WO2008012991A1 - Dispositif de connexion et installation de malaxage possédant un dispositif de malaxage et un dispositif d'entraînement connectés l'un à l'autre par le dispositif de connexion - Google Patents

Description

明 細 書

接続装置及びこの接続装置を介して接続される混練装置と駆動装置とを 有する混練設備

技術分野

[0001] 本発明は、接続装置及びこの接続装置を介して接続される混練装置と駆動装置と を有する混練設備に関するものである。

背景技術

[0002] 従来より、ゴム、プラスチック等の混練物を混練する混練装置として特許文献 1に開 示されているものがある。この混練装置は双腕式であって、双腕式混練装置の近傍 に配置された駆動装置によって駆動されるものである。

[0003] 詳しくは、この混練装置には外部へ突出する入力軸が設けられ、駆動装置には外 部へ突出する出力軸が設けられている。そして、混練装置の入力軸と駆動装置の出 力軸とは、ギアカップリング部を有する接続装置によって接続されるようになっている 。この接続によって混練装置に対して駆動装置力 の動力が伝達される。

特許文献 1 :特開 2004— 313927号公報

発明の開示

[0004] 本発明は、前記駆動装置と、この駆動装置の動力に応じて駆動する被駆動装置と の接続に適した接続装置を提供することを目的として!ヽる。

[0005] 前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。

[0006] 即ち、本発明は、被駆動装置の入力軸とこの被駆動装置を駆動する駆動装置の出 力軸とを接続するための接続装置であって、前記入力軸と出力軸とが互いに偏心し ている状態で、これら両軸の間で前記出力軸による駆動力を前記入力軸に伝達可 能となるように嚙合する少なくとも一対のギアを有するギアカップリング部と、前記各ギ ァの間に潤滑剤を供給可能な潤滑部とを備え、前記各ギアは、前記入力軸の回転 に伴って相対的に歯幅方向に摺動するように嚙合することを特徴とするものである。

[0007] これによれば、ギアカップリング部によって入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに 偏心している状態でもこれらの両軸を接続することができる。さらに、ギアカップリング 部の各ギアの間に対し潤滑剤が供給されるので、偏心状態で大きな動力を入力軸及 び出力軸に伝達させても、ギアの焼き付き等が発生しなくなり、寿命の低下を防止で きる。

[0008] また、本発明は、駆動装置の出力軸と被駆動装置の入力軸とを接続するギアカツ プリング部を有する接続装置において、前記ギアカップリング部は、前記被駆動装置 の入力軸及び前記駆動装置の出力軸に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周 面に第 1ギアを有する一組の第 1筒体と、この一組の第 1筒体に遊嵌すると共に、一 組の第 1ギアにそれぞれ個別に嚙合する第 2ギアを内周面に有する一組の第 2筒体 と、これら第 2筒体同士の間で当該両第 2筒体を着脱可能に連結する連結体とを有し 、前記第 2筒体及び前記連結体が入力軸の端面と出力軸の端面との間から抜き取り 自在となるよう〖こ、当該第 2筒体及び連結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の 距離よりも短く設定されていることを特徴とするものである。

[0009] これによれば、被駆動装置又は駆動装置を動かさず、被駆動装置と駆動装置を所 定の位置に固定した状態のままで、第 2筒体及び連結体を抜き取ることができ、非常 に簡単に第 2筒体を交換することができる。言い換えれば、被駆動装置と駆動装置と の相対位置を変えずに交換ができ、被駆動装置と駆動装置との再位置決めも不要 である。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]図 1は駆動装置と被駆動装置とを接続した設備の正面図である。

[図 2]図 2は駆動装置と被駆動装置とを接続した設備の平面図である。

[図 3]図 3は密閉式混練装置の概略構成図である。

[図 4]図 4は接続装置の平面図である。

[図 5]図 5は図 4の A-A線断面図である。

[図 6]図 6は図 4の B-B線断面図である。

[図 7]図 7は案内部材の斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0011] 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

[0012] 図 1は、駆動装置と被駆動装置とを接続した設備の正面図である。図 2は、駆動装 置と被駆動装置とを接続した設備の平面図である。

[0013] 混練設備 Aは、ゴム，プラスチック等の混練物を混練する密閉式 (バッチ式)混練装 置 1と、駆動装置 2と、バッチ式混練装置 1と駆動装置 2とを接続する接続装置 6を有 している。

[0014] 図 1, 2に示すように、密閉式混練装置 1の一例である密閉式混練装置は設置床 F 等に設置される定置型のものである。また、駆動装置 2は設置床 F等に設置される定 置型のものである。

[0015] 図 2に示すように、例えば、設置床 Fでは、密閉式混練装置 1を設置する第 1設置ェ リア 3が決められ、駆動装置 2を設置する第 2設置エリア 4が決められている。

[0016] そして、密閉式混練装置 1は第 1設置エリア 3内に収まるように設置され、駆動装置

2は第 2設置エリア 4内に収まるように設置される。設置床 Fにおいて、第 1設置エリア

3と第 2設置エリア 4とは並列に設けられている。

[0017] 第 1設置エリア 3に設置された密閉式混練装置 1と第 2設置エリア 4に設置された駆 動装置 2とはギアカップリング部 5を有する接続装置 6によって接続される。

[0018] 図 3に示すように、密閉式混練装置 1は、ゴム，プラスチック等の混練物を混練する もので、密閉状となる混練室 10と、この混練室 10内に収容された混練物を回転によ り混練する 2本のロータ 11と、前記混練室 10の上方に設けられ混練物を投入するホ ッパー 12とを有している。

[0019] ホッパー 12には被混練物を添加剤等と共に投入可能な投入口 13が設けられてい る。ホッパー 12内には、被混練物を混練室 10側へ押し込むフローティングウェイト 1

4が昇降自在に設けられている。混練室 10には、混練物を外部へ取り出すためのド ロップドア 15が設けられている。

[0020] 図 2に示すように、それぞれのロータ 11には当該ロータ 11を回転させるための入力 軸 16が設けられている。各入力軸 16は、混練室 10の側方力も外部に向けて同一方 向に突出している。

[0021] 駆動装置 2は、密閉式混練装置 1を駆動するもので、減速機 17と駆動モータ 18と により構成されている。減速機 17は、駆動モータ 18の動力を 2系統に分けて密閉式 混練装置 1のそれぞれのロータ 11を互 、に異なる方向に回転させるものである。詳し くは、減速機 17の一方からは 2本の出力軸 19が外部へと突出しており、 2本の出力 軸 19の回転方向が異なる。

[0022] 以上、密閉式混練装置 1及び駆動装置 2で混練物を混練するには、まず、投入口 1 3から被混練物を添加剤等とともに投入し、フローティングウェイト 14の押し込み作用 によって、被混練物及び添加剤等を密閉状態の混練室 10内に圧入する。

[0023] 次に、混練室 10を密閉した状態で駆動装置 2を駆動させる。このとき、駆動装置 2 の出力軸 19の動力が接続装置 6を介して入力軸 16に伝達され、ロータ 11が回転す る。各ロータ 11は、混練室 10の内壁を掃くようにして回転することで、当該混練室 10 内に圧入された被混練物を添加剤等とともに混練する。密閉式混練装置 1では、混 練終了後は、ドロップドア 15を開き、混練物を外部に排出することができる。

[0024] 以下、密閉式混練装置 1と駆動装置 2とを接続する接続装置 6について詳しく説明 する。

[0025] 図 4〜6に示すように、接続装置 6は、密閉式混練装置 1の入力軸 16と駆動装置 2 の出力軸 19とを接続するギアカップリング部 5と、このギアカップリング部 5のギア 24 に対して潤滑する潤滑部 46とを有して 、る。

[0026] ギアカップリング部 5は歯車形継手で構成され、密閉式混練装置 1の入力軸 16と駆 動装置 2の出力軸 19とが互いに偏心して 、る状態で互!ヽの軸を接続することができ る。

[0027] ギアカップリング部 5は、 2つに分割されるような構成を有していて、第 1分割体 20と 、第 2分割体 21と、この第 1分割体 20と第 2分割体 21とを連結する連結体 22とを有し たものとなっている。

[0028] 第 1分割体 20及び第 2分割体 21は、それぞれ筒状の第 1筒体 25と、筒状の第 2筒 体 26とを有している。第 1筒体 25の外周面には第 1のギア 27 (以降、外歯 27というこ とがある）が形成されており、内周面にはキー溝 28が形成されている。

[0029] 第 1分割体 20の第 1筒体 25には、駆動装置 2の出力軸 19を挿入する挿入孔 29が 形成されており、当該挿入孔 29に出力軸 19が嵌め込まれている。出力軸 19の外周 面に形成されているキー溝 28と、第 1筒体 25の内周面に形成されているキー溝 28' との間に固定具 28aを嵌め込むことで出力軸 19は第 1筒体 25と共に一体回転自在 に固定されている（図 5及び図 6参照)。また、第 1分割体 20の軸方向一方 (連結体 2 2側）には、挿入孔 29を塞ぐようにプレート 30が締結具 30aを介して取り付けられて いる。

[0030] 第 2分割体 21の第 1筒体 25には、密閉式混練装置 1の入力軸 16を挿入する挿入 孔 49が形成されており、当該挿入孔 49に入力軸 16が嵌め込まれている。出力軸 19 の外周面に形成されているキー溝 28と、第 1筒体 25の内周面に形成されているキー 溝 28'との間に固定具を嵌め込むことで、入力軸 16は第 1筒体 25と共に一体回転自 在に固定されている。また、入力軸 16の軸方向先端 (連結体 22側）には、プレート 3 2が締結具 32aを介して取り付けられて 、る。

[0031] 第 2筒体 26は、第 1筒体 25よりも外径が大なるもので、第 2筒体 26の内周面には外 歯 27と嚙合う第 2のギア（以降、内歯 33と 、うことがある）が形成されて!、る。

[0032] 第 2筒体 26の内歯 33の硬度は第 1筒体 25の外歯 27の硬度よりも小さく設定されて いる。これにより、第 2筒体 26の内歯 33が第 1筒体 25の外歯 27よりも早く摩耗させる ことができる。即ち、抜き取りをする第 2筒体 26を選択的に摩耗させている (言い換え れば、第 1筒体 25の外歯 27の摩耗を遅らせる）。

[0033] 外歯 27及び内歯 33の形状は入力軸 16と出力軸 19との偏心による外歯 27と内歯 33との摺動を考慮した形状とされている。例えば、外歯 27は、図 5に示す断面側面 視で山部、即ち、頂部が歯幅方向に円弧状等となっている。

[0034] また、内歯 33は、外歯 27が内歯 33に対して摺動しながら、これら内歯 33と外歯 27 との接触箇所が歯幅方向に移動することができるように摺動分 (移動代)を考慮した 幅とされている。詳しくは、内歯 33の歯幅 L4, L4 ま、外歯 27の歯幅 L5, L5'よりも 大きく設定されている。

[0035] 第 1分割体 20の第 2筒体 26は、第 1分割体 20の第 1筒体 25に遊嵌されていて、当 該第 2筒体 26の内歯 33と第 1筒体 25の外歯 27とが嚙合している。第 2分割体 21の 第 2筒体 26は、第 2分割体 21の第 1筒体 25に遊嵌されていて、当該第 2筒体 26の 内歯 33と第 1筒体 25の外歯 27とが嚙合して!/、る。

[0036] 第 1筒体 25の外歯 27と第 2筒体 26の内歯 33とが嚙合している状態では、第 1筒体 25の外周面と第 2筒体 26の内周面との間に第 1隙間 34が形成されており、第 1筒体 25及び第 2筒体 26の基端側の第 1隙間 34は潤滑油 35が流入する流入口 36とされ ている。後述するオイルケース 37内の潤滑油 35は流入口 36を通過して内歯 33や外 歯 27〖こ流れるようになって!/、る。

[0037] 連結体 22は、第 1分割体 20と第 2分割体 21とを連結するもので、第 1分割体 20と 第 2分割体 21との間に配置されている。この連結体 22は第 2筒体 26の外径よりも小 さな円柱状の小径部 38aと、この小径部 38aの左右方向両端部から径外方向に突出 するフランジ部 38bとで構成されて 、る。

[0038] また、連結体 22は、左右方向両端面の中央部に突端が球面状をなし、プレート 30 又はプレート 32に当接したときに第 1筒体 25と当該ギアカップリング部 5との軸方向 の相対移動を規制するスラストピン 22aを有して 、る。

[0039] 図 5に示すように、入力軸 16及び出力軸 19の両端面間に形成された間隙部分の 長さ（距離)を LOとしたとき、第 1筒体 25の軸方向の長さ LI, L1 '及び第 2筒体 26の 軸方向の長さ L2,L2'及び連結体 22の軸方向の長さ L3 (スラストピン 22aを含む）は 、両端面間の距離 LOよりも短く設定されている。即ち、 L0>L1, Ll '、 L0>L2, L2 'となっている。この実施の形態では、入力軸 16と出力軸 19との各端面間の距離より も第 1筒体 25の軸方向の長さ LI, L1 ' ,第 2筒体 26の軸方向の長さ L2,L2'及び連 結体 22の軸方向の長さ L3は小さくなつている力 プレート 30とプレート 32との距離（ プレート間距離)よりも、第 1筒体 25の軸方向の長さ LI, L1 ' ,第 2筒体 26の軸方向 の長さ L2,L2 '及び連結体 22の軸方向の長さ L3は小さくするようにしてもよ!、。

[0040] 密閉式混練装置 1の入力軸 16と駆動装置 2の出力軸 19とを連結するには、まず、 入力軸 16及び出力軸 19の両端面間に形成された間隙部分を通して、入力軸 16及 び出力軸 19に対し前記間隙部分の距離 LOより短い長さ LI, L1 'を有する第 1筒体 25を嵌め込み、この第 1筒体 25に対し間隙部分の距離 LOより短い長さ L2, L2'を 有する第 2筒体 26を嵌め込んでそれぞれ外歯 27と内歯 33とを嚙合させる。

[0041] そして、第 1分割体 20と第 2分割体 21との間に、入力軸 16及び出力軸 19の両端 面間より短い長さ L3に設定された連結体 22 (スラストピン 22aを含む）の小径部 38a ( 連結体 22)を配置してフランジ部 38bを第 2筒体 26の先端側に当接させ、フランジ部 38bと第 2筒体 26とをボルト等の締結具 31により締結する。 [0042] このようにすることで、入力軸 16と出力軸 19とを連結することができる。また、連結 の際に、密閉式混練装置 1と駆動装置 2とを定置されている状態から移動させる必要 がなぐ入力軸 16や出力軸 19に連結する前に予めカップリング部 5を装着しておく 必要もない。

[0043] 図 4に示すように、入力軸 16と出力軸 19とを接続する際、入力軸 16の軸芯と出力 軸 19の軸芯とが平面視で偏心している場合であっても、ギアカップリング部 5によつ て入力軸 16と出力軸 19とを接続することができる。

[0044] 第 1分割体 20と第 2分割体 21とを接続している状態では、第 2筒体 26とプレート 30 及びプレート 32との間に、第 1筒体 25と第 2筒体 26との間に形成された第 1隙間 34 に連通する第 2隙間 48が形成されて 、る。

[0045] 一方で、入力軸 16と出力軸 19とをカップリング部 5で接続した後に、第 2筒体 26を 取り外す場合には、まず、連結体 22の締結具 31を緩めて第 2筒体 26から連結体 22 を取り外す。このとき、内歯 33が外歯 27に対して歯幅方向にスライド可能であるので 、第 2筒体 26を軸方向にスライドさせることにより、連結体 22を容易に取り外すことが できる。

[0046] 連結体 22を取り外した後、一方 (例えば、第 1分割体 20側）の第 2筒体 26を出力軸 19から離れる方向に移動することで、第 1筒体 25から第 2筒体 26を取り外す。また、 締結具 32a及びプレート 32を取り外し、他方 (例えば、第 2分割体 21側）の第 2筒体 2 6を入力軸 16から離れる方向に移動することで、第 1筒体 25から第 2筒体 26を取り外 す。

[0047] このとき、第 2筒体 26の軸方向の長さ L2, L2'が両端面間の距離 LOよりも短く設定 されているので、両端面間から第 1分割体 20及び第 2分割体 21の第 2筒体 26をそれ ぞれ外部へ取り外すことができる。

[0048] 第 1筒体 25を取り外す場合には、第 2筒体 26を取り外した後、一方の第 1筒体 25 を出力軸 19から離れる方向に移動することで、出力軸 19から第 1筒体 25を取り外す

[0049] また、同様に、他方の第 1筒体 25を入力軸 16から離れる方向に移動することで、入 力軸 16から第 1筒体 25を取り外す。 [0050] このとき、第 1筒体 25の軸方向の長さ L1,L1 'が両端面間の距離 LOよりも短く設定 されているので、両端面間から第 1分割体 20及び第 2分割体 21の第 1筒体 25をそれ ぞれ外部へ取り外すことができる。

[0051] 以上、この接続装置によれば、第 2筒体 26及び連結体 22それぞれの軸方向長さ L

2, L2' , L3,が、両端面間の距離 LOよりも短く設定されているので、密閉式混練装 置 1又は駆動装置 2を定置されている状態力 動力さなくても、第 2筒体 26及び連結 体 22を抜き取ることができる。

[0052] また、第 1筒体 25の軸方向長さ LI, L1 'が、両端面間の距離 LOよりも短く設定され て 、るので、密閉式混練装置 1又は駆動装置 2を定置されて 、る状態力 動力さなく ても、第 1筒体 25を抜き取ることができる。

[0053] さて、潤滑部 46は、ギアカップリング部 5のギア 24、即ち、第 1筒体 25の外歯 27や 第 2筒体 26の内歯 33を潤滑するもので潤滑油 35を貯留するオイルケース 37を有し ている。

[0054] このオイルケース 37は、平面視で矩形の有底容器状に形成され、ギアカップリング 部 5の下側に配置されている。詳しくは、密閉式混練装置 1の 2つの入力軸 16と駆動 装置 2の 2つの出力軸 19とをそれぞれ接続している 2つのギアカップリング部 5の下 側に 1つのオイルケース 37が配置されている。オイルケース 37には当該オイルケ一 ス 37を支持する脚部 39が設けられて 、る。

[0055] 以降、説明の便宜上、図 4, 5を見て紙面の左右を左右方向とし、図 5の紙面貫通 方向を前後方向とする。図 6を見て紙面の左右方向が前後方向となり、図 6の紙面貫 通方向が左右方向となる。

[0056] 図 5,6に示すように、オイルケース 37は、当該オイルケース 37内に潤滑油 35を貯 留した際に、オイルケース 37の上側に位置しているギアカップリング部 5のギア 24を 潤滑油 35に浸漬させるためのものである。オイルケース 37の側壁 40は、潤滑油 35 にギアカップリング部 5のギア 24を浸漬可能となる十分な高さまで底部 41から立ち上 げられている。

[0057] 具体的には、オイルケース 37の前後の側壁 40 (以降、前後側壁 40A, 40Bというこ とがある）の上縁部及び左右の側壁 40 (以降、左右側壁 40C,40Dと 、うことがある） の上縁部は、少なくとも断面視で底部 41に最も近い第 1筒体 25の外周部よりも高い 位置に設定されている。

[0058] オイルケース 37の左右側壁 40C,40Dには、入力軸 16及び出力軸 19を通すため の円弧状の切り欠き部 43が設けられている。入力軸 16や出力軸 19を接続する際に

、入力軸 16又は出力軸 19がオイルケース 37に干渉しないように、切り欠き部 43は、 入力軸 16又は出力軸 19の外径よりも大きく形成されている。

[0059] オイルケース 37の上側には、カバー体 44が開閉自在に取り付けられている。詳しく は、オイルケース 37の後側壁 40Bにカバー体 44の一端がヒンジ 45を介して枢支さ れ、カバー体 44を閉じた状態ではオイルケース 37の前側壁 40Aにカバー体 44の他 端が当接している。

[0060] カバー体 44は、板状の部材を円弧状に形成されていると共に、左右に入力軸 16 又は出力軸 19が干渉しないように円弧状の切り欠き部を有する側壁を設けることで 構成されており、このカバー体 44とオイルケース 37の側壁 40によって、ギアカツプリ ング部 5の外周側、即ち、第 2筒体 26の外周を覆っている。

[0061] さらに、前記潤滑部 46は、オイルケース 37に貯留された潤滑油 35のレベルを検出 するレベル検出手段 51と、このレベル検出手段 51で検出された潤滑油 35のレベル に基づき警報を出す警報手段 52とを有して ヽる。

[0062] センサ（レベル検出手段） 51は静電式又は磁力式の液面センサで構成されている

。このセンサ 51は、例えば、オイルケース 37の後側壁 40Bに 2つ設けられている。上 側センサ 51Aは、オイルケース 37内の潤滑油 35の油面レベルの上限（以降、上限 レベルということがある）を検出する。下側センサ 51Bは、潤滑油の油面レベルの下 限 (以降、下限レベルということがある）を検出する。

[0063] 潤滑油 35の下限レベル D1は、潤滑油 35でギアカップリング部 5のギア 24を浸すこ とができる限界の位置であって、例えば、底部 41に最も近い内歯 33の山部力もオイ ルケース 37の底部 41までの垂直距離とされて!/、る。

[0064] 潤滑油 35の上限レベル D2は、潤滑油 35がオイルケース 37から漏れ出ない限界 の位置であって、例えば、底部 41に最も近い切り欠き部 43からオイルケース 37の底 部 41までの垂直距離とされている。 [0065] 警報手段 52はブザーやランプ又はディスプレイ上での画面表示等で警報を出すよ うに構成されている。警報手段 52は、センサ 51によって潤滑油 35の油面レベルが上 限レベル D2に達したときや下限レベル D 1に達したときにレベル検出手段 51の検出 信号に基づ 、て警報を出すように構成されて 、る。

[0066] 以上の構成によれば、潤滑油が少なくなり過ぎて潤滑油の油面レベル力 ギアカツ プリング部 5のギア 24を浸すことができる限界になったとき、即ち、前記下限レベルと 同じとなったことを、レベル検出手段 51 (51A)で検出して警報手段 52で作業者に 知らせることができる。

[0067] また、潤滑油が多くなり過ぎて潤滑油の油面レベル力 オイルケース 37から漏れ出 ない限界の位置になったとき、即ち、前記上限レベルと同じとなったことを、レベル検 出手段 51 (51B)で検出して警報手段 52で作業者に知らせることができる。

[0068] したがって、ギアカップリング部 5のギア 24が潤滑油によって浸されなくなったり、潤 滑油がオイルケース 37から漏れ出ることを事前に防ぐことができる。

[0069] なお、レベル検出手段 51は、下側センサ 51Bだけとしてもよぐ潤滑油の液面まで の距離を液面の上方力 検出するセンサであってもよ 、。

[0070] なお、前記実施形態に加えて、ギアカップリング部 5は、当該ギアカップリングと一 体となって回転しながらオイルケース内に貯留する潤滑油を汲み上げると共に、ギア カップリング部 5のギアに対して潤滑油を案内する案内部材 50を有することが好まし い。

[0071] 図 6に示すように、案内部材 50は、ギアカップリング部 5 (例えば、第 2筒体 26)の端 面に周方向に沿って複数設けられている。それぞれの案内部材 50は、オイルケース 37内の潤滑油を掬う（汲み上げる)ことができる形状に形成されている。また、同じ端 面側に設けられている案内部材 50は、左右の軸に対応するそれぞれの形状が左右 勝手反対に形成されて ヽることが好ま 、。

[0072] 図 7 (a)に示すように、案内部材 50は、縦壁 50aと、この縦壁 50aから突出する横壁 50bと、この横壁 50bから突出して第 2筒体 26の端面に取り付けられる取付部 50cと を有している。

[0073] 案内部材 50は、ギアカップリング部 5が回転した際に、縦壁 50aと横壁 50bとで構 成された汲み上げ部 50dで潤滑油を汲み上げ、汲み上げた潤滑油を内歯 33や外歯 27に流し込むことができる。図 7 (b)に示すように、案内部材 50に回転方向後側を閉 鎖する蓋部 50eを設けるようにしてもよい。また、案内部材 50を第 1筒体 25の端面に 取り付けるようにしてもよい。なお、案内部材 50の形状は、潤滑油を汲み上げて内歯 33や外歯 27部分に流し込むことができるものであればよぐ図示したゥエッジで勝手 反対の形状のものに限らない。

[0074] 図 5に示すように、第 2筒体 26に、第 1隙間 34と連通してギアカップリング部 5内の 潤滑油を排出可能な潤滑油流通孔 53を設けることが好ましい。これにより、ギアカツ プリング部 5の内に流し込まれた潤滑油の滞留を防いで、ギアカップリング部 5の内外 での潤滑油の循環を円滑に行うことができる。

[0075] 本発明は上記の実施の形態に限定されない。

[0076] 即ち、上記の実施の形態では、オイルケース 37に潤滑油 35を入れて、ギアカツプリ ング部 5のギア 24を潤滑油 35に浸す油浴式にしている力 これに代え、ギアカツプリ ング部 5のギア 24に粘度の高いグリースを塗り、前記流入口 36にシールを設けること で、グリースが外部に出ないようにしてもよい。

[0077] また、連結体 22がスラストピン (スラスト受部） 22aを有する構成として 、るが、入力 軸 16側（プレート 32側）や出力軸 19側（プレート 30側）にスラスト受部を設けるように してちよい。

[0078] さらに、上記の実施の形態では、定置型の被駆動装置の 1つである密閉式混練装 置 1と定置型の駆動装置 2とを接続装置 6で接続していたが、被駆動装置はこれに限 らず、双腕式混練装置であってもそれ以外であってもよい。また、本発明は駆動装置 2の出力軸 19と被駆動装置 1の入力軸 16とがそれぞれ 1つの場合の接続にも適用 することができる。

[0079] そして、上記の効果を得るためには、第 1筒体 25,第 2筒体 26及び連結体 22が入 力軸 16及び出力軸 19の両端面力 抜き取り自在となるように、第 1筒体 25,第 2筒 体 26及び連結体 22のそれぞれの軸方向の長さ LI, L1 ' ,L2,L2' , L3が、両端面 間の距離 LOよりも短く設定されていればよぐプレート 30やプレート 32が第 1筒体 25 ，第 2筒体 26及び連結体 22を抜く際に邪魔になる場合には、プレート 30やプレート 3 2を無くしたり、これらのプレート 30やプレート 32の厚みを極力小さくするのが好まし い。

[0080] また、上記の実施の形態では、プレート 30は第 1筒体 25に取り付けられているが、 出力軸 19に取り付けてもよぐプレート 32は入力軸 16に取り付けられているが第 1筒 体 25に取り付けてもよい。

[0081] 以下、上述した実施形態に関する従来技術について説明する。

[0082] 従来より、ゴム，プラスチック等の混練物を混練する密閉式混練装置として特開平 1 0—44145号公報（以下、文献 1と称す）に開示されているものがある。この密閉式混 練装置は、当該密閉式混練装置の近傍に配置された駆動装置によって駆動されるも のである。

[0083] 詳しくは、密閉式混練装置には外部へ突出する入力軸が設けられ、駆動装置には 外部へ突出する出力軸が設けられている。そして、密閉式混練装置の入力軸と駆動 装置の出力軸とは、フランジ継手等の接続装置によって接続されるようになっており、 この接続によって密閉式混練装置を駆動することができる。

[0084] 密閉式混練装置と駆動装置とを接続する場合、密閉式混練装置の入力軸と駆動 装置の出力軸とが偏心状態 (芯ずれ)であると両者の軸を接続装置によって接続す ることができないので、密閉式混練装置と駆動装置とを設置する場合には、非常に精 度の高 、位置決め（芯合せ)が必要不可欠であった。

[0085] さて、特開 2004— 313927号公報（以下、文献 2と称す）には、双腕式混練装置と 駆動装置とをギアカップリング部力 なる接続装置で接続した技術が開示されている

[0086] そこで、文献 2の技術を用いて、密閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸と をギアカップリング部力 なる接続装置で接続することで、密閉式混練装置の入力軸 と駆動装置の出力軸とが装置製造時の加工公差程度の小さな偏心状態 (芯ずれ)が あっても接続を比較的容易に行うことができるようになると考えられる。

[0087] し力しながら、文献 2の技術を用いて、密閉式混練装置の入力軸と駆動装置の出 力軸とを意図的に偏心させた状態、即ち、加工誤差によらず偏心した状態で接続し、 偏心状態で密閉式混練装置のように大きな動力をこれらの軸に伝達させると、ギア力 ップリング部のギアが過負荷状態で回転することが否めない。その結果、ギアの焼き 付き等が発生しギアカップリング部の寿命が非常に短くなるという問題がある。

[0088] そこで、前記実施形態は、上記問題点に鑑み、密閉式混練装置に代表されるバッ チ式混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが互!、に偏心して!/、る状態で互 、の 軸を接続可能であり、且つ、装置寿命が長い接続装置と、この接続装置を備えるバッ チ式混練装置及び駆動装置と、接続装置を介してバッチ式混練装置と駆動装置と接 続した混練設備を提供することを目的としてなされたものである。

[0089] 具体的に、前記目的を達成するために、前記実施形態は、被駆動装置の入力軸と この被駆動装置を駆動する駆動装置の出力軸とを接続するための接続装置であつ て、前記入力軸と出力軸とが互いに偏心している状態で、これら両軸の間で前記出 力軸による駆動力を前記入力軸に伝達可能となるように嚙合する少なくとも一対のギ ァを有するギアカップリング部と、前記各ギアの間に潤滑剤を供給可能な潤滑部とを 備え、前記各ギアは、前記入力軸の回転に伴って相対的に歯幅方向に摺動するよう に嚙合することを特徴とする接続装置を提供する。

[0090] これによれば、ギアカップリング部によって入力軸と駆動装置の出力軸とが互いに 偏心している状態でもこれらの両軸を接続することができる。さらに、ギアカップリング 部の各ギアの間に対し潤滑剤が供給されるので、偏心状態で大きな動力を入力軸及 び出力軸に伝達させても、ギアの焼き付き等が発生しなくなり、寿命の低下を防止で きる。

[0091] 前記被駆動装置としては、例えば、混練機が挙げられる。

[0092] また、前記潤滑部は、ギアカップリング部の下側に配置されて前記潤滑剤としての 潤滑油を貯留するオイルケースを有し、このオイルケース内の潤滑油に前記各ギア が浸漬されることにより油浴潤滑が行われることが好ましい。このようにすれば、各ギ ァを油浴式で潤滑していることにより、ギアが常に潤滑油に浸っているため、ギアの 焼き付け等の発生をより確実に抑制することができる。

[0093] 前記オイルケースの上側に、当該オイルケースと共にギアカップリング部の外周側 を覆うカバー体を開閉自在に取り付けて 、ることが好ま 、。

[0094] これによれば、カバー体とオイルケースとでギアカップリング部を覆うことにより両部 材で安全カバーの役割を果たことができると共に、カバ一体によつてオイルケース内 の潤滑油が外部に飛び跳ねることを防止することもできる。安全カバーとオイルケ一 スとを別々に設けることに比べ部品の共有ィ匕ができ、コストを安価にすることができる

[0095] 前記ギアカップリング部は、前記被駆動装置の入力軸及び前記駆動装置の出力軸 に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第 1ギアを有する一組の第 1筒体と 、この一組の第 1筒体に遊嵌すると共に、一組の第 1ギアにそれぞれ個別に嚙合する 第 2ギアを内周面に有する一組の第 2筒体と、これら第 2筒体同士の間で当該両第 2 筒体を着脱可能に連結する連結体とを有し、前記第 2筒体及び前記連結体が入力 軸の端面と出力軸の端面との間力 抜き取り自在となるように、当該第 2筒体及び連 結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることが好ま しい。

[0096] これによれば、バッチ式混練装置や駆動装置を所定の位置に固定している状態で も第 2筒体や連結体を、入力軸や出力軸から抜き取ることができ、非常に簡単に第 2 筒体を交換し易い。

[0097] 前記ギアカップリング部は、前記駆動装置の出力軸の駆動に応じて回転しながらォ ィルケース内に貯留される潤滑油を汲み上げてこの汲み上げた潤滑油をギアカップ リング部のギアに案内する案内部材を有していることが好ましい。

[0098] これによれば、ギアカップリング部のギアの潤滑不良を確実に防止することができる

[0099] 前記潤滑部は、前記オイルケースに貯留された潤滑油の油面レベルを検出するレ ベル検出手段と、このレベル検出手段で検出された油面レベルが所定値よりも低くな つたときに警報を出す警報手段とを有して 、ることが好ま 、。

[0100] これによれば、オイルケース内の潤滑油の油面レベルを常に監視することができ、 オイルケース内の潤滑油が少なくなつたことを警報にて作業者等に知らせることがで きる。

[0101] 接続装置を備えた混練装置では、混練室内で混練物を混練する 2本のロータにそ れぞれ対応する入力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられて 、ることが好ま 、 [0102] 接続装置を備えた駆動装置では、駆動装置が備える 2本の出力軸毎に前記ギア力 ップリング部が設けられて 、ることが好ま 、。

[0103] また、前記実施形態は、 2本の入力軸を有する混練装置と、これら 2本の入力軸の それぞれに対応する 2本の出力軸を有する駆動装置と、これら対応する入力軸と出 力軸との間にそれぞれ設けられた前記ギアカップリング部を有する請求項 2に記載の 接続装置とを備えて ヽることを特徴とする混練設備を提供する。

[0104] 以下、上述した実施形態に関する別の従来技術について説明する。

[0105] 従来より、ゴム，プラスチック等の混練物を混練する混練装置として前記文献 2 (特 開 2004— 313927号公報）に開示されているものがある。この混練装置は双腕式で あって、双腕式混練装置の近傍に配置された駆動装置によって駆動されるものであ る。

[0106] 詳しくは、この混練装置には外部へ突出する入力軸が設けられ、駆動装置には外 部へ突出する出力軸が設けられている。そして、混練装置の入力軸と駆動装置の出 力軸とは、ギアカップリング部を有する接続装置によって接続されるようになっており 、この接続によって混練装置を駆動している。

[0107] 混練装置と駆動装置とを接続する場合は、混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸 とが近接するように両装置を設置面に固定し、近接させた入力軸と出力軸とを接続装 置で接続している。

[0108] 従来の接続装置は、ギアカップリング部のギアの摩耗などによって交換が必要にな ることがある。

[0109] し力しながら、混練装置ではカップリング部を交換する場合、入力軸と出力軸とが近 接して 、る状態にぉ ヽてはギアカップリング部を取り外すことができな 、構造であるた めに、一旦、混練装置又は駆動装置の少なくともどちらか一方を軸方向に動かして、 入力軸と出力軸とを遠ざけた上でギアカップリング部を両軸力 取り外すようにしなけ ればならず、非常に交換作業が面倒であった。混練装置又は駆動装置を完全に元 通りの位置に戻す作業も非常に煩雑であった。

[0110] そこで、前記実施形態は、上記問題点に鑑み、混練装置等の被駆動装置又は駆 動装置を移動させなくても簡単にギアカップリング部の交換が可能な接続装置と、接 続装置を介して混練装置と駆動装置と接続した混練設備とを提供することを目的とし てなされたものである。

[0111] 具体的に、前記実施形態は、駆動装置の出力軸と被駆動装置の入力軸とを接続 するギアカップリング部を有する接続装置において、前記ギアカップリング部は、前記 被駆動装置の入力軸及び前記駆動装置の出力軸に対してそれぞれ個別に嵌合さ れ且つ外周面に第 1ギアを有する一組の第 1筒体と、この一組の第 1筒体に遊嵌する と共に、一組の第 1ギアにそれぞれ個別に嚙合する第 2ギアを内周面に有する一組 の第 2筒体と、これら第 2筒体同士の間で当該両第 2筒体を着脱可能に連結する連 結体とを有し、前記第 2筒体及び前記連結体が入力軸の端面と出力軸の端面との間 から抜き取り自在となるように、当該第 2筒体及び連結体それぞれの軸方向長さが、 両端面間の距離よりも短く設定されていることを特徴とする接続装置を提供する。

[0112] これによれば、被駆動装置又は駆動装置を動かさず、被駆動装置と駆動装置を所 定の位置に固定した状態のままで、第 2筒体及び連結体を抜き取ることができ、非常 に簡単に第 2筒体を交換することができる。言い換えれば、被駆動装置と駆動装置と の相対位置を変えずに交換ができ、被駆動装置と駆動装置との再位置決めも不要 である。

[0113] 前記第 1筒体が入力軸及び出力軸の両端面間から抜き取り自在となるように、当該 第 1筒体の軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることが好ましい。

[0114] これによれば、混練装置又は駆動装置を動力さなくても、第 1筒体を抜き取ることが でき、非常に簡単に第 1筒体を交換することができる。

[0115] 前記第 1筒体が入力軸及び出力軸の両端面間から抜き取り自在となるように、当該 第 1筒体の軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることが好ましい。

[0116] 前記第 2ギアの硬度が前記第 1ギアの硬度よりも低く設定されていることが好ましい

[0117] これによれば、第 2筒体の第 2ギアよりも第 1筒体の第 1ギアの摩耗を抑制することに よって、第 1筒体の交換頻度を減らすことができる。

[0118] 前記第 1ギア及びこれと嚙合する第 2ギアが前記出力軸の回転に伴って歯幅方向 に相対的に摺動可能となるように、前記第 1ギアの頂部が歯幅方向に曲線的に形成 されていることが好ましい。

[0119] また、前記実施形態は、前記入力軸を有し且つ被駆動装置の 1つである混練装置 と、前記入力軸に対応する出力軸を有する前記駆動装置と、これら対応する入力軸 と出力軸との間に設けられた前記ギアカップリング部を有する請求項 1に記載の接続 装置とを備えて 、ることを特徴とする混練設備を提供する。

[0120] 前記混練装置が 2本の入力軸を有し、前記駆動装置が前記 2本の入力軸のそれぞ れに対応する 2本の出力軸を有しており、当該対応する入力軸及び出力軸毎に前記 ギアカップリング部が設けられて 、ることが好ま 、。

産業上の利用可能性

[0121] 本発明によれば、被駆動装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが互 ヽに偏心して!/、 る状態で互いの軸を接続可能で、且つ、装置寿命を長くすることができる。

[0122] また、本発明によれば、混練装置等の被駆動装置又は駆動装置を移動させなくて も簡単にギアカップリング部の交換をすることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 被駆動装置の入力軸とこの被駆動装置を駆動する駆動装置の出力軸とを接続す るための接続装置であって、

前記入力軸と出力軸とが互いに偏心している状態で、これら両軸の間で前記出力 軸による駆動力を前記入力軸に伝達可能となるように嚙合する少なくとも一対のギア を有するギアカップリング部と、

前記各ギアの間に潤滑剤を供給可能な潤滑部とを備え、

前記各ギアは、前記入力軸の回転に伴って相対的に歯幅方向に摺動するように嚙 合することを特徴とする接続装置。

[2] 前記被駆動装置は、特定の混練物を混練するための混練機であることを特徴とす る請求項 1に記載の接続装置。

[3] 前記潤滑部は、ギアカップリング部の下側に配置されて前記潤滑剤としての潤滑油 を貯留するオイルケースを有し、このオイルケース内の潤滑油に前記各ギアが浸漬さ れることにより油浴潤滑が行われることを特徴とする請求項 1に記載の接続装置。

[4] 前記オイルケースの上側に、当該オイルケースと共にギアカップリング部の外周側 を覆うカバー体を開閉自在に取り付けていることを特徴とする請求項 3に記載の接続 装置。

[5] 前記ギアカップリング部は、前記被駆動装置の入力軸及び前記駆動装置の出力軸 に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第 1ギアを有する一組の第 1筒体と 、この一組の第 1筒体に遊嵌すると共に、一組の第 1ギアにそれぞれ個別に嚙合する 第 2ギアを内周面に有する一組の第 2筒体と、これら第 2筒体同士の間で当該両第 2 筒体を着脱可能に連結する連結体とを有し、前記第 2筒体及び前記連結体が入力 軸の端面と出力軸の端面との間力 抜き取り自在となるように、当該第 2筒体及び連 結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることを特徴 とする請求項 1に記載の接続装置。

[6] 前記ギアカップリング部は、前記駆動装置の出力軸の駆動に応じて回転しながらォ ィルケース内に貯留される潤滑油を汲み上げてこの汲み上げた潤滑油をギアカップ リング部のギアに案内する案内部材を有していることを特徴とする請求項 3に記載の 接続装置。

[7] 前記潤滑部は、前記オイルケースに貯留された潤滑油の油面レベルを検出するレ ベル検出手段と、このレベル検出手段で検出された油面レベルが所定値よりも低くな つたときに警報を出す警報手段とを有していることを特徴とする請求項 3に記載の接 続装置。

[8] 請求項 2に記載の接続装置を備えた混練装置であって、混練室内で混練物を混練 する 2本のロータにそれぞれ対応する入力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられ て!ヽることを特徴とする混練装置。

[9] 請求項 1に記載の接続装置を備えた駆動装置であって、駆動装置が備える 2本の 出力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることを特徴とする駆動装置。

[10] 2本の入力軸を有する混練装置と、これら 2本の入力軸のそれぞれに対応する 2本 の出力軸を有する駆動装置と、これら対応する入力軸と出力軸との間にそれぞれ設 けられた前記ギアカップリング部を有する請求項 2に記載の接続装置とを備えている ことを特徴とする混練設備。

[11] 駆動装置の出力軸と被駆動装置の入力軸とを接続するギアカップリング部を有す る接続装置において、

前記ギアカップリング部は、前記被駆動装置の入力軸及び前記駆動装置の出力軸 に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第 1ギアを有する一組の第 1筒体と 、この一組の第 1筒体に遊嵌すると共に、一組の第 1ギアにそれぞれ個別に嚙合する 第 2ギアを内周面に有する一組の第 2筒体と、これら第 2筒体同士の間で当該両第 2 筒体を着脱可能に連結する連結体とを有し、前記第 2筒体及び前記連結体が入力 軸の端面と出力軸の端面との間力 抜き取り自在となるように、当該第 2筒体及び連 結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることを特徴 とする接続装置。

[12] 前記第 1筒体が入力軸及び出力軸の両端面間から抜き取り自在となるように、当該 第 1筒体の軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることを特徴とする 請求項 11に記載の接続装置。

[13] 前記第 2ギアの硬度が前記第 1ギアの硬度よりも低く設定されていることを特徴とす る請求項 11に記載の接続装置。

[14] 前記第 1ギア及びこれと嚙合する第 2ギアが前記出力軸の回転に伴って歯幅方向 に相対的に摺動可能となるように、前記第 1ギアの頂部が歯幅方向に曲線的に形成 されて 、ることを特徴とする請求項 11に記載の接続装置。

[15] 前記入力軸を有し且つ被駆動装置の 1つである混練装置と、前記入力軸に対応す る出力軸を有する前記駆動装置と、これら対応する入力軸と出力軸との間に設けら れた前記ギアカップリング部を有する請求項 1に記載の接続装置とを備えて 、ること を特徴とする混練設備。

[16] 前記混練装置が 2本の入力軸を有し、前記駆動装置が前記 2本の入力軸のそれぞ れに対応する 2本の出力軸を有しており、これら対応する入力軸及び出力軸との間 に前記ギアカップリング部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項 15に記 載の混練設備。