ジェームズ・ワトソンさんが死去 DNA二重らせん構造発見
【ワシントン=共同】生物の設計図が書き込まれたDNAの二重らせん構造を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した米国の分子生物学者、ジェームズ・ワトソンさんが11月6日、東部ニューヨーク州のホスピスで死去した。97歳だった。ニューヨーク・タイムズ紙が7日報じた。
英国で故フランシス・クリックさんと成し遂げたDNAの構造解明は20世紀の科学の中で最重要の発見の一つ。遺伝情報の解読や機能の特定、医療・農業応用へと続く生命科学の発展の基礎となった。一方、後年は人種差別発言で非難も浴びた。
1953年、エックス線を使った解析などでDNAが糖とリン酸のはしごをねじったような構造を持っていることを発見し、英科学誌ネイチャーに発表。この成果で62年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
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2025年のノーベル賞発表は10月6日(月)の生理学・医学賞からスタート。物理学賞は7日(火)、化学賞は8日(水)、文学賞は9日(木)、平和賞は10日(金)、経済学賞は13日(月)と続きます。