明 細 書
通信装置、機器、通信装置の制御方法、制御プログラム、およびコンビュ ータ読み取り可能な記録媒体
技術分野
[0001] 本発明は、通信ネットワークにおいて QoS設定を行う通信装置およびその制御方 法に関するものである。
背景技術
[0002] 従来、コンピュータネットワークにおいては、パケット通信方式と呼ばれる通信方式 によりパケットの送受信が行われている。昨今では、例えば家庭内 LAN (Local Area Network)などにおいて、 PLC (Power Line Communication)を利用した LANを構築 する需要が高まっている。
[0003] PLCによる LANは、有線 LANと比較して、専用の LANケーブルを配線する必要 がなぐ機器の電源ケーブルをコンセントに接続するだけで、ネットワークの構築が可 能であるので、端末の移動の自由度が増大するという利点を有している。
[0004] このような PLCによる LAN等においては、親局が帯域管理を行うネットワークに複 数の子局を接続する場合、パケットの送受信に関して、一つのネットワーク媒体を複 数の子局によって時分割で共用する。このようなシステムでは、各子局の送信権の管 理方法によって、帯域利用の効率が大きく変化する。
[0005] < QoS技術 >
ところで、 Webコンテンツ、メール、および FTP等の非リアルタイムデータの伝送で は、ある程度の伝送遅延やジッタが発生しても、ユーザにとって大きな問題とならない 。それに対して、映像や音声等のリアルタイムデータの伝送においては、伝送遅延や ジッタは映像や音声の乱れにつながるので、ある範囲内に収める必要がある。
[0006] このように伝送されるデータの種類に従って、適切な品質を確保しながら、複数の データ伝送を同時かつ効率的に実現する技術を、 QoS (Quality of Service)技術と 呼ぶ。 QoS技術は大きく分けて Prioritized QoSと Parameterized QoSとに分類される。
[0007] < Prioritized QoS >
Prioritized QoSでは、データを送信する通信装置が、データの種類およびデータを 送受信する通信装置の性質に応じた優先度をデータのパケットに付与し、パケットに 付与された優先度に従い送信を優先制御することにより、 QoSを実現する方式であ る。
[0008] パケットのヘッダ部分に、優先度を格納するためのフィールドを設け、そこに数値と して優先度を格納するのが一般的である。
[0009] 例えば、リアルタイムデータは非リアルタイムデータに比べて、より高い伝送品質が 求められるので、リアルタイムデータのヘッダの優先度フィールドには、非リアルタイ ムデータのヘッダの優先度フィールドよりも、高い優先度を示す数値を格納し、その 数値に応じた優先度で送信することにより、 QoSを実現している。
[0010] < Parameterized QoS >
Parameterized QoSは、ネットワーク全体の帯域を管理する親局を設け、親局が、子 局から要求された QoSのパラメータに従いネットワーク全体における帯域の使用スケ ジュールを管理し、全ての子局の送信回数および送信時間を集中管理することによ り、 QoSを実現する方法である。
[0011] 子局は、 QoSが保証された伝送を行う場合、予め親局に対し、 QoS伝送の要求信 号を送信する。要求信号には QoSパラメータが含まれており、親局は、この QoSパラ メータを解釈し、現在のネットワークの利用状況力も QoSが実現可能力どうかを判断 する。実現可能であれば QoS伝送を許可し、実現不可能であれば拒否する。
[0012] 例えば、既に他の子局が QoS伝送を行っており、十分な帯域が残っていない場合 などには、親局は QoS伝送を拒否する。
[0013] 親局は、各子局に対する QoSが保証されるように、帯域割り当てのスケジュールを 常に管理し、スケジュールに従って送信許可信号を各子局に送信する。子局は、送 信許可信号で通知された期間のみにお!、て、データの伝送を行う。
[0014] このような仕^ &みにより、ネットワーク全体におけるアクセス競合が無くなり、 QoSが 実現される。
[0015] Parameterized QoSでは、フローごとに QoSを管理する。フローとは、例えば、一つ の映像コンテンツや音声コンテンツなど、連続的に伝送する必要のある一連のデー
タを指し、複数のパケットがこの一連のデータに属する。
[0016] 複数のコンテンツを同時に伝送する場合には、それぞれのコンテンツごとに異なる QoS制御を行う必要がある。例えば、一つの通信装置が映像コンテンツおよび音声 コンテンツを同時に送信する場合、それぞれのコンテンツに必要とされる QoSの要求 事項が異なる。
[0017] 親局は、データ伝送の際に、フローごとに帯域利用のスケジュールを決定する必要 があるので、パケットを送信する際にはそのパケットが所属するフローと、要求される QoSのパラメータを知る必要がある。
[0018] フローごとの QoSを実現するために、子局は親局に QoSパラメータを通知する際、 フロー識別情報を添えて通知する。親局は、フローごとに帯域割り当てのスケジユー ルを管理し、送信許可信号を送信する際には、どのフローに対する送信許可である かを示すために、フロー識別情報を含めて通知する。送信を行う通信装置は、通知さ れたフロー識別情報に合致するパケットのみを送信することにより、フローごとの QoS 制御が可能となる。
[0019] フロー識別情報としては、 MACヘッダ内の宛先 MACアドレスおよび送信元 MAC アドレス、 IPヘッダ内の宛先 IPアドレスおよび送信元 IPアドレス、 TCPヘッダ (もしく は UDPヘッダ)内の宛先ポート番号および送信元ポート番号、 IPv6ヘッダにおける Flow Labelフィールド、イーサネット(登録商標)のフレームヘッダにおける VLANタグ の VID (VLAN Identifier)フィールド等のうち、一部または全ての組み合わせがこれに 当たる。
[0020] なお、 VLANタグの VIDフィールドを、本来の、 LANを仮想的に分ける目的ではな ぐフローを識別する目的で使用することは、一般的である。
[0021] 例えば、 IP電話データと通常のデータ (Webや FTP)とを分離する場合、物理的な 接続から分離する事が考えられるが、それは実質的には困難であるので、 VLANで 仮想的に分離 (物理的に接続されて 、るケーブルは同じだが別のネットワーク扱!ヽに なる)するという使い方は一般的である。例えば、 IP電話データの伝送のために VID の 1番を割り当て、通常のデータの伝送のために VIDの 2番を割り当てる。
[0022] < QoSの設定方法 >
一般的に、 QoSは、 OSI参照モデルにおけるレイヤ 2やレイヤ 3において実現され ているが、以下では、 QoSを実現し制御するレイヤを、 QoS制御レイヤと呼ぶ。
[0023] Prioritized QoSおよび Parameterized QoSの両方にぉ 、て、 QoSを実現するために は、 QoS制御レイヤ力 伝送しょうとするデータに必要な伝送品質を知る必要がある 。しかし、一般的に、そのような情報は、 QoS制御レイヤよりも上位のレイヤで管理さ れる。
[0024] 例えば、 PLCにおける帯域制御は、 MAC層(OSI参照モデルにおけるレイヤ 2の 副層)にて実現されている力 実際にどのようなデータが伝送されるかは、アプリケー シヨン層(OSI参照モデルにおけるレイヤ 7)でしか知りえない。
[0025] 例えば、レイヤ 7において、プログラムがコンテンツの選択や伝送の準備を行った上 で、下位レイヤにデータを渡す力 下位レイヤにとっては、上位レイヤカゝら渡されたデ ータは、あくまで単なるデータであり、その中身を知る事はできず、そのデータがどの ようなプログラム力も発せられたものである力も知る事ができない。
[0026] よって、本来ならば、上位レイヤ力も伝送開始前に QoS制御レイヤに対して、その データがどのようなプログラム力 発せられたものでありどのような用途のものであるか の情報を添えて、 QoSの設定を要求すべきである。し力し、 QoSの仕組みは、まだ一 般的に普及していないため、上位レイヤは QoSを想定して設計されておらず、通知 の仕 みは、ほとんどのシステムにお 、て実装されて ヽな 、のが現状である。
[0027] <ブリッジ装置に接続された端末力 の QoS設定にっ 、て >
また、イーサネットインタフェースを搭載した装置 (イーサネット端末と呼ぶ)を PLC ネットワークに接続して使用するためには、イーサネット端末にブリッジ装置を接続し 、ブリッジ装置を経由させて PLCネットワークに接続する必要がある。イーサネット端 末力 受信しているフローに対し、 PLCネットワーク区間にて QoSを確保したデータ 伝送を行おうとする場合には、イーサネット端末は、ブリッジ装置になんらかの指示を 送り、その指示に従ってブリッジ装置力 PLCネットワークの QoS設定を行う。例えば 、そのような指示を示すイーサネットのパケットをイーサネット端末力 ブリッジ装置に 送信することにより制御するのが一般的である。
[0028] <特許文献 1について >
特許文献 1においては、このような課題を解決するために、ユーザが Prioritized Qo Sの優先度を指定するための仕組みが記載されている。
[0029] CATVネットワークと接続された家庭内ネットワークにおいて、家庭内ネットワークに 接続された情報通信機器の MACアドレスとその情報通信機器に対する伝送優先度 とを、ユーザが予めケーブルモデム装置に対して入力しておく。 MACアドレスは取 扱説明書を参照するなどしてユーザ自身が調査するものとして 、る。
[0030] ケーブルモデム装置は、入力された情報を制御テーブルとして保存しておき、パケ ットを送受信する際には、宛先や送信元となっている家庭内ネットワークにおける MA Cアドレスと、制御テーブルに保存された MACアドレスを比較することにより、そのパ ケットの優先度を導出し、優先度に応じて処理の順序を変更して、情報通信機器ごと の Prioritized QoSを実現している。
特許文献 1 :日本国公開特許公報「特開 2003— 153221号公報 (公開日: 2003年 5 月 23日公開)」
発明の開示
[0031] し力しながら、特許文献 1において開示された技術によると、ユーザは予めケープ ルモデム装置に対して、情報通信機器の MACアドレスと伝送優先度を入力する必 要があり、ユーザは簡便に伝送品質を設定することができないという課題がある。
[0032] 具体的には、 MACアドレスは 48ビットからなる情報通信機器固有のアドレスである 1S これをユーザが手入力するのは非常に手間が掛かる。また、入力ミスなどにより、 ユーザの意図通り優先度設定が行われな 、と 、う不具合が発生する可能性がある。 さらに、各機器の MACアドレスを取扱説明書など力 調べて入力する必要があるが 、一般的なユーザにとって、 MACアドレスという概念自体が理解困難であるので、そ れを調査するのは非常に困難である。
[0033] また、 Parameterized QoSに関する設定を行おうとする場合においては、 MACアド レスの他に、 QoSパラメータの多数の項目を設定する必要があり、ユーザの入力ミス などにより適切な設定が行えな 、可能性が Prioritized QoSと比べて高くなる。
[0034] 従来技術を用いて Parameterized QoSの設定を行う場合、ユーザは各 QoSパラメ一 タの意味を全て理解した上で、それらを一つ一つ入力しなければならな 、。
[0035] 従って、ネットワークにおける伝送品質が適切に設定されず、 QoS制御が効果的に 機能しない可能性が高い。
[0036] また、イーサネット端末が、受信しているフローに対し、 PLCネットワーク区間にて Q oSを確保したデータ伝送を行おうとする場合には、イーサネット端末力も何らかの指 示をブリッジ装置に送信する必要がある力 フローを受信しているイーサネット端末が その指示を送信する機能を搭載していない場合、ブリッジ装置は、指示を受けられず QoS設定処理を実行することができない。よって、そのようなイーサネット端末が受信 するフローに対しては、 PLCネットワーク区間にて QoSを確保したデータ伝送を行う 事ができない。
[0037] また、テレビ、 HDDレコーダ、 STB、ゲーム機等の機器を、イーサネット等を利用し てネットワーク接続する場合、互いに関連性のある機器を同じ場所に設置することが 多い。例えば、 HDDレコーダ、 STBおよびゲーム機は、基本的にテレビに接続して 使用するため、テレビとこれらの機器とがー箇所にまとめて設置されることが多い。
[0038] このような場合、 1つの PLCアダプタに対して接続可能な機器が 1つだけであれば 、ネットワークに接続する機器と同数の PLCアダプタが必要となる。 PLCアダプタを 設置する場所および PLCアダプタのコストを節約するために、 1つの PLCアダプタに 複数の機器を接続できることが好まし 、。
[0039] また、 1つの PLCアダプタに複数の機器を接続した状態においても、各機器に送信 されるデータの QoS制御が効率良く行われることが好ましい。
[0040] このような課題は、従来の構成では解決されていない。
[0041] 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザがネッ トワークにおける伝送品質を簡便に設定でき、 QoS制御が効果的に機能する(QoS 制御を効率良く行うことができる)通信装置を提供することである。
[0042] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを受信する通信装 置において、前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別 受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付けられた前記 QoS種別を前記デ ータの QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換手段と、変換された前記 QoS制 御情報に基づき、前記データに対する QoS設定処理を行う QoS設定制御手段とを
備えたことをことを特徴とする。
[0043] 当該構成において、通信装置は、自局と通信を行う他の通信装置との間において 行われるデータ伝送に対し、 QoSを設定し、その制御を行う。通信装置は、 QoSの 設定を行う際、どの程度の伝送帯域をネットワーク上において確保するかを判断する ために、 QoS種別受付手段により受け付けられた QoS種別を QoS制御情報変換手 段が変換した QoS制御情報を用いる。
[0044] なお、 QoS制御情報とは、 PLCにおける Prioritized QoSの場合は、送信優先度を 指し、 Parameterized QoSの場合は、 QoSパラメータを指す。
[0045] また、生成された QoSの設定要求は、 Prioritized QoSの場合は、データ伝送の送 信元に送信され、 Parameterized QoSの場合は、親局に送信される。
[0046] 上記の構成によれば、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoS の制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がない ので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏する。
[0047] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する通信装 置において、前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を、前記データを受信 する通信装置から取得する QoS種別要求手段と、前記 QoS種別要求手段により取 得した前記 QoS種別を前記データの QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換 手段と、変換された前記 QoS制御情報に基づき、前記データに対する QoS設定処 理を行う QoS設定制御手段とを備えたことを特徴とする。
[0048] 当該構成において、通信装置は、自局と通信を行う他の通信装置との間において 行われるデータ伝送に対し、 QoSを設定し、その制御を行う。通信装置は、 QoSの 設定を行う際、どの程度の伝送帯域をネットワーク上において確保するかを判断する ために、データを受信する通信装置力も取得した QoS種別を QoS制御情報変換手 段が変換した QoS制御情報を用いる。
[0049] なお、 QoS制御情報の意味および生成された QoSの設定要求の送信先は、上述 のとおりである。
[0050] 上記の構成によれば、データを受信する通信装置力 QoS種別を取得するだけで 、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複
雑な情報を入力する必要がないので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効 果を奏する。
[0051] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを受信する通信装 置において、前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別 受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付けられた前記 QoS種別を、前記デ ータを送信する通信装置に通知する QoS種別通知手段とを備えたことを特徴とする
[0052] 当該構成において、自局と通信を行う他の通信装置は、自局との間において行わ れるデータ伝送に対し、 QoSを設定し、その制御を行う。 QoS種別通知手段は、 Qo Sの設定を行う際、どの程度の伝送帯域をネットワーク上において確保するかを判断 するために、 QoS種別受付手段により受け付けられた QoS種別を、データを送信す る通信装置に送信する。
[0053] 上記の構成によれば、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoS の制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がない ので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏する。
[0054] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する通信装 置において、前記データの QoS制御情報を、前記データを受信する通信装置から取 得する QoS制御情報要求手段と、前記 QoS制御情報要求手段により取得した前記 QoS制御情報に基づき、前記データに対する QoS設定処理を行う QoS設定制御手 段とを備えたことを特徴とする。
[0055] 当該構成において、通信装置は、自局と通信を行う他の通信装置との間において 行われるデータ伝送に対し、 QoSを設定し、その制御を行う。通信装置は、 QoSの 設定を行う際、どの程度の伝送帯域をネットワーク上において確保するかを判断する ために、データを受信する通信装置力も取得した QoS制御情報を用いる。
[0056] なお、 QoS制御情報の意味および生成された QoSの設定要求の送信先は、上述 のとおりである。
[0057] 上記の構成によれば、データを受信する通信装置から QoS制御情報を取得するだ けで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等
の複雑な情報を入力する必要がないので、より簡便な QoSの設定が可能であるとい う効果を奏する。
[0058] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを受信する通信装 置において、前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別 受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付けられた前記 QoS種別を前記デ ータの QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換手段と、前記 QoS制御情報変 換手段により変換された前記 QoS制御情報を、前記データを送信する通信装置に 通知する QoS制御情報通知手段とを備えたことを特徴とする。
[0059] 当該構成において、自局と通信を行う他の通信装置は、自局との間において行わ れるデータ伝送に対し、 QoSを設定し、その制御を行う。 QoS制御情報通知手段は 、 QoSの設定を行う際、どの程度の伝送帯域をネットワーク上において確保するかを 判断するために、 QoS種別受付手段により受け付けられた QoS種別を QoS制御情 報変換手段が変換した QoS制御情報を、データを送信する通信装置に送信する。
[0060] 上記の構成によれば、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoS の制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がない ので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏する。
[0061] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを受信する通信装 置において、前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別 受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付けられた QoS種別が、 QoS制御 が不要であることを示すものであった場合、前記データに対する QoS解放処理を行う QoS設定制御手段とを備えたことを特徴として 、る。
[0062] 上記の構成によれば、 QoS種別受付手段は、データの QoS制御の種別を示す Qo S種別を受け付ける。 QoS設定制御手段は、 QoS種別受付手段が受け付けた QoS 種別が、 QoS制御が不要であることを示すものである場合、自装置が受信するデー タに対する QoS解放処理を行う。この QoS解放処理とは、例えば、 QoS制御を解除 する要求を、データを送信する通信装置に送信する処理である。
[0063] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、自装置が受信するデータに対する QoS 制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことができる。また、 QoS制御
の解除を行うことを命じるユーザの指示を受信側の通信装置において受け付けるた め、ユーザに MACアドレス等の複雑な情報を入力させる必要がなぐより簡便に Qo S制御の解除を行うことができる。
[0064] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する通信装 置において、前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を、前記データを受信 する通信装置から取得する QoS種別要求手段と、前記 QoS種別要求手段により取 得された QoS種別が、 QoS制御が不要であることを示すものであった場合、前記デ ータに対する QoS解放処理を行う QoS設定制御手段とを備えたことを特徴としてい る。
[0065] 上記の構成によれば、 QoS種別要求手段は、データの QoS制御の種別を示す Qo S種別を、データを受信する通信装置から取得する。 QoS設定制御手段は、 QoS種 別要求手段が取得した QoS種別が、 QoS制御が不要であることを示すものである場 合に、データに対する QoS解放処理を行う。この QoS解放処理とは、例えば、データ を送信する通信装置が、データを受信する通信装置宛のデータに対して優先制御 伝送を行っている場合に、その優先制御伝送の対象力 当該受信側の通信装置を 除外する処理である。
[0066] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、データを受信する通信装置が受信する データに対する QoS制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことがで きる。また、 QoS制御の解除を行うことを命じる指示を受信側の通信装置力も取得す るため、ユーザに MACアドレス等の複雑な情報を入力させる必要がなぐより簡便に QoS制御の解除を行うことができる。
[0067] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する通信装 置において、前記データの QoS制御情報を、前記データを受信する通信装置から取 得する QoS制御情報要求手段と、前記 QoS制御情報要求手段により取得された Qo S制御情報力 前記データに対する QoS制御が不要であることを示すものであった 場合、前記データに対する QoS解放処理を行う QoS設定制御手段とを備えたことを 特徴としている。
[0068] 上記の構成によれば、 QoS制御情報要求手段は、データの QoS制御情報を、デ
ータを受信する通信装置から取得する。 QoS設定制御手段は、 QoS制御情報要求 手段が取得した QoS制御情報力 データに対する QoS制御が不要であることを示す ものであった場合に、当該データに対する QoS解放処理を行う。この QoS解放処理 とは、例えば、データを送信する通信装置が、データを受信する通信装置宛のデー タに対して優先制御伝送を行って!/、る場合に、その優先制御伝送の対象から当該受 信側の通信装置を除外する処理である。
[0069] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、データを受信する通信装置が受信する データに対する QoS制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことがで きる。また、 QoS制御の解除を行うことを命じる指示を受信側の通信装置力も取得す るため、ユーザに MACアドレス等の複雑な情報を入力させる必要がなぐより簡便に QoS制御の解除を行うことができる。
[0070] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを受信する通信装 置において、前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別 受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付けられた QoS種別が、前記データ に対する QoS制御が不要であることを示すものである場合に、その旨の情報を含ん だ QoS制御情報を、前記データを送信する通信装置に通知する QoS制御情報通知 手段とを備えたことを特徴として 、る。
[0071] 上記の構成によれば、 QoS種別受付手段は、データの QoS制御の種別を示す Qo S種別を受け付ける。 QoS制御情報通知手段は、 QoS種別受付手段が受け付けた QoS種別が、前記データに対する QoS制御が不要であることを示すものである場合 に、その旨の情報を含む QoS制御情報を、データを送信する通信装置に通知する。
[0072] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、データを受信する通信装置が受信する データに対する QoS制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことがで きる。また、 QoS制御の解除を行うことを命じる指示を受信側の通信装置が取得する ため、ユーザに MACアドレス等の複雑な情報を入力させる必要がなぐより簡便に Q oS制御の解除を行うことができる。
[0073] 本発明に係る通信装置は、上記の課題を解決するために、データを受信側通信装 置へ送信する通信装置において、前記データに対する QoS設定処理を行う QoS設
定制御手段と、前記受信側通信装置によって前記データが中 «される装置のァドレ スを含んだブリッジ情報を前記受信側通信装置より取得するブリッジ情報取得手段と 、受信したデータが、いずれのフローに含まれるかを識別するためのフロー識別情報 を当該データ力 取得するフロー識別情報取得手段とを備え、前記 QoS設定制御 手段は、前記ブリッジ情報取得手段により取得したブリッジ情報と、前記フロー識別 情報取得手段により取得したフロー識別情報とを照合した結果に基づいて、 QoS設 定処理を行うか否かを判断することを特徴としている。
[0074] 当該構成において、通信装置は、受信したデータを転送する先の通信装置の先に 接続されている装置のアドレスと、どのフローに対して QoS制御を行うかを示すフロ 一識別情報とを照合し、一致した場合は、その装置に転送するパケットに対して、 Qo S制御を行う。
[0075] 上記の構成によれば、データ転送先の通信装置の先の装置のアドレスと QoS制御 を行うべきパケットとの対応が分力るので、パケット転送先の通信装置の先の装置ごと に、フローの QoS制御が行えるという効果を奏する。
[0076] 本発明に係る通信装置は、上記の課題を解決するために、第 1のネットワークと第 2 のネットワークとの間でデータ伝送を中継する通信装置であって、前記第 1のネットヮ ークにより前記通信装置と接続された装置が前記第 2のネットワークにより前記通信 装置と接続された装置力 受信するフローについての、第 2のネットワークにおける Q oSを設定する QoS設定制御部を備えた事を特徴とする。
[0077] 上記の構成によれば、第 1のネットワークと第 2のネットワークとの間でデータ伝送を 中継する通信装置において、第 1のネットワークに接続された装置が、通信装置に対 して QoS設定の実行を指示する機能を備えて ヽな ヽ場合でも、 QoS設定制御部が そのフローに対する QoS設定を代行する。
[0078] 当該構成において、第 2のネットワークにおける QoS設定を、第 1のネットワークに 接続された装置に代行して QoS設定制御部が行うので、第 1のネットワークに接続さ れた装置が QoSを必要とするフローを受信する際、第 1のネットワークに接続された 装置が、通信装置に対して QoS設定の実行を指示する機能を備えていない場合で も、当該フローに対する、第 2のネットワークにおける QoS設定が行われ当該フロー
に対して QoSが確保されたデータ伝送を行う事ができるという効果を奏する。
[0079] 本発明の装置は、通信装置と接続された、データを受信する装置であって、前記 Q oS種別を前記通信装置に対して出力することを特徴としている。
[0080] それゆえ、ユーザからの QoS種別の指定を、当該装置から通信装置へ送信するこ とがでさる。
[0081] 一方、本発明に係る通信装置制御方法は、上記の課題を解決するために、データ を受信する通信装置の制御方法にぉ 、て、上記通信装置が備える QoS種別受付手 段力 前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別受付ェ 程と、前記 QoS種別受付工程にぉ ヽて受け付けられた前記 QoS種別を前記データ の QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換工程と、上記通信装置が備える Qo S設定制御手段が、変換された前記 QoS制御情報に基づき、前記データに対する Q oS設定処理を行う QoS設定制御工程とを含んだことを特徴とする。
[0082] 当該構成において、上記通信装置と同様に、通信装置の制御方法では、自局と通 信を行う他の通信装置との間において行われるデータ伝送に対し、 QoSを設定し、 その制御を行う。通信装置は、 QoSの設定を行う際、どの程度の伝送帯域をネットヮ ーク上において確保するかを判断するために、 QoS種別受付工程において受け付 けられた QoS種別を QoS制御情報変換工程において変換した QoS制御情報を用 いる。
[0083] 上記の構成によれば、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoS の制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がない ので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏する。
[0084] また、本発明に係る通信装置制御方法は、上記の課題を解決するために、データ を送信する通信装置の制御方法にぉ 、て、上記通信装置が備える QoS種別要求手 段力 前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を、前記データを受信する通 信装置から取得する QoS種別要求工程と、前記 QoS種別要求工程にぉ ヽて取得し た QoS種別を前記データの QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換工程と、上 記通信装置が備える QoS設定制御手段が、変換された前記 QoS制御情報に基づき 、前記データに対する QoS設定処理を行う QoS設定制御工程とを含んだことを特徴
とする。
[0085] 上記の構成によれば、上記通信装置と同様に、データを受信する通信装置から Qo S種別を取得するだけで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行われる、すなわ ち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がないので、より簡便な QoSの設 定が可能であるという効果を奏する。
[0086] また、本発明に係る通信装置制御方法は、上記の課題を解決するために、データ を受信する通信装置の制御方法にぉ 、て、上記通信装置が備える QoS種別受付手 段力 前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別受付ェ 程と、前記 QoS種別受付工程にぉ ヽて受け付けられた QoS種別を前記データを送 信する通信装置に通知する QoS種別通知工程とを含んだことを特徴とする。
[0087] 当該構成において、上記通信装置と同様に、通信装置の制御方法では、自局と通 信を行う他の通信装置は、自局との間において行われるデータ伝送に対し、 QoSを 設定し、その制御を行う。 QoS種別通知手段は、 QoSの設定を行う際、どの程度の 伝送帯域をネットワーク上にぉ 、て確保するかを判断するために、 QoS種別受付手 段により受け付けられた QoS種別を、データを送信する通信装置に送信する。
[0088] 上記の構成によれば、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoS の制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がない ので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏する。
[0089] また、本発明に係る通信装置制御方法は、上記の課題を解決するために、データ を送信する通信装置の制御方法にぉ 、て、上記通信装置が備える QoS制御情報要 求手段が、前記データの QoS制御情報を、前記データを受信する通信装置から取 得する QoS種別要求工程と、上記通信装置が備える QoS設定制御手段が、前記 Q oS制御情報要求手段により取得した前記 QoS制御情報に基づき、前記データに対 する QoS設定処理を行う QoS設定制御工程とを含んだことを特徴とする。
[0090] 上記の構成によれば、上記通信装置と同様に、データを受信する通信装置から Qo S制御情報を取得するだけで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行われる、す なわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がないので、より簡便な QoS の設定が可能であると 、う効果を奏する。
[0091] また、本発明に係る通信装置制御方法は、上記の課題を解決するために、データ を受信する通信装置の制御方法にぉ 、て、上記通信装置が備える QoS種別受付手 段力 前記データの QoS制御の種別を示す QoS種別を受け付ける QoS種別受付ェ 程と、前記 QoS種別受付工程にぉ ヽて受け付けられた前記 QoS種別を前記データ の QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換工程と、前記 QoS制御情報変換手 段により変換された前記 QoS制御情報を、前記データを送信する通信装置に通知 する QoS種別通知工程とを含んだことを特徴とする。
[0092] 上記の構成によれば、上記通信装置と同様に、 QoS種別を指定するだけで、適切 な QoSが設定され、 QoSの制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情 報を入力する必要がないので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏 する。
[0093] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、ネットワークからデータを 受信し、受信したデータを、自装置に通信可能に接続された機器へ出力する通信装 置であって、前記機器へデータを出力するための複数の出力ポートと、前記複数の 出力ポートのうちのいずれかを QoS対象出力ポートとし、前記 QoS対象出力ポートか ら出力されるデータについての、前記ネットワークにおける QoS制御を行うことを要求 するための QoS設定要求を生成する QoS設定要求生成手段とを備えることを特徴と している。
[0094] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、ネットワークからデータを 受信し、受信したデータを、自装置に通信可能に接続された機器へ出力する通信装 置の制御方法であって、前記通信装置は、前記機器へデータを出力するための複 数の出力ポートを備えており、前記複数の出力ポートのうちのいずれかを QoS対象 出力ポートとし、前記 QoS対象出力ポートから出力されるデータについての、前記ネ ットワークにおける QoS制御を行うことを要求するための QoS設定要求を生成する Q oS設定要求生成工程とを含むことを特徴として 、る。
[0095] 上記の構成によれば、 QoS設定要求生成手段は、複数の出力ポートのうちのいず れかである QoS対象出力ポートから出力されるデータについての、ネットワークにお ける QoS制御を行うことを要求するための QoS設定要求を生成する。
[0096] それゆえ、ネットワーク力もデータを受信し、受信したデータを、自装置に通信可能 に接続された機器へ送信する通信装置が複数の出力ポートを有している場合でも、 複数の出力ポートのうちの少なくとも 1つに接続された機器へ送信されるデータにつ いての、ネットワークにおける QoS制御の設定を行うことができる。換言すれば、通信 装置に接続された機器であっても、 QoS制御を必要としない場合には、当該機器へ 送信されるデータについては、 QoS制御を行わないようにすることができる。従って、 QoS制御を効率良く行うことができる。
[0097] また、 QoS対象出力ポートは、ユーザが使用する機器が接続される通信装置に設 けられているため、ユーザは、ネットワークにおける伝送品質を簡便に設定できる。
[0098] なお、 QoS設定要求生成手段が生成した QoS設定要求は、最終的に(直接または 間接的に) QoS制御を行う制御装置 (データ送信側の通信装置または親局)へ送信 される力、または、制御装置を自装置内に内臓している場合には、 QoS設定要求は 、内蔵された制御装置へ出力される。
[0099] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、ネットワークからデータを 受信し、受信したデータを、自装置に通信可能に接続された機器へ送信する通信装 置であって、前記機器を識別するための識別情報を取得する識別情報取得手段と、 前記識別情報取得手段によって取得された識別情報が示す機器へ送信するデータ についての、前記ネットワークにおける QoS制御を行うことを要求するための QoS設 定要求を生成する QoS設定要求生成手段とを備えることを特徴としている。
[0100] 本発明に係る、通信装置の制御方法は、上記課題を解決するために、ネットワーク 力 データを受信し、受信したデータを、自装置に通信可能に接続された機器へ出 力する通信装置の制御方法であって、前記機器を識別するための識別情報を取得 する識別情報取得工程と、前記識別情報取得工程にお!ヽて取得された識別情報が 示す機器へ送信するデータについての、前記ネットワークにおける QoS制御を行うこ とを要求するための QoS設定要求を生成する QoS設定要求生成工程とを含むことを 特徴としている。
[0101] 上記の構成によれば、識別情報取得手段は、自装置に接続された機器を識別する ための識別情報を取得する。 QoS設定要求生成手段は、識別情報取得手段が取得
した識別情報が示す機器へ送信するデータについての、ネットワークにおける QoS 制御を行うことを要求するための QoS設定要求を生成する。
[0102] それゆえ、ネットワーク力もデータを受信し、受信したデータを、自装置に通信可能 に接続された機器へ送信する通信装置に、複数の機器が接続されて ヽる場合でも、 機器ごとに QoS制御の要求を行うことができる。従って、 QoS制御が必要ではないデ ータ伝送にぉ 、て QoS制御が行われな 、ので、他の QoS制御を必要とするデータ 伝送における QoS制御 (換言すれば、ネットワーク全体の QoS制御)を効率良く行う ことができる。
[0103] また、識別情報取得手段が機器の識別情報を取得するため、ユーザは、当該識別 情報を入力する必要がなぐユーザは、ネットワークにおける伝送品質を簡便に設定 できる。
[0104] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する送信側 通信装置からデータを受信する受信側通信装置としての通信装置であって、前記送 信側通信装置からデータを受信するときの、他の受信側通信装置に対する、データ 受信の優先度を示す QoS種別情報を受け付ける QoS種別受付手段と、前記 QoS種 別受付手段が受け付けた QoS種別情報と自装置のアドレスとを含む QoS設定要求 を、前記送信側通信装置へ送信する通信手段とを備えたことを特徴として!ヽる。
[0105] 上記の構成によれば、 QoS種別受付手段は、データ受信の優先度を示す QoS種 別情報を受け付け、通信手段は、 QoS種別受付手段が受け付けた QoS種別情報と 自装置のアドレスとを含む QoS設定要求を、送信側通信装置へ送信する。
[0106] それゆえ、 MACアドレス等の複雑な情報をユーザに入力させることなぐより簡便 に優先度に基づく QoSの設定をユーザに行わせることができる。
[0107] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、受信側通信装置へデータ を送信する送信側通信装置としての通信装置であって、前記受信側通信装置から送 信される QoS設定要求であり、前記受信側通信装置が前記送信側通信装置からデ ータを受信するときの、他の受信側通信装置に対する、データ受信の優先度を示す QoS種別情報と、前記 QoS設定要求を送信する受信側通信装置のアドレスとを含む QoS設定要求を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した QoS設定要求に含
まれる QoS種別情報が示す優先度に対応する送信優先度を、当該 QoS設定要求に 含まれるアドレスが示す受信側通信装置へ送信するデータに付与する QoS制御手 段と、前記 QoS制御手段によって前記送信優先度が付与されたデータを、当該送信 優先度に従って、前記 QoS設定要求に含まれるアドレスが示す受信側通信装置へ 送信するデータ送信手段とを備えたことを特徴として 、る。
[0108] 上記の構成によれば、受信手段は、データ受信の優先度を示す QoS種別情報と、 当該 QoS設定要求を送信する受信側通信装置のアドレスとを含む QoS設定要求、 および、当該データ伝送要求を送信する受信側通信装置が要求するデータを識別 するための識別情報が含まれるデータ伝送要求パケットを受信する。 QoS制御手段 は、 QoS種別情報が示す優先度に対応する送信優先度を、識別情報が示すデータ に付与する。データ送信手段は、 QoS制御手段によって送信優先度が付与された データを、当該送信優先度に従って、 QoS設定要求に含まれるアドレスが示す受信 側通信装置へ送信する。
[0109] それゆえ、 MACアドレス等の複雑な情報をユーザに入力させることなぐより簡便 に優先度に基づく QoSの設定をユーザに行わせることができる。
[0110] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、送信側通信装置が送信し たデータを受信する時の伝送帯域の大きさを示す QoS種別情報を受け付ける QoS 種別受付手段と、前記 QoS種別受付手段が受け付けた QoS種別情報が示す前記 伝送帯域の大きさを示す情報を含む QoS通知を生成する QoS種別管理手段と、前 記 QoS種別管理手段が生成した QoS通知を前記送信側通信装置へ送信する通信 手段とを備えたことを特徴として 、る。
[0111] 上記の構成によれば、 QoS種別受付手段は、送信側通信装置が送信したデータ を受信する時の伝送帯域の大きさを示す QoS種別情報を受け付ける。 QoS種別管 理手段は、 QoS種別受付手段が受け付けた QoS種別情報が示す伝送帯域の大きさ を示す情報を含む QoS通知を生成する。通信手段は、 QoS種別管理手段が生成し た QoS通知を送信側通信装置へ送信する。
[0112] それゆえ、 MACアドレス等の複雑な情報をユーザに入力させることなぐより簡便 に、伝送帯域の大きさを保証する QoSの設定をユーザに行わせることができる。
[0113] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する少なくと も 1つの送信側通信装置と、当該送信側通信装置からデータを受信する少なくとも 1 つの受信側通信装置と、 QoS設定要求に従い前記送信側通信装置から前記受信 側通信装置へ送信されるデータの QoS制御を行う制御手段を備えた制御装置と、を 含む通信ネットワークにおける前記送信側通信装置としての通信装置であって、 1つ の受信側通信装置が受信するデータを対象とする QoS制御の開始を通知するトリガ 検出通知を受信する受信手段と、前記受信手段が前記トリガ検出通知を受信したと きに、当該受信側通信装置が受信するデータを対象とする QoS制御の開始を要求 する QoS設定要求を前記制御装置へ送信する QoS種別管理手段とを備えたことを 特徴としている。
[0114] 上記の構成によれば、受信手段は、 1つの受信側通信装置が受信するデータを対 象とする QoS制御の開始を通知するトリガ検出通知を受信する。 QoS種別管理手段 は、受信手段がトリガ検出通知を受信した時に、当該受信側通信装置が受信するデ ータを対象とする QoS制御の開始を要求する QoS設定要求を制御装置へ送信する
[0115] それゆえ、トリガ検出通知を受信した場合に、ある受信側通信装置が受信するデー タを対象とする QoS制御の開始を制御装置へ要求することができる。
[0116] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する少なくと も 1つの送信側通信装置と、当該送信側通信装置からデータを受信する少なくとも 1 つの受信側通信装置と、を含む通信ネットワークにおける前記送信側通信装置とし ての通信装置であって、 QoS制御を行う制御手段と、前記受信側通信装置が受信 するデータに対する QoS制御の開始を通知するトリガ検出通知を受信する受信手段 とを備え、前記受信手段が前記トリガ検出通知を受信したときに、前記制御手段は Q oS制御を開始することを特徴として 、る。
[0117] 上記の構成によれば、受信手段が、受信側通信装置が受信するデータに対する Q oS制御の開始を通知するトリガ検出通知を受信したときに、制御手段は QoS制御を 開始する。
[0118] それゆえ、 QoS制御が必要なときに QoS制御を開始することができる。換言すれば
、 QoS制御が必要としないデータ伝送において QoS制御が行われないので、他の Q oS制御を必要とするデータ伝送における QoS制御を効率良く行うことができる。
[0119] 本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、データを送信する少なくと も 1つの送信側通信装置と、当該送信側通信装置からデータを受信する少なくとも 1 つの受信側通信装置と、を含む通信ネットワークにおける前記受信側通信装置とし ての通信装置であって、 QoS制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、前記送 信側通信装置からのデータを受信することに応じて、 QoS制御を開始することを特徴 としている。
[0120] 上記の構成によれば、 QoS制御を行う制御手段は、送信側通信装置からのデータ を受信することに応じて、 QoS設定処理を開始する。この構成は、 Parameterized Qo Sが用いられる場合に、 QoS制御を行う親局がデータの受信を行う場合の構成である
[0121] それゆえ、 QoS制御を行う親局がデータの受信を行う場合に、 QoS制御が必要な ときに QoS制御を開始することができ、 QoS制御を効率良く行うことができる。
[0122] 本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御の種別を示す QoS種 別を受け付ける QoS種別受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付けられた 前記 QoS種別を、前記データの QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換手段 と、変換された前記 QoS制御情報に基づき、前記データに対する QoS設定処理を 行う QoS設定制御手段とを備える構成である。
[0123] それ故、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行わ れる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力するが必要ないので、より簡便 な QoSの設定が可能であると 、う効果を奏する。
[0124] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御の種別を示す Q oS種別を、データを受信する通信装置から取得する QoS種別要求手段と、前記 Qo S種別要求手段により取得した前記 QoS種別を前記データの QoS制御情報に変換 する QoS制御情報変換手段と、変換された前記 QoS制御情報に基づき、前記デー タに対する QoS設定処理を行う QoS設定制御手段とを備える構成である。
[0125] それ故、パケットを受信する通信装置力も QoS種別を取得するだけで、適切な Qo
Sが設定され、 QoSの制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を 入力する必要がないので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏する。
[0126] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御の種別を示す Q oS種別を受け付ける QoS種別受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付け られた前記 QoS種別を、前記データを送信する通信装置に通知する QoS種別通知 手段とを備える構成である。
[0127] それ故、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行わ れる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がないので、より簡便 な QoSの設定が可能であると 、う効果を奏する。
[0128] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御情報を、データ を受信する通信装置から取得する QoS制御情報要求手段と、前記 QoS制御情報要 求手段により取得した前記 QoS制御情報に基づき、前記データに対する QoS設定 処理を行う QoS設定制御手段とを備える構成である。
[0129] それ故、パケットを受信する通信装置力も QoS制御情報を取得するだけで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行われる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報 を入力する必要がないので、より簡便な QoSの設定が可能であるという効果を奏する
[0130] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御の種別を示す Q oS種別を受け付ける QoS種別受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付け られた前記 QoS種別を、前記データの QoS制御情報に変換する QoS制御情報変換 手段と、前記 QoS制御情報変換手段により変換された前記 QoS制御情報を、前記 データを送信する通信装置に通知する QoS制御情報通知手段とを備える構成であ る。
[0131] それ故、 QoS種別を指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行わ れる、すなわち、 MACアドレス等の複雑な情報を入力する必要がないので、より簡便 な QoSの設定が可能であると 、う効果を奏する。
[0132] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、第 1のネットワークと第 2のネットヮ ークとの間でデータ伝送を中継する通信装置であって、前記第 1のネットワークにより
前記通信装置と接続された装置が前記第 2のネットワークにより前記通信装置と接続 された装置力 受信するフローについての、第 2のネットワークにおける QoSを設定 する QoS設定制御部を備えた事を特徴とする。
[0133] それ故、第 1のネットワークに接続された装置が QoSを必要とするフローを受信する 際、第 1のネットワークに接続された装置が、通信装置に対して QoS設定の実行を指 示する機能を備えていない場合でも、当該フローに対する、第 2のネットワークにおけ る QoS設定が行われ当該フローに対して QoSが確保されたデータ伝送を行う事がで きるという効果を奏する。
[0134] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御の種別を示す Q oS種別を受け付ける QoS種別受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付け られた QoS種別が、 QoS制御が不要であることを示すものであった場合、前記デー タに対する QoS解放処理を行う QoS設定制御手段とを備える構成である。
[0135] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、自装置が受信するデータに対する QoS 制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことができるという効果を奏す る。
[0136] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御の種別を示す Q oS種別を、前記データを受信する通信装置から取得する QoS種別要求手段と、前 記 QoS種別要求手段により取得された QoS種別が、 QoS制御が不要であることを示 すものであった場合、前記データに対する QoS解放処理を行う QoS設定制御手段と を備える構成である。
[0137] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、データを受信する通信装置が受信する データに対する QoS制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことがで きるという効果を奏する。
[0138] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御情報を、前記デ ータを受信する通信装置から取得する QoS制御情報要求手段と、前記 QoS制御情 報要求手段により取得された QoS制御情報力 前記データに対する QoS制御が不 要であることを示すものであった場合、前記データに対する QoS解放処理を行う Qo S設定制御手段とを備える構成である。
[0139] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、データを受信する通信装置が受信する データに対する QoS制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことがで きるという効果を奏する。
[0140] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、データの QoS制御の種別を示す Q oS種別を受け付ける QoS種別受付手段と、前記 QoS種別受付手段により受け付け られた QoS種別が、前記データに対する QoS制御が不要であることを示すものであ る場合に、その旨の情報を含んだ QoS制御情報を、前記データを送信する通信装 置に通知する QoS制御情報通知手段とを備える構成である。
[0141] それゆえ、 QoS制御が不要である場合に、データを受信する通信装置が受信する データに対する QoS制御の解除を行うことができ、 QoS制御を効率良く行うことがで きるという効果を奏する。
[0142] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、送信側通信装置からデータを受信 するときの、他の受信側通信装置に対する、データ受信の優先度を示す QoS種別情 報を受け付ける QoS種別受付手段と、前記 QoS種別受付手段が受け付けた QoS種 別情報と自装置のアドレスとを含む QoS設定要求を、前記送信側通信装置へ送信 する通信手段とを備える構成である。
[0143] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、受信側通信装置から送信される Q oS設定要求であり、複数の受信側通信装置のうちの 1つの受信側通信装置が送信 側通信装置からデータを受信するときの、他の受信側通信装置に対する、データ受 信の優先度を示す QoS種別情報と、前記 QoS設定要求を送信する受信側通信装 置のアドレスとを含む QoS設定要求を受信する受信手段と、前記受信手段が受信し た QoS設定要求に含まれる QoS種別情報が示す優先度に対応する送信優先度を、 当該 QoS設定要求に含まれるアドレスが示す受信側通信装置へ送信するデータに 付与する QoS制御手段と、前記 QoS制御手段によって前記送信優先度が付与され たデータを、当該送信優先度に従って、前記 QoS設定要求に含まれるアドレスが示 す受信側通信装置へ送信するデータ送信手段とを備える構成である。
[0144] それ故、 MACアドレス等の複雑な情報をユーザに入力させることなぐより簡便に 優先度に基づく QoSの設定をユーザに行わせることができるという効果を奏する。
[0145] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、送信側通信装置から自局へ送信さ れるデータの伝送帯域の大きさを示す QoS種別情報を受け付ける QoS種別受付手 段と、前記 QoS種別受付手段が受け付けた QoS種別情報が示す前記伝送帯域の 大きさを示す情報を含む QoS通知を生成する QoS種別管理手段と、前記 QoS種別 管理手段が生成した QoS通知を前記送信側通信装置へ送信する通信手段とを備え る構成である。
[0146] それ故、 MACアドレス等の複雑な情報をユーザに入力させることなぐより簡便に、 伝送帯域の大きさを保証する QoSの設定をユーザに行わせることができるという効果 を奏する。
[0147] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、 1つの受信側通信装置が受信する データを対象とする QoS制御の開始を通知するトリガ検出通知を受信する受信手段 と、前記受信手段が前記トリガ検出通知を受信したときに、当該受信側通信装置が 受信するデータを対象とする QoS制御の開始を要求する QoS設定要求を制御装置 へ送信する QoS種別管理手段とを備える構成である。
[0148] それ故、トリガ検出通知パケットを受信した場合に、ある受信側通信装置が受信す るデータを対象とする QoS制御の開始を制御装置へ要求することができるという効果 を奏する。
[0149] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、 QoS制御を行う制御手段と、受信 側通信装置が受信するデータに対する QoS制御の開始を通知するトリガ検出通知を 受信する受信手段とを備え、前記受信手段が前記トリガ検出通知を受信したときに、 前記制御手段は QoS制御を開始することを特徴としている。
[0150] それゆえ、 QoS制御が必要なときに QoS制御を開始することができる、換言すれば 、 QoS制御が必要としないデータ伝送において QoS制御が行われないので、他の Q oS制御を必要とするデータ伝送における QoS制御を効率良く行うことができるという 効果を奏する。
[0151] また、本発明に係る通信装置は、以上のように、 QoS設定処理を行う QoS設定制 御手段を備え、前記 QoS設定制御手段は、送信側通信装置からのデータを受信す ることに応じて、 QoS設定処理を開始する構成である。
[0152] それゆえ、 QoS制御が必要なときに QoS制御を開始することができ、 QoS制御を効 率良く行うことができると!/、う効果を奏する。
[0153] 本発明に係る通信装置は、以上のように、機器へデータを出力するための複数の 出力ポートと、前記複数の出力ポートのうちのいずれかを QoS対象出力ポートとし、 前記 QoS対象出力ポートから出力されるデータについての、ネットワークにおける Qo S制御を行うことを要求するための QoS設定要求を生成する QoS設定要求生成手段 とを備免る構成である。
[0154] 本発明に係る、通信装置の制御方法は、以上のように、通信装置は、機器へデー タを出力するための複数の出力ポートを備えており、前記複数の出力ポートのうちの いずれかを QoS対象出力ポートとし、前記 QoS対象出力ポートから出力されるデー タについての、前記ネットワークにおける QoS制御を行うことを要求するための QoS 設定要求を生成する QoS設定要求生成工程とを含む構成である。
[0155] それゆえ、通信装置に接続された機器であっても、 QoS制御を必要としない場合に は、当該機器へ送信されるデータについては、 QoS制御を行わないようにすることが でき、 QoS制御を効率良く行うことができるという効果を奏する。
[0156] また、 QoS対象出力ポートは、ユーザが使用する機器が接続される通信装置に設 けられているため、ユーザは、ネットワークにおける伝送品質を簡便に設定できる。
[0157] 本発明に係る通信装置は、以上のように、機器を識別するための識別情報を取得 する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段によって取得された識別情報が 示す機器へ送信するデータについての、前記ネットワークにおける QoS制御を行うこ とを要求するための QoS設定要求を生成する QoS設定要求生成手段とを備える構 成である。
[0158] 本発明に係る、通信装置の制御方法は、以上のように、機器を識別するための識 別情報を取得する識別情報取得工程と、前記識別情報取得工程にお!ヽて取得され た識別情報が示す機器へ送信するデータについての、ネットワークにおける QoS制 御を行うことを要求するための QoS設定要求を生成する QoS設定要求生成工程とを 含む構成である。
[0159] それゆえ、ネットワーク力もデータを受信し、受信したデータを、自装置に通信可能
に接続された機器へ送信する通信装置に、複数の機器が接続されて ヽる場合でも、 機器ごとに QoS制御の要求を行うことができ、 QoS制御が必要ではないデータ伝送 にお 、て QoS制御が行われな!/、ので、ネットワーク全体の QoS制御を効率良く行うこ とができると!、う効果を奏する。
[0160] また、識別情報取得手段が機器の識別情報を取得するため、ユーザは、当該識別 情報を入力する必要がなぐユーザは、ネットワークにおける伝送品質を簡便に設定 できる。
図面の簡単な説明
[0161] [図 1]第 1の実施形態における通信装置の機能ブロック図である。
[図 2]第 1の実施形態におけるネットワーク構成図である。
[図 3]第 1の実施形態における QoS種別受付部の外観図である。
[図 4]第 1の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。
[図 5]第 1の実施形態における QoS解放処理の流れを示すフロー図である。
[図 6]第 2の実施形態におけるネットワーク構成図である。
[図 7]第 2の実施形態における PLCアダプタの機能ブロック図である。
[図 8]第 2の実施形態における QoS種別受付部の外観図である。
[図 9]第 2の実施形態における、各装置間の通信を示すフロー図である。
[図 10]第 2の実施形態における QoS解放処理の流れを示すフロー図である。
[図 11]第 2の実施形態における QoSの帯域割り当てスケジュールの例を示す図であ る。
[図 12]第 3の実施形態におけるネットワーク構成図である。
[図 13]第 3の実施形態における、各装置間の通信を示すフロー図である。
[図 14]第 3の実施形態における QoS解放処理の流れを示すフロー図である。
[図 15]PLCアダプタにハブを介して複数の装置が接続された構成を示すネットワーク 構成図である。
[図 16]第 4の実施形態における通信ネットワークの構成を示す図である。
[図 17]第 4の実施形態における PLCアダプタの外観を示す斜視図である。
[図 18]第 4の実施形態における受信側 PLCアダプタの構成を示す機能ブロック図で
ある。
[図 19]上記受信側 PLCアダプタが利用する QoS種別テーブルの一例を示す図であ る。
[図 20]上記受信側 PLCアダプタが利用する QoS制御情報変換テーブルの一例を示 す図である。
[図 21]上記受信側 PLCアダプタが利用するポートテーブルの一例を示す図である。
[図 22]上記受信側 PLCアダプタが利用するトリガ検出テーブルの一例を示す図であ る。
圆 23]第 4の実施形態における送信側 PLCアダプタの構成を示す機能ブロック図で ある
圆 24]第 4の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。
[図 25]送信側 PLCアダプタにお 、て、トリガ検出処理を行う場合の処理の流れを示 すフロー図である。
[図 26]QoS種別テーブルの別の例を示す図である。
[図 27]QoS制御情報変換テーブルの別の例を示す図である。
[図 28]トリガ検出テーブルの別の例を示す図である。
[図 29]第 4の実施形態において、優先制御を行う場合の処理の流れを示すフロー図 である。
[図 30]第 5の実施形態における通信ネットワークの構成を示す図である。
圆 31]第 5の実施形態における PLCアダプタの外観を示す斜視図である。
圆 32]第 5の実施形態における受信側 PLCアダプタの構成を示す機能ブロック図で ある。
[図 33]上記受信側 PLCアダプタが利用する QoS対象テーブルの一例を示す図であ る。
圆 34]第 5の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。 圆 35]第 5の実施形態における PLCアダプタの別の外観を示す斜視図である。
[図 36]第 6の実施形態における通信ネットワークの構成を示す図である。
圆 37]第 6の実施形態における PLCアダプタの外観を示す斜視図である。
圆 38]第 6の実施形態における受信側 PLCアダプタの構成を示す機能ブロック図で ある。
[図 39]上記受信側 PLCアダプタが利用する QoS種別テーブルの一例を示す図であ る。
[図 40]上記受信側 PLCアダプタが利用するトリガ検出テーブルの一例を示す図であ る。
[図 41]第 7の実施形態における通信ネットワークの構成を示す図である。
圆 42]第 7の実施形態における PLCアダプタの外観を示す斜視図である。
圆 43]第 7の実施形態における受信側 PLCアダプタの構成を示す機能ブロック図で ある。
[図 44]上記受信側 PLCアダプタが利用するアドレステーブルの一例を示す図である 圆 45]第 7の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。
[図 46]第 8の実施形態における通信ネットワークの構成を示す図である。
圆 47]第 8の実施形態における PLCアダプタの外観を示す斜視図である。
[図 48]第 8の実施形態における受信側 PLCアダプタの構成を示す機能ブロック図で ある。
[図 49]上記受信側 PLCアダプタが利用する QoS制御情報テーブルの一例を示す図 である。
[図 50]上記受信側 PLCアダプタが利用するトリガ検出テーブルの一例を示す図であ る。
圆 51]第 8の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。 符号の説明
10, 20, 30, 40 通信装置
11, 21, 31, 41 QoS種別受付部(QoS種別受付手段)
12, 22, 32, 42 QoS種別管理部(QoS制御情報変換手段、 QoS設定制御手 段、 QoS種別要求手段、 QoS種別通知手段、 QoS制御情報要求手段、 QoS制御 情報通知手段、 QoS種別管理手段)
14, 24, 34, 44 QoS制御部(QoS設定制御手段、 QoS制御手段)
15、 25、 35、 45 通信部 (受信手段、データ送信手段、通信手段)
50, 60, 70, 80 PLCアダプタ
51, 61, 71, 81 QoS種別受付部 (QoS種別受付手段)
52, 62, 72, 82 QoS種別管理部 (QoS制御情報変換手段、 QoS設定制御手 段、 QoS種別要求手段、 QoS種別通知手段、 QoS制御情報要求手段、 QoS制御 情報通知手段、 QoS種別管理手段)
54, 64, 74, 84 QoS制御部(QoS設定制御手段、 QoS制御手段)
55a、 65a, 75a, 85a PLC通信部(受信手段、データ送信手段、通信手段) 56, 66, 76, 86 状態提示部 (状態提示手段)
58, 68, 78, 88 ブリッジ部(QoS設定制御手段、ブリッジ情報取得手段、フロー 識別情報取得手段)
59, 69, 79, 89 トリガ検出部(トリガ検出手段、トリガ検出通知手段、 QoS設定 制御手段、フロー識別情報取得手段)
100 STB (イーサネット機器)
110 PC (イーサネット機器)
190 VoIPアダプタ (イーサネット機器)
200 PLCアダプタ(通信装置)
208 PLC通信部(送信手段)
214 QoS設定部 (制御装置)
232 第 2ポート(出力ポート)
300 PLCアダプタ(通信装置)
301 QoS種別指定部 (QoS種別指定手段)
301a, 301b, 301c QoS種別指定部(QoS種別指定手段)
305a, 305b, 305c QoS状態提示部(QoS対象提示手段)
308 PLC通信部(送信手段)
312 QoS設定要求生成部(QoS設定要求生成手段)
320 記憶部 (QoS種別記憶手段、期間情報記憶手段)
331 第 1ポート(出力ポート)
332 第 2ポート(出力ポート)
333 第 3ポート(出力ポート)
342 PLC状態提示部 (期間情報提示手段)
500 PLCアダプタ(通信装置)
500a PLCアダプタ(通信装置)
503 QoS対象指定部 (QoS対象選択手段)
503a, 503b, 503c プッシュボタン(QoS対象選択手段)
600 PLCアダプタ(通信装置)
700 PLCアダプタ(通信装置)
703 モード切替部 (期間情報指定手段)
800 PLCアダプタ(通信装置)
発明を実施するための最良の形態
[0163] 〔第 1の実施形態〕
第 1の実施形態では、ユーザが、コンテンツを受信する側の通信装置に対して、 Qo S種別としてそれぞれの通信装置ごとに受信優先度を指定し、その指定に従いネット ワーク全体が Prioritized QoSにより QoS制御される形態について説明する。なお、全 体の処理の流れを図 4に示す。
[0164] <ネットワークの構成について >
図 2において、本実施形態におけるネットワーク構成図を示す。本実施形態におい ては、通信装置 10から通信装置 20へのデータ伝送と、通信装置 10から通信装置 3 0へのデータ伝送と、通信装置 10から通信装置 40へのデータ伝送とが行われる。各 通信装置は、ネットワークを通じて、他の通信装置とデータ伝送を行う機能を内蔵し ている。ネットワークとしては、イーサネット等の有線 LANの他に、 PLCや無線 LAN 等のネットワークが想定される。本実施形態においては、 PLCネットワークにより各通 信装置が接続されているものとする。
[0165] 本発明の実施においては、通信装置として、データの送信と受信を行う任意の装置 が想定される。データ送信を行う場合は、テキスト、音楽、静止画、動画等のコンテン
ッを保存したものが通信装置に当たる。
[0166] 例えば、ホームサーバ、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバコンピュータ、 HDD レコーダ、 DVDプレイヤ、携帯型音楽プレイヤなど力 通信装置として考えられる。
[0167] また、データを直接送信するのではなぐ他の通信装置力も送信されたコンテンツ の中継を行って 、る場合も考えられる。
[0168] 例えば、インターネット上のサーバから送信されたコンテンツを中継するルータ、モ デム、およびホームゲートウェイ等が通信装置である事が考えられる。
[0169] また、データ受信を行う装置としては、文書、映像、音楽、画像等のコンテンツを表 示 '再生'記録するための装置がこれに当たる。
[0170] 例えば、テレビ受像器、 VoD (Video on Demand)受信用の STB (Set Top Box)、チ ユーナ、 PC、 PDA, VoIP電話機、携帯電話機、携帯型音楽プレイヤ、 HDDレコー ダなどが通信装置として考えられる。
[0171] また、データを直接受信するのではなぐ他の通信装置が受信するコンテンツの中 継を行って 、る場合も考えられる。
[0172] 例えば、インターネット上のサーバから送信されたコンテンツを中継するルータ、モ デム、およびホームゲートウェイ等が通信装置である事が考えられる。
[0173] データ送信とデータ受信の両方を一つの通信装置が行ってもよい。
[0174] 本実施形態において、通信装置 10は、ホームサーバであり、 MPEG形式や H. 26
4形式等の映像データ、 MP3形式や ATRAC3形式等の音声データ、 HTML形式 や XML形式等のテキストデータを保存しているものとする。また、 PLCのネットワーク インタフェースを内蔵しており、 PLCネットワーク経由で他の通信装置にこれらのコン テンッを送信可能である。
[0175] また、通信装置 20は、 PLCのネットワークインタフェースを内蔵した音楽プレイヤで あり、 PLC経由で受信した音声データを再生できる。
[0176] また、通信装置 30は、 PLCのネットワークインタフェースを内蔵したテレビ受像器で あり、 PLC経由で受信した映像データを再生できる。
[0177] また、通信装置 40は、 PLCのネットワークインタフェースを内蔵した PCであり、 PLC 経由で受信したテキストデータを表示できる。
[0178] 本実施形態において、通信装置 20は音声データを受信し、通信装置 30は映像デ ータを受信し、通信装置 40はテキストデータを受信する。ユーザは、各通信装置の 受信データの種類を認識しており、データの受信に際しては、通信装置 20、通信装 置 30、通信装置 40の順番で優先され、受信される事を意図しているものとする。受 信側の各通信装置は、それぞれ別のユーザが使用していてもよいし、一人のユーザ が複数の通信装置を使用して 、ても良い。
[0179] <通信装置の構成について >
図 1において、通信装置 10· 20· 30·40の機能ブロック図を示す。通信装置 10· 20 · 30 ·40は、全て同じ構成を備えるが、通信装置の送受信の役割によっては使用し ない機能ブロックも存在する。役割を限定して実装する場合、使用しない機能ブロッ クは省略して実装しても良い。
[0180] 通信装置 10· 20· 30·40は、 QoS種別受付部 11 · 21 · 31 ·41 (QoS種別受付手段 )と、 QoS種別管理部 12' 22' 32'42 (QoS制御情報変換手段、 QoS設定制御手段 、 QoS種別要求手段、 QoS種別通知手段、 QoS制御情報要求手段、 QoS制御情 報通知手段)と、データ送受信部 13 · 23 · 33 ·43と、 QoS制御部 14· 24· 34· 44 (Qo S設定制御手段)と、通信部 15 · 25 · 35 · 45とを含んで構成される。
[0181] QoS種別受付部 11 · 21 · 31 ·41は、 QoS種別受付処理において、ユーザからどの QoS種別を用いて QoSデータ伝送を行うかを受け付ける。データ送受信部 13 · 23 · 33 ·43は、受信データ決定処理において、コンテンツデータの送受信を行い、デー タ伝送要求処理において、データ伝送要求パケットの作成および送信を行う。 QoS 種別管理部 12 · 22· 32 ·42は、 QoS制御情報変換処理において、 QoS種別情報を 、 PLCネットワークにおける送信優先度に変換し、 QoS設定処理において、 QoS設 定要求パケットの作成および送信を行 、、 QoS制御部 14 · 24- 34- 44の設定を行う 。 QoS制御部 14· 24 · 34· 44は、伝送するパケットの優先制御を行う。通信部 15 · 25 • 35 ·45は、 PLCネットワークに対するパケットの送受信を行う。
[0182] 換言すれば、 QoS種別管理部(QoS設定制御手段) 12 · 22は、 QoS制御情報変 換処理において変換された送信優先度 (QoS制御情報)に基づき、通信装置 20が 受信するデータに対する QoS設定処理を行う。
[0183] < QoS種別受付処理について >
通信装置 20が、通信装置 10との間で、 QoS設定を行い、コンテンツのデータ伝送 を行うまでの手順、すなわち QoS種別受付処理と、受信データ決定処理と、 QoS制 御情報変換処理と、 QoS設定処理と、データ伝送要求処理とについて、以下に説明 する。
[0184] 通信装置 20について、ユーザは、コンテンツ受信側の通信装置 20· 30·40のうち 、最高の優先度でデータを受信したいと意図しているので、 QoS種別受付部 21によ り「高優先度」を指定する。具体的には、図 3に示すようなスライド式の切り替えスイツ チを、「高優先度」を示す位置に設定することが考えられる。
[0185] <受信データ決定処理について >
QoS種別が設定された後、任意のタイミングにおいて、通信装置 20のデータ送受 信部 23が、受信するコンテンツデータを決定する。通信装置 10に複数のコンテンツ が保存されており、受信するコンテンツとして複数の候補がある場合、その中からどの コンテンツを受信するか決定する必要がある。コンテンツ決定方法は本発明の本質と は関係がないので、その方法は任意である。
[0186] 例えば、通信装置 10力 保存しているコンテンツのリストを作成し、コンテンツ受信 側の通信装置 20が、そのリストを PLC経由で受信して表示する事が考えられる。ュ 一ザは、表示されたリストから所望のコンテンツを選択する。このような処理を行うため の通信プロトコルやユーザインタフェースは、データ送受信部 13 · 23が備えているも のとする。なお、ユーザが受信するコンテンツデータを決定するのではなぐデータ送 受信部 23が自動的に受信するコンテンツを決定しても良い。ここでは、何らかの音楽 コンテンツが受信するコンテンツとして決定されたとする。
[0187] < QoS制御情報変換処理について >
通信装置 20のデータ送受信部 23は、受信するコンテンツデータを決定すると、 Qo S種別管理部 22に対し、 QoS制御情報変換処理を行うよう指示する。 QoS種別管理 部 22は、 QoS種別受付部 21から、入力された QoS種別情報を取得する。ここでは、 「高優先度」という情報が得られるので、この QoS種別情報を、 PLCネットワークにお ける送信優先度に変換する。
[0188] 例えば、 PLCの規格である Home Plug AV Specification 1.0.00においては、バケツ トの送信優先度として、 0〜3の整数を指定可能な PLID (Priority Link ID)と呼ばれ る値が定義されている。
[0189] 通信装置 10が通信装置 20に対してパケットを送信する際には、この PLIDを参照 して送信優先度が決定されるので、 QoS種別管理部 22は、 QoS種別情報力も PLI Dを導出し、コンテンツ送信側の通信装置 10に対して、自局が要求する PLIDを通 知すればよい。
[0190] 本実施形態では、 QoS種別情報として「高優先度」が指定されて 、れば PLIDの値 を 3とし、 QoS種別情報として「中優先度」が指定されていれば PLIDの値を 2とし、 Q oS種別情報として「低優先度」が指定されていれば PLIDの値を 1とする変換方法を 、全通信装置 10· 20· 30·40が実装しているとする。
[0191] 通信装置 20においては、「高優先度」が指定されているので、 PLIDの値として 3が 導出される。
[0192] なお、本実施形態においては、ネットワークとして PLCを想定している力 本発明は 、 PLCに限らず、同様の Prioritized QoSの仕組みを持つネットワークであれば実施可 能である。例えば、 IEEE802.11e規格の無線 LANや、イーサネットにおいても実施可 能である。
[0193] < QoS設定処理について >
通信装置 20の QoS種別管理部 22は、 PLIDの値を含めた QoS設定要求パケット を作成し、通信部 25を介して、作成した QoS設定要求パケットを、通信装置 10に送 信する。
[0194] すなわち、 QoS種別管理部 (QoS設定制御手段) 22は、データを送信する通信装 置に対して、 QoS制御情報を含めた QoS設定要求を送信する。
[0195] Prioritized QoSにおいては、一般的に、優先度はコンテンツ送信側の通信装置 10 が決定するものであり、コンテンツ受信側の通信装置 20から、コンテンツ送信側の通 信装置 10に対して、優先度を通知する方法は存在しない。そこで、 QoS設定処理に おいては、何らかの新たなプロトコルを別途設け、通信装置 20は、そのプロトコルに より、 QoS種別情報を通信装置 10に対し通知するものとする。
[0196] 通信部 25は、 PLCネットワークの通信プロトコルに規定されたヘッダ情報を、 QoS 設定要求パケットに付加し、ネットワーク上に送信する。ヘッダ情報には、自局のアド レスと宛先である通信装置 10のアドレスとが含まれている。
[0197] QoS設定要求パケットの PLCヘッダには、宛先として通信装置 10のアドレスが含ま れているので、通信装置 10の通信部 15は、この QoS設定要求パケットを受信する。 通信部 15は、 QoS設定要求パケットを、 QoS種別管理部 12に通知する。
[0198] QoS種別管理部 12は、 QoS設定要求パケットから通信装置 20のアドレスと PLID の値である 3とを取り出し、通信装置 20宛のデータが実際に送信される際、指定され た PLIDが付与されるように、 QoS制御部 14の設定を行う。
[0199] すなわち、 QoS種別管理部(QoS設定制御手段) 12は、 QoS制御情報を QoS制 御部 14に出力し、 QoS制御部 14は、当該 QoS制御情報に基づいて、通信装置 20 が受信するコンテンツデータに対する QoS制御を行う。
[0200] なお、本実施形態では、コンテンツ受信側の通信装置 20にお 、て、 QoS種別情報 力も PLIDの値への変換を行 、、その PLIDの値を通信装置 10に送信する場合につ いて述べた。しかし、通信装置 20では変換は行わずに、 QoS種別情報をそのまま通 信装置 10に送信し、 PLIDの値への変換は、通信装置 10において行う事も考えられ る。
[0201] < QoS設定通知パケットについて >
通信装置 20が、 QoS設定要求パケットを通信装置 10へ送信した時に、通信装置 1 0がこの QoS設定要求を拒否する場合がある。これは、通信装置 10が有する優先制 御用バッファの容量の限界などが原因である。この場合の処理の流れについて以下 に説明する。
[0202] 通信装置 10は、 QoS設定要求パケットを受信すると、 QoS制御部 14において、当 該 QoS設定要求パケットが示す QoS設定要求を受け入れることができるかどうかを 判定する。
[0203] QoS制御部 14は、 QoS設定要求が受け入れ可能と判断した場合、その旨を示す 情報 (Result Code)を含む QoS設定通知パケットを、通信部 15を介して通信装置 20 へ送信する。
[0204] 通信装置 20は、 QoS設定要求が受け入れ可能であることを示す QoS設定通知パ ケットを受信すると、データ伝送要求パケットを通信装置 10へ送信する。
[0205] QoS設定要求が受け入れ可能である場合にも、受信側の通信装置 20の状態提示 部 26を、 QoS要求が満たされた事を示す表示に変更させるために、通信装置 10が
QoS設定通知パケットを送信することが好ま 、。
[0206] 一方、 QoS制御部 14が、上記 QoS設定要求は受け入れ不可能と判断した場合、 その旨を示す情報 (Result Code)を含む QoS設定通知パケットを、通信部 15を介して 通信装置 20へ送信する。
[0207] 通信装置 20は、 Result Codeを受け取ると、要求が受け入れられなかった事をユー ザに報知する。この報知の方法としては、 QoS種別受付部 21のスィッチの傍に、状 態提示部 26として LED (発光ダイオード)を設置しておき、指定した QoS要求が満た されなかった場合に、 LEDを点滅させることにより、ユーザに対して QoS要求の結果 を提示することが考えられる。
[0208] <データ伝送要求処理について >
通信装置 20において、 QoS設定要求パケットが送信された後、データ送受信部 23 は、通信装置 10のデータ送受信部 13に対するデータ伝送要求処理を実行する。
[0209] データ伝送要求処理では、データ伝送要求パケットが、通信装置 20のデータ送受 信部 23から通信部 25を経て通信装置 10に送信される。そして、通信装置 10の通信 部 15が、データ伝送要求パケットを受信し、受信したデータ伝送要求パケットをデー タ送受信部 13に渡す。
[0210] データ伝送要求パケットには、先に決定した、受信するコンテンツを識別するため の情報が含まれているので、通信装置 10のデータ送受信部 13は、通信装置 20に対 して送信するべきコンテンツを知る事ができる。
[0211] 例えば、受信データ決定処理時に、通信装置 10から通信装置 20に対して、所持し ている音楽コンテンツのリストを送信する際に、タイトルや内容を説明するためのテキ スト情報と共に、その音楽コンテンツを一意に識別可能な IDをコンテンツごとセットに して通知しておく。そして、通信装置 20は、ユーザがリストから選択した音楽コンテン ッの IDを、データ伝送要求パケットにより通信装置 10に通知する事が考えられる。
[0212] なお、通信装置 10に送信すべきコンテンツを通知する方法については、本発明の 本質とは関係ないので、何らかの他の方法によりデータ伝送要求を通信装置 10に通 知する構成でも良い。
[0213] データ伝送要求パケットを受け取ると、通信装置 10のデータ送受信部 13は、デー タ伝送要求パケットにより通知されたコンテンツの送信を開始する。
[0214] 送信するコンテンツのデータはパケットィ匕され、宛先情報と共に、順次 QoS制御部 14に渡される。 QoS制御部 14は、データの宛先に応じて、先に設定された PLIDの 値をパケットに付与する。パケットは PLIDの値に従って優先制御され、送信される。
[0215] 例えば、 PLIDの値ごとに送信キューを設けておき、高優先度のキューにパケットが 残っている場合は、その送信が完了し、キューが空になるまでは、そのキューよりも低 優先度のキューのパケットを送信しない、という処理により優先制御が可能となる。
[0216] 優先度による送信制御の実装方法については、本発明の本質とは関係ないので、 PLIDの値に応じた優先制御がなされるのであれば、任意の方法による制御でよ!、。
[0217] 通信装置 20宛のデータパケット (選択されたコンテンツ以外に何らかの他のデータ 伝送が行われている場合はそのデータパケットも含む)は、優先度の設定以降、 PLI Dの値を 3として、送信され続ける。
[0218] なお、 QoS種別は、コンテンツ受信側の通信装置 20の受信データ全てに対して指 定されるものなので、ユーザが通信装置 20の QoS種別受付部 21により QoS種別の 指定を変更しない限り、コンテンツ送信側の通信装置 10からのデータパケットの送信 は、同じ PLIDを使って行われる。すなわち、選択されたコンテンツの伝送が終了し、 次に別のコンテンッを伝送する際にも、同じ PLIDが使用される。
[0219] なお、本実施形態においては、 QoS設定要求パケットとデータ伝送要求パケットと を別々に送信する方法について述べた力 これら二つのパケットが持つ通知機能を 一つのパケットに持たせ、通信装置 20は、その一つのパケットのみを送信することも 考えられる。
[0220] <通信装置 30における処理について >
通信装置 20と同様に、他の通信装置 30·40においても、 QoS種別受付処理と、受 信データ決定処理と、 QoS制御情報変換処理と、 QoS設定処理と、データ伝送要求
処理とが実行される。
[0221] TV受像器である通信装置 30とホームサーバである通信装置 10との間で映像コン テンッが QoS伝送されるまでの手順を以下で説明する。
通信装置 30において、ユーザは、コンテンツ受信側の通信装置 20· 30·40のうち、 2 番目の優先度でデータを受信したいと意図しているので、 QoS種別受付部 31にお いて「中優先度」を指定する。具体的には図 3に示すようなスライド式の切り替えスイツ チを「中優先度」を示す位置に設定する。
[0222] QoS種別が設定された後の任意のタイミングにおいて、通信装置 30のデータ送受 信部 33が、受信するコンテンツデータを決定する。ここでは、何らかの映像コンテン ッが選択されたとする。
[0223] 通信装置 30のデータ送受信部 33は、受信するコンテンツデータを決定すると、 Qo S種別管理部 32に対し、 QoS制御情報変換処理を行うよう指示する。 QoS種別情報 として「中優先度」が指定されているので、 QoS種別管理部 32は、 PLIDの値として 2 を導出し、この PLIDの値を含めた QoS設定要求パケットを作成し、通信部 35を介し て、通信装置 10に送信する。
[0224] 通信装置 10の QoS種別管理部 12は、 QoS設定要求パケットから、通信装置 30の アドレスと PLIDの値である 2とを取り出し、通信装置 30宛のデータが実際に送信され る際に、指定された PLIDが付与されるように、 QoS制御部 14の設定を行う。
[0225] 通信装置 30において、 QoS設定要求パケットが送信された後、データ送受信部 33 は、通信装置 10のデータ送受信部 13に対するデータ伝送要求処理を実行する。こ れにより、通信装置 10のデータ送受信部 13は、通信装置 30に対して送信すべきコ ンテンッを知る事ができる。
[0226] データ伝送要求パケットを受け取ると、通信装置 10のデータ送受信部 13は、デー タ伝送要求パケットにより通知されたコンテンツの送信を開始する。
[0227] 通信装置 30宛のデータパケット (選択されたコンテンツ以外のデータパケットも含む )は、優先度の設定以降、 PLIDの値を 2として、送信され続ける。
[0228] なお、 QoS種別は、コンテンツ受信側の通信装置 30の受信データ全てに対して指 定されるものなので、ユーザが通信装置 30の QoS種別受付部 31により QoS種別の
指定を変更しない限り、コンテンツ送信側の通信装置 10からのデータパケットの送信 は、同じ PLIDを使って行われる。
[0229] <通信装置 40における処理について >
通信装置 40において、ユーザは、コンテンツ受信側の通信装置 20· 30·40のうち
、最低の優先度でデータを受信したいと意図しているので、 QoS種別受付部 41にお いて「低優先度」を指定する。具体的には図 3に示すようなスライド式の切り替えスイツ チを「低優先度」を示す位置に設定する。
[0230] QoS種別が設定された後の任意のタイミングにおいて、通信装置 40のデータ送受 信部 43が、受信するコンテンツデータを決定する。
[0231] 通信装置 40のデータ送受信部 43は、受信するコンテンツデータを決定すると、 Qo
S種別管理部 42に対し、 QoS制御情報変換処理を行うよう指示する。 QoS種別情報 として「低優先度」が指定されているので、 QoS種別管理部 42は、 PLIDの値として 1 を導出し、この PLIDの値を含めた QoS設定要求パケットを作成し、通信部 45を介し て、通信装置 10に送信する。
[0232] 通信装置 10の QoS種別管理部 12は、 QoS設定要求パケットから、通信装置 40の アドレスと PLIDの値である 1とを取り出し、通信装置 40宛のデータが実際に送信され る際に、指定された PLIDが付与されるように、 QoS制御部 14の設定を行う。
[0233] 通信装置 40において、 QoS設定要求パケットが送信された後、データ送受信部 43 は、通信装置 10のデータ送受信部 13に対するデータ伝送要求処理を実行する。こ れにより、通信装置 10のデータ送受信部 13は、通信装置 40に対して送信すべきコ ンテンッを知る事ができる。
[0234] データ伝送要求パケットを受け取ると、通信装置 10のデータ送受信部 13は、デー タ伝送要求パケットにより通知されたコンテンツの送信を開始する。
[0235] 通信装置 40宛のデータパケットは、優先度の設定以降、 PLIDの値を 1として送信 され続ける。
[0236] なお、 QoS種別は、コンテンツ受信側の通信装置 40の受信データ全てに対して指 定されるものなので、ユーザが通信装置 40の QoS種別受付部 41により QoS種別の 指定を変更しない限り、コンテンツ送信側の通信装置 10からのデータパケットの送信
は、同じ PLIDを使って行われる。
[0237] なお、通信装置 10は、 QoS設定を要求しない、すなわち QoS設定要求パケットを 送信しな!、通信装置につ!、ては、最低の優先度を用いてデータ伝送をすれば十分 であると判断し PLIDの値を常に 1としてデータを送信すると決めれば、通信装置 40 については、 QoS設定要求パケットの送信は不要となる。よって、通信装置 40にお ける上記処理においては、 QoS設定要求パケットの送信処理を省略しても良い。
[0238] なお、通信装置 20· 30·40における QoS種別の設定は、同じユーザが実行しても 良いし、それぞれ別のユーザが実行しても良い。但し、別々のユーザが設定を実行 する場合は、どの通信装置に高い優先度を与える力、予めユーザ間において合意を 得るちのとする。
[0239] <各通信装置におけるその後のデータ伝送につ!、て >
図 4においては示していないが、最終的に、通信装置 10は、通信装置 20· 30·40 のそれぞれに対するデータ送信を、並行して行う。
[0240] その際、各パケットの PLIDの値は、通信装置 20宛のパケットでは 3、通信装置 30 宛のパケットでは 2、通信装置 40宛のパケットでは 1として送信される。
[0241] よって、 QoS種別受付部 21において「高優先度」が指定された通信装置 20宛のパ ケットが最も高 、優先度を用いて送信され、 QoS種別受付部 31にお 、て「中優先度 」が指定された通信装置 30宛のパケットが 2番目に高い優先度を用いて送信され、 Q oS種別受付部 41にお 、て「低優先度」が指定された通信装置 40宛のパケットが最 も低い優先度を用いて送信される。これにより、ユーザが意図した通りの設定にてネ ットワークの QoS制御が行われる。
[0242] < QoS解放処理について >
本実施形態における QoS解放処理について、図 5を参照しつつ説明する。図 5は、 本実施形態における QoS解放処理の流れを示すフロー図である。 Prioritized QoS制 御が行われる PLCネットワークにおける QoS解放処理とは、 QoS設定の対象となつ ていた受信側通信装置に関して、 QoS設定を解除するための処理である。
[0243] QoS解放処理は、ユーザによって QoS種別が変更され、 QoS設定が不要であるこ とが指定された場合に実行される。例えば、図 3に示す切り替えスィッチでは、「高優
先度」、「中優先度」、「低優先度」の 3段階を設けているが、優先度の設定をオフにで きる選択肢を追加する。例えば「通常伝送」という選択肢を追加することが考えられる
「通常伝送」が選択されたことを示す情報を QoS種別受付部 21から、 QoS種別管理 部 22が受け取ると、 QoS設定を解除することを要求するための QoS解除要求バケツ トを、通信部 25を介して送信側の通信装置 10へ送信する。この QoS解除要求バケツ トには、送信元である通信装置 20のアドレスと、宛先である通信装置 10のアドレスと が含まれている。
[0244] すなわち、 QoS種別管理部(QoS設定制御手段) 22は、 QoS種別受付部 21により 受け付けられた QoS種別が、 QoS制御が不要であることを示すものであった場合、 自装置が受信するデータに対する QoS解放処理を行う。
[0245] 通信装置 10の QoS種別管理部 12は、当該 QoS解除要求パケットを、通信部 15を 介して受け取ると、当該 QoS設定要求パケットに含まれるアドレスが示す通信装置 2 0が受信するデータに対して設定されて ヽた QoS設定を解除する命令を、 QoS制御 部 14へ出力する。さらに、 QoS種別管理部 12は、通信装置 20が受信するデータに 対して設定されていた QoS設定を解除したことを通知する QoS解除通知パケットを、 通信部 15を介して通信装置 20へ送信する。
[0246] すなわち、 QoS種別管理部(QoS設定制御手段、 QoS種別要求手段、 QoS制御 情報要求手段) 12は、通信装置 20から取得した QoS種別または QoS制御情報が、 QoS制御が不要であることを示すものであった場合、通信装置 20が受信するデータ に対する QoS制御を停止することを QoS制御部 14へ通知し、 QoS制御部 14は、そ の通知を受けると、前記データに対する QoS制御を停止する。
[0247] QoS解除通知パケットを受け取ると、通信装置 20の QoS種別管理部 22は、 QoS 設定が解除された旨を LED等の状態提示部 (不図示)を介してユーザに報知する。
[0248] 優先度の設定がオフにされた場合には、 QoS制御の対象となっている他の通信装 置の QoS制御に影響を与えないレベルの伝送品質で、データが、優先度の設定が オフにされた通信装置へ送信されればょ ヽ。 QoS設定処理を行って ヽな 、通信装 置に対しては、デフォルトの優先度 (PLIDとしては「0」)でパケットが伝送されるので、
優先度の設定がオフに変更された場合も、デフォルトの優先度で伝送される状態に 戻せばよい。
[0249] <コンテンツ送信側の通信装置が複数の場合にっ 、て >
本実施形態においては、コンテンツ送信側に一つの通信装置 10のみが存在する 場合につ ヽて述べたが、コンテンツ送信側の通信装置が複数存在する場合につ!ヽ ても、本発明は適用可能である。その場合、コンテンツ受信側の通信装置が、 QoS 設定要求パケットやデータ伝送要求パケットを、コンテンツ送信側の全ての通信装置 に対して送信すれば、コンテンツ送信側の通信装置は、コンテンツ受信側の各通信 装置に対する PLIDの値を知ることができ、 QoSデータ制御が可能となる。
[0250] なお、この場合、 QoS設定要求パケットおよびデータ伝送要求パケットを送信する 際は、ュニキャスト(単一の通信装置宛)を用いて複数の通信装置それぞれに対して 複数のパケットを送信するのではなぐマルチキャスト (複数の通信装置宛)またはブ ロードキャスト(全通信装置宛)を用いて一つのパケットにより送信し、まとめて通知す ることも考えられる。これにより、パケットの送信回数を減少させる事ができる。
[0251] <本発明を実施して!/、な 、通信装置が存在する場合にっ 、て >
もし、本発明を実施していない通信装置がネットワーク内に存在し、その通信装置 力 Sコンテンツデータを受信する場合、その通信装置については、最も低い優先度を 用いてデータ伝送を行う事が考えられる。
[0252] 本発明を実施していない通信装置は、 QoS設定要求パケットを送信しない、すなわ ちデータ伝送時に用いられる PLIDの値を、コンテンツ送信側の通信装置 10に通知 しない。よって、コンテンツ送信側の通信装置 10がコンテンツデータの伝送を行う際 、 QoS制御部 14は、その通信装置からは QoSについて明確な要求が無いと判断し 、最も低 、優先度を用いてコンテンツデータの送信を行えばょ 、。
[0253] < Parameterized QoSの場合にっ 、て >
本実施形態においては、 Prioritized QoSにより QoSを実現する方法について述べ た力 Parameterized QoSを使用して QoSを実現してもよい。
[0254] 具体的には、 QoS種別受付部 11 · 21 · 31 ·41が、特定の値よりも高い優先度を設 定している場合には、 Parameterized QoSの仕組みで伝送帯域を確保し、特定の値よ
りも低い優先度を設定している場合には、伝送帯域を確保せず、ベストエフオート〖こ よりデータを伝送することが考えられる。また、設定される優先度に応じ、確保する伝 送帯域の大きさを変化させることも考えられる。
[0255] <他のプロトコルにおける本発明の適用について >
本実施形態においては、使用するネットワークプロトコルは、 MAC層のプロトコルで ある PLC(Home Plug AV Specification 1.0.00により規定)を想定しているが、これに限 るものではなぐ本発明は、同様の Parameterized QoSの仕組みを持つネットワークプ ロトコルにおいても実施可能である。
[0256] 例えば、 IEEE802.11e規格の無線 LANや、イーサネットにおいても実施可能である 。 PLCにおける PLIDに相当するものをそれぞれのプロトコルにて規定されている値 に変更すれば、簡単に本発明を使用できる。 PLIDに相当するものとしては、 IEEE80 2. lieにおいては TIDフィールドが、イーサネットにおいては VLANタグ内の user prio rityフィールドがこれに当たる。また、 MAC層のプロトコルではないが、 IPv4ヘッダに おける、 ToS (Type of Service)フィールドを使用することも考えられる。ネットワークプ ロトコルを変更した場合でも、プロトコルスタック内の、データ伝送時の優先度制御を 行う層が変更されるだけなので、発明の実施は同様に行う事ができ、その効果もほぼ 同様である。
[0257] < QoS種別受付部の他の構成例につ!/、て >
本実施形態においては、 QoS種別受付部 11 · 21 · 31 ·41として、 3段階スライド式 の切り替えスィッチについて述べた力 QoS種別受付部 11 · 21 · 31 ·41は他の構成 でも良い。
[0258] 切り替え可能な段階数は任意の数で良いが、ネットワークにおいてサポートされて
V、る伝送優先度の段階数よりも、 QoS種別受付部 11 · 21 · 31 ·41により受付可能な 段階数を多くしても、意味が無い。
[0259] 例えば、 PLIDでは、 0から 3までの 4段階の値しか取り得ないので、それ以上の段 階数を持つ切り替えスチツチを用いても無意味である。また、選択可能な段階を増や し過ぎると、ユーザにとって分力り難くなるという弊害が生じる。
[0260] また、スィッチとは別に、表示装置を設け、その表示装置にスィッチの状態を表示し
ても良い。例えば、液晶画面にスィッチの状態を表示する事が考えられる。この表示 装置は、通信装置における他の状態を表示するための表示装置と共用することも考 えられる。
[0261] なお、スィッチの選択状態は、ユーザにより目視確認できる事が望ましいが、これは 必須ではない。例えば、一つのプッシュスィッチのみを設け、そのスィッチが押される 度に循環的に QoS種別情報が切り替わる方法でも良い。例えば、プッシュスィッチを 押す度に、 QoS種別情報が、「高優先度」、「中優先度」、「低優先度」、「高優先度」 t 、う順序で切り替わる事が考えられる。
[0262] 伝送するコンテンツのビットレートに対して、確保される伝送帯域の QoSが十分でな い場合、コンテンツ受信側の通信装置においては、結果的に映像や音声の乱れが 生じる。本実施形態においては、スィッチにて設定された優先度よりも高い優先度で 伝送されるデータが存在するため、そちらのデータ伝送が優先され、十分な帯域が 得られていない事が考えられる。そこで、乱れが生じた際、ユーザはスィッチを操作し 、優先度設定の変更を繰り返し試み、最もコンテンツの再生状態が改善された時点 でスィッチの操作を終了すれば良 、。
[0263] また、スィッチの傍に LED等を設置し、その LEDの点灯および消灯により、 QoS種 別が区別できるようにしてもよい。例えば、 LEDが点灯している場合に「高優先度」を 示し、消灯して!/ヽる場合に「低優先度」を示す構成が考えられる。
[0264] < QoS種別情報の他の例について >
QoS種別情報としては、本実施形態においてこれまでに述べた、「高優先度」「中 優先度」「低優先度」という区分以外の区分も考えられる。
[0265] 例えば、「映像」「音声」「その他」というように、受信されるデータの種類を示す区分 でも良い。
[0266] 音声は、映像に比べて、伝送遅延やエラーによる劣化が目立ちやすいので、音声 を伝送する際には、映像の伝送よりも高い優先度を用いて QoSを確保する必要があ る。また、 FTPや Webコンテンツなどのデータ伝送については、多少伝送遅延やエラ 一があっても、ユーザの操作に影響は出ないので他のデータよりも低い優先度で良 い。すなわち、受信するデータの種類により、優先度を決定する事が可能である。
[0267] この場合、例えば、 QoS制御情報変換処理時に、 QoS種別情報として「音声」が指 定されていれば PLIDを 3とし、「映像」ならば 2、「その他」ならば 1等と変換する事が 考えられる。
[0268] また、 QoS種別情報は、「TV」「電話」「その他」等のように、通信装置の種類を示す 区分でも良い。この場合、「映像」「音声」「その他」の区分を指定する場合と、内部処 理としては同様になる力 ユーザからみれば、何を接続するかという指定方法の方が 分り易い。コンテンツを受信する通信装置が複数の機能を持っている (PC機能を内 蔵している TV等)場合に、この区分を使用することが考えられる。
[0269] また、 QoS種別情報は、「20インチ」「37インチ」「45インチ」等のように、通信装置 が TV受像器等である場合の表示画面サイズを示す区分でも良 ヽ。表示画面サイズ が大きな通信装置ほど、高いビットレートの映像を要求する可能性が高いので、より 大きな伝送帯域を確保するために伝送の優先度を高くする事が考えられる。
[0270] また、 QoS種另 U†青報は、「1920 X 1080 (フノレスペックノヽイビジョン)」「1366 X 768
(ハイビジョン)」「640 X 480 (非ハイビジョン)」等のように、通信装置が TV受像器等 である場合の表示解像度を示す区分でも良 ヽ。表示解像度が大きな通信装置ほど、 高いビットレートの映像を要求する可能性が高いので、より大きな伝送帯域を確保す るために伝送の優先度を高くする事が考えられる。
[0271] また、 QoS種別情報は、「6Mbps」 Γ 12Mbps J「24Mbps」等のように、受信するコ ンテンッのビットレートを示す区分でも良い。ビットレートが高いほど、伝送の優先度を 高くすることが考免られる。
[0272] また、 QoS種別情報は、「有料コンテンツ」「無料コンテンツ」等のように、受信するコ ンテンッが有料力否かを示す区分でも良!、。
[0273] VoDサービスにおいて、視聴するコンテンツには、有料のコンテンツと無料のコン テンッとが存在する。例えば、最新の映画は有料である力 ニュース番組や CMを含 む番組は無料であったりする。
[0274] このようなときに、ユーザが今力 受信するコンテンツが有料であるか無料であるか を、通信装置に設けられたスィッチにより指定し、「有料コンテンツ」が指定された場 合には伝送優先度を高くし、「無料コンテンツ」が指定された場合には伝送優先度を
低くする事が考えられる。
[0275] コンテンツのビットレートによって利用料金が異なるような場合は、単にコンテンツが 有料か無料かだけではなぐ「高価格コンテンツ」「低価格コンテンツ」「無料コンテン ッ」 t 、う区分を用いて、コンテンツの価格に応じた優先度を指定できるようにしてもよ い。
[0276] また、スィッチを 2段階切り替え式とし、 QoS種別情報の区分として「QoS必要」「Qo S不要」を用いて、ユーザがその通信装置において QoSを必要とする力否かの情報 を指定できるようにしても良 、。
[0277] 「QoS必要」が指定された場合は高!、優先度とし、「QoS不要」が指定された場合 は低 、優先度とする事が考えられる。
[0278] 「QoS必要」および「QoS不要」の設定に際し、ユーザは、その通信装置における Q oSの要否を、上記の条件 (受信するデータの種類や接続される装置の種類など)か ら総合的に判断し設定する事が考えられる。
[0279] なお、上記の QoS種別情報の区分を組み合わせて使用しても良い。例えば、「映 像」「音声」「その他」の区分と、「高優先度」「中優先度」「低優先度」の区分との組合 せを指定する事が考えられる。その場合、 PLIDに相当する伝送優先度が 9段階以 上指定できるネットワークを用いる場合に、「音声」 +「高優先度」が指定されている場 合は優先度を 9(最高優先度)、「音声」 +「中優先度」が指定されている場合は優先 度を 8、「音声」 +「低優先度」が指定されて!ヽる場合は 7、「映像」 +「高優先度」が指 定されている場合は 6、「音声」 +「中優先度」が指定されている場合は 5、といった具 合に、より詳細な優先度設定が可能となる。
[0280] この場合、複数のスィッチを設け、複数の QoS種別を指定できる(3段階のスィッチ をふたつ設ける)ようにしても良 、し、一つのスィッチで全ての QoS種別を指定できる (9段階のスィッチを一つ設ける)ようにしても良 、。
[0281] また、 QoSの要否を指定するためのスィッチと、 QoS種別を指定するためのスイツ チとの両方を組み合わせて使用してもよい。
[0282] 例えば、「QoS必要」と「QoS不要」とを切り替えるスィッチと、優先度を切り替えるス イッチとを組み合わせることが考えられる。この場合、ユーザが操作するのは基本的
には「QoS必要」と「QoS不要」とを切り替えるスィッチのみとする。より細力 、設定を 行 ヽた 、場合にのみ、優先度の設定を変更する事が考えられる。
[0283] この構成により、優先度の設定は変更できなくても良いから簡単に使用したいという ライトユーザに対しては、 QoSの要否のみを指定させるという簡便な操作方法を提供 し、より細かい設定を行いたいヘビーユーザに対しては、詳細な操作方法を提供す る事が可能となる。
[0284] また、「QoS必要」と「QoS不要」とを切り替えるスィッチを設置し、「QoS必要」が設 定された場合の優先度の設定はスィッチとは別の手段によって設定してもよい。例え ば、 PCを通信装置に接続して、その PCの設定画面力も優先度を入力できるようにし てもよい。
[0285] また、 QoS要否のスィッチは通信装置の前面に設置し、優先度のスィッチは背面に 設置する等すれば、ライトユーザが意図せずに優先度の設定を変更してしまい、問 題なく動作していた環境を崩してしまう事態を防止する事ができる。
[0286] なお、上記の説明において、スィッチによる QoS種別情報の区分と優先度との対応 付けは一例であり、別の組み合わせとしても良い。例えば、上記の説明においては、 音声コンテンツの方が映像コンテンツよりも伝送する優先度が高くなるように設定して いるが、この対応は逆でも良い。
[0287] 〔第 2の実施形態〕
第 2の実施形態では、ユーザが、コンテンツを受信する側の PLCアダプタに対して
、 QoS種別としてそれぞれの PLCアダプタが受信するコンテンツの種類を指定し、そ の指定に従いネットワーク全体力 Parameterized QoSにより QoS制御される形態につ いて説明する。なお、全体の処理の流れを図 9に示す。
[0288] <ネットワークの構成について >
図 6において、本実施の形態におけるネットワーク構成図を示す。本実施形態にお いては、 PLCネットワークに接続され通信する PLCアダプタと、実際にコンテンツの データを送受信する装置とが分離されている点が、第 1の実施形態とは異なる。
[0289] 本実施形態においては、 Parameterized QoSを使用する。 Parameterized QoSでは ネットワーク内に一つの親局を設置し、その親局がネットワーク全体の QoSを管理す
る必要がある。本実施形態においては、 PLCアダプタ 50が親局の機能を持つ力 こ れに限定されるものではなく、代わりに他の PLCアダプタ 60 · 70 · 80が親局の機能を 持っていても良い。
[0290] PLCアダプタ 50 · 60 · 70 · 80は、第 1の実施形態における通信装置 10 · 20 · 30 · 4 0の通信機能に相当し、 PLCネットワークを通じて他の PLCアダプタとのデータ伝送 を行う装置である。イーサネット側力も入力されたパケットを、 PLCパケットに変換した 上で PLCネットワーク側に出力したり、逆に PLCネットワーク側から入力されたバケツ トを、イーサネットパケットに変換した上でイーサネット側に出力したりする。すなわち、 PLCアダプタ 50 · 60 · 70 · 80は、 PLCネットワークとイーサネットとの中 ϋを行う装置 である。
[0291] STB90および STB100は、 VoDの STBであり、第 1の実施形態におけるコンテン ッ受信側の通信装置 20 · 30のデータ送受信部 23 · 33に相当する。映像コンテンツ のデータをデコードして表示する装置である。 STB90. 100は、 QoSデータ伝送を想 定して構成されておらず、 PLCアダプタ 60 · 70に対して PLCネットワークでの QoS設 定を行うように指示を出す事はできな 、。
[0292] 図示していないが、 STB90. 100には、それぞれ TVモニタ等の表示装置が接続さ れており、 STB90 ' 100はデコードした映像をビデオ信号として TVモニタに出力する 。 STB90 ' 100が TV受像器に内蔵されている場合もある。映像の表示方法につい ては本発明の本質に関係ないので省略する。 STB90 ' 100に入力された映像デー タは何らかの方法によりユーザに提示される。
[0293] PC110も、第 1の実施形態におけるコンテンツ受信側の通信装置 40のデータ送受 信部 43に相当する。本実施形態において、 PC110は、インターネットから受信した Webコンテンツを表示する。 PC110は、 QoSデータ伝送を想定して構成されておら ず、 PLCアダプタ 80に対して PLCネットワークでの QoS設定を行うように指示を出す 事はできない。
[0294] ルータ 120、 VoDサーバ 130、および Webサーノ 140を、一つにまとめたものが、 第 1の実施形態におけるコンテンツ送信側の通信装置 10のデータ送受信部 13に相 当する。
[0295] VoDサーバ 130は、 STB90' 100からのデータ伝送要求により、 HD (High Definiti on)映像コンテンツ(16Mbpsの映像)や SD (Standard Definition)映像コンテンツ(6 Mbpsの映像)のデータを、インターネット経由でルータ 120に送信する。
[0296] Webサーバ 140は、 PC110からのデータ伝送要求により、 Webコンテンツのデー タを、インターネット経由でルータ 120に送信する。
[0297] ルータ 120は、インターネットから受信したデータをイーサネットに出力する。イーサ ネットに出力されたデータは、 PLCネットワークを経由して STB90' 100および PC11 0に伝送される。
[0298] すなわち、本実施形態において、 PLCネットワークとイーサネットとを中継する通信 装置である PLCアダプタ 60· 70· 80力 PLCアダプタに対して QoS設定の指示を出 す事ができないイーサネット端末である STB90、 STB100、および PCI 10に代わつ て、 STB90、 STB100、および PCI 10の受信しているフローに対する QoS設定を 行う構成となっている。
[0299] 通常、 STB90' 100は、イーサネットを用いてルータ 120に直接接続される力 本 実施形態においては、ルータ 120と STB90' 100との間に PLCネットワークを設けて いる。これは、例えば、宅外力も光ファイバや電話線を引き込む場所の都合上、ルー タ 120は家の 1階に設置されている力 STB90' 100は家の 2階にあるリビングルー ムにおいて使用される場合などに作られるネットワーク構成である。
[0300] 本実施形態では、 STB90力 VoDサーバ 130から HD映像コンテンツを受信し、 S TB100力 VoDサーバ 130から SD映像を受信し、 PC110力 Webサーバ 140から Webコンテンッを受信する。
[0301] STB90. 100および PC110は、それぞれ別のユーザにより使用されていても良い し、一人のユーザにより全ての装置が使用されていても良い。
[0302] < PLCアダプタの構成について >
図 7において、 PLCアダプタ 50· 60· 70· 80の機能ブロック図を示す。 PLCァダプ タ 50· 60· 70· 80は、全て同じ構成を備える力 PLCアダプタの送受信の役割によつ ては使用しない機能ブロックも存在する。役割を限定して実装する場合、使用しない 機能ブロックは省略して実装しても良 、。
[0303] PLCアダプタ 50 · 60 · 70 · 80は、 QoS種別受付部 51 · 61 · 71 · 81 (QoS種別受付 手段)と、 QoS種別管理部 52'62'72'82(QoS制御情報変換手段、 QoS設定制御 手段、 QoS種別要求手段、 QoS種別通知手段、 QoS制御情報要求手段、 QoS制 御情報通知手段)と、 QoS制御部 54· 64· 74· 84 (QoS設定制御手段)と、 PLC通 信咅 55a'65a'75a'85aと、イーサネット通信咅 55b' 65b '75b '85bと、ブリッジ咅 8 · 68· 78· 88 (QoS設定制御手段、ブリッジ情報取得手段、フロー識別情報取得手 段)と、トリガ検出部 59· 69· 79· 89 (トリガ検出手段、トリガ検出通知手段、 QoS設定 制御手段、フロー識別情報取得手段)と、状態提示部 56· 66· 76· 86 (状態提示手 段)を含んで構成される。
[0304] QoS種別受付部 51·61·71·81は、 QoS種別受付処理において、ユーザからまた はイーサネット側に接続されている装置から、どの QoS種別を用いて QoSデータ伝 送を行うかを受け付ける。 QoS種別管理部 52· 62· 72· 82は、 QoS制御情報変換処 理において、 QoS種別情報に基づき、 QoSパラメータを作成し、 QoS設定処理にお いて、 QoS設定要求パケットの作成および送信を行い、 QoS制御部 54· 64· 74· 84 の設定を行う。 QoS制御部 54· 64· 74· 84は、 QoS設定要求パケットに含まれる Qo Sパラメータを基に、帯域割り当てのスケジューリングを行う。 PLC通信部 55a '65a' 75a' 85aは、 PLCネットワークに対するパケットの送受信を行う。イーサネット通信部 55b '65b '75b '85bは、イーサネットに対するパケットの送受信を行う。ブリッジ部 58 •68-78- 88は、 PLC通信部 55a · 65a · 75a · 85aとイーサネット通信部 55b · 65b · 7 5b · 85bとの間におけるパケットのブリッジングと、 PLC通信部 55a · 65a · 75a.85a力 ら受信したパケットのトリガ検出部 59 · 69 · 79 · 89への通知とを行う。トリガ検出部 59 · 69 · 79 · 89は、パケットの解析および QoS種別管理部 52 · 62-72- 82に対する QoS 設定処理の開始指示を行う。状態提示部 56· 66· 76· 86は、 QoS設定の状態ゃ処 理の結果をユーザに提示する。
[0305] < QoS種別受付処理について >
VoDサーバ 130力 PLCアダプタ 50および PLCアダプタ 60を経由し、 STB90に 対して、 HD映像コンテンツを QoS伝送するまでの手順を以下に説明する。
[0306] STB90において HD映像コンテンツの受信を望む場合、ユーザは、 STB90力 S接
続されている PLCアダプタ 60において、 QoS種別受付部 61により、 QoS種別情報と して「HD映像」を指定する。具体的には、図 8に示すようなスライド式の切り替えスィ ツチを「HD映像」を示す位置に設定することが考えられる。
[0307] スィッチの設定状態は、 QoS種別管理部 62に通知される。通知の方法としては、ス イッチの設定状態を一意に識別可能な数値を予め決定しておき (例えば、「OFF」な ら「0」、 「SD映像」なら「1」、 「HD映像」なら「2」等とする)、この数値だけを QoS種別 受付部 61から QoS種別管理部 62に通知する事が考えられる。通知する方法は、本 発明の本質ではな 、ので、どのような通知方法を用いても良 、。
[0308] また、 PLCアダプタ 60にイーサネットにより接続されている装置が QoS種別を指定 してもよい。詳細については後ほど述べる。
[0309] ここで、 QoS設定のための一連の処理が開始されたことを、状態提示部 66が、ユー ザに提示してもよい。具体的には、 QoS種別受付部 61の傍に LEDを設置しておき、 その LEDを点滅させることが考えられる。そして、最終的に QoS設定のための一連 の処理が完了した時点で、 LEDを点灯状態にする。
[0310] QoS設定のための一連の処理には時間が力かる場合があり、その場合、スィッチの 状態を変更してもすぐには QoSデータ伝送が開始されず、通常のデータ伝送が行わ れてしまう。通常のデータ伝送が行われるので、音声コンテンツや映像コンテンツの 伝送中に音や映像の乱れが生じる事になる。
[0311] この場合、ユーザは、 QoS設定のため、スィッチを変更したにも拘わらず、音や映 像が乱れたままである、と判断してしまう。
[0312] このような間違った判断結果を招かない為に、 QoS設定がまだ完了していないこと がユーザに提示されれば、ユーザが間違った判断をすることはなぐ QoS設定の状 態がより分り易くなるので、 PLCアダプタをより快適に使用できる。
[0313] また、 LEDの発光色を段階的に変化させ、あとどれくらいの時間が経過すると QoS 設定が完了する力をユーザに提示してもよい。例えば、赤、黄、緑という順序で段階 的に変化させる事が考えられる。
[0314] また、状態提示部 56 · 66 · 76 · 86として液晶画面などを使用する場合、その画面に 設定が完了するまでの時間を、数字により表示する事が考えられる。同様に、残り時
間に応じて長さが変化するプログレスバーを表示してもよい。
[0315] また、ユーザが実際にコンテンツを視聴している STB90に、 QoS種別受付部 61の スィッチの状態が変更されたことを示す文字やアイコンを表示したり、 QoS設定完了 までの残り時間やプログレスバーを表示したりしてもよい。
[0316] <ブリッジ情報取得処理について >
コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50は、ルータ 120から受信したデータパケットを P
LCアダプタ 60に転送する時のために、 PLCアダプタ 60からブリッジ情報を予め取 得する。
[0317] PLCアダプタ 50は、データ伝送の際、イーサネットにより接続されたルータ 120から 受信したデータパケットを、他の PLCアダプタ 60· 70· 80に転送する。その際、パケ ットには、 PLCアダプタ 60· 70· 80の PLCネットワーク上でのアドレス(以後 PLCアド レスと呼ぶ)ではなぐ PLCアダプタの先にイーサネットにより接続された STB90、 ST B100、または PCI 10のイーサネット上でのアドレス(以後イーサネットアドレスと呼ぶ )により宛先が示されている。
[0318] よって、 PLCネットワーク内のそれぞれの PLCアダプタ 60· 70· 80について、 STB 90、 STB100、または PCI 10のイーサネットアドレスの情報を、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50が事前に知っておき、ルータ 120から受信したパケットについて、そ の宛先となっている装置がどの PLCアダプタに接続されているかを判断し、その PL Cアダプタを転送先として、 PLCネットワークを介してパケットを転送しなければならな い。
[0319] そこで、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50は、 STB90のイーサネットアドレスの 情報を得るために、ブリッジ情報要求パケットを PLCアダプタ 60に送信する。具体的 には、 PLCアダプタ 50のブリッジ部 58は、ブリッジ情報要求パケットを作成し、 PLC 通信部 55aに送る。 PLC通信部 55aは、ブリッジ情報要求パケットに対して、宛先とし て PLCアダプタ 60のアドレスを含む PLCヘッダを付カ卩し、 PLCネットワークにパケット を送信する。
[0320] なお、各 PLCアダプタ 50· 60· 70· 80は、特定のパケットのやり取りにより、他の PL Cアダプタのアドレスを事前に知ることが可能である力 S、詳細については説明を省略
する。
[0321] また、 PLCアドレスとしては、ネットワーク参カ卩時に各 PLCアダプタに付与される識 別子が用いられる力 本発明の本質とは関係ないので詳細は省略し、単に PLCアド レスと記載する。
[0322] PLCアダプタ 60の PLC通信部 65aは、このブリッジ情報要求パケットを受信すると 、ブリッジ部 68に受信を通知する。ブリッジ部 68は、自局のイーサネット通信部 65b 経由で接続されている装置のイーサネットアドレスを含めたブリッジ情報通知パケット を作成する。
[0323] ここで、ブリッジ部 68は、接続されている STB90のイーサネットアドレスを事前に取 得しているものとするが、この事前に取得する方法は本発明の本質とは関係なぐ任 意の方法でよ!、ので説明を省略する。
[0324] 本実施形態では、 PLCアダプタ 60には STB90が接続されているので、ブリッジ情 報通知パケットは、 STB90のイーサネットアドレスを含む。なお、一つの PLCァダプ タに複数の装置が接続される場合、それら全てのイーサネットアドレスがブリッジ情報 通知パケットに含まれる。
[0325] ブリッジ部 68は、作成したブリッジ情報通知パケットを PLC通信部 65aに送る。 PL
C通信部 65aは、ブリッジ情報通知パケットに PLCヘッダを付カ卩し、 PLCネットワーク にパケットを送信する。
[0326] PLCアダプタ 50の PLC通信部 55aは、このパケットを受信するとブリッジ部 58に通 知する。ブリッジ部 58は、 PLCアダプタ 60の PLCアドレスと、ブリッジ情報通知バケツ トに含まれた、 PLCアダプタ 60の先に接続されている STB90のイーサネットアドレス とを組にして、保存しておく。これらの情報をブリッジテーブルと呼ぶ。
[0327] なお、上記のブリッジ情報取得処理は、 PLCアダプタ 50がデータパケットの送信を 開始する以前であれば、任意のタイミングで実行されて良 、。
[0328] 例えば、 QoS種別の指定よりも前に実行されても良いし、 PLCアダプタ 50の電源 が投入されてから、定期的にブリッジ情報取得処理が実行されても良い。
[0329] また、本実施形態にぉ 、ては、 PLCアダプタ 50力 SPLCアダプタ 70や PLCアダプタ 80に対してもデータを送信するので、最初の時点において、全ての PLCアダプタ 60
•70 · 80に対してブリッジ情報取得処理を行っておいてもよい。その際、ブリッジ情報 要求パケットをマルチキャストやブロードキャストにより送信し、各 PLCアダプタ 60· 70 •80がそれに対してブリッジ情報通知パケットを返送してもよい。この場合、各 PLCァ ダプタ 60· 70· 80それぞれに対してュ-キャストによりブリッジ情報要求パケットを複 数個送信するよりも、帯域の利用効率が良くなる。
[0330] また、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80力 ブリッジ情報要求パケットの 受信の有無に関わらず、 自主的にブリッジ情報通知パケットを PLCアダプタ 50に送 信してもょ 、。これをマルチキャストやブロードキャストにより送信してもよ 、。
[0331] <受信データ決定処理について >
QoS種別が設定された後、任意のタイミングにおいて、 STB90が、受信するコンテ ンッデータを決定する。 VoDサーバ 130に複数のコンテンツが保存されており、受信 するコンテンツとして複数の候補がある場合、その中からどのコンテンツを受信するか 決定する必要がある。コンテンツ決定方法は本発明の本質とは関係がないので、そ の方法は任意である。
[0332] 本実施形態では、一般的な STBおよび VoDサーバにおける処理手順について、 以下に説明する。
[0333] VoDサーバ 130は、保存しているコンテンツのタイトルや内容説明のテキストと共に コンテンツを一意に識另 IJ可會なコンテンツ識另 IJ†青報をコンテンツごとにセットにし、そ のリストを STB90に通知し、 STB90は、そのリストをユーザに提示し、ユーザは、提 示されたリストから所望のコンテンツを、 STB90に付属のリモコンの操作等により選択 する。
[0334] なお、ユーザにより受信するコンテンツデータを決定する以外に、 STB90自体が受 信するコンテンツを自動的に決定しても良い。ここでは、何らかの HD映像コンテンツ が選択されたものとする。
[0335] <データ伝送要求処理について >
第 1の実施形態にぉ 、ては、データ送受信部 13 · 23 · 33 ·43が通信装置 10· SO- SO ·40に内蔵されていたので、データ送受信部 13 · 23 · 33 ·43は、受信するコンテ ンッデータの決定後、 QoS制御情報変換処理を開始するよう QoS種別管理部 12· 2
2- 32 · 42に対して直接指示できた。
[0336] それに対し、本実施形態にぉ 、ては、 PLCアダプタ 60と STB90とは、分離されて おり、 STB90が受信するコンテンツデータを決定しても、 QoS種別管理部 62に対し て QoS制御情報変換処理の開始を直接指示することができない。
[0337] よって、 STB90は、受信するコンテンツデータの決定後、すぐに、 VoDサーバ 130 に対するデータ伝送要求処理を行う。
[0338] データ伝送要求処理の方法は、本発明の本質とは関係が無いので、その方法は任 意である。本実施形態では、一般的な STBおよび VoDサーバにおける処理手順に ついて、以下に説明する。
[0339] まず、 STB90力 データ伝送要求パケットを作成する。このパケットには先に選択さ れたコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報が含まれて 、る。コンテンツ識 別情報は VoDサーバ 130と STB90の間で一意に決定できる値力 予め取り決めら れており、コンテンツリストとして事前に STB90が受信している。また、データ伝送要 求パケットは最終的にはインターネット上の VoDサーバ 130に送信される必要がある ので、 VoDサーバ 130の IPアドレスも含まれている。
[0340] 次に、 STB90は、作成したパケットをイーサネット経由で PLCアダプタ 60に送信す る。次に、 PLCアダプタ 60は、受信したパケットを PLCネットワーク経由で PLCァダ プタ 50に送信する。次に、 PLCアダプタ 50は、受信したパケットをイーサネット経由 でルータ 120に送信する。次に、ルータ 120は、受信したパケットをインターネット経 由で VoDサーバ 130に送信する。
[0341] ここで、 PLCアダプタ 60は、 PLCアダプタ 50と同様にブリッジ情報取得処理を完了 しており、イーサネットから受信したパケットに宛先として含まれるルータ 120のイーサ ネットアドレスから、 PLCアダプタ 50の PLCアドレスを導出し、そのアドレスを PLCへ ッダに含めて送信しているものとする。なお、他の方法によりデータ伝送要求パケット を PLCアダプタ 50に通知しても良い。
[0342] くトリガ検出処理について >
VoDサーバ 130は、データ伝送要求パケットの受信後、そのパケットにより指定さ れたコンテンツの送信を開始する。蓄積されたコンテンツデータをパケットィ匕し、宛先
情報と共にインターネット経由でルータ 120に順次送信する。ルータ 120は、受信し たデータパケットをイーサネット経由で PLCアダプタ 50に順次送信する。
[0343] このデータパケットは VoDサーバ 130から STB90に送信される映像コンテンツの パケットであるので、宛先として STB90の IPアドレスが含まれて!/、る。
[0344] ルータ 120はルーティング処理によって、 IPアドレスからイーサネットアドレスを検索 する。このルーティング処理は一般的な処理であり特筆すべき点は無 、ので詳細な 説明は省略する。
[0345] ルーティング処理の結果、データパケットがルータ 120から PLCアダプタ 50に転送 された時点では、データパケットには宛先アドレスとして STB90のイーサネットァドレ スが含まれている。
[0346] PLCアダプタ 50のイーサネット通信部 55bは、受信したデータパケットをブリッジ部 58に渡す。事前に取得しておいたブリッジテーブルには、 PLCアダプタ 60の PLCァ ドレスと、 STB90のイーサネットアドレスとが含まれているので、ブリッジテーブルとデ ータパケットの宛先イーサネットアドレスとを照合すれば、このデータパケットの PLC ネットワーク上の宛先は PLCアダプタ 60である事がわ力る。
[0347] よって、ブリッジ部 58は、データパケットの宛先アドレスとして PLCアダプタ 60の PL Cアドレスを含む PLCヘッダを、データパケットに付与し QoS制御部 54に渡す。
[0348] この時点では、このデータパケットの属するフローに対し QoS設定が実行されてい ないので、 QoS制御部 54は、 QoS制御に関しては何もせずに、通常のパケットとして データパケットを PLC通信部 55aに渡す。 PLC通信部 55aは、データパケットを PLC アダプタ 60に送信する。
[0349] PLCアダプタ 60の PLC通信部 65aは、受信したデータパケットをブリッジ部 68に渡 す。ブリッジ部 68は、データパケットをイーサネットに転送するためにイーサネット通 信部 65bにデータパケットを渡すと共に、トリガ検出部 69に対し、データパケットを受 信した事を通知する。
[0350] この通知により、トリガ検出部 69は、データ伝送が開始された事を知り、 QoS設定 処理が必要である事を認識し、 QoS種別管理部 62に対して QoS設定処理を開始す るよう指示する。
[0351] すなわち、トリガ検出部 69は、自装置が受信したデータに関する受信履歴を解析 することにより、 QoS設定処理を行うタイミングを検出する。換言すれば、トリガ検出部 69は、自装置が受信したデータに関する受信履歴を解析することにより、 QoS設定 処理を行うかどうかを判定する。 QoS種別管理部 62は、トリガ検出部 69によって検出 されたタイミングにおいて QoS設定処理を行う。換言すれば、 QoS種別管理部 62は 、トリガ検出部 69が QoS設定処理を行うとの判定をしたときに QoS設定処理を行う。
[0352] なお、トリガ検出処理を送信側の PLCアダプタで行う場合には、トリガ検出部は、自 装置が送信したデータに関する送信履歴を解析することにより、 QoS設定処理を行う タイミングを検出する。受信履歴または送信履歴は、 PLCアダプタが備える記憶部( 不図示)に格納されればよい。
[0353] また、送信側または受信側の PLCアダプタが備える QoS種別管理部は、データ通 信の相手局力 通知されたタイミングに従って、 QoS設定処理を行ってもよい。逆に 、 QoS種別管理部は、トリガ検出部によって検出されたタイミングを、 PLC通信部を 介して、データ通信の相手局に対して通知してもよい。
[0354] < 1つの PLCアダプタ力 複数の PLCアダプタからデータパケット受信する場合に ついて >
1つの受信側の PLCアダプタ力 複数の送信側の PLCアダプタからデータパケット 受信する場合の処理について以下に説明する。
[0355] 受信側の PLCアダプタは、トリガ検出時に受信したパケットを送信側の PLCァダプ タごとに区別し、送信側の PLCアダプタごとに QoS設定要求を行ってもよい。この構 成により、それぞれの送信側の PLCアダプタに対して個別に QoS設定を行うことがで きる。
[0356] なお、受信側の PLCアダプタにお 、て受信されたデータパケットには、送信元のィ ーサネットアドレス (ルータなどのアドレス)が含まれている。それゆえ、送信側の PLC アダプタ力も受信したブリッジ情報と、当該イーサネットアドレスとを照合すれば、その データパケットの送信側の PLCアダプタの PLCアドレスを知ることができる。従って、 上記のように、受信したパケットを送信側の PLCアダプタごとに区別することができる
[0357] < QoS設定処理の開始時期について >
上述の説明において、トリガ検出部 69は、一つのデータパケットのみを受信した時 点で、 QoS設定処理の開始を指示している力 特定の条件が満たされた場合にのみ 、 QoS設定処理の開始を指示しても良い。特定の条件とは、例えば、既定個数のパ ケットを受信した場合や、特定の頻度でパケットを受信した場合等が考えられる。
[0358] また、ブリッジ部 68は、データパケットを受信した事を通知する際に、受信の通知に 加え、データパケットの中身をトリガ検出部 69に渡してもよい。トリガ検出部 69は、渡 されたデータパケットを解析し、特定の条件が満たされた場合にのみ、 QoS種別管 理部 62に対し、 QoS設定処理を開始するように指示しても良い。ここでいう特定の条 件とは、例えば、特定の IPアドレスや PLCアドレス、イーサネットアドレスからのバケツ トを受信した場合や、特定の TCPポート番号または UDPポート番号を含むパケットを 受信した場合等が考えられる。
もし、上述のようにデータパケットの受信により QoS設定処理を開始しない場合、 P LCアダプタ 60は、その電源が投入された時点力、 QoS種別受付部 61のスィッチが 操作された時点にぉ 、て、 QoS設定処理を開始する。
[0359] その場合、 QoS設定処理を開始した時点から STB90において受信データ決定処 理が行われるまでの間は、コンテンツデータの伝送が行われないにも拘わらず、その 伝送のための帯域が確保されてしまい、他の PLCアダプタ 70· 80は、その確保され た帯域を利用する事ができないので、ネットワーク全体としての帯域の利用効率が低 下してしまう。
[0360] これに対し、本実施形態では、データ伝送が開始された時点にぉ 、て、初めて Qo S設定処理が実行されるので、帯域の利用効率が良いという利点がある。
[0361] また、 PLCアダプタ 60力 動画像コンテンツ等の QoSが必要とされるデータとは別 に、 Webコンテンツ等の QoSが不要なデータの受信を同時に行っている場合、単に パケット受信した時点で QoS設定処理を実行する構成とした場合、 QoSが不要なデ ータを受信した時点においても、 QoS設定処理が実行されてしまう事になる。
[0362] し力し、 QoSが不要なデータのみを受信している時には、 QoS設定を行わずに帯 域を使用しな 、ことが望まし 、。
[0363] そのために、受信したパケットを解析し、そのパケットが QoSを必要とするデータで あるかどうかを判別し、 QoSが必要なデータであると判断された場合のみ、 QoS設定 を行う事が考えられる。
[0364] QoSの要否を判定する判定方法としては、パケットのヘッダを解析し、そのパケット 力 Sどのプロトコルを使用しているかにより判定する事が考えられる。
[0365] 例えば、 OSI参照モデルにおけるトランスポート層プロトコルとしては、一般的に TC Pと UDPが用いられるが、この内、 UDPは信頼性は低いが伝送速度は速いという特 性があるので、動画像等リアルタイムデータの伝送に用いられる場合が多い。よって 、 UDPを用いているパケットを受信したときには QoS設定を実行するとすれば、 QoS が必要な可能性の高 、場合にのみ、帯域を確保する制御を行う事が可能となる。
[0366] なお、パケットが UDPかどうかの判定には、 IPヘッダにおける、 Protocolフィールド を参照することが考えられる。このフィールドの値は、上位のプロトコルとして何が使 用されているかを示す値なので、 UDPや TCPを区別する事が可能である。
[0367] また、他のプロトコルが使用されているかどうかによつて同様の判定を行っても良い 。例えば、同様のプロトコルとして RTP(ReaH:ime Transport Protocol)も考えられる。 RTPはストリーミングにおけるデータ伝送で用いられることが多い。
[0368] また、パケットの中身を解析して、そのパケットが音声や動画であった場合に QoS 設定を実行する事が考えられる。例えば、 RTPのヘッダには PTフィールドと呼ばれ るフィールドが含まれる力 これはその RTPパケットに含まれるデータがどのようなコ 一デックのデータであるかを示している。すなわち、 PTフィールドを解析すれば、そ のパケットが映像であるか音声であるか等を知る事ができる。 PTフィールドに映像や 音声を示す値が含まれて 、たら、 QoS設定を開始することが考えられる。
[0369] また、後で述べるように QoS種別として「映像」や「音声」を指定する場合、 QoS種 別として「映像」が指定されており、かつ、 PTフィールドに映像を示す値が含まれてい る場合にのみ QoS設定を実行する事が考えられる。 QoS種別として「映像」が指定さ れて 、るが音声のパケットを受信した場合は、ユーザが QoSを確保して欲 、対象 ではな!/、と判断する事ができるので、そのような場合には QoS設定を実行しな 、事が 望ましい。
[0370] また、データ伝送の前には、送信側と受信側との間で何らかのネゴシエーションが 実施される場合があるので、そのネゴシエーションのパケットを検出した時点で QoS 設定を実行する事が考えられる。例えば、ストリーミングにより映像伝送などを行う際 には、 RTSP(Real Time Streaming Protocol)が使用される場合がある。
[0371] RTSPでは、データパケットの伝送を開始する前に、送信局と受信局との間で通信 のためのネゴシエーションのためにいくつかのパケットをやり取りする。このパケットを 検出した場合に QoS設定を実行することが考えられる。同様に、データパケットの伝 送を終了する際にも、パケットがやり取りされるので、このパケットを検出した場合には QoS解放処理を実行する事が考えられる。
[0372] なお、パケットがどのようなプロトコルに属するパケットであるかを解析する処理では 、全てのパケットを解析すると CPUに負荷が力かり他の処理のための CPUリソースが 圧迫されてしまうので、間欠的にパケットの解析を行う事が考えられる。例えば、パケ ット 100個ごとに解析を行う事が考えられる。また、個数ではなぐ時間間隔を空けるこ とも考えられる。例えば、 100msに一度、その時点で最後に受信されたパケットにつ V、てのみ解析を行う事が考えられる。
[0373] また、動画像コンテンツ等のリアルタイムデータを伝送する場合、一般的にそのパケ ットは、一つ一つ単発的に送信されるのではなぐ連続的かつバースト的に送信され る事が多い。よって、 PLCアダプタ 60· 70· 80力 一つのパケットのみを受信した時 点ではなく規定個数のパケットを規定期間内に受信した場合にのみ、 QoS設定を行 う事が考えられる。例えば、 100msの期間に 100個以上のパケットを受信した場合に 、リアルタイムデータが受信されていると判断し、 QoS設定を実行する事が考えられる
[0374] また、上述の UDPパケットのように、リアルタイムデータである可能性が高!、と予想 されるパケットを連続的に受信した場合のみ計数することも考えられる。すなわち、 U DPのパケットを 100msの期間中に 100個以上受信した場合に QoS設定を実行する 、う判定を行うことが考えられる。
[0375] これらの構成により、 QoS設定の不要なデータ伝送に対し、帯域を確保してしまう 可能性を減少させる事が可能である。
[0376] なお、送信側の PLCアダプタは、受信側の PLCアダプタが QoS制御の対象力 外 れて 、る間は、 QoS制御の対象となって!/、る他の PLCアダプタに割り当てられたデ ータ伝送帯域以外の残りのデータ伝送帯域の少なくとも一部を利用して、当該受信 側の PLCアダプタへデータを送信してもよ!/、。
[0377] くトリガ検出に使用するパケットのフィールドについて〉
IPパケットやイーサネットパケットのヘッダには、そのパケットの伝送優先度を示す 情報が含まれている場合があるので、これらのフィールドをトリガ検出に使用すること が考えられる。 IPv4ヘッダにおける、 ToS (Type of Service)フィールドや、イーサネッ トヘッダにおける VL ANタグ内の user priorityフィールド等がこれに当たる。
[0378] 例えば、 VoDサーバ 130やコンテンツ送信側の PLCアダプタ 50からリアルタイムデ ータを送信する場合と非リアルタイムデータを送信する場合とにお 、て、リアルタイム データのパケットのヘッダには高優先度を示す値を含め、非リアルタイムデータのパ ケットのヘッダには低優先度を示す値を含めるようにする。その場合、コンテンツ受信 側の PLCアダプタ 60· 70 · 80は、受信したパケットに含まれるこれらのフィールドを解 析する事により、受信パケットがリアルタイムデータである力否かを判別可能である。
[0379] コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80は、この仕組みを利用し、リアルタイム データを受信した場合にのみ、 QoS設定を行う事が考えられる。
[0380] なお、伝送優先度を示す複数のフィールドが受信パケットに含まれる場合、それら フィールドのうち、いずれをトリガ検出に使用するかは、予め何らかの方法で設定して おく。この設定はユーザが変更できるようにしてもよいし、予めいずれのフィールドを 使用する力決めて実装してもよい。
[0381] 例えば、 PLCにお!/、て、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50は、イーサネット側か ら受信したパケットに、そのまま PLCの MACヘッダを付カ卩して送信するため、コンテ ンッ受信側の PLCアダプタ 60 · 70 · 80が受信したパケットには、 User Priorityフィー ルドと ToSフィールドとの両方のフィールドが含まれる。
[0382] なお、 PLC以外のネットワークにおいては、コンテンツ送信側でイーサネットのへッ ダを削除した上で MACヘッダを付加して送信する場合もある。その場合、コンテンツ 受信側が受信したパケットには、 ToSフィールドのみが含まれるので、 ToSフィールド
をトリガ検出に用いればよい。
[0383] また、 IPプロトコルやイーサネットのヘッダには、そのパケットのフローを識別するた めの情報 (フロー識別情報)が含まれている場合があるので、これらのフィールドをトリ ガ検出に使用することが考えられる。
[0384] IPv6ヘッダにおける、 Flow Labelフィールドや、イーサネットヘッダにおける VLAN タグの VID (VLAN Identifier)フィールド等がこれに相当する。
[0385] 例えば、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50から、リアルタイムデータを送信する 場合と非リアルタイムデータを送信する場合とで、これらのフィールドに異なる値を設 定する。そして、予め何らかの方法により、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80に対して、いずれのフィールド値がリアルタイムデータを表すかの取り決めを通知 しておく。この仕組みにより、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70 · 80は、受信し たパケットがリアルタイムデータである力否かを判別可能である。
[0386] この仕組みを利用し、リアルタイムデータを受信した場合にのみ、 QoS設定を行う 事が考えられる。
[0387] すなわち、 QoS種別管理部(QoS設定制御手段) 61 · 71 · 81は、ブリッジ部 68. 7 8 · 88により取得したブリッジ情報とフロー識別情報とを照合した結果に基づいて、 Q oS設定処理を行うか否かを判断してもよ 、。
[0388] なお、フローを識別するためのフィールドが、受信パケットに複数含まれる場合、そ のうちいずれのフィールドをトリガ検出に使用するかは、予め何らかの方法で設定し ておく。この設定はユーザが変更できるようにしてもよいし、予めいずれのフィールド を使用するかを決めて実装してもよ 、。
[0389] また、 IPプロトコルやイーサネットのヘッダには、そのパケットの伝送品質を規定す るための情報が含まれている場合があるので、これらのフィールドをトリガ検出に使用 することが考えられる。 IPv4ヘッダにおける、 ToSフィールド等がこれに相当する。 T oSフィールドには、遅延度、スループット、信頼性、金銭的コストなどの情報が含まれ る。
[0390] 例えば、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50から、リアルタイムデータを送信する 場合と非リアルタイムデータを送信する場合とで、このフィールドに異なる値を設定す
る。そして、予め何らかの方法により、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80に 対して、 、ずれのフィールド値がリアルタイムデータを表すかの取り決めを通知してお く。この仕組みにより、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80は、受信したパケ ットがリアルタイムデータである力否かを判別可能である。
[0391] この仕組みを利用し、リアルタイムデータを受信した場合にのみ、 QoS設定を行う 事が考えられる。
[0392] < QoS制御情報変換処理について >
QoS種別管理部 62は、トリガ検出部 69から QoS設定処理を開始するよう指示され ると、まず QoS制御情報変換処理を行う。具体的には、 QoS種別管理部 62は、親局 である PLCアダプタ 50に対して通知するべき QoSパラメータを、 QoS種別受付部 61 にて指定された QoS種別情報を基に決定する。
[0393] PLCアダプタ 60にお!/、て指定された QoS種別情報は「HD映像」であるので、 Qo
S種別管理部 62は、 HD映像の伝送に適した QoSが確保されるような QoSパラメ一 タを作成する。
[0394] 具体的には、 QoS種別管理部 62は、例えば、 QoS種別情報と QoSパラメータの各 値とが保存されたテーブルを参照し、 QoSパラメータを導出する事が考えられる。
[0395] 必要な QoSパラメータは、ネットワークにおいて使用されるプロトコルにより異なり、 また具体的な QoS設定パラメータも本発明の本質とは関係が無いので、任意である
[0396] QoSパラメータの例としては、 PLCの場合、データ伝送に必要なビットレート、許容 される伝送遅延、許容される伝送遅延の揺らぎ、伝送されるパケットのサイズの平均 値、最小値、最大値等、複数の値の組合せが、 QoSパラメータである。
[0397] HD映像を伝送する場合、ビットレートとしては 16Mbpsもしくはそれにマージンを 加えた値とする事が考えられる。また、その他のパラメータについては、実験などによ り得た最適値を予め保存しておく事が考えられる。
[0398] < QoS設定処理について >
コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60は、まず通信相手の PLCアダプタ 50に対して 接続の可否を問い合わせた上で、親局に対する QoS設定処理を実行する。
[0399] 本実施形態では、 PLCアダプタ 50が送信局であり、かつ親局でもあるので、接続 可否の問い合わせと QoS設定処理との両方の処理を、 PLCアダプタ 60は、 PLCァ ダプタ 50に対して行う。
[0400] QoS種別管理部 62は、先に決定された QoSパラメータを含めた接続要求パケット を作成し、 PLC通信部 65aに送る。 PLC通信部 65aは、接続要求パケットを、コンテ ンッ送信側の PLCアダプタ 50に送信する。
[0401] PLCアダプタ 50の PLC通信部 55aは、このパケットを受信し、 QoS種別管理部 52 に送る。 QoS種別管理部 52は、接続要求パケットに含まれる情報力もデータ伝送の 可否を判定する。この判定基準は実装によって異なる力 例えば、 PLCアダプタ 50 におけるパケットの送信バッファの制限などにより受け入れが拒否される場合がある。
[0402] QoS種別管理部 52は、データ伝送の要求の受け入れ可否を示す情報 (Result Cod e)を含めて接続通知パケットを作成し、 PLC通信部 55aに送る。 PLC通信部 55aは、 接続通知パケットを PLCアダプタ 60に送信する。
[0403] PLCアダプタ 60の PLC通信部 65aは、このパケットを受信し、 QoS種別管理部 62 に送る。 QoS種別管理部 62は、パケットに含まれる Result Codeから、データ伝送の 要求が受け入れられた力どうかを知る。
[0404] この時、 Result Codeが受け入れ拒否を示す情報である場合は、 QoS設定処理を 中止し、後で述べるように状態提示部 66において、 QoS要求が満たされな力つた事 をユーザに提示する。
[0405] Result Codeが受け入れ可能を示して 、る場合、 QoS種別管理部 62は、接続要求 パケットに含めたものと同じ QoSパラメータを含めた QoS設定要求パケットを作成し、 PLC通信部 65aに送る。 PLC通信部 65aは、 QoS設定要求パケットを親局である PL Cアダプタ 50に送信する。 PLCネットワークにおける子局は、特定のパケットのやり取 りにより、親局のアドレスを事前に知ることが可能である力 詳細については説明を省 略する。なお、別の PLCアダプタが親局である場合は、その PLCアダプタ宛に送信 する。
[0406] PLCアダプタ 50の PLC通信部 55aは、この QoS設定要求パケットを受信し、 QoS 制御部 54に送る。 QoS制御部 54は、 QoS設定要求パケットに含まれる QoSパラメ一
タを基に、要求を受け入れ可能力どうかを判定する。 QoSを要求するフローが増えて くると、使用可能な PLCネットワークの帯域が不足し、全てのフローについての QoS 要求を満たす事ができなくなる場合がある。そのような場合は、何らかのルールに従 い、幾つかのフローについてのみ QoSを確保する。
[0407] 例えば、 QoS設定要求パケットを送信してきた順に要求を受け入れ、帯域が足りな くなつた時点で要求を拒否するような制御を行う事が考えられる。具体的な判定方法 は実装依存であり、本発明の本質とは関係ないので説明を省略する。
[0408] QoS設定要求パケットに含まれる QoSパラメータが受け入れ可能と判断された場 合、 QoS制御部 54は、 PLCネットワーク内でフローを一意に識別するための GLID( Global Link ID)と呼ばれる識別子を割り当て、 QoSパラメータに基づいて、その GLI Dのための帯域割り当てのスケジューリングを行う。
[0409] 具体的なスケジューリングのアルゴリズムは本発明の本質とは関係な 、ので省略す る力 親局 50の QoS制御部 54は、子局 60から通知された QoSの要求を満たすよう に、帯域割り当ての頻度、期間、および順序を決定する。
[0410] その後、 QoS制御部 54は、 QoS要求の受け入れ可否を示す情報 (Result Code)と 、 Result Codeが成功を示す値の場合は GLIDを含めて QoS設定通知パケットを作成 して PLC通信部 55aに送る。 PLC通信部 55aは、 QoS設定通知パケットを PLCァダ プタ 60に送信する。 PLCアダプタ 60の PLC通信部 65aはこのパケットを受信し、 Qo S種別管理部 62に送る。
[0411] なお、上記の、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50に対する接続処理は行わずに 、 QoS設定要求のみを行ってもよい。例えば、 IEEE802.11eにおいては、コンテンツ 送信側の通信装置に対する接続処理に相当するものは規定されていないので、親 局に対する QoS設定処理のみが行われる。
[0412] <状態提示部 66の制御処理について >
PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、 QoS設定通知パケットに含まれる Result Codeから、 QoS設定の要求が受け入れられた事を知る。 QoS種別管理部 62は、要 求が受け入れられた事をユーザに示すために、状態提示部 66を制御する。
[0413] 具体的な状態提示部 66の構成としては、 QoS種別受付部 61のスィッチの傍に LE
Dを設置しておき、指定した QoS要求が満たされた場合、すなわち、 QoS設定通知 パケットにおける Result Codeが成功を示す値である場合は、 LEDを点灯させ、 QoS 要求が満たされなかった場合、すなわち Result Codeが失敗を示す値である場合は、 その LEDを点滅させることにより、ユーザに対して QoS要求の結果を提示することが 考えられる。
[0414] ここでは、 Result Codeから QoS要求が受け入れられた事がわかるので、 LEDを点 灯させ、ユーザに対して QoS設定が成功した事を提示する。
[0415] なお、ここで QoS設定要求が受け入れられていなかった場合は、ユーザが PLCァ ダプタ 60においてスィッチを「HD映像」に設定しているにも拘わらず、要求した QoS が確保されない状態となる。
[0416] スィッチにより設定された要求が満たされていない場合には、例えば、映像伝送を 行うと映像の乱れが発生することがある。この時、スィッチにより設定された要求が満 たされていない事がユーザに提示されないと、ユーザは、スィッチにより QoSを設定 して 、るにも拘わらず映像の乱れが発生して 、る原因を特定する事が難 、。
[0417] しかし、スィッチにより設定された要求が満たされていない事がユーザに提示される 場合、ユーザは、 QoSが保証されておらず帯域が足りないために映像の乱れが発生 している事を知る事ができるので、ネットワーク全体としての調停を図るための対処を 行う事ができる。
[0418] 例えば、視聴するコンテンツのビットレートを、より低いビットレートに変更し、 PLCァ ダプタ 60のスィッチを「HD映像」から「SD映像」に切り替える等の対応が可能である
[0419] 例えば、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81の傍に LEDを設置しておき、指定した要求が 満たされた場合は、 LEDを点灯させ、要求が満たされな力つた場合は、その LEDを 点灯させないことにより、ユーザに対して処理結果情報を提示することが可能である 。逆に LEDが点灯している場合に要求が満たされていない事を示し、消灯している 場合に要求が満たされて 、る事を示しても良 、。
[0420] また、 PLCアダプタが、既に何らかの表示装置を備えて 、る場合、その表示装置を 用いて、処理結果情報を表示する事が考えられる。例えば、 PLCアダプタに、液晶
画面が設けられて!/ヽる場合は、そこに QoS設定の成否を表示する事が考えられる。
[0421] また、 QoS設定の成否だけでなぐ何らかの他の状態を表示してもよ!/、。例えば、な ぜ QoS設定に失敗したのかを表示する事が考えられる。
[0422] 例えば、 PLCネットワークの状態によっては、 QoS設定要求パケットや QoS設定通 知パケットが PLCアダプタ 60や PLCアダプタ 50から送信されても、通信エラーが原 因で相手局が受信に失敗する場合がある。
[0423] このような場合に、 QoS設定要求パケットや QoS設定通知パケットの送受信には成 功したが帯域不足のため要求を親局から拒絶されたの力、ある 、は QoS設定要求パ ケットや QoS設定通知パケットの送信自体が失敗したのかを判別できるような構成と する事が考えられる。これらの区別を表示する構成として、 LEDの点滅パターンや発 光色を変化させたり、液晶画面にエラーメッセージを表示させることが考えられる。
[0424] 上述の説明は、 PLCアダプタ 60が、 QoS設定通知パケットを受信した場合のもの である力 接続通知パケットを受信した場合にも同様の動作を行えばよい。
[0425] なお、 QoS接続要求または QoS設定要求が受け入れられなった場合には、 PLCァ ダプタ 60は、その旨を示す情報を、自局に接続されている STB90へ送信し、 STB9 0は、当該情報を自装置に接続されている表示装置 (例えば、テレビモニタ)に表示し てもよい。
[0426] < QoSデータ伝送について >
STB90におけるデータ伝送要求処理の後、 PLCアダプタ 50には、 VoDサーバ 13 0からルータ 120を経てデータパケットが順次送信されてくる。先に述べた通り、デー タパケットの宛先としては STB90の IPアドレスが含まれている。ルータ 120はルーテ イング処理によって、 IPアドレスからイーサネットアドレスを検索して、 PLCアダプタ 50 にイーサネット経由で送信する。 PLCアダプタ 50のイーサネット通信部 55bは、受信 したパケットをブリッジ部 58に渡す。ブリッジ部 58ではブリッジテーブルとデータパケ ットの宛先イーサネットアドレスとを照合し、データパケットの宛先アドレスとして PLC アダプタ 60の PLCアドレスを含む PLCヘッダを、データパケットに付与し、 QoS制御 部 54に渡す。
[0427] ところで、実際にデータパケットを送信する際、親局から送信されたビーコンパケット
には、 QoS設定処理時に決定された GLIDと、送信権付与開始時間と、送信権付与 終了時間とが含まれており、各子局はこのビーコンパケットにより、送信権がどのフロ 一に付与されて ヽるかを知る。
[0428] よって、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50は、各データパケットがどのフローに属 しているかを判別し、その GLIDを知っておく必要がある。そのため、 QoS制御部 54 は、パケットの中身を解析し、 GLIDを導出する。 GLIDの導出は、通常、予め PLCァ ダプタ 50と PLCアダプタ 60との間で何らかのパケットをやり取りし、フロー識別情報と GLIDとの対応を相互に理解しておき、それを基に GLIDを導出する。
[0429] フロー識別情報および GLIDのやり取りためのプロトコルは、 PLC規格では規定さ れておらず、 PLCよりも上位層で独自に行う事になっている。上位層では、どのフロ 一がどの MACアドレスや IPアドレス、ポート番号を使用しているかを知っており、 Qo S設定処理の結果で得られた GLIDの値を QoS制御部 54から取得する事が可能で あるので、 MACアドレスや IPアドレス、ポート番号と GLIDとの対応を知っておく事が できる。
[0430] このようなフロー識別情報から GLIDを導出するためのルールを、 classifyルールと 呼ぶ。データパケットの中身を解析し、 classifyルールとして記載されている MACアド レスや IPアドレス、ポート番号がパケットに含まれていれば、その classifyルールに記 載されている GLIDのパケットであるという判別が可能である。
[0431] 本実施形態においては、上位層においてパケットのやり取りをし、フロー識別情報 を取得する代わりに、ブリッジ情報を用いる。ブリッジ情報は、先に述べた通り別の用 途のために必要となる情報であるが、それをフロー識別情報としても流用する。
[0432] ブリッジ情報としては、 STB90のイーサネットアドレスと PLCアダプタ 60の PLCアド レスとが含まれている。また、 QoS設定通知パケットには、 GLIDと、フローの送信元 として PLCアダプタ 50の PLCアドレスと、フローの宛先として PLCアダプタ 60のアド レスとが含まれている。
[0433] よって、フロー送信側の PLCアダプタ 50では、 STB90のイーサネットアドレスから P LCアダプタ 60の PLCアドレスを導出し、さらに PLCアダプタ 60の PLCアドレスから GLIDを導出する事が可能である。すなわち、 STB90のイーサネットアドレスが宛先
として含まれて 、る場合に、 QoS設定通知パケットで通知された GLIDを導出するた めの Classifyルールを作成する事ができる。
[0434] 本実施形態にぉ 、ては、ブリッジ情報通知パケットにより得られたブリッジ情報が、 QoS種別管理部 52にも通知される構成としておき、 QoS種別管理部 52は、 QoS設 定処理完了時に、上記のような方法により Classifyルールを作成し、 QoS制御部 54 に設定しておく。
[0435] PLCアダプタ 50がルータ 120からデータパケットを受信し、その宛先が STB90で あった場合、上記 Classifyルールによって、そのパケットの属するフローの GLIDが導 出されること〖こなる。
[0436] 親局 50は、フローごとに送信期間を設定するので、その送信期間を付与されたフロ 一以外は、送信できない。 QoSデータ伝送を行うフローに含まれないパケットに対し ては、 、ずれのフローにも親局 50により送信権が付与されて ヽな 、期間にお 、て、 基本的には均等に送信機会が与えられるため、 QoSは保証されない。
[0437] 親局は、先に決定したスケジュールに従 、、 GLIDと送信権付与開始時刻と送信権 付与終了時刻とを含めたビーコンパケットを送信する。ビーコンパケットに記載された GLIDに合致するフローに対して、送信権付与開始時刻と送信権付与終了時刻とに よって示される期間に送信権が付与される。ビーコンパケットは、全 PLCアダプタが 受信するので、各 PLCアダプタは、現在送信権が付与されているフローを識別する 事ができる。
[0438] PLCアダプタ 50は、先の Classifyルールによりデータパケットの GLIDを導出してお り、 GLIDが合致するビーコンパケットを受信したら、送信権付与開始時刻と送信権 付与終了時刻とにより示される期間にデータパケットを送信する。
[0439] 実際には、ルータ 120から受信したデータパケットは、 PLCアダプタ 50の QoS制御 部 54において送信権付与開始時刻になるまではバッファリングされる事になる力 そ の詳細な説明は省略する。
[0440] なお、本実施形態にぉ 、ては、親局とデータパケットを送信する PLCアダプタとが 同一なので、送信権付与パケットは送信されず、 PLCアダプタ 50は、ビーコンバケツ トを受信しなくとも、送信権が付与される期間を知る事ができるが、処理としては同様
である。
[0441] なお、データパケットの宛先イーサネットアドレスについては、ブリッジ処理時と、 Cla ssifyルール照合処理時の両方にぉ 、て照合を行う必要がある力 これらを一度に処 理してちよい。
[0442] < QoS解放処理について >
本実施形態における QoS解放処理について、図 10を参照しつつ説明する。図 10 は、本実施形態における QoS解放処理の流れを示すフロー図である。 Parameterized QoSにより QoS制御される PLCネットワークにおける QoS解放処理とは、 QoS設定 の対象となっていた受信側 PLCアダプタに関して、その QoS設定を解除するための 処理である。
[0443] 図 10に示すように、受信側の PLCアダプタ 60が有するトリガ検出部 69が、 QoS設 定が不要になったことを検出した場合または QoS種別受付部 61が、 QoS設定を解 除する指示を受け付けた場合、 QoS種別管理部 62は、その情報を受け取り、 QoS 設定を解除することを要求するための QoS解除要求パケットを、 PLC通信部 65aを 介して親局である PLCアダプタ 50へ送信する。この QoS解除要求パケットには、送 信元である PLCアダプタ 60のアドレスと、送信先である PLCアダプタ 50のアドレスと が含まれている。
[0444] すなわち、トリガ検出部 69は、自装置が受信したデータに対する QoS解放処理を 行うタイミングを検出(タイミングを判定)し、 QoS種別管理部 (QoS設定制御手段) 6 2は、トリガ検出部 69によって検出されたタイミング(トリガ検出部 69によって判定され たタイミング)において QoS解放処理を行う。また、 QoS種別管理部 62は、取得した QoS種別が、 QoS制御が不要であることを示すものであった場合、 PLCアダプタ 60 が受信するデータに対する QoS解放処理を行う。
[0445] また、送信側または受信側の PLCアダプタが備える QoS種別管理部は、データ通 信の相手局力 通知されたタイミングに従って、 QoS解放処理を行ってもよい。逆に 、 QoS種別管理部は、トリガ検出部によって検出されたタイミングを、 PLC通信部を 介して、データ通信の相手局に対して通知してもよい。
[0446] なお、トリガ検出部 69が、 QoS設定が不要になったことを検出する方法として、例え
ば、 PLCアダプタ 60においてデータパケットを受信するレートが、閾値以下になった ことを検出することが挙げられる。詳細については後述する。
[0447] PLCアダプタ 50の QoS種別管理部 52は、当該 QoS解除要求パケットを、 PLC通 信部 55aを介して受け取ると、当該 QoS解除要求パケットに含まれるアドレスが示す PLCアダプタ 60に送信して 、るデータに対して設定されて!、た QoS設定を解除する 命令を、 QoS制御部 54へ出力する。さらに、 QoS種別管理部 52は、 PLCアダプタ 6 0が受信するデータに対して設定されていた QoS設定を解除したことを通知する Qo S解除通知パケットを、 PLC通信部 55aを介して PLCアダプタ 60へ送信する。
[0448] QoS解除通知パケットを受け取ると、 PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、 Q oS解除された旨を、状態提示部 66を介してユーザに報知する。
[0449] なお、 QoS種別管理部 62は、 QoS種別受付部 61から、 QoS設定がオフにされた ことを示す情報を受け取った場合 (本実施形態においては、図 8のスライドスィッチに お 、て「OFF」が選択された場合)に、上記 QoS解放処理を行ってもょ 、。
[0450] また、 QoS設定がオフにされた (自装置が QoS制御の対象から外れた)後で、デー タ伝送が継続される場合は、 QoS種別管理部 62は、 QoS制御の対象となっている 他の PLCアダプタ (PLCアダプタ 70および 80)に割り当てられた伝送帯域以外の残 りの伝送帯域を使用して、データ伝送を行う事になる。
[0451] 上述の通り、データパケットを送信する際、親局から送信されたビーコンパケットに より、各子局は送信権がどのフローに付与されているかを知る。子局が QoS制御の 対象力も外れた場合は、ビーコンパケットにおいて当該子局の帯域割り当てが無くな るので、送信局は他の子局に帯域が割り当てられている以外の時間で当該子局へ データを送信する。
[0452] < PLCアダプタ 70における処理につ!、て >
VoDサーバ 130から、 PLCアダプタ 50および PLCアダプタ 70を経由し、 STB100 に対して、 SD映像コンテンツが QoS伝送されるまでの手順を以下に説明する。なお 、 PLCアダプタ 70における処理のうち、 PLCアダプタ 60と同様である処理は、記載 を省略している。
[0453] PLCアダプタ 70には STB100が接続されている。ユーザは、 STB100において S
D映像コンテンツの受信を意図しているので、 PLCアダプタ 70の QoS種別受付部 7 1により「SD映像」を指定する。具体的には、図 8に示すようなスライド式の切り替えス イッチを「SD映像」を示す位置に設定する。ここで、状態提示部 76において、 QoS 設定のための一連の処理が開始されたことをユーザに提示してもよい。具体的には L EDを点滅させる。
[0454] コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50は、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70とィ ーサネットにより接続されて 、る装置のイーサネットアドレスを得るために、ブリッジ情 報要求パケットを PLCアダプタ 70に送信する。
[0455] PLCアダプタ 70は、自局のイーサネット通信部 75b経由で接続されている装置の イーサネットアドレスを含めたブリッジ情報通知パケットを返送する。 PLCアダプタ 70 には STB100が接続されているので、ブリッジ情報通知パケットには、 STB100のィ ーサネットアドレスを含める。
[0456] QoS種別が設定された後、任意のタイミングにおいて、 STB100は、受信するコン テンッデータを決定する。 VoDサーバ 130は、所持しているコンテンツのリストを STB 100〖こ通知し、 STB100は、そのコンテンツリストをユーザに提示し、ユーザは、提示 されたコンテンツリストから所望のコンテンツを、 STB100に付属のリモコン等の操作 により選択する。
[0457] コンテンツが選択された後、 STB100は、データ伝送要求パケットを作成し、 VoD サーバ 130に送信する。このパケットには先に選択されたコンテンツを識別するため の情報が含まれている。
[0458] VoDサーバ 130は、データ伝送要求パケットの受信後、そのパケットにより指定さ れたコンテンツの送信を開始する。 VoDサーバ 130は、蓄積されたコンテンツのデー タをパケットィ匕して、 STB100に送信し、その経路上にある PLCアダプタ 70において もそのパケットが受信される。
[0459] PLCアダプタ 70の PLC通信部 75aは、受信したデータパケットをブリッジ部 78に渡 す。ブリッジ部 78は、データパケットをイーサネットに転送するためにイーサネット通 信部 75bにデータパケットを渡すと共に、トリガ検出部 79に対して、データパケットを 受信した事を通知する。これにより、トリガ検出部 79は、データ伝送が開始された事
を知り、 QoS設定処理が必要である事を認識し、 QoS種別管理部 72に対して QoS 設定処理を開始するように指示する。
[0460] QoS種別管理部 72は、 QoS設定処理を開始するように指示されると、まず QoS制 御情報変換処理を行う。 PLCアダプタ 70にお 、て指定された QoS種別情報は「SD 映像」なので、 SD映像コンテンツの伝送に適した QoSが確保される QoSパラメータ を作成する。 SD映像コンテンツの伝送なので、ビットレートとして、 6Mbpsもしくはそ れにマージンをカ卩えた値を設定する事が考えられる。その他のパラメータにつ 、ては 、実験などにより得た最適な値を保存しておく事が考えられる。
[0461] QoS種別管理部 72は QoS制御情報変換処理にて決定された QoSパラメータを含 めた接続要求パケットを作成して PLCアダプタ 50に送信する。 PLCアダプタ 50は、 データ伝送の要求を受け入れる場合、要求受け入れを示す情報を含めて接続通知 パケットを作成し、 PLCアダプタ 70宛に返送する。これにより、 PLCアダプタ 70の Qo S種別管理部 72は、データ伝送の要求が受け入れられた事を知る。
[0462] さらに、 QoS種別管理部 72は、接続要求パケットに含めたものと同じ QoSパラメ一 タを基に QoS設定要求パケットを作成し、 PLC通信部 75aに渡す。 PLC通信部 75a は、 QoS設定要求パケットを PLCアダプタ 50に送信する。
[0463] PLCアダプタ 50の PLC通信部 55aは、このパケットを受信し、 QoS制御部 54に渡 す。 QoS制御部 54は、 QoS設定要求パケットに含まれる QoSパラメータを基に要求 を受け入れ可能かどうかを判定する。ここでは、要求を受け入れたものとし、 GLIDを 割り当てて、その GLIDのための帯域割り当ての頻度、期間、および順序を決定し、 それらの情報を QoS制御部 54に設定する。 GLIDとしては PLCアダプタ 60の受信 するフローとは別の値が割り当てられる。
[0464] さらに、 QoS制御部 54は、 QoS要求が受け入れられたことを示す情報を含めて Qo S設定通知パケットを作成し、 PLCアダプタ 70に送信する。これにより、 PLCアダプタ 70の QoS種別管理部 72は、 QoS要求が受け入れられた事を知る。
[0465] QoS種別管理部 72は、要求が受け入れられた事をユーザに示すために、状態提 示部 76を制御する。具体的には LEDを点灯させる。
[0466] STB100におけるデータ伝送要求処理の後、 PLCアダプタ 50には、 VoDサーバ 1
30力もルータ 120を経てデータパケットが順次送信されてくる。 PLCアダプタ 50のィ ーサネット通信部 55bは、受信したパケットをブリッジ部 58に渡す。ブリッジ部 58は、 データパケットに含まれる STB100のイーサネットアドレスと、ブリッジテーブルとを照 合し、宛先として PLCアダプタ 70の PLCアドレスを導出する。ブリッジ部 58は、宛先 アドレスを含んだ PLCヘッダをパケットに付与して QoS制御部 54に渡す。
[0467] QoS種別管理部 52は、データパケットに STB100のイーサネットアドレスが宛先と して含まれている場合に、 QoS設定通知パケットにより通知された GLIDを導出する ための Classifyルールを作成し、事前に QoS制御部 54に設定しておく。 PLCァダプ タ 50がルータ 120からデータパケットを受信し、その宛先が STB100であった場合、 上記 Classifyルールによって、そのパケットの属するフローの GLIDが導出される。
[0468] その後、 GLIDが合致するフローに送信権が付与される期間に、データパケットを P LCアダプタ 70に送信することにより、 QoSデータ伝送が行われる。
[0469] < PLCアダプタ 80における処理につ!、て >
PLCアダプタ 60と同様、 PLCアダプタ 80においても、同様の処理が実行される。 但し、 PLCアダプタ 80においては、 QoS設定は行われない点が異なる。
[0470] PLCアダプタ 80には PC110が接続されている。ユーザは、 PC110において Web コンテンツの受信を意図している。すなわち、ユーザは、映像コンテンツ受信用の Qo S機能を使用しない事を意図しているので、 PLCアダプタ 80の QoS種別受付部 81 により「OFF」を指定する。具体的には、図 8に示すようなスライド式の切り替えスイツ チを「OFF」を示す位置に設定する。ここで、状態提示部において、 QoS設定のため の一連の処理が開始されたことをユーザに提示してもよい。具体的には LEDを点滅 させる。
[0471] コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50は、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 80とィ ーサネットによって接続されている装置のイーサネットアドレスを得るために、ブリッジ 情報要求パケットを PLCアダプタ 80に送信する。
[0472] PLCアダプタ 80は、自局のイーサネット通信部 85b経由で接続されている装置の イーサネットアドレスを含めたブリッジ情報通知パケットを返送する。 PLCアダプタ 80 には PC110が接続されているので、ブリッジ情報通知パケットには PC110のイーサ
ネットアドレスを含める。
[0473] QoS種別が設定された後、任意のタイミングにおいて、 PC110は、受信する Webコ ンテンッデータを決定する。具体的には、ユーザが PCのブラウザソフトを操作し、特 定の URLにアクセスする事が考えられる。
[0474] コンテンツが選択された後、 PC110は、データ伝送要求パケットを作成し、 Webサ ーバ 140に送信する。このパケットには受信するデータを識別するための情報が含ま れている。
[0475] Webサーバ 140は、データ伝送要求パケットの受信後、そのパケットにより指定され たコンテンツの送信を開始する。 Webサーバ 140は、蓄積されたコンテンツのデータ をパケットィ匕して、 PC110に送信し、その経路上にある PLCアダプタ 80においてもそ のパケットが受信される。
[0476] PLCアダプタ 80の PLC通信部 85aは、受信したデータパケットをブリッジ部 88に渡 す。ブリッジ部 88は、データパケットをイーサネットに転送するためにイーサネット通 信部 85bにデータパケットを渡すと共に、トリガ検出部 89に対して、データパケットを 受信した事を通知する。これにより、トリガ検出部 89は、データ伝送が開始された事 を知り、 QoS設定処理が必要である事を認識し、 QoS種別管理部 82に対して QoS 設定処理を開始するように指示する。
[0477] QoS種別管理部 82は、 QoS設定処理を開始するように指示されると、まず QoS制 御情報変換処理を行う。 PLCアダプタ 80にお 、て指定された QoS種別情報は「OF F」なので、 QoS設定は不要なことがわかる。よって、 QoS制御情報変換処理では、 何も処理を行わない。
[0478] PC110におけるデータ伝送要求処理の後、 PLCアダプタ 50には、 Webサーノ 14 0からルータ 120を経てデータパケットが順次送信されてくる。 PLCアダプタ 50のィ ーサネット通信部 55bは、受信したパケットをブリッジ部 58に渡す。ブリッジ部 58は、 先に述べたとおり、データパケットに含まれる PC110のイーサネットアドレスと、ブリツ ジテーブルとを照合し、宛先として PLCアダプタ 80のアドレスを導出する。ブリッジ部 58は、宛先 PLCアドレスを含んだ PLCヘッダをパケットに付与して QoS制御部 54に 渡す。
[0479] QoS制御部 54は、 QoS設定が行われて!/ヽな 、ので新たな Classifyルールを設定し ない。よって、どの PLCアダプタにも送信権が付与されていない期間において、デー タパケットが送信され、通常のデータ伝送が行われる。
[0480] なお、 PLCアダプタ 60· 70· 80における QoS種別の設定は、同じユーザが実行し ても良いし、それぞれ別のユーザが実行しても良い。但し、別々のユーザが設定を実 行する場合は、どの PLCアダプタに高い優先度を与える力 予めユーザ間において 合意を得るものとする。
[0481] <各通信装置におけるその後のデータ伝送につ!、て >
図 9においては示していないが、ー且データ送信が開始されれば、 PLCアダプタ 5 0から PLCアダプタ 80へのデータパケットの送信は、他のパケット(データ伝送要求 パケット、 QoS設定要求パケット、他の PLCアダプタ 60· 70宛のデータパケットなど) の送信の合間に、断続的に行われる。
[0482] よって、各 PLCアダプタ 60 · 70· 80へのデータ送信が開始された後、 PLCアダプタ 50は、 PLCアダプタ 60· 70· 80のそれぞれに対するデータ送信を並行して行う。 PL Cアダプタ 50は、 PLCアダプタ 60· 70· 80へのデータ送信のために、帯域割り当て のスケジュールを決定し、そのスケジュールに従 、パケット送信を行う。
[0483] 具体的なスケジュールの例を図 11に示す。この例では、 PLCアダプタ 60へ HD映 像コンテンツを送信する期間と、 PLCアダプタ 70へ SD映像コンテンツを送信する期 間と、その他の送信のための期間とをワンセットのスケジュール周期とし、このスケジ ユール周期を繰り返す形により、割り当てを行っている。
[0484] スケジュール周期や各 PLCアダプタ 60· 70· 80に与える送信期間は、 QoS設定処 理時に要求された QoSパラメータを満足できるように計算して決定する。
[0485] PLCアダプタ 60や PLCアダプタ 70については、専用の送信期間が設けられてお り、この期間中は他の PLCアダプタは送信を行うことはできないので、予定通りの大き さの帯域を独占的に利用できる。すなわち、 QoSが保証される。
[0486] これに対し、 PLCアダプタ 80につ!/、ては、 QoS設定処理を行って!/、な!/、ので、送 信期間は設けられず、「その他の送信」の期間にて送信を行う。この期間には、 PLC アダプタ 80以外の PLCアダプタ 60· 70も通信を行うことができるので、 QoSは保証さ
れない。
[0487] 〔第 3の実施形態〕
第 3の実施形態において、ユーザが、コンテンツ受信側の PLCアダプタに対し、 Qo
S種別としてそれぞれの PLCアダプタが受信するコンテンツの種類を指定し、それに 従いネットワーク全体力 Parameterized QoSにより QoS制御されるまでの流れについ て説明する。なお、全体の処理の流れを図 13に示す。
[0488] くネットワーク構成について >
図 12において、本実施形態のネットワーク構成を示す。 Parameterized QoSの親局
50力 コンテンツデータの送信局 60および受信局 70· 80とは別に存在している点や
、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50に接続されている装置がルータ 120ではなぐ ハードディスクレコーダ 170となって!/、る点等が異なって 、る。
[0489] QoS制御の基本的な流れは、第 2の実施形態と同様であるが、第 2の実施形態に おいては、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60により QoS設定要求パケットが送信さ れたのに対し、本実施形態においては、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60により
QoS設定要求パケットが送信される点が最大の相違である。
[0490] 本実施开態では、 Parameterized QoSを使用する。 Parameterized QoSでは、ネット ワーク内に一つの親局が存在し、その局がネットワーク全体の QoSを管理する。
[0491] 本実施形態では、 PLCアダプタ 50が親局の機能を持つものとする力 これに限定 されるものではなく、他の PLCアダプタ 60 · 70 · 80が親局の機能を持って!/ヽても良!ヽ
[0492] ハードディスクレコーダ 170は、 TV受像器 150· 160力らの要求により、 HD映像コ ンテンッゃ SD映像コンテンツのデータを、イーサネット経由で出力する。出力するコ ンテンッは、事前に電波放送やインターネット放送を受信して記録したものが想定さ れるが、ハードディスクレコーダ 170がインターネットに接続されており、インターネット から受信したストリーミングデータを転送する事も考えられる。
[0493] いずれの場合でも、コンテンツは、 MPEG等のデジタルデータにエンコードして出 力される。出力されたデータは、コンテンツ送信側および受信側の PLCアダプタを経 由して TV受像器 150· 160に送信される。 TV受像器 150· 160は、デジタルデータ
をデコードして表示する。 TV受像器 150· 160は、 QoSデータ伝送を想定して構成 されておらず、 PLCアダプタ 70· 80に対して PLCネットワークでの QoS設定を行うよ うに指示を出す事ができな 、。
[0494] すなわち、本実施形態においては、 PLCネットワークとイーサネットを中継する通信 装置である PLCアダプタ 70 · 80力 PLCアダプタ 70 · 80に対し QoS設定の指示を 出す事ができないイーサネット端末である TV受像器 150· 160に代わって、 TV受像 器 150 · 160の受信して 、るフローに対する QoS設定を行う構成となって 、る。
[0495] 本実施形態では、 TV受像器 150が、ハードディスクレコーダ 170から HD映像コン テンッを受信し、 TV受像器 160が、ハードディスクレコーダ 170から SD映像を受信 する状況を想定する。 TV受像器 150· 160を、それぞれ別のユーザが使用していて もよいし、一人のユーザが使用していても良い。
[0496] 以下では、ハードディスクレコーダ 170から TV受像器 150に対して、 HD映像コン テンッが QoS伝送されるまでの手順を説明する。
[0497] < PLCアダプタの構成について >
PLCアダプタ 50 · 60- 70- 80の構成は、第 2の実施形態と同様の構成であるので、 説明を省略する。
[0498] < QoS種別受付処理について >
PLCアダプタ 70には TV受像器 150が接続されており、ユーザは TV受像器 150に おいて HD映像コンテンツを受信したいと意図している。そこで、ユーザは、 PLCァダ プタ 70の QoS種別受付部 71において、「HD映像」を指定する。 QoS種別受付部 7 1の構成は、第 2の実施形態と同様である。ここでは、図 8に示すようなスライド式の切 り替えスィッチを「HD映像」を示す位置に設定する。
[0499] また、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70にイーサネットで接続されている TV受像 器 150が QoS種別を指定する構成でもよい。詳細については後ほど述べる。
[0500] ここで、第 2の実施形態と同様に、状態提示部 76が、 QoS設定の一連の処理が開 始された事をユーザに提示してもよ ヽ。
[0501] <ブリッジ情報取得処理について >
ブリッジ情報取得処理は、第 2の実施形態における処理とと同様である。
[0502] コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60は、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70とィ ーサネットによって接続されている TV受像器 150のイーサネットアドレスを得るため に、ブリッジ情報要求パケットを PLCアダプタ 70に送信する。
[0503] PLCアダプタ 70は、自局のイーサネット通信部 75b経由で接続されている TV受像 器 150のイーサネットアドレスを含めたブリッジ情報通知パケットを返送する。 PLCァ ダプタ 70には TV受像器 150が接続されているので、ブリッジ情報通知パケットには TV受像器 150のイーサネットアドレスを含める。
[0504] <受信データ決定処理について >
受信データ決定処理は、第 2の実施形態における処理と同様である。
[0505] QoS種別が設定された後の任意のタイミングにおいて、 TV受像器 150が受信する データを決定する。ハードディスクレコーダ 170は、所持しているコンテンツのリストを TV受像器 150に通知し、 TV受像器 150がユーザにコンテンツリストを提示し、ユー ザは表示されたリストから所望のコンテンツを、 TV受像器 150に付属のリモコンの操 作等により選択する。
[0506] < QoS種別通知処理について >
QoS種別通知処理は、第 2の実施形態においては行わない処理である。
[0507] 第 2の実施形態においては、ユーザ等力も QoS種別を受け付けるのも、 QoS設定 処理を実行するのも、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80であったため、 P LCアダプタ 60 · 70 · 80から PLCアダプタ 50へ QoS種別を通知する必要は無かった
[0508] しかし、本実施形態にお!、ては、 QoS種別を受け付けるのはコンテンツ受信側の P LCアダプタ 70· 80であり、 QoS設定処理を行うのはコンテンツ送信側の PLCァダプ タ 60であるため、 PLCアダプタ 70· 80から PLCアダプタ 60に対し、ユーザ等により 指定された QoS種別を通知する必要がある。
[0509] PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、 PLCアダプタ 70宛の QoS種別要求パ ケットを作成し、 PLC通信部 65aに送る。 PLC通信部 65aは、 PLCアダプタ 70に Qo S種別要求パケットを送信する。
[0510] PLCアダプタ 70の PLC通信部 75aは、このパケットを受信すると、 QoS種別管理
部 72に送る。 QoS種別管理部 72は、 QoS種別受付部 71から受け付けられた QoS 種別を取得し、その QoS種別を含めた QoS種別通知パケットを作成し、 PLC通信部 c'5a【こ 。
[0511] すなわち、 QoS種別管理部(QoS種別通知手段) 72は、 QoS種別受付部 71により 受け付けられた QoS種別を、 PLCアダプタ 60に通知する。
[0512] ここで、 QoS種別通知パケットに含める情報としては、 QoS種別受付部 71であるス イッチの設定状態を一意に識別可能な数値を予め決定しておき (例えば、「OFF」な ら「0」、「SD映像」なら「1」、「HD映像」なら「2」等とする)、この数値をパケットに含め る事が考えられる。
[0513] PLC通信部 75aは、 PLCアダプタ 60にパケットを送信する。 PLCアダプタ 60の PL C通信部 65aは、 QoS種別通知パケットを受信すると、 QoS種別管理部 62に送る。
[0514] また、 QoS種別通知パケットに、 QoS種別としてどのような情報が用いられているか を示す QoS種別セット情報を含めても良い。例えば、 QoS種別が「OFF」「SD映像」 「HD映像」という区分ならば、 QoS種別セット情報を「0」という値にし、 QoS種別が「 映像」「音声」「その他」という区分ならば、 QoS種別セット情報を「1」という値にする事 が考えられる。
[0515] QoS種別セット情報の値とその意味との対応を全ての通信装置が予め知って 、る 場合、例えば、 QoS種別セット情報を「0」とし、 QoS種別を「1」として、 QoS種別通知 パケットに含めておけば、 QoS種別通知パケットを受信した通信装置では、 QoS種 別通知パケットを送信した通信装置において、 QoS種別が「SD映像」に設定されて いることを知る事ができる。よって、異なる QoS種別を用いる通信装置を一つのネット ワーク内に混在させる事が可能となる。
[0516] なお、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60がコンテンツ受信側の PLCアダプタ 70 に QoS種別要求パケットを送信するタイミングは、データ送信の宛先が決定した後、 つまり、データ伝送要求パケットを受信した後でもよ 、。
[0517] また、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60は、 PLCネットワークに存在する全ての PLCアダプタに対し、 QoS種別要求パケットを送信してもよい。この場合、例えば、コ ンテンッ送信側の PLCアダプタ 60が、他の PLCアダプタの PLCネットワークへの参
加を検出した時点において、全ての PLCアダプタに対し QoS種別要求パケットを送 信することが考免られる。
[0518] また、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70· 80力 PLCネットワークに参加した際に
、他の PLCアダプタに対して QoS種別通知パケットを自発的に送信しても良い。この 場合、ュ-キャストで個別に送信するのではなぐマルチキャストやブロードキャストを 用いて複数の PLCアダプタに対しまとめて送信する事も考えられる。
[0519] < QoS制御情報変換処理について >
QoS制御情報変換処理は、第 2の実施形態における処理とは異なる。
[0520] QoS種別管理部 62は、親局である PLCアダプタ 50に対し通知するべき QoSパラメ ータを、 QoS種別通知パケットにて PLCアダプタ 70から通知された QoS種別を基に 決定する。
[0521] 本実施形態においては、 PLCアダプタ 70からは、 QoS種別として「HD映像」が Qo
S種別通知パケットにより通知されるので、 QoS種別管理部 62は、 HD映像の伝送に 適した QoSが確保されるような QoSパラメータを作成する。
[0522] 具体的な QoSパラメータの作成方法は、第 2の実施形態と同様にブリッジテーブル を用いる事が考えられる。ここで作成された QoSパラメータは、後ほど QoS設定処理 にて使用される。
[0523] なお、 QoS制御情報変換処理は、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70にお 、て行 つても良い。この場合、 PLCアダプタ 60から QoS制御情報要求パケットを受信した P LCアダプタ 70の QoS種別管理部 72は、 QoS種別受付部 71から得た QoS種別から QoSパラメータを作成し、 QoSパラメータそのものを QoS制御情報通知パケットに含 めて PLCアダプタ 50に通知する。 PLCアダプタ 50の QoS種別管理部 52は、通知さ れた QoSパラメータを保存しておくだけでよく、 QoS制御情報変換処理を行う必要は 無い。
[0524] すなわち、 QoS種別管理部(QoS制御情報通知手段) 72は、 QoS制御情報を、 P
LCアダプタ 60に通知してもよ!/、。
[0525] <データ伝送要求処理について >
データ伝送要求処理は、第 2の実施形態における処理と同様である。
[0526] TV受像器 150は、データ伝送要求パケットを作成し、ハードディスクレコーダ 170 に送信する。このデータ伝送要求パケットには、先に選択されたコンテンツを識別す るための情報が含まれている。
[0527] なお、上記において、ハードディスクレコーダ 170と TV受像器 150との間でコンテ ンッを選択する方法は本発明の本質とは関係ないので説明を省略するが、 DLNA( Digital Living Network Alliance)により規定されているガイドラインに従ったものを使 用することが考免られる。
[0528] くトリガ検出処理について〉
トリガ検出処理は、第 2の実施形態における処理と同様である。
[0529] ハードディスクレコーダ 170は、データ伝送要求パケットを受信したら、そこで指定さ れたコンテンツの送信を開始する。蓄積されたコンテンツのデータをパケットィ匕し、宛 先アドレスの情報を付加して、順次イーサネット経由で PLCアダプタ 60に送信する。
[0530] PLCアダプタ 60のイーサネット通信部 65bは、受信したデータパケットをブリッジ部 68に渡す。このデータパケットは、ハードディスクレコーダ 170から TV受像器 150に 送信される映像コンテンツを伝送するパケットであるので、宛先としては TV受像器 15 0のイーサネットアドレスが含まれている。ブリッジ部 68は、受信したデータパケットに ついて、データパケットに含まれる TV受像器 150のイーサネットアドレスと、ブリッジ テーブルとを照合し、宛先として PLCアダプタ 70のアドレスを導出し、データパケット に宛先アドレスを含む PLCヘッダを付与した上で、 QoS制御部 64に送る。
[0531] 現時点では、このデータパケットに対して QoS設定が完了していないので、 QoS制 御部 64は何もせずに、通常のデータパケットとして PLC通信部 65aに渡す。 PLC通 信部 65aは、データパケットを PLCアダプタ 70に送信する。
[0532] < QoS設定処理の開始時期について >
PLCアダプタ 70の PLC通信部 75aにて受信されたデータパケットは、ブリッジ部 78 を経てトリガ検出部 79に送られる。これにより、トリガ検出部 79は、データ伝送が開始 されたので QoS設定処理が必要であると、判定する。判定方法は第 2の実施形態と 同様に種々の方法を用いてょ 、。
[0533] くトリガ検出通知処理について〉
トリガ検出通知処理は、第 2の実施形態においては行われない処理である。
[0534] 本実施形態にぉ 、て、 QoS設定処理を開始するのは、コンテンツ送信側の PLCァ ダプタ 60であり、トリガ検出を行うのは、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70であるの で、トリガ検出の結果を PLCアダプタ 70から PLCアダプタ 60に通知する必要がある
[0535] トリガ検出処理において、トリガ検出部 79は、 QoS設定処理が必要であると判定す ると、トリガ検出通知パケットを作成し、 PLCアダプタ 60に送信する。トリガ検出通知 ノ ケットには自局の PLCアドレスを含める。
[0536] なお、 QoS種別通知パケットの送信を省略し、トリガ検出通知パケットに QoS種別を 含めて送信するものとしてもよい。コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60において QoS 種別が必要となるのは、 QoS設定要求パケットを送信する時点であるので、トリガ検 出処理が終わった時点で通知しても問題はない。
[0537] また、 QoS種別管理部 70は、トリガ検出部 79が作成したトリガ検出通知パケットを データ通信の相手局に対して送信するときに、当該トリガ検出通知パケットにトリガ検 出部 79が検出した上記フロー識別情報を含めてもよい。
[0538] < QoS設定処理について >
第 2の実施形態とは異なり、本実施形態においては、コンテンツ送信側の PLCァダ プタ 60から QoS設定要求パケットが送信される。
[0539] コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、トリガ検出通知パケ ットを受信して QoS設定が必要である事を知ると、まず通信相手の PLCアダプタ 70 に対して接続の可否を問!ヽ合わせた上で、親局 50に対する QoS設定処理を実行す る。本実施形態では、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70に対して接続要求パケット を送信し、親局である PLCアダプタ 50に対して QoS設定要求パケットを送信する。
[0540] PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、 QoS制御情報変換処理時に保存して お!、た QoSパラメータを含めた接続要求パケットを作成し、コンテンツ受信側の PLC アダプタ 70に送信する。
[0541] PLCアダプタ 70の QoS種別管理部 72は、接続要求パケットに含まれる情報カもデ ータ伝送の可否を判定する。 PLCアダプタ 70における受信バッファの制限などの理
由でデータの受信が不可能な場合は、要求が受け入れられない場合がある。
[0542] QoS種別管理部 72は、データ伝送の要求の受け入れ可否を示す情報 (Result Cod e)を含めて接続通知パケットを作成し、 PLCアダプタ 60に送信する。 PLCアダプタ 6 0の QoS種別管理部 62は、パケットに含まれる Result Codeから、データ伝送の要求 が受け入れられたかどうかを知る。
[0543] このとき、 Result Codeが受け入れ拒否を示す情報であった場合は、 QoS設定処理 を中止し、後で述べるように状態提示部 66において、 QoS要求が満たされな力つた 事をユーザに提示する。
[0544] Result Codeが受け入れ可能を示して ヽた場合、 QoS種別管理部 62は、接続要求 パケットに含めたものと同じ QoSパラメータを含めた QoS設定要求パケットを作成し、
PLCアダプタ 50に送信する。
[0545] すなわち、 QoS種別管理部(QoS設定制御手段) 62は、ネットワークの QoS制御を 行う通信装置である PLCアダプタ 50に対して、 QoS制御情報を含めた QoS設定要 求を送信する。
[0546] PLCアダプタ 50の QoS制御部 54は、 QoS設定要求パケットに含まれる QoSパラメ ータを基に、要求を受け入れ可能力どうかを判定する。具体的な判定方法は第 2の 実施形態と同様である。ここでは、帯域割り当て要求が受け入れられたものとする。
[0547] さらに QoS制御部 54は、 PLCネットワーク内でフローを一意に識別するための GLI Dを割り当て、 QoSパラメータを基にその GLIDのための帯域割り当てのスケジユーリ ングを行う。具体的な方法は第 2の実施形態と同様である。 QoS制御部 54は、 QoS 要求の受け入れ可否を示す情報 (Result Code)および GLIDを含めて QoS設定通知 パケットを作成し、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60とコンテンツ受信側の PLCァ ダプタ 70との両方に送信する。
[0548] すなわち、 QoS制御部(制御手段) 54は、 QoS制御の内容を通知するための QoS 制御内容通知を、他の通信装置に対して送信することにより QoS制御を行う。 QoS 種別管理部(QoS設定制御手段) 51は、 QoS制御情報を QoS制御部 54に出力し、 QoS制御部 54は、その QoS制御情報に基づいて、コンテンツデータに対する QoS 制御を行う。
[0549] なお、上記のコンテンツ送信側の PLCアダプタ 60に対する接続処理は行わずに、 QoS設定要求を行ってもょ 、。
[0550] なお、トリガ検出処理は、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70ではなぐコンテンツ 送信側の PLCアダプタ 60において実行されても良い。その場合、トリガ検出通知パ ケットを送信する必要は無ぐ PLCアダプタ 60は、トリガを検出したら、予め保存して V、た QoSパラメータを基に QoS設定要求パケットを作成し、 PLCアダプタ 50に送信 する。 PLCアダプタ 50力 QoS設定通知パケットを PLCアダプタ 60と PLCアダプタ 7 0とに送信するのはこの場合も同様である。
[0551] < 1つの PLCアダプタ力 複数の PLCアダプタからデータパケット受信する場合に ついて >
1つの受信側の PLCアダプタ (受信局)力 複数の送信側の PLCアダプタ (送信局 )からデータパケット受信する場合の処理について以下に説明する。
[0552] この場合、全ての送信側の PLCアダプタが受信側の PLCアダプタにおける QoS種 別を知る必要がある。
[0553] 各送信局が QoS種別要求パケットを受信局に送信した場合に、当該受信局が、 Q oS種別通知パケットを当該送信局へ返送する構成であった場合、各 PLCアダプタは 、ネットワークに存在する他の全ての PLCアダプタに対して、 QoS種別要求パケット を送信する。これを受信した PLCアダプタは QoS種別情報を返送するので、送信側 となる PLCアダプタは受信側の PLCアダプタにおける QoS種別を知る事ができる。
[0554] 受信局が QoS種別通知パケットを、送信局へ自発的に送る構成であった場合には 、各 PLCアダプタは、 QoS種別通知パケットをネットワークに存在する他の全ての PL Cアダプタへ送信する。この QoS種別通知パケットは、定期的に送信されてもよいし、 QoS種別の指定が変更された都度送信されてもよい。また、この時、ブロードキャスト で QoS種別通知パケットを各送信局へ送信する構成としてもよい。これにより、一度 の送信で複数の PLCアダプタに QoS種別を通知することができる。
[0555] 送信側の PLCアダプタは、受信した QoS種別を基に、送信局と受信局とが 1対 1の 場合と同様の QoS設定を行えばよい。
[0556] <状態提示部の制御処理について >
本実施形態においては、 QoS設定の要求を行うのは、コンテンツ送信側の PLCァ ダプタ 60である。 QoS設定の結果は、 QoS設定通知パケットにより受信側の PLCァ ダプタ 70に対しても通知される力 この時に通知された結果力 PLCアダプタ 70に おいて指定された QoS種別を基に設定されたものかどうかを PLCアダプタ 70は判別 する事ができない。
[0557] 例えば、受信側の PLCアダプタ 70が別の何らかの仕組みにより、 自発的に PLCァ ダプタ 60との間で QoS設定を行って 、た場合、 PLCアダプタ 70では複数の QoS設 定通知パケットが受信されることになるので、どの QoS設定通知パケットが示す GLI Dが、 PLCアダプタ 70での QoS種別指定に基づいて設定されたものであるかを、 PL Cアダプタ 70は判別できな!/、。
[0558] そのため、 PLCアダプタ 60は、状態提示部制御パケットを用いて PLCアダプタ 70 の状態提示部 76を制御する。
[0559] また、図 13に示すフロー図においては、 QoS設定通知パケットは、親局 50からコン テンッ送信側の PLCアダプタ 60とコンテンツ受信側の PLCアダプタ 70とに対して送 信されている。し力し、 PLCアダプタ 50において、 QoS設定が受け入れられず、処理 に失敗した場合、 PLCアダプタ 70に対しては、 QoS設定通知パケットは送信されな い。
[0560] よって、この場合のためにも、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70において、 QoS 設定の失敗をユーザに提示するためには、 PLCアダプタ 60は、状態提示部制御パ ケットを送信する必要がある。
[0561] PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、 QoS設定通知パケットにより、 QoS設定 の要求が受け入れられたかどうかを知る。 QoS種別管理部 62は、 QoS設定通知パ ケットに含まれる Result Codeに対応する、状態提示部 66を制御するための制御情報 を生成し、その制御情報を含めた状態提示部制御パケットを生成し、 PLC通信部 65 aに送る。 PLC通信部 65aは、このパケットを PLCアダプタ 70に送信する。
[0562] PLCアダプタ 70の PLC通信部 75aは、パケットを受信すると QoS種別管理部 72に 通知する。 QoS種別管理部 72は、要求が受け入れられた事をユーザに示すために 、状態提示部 76を制御する。具体的な制御方法は、第 2の実施形態と同様であり、
制御情報として、 LEDを点灯させる場合と、 LEDを点滅させる場合と、 LEDを消灯さ せる場合の値をそれぞれ規定しておき、その値を状態提示部制御パケットに含めて 送信することが考えられる。
[0563] なお、送信側の PLCアダプタ 60が状態提示部制御パケットを送信して LEDを点灯 状態にした後で、 LEDを消灯状態にせずに PLCアダプタ 60の電源が切れてしまつ たような場合、受信側の PLCアダプタ 70では QoSデータ伝送が行われて 、ないにも 関わらず、 LEDが点灯したままとなってしまう。
[0564] このような状況になることを防ぐために、 PLCアダプタ 60は、状態提示部制御パケ ットに、タイムアウト時間を示す情報を含めることが好ましい。このタイムアウト時間とは 、受信側の PLCアダプタ 70が、状態提示部制御パケットの受信を待ち続ける時間の 限界を示す時間である。
[0565] タイムアウト時間が例えば 10秒間だとすると、 PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 6 2は、 10秒より短い間隔で、状態提示部制御パケットを PLCアダプタ 70へ送信する。 PLCアダプタ 70の QoS種別管理部 72は、最後に状態提示部制御パケットを受信し てカゝら 10秒以上が経過した場合に、自装置が受信するデータを対象とした QoS制御 が行われて ヽな ヽと判定し、状態提示部 76としての LEDを消灯状態(自装置を対象 とする QoS設定がなされていないことを示す状態)にする。このような処理により、上 記の問題を解決できる。なお、上記の構成を実現する場合には、タイムアウト時間を 測定するための計時部を PLCアダプタ 60に備えることが好ましい。
[0566] < 1つの PLCアダプタ力 複数の PLCアダプタからデータパケット受信する場合の 状態提示部制御パケットの受信について >
受信側の PLCアダプタ 70が、複数の送信側の PLCアダプタ力も QoS種別指定に 従った QoS伝送データを受信する場合、複数の状態提示部制御パケットを受信する 事になる。この場合、それぞれの送信元の PLCアダプタごとに状態を管理し、全ての 送信側の PLCアダプタ力 LEDの点灯を指示されている場合のみ LEDを点灯させ 、 LEDを点滅させるように指示して ヽる送信側の PLCアダプタが 1つでも存在する場 合には、 LEDを点滅させ、全ての送信局カゝら LEDの消灯を指示されている場合の み LEDを消灯させてもょ 、。
[0567] < QoSデータ伝送について >
その後、 PLCアダプタ 60にはハードディスクレコーダ 170からイーサネット経由でデ ータパケットが順次送信されてくる。 PLCアダプタ 60のブリッジ部 68がイーサネットと PLCの通信を中継する方法は、第 2の実施形態と同様である。
[0568] すなわち、 PLCアダプタ 60のブリッジ部 68は、ブリッジテーブルとデータパケットの 宛先イーサネットアドレスとを照合し、パケットの宛先アドレスとして PLCアダプタ 70の PLCアドレスを導出し、 PLCヘッダを付与して QoS制御部 64に渡す。
[0569] 上位層にお 、てパケットのやり取りをしてフロー識別情報を取得する代わりにブリツ ジ情報を用いるのは第 2の実施形態と同様である。すなわち、 TV受像器 150のィー サネットアドレスとブリッジテーブルとを照合し、 PLCアダプタ 70の PLCアドレスを導 出し、 PLCアダプタ 70の PLCアドレスから QoS設定通知パケットにて通知された GLI Dを導出する。
[0570] これにより、データパケットに TV受像器 150のイーサネットアドレスが宛先として含 まれている場合に、 QoS設定通知パケットにより通知された GLIDを導出するための Classifyルールを作成する事ができる。 Classifyルールは、 QoS制御部 64に設定して おく。
[0571] 最終的に PLCアダプタ 60がハードディスクレコーダ 170からデータパケットを受信 し、その宛先が TV受像器 150であった場合、上記 Classifyルール〖こより、そのバケツ トの属するフローの GLIDが導出される。
[0572] 第 2の実施形態においては、親局とデータを送信する PLCアダプタとが同じであつ たので、コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50はビーコンパケットを参照する必要は無 かったが、本実施形態においては、これとは異なり、親局 50とデータを送信する PLC アダプタ 60とが別であるので、 PLCアダプタ 60は、親局 50が送信したビーコンパケ ットを参照し、データパケットの送信を行う。
[0573] PLCアダプタ 60は、先の Classifyルールによりデータパケットの GLIDを導出してお り、 GLIDが合致するビーコンパケットを受信したら、送信権付与開始時刻と送信権 付与終了時刻とによって示される期間にデータパケットを送信する。実際には、デー タパケットは、 PLCアダプタ 60の QoS制御部 64において送信権付与開始時刻にな
るまでバッファリングされる。
[0574] < QoS解放処理について >
本実施形態における QoS解放処理について、図 14を参照しつつ説明する。図 14 は、本実施形態における QoS解放処理の流れを示すフロー図である。
[0575] 図 14に示すように、受信側の PLCアダプタ 70が有するトリガ検出部 79が、 QoS設 定が不要になったことを検出すると、 QoS種別管理部 72は、その検出結果を受け取 り、 QoS設定を解除することを要求するための QoS解除要求パケットを、 PLC通信部 75aを介して親局である PLCアダプタ 50へ送信する。この QoS解除要求パケットに は、送信元である PLCアダプタ 70のアドレスと、送信先である PLCアダプタ 50のアド レスとが含まれている。
[0576] すなわち、トリガ検出部 79は、受信データに関する受信履歴を解析することにより、 当該受信データに対する QoS解放処理を行うタイミングを検出する。 QoS種別管理 部(QoS設定制御手段) 72は、トリガ検出部 79によって検出されたタイミングにおい て QoS解放処理を行う。
[0577] なお、 PLCアダプタ 70に入力された QoS種別が、 QoS制御をオフにすることを示 す場合に、 QoS解放処理を行ってもよい。すなわち、 QoS種別管理部 72は、 QoS種 別受付部 71が取得した QoS種別が、 QoS制御が不要であることを示すものであった 場合、ネットワークの QoS制御を行う通信装置である PLCアダプタ 50に対して、 QoS 制御を解除することを要求する QoS解放要求を送信する。
[0578] なお、トリガ検出部 79が、 QoS設定が不要になったことを検出する方法として、例え ば、 PLCアダプタ 70においてデータパケットを受信するレートが、閾値以下になった ことを検出することが挙げられる。詳細については後述する。
[0579] PLCアダプタ 50の QoS種別管理部 52は、当該 QoS解除要求パケットを、 PLC通 信部 55aを介して受け取ると、当該 QoS解除要求パケットに含まれるアドレスが示す PLCアダプタ 70が受信するデータに対して設定されていた QoS設定を解除する命 令を、 QoS制御部 54へ出力する。さらに、 QoS種別管理部 52は、 PLCアダプタ 70 が受信するデータに対して設定されていた QoS設定を解除したことを通知する QoS 解除通知パケットを、 PLC通信部 55aを介して PLCアダプタ 70およびデータ送信側
の PLCアダプタ 60へ送信する。
[0580] 送信側の PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、 QoS設定通知パケットにより、 QoS設定の要求が受け入れられたかどうかを知る。 QoS種別管理部 62は、 QoS設 定通知パケットに含まれる Result Codeに対応する、状態提示部 66を制御するための 制御情報を含めた状態提示部制御パケットを生成する場合と同様に、 QoS解除通知 パケットに含まれる Result Codeに対応する、状態提示部 66を制御するための制御情 報を含めた状態提示部制御パケットを生成する。そして、 QoS種別管理部 62は、状 態提示部制御パケットに、タイムアウト時間を示す情報を含め、タイムアウト時間より短 い間隔で、状態提示部制御パケットを PLCアダプタ 70へ送信する。
[0581] また、受信側の PLCアダプタ 70が QoS解除通知パケットを受け取った際に、 PLC アダプタ 70の QoS種別管理部 72が、 QoS解除された旨を、状態提示部 76を介して ユーザに報知してもよい。
[0582] なお、 PLCアダプタ 70が PLCアダプタ 60へトリガ検出通知パケットを送信し、 PLC アダプタ 60力 QoS解除要求パケットを PLCアダプタ 50へ送信してもよい。また、 Q oS制御情報変換処理を、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70において行う場合、 Q oS種別管理部(QoS制御情報要求手段) 62は、 PLCアダプタ 70から取得した QoS 制御情報力 PLCアダプタ 70が受信するデータに対する QoS制御が不要であること を示すものであった場合、前記データに対する QoS解放処理を行う。また、 QoS種 別受付部 71により受け付けられた QoS種別が、 PLCアダプタ 70が受信するデータ に対する QoS制御が不要であることを示すものである場合に、 QoS種別管理部(Qo S制御情報通知手段) 72は、その旨の情報を含んだ QoS制御情報を、 PLCアダプタ 60に通知する。
[0583] また、親局である PLCアダプタ 50にお!/、て QoS解放処理を行ってもよ!、。すなわ ち、 PLCアダプタ 50は、 QoS制御を行う QoS制御部(制御手段) 54を有し、 QoS種 別管理部 52は、受信側の PLCアダプタへ送信するデータに対する QoS制御を停止 することを QoS制御部 54に対して通知し、 QoS制御部 54は、その通知を受けると、 前記データに対する QoS制御を停止する。
[0584] < PLCアダプタ 80における処理につ!、て >
PLCアダプタ 80においても、 PLCアダプタ 70と同様の処理が実行される。
[0585] PLCアダプタ 70との違いは、 QoS種別受付部 81において「SD映像」が指定され、 QoS制御情報変換処理において SD映像の伝送に適した QoSが確保されるような Q oSパラメータが作成される点が異なるだけであるので、詳細な説明は省略する。
[0586] なお、 PLCアダプタ 70および PLCアダプタ 80における QoS種別設定については 、同じユーザが実行しても良いし、それぞれ別のユーザが実行しても良い。別のユー ザが実行する場合は、ユーザ間でそれぞれの PLCアダプタにお!/、てどのような QoS 設定を行うかについて、合意を得ているものとする。
[0587] <各実施形態共通の補足説明 >
各実施形態にぉ 、て共通の補足説明につ 、て以下に述べる。
[0588] く QoS解放のタイミングについて〉
ネットワークの伝送帯域を有効利用するためには、 QoSが必要とされるデータ伝送 の終了後、 QoS解放処理を行い、帯域を解放する事が望ましい。この解放処理によ り、 QoSデータ伝送が行われない間は、その割り当て帯域は未使用となるので、他の フローのために帯域を利用可能となり、ネットワーク全体としての帯域の利用効率が 向上する。
[0589] QoS解放処理を行うタイミングの判断には、 QoS設定処理時と逆の判定方法を用 いればよい。すなわち、 PLCアダプタ 60· 70· 80がデータを受信しなくなった時点に おいて、 QoS解放処理を行う事が考えられる。
[0590] 例えば、 PLCアダプタ 60· 70· 80がデータパケットを受信しなくなつてから一定時 間が経過した時点において、 QoS解放処理を行う事が考えられる。但し、一定時間 の経過を判断する際に、誤って QoS解放処理を行ってしまわないよう、上述の PLC ネットワークにおける帯域割り当てスケジュールによっては、コンテンツデータ伝送の 途中であっても、パケットの送信間隔が開く場合を考慮する必要がある。
[0591] よって、例えば、 1分間程度などの比較的長い時間を用いて判定する事が望ましい
[0592] また、 QoS設定時と同様に、 UDPパケットのように、リアルタイムデータである可能 性が高!、と予想されるパケットを受信しな 、状態が一定期間続 、た場合に、 QoS解
放処理を行う事も考えられる。
[0593] <データ伝送中に QoS種別が変更された場合にっ 、て >
QoS設定処理が完了し、 QoSデータ伝送が実行されている最中に、 QoS種別が 変更された場合は、最初に QoS設定を行ったときと同じ処理を繰り返せばよい。
[0594] この場合、親局に対して QoS設定処理が行われた際には、既に QoS設定を行った フローの場合、 QoS設定処理により新規に帯域取得するのではなぐ既に取得して
V、る帯域の変更を意味する情報を含めて送信するので、親局は元々確保して!/、た帯 域を新たに要求された QoSパラメータに合わせて変更する。
[0595] この際、変更前に比べて変更後の要求の方がより大きな帯域を必要とする場合、つ まり、帯域の拡大の要求である場合、他のフローのために帯域をすでに割いているた め、帯域を拡大できない場合がある。
[0596] そのような場合には、状態提示部 56 · 66 · 76 · 86にてユーザに対して QoS要求が 満たされていないことが提示されるので、ユーザは QoS種別を元に戻す事が考えら れる。
[0597] また、そのような場合に、元の帯域を開放してしまうと、元々確保していた帯域を別 のフローの伝送のために取得されてしまう可能性があり、その場合、ユーザが QoS種 別を元に戻しても、取得帯域は元に戻らない事になる。そのようなことを防ぐために、 帯域の変更要求があっても、元々確保して 、た帯域は解放しな 、ようにするのが望 ましい。
[0598] また、ユーザが誤ってスィッチを操作してしまった場合を想定して、スィッチ切り替え 後に一定の時間が経過して力 QoS設定処理を行う事が考えられる。ユーザが誤つ てスィッチを変更した場合、ユーザは即座にスィッチを元の状態に戻す事が考えられ る。
[0599] QoS設定処理を行うと、親局の実装によっては、一時的に帯域が解放されたり、内 部処理に遅延が生じてデータ伝送が滞る場合があり、そのような場合には映像や音 声の乱れが発生してしまう。よって、 QoS設定処理は無駄に実行されないのが望まし い。
[0600] スィッチが切り替えられて力 一定時間が経過して力 QoS設定処理を行うようにし
ておき、かつ、スィッチが変更された後、元の設定に戻された場合は、 QoS設定処理 を行わないようにしておけば、ユーザが誤ってスィッチを切り替えてすぐに元に戻した 場合には QoS設定処理は行われず、データ伝送が滞る事も回避できる。
[0601] すなわち、 QoS種別受付部は、最後に QoS種別を受け付けて力も所定の時間が 経過しており、かつ、最後に QoS種別を受け付けたときに指定された QoS種別と異 なる QoS種別が指定されている場合にのみ、当該 QoS種別を受け付けてもよい。
[0602] また、スィッチの設定が変更され QoS設定を開始するまでの間は、状態提示部 56 · 66 - 76 - 86を通常の QoSデータ伝送中とは異なる状態にする事が考えられる。具体 的には、 LEDの発光色を変更させる事が考えられる。これにより、ユーザが意図せず スィッチを変更してしまった場合、 LEDが通常と異なる色に発光するので、スィッチの 設定が変更された事を認識しやすくなる。意図せずスィッチの設定が変更された事を 認識したユーザは、スィッチをすぐに元に戻す操作を行う可能性が高いので、上記の 問題を回避できる。
[0603] QoS設定のため一連の処理が行われている間と同様に、どの程度の時間が経過 すると処理が開始されるかを、 LEDの発光色や数字やプログレスバーによって表示 してちよい。
[0604] 上述の、スィッチ切り替え後に一定の時間が経過して力 QoS設定処理を行う構成 を、帯域が変更された場合に適用してもよいし、帯域が解放された場合に適用しても よぐ第 1の実施形態 (すなわち、優先制御を行う場合)〖こ適用してもよい。当該構成 を第 1の実施形態に適用した場合には、不要なトラフィックの発生を抑制することがで きるという効果が得られる。
[0605] なお、スィッチ切り替え後の一定の時間とは、一般的にユーザが誤りに気付いてス イッチを元に戻すために要する時間であり、例えば、 2〜5秒間である。当該一定の 時間は、特に限定されず、適宜設定されればよい。
[0606] また、スィッチが切替えられたことをユーザに報知することが好ま 、。例えば、 Qo S種別管理部 62は、 QoS種別受付部 61が QoS種別を受け付けると、 QoS種別を受 け付けたこと、または、受け付けた QoS種別を、状態提示部 66を介してユーザに報 知してもよい。または、 QoS種別管理部 62は、 QoS種別受付部 61が QoS種別を受
け付けたことを示す受付情報または受け付けた QoS種別を、イーサネット通信部 65b を介して STB90へ送信し、 STB90は、当該受付情報または当該 QoS種別を、自装 置に接続されて ヽる表示装置に表示してもよ ヽ。
[0607] すなわち、 QoS種別管理部 62は、状態提示部 66、 PLCアダプタ 60が備える表示 装置 (不図示)またはスピーカ(不図示)、 STB90に接続されたテレビモニタ等の、自 装置と通信可能に接続された報知装置 (報知手段)を介して、 QoS種別を受け付け たことをユーザに報知する。
[0608] このような QoS種別の報知は、 QoS種別受付部 61が QoS種別を受け付けるごとに 行われてもよいし、 QoS種別受付部 61が受け付けた QoS種別(第 2の QoS種別)が 、前回受け付けた QoS種別(第 1の QoS種別)と異なる場合にのみ行われてもよい。
[0609] 以上のように、 QoS種別管理部 62は、 QoS種別受付部 61が QoS種別を受け付け た時に、自装置と通信可能に接続された報知装置を介して、当該 QoS種別を受け付 けたことをユーザに報知する。
[0610] < PLCアダプタに接続されるイーサネット機器の変更例にっ 、て >
子局である PLCアダプタに接続されるイーサネット機器は、電話機、録画装置、画 像再生装置、有料サービスを受信する装置 (例えば、 STB)であってもよい。また、こ れらのイーサネット機器の名称を、 QoS種別を選択するスィッチの選択肢として表示 し、それらの QoS種別が選択された場合に、当該イーサネット機器が受信するデータ に適した優先度や QoSパラメータが QoS設定処理で使用されるようにしてもょ ヽ。こ のような表示を設けることにより、ユーザが使用するイーサネット機器にとって好ましい QoS種別を簡単に設定できる。
[0611] <コンテンツ送信側の PLCアダプタが複数の場合について >
第 2および第 3の実施形態にお 、ては、コンテンツ送信側に一つの PLCアダプタ 5 0のみが存在する場合につ 、て述べたが、コンテンツ送信側の PLCアダプタが複数 存在する場合についても、本発明は適用可能である。親局である PLCアダプタ 50は 、 PLCネットワーク全体の帯域を管理しており、 PLCアダプタ 50からの送信ではない フローについても、帯域の管理を行う。親局が自局以外の PLCアダプタに対して帯 域を割り当てる場合、親局は、全子局に対してビーコンパケットを送信する。ビーコン
パケットには、 GLIDが含まれているので現在帯域が割り当てられているフローを知る 事ができる。よって、複数の PLCアダプタがコンテンツを送信している場合でも、特殊 な処理を行う必要は無い。
[0612] <コンテンツ受信側の PLCアダプタが複数のフローを受信する場合について > 第 2および第 3の実施形態において、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80 のイーサネット側には、それぞれ一つの装置のみが接続され、一つのフローのみが 伝送されることを想定して ヽる。
[0613] しかし、イーサネット側に接続された一つの装置が複数のフローを同時に受信する 場合や、複数の装置力 Sイーサネット側に接続され、各装置がそれぞれ別のフローを 受信する場合には、 PLCアダプタ 60· 70· 80において複数のフローが受信される。
[0614] 第 2および第 3の実施形態にぉ 、ては、ブリッジ情報カゝら作成された Classifyルール によりフローが識別される。コンテンツ受信側の PLCアダプタに複数の装置力イーサ ネット経由で接続されている場合、それら全ての装置のイーサネットアドレスがブリツ ジ情報に含まれる。
[0615] よって、最終的な Classifyルールとしては、コンテンツ受信側の PLCアダプタに接続 されて!/、る全ての装置のイーサネットアドレス宛のパケットを、同じ GLIDに振り分ける 事になる。つまり、コンテンツ受信側の PLCアダプタに接続されている全ての装置に 対して一つのフローを割る当てる事になる。よって、 QoS種別受付部は 1つだけで十 分である。
[0616] 第 2および第 3の実施形態と異なり、上位層にてフロー識別情報をやり取りする場合 、 IPアドレスやポート番号の情報力 識別可能であるので、パケットを解析すれば、 一つの PLCアダプタにおいて複数のフローが受信されている場合でも、それらを区 別する事ができる。つまり、 PLCアダプタに接続された装置ごとにフローを区別し、そ のそれぞれに対し QoS設定を実行する事が可能である。区別されたフローの内、 Qo S設定をまだ行っていないフローを発見した場合に、そのフローに対して QoS設定を 開始すると 、う判定をトリガ検出部 69 · 79 · 89にお 、て行えば、受信して 、る全ての フローに対する QoS設定を実行できる。
[0617] この場合、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81は PLCアダプタに一つだけとし、そこで指
定された QoS種別に対応する QoSパラメータを全てのフローに適用する事が考えら れる。
[0618] また、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81を複数設け、それぞれ異なる QoSパラメータを 用いて QoS設定を行う事も考えられる。このような場合、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81 にて指定された QoS種別を適用する対象を選択する必要がある。
[0619] 例えば、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81がーつの PLCアダプタに 3つ設けられており 、 4つのフローを受信している場合は、いずれ力 3つのフローを選択する必要がある。 このような場合、受信を開始したのが早い順番に対象とするフローを選択したり、 PL Cアダプタの構成を、ユーザがどのフローを適用対象とする力選択可能な構成とし、 選択されたフローのみを対象としたり、 PLCアダプタのイーサネット側に接続された装 置力 指定されたフローのみを対象としたり、予め決められたフロー識別情報を持つ フローのみを対象としたりする事が考えられる。
[0620] また、 PLCアダプタ 60· 70· 80に複数のイーサネット接続端子を設けておき、ユー ザが QoS通信用端子と通常通信用端子とを区別できるようにしておき、 QoS通信用 端子に接続された装置に対するフローについてのみ QoS設定を行う事が考えられる
[0621] 但し、 QoS通信用端子にイーサネットのハブを介して複数の装置を接続した場合、 複数の装置が接続された状態と同じになってしまうので、 QoS通信用端子に対して は一つの装置のみを接続する事をマニュアル等に記載等してユーザに周知する事 が考えられる。
[0622] <本発明を実施して!/ヽな 、PLCアダプタが存在する場合にっ 、て >
もし、本発明を実施していない PLCアダプタがネットワーク内に存在し、その PLCァ ダプタがコンテンツデータを送受信する場合、そのような PLCアダプタが送受信する フローについては、 QoS設定要求パケットを送信せず、親局である PLCアダプタ 50 にお ヽても QoS設定は行われな!/、。
[0623] よって、コンテンツ送信側の PLCアダプタが本発明を実施していない PLCアダプタ に対して送信するデータパケットにつ ヽては、 Classifyルールに合致しな!ヽので GLI
Dは割り当てられず、通常のデータとして送信される。
[0624] なお、先述の通り、 IPv4ヘッダにおける ToS (Type of Service)フィーノレドゃ、ィー サネットヘッダにおける VLANタグ内の user priorityフィールド等のように、ノ ケットに は、伝送優先度を示す情報が含まれている場合がある。その場合、本発明を実施し て!ヽな 、PLCアダプタや QoS種別として「OFF」が指定されて 、る PLCアダプタに 対しては、これらの優先度を示す情報に従い、コンテンツ送信側の PLCアダプタに ぉ 、て優先制御を行う事が考えられる。
[0625] 但し、これらの伝送優先度を含むパケットの送信は、 QoS設定処理によって確保さ れた帯域以外の、残り帯域においてのみ送信可能である。従って、 QoS設定処理に よって確保された帯域の量により、伝送可能なパケットの量は変化する。なお、ここで いう伝送優先度は、 QoS保証された帯域以外の残り帯域内での相対的な伝送優先 度となる。
[0626] < Parameterized QoSの別の手法につ!、て >
第 2および第 3の実施形態においては、 Parameterized QoSの方式として、親局が送 信権を付与する手法 (無線 LANの規格である IEEE802. 1 leでは HCCA方式と呼 ばれる)について述べた力 別の方式を用いても良い。
[0627] 例えば、 IEEE802. l ieにおいては、 Admission Control付きの EDCAと呼ばれる 方式が規定されている。この方式では、各子局は QoSデータ伝送を希望する場合、 親局に対して QoSパラメータを送信する。親局は、要求された QoSを確保可能であ ると判断すれば要求を受け入れ、確保が不可能であると判断すれば要求を拒否する
[0628] 要求を受け入れた場合、 QoSを要求した子局に対し、送信を許可する時間(Mediu m Time)を通知する。各子局には平等に送信権が付与されるが、子局がパケットを送 信するたびにその送信に使用した時間を Medium Timeから減算し、 Medium Timeが 0 になった時点でその子局は送信できなくなる。結果的に、 Medium Timeを多く与えら れた子局がより多くの帯域を割り当てられる事になる。
[0629] この方式を用いる場合においても、親局に対して送信される QoS設定要求パケット 自体は同じであるので、本発明をそのまま実施できる。
[0630] < Prioritized QoSの場合につ!、て >
第 2および第 3の実施形態においては、 Parameterized QoSによって QoSを実現す る方法について述べた力 Prioritized QoSを使用して QoSを実現しても良い。
[0631] 具体的には、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81によって指定された QoS種別に応じて、 パケットの伝送優先度を変化させることが考えられる。
[0632] 例えば、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60· 70· 80において設定された QoS種 別とフロー識別情報とを、 QoS設定要求パケットを用いてコンテンツ送信側の PLCァ ダプタ 50に通知し、 PLCアダプタ 50は、 QoS設定要求パケットにより通知された Qo S種別情報をパケットの伝送優先度に変換する。変換は、予め作成した変換テープ ルを保存しておき、変換時にそのテーブルに基づ 、て変換する事が考えられる。
[0633] コンテンツ送信側の PLCアダプタ 50は、データパケットをルータ 120から受信した ら、そのデータパケットを解析して得たフロー識別情報と、コンテンツ受信側の PLCァ ダプタ 60 · 70 · 80から通知されたフロー識別情報とを照合する。フロー識別情報が合 致した場合は、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 60 · 70 · 80から通知された伝送優 先度に従い、データパケットを伝送する。
[0634] このような方法により、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81によって受付された QoS種別に 応じて、パケットの伝送優先度を変化させることが実現可能である。
[0635] < QoS種別受付部の他の構成例につ!/、て >
第 2および第 3の実施形態においては、 QoS種別受付部 61 · 71 · 81として、 3段階 スライド式の切り替えスィッチについて述べた力 QoS種別受付部 61 · 71 · 81は他の 構成でも良い。
[0636] 切り替え可能な段階数は任意の数で良いが、選択可能な段階数を増やし過ぎると ユーザにとって分力り難くなると 、う弊害が生じる。
[0637] なお、スィッチの選択状態は、ユーザにより目視確認できれば、ユーザにとっては 設定状態がより分り易いので望ましいが、これは必須ではない。例えば、一つのプッ シュスィッチのみを設け、そのスィッチが押される度に循環的に QoS種別情報が切り 替わる物でも良い。例えば、プッシュスィッチを押す度に、 QoS種別情報が、「HD映 像」、「SD映像」、「OFF」、「HD映像」 t ヽぅ順序で切り替わる事が考えられる。
[0638] 伝送するコンテンツのビットレートに対して、確保される伝送帯域の QoSが十分でな
い場合、コンテンツ受信側の PLCアダプタにおいては、結果的に映像の乱れが生じ る。そこで、乱れが生じた際、ユーザはスィッチを操作し、優先度設定の変更を繰り返 し試み、最もコンテンツの再生状態が改善された時点でスィッチの操作を終了すれ ば良い。
[0639] また、スィッチとは別に表示装置を設け、その表示装置上にスィッチの状態を表示 しても良い。例えば液晶画面にスィッチの状態を表示する事が考えられる。この表示 装置は、 PLCアダプタにおける他の状態を表示するためのものと共用することも考え られる。例えば上記のプッシュスィッチを押すたびに表示装置における QoS種別の 表示を切り替える事が考えられる。
[0640] < QoS種別の他の例について >
QoS種別としては、上記で述べた以外の区分も考えられる。例えば、「映像」「音声 」「その他」というように、受信されるデータの種類を示す区分でも良い。
[0641] 映像や音声などのデータの種類が決定されれば、 QoSパラメータはある程度予測 可能である。そこで、帯域割り当ての頻度、期間、順序などのパラメータを、コンテン ッ受信側の PLCアダプタ 60 · 70 · 80にお!/、てテーブル等として所持しておき、 QoS 設定要求パケットにより指定すればよい。具体的な値は実験等により事前に最適な 値を算出しておく事が考えられる。
[0642] また、 QoS種別の区分は、「TV」「電話」「その他」等のように、 PLCアダプタ 60 · 70 • 80のイーサネット側に接続される装置の種類を示す区分でも良 、。この区分では、 「映像」「音声」「その他」を指定する場合と比べ、内部処理としては同様になるが、設 定を行うユーザの観点からは、何を接続するかという指定方法のほうが分り易い。
[0643] また、「20インチ」「37インチ」「45インチ」等のように、 PLCアダプタ 60 · 70 · 80のィ ーサネット側に接続される装置 (TV等)の表示画面サイズを示す区分でも良!ヽ。表示 画面サイズが大きな装置ほど、大きなビットレートの映像を伝送する可能性が高 、の で、より大きな帯域を確保する事が考えられる。
[0644] また、 「1920 X 1080 (フルスペックハイビジョン)」「1366 X 768 (ハイビジョン)」「6 40 X 480 (非ハイビジョン)」等のように、 PLCアダプタ 60 · 70 · 80のイーサネット側に 接続される装置 (TV等)の表示解像度を示す区分でも良い。表示解像度が大きな装
置ほど、大きなビットレートの映像を伝送する可能性が高いので、より大きな帯域を確 保する事が考えられる。
[0645] また、「6Mbps」「12Mbps」「24Mbps」等のように、 PLCアダプタ 60· 70· 80経由 で受信されるコンテンツのビットレートを示す区分でも良い。 QoSパラメータのうち、最 も重要な値はビットレートであり、それ以外のパラメータについては、実際に伝送され るデータの特性と不一致があっても伝送品質に影響が出ない場合が多い。よって、ビ ットレート以外の値は何らかの固定値として、ビットレートのみをスィッチで切り替える という方法でも、ある程度の QoSの確保は可能である。
[0646] また、「有料コンテンツ」「無料コンテンツ」等のように、 PLCアダプタ 60· 70· 80経由 で受信されるコンテンツが有料力どうかを示すものでもよい。
[0647] VoDサービスにお!/、て、視聴するコンテンツには、有料のコンテンツと無料のコン テンッとが存在する。例えば、最新の映画は有料である力 ニュース番組や CMを含 む番組は無料であったりする。
[0648] このようなときに、ユーザが今力 受信するコンテンツが有料であるか無料であるか を PLCアダプタ 60· 70· 80に設けられたスィッチにより指定し、「有料コンテンツ」が 指定された場合には、 QoSを確保して高品質に伝送し、「無料コンテンツ」が指定さ れた場合には、 QoSを確保せずに通常の伝送を行う事が考えられる。
[0649] コンテンツのビットレートによって利用料金が異なるような場合は、単にコンテンツが 有料か無料かだけではなぐ「高価格コンテンツ」「低価格コンテンツ」「無料コンテン ッ」と!、う区分を用いて、コンテンツの価格に応じた QoSを指定できるようにしてもょ ヽ
[0650] また、スィッチを 2段階切り替えとし、 QoS種別の区分として「QoS必要」「QoS不要
」を用いて、ユーザがその PLCアダプタにおいて QoSを必要とするか否かの情報を 指定できるようにしても良い。
[0651] 「QoS必要」が指定された場合は QoSを確保し、「QoS不要」が指定された場合は
QoSを確保しな 、事が考えられる。
[0652] 「QoS必要」および「QoS不要」の設定に際し、ユーザは、 PLCアダプタに接続され る装置においてデータを受信する際の QoS要否を、上記の条件 (受信するデータの
種類や接続される装置の種類など)から総合的に判断し設定する事が考えられる。
[0653] なお、上記の QoS種別の区分を組み合わせて使用しても良い。例えば、「映像」お よび「24Mpbs」の組合せや、「音声」および「6Mbps」の組合せという指定をする事 が考えられる。
[0654] この場合、複数のスィッチを設け、複数の QoS種別を指定できる(3段階のスィッチ をふたつ設ける)ようにしても良いし、一つのスィッチでより複雑な QoS種別を指定で きる(9段階のスィッチを一つ設ける)ようにしても良 、。
[0655] また、 QoSの要否を指定するためのスィッチと、 QoS種別を指定するためのスイツ チとの両方を組み合わせて使用してもよい。
[0656] 例えば、「QoS必要」と「QoS不要」とを切り替えるスィッチと、「SD映像」と「HD映 像」とを切り替えるスィッチを組み合わせることが考えられる。この場合、ユーザが操 作するのは基本的には「QoS必要」と「QoS不要」を切り替えるスィッチのみとする。よ り細か 、設定を行 、た 、場合にのみ、 QoS種別の設定を変更する事が考えられる。
[0657] 「SD映像」や「HD映像」の設定は変更できなくても良 、から簡単に使用した!/ヽと ヽ うライトユーザに対しては、 QoSの要否のみを指定させるという簡便な操作を提供し、 より細力 、設定を行 ヽた 、ヘビーユーザに対しては、詳細な操作方法を提供する事 が可能となる。
[0658] また、 QoS要否のスィッチは PLCアダプタの前面に設置し、 QoS種別のスィッチは 背面に設置する等すれば、ライトユーザが意図せずに QoS種別の設定を変更してし ま 、、問題なく動作して 、た環境を崩してしまう事態を防止する事ができる。
[0659] また、「許容遅延小」「許容遅延中」「許容遅延大」というように、 PLCアダプタ 60· 7 0· 80経由で受信されるコンテンツについて、どの程度の遅延が許容されるかを示す 区分でも良い。許容される遅延が小さいコンテンツほど、高頻度で送信権が付与され るような QoSパラメータを用いて QoS設定を行う事が考えられる。
[0660] また、「許容エラー小」「許容エラー中」「許容エラ一大」というように、 PLCアダプタ 6 0· 70· 80経由で受信されるコンテンツについて、どの程度のエラーが許容されるか を示す区分でも良い。許容されるエラー率が低いコンテンツについては、再送機会が 多く与えられてエラー率が低下するような QoSパラメータを指定して QoS設定を行う
事が考えられる。
[0661] また、「許容ジッター小」「許容ジッター中」「許容ジッター大」というように、 PLCァダ プタ 60· 70· 80経由で受信されるコンテンツについて、どの程度のジッターが許容さ れるかを示す区分でも良い。ジッターとは伝送遅延の揺らぎである。許容されるジッタ 一が低いコンテンツについては、再送機会が与えられる時間間隔がなるべく等しくな るような QoSパラメータを指定して QoS設定を行う事が考えられる。
[0662] < QoS種別の別の指定方法 >
上述した、 QoS種別の各区分は、ユーザにより直接指定される以外に、 PLCァダ プタ 60 · 70 · 80のイーサネット側に接続される装置により指定されてもよい。
[0663] 現状では、イーサネット側に接続される装置は、 QoSデータ伝送を想定して実装さ れていない事が多い。しかし、将来的にこれらの装置がより高機能化し、自局が受信 するデータの種類などに応じて QoS種別を決定できるようになると考えられる。その 場合、ユーザがスィッチにより QoS種別を指定する代わりに、これらの装置が PLCァ ダプタ 60· 70· 80に対して何らかの指示を出す事により、 QoS種別を指定することが 考えられる。
[0664] 例えば、 PLCアダプタ 60· 70· 80に接続された装置力 イーサネットによる通信を 用いて指示を出す事が考えられる。そのような場合を想定し、 PLCアダプタ 60· 70· 80では、スィッチによる QoS種別の指定の受け付けと、イーサネット側に接続された 装置による QoS種別の指定の受け付けとの両方が可能となるように実装してもよい。
[0665] また、イーサネット側に接続された装置力もの QoS種別の指定の受け付け、または 、ユーザによる QoS種別の指定の受け付けの、どちらか一方だけを行う構成でもよい 。この場合、どちらの設定を有効にするかを、ユーザに選択させても良いし、予め有 効にする受け付け方法を決めてぉ ヽても良 、。
[0666] イーサネット側に接続された装置がユーザにより指定された QoS種別を無効にでき る制御を行う構成でも良い。
[0667] く PLCアダプタにハブを介して複数の装置を接続した場合の構成について > コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70· 80に、イーサネットのハブを介して複数のィ ーサネット機器 (例えば、 STB、 PCなど)を接続してもよい。このような接続形態にお
ける処理の内容について以下に説明する。以下では、図 15に示すように、 PLCァダ プタ 70に、ハブ 77を介して TV受像器 150と PC 110とが接続されて 、る場合につ!ヽ て説明する。なお、当該接続形態を、第 2の実施形態に適用してもよい。
[0668] コンテンツ送信側の PLCアダプタ 60は、コンテンツ受信側の PLCアダプタ 70とィ ーサネットによって接続されている TV受像器 150PC110のイーサネットアドレスを得 るために、ブリッジ情報要求パケットを PLCアダプタ 70に送信する。
[0669] PLCアダプタ 70のブリッジ部 78は、自局に接続されている全てのイーサネット機器 のアドレス(すなわち、 TV受像器 150および PC110のアドレス)を含めたブリッジ情 報通知パケットを作成し、 PLC通信部 65a介して PLCアダプタ 60へ返送する。
[0670] PLCアダプタ 60のブリッジ部 68は、 PLCアダプタ 70のアドレスと TV受像器 150お よび PC110のアドレスとを対応付けて、自身が使用可能な記憶部(不図示)に格納さ れて 、るブリッジテーブルに保存する。
[0671] PLCアダプタ 70のトリガ検出部 79は、データパケットを受信した場合に、トリガ検出 処理として、自局に接続されているイーサネット機器のアドレスごとに、データパケット の個数またはデータパケットを受信した頻度を自らが利用可能な記憶部 (不図示)に 保存する。
[0672] トリガ検出部 79は、上記個数または頻度が閾値以上になったことを検出すると、 Qo S種別管理部 72に対して QoS設定処理を開始するよう指示する。 QoS種別管理部 7 2は、接続要求パケットを生成し、 PLC通信部 75aを介して PLCアダプタ 60に送信 する。
[0673] PLCアダプタ 60の QoS種別管理部 62は、接続要求パケットに含まれるものと同じ QoSパラメータを含めた QoS設定要求パケットを作成し、 PLCアダプタ 50に送信す る。
[0674] QoS設定要求パケットを受け取ると、 PLCアダプタ 50の QoS制御部 54は、フロー に対して GLIDを割り当て、 QoSパラメータを基にその GLIDのための帯域割り当て のスケジューリングを行う。 QoS制御部 54は、 QoS要求の受け入れ可否を示す情報 ( Result Code)および GLIDを含めて QoS設定通知パケットを生成し、 PLCアダプタ 60 (送信局)と PLCアダプタ 70 (受信局)との両方に送信する。 QoS設定通知パケットに
は、 PLCアダプタ 70のアドレスも含まれている。
[0675] PLCアダプタ 60のブリッジ部 68は、 QoS設定通知パケットを受け取ると、 QoS設定 通知パケットに含まれる PLCアダプタ 70のアドレスを、ブリッジテーブルで検索し、 P LCアダプタ 70に接続されて 、る全てのイーサネット機器のアドレスを取得する。プリ ッジ部 68は、取得したアドレスを QoS種別管理部 62へ出力する。
[0676] QoS種別管理部 62は、これらのアドレスと、 QoS設定通知パケットに含まれる GLI Dとを対応付けて Classifyルール(対応テーブル)を作成し、作成した Classifyルール を QoS制御部 64へ出力する。
[0677] PLCアダプタ 60がハードディスクレコーダ 170からデータパケットを受信すると、 Qo S制御部 64は、 Classifyルールにおいて、 PLCアダプタ 70に関して複数のイーサネ ットアドレスが登録されていることを検出した場合、登録されている全てのアドレスに ついて、受信したデータパケットの宛先アドレスと合致するかどうかを判定する。ァドレ スが合致した場合に、 QoS制御部 64は、 Classifyルールに登録されている GLIDが、 そのデータパケットの GLIDであると判定する。
[0678] PLCアダプタ 50は、帯域割り当てスケジュールに従 ヽ、 GLIDと送信権付与開始 時刻と送信権付与終了時刻とを含めたビーコンパケットを PLCアダプタ 60· 70· 80 へ送信する。
[0679] PLCアダプタ 60の QoS制御部 64は、先の Classifyルールによりデータパケットの G LIDを導出しており、ビーコンパケットを受信して、該当する GLIDに対応する送信権 付与開始時刻と送信権付与終了時刻とにより示される期間にデータパケットを、 PLC 通信部 65aを介して PLCアダプタ 70へ送信する。
[0680] <トリガ検出を送信側の PLCアダプタで行う場合にっ 、て >
トリガ検出を送信側の PLCアダプタで行ってもよい。すなわち、第 2の実施形態で は、 PLCアダプタ 50が、第 3の実施形態では、 PLCアダプタ 60がトリガ検出を行って ちょい。
[0681] 送信側の PLCアダプタのブリッジ部は、イーサネット側(ルータ 120またはハードデ イスタレコーダ 170)力もパケットを受信した時に、トリガ検出の有無に関わらず、ブリツ ジテーブルを参照して、宛先の PLCアダプタのアドレスを特定する。この時に、トリガ
検出部は、宛先の PLCアダプタごとに、パケットの個数またはパケットを受信した頻度 を記憶部に保存することで、トリガ検出が可能となる。トリガ検出方法は、受信側の PL Cアダプタで行う場合と同様である。
[0682] <状態提示部の変更例について >
QoSの状態を提示する状態提示部 56 · 66 · 76 · 86は、他の情報を提示するための 提示部と共用のものであってもよい。この構成により、状態提示部として実装する LE D等の個数を減らすことができる。上記他の情報とは、例えば、電源状態、通信端末 同士のリンク状態または通信速度、当該 PLCアダプタが親局か子局であるかという情 報である。
[0683] また、状態提示部 56 · 66 · 76 · 86は、 QoS設定処理及び QoS解放処理の結果か ら導出される QoS設定状態をユーザに提示してもよい。例えば、 QoS設定されてい ると、状態提示部としての LEDが点灯し、 QoS解放されると LEDが消灯するように、 QoS種別管理部は状態提示部を制御してもよい。 QoS設定処理の状態が、データ 通信の相手局から通知される場合には、 QoS種別管理部は、データ通信の相手局 から通知された、当該相手局における QoS設定処理の状態に基づいて状態提示部 を制御する。換言すれば、状態提示部は、データ通信の相手局から通知された、当 該相手局における QoS設定処理の状態に基づいて提示を行う。逆に、 QoS設定処 理の状態をデータ通信の相手局へ通知する PLCアダプタの QoS種別管理部は、デ ータ通信の相手局に対し、 QoS設定処理および QoS解放処理の結果から導出され る QoS設定状態を、 PLC通信部を介して通知する。
[0684] < QoS種別の変更例について >
QoS種別して、 TV150の解像度に対応する区分を設けてもよい。例えば、走査線 の数(1080、 750、 525本)に対応する QoS種別を設けてもよいし、インターレース 方式かプログレッシブ方式かに対応する QoS種別を設けてもょ 、し、それらを組み合 わせてもよい。なお、走査線の数が増えると、好ましい QoSのレベルは高まり、インタ 一レース方式よりもプログレッシブ方式の方が、好ましい QoSのレベルは高い。
[0685] < QoS設定完了時間の提示方法にっ 、て >
LEDの発光色を段階的に変化させ、あとどれくらいの時間が経過すると QoS設定
が完了する力をユーザに提示する場合に、赤、黄、緑という順序で段階的に変化さ せてもょ 、し、 LEDの点滅間隔を次第に短くしてもょ 、。
[0686] また、 QoS設定が完了するまでの時間を STBに接続されているテレビモニタに表 示してもよい。この場合、残り時間を表示してもよいし、プログレスバー等を表示しても よい。
[0687] このような構成を実現させるためには、 PLCアダプタ 70のイーサネット通信部 75b は、 QoS設定が完了するまでの時間を示す時間情報を STB100へ出力し、 STB10 0は、当該時間情報を映像に重畳させて、自装置に接続されているテレビへ送信す ればよい。
[0688] < QoS種別受付部の構成例につ!/、て >
QoS種別受付部がプッシュスィッチである場合、多色発光の LEDを QoS種別受付 部の近傍に設け、発光色によって QoS種別の設定状態を示してもよい。例えば、第 1 の実施形態における「高優先度」を緑で示し、「中優先度」を橙で示し、「低優先度」を 赤で示してもよい。また、第 2の実施形態および第 3の実施形態における、「HD」映 像を緑で示し、「SD映像」を橙で示し、「OFF」を赤で示してもよい。また、プッシュス イッチそのものを発光させてもょ 、。
[0689] プッシュスィッチを押す時間を変化させることによって、入力される QoS種別を変化 させてもよい。例えば、プッシュスィッチを押す時間が長いほど、優先度が高くなる、 または、多くの帯域が確保されるようにしてもよい。例えば、押下時間が 1秒以内であ れば、低優先度、 5秒以上 10秒未満であれば、中優先度、 10秒以上であれば、高 優先度が入力される構成にしてもよい。
[0690] また、 QoS種別受付部としてのプッシュスィッチを、他の操作命令を入力するため のスィッチとして用いてもよい。例えば、プッシュスィッチの押下時間が 1秒未満であ る場合には、「ペアリング動作」を命じる命令が入力され、 1秒以上である場合には、 QoS種別を指定するための命令が入力されるようにしてもよい。なお、「ペアリング動 作」とは、 PLCアダプタ同士をひとつのネットワークとして認識させるための初期設定 である。
[0691] また、 QoS設定が完了するまでの時間を STBに接続されているテレビモニタに表
示する場合と同様の構成で、 QoS種別の設定状態をテレビモニタに表示してもよ 、。
[0692] くトリガ検出処理に関わる変更例について〉
トリガ検出部が、トリガを検出する条件をユーザが変更できる構成にしてもよい。例 えば、パケットの受信個数、受信頻度、ビットレートの閾値、パケット解析の頻度また はトリガを検出するためのプロトコルをユーザが変更できる構成にしてもよい。上記条 件を変更するために、 PLCアダプタにコンピュータを接続し、専用のユーティリティソ フトを用いて直接設定を変更できるようにしたり、 PLCアダプタに HTTPサーバの機 能を内蔵させ、 HTTPサーバが提供する設定画面 (HTMLなどで記述)で PLCァダ プタの設定を変更できるようにしてぉ 、て、 PLCアダプタに接続した PLCアダプタか ら Webブラウザで上記設定画面にアクセスして当該条件を変更してもよ 、し、 PLCァ ダプタに、上記条件を変更するための入力部を設けてもよい。
[0693] < QoSスィッチについて >
イーサネット側に接続される装置 (PLCアダプタに接続されるイーサネット機器、つ まり、第 2の実施形態における STBや PC、および第 3の実施形態における TVなど) に QoSスィッチを設け、イーサネット機器が、その設定状態を PLCアダプタへ送信し 、その後の QoS設定処理を行うような構成としてもよい。
[0694] <各実施形態における送信時の QoS種別指定について >
なお、第 1から第 3の実施形態においては、通信装置 (PLCアダプタ)がデータを受 信する際の QoS種別を指定する方法について述べたが、通信装置 (PLCアダプタ) がデータを送信する際の QoS種別を指定できるようにしてもよい。
[0695] 一つの通信装置 (PLCアダプタ)が送信と受信の両方を行う場合、送信用の QoS 種別受付部と受信用の QoS種別受付部を設けても良いし、一つの QoS種別受付部 により送信と受信と両方の QoS種別を受付できるようにしても良い。
[0696] また、送信側と受信側との両方にて、 QoS種別が指定されて ヽる場合、それら QoS 種別の平均をとつた QoS種別が指定されたものとして、 QoS設定を行ってもよいし、 送信側もしくは受信側の何れかの QoS種別のみを参照し、他方の QoS種別の設定 は無視する事も考えられる。
[0697] このようなポリシーがユーザに周知されて 、なければ運用に支障を来たすと考えら
れるので、ポリシーをマ-ユアルに記載する事などが考えられる。
[0698] なお、第 2および第 3の実施形態において、 QoS種別受付部 51 · 61 · 71 · 81を設 けず、予め決められた QoS種別や QoSパラメータを用いて QoS設定を行う構成とし ても良い。この場合、ユーザは情報を入力しなくとも、 PLCアダプタ 50· 60· 70· 80が 自動的に QoS設定を行うので、 STB90- 100, PC110、 TV受像機 150 · 160等の Q oS設定の指示を出せないイーサネット端末が受信するフローについて、 QoSが確保 されたデータ伝送を行う事が可能となる。
[0699] また、 QoS種別受付部としての QoSスィッチにおいて、伝送帯域を保証するための 設定(Parameterized QoS)、優先制御を行うための設定(Prioritized QoS)および Qo S設定を行わない設定を選択できる構成にしてもよい。すなわち、 QoS種別受付部 は、 QoS種別として、同じ QoS制御下の PLCアダプタ以外の PLCアダプタに対する 、自装置のデータ受信の優先度、および、自局へ送信されるデータのビットレート (伝 送帯域)を示す情報を選択的に受け付けてもよい。このような構成を実現した場合の 処理に関し、受信側の PLCアダプタが QoS設定要求パケット及び QoS解除要求パ ケットを送信する場合 (第 2の実施形態に相当)の例について、以下に説明する。な お、送信側の PLCアダプタが QoS設定要求パケット及び QoS解除要求パケットを送 信する場合 (第 3の実施形態に相当)についても同様である事は自明なので、その説 明を省略する。
[0700] <帯域保証から優先制御への変更 >
QoSスィッチが、帯域保証から優先制御に変更された場合、受信側の PLCァダプ タの QoS種別管理部は、優先制御への変更を要求する QoS設定要求パケットを送 信側の PLCアダプタへ送信する。しかし、優先制御への変更に失敗する可能性があ るので、すぐには、それまで確保していた伝送帯域を解放することを要求する QoS解 除要求パケットを親局である PLCアダプタへ送信しな 、。 QoS設定要求パケットに対 する応答として、 QoS設定通知パケットを受信する事により、優先制御への変更が成 功したかどうかがわかる。
[0701] 優先制御への変更が成功した場合、受信側の PLCアダプタの QoS種別管理部は 、上記 QoS解除要求パケットを親局である PLCアダプタへ送信する。これにより、確
保されて!ヽた帯域は解放される。
[0702] また、受信側の PLCアダプタの QoS種別管理部は、状態提示部を介して、 QoS設 定に成功したことをユーザに報知する。
[0703] 一方、優先制御への変更に失敗した場合、受信側の PLCアダプタの QoS種別管 理部は、 QoS解除要求パケットを親局の PLCアダプタへ送信せずに(すなわち、デ ータ伝送帯域を解放せずに)、帯域保証されたデータの受信を継続する。この場合、 受信側の PLCアダプタの QoS種別管理部は、状態提示部を介して、 QoS設定に失 敗したことをユーザに報知する。また、 QoS種別が優先制御に設定されているが、デ ータは帯域保証伝送されて 、る状態となって 、ることをユーザに報知してもよ 、。
[0704] <優先制御から帯域保証への変更 >
QoSスィッチが、優先制御から帯域保証に変更された場合、受信側の PLCァダプ タの QoS種別管理部は、帯域保証への変更を要求する QoS設定要求パケットを親 局である PLCアダプタへ送信する。 QoS設定要求パケットに対する応答として、 QoS 設定通知パケットを受信する事により、帯域保証への変更が成功したかどうかがわか る。
[0705] 帯域保証への変更が成功した場合、受信側の PLCアダプタの QoS種別管理部は 、上記 QoS解除要求パケットを送信側の PLCアダプタへ送信する。これにより、デー タパケットに付与される優先度がデフォルト値に戻る。
[0706] また、受信側の PLCアダプタの QoS種別管理部は、状態提示部を介して、 QoS設 定に成功したことをユーザに報知する。
[0707] 一方、優先制御への変更に失敗した場合、受信側の PLCアダプタの QoS種別管 理部は、 QoS解除要求パケットを送信側の PLCアダプタへ送信せずに (すなわち、 優先度の設定をオフにせずに)、優先制御されたデータの受信を継続する。この場 合、受信側の PLCアダプタの QoS種別管理部は、状態提示部を介して、 QoS設定 に失敗したことをユーザに報知する。また、 QoS種別が帯域保証に設定されている 力 データは優先制御伝送されている状態となっていることをユーザに報知してもよ い。
[0708] 〔第 4の実施形態〕
本実施形態では、受信側の PLCアダプタ 300に、イーサネット機器を接続するため の出力ポートが複数設けられており、当該 PLCアダプタ 300に複数のイーサネット機 器が接続されている接続形態について説明する。なお、既に第 1〜3の実施形態に おいて説明済みの処理に関しては、その説明を省略または簡略ィ匕している。また、 本実施形態では、 Parameterized QoS (帯域保証)により QoS制御を行う場合の例に ついて主に説明する力 後述するように、本実施形態に Prioritized QoS (優先制御) を適用してもよい。
[0709] <通信ネットワーク 400の構成について >
図 16は、本実施形態における通信ネットワーク 400の構成図である。同図に示すよ うに、通信ネットワーク 400は、図 6に示す第 2の実施形態における通信ネットワーク に類似した接続形態を有しているが、第 2の実施形態とは異なり、 PLCアダプタ 50の 代わりに PLCアダプタ 200が PLCネットワークにつながって!/、る。 PLCアダプタ 200 は、第 2の実施形態における PLCアダプタ 50と同様に、親局としての機能を有してい るデータ送信側の通信装置である。なお、 STB100には TVが接続されている力 発 明の本質とは関係な ヽため図示して ヽな 、。
[0710] PLCアダプタ 200からデータを受信する受信側の通信装置として PLCアダプタ 30 0が PLCネットワークにつながつている。受信側の通信装置として PLCアダプタ 300 以外の PLCアダプタも PLCネットワークにつながつていてもよいが、当該 PLCァダプ タは図示されていない。
[0711] PLCアダプタ 300は、 3つの入出力ポート(第 1ポート 331、第 2ポート 332、第 3ポ ート 333)を備免ており、第 1ポート 331に ίま、 STB100力 第 3ポート 333に ίま、 PC1 10が接続されている。
[0712] すなわち、 PLCアダプタ 300は、 PLCネットワークからデータパケットを受信し、受 信したデータパケットを、自装置に通信可能に接続されたイーサネット機器へ出力す る通信装置であり、イーサネット機器へデータを出力するための複数の入出力ポート (出力ポート)を備えている。
[0713] PLCアダプタ 200も 3つの入出力ポート(第 1ポート 231、第 2ポート 232、第 3ポート 233)を備えており、第 2ポート 232にルータ 120が接続されている。ただし、 PLCァ
ダプタ 200に 3つの入出力ポートを設ける必要は必ずしもなぐ PLCアダプタ 200は、 少なくとも 1つの入出力ポートを備えて 、ればよ 、。
[0714] く PLCアダプタ 300の構成について >
図 17は、 PLCアダプタ 300の外観を示す斜視図である。同図に示すように、 PLC アダプタ 300は、筐体 350、電源プラグ 351およびコード 352を備えている。電源プラ グ 351をコンセントに挿入することにより、 PLCアダプタ 300を PLCネットワークに接 続することができる。
[0715] また、 PLCアダプタ 300は、自装置の電源状態を示す電源状態提示部 341、 PLC ネットワークへの接続状態を示す PLC状態提示部 342、 QoS制御の状態を示す Qo S状態提示部 305、ユーザが QoS種別を入力するためのスライド式スィッチである Q oS種別指定部 (QoS種別指定手段) 301を備えている。
[0716] QoS状態提示部 305は、状態提示部 56 · 66 · 76 · 86と同様に、例えば、 LEDから なるものである。 QoS状態提示部 305の点灯動作は、状態提示部 56 · 66 · 76 · 86と 同様のものである。例えば、 QoS制御の要求が満たされれば緑色に点灯し、満たさ れない場合には黄色に点灯し、 QoS制御がオフの場合には赤色に点灯する。
[0717] QoS種別指定部 301は、図 8に示す QoS種別受付部 51 · 61 · 71 · 81と同様のもの である。すなわち、 QoS種別指定部 301は、 QoS制御の種別を示す QoS種別情報 をユーザが指定するためのものである。また、 QoS種別指定部 301を操作することに よって入力される QoS種別である「HD (High Definition)映像」および「SD (Standard Definition)映像」も、上述のものと同様のものである。
[0718] 図 17に示すように、 QoS種別指定部 301の近傍に設けられた、「HD」、「SD」およ び「OFF」という表示部は、ユーザに QoS種別を提示する QoS種別提示手段である 。なお、 LEDの点灯状態または発光色を変化させることにより、ユーザが指定した Qo S種別を提示してもよい。
[0719] PLCアダプタ 300が備える 3つの出力ポートのうち、第 1ポート 331のみが QoS制 御の対象 (QoS制御対象入出力ポート)となっており、第 2ポート 332および第 3ポー ト 333にイーサネット機器を接続しても、当該イーサネット機器に送信されるデータに 対しては、 QoS制御は行われない。すなわち、 PLCアダプタ 300が有する複数の入
出力ポートのうち、どの入出力ポートが、 QoS制御対象入出力ポート(QoS対象出力 ポート)であるかが、予め決められている。
[0720] なお、 QoS制御対象入出力ポートを 1つに限定する必要はなぐ QoS制御対象入 出力ポートを複数設けてもよい。また、 PLCアダプタ 300が備える入出力ポートの数 も 3つに限定されず、 2つでも、 4つ以上でもよい。
[0721] 図 18は、 PLCアダプタ 300の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように 、 PLCアダプタ 300は、上述の構成に加えて、種別情報取得部 302、記憶部(QoS 種別記憶手段) 320、 QoS制御部 310、トリガ検出部 306、ブリッジ部 307、 PLC通 信部(送信手段) 308およびイーサネット通信部 330を備えて ヽる。
[0722] 記憶部 320は、 QoS種別テーブル 321、 QoS制御情報変換テーブル 322、ポート テーブル 323およびトリガ検出テーブル 324を格納する。また、どの入出力ポートが QoS制御対象入出力ポートであるかを示す情報も、初期設定情報 325として記憶部 320に格納されている。
[0723] 種別情報取得部 302は、 QoS種別指定部 301を介してユーザが入力した QoS種 別を取得し、 QoS種別を記録するための QoS種別テーブル 321に当該 QoS種別を 記録する。種別情報取得部 302は、 QoS種別を記録した QoS種別テーブル 321を 記憶部 320に格納する。すなわち、記憶部 320は、 QoS制御の種別を示す QoS種 別情報を記憶する。
[0724] 図 19は、 QoS種別テーブル 321の一例を示す図である。同図に示すように、 QoS 種別テーブル 321は、入出力ポートと、当該入出力ポートから出力されるデータを対 象とした QoS制御の QoS種別とが対応付けられたテーブルである。本実施形態では 、 QoS制御の対象となる入出力ポートは第 1ポート 331のみであるため、第 1ポート 3 31から出力されるデータを対象とした QoS制御の QoS種別(図 19に示す例では、「 HD」)が QoS種別テーブル 321に記録される。
[0725] QoS制御部 310は、コントローラ 311、 QoS設定要求パケットを生成する QoS設定 要求生成部 (QoS設定要求生成手段) 312、接続要求パケットを生成する接続要求 生成部 313および QoS制御情報変換部 314を備えている。
[0726] QoS制御情報変換部 314は、 QoS種別テーブル 321に示される QoS種別を、 PL
Cアダプタ 200が QoS制御を行うときに用いる QoSパラメータ(QoS制御情報)に変 換する。 QoS制御情報変換部 314は、この変換を、 QoS制御情報変換テーブル 32 2を参照することによって行う。
[0727] 図 20は、 QoS制御情報変換テーブル 322の一例を示す図である。同図に示すよう に、 QoS制御情報変換テーブル 322は、 QoS種別と QoSパラメータとの対応関係を 示すテーブルである。同図に示す例では、 QoS種別である「SD」および「HD」と、 Q oS制御において確保される帯域 (必要帯域)とがそれぞれ対応付けられている。な お、 QoSパラメータとして、必要帯域以外のものを QoS制御情報変換テーブル 322 に登録してもよい。 QoSパラメータの例としては、許容される伝送遅延、許容される伝 送遅延の揺らぎ、伝送されるパケットのサイズの平均値、最小値、最大値等、複数の 値などが考えられる。
[0728] コントローラ 311は、 QoS制御部 310の各機能ブロックを制御する。
[0729] トリガ検出部 306は、トリガ検出テーブル 324を用いて、第 1ポート 331から出力され るデータに対応した QoS制御の必要性の有無を判定する。トリガ検出部 306におけ る処理の詳細については後述する。
[0730] PLC通信部 308は、上述の PLC通信部 55a、 65a、 75a, 85aと同様のものであり、 QoS設定要求生成部 312が生成した QoS設定要求パケット等を、 QoS制御を行う P LCアダプタ 200へ送信する。
[0731] イーサネット通信部 330は、イーサネットを介して自装置に接続されたイーサネット 機器に対するパケットの送受信を行う。イーサネット通信部 330は、イーサネットから 受信したパケットの送信元アドレス(当該パケットを送信したイーサネット機器のァドレ ス (イーサネットアドレス))と、当該パケットを受信した入出力ポートとが対応付けられ たポートテーブル 323を生成し、生成したポートテーブル 323を記憶部 320に格納す る。上記イーサネットアドレスは、イーサネット機器から自装置へ送信された何らかの ノ ケット(どのようなものでもよい)に付与された送信元のアドレスを検出することにより 取得できる。
[0732] 図 21は、ポートテーブル 323の一例を示す図である。同図に示すように、ポートテ 一ブル 323は、イーサネット機器のイーサネットアドレス (識別情報)と、当該イーサネ
ット機器が接続されている入出力ポートとを対応付けたテーブルである。同図におい ては、第 1ポート 331と STB100のイーサネットアドレス(E1)とが対応付けられている とともに、第 3ポート 333と PC110のイーサネットアドレス(E2)とが対応付けられてい る。
[0733] ブリッジ部 307は、ブリッジ部 68 · 78 · 88と同様に、 PLC通信部 308とイーサネット 通信部 330との間におけるパケットのブリッジングを行うとともに、 PLC通信部 308が 受信したパケットの送信先アドレスをトリガ検出部 306へ通知する。ブリッジ部 307は 、ポートテーブル 323を参照することによりブリッジングを行う。また、ブリッジ部 307は 、ブリッジ情報通知パケットを生成し、 PLC通信部 308を介して PLCアダプタ 200へ 送信する。
[0734] くトリガ検出部 306における処理について〉
トリガ検出部 306は、初期設定情報 325、 QoS制御情報変換部 314から出力され た QoSパラメータ、およびイーサネット通信部 330が生成したポートテーブル 323に 示されたイーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 324を生成する。図 22は、 トリガ検出テーブル 324の一例を示す図である。同図に示すように、トリガ検出テープ ル 324は、 QoS制御対象入出力ポートに接続されたイーサネット機器のイーサネット アドレスと、当該イーサネット機器へ送信されるデータパケットに対する QoS制御の Q oSパラメータと、当該データパケットの受信履歴情報とが対応付けられたテーブルで ある。なお、同図には、受信履歴として受信したデータパケットのパケットサイズの合 計が示されているが、他の受信履歴として、パケットの個数などをトリガ検出テーブル 324に記録してもよい。受信履歴としてどのような情報を記憶するかは、トリガ検出の アルゴリズムによって異なる。
[0735] PLC通信部 308がデータパケットを受信すると、ブリッジ部 307は、当該データパケ ットをトリガ検出部 306へ通知する。
[0736] トリガ検出部 306は、ブリッジ部 307からデータパケットを受け取ると、そのデータパ ケットから送信先アドレスを抽出し、トリガ検出テーブル 324に抽出したアドレスに合 致するアドレスフィールドを持つエントリが存在力どうかを調べるために、送信先ァドレ スとトリガ検出テーブル 324のアドレスとを照合する。合致するエントリが存在すれば、
受信履歴として必要な情報 (パケットサイズ、パケットの個数など)をさらに抽出し、トリ ガ検出テーブル 324の受信履歴フィールドに記録する。
[0737] そして、トリガ検出部 306は、特定の条件 (例えば、合計データサイズが特定値以上 となった場合、既定個数のパケットを受信した場合など)が満たされれば、その旨を示 すトリガ検出情報を QoS制御部 310へ出力する。
[0738] 本実施形態においては、トリガ検出テーブル 324には、 QoS制御対象入出力ポー トである第 1ポート 331に接続されたイーサネット機器である STB100のエントリだけ が存在し、そのエントリのアドレスフィールドは E1となっている。よって、送信先ァドレ スが E1となっているデータパケットを受信したら、そのデータパケットからパケットサイ ズをさらに抽出し、トリガ検出テーブル 324における STB100のエントリの履歴情報フ ィールドに、抽出したパケットサイズを加算する。そして、受信履歴フィールドが特定 の値以上となったら、トリガ検出情報を QoS制御部 310へ出力する。また、計測間隔 を決めておき、計測間隔ごとに合計パケットサイズをチェックする。また、チェックが終 わったら合計パケットサイズを 0にする。これにより、パケットサイズをチェックする際に 、(合計パケットサイズ ÷計測間隔)を計算することにより、受信ビットレートが算出され ることになる。この受信ビットレートがある閾値を上回った時にトリガ検出情報を QoS 制御部 310へ出力する。
[0739] データ伝送時にはコンテンツのデータパケットの他にも、制御用のパケットが伝送さ れる。例えば、 STB100に対しては、映像データの他にも、番組情報や HTMLなど の文字データなども伝送されて 、る。番組情報のパケットのみが伝送されて 、る段階 では、まだユーザは映像を視聴していないので、この時点では他の端末が帯域を利 用できるように、帯域を確保しないことが望ましい。単純に合計パケットサイズのみを 計測していると、番組情報が伝送されているだけでも、時間が経過すれば、帯域を取 得してしまう事になる。映像データに比べて番組情報などのパケットはビットレートが 低い(つまり、小さなパケットが低頻度で送信されるだけ)ので、ビットレートとしてトリガ 検出を行えば、映像データが伝送されるまでは帯域は確保されないことになる。また 、特定のビットレートを超える状態が一定時間以上続いた場合にトリガ検出を行って も良い。これにより、ファイルのダウンロードなどにより、一時的にビットレートが大きく
なり、すぐに小さくなるという場合に誤ってトリガ検出してしまうことを防止できる。
[0740] トリガ検出のための閾値としては、全てのポートにおいて同じ値としてもよいし、トリガ 検出のための閾値を QoS種別に応じて変化させてもよい。例えば、 QoS種別として HDが指定されている場合、必要な帯域は 16Mbpsであり、 SDが指定されている場 合は必要な帯域は 6Mbpsであるので、閾値も必要帯域に比例させて、 HDの場合は 閾値を 8Mbpsとし、 SDの場合は 3Mbpsとする事が考えられる。また、これらの閾値 をユーザが変更できるようにしてもよい。その場合、ポートごとに変更できるようにして も良 、し、全ポートで共通の閾値を変更できるようにしてもよ 、。
[0741] トリガ検出情報を受け取ると、 QoS制御部 310は、接続要求パケットを生成し、 PLC アダプタ 200へ送信する。
[0742] < PLCアダプタ 200の構成について >
図 23は、 PLCアダプタ 200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように 、 PLCアダプタ 200は、記憶部 220、 QoS制御部 210、トリガ検出部 206、ブリッジ部 207、 PLC通信部 208、イーサネット通信部 230、電源状態提示部 241、 PLC状態 提示部 242を備えている。なお、 PLCアダプタ 200の構成と PLCアダプタ 300の構 成とを同じものとしてもょ ヽが、送信側および受信側の PLCアダプタの機能を理解し やすくするために、送信側の機能と受信側の機能とを分けて説明する。
[0743] 記憶部 220は、ブリッジテーブル 223を格納している。
[0744] QoS制御部 210は、 QoS設定通知パケットを生成する QoS設定通知生成部 212、 接続通知パケットを生成する接続通知生成部 213、 QoS設定部(制御装置) 214お よび QoS制御部 210の各機能ブロックを制御するコントローラ 211を備えている。
[0745] QoS設定部 214は、 PLCネットワークにおける帯域割り当てのスケジュールを決定 し、 PLC通信部 208を介して、当該スケジュールに従いパケットを送信する。すなわ ち、 QoS設定部 214は、受信側の PLCアダプタへ送信するパケットの QoS制御を行 う。また、 QoS設定部 214は、フロー識別情報力も GLIDを導出して各 PLCアダプタ に帯域割り当てのスケジュールの通知を行うが、この処理は、上述した実施形態にお けるものと同様のものであり、本実施形態においては、送信局が親局の機能を包含し ており、スケジュールの通知は内部的に実施されるため、その説明を省略する。
[0746] トリガ検出部 206は、トリガ検出部 306と基本的に同様のものであり、トリガ検出テー ブル 224も、トリガ検出テーブル 324と同様のものである。なお、トリガ検出部 206は、 送信側の PLCアダプタにお 、てトリガ検出を行う場合に必要となるものであり、受信 側の PLCアダプタ 300においてトリガ検出を行う場合には不要である。
[0747] ブリッジ部 207は、第 2実施形態におけるブリッジ部 58とほぼ同様のものであり、 PL Cアダプタ 300の PLCアドレスと、 PLCアダプタ 300から送信されたブリッジ情報通知 パケットに含まれる、 PLCアダプタ 300に接続されている STB100および PC110の イーサネットアドレスとを対応づけたブリッジテーブル 223を生成する。ブリッジテープ ル 223は、公知のものを利用すればよぐその形式は特に限定されない。
[0748] イーサネット通信部 230は、ルータ 120との間でパケットの送受信を行う。
[0749] PLC通信部 208、電源状態提示部 241、 PLC状態提示部 242は、 PLC通信部 30 8、電源状態提示部 341、 PLC状態提示部 342とそれぞれ同様のものである。
[0750] <通信ネットワーク 400における処理の流れにつ!、て >
次に、各通信装置における処理の流れについて図 24を参照しつつ説明する。図 2 4は、第 4の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。
[0751] くイーサネット機器のアドレスの取得 >
PLCアダプタ 300のブリッジ部 307は、接続されている STB100および PC110の イーサネットアドレスを事前に取得している。 PLCアダプタ 300が STB100および PC 110から任意のパケットを受信したときに、イーサネット通信部 330は、当該パケットを 送信したイーサネット機器 (STB100または PC110)のイーサネットアドレスと、当該 パケットを受信した入出力ポートとを対応付けたポートテーブル 323を生成し、生成し たポートテーブル 323を記憶部 320に格納する(図 24における「アドレス記憶」)。
[0752] < QoS種別受付処理 >
STB100において HD映像コンテンツの受信を望む場合、ユーザは、 STB100力 S 接続されている PLCアダプタ 300において、 QoS種別指定部 301を操作することに より、 QoS種別情報として「HD映像」を指定する。
[0753] 種別情報取得部 302は、ユーザが入力した QoS種別情報を QoS種別指定部 301 より取得する。種別情報取得部 302は、この QoS種別情報を取得すると、 QoS種別
テーブル 321に当該 QoS種別情報を記録する。種別情報取得部 302は、 QoS種別 情報を記録した QoS種別テーブル 321を記憶部 320に格納する(図 24における「Q oS種別指定」)。
[0754] < QoS制御情報変換処理 >
QoS種別テーブル 321が格納されると、 QoS制御情報変換部 314は、 QoS制御 情報変換テーブル 322を参照し、 QoS種別テーブル 321に記録された QoS種別に 対応する QoSパラメータを決定する(図 24における「QoS制御情報決定」)。 QoS制 御情報変換部 314は、決定した QoSパラメータをトリガ検出部 306へ出力する。
[0755] くトリガ検出テーブル 324の生成〉
トリガ検出部 306は、初期設定情報 325、 QoS制御情報変換部 314から出力され た QoSパラメータ、およびイーサネット通信部 330が生成したポートテーブル 323に 示されたイーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 324を生成する。
[0756] QoS制御対象入出力ポートが第 1ポート 331であることは、初期設定情報 325から 分力るため、第 1ポート 331に接続された STB100が、 QoS制御の対象となるデータ パケットを受信する機器であることが分力る。
[0757] <ブリッジ情報取得処理 >
コンテンツ送信側の PLCアダプタ 200は、ルータ 120から受信したデータパケットを PLCアダプタ 300に転送する時のために、 PLCアダプタ 300からブリッジ情報(STB 100および PC110のイーサネットアドレスの情報)を予め取得する。
[0758] そのために、 PLCアダプタ 200は、ブリッジ情報要求パケットを PLCアダプタ 200に 送信する。具体的には、 PLCアダプタ 200のブリッジ部 207は、ブリッジ情報要求パ ケットを作成し、 PLC通信部 208を介して当該ブリッジ情報要求パケットを PLCァダ プタ 300へ送信する(図 24における「ブリッジ情報要求」)。このブリッジ情報要求パケ ットの構成は、上述の実施形態で説明したものと同様である。
[0759] PLCアダプタ 300の PLC通信部 308は、このブリッジ情報要求パケットを受信する と、ブリッジ部 307に受信を通知する。ブリッジ部 307は、自局のイーサネット通信部 3 30経由で接続されているイーサネット機器、すなわち、 STB100および PC110のィ ーサネットアドレスを含めたブリッジ情報通知パケットを作成する。
[0760] ブリッジ部 307は、作成したブリッジ情報通知パケットを、 PLC通信部 308を介して PLCアダプタ 200へ送信する(図 24における「ブリッジ情報通知」)。
[0761] PLCアダプタ 200の PLC通信部 208は、このブリッジ情報通知パケットを受信する とブリッジ部 207〖こ通知する。ブリッジ部 207は、 PLCアダプタ 300の PLCアドレスと 、ブリッジ情報通知パケットに含まれる、 STB100および PC110のイーサネットァドレ スとを対応付けて、ブリッジテーブル 223に記録する。ブリッジ部 207は、生成したブ リッジテーブル 223を記憶部 220に格納する。
[0762] なお、上記のブリッジ情報取得処理は、 PLCアダプタ 200がデータパケットの送信 を開始する以前であれば、任意のタイミングで実行されてよ 、。
[0763] <受信データ決定処理およびデータ伝送要求処理 >
QoS種別が指定された後、任意のタイミングにおいて、 STB100が、受信するコン テンッデータを決定する(図 24における「受信データ決定」)。この受信するコンテン ッデータを決定する処理については、上述の実施形態における処理と同様のもので ある。
[0764] STB100は、受信するコンテンツデータを決定すると、当該コンテンツデータを識 別するためのコンテンツ識別情報を含む伝送要求パケットを生成し、イーサネット経 由で PLCアダプタ 300に送信する。次に、 PLCアダプタ 300は、受信したパケットを PLCネットワーク経由で PLCアダプタ 200に送信する。次に、 PLCアダプタ 200は、 受信したパケットをイーサネット経由でルータ 120に送信する。次に、ルータ 120は、 受信したパケットをインターネット経由で VoDサーバ 130に送信する(図 24における「 データ伝送要求 (VoD) J )。
[0765] <データ伝送処理 >
VoDサーバ 130は、データ伝送要求パケットの受信後、そのパケットにより指定さ れたコンテンツの送信を開始する。蓄積されたコンテンツデータをパケットィ匕し、宛先 情報と共にインターネット経由でルータ 120に順次送信する。ルータ 120は、受信し たデータパケットをイーサネット経由で PLCアダプタ 200に順次送信する。
[0766] このデータパケットは VoDサーバ 130から STB100に送信される映像コンテンツの パケットであるので、宛先として STB100の IPアドレスを含んで!/、る。
[0767] ルータ 120はルーティング処理によって、 IPアドレスからイーサネットアドレスを検索 する。ルーティング処理の結果、データパケットがルータ 120から PLCアダプタ 200 に転送された時点では、データパケットには宛先アドレスとして STB100のイーサネ ットアドレスが含まれて 、る。
[0768] PLCアダプタ 200のイーサネット通信部 230は、受信したデータパケットをブリッジ 部 207に渡す。事前に生成しておいたブリッジテーブル 223には、 PLCアダプタ 300 の PLCアドレスと、 STB100および PC110のイーサネットアドレスとが含まれて!/ヽる ので、ブリッジテーブル 223とデータパケットの宛先イーサネットアドレスとを照合すれ ば、このデータパケットの PLCネットワーク上の宛先は PLCアダプタ 300である事が ゎカゝる。
[0769] よって、ブリッジ部 207は、データパケットの宛先アドレスとして PLCアダプタ 300の PLCアドレスを含む PLCヘッダを、データパケットに付与し、 PLC通信部 208を介し て、当該データパケットを PLCアダプタ 300に送信する(図 24における「データ (Vo D)」)。
[0770] くトリガ検出処理 >
PLCアダプタ 300の PLC通信部 308は、受信したデータパケットをブリッジ部 307 に渡す。ブリッジ部 307は、データパケットを STB100に転送するためにイーサネット 通信部 330にデータパケットを渡すと共に、受信したデータパケットをトリガ検出部 30 6にも渡す。
[0771] このデータパケットを解析して、トリガ検出部 306は、トリガ検出テーブル 324を利用 して、上述したトリガ検出処理を行う(図 24における「QoSトリガ検出」)。トリガ検出部 306は、上述した特定の条件が満たされれば、その旨を示すトリガ検出情報を QoS 制御部 310へ出力する。
[0772] <接続要求処理および接続通知処理 >
トリガ検出情報を受け取ると、 QoS制御部 310は、 QoS制御対象となるイーサネット 機器を識別する情報 (イーサネットアドレス)と、先に決定された QoSパラメータとを含 めた接続要求パケットを生成し、 PLC通信部 308を介して、当該接続要求パケットを コンテンツ送信側の PLCアダプタ 200に送信する(図 24における「接続要求」 )。
[0773] PLCアダプタ 200の PLC通信部 208は、このパケットを受信し、 QoS制御部 210に 送る。 QoS制御部 210の接続通知生成部 213は、接続要求パケットに含まれる情報 からデータ伝送の可否を判定する。
[0774] 接続通知生成部 213は、データ伝送の要求の受け入れ可否を示す情報 (Result C ode)を含めて接続通知パケットを生成し、 PLC通信部 208を介して、当該接続通知 パケットを PLCアダプタ 300に送信する(図 24における「接続通知」)。
[0775] < QoS設定要求処理 >
PLCアダプタ 300の PLC通信部 308は、この接続通知パケットを受信し、 QoS制 御部 310に送る。 QoS制御部 310のコントローラ 311は、接続通知パケットに含まれ る Result Codeから、データ伝送の要求が受け入れられたかどうかを判定する。
[0776] この時、 Result Codeが受け入れ拒否を示す情報である場合は、コントローラ 311は 、 QoS設定処理を中止し、 QoS状態提示部 305を制御することにより、 QoS要求が 満たされな力つた事をユーザに提示する。
[0777] Result Codeが受け入れ可能を示している場合、コントローラ 311は、 QoS設定要求 生成部 312に、 QoS設定要求パケットを生成することを命じる。 QoS設定要求生成 部 312は、接続要求パケットに含めたものと同じ、イーサネット機器を識別する情報( トリガ検出テーブル 324に示されるイーサネットアドレス)と、 QoSパラメータ(トリガ検 出テーブル 324に示される QoSパラメータ)とを含めた QoS設定要求パケットを生成 し、 PLC通信部 308を介して、当該 QoS設定要求パケットを親局である PLCァダプ タ 200に送信する(図 24における「QoS設定要求」)。
[0778] すなわち、 QoS設定要求生成部 312は、 QoS種別指定部 301において指定され た QoS種別情報を、自装置が要求する QoS制御の内容を規定するための情報とし て QoS設定要求パケットに含める。
[0779] < QoS設定処理および QoS設定通知処理 >
PLCアダプタ 200の PLC通信部 208は、上記 QoS設定要求パケットを受信し、 Qo S制御部 210に送る。 QoS制御部 210の QoS設定通知生成部 212は、 QoS設定要 求パケットに含まれる QoSパラメータを基に、要求を受け入れ可能かどうかを判定す る。
[0780] QoS設定要求パケットに含まれる QoSパラメータが受け入れ可能であると判定した た場合、 QoS設定通知生成部 212は、その旨を示す情報を、コントローラ 211を介し て QoS設定部 214へ出力する。
[0781] QoS設定部 214は、 PLCネットワーク内でフローを一意に識別するための GLID(G lobal Link ID)を、 QoS設定要求パケットに含まれる STB100のイーサネットアドレス 力 その宛先となっているフローに割り当て、 QoS設定要求パケットが示す QoSパラ メータに基づいて、その GLIDのための帯域割り当てのスケジューリングを行う(図 24 における「QoS設定」)。そして、 QoS設定部 214は、 GLIDが付与された、 STB100 へ送信されるデータパケットのフローに対して、 PLCアダプタ 300が要求した QoS種 別に対応する QoS制御を行うために PLC通信部 208を制御する。
[0782] その後、 QoS設定通知生成部 212は、 QoS要求の受け入れ可否を示す情報 (Resu It Code)と、 Result Codeが成功を示す値の場合は GLIDを含めて QoS設定通知パケ ットを生成し、当該 QoS設定通知パケットを PLC通信部 208を介して PLCアダプタ 3 00に送信する(図 24における「QoS設定通知」)。
[0783] <状態提示部の制御処理 >
PLCアダプタ 300の PLC通信部 308は QoS設定通知パケットを受信し、 QoS制御 部 310に送る。 QoS制御部 310のコントローラ 311は、 QoS設定通知パケットに含ま れる Result Codeから、 QoS設定の要求が受け入れられたかどうかを判定する。コント ローラ 311は、要求が受け入れられた力どうかをユーザに示すために、 QoS状態提 示部 305を制御する(図 24における「状態提示部制御」)。この QoS状態提示部 305 の制御方法は、上述した実施形態における制御方法と同様のものでょ 、。
[0784] < PC110へ送信されるデータパケットの伝送制御につ!/、て >
QoS制御対象入出力ポートではない、第 3ポート 333に接続された PC110へ送信 されるデータパケットは、 QoS制御の対象にはならない。すなわち、 PC110へ送信さ れるデータパケットに対する帯域割り当ては行われず、送信局である PLCアダプタ 2 00は、 STB100に対するデータ伝送のために帯域が割り当てられている時間および 他の子局に帯域が割り当てられている時間、以外の時間において、 PLCアダプタ 30 0を介して PC110へデータパケットを送信する。
[0785] <送信局にお!、てトリガ検出処理を行う場合にっ 、て >
送信局である PLCアダプタ 200において、上述のトリガ検出処理を行ってもよい。こ の場合の処理の流れを示すフロー図を図 25に示す。図 24に示した処理の流れとは 異なる部分について以下に説明する。
[0786] QoS制御情報変換部 314は、上述のように QoSパラメータを決定した後、当該 Qo Sパラメータと、 QoS制御対象入出力ポートに接続されたイーサネット機器、すなわち 、 STB100のイーサネットアドレスとを含む QoS制御情報通知パケットを生成し、 PL C通信部 308を介して、当該 QoS制御情報通知パケットを PLCアダプタ 200へ送信 する(図 25における「QoS制御情報通知」)。
[0787] なお、本実施形態では、 QoS制御対象入出力ポートは、第 1ポート 331のみである 力 QoS制御対象入出力ポートが複数ある場合には、各 QoS制御対象入出力ポー トに接続されたイーサネット機器のイーサネットアドレスをすベて QoS制御情報通知 パケットに含める。
[0788] また、送信局においてトリガ検出処理を行う場合には、接続要求生成部 313の機能 と接続通知生成部 213の機能とは、上述したものと逆転することになる。
[0789] PLCアダプタ 200が QoS制御情報通知パケットを受信すると、トリガ検出部 206は 、 QoS制御情報通知パケットに含まれるイーサネットアドレスと、 QoSパラメータとを対 応付けて、トリガ検出テーブル 224に記録する。トリガ検出テーブル 224は、トリガ検 出テーブル 324と同様のものでよい。
[0790] その後、ブリッジ情報要求パケットおよびブリッジ情報通知パケットの送受信が行わ れ、データ伝送が開始される。
[0791] PLCアダプタ 200がデータパケットを受信すると、ブリッジ部 207は、受信したデー タパケットをトリガ検出部 206へ出力する。
[0792] このデータパケットを解析して、トリガ検出部 206は、トリガ検出部 306と同様にトリガ 検出処理を行う(図 25における「QoSトリガ検出」)。トリガ検出部 206は、上述した特 定の条件が満たされれば、その旨を示すトリガ検出情報を QoS制御部 210へ出力す る。
[0793] トリガ検出情報を受け取ると、 QoS制御部 210は、先に決定された QoSパラメータ
を含めた接続要求パケットを生成し、 PLC通信部 208を介して、当該接続要求バケツ トをコンテンツ受信側の PLCアダプタ 300に送信する(図 25における「接続要求」)。
[0794] PLCアダプタ 300の PLC通信部 308は、このパケットを受信し、 QoS制御部 310に 送る。 QoS制御部 310の接続要求生成部 313は、接続要求パケットに含まれる情報 からデータ受信の可否を判定する。
[0795] 接続要求生成部 313は、データの受信の可否を示す情報 (Result Code)を含めて 接続通知パケットを生成し、 PLC通信部 308を介して、当該接続通知パケットを PLC アダプタ 200に送信する(図 25における「接続通知」)。
[0796] その後、接続通知パケットに含まれる Result Codeが、データ受信が可能であること を示すものである場合に、 PLCアダプタ 200の QoS設定部 214は、 STB100へ送信 されるフローに GLIDを割り当て、トリガ検出テーブル 224が示す QoSパラメータに基 づいて、その GLIDのための帯域割り当てのスケジューリングを行う(図 25における「
QoS設定」)。
[0797] また、 QoS設定通知生成部 212は、 GLIDを含む QoS設定通知パケットを生成し、 当該 QoS設定通知パケットを PLC通信部 208を介して PLCアダプタ 300に送信する (図 25における「QoS設定通知」)。
[0798] <優先制御を行う場合につ!、て >
本実施形態に Prioritized QoSを適用する場合、すなわち、 PLCアダプタ 200から P LCアダプタ 300へ送信されるデータパケットに対して優先制御を行う場合には、 Qo S種別指定部 301を介して、 QoS種別として優先度を示す情報を受け付け、当該優 先度を QoS種別テーブル 321に記録する。
[0799] 図 26は、 QoS種別テーブル 321の別の例を示す図である。優先制御を行う場合に は、 QoS種別テーブル 321は、 QoS制御対象入出力ポートと、当該 QoS制御対象 入出力ポートから出力されるデータパケットに対応する QoS制御の優先度とを対応 付けるものである。同図には、優先度として「高優先」が選択された場合の例が示され ている。
[0800] QoS制御情報変換部 314は、 QoS種別テーブル 321が示す優先度の情報を PLI D (Priority Link ID)に変換する。 QoS種別と PLIDとの対応関係は、 QoS制御情報
変換テーブル 322によって示される。
[0801] 図 27は、 QoS制御情報変換テーブル 322の別の例を示す図である。同図では、「 通常」、「優先」、「高優先」という 3段階の優先度に対して、それぞれ「1」、「2」、「3」と
V、う PLIDが対応付けられて!/、る。
[0802] 図 28は、トリガ検出テーブル 324の別の例を示す図である。同図に示すように、本 変更例の場合、トリガ検出部 306が生成するトリガ検出テーブル 324は、 QoS制御対 象入出力ポートに接続されたイーサネット機器のアドレスと、当該イーサネット機器へ 送信されるパケットの優先度と、当該パケットの受信履歴情報とが対応付けられたテ 一ブルである。
[0803] 本変更例の場合の処理の流れを、図 29を参照しつつ説明する。図 29は、本実施 形態において優先制御を行う場合の処理の流れを示すフロー図である。図 24に示し たフローと異なっているのは、接続要求パケットおよび接続通知パケットが送信されな い点、および、 QoS設定要求生成部 312が、 QoS設定要求パケットに QoS制御情報 として優先度を示す情報 (PLID)を含める点である。帯域保証を用いる場合、受信局 は接続要求パケットを送信局に送信し、 QoS設定要求パケットを親局に送信する。図 24においては、送信局である PLCアダプタ 200が親局の機能を備えているため、受 信局は両方のパケットを PLCアダプタ 200に送信している。優先制御を用いる場合、 QoS制御に親局は関与せず、受信局は QoS設定を送信局に対して要求するだけな ので、接続要求パケットを送信する必要はない。それ以外の処理は、図 24に示した ものと同様であるため、その説明を省略する。
[0804] なお、優先制御を行う場合も、トリガ検出処理を、受信側の PLCアダプタ 300で行 つてもよいし、送信側の PLCアダプタ 200で行ってもよい。送信側の PLCアダプタ 20 0においてトリガ検出処理を行う場合のフローは図 25と同様になり、その違いは、接 続要求パケットと接続通知パケットとが送信されなくなるという点である。
[0805] < 1つのポートに複数のイーサネット機器が接続された場合 >
上記の説明では、 QoS制御対象入出力ポートに接続されているイーサネット機器 は 1つだけであるが、ハブを経由して複数のイーサネット機器を QoS制御対象入出 力ポートに接続してもよい。この場合、ポートテーブルにおいては、一つのポートに対
して複数のイーサネットアドレスが記録され、それに応じてトリガ検出テーブルにおい ても、複数のエントリが作成されることになる。ただし、 QoS種別はポートごとに設定さ れるため、同じポートに接続されているイーサネットアドレスに対応する QoSパラメ一 タ(または、優先度)は同じ値となる。トリガ検出テーブルのそれぞれのエントリに対し てトリガ検出処理が行われるので、接続要求および QoS設定要求も個別に行われる こと〖こなる。つまり、帯域保証伝送する場合には、機器ごとに個別に帯域を確保する 事になる。さらに、トリガ検出処理は機器単位で行われるので、トリガ検出の閾値の設 定次第で、接続されている機器の内で、受信しているデータレートが高い機器に対し てのみ帯域保証伝送 (優先制御伝送)し、受信して 、るデータレートが低 、機器に対 しては帯域保証伝送しな ヽと 、つた制御が可能である。
[0806] 例えば、 Webコンテンツのデータだけを受信してる PCなどの機器の受信レートは、 映像コンテンツのデータを受信している STBなどの機器の受信レートに比べると小さ いので、トリガ検出の閾値を PCのデータパケットの受信レートよりも大きぐかつ、 ST Bの受信レートよりも小さいような値に設定することにより、 PCに対しては帯域保証伝 送 (優先制御伝送)せずにべストエフオートで伝送し、 STBに対しては帯域保証伝送 (優先制御伝送)する、という制御が可能となる。
[0807] また、個別にトリガ検出テーブルのエントリを作成するのではなぐポートごとにェン トリを作成してもよい。この場合、トリガ検出テーブルのエントリには、複数のイーサネ ットアドレスと、一つの QoS制御情報と、一つの履歴情報とを含めるようにする。トリガ 検出処理にぉ 、ては、エントリに記録されて 、るイーサネットアドレスの全てにつ!、て 、受信パケットの宛先アドレスとの照合を行い、記録されているいずれかのイーサネッ トアドレスに合致する場合に、履歴情報を記録する。
[0808] 例えば、履歴情報として受信パケットサイズの合計を使用して 、る場合は、全てのィ ーサネットアドレス宛のパケットのサイズが合計されることになる。これはつまり、あるポ ートから出力される全パケットのサイズを記録することになる。そして、 QoS設定処理 においては、 QoS設定要求生成部は、記録されているイーサネットアドレスの全てを QoS設定要求パケットに含める。これにより、帯域保証伝送する場合には、割り当て られた帯域を同じポートに接続されたイーサネット機器同士で共用することになる。
[0809] なお、 1つの入出力ポートに複数のイーサネット機器を接続するという上記の構成を 、本実施形態のみならず、後述の第 5、 6および 8の実施形態に適用してもよい。
[0810] <本実施形態が奏する効果について >
以上のように、 PLCアダプタ 300に複数の機器を接続した状態においても、 PLCァ ダプタ 300に対してユーザが指定した帯域 (または優先度)が、 QoS制御対象入出 力ポートに接続された機器に送信されるデータパケットに対して PLCネットワーク上 で確保される。それゆえ、受信側の PLCアダプタに複数の機器を接続した場合にも、 QoS制御を効率良く行うことができる。
[0811] 〔第 5の実施形態〕
本実施形態では、受信側の PLCアダプタが備える 3つの入出力ポートのうちのいず れか 1つを QoS制御対象入出力ポートとして選択できる PLCアダプタ 500について 説明する。なお、第 4の実施形態と同様の部材には、同じ符号を付し、その説明を省 略する。また、既に第 1〜4の実施形態において説明済みの処理に関しては、その説 明を省略または簡略ィ匕している。また、本実施形態では、 Parameterized QoS (帯域 保証)により QoS制御を行う場合の例について説明する力 本実施形態に Prioritized QoS (優先制御)を適用してもよ!/ヽ。
[0812] 図 30は、本実施形態における通信ネットワーク 410の構成図である。同図に示すよ うに、通信ネットワーク 410は、通信ネットワーク 400とは異なり、 PLCアダプタ 500を 受信側の PLCアダプタとして含んで!/、る。
[0813] < PLCアダプタ 500の構成について >
図 31は、 PLCアダプタ 500の外観を示す斜視図である。同図に示すように、 PLC アダプタ 500は、 3つの入出力ポー卜(第 1ポー卜 331、第 2ポー卜 332、第 3ポー卜 333 )のうちのいずれ力 1つを QoS制御対象入出力ポートとして選択するための QoS対象 指定部(QoS対象選択手段) 503を備えている。この QoS対象指定部 503は、例え ば、スライド式スィッチであるが、 3つの入出力ポートのうちの 1つを選択できるスイツ チであればどのようなものであってもよい。すなわち、 QoS対象指定部 503は、 PLC アダプタ 500が備える複数の入出力ポートのうちのいずれかを、 QoS制御対象出力 ポートとしてユーザが選択するためのものである。
[0814] PLCアダプタ 500にも、 QoS種別指定部 301が設けられている力 この QoS種別 指定部 301は、 QoS対象指定部 503を用いて選択された入出力ポートから出力され るデータパケットに対応した QoS制御の種類を指定するためのものである。
[0815] 図 32は、 PLCアダプタ 500の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように 、 PLCアダプタ 500は、 PLCアダプタ 300とは異なり、上述の QoS対象指定部 503、 選択情報取得部 504およびトリガ検出部 506を備えている。
[0816] 選択情報取得部 504は、 QoS対象指定部 503を介してユーザが選択した入出力 ポート (QoS制御対象入出力ポート)を示す選択情報を取得し、選択情報を記録する ための QoS対象テーブル 525に当該選択情報を記録する。選択情報取得部 504は 、選択情報を記録した QoS対象テーブル 525を記憶部 320に格納する。
[0817] 図 33は、 QoS対象テーブル 525の一例を示す図である。同図に示すように、 QoS 対象テーブル 525は、 3つの入出力ポートのうちの、どの入出力ポートが QoS制御対 象入出力ポートに指定されているかを示すテーブルである。同図には、第 1ポート 33 1が QoS制御対象入出力ポートに指定されている場合の例が示されている。 QoS対 象テーブル 525の形式は、特に限定されず、どの入出力ポートが QoS制御対象入 出力ポートに指定されているかが分力るものであればよぐ選択情報がテーブルとし て示される必要は必ずしもな ヽ。
[0818] トリガ検出部 506は、 1) QoS対象テーブル 525に示される QoS制御対象入出力ポ ートを特定する情報、 2) QoS制御情報変換部 314から出力された QoSパラメータお よび 3)イーサネット通信部 330が生成したポートテーブル 323に示されたイーサネッ トアドレスを用いてトリガ検出テーブル 324を生成する。トリガ検出部 506は、このトリ ガ検出テーブル 324を用いて、 QoS制御対象入出力ポートから出力されるデータに 対応した QoS制御の必要性の有無を判定する。トリガ検出部 506におけるトリガ検出 処理は、トリガ検出部 306における処理と同様のものである。
[0819] <通信ネットワーク 410における処理の流れにつ!、て >
次に、各通信装置における処理の流れについて図 34を参照しつつ説明する。図 3 4は、第 5の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。なお、 第 4の実施形態における処理と同様の処理については、その説明を省略する。
[0820] ユーザ力 QoS対象指定部 503を操作することにより QoS制御対象入出力ポートを 選択すると、選択された入出力ポートを特定する選択情報が選択情報取得部 504に 出力される。
[0821] 選択情報取得部 504は、この選択情報を取得し、当該選択情報を QoS対象テープ ル 525に記録し、選択情報を記録した QoS対象テーブル 525を記憶部 320に格納 する(図 34における「QoS対象指定」)。
[0822] その後、ブリッジ部 307は、 PLCアダプタ 500に接続されているイーサネット機器の アドレスを取得し、種別情報取得部 302は、 QoS種別指定部 301を介して QoS種別 を取得する。なお、選択情報、イーサネット機器のアドレスおよび QoS種別を取得す る順番は、どのようなものであってもよい。
[0823] QoS種別テーブル 321が格納されると、 QoS制御情報変換部 314は、 QoS制御 情報変換テーブル 322を参照し、 QoS種別テーブル 321に記録された QoS種別に 対応する QoSパラメータを決定する。 QoS制御情報変換部 314は、決定した QoSパ ラメータをトリガ検出部 506へ出力する。
[0824] その後、トリガ検出部 506は、 1) QoS対象テーブル 525が示す、 QoS制御対象入 出力ポートを特定する情報、 2) QoS制御情報変換部 314から出力された QoSパラメ ータ、および 3)イーサネット通信部 330が生成したポートテーブル 323に示されたィ ーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 324を生成する。トリガ検出部 506がト リガ検出テーブル 324を生成するタイミングは特に限定されず、トリガ検出部 506は、 トリガ検出テーブル 324が生成可能となった時点でトリガ検出テーブル 324を生成す ればよい。
[0825] これ以降の処理の流れは、図 24に示す処理の流れと同様のため、その説明を省略 する。
[0826] < QoS対象指定部 503の変更例につ!/、て >
QoS対象指定部 503をスライド式スィッチではなぐプッシュボタンとし、プッシュボ タンを各入出力ポートの近傍に設け、入出力ポートを QoS制御対象入出力ポートとし て指定するかどうかを入出力ポートごとに指定できる構成にしてもよい。このような構 成にした場合の PLCアダプタ 500aの外観を図 35に示す。
[0827] 同図に示すように、第 1ポート 331の近傍にプッシュボタン 503aが、第 2ポート 332 の近傍にプッシュボタン 503b力 第 3ポート 333の近傍にプッシュボタン 503cが設 けられている。各プッシュボタンを押すたびに、 QoS制御対象入出力ポートの設定と 解除とが切り替わるようになって!/、る。
[0828] QoS制御対象入出力ポートが複数指定された場合でも、 QoS種別指定部 301を 操作することによって指定された QoS種別が、すべての QoS制御対象入出力ポート に対して適用される。
[0829] また、各入出力ポートに QoS状態提示部 305a〜cとしての LEDが設けられており、 PLCアダプタ 500aは、これらの LEDを制御することにより、 QoS設定が成功したか どうかを入出力ポートごとに提示する。例えば、第 1ポート 331の帯域は確保できたが 、第 2ポート 332の帯域は確保できな力つた場合などに、このような提示方法が有意 義なものとなる。
[0830] また、各入出力ポートが QoS制御対象入出力ポートに指定されているかどうかを判 別できるようにしてもよい。例えば、 QoS制御対象入出力ポートに指定されていない 場合は、 LEDを消灯させ、指定されている場合に、点灯させてもよい。点灯させる場 合の LEDの発光頻度および Zまたは発光色により QoS設定の成否を同時に示して もよい。例えばある入出力ポートについて、 QoS制御対象入出力ポートに指定されて いない場合は LEDを消灯させ、 QoS設定に失敗した場合は LEDを点滅させ、 QoS 設定が成功した場合は LEDを常時点灯させることが考えられる。
[0831] すなわち、 QoS状態提示部 305a〜cを、 QoS対象出力ポートとそれ以外の出力ポ ートとを、ユーザが識別(区別)するための QoS対象提示手段としても機能させてもよ い。
[0832] また、 QoS状態提示部 305としての LEDを 1つだけ設け、 QoS制御の状態を LED の色によって判別できるようにしてもよい。例えば、 QoS制御の対象となったフローの 全てに対して QoS設定が成功した場合は、 LEDを緑色に点灯させ、 1つ以上のフロ 一に対する QoS設定が失敗した場合には、 LEDを黄色に点灯させ、全てのフローに 対する QoS設定が失敗した場合または QoS制御対象入出力ポートに指定されてい るポートが一つも無い場合には、 LEDを赤色に点灯させてもよい。このような LEDの
制御を QoS制御部 310が行う。
[0833] なお、 LEDを設ける以外の方法、例えば、液晶画面などによって QoS状態提示部 を実現してもよい。
[0834] <本実施形態が奏する効果について >
以上のように、 PLCアダプタ 500は、 QoS対象指定部 503 (または 503a〜c)を備 えているため、複数の入出力ポートのうちの何れかを QoS制御対象入出力ポートに 指定できる。それゆえ、複数の入出力ポートにイーサネット機器を接続したままの状 態で、接続する入出力ポートを挿しかえることなぐ特定のイーサネット機器を QoS制 御の対象に指定することを容易に行うことができる。
[0835] 〔第 6の実施形態〕
本実施形態では、複数の QoS制御対象入出力ポートにそれぞれ対応した QoS種 別指定部を備える PLCアダプタ 600について説明する。なお、第 4および第 5の実施 形態と同様の部材には、同じ符号を付し、その説明を省略する。また、既に第 1〜5 の実施形態において説明済みの処理に関しては、その説明を省略または簡略化し ている。また、本実施形態では、 Parameterized QoS (帯域保証)により QoS制御を行 う場合の例について説明するが、本実施形態に Prioritized QoS (優先制御)を適用し てもよい。
[0836] 図 36は、本実施形態における通信ネットワーク 420の構成図である。同図に示すよ うに、通信ネットワーク 420は、通信ネットワーク 400とは異なり、 PLCアダプタ 600を 受信側の PLCアダプタとして含んで!/、る。
[0837] 図 37は、 PLCアダプタ 600の外観を示す斜視図である。同図に示すように、 PLC ダプタ 600【こ ίま、第 1ポー卜 331、第 2ポー卜 332、第 3ポー卜 333【こ対してそれぞれ QoS種別指定部 301a、 QoS種別指定部 301b、 QoS種別指定部 301cとしてのスラ イド式スィッチが設けられている。また、各入出力ポートに QoS状態提示部 305a〜c としての LEDが設けられている。なお、上述したように、 QoS状態提示部 305として の LEDを 1つだけ設け、 QoS制御の状態を LEDの色によって判別できるようにしても よい。
図 38は、 PLCアダプタ 600の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように
、 PLCアダプタ 600は、種別情報取得部 602、 QoS制御情報変換部 614およびトリ ガ検出部 606を備えている。
[0838] 種別情報取得部 602は、 QoS種別指定部 301a〜cを介してユーザが入力した Qo S種別を取得し、 QoS種別テーブル 621に各 QoS種別を記録する。種別情報取得 部 602は、 QoS種別を記録した QoS種別テーブル 621を記憶部 320に格納する。
[0839] 図 39は、 QoS種別テーブル 621の一例を示す図である。同図に示すように、 QoS 種別テーブル 621は、各入出力ポート(第 1ポート 331、第 2ポート 332、第 3ポート 3 33)と、当該入出力ポートから出力されるデータパケットに対応する QoS制御の QoS 種別とが対応付けられたテーブルである。図 39に示す例は、第 1ポート 331に関する QoS種別として「HD」(HD映像)が指定されており、第 2ポート 332および第 3ポート 333に関しては、 QoS制御の指定がされて!/ヽな ヽ(「OFF」 )状態を表して 、る。
[0840] QoS制御情報変換部 614は、 QoS制御情報変換テーブル 322を参照することによ り、 QoS種別テーブル 621に示される QoS種別を、 PLCアダプタ 200が QoS制御を 行うときに用いる QoSパラメータに変換する。 QoS制御情報変換部 614は、この変換 を、 QoS種別テーブル 621に示されるすべての QoS種別(すなわち、各入出力ポー トに対応した QoS種別)について行う。 QoS制御情報変換部 614は、変換した QoS ノ メータと、当該 QoSパラメータが適用される入出力ポートとを対応付けてトリガ検 出部 606へ出力する。
[0841] トリガ検出部 606は、 QoS制御情報変換部 614から出力された、入出力ポートと Qo Sパラメータとの組合せ、およびイーサネット通信部 330が生成したポートテーブル 3 23に示されたイーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 624を生成する。
[0842] 図 40は、トリガ検出テーブル 624の一例を示す図である。同図に示すように、トリガ 検出テーブル 624は、各 QoS制御対象入出力ポートに接続されたイーサネット機器 のアドレスと、当該イーサネット機器へ送信されるデータパケットに対応した QoSパラ メータと、当該パケットの受信履歴情報とが対応付けられたテーブルである。同図は、 第 1ポート 331に関する QoS種別が「HD」であり、第 2ポート 332および第 3ポート 33 3に関する QoS制御がオフにされて 、る場合の例である。
[0843] 第 3ポート 333に関する QoS種別が、例えば「SD」である場合には、第 3ポート 333
に接続されている PCI 10のイーサネットアドレス (E2)と、当該イーサネット機器へ送 信されるデータパケットに対する QoSパラメータ(6Mbps)と、当該パケットの受信履 歴情報とが対応付けられたエントリが、トリガ検出テーブル 624に追加される。
[0844] トリガ検出部 606は、このトリガ検出テーブル 624を用いて、 QoS制御対象入出力 ポートから出力されるデータパケットに対応した QoS制御の必要性の有無を判定す る。トリガ検出部 606におけるトリガ検出処理は、トリガ検出部 306における処理と基 本的に同様のものである。ただし、トリガ検出部 606は、 QoS制御対象入出力ポート ごと、より正確には、 QoS制御対象入出力ポートに接続されたイーサネット機器ごとに トリガ検出処理を行う。
[0845] <通信ネットワーク 420における処理の流れにつ!、て >
通信ネットワーク 420における処理の流れは、図 24に示したものと同様ものである。 ただし、上述したように、トリガ検出部 606が、 QoS制御対象入出力ポートごとにトリガ 検出処理を行う点が異なっている。すなわち、トリガ検出部 606は、データパケットの 受信が始まると、上述の特定の条件が満たされた力どうかを、 QoS制御対象入出力 ポートごとに判定し、特定の条件が満たされた場合に、特定の条件が満たされた Qo S制御対象入出力ポートを特定する情報を含むトリガ検出情報を QoS制御部 310へ 出力する。
[0846] このトリガ検出情報を受け取ると、接続要求生成部 313は、トリガ検出情報が示す Q oS制御対象入出力ポートから出力されるデータパケットに関する接続要求パケットを 生成し、 PLC通信部 308を介して PLCアダプタ 200へ送信する。また、 QoS設定要 求生成部 312は、トリガ検出情報が示す QoS制御対象入出力ポートから出力される データパケットに関する QoS設定要求パケットを生成し、 PLC通信部 308を介して P LCアダプタ 200へ送信する。
[0847] <本実施形態が奏する効果について >
以上のように、 PLCアダプタ 600は、複数の QoS制御対象入出力ポートにそれぞ れ対応した QoS種別指定部を備えているため、 QoS制御対象入出力ポートが複数 ある場合でも、 QoS制御対象入出力ポートごとに QoS制御の設定を行うことができる 。それゆえ、ユーザに QoS制御の設定をより細力べ行わせることができる。
[0848] < QoS制御対象入出力ポートにハブを介して複数の機器を接続する場合につい て >
ひとつの QoS制御対象入出力ポートに、ハブを介して複数のイーサネット機器、例 えば、 STB100および PC110を接続してもよい。この場合、 STB100へ送信される データパケットのみに対して優先制御を行うときには、 PC 110が受信するデータパケ ットの受信レートは小さいので、トリガ検出の閾値を PC110が受信するデータパケット の受信レートよりも大きぐ STB100が受信するデータパケットの受信レートよりも小さ く設定すれば、「PC110へのデータパケットに対しては優先制御せずに、 STB100 へのデータパケットに対してのみ優先制御する」という制御を行うことができる。また、 STB100および PC 110へ送信されるデータパケットの両方に対して優先制御を行う ときには、データパケットが送信されていないときには帯域が圧迫されることがないた め、 QoS種別が選択された時点で受信側の PLCアダプタは、優先制御を要求する ための処理を行えばよい。
[0849] 〔第 7の実施形態〕
本実施形態では、 QoS制御対象選択モード中に受信側の PLCアダプタに接続さ れて 、るイーサネット機器を QoS制御対象として認識する PLCアダプタ 700につ ヽ て説明する。なお、第 4の実施形態と同様の部材には、同じ符号を付し、その説明を 省略する。また、既に第 1〜6の実施形態において説明済みの処理に関しては、その 説明を省略または簡略ィ匕している。また、本実施形態では、 Parameterized QoS (帯 域保証)により QoS制御を行う場合の例について説明する力 本実施形態に Prioritiz ed QoS (優先制御)を適用してもよい。
[0850] 図 41は、本実施形態における通信ネットワーク 430の構成図である。同図に示すよ うに、通信ネットワーク 430は、通信ネットワーク 400とは異なり、 PLCアダプタ 700を 受信側の PLCアダプタとして含んで!/、る。
[0851] 図 42は、 PLCアダプタ 700の外観を示す斜視図である。同図に示すように、 PLC アダプタ 700は、モード切替部 (期間情報指定手段) 703としてのプッシュボタンを備 えている。モード切替部 703は、通常モードと QoS選択モードとを切り替えるためのス イッチである。上記 QoS選択モードとは、 QoS制御の対象となるイーサネット機器を
認識するためのモードであり、 QoS選択モード中に PLCアダプタ 700に接続されて いるイーサネット機器力 SQoS制御の対象として認識される。換言すれば、モード切替 部 703は、後述するイーサネット通信部 730が上記イーサネット機器のアドレスを取 得する期間をユーザが指定するためのものである。
[0852] モード切替部 703は、 QoS制御の対象となるイーサネット機器を認識するための期 間をユーザが指定できるものであればよぐプッシュボタン以外のスィッチ、例えば、 スライド式スィッチであってもよ ヽ。
[0853] PLCアダプタ 700には、 QoS種別指定部 301が 1つ設けられており、この QoS種別 指定部 301は、 QoS制御の対象として認識された、 1つ以上のイーサネット機器へ送 信されるデータパケットに対する、共通の QoS制御の種類を指定するためのものであ る。
[0854] 図 43は、 PLCアダプタ 700の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように 、 PLCアダプタ 700は、上述したモード切替部 703、 QoS選択期間情報取得部 704 、トリガ検出部 706、イーサネット通信部 (識別情報取得手段) 730を備えている。
[0855] QoS選択期間情報取得部 704は、ユーザがモード切替部 703を操作することによ つて入力した QoS選択期間情報を取得し、当該 QoS選択期間情報をイーサネット通 信部 730へ出力する。上記 QoS選択期間情報とは、 QoS制御の対象となるイーサネ ット機器を認識するための期間を示す情報である。イーサネット通信部 730は、 QoS 選択期間情報が示す期間において、 PLCアダプタ 700に接続されているイーサネッ ト機器を識別するためのイーサネットアドレス (識別情報)を取得する。
[0856] QoS選択期間情報取得部 704は、 QoS選択期間情報として、 QoS選択モードであ るか通常モードであるかを示す情報を逐次イーサネット通信部 730へ出力してもよい し、 QoS選択モードが指定された場合にのみ、その旨を示す情報を QoS選択期間 情報としてイーサネット通信部 730へ出力してもよい。
[0857] また、 QoS選択モードの時間(例えば、 1分間)を予め決めておき、 QoS選択期間 情報取得部 704は、 QoS選択モードが選択されたことを示す情報を QoS選択期間 情報としてイーサネット通信部 730へ出力してもよい。この構成では、 QoS選択モー ドが選択されて力 所定の時間が経過した時点で、 QoS選択モードから通常モード
に切り替わる。
[0858] また、ユーザがモード切替部 703としてのプッシュボタンを押している間に、 QoS選 択モードが選択されていることを示す情報を、 QoS選択期間情報として QoS選択期 間情報取得部 704がイーサネット通信部 730へ出力してもよい。
[0859] また、 QoS選択モードになる期間が予め決められていてもよい。例えば、 PLCァダ プタ 700の電源が投入されてから一定時間(例えば、 30秒間)が QoS選択モードに なるようにしてもよい。このような QoS選択モードの期間を示す情報は、記憶部 320に 格納されていればよい。すなわち、記憶部 (期間情報記憶手段) 320は、イーサネット 通信部 730がイーサネットアドレスを取得する期間を示す期間情報を記憶する。そし て、イーサネット通信部 730は、記憶部 320が記憶している期間情報が示す期間に おいて、イーサネットアドレスを取得する。
[0860] 以下の説明では、 QoS選択期間情報取得部 704は、 QoS選択モードが選択され たときに、その旨を示す QoS選択開始情報をイーサネット通信部 730へ出力し、 Qo S選択モードが解除されたとき (換言すれば、通常モードに変更されたとき)に、その 旨を示す QoS選択終了情報をイーサネット通信部 730へ出力するものとする。
[0861] なお、 QoS選択モード中は、 QoS状態提示部 305または PLC状態提示部 342とし ての LEDの色を特定の色で点灯させるなどして通常モードと区別できるようにするこ とが好ましい。すなわち、 QoS状態提示部 305または PLC状態提示部 342を、 QoS 選択モード中であることを提示する期間情報提示手段として機能させてもよい。
[0862] また、上述したように、 QoS状態提示部 305としての LEDを 1つに統合してもよい。
[0863] イーサネット通信部 730は、 QoS選択期間情報取得部 704から、 QoS選択開始情 報を受け取つてから、 QoS選択終了情報を受け取るまでの間に、 PLCアダプタ 700 に接続されて 、るイーサネット機器のイーサネットアドレスを取得し、取得したアドレス をアドレステーブル 723に記録する。すなわち、イーサネット通信部 730は、モード切 替部 703を介して指定された期間において、上記イーサネットアドレスを取得する。
[0864] 図 44は、アドレステーブル 723の一例を示す図である。同図に示すように、アドレス テーブル 723は、イーサネット機器のアドレスと、 QoS選択モード中に入出力ポート に接続されていたイーサネット機器のアドレスがどれであるかを特定する QoS対象特
定情報とを含むテーブルである。同図には、 QoS選択モード中に、イーサネットアド レス「E1」を有する STB100力PLCアダプタ 700に接続され、通常モード中に、ィー サネットアドレス「E2」を有する PC110が PLCアダプタ 700に接続された場合の例が 示されている。
[0865] また、同図では、 QoS選択モード中に接続されて 、たイーサネット機器のイーサネ ットアドレスに対しては、 QoS制御が必要であることを示す「必要」という情報が付与さ れており、 QoS選択モード中に接続されて 、なかったイーサネット機器のイーサネッ トアドレスに対しては、 QoS制御が不要であることを示す「不要」という情報が付与さ れている。これらの情報は、上記 QoS対象特定情報である。 QoS対象特定情報は、 QoS選択モード中に自装置に接続されて 、たイーサネット機器を特定できるもので あればよい。
[0866] トリガ検出部 706は、 QoS制御情報変換部 314から出力された QoSパラメータおよ びイーサネット通信部 730が生成したアドレステーブル 723に示される、 QoS制御対 象のイーサネット機器のイーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 724を生成 する。トリガ検出部 706は、このトリガ検出テーブル 724を用いて、 QoS制御対象であ るイーサネット機器に送信されるデータに対応した QoS制御の必要性の有無を判定 する。トリガ検出部 706におけるトリガ検出処理は、トリガ検出部 606における処理と 同様のものである。
[0867] <通信ネットワーク 430における処理の流れにつ!、て >
次に、各通信装置における処理の流れについて図 45を参照しつつ説明する。図 4 5は、第 7の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。なお、 第 4の実施形態における処理と同様の処理については、その説明を省略する。
[0868] まず、第 1ポート 331に STB100を接続した状態で、ユーザがモード切替部 703を 操作することにより QoS選択モードの選択を行うと(図 45における「QoS対象指定開 始操作」 )、その情報 (QoS選択期間情報)が QoS選択期間情報取得部 704へ出力 される。
[0869] QoS選択期間情報取得部 704は、当該情報を受け取ると、 QoS選択開始情報をィ ーサネット通信部 730へ出力する。
[0870] イーサネット通信部 730は、 QoS選択開始情報を受け取ると、その時点で自装置に 接続されて 、るイーサネット機器のイーサネットアドレスを取得する。このイーサネット アドレスは、イーサネット機器から自装置へ送信された何らかのパケットに付与された 送信元のアドレスを検出することにより取得できる。イーサネット機器はアドレス発見 等をするために自発的に何らかのパケットを送信するので、各機器のイーサネットァ ドレスを取得できる力 より確実にアドレスを取得するために、 PLCアダプタから、ィー サネット機器に対して、応答を要するなんらかのパケットを送信してもよい。例えば、 A RPパケットを送信することが考えられる。
[0871] 本実施形態においては、 QoS選択モード中には STB100のみが接続されており、 イーサネット通信部 730は、 QoS選択モード中に STB100から受信したパケットの送 信元アドレス (E1)を、 QoS制御対象のイーサネット機器のアドレスとしてアドレステー ブル 723に記録する。すなわち、イーサネット通信部 730は、 STB100のイーサネッ トアドレス E1に対して、 QoS要否を「必要」として記録する(図 45における「アドレス記 憶」)。
[0872] その後、ユーザがモード切替部 703を操作することにより QoS選択モードの解除を 行うと(図 45における「QoS対象指定終了操作」)、その情報が QoS選択期間情報取 得部 704へ出力され、 QoS選択期間情報取得部 704は、 QoS選択終了情報をィー サネット通信部 730へ出力する。
[0873] イーサネット通信部 730は、 QoS選択終了情報を受け取ると、 QoS制御対象のィ ーサネット機器の認識を終了する。すなわち、イーサネット通信部 730は、 QoS選択 終了情報を受け取った後は、自装置に接続されたイーサネット機器力も何らかのパケ ットを受信しても、当該イーサネット機器を QoS制御の対象に加えることはしない。
[0874] それゆえ、ユーザが QoS選択モードの解除を行った後に、第 3ポート 333に PC11 0を接続した場合には、イーサネット通信部 730は、 PC110のイーサネットアドレス (E 2)を、アドレステーブル 723に追加する力 「QoS要否」は、「不要」として記録する。
[0875] その後、種別情報取得部 302は、 QoS種別指定部 301を介して QoS種別を取得 する。また、トリガ検出部 706は、 QoS制御情報変換部 314から出力された QoSパラ メータおよびイーサネット通信部 730が生成したアドレステーブル 723に示される、 Q
oS制御対象のイーサネット機器のイーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 7 24を生成する。複数の QoS制御対象のイーサネット機器が存在する場合には、それ らのイーサネット機器へ送信されるデータパケットについての QoSパラメータには同 一の値が使用されることになる。
[0876] これ以降の処理の流れは、図 24に示したものと基本的に同様のものである。ただし 、上述したように、トリガ検出部 706が、 QoS制御対象のイーサネット機器ごとにトリガ 検出処理を行う点が異なっている。
[0877] すなわち、トリガ検出部 706は、データパケットの受信が始まると、上述の特定の条 件が満たされたかどうかを、イーサネット機器ごとに判定し、特定の条件が満たされた 場合に、特定の条件が満たされたイーサネット機器のイーサネットアドレスを含むトリ ガ検出情報を QoS制御部 310へ出力する。
[0878] このトリガ検出情報を受け取ると、接続要求生成部 313は、トリガ検出情報に含まれ るイーサネットアドレスを有するイーサネット機器へ送信されるデータパケットに関する 接続要求パケットを生成し、 PLC通信部 308を介して PLCアダプタ 200へ送信する。 また、 QoS設定要求生成部 312は、トリガ検出情報に含まれるイーサネットアドレスを 有するイーサネット機器へ送信されるデータパケットに関する QoS設定要求パケット を生成し、 PLC通信部 308を介して PLCアダプタ 200へ送信する。
[0879] すなわち、 QoS設定要求生成部 312は、イーサネット通信部 730によって取得され たイーサネットアドレスが示すイーサネット機器へ送信するデータにっ 、ての、 PLC ネットワークにおける QoS制御を行うことを要求するための QoS設定要求パケットを 生成する。
[0880] なお、イーサネット機器のアドレスおよび QoS種別を取得する順番は、どちらが先で あってもよい。
[0881] < 1つの入出力ポートにハブを介して複数のイーサネット機器を接続した場合 >
1つの入出力ポートにハブを介して複数のイーサネット機器を接続してもよい。この 場合には、イーサネット通信部 730は、アドレステーブル 723において、イーサネット アドレスが発見された数だけエントリを設け、トリガ検出部 706は、それぞれのエントリ に対してトリガ検出処理を行うだけであり、基本的な処理に変更はない。
[0882] <本実施形態が奏する効果について >
以上のように、 PLCアダプタ 700は、 QoS選択モード中に自装置に接続されていた イーサネット機器ごとに QoS制御の設定を行う。それゆえ、各イーサネット機器に対し て個別に QoS制御の設定を行うことができる。特に、 1つの入出力ポートにハブを介 して複数のイーサネット機器を接続した場合にも、各イーサネット機器に対して個別 に QoS制御の設定を行うことができる。
[0883] 〔第 8の実施形態〕
本実施形態では、 QoS制御の設定内容が予め決められている QoS制御対象入出 力ポートを複数有する PLCアダプタ 800について説明する。なお、第 4の実施形態と 同様の部材には、同じ符号を付し、その説明を省略する。また、既に第 1〜7の実施 形態において説明済みの処理に関しては、その説明を省略または簡略ィ匕している。
[0884] < PLCアダプタ 800の構成について >
図 46は、本実施形態における通信ネットワーク 440の構成図である。同図に示すよ うに、通信ネットワーク 440は、通信ネットワーク 400とは異なり、 PLCアダプタ 800を 受信側の PLCアダプタとして含んでいる。また、 VoIPサーバ 180がインターネットを 介してルータ 120と接続されており、 PLCアダプタ 800に VoIPアダプタ 190が接続さ れている。なお、 VoIPアダプタ 190には電話が接続されている力 発明の本質とは 関係ないため図示していない。また、本来 VoIPサーバを経由して 2つの VoIPァダプ タがデータのやり取りを行うが、図 46には、片方の VoIPアダプタのみを示している。
[0885] 図 47は、 PLCアダプタ 800の外観を示す斜視図である。同図に示すように、 PLC アダプタ 800は、 QoS制御対象入出力ポートとして第 1ポート 331および第 2ポート 3 32を備えており、通常のデータ伝送を行うための第 3ポート 333を備えている。第 1ポ ート 331は、 STB用の入出力ポートであり、第 2ポート 332は、 VoIP用の入出力ポー トである。また、第 3ポート 333は、 PC等の通常伝送を行う機器用の入出力ポートで ある。
[0886] すなわち、 PLCアダプタ 800が有する 3つの入出力ポートは、そこから出力されるデ ータパケットに対応した QoS制御の有無および QoS制御の種別 (設定内容)が予め 決められているものである。そして、各入出力ポートから出力されるデータパケットに
対応した QoS制御が、当該入出力ポートに接続されることが想定されているイーサネ ット機器にとって適した QoS制御となるように、各入出力ポートに対して QoS制御の 設定内容が規定されている。
[0887] この QoS制御の設定内容は、記憶部 320に格納されている。すなわち、記憶部 32 0は、 QoS制御の種別を示す QoS種別情報を記憶する。そして、 QoS設定要求生成 部 312は、記憶部 320において記憶された QoS種別情報を、自装置が要求する Qo S制御の内容を規定するための情報として、 QoS設定要求パケットに含める。
[0888] 具体的には、第 1ポート 331に接続される STBは、 HDの映像をストリーミング受信 することが想定されており、第 1ポート 331から出力されるデータパケットに関して、 P LC区間において、 16Mbpsの帯域保証されることが規定されている。また、第 2ポー ト 332に接続される VoIPアダプタは、 VoIPサーバから 200kbps程度の音声データ をストリーミングで双方向伝送することが想定されており、第 2ポート 332において入 出力されるデータパケットに関して、 PLC区間において、高い優先度で優先制御さ れることが規定されている。このような規定は、電話の音声データを伝送する場合に は大きな帯域は必要な 、が、データの遅延を小さくする必要があるからである。
[0889] また、第 3ポート 333に接続される機器としては、 Webサーバ力も Webコンテンツな どの比較的低いレートのデータを受信する PC等が想定されており、第 3ポート 333か ら出力されるデータパケットに関して、 PLC区間において、通常の伝送が行われるこ とが規定されている。 PCの他にも、ゲーム機や TV等で Webブラウザの機能を備えた 機器を接続する事が考えられる。
[0890] なお、 PLCアダプタ 800は、同じ種類の入出力ポートを複数備えていてもよい。
[0891] また、 QoS状態提示部 305aおよび 305bは、上述したように QoS設定の成否を表 示する。
[0892] 図 48は、 PLCアダプタ 800の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように 、 PLCアダプタ 800は、トリガ検出部 806を備えているとともに、記憶部 320に QoS制 御情報テーブル 821が格納されている。また、 QoS制御部 310は、 QoS制御情報変 換部 314を備えていない。
[0893] 図 49は、 QoS制御情報テーブル 821の一例を示す図である。 QoS制御情報テー
ブル 821は、 3つの入出力ポートと、そこから出力されるデータパケットに対応した Qo S制御の有無および QoS制御の種別とが対応付けられたテーブルである。
[0894] 同図に示す例では、 QoS制御情報として、 QoS制御の方式 (帯域保証であるカ 憂 先制御であるか)、優先度および QoS制御において確保される帯域が、入出力ポー トごとに規定されている。 QoS制御情報テーブル 821に規定される QoS制御情報は 、図 49に示すものに限定されない。
[0895] トリガ検出部 806は、 QoS制御情報テーブル 821に示された、入出力ポートごとの QoS制御情報、およびイーサネット通信部 330が生成したポートテーブル 323に示さ れたイーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 824を生成する。
[0896] 図 50は、トリガ検出テーブル 824の一例を示す図である。同図に示すように、トリガ 検出テーブル 824は、 QoS制御情報テーブル 821に示された、入出力ポートごとの QoS制御情報と、イーサネット機器のイーサネットアドレスとが対応付けられたテープ ルである。第 1ポート 331には、イーサネットアドレス「E1」を有する STB100が接続さ れており、第 2ポート 332には、イーサネットアドレス「E2」を有する VoIPアダプタ 190 が接続されているため、「E1」と第 1ポート 331に関する QoS制御情報とが対応付け られているとともに、「E2」と第 2ポート 332に関する QoS制御情報とが対応付けられ ている。また、第 3ポート 333は、 QoS制御の対象ではないため、トリガ検出テーブル 824にお!/、ては、第 3ポート 333に接続された PC110のアドレス(「E3」 )は登録され ていない。
[0897] トリガ検出部 806は、このトリガ検出テーブル 824を用いて、 QoS制御対象入出力 ポートから出力されるデータに対応した QoS制御の必要性の有無を判定する。トリガ 検出部 806におけるトリガ検出処理は、トリガ検出部 606における処理と同様のもの である。
[0898] <通信ネットワーク 440における処理の流れにつ!、て >
次に、各通信装置における処理の流れについて図 51を参照しつつ説明する。図 5 1は、第 8の実施形態における、各通信装置間の通信を示すフロー図である。なお、 第 4の実施形態における処理と同様の処理については、その説明を省略する。
[0899] イーサネット通信部 330は、イーサネット機器から自装置へ送信された何らかのパ
ケットに付与された送信元のアドレスを検出することにより、当該イーサネット機器のィ ーサネットアドレスを取得し、取得したイーサネットアドレスをポートテーブル 323に記 録する(図 51における「アドレス記憶」)。
[0900] その後、トリガ検出部 806は、 QoS制御情報テーブル 821に示された、入出力ポー トごとの QoS制御情報、およびイーサネット通信部 330が生成したポートテーブル 32 3に示されたイーサネットアドレスを用いてトリガ検出テーブル 824を生成する。
[0901] これ以降の処理の流れは、図 24に示したものと基本的に同様のものである。ただし 、上述したように、トリガ検出部 806が、 QoS制御対象入出力ポートごとにトリガ検出 処理を行う点が異なっている。
[0902] すなわち、トリガ検出部 806は、データパケットの受信が始まると、上述の特定の条 件が満たされたかどうかを、 QoS制御対象入出力ポートごとに判定し、特定の条件が 満たされた場合に、特定の条件が満たされた QoS制御対象入出力ポートを特定する 情報を含むトリガ検出情報を QoS制御部 310へ出力する。
[0903] このトリガ検出情報を受け取ると、接続要求生成部 313は、 QoS制御情報テーブル 821を参照して、帯域保証を要求する場合には、トリガ検出情報が示す QoS制御対 象入出力ポートから出力されるデータパケットに関する接続要求パケットを生成し、 P LC通信部 308を介して PLCアダプタ 200へ送信する。優先制御を要求する場合に は、接続要求パケットは生成しない。また、 QoS設定要求生成部 312は、トリガ検出 情報が示す QoS制御対象入出力ポートから出力されるデータパケットに関する QoS 設定要求パケットを生成し、 PLC通信部 308を介して PLCアダプタ 200へ送信する。 このとき、 QoS設定要求生成部 312は、 QoS制御情報テーブル 821を参照して、帯 域保証を要求する場合には、要求する QoS制御の QoSパラメータを QoS設定要求 パケットに含め、優先制御を要求する場合には、優先度を QoS設定要求パケットに 含める。
[0904] また、上述したように、いずれの場合にも、 QoS設定要求生成部 312は、 QoS制御 対象であるイーサネット機器のイーサネットアドレスを QoS設定要求パケットに含める 。また、 VoIPアダプタ 190は VoIPサーバ 180に対して逆方向のパケットも送信する ので、そのパケットが優先制御伝送されるように、 QoS設定要求生成部 312が PLC
通信部 308に内部的に指示を出す。
[0905] また、 QoS制御の対象外のイーサネット機器へ送信されるデータパケットに関して は、 QoS制御を要求しないので、通常のデータ伝送が行われることになる。
[0906] なお、図 51において、 VoIPサーバから VoIPアダプタへ送信されるデータは、電話 の音声データであるため、双方向に送受信されるものである力 図を簡略化するため に一方方向のみ示している。また、図 51において、 VoIPアダプタに関するデータの 「受信データ決定」とは、電話をかけるまたは受ける行為を意味している。
[0907] <本実施形態が奏する効果について >
以上のように、 PLCアダプタ 800は、接続されることが想定されているイーサネット 機器に適した QoS制御の設定を行う。それゆえ、ユーザは、イーサネット機器に適し た QoS制御の設定を自ら行う必要がない。また、受信側の PLCアダプタに接続され た複数のイーサネット機器に対して、それぞれ適した QoS制御の設定を行うことがで きる。
<各実施形態に共通の補足事項 >
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなぐ請求項に示した範囲で 種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適 宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
[0908] 例えば、第 1〜3の実施形態に記載された種々の変更例を第 4〜8の実施形態に適 用してもよい。具体的には、例えば、第 4〜8の実施形態において、 PLCアダプタ 20 0を、第 3の実施形態のように、親局としての PLCアダプタと送信局としての PLCァダ プタとに分離してもよい。また、 QoS解放処理を第 4〜8の実施形態において行って もよい。このような組わ合せを行った場合の処理の内容は、当業者には上述の説明 力も明白であるため、その説明を省略する。
[0909] 最後に、通信装置 10· 20 · 30·40および PLCアダプタ 50 · 60· 70· 80· 200· 300· 500 · 600 · 700 · 800の各ブロック、特に QoS種另 U管理咅 12· 22· 32·42· 52· 62· 7 2 · 82および QoS制御部 14 · 24 · 34 · 44 · 54 · 64 · 74 · 84 · 210 · 310は、ハードゥエ ァロジックによって構成してもよいし、次のように CPUを用いてソフトウェアによって実 現してちょい。
[0910] すなわち、通信装置 10· 20· 30·40および PLCアダプタ 50· 60· 70· 80· 200· 30 0- 500- 600 · 700 · 800は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行する CP U central processing unit)、上 dプログフム 格糸内した ROM (read only memory)、 上記プログラムを展開する RAM (random access memory) ,上記プログラムおよび各 種データを格納するメモリ等の記憶装置 (記録媒体)などを備えている。そして、本発 明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである通信装置 10· 20· 30 ·40お よび PLCアダプタ 50 · 60- 70- 80· 200 · 300 · 500 · 600 · 700 · 800の制御プログラ ムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム) をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記通信装置 10に供給し、 そのコンピュータ(または CPUや MPU)が記録媒体に記録されているプログラムコー ドを読み出し実行することによつても、達成可能である。
[0911] 上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッ ピー(登録商標)ディスク Zハードディスク等の磁気ディスクや CD— ROMZMOZ MD/DVD/CD—R等の光ディスクを含むディスク系、 ICカード (メモリカードを含 む) Z光カード等のカード系、あるいはマスク ROMZEPROMZEEPROMZフラッ シュ ROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
[0912] また、通信装置 10· 20· 30·40および PLCアダプタ 50· 60· 70· 80· 200· 300· 50
0- 600- 700 · 800を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを 通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定さ れず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、 LAN, ISDN, VAN, CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網 、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体とし ては、特に限定されず、例えば、 IEEE1394、 USB、電力線搬送、ケーブル TV回 線、電話線、 ADSL回線等の有線でも、 IrDAやリモコンのような赤外線、 Bluetooth (登録商標)、 802. 11無線、 HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等 の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送 で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現さ れ得る。
[0913] <本発明の別の表現について >
本発明は、以下のようにも表現できる。
[0914] すなわち、本発明の通信装置は、データを送信する送信側通信装置からデータを 受信する受信側通信装置としての通信装置であって、送信側通信装置からデータを 受信する時の、当該送信側通信装置からデータを受信する他の受信側通信装置に 対する、データ受信の優先度を示す QoS種別情報を受け付ける QoS種別受付部と 、 QoS種別受付部が受け付けた QoS種別情報と自装置のアドレスとを含む QoS設 定要求パケットを、送信側通信装置へ送信する PLC通信部とを備えて ヽる。
[0915] また、本発明の通信装置は、受信側通信装置へデータを送信する送信側通信装 置としての通信装置であって、受信側通信装置から送信される QoS設定要求であり 、受信側通信装置が送信側通信装置からデータを受信するときの、他の受信側通信 装置に対する、データ受信の優先度を示す QoS種別情報と、 QoS設定要求を送信 する受信側通信装置のアドレスとを含む QoS設定要求を受信する PLC通信部と、 P LC通信部が受信した QoS設定要求に含まれる QoS種別情報が示す優先度に対応 する送信優先度を、当該 QoS設定要求に含まれるアドレスが示す受信側通信装置 へ送信するデータに付与する QoS制御部と、 QoS制御部によって送信優先度が付 与されたデータを、当該送信優先度に従って、 QoS設定要求に含まれるアドレスが 示す受信側通信装置へ送信する PLC通信部とを備えている。
[0916] また、本発明の通信装置は、送信側通信装置が送信したデータを受信する時の伝 送帯域の大きさを示す QoS種別情報を受け付ける QoS種別受付部と、 QoS種別受 付部が受け付けた QoS種別情報が示す伝送帯域の大きさを示す情報を含む QoS 通知パケットを生成する QoS種別管理部と、 QoS種別管理部が生成した QoS通知 パケットを送信側通信装置へ送信する PLC通信部とを備えている。
[0917] また、本発明の通信装置は、データを送信する少なくとも 1つの送信側通信装置と 、当該送信側通信装置からデータを受信する少なくとも 1つの受信側通信装置と、 Q oS設定要求に従い送信側通信装置から受信側通信装置へ送信されるデータの Qo S制御を行う制御手段を備えた制御装置 (親局)と、を含む通信ネットワークにおける 送信側通信装置としての通信装置であって、 1つの受信側通信装置が受信するデー
タを対象とする QoS制御の開始を通知するトリガ検出通知を受信する PLC通信部と 、 PLC通信部がトリガ検出通知を受信したときに、当該受信側通信装置が受信する データを対象とする QoS制御の開始を要求する QoS設定要求を制御装置へ送信す る QoS種別管理部とを備えて 、る。
[0918] また、本発明の通信装置は、データを送信する少なくとも 1つの送信側通信装置と 、当該送信側通信装置からデータを受信する少なくとも 1つの受信側通信装置と、を 含む通信ネットワークにおける送信側通信装置としての通信装置であって、 QoS制 御を行う QoS制御部と、受信側通信装置が受信するデータに対する QoS制御の開 始を通知するトリガ検出通知を受信する PLC通信部とを備え、 PLC通信部がトリガ検 出通知を受信したときに、 QoS制御部は、 QoS制御 (優先制御)を開始する。
[0919] また、受信側の PLCアダプタ力 親局としての機能を備えていてもよい。この場合、 本発明の通信装置は、データを送信する少なくとも 1つの送信側通信装置と、当該送 信側通信装置からデータを受信する少なくとも 1つの受信側通信装置と、を含む通信 ネットワークにおける受信側通信装置としての通信装置 (親局)であって、 QoS制御 を行う QoS制御部を備え、 QoS制御部は、送信側通信装置からのデータを受信する ことに応じて(トリガ検出の条件が満たされた場合に)、 QoS制御を開始する。
[0920] また、本発明の通信装置は、イーサネット(第 1のネットワーク)と PLCネットワーク( 第 2のネットワーク)との間でデータ伝送を中継する PLCアダプタ(通信装置)であつ て、イーサネットにより(イーサネットを介して)前記 PLCアダプタと接続された受信側 の装置が、 PLCネットワークにより(PLCネットワークを介して)前記 PLCアダプタと接 続された送信側の装置力も受信するフローについての、 PLCネットワークにおける Q oSを設定する QoS種別管理部(QoS設定制御部)を備えて!/ヽる。
[0921] 以上のように、前記 QoS設定制御手段は、前記 QoS設定処理として、前記データ を送信する通信装置に対して、前記 QoS制御情報を含めた QoS設定要求を送信す る処理を行うことが好まし 、。
[0922] 上記の構成により、データを送信する通信装置に対して、 QoS制御情報が示す Qo S制御を要求することができる。この構成は、例えば、データを送信する通信装置が 優先制御伝送を行う場合、換言すれば、 Prioritized QoSが用いられる場合に適用で
きる。
[0923] また、前記通信装置は、 QoS制御を行う制御手段をさらに有し、前記 QoS設定制 御手段は、前記 QoS設定処理として、前記 QoS制御情報を前記制御手段に出力す る処理を行い、前記制御手段は、前記 QoS制御情報に基づいて前記データに対す る QoS制御を行うことが好ま 、。
[0924] 上記の構成によれば、 QoS設定制御手段は、 QoS制御情報を制御手段に出力し
、制御手段は、その QoS制御情報に基づいてデータに対する QoS制御を行う。
[0925] それゆえ、データを送信する通信装置において QoS制御を行うことができる。この 構成は、例えば、データを送信する通信装置が優先制御伝送を行う場合、換言すれ ば、 Prioritized QoSが用いられる場合に適用できる。
[0926] また、前記 QoS設定制御手段は、前記 QoS設定処理として、ネットワークの QoS制 御を行う通信装置に対して、前記 QoS制御情報を含めた QoS設定要求を送信する 処理を行うことが好ましい。
[0927] 上記の構成によれば、 QoS設定制御手段は、ネットワークの QoS制御を行う通信 装置に対して、 QoS制御情報を含めた QoS設定要求を送信する。
[0928] それゆえ、ネットワークの QoS制御を行う通信装置に対して、 QoS制御を要求する ことができる。この構成は、例えば、ネットワークの QoS制御を行う通信装置が、帯域 保証伝送の管理を行う場合、換言すれば、 Prameterized QoSが用いられる場合に適 用できる。
[0929] また、前記通信装置は、 QoS制御の内容を通知するための QoS制御内容通知を、 他の通信装置に対して送信することにより QoS制御を行う制御手段をさらに有し、前 記 QoS設定制御手段は、前記 QoS設定処理として、前記 QoS制御情報を前記制御 手段に出力する処理を行い、前記制御手段は、前記 QoS設定制御手段が出力した QoS制御情報に基づいて、前記データに対する QoS制御を行うことが好ましい。
[0930] 上記の構成によれば、制御手段は、 QoS制御の内容を通知するための QoS制御 内容通知を、他の通信装置に対して送信することにより QoS制御を行う。 QoS設定 制御手段は、 QoS制御情報を制御手段に出力し、制御手段は、 QoS設定制御手段 が出力した QoS制御情報に基づいて、データに対する QoS制御を行う。
[0931] それゆえ、データを送信する通信装置において QoS制御を行うことができる。この 構成は、例えば、データを送信する通信装置が、帯域保証伝送の管理を行う場合、 換言すれば、 Prameterized QoSが用いられる場合に適用できる。
[0932] また、前記 QoS設定制御手段は、前記 QoS解放処理として、前記データを送信す る通信装置に対して、 QoS制御を解除することを要求する QoS解放要求を送信する 処理を行うことが好ましい。
[0933] 上記の構成により、データを送信する通信装置に対して、 QoS制御の解除を要求 することができる。この構成は、例えば、データを送信する通信装置が優先制御伝送 を行う場合、換言すれば、 Prioritized QoSが用いられる場合に適用できる。
[0934] また、上記通信装置は、 QoS制御を行う制御手段をさらに有し、前記 QoS設定制 御手段は、前記 QoS解放処理として、前記データに対する QoS制御を停止すること を前記制御手段に対して通知する処理を行い、前記制御手段は、前記 QoS設定制 御手段からの通知を受けると、前記データに対する QoS制御を停止することが好まし い。
[0935] 上記の構成によれば、 QoS設定制御手段は、データに対する QoS制御を停止す ることを制御手段に対して通知する。制御手段は、その通知を受けると、データに対 する QoS制御を停止する。
[0936] それゆえ、データを送信する通信装置において QoS制御の解除を行うことができる
。この構成は、例えば、データを送信する通信装置が優先制御伝送を行う場合、換 言すれば、 Prioritized QoSが用いられる場合に適用できる。
[0937] また、前記 QoS設定制御手段は、前記 QoS解放処理として、ネットワークの QoS制 御を行う通信装置に対して、 QoS制御を解除することを要求する QoS解放要求を送 信する処理を行うことが好まし 、。
[0938] 上記の構成により、ネットワークの QoS制御を行う通信装置に対して、 QoS制御を 解除することを要求することができる。この構成は、例えば、ネットワークの QoS制御 を行う通信装置が帯域保証伝送の管理を行う場合、換言すれば、 Prameterized QoS が用いられる場合に適用できる。
[0939] また、上記通信装置は、 QoS制御を行う制御手段をさらに有し、前記 QoS設定制
御手段は、前記 QoS解放処理として、前記データに対する QoS制御を停止すること を前記制御手段に対して通知する処理を行い、前記制御手段は、前記 QoS設定制 御手段からの通知を受けると、前記データに対する QoS制御を停止することが好まし い。
[0940] 上記の構成によれば、 QoS設定制御手段は、データに対する QoS制御を停止す ることを制御手段に対して通知する。制御手段は、この通知を受けると、データに対 する QoS制御を停止する。
[0941] それゆえ、データを送信する通信装置において QoS制御の停止することができる。
この構成は、例えば、データを送信する通信装置が、帯域保証伝送の管理を行う場 合、換言すれば、 Prameterized QoSが用いられる場合に適用できる。
[0942] また、上記通信装置は、前記データに関する送信履歴または受信履歴を解析する ことにより、前記 QoS設定処理を行うタイミングを検出するトリガ検出手段をさらに備 え、前記 QoS設定制御手段は、前記トリガ検出手段によって検出されたタイミングに ぉ 、て前記 QoS設定処理を行うことが好まし 、。
[0943] 上記の構成によれば、トリガ検出手段は、データに関する送信履歴または受信履 歴を解析することにより、 QoS設定処理を行うタイミングを検出し、 QoS設定制御手 段は、トリガ検出手段によって検出されたタイミングにおいて QoS設定処理を行う。
[0944] それゆえ、実際に QoS制御を行うべき通信の開始後に、 QoSの設定が行われるの で、 QoS制御を行うべき通信が開始される前から、無駄に QoS制御を行ってしまうと いう無駄を防止できる。
[0945] また、上記通信装置は、前記データに関する送信履歴または受信履歴を解析する ことにより、前記データに対する QoS解放処理を行うタイミングを検出するトリガ検出 手段をさらに備え、前記 QoS設定制御手段は、前記トリガ検出手段によって検出され たタイミングにお 、て前記 QoS解放処理を行うことが好まし 、。
[0946] 上記の構成によれば、トリガ検出手段は、データに関する送信履歴または受信履 歴を解析することにより、 QoS解放処理を行うタイミングを検出し、 QoS設定制御手 段は、トリガ検出手段によって検出されたタイミングにおいて QoS解放処理を行う。
[0947] それゆえ、実際の QoS伝送が終了したにも拘わらず、 QoS制御が行われたままで
あるという無駄を防止できる。
[0948] また、前記 QoS設定制御手段は、データ通信の相手局から通知された、前記 QoS 設定処理を行うタイミングに従って、前記 QoS設定処理を行うことが好ま 、。
[0949] 上記の構成によれば、 QoS設定処理を行うタイミング力 データ通信の相手局から 通知される。
[0950] それゆえ、実際に QoS制御を行うべきタイミングで QoSの設定が行われるので、 Qo S制御を行うべき通信が開始される前から、無駄に QoS制御を行ってしまうという無駄 を防止できる。
[0951] また、前記 QoS設定制御手段は、データ通信の相手局から通知された、 QoS解放 処理を行うタイミングに従って、前記 QoS解放処理を行うことが好ま ヽ。
[0952] 上記の構成によれば、 QoS解放処理を行うタイミングがデータ通信の相手局力 通 知される。
[0953] それゆえ、 QoS制御が不要になったにも拘わらず、 QoS制御が行われ続けるという 無駄を防止できる。
[0954] また、上記通信装置は、前記データに関する送信履歴または受信履歴を解析する ことにより、前記データに対する QoS設定処理を行うタイミングを検出するトリガ検出 手段と、前記トリガ検出手段によって検出された前記タイミングを、データ通信の相手 局に対し通知するトリガ検出通知手段とをさらに備えることが好ましい。
[0955] 上記の構成によれば、トリガ検出手段は、データに関する送信履歴または受信履 歴を解析することにより、データに対する QoS設定処理を行うタイミングを検出する。 トリガ検出通知手段は、トリガ検出手段によって検出された前記タイミングを、データ 通信の相手局に対し通知する。
[0956] それゆえ、実際に QoS制御を行うべきタイミングで QoSの設定が行われるので、 Qo S制御を行うべき通信が開始される前から、無駄に QoS制御を行ってしまうという無駄 を防止できる。
[0957] また、上記通信装置は、前記データに関する送信履歴または受信履歴を解析する ことにより、前記データに対する QoS解放処理を行うタイミングを検出するトリガ検出 手段と、前記トリガ検出手段によって検出された前記タイミングをデータ通信の相手
局に対し通知するトリガ検出通知手段とをさらに備えることが好ましい。
[0958] 上記の構成によれば、トリガ検出手段は、データに関する送信履歴または受信履 歴を解析することにより、データに対する QoS解放処理を行うタイミングを検出する。 トリガ検出通知手段は、トリガ検出手段によって検出された前記タイミングを、データ 通信の相手局に対し通知する。
[0959] それゆえ、 QoS制御が不要になったにも拘わらず、 QoS制御が行われ続けるという 無駄を防止できる。
[0960] また、前記トリガ検出手段は、受信したデータが、いずれのフローに含まれるかを識 別するためのフロー識別情報を、受信したデータ力 検出し、前記トリガ検出通知手 段は、検出された前記タイミングをデータ通信の相手局に対して通知する際に、前記 トリガ検出手段が検出したフロー識別情報を含めて通知することが好ましい。
[0961] 上記の構成によれば、トリガ検出通知手段は、受信したデータが、いずれのフロー( ネットワークにおいて流れるフロー)に含まれるかを識別するためのフロー識別情報と ともに、上記データに対する QoS設定処理または QoS解放処理を行うタイミングを、 データ通信の相手局に対して通知する。
[0962] それゆえ、データ通信の相手局は、 QoS設定処理または QoS解放処理の対象とな るデータを正確に識別できる。
[0963] また、前記 QoS種別受付手段は、最後に QoS種別を受け付けて力も所定の時間 が経過しており、かつ、最後に QoS種別を受け付けたときに指定された QoS種別と 異なる QoS種別が指定されている場合にのみ、当該 QoS種別を受け付けることが好 ましい。
[0964] 上記の構成によれば、例えばユーザが誤った操作により意図しない QoS種別の指 定を行い、すぐに操作を取り消した場合には、その QoS設定 (または QoS解除)のた めの QoS種別は、受け付けられない。
[0965] それゆえ、ユーザの誤操作などによる QoS設定 (QoS解除を含む)の変更を防止 できるので、意図しない QoS設定の変更による再生映像や再生音声の乱れを防止 することができる。
[0966] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS設定処理および
QoS解放処理の結果から導出される QoS設定状態をユーザに提示する状態提示手 段をさらに備えた事を特徴とする。
[0967] 当該構成において、ユーザにより指定された QoSの設定が開始された力、処理中 力 成功したか失敗したか、 QoS解放処理が行われたかどうかなど、その状態を、状 態提示手段が、ユーザに対し提示する。
[0968] 上記の構成によれば、 QoS設定処理および QoS解放処理が行われた結果、どの ような QoS設定状態 (QoS制御の状態)となったかがユーザに提示されるので、ユー ザは、自分が行った QoS種別を指定する操作に対する QoS設定状態および QoS解 放処理を指示する操作に対する QoS設定状態を正しく把握することができるという効 果を奏する。
[0969] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS設定処理および QoS解放処理の結果から導出される QoS設定状態をユーザに提示する状態提示手 段をさらに備え、前記状態提示手段は、データ通信の相手局から通知された、当該 相手局における QoS設定処理および QoS解放処理の状態に基づいて前記提示を 行う事を特徴とする。
[0970] 当該構成において、データ通信の相手局にて QoSの設定が開始された力、処理中 力 成功したか失敗したか、 QoS解放処理が行われたかどうかなど、その状態がデ ータ通信の相手局から通知される。状態提示手段は、通知された QoS設定処理およ び QoS解放処理が行われた結果を、ユーザに対し提示する。
[0971] 上記の構成によれば、データ通信の相手局にて行われた QoS設定処理および Qo S解放処理の結果がユーザに提示されるので、ユーザは、 QoS設定処理および Qo S解放処理の状態を正しく把握することができるという効果を奏する。
[0972] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS設定制御手段は 、データ通信の相手局に対し QoS設定処理および QoS解放処理の結果力 導出さ れる QoS設定状態を通知する事を特徴とする。
[0973] 当該構成において、 QoSの設定が開始された力、処理中か、成功したか失敗した 力 QoS解放処理が行われたかどうかなど、その状態をデータ通信の相手局へ通知 する。
[0974] 上記の構成によれば、 QoS設定処理および QoS解放処理の状態をデータ通信の 相手局へ通知するので、データ通信の相手局は、 QoS設定処理および QoS解放処 理の状態を正しく把握することができるという効果を奏する。
[0975] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、 QoS制御情報に読み替えられる QoS種別を提示し、ユーザによる QoS種別の指 定を、入力として受け付けることを特徴とする。
[0976] 上記の構成によれば、 QoS種別受付手段は、ユーザが理解しやす 、ように QoS制 御情報から読み替えられた QoS種別を選択肢として提示する形で、ユーザによる Qo S種別の指定を受け付ける。すなわち、ユーザは、 QoS種別受付手段として、例えば 通信装置に設置されたスィッチを切り替える操作を行うだけで、その通信装置が伝送 するデータに要求される QoS種別を指定できるという効果を奏する。
[0977] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、自局に接続された、データを受信する機器力ゝらの QoS種別の指定を、入力として受 け付けることを特徴とする。
[0978] 上記の構成によれば、 QoS種別受付手段は自局に接続された、データを受信する 機器からの QoS種別の指定を受け付けるので、ユーザが指定を行わなくても、自局 に接続されたデータを受信する機器力 の指定に応じて自動的に、その通信装置が 伝送するデータに要求される QoS種別が設定されるという効果を奏する。
[0979] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局のデータ受信において QoSの制御を行うか否かを示す 情報をユーザに提示することを特徴とする。
[0980] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、同じ QoS制御下の自局以外の局に対する、自局のデータ受 信の優先度をユーザに提示することを特徴とする。
[0981] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局が受信または中継するフロー力 動画と音声の両方を 含むフロー、音声のみを含むフロー、またはその他のフローのうち、いずれであるかと V、う情報をユーザに提示することを特徴とする。
[0982] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局に接続される装置が、動画と音声の両方を含むフロー の再生装置、音声のみを含むフローの再生装置、またはその他のフローの再生装置 のうち、いずれであるかという情報をユーザに提示することを特徴とする。
[0983] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局が受信するフローのビットレートをユーザに提示すること を特徴とする。
[0984] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局が受信または中継するフローについて、伝送遅延が許 容される度合いによって分類される種類をユーザに提示することを特徴とする。
[0985] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局が受信または中継するフローについて、エラー率が許 容される度合いによって分類される種類をユーザに提示することを特徴とする。
[0986] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局が受信または中継するフローについて、ジッターが許容 される度合いによって分類される種類をユーザに提示することを特徴とする。
[0987] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局に接続される装置について、当該装置が受信するフロ 一の伝送遅延が許容される度合いによって分類される種類をユーザに提示すること を特徴とする。
[0988] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局に接続される装置について、当該装置が受信するフロ 一のエラー率が許容される度合いによって分類される種類をユーザに提示することを 特徴とする。
[0989] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS種別受付手段は 、前記 QoS種別として、自局に接続される装置について、当該装置が受信するフロ 一のジッターが許容される度合いによって分類される種類をユーザに提示することを 特徴とする。
[0990] 上記の構成によれば、ネットワークにおける伝送品質の指定にあたり、ユーザは、 理解しやすい QoS種別からの選択を行うことにより、 QoS種別が適切に設定されるの で、 QoS制御を適切に機能させることができるという効果を奏する。
[0991] また、ユーザは、 QoS種別として、予め用意された QoS種別の中からいずれかを選 択するという簡便な操作を行えばよいので、ユーザによる設定の手間を削減できると いう効果を奏する。
[0992] また、前記 QoS種別受付手段は、前記 QoS種別として、同じ QoS制御下の自局以 外の局に対する、自局のデータ受信の優先度、および、自局が受信または中継する データのビットレートを示す情報を選択的に受け付けることが好ましい。
[0993] 上記の構成によれば、優先度に基づく QoS制御と、ビットレートを保証する QoS制 御とを選択的に切替えるための命令を受け付けることができる。そして、当該命令を
QoS制御を行う制御装置へ送信すれば、優先度に基づく QoS制御と、ビットレートを 保証する QoS制御とを選択的に切替えることができる。
[0994] また、自局が QoS制御の対象力 外れている間は、 QoS制御の対象となっている 他の通信装置に割り当てられたデータ伝送帯域以外の残りのデータ伝送帯域の少 なくとも一部を利用してデータを送信することが好ましい。
[0995] 上記の構成により、 QoS制御の対象から外れている通信装置へ送信されるデータ に対しても、優先制御伝送および帯域保証伝送されずに、通常伝送 (ベストェフォー ト伝送)を行うことができる。
[0996] また、前記 QoS制御情報変換手段は、前記 QoS種別受付手段が前記 QoS種別を 受け付けたときに、自装置と通信可能に接続された報知手段を介して、当該 QoS種 別を受け付けたことをユーザに報知することが好ましい。
[0997] 上記の構成により、 QoS種別受付手段が QoS種別を受け付けた場合に、その旨を
、報知手段を介してユーザに報知できる。
[0998] 従って、 QoS種別受付手段が QoS種別を受け付けた場合に、ユーザはその旨を 知ることができる。特に、ユーザの意図とは反して、 QoS種別受付手段が QoS種別を 受け付けた場合に、ユーザはその旨を知ることができる。
[0999] ところで、上記通信装置は、ハードウェアで実現してもよ 、し、プログラムをコンビュ
ータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラム は、少なくとも上述した QoS制御情報変換手段 · QoS設定制御手段 · QoS種別要求 手段 · QoS種別通知手段 · QoS制御情報要求手段 · QoS制御情報通知手段 ·ブリツ ジ情報取得手段 ·フロー識別情報取得手段 ·トリガ検出手段 ·トリガ検出通知手段とし てコンピュータを動作させる通信装置の制御プログラムであり、本発明に係る記録媒 体には、当該通信装置制御プログラムが記録されて 、る。
[1000] この通信装置の制御プログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンビュ ータは、上記通信装置として動作する。従って、上記通信装置と同様に、 QoS種別を 指定するだけで、適切な QoSが設定され、 QoSの制御が行われる、すなわち、 MA Cアドレス等の複雑な情報を入力するが必要ないので、より簡便な QoSの設定が可 能であると!/ヽぅ効果を奏する。
[1001] また、上記通信装置は、 QoS制御の種別を示す QoS種別情報を記憶する QoS種 別記憶手段をさらに備え、前記 QoS設定要求生成手段は、前記 QoS種別記憶手段 にお 、て記憶された QoS種別情報を、自装置が要求する QoS制御の内容を規定す るための情報として、前記 QoS設定要求に含めることが好ましい。
[1002] 上記の構成によれば、 QoS種別記憶手段は、 QoS制御の種別を示す QoS種別情 報を記憶し、 QoS設定要求生成手段は、 QoS種別記憶手段が記憶した QoS種別情 報を、自装置が要求する QoS制御の内容を規定するための情報として、 QoS設定要 求に含める。
[1003] それゆえ、 QoS対象ポートから出力されるデータについての、ネットワークにおける QoS制御を、 QoS種別記憶手段が記憶した QoS種別情報に対応した制御内容で 行うことができる。
[1004] 予め(例えば、通信装置の製造時に) QoS種別記憶手段に QoS種別情報を格納し ておけば、 QoS種別情報を通信装置を使用するごとに QoS種別情報を入力する手 間が省け、ユーザの利便性を向上させることができる。
[1005] また、上記通信装置は、 QoS制御の種別を示す QoS種別情報をユーザが指定す るための QoS種別指定手段をさらに備え、前記 QoS設定要求生成手段は、前記 Qo S種別指定手段において指定された QoS種別情報を、自装置が要求する QoS制御
の内容を規定するための情報として前記 QoS設定要求に含めることが好ましい。
[1006] 上記の構成によれば、 QoS設定要求生成手段は、 QoS種別指定手段を介してュ 一ザが指定した QoS種別情報を、自装置が要求する QoS制御の内容を規定するた めの情報として QoS設定要求に含める。
[1007] それゆえ、 QoS対象ポートから出力されるデータについての、ネットワークにおける
QoS制御を、ユーザが指定した QoS種別に対応した制御内容で行うことができる。
[1008] また、 QoS種別指定手段は、ユーザが使用する機器が接続される通信装置に設け られているため、ユーザは、ネットワークにおける伝送品質を簡便に設定できる。
[1009] また、上記通信装置は、前記 QoS種別情報を提示する QoS種別提示手段をさらに 備えることが好ましい。
[1010] 上記の構成により、 QoS種別提示手段によって、 QoS種別記憶手段に記憶された
、または、ユーザが指定した QoS種別情報を提示することができる。
[1011] QoS種別提示手段は、例えば、 QoS種別が印刷された印刷物(例えばシール)、 L
ED (発光ダイオード)、液晶表示パネル等である。
[1012] また、上記通信装置においては、前記複数の出力ポートのうちのどの出力ポートが
、前記 QoS対象出力ポートであるか力 予め決められていることが好ましい。
[1013] 上記の構成により、通信装置の構成を簡単にすることができる。
[1014] また、上記通信装置は、前記複数の出力ポートのうちのいずれかを、前記 QoS対 象出力ポートとしてユーザが選択するための QoS対象選択手段をさらに備えることが 好ましい。
[1015] 上記の構成により、 QoS対象選択手段を介して、複数の出力ポートのうちのいずれ かを、 QoS対象出力ポートとしてユーザに選択させることができる。
[1016] 従って、ユーザは、機器を接続する出力ポートを変更することなく(ケーブルを差し 替えることなく)、 QoS制御の対象となる機器を変更することができる。
[1017] また、上記通信装置は、前記 QoS対象出力ポートとそれ以外の出力ポートとを、ュ 一ザが識別するための QoS対象提示手段をさらに備えることが好ましい。
[1018] 上記の構成により、複数の出力ポートのうち、どれが QoS対象出力ポートであるの かを提示することができる。それゆえ、ユーザの利便性を向上させることができる。
[1019] QoS対象提示手段は、例えば、 QoS対象出力ポートを指し示す印刷物(例えば、 シール)、 LEDまたは液晶表示パネル等である。
[1020] また、上記通信装置は、前記識別情報取得手段が前記識別情報を取得する期間 を示す期間情報を記憶するための期間情報記憶手段をさらに備え、前記識別情報 取得手段は、前記期間情報記憶手段が記憶している期間情報が示す期間において
、前記識別情報を取得することが好ましい。
[1021] 上記の構成によれば、期間情報記憶手段は、識別情報取得手段が識別情報を取 得する期間を示す期間情報を記憶し、識別情報取得手段は、当該期間情報が示す 期間において、識別情報を取得する。
[1022] それゆえ、識別情報取得手段が識別情報を取得する期間を限定することができ、 識別情報取得手段へ不定期に識別情報が供給される状況においても、識別情報取 得手段が取得することが望まれる識別情報が供給されている期間において、当該識 別情報を識別情報取得手段に取得させることができる。
[1023] また、上記通信装置は、前記識別情報取得手段が前記識別情報を取得する期間 をユーザが指定するための期間情報指定手段をさらに備え、前記識別情報取得手 段は、前記期間情報指定手段を介して指定された期間において、前記識別情報を 取得することが好ましい。
[1024] 上記の構成によれば、識別情報取得手段は、期間情報指定手段を介してユーザ が指定した期間において識別情報を取得する。換言すれば、期間情報指定手段は
、ユーザが指定した、識別情報取得手段が識別情報を取得する期間を示す期間情 報を受け付け、識別情報取得手段は、期間情報指定手段が受け付けた期間情報が 示す期間において、前記識別情報を取得する。
[1025] それゆえ、識別情報取得手段が識別情報を取得する期間をユーザに指定させるこ とができ、ユーザは、自らが指定した期間において、識別情報を識別情報取得手段 へ供給するための操作を行うことができる。
[1026] また、上記通信装置は、前記識別情報取得手段が前記識別情報を取得する期間 中であることを提示する期間情報提示手段をさらに備えることが好ましい。
[1027] 上記の構成によれば、期間情報提示手段は、識別情報取得手段が識別情報を取
得する期間中であることを提示する。
[1028] それゆえ、識別情報取得手段が識別情報を取得できる状態であるかどうかをユー ザに報知することができる。
[1029] また、上記通信装置は、前記 QoS設定要求生成手段が生成した QoS設定要求を
、前記 QoS制御を行う制御装置へ送信する送信手段をさらに備えることがことが好ま しい。
[1030] 上記の構成によれば、送信手段は、 QoS設定要求生成手段が生成した QoS設定 要求を、 QoS制御を行う制御装置へ送信する。
[1031] それゆえ、上記通信装置が、 QoS制御を行う制御装置を内臓していない場合でも、
QoS設定要求を制御装置へ伝達することができる。
[1032] また、前記ネットワークは、電力線を利用した通信ネットワークであることが好ま ヽ
[1033] 電力線を通信ネットワークに利用することにより、専用の LANケーブルを配線する 必要がなぐ機器の電源ケーブルをコンセントに接続するだけで、ネットワークを構築 することができ、端末の移動の自由度を増大させることができる。
[1034] また、上記通信装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手 段として機能させるための制御プログラム、および当該制御プログラムを記録したコン ピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の技術的範囲に含まれる。
[1035] また、本発明に係る通信装置では、 1つ以上のパケットの送信履歴または受信履歴 を解析することにより、 QoS設定処理および QoSの解放要求を生成する QoS解放処 理を開始するタイミングを検出するトリガ検出手段をさらに備え、前記 QoS設定制御 手段は、検出された QoS設定処理を開始する前記タイミングにおいて前記 QoS設定 処理を行い、検出された QoS解放処理を開始する前記タイミングにおいて QoS解放 処理を行う事を特徴とする。
[1036] 当該構成において、トリガ検出手段は、データ伝送のパケット通信が開始されたと いうパケット送受信の履歴に基づいて、 QoS制御を行うための QoS設定処理の開始 を判断する。また、トリガ検出手段は、データ伝送のパケット通信が行われなくなった t 、うパケット送受信の履歴に基づ 、て、 QoS伝送のために確保して 、た伝送帯域
を解放する処理の開始を判断する。
[1037] なお、生成された QoSの解放要求は、 Prioritized QoSの場合は、パケット伝送の送 信元に送信され、 Parameterized QoSの場合は、親局に送信される。
[1038] 上記の構成によれば、実際に QoSの伝送帯域を確保すべき通信の開始後に、 Qo Sの設定が行われるので、まだ QoSの帯域を確保すべき通信が開始される前から、 無駄にネットワークの帯域を確保してしまうという無駄を防止できるという効果を奏す る。また、実際の QoS伝送が終了したにも拘わらず、 QoSの伝送帯域が確保された ままであると 、う無駄を防止できると 、う効果も奏する。
[1039] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS設定制御手段は 、パケット通信の相手局から通知された、 QoS設定処理を開始するタイミングに従い 前記 QoS設定処理を開始し、パケット通信の相手局から通知された、 QoSの解放要 求を生成する QoS解放処理を開始するタイミングに従い QoS解放処理を開始する事 を特徴とする。
[1040] 当該構成において、 QoS設定制御手段は、パケット通信の相手局力 QoS設定処 理を開始するタイミングを示すパケットを受信すると、 QoS設定処理を開始し、バケツ ト通信の相手局から QoS解放処理を開始するタイミングを示すパケットを受信すると、 QoS解放処理を開始する。
[1041] 上記の構成によれば、パケット通信の相手局力 通知されるタイミングにおいて、 Q oSの設定が行われるので、 QoS設定処理を開始するタイミングが通知される前から、 無駄にネットワークの帯域を確保してしまうという無駄を防止できるという効果を奏す る。また、 QoS解放処理を開始するタイミングが通知された後でも QoSの伝送帯域が 確保されたままであると!/、う無駄を防止できると!、う効果も奏する。
[1042] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、 1つ以上のパケットの送信 履歴または受信履歴を解析することにより、 QoSの設定要求を生成する QoS設定処 理および QoSの解放要求を生成する QoS解放処理を開始するタイミングを検出する トリガ検出手段と、検出された前記タイミングをパケット通信の相手局に対し通知する トリガ検出通知手段とをさらに備えた事を特徴とする。
[1043] 当該構成において、トリガ検出手段は、データ伝送のパケット通信が開始されたと
いうパケット送受信の履歴に基づいて、 QoS制御を行うための QoS設定処理の開始 を判断し、 QoS設定処理を開始するようパケット通信の相手局に対し通知する。また 、トリガ検出手段は、データ伝送のパケット通信が行われなくなったというパケット送受 信の履歴に基づ 、て、 QoS伝送のために確保して 、た伝送帯域を解放する処理の 開始を判断し、 QoS解放処理を開始するようパケット通信の相手局に対し通知する。
[1044] 上記の構成によれば、実際に QoSの伝送帯域を確保すべき通信の開始後に、 Qo Sの設定が行われるので、まだ QoSの帯域を確保すべき通信が開始される前から、 無駄にネットワークの帯域を確保してしまうという無駄を防止できるという効果を奏す る。また、実際の QoS伝送が終了したにも拘わらず、 QoSの伝送帯域が確保された ままであると 、う無駄を防止できると 、う効果も奏する。
[1045] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS設定制御手段は 、前記 QoS設定処理が最後に成功して力も所定の時間が経過しており、かつ、該 Qo S設定処理が最後に成功した際に用いた QoS制御情報と異なる QoS制御情報が指 定されて!/ヽる場合のみ、新たに QoS設定処理を実行する事を特徴とする。
[1046] 当該構成において、例えばユーザが誤った操作により意図しない QoS種別の指定 を行い、すぐに操作を取り消した場合は、最後に成功した QoS設定処理の状態は変 更されない。
[1047] 上記の構成によれば、ユーザの誤操作などによる QoS設定の変更を防止できるの で、意図しない QoS設定の変更による再生映像や再生音声の乱れを防止することが できるという効果を奏する。
[1048] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、自局に対しパケットを送信 している通信装置に対して直前に通知した第 1の QoS種別とその通知時刻を記憶す る記憶手段を備え、前記 QoS種別通知手段は、前記通知時刻から所定の時間が経 過しており、かつ、前記第 1の QoS種別と、前記 QoS種別受付手段により新たに受け 付けられた第 2の QoS種別とが異なっている場合のみ該通信装置に対し、前記第 2 の QoS種別を通知する事を特徴とする。
[1049] 当該構成において、例えばユーザが誤った操作により意図しない QoS種別の指定 を行い、すぐに操作を取り消した場合は、第 2の QoS種別は自局に対しパケットを送
信して 、る通信装置に対して通知されな!、。
[1050] 上記の構成によれば、ユーザの誤操作などによる QoS設定の変更を防止できるの で、意図しない QoS設定の変更による再生映像や再生音声の乱れを防止することが できるという効果を奏する。
[1051] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、自局に対しパケットを送信 している通信装置に対して直前に通知した第 1の QoS制御情報とその通知時刻を記 憶する記憶手段を備え、前記 QoS制御情報通知手段は、前記通知時刻から所定の 時間が経過しており、かつ、前記第 1の QoS制御情報と、前記 QoS種別受付手段に より新たに受け付けられた第 2の QoS種別から前記 QoS制御情報変換手段により変 換された、第 2の QoS制御情報とが異なっている場合のみ該通信装置に対し、前記 第 2の QoS制御情報を通知する事を特徴とする。
[1052] 当該構成において、例えばユーザが誤った操作により意図しない QoS種別の指定 を行い、すぐに操作を取り消した場合は、第 2の QoS制御情報は自局に対しパケット を送信して 、る通信装置に対して通知されな 、。
[1053] 上記の構成によれば、ユーザの誤操作などによる QoS設定の変更を防止できるの で、意図しない QoS設定の変更による再生映像や再生音声の乱れを防止することが できるという効果を奏する。
[1054] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、 QoS設定処理の状態をュ 一ザに提示する状態提示手段をさらに備えた事を特徴とする。
[1055] 当該構成において、ユーザにより指定された QoSの設定が開始された力、処理中 力 成功したか失敗した力など、その状態を、状態提示手段が、ユーザに対し提示す る。
[1056] 上記の構成によれば、 QoS設定処理の状態がユーザに提示されるので、ユーザは 、自分が行った QoS種別を指定する操作に対する QoS設定処理の状態を正しく把 握することができるという効果を奏する。
[1057] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS設定処理の状態 をユーザに提示する状態提示手段をさらに備え、前記 QoS種別受付手段は、データ 通信通信の相手局から通知された、当該相手局における QoS設定処理の状態を前
記状態提示手段に渡す事を特徴とする。
[1058] 当該構成において、データ通信の相手局にて QoSの設定が開始された力、処理中 力 成功したか失敗した力など、その状態がデータ通信の相手局力も通知される。状 態提示手段は、通知された QoS設定処理の状態を、ユーザに対し提示する。
[1059] 上記の構成によれば、データ通信の相手局にて行われている QoS設定処理の状 態がユーザに提示されるので、ユーザは、 QoS設定処理の状態を正しく把握するこ とができると!、う効果を奏する。
[1060] また、本発明に係る通信装置では、上記構成に加えて、前記 QoS設定制御手段は
、データ通信の相手局に対し QoS設定処理の状態を通知する事を特徴とする。
[1061] 当該構成において、 QoSの設定が開始された力、処理中か、成功したか失敗した かなど、その状態をデータ通信の相手局へ通知する。
[1062] 上記の構成によれば、 QoS設定処理の状態をデータ通信の相手局へ通知するの で、データ通信の相手局は、 QoS設定処理の状態を正しく把握することができるとい う効果を奏する。
[1063] 本発明に係る通信装置は、第 1のネットワーク力もパケットを受信し、第 2のネットヮ ークに出力する通信装置において、前記パケットの QoS制御の種別を受け付ける Q oS種別受付手段と、前記第 2のネットワークに対する出力ポートの内で、 QoS設定処 理を行うべき出力ポートを選択するための QoS対象ポート選択手段と、前記 QoS種 別受付手段により受け付けられた前記 QoS種別を、前記パケットの QoS制御情報に 変換する QoS制御情報変換手段と、前記 QoS対象ポート選択手段により選択された 出力ポート宛に出力するパケットについて、変換された前記 QoS制御情報に基づき 、 QoSの設定要求を生成する QoS設定処理を行う QoS設定制御手段とを備えて 、 る。
[1064] 本発明に係る通信装置は、第 1のネットワーク力もパケットを受信し、第 2のネットヮ ークに出力する通信装置において、前記パケットの QoS制御の種別を受け付ける Q oS種別受付手段と、通常通信モードと QoS対象選択モードとを切り替えるための手 段と、前記 QoS対象選択モード中に、自局と接続状態にある第 2のネットワークにお ける通信装置を QoS対象として選択する QoS対象装置選択手段と、前記 QoS種別
受付手段により受け付けられた前記 QoS種別を前記パケットの QoS制御情報に変 換する QoS制御情報変換手段と、前記 QoS対象装置選択手段により選択された通 信装置宛に出力するパケットについて、変換された前記 QoS制御情報に基づき、 Qo Sの設定要求を生成する QoS設定処理を行う QoS設定手段とを備えている。
産業上の利用可能性
本発明に係る通信装置は、ユーザによるネットワークにおける伝送品質の設定が簡 便にでき、 QoS制御を効果的に機能させることが出来るので、ユーザによる QoS設 定が必要なネットワーク機器全般にも適用できる。