むことができ、その際、炭素上の該置換基はそれぞれ独立してZA−2から選択され、及び、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してZA−3から選択される)であり;
A−1は、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、チオキシ、ニトロ、シアノ、−C(=O)H、−C(=O)OH、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ハロシクロアルキル、ハロシクロアルケニル、ヒドロキシアルキル、シアノアルキル、ホルミルアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、アルキニルオキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルアミノアルキル、ハロアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロアルケニル、アルコキシ、アルキルシクロアルキルアルキル、ハロシクロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、シクロアルキルチオ、アルキニルチオ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルコキシ、ハロアルケニルオキシ、ハロアルキニルオキシ、シクロアルコキシ、アルコキシアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、ハロアルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、シクロアルキルアルキル、ハロシクロアルキルアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、アルキルアミノカルボニルオキシ、アルキルカルボニルアルコキシ、シクロアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、トリアルキルシリル、−SF、フェニル、−C(=O)NR又は−NRであり;
A−2及びRG1は、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、チオキシ、ニトロ、シアノ、−C(=O)H、−C(=O)OH、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル、ホルミルアルキル、アルコキシアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルシクロアルキル、アルコキシ、アルキルシクロアルキルアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキニルチオ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、ハロアルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、シクロアルキルアルキル、ハロシクロアルキルアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルカルボニルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルオキシ、−C(=O)NR又は−NRであり;
A−3及びRG2は、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、−C(=O)H、−C(=O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルコキシアルキル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、フェニル又はベンジルであり;
、R及びRは、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、シクロアルキル、ベンジル又はフェニルであり;
は、NRL12又はC(RL11であり;
L11は、同一であるか又は異なっており、そして、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、−C(=O)H、−C(=O)OH、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルチオ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、トリアルキルシリルオキシ、−NR又は−C(=O)NRであり;又は、
2つのRL11ラジカルは、それらが結合している炭素原子と一緒に、シクロプロピル環を形成し;又は、
2つのRL11ラジカルは、=CH、=COR、=NOR又は=CHN(Rであり;
L12は、水素、−C(=O)H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、ハロアルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、フェニル又はベンジルであり;
は、硫黄又は酸素であり;
Xは、炭素又は窒素であり;
X2及びRは、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ又はヒドロキシルであり;,
は、オキソ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ又はヒドロキシルであり;
pは、0、1又は2であり;
Gは、5員ヘテロアリール(ここで、該ヘテロアリールは、X及びQで置換されており、並びに、他の点では、置換されていなくても又は置換されていてもよく、その際、炭素上の該置換基はそれぞれ独立してRG1から選択され、及び、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してRG2から選択される)であり;
は、飽和の又は部分的若しくは完全に不飽和の5員ヘテロシクリル(ここで、該ヘテロシクリルは、G及び−C(=Y)−Y−Rで置換されており、並びに、他の点では、置換されていなくても又は置換されていてもよく、その際、該置換基はそれぞれ独立してRQ1から選択される)であり;
Q1は、
Qの5員ヘテロシクリルの炭素に結合している場合
水素、オキソ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、−CHO、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−C(=O)NR、−NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、ハロシクロアルキルアルキル、アルキルシクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロシクロアルケニル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ホルミルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ハロアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルコキシ、ハロシクロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アルケニルオキシ、ハロアルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルキニルオキシ、アルコキシアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、ハロアルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、シクロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、トリアルキルシリル、アルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノ、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールラジカル(ここで、該フェニル又は該5員若しくは6員のヘテロアリールラジカルは、以下のものからそれぞれ独立して選択される最大で2つのさらなる置換基を有し得る:アルケニル、アルケニルアミノ、アルケニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニル、アルキニルアミノ、アルキニルオキシ、アルキニルチオ、アルコキシ、アルコキシアルケニル、アルコキシアルキニル、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、アルコキシアルキルアミノカルボニル、アルコキシアルキルカルボニル、アルコキシアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルコキシ、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシハロアルコキシ、アルコキシハロアルキル、アルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニルアルキルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミノスルホニル、アルキルアミノチオカルボニル、アルキルアミノチオカルボニルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルコキシ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルチオ、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロアルキルアルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノカルボニル、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキルチオカルボニル、アルキルチオカルボニルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、C(=N−OR)R、C(=O)H、C(=O)NHCN、C(=O)OH、シアノ、シアノアルコキシ、シアノアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルオキシアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルコキシアルキル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシ、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルシクロアルキル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルチオ、ジアルコキシアルキル、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノチオカルボニル、ジアルキルアミノチオカルボニルアミノ、ハロゲン、ハロアルケニル、ハロアルケニルオキシ、ハロアルキニル、ハロアルキニルオキシ、ハロアルコキシ、ハロアルコキシアルコキシ、ハロアルコキシアルキル、ハロアルコキシアミノ、ハロアルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニルアミノ、ハロアルコキシハロアルコキシ、ハロアルコキシハロアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルアミノ、ハロアルキルアミノアルキル、ハロアルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルオキシ、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、ハロアルキルチオ、ハロシクロアルケニル、ハロシクロアルケニルオキシアルキル、ハロシクロアルコキシ、ハロシクロアルコキシアルキル、ハロシクロアルキル、ハロシクロアルキルアルキル、ハロシクロアルキルカルボニルオキシ、ハロジアルキルアミノ、ハロジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、NHCHO、NHCN、ニトロ、フェニルスルホニルアミノ、SH、SF、SONHCN、チオキシ、トリアルキルシリル、水素)であり;
Qの5員ヘテロシクリルの窒素に結合している場合
水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、ベンジル、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、−C(=O)H、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキルカルボニルアルキル又はアルキルカルボニルであり;
は、酸素又は硫黄であり;
は、酸素、硫黄又は−(NRY3)−であり;
Y3は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロシクロアルキル、ベンジル、フェニル、NR、アルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、トリアルキルシリル、ベンジルオキシカルボニル、アルコキシ、ハロアルコキシ、フェノキシ又はベンジルオキシであり;
は、置換されているC−C−アルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q及び/又はZ1aから選択される)であり;又は、
は、Y=O、S、−NH−である場合、置換されていないか又は置換されているC−C10−アルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q及びZ1bから選択される)であり;又は、
は、Y=−(NRY3)−であり且つRY3≠Hである場合、置換されているC−C10−アルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q及び/又はZ1bから選択される)であり;又は、
は、Y=Sであり且つY=−(NRY3)−であり且つRY3≠Hである場合、置換されていないC−C10−アルキルであり;又は、
は、Y=−(NRY3)−であり且つRY3≠Hであり且つY≠Sである場合、置換されていないC−C11−アルキルであり;又は、
は、置換されていないか又は置換されているC−C−アルケニル又はC−C−アルキニル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q及び/又はZ1cから選択される)であり;又は、
は、置換されているC−C−シクロアルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q、Z1d、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は、
は、置換されているC−C−シクロアルキル−C−C−アルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q、Z1d、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は、
は、YがNRY3である場合、置換されていないC−C−シクロアルキル−C−C−アルキルであり;又は、
は、置換されていないか又は置換されているC−C10−シクロアルケニル又はC−C10−シクロアルケニル−C−C−アルキル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q、Z1e、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は、
は、置換されていないか又は置換されているフェニル、ベンジル又はナフタレニル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−L及び/又はZ1fから選択される)であり;又は、
は、飽和の又は部分的若しくは完全に不飽和の置換されていないか又は置換されている二環式又は三環式の8員〜11員の炭素環式環系又はヘテロ環式環系(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、Z1g、オキソ及び/又はチオキソから選択される)を表し;又は、
は、置換されていないか又は置換されている5員又は6員のヘテロアリールラジカル(ここで、炭素上の該置換基はそれぞれ独立して−L及び/又はZ1hから選択され、並びに、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1iから選択される)であり;又は、
は、ベンゾ縮合されている置換されていないか又は置換されている5員又は6員のヘテロアリールラジカル(ここで、炭素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1jから選択され、及び、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1kから選択される)であり;又は、
は、置換されていないか又は置換されている5員、6員又は7員の非芳香族(飽和又は部分的不飽和)ヘテロシクリル系(ここで、炭素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1l、オキソ及び/又はチオキソから選択され、並びに、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1mから選択される)であり;又は、
は、Yが−(NRY3)−である場合、RY3と共に、それらが結合している窒素原始と一緒に、5員〜15員の置換されていないか又は置換されている飽和又は部分的飽和又は不飽和の単環式、二環式又は三環式の環系(ここで、該環系は、N、O及びSから選択される最大で2個のさらなるヘテロ原子を含むことができ、その際、2個の酸素原子は隣接せず、並びに、ここで、炭素上の可能な置換基はそれぞれ独立してR10、オキソ及び/又はチオキソから選択され、並びに、窒素上の可能な置換基はそれぞれ独立してR11から選択される)を形成し;又は、
は、Yが硫黄である及び/又はYが硫黄である場合、置換されていないC−C−アルキル、置換されていないC−C−シクロアルキル又は置換されていないC−C−シクロアルキル−C−C−アルキルであり;
は、フェニル環(ここで、該フェニル環は、それぞれ独立してZ1fから選択される最大で2つの置換基を有する)であり;又は、
は、5員又は6員のヘテロアリールラジカル(ここで、該ヘテロアリールラジカルは、最大で2つの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:
炭素上の置換基:水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ホルミル、SH、ニトロ、NR、アルキル、アルケニル、アルケニルオキシ、アルキニル、アルキニルオキシ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、アルキルシクロアルキルアルキル、アルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルチオ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、トリアルキルシリル又はフェニル;
窒素上の置換基:水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、ベンジル、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、C(=O)H、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアルキル又はアルキルカルボニル;
から選択される)であり;
及びRは、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、シクロアルキル、ベンジル、フェニル、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル又はトリアルキルシリルであり;
は、直接結合、−O−、−C(=O)、−S(O)、−CHR、−NR−、−(C=O)O−、−(C=O)NR−、−O(C=O)−又は−NR(C=O)−であり;
mは、0、1又は2であり;、
1aは、シアノ、ハロゲン、ニトロ、ホルミル、NR、ハロアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、トリアルキルシリル、フェニル、ヒドロキシル、SH、オキソ、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ハロアルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキルオキシ、ハロシクロアルキルオキシ、ハロシクロアルキルアルキルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルチオ又はハロアルキルチオ、フェノキシであり;
1b、Z1c、Z1d、Z1e、Z1gは、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、シアノ、ハロゲン、ニトロ、NR、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、トリアルキルシリル、フェニル、ヒドロキシル、SH、オキソ、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ハロアルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキルオキシ、ハロシクロアルキルオキシ、ハロシクロアルキルアルキルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニル、アルキルチオ又はハロアルキルチオ、フェノキシであり;
1fは、水素、アルケニル、アルケニルアミノ、アルケニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニル、アルキニルアミノ、アルキニルオキシ、アルキニルチオ、アルコキシ、アルコキシアルケニル、アルコキシアルキニル、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、アルコキシアルキルアミノカルボニル、アルコキシアルキルカルボニル、アルコキシアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルコキシ、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシハロアルコキシ、アルコキシハロアルキル、アルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニルアルキルアミノ、アルキルアミノカルボニルアミノ、アルキルアミノスルホニル、アルキルアミノチオカルボニル、アルキルアミノチオカルボニルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルコキシ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルチオ、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロアルキルアルキル、アルキルスルフィニル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアミノカルボニル、アルキルチオ、アルキルチオアルキル、アルキルチオカルボニル、アルキルチオカルボニルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、C(=N−OR)R、C(=O)H、C(=O)NHCN、C(=O)OH、シアノ、シアノアルコキシ、シアノアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルオキシアルキル、シクロアルコキシ、シクロアルコキシアルキル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルコキシ、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルシクロアルキル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルチオ、ジアルコキシアルキル、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルアミノ、ジアルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノチオカルボニル、ジアルキルアミノチオカルボニルアミノ、ハロゲン、ハロアルケニル、ハロアルケニルオキシ、ハロアルキニル、ハロアルキニルオキシ、ハロアルコキシ、ハロアルコキシアルコキシ、ハロアルコキシアルキル、ハロアルコキシアミノ、ハロアルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニルアミノ、ハロアルコキシハロアルコキシ、ハロアルコキシハロアルキル、ハロアルキル、ハロアルキルアミノ、ハロアルキルアミノアルキル、ハロアルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニルアミノ、ハロアルキルカルボニルオキシ、ハロアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、ハロアルキルチオ、ハロシクロアルケニル、ハロシクロアルケニルオキシアルキル、ハロシクロアルコキシ、ハロシクロアルコキシアルキル、ハロシクロアルキル、ハロシクロアルキルアルキル、ハロシクロアルキルカルボニルオキシ、ハロジアルキルアミノ、ハロジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、NHCHO、NHCN、ニトロ、フェニルスルホニルアミノ、SH、SF、SONHCN、チオキシ、トリアルキルシリルであり;
1h、Z1j及びZ1lは、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、オキソ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、−CHO、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−C(=O)NR、−NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルシクロアルキル、ハロシクロアルキルアルキル、アルキルシクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロシクロアルケニル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、シクロアルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ホルミルアルキル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ハロアルキルアミノアルキル、シクロアルキルアミノアルキル、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルコキシ、ハロシクロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アルケニルオキシ、ハロアルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルキニルオキシ、アルコキシアルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、ハロアルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、シクロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、トリアルキルシリル、アルキルスルホニルアミノ、ハロアルキルスルホニルアミノであり;
1i、Z1k及びZ1mは、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニル、ベンジル、アルキルスルホニル、−C(=O)H、アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル又はアルキルカルボニルであり;
10は、水素、シアノ、ハロゲン、NR、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、トリアルキルシリル、フェニル、ヒドロキシル、オキソ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ又はハロアルキルチオであり;
11は、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、トリアルキルシリル、ベンジル、フェニル、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、C(=O)H、アルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルキルカルボニル又はハロアルキルカルボニルである〕
で表される化合物、並びに、式(I)で表される化合物の塩、金属錯体及びN−オキシドを提供する。
下記化合物は、式(I)で表される化合物から除外される:
Figure 0006326231
式(I)で表される化合物から除外される化合物は、WO 2008013925(第261頁及び第264頁)及びWO 2008013622(第259頁及び第262頁)に開示されている。
本発明は、さらにまた、式(I)で表される化合物の殺菌剤としての使用も提供する。
本発明の式(I)で表されるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは、有害な植物病原性菌類を防除するのに非常に適している。上記で記載した本発明の化合物は、特に、強力な殺菌活性を示し、作物保護において、家庭内及び衛生の分野において、並びに、材料物質の保護において、使用することができる。
式(I)で表される化合物は、純粋な形態で存在し得るか、又は、種々の可能な異性体形態の混合物として、特に、立体異性体(例えば、E及びZ、トレオ及びエリトロ)の混合物として、及び、さらに、光学異性体(例えば、R異性体及びS異性体又はアトロプ異性体)の混合物として、及び、適切な場合には、さらに、互変異性体の混合物としても存在し得る。E異性体とZ異性体の両方、及び、トレオ異性体とエリトロ異性体の両方、及び、さらに、光学異性体、これら異性体の任意の望ましい混合物、及び、可能な互変異性体が特許請求されている。
式(I)で表される本発明化合物のラジカルの定義は、以下の好ましい定義、さらに好ましい定義及び最も好ましい定義を有している。
Aは、好ましくは、フェニル(ここで、該フェニルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で2つまでの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:
ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、−NR、−C(=O)NR、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−ハロシクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ヒドロキシル−C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニルオキシ又は−C(=O)H;
から選択される)であり;又は、
Aは、好ましくは、以下の群:フラン−2−イル、フラン−3−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、ピロール−1−イル、ピロール−2−イル、ピロール−3−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、イソチアゾール−5−イル、ピラゾール−1−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、イミダゾール−1−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリダジン−3−イル、ピリダジン−4−イル、ピラジン−2−イル、ピラジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル又はピリミジン−5−イル;
から選択されるヘテロ芳香族ラジカル(ここで、該ヘテロ芳香族ラジカルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で2つまでの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:
炭素上の置換基
ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、−NR、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−ハロシクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニルオキシ又はフェニル;
窒素上の置換基
−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル、C−C10−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキルカルボニル、フェニル、ベンジル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、−C(=O)H又はC−C−アルキルカルボニル;
から選択される)であり;又は、
Aは、さらに好ましくは、フェニル(ここで、該フェニルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で2つまでのさらなる置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:
フッ素、臭素、ヨウ素、塩素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、1,1−ジメルエチル、クロロフルオロメチル、ジクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、エトキシ、1−メチルエトキシ、n−プロポキシ、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、1−メチルエチルチオ、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、ジフルオロメチルチオ又はトリフルオロメチルチオ;
から選択される)であり;又は、
Aは、さらに好ましくは、以下の群:フラン−2−イル、フラン−3−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、ピロール−1−イル、ピロール−2−イル、ピロール−3−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、イソチアゾール−5−イル、ピラゾール−1−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、イミダゾール−1−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリダジン−3−イル、ピリダジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル又はピリミジン−5−イル;
から選択されるヘテロ芳香族ラジカル(ここで、該ヘテロ芳香族ラジカルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で2つまでの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、下記リスト:
炭素上の置換基
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、1,1−ジメルエチル、クロロフルオロメチル、ジクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、エトキシ、1−メチルエトキシ、n−プロポキシ、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、1−メチルエチルチオ、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ又はフェニル;
窒素上の置換基
メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、メチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、メチルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、クロロメチルカルボニル、2,2−トリフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2−ジフルオロエチル又は2−クロロ−2−フルオロエチル;
から選択される)であり;又は、
Aは、最も好ましくは、ピラゾール−1−イル(ここで、該ピラゾール−1−イルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で2つまでの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:
メチル、エチル、塩素、臭素、フッ素、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチル;
から選択される)であり;又は、
Aは、最も好ましくは、フェニル(ここで、該フェニルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で2つまでの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:
メチル、エチル、ヨウ素、塩素、臭素、フッ素、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチル;
から選択される)である。
、R及びRは、好ましくは、は、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、ベンジル又はフェニルであり、並びに、さらに好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル又は1,1−ジメルエチルである。
は、好ましくは、C(RL11(さらに好ましくは、CHRL11)又はNRL12であり、及び、最も好ましくは、CHである。
L11は、好ましくは、水素、メチル、エチル又はシクロプロピルであり;又は、
2つのRL11ラジカルは、それらが結合している炭素原子と一緒に、シクロプロピル環を形成し;又は、
2つのRL11ラジカルは、=CHN(Rであり;
L11は、さらに好ましくは、水素又はメチルである。
L12は、好ましくは、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシカルボニルであり、及び、さらに好ましくは、水素又はメチルであり、及び、最も好ましくは、水素である。
は、好ましくは、酸素又は硫黄であり、及び、さらに好ましくは、酸素である。
Xは、炭素又は窒素であり、及び、好ましくは、炭素である。
X2は、好ましくは、水素、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、ハロゲン、シアノ又はヒドロキシルであり、及び、さらに好ましくは、水素、フッ素、塩素、臭素又はヒドロキシルであり、及び、最も好ましくは、水素又はフッ素である。
は、好ましくは、水素又はC−C−アルキルであり、及び、さらに好ましくは、水素及びメチルである。
は、好ましくは、オキソ、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、ハロゲン、シアノ又はヒドロキシルであり、及び、さらに好ましくは、フッ素、塩素、臭素又はヒドロキシルであり、及び、最も好ましくは、フッ素である。
pは、好ましくは、0〜1であり、及び、さらに好ましくは、0である。
Gは、好ましくは
Figure 0006326231
〔ここで、「v」によって特定されている結合は直接Xに結合しており、及び、「w」によって特定されている結合は直接Qに結合している〕であり;
Gは、さらに好ましくは、G、G又はGであり、及び、最も好ましくは、G1である。
G1は、好ましくは、水素又はハロゲンであり、及び、さらに好ましくは、水素である。
は、好ましくは
Figure 0006326231
Figure 0006326231
〔ここで、「*」によって特定されている結合は直接Gに結合しており、及び、同時に、「#」によって特定されている結合は直接−C(=Y)−Y−Rに結合している;又は、ここで、「*」によって特定されている結合は直接−C(=Y)−Y−Rに結合しており、及び、同時に、「#」によって特定されている結合は直接Gに結合している〕であり;
は、さらに好ましくは
Figure 0006326231
〔ここで、「x」によって特定されている結合は直接Gに結合しており、及び、「y」によって特定されている結合は直接−C(=Y)−Y−Rに結合している〕であり;
は、最も好ましくは、Q1−24−3である。
Q1は、好ましくは、は、同一であるか又は異なっており、そして、独立して、
Qの5員ヘテロシクリルの炭素に結合している場合
水素、シアノ、−NR、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロシクロアルキル、C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−シクロアルコキシ、C−C−ハロシクロアルコキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−ハロアルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−ハロアルキニルオキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−ハロアルキルカルボニルオキシ、C−C−シクロアルキルカルボニルオキシ、C−C−アルキルカルボニル−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−シクロアルキルチオ、フェニル又は5員若しくは6員のヘテロアリールラジカル(ここで、該フェニル又は該5員若しくは6員のヘテロアリールラジカルは、以下のものからそれぞれ独立して選択される最大で2つの置換基を有している:C−C−アルケニル、C−C−アルケニルアミノ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルケニルチオ、C−C−アルキニル、C−C−アルキニルアミノ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−アルキニルチオ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシアミノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニルアミノ、C−C−アルコキシハロ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシハロ−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル−C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルアミノ、C−C−アルキルアミノスルホニル、C−C−アルキルアミノチオカルボニル、C−C−アルキルアミノチオカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルカルボニル−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−アルキルカルボニルチオ、C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルホニル−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノカルボニル、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオカルボニル、C−C−アルキルチオカルボニルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、C(=N−OR)R、C(=O)H、C(=O)NHCN、C(=O)OH、シアノ、C−C−シアノアルコキシ、C−C−シアノアルキル、C−C−シクロアルケニル、C−C−シクロアルケニルオキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルコキシ、C−C−シクロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルコキシカルボニル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルアミノ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルアミノ、C−C−シクロアルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルアミノカルボニル、C−C−シクロアルキルカルボニル、C−C−シクロアルキルカルボニルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキルスルホニル、C−C−シクロアルキルチオ、C−C−ジアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ジアルキルアミノ、C−C−ジアルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−ジアルキルアミノカルボニル、C−C−ジアルキルアミノカルボニルアミノ、C−C−ジアルキルアミノスルホニル、C−C−ジアルキルアミノチオカルボニル、C−C−ジアルキルアミノチオカルボニルアミノ、ハロゲン、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルケニルオキシ、C−C−ハロアルキニル、C−C−ハロアルキニルオキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルコキシアミノ、C−C−ハロアルコキシカルボニル、C−C−ハロアルコキシカルボニルアミノ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルアミノ、C−C−ハロアルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキルカルボニル、C−C−ハロアルキルカルボニルアミノ、C−C−ハロアルキルカルボニルオキシ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルホニルアミノ、C−C−ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロシクロアルケニル、C−C−ハロシクロアルケニルオキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルコキシ、C−C−ハロシクロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキル、C−C
−ハロシクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルカルボニルオキシ、C−C−ハロジアルキルアミノ、C−C−ハロジアルキルアミノ−C−C−アルキル、ヒドロキシル、C−C−ヒドロキシアルキル、NHCHO、NHCN、ニトロ、フェニルスルホニルアミノ、SF、SONHCN、チオキシ、C−C12−トリアルキルシリル、水素)であり;
Qの5員ヘテロシクリルの窒素に結合している場合
水素、−C(=O)H、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル又はベンジルであり;
Q1は、さらに好ましくは、水素、フッ素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はメトキシメチルであり;又は、
Q1は、さらに好ましくは、フェニル環(ここで、該フェニル環は、Qの炭素原子に結合しており、そして、以下のものからそれぞれ独立して選択される最大で2つの置換基を有している:水素、フッ素、塩素、ニトロ、トリフルオロメチル、C(=O)H、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロパ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−2−イン−1−イルオキシ、ペンタ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−エン−1−イルオキシ、3−クロロプロパ−2−イン−1−イルオキシ、シアノメトキシ、アリルオキシ)である;又は、
Q1は、最も好ましくは、水素であり;又は、
Q1は、最も好ましくは、Qの炭素原子に結合しているフェニル環である。
は、好ましくは、酸素又は硫黄であり、及び、さらに好ましくは、酸素である。
は、好ましくは、酸素、硫黄又は−(NRY3)−であり、並びに、さらに好ましくは、酸素及び−(NRY3)−であり、好ましくは、酸素のみである。
Y3は、好ましくは、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシであり、及び、さらに好ましくは、水素、メチル又はシクロプロピルであり、好ましくは、水素又はシクロプロピルである。
は、好ましくは、置換されているメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメルプロピル、1−エチルプロピル、1,1−ジメルプロピル又は1,2−ジメルプロピル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q及び/又はZ1aから選択される)であり;又は、
は、 =S及び/又はY =Sである場合好ましくは、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメルプロピル、1,2−ジメルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメルブチル、1,2−ジメルブチル、1,3−ジメルブチル、2,2−ジメルブチル、2,3−ジメルブチル、3,3−ジメルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル及び1−エチル−2−メチルプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル又はシクロヘキシルエチルであり、並びに、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルであり;又は、
は、好ましくは、置換されているか又は置換されていないアリル、プロパルギル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q及び/又はZ1cから選択される)であり;又は、
は、好ましくは、置換されているシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、及び、好ましくは、置換されているシクロプロピル又はシクロヘキシル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q、Z1d、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は
は、好ましくは、置換されているシクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル又はシクロヘキシルエチル、及び、好ましくは、置換されているシクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q、Z1d、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は、
は、Y=−(NRY3)−である場合、好ましくは、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル又はシクロヘキシルエチル、及び、好ましくは、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルであり;又は、
は、好ましくは、置換されていないか又は置換されているシクロペンテニル又はシクロヘキセニル、好ましくは、置換されていないシクロペンテニル又はシクロヘキセニル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q、Z1e、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は、
は、好ましくは、置換されていないか又は置換されているシクロペンテニルメチル、シクロヘキセニルメチル、シクロペンテニルエチル又はシクロヘキセニルエチル、及び、好ましくは、置換されていないか又は置換されているシクロペンテニルメチル又はシクロヘキセニルメチル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−Q、Z1e、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は、
は、好ましくは、置換されていないか又は置換されているフェニル又はベンジル、及び、好ましくは、置換されているフェニル又はベンジル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、−L及び/又はZ1fから選択される)であり;又は、
は、好ましくは、置換されていないか又は置換されているフラン−2−イル、フラン−3−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、ピロール−1−イル、ピロール−2−イル、ピロール−3−イル、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル、イソチアゾール−5−イル、ピラゾール−1−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、イミダゾール−1−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−4−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリダジン−3−イル、ピリダジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル又はピラジン−2−イル(ここで、炭素上の該置換基はそれぞれ独立して−L及び/又はZ1hから選択され、並びに、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1iから選択される)であり;又は、
は、好ましくは、置換されていないか又は置換されているインドール−1−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル、インドール−4−イル、インドール−5−イル、インドール−6−イル、インドール−7−イル、ベンゾイミダゾール−1−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾイミダゾール−4−イル、ベンゾイミダゾール−5−イル、インダゾール−1−イル、インダゾール−3−イル、インダゾール−4−イル、インダゾール−5−イル、インダゾール−6−イル、インダゾール−7−イル、インダゾール−2−イル、1−ベンゾフラン−2−イル、1−ベンゾフラン−3−イル、1−ベンゾフラン−4−イル、1−ベンゾフラン−5−イル、1−ベンゾフラン−6−イル、1−ベンゾフラン−7−イル、1−ベンゾチオフェン−2−イル、1−ベンゾチオフェン−3−イル、1−ベンゾチオフェン−4−イル、1−ベンゾチオフェン−5−イル、1−ベンゾチオフェン−6−イル、1−ベンゾチオフェン−7−イル、1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、1,3−ベンゾチアゾール−4−イル、1,3−ベンゾチアゾール−5−イル、1,3−ベンゾチアゾール−6−イル、1,3−ベンゾチアゾール−7−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−4−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−7−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、キノリン−5−イル、キノリン−6−イル、キノリン−7−イル、キノリン−8−イル、イソキノリン−1−イル、イソキノリン−3−イル、イソキノリン−4−イル、イソキノリン−5−イル、イソキノリン−6−イル、イソキノリン−7−イル又はイソキノリン−8−イル(ここで、炭素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1jから選択され、並びに、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1kから選択される)であり;又は、
は、好ましくは、置換されていないか又は置換されている1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−1−イル、インドリン−1−イル、イソインドリン−2−イル、デカヒドロキノリン−1−イル又はデカヒドロイソキノリン−2−イル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、Z1g、オキソ及び/又はチオキソから選択される)であり;又は、
は、好ましくは、置換されていないか又は置換されているピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、ピペラジン−3−イル、モルホリン−1−イル、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、テトラヒドロピラン−3−イル、テトラヒドロピラン−4−イル(ここで、炭素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1l、オキソ及び/又はチオキソから選択され、並びに、窒素上の該置換基はそれぞれ独立してZ1mから選択される)であり;又は、
は、Yが−(NRY3)−である場合、RY3と共に、それらが結合している窒素原始と一緒に、好ましくは、置換されていないか又は置換されている飽和又は部分的飽和又は不飽和のピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル、テトラヒドロキノキサリン−1−イル、インドリン−1−イル、イソインドリン−2−イル、デカヒドロキノリン−1−イル又はデカヒドロイソキノリン−2−イル(ここで、炭素上の可能な置換基はそれぞれ独立してR10、オキソ及び/又はチオキソから選択され、並びに、窒素上の可能な置換基はそれぞれ独立してR11から選択される)を形成し;又は、
は、Y=Sである場合、さらに好ましくは、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり;又は、
は、さらに好ましくは、置換されているシクロプロピル又はシクロヘキシル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル又はフェニルから選択される)であり;又は、
は、さらに好ましくは、シクロペンテニル又はシクロヘキセニルであり;又は、
は、さらに好ましくは、置換されていないか又は置換されているフェニル又はベンジル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル又はメトキシから選択される)である。
は、好ましくは、フェニル環(ここで、該フェニル環は、それぞれ独立して以下の群から選択される最大で2つの置換基を有する:水素、フッ素、塩素、ニトロ、トリフルオロメチル、C(=O)H、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロパ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−2−イン−1−イルオキシ、ペンタ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−エン−1−イルオキシ、3−クロロプロパ−2−イン−1−イルオキシ、シアノメトキシ、アリルオキシ)であり;又は、
は、好ましくは、5員又は6員のヘテロアリールラジカル(ここで、該ヘテロアリールラジカルは、最大で2つの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:
炭素上の置換基:水素、ハロゲン、シアノ、ホルミル、SH、ニトロ、NR、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキニル、C−C−アルキニルオキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−ジアルキルアミノカルボニル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルカルボニルオキシ又はフェニル、好ましくは、水素、フッ素、塩素、ニトロ、トリフルオロメチル、C(=O)H、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロパ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−2−イン−1−イルオキシ、ペンタ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−エン−1−イルオキシ、3−クロロプロパ−2−イン−1−イルオキシ、シアノメトキシ、アリルオキシ;
窒素上の置換基:水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、ベンジル、C(=O)H、C−C−アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル又はC−C−アルキルカルボニル、好ましくは、水素、メチル、ベンジル、C(=O)H、メトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、メチルアミノカルボニル、メチルカルボニル又はエチルカルボニル;
から選択される)であり;
は、さらに好ましくは、最大で2つの置換基で置換されていてもよいフェニル環(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ又はプロパ−2−イン−1−イルオキシの群から選択される)であり;又は、
は、最も好ましくは、置換されていないフェニル環である。
及びRは、好ましくは、は、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、ベンジル又はフェニルであり、及び、さらに好ましくは、水素、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル又は1,1−ジメルエチルである。
は、好ましくは、直接結合、−O−、CHR−又は−C(=O)−であり、及び、さらに好ましくは、直接結合である。
1aは、好ましくは、シアノ、ハロゲン、ニトロ、ホルミル、NR、C−C−ハロアルキル、C−C12−シクロアルキルシクロアルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C12−トリアルキルシリル、フェニル、ヒドロキシル、オキソ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルオキシ、C−C−ハロシクロアルキルオキシ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ又はフェノキシであり、及び、さらに好ましくは、シアノ、ニトロ、フッ素、塩素、ホルミル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、1,1’−ビ(シクロプロパ−2−イル)、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2,2−ジフルオロエテニル、フルオロエテニル、1−フルオロプロパ−2−エン−1−イル、1−クロロプロパ−2−エン−1−イル、3−フルオロプロパ−1−エン−1−イル、3−クロロプロパ−1−エン−1−イル、エチニル、2−プロペニル、1−プロペニル、フェニル、オキソ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1−メチルエチルチオ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、1−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、2−フルオロシクロヘキシルオキシ、2−クロロシクロヘキシルオキシ、2−フルオロシクロペンチル、2−クロロシクロペンチルオキシであり、及び、最も好ましくは、シアノ、ニトロ、フッ素、塩素、ホルミル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルである。
1b、Z1c、Z1d、Z1eは、同一であるか又は異なっており、そして、好ましくは、それぞれ独立して、シアノ、ハロゲン、ニトロ、NR、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C12−トリアルキルシリル、フェニル、ヒドロキシル、オキソ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−シクロアルキルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルオキシ、C−C−ハロシクロアルキルオキシ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ又はフェノキシであり、及び、さらに好ましくは、シアノ、ニトロ、フッ素、塩素、ホルミル、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1,1’−ビ(シクロプロパ−2−イル)、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2,2−ジフルオロエテニル、フルオロエテニル、1−フルオロプロパ−2−エン−1−イル、1−クロロプロパ−2−エン−1−イル、3−フルオロプロパ−1−エン−1−イル、3−クロロプロパ−1−エン−1−イル、エチニル、2−プロペニル、1−プロペニル、フェニル、オキソ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1−メチルエチルチオ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、1−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、2−フルオロシクロヘキシルオキシ、2−クロロシクロヘキシルオキシ、2−フルオロシクロペンチル、2−クロロシクロペンチルオキシであり、及び、最も好ましくは、シアノ、ニトロ、フッ素、塩素、ホルミル、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルである。
1fは、好ましくは、C−C−アルケニル、C−C−アルケニルアミノ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルケニルチオ、C−C−アルキニル、C−C−アルキニルアミノ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−アルキニルチオ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシアミノ、C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシカルボニル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシカルボニルアミノ、C−C−アルコキシハロ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシハロ−C−C−アルキル、C−C−アルキル、C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルアミノカルボニル、C−C−アルキルアミノカルボニル−C−C−アルキルアミノ、C−C−アルキルアミノカルボニルアミノ、C−C−アルキルアミノスルホニル、C−C−アルキルアミノチオカルボニル、C−C−アルキルアミノチオカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルカルボニル−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−アルキルカルボニルチオ、C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルキルスルホニル−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノカルボニル、C−C
アルキルチオ、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオカルボニル、C−C−アルキルチオカルボニルオキシ、アミノ、アミノカルボニル、C(=N−OR)R、C(=O)H、C(=O)NHCN、C(=O)OH、シアノ、C−C−シアノアルコキシ、C−C−シアノアルキル、C−C−シクロアルケニル、C−C−シクロアルケニルオキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルコキシ、C−C−シクロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルコキシカルボニル、C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルアミノ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルアミノ、C−C−シクロアルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルアミノカルボニル、C−C−シクロアルキルカルボニル、C−C−シクロアルキルカルボニルオキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキルスルホニル、C−C−シクロアルキルチオ、C−C−ジアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ジアルキルアミノ、C−C−ジアルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−ジアルキルアミノカルボニル、C−C−ジアルキルアミノカルボニルアミノ、C−C−ジアルキルアミノスルホニル、C−C−ジアルキルアミノチオカルボニル、C−C−ジアルキルアミノチオカルボニルアミノ、ハロゲン、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルケニルオキシ、C−C−ハロアルキニル、C−C−ハロアルキニルオキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルコキシアミノ、C−C−ハロアルコキシカルボニル、C−C−ハロアルコキシカルボニルアミノ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルコキシ−C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルキルアミノ、C−C−ハロアルキルアミノ−C−C−アルキル、C−C−ハロアルキルカルボニル、C−C−ハロアルキルカルボニルアミノ、C−C−ハロアルキルカルボニルオキシ、C−C−ハロアルキルスルフィニル、C−C−ハロアルキルスルホニル、C−C−ハロアルキルスルホニルアミノ、C−C−ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−ハロシクロアルケニル、C−C−ハロシクロアルケニルオキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルコキシ、C−C−ハロシクロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキル、C−C−ハロシクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−ハロシクロアルキルカルボニルオキシ、C−C−ハロジアルキルアミノ、C−C−ハロジアルキルアミノ−C−C−アルキル、ヒドロキシル、C−C−ヒドロキシアルキル、NHCHO、NHCN、ニトロ、フェニルスルホニルアミノ、SF、SONHCN、チオキシ、C−C12−トリアルキルシリル、水素であり;
1fは、さらに好ましくは、水素、フッ素、塩素、ニトロ、トリフルオロメチル、C(=O)H、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロパ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−2−イン−1−イルオキシ、ペンタ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−エン−1−イルオキシ、3−クロロプロパ−2−イン−1−イルオキシ、シアノメトキシ、アリルオキシである。
1gは、好ましくは、シアノ、ニトロ、ハロゲン、NR、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキニル、C−C12−トリアルキルシリル、ベンジル、フェニル、ヒドロキシル、SH、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−アルキルチオ又はC−C−ハロアルキルチオであり、及び、さらに好ましくは、フッ素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチレン、ジフルオロメチレン、ジクロロメチレン、メトキシ、エトキシである。
1h、Z1j及びZ1lは、同一であるか又は異なっており、そして、好ましくは、それぞれ独立して、水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、−NR、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルケニル、C−C−ハロアルキニル、C−C−シクロアルキル、C−C−ハロシクロアルキル、C−C−アルキル−C−C−シクロアルキル、C−C−シクロアルキル−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−シクロアルコキシ、C−C−ハロシクロアルコキシ、C−C−シクロアルキル−C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−ハロアルケニルオキシ、C−C−アルキニルオキシ、C−C−ハロアルキニルオキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニルオキシ、C−C−ハロアルキルカルボニルオキシ、C−C−シクロアルキルカルボニルオキシ、C−C−アルキルカルボニル−C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−シクロアルキルチオであり、及び、さらに好ましくは、水素、フッ素、塩素、シアノ、メチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はメトキシメチルであり、又は、最も好ましくは、水素である。
1i、Z1k及びZ1mは、同一であるか又は異なっており、そして、好ましくは、それぞれ独立して、水素、−C(=O)H、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル又はベンジルであり、及び、さらに好ましくは、水素、−C(=O)H、メチル、エチル、メチルカルボニル、エチルカルボニル、メトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル又はベンジルである。
10は、好ましくは、水素、オキソ、シアノ、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシであり、及び、さらに好ましくは、水素、オキソ、メチル、メトキシである。
11は、好ましくは、水素、−C(=O)H、C−C−アルキル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル又はベンジルであり、及び、さらに好ましくは、水素、−C(=O)H、メチル、メチルカルボニル、メトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ベンジルである。
本発明に従って使用し得るヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体は、概して、式(I)によって定義される。上記及び下記における式(I)のラジカル定義は、式(I)で表される最終生成物に適用され、さらに、全ての中間体にも等しく適用される(下記「調製方法及び中間体の説明」も参照されたい)。
上記及び下記において、ラジカルについて概して記載されているか又は好ましい範囲において記載されている定義及び説明は、必用に応じて互いに組み合わせることも可能である、即ち、特定の範囲と好ましいものの範囲の組合せを包含する。それらは、最終生成物に適用され、同様に、前駆物質及び中間体にも適用される。さらに、個々の定義は適合しないこともあり得る。
好ましいのは、式(I)〔式中、全てのラジカルは、上記で記載されている好ましい定義を有する〕で表される化合物である。
特に好ましいのは、式(I)〔式中、全てのラジカルは、上記で記載されているさらに好ましい定義を有する〕で表される化合物である。
極めて特に好ましいのは、式(I)〔式中、全てのラジカルは、上記で記載されている最も好ましい定義を有する〕で表される化合物である。
好ましいのは、さらにまた、式(I)〔式中、
Aは、3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イルであり、又は、Aは、5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イルであり、又は、Aは、5−クロロ−2−メチルフェニルであり;
は、−CH−であり、又は、Lは、−NH−であり;
は、酸素であり;
pは、0であり;
Gは、Gであり;
G1は、水素であり;
は、Q24−3であり;
は、水素であり;
は、酸素であり;
は、酸素又は−(NRY3)−であり;
Y3は、水素又はメチルであり;
は、2−フルオロシクロヘキシルであり;又は、
は、2−フェニルシクロヘキシルであり;又は、
は、2−シアノシクロヘキシルであり;又は、
は、2−クロロシクロヘキシルであり;又は、
は、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イルであり;又は、
は、2,6−ジフルオロベンジルであり;又は、
は、2−クロロベンジルであり;又は、
は、2,4−ジクロロベンジルである〕
で表される化合物、並びに、その農薬的に活性な塩、金属錯体及びN−オキシドである。
上記で特定されているラジカルの定義は、必用に応じて互いに組み合わせることができる。さらに、個々の定義は適合しないこともあり得る。
上記で定義した置換基の種類に応じて、式(I)で表される化合物は、酸性特性又は塩基性特性を有していて、無機酸若しくは有機酸との、又は、塩基との、又は、金属イオンとの、塩を形成することが可能であり、場合により、分子内塩又は付加体も形成することが可能である。式(I)で表される化合物が、アミノ基を有しているか、アルキルアミノ基を有しているか又は塩基性特性を誘導する別の基を有している場合、そのような化合物は、酸と反応させて塩を生成させることが可能であり、又は、そのような化合物は、合成によって直接的に塩として得られる。式(I)で表される化合物が、ヒドロキシル基を有しているか、カルボキシル基を有しているか、又は、酸性特性を誘導する別の基を有している場合、そのような化合物は、塩基と反応させて塩を生成させることが可能である。適切な塩基は、例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、特に、ナトリウウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩であり、さらに、アンモニア、C−C−アルキル基を有する第1級アミン、第2級アミン及び第3級アミン、C−C−アルカノールのモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミン及びトリアルカノールアミン、コリン及びクロロコリンも適している。
このようにして得ることができる塩も、同様に、殺菌特性を有している。
無機酸の例は、ハロゲン化水素酸(例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素及びヨウ化水素)、硫酸、リン酸及び硝酸、並びに、酸性塩(例えば、NaHSO及びKHSO)である。有用な有機酸としては、例えば、ギ酸、炭酸及びアルカン酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸及びプロピオン酸)、並びに、さらに、グリコール酸、チオシアン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、シュウ酸、飽和又は一不飽和又は二不飽和のC−C20−脂肪酸、アルキル硫酸モノエステル、アルキルスルホン酸(1〜20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルラジカルを有しているスルホン酸)、アリールスルホン酸又はアリールジスルホン酸(1又は2のスルホン酸基を有している、フェニル及びナフチルなどの芳香族ラジカル)、アルキルホスホン酸(1〜20個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルラジカルを有しているホスホン酸)、アリールホスホン酸又はアリールジホスホン酸(1又は2のホスホン酸ラジカルを有している、フェニル及びナフチルなどの芳香族ラジカル)などを挙げることができ、ここで、前記アルキルラジカル及びアリールラジカルは、さらなる置換基も有することができる(例えば、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸など)。
有用な金属イオンは、特に、第2主族の元素(特に、カルシウム及びマグネシウム)のイオン、第3及び第4主族の元素(特に、アルミニウム、スズ及び鉛)のイオン、並びに、さらに、第1〜第8遷移族の元素(特に、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛など)のイオンである。特に好ましいのは、第4周期の元素の金属イオンである。該金属は、可能なさまざまな原子価で存在することができる。
場合により置換されていてもよい基は、1置換又は多置換されることが可能であり、多置換の場合における当該置換基は、同一であっても又は異なっていてもよい。
上記式中に記載されている記号の定義においては、概して以下の置換基を代表する集合語を使用した:
ハロゲン: フッ素、塩素、臭素、及び、ヨウ素、並びに、好ましくは、フッ素、塩素、臭素、並びに、さらに好ましくは、フッ素、塩素。
アルキル: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和ヒドロカルビルラジカル、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメルプロピル、1,2−ジメルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメルブチル、1,2−ジメルブチル、1,3−ジメルブチル、2,2−ジメルブチル、2,3−ジメルブチル、3,3−ジメルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、及び、1−エチル−2−メチルプロピル。この定義は、例えばアルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキル又はハロアルキルチオなどのように、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアルキルなど)の一部分としてのアルキルにも当てはまる。該アルキルが、例えばアルキルシクロアルキルなどにおけるように、複合置換基の末端にある場合、当該複合置換基の最初に存在している部分(例えば、シクロアルキル)は、アルキルによって、1置換され得るか、又は、独立して、同一であるように又は異なるように、多置換され得る。同様のことは、別のラジカル(例えば、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、ホルミルなど)が末端にある複合置換基にも当てはまる。
アルケニル: 2〜8個(好ましくは、2〜6個)の炭素原子を有し且ついずれかの位置に1つの二重結合を有している直鎖又は分枝鎖の不飽和ヒドロカルビルラジカル、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルケニル、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメル−2−プロペニル、1,2−ジメル−1−プロペニル、1,2−ジメル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメル−2−ブテニル、1,1、−ジメル−3−ブテニル、1,2−ジメル−1−ブテニル、1,2−ジメル−2−ブテニル、1,2−ジメル−3−ブテニル、1,3−ジメル−1−ブテニル、1,3−ジメル−2−ブテニル、1,3−ジメル−3−ブテニル、2,2−ジメル−3−ブテニル、2,3−ジメル−1−ブテニル、2,3−ジメル−2−ブテニル、2,3−ジメル−3−ブテニル、3,3−ジメル−1−ブテニル、3,3−ジメル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル、及び、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルケニルなど)の一部分としてのアルケニルにも当てはまる。
アルキニル: 2〜8個(好ましくは、2〜6個)の炭素原子を有し且ついずれかの位置に1つの三重結合を有している直鎖又は分枝鎖のヒドロカルビル基、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキニル、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメル−2−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメル−2−ブチニル、1,1−ジメル−3−ブチニル、1,2−ジメル−3−ブチニル、2,2−ジメル−3−ブチニル、3,3−ジメル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、及び、1−エチル−1−メチル−2−プロピニル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルキニルなど)の一部分としてのアルキニルにも当てはまる。
アルコキシ: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルキルオキシラジカル、アルケニルオキシラジカル又はアルキニルオキシラジカル、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチル−プロポキシ、2−メチルプロポキシ、1,1−ジメルエトキシ、ペントキシ、1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、2,2−ジメルプロポキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキソキシ、1,1−ジメルプロポキシ、1,2−ジメルプロポキシ、1−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、4−メチルペントキシ、1,1−ジメルブトキシ、1,2−ジメルブトキシ、1,3−ジメルブトキシ、2,2−ジメルブトキシ、2,3−ジメルブトキシ、3,3−ジメルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブトキシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−トリメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキシ及び1−エチル−2−メチルプロポキシ、又は、C−C−アルケニルオキシ、例えば、ブタ−3−エン−1−イルオキシ及びアリルオキシ、又は、C−C−アルキニルオキシ、例えば、プロパ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−2−イン−1−イルオキシ、ペンタ−2−イン−1−イルオキシ、ブタ−3−イン−1−イルオキシ。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルコキシ、アルキニルアルコキシなど)の一部分としてのアルコキシにも当てはまる。
アルキルチオ: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルキルチオラジカル、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキルチオ、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1−メチルエチルチオ、ブチルチオ、1−メチルプロピルチオ、2−メチルプロピルチオ、1,1−ジメルエチルチオ、ペンチルチオ、1−メチルブチルチオ、2−メチルブチルチオ、3−メチルブチルチオ、2,2−ジメルプロピルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、1,1−ジメルプロピルチオ、1,2−ジメルプロピルチオ、1−メチルペンチルチオ、2−メチルペンチルチオ、3−メチルペンチルチオ、4−メチルペンチルチオ、1,1−ジメルブチルチオ、1,2−ジメルブチルチオ、1,3−ジメルブチルチオ、2,2−ジメルブチルチオ、2,3−ジメルブチルチオ、3,3−ジメルブチルチオ、1−エチルブチルチオ、2−エチルブチルチオ、1,1,2−トリメチルプロピルチオ、1,2,2−トリメチルプロピルチオ、1−エチル−1−メチルプロピルチオ、及び、1−エチル−2−メチルプロピルチオ。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルキルチオなど)の一部分としてのアルキルチオにも当てはまる。
アルコキシカルボニル: カルボニル基(−CO−)を介して当該骨格に結合している、1〜6個(好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有するアルコキシ基(上記で記載したとおり)。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、シクロアルキルアルコキシカルボニルなど)の一部分としてのアルコキシカルボニルにも当てはまる。
アルキルスルフィニル: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルキルスルフィニルラジカル、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキルスルフィニル、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、1−メチルエチルスルフィニル、ブチルスルフィニル、1−メチルプロピルスルフィニル、2−メチルプロピルスルフィニル、1,1−ジメルエチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、1−メチルブチルスルフィニル、2−メチルブチルスルフィニル、3−メチルブチルスルフィニル、2,2−ジメルプロピルスルフィニル、1−エチルプロピルスルフィニル、ヘキシルスルフィニル、1,1−ジメルプロピルスルフィニル、1,2−ジメルプロピルスルフィニル、1−メチルペンチルスルフィニル、2−メチルペンチルスルフィニル、3−メチルペンチルスルフィニル、4−メチルペンチルスルフィニル、1,1−ジメルブチルスルフィニル、1,2−ジメルブチルスルフィニル、1,3−ジメルブチルスルフィニル、2,2−ジメルブチルスルフィニル、2,3−ジメルブチルスルフィニル、3,3−ジメルブチルスルフィニル、1−エチルブチルスルフィニル、2−エチルブチルスルフィニル、1,1,2−トリメチルプロピルスルフィニル、1,2,2−トリメチルプロピルスルフィニル、1−エチル−1−メチルプロピルスルフィニル、及び、1−エチル−2−メチルプロピルスルフィニル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルキルスルフィニルなど)の一部分としてのアルキルスルフィニルにも当てはまる。
アルキルスルホニル: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルキルスルホニルラジカル、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキルスルホニル、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、1−メチルエチルスルホニル、ブチルスルホニル、1−メチルプロピルスルホニル、2−メチルプロピルスルホニル、1,1−ジメルエチルスルホニル、ペンチルスルホニル、1−メチルブチルスルホニル、2−メチルブチルスルホニル、3−メチルブチルスルホニル、2,2−ジメルプロピルスルホニル、1−エチルプロピルスルホニル、ヘキシルスルホニル、1,1−ジメルプロピルスルホニル、1,2−ジメルプロピルスルホニル、1−メチルペンチルスルホニル、2−メチルペンチルスルホニル、3−メチルペンチルスルホニル、4−メチルペンチルスルホニル、1,1−ジメルブチルスルホニル、1,2−ジメルブチルスルホニル、1,3−ジメルブチルスルホニル、2,2−ジメルブチルスルホニル、2,3−ジメルブチルスルホニル、3,3−ジメルブチルスルホニル、1−エチルブチルスルホニル、2−エチルブチルスルホニル、1,1,2−トリメチルプロピルスルホニル、1,2,2−トリメチルプロピルスルホニル、1−エチル−1−メチルプロピルスルホニル、及び、1−エチル−2−メチルプロピルスルホニル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルキルスルホニルなど)の一部分としてのアルキルスルホニルにも当てはまる。
シクロアルキル: 3〜10個(好ましくは、3〜8個、及び、さらに好ましくは、3〜6個)の炭素環員を有する単環式飽和ヒドロカルビル基、例えば(限定するものではないが)、シクロプロピル、シクロペンチル、及び、シクロヘキシル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、シクロアルキルアルキルなど)の一部分としてのシクロアルキルにも当てはまる。
シクロアルケニル: 3〜10個(好ましくは、3〜8個、及び、さらに好ましくは、3〜6個)の炭素環員を有する単環式部分的不飽和ヒドロカルビル基、例えば(限定するものではないが)、シクロプロペニル、シクロペンテニル、及び、シクロヘキセニル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、シクロアルケニルアルキルなど)の一部分としてのシクロアルケニルにも当てはまる。
シクロアルコキシ: 3〜10個(好ましくは、3〜8個、及び、さらに好ましくは、3〜6個)の炭素環員を有する単環式飽和シクロアルキルオキシ基、例えば(限定するものではないが)、シクロプロピルオキシ、シクロペンチルオキシ、及び、シクロヘキシルオキシ。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、シクロアルコキシアルキルなど)の一部分としてのシクロアルコキシにも当てはまる。
ハロアルキル: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル基(上記で記載したとおり)において、これらの基内の水素原子の一部又は全部が上記で記載したハロゲン原子で置き換えられ得るもの、例えば(限定するものではないが)、C−C−ハロアルキル、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、及び、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルキルアミノアルキルなど)の一部分としてのハロアルキルにも当てはまる。
ハロアルケニル及びハロアルキニルは、アルキル基の代わりにアルケニル基及びアルキニル基が置換基の一部分として存在していることを除いて、ハロアルキルと同様に定義される。
ハロアルコキシ: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルコキシ基(上記で記載したとおり)において、これらの基内の水素原子の一部又は全部が上記で記載したハロゲン原子で置き換えられ得るもの、例えば(限定するものではないが)、C−C−ハロアルコキシ、例えば、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、1−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、及び、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−オキシ。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルコキシアルキルなど)の一部分としてのハロアルコキシにも当てはまる。
ハロアルキルチオ: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜3個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルチオ基(上記で記載したとおり)において、これらの基内の水素原子の一部又は全部が上記で記載したハロゲン原子で置き換えられ得るもの、例えば(限定するものではないが)、C−C−ハロアルキルチオ、例えば、クロロメチルチオ、ブロモメチルチオ、ジクロロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、フルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、クロロフルオロメチルチオ、ジクロロフルオロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、1−クロロエチルチオ、1−ブロモエチルチオ、1−フルオロエチルチオ、2−フルオロエチルチオ、2,2−ジフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、2−クロロ−2−フルオロエチルチオ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチルチオ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチルチオ、2,2,2−トリクロロエチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、及び、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルチオ。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ハロアルキルチオアルキルなど)の一部分としてのハロアルキルチオにも当てはまる。
ヘテロアリール: 酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる5員又は6員の完全不飽和の単環式環系;該環が2個以上のの酸素原子を含んでいる場合、それらは直接的に隣接することはない。
1〜4個の窒素原子を含んでいるか又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含んでいる5員ヘテロアリール: 環員として、炭素原子に加えて、1〜4個の窒素原子を含み得るか又は1〜3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含み得る、5員ヘテロアリール環基、例えば(限定するものではないが)、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、及び、1,3,4−トリアゾール−2−イル。
1〜4個の窒素原子を含んでいる窒素結合5員ヘテロアリール、又は、1〜3個の窒素原子を含んでいるベンゾ縮合窒素結合5員ヘテロアリール: 環員として、炭素原子に加えて、1〜4個の窒素原子又は1〜3個の窒素原子を含み得る〔ここで、2つの隣接する炭素環員、又は、1つの窒素環員とそれに隣接する1つの炭素環員は、ブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル基(ここで、1個又は2個の炭素原子は窒素原子で置き換えられていてもよい)によって架橋されてもよい〕5員ヘテロアリール環基(ここで、これらの環は、窒素環員のうちの1つを介して当該骨格に結合している)、例えば(限定するものではないが)、1−ピロリル、1−ピラゾリル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1−イミダゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、及び、1,3,4−トリアゾール−1−イル。
1〜4個の窒素原子を含んでいる6員ヘテロアリール: 環員として、炭素原子に加えて、1〜3個又は1〜4個の窒素原子を含み得る、6員ヘテロアリール環基、例えば(限定するものではないが)、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、及び、1,2,4,5−テトラジン−3−イル。
1〜3個の窒素原子を含んでいるか又は1個の窒素原子と1個の酸素原子若しくは硫黄原子を含んでいる、ベンゾ縮合5員ヘテロアリール: 例えば(限定するものではないが)、インドール−1−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル、インドール−4−イル、インドール−5−イル、インドール−6−イル、インドール−7−イル、ベンゾイミダゾール−1−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾイミダゾール−4−イル、ベンゾイミダゾール−5−イル、インダゾール−1−イル、インダゾール−3−イル、インダゾール−4−イル、インダゾール−5−イル、インダゾール−6−イル、インダゾール−7−イル、インダゾール−2−イル、1−ベンゾフラン−2−イル、1−ベンゾフラン−3−イル、1−ベンゾフラン−4−イル、1−ベンゾフラン−5−イル、1−ベンゾフラン−6−イル、1−ベンゾフラン−7−イル、1−ベンゾチオフェン−2−イル、1−ベンゾチオフェン−3−イル、1−ベンゾチオフェン−4−イル、1−ベンゾチオフェン−5−イル、1−ベンゾチオフェン−6−イル、1−ベンゾチオフェン−7−イル、1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、1,3−ベンゾチアゾール−4−イル、1,3−ベンゾチアゾール−5−イル、1,3−ベンゾチアゾール−6−イル、1,3−ベンゾチアゾール−7−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−4−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル、1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル、及び、1,3−ベンゾオキサゾール−7−イル。
1〜3個の窒素原子を含んでいるベンゾ縮合6員ヘテロアリール: 例えば(限定するものではないが)、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、キノリン−5−イル、キノリン−6−イル、キノリン−7−イル、キノリン−8−イル、イソキノリン−1−イル、イソキノリン−3−イル、イソキノリン−4−イル、イソキノリン−5−イル、イソキノリン−6−イル、イソキノリン−7−イル、及び、イソキノリン−8−イル。
この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ヘテロアリールアルキルなど)の一部分としてのヘテロアリールにも当てはまる。
ヘテロシクリル: 酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる3員〜15員(好ましくは、3員〜9員)の飽和又は部分的に不飽和のヘテロ環: 炭素環員に加えて、1〜3個の窒素原子並びに/又は1個の酸素若しくは硫黄原子又は1個若しくは2個の酸素及び/若しくは硫黄原子を含んでいる、単環式、二環式又は三環式のヘテロ環〔該環が2個以上の酸素原子を含んでいる場合、それらは直接的に隣接することはない〕、例えば(限定するものではないが)、オキシラニル、アジリジニル、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−テトラヒドロチエニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−イソオキサゾリジニル、4−イソオキサゾリジニル、5−イソオキサゾリジニル、3−イソチアゾリジニル、4−イソチアゾリジニル、5−イソチアゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、5−ピラゾリジニル、2−オキサゾリジニル、4−オキサゾリジニル、5−オキサゾリジニル、2−チアゾリジニル、4−チアゾリジニル、5−チアゾリジニル、2−イミダゾリジニル、4−イミダゾリジニル、1,2,4−オキサジアゾリジン−3−イル、1,2,4−オキサジアゾリジン−5−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−3−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−5−イル、1,2,4−トリアゾリジン−3−イル、1,3,4−オキサジアゾリジン−2−イル、1,3,4−チアジアゾリジン−2−イル、1,3,4−トリアゾリジン−2−イル、2,3−ジヒドロフラ−2−イル、2,3−ジヒドロフラ−3−イル、2,4−ジヒドロフラ−2−イル、2,4−ジヒドロフラ−3−イル、2,3−ジヒドロチエン−2−イル、2,3−ジヒドロチエン−3−イル、2,4−ジヒドロチエン−2−イル、2,4−ジヒドロチエン−3−イル、2−ピロリン−2−イル、2−ピロリン−3−イル、3−ピロリン−2−イル、3−ピロリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−3−イル、3−イソオキサゾリン−3−イル、4−イソオキサゾリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−4−イル、3−イソオキサゾリン−4−イル、4−イソオキサゾリン−4−イル、2−イソオキサゾリン−5−イル、3−イソオキサゾリン−5−イル、4−イソオキサゾリン−5−イル、2−イソチアゾリン−3−イル、3−イソチアゾリン−3−イル、4−イソチアゾリン−3−イル、2−イソチアゾリン−4−イル、3−イソチアゾリン−4−イル、4−イソチアゾリン−4−イル、2−イソチアゾリン−5−イル、3−イソチアゾリン−5−イル、4−イソチアゾリン−5−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−1−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−2−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−3−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−4−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−5−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−1−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−3−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−4−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−5−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−1−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−3−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−4−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−5−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1,3−ジオキサン−5−イル、2−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−ヘキサヒドロピリダジニル、4−ヘキサヒドロピリダジニル、2−ヘキサヒドロピリミジニル、4−ヘキサヒドロピリミジニル、5−ヘキサヒドロピリミジニル、2−ピペラジニル、1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン−2−イル、及び、1,2,4−ヘキサヒドロトリアジン−3−イル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、ヘテロシクリルアルキルなど)の一部分としてのヘテロシクリルにも当てはまる。
脱離基: S1脱離基又はS2脱離基、例えば、塩素、臭素、ヨウ素、アルキルスルホネート(−OSO−アルキル、例えば、−OSOCH、−OSOCF)、又は、アリールスルホネート(−OSO−アリール、例えば、−OSOPh、−OSOPhMe)。
自然法則に反し、従って、当業者が自身の専門知識に基づいて除外するであろう組合せは含まれない。例えば、隣接する3個以上の酸素原子を有する環構造は除外される。
調製方法及び中間体についての説明
式(I)で表されるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体は、種々の方法で調製することができる。最初に、可能な調製方法について以下に図式的に示す。特に別途示されていない限り、記載されているラジカルは、それぞれ、上記で定義されているとおりである。
式(I)で表される化合物を調製するための本発明による調製方法は、場合により、1種類以上の反応補助剤を使用して実施する。
有用な反応補助剤は、必用に応じて、無機又は有機の塩基又は酸受容体である。そのようなものとしては、好ましくは、以下のものを挙げることができる:アルカリ金属又はアルカリ土類金属の酢酸塩、アミド、炭酸塩、炭酸水素塩、水素化物、水酸化物又はアルコキシド、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム又は酢酸カルシウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド又はカルシウムアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素カルシウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム又は水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化カルシウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムn−プロポキシド、ナトリウムイソプロポキシド、ナトリウムn−ブトキシド、ナトリウムイソブトキシド、ナトリウムs−ブトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムn−プロポキシド、カリウムイソプロポキシド、カリウムn−ブトキシド、カリウムイソブトキシド、カリウムs−ブトキシド又はカリウムt−ブトキシド;及び、さらに、塩基性有機窒素化合物、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチルジシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、3,4−ジメチルピリジン、3,5−ジメチルピリジン、5−エチル−2−メチルピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルピペリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−ノナ−5−エン(DBN)、又は、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン(DBU)。
本発明による調製方法は、場合により1種類以上の希釈剤を用いて実施する。有用な希釈剤には、実質的に全ての不活性有機溶媒が包含される。そのようなものとしては、好ましくは、以下のものを挙げることができる:脂肪族及び芳香族のハロゲン化されていてもよい炭化水素類、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテル、ベンジン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン及びo−ジクロロベンゼン、エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、グリコールジメチルエーテル、ジグリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサン、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン及びメチルイソブチルケトン、エステル類、例えば、酢酸メチル及び酢酸エチル、ニトリル類、例えば、アセトニトリル及びプロピオニトリル、アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリドン、並びに、さらに、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン、ヘキサメチルホスホルアミド、及び、DMPU。
本発明の調製方法における反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、その使用温度は、0℃〜250℃であり、好ましくは、10℃〜185℃の温度である。
その反応時間は、当該反応の規模及び反応温度の関数として変わるが、一般的には、数分間〜48時間である。
本発明による調製方法は、一般に、標準圧力下で実施する。しかしながら、高圧下又は減圧下で実施することも可能である。
本発明による調製方法を実施するために、それぞれの場合に必要とされる出発物質は、一般に、ほぼ等モル量で使用する。しかしながら、いずれの場合にも、用いる成分のうちの1種類を比較的大過剰で使用することも可能である。
調製方法A
Figure 0006326231
式(Ia)及び(CIa)で表される化合物を対応する化合物(II)及び(CII)から調製する一方法が、スキーム1に示されている。EがA−L(Y)である場合、該化合物は、式(II)又は(Ia)で表される化合物である。Eがアセチル、C−C−アルコキシカルボニル、ベンジル又はベンジルオキシカルボニルである場合、該化合物は、式(CII)又は(CIa)で表される化合物である。
式(Ia)及び(CIa)で表される化合物は、文献(例えば、「Tetrahedron, 2005, 61, 10827−10852」)から知られている方法と同様にして、カップリング試薬の存在下で、式(III)で表される基体を用いて対応する化合物(II)及び(CII)から合成することができる。
適切なカップリング試薬は、例えば、ペプチドカップリング試薬、例えば、4−ジメチルアミノピリジンと混合されているN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールと混合されているN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド、ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートなどである。
適切な場合には、上記反応において、塩基、例えば、トリエチルアミン又はヒューニッヒ塩基などを使用することができる。
あるいは、式(Ia)で表される化合物は、場合により酸捕捉剤/塩基の存在下で、文献(例えば、「Tetrahedron 2005, 61, 10827−10852」)から知られている調製方法を用いて、2段階変換によって、式(II)で表される化合物から出発して合成することも可能である。典型的には、式(II)又は(CII)で表される化合物を、最初に、対応する酸ハロゲン化物又はスルホネートに変換し、その後、式(III)で表される基体とのカップリング反応に付す。
一般式(III)で表される基体は、市販されているか、又は、文献(例えば、以下のものを参照されたい:「“The Chemistry of Functional groups”;“The Chemistry of the Thiol Group”;John Wiley & Sons, 1974, 163−269」;「“The Chemistry of Functional groups”;“Supplement F2:The Chemistry of amino, nitroso, nitro and related groups”;John Wiley & Sons」;「“Science of Synthesis”;“Alcohols”, Volume 36, Thieme, 2008」;「“Science of Synthesis”;“Amines and Ammonium Salts”, Volume 40a, Thieme, 2008」)に記載されている調製方法によって調製することができる。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(Ia)及び(CIa)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶、蒸留若しくはクロマトグラフィーによって精製するか、又は、事前に精製することなく次の段階で使用することも可能である。
調製方法B
Figure 0006326231
中間体(II)及び(CII)を対応する化合物(IV)及び(CIV)から調製する一方法が、スキーム2に示されている。EがA−L(Y)である場合、該化合物は、式(IV)又は(CIV)で表される化合物である。Eがアセチル、C−C−アルコキシカルボニル、ベンジル又はベンジルオキシカルボニルである場合、該化合物は、式(CIV)又は(CII)で表される化合物である。
式(II)及び(CII)で表されるカルボン酸は、式(IV)及び(CIV)で表される対応するC−C−アルキルエステルを加水分解することによって、調製することができる。例えば、WO2007/014290に記載されている方法を使用することができる。
使用する溶媒は、当該反応条件下で不活性な全ての慣習的な溶媒〔例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール)、環状エーテル類及び非環状エーテル類(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、芳香族炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素)及びハロゲン化芳香族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン)〕であり得るか、又は、当該反応は、上記溶媒のうちの2種類以上の混合物の中で実施することができる。
適切なアルカリ金属水酸化物は、通常は当該エステルの溶解を促進するための共溶媒(好ましくは、THF及び/又はメタノール)を加えた水の存在下における、例えば、LiOH、NaOH又はKOHなどである。出発物質及びアルカリ金属水酸化物は、等モル量で使用する;しかしながら、必用に応じて、アルカリ金属水酸化物を過剰量で使用することもできる。形成されたカルボン酸塩は、僅かに過剰な量の鉱酸(例えば、塩酸又は硫酸)で処理することによって、遊離酸に変換させる。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(II)及び(CII)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶、蒸留又はクロマトグラフィーによって精製する。
調製方法C
Figure 0006326231
式(Ic)で表される化合物を対応する化合物(Ib)から調製する一方法が、スキーム3に示されている。
本発明による調製方法E(スキーム5;Y=O)の実施において得られたアミド(Ib)は、文献(例えば、「Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2009), 19(2), 462−468」)に記載されている方法を用いて、対応するチオアミド(Ic)に変換することができる。これは、式(Ib)で表される化合物を典型的には五硫化リン又は2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン2,4−ジスルフィド(ローソン試薬)と反応させることを含んでいる。
本発明による調製方法Cは、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。好ましい溶媒は、トルエン、テトラヒドロフラン及び1,2−ジメトキシエタンである。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(Ic)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶又はクロマトグラフィーによって精製する。
調製方法D
Figure 0006326231
式(IVb)で表される化合物を対応する化合物(IVa)から調製する一方法が、スキーム4に示されている。
スキーム3(調製方法C)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法E
Figure 0006326231
調製方法Eには、酸塩化物(VI)を構造(V)のアミンと反応させることによる構造(I)の化合物の調製が記載されている。アミン(V)の塩(典型的には、対応する塩酸塩、シュウ酸塩又はトリフルオロ酢酸塩)を出発物質として使用することも可能である。
本発明による調製方法Eを実施した場合に得られるアミド(I)(Y=O)は、文献(例えば、「Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2009), 19(2), 462−468」)に記載されている方法によって、対応するチオアミドに変換することができる。これは、式(I)で表される化合物を典型的には五硫化リン又は2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン2,4−ジスルフィド(ローソン試薬)と反応させることを含んでいる。
本発明による調製方法Eを実施する場合に使用される塩化カルボニル(VI)は、対応するカルボン酸(VIII)から、慣習的な方法によって調製する。式(VIII)で表されるカルボン酸を、希釈剤(例えば、トルエン又は塩化メチレン)の存在下で、塩素化剤(例えば、塩化チオニル/塩化オキサリル)と反応させる。塩素化を実施するためには、式(VIII)で表される化合物の1モル当たり、一般に、0.5〜20mol、好ましくは、1〜1.5molの塩素化剤を使用する。その反応時間は、1〜48時間である。該反応は、好ましくは、保護ガス(例えば、窒素又はアルゴン)の雰囲気下で実施する。後処理は、慣習的な方法で行う。
調製方法Eは、場合により、適切な酸受容体の存在下で実施する。有用な酸受容体には、全ての慣習的な無機塩基又は有機塩基が包含される。そのようなものとしては、好ましくは、以下のものを挙げることができる:アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩又は重炭酸塩、例えば、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸アンモニウム、さらに、第三級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)、及び、さらに、ポリマー結合酸受容体、例えば、ポリマー結合N,N−ジイソプロピルエチルアミン又はポリマー結合N,N−ジメチルアミノピリジン。
該反応は、好ましくは、保護ガス(例えば、窒素又はアルゴン)の雰囲気下で実施する。後処理は、慣習的な方法で行う。
調製方法F
Figure 0006326231
式(IV)で表される化合物を対応する化合物(VII)から調製する一方法が、スキーム6に示されている。
スキーム5(調製方法E)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法G
Figure 0006326231
調製方法Gには、カルボン酸(VIII)を構造(V)のアミンと反応させることによる構造(I)の化合物の調製が記載されている。アミン(V)の塩(典型的には、対応する塩酸塩、シュウ酸塩又はトリフルオロ酢酸塩)を出発物質として使用することも可能である。
本発明による調製方法Gを実施した場合に得られるアミド(I)は、文献(例えば、「Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2009), 19(2), 462−468」;「European Journal of Organic Chemistry (200), 19, 3273−3278」)に記載されている方法によって、対応するチオアミドに変換することができる。これは、式(I)で表される化合物を典型的には五硫化リン又は2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン2,4−ジスルフィド(ローソン試薬)と反応させることを含んでいる。
本発明による調製方法EG実施する場合に使用されるカルボン酸(VII)は、文献に記載されている方法によって調製する。
適切なカップリング試薬としては、全ての慣習的なカップリング試薬、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、又は、ポリマー結合カップリング試薬、例えば、ポリマー結合シクロヘキシルカルボジイミドなどがある。
調製方法Gは、場合により、適切な酸受容体の存在下で実施する。有用な酸受容体には、全ての慣習的な無機塩基又は有機塩基が包含される。そのようなものとしては、好ましくは、以下のものを挙げることができる:アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸塩、炭酸塩又は重炭酸塩、例えば、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸アンモニウム、さらに、第三級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)、及び、さらに、ポリマー結合酸受容体、例えば、ポリマー結合N,N−ジイソプロピルエチルアミン又はポリマー結合N,N−ジメチルアミノピリジン。
本発明による調製方法Gの反応を実施するためには、式(V)で表される化合物の1モル当たり、一般に、0.5〜20mol、好ましくは、1〜2molの化合物(VIII)及び0〜20mol、好ましくは、1〜5molの酸受容体、及び、さらに、1〜10mol、好ましくは、1〜2molのカップリング試薬を使用する。その反応時間は、1〜48時間である。該反応は、好ましくは、保護ガス(例えば、窒素又はアルゴン)の雰囲気下で実施する。後処理は、慣習的な方法で行う。
調製方法H
Figure 0006326231
式(IV)で表される化合物を対応する化合物(VII)から調製する一方法が、スキーム8に示されている。
スキーム7(調製方法G)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法I
Figure 0006326231
式(Id)で表される化合物を化合物(X)を用いて対応する化合物(IX)から調製する一方法が、スキーム9(調製方法I)に示されている。
出発物質(IX)〔ここで、Wは脱離基である〕は、文献に記載されている方法を用いて、化合物(XI)、化合物(XII)から(図1)、又は、化合物(V)から調製することができる(例えば、以下のものを参照されたい:メシル化:「Organic Letters, 2003, 2539−2541」;トシル化:JP60156601;ハロゲン化:「Australian Journal of Chemistry, 1983, 2095−2110」)。典型的には、式(IX、W=塩素)で表される化合物は、式(V)で表されるアミドと塩化クロロアセチルから出発して調製する。(図1)中の化合物(XI)は、調製方法Gと同様にして、グリコール酸又は塩化ヒドロキシアセチルを用いて、(V)から調製する(例えば、以下のものを参照されたい:WO 2007103187、WO 2006117521、「Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 2007, 6326−6329」)。
図1
Figure 0006326231
一般式(X)で表される出発物質に対して、少なくとも1当量の塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)を使用する。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(Id)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶若しくはクロマトグラフィーによって精製するか、又は、望ましい場合には、事前に精製することなく次の段階で使用することも可能である。
調製方法J
Figure 0006326231
式(IVb)で表される化合物を対応する化合物(XIII)から調製する一方法が、調製方法J(スキーム10)に示されている。
スキーム9(調製方法I)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法K
Figure 0006326231
式(Ie)で表される化合物を化合物(XIV)を用いて対応する化合物(V)から調製する一方法が、スキーム11(調製方法K)に示されている。
一般式(Ie)で表される化合物は、文献(例えば、以下のものを参照されたい:WO 2009/055514)に記載されている方法と同様にして、対応する一般式(V)で表される化合物を、場合により酸捕捉剤/塩基(例えば、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン又はヒューニッヒ塩基)の存在下で、一般式(XIV)で表される基体とのカップリング反応に付すことによって、合成することができる。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(Ie)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶又はクロマトグラフィーによって精製する。
調製方法L
Figure 0006326231
式(IVc)で表される化合物を対応する化合物(VII)から調製する一方法が、スキーム12に示されている。
スキーム11(調製方法K)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法M
Figure 0006326231
式(If)で表される化合物を化合物(XVI)を用いて対応する化合物(XV)(XVa又はXVb、図2を参照されたい)から調製する一方法が、スキーム13(調製方法M)に示されている。
図2
Figure 0006326231
出発物質である、式(XVa)で表される塩化カルバモイル及び塩化チオカルバモイルは、文献(例えば、以下のものを参照されたい:「Tetrahedron, 2008, 7605」;「Journal of Organic Chemistry, 2004, 3787」;「Journal of Organic Chemistry, 1983, 4750」;「European Journal of Organic Chemistry, 2006, 1177」)に記載されている方法を用いて、化合物(V)から調製することができる。典型的には、式(XVa)で表される化合物は、式(V)で表されるアミンとホスゲン、チオホスゲン又はそれらの等価物から出発して調製する。
代替的な出発物質である式(XVb)で表されるカルバモイルイミダゾール及びチオカルバモイルイミダゾールは、文献(例えば、以下のものを参照されたい:「Tetrahedron Letters, 2008, 5279」;「Tetrahedron, 2005, 7153」)に記載されている方法を用いて調製することができる。典型的には、式(XVb、W=イミダゾール−1−イル)で表される化合物は、式(V)で表されるアミンと1,1’−カルボニルジイミダゾール又は1,1’−チオカルボニルジイミダゾールから出発して調製する。
調製方法Mは、場合により、適切な酸受容体の存在下で実施する。
本発明による調製方法Mの実施において得られる化合物(If)は、場合によっては代替的に、酸受容体を使用することなく、対応する酸塩化物[(If)−HCl]として得ることも可能である。必用に応じて、慣習的な方法によって化合物(If)を遊離させる。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(If)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶又はクロマトグラフィーによって精製する。
調製方法N
Figure 0006326231
式(IVd)で表される化合物を対応する化合物(XVIII)から調製する一方法が、スキーム14に示されている。
スキーム13(調製方法M)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法O
Figure 0006326231
式(VII)で表される化合物を対応する化合物(IV)から調製する一方法が、スキーム15に示されている。
式(IV)で表される化合物を、文献(“Protective Groups in Organic Synthesis”;Third Edition;494−653)に記載されている保護基を除去するための適切な方法によって、式(VII)で表される化合物に変換する。
tert−ブトキシカルボニル保護基及びベンジルオキシカルボニル保護基は、酸性媒体中(例えば、塩酸又はトリフルオロ酢酸を用いて)で除去することができる。アセチル保護基は、塩基性条件下(例えば、炭酸カリウム又は炭酸セシウムを用いて)で除去することができる。ベンジル性保護基は、触媒(例えば、活性炭担持パラジウム)の存在下で水素を用いて水素化分解によって除去することができる。
この反応(tert−ブトキシカルボニル基及びベンジルオキシカルボニル基の脱保護)に使用することが可能な酸は、例えば、トリフルオロ酢酸、塩酸又は文献(例えば、「“Protective Groups in Organic Synthesis”;Third Edition;pp.494−653」)に記載されているような別の酸である。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(VII)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶、蒸留若しくはクロマトグラフィーによって精製するか、又は、望ましい場合には、事前に精製することなく次の段階で使用することも可能である。一般式(VII)で表される化合物は、塩(例えば、塩酸の塩又はトリフルオロ酢酸の塩)として単離することも可能である。
調製方法P
Figure 0006326231
式(V)で表される化合物を対応する化合物(Ig)から調製する一方法が、スキーム16に示されている。
スキーム15(調製方法O)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法Q
Figure 0006326231
式(I)及び(CI)で表される化合物は、一般に、調製方法Q(スキーム17)に従い、パラジウムが触媒するヘック反応(これは、対応するボロン酸(XXa)とハロゲン化物(例えば、ヨウ化物、臭化物)(XIXa)又は(CXIXa)から出発し得る)によって調製することができる。この反応には、多くの種類の触媒(典型的には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))を使用することができる。使用する溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジエチルエーテル及びジオキサンなどであり得る。
G−Q結合を形成させるためのスズキ反応及び関連するカップリング反応についての文献に記載された多くの例が存在する(例えば、以下のものを参照されたい:「Tetrahedron, 2004, 60, 8991−9016」;「Palladium in Heterocyclic Chemistry:A Guide for the Synthetic Chemist, J.J.Li, G.W.Gribble, Elsevier, Oxford, 2000」)。
調製方法R
Figure 0006326231
式(IV)及び(CIV)で表される化合物を対応する化合物(XIXa)及び(CXIXa)から調製する一方法が、スキーム18に示されている。
スキーム17(調製方法Q)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法S
Figure 0006326231
式(I)及び(CI)で表される化合物を対応する化合物(XXI)及び(CXXI)から調製する一方法が、スキーム19に示されている。
スキーム18(調製方法R)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法T
Figure 0006326231
式(IV)及び(CIV)で表される化合物を対応する化合物(XXI)及び(CXXI)から調製する一方法が、スキーム20に示されている。
スキーム18(調製方法R)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法U
Figure 0006326231
一般に、式(I)及び(CI)で表される化合物は、適切な官能基WII及びWIIIを有する対応する化合物(XIXb)又は(CXIXb)と化合物(XXIIIa)から調製することが可能である(スキーム21、調製方法Uを参照されたい)。WII及びWIIIに関する可能な官能基は、例えば、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、カルボン酸類、アミド類、チオアミド類、ニトリル類、アミン類、アルコール類、チオール類、ヒドラジン類、オキシム類、アミジン類、アミドオキシム類、オレフィン類、アセチレン類、ハロゲン化物、アルキルハロゲン化物、メタンスルホネート類、トリフルオロメタンスルホネート類、ボロン酸類、ボロネート類などであり、それらは、適切な反応条件下で所望のヘテロ環Qを形成することが可能である。ヘテロ環を調製するための文献に記載された多くの方法が存在する(例えば、以下のものを参照されたい:WO 2008/013622;WO 2008/013925;「Comprehensive Heterocyclic Chemistry Vol.4−6, A.R.Katritzky and C.W.Rees editors, Pergamon Press, New York, 1984」;「Comprehensive Heterocyclic Chemistry II, Vol 2−4, A.R.Katritzky, C.W.Rees and E.F.Scriven editors, Pergamon Press, New York, 1996」;「The Chemistry of Heterocyclic Compounds, E.C.Taylor, editor, Wiley, New York;Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds, Vol.2−4, Elsevier, New York」;「Synthesis, 1982, 6, 508−509」;「Tetrahedron, 2000, 56, 1057−1094」)。
調製方法V
Figure 0006326231
式(IV)及び(CIV)で表される化合物を対応する化合物(XIXb)及び(CXIXb)から調製する一方法が、スキーム22に示されている。
スキーム21(調製方法U)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法W
Figure 0006326231
スキーム23は、例えば、式(Ih)及び(CIh)で表されるイソオキサゾール及びイソオキサゾリンが、対応するクロロオキシム(XIXc)又は(CXIXc)と化合物(XXIIIc)又は(XXIIId)から調製され得るということを示している。
アルケン及びアルキン(XXIIIc)及び(XXIIId)は、市販されているか、又は、文献(例えば、以下のものを参照されたい:「Hydrocarbon Processing, 1986, 65, 37−43」;「Science of Synthesis, Volume 43, Thieme, 2008」;「Science of Synthesis, Volume 47 a & b, Thieme, 2008」)に記載されている方法によって市販されている前駆物質から調製することができる。
一般式(Ih)及び(CIh)で表される化合物は、一般式(XXIIId)で表されるアルケン又は式(XXIIIc)で表されるアルキンと化合物(XIXc)又は(CXIXc)から、付加環化反応によって得られる(例えば、以下のものを参照されたい:WO 2008/013622、及び「Synthesis, 1987, 11, 998−1001」)。
調製方法Wは、適切な塩基の存在下で実施する。好ましい塩基は、第3級アミン類(例えば、トリエチルアミン)、並びに、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、炭酸水素塩及びリン酸塩である。
調製方法Wは、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。調製方法Wの実施においては、不活性有機溶媒が好ましい選択肢である(例えば、トルエン及びヘキサン)。水も同様に可能な溶媒である。あるいは、調製方法Wは、過剰量のアルケン(XXIIId)又はアルキン(XXIIIc)の中で実施することができる。
後処理は、慣習的な方法で行う。必用に応じて、当該化合物を、再結晶、蒸留若しくはクロマトグラフィーによって精製するか、又は、事前に精製することなく次の段階で使用することも可能である。
調製方法X
Figure 0006326231
式(IVe)及び(CIVe)で表される化合物を対応する化合物(XIXc)及び(CXIXc)から調製する一方法が、スキーム24に示されている。
スキーム23(調製方法W)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法Y
Figure 0006326231
中間体(XIXc)及び(CXIXc)を(XXIV)及び(CXXIV)から調製する一方法が、スキーム25(調製方法Y)に示されている。
式(XXIV)及び(CXXIV)で表される化合物の一部は、文献から知られており、そして、既知方法で調製することができる(例えば、以下のものを参照されたい:WO 2008/013622;WO 2008/013925)。
一般式(XIXc)及び(CXIXc)で表される化合物は、式(XXIV)又は(CXXIV)で表されるアルデヒドをヒドロキシルアミンと縮合させ、その後、塩素化することによって得られる(例えば、以下のものを参照されたい:WO 2005/0040159、WO 2008/013622、及び、「Synthesis, 1987, 11, 998−1001」)。
調製方法Yにおいては、アルデヒド(XXIV)又は(CXXIV)とヒドロキシルアミンを最初に反応させる(段階a)。次に、対応するオキシムを適切な塩素化剤の存在下で塩素化する。好ましい塩素化試薬は、N−クロロスクシンイミド、HClO、NaClO及び塩素である。調製方法Yの段階(a)の後で、その反応混合物を、慣習的な方法で後処理することができるか、又は、段階(b)において直接さらに変換させることができる。
調製方法Yは、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。本発明による調製方法Yの段階(a)では、好ましくは、溶媒としてプロトン性溶媒(例えば、エタノール)を使用する。化合物(XXIV)又は(CXXIV)から対応するオキシムが形成された後、その反応混合物を段階(b)でさらなる溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)で希釈し、次いで、水性次亜塩素酸ナトリウムを添加する。当該塩素化は、DMF中でN−クロロスクシンイミドを用いて実施することも可能である。
後処理は、慣習的な方法で行う。必用に応じて、当該化合物を、再結晶若しくはクロマトグラフィーによって精製するか、又は、事前に精製することなく次の段階で使用することも可能である。
調製方法Z
Figure 0006326231
一般に、式(I)及び(CI)で表される中間体は、適切な官能基WIV及びWを有する対応する化合物(XXV)又は(CXXV)と化合物(XXVIa)から調製することが可能である(スキーム26、調製方法Zを参照されたい)。WIV及びWに関する可能な官能基は、例えば、アルデヒド類、ケトン類、エステル類、カルボン酸類、アミド類、チオアミド類、ニトリル類、アルコール類、チオール類、ヒドラジン類、オキシム類、アミジン類、アミドオキシド類、オレフィン類、アセチレン類、ハロゲン化物、アルキルハロゲン化物、メタンスルホネート類、トリフルオロメタンスルホネート類、ボロン酸類、ボロネート類などである。それらは、適切な反応条件下で、所望の5員ヘテロ環Gを形成することが可能である。ヘテロ環を調製するための文献に記載された多くの方法が存在する(以下のものを参照されたい:WO 2008/013622;「Comprehensive Heterocyclic Chemistry Vol.4−6, A.R.Katritzky and C.W.Rees editors, Pergamon Press, New York, 1984」;「Comprehensive Heterocyclic Chemistry II, Vol 2−4, A.R.Katritzky, C.W.Rees and E.F.Scriven editors, Pergamon Press, New York, 1996」;「The Chemistry of Heterocyclic Compounds, E.C.Taylor, editor, Wiley, New York」)。
調製方法AA
Figure 0006326231
式(IV)及び(CIV)で表される化合物を対応する化合物(XXV)及び(CXXV)から調製する一方法が、スキーム27に示されている。
スキーム26(調製方法Z)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法AB
Figure 0006326231
式(Ii)及び(CIi)で表される化合物を化合物(XXVIc)を用いて化合物(XXVa)及び(CXXVa)から合成する特定の方法がスキーム28(調製方法AB)に示されている。EがA−L(Y)である場合、該化合物は、式(XXVa)又は(Ii)で表される化合物である。Eがアセチル、C−C−アルコキシカルボニル、ベンジル又はベンジルオキシカルボニルである場合、該化合物は、式(CXXVa)又は(CIi)で表される化合物である。
チオカルボキサミド(XXVa)及び(CXXVa)は、文献から知られている方法で、例えば、市販されている対応するカルボキサミドを例えばローソン試薬を用いてチオン化(thionating)することによって得ることができる(WO 2008/013622、「Org. Synth. Vol.7, 1990, 372」)。
α−ハロケトン(XXVIc)又は対応する等価物(例えば、トルエンスルホニルオキシ)も、文献(例えば、以下のものを参照されたい:WO 2008/013622)から知られている方法によって得ることができる(図3)。
図3
Figure 0006326231
VIIは、N,N−ジメルアミノ、N−メトキシ−N−メチルアミノ又はモルホリン−1−イルである。
チアゾール(I)は、チオカルボキサミド(XXVa)又は(CXXVa)とα−ハロケトン又は対応する等価物(XXVIc)からハンチチアゾール合成によって得られる(例えば、以下のものを参照されたい:「“Comprehensive Heterocyclic Chemistry”, Pergamon Press, 1984;vol.6, pages 235−363」、「“Comprehensive Heterocyclic Chemistry II”, Pergamon Press, 1996;vol.3, pages 373−474」、及び、WO 07/014290)。
調製方法ABは、好ましくは、1種類以上の希釈剤を使用して実施する。調製方法ABの実施においては、不活性有機溶媒(例えば、N,N−ジメルホルムアミド及びエタノール)が好ましい選択肢である。
場合により、補助的な塩基(例えば、トリエチルアミン)を使用してもよい。
必用に応じて、当該化合物を、再結晶若しくはクロマトグラフィーによって精製するか、又は、場合により、事前に精製することなく次の段階で使用することも可能である。
調製方法AC
Figure 0006326231

Figure 0006326231
式(IVf)及び(CIVf)で表される化合物を対応する化合物(XXVa)及び(CXXVa)から調製する一方法が、スキーム29に示されている。
スキーム28(調製方法AB)において既に記載されている調製方法と同様の調製方法を使用する。
調製方法AD
Figure 0006326231
一般式(I)及び(CI)で表される化合物は、文献に記載されている方法と同様にして、対応する一般式(XXVb)又は(CXXVb)で表される化合物を、場合により塩基の存在下で、一般式(XXX)で表される基体とのカップリング反応に付すことによって合成することができる(スキーム30、調製方法AD)(例えば、Zn/Pdカップリングに関しては、以下のものを参照されたい:WO 2008/147831、WO 2006/106423(ピリジン)、「Shakespeare, W.C.et al. Chem. Biol. Drug Design 2008, 71, 97−105 (ピリミジン誘導体)」、「Pasternak, A.et al. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2008, 18, 994−998 (ジアジン類)」、「Coleridge, B.M.;Bello, C.S.;Leitner, A. Tetrahedron Lett. 2009, 50, 4475−4477」、「Bach, T., Heuser, S. Angew. Chem. Int. Ed. 2001, 40, 3184−3185(チアゾール類)」;求核置換反応に関しては、以下のものを参照されたい:WO 2008/104077;WO 2006/084015(Nが置換されているピラゾール類)。
一般式(XXX)で表される出発物質に対して、少なくとも1当量の塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)を使用する。
反応が終了した後、慣習的な分離技術のうちの1つによって、反応混合物から化合物(I)及び(CI)を分離させる。必用に応じて、当該化合物を、再結晶若しくはクロマトグラフィーによって精製するか、又は、望ましい場合には、事前に精製することなく次の段階で使用することも可能である。
式(XXXI)
Figure 0006326231
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号Y、Y、Q、G、RX2、R及びRは、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
好ましい化合物(XXXI)は、Wが塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシ又はトルエンスルホニルオキシである化合物である。特に好ましい化合物(XXXI)は、Wが塩素である化合物である。
式(XXXI)
Figure 0006326231
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号Y、Y、R、RX2、RQ1及びRは、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
式(XXXIII)
Figure 0006326231
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号X、R、RX2、G、R、Y及びYは、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
式(XXXIV)
Figure 0006326231
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号Y、Y、RQ1及びRは、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
式(XXXV)
Figure 0006326231
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号A、L、Y、R、RX2及びRQ1は、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
式(XXXVI)
Figure 0006326231

Figure 0006326231
〔但し、R12が−C(=O)OMeである場合、Eは、[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノイルであることはできない〕
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号A、L、Y及びRX2は、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
式(XXXVII)
Figure 0006326231
〔但し、R12が−C(=O)OMeである場合、Eは、[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノイルであることはできない〕
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号R及びRX2は、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
式(XXXVIII)
Figure 0006326231
で表される化合物並びにその塩、金属錯体及びN−オキシドは新規化合物である(ここで、記号R及びRX2は、上記で特定されている一般的な定義、好ましい定義、さらに好ましい定義又は最も好ましい定義を有する)。
本発明は、さらに、式(I)で表される化合物を調製するための、式(XXXI)、式(XXXII)、式(XXXIII)、式(XXXIV)、式(XXXV)、式(XXXVI)、式(XXXVII)及び/又は式(XXXVIII)で表される少なくとも1種類の化合物の使用も提供する。
本発明は、さらに、望ましくない微生物を防除するための、本発明による式(I)で表されるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体の非医薬的使用も提供する。
本発明は、さらに、本発明による少なくとも1種類のヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体を含んでいる、望ましくない微生物を防除するための組成物も提供する。
本発明は、さらに、望ましくない微生物を防除する方法にも関し、ここで、該方法は、本発明によるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体を当該微生物及び/又はそれらの生息環境に施用することを特徴とする。
本発明は、さらに、本発明による少なくとも1種類のヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体で処理された種子にも関する。
本発明は、最後に、本発明による少なくとも1種類のヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体で処理された種子を使用することによる、望ましくない微生物から種子を保護する方法を提供する。
本発明の物質は、強力な殺微生物活性(microbicidal activity)を有しており、作物保護と材料物質(materials)の保護において、望ましくない微生物(例えば、菌類及び細菌類)を防除するために使用することができる。
本発明による式(I)で表されるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体は、極めて良好な殺菌特性を有しており、作物保護において、例えば、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)及び不完全菌類(Deuteromycetes)などを防除するために、使用することができる。
殺細菌剤(bactericide)は、作物保護において、例えば、シュードモナス科(Pseudomonadaceae)、リゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)、コリネバクテリウム科(Corynebacteriaceae)及びストレプトミセス科(Streptomycetaceae)を防除するために、使用することができる。
本発明による殺菌剤組成物は、植物病原性菌類を治療的又は保護的に防除するために使用することができる。従って、本発明は、本発明による活性成分又は組成物を使用して植物病原性菌類を防除するための治療的方法及び保護的方法にも関し、ここで、該活性成分又は組成物は、種子、植物若しくは植物の部分、果実又は植物がそこで生育している土壌に施用される。
作物保護において植物病原性菌類を防除するための本発明による組成物は、有効で且つ植物に対して毒性を示さない量の本発明による活性成分を含んでいる。「有効で且つ植物に対して毒性を示さない量(effective but non−phytotoxic amount)」は、植物の菌類病を満足のいくように防除するか又は植物の菌類病を完全に根絶するのに充分でありながら、同時に、植物毒性の重大などのような症状も引き起こすことのない、本発明組成物の量を意味する。一般に、そのような施用量は、比較的広い範囲内で変動し得る。それは、いくつかの要因に依存し、例えば、防除対象の菌類、植物、気候条件及び本発明組成物の成分などに依存する。
本発明に従って、全ての植物及び植物の部分を処理することができる。ここで、植物というのは、望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(自然発生した作物植物を包含する)のような全ての植物及び植物個体群を意味するものと理解される。作物植物は、慣習的な育種法と最適化法によって、又は、生物工学的方法と遺伝子工学的方法によって、又は、それら方法を組み合わせたものによって得ることが可能な植物であることができる。そのような作物植物には、トランスジェニック植物も包含され、また、植物育種家の権利によって保護され得るか又は保護され得ない植物品種も包含される。植物の部分は、枝条、葉、花及び根などの、植物の地上及び地下の全ての部分及び全ての器官を意味するものと理解され、その例としては、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実、種子、根、塊茎及び根茎などを挙げることができる。植物の部分には、さらに、収穫物、並びに、栄養繁殖器官及び生殖繁殖器官(vegetative and generative propagation material)、例えば、挿木(cutting)、塊茎、根茎、接ぎ穂(slip)及び種子なども包含される。
本発明に従って処理することが可能な植物としては、以下のものを挙げることができる: ワタ、アマ、ブドウの木、果実、野菜、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、サクラの木、アーモンド及びモモ、並びに、小果樹、例えば、イチゴ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びプランテーション)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、レタス)、セリ科各種(Umbelliferae sp.)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、リーキ、タマネギ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、エンドウ); 主要作物植物、例えば、イネ科各種(Gramineae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝、禾穀類、例えば、コムギ、ライムギ、イネ、オオムギ、エンバク、アワ及びライコムギ)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、ヒマワリ)、アブラナ科各種(Brassicaceae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、ナタネ、カラシナ、セイヨウワサビ、及び、コショウソウ)、マメ科各種(Fabacae sp.)(例えば、インゲンマメ、ピーナッツ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、ダイズ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、ジャガイモ)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、テンサイ、飼料ビート、フダンソウ、ビートルート); 有用な植物及び観賞植物;及び、これら植物のそれぞれの遺伝子組み換えが行われた品種。
本発明に従って治療することが可能な菌類病の病原体の非限定的な例としては、以下のものを挙げることができる:
・ 例えば以下のような、うどんこ病病原体に起因する病害: ブルメリア属各種(Blumeria species)、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis); ポドスファエラ属各種(Podosphaera species)、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha); スファエロテカ属各種(Sphaerotheca species)、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea); ウンシヌラ属各種(Uncinula species)、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator);
・ 例えば以下のような、さび病病原体に起因する病害: ギムノスポランギウム属各種(Gymnosporangium species)、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae); ヘミレイア属各種(Hemileia species)、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix); ファコプソラ属各種(Phakopsora species)、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)又はファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae); プッシニア属各種(Puccinia species)、例えば、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)、プッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)又はプッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis); ウロミセス属各種(Uromyces species)、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus);
・ 例えば以下のような、卵菌類(Oomycetes)の群の病原体に起因する病害: アルブゴ属各種(Albugo species)、例えば、アルブゴ・カンジダ(Albugo candida); ブレミア属各種(Bremia species)、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae); ペロノスポラ属各種(Peronospora species)、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae); フィトフトラ属各種(Phytophthora species)、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans); プラスモパラ属各種(Plasmopara species)、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola); プセウドペロノスポラ属各種(Pseudoperonospora species)、例えば、プセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis); ピシウム属各種(Pythium species)、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum);
・ 例えば以下のものに起因する、斑点病(leaf blotch disease)及び萎凋病(leaf wilt disease): アルテルナリア属各種(Alternaria species)、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani); セルコスポラ属各種(Cercospora species)、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola); クラジオスポリウム属各種(Cladiosporium species)、例えば、クラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum); コクリオボルス属各種(Cochliobolus species)、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera, 同義語:Helminthosporium)又はコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus); コレトトリクム属各種(Colletotrichum species)、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium); シクロコニウム属各種(Cycloconium species)、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum); ジアポルテ属各種(Diaporthe species)、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri); エルシノエ属各種(Elsinoe species)、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii); グロエオスポリウム属各種(Gloeosporium species)、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor); グロメレラ属各種(Glomerella species)、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata); グイグナルジア属各種(Guignardia species)、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli); レプトスファエリア属各種(Leptosphaeria species)、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans); マグナポルテ属各種(Magnaporthe species)、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea); ミクロドキウム属各種(Microdochium species)、例えば、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale); ミコスファエレラ属各種(Mycosphaerella species)、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)又はミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis); ファエオスファエリア属各種(Phaeosphaeria species)、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum); ピレノホラ属各種(Pyrenophora species)、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)又はピレノホラ・トリチシ・レペンチス(Pyrenophora tritici repentis); ラムラリア属各種(Ramularia species)、例えば、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo−cygni)又はラムラリア・アレオラ(Ramularia areola); リンコスポリウム属各種(Rhynchosporium species)、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis); セプトリア属各種(Septoria species)、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii)又はセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopersici); スタゴノスポラ属各種(Stagonospora species)、例えば、スタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum); チフラ属各種(Typhula species)、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata); ベンツリア属各種(Venturia species)、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis);
・ 例えば以下のものに起因する、根及び茎の病害: コルチシウム属各種(Corticium species)、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum); フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum); ガエウマンノミセス属各種(Gaeumannomyces species)、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis); プラスモジオホラ属各種(Plasmodiophora species)、例えば、プラスモジオホラ・ブラシカエ(Plasmodiophora brassicae); リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani); サロクラジウム属各種(Sarocladium species)、例えば、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae); スクレロチウム属各種(Sclerotium species)、例えば、スクレロチウム・オリザエ(Sclerotium oryzae); タペシア属各種(Tapesia species)、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis); チエラビオプシス属各種(Thielaviopsis species)、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola);
・ 例えば以下のものに起因する、穂の病害(ear and panicle disease)(トウモロコシの穂軸を包含する): アルテルナリア属各種(Alternaria species)、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.); アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus); クラドスポリウム属各種(Cladosporium species)、例えば、クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides); クラビセプス属各種(Claviceps species)、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea); フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum); ジベレラ属各種(Gibberella species)、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae); モノグラフェラ属各種(Monographella species)、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis); スタゴノスポラ属各種(Stagonospora species)、例えば、スタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum);
・ 例えば以下のものなどの、黒穂病菌類(smut fungi)に起因する病害: スファセロテカ属各種(Sphacelotheca species)、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana); チレチア属各種(Tilletia species)、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)又はチレチア・コントロベルサ(Tilletia controversa); ウロシスチス属各種(Urocystis species)、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta); ウスチラゴ属各種(Ustilago species)、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda);
・ 例えば以下のものに起因する、果実の腐敗(fruit rot): アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus); ボトリチス属各種(Botrytis species)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea); ペニシリウム属各種(Penicillium species)、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)又はペニシリウム・プルプロゲヌム(Penicillium purpurogenum); リゾプス属各種(Rhizopus species)、例えば、リゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer); スクレロチニア属各種(Sclerotinia species)、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum); ベルチシリウム属各種(Verticilium species)、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum);
・ 例えば以下のものに起因する、種子及び土壌によって媒介される腐敗病及び萎凋病(seed− and soil−borne rot and wilt disease)並びに実生の病害: アルテルナリア属各種(Alternaria species)、例えば、アルテルナリア・ブラシシコラ(Alternaria brassicicola); アファノミセス属各種(Aphanomyces species)、例えば、アファノミセス・エウテイケス(Aphanomyces euteiches); アスコキタ属各種(Ascochyta species)、例えば、アスコキタ・レンチス(Ascochyta lentis); アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus); クラドスポリウム属各種(Cladosporium species)、例えば、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum); コクリオボルス属各種(Cochliobolus species)、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、Bipolaris 異名:Helminthosporium); コレトトリクム属各種(Colletotrichum species)、例えば、コレトトリクム・ココデス(Colletotrichum coccodes); フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum); ジベレラ属各種(Gibberella species)、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae); マクロホミナ属各種(Macrophomina species)、例えば、マクロホミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina); ミクロドキウム属各種(Microdochium species)、例えば、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale); モノグラフェラ属各種(Monographella species)、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis); ペニシリウム属各種(Penicillium species)、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum); ホマ属各種(Phoma species)、例えば、ホマ・リンガム(Phoma lingam); ホモプシス属各種(Phomopsis species)、例えば、ホモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae); フィトフトラ属各種(Phytophthora species)、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum); ピレノホラ属各種(Pyrenophora species)、例えば、ピレノホラ・グラミネア(Pyrenophora graminea); ピリクラリア属各種(Pyricularia species)、例えば、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae); ピシウム属各種(Pythium species)、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum); リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani); リゾプス属各種(Rhizopus species)、例えば、リゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae); スクレロチウム属各種(Sclerotium species)、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii); セプトリア属各種(Septoria species)、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum); チフラ属各種(Typhula species)、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata); ベルチシリウム属各種(Verticillium species)、例えば、ベルチシリウム・ダーリアエ(Verticillium dahliae);
・ 例えば以下のものに起因する、癌性病害(cancer)、こぶ(gall)及び天狗巣病(witches’ broom): ネクトリア属各種(Nectria species)、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena);
・ 例えば以下のものに起因する、萎凋病(wilt disease): モニリニア属各種(Monilinia species)、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa);
・ 例えば以下のものに起因する、葉、花及び果実の奇形: エキソバシジウム属各種(Exobasidium species)、例えば、エキソバシジウム・ベキサンス(Exobasidium vexans); タフリナ属各種(Taphrina species)、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans);
・ 例えば以下のものに起因する、木本植物の衰退性病害(degenerative disease): エスカ属各種(Esca species)、例えば、ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella chlamydospora)、ファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Phaeoacremonium aleophilum)又はフォミチポリア・メジテラネア(Fomitiporia mediterranea); ガノデルマ属各種(Ganoderma species)、例えば、ガノデルマ・ボニネンセ(Ganoderma boninense);
・ 例えば以下のものに起因する、花及び種子の病害: ボトリチス属各種(Botrytis species)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);
・ 例えば以下のものに起因する、植物塊茎の病害: リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani); ヘルミントスポリウム属各種(Helminthosporium species)、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani);
・ 例えば以下のものなどの、細菌性病原体に起因する病害: キサントモナス属各種(Xanthomonas species)、例えば、キサントモナス・カムペストリス pv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv. oryzae); シュードモナス属各種(Pseudomonas species)、例えば、シュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv. lachrymans); エルウィニア属各種(Erwinia species)、例えば、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)。
ダイズの以下の病害を、好ましくは、防除することができる:
・ 例えば以下のものに起因する、葉、茎、鞘及び種子の菌類病:
アルテルナリア斑点病(alternaria leaf spot)(Alternaria spec. atrans tenuissima)、炭疽病(Colletotrichum gloeosporoides dematium var. truncatum)、褐紋病(brown spot)(Septoria glycines)、紫斑病(cercospora leaf spot and blight)(Cercospora kikuchii)、コアネホラ葉枯病(choanephora leaf blight)(Choanephora infundibulifera trispora(Syn.))、ダクツリオホラ斑点病(dactuliophora leaf spot)(Dactuliophora glycines)、べと病(Peronospora manshurica)、ドレクスレラ胴枯病(drechslera blight)(Drechslera glycini)、斑点病(frogeye leaf spot)(Cercospora sojina)、そばかす病(leptosphaerulina leaf spot)(Leptosphaerulina trifolii)、灰星病(phyllostica leaf spot)(Phyllosticta sojaecola)、黒点病(pod and stem blight)(Phomopsis sojae)、うどんこ病(Microsphaera diffusa)、ピレノカエタ斑点病(pyrenochaeta leaf spot)(Pyrenochaeta glycines)、葉腐病(rhizoctonia aerial, foliage, and web blight)(Rhizoctonia solani)、さび病(Phakopsora pachyrhizi, Phakopsora meibomiae)、黒とう病(Sphaceloma glycines)、ステムフィリウム葉枯病(stemphylium leaf blight)(Stemphylium botryosum)、褐色輪紋病(Corynespora cassiicola);
・ 例えば以下のものに起因する、根及び茎基部の菌類病:
黒根腐病(Calonectria crotalariae)、炭腐病(Macrophomina phaseolina)、赤かび病(fusarium blight or wilt, root rot, and pod and collar rot)(Fusarium oxysporum、Fusarium orthoceras、Fusarium semitectum、Fusarium equiseti)、ミコレプトジスクス根腐病(mycoleptodiscus root rot)(Mycoleptodiscus terrestris)、根腐病(neocosmospora)(Neocosmospora vasinfecta)、黒点病(Diaporthe phaseolorum)、茎腐爛病(stem canker)(Diaporthe phaseolorum var. caulivora)、茎疫病(phytophthora rot)(Phytophthora megasperma)、落葉病(brown stem rot)(Phialophora gregata)、根茎腐敗病(pythium rot)(Pythium aphanidermatum、Pythium irregulare、Pythium debaryanum、Pythium myriotylum、Pythium ultimum)、リゾクトニア根腐病(rhizoctonia root rot, stem decay, and damping−off)(Rhizoctonia solani)、菌核病(sclerotinia stem decay)(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチニアサウザンブライト病(sclerotinia southern blight)(Sclerotinia rolfsii)、チエラビオプシス根腐病(thielaviopsis root rot)(Thielaviopsis basicola)。
本発明による活性成分は、植物において極めて優れた強化作用(fortifying action)も示す。従って、本発明の活性成分は、望ましくない微生物による攻撃に対して植物自体の防御を動員させるのに適している。
本発明に関連して、植物を強化する(抵抗性を誘導する)物質は、処理された植物が、その後で望ましくない微生物を接種されたときに、それら微生物に対して高い程度の抵抗性を発現するように、植物の防御システムを刺激することができる物質を意味するものと理解される。
この場合、望ましくない微生物は、植物病原性の菌類及び細菌類を意味するものと理解される。従って、処理後ある一定の期間、上記病原体による攻撃に対して植物を保護するために、本発明の物質を用いることができる。保護がもたらされる期間は、植物が該活性成分で処理されてから、一般に、1〜10日間、好ましくは、1〜7日間に及ぶ。
植物病害を防除するのに必要とされる濃度の該活性成分に対して植物は充分な耐性を示すという事実により、植物の地上部の処理、繁殖器官(propagation stock)及び種子の処理、並びに、土壌の処理が可能である。
本発明の活性成分は、ブドウ栽培における病害並びにジャガイモ、果実及び野菜の栽培における病害を防除するために、例えば、特に、うどんこ病菌類、卵菌類、例えば、フィトフトラ属各種(Phytophthora species)、プラスモパラ属各種(Plasmopara species)、プセウドペロノスポラ属各種(Pseudoperonospora species)及びピシウム属各種(Pythium species)などに対して使用して、特に良好な結果を得ることができる。
本発明の活性成分は、さらにまた、作物の収量を増大させるのにも適している。さらに、本発明の活性成分は、毒性も低く、植物も充分な耐性を示す。
場合により、本発明の化合物は、特定の濃度又は特定の施用量において、除草剤、薬害軽減剤、成長調節剤若しくは植物の特性を改善する組成物としても使用し得るか、又は、殺微生物剤(microbicide)として、例えば、殺菌剤(fungicide)、抗真菌剤(antimycotic)、殺細菌剤若しくは殺ウイルス剤(これは、ウイロイドに対する組成物も包含する)としても使用し得るか、又は、MLO(マイコプラズマ様生物)及びRLO(リケッチア様生物)に対する組成物としても使用し得る。適切な場合には、それらは、殺虫剤としても使用することができる。適切な場合には、それらは、別の活性成分を合成するための中間体又は前駆物質としても使用することができる。
本発明による活性成分は、植物が良好な耐性を示し、温血動物に対する毒性が望ましい程度であり、及び、環境によって充分に許容される場合、植物及び植物の器官を保護するのに適しており、収穫高を増大させるのに適しており、並びに、農業において、園芸において、畜産業において、森林で、庭園やレジャー施設で、貯蔵生産物や材料物質の保護において、及び、衛生学の分野において、収穫物の質を向上させるのに適している。それらは、好ましくは、作物保護剤として使用することができる。それらは、通常の感受性種及び抵抗性種に対して有効であり、並びに、全ての発育段階又は一部の発育段階に対して有効である。
上記活性成分又は組成物を用いた植物及び植物の部分の本発明による処理は、慣習的な処理方法によって、例えば、浸漬、散布、噴霧、灌漑、気化、散粉、煙霧、ばらまき、泡状化、塗布、拡散(spreading−on)、灌水(灌注(drenching))、点滴潅漑などによって、直接的に行うか、又は、該活性成分又は組成物を植物及び植物の部分の周囲、生息環境若しくは貯蔵空間に作用させることにより行い、また、繁殖器官(propagation material)の場合、特に種子の場合は、さらに、乾燥種子処理、湿潤種子処理、スラリー種子処理、被覆、1以上の層のコーティングなどによっても行う。さらに、該活性成分を微量散布法(ultra−low volume method)によって施用する(deploy)ことも可能であり、又は、該活性成分調製物若しくは活性成分自体を土壌中に注入することも可能である。
本発明の活性成分又は組成物は、さらに、材料物質の保護において、望ましくない微生物(例えば、菌類)による攻撃及び破壊に対して工業材料を保護するするために用いることもできる。
本発明に関連して、工業材料とは、工業において使用するために準備された非生体材料を意味するものと理解される。例えば、本発明の活性成分で微生物による変性又は破壊から保護することが意図されている工業材料は、接着剤、サイズ、紙及び板紙、織物、皮革、木材、塗料及びプラスチック製品、冷却用潤滑油、並びに、微生物によって感染又は破壊され得る別の材料などであり得る。微生物の増殖により悪影響を受け得る製造プラントの部品、例えば、冷却水循環路なども、保護すべき材料の範囲内に包含される。本発明の範囲内における工業材料としては、好ましくは、接着剤、サイズ、紙及び厚紙、皮革、木材、塗料、冷却用潤滑油及び熱媒液などを挙げることができ、さらに好ましくは、木材を挙げることができる。本発明による活性成分又は組成物は、腐朽、腐敗、変色、脱色又は黴発生などの、不利な効果を防止することができる。
望ましくない菌類を防除するための本発明による方法は、貯蔵品を保護するために使用することもできる。貯蔵品は、長期間の保護が望まれる、植物若しくは動物起源の天然物質又は自然起源のそれら天然物質の加工製品を意味するものと理解される。植物起源の貯蔵品、例えば、植物若しくは植物の分部、例えば、茎、葉、塊茎、種子、果実、穀粒などは、新たに収穫された状態で保護することができるか、又は、(予備)乾燥、加湿、粉砕、摩砕、加圧成形又は焙焼によって加工された後で保護することができる。貯蔵品には、さらに、未加工の木材(例えば、建築用木材、電柱及び柵)又は完成品の形態にある木材(例えば、家具)の両方とも包含される。動物起源の貯蔵品は、例えば、皮革、革製品、毛皮及び獣毛などである。本発明による活性成分は、腐朽、腐敗、変色、脱色又は黴発生などの、不利な効果を防止することができる。
工業材料を劣化又は変性させることができる微生物としては、例えば、細菌類、菌類、酵母類、藻類及び粘菌類(slime organisms)などを挙げることができる。本発明の活性成分は、好ましくは、菌類、特に、カビ類、材木を変色させる菌類及び材木を破壊する菌類(担子菌類(Basidiomycetes))、並びに、粘菌類(slime organisms)及び藻類に対して作用する。以下の属の微生物を例として挙げることができる: アルテルナリア(Alternaria)、例えば、アルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis); アスペルギルス(Aspergillus)、例えば、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger); カエトミウム(Chaetomium)、例えば、カエトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum); コニオホラ(Coniophora)、例えば、コニオホラ・プエタナ(Coniophora puetana); レンチヌス(Lentinus)、例えば、レンチヌス・チグリヌス(Lentinus tigrinus); ペニシリウム(Penicillium)、例えば、ペニシリウム・グラウクム(Penicillium glaucum); ポリポルス(Polyporus)、例えば、ポリポルス・ベルシコロル(Polyporus versicolor); アウレオバシジウム(Aureobasidium)、例えば、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans); スクレロホマ(Sclerophoma)、例えば、スクレロホマ・ピチオフィラ(Sclerophoma pityophila); トリコデルマ(Trichoderma)、例えば、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride); エシェリキア(Escherichia)、例えば、エシェリキア・コリ(Escherichia coli); シュードモナス(Pseudomonas)、例えば、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa); スタフィロコッカス(Staphylococcus)、例えば、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)。
本発明は、さらに、本発明によるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体のうちの少なくとも1種類を含んでいる、望ましくない微生物を防除するための組成物にも関する。該組成物は、好ましくは、農業上適切な補助剤、溶媒、担体、界面活性剤又は増量剤を含んでいる殺菌剤組成物である。
本発明によれば、担体は、特に植物又は植物の部分又は種子への施用に関して、適用性を良好にするために、当該活性成分と混合させるか又は組み合わせる天然又は合成の有機物質又は無機物質である。このような担体は、固体又は液体であり得るが、一般に、不活性であり、そして、農業において使用するのに適しているべきである。
有用な固体担体としては、例えば、アンモニウム塩、及び、天然岩粉、例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイ藻土、及び、合成岩粉、例えば、微粉化シリカ、アルミナ及びシリケートなどがあり; 粒剤に対して有用な固体担体としては、例えば、粉砕して分別した天然岩石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石及び苦灰岩、並びに、さらに、無機及び有機の粉末からなる合成顆粒や、有機材料、例えば、紙、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコの葉柄などからなる顆粒などがあり; 有用な乳化剤及び/又は泡形成剤としては、例えば、非イオン性及びアニオン性の乳化剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、及び、さらに、タンパク質加水分解物などがあり; 適切な分散剤は、非イオン性及び/又はイオン性の物質、例えば、アルコール−POE及び/又は−POPエーテル類、酸及び/又はPOP POEエステル類、アルキルアリール及び/又はPOP POEエーテル類、脂肪及び/又はPOP POE付加体、POE−及び/又はPOP−ポリオール誘導体、POE−及び/又はPOP−ソルビタン若しくは糖付加体、アルキル若しくはアリールのスルフェート類、アルキル若しくはアリールのスルホネート類及びアルキル若しくはアリールのホスフェート類又はそれらの対応するPO−エーテル付加体の類から選ばれたものである。さらに、適切なオリゴマー又はポリマーは、例えば、ビニルモノマーから誘導されたもの、アクリル酸から誘導されたもの、EO及び/又はPOの単独又は例えば(ポリ)アルコール類若しくは(ポリ)アミン類と組み合わせたものから誘導されたものである。さらに、リグニン及びそのスルホン酸誘導体、未変性セルロース及び変性セルロース、芳香族及び/又は脂肪族スルホン酸並びにそれらのホルムアルデヒドとの付加体なども使用することができる。
上記活性成分は、溶液剤、エマルション剤、水和剤、水性懸濁液剤、油性懸濁液剤、粉末剤(powders)、粉剤(dusts)、ペースト剤、可溶性粉末剤、可溶性顆粒剤、ばらまき用顆粒剤、サスポエマルション製剤、活性成分を含浸させた天然産物、活性成分を含浸させた合成物質、肥料、及び、さらに、ポリマー物質中にマイクロカプセル化したもののような、慣習的な製剤に変換することができる。
本発明の活性成分は、それだけでも施用することができるし、その製剤の形態又はその製剤の形態から調製された使用形態、例えば、即時使用可能な(ready−to−use)溶液剤、エマルション剤、水性懸濁液剤、油性懸濁液剤、粉末剤(powders)、水和剤、ペースト剤、可溶性粉末剤、粉剤(dusts)、可溶性顆粒剤、ばらまき用顆粒剤、サスポエマルション製剤、活性成分を含浸させた天然産物、活性成分を含浸させた合成物質、肥料、及び、さらに、ポリマー物質中にマイクロカプセル化したものなどの形態でも施用することができる。施用は、慣習的な方法で、例えば、灌水、散布、噴霧、ばらまき、散粉、泡状散布(foaming)、塗布(spreading)などにより行う。さらに、本発明の活性成分は、微量散布法により施用することも可能であり、又は、該活性成分の調製物若しくは活性成分自体を土壌に注入することも可能である。植物の種子を処理することも可能である。
上記製剤は、自体公知の方法で、例えば、該活性成分を少なくとも1種類の慣習的な増量剤、溶媒若しくは稀釈剤、乳化剤、分散剤、及び/又は、結合剤若しくは固定剤、湿潤剤、撥水剤と混合させ、適切な場合には、さらに、乾燥剤及び紫外線安定剤と混合させ、適切な場合には、さらに、染料及び顔料、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着性付与剤、ジベレリン類、並びに、さらに、別の加工助剤と混合させることにより、調製することができる。
本発明は、適切な装置を用いて植物又は種子に対して施用(deploy)可能で且つ既に使用できる状態にある製剤のみではなく、使用前に水で希釈することが必要な商業的な濃厚物も包含する。
本発明による活性成分は、それだけで、又は、その(商業用)製剤中に、及び、そのような製剤から調製された使用形態中に、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤、除草剤、肥料、薬害軽減剤及び/又は情報化学物質などの別の(既知)活性成分との混合物として、存在させることができる。
使用する補助剤は、当該組成物自体及び/又はそれから誘導された調製物(例えば、散布液、種子粉衣)に、特定の特性、例えば、特定の技術的特性及び/又特定の生物学的特性などを付与するのに適している物質であり得る。典型的な補助剤としては、増量剤、溶媒及び担体などがある。
適切な増量剤は、例えば、水、並びに、極性及び非極性の有機化学的液体、例えば、以下の種類から選択されるものである:芳香族及び非芳香族の炭化水素類(例えば、パラフィン類、アルキルベンゼン類、アルキルナフタレン類、クロロベンゼン類)、アルコール類及びポリオール類(これらは、場合により、置換されていてもよく、エーテル化されていてもよく、及び/又は、エステル化されていてもよい)、ケトン類(例えば、アセトン、シクロヘキサノン)、エステル類(これは、脂肪類及び油類を包含する)及び(ポリ)エーテル類、置換されていない及び置換されているアミン類、アミド類、ラクタム類(例えば、N−アルキルピロリドン類)及びラクトン類、スルホン類及びスルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)。
液化ガス増量剤又は担体は、標準温度及び標準圧下では気体である液体、例えば、エーロゾル噴射剤、例えば、ハロ炭化水素類、又は、ブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素などでを意味するものと理解される。
上記製剤において、粘着性付与剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、並びに、粉末又は顆粒又はラテックスの形態にある天然ポリマー及び合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、又は、天然のリン脂質、例えば、セファリン及びレシチン、及び、合成リン脂質などを使用することができる。さらなる添加剤は、鉱油及び植物油であり得る。
使用する増量剤が水である場合、例えば有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。有用な液体溶媒は、本質的に、芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物又は塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサン又はパラフィン類、例えば、石油留分、アルコール類、例えば、ブタノール又はグリコールとそれらのエーテル及びエステル、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドなどであり、又は、水も適している。
本発明の組成物には、さらに、例えば界面活性剤などの、さらなる成分も含有させることができる。有用な界面活性剤は、イオン特性若しくは非イオン特性を有する乳化剤及び/若しくは泡形成剤、分散剤又は湿潤剤であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物である。それらの例は、以下のものである:ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸若しくはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(好ましくは、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくは、アルキルタウレート)、ポリエトキシル化アルコールのリン酸エステル若しくはポリエトキシル化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、並びに、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン及びリン酸アニオンを含んでいる該化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、タンパク質加水分解物、リグノスルファイト廃液及びメチルセルロースなど。該活性成分のうちの1種類及び/又は該不活性担体のうちの1種類が水不溶性であり且つ施用が水で行われる場合は、界面活性剤を存在させることが必要である。界面活性剤の割合は、本発明組成物の5重量%〜40重量%である。
着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー(Prussian Blue)、並びに、有機染料、例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などを使用することができる。
さらなる添加剤は、芳香物質、場合により改質されていてもよい鉱油又は植物油、蝋、並びに、栄養素(微量栄養素を包含する)、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などである。
さらなる成分は、安定剤(例えば、低温安定剤)、防腐剤、酸化防止剤、光安定剤、又は、化学的及び/若しくは物理的安定性を向上させる別の作用剤であり得る。
適切な場合には、付加的な別の成分、例えば、保護コロイド、結合剤、粘着剤、増粘剤、揺変性物質、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤、錯化剤なども存在させることができる。一般的に、該活性成分は、製剤目的で通常使用される固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。
該製剤は、一般に、0.05〜99重量%、0.01〜98%重量%、好ましくは、0.1〜95重量%、さらに好ましくは、0.5〜90重量%の活性成分を含有し、最も好ましくは、10〜70重量%の活性成分を含有する。
上記製剤は、望ましくない微生物を防除するための本発明による方法において使用することが可能であり、その際、本発明によるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体は、当該微生物及び/又はそれらの生息環境に施用される。
本発明による活性成分は、それだけで、又は、その製剤中に含ませて、例えば活性スペクトルを拡大するために又は抵抗性の発達を防止するために、既知の殺菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤若しくは殺虫剤と混合した状態で使用することもできる。
有用な混合相手剤としては、例えば、既知の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤又は殺細菌剤などがある(「Pesticide Manual, 14th ed.」も参照されたい)。
除草剤のような別の既知活性成分と混合することも可能であり、又は、肥料及び成長調節剤、薬害軽減剤及び/若しくは情報化学物質と混合することも可能である。
施用は、その使用形態に適した慣習的な方法で行う。
本発明は、さらに、種子を処理する方法も包含する。
本発明のさらなる態様は、特に、本発明によるヘテロアリールピペリジン誘導体及びヘテロアリールピペラジン誘導体のうちの少なくとも1種類で処理された種子に関する。本発明による種子は、有害な植物病原性菌類から種子を保護するための方法において使用される。これらの方法においては、本発明による少なくとの1種類の活性成分で処理された種子を使用する。
本発明による活性成分又は組成物は、種子を処理するのにも適している。有害な生物に起因する作物植物に対する被害の大部分は、貯蔵中に、又は、播種後に、並びに、植物が発芽している最中及び発芽の後に、種子が感染することによって起こる。この相は特に危険である。それは、生長している植物の根及び苗条は特に感受性が高く、少量の損傷であってもその植物が死に至り得るからである。従って、適切な組成物を用いて種子及び発芽中の植物を保護することに、大きな関心が持たれている。
植物の種子を処理することによる有害な植物病原性菌類の防除は、長い間知られており、継続的に改良が加えられている。しかしながら、種子の処理には、必ずしも満足のいくように解決することができるわけではない一連の問題が伴っている。例えば、播種後又は植物の出芽後に作物保護組成物を追加で施用することを不要とするような又は少なくとも著しく低減させるような、種子及び発芽中の植物を保護する方法を開発することは望ましい。さらに、使用する活性成分によって植物自体に損傷を与えることなく、植物病原性菌類による攻撃から種子及び発芽中の植物が最良に保護され得るように、使用する活性成分の量を最適化することも望ましい。特に、種子を処理する方法では、最少量の作物保護組成物で種子及び発芽中の植物の最適な保護を達成するために、トランスジェニック植物の内因性の殺菌特性も考慮に入れるべきである。
従って、本発明は、害虫及び/又は有害な植物病原性菌類による攻撃に対して種子及び発芽中の植物を保護する方法にも関し、ここで、該方法は、当該種子を本発明の組成物で処理することによる。本発明は、さらに、種子及び発芽中の植物を植物病原性菌類から保護するために種子を処理するための本発明の組成物の使用にも関する。本発明は、さらに、植物病原性菌類から保護するために、本発明の組成物で処理された種子にも関する。
出芽後の植物に損傷を与える害虫及び/又は有害な植物病原性菌類は、主として、土壌及び植物の露出部分を作物保護組成物で処理することによって防除される。作物保護組成物は、環境並びにヒト及び動物の健康に対して影響を及ぼし得ることに関して懸念があるので、施用する活性成分の量を低減する努力が成されている。
本発明の有利な点の1つは、本発明の組成物が有している際立った浸透移行特性によって、そのような組成物で種子を処理することにより、害虫及び/又は有害な植物病原性菌類から、その種子自体が保護されるのみではなく、出芽後に生じる植物も保護されるということである。このようにして、播種時又は播種後間もなくの作物の即時的な処理を省くことができる。
さらにまた、本発明の活性成分又は組成物が、特に、トランスジェニック種子(その場合、当該種子から生長した植物は、害虫に対して作用するタンパク質を発現することができる)に対しても使用可能であるということも、有利な点として見なされる。そのような種子を本発明の活性成分又は組成物で処理することによって、特定の害虫は、タンパク質(例えば、殺虫性タンパク質)が単に発現することによって、防除可能である。驚くべきことに、この場合、さらなる相乗効果が観察され得る。そのような相乗効果は、害虫による攻撃に対する保護の有効性をさらに増大させる。
本発明の組成物は、農業において、温室内で、森林で又は園芸において使用される全ての植物品種の種子を保護するのに適している。特に、該種子は、禾穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、アワ及びエンバク)、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、イネ、ジャガイモ、ヒマワリ、インゲンマメ、コーヒー、ビート(例えば、テンサイ及び飼料用ビート)、ラッカセイ、野菜(例えば、トマト、キュウリ、タマネギ及びレタス)、芝及び観賞植物の種子である。特に重要なのは、禾穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ及びエンバク)、トウモロコシ及びイネの種子を処理することである。
以下でも記載されているように、本発明の活性成分又は組成物によるトランスジェニック種子の処理は、特に重要である。これは、殺虫特性を有するポリペプチド又はタンパク質の発現を可能とする少なくとも1種類の異種遺伝子を含んでいる植物の種子に関する。トランスジェニック種子内の異種遺伝子は、例えば、バシルス(Bacillus)種、リゾビウム(Rhizobium)種、シュードモナス(Pseudomonas)種、セラチア(Serratia)種、トリコデルマ(Trichoderma)種、クラビバクテル(Clavibacter)種、グロムス(Glomus)種又はグリオクラジウム(Gliocladium)種の微生物に由来し得る。この異種遺伝子は、好ましくは、バシルス属種(Bacillus sp.)に由来し、この場合、その遺伝子産物は、アワノメイガ(European corn borer)及び/又はウェスタンコーンルートワーム(Western corn rootworm)に対して有効ある。該異種遺伝子は、さらに好ましくは、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する。
本発明に関連して、本発明の組成物は、種子に対して、単独で施用するか、又は、適切な製剤中に含ませて施用する。好ましくは、種子は、処理中に損傷が生じないように充分なほど安定な状態で処理する。一般に、種子は、収穫と播種の間の任意の時点で処理することができる。慣習的に、植物から分離されていて、穂軸、殻、葉柄、外皮、被毛又は果肉を伴っていない種子を処理する。例えば、収穫され、不純物が取り除かれ、及び、含水量が15重量%未満となるまで乾燥された種子を使用することができる。あるいは、乾燥後に、例えば水で処理され、その後再度乾燥された種子を使用することもできる。
種子を処理する場合、種子の発芽が悪影響を受けないように、又は、種子から生じた植物が損傷を受けないように、種子に施用する本発明組成物の量及び/又はさらなる添加剤の量を選択することに関して一般に注意しなくてはならない。このことは、とりわけ、特定の施用量で薬害作用を示し得る活性成分の場合には、留意しなくてはならない。
本発明の組成物は、直接的に施用することが、即ち、別の成分を含ませることなく、また、希釈することなく、施用することが可能である。一般に、該組成物は、適切な製剤の形態で種子に施用するのが好ましい。種子を処理するための適切な製剤及び方法は、当業者には知られており、そして、例えば、以下の文献に記載されている:US 4,272,417、US 4,245,432、US 4,808,430、US 5,876,739、US 2003/0176428、WO 2002/080675、WO 2002/028186。
本発明に従って使用することが可能な活性成分は、慣習的な種子粉衣製剤、例えば、溶液剤、エマルション剤、懸濁液剤、粉末剤、泡剤、スラリー剤又は種子用の別のコーティング組成物、及び、さらに、ULV製剤などに変換することができる。
これらの製剤は、既知方法で、活性成分又は活性成分組合せを、慣習的な添加剤、例えば、慣習的な増量剤、及び、溶媒又は希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着性付与剤、ジベレリン類などと混合させ、及び、さらに、水と混合させることによって、調製する。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる有用な着色剤は、そのような目的に関して慣習的な全ての着色剤である。水中であまり溶解しない顔料と水中で溶解する染料のいずれも使用することができる。その例としては、「Rhodamin B」、「C.I.Pigment Red 112」及び「C.I.Solvent Red 1」の名称で知られている着色剤などを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる有用な湿潤剤は、農薬活性成分の製剤に関して慣習的に使用される、湿潤を促進する全ての物質である。好ましくは、アルキルナフタレンスルホネート類、例えば、ジイソプロピルナフタレンスルホネート又はジイソブチルナフタレンスルホネートなどを使用する。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる有用な分散剤及び/又は乳化剤は、農薬活性成分の製剤に関して慣習的に使用される非イオン性、アニオン性及びカチオン性の全ての分散剤である。好ましくは、非イオン性若しくはアニオン性の分散剤又は非イオン性若しくはアニオン性の分散剤の混合物を使用することができる。適している非イオン性分散剤としては、特に、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー類、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類及びトリスチリルフェノールポリグリコールエーテル類、並びに、それらのリン酸化誘導体又は硫酸化誘導体などを挙げることができる。適しているアニオン性分散剤は、特に、リグノスルホネート類、ポリアクリル酸塩類及びアリールスルホネート/ホルムアルデヒド縮合物である。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる消泡剤は、農薬活性成分の製剤中に関して慣習的に使用される全ての泡抑制物質である。好ましくは、シリコーン消泡剤及びステアリン酸マグネシウムを使用することができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる防腐剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質がである。例として、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる第2の増粘剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。好ましい例としては、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、変性クレー及び微粉化シリカなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる粘着剤は、種子粉衣製品中で使用可能な全ての慣習的な結合剤である。好ましい例としては、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができるジベレリン類は、好ましくは、ジベレリンA1、ジベレリンA3(=ジベレリン酸)、ジベレリンA4及びジベレリンA7であり得る。特に好ましくは、ジベレリン酸を使用する。ジベレリン類は知られている(cf. R.Wegler “Chemie der Pflanzenschutz− and Schadlingsbekampfungsmittel” [Chemistry of the Crop Protection Compositions and Pesticides], vol.2, Springer Verlag, 1970, p.401−412)。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤は、広い範囲のさまざまな種類の種子を処理するために、直接的に使用することができるか、又は、予め水で希釈したあとで使用することができる。例えば、濃厚製剤(concentrate)又は水で希釈することによって濃厚製剤から得ることができる調製物は、禾穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク及びライコムギなどの種子を粉衣するのに使用可能であり、並びに、さらに、トウモロコシ、イネ、ナタネ、エンドウマメ、インゲンマメ、ワタ、ヒマワリ及びビートの種子を粉衣するのに使用可能であり、又は、広い範囲のさまざまな野菜の種子を粉衣するのに使用可能である。本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤又はそれらの希釈された調製物は、トランスジェニック植物の種子を粉衣するのにも使用することが可能である。この場合、発現により形成された物質との相互作用において、付加的な相乗効果が生じることもあり得る。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤又は水を添加することによってその種子粉衣製剤から調製された調製物を用いて種子を処理する場合、種子粉衣に関して慣習的に使用可能な全ての混合装置が有用である。具体的には、種子粉衣における手順は、種子を混合機の中に入れること、所望される特定量の種子粉衣製剤を、そのままで添加するか又は予め水で希釈したあとで添加すること、及び、該製剤が当該種子の表面に均質に分配されるまで全てを混合させることである。適切な場合には、続いて乾燥工程を行う。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変えることができる。それは、当該製剤中の活性成分の特定の含有量及び種子に左右される。活性成分組合せの施用量は、一般に、種子1kg当たり0.001〜50gであり、好ましくは、種子1kg当たり0.01〜15gである。
さらに、本発明による式(I)で表される化合物は、極めて優れた抗真菌作用も示す。それらは、極めて広い抗真菌活性スペクトルを有しており、特に、皮膚糸状菌、並びに、酵母菌、カビ及び二相性真菌類に対して〔例えば、カンジダ属各種(Candida species)、例えば、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)に対して〕、並びに、エピデルモフィトン・フロコスム(Epidermophyton floccosum)、アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger)及びアスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)、トリコフィトン属各種(Trichophyton species)、例えば、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、ミクロスポロン属各種(Microsporon species)、例えば、ミクロスポロン・カニス(Microsporon canis)及びミクロスポロン・アウドウイニイ(Microsporon audouinii)などに対して、極めて広い抗真菌活性スペクトルを有している。これら菌類のリストは、包含され得る真菌スペクトルを決して限定するものではなく、単に例示的な特徴を有している。
従って、本発明による式(I)で表される活性成分は、医薬用途と非医薬用途の両方で使用することができる。
本発明の活性成分は、そのままでも使用することができるし、その製剤の形態又はそれから調製された使用形態、例えば、即時使用可能な(ready−to−use)溶液剤、懸濁液剤、水和剤、ペースト剤、可溶性粉末剤、粉剤及び顆粒剤などの形態でも使用することができる。施用は、慣習的な方法で、例えば、灌水、散布、噴霧、ばらまき、散粉、泡状散布(foaming)、塗布などにより行う。本発明の活性成分は、微量散布法(ultra−low volume method)により施用することも可能であり、又は、該活性成分の調製物若しくは活性成分自体を土壌中に注入することも可能である。植物の種子を処理することも可能である。
本発明の活性成分を殺菌剤として使用する場合、その施用量は、施用の種類に応じて、比較的広い範囲内で変えることができる。本発明による活性成分の施用量は、以下のとおりである:
・ 植物の部分、例えば、葉を処理する場合: 0.1〜10000g/ha、好ましくは、10〜1000g/ha、さらに好ましくは、50〜300g/ha(灌水又は滴下による施用の場合、特に、ロックウール又はパーライトなどの不活性底土を用いる場合は、上記施用量はさらに低減させることもできる);
・ 種子を処理する場合: 種子100kg当たり2〜200g、好ましくは、種子100kg当たり3〜150g、さらに好ましくは、種子100kg当たり2.5〜25g、一層さらに好ましくは、種子100kg当たり2.5〜12.5g;
・ 土壌を処理する場合: 0.1〜10000g/ha、好ましくは、1〜5000g/ha。
上記施用量は、単に例として挙げられており、本発明の目的に関して限定するものではない。
本発明による活性成分は、獣医学の分野及び畜産業においては、既知方法で、例えば、錠剤の形態、カプセル剤の形態、頓服水剤(potion)の形態、水薬(drench)の形態、顆粒剤の形態、ペースト剤の形態、大型丸薬の形態、フィードスルー法及び坐剤の形態などで腸内投与することにより、並びに、例えば、注射(筋肉内注射、皮下注射、静脈内注射、腹腔内注射など)及びインプラントなどにより非経口投与することにより、並びに、鼻内投与することにより、並びに、例えば、浸漬(dipping)又は薬浴(bathing)、スプレー、ポアオン及びスポットオン、洗浄及び散粉の形態で皮膚に使用することにより、並びに、さらに、当該活性成分を含有する成形品、例えば、首輪、耳標、尾標、肢バンド(limb bands)、端綱、マーキング装置などを用いて、使用する。
家畜、家禽及び家庭内動物などに使用する場合、式(I)で表される活性成分は、1〜80重量%の量の該活性成分を含有する製剤(例えば、粉末剤、エマルション剤、フロアブル剤など)として、直接的に使用することができるか、又は、100倍〜10000倍に稀釈した後で使用することができるか、又は、それらは、薬浴として使用することができる。
即時使用可能な(ready−to−use)組成物には、場合により、別の殺虫剤も含ませることができ、また、場合により、1種類以上の殺菌剤も含ませることができる。
可能な付加的な混合相手剤に関しては、上記で挙げた殺虫剤及び殺菌剤を参照されたい。
さらにまた、本発明による化合物は、海水又は淡海水と接触するもの(特に、船体、障壁(screen)、網、建造物、係船設備及び信号システム)を付着物に対して保護するために使用することもできる。
さらに、本発明の化合物は、単独で、又は、別の活性成分と組み合わせて、汚れ止め組成物として用いることもできる。
本発明による処理方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などを処理するために使用することができる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノム内に安定的に組み込まれている植物である。表現「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリア(hypochondrial)のゲノムの中に導入されたときに、興味深いタンパク質若しくはポリペプチドを発現することにより、又は、その植物体内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子をダウンレギュレート若しくはサイレンシングすることにより、当該形質転換された植物に新しい又は改善された作物学的特性又は別の特性を付与する遺伝子を意味する〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNAi技術[RNA干渉]などを使用する〕。ゲノム内に存在している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な存在によって定義される導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入イベントと称される。
植物種又は植物品種、それらの生育場所及び生育条件(土壌、気候、生育期、養分(diet))に応じて、本発明の処理により、相加効果を超える効果(「相乗効果」)も生じ得る。例えば、実際に予期される効果を超える以下の効果などが可能である:本発明により使用し得る活性成分及び組成物の施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は活性の増強、植物の生育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、果実の大きさの増大、植物の高さの増大、葉の緑色の向上、より早い開花、収穫された生産物の品質の向上及び/又は栄養価の増加、果実内の糖度の上昇、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上。
特定の施用量において、本発明による活性成分組合せは、植物に対する強化効果も示し得る。従って、本発明の活性成分組合せは、望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類による攻撃に対して植物の防御システムを動員させるのにも適している。これは、本発明による組合せの例えば菌類に対する強化された活性の理由のうちの1つであり得る。植物を強化する(抵抗性を誘導する)物質は、本発明に関連して、処理された植物が、その後で望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類を接種されたときに、それらの望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類に対して実質的な程度の抵抗性を示すように、植物の防御システムを刺激することができる物質又は物質の組合せも意味するものと理解されるべきである。この場合、望ましくない植物病原性の菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類は、植物病原性の菌類、細菌類及びウイルス類を意味するものと理解される。従って、処理後ある一定の期間、上記病原体による攻撃から植物を保護するために、本発明の物質を用いることができる。保護が達成される期間は、植物が該活性成分で処理されてから、一般に、1〜10日間、好ましくは、1〜7日間に及ぶ。
本発明に従って処理するのが好ましい植物及び植物品種には、特に有利で有用な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、及び/又は、生物工学的手段によって得られたものであろうと)が包含される。
本発明に従って処理するのが同様に好ましい植物及び植物品種は、1以上の生物的ストレス因子に対して抵抗性を示す。即ち、そのような植物は、害虫及び有害微生物に対して、例えば、線虫類、昆虫類、ダニ類、植物病原性の菌類、細菌類、ウイルス類及び/又はウイロイド類などに対して、良好な防御を示す。
本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、1以上の非生物的ストレス因子に対して抵抗性を示す植物である。非生物的なストレス状態としては、例えば、渇水、低温条件及び高温条件、浸透ストレス、湛水、土壌中の増大した塩分、鉱物により多く晒されること、オゾン条件、強光条件、利用可能な窒素養分が限られていること、利用可能なリン養分が限られていること、日陰回避などを挙げることができる。
本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、増大した収量特性を特徴とする植物である。そのような植物における増大した収量は、例えば、植物の改善された生理機能、植物の改善された生長及び発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率及び促進された成熟などの結果であり得る。収量は、さらに、改善された植物の構成(architecture)によっても影響され得る(ストレス条件下及び非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、早咲き、ハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、節間の数及び距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、莢の寸法、莢又は穂の数、1つの莢又は穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子分散、低減された莢の裂開及び耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質としては、種子の組成、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量、油含有量及び油の組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性並びに向上した貯蔵安定性などがある。
本発明に従って処理し得る植物は、雑種強勢(heterosis)又は雑種効果(hybrid effect)(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレス因子に対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male−sterile parent line)(雌性親)を別の雄性稔性交配母体近交系(inbred male−fertile parent line)(雄性親)と交雑させることによって作られる。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、そして、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂を除去することによって〔即ち、雄性繁殖器官又は雄花を機械的に除去することによって〕、作ることができる。しかしながら、より典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合、及び、特に種子がハイブリッド植物から収穫される所望の生産物である場合、典型的には、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を確実に完全に回復させることは有益である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることが可能な適切な稔性回復遺伝子を雄性親が有していることを確実なものとすることによって達成することができる。雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、細胞質内に存在し得る。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ属各種(Brassica species)に関して記述された。しかしながら、雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、核ゲノム内にも存在し得る。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な方法は、WO 89/10396に記載されており、ここでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼを雄ずい内のタペータム細胞において選択的に発現させる。次いで、タペータム細胞内においてバルスターなどのリボヌクレアーゼインヒビターを発現させることによって、稔性を回復させることができる。
本発明に従って処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物、即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
除草剤耐性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性にされている植物である。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、以下のものである:細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子、ペチュニアのEPSPSをコードする遺伝子、トマトのEPSPSをコードする遺伝子又はオヒシバ属(Eleusine)のEPSPSをコードする遺伝子。それは、突然変異EPSPSであることも可能である。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、上記遺伝子の自然発生突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることもできる。
別の除草剤抵抗性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤(例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシン又はグルホシネート)に対して耐性にされている植物である。そのような植物は、当該除草剤を解毒する酵素を発現させるか、又は、阻害に対して抵抗性を示す突然変異グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって、得ることができる。そのような有効な一解毒酵素は、例えば、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である(例えば、ストレプトマイセス属各種(Streptomyces species)に由来するbarタンパク質又はpatタンパク質など)。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、記述されている。
さらなる除草剤耐性植物は、さらにまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ類は、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害薬に対して耐性を示す植物は、自然発生抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、又は、突然変異HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、形質転換させることができる。HPPD阻害薬に対する耐性は、さらにまた、HPPD阻害薬による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチセートを形成させることが可能な特定の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによっても得ることができる。HPPD阻害薬に対する植物の耐性は、さらにまた、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて酵素プレフェナートデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによって改善することもできる。
さらなる除草剤抵抗性植物は、アセトラクテートシンターゼ(ALS)阻害薬に対して耐性にされている植物である。既知ALS阻害薬としては、例えば、スルホニル尿素系除草剤、イミダゾリノン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート系除草剤、及び/又は、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(「アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)」としても知られている)における種々の突然変異体は、種々の除草剤及び除草剤の群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製については、国際公開WO 1996/033270に記述されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物についても、例えば、WO 2007/024782に記述されている。
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対して耐性を示す別の植物は、誘導された突然変異誘発によって得ることができるか、当該除草剤の存在下での細胞培養における選抜によって得ることができるか、又は、突然変異育種によって得ることができる。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物、即ち、特定の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性にされている植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
本明細に関連して、用語「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」には、以下のものをコードするコード配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物が包含される:
(1) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、オンライン「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/」において列挙されている殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、Cryタンパク質類(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3Ae、又は、Cry3Bb)のタンパク質又はその殺虫活性を示す一部分;又は、
(2) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する第2の別の結晶タンパク質又はその一部分の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する結晶タンパク質又はその一部分、例えば、Cry34結晶タンパク質とCry35結晶タンパク質で構成されているバイナリートキシン;又は、
(3) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する2種類の異なった殺虫性結晶タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、トウモロコシイベントMON98034によって産生されるCry1A.105タンパク質(WO 2007/027777);又は、
(4) 上記項目(1)〜項目(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に誘導された変化に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1〜10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、トウモロコシイベントMON863若しくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質又はトウモロコシイベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;又は、
(5) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する殺虫性分泌タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.html」において挙げられている栄養生長期殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal protein)(VIP)、例えば、VIP3Aaタンパク質類のタンパク質;又は、
(6) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する第2の分泌タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する分泌タンパク質、例えば、VIP1aタンパク質とVIP2Aタンパク質で構成されているバイナリートキシン;
(7) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する異なった分泌タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド;又は、
(8) 上記項目(1)〜項目(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に誘導された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1〜10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、ワタイベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質。
もちろん、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、本明細書中で使用されている場合、上記クラス(1)〜(8)のいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組合せを含んでいる任意の植物も包含する。一実施形態では、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、又は、同一の標的昆虫種に対して殺虫活性を示すが作用機序は異なっている(例えば、当該昆虫体内の異なった受容体結合部位に結合する)異なったタンパク質を用いることによって当該植物に対する昆虫の抵抗性の発達を遅延させるために、昆虫抵抗性植物は、上記クラス(1)〜(8)のいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含んでいる。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレス因子に対して耐性を示す。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物としては、以下のものなどがある:
(a) 植物細胞内又は植物体内におけるポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能な導入遺伝子を含んでいる植物;
(b) 植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能なストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物;
(c) ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを包含するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素(plant−functional enzyme)をコードするストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す。例えば:
(1) 野生型の植物細胞又は植物において合成された澱粉と比較して、その物理化学的形質〔特に、アミロース含有量若しくはアミロース/アミロペクチン比、枝分かれ度、平均鎖長、側鎖の分布、粘性挙動、ゲル抵抗(gel resistance)、澱粉粒径及び/又は澱粉の粒子形態〕に関して改変されていて、特定の用途により適した変性澱粉を合成するトランスジェニック植物;
(2) 非澱粉炭水化物ポリマーを合成するか、又は、遺伝子組換えがなされていない野生型植物と比較して改変された特性を有する非澱粉炭水化物ポリマーを合成する、トランスジェニック植物〔その例は、ポリフルクトース(特に、イヌリン型及びレバン型のポリフルクトース)を産生する植物、α−1,4−グルカン類を産生する植物、α−1,6−分枝 α−1,4−グルカン類を産生する植物、及び、アルテルナンを産生する植物である〕;
(3) ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された繊維特性を有する植物(例えば、ワタ植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) セルロースシンターゼ遺伝子の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物);
(b) rsw2相同核酸又はrsw3相同核酸の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物);
(c) スクロースリン酸シンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物);
(d) スクロースシンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物);
(e) 繊維細胞に基づいた原形質連絡のゲーティングのタイミングが(例えば、繊維選択的β−1,3−グルカナーゼのダウンレギュレーションを介して)改変されている植物(例えば、ワタ植物);
(f) 反応性が(例えば、nodCを包含するN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現及びキチンシンターゼ遺伝子の発現を介して)改変されている繊維を有する植物(例えば、ワタ植物)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイル特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) オレイン酸含有量が高いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
(b) リノレン酸含有量が低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
(c) 飽和脂肪酸のレベルが低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、1種類以上の毒素をコードする1種類以上の遺伝子を含んでいる植物であって、以下の商品名で販売されているトランスジェニック植物である:YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BT−Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)。挙げるべき除草剤耐性植物の例は、以下の商品名で入手可能なトウモロコシ品種、ワタ品種及びダイズ品種である:Roundup Ready(登録商標)(グリホセートに対する耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば、ナタネ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン系に対する耐性)及びSCS(登録商標)(スルホニル尿素系に対する耐性、例えば、トウモロコシ)。挙げるべき除草剤抵抗性植物(除草剤耐性に関して慣習的な方法で品種改良された植物)としては、Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)の商品名で販売されている品種などがある。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる植物であり、それらは、例えば、国又は地域のさまざまな規制機関に関するデータベースに記載されている〔例えば、「http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspx」及び「http://www.agbios.com/dbase.php」を参照されたい〕。
上記で挙げられている植物は、本発明に従って、一般式(I)で表される化合物及び/又は本発明による活性成分混合物を用いて、特に有利に処理することができる。該活性成分又は混合物に関して上記で示されている好ましい範囲は、これら植物の処理にも当てはまる。特に重要なのは、本明細書中において具体的に挙げられている化合物又は混合物を用いた植物の処理である。
本発明の活性成分又は組成物は、かくして、処理後ある一定の期間、上記病原体による攻撃から植物を保護するために用いることができる。保護がもたらされる期間は、植物が該活性成分で処理されてから、一般に、1〜28日間、好ましくは、1〜14日間、さらに好ましくは、1〜10日間、一層さらに好ましくは、1〜7日間に及び、又は、種子処理後、最大で200日間に及ぶ。
下記実施例によって、本発明による式(I)で表される活性成分の調製及び使用について例証する。しかしながら、本発明は、それら実施例に限定されるものではない。
一般注意事項: 特に別途示されていない限り、クロマトグラフィーによる全ての精製段階及び分離段階は、0:100の酢酸エチル/シクロヘキサンから100:0の酢酸エチル/シクロヘキサンまでの溶媒の勾配を使用してシリカゲル上で実施する。
出発物質の調製
4−{4−[(ヒドロキシイミノ)メチル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(A)
4−(4−ホルミル−1,3−チアゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(10.0g)をエタノール(110mL)に溶解させた溶液に、ヒドロキシルアミン(水中50%、2.48mL)を滴下して加える。その混合物を2時間加熱還流する。次いで、揮発性物質を減圧下で除去する。これにより、4−{4−[(ヒドロキシイミノ)メチル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(10.5g、100%)が得られる。
logP(pH2.7):2.25,2.38;
H NMR(DMSO−d,400MHz):δppm:1.41(s,9H),1.49−1.60(m,2H),1.99−2.06(m,2H),2.82−2.96(m,2H),3.16−3.24(m,1H),3.96−4.05(m,2H),7.62(s,0.15H),7.76(s,0.85H),8.13(s,0.85H),8.39(s,0.15H),11.22(s,0.85H),11.95(s,0.15H);
MS(ESI):312([M+H])。
4−{4−[5−(エトキシカルボニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(B)
4−{4−[(ヒドロキシイミノ)メチル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(A、2.00g)をジメチルホルムアミド(40mL)に溶解させた溶液に、室温で、N−クロロスクシンイミド(0.90g)を添加する。その反応混合物を40℃で3時間撹拌する。次いで、室温で、その混合物に、アクリル酸エチル(0.77g)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させた溶液及びトリエチルアミン(0.98g)連続して滴下して加える。その反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、水を添加する。その水相を除去し、酢酸エチルで抽出する。次いで、その有機相を合して硫酸ナトリウムで脱水する。固体を濾過し、溶媒を留去する。その残渣をクロマトグラフィーで精製する。これにより、4−{4−[5−(エトキシカルボニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.30g、79%)が得られる。
logP(pH2.7):3.14;
H NMR(DMSO−d,400MHz):δppm:1.22(t,3H),1.41(s,9H),1.46−1.63(m,2H),1.97−2.09(m,2H),2.80−2.97(m,2H),3.52−3.61(m,1H),3.68−3.80(m,1H),3.96−4.05(m,2H),4.16(q,2H),5.20−5.27(m,1H),8.05(s,1H);
MS(ESI):310([M+H−C(CH)。
4−{4−[5−(メトキシカルボニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジニウムクロリド(C)
アルゴン雰囲気下、0℃で、4−{4−[5−(メトキシカルボニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(B、1.20g)をジオキサン(12mL)に溶解させた溶液にジオキサン中の塩化水素の4N溶液(11.4mL)を滴下して加える。その反応混合物を0℃で撹拌し、次いで、室温まで徐々に昇温させる。4時間経過した後、溶媒及び過剰な塩化水素を除去する。これにより、4−{4−[5−(メトキシカルボニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジニウムクロリド(1.10g、98%)が得られる。
H NMR(DMSO−d,400MHz):δppm:1.85−2.02(m,2H),2.11−2.22(m,2H),2.92−3.10(m,2H),3.30−3.38(m,2H),3.71(s,3H),5.23−5.31(m,1H),8.09(s,1H),8.90(bs,1H),9.20(bs,1H)。
3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸メチル(I−1)
[3,5−ビス−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸(0.83g)をジクロロメタン(10mL)に溶解させた溶液に、0℃で、塩化オキサリル(1.26g)及び1滴のN,N−ジメチルホルムアミドを添加する。その混合物を室温で60分間撹拌する。溶媒及び過剰な試薬を減圧下で除去する。固体残渣をジクロロメタンに再度溶解させ、0℃で、4−{4−[5−(メトキシカルボニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジニウムクロリド(C)とトリエチルアミン(4.6mL)をジクロロメタン(14mL)に溶解させた溶液に滴下して加える。その反応混合物を室温で3時間撹拌する。次いで、それに、濃炭酸水素ナトリウム溶液を添加する。その水相を除去し、酢酸エチルで抽出する。その有機相を合して硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮する。カラムクロマトグラフィーで精製して、3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸メチル(1.1g、57%)を得る。
logP(pH2.7):2.26;
H NMR(DMSO−d,400MHz):δppm:1.51−1.60(m,1H),1.74−1.85(m,1H),2.05−2.14(m,2H),2.80−2.88(m,2H),3.21−3.30(m,1H),3.58−3.65(m,1H),3.71(s,3H),3.70−3.79(m,1H),3.92−3.98(m,1H),4.30−4.37(m,1H),5.26−5.30(m,1H),5.35−5.46(m,2H),6.91(s,1H),7.04(t,1H),7.18(t,1H),8.08(s,1H);
MS(ESI):504([M+H])。
3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸(D)
3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸メチル(I−1)(1.1g)をテトラヒドロフラン(7mL)と水(2mL)に溶解させた溶液に、室温で、水酸化リチウム一水和物(0.28g)を添加する。その混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、氷冷した1N HCl溶液を添加する。その水相を酢酸エチルで抽出し、その有機相を合して硫酸ナトリウムで脱水する。固体を濾過し、溶媒を留去するする。これにより、3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸(0.82g、73%)が得られる。
logP(pH2.7):1.77;
H NMR(DMSO−d,400MHz):δppm:1.50−1.63(m,1H),1.74−1.88(m,1H),2.05−2.17(m,2H),2.79−2.89(m,1H),3.52−3.60(m,1H),3.66−3.75(m,1H),3.92−4.00(m,1H),4.31−4.38(m,1H),5.12−5.16(m,1H),5.32−5.45(m,2H),6.90(s,1H),7.02(t,1H),7.16(t,1H),8.06(s,1H);
MS(ESI):490([M+H])。
式(I)で表される化合物の調製
3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸2−クロロシクロヘキシル(I−5)
3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸(E、160mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた溶液に、室温で、2−クロロシクロヘキサノール(57mg)、4−ジメチルアミノピリジン(4mg)及び1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(94mg)を添加する。その混合物を一晩撹拌し、次いで、水を添加する。その水相を除去し、酢酸エチルで抽出する。その有機相を合して硫酸ナトリウムで脱水する。固体を濾過し、溶媒を留去する。その残渣をクロマトグラフィーで精製する。これにより、3−[2−(1−{[3,5−ビス(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル]−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−5−カルボン酸2−クロロシクロヘキシル(100mg、50%)が得られる。
logP(pH2.7):3.43;
H NMR(DMSO−d,400MHz):δppm:1.29−2.21(m,12H),2.78−2.89(m,2H),3.54−3.63(m,1H),3.75−3.88(m,1H),3.92−4.03(m,1H),4.06−4.17(m,1H),4.30−4.39(m,1H),4.78−4.86(m,1H),5.24−5.47(m,3H),6.89(s,1H),7.02(t,1H),7.16(t,1H),8.08(s,1H);
MS(ESI):606([M+H])。
上記実施例と同様にして、及び、本発明による調製方法に関する一般的な記載に従って、下記表1に記載されている式(I)で表される化合物を得ることができる。
Figure 0006326231
表1に記載されている構造要素G及びQは、以下のように定義される:
Figure 0006326231
表1に記載されている全ての化合物に関して、p=0である。
=Oである場合、RY3は、空欄でなければならない。
表1
Figure 0006326231

Figure 0006326231

Figure 0006326231
キラルラジカルのアスタチンを中心とする(Astatine−centred)立体化学的明記:キラルラジカルは、それらがあたかもアスタチンに結合しているように示されている。
logP値は、「EEC Directive 79/831 Annex V.A8」に従い、下記方法で、逆相カラム(C18)を用いるHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)によって測定した。
[a] 測定は、0.1%水性リン酸及びアセトニトリル(acetonenitrile)〔10%アセトニトリルから95%アセトニトリルまでの直線勾配〕を溶離剤として用いて、pH2.3の酸性範囲内で実施する。
[b] 中性範囲内におけるLC−MSの測定は、0.001モル炭酸水素アンモニウム水溶液及びアセトニトリル〔10%アセトニトリルから95%アセトニトリルまでの直線勾配〕を溶離剤として用いて、pH7.8で実施する。
較正は、logP値が知られている非分枝鎖アルカン−2−オン(3個〜16個の炭素原子含有)を用いて実施する(logP値は、連続する2種類のアルカノンの間の線形補間によって、保持時間に基づいて決定)。
ラムダマックス値は、200nm〜400nmの紫外線スペクトルを使用し、クロマトグラフシグナルの最大値で決定した。
選択された実施例のNMRデータ
NMRピークリスト法
実施例(I−1)〜実施例(I−9)の1H NMRデータは、H−NMRピークリスト(DMSO−d)の形態で示されている。各シグナルピークに対して、δ値(ppm)及び括弧内のシグラル強度が記載されている:
Figure 0006326231

Figure 0006326231

Figure 0006326231

Figure 0006326231

Figure 0006326231

Figure 0006326231
先鋭なシグナルの強度は、NMRスペクトルの印刷された例におけるシグナルの高さ(cm)と相関し、シグナル強度の真の比率を示している。幅が広いシグナルの場合、数種類のピーク又は該シグナルの中央及びそれらの相対的強度が、当該スペクトルの中の最も強いシグナルとの比較で示され得る。
1H−NMRピークのリストは、従来の1H−NMRのプリントアウトと類似しており、従って、通常、NMRの慣習的な解釈で記載される全てのピークを含んでいる。
さらに、それらは、従来の1H−NMRのプリントアウトのように、溶媒のシグナル、目標化合物の立体異性体(これも、同様に、本発明の対象の一部分を構成する)のシグナル及び/又は不純物のピークのシグナルも示し得る。
溶媒及び/又は水のデルタ範囲内における化合物シグナルの記録において、1H−NMRピークの本発明者らによるリストは、溶媒の通常のピーク、例えば、DMSO−D中のDMSOのピーク及び水のピーク(これらは、通常、平均して高い強度を有している)を示している。
目標化合物の立体異性体のピーク及び/又は不純物のピークは、通常、平均して、目標化合物(例えば、純度>90%)のピークよりも低い強度を有している。
そのような立体異性体及び/又は不純物は、特定の調製方法に対して特有であり得る。かくして、それらのピークは、「副産物の指紋(by−product fingerprints)」に関して、本発明者らの調製方法の再現性を確認するのに役立ち得る。
目標化合物のピークを既知方法(MestreC、ACDシミュレーション、さらに、経験的に評価された期待値の使用)で計算する専門家は、必用に応じて、場合により付加的な強度フィルターを使用して、目標化合物のピークを分離することができる。この分離は、1H−NMRの慣習的な解釈での関連するピークのピッキングに類似しているであろう。
該表には、最終化合物と中間体の両方に関する全てのNMRデータが記載されている。
NMRデータ
実施例(I−10)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.646(d,1H),δ 6.359(s,1H),δ 5.025(m,2H),δ 4.974(m,1H),δ 4.613(d,1H),δ 4.058〜3.918(m,4H),δ 3.329(m,3H),δ 2.941(m,1H),δ 2.372〜2.224(m,9H),δ 1.835〜1.606(m,7H);
実施例(I−11)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.472(s,1H),δ 6.267(s,1H),δ 4.920(s,2H),δ 4.494(d,1H),δ 4.228(d,1H),δ 3.964(d,1H),δ 3.230〜3.130(m,5H),δ 2.841(m,1H),δ 2.256(s,3H),δ 2.129(m,2H),δ 1.719(m,2H),δ 1.651(m,3H),δ 1.185(s,2H),δ 0.785〜0.725(m,4H);
実施例(I−12)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.561(s,1H),δ 6.268(s,1H),δ 4.923(s,2H),δ 4.551(d,1H),δ 4.038(d,2H),δ 3.843(dd,1H),δ 3.284(m,3H),δ 2.841(m,1H),δ 2.258(s,3H),δ 2.135(m,2H),δ 1.646(d,4H),δ 1.516(m,11H),δ 1.185(s,3H);
実施例(I−13)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.468(s,1H),δ 6.824(s,1H),δ 6.267(s,1H),δ 4.915(s,2H),δ 4.518(d,1H),δ 4.047(d,1H),δ 3.794(d,1H),δ 3.216(m,4H),δ 2.734(s,2H),δ 2.256(s,3H),δ 2.124(m,4H),δ 1.755〜1.518(m,13H);
実施例(I−14)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.502(s,1H),δ 7.274〜7.156(m,5H),δ 6.268(s,1H),δ 4.922(s,2H),δ 4.648(d,1H),δ 4.426(dd,2H),δ 3.960(d,1H),δ 3.238(s,2H),δ 3.127(s,2H),δ 2.780(s,1H),δ 2.258(s,3H),δ 2.132(m,2H),δ 1.730(s,2H),δ1 .686(m,3H),δ 1.185(s,3H);
実施例(I−15)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.477(s,1H),δ 7.902(s,1H),δ 6.268(s,1H),δ 4.922(s,2H),δ 4.648(d,1H),δ 4.006(d,1H),δ 3.960(d,1H),δ 3.591(m,3H),δ 3.247(s,2H),δ 2.850(m,1H),δ 2.256(s,3H),δ 2.175(m,3H),δ1.662(s,3H),δ 1.803(m,3H),δ 0.485(d,2H),δ 0.13(s,2H);
実施例(I−16)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.561(s,1H),δ 7.353(m,1H),7.266(d,1H),δ 6.961(s,1H),δ 6.266(s,1H),δ 5.190(s,2H),δ 4.908(d,2H),δ 4.502(d,1H),δ 3.992(d,1H),δ 3.882(d,1H),δ 3.275〜3.217(m,3H),δ 2.818(m,1H),δ 2.257(s,3H),δ2.110(m,2H),δ 1.772〜1.673(m,5H);
実施例(I−17)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.628(s,1H),δ 6.340(s,1H),δ 5.006〜4.980(m,3H),δ 4.792(d,1H),δ 3.936(d,1H),δ 3.893(d,1H),δ 3.459(m,1H),δ 3.302〜3.259(m,3H),δ 2.914(m,1H),δ 2.329(s,3H),δ 2.204(m,2H),δ 1.745〜1.698(m,14H);
実施例(I−18)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.629(s,1H),δ 6.337(s,1H),δ 4.991(m,2H),δ 4.575(d,1H),δ 4.014〜3.902(m,4H),δ 3.314〜3.257(m,2H),δ 2.893(m,1H),δ 2.382(s,3H),δ 2.187(m,2H),δ 1.739(s,2H),δ 1.573(s,6H),δ 1.222〜0.879(m,8H);
実施例(I−19)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.542(s,1H),δ 6.338(s,1H),δ 4.991(s,2H),δ 4.576(d,1H),δ 4.367(d,1H),δ 4.040(d,1H),δ 3.328〜3.180(m,6H),δ 2.935(s,1H),δ 2.326(s,3H),δ 2.200(m,2H),δ 1.817〜1.605(m,10H),δ 1.284〜1.122(m,8H);
実施例(I−20)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.496(s,1H),δ 7.406〜7.369(m,6H),δ 6.339(s,1H),δ 4.992(d,2H),δ 4.559(d,1H),δ 4.281(d,1H),δ 4.037(d,1H),δ 3.303(m,3H),δ 3.191(d,1H),δ 2.327(s,3H),δ 2.187(m,2H),δ 1.804(m,3H),δ 1.379〜1.333(m,4H);
実施例(I−21)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.471(s,1H),δ 6.783(s,1H),δ 6.268(s,1H),δ 4.915(d,2H),δ 4.486(d,1H),δ 3.979(d,1H),δ 3.247(m,4H),δ 2.817(m,1H),δ 2.257(s,1H),δ 2.124(m,2H),δ 1.652(s,3H),δ 1.457〜1.371(m,4H),δ 1.079(m,3H);
実施例(I−22)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.624(s,1H),δ 7.265(s,1H),δ 7.158(m,2H),δ 6.339(s,1H),δ 6.052(m,1H),δ 4.992(m,2H),δ 4.570(d,1H),δ 4.047(d,1H),δ 3.918(m,1H),δ 3.474(m,1H),δ 3.297(m,3H),δ 2.867(m,2H),δ 2.775(m,1H),δ 2.327(s,3H),δ 2.150(m,2H),δ 2.298〜δ 1.923(m,7H),δ 1.803(s,3H);
実施例(I−23)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.559(s,1H),δ 6.266(s,1H),δ 4.921(m,2H),δ 4.539(d,1H),δ 4.117(m,2H),δ 3.994(d,2H),δ 3.921(d,2H),δ 3.247〜3.188(d,1H),δ 3.918(m,3H),δ 2.828(m,1H),δ 2.256(s,3H),δ 2.157(m,2H),δ1.637(m,2H),δ 1.608(s,3H),δ 1.255〜1.185(m,10H),δ 0.801(m,3H);
実施例(I−24)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.816(s,1H),δ 7.361(m,7H),δ 6.343(s,1H),δ 5.004(d,2H),δ 4.664(m,2H),δ 4.038(d,1H),δ 3.392(m,2H),δ 3.188(m,1H),δ 2.884(m,1H),δ 2.334(s,3H),δ 2.256(m,2H),δ 1.871(m,2H);
実施例(I−25)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.828(s,1H),δ 7.158(m,7H),δ 6.345(s,1H),δ 5.017(m,2H),δ 4.587(d,1H),δ 4.070(d,1H),δ 3.489(s,1H),δ 3.349(m,2H),δ 3.142(s,3H),δ 2.927(m,1H),δ 2.332(s,3H),δ 2.220(m,2H),δ 1.835(m,3H),δ 0.626(m,2H);
実施例(I−26)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.476(s,1H),δ 6.265(s,1H),δ 4.921(s,2H),δ 4.483(d,1H),δ 4.298(dd,1H),δ 3.951〜3.587(m,5H),δ 2.861(m,2H),δ 2.255(s,1H),δ 2.100(m,2H),δ 1.644 〜1.581(m,6H),δ 1.453〜1.363(m,4H),δ 1.079(m,3H);
実施例(I−27)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.835(dd,2H),δ 7.707〜7.638(m,2H),δ 7.460〜7.396(m,3H),δ 7.391(m,1H),δ 6.265(s,1H),δ 4.920(m,2H),δ 4.521(d,1H),δ 4.156(d,1H),δ 3.987(d,1H),δ 3.422(d,1H),δ 3.248(m,2H),δ 2.843(m,1H),δ 2.253(s,3H),δ 2.180(m,2H),δ 1.992(s,3H),δ 1.726(m,2H);
実施例(I−28)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.831(d,1H),δ 7.483(m,1H),δ 7.414〜7.310(m,5H),δ 6.341(s,1H),δ 5.009(m,2H),δ 4.762(s,2H),δ 4.572(d,1H),δ 4.071(d,1H),δ 3.351(m,2H),δ 2.932(m,1H),δ 2.802(s,3H),δ 2.572(s,2H),δ 2.330(s,3H),δ 1.847(m,2H);
実施例(I−29)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.818(d,1H),δ 7.302(s,1H),δ 6.344(s,1H),δ 5.008(m,2H),δ 4.489(d,1H),δ 4.073(d,1H),δ 3.672(m,1H),δ 3.252(m,2H),δ 3.099(m,1H),δ 2.936(m,1H),δ 2.335(s,3H),δ 2.252(m,2H),δ 2.002(m,2H),δ 1.676(m,4H),δ 1.437(m,2H),δ 1.394(m,4H),δ 0.994(s,3H);
実施例(I−30)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.657(s,1H),δ 7.571(m,3H),δ 7.331(m,2H),δ 7.163(m,1H),δ 6.333(s,1H),δ 4.983(m,2H),δ 4.565(d,1H),δ 4.126〜3.961(m,2H),δ 3.403〜3.251(m,3H),δ 2.913(m,1H),δ 2.320(s,3H),δ 2.204(m,2H),δ 1.824(s,3H),δ 1.630(m,2H);
実施例(I−31)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.554(s,1H),δ 6.269(s,1H),δ 5.192(s,1H),δ 4.923(m,2H),δ 4.532(d,1H),δ 3.983(d,1H),δ 3.867(d,1H),δ 3.223(m,3H),δ 2.834(m,1H),δ 2.259(s,3H),δ 2.162(m,2H),δ 1.678(m,2H),δ 1.608(s,3H),δ 1.506(m,8H);
実施例(I−32)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.465(s,1H),δ 6.665(d,1H),δ 6.267(s,1H),δ 4.924(m,2H),δ 4.497(d,1H),δ 3.984(d,1H),δ 3.807〜3.581(m,3H),δ 3.178(m,3H),δ 2.824(m,1H),δ 2.256(s,3H),δ 2.130(m,2H),δ 1.635(s,3H),δ 1.557〜1.361(m,4H),δ 1.300〜1.049(m,10H);
実施例(I−33)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.540(s,1H),δ 6.337(s,1H),δ 4.991(m,2H),δ 4.482〜4.210(m,3H),δ 4.057(d,1H),δ 3.326〜3.159(m,3H),δ 3.109(s,1H),δ 2.924〜2.821(m,3H),δ 2.325(s,3H),δ 2.223(m,2H),δ 1.844〜1.758(m,9H),δ 1.485〜1.379(m,4H);
実施例(I−34)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.471(s,1H),δ 6.817(s,1H),δ 6.267(s,1H),δ 4.919(d,2H),δ 4.502(d,1H),δ 3.987(d,1H),δ 3.797(d,1H),δ 3.241(m,3H),δ 2.824(m,1H),δ 2.257(s,3H),δ 2.117(m,2H),δ 1.748(m,2H),δ 1.634(s,3H),δ 0.798(m,2H),δ 0.719(m,2H);
実施例(I−35)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.473(s,1H),δ 6.819(d,1H),δ 6.549(d,1H),δ 6.266(s,2H),δ 4.918(s,2H),δ 4.515(d,1H),δ 3.953(d,1H),δ 3.763(d,1H),δ 3.195(m,3H),δ 2.825(m,1H),δ 2.733(s,1H),δ 2.257(s,3H),δ 2.174(m,2H),δ 1.745〜1.641(m,6H),δ1.385〜1.362(m,4H),δ 1.187(m,5H);
実施例(I−36)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.629(s,1H),δ 6.340(s,1H),δ 5.989(d,1H),δ 5.731(d,1H),δ 5.384(s,1H),δ 4.994(d,2H),δ 4.602(d,1H),δ 4.433(d,1H),δ 3.915(d,1H),δ 3.489(m,1H),δ 3.305(m,3H),δ 3.112(m,3H),δ 2.879(m,1H),δ 2.329(s,3H),δ1.957〜1.755(m,8H),δ 1.699(s,3H);
実施例(I−37)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.468(s,1H),δ 6.790(d,1H),δ 6.267(s,1H),δ 4.919(d,2H),δ 4.472(d,1H),δ 4.005(d,1H),δ 3.788(d,1H),δ 3.242〜3.088(m,5H),δ 2.284(m,1H),δ 2.257(s,3H),δ 2.128(m,3H),δ 1.741〜1.651(m,5H),δ 1.194(m,11H);
実施例(I−38)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.564(s,1H),δ 7.502〜7.366(dd,2H),δ 7.271(s,1H),δ 6.267(s,1H),δ 5.227(s,2H),δ 4.921(d,2H),δ 4.518(d,1H),δ 3.915(d,1H),δ 3.253(d,1H),δ 2.841(m,1H),δ 2.257(s,3H),δ 2.114(m,2H),δ 1.689(s,3H);
実施例(I−39)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.814(s,1H),δ 7.152(d,1H),δ 6.343(s,1H),δ 5.013(m,2H),δ 4.573(d,1H),δ 4.078(d,1H),δ 3.652(m,2H),δ 3.360(m,2H),δ 2.251(m,2H),δ 1.823(m,2H),δ 1.615〜 1.528(m,4H),δ 1.289(m,6H);
実施例(I−40)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.813(s,1H),δ 7.307(s,1H),δ 6.593(s,1H),δ 6.344(s,1H),δ 5.007(m,2H),δ 4.581(d,1H),δ 4.071(d,1H),δ 3.670(m,2H),δ 3.360(m,2H),δ 2.251(m,2H),δ 1.881(m,2H),δ 1.289(m,6H);
実施例(I−41)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.631(s,1H),δ 6.337(s,1H),δ 4.991(d,2H),δ 4.568(d,1H),δ 4.092(m,3H),δ 3.902(s,1H),δ 3.303(m,3H),δ 2.895(m,1H),δ 2.263〜2.189(m,6H),δ 1.781〜1.743(m,8H),δ 1.225(m,5H);
実施例(I−42)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.468(s,1H),δ 6.776(s,1H),δ 6.267(s,1H),δ 4.914(s,2H),δ 4.488(d,1H),δ 3.982(d,1H),δ 3.244(m,4H),δ 2.824(m,1H),δ 2.256(s,3H),δ 2.130(m,2H),δ 1.650(s,3H),δ 1.423〜1.234(m,5H),δ 0.839(m,3H);
実施例(I−43)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.484(s,1H),δ 7.228(m,3H),δ 7.159(s,1H),δ 6.266(s,1H),δ 4.918(d,2H),δ 4.459(m,2H),δ 4.324(m,1H),δ 4.012(d,1H),δ 3.836(d,2H),δ 3.242(m,3H),δ 2.757(m,1H),δ 2.257(s,3H),δ 2.159(m,2H),δ 1.625〜1.587(m,6H);
実施例(I−44)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.554(s,1H),δ 7.285(s,5H),δ 6.267(s,1H),δ 5.164(s,2H),δ 4.922(d,2H),δ 4.519(d,1H),δ 4.024(d,1H),δ 3.837(d,1H),δ 3.613(m,1H),δ 3.228(m,3H),δ 3.102(m,1H),δ 2.842(m,1H),δ 2.255(s,3H),δ 2.134(m,2H),δ 1.649(s,3H);
実施例(I−45)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.811(s,1H),δ 7.297(s,1H),δ 6.325(d,1H),δ 6.350(s,1H),δ 5.341(m,1H),δ 5.094(m,2H),δ 4.580(d,1H),δ 4.088(d,1H),δ 3.992(m,1H),δ 3.759(m,1H),δ 3.332(m,2H),δ 3.103(m,1H),δ 2.904(m,1H),δ 2.334(s,3H),δ 2.282(m,2H),δ 2.048(m,2H),δ 1.851(m,2H),δ 1.793(m,4H),δ 1.258(s,3H);
実施例(I−46)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.633(s,1H),δ 6.339(s,1H),δ 4.996(m,2H),δ 4.596(d,1H),δ 4.259(m,2H),δ 4.137(d,1H),δ 3.939(d,1H),δ 3.306(m,1H),δ 2.327(s,3H),δ 2.213(m,2H),δ 1.785(m,3H),δ 1.710(s,3H),δ 1.318(m,3H);
実施例(I−47)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.631(s,1H),δ 6.340(s,1H),δ 5.002(m,2H),δ 4.554(d,1H),δ 4.201(m,2H),δ 4.119(d,1H),δ 4.946(d,1H),δ 3.318(m,3H),δ 2.894(m,1H),δ 2.328(s,3H),δ 2.213(m,2H),δ 1.785(m,3H),δ 1.710(s,2H),δ 1.400(m,3H),δ 0.932(m,3H);
実施例(I−48)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.566(s,1H),δ 6.267(s,1H),δ 4.921(m,2H),δ 4.554(d,1H),δ 3.980〜3.848(m,4H),δ 3.234(m,3H),δ 2.733(m,1H),δ 2.257(s,3H),δ 2.094(d,2H),δ 1.741(m,2H),δ 1.654(s,4H),δ 0.815(m,1H),δ 0.509(d,2H),δ 0.239(d,2H);
実施例(I−49)、溶媒:CDCl 、分光計:300MHz
δ 7.582(s,1H),δ 6.270(s,1H),δ 4.955〜4.866(m,2H),δ 4.487(d,1H),δ 3.994(d,1H),δ 3.876(d,1H),δ 3.280〜3.225(m,3H),δ 2.818(m,1H),δ 2.256(s,3H),δ 2.097(m,2H),δ 1.706(s,5H)。
使用実施例
フィトフトラ(Phytophthora)試験(トマト)/保護
溶媒: 24.5重量部のアセトン
24.5重量部のジメチルアセトアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性成分の適切な製剤を製造するために、1重量部の活性成分を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して所望の濃度とする。
保護効力について試験するために、幼植物に、活性成分の該製剤を記載されている施用量で噴霧する。噴霧による被膜が乾燥した後、該植物に、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の胞子の水性懸濁液を用いて接種する。次いで、その植物を、約20℃で相対空気湿度100%のインキュベーション室の中に置く。
評価は、上記接種の3日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、以下の本発明化合物は、活性成分の濃度10ppmで、70%以上の効力を示す。
Figure 0006326231

Claims (7)

  1. 式(I)
    Figure 0006326231

    〔式中、ラジカルは、それぞれ、以下のように定義される:
    Aは、ピラゾール−1−イル(ここで、該ピラゾール−1−イルは、Lに結合しており、そして、他の点では、最大で2つまでの置換基を含むことができ、その際、該置換基は、それぞれ独立して、下記リスト:メチル、フルオロメチル又はトリフルオロメチル;から選択される)であり;
    は、CHRL11であり;
    L11は、水素あり;
    は、酸素であり;
    Xは、炭素であり;
    X2は、水素あり;,
    pは、0あり;
    Gは、
    Figure 0006326231

    〔ここで、「v」によって特定されている結合は直接Xに結合しており、及び、「w」によって特定されている結合は直接Qに結合しており、RG1は水素である〕であり;
    は、
    Figure 0006326231

    〔ここで、「x」によって特定されている結合は直接Gに結合しており、及び、「y」によって特定されている結合は直接−C(=Y)−Y−Rに結合している〕であり;
    Q1は、水素あり、
    は、酸素であり;
    は、酸素又は−(NRY3)−であり;
    Y3は、水素であり;
    は、置換されているクロヘキシル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル又はフェニルから選択される)であり;
    は、置換されていない若しくは置換のンジル(ここで、該置換基は、それぞれ独立して、フッ素、塩素および臭素ら選択される)である〕で表される化合物、並びに、式(I)で表される化合物の塩
  2. 式(XXXIII)
    Figure 0006326231

    〔式中、R12は、−C(=Y)Y−R ある
    (ここで、記号Y、Y、G、RX2、R、R、Xおよびpは、いずれの場合にも、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、請求項1で定義されているとおりである)〕で表される化合物;並びに、れらの塩及びN−オキシド。
  3. 請求項1に記載の式(I)で表される化合物を調製するための調製方法であって、
    (A) 下記スキーム
    Figure 0006326231

    〔ここで、
    Eは、A−L−C(=Y)又はアセチル、C−C−アルコキシカルボニル、ベンジル若しくはベンジルオキシカルボニルであり;及び、
    A、L、Y、R、R、G、Q、RX2、Y、X及びpは、いずれの場合にも、同一であるか又は異なっており、そして、それぞれ独立して、請求項1で定義されているとおりである〕に従って、式(II)又は式(CII)で表される化合物を、カップリング試薬の存在下で、式(III)で表される基体と反応させて、化合物(Ia)又は化合物(CIa)を生成させることを特徴とする調製方法。
  4. 有害な植物病原性菌類を防除する方法であって、請求項1に記載の式(I)で表される化合物を有害な植物病原性菌類及び/又はそれらの生息環境に施用することを特徴とする、前記方法。
  5. 有害な植物病原性菌類を防除するための組成物であって、増量剤及び/又は界面活性剤に加えて請求項1に記載の式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を含んでいることを特徴とする、前記組成物。
  6. 有害な植物病原性菌類を防除するための、請求項1に記載の式(I)で表される化合物の使用。
  7. 有害な植物病原性菌類を防除するための組成物を製造する方法であって、請求項1に記載の式(I)で表される化合物を増量剤及び/又は界面活性剤と混合させることを特徴とする、前記方法。
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