明 細 書
重合性不飽和化合物及びその製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、新規な重合性不飽和化合物及び当該化合物の新規な製造方法に関 する。さら〖こ詳しくは、構成単位中にフルオレン骨格等を有する、耐熱性に優れ、良 好なパターン形成が可能な重合性不飽和化合物及び分子量、酸価等の調整が容易 であり、且つ低温で合成が可能な、当該化合物の簡便な製造方法に関する。
背景技術
[0002] 各種の重合性不飽和化合物 (榭脂)を含有する重合性榭脂組成物は、例えば液晶 装置等のレジスト又はプリント配線板製造時のソルダーレジストとして用いられて 、る
。近年、デバイスの高密度化に伴い、例えば透明性、耐熱性、密着性、耐薬品性等 に優れた重合性榭脂組成物が求められている。そこで、上記の性能を有する重合性 不飽和化合物 (榭脂)として、特に最近では、その硬化物が透明性及び耐熱性に優 れた、ビスフエノール骨格やフルオレン骨格を有する重合性ィ匕合物 (榭脂)が提案さ れている。
[0003] これらの重合性不飽和化合物 (榭脂)を製造する方法としては、従来より、先ずビス フエノール骨格を有するエポキシィ匕合物と、例えばアクリル酸、メタクリル酸等のアタリ ル酸誘導体とを反応させてビスフエノール骨格を有するエポキシアタリレートイ匕合物 を合成し、次いで、これをカルボン酸誘導体又はカルボン酸無水物と反応させる方法 が知られている。
[0004] この従来法の具体例としては、例えば〈1〉ビスフ ノール骨格を有するエポキシィ匕 合物とアクリル酸誘導体とを 90〜 120°Cで反応させることにより、ビスフエノール骨格 を有するエポキシアタリレートイ匕合物を合成し、次いで、これを 90〜130°Cでカルボ ン酸無水物及び酸二無水物と反応させることにより、当該重合性不飽和化合物を合 成する方法 (例えば、特許文献 1、特許文献 2、特許文献 3等)、〈2〉フルオレン骨格 を有するエポキシィ匕合物と (メタ)アクリル酸とを 90〜 120°Cで反応させることにより、 フルオレン骨格を有する (メタ)アクリル酸エステル誘導体を合成し、次いでこれをテト
ラカルボン酸二無水物と 100〜130°Cで反応させ、さらに 80〜110°Cでジカルボン 酸無水物と反応させて、当該重合性不飽和榭脂を合成する方法 (例えば、特許文献 4等)、〈3〉エポキシアタリレートイ匕合物と酸無水物とを 100〜130°Cで反応させること により合成する方法 (例えば、特許文献 5等)等が知られて ヽる。
[0005] し力しながら、これらの方法では、 80°C以上の高温下で反応を進行させる必要があ り、また、アクリル酸誘導体の二重結合に起因する熱重合を抑えるために多量の重合 禁止剤を添加する必要があるという問題点を有している。また、比較的高温下、且つ 、長時間で反応を行う必要があるため、反応の制御が容易ではなぐ二重結合の開 裂等の副反応が起こりやすくなり、その結果、反応液がゲルィヒしたり、目的とする重 合性不飽和化合物 (榭脂)の分子量及び酸価等の調整が困難になる等の問題点を 有していた。このような状況下、穏和な温度条件下で実施可能で、分子量の制御が 容易なフルオレン骨格等を有する重合性不飽和化合物 (榭脂)の製造方法の開発が 望まれている。
[0006] 特許文献 1 :特開平 5— 339356号公報
特許文献 2:特開平 7— 92674号公報
特許文献 3:特開平 8 - 278630号公報
特許文献 4:特開 2003— 165830号公報
特許文献 5 :特開平 11 231523号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] 本発明は、構成単位中にビスフエニル骨格、特にフルオレン骨格を有する、耐熱性 に優れ、良好なパターン形成が可能な重合性不飽和化合物 (榭脂)、また、分子量、 酸価等の調整が容易であり、且つ低温で合成が可能なフルオレン骨格等を有する重 合性不飽和化合物 (榭脂)の製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段
[式中、
R
2 R
1'及び R
2'は夫々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基 又はアルコキシ基を表し、 R
3及び R
4は夫々独立して、水素原子又は一般式(2) COOR
6 (2)
{式中、 R6は水素原子、炭素数 1〜6のアルキル基、一般式 (3)
OH
7ノ O. (3)
R
(式中、 R'はビュルカルボ-ル基又はイソプロべ-ルカルポ-ル基を表し、 Tは炭素
3 数 1〜6の直鎖状アルキレン基を表す。)、又は一般式 (4)
7 〇、
R τ; (4)
(式中、 Τは炭素数 1〜6の直鎖状アルキレン基を表し、 R'は上記に同じ。)で示され
4
る基を表す。 }で示される基を表し、 Τ及び Τは夫々独立して、炭素数 1〜6の直鎖
1 2
状アルキレン基又はァリーレン基を表し、 Uは結合手又は式(1 1)〜(1—8) CF
3 (1 4)
H3C CH3
Si (1-5) zCH2、 0-6) H3C、Cノ CH3 (1-7) ,0\ (1-8)
(式中、 R5及び R5'は夫々独立して、水素原子又はハロゲン原子を表す。)の何れか で示される 2価の基を表し、 V及び Vは夫々独立して、酸素原子又は NH 基を
1 2
表し、 Yは酸素原子、 NH 基又は一般式 (5)
OR
O (5)
(式中、 R8は水素原子又は R7を表す。)で示される基を表し、 Yは酸素原子、 -NH
2
一基又は一般式 (6)
,9
OR"
(6)
,0
(式中、 R9は水素原子又は R7を表す。)で示される基を表し、 Zは 4価の炭化水素基 を表し、 a及び bは夫々独立して、 0又は 1を表し、 kは自然数を表す。但し、式中、 R6 、 R8、 R9の何れか少なくとも 1つは二重結合を有する基である。 ]で示される構成単位 を含んで成る化合物である。
また、本発明は、一般式 (7)
{式中、 R
3'及び R
4'は夫々独立して、水素原子、カルボキシル基又はアルコキシ力 ルポ二ル基を表し、 Y 'は酸素原子、 NH 基又は式(8)
で示される基を表し、 Υ 'は酸素原子、 ΝΗ 基又は式(9)
同じ。但し、式中、 R3'及び R4,のうち、少なくとも 1つはカルボキシル基又はアルコキ シカルボニル基である。 }で示される構成単位を含んで成る化合物である。
さらに、本発明は、上記一般式 (7)で示される構成単位を含んで成る化合物と、一 般式 (10)
R7— X (1 0)
(式中、 Xはハロゲン原子を表し、 R7は上記に同じ。)、一般式(11) R7.O^T ^ J (1 1 )
(式中、 R7及び Tは上記に同じ。)及び一般式(12)
3
Ρ7,〇、Τ 〇Η ( 1 2)
(式中、 R7及び Τは上記に同じ。)から選ばれる少なくとも 1種以上の (メタ)アクリル酸
4
誘導体とを反応させることを特徴とする、上記一般式(1)で示される構成単位を含ん
で成る化合物の製造方法である。
[0011] さらにまた、本発明は、一般式(13)
(13)
{式中、 R1C>は水素原子、アルカリ金属原子、一般式(14)
°[>^ τ (14)
1 1
(式中、 Μは水素原子又はアルカリ金属原子を表し、 Vは酸素原子又は—ΝΗ—基
1 3
を表し、 Τは上記に同じ。)で示される基を表し、 R11は水素原子、アルカリ金属原子 、一般式 (16)
\ (16)
I 2
(式中、 Τは上記に同じ。)、又は一般式(17)
2
、V4、M2 (1 7)
(式中、 Mは水素原子又はアルカリ金属原子を表し、 Vは酸素原子又は—NH—基 を表し、 T は
上記に同じ。 }で示される化合物と、カルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カル ボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)又はその無水物(カル ボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、また、そ の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)とを反応させることを特徴とする、 上記一般式 (7)で示される構成単位を含んで成る化合物の製造方法である。
発明の効果
[0012] 本発明の重合性不飽和化合物は、構成単位中にビスフエ-ル骨格、特にフルォレ ン骨格を有する、アルカリ可溶性で、且つ耐熱性に優れた化合物であり、当該化合 物を含んで成る組成物を用いて、これを光又は熱によりパターン形成させれば、耐熱
性が良好なパターンを容易に形成できる。また、本発明の製造方法によれば、従来 法が有していた、例えば高温下で反応させるため反応の制御が困難である、副反応 により歩留まりが低い等の問題を生じさせることなぐ分子量、酸価等の調整が容易 であり、歩留まりの良い、 目的の一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物 を製造することが可能となる。
図面の簡単な説明
[0013] [図 1]実施例 3で得られた化合物の1 H—NMRデータを示す図である。
[図 2]実施例 24で得られた化合物の1 H— NMRデータを示す図である。
[図 3]実施例 3で得られた化合物の IRデータを示す図である。
[図 4]実施例 24で得られた化合物の IRデータを示す図である。
[図 5]実施例 3で得られた化合物の熱安定性 (耐熱性)データを示す図である。
[図 6]実施例 24で得られた化合物の熱安定性 (耐熱性)データを示す図である。 発明を実施するための最良の形態
[0014] 一般式(1)、(7)及び(13)に於ける I^ I^ R1'及び R2'で示されるハロゲン原子と しては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、中でも 塩素原子、臭素原子が好ましぐその中でも塩素原子がより好ましい。
[0015] R2、 R1'及び R2'で示されるアルキル基としては、直鎖状、分枝状又は環状の、 通常炭素数 1〜4、好ましくは炭素数 1〜2、より好ましくは炭素数 1のアルキル基が挙 げられ、具体的には、例えばメチル基、ェチル基、 n—プロピル基、イソプロピル基、 シクロプロピル基、 n—ブチル基、イソブチル基、 sec—ブチル基、 tert—ブチル基、 シクロブチル基等が挙げられ、中でもメチル基、ェチル基が好ましぐその中でもメチ ル基がより好ましい。
[0016] R2、 R1'及び R2'で示されるアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状又は環状の 、通常炭素数 1〜4、好ましくは炭素数 1〜2、より好ましくは炭素数 1のアルコキシ基 が挙げられ、具体的には、例えばメトキシ基、エトキシ基、 n—プロポキシ基、イソプロ ポキシ基、シクロプロポキシ基、 n—ブトキシ基、イソブトキシ基、 sec—ブトキシ基、 ter t—ブトキシ基、シクロブトキシ基等が挙げられ、中でもメトキシ基、エトキシ基が好まし ぐその中でもメトキシ基がより好ましい。
[0017] これら 、 R2、 R1'及び R2'としては、水素原子がより好ましい。
[0018] 一般式(1)に於ける Uのベンゼン環との結合位置は特に限定されないが、ベンゼン 環に結合している V及び Vに対して、 m位及び p位の位置で結合しているものが好
1 2
ましぐその中でも p位の位置で結合しているものがより好ましい。具体的には、一般 式(24)
するベンゼン環の炭素のうち、 Vが結合している炭素を 4位とし、 Vが結合している
1 2
炭素を 4,位とした場合の、 Uのベンゼン環への結合位置としては、 Uと結合する炭素 力 1、 2、 3、 5、 6位の何れかと 1,、 2,、 3,、 5,、 6,位の何れ力との組み合わせが挙 げられ、中でも 1、 2、 6位の何れかと 1 '、 2'、 6'位の何れかとの組み合わせが好まし く、その中でも 1位と 1,位との組み合わせがより好まし!/、。
[0019] 一般式(1)に於ける Uとしては、式(1 1)及び(1 7)で示される 2価の基がより好 ましぐその中でも式(1 1)で示される 2価の基がさらに好まし 、。
[0020] 式(1— 1)に於ける R5及び R5'で示されるハロゲン原子としては、例えばフッ素原子
、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、中でも塩素原子、臭素原子が好 ましぐその中でも臭素原子がより好ましい。
[0021] これら R5及び R5'としては、水素原子がより好ましい。
[0022] 一般式(1)、(7)及び(13)に於ける V及び Vとしては、酸素原子がより好ましい。
1 2
[0023] 一般式(1)に於ける Yとしては、酸素原子又は一般式 (5)で示される基がより好ま しぐ一般式(5)で示される基がさらに好ましい。
[0024] 一般式(1)に於ける Yとしては、酸素原子又は一般式 (6)で示される基がより好ま
2
しぐ一般式 (6)で示される基がさらに好ましい。
[0025] R3又は R4としての一般式(2)に於ける R6で示される炭素数 1〜6のアルキル基とし ては、直鎖状、分枝状又は環状の何れでも良ぐ具体的には、例えばメチル基、ェチ ル基、 n—プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、 n ブチル基、イソブチル
基、 sec ブチル基、 tert ブチル基、シクロブチル基、 n ペンチル基、イソペンチ ル基、 sec ペンチル基、 tert ペンチル基、ネオペンチル基、 2—メチルブチル基 、 1 ェチルプロピル基、シクロペンチル基、 n—へキシル基、イソへキシル基、 sec— へキシル基、 tert—へキシル基、ネオへキシル基、 2—メチルペンチル基、 1, 2—ジ メチルブチル基、 1 ェチルブチル基、シクロへキシル基等が挙げられ、中でも炭素 数 1〜4のアルキル基が好ましぐ具体的には、メチル基、ェチル基、 n プロピル基 、イソプロピル基、シクロプロピル基、 n—ブチル基、イソブチル基、 sec—ブチル基、 t ert ブチル基、シクロブチル基が挙げられ、その中でも炭素数 1〜2のアルキル基 がより好ましぐ具体的には、メチル基、ェチル基が挙げられる。
一般式(1)及び (7)に於いて、 Zで示される 4価の炭化水素基としては、通常芳香 族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基が挙げられ、具体的には、例えば式 (25)、 (26 )
{但し、式(26)中、 4つの結合手は、ナフタレン環の 1〜8位の炭素のうち、何れの炭 素に結合していても良い。 }、一般式(27)、 (28)若しくは(29) (28)
(式中、 W 、 W及び Wは、結合手、酸素原子、カルボ-ル基、スルホ -ル基又はビ
1 2 3
二レン基を表す。)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基、又は一般式 (30)、 (31 )
{ V¾i (30) (3D
{式中、 Wは、エタンテトライル基、プロパンテトライル基、ブタンテトライル基又はェ
4
チレンテトライル基を表し、 hは 1〜3の整数を表す。但し、式(31)中、 4つの結合手 は、シクロアルキル環の炭素のうち、何れの炭素に結合していても良い。 }、式(32)
若しくは(33)
で示される脂肪族系の 4価の炭化水素基が挙げられる。
[0027] 一般式(27)〜(29)に於ける W〜Wとしては、結合手又はカルボニル基がより好
1 3
ましい。
[0028] 一般式(31)に於ける hは、通常 1〜3の整数を表し、中でも 2〜3の整数が好ましく
、その中でも 3がより好ましい。
[0029] 式(25)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(25' )
で示されるものがより好まし 、。
式(26)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(26' )、(26' ' )
で示されるものがより好ましぐその中でも式(26' )で示されるものがさらに好ましい。 一般式 (27)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wが結合手である芳 香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (27— 1)
で示されるものが挙げられる。
[0032] 一般式 (27)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wが酸素原子である 芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (27— 2)
で示されるものが挙げられる。
[0033] 一般式(27)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがカルボニル基で ある芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(27— 3) (27-3)
で示されるものが挙げられる。
[0034] 一般式(27)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがスルホニル基で ある芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(27— 4)
で示されるものが挙げられる。
[0035] 一般式(27)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがビニレン基であ る芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (27— 5)
で示されるものが挙げられる。
一般式 (28)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wが結合手である芳
2
香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (28— 1)
で示されるものが挙げられる。
一般式 (28)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wが酸素原子である
2
芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (28— 2)
で示されるものが挙げられる。
[0038] 一般式(28)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがカルボ
2
ある芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(28— 3)
で示されるものが挙げられる。
[0039] 一般式(28)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがスルホニル基で
2
ある芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(28— 4)
で示されるものが挙げられる。
[0040] 一般式 (28)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがビニレン基であ
2
る芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (28— 5)
で示されるものが挙げられる。
[0041] 一般式 (29)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wが結合手である芳
3
香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (29— 1)
で示されるものが挙げられ、中でも式(29— 1 ' )、 (29
で示されるものが好ましぐその中でも式(29— 1 ' )で示されるものがより好ま 、。
[0042] 一般式 (29)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wが酸素原子である
3
芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (29— 2)
(29-2)
で示されるものが挙げられ、中でも式(29— 2' )、 (29- 2" )
で示されるものが好ましぐその中でも式(29— 2' )で示されるものがより好まし 、。 一般式(29)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがカルボニル基で
3
ある芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(29— 3)
(29-3)
で示されるものが挙げられ、中でも式(29— 3' )、 (29- 3" )
で示されるものが好ましぐその中でも式(29— 3 ' )で示されるものがより好まし 、。 一般式(29)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがスルホニル基で
3
ある芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式(29— 4) (29-4)
で示されるものが挙げられ、中でも式(29— 4' )、 (29-4" )
で示されるものが好ましぐその中でも式(29—4' )で示されるものがより好まし 、。 一般式 (29)で示される芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがビニレン基であ
3
る芳香族系の 4価の炭化水素基としては、式 (29— 5)
で示されるものが挙げられ、中でも式(29— 5' )、 (29- 5" )
で示されるものが好ましぐその中でも式(29— 5 ' )で示されるものがより好まし 、。
[0046] 上記芳香族系の 4価の炭化水素基のうち、式(25)、 (26)又は一般式(29)で示さ れるものが好ましぐ中でも式(25)又は一般式(29)に於ける Wが結合手若しくは力
3
ルポ-ル基であるもの、即ち、式(25)、(29— 1)又は(29— 3)で示されるものがより 好ましぐその中でも式(29— 1)又は(29— 3)で示されるものがさらに好ま 、。
[0047] 一般式 (30)で示される脂肪族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがエタンテトライル
4
基である脂肪族系の 4価の炭化水素基としては、例えば式 (30— 1)
で示されるものが挙げられる。
一般式 (30)で示される脂肪族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがプロパンテトライ
4
ル基である脂肪族系の 4価の炭化水素基としては、例えば式(30— 2)
で示されるものが挙げられる。
一般式 (30)で示される脂肪族系の 4価の炭化水素基のうち、 Wがブタンテトライル
4
基である脂肪族系の 4価の炭化水素基としては、例えば式 (30— 3)
で示されるものが挙げられる。
[0050] 一般式 (31)で示される脂肪族系の 4価の炭化水素基としては、通常 hが 1〜3の整 数、好ましくは 2〜3の整数、より好ましくは 3である脂肪族系の 4価の炭化水素基が 挙げられ、具体的には、例えば式(31— 1)、 (31 - 2) , (31 - 3)
等で示されるものが挙げられ、中でも式(31— 2)、(31— 3)で示されるものが好まし く、その中でも式 (31 - 3)で示されるものがより好ま 、。
[0051] 上記脂肪族系の 4価の炭化水素基のうち、式(32)又は(33)で示されるものが好ま しぐ中でも式(32)で示されるものがより好ましい。
[0052] これら芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基は、後述する一般式 (7)で示され る構成単位を含んで成る化合物の製造方法に於ける、一般式 (34)
(式中、 R
3'、 R
4,及び Zは上記に同じ。)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する 多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)、又は 一般式(35)若しくは(36)
(式中、 R3'、 R4,及び Zは上記に同じ。)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する 多塩基酸無水物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成して 、る ものを含み、また、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)に由来するも のでもある。
[0053] 尚、ここで言う、カルボン酸エステルとは、一般式(37)
-COOR14 (37)
(式中、 R14は炭素数 1〜6のアルキル基を表す。)で示される基を意味する。
[0054] 一般式(37)に於ける R14で示される炭素数 1〜6のアルキル基としては、直鎖状、 分枝状又は環状の何れでも良ぐ具体的には、例えばメチル基、ェチル基、 n—プロ ピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、 n—ブチル基、イソブチル基、 sec—ブチ ル基、 tert—ブチル基、シクロブチル基、 n—ペンチル基、イソペンチル基、 sec—ぺ ンチル基、 tert—ペンチル基、ネオペンチル基、 2—メチルブチル基、 1ーェチルプ 口ピル基、シクロペンチル基、 n—へキシル基、イソへキシル基、 sec—へキシル基、 t
ert—へキシル基、ネオへキシル基、 2—メチルペンチル基、 1, 2—ジメチルブチル 基、 1 ェチルブチル基、シクロへキシル基等が挙げられ、中でも炭素数 1〜4のァ ルキル基が好ましぐ具体的には、メチル基、ェチル基、 n プロピル基、イソプロピ ル基、シクロプロピル基、 n ブチル基、イソブチル基、 sec ブチル基、 tert—ブチ ル基、シクロブチル基が挙げられ、その中でも炭素数 1〜2のアルキル基がより好まし ぐ具体的には、メチル基、ェチル基が挙げられる。
[0055] 一般式(1)及び(7)に於ける a及び bとしては、 1がより好ましい。
[0056] 一般式(1)及び(7)に於ける kは、自然数のうち、通常 1〜: L00の整数が挙げられ、 中でも 2〜50の整数が好ましぐその中でも 2〜20の整数がより好まし!/、。
[0057] 一般式(1)に於いて「式中、 R6、 R8、 R9の何れか少なくとも 1つは二重結合を有す る基である」中の「二重結合を有する基」とは、(メタ)アクリル酸誘導体由来の基を意 味し、具体的には、 R7で示される基、即ち、ビュルカルボ-ル基若しくはイソプロべ- ルカルボニル基、一般式(3)又は一般式 (4)で示される基を意味する。
[0058] 尚、ここで言う、(メタ)アクリル酸誘導体とは、アクリル酸誘導体及び Z又はメタタリ ル酸誘導体を意味する。
[0059] 一般式(7)に於ける R3'及び R4,で示されるアルコキシカルボ-ル基としては、直鎖 状、分枝状又は環状の、通常炭素数 2〜7、好ましくは炭素数 2〜5、より好ましくは炭 素数 2〜3のアルコキシカルボ-ル基が挙げられ、具体的には、例えばメトキシカル ボ-ル基、エトキシカルボ-ル基、 n プロポキシカルボ-ル基、イソプロポキシカル ボ-ル基、シクロプロポキシカルボ-ル基、 n ブトキシカルボ-ル基、イソブトキシカ ルボニル基、 sec ブトキシカルボ-ル基、 tert ブトキシカルボ-ル基、シクロブトキ シカルボニル基、 n ペンチルォキシカルボ-ル基、イソペンチルォキシカルボ-ル 基、 sec ペンチルォキシカルボ-ル基、 tert ペンチルォキシカルボ-ル基、ネオ ペンチルォキシカルボ-ル基、 2—メチルブトキシカルボ-ル基、 1 ェチルプロポキ シカルボニル基、シクロペンチルォキシカルボ-ル基、 n—へキシルォキシカルボ- ル基、イソへキシルォキシカルボ-ル基、 sec へキシルォキシカルボ-ル基、 tert 一へキシルォキシカルボ-ル基、ネオへキシルォキシカルボ-ル基、 2—メチルペン チルォキシカルボ-ル基、 1, 2—ジメチルブトキシカルボ-ル基、 1 ェチルブトキシ
カルボ-ル基、シクロへキシルォキシカルボ-ル基等が挙げられ、中でもメトキシカル ボ-ル基、エトキシカルボ-ル基、 n—プロポキシカルボ-ル基、イソプロポキシカル ボ-ル基、シクロプロポキシカルボ-ル基、 n—ブトキシカルボ-ル基、イソブトキシカ ルボニル基、 sec—ブトキシカルボ-ル基、 tert—ブトキシカルボ-ル基、シクロブトキ シカルボ-ル基が好ましぐその中でもメトキシカルボ-ル基、エトキシカルボ-ル基 力 り好ましい。
[0060] 一般式(7)に於ける Y 'としては、酸素原子又は式 (8)で示される基がより好ましぐ 式(8)で示される基がさらに好まし 、。
[0061] 一般式 (7)に於ける Y 'としては、酸素原子又は式 (9)で示される基がより好ましぐ
2
式(9)で示される基がさらに好まし 、。
[0062] 一般式(10)に於ける Xで示されるハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素 原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、中でも塩素原子、臭素原子が好ましぐ その中でも塩素原子がより好ましい。
[0063] 一般式(1)、(7)、(14)、(15)、(16)及び(17)に於ける T及び Tで示される炭素
1 2
数 1〜6の直鎖状アルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン 基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、へキサメチレン基等が挙げられ、中でも炭素 数 1〜4の直鎖状アルキレン基が好ましぐ具体的には、メチレン基、エチレン基、トリ メチレン基、テトラメチレン基が挙げられ、その中でも炭素数 1〜2の直鎖状アルキレ ン基がより好ましぐ具体的には、メチレン基、エチレン基が挙げられ、その中でも炭 素数 1の直鎖状アルキレン基がさらに好ましぐ具体的には、メチレン基が挙げられる
[0064] T及び Tで示されるァリーレン基の 2つの結合手の結合位置は、特に限定されな
1 2
いが、 2つの結合手の位置関係力 ベンゼン環に対して m位及び p位の位置関係で あるものが好ましぐその中でも p位の位置関係であるものがより好ましい。
[0065] これら T及び Tとしては、炭素数 1〜6の直鎖状アルキレン基がより好ましい。
1 2
[0066] 一般式(3)及び(11)に於ける Tで示される炭素数 1〜6の直鎖状アルキレン基とし
3
ては、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレ ン基、へキサメチレン基等が挙げられ、中でも炭素数 1〜3の直鎖状アルキレン基が
好ましぐ具体的には、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基が挙げられ、その中で も炭素数 1の直鎖状アルキレン基がより好ましぐ具体的には、メチレン基が挙げられ る。
[0067] 一般式 (4)及び(12)に於ける Tで示される炭素数 1〜6の直鎖状アルキレン基とし
4
ては、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレ ン基、へキサメチレン基等が挙げられ、中でも炭素数 2〜4の直鎖状アルキレン基が 好ましぐ具体的には、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基が挙げられ、その 中でも炭素数 2の直鎖状アルキレン基がより好ましぐ具体的には、エチレン基が挙 げられる。
[0068] 一般式 (3)、(4)、(10)、(11)、(12)、一般式 (5)の R8及び一般式 (6)の R9に於 ける R7としては、ビュルカルボ-ル基がより好まし!/、。
[0069] 一般式(13)に於ける R1C>及び 1、一般式(15)に於ける M、並びに一般式(17) に於ける Mで示されるアルカリ金属原子としては、例えばリチウム原子、ナトリウム原
2
子、カリウム原子、ルビジウム原子、セシウム原子、フランシウム原子等が挙げられ、 中でもリチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子、セシウム原子が好ましぐその中 でもナトリウム原子、カリウム原子がより好ましい。
[0070] 一般式(13)に於ける R1C>としては、アルカリ金属原子、一般式(14)又は(15)で示 される基がより好ましぐその中でも一般式(14)又は(15)で示される基がさらに好ま しぐその中でも一般式(14)で示される基が特に好ましい。
[0071] 一般式(13)に於ける R11としては、アルカリ金属原子、一般式(16)又は(17)で示 される基がより好ましぐその中でも一般式(16)又は(17)で示される基がさらに好ま しぐその中でも一般式(16)で示される基が特に好ましい。
[0072] 一般式(15)及び(17)に於ける M及び Mとしては、水素原子がより好ましい。
1 2
[0073] 一般式(15)及び(17)に於ける V及び Vとしては、酸素原子がより好ましい。
3 4
[0074] 本発明の上記一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物のうち、より具体 的な構成単位を含んで成る化合物としては、例えば一般式(1)に於ける Yが一般式 (5)で示される基であり、 Yが一般式 (6)で示される基であり、 a及び bが 1である一般
2
(18)
じ。)で示される構成単位を含んで成る化合物、又は一般式(1)に於ける Y
1及び Y 2 が酸素原子又は NH 基である一般式(19)
R
l 5 R2 R3 R4 T T U V V Z a b及び kは上記に同じ。)で示される構成
1 2 1 2
単位を含んで成る化合物が挙げられる。
[0075] 一般式(19)に於ける Y ' '及び Y "としては、酸素原子がより好ましい。
1 2
[0076] 一般式(18)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 Uが式(1 1)又は( 1 7)で示される 2価の基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式(38)
(式中、 R1 R2 R1' R2' R R4 R5 R5 R' V z及び kは上 記に同じ。)で示されるもの、又は一般式(39)
(式中、
R
2 R
1' R
2' R
3 R
4 R
8 R
9 T T V V Z及び kは上記に同じ。
)で示されるものが挙げられ、中でも Uが式(1 1)で示される 2価の基であるものがよ
り好ましぐより具体的には上記一般式(38)で示されるものが挙げられる。
一般式(38)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 V及び Vが酸素原
1 2 子であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (40)
。)で示されるものが挙げられる。
一般式 (40)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数 1
1 2
〜3の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (41)
(式中、 T,及び T,は夫々独立して、炭素数 1〜3の直鎖状アルキレン基を表し、 R1
1 2
、 R2、 R1'、 R2'、 R3、 R4、 R5、 R5,、 R8、 R9、 Z及び kは上記に同じ。)で示されるもの が挙げられる。
[0079] 一般式 (41)に於ける T,及び T ,で示される炭素数 1〜3の直鎖状アルキレン基と
1 2
しては、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基等が挙げられ、中でも炭素数 1 の直鎖状アルキレン基が好ましぐ具体的には、メチレン基が挙げられる。
[0080] 一般式 (41)に於いて、 R R2、 R1'、 R2'、 R5、 R5'は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0081] 一般式 (41)に於いて、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い。
[0082] 一般式 (41)で示される構成単位の特に好ま Uヽ具体例としては、一般式 (42)
{式中、 Zは上記式(29— 1 ' )、(29— 3 ' )又は(32)で示される芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基を表し、 R3、 R4、 R8、 R9及び kは上記に同じ。 }で示されるもの が挙げられる。
一般式(19)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 Uが式(1— 1)又は( 1 7)で示される 2価の基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (43)
及び kは上記に同じ。)で示されるもの、又は一般式 (44)
上記に同じ。)で示されるものが挙げられ、中でも Uが式(1 1)で示される 2価の基 であるものがより好ましぐより具体的には上記一般式 (43)で示されるものが挙げら れる。
[0084] 一般式 (43)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 V、 V、 Y ' '及び Y
1 2 1 :
' 'が酸素原子であり、且つ、 a及び bが 1であるものが挙げられ、より具体的には、一 般式 (45)
記に同じ。)で示さ
れるものが挙げられる。
一般式 (45)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数 2
1 2
〜4の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (46)
(式中、 T,,及び T,,は夫々独立して、炭素数 2〜4の直鎖状アルキレン基を表し、
1 2
R2、 R1'、 R2'、 R3、 R4、 R5、 R5'、 Z及び kは上記に同じ。)で示されるものが挙げ られる。
[0086] 一般式 (46)に於ける T,,及び T,,で示される炭素数 2〜4の直鎖状アルキレン基
1 2
としては、例えばエチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等が挙げられ、中でも 炭素数 2の直鎖状アルキレン基が好ましぐ具体的には、エチレン基が挙げられる。
[0087] 一般式 (46)に於いて、
R
2、 R
1'、 R
2'、 R
5、 R
5'は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0088] 一般式 (46)に於 、て、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い。
[0089] 一般式 (46)で示される構成単位の特に好ま Uヽ具体例としては、一般式 (47)
{式中、 Zは上記式 (32)で示される脂肪族系の 4価の炭化水素基を表し、 R3、 R4及
2
び kは上記に同じ。 }で示されるものが挙げられる。
[0090] 一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物の酸価としては、該化合物が 種々の用途に供される場合に於いて、適切な性能が得られるものとなるように設定さ れれば良ぐ特に限定されないが、通常 70〜150mgKOHZg、好ましくは 80〜13 OmgKOHZgである。ここで、一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物 の酸価が 70mgKOHZg未満であると、例えば該化合物カゝら得られる榭脂組成物を 用いてカラーフィルターを製造する場合には、例えば光又は熱硬化後のアルカリ現 像の時間が長くなり、また、酸価が 150mgKOHZgを超えるとアルカリ現像時に微 細パターンが剥離し易くなる等の問題を生ずるので好ましくない。尚、酸価は当該化 合物 lgを中和するのに必要な水酸ィ匕カリウムのミリグラム数で表現され、通常水酸化 カリウム水溶液又はエタノール等のアルコールと水との混合溶液を用いて滴定するこ とにより求めることができる。
[0091] 一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物に於いて、重合度を表す kは、 該化合物中の全構成単位のうち、一般式(1)で示される構成単位の数を表し、該化 合物が種々の用途に供される場合に於いて、適切な性能が得られるものとなるように 設定されれば良ぐ特に限定されないが、通常 1〜: L00、好ましくは 2〜50、より好ま しくは 2〜20の整数である。
[0092] 一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物のポリスチレン換算重量平均 分子量は、該化合物が種々の用途に供される場合に於いて、適切な性能が得られる ものとなるように設定されれば良ぐ特に限定されないが、通常 1000〜500万、好ま し <は 2000〜10万、より好まし <は 2000〜5万である。
[0093] 本発明の一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物に於いて、該化合物 は、一般式(1)で示される構成単位以外に他の構成単位を成分とすることができ、具
体的には、例えば他の構成単位が、一般式(38)に於ける Zが 2価の炭化水素である ものであり、一般式 (38)で示される構成単位と該構成単位を含んで成る化合物とし ては、一般式 (48)
(式中、 Z'は 2価の炭化水素基を表し、 k'及び k',は自然数を表し、 R
2、 R
1'、 R' ,、 R
3、 R
4、 R
5、 R
5,、 R
8、 R
9、 T、 T、 V、 V及び Zは上記に同じ。 )で示される構成
1 2 1 2
単位を含んで成る化合物が挙げられる。
一般式 (48)に於いて、 Z'で示される 2価の炭化水素基としては、通常芳香族又は 脂肪族系の 2価の炭化水素基が挙げられ、具体的には、例えば式 (49)〜(51)
{但し、式(50)中、 2つの結合手は、ナフタレン環の 1〜8位の炭素のうち、何れの炭 素に結合していても良い。 }、一般式(52)若しくは(53)
(式中、 W及び Wは、結合手、酸素原子、カルボ-ル基、スルホ -ル基又はビ-レ
5 6
ン基を表す。)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基、又は一般式 (54)、 (55)
{式中、 Wは、結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アルキレン基、ビニレン基、 2, 3—プ
口べ-レン基(1—プロペン一 2, 3—ジィル基)、アセチレン基又は 2—ォキソトリメチ レン基を表し、 iは 1〜3の整数を表す。但し、式(55)中、 2つの結合手は、シクロアル キル環の炭素のうち、何れの炭素に結合していても良い。 }、若しくは式(56)
(式中、 2つの結合手は、シクロへキセン環の炭素のうち、何れの炭素に結合してい ても良い。)で示される脂肪族系の 2価の炭化水素基が挙げられる。
[0095] 一般式(52)及び(53)に於ける W及び Wとしては、結合手又はカルボニル基がよ
5 6
り好ましい。
[0096] 一般式(54)に於ける Wとしては、結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アルキレン基又 はビニレン基がより好ましぐその中でもビニレン基がさらに好ましい。
[0097] 一般式(55)に於ける iは、通常 1〜3の整数を表し、中でも 2〜3の整数が好ましぐ その中でも 3がより好ましい。
[0098] 式 (49)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式 (49' )又は (49' ' )
で示されるものがより好まし 、。
[0099] 式(50)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(50' )、(50' ' )又は
で示されるものがより好まし 、。
一般式 (52)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wが結合手である芳
5
香族系の 2価の炭化水素基としては、式(52—1)
で示されるものが挙げられる。
[0101] 一般式 (52)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wが酸素原子である
芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式 (52— 2) (52-2)
で示されるものが挙げられる。
[0102] 一般式(52)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wがカルボニル基で
5
ある芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(52— 3)
で示されるものが挙げられる。
[0103] 一般式(52)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wがスルホニル基で
5
ある芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(52— 4)
で示されるものが挙げられる。
[0104] 一般式 (52)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 W力 '
5
る芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(52— 5)
で示されるものが挙げられる。
一般式 (53)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wが結合手である芳
6
香族系の 2価の炭化水素基としては、式(53— 1)
で示されるものが挙げられ、中でも式(53— 1 ' ) (53-1 ')
で示されるものが好ましい。
[0106] 一般式 (53)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wが酸素原子である
6
芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式 (53— 2)
で示されるものが好ましい。
[0107] 一般式(53)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wがカルボ
6
ある芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(53— 3)
\ / ^ \ 〇 ノ
? (53"3)
で示されるものが挙げられ、中でも式(53— 3' )
で示されるものが好ましい。
[0108] 一般式(53)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wがスルホ
6
ある芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(53— 4)
で示されるものが好ましい。
[0109] 一般式(53)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、 Wがビニレン基であ
6
る芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(53— 5)
で示されるものが挙げられ、中でも式(53
で示されるものが好ましい。
[0110] 上記芳香族系の 2価の炭化水素基のうち、式 (49)又は一般式(53)で示されるもの が好ましぐ中でも式 (49)又は一般式(53)に於ける Wが結合手若しくはカルボ-
6
ル基であるもの、即ち、式 (49)、 (53— 1)又は(53— 3)で示されるものがより好ましく 、その中でも式 (49)で示されるものがさらに好まし 、。
[0111] 一般式 (54)で示される 2価の炭化水素基のうち、 Wが炭素数 1〜18の直鎖状ァ ルキレン基である脂肪族系の 2価の炭化水素基としては、一般式 (54— 1) — (CH2) j— (54-1 )
(式中、 jは 1〜18の整数を表す。)で示されるものが挙げられる。
[0112] 一般式(54—1)に於ける jとしては、通常 1〜18の整数、好ましくは 1〜10の整数、 より好ましくは 1〜6の整数が挙げられる。
[0113] 一般式 (54)で示される 2価の炭化水素基のうち、 Wがビニレン基である脂肪族系 の 2価の炭化水素基としては、式(54— 2' )又は(54— 2' ' )
で示されるものが挙げられ、中でも式(54— 2' )で示されるものが好まし!/、。
一般式(54)で示される 2価の炭化水素基のうち、 Wが 2, 3 プロべ-レン基(1 プロペン 2, 3 ジィル基)である脂肪族系の 2価の炭化水素基としては、式(54 3)
CH2
、 儿 (54-3) で示されるものが挙げられる。
[0115] 一般式 (54)で示される 2価の炭化水素基のうち、 Wがアセチレン基である脂肪族 系の 2価の炭化水素基としては、式(54— 4)
で示されるものが挙げられる。
一般式(54)で示される 2価の炭化水素基のうち、 Wカ^ーォキソトリメチレン基であ る脂肪族系の 2価の炭化水素基としては、式 (54— 5)
で示されるものが挙げられる。
[0117] 一般式 (55)で示される脂肪族系の 2価の炭化水素基としては、通常 iが 1〜3の整 数、好ましくは 2〜3の整数、より好ましくは 3である脂肪族系の 2価の炭化水素基が 挙げられ、具体的には、例えば式(55— 1)、 (55— 2)、 (55- 3)
等で示されるものが挙げられ、中でも式(55— 2)、(55— 3)で示されるものが好まし ぐその中でも式(55— 3)で示されるものがより好ましい。
式(56)で示される芳香族系の 2価の炭化水素基としては、式(56 ' )又は(56 ' ' )
で示されるものがより好ましぐその中でも式(56' )で示されるものがさらに好ましい。
[0119] 上記脂肪族系の 2価の炭化水素基のうち、一般式(54)又は式(56)で示されるもの が好ましぐ中でも一般式 (54)に於ける Wが結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アル キレン基若しくはビ-レン基であるもの、又は式(56)で示されるものがより好ましぐ その中でも一般式(54)に於ける Wがビ-レン基であるもの、又は式(56)で示される もの、即ち、式(54— 2' )、 (54— 2,,)、 (56' )又は(56' ' )で示されるものがさらに 好ましい。
[0120] これら芳香族又は脂肪族系の 2価の炭化水素基は、一般式 (57)
(式中、 Z'は上記に同じ。)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族若しくは 脂肪族カルボン酸 (芳香族若しくは脂肪族ジカルボン酸)、又は一般式 (58)
(式中、 Z'は上記に同じ。)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族若しくは 脂肪族カルボン酸無水物 (芳香族若しくは脂肪族ジカルボン酸無水物)に由来する ものでもある。
[0121] 一般式 (48)に於ける k'及び k' 'の比率 (k': k" )は、特に限定されないが、例え ば k,: ,= 10 : 90〜99 : 1が挙げられる。
[0122] 一般式 (48)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 V及び Vが酸素原
1 2 子であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (59)
上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
一般式(59)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数 1
1 2
〜3の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (60)
(60)
(式中、 R\ R
2、 R
1'、 R
2'、 R
3、 R
4、 R
5、 R
5,、 R
8、 R
9、 T,、 T,、 Z、 Z,、 k,及び k,,
1 2
は上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
[0124] 一般式(60)に於いて、 R R2、 R1'、 R2'、 R5、 R5'は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0125] 一般式 (60)に於 、て、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い。
[0126] 一般式 (60)に於いて、 Z'で示される 2価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪 族系の 2価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (49)〜 (56)で示される芳香族又は脂肪族系の 2価の炭化水素基の中でも、上記式 (49)、 上記一般式(53)若しくは(54)又は式(56)で示されるものが好まし 、。
[0127] 一般式 (60)で示される構成単位の特に好ましい具体例としては、一般式 (61)
{式中、 Zは上記式 (49' )、(54— 2' )又は(56' )で示される芳香族又は脂肪族系
3
の 2価の炭化水素基を表し、 R3、 R4、 R8、 R9、 Z、 k'及び k',は上記に同じ。 }で示さ れるものが挙げられる。
また、例えば他の構成単位が、一般式 (43)に於ける Zが 2価の炭化水素であるもの であり、一般式 (43)で示される構成単位と該構成単位を含んで成る化合物としては 、一般式 (62)
(式中、 ,,、 z、 z,、
a、 b、 k'及び k' 'は上記に同じ。)で示される構成単位を含んで成る化合物が挙げら れる。
一般式 (62)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 V、 V、 Y ' '及び Y
1 2 1 2
' 'が酸素原子であり、且つ、 a及び bが 1であるものが挙げられ、より具体的には、一 般式 (63)
(63)
(式中、 、 Z、 Z,、 k,及び k,,は上記に同
じ。)で示されるものが挙げられる。
一般式 (63)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数 2
1 2
〜4の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (64)
,及び k,,は上記
に同じ。)で示されるものが挙げられる。
[0131] 一般式(64)に於いて、
R
2、 R 、 R
2,、 R
5、 R
5,は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0132] 一般式 (64)に於 、て、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い。
[0133] 一般式 (64)に於いて、 Z'で示される 2価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪 族系の 2価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (49)〜 (56)で示される芳香族又は脂肪族系の 2価の炭化水素基の中でも、上記式 (49)、 上記一般式(53)若しくは(54)又は式(56)で示されるものが好まし 、。
[0134] 尚、一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物に於いて、該構成単位以 外のものとしては、上記した如き構成単位に限定されるものではなぐまた、一般式( 1)で示される構成単位が含まれて ヽれば、他の構成単位が任意の割合で含まれて いても良ぐ具体的には、例えば一般式 (48)及び (62)に於ける重合度を表す k'は 、該化合物中の全構成単位のうち、 Zを含む構成単位の数を表し、 k' 'は、該化合物 中の全構成単位のうち、 Z'を含む構成単位の数を表し、該化合物が種々の用途に
供される場合に於いて、適切な性能が得られるものとなるように設定されれば良ぐ特 に限定されないが、 k'及び k"の比率 (k,: k,,)は、例えば k, :k" = 10 : 90〜99 : l が挙げられる。
[0135] また、一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物に於いて、一般式(1)で 示される構成単位を Aとし、他の構成単位を Bとした場合、 Aと Bは一般式 (65) 斗 ABABABABAB (65) で示されるような AB の繰り返し構造、一般式 (66)
- AAABBBAAA|- (66) で示されるようなブロック構造又は一般式 (67)
斗 AABAAABABB (67) で示されるようなランダム構造で該化合物を構成しても良ぐさら〖こ Aと Bだけでなく、 C、 D等の他の構成単位を成分として、 3成分以上で該化合物を構成しても良い。
[0136] 本発明の上記一般式 (7)で示される構成単位を含んで成る化合物のうち、より具体 的な構成単位を含んで成る化合物としては、例えば一般式 (7)に於ける Y 'が式 (8) で示される基であり、 Y,が式(9)で示される基であり、 a及び bが 1である一般式(20)
で示される構成単位を含んで成る化合物、又は一般式(7)に於ける Y '及び Υ 'が
1 2 酸素原子又は ΝΗ 基である一般式 (21)
(式中、 R1 R2、 ,、 R2,、 R3,、 R4,、 Τ、 Τ、 U、 V、 V、 Υ,,、 Υ,,、 Z、 a、 b及
び kは上記に同じ。 )で示される構成単位を含んで成る化合物が挙げられる。
一般式(20)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 Uが式(1— 1)又は( 1 7)で示される 2価の基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (68)
じ。)で示されるもの、又は一般式 (69)
(式中、 R R2、 R^.R^.R^.R^.T、T、 V、 V、Z及び kは上記に同じ。;)で示
1 2 1 2
されるものが挙げられ、中でも Uが式(1 1)で示される 2価の基であるものがより好ま しぐより具体的には上記一般式 (68)で示されるものが挙げられる。
一般式 (68)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 V及び Vが酸素原 子であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (70)
(式中、 I^R2 ,、1^2,、 ,、1^4,、 、 R5,、T、T、Ζ及び kは上記に同じ。)で
1 2
示されるものが挙げられる。
一般式(70)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数] 3の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式(71)
で示されるものが挙げられる。
[0140] 一般式(71)に於いて、
R
2、 R 、 R
2,、 R
5、 R
5,は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0141] 一般式 (71)に於いて、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い
[0142] -般式(71)で示される構成単位の特に好ま Uヽ具体例としては、一般式(72)
(式中、 R3'、 R4'、 Z及び kは上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
[0143] 一般式(21)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 Uが式(1— 1)又は( 1 7)で示される 2価の基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式(73)
(式中、 R R2、 R1'、 R2'、 R",、 R4'、 R5、 R5,、 T、 T、 V Y 、Z、a
1 2
b及び kは上記に同じ。)で示されるもの、又は一般式(74)
Z、 a、 b及び k
は上記に同じ。)で示されるものが挙げられ、中でも Uが式(1 1)で示される 2価の 基であるものがより好ましぐより具体的には上記一般式(73)で示されるものが挙げ られる。
[0144] 一般式(73)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 V、 V、 Y ' '及び Y
1 2 1 :
' 'が酸素原子であり、且つ、 a及び bが 1であるものが挙げられ、より具体的には、一 般式 (75)
(式中、 I^ R2 ,、1^2,、 ,、1^4,、 、 R5,、T、T、Ζ及び kは上記に同じ。)で
1 2
示されるものが挙げられる。
一般式(75)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数 2
1 2
〜4の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式(76)
)で示されるものが挙げられる。
[0146] 一般式(76)に於いて、
R
2、 R
1'、 R
2'、 R
5、 R
5'は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0147] 一般式 (76)に於 、て、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族
系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い。
[0148] 一般式(76)で示される構成単位の特に好ま Uヽ具体例としては、一般式(77)
(式中、 R3'、 R4'、 Z及び kは上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
2
[0149] 一般式(7)で示される構成単位を含んで成る化合物に於いて、重合度を表す kは、 該化合物中の全構成単位のうち、一般式 (7)で示される構成単位の数を表し、該化 合物が種々の用途に供される場合に於いて、適切な性能が得られるものとなるように 設定されれば良ぐ特に限定されないが、通常 1〜: L00、好ましくは 2〜50、より好ま しくは 2〜20の整数である。
[0150] 一般式 (7)で示される構成単位を含んで成る化合物のポリスチレン換算重量平均 分子量は、該化合物が種々の用途に供される場合に於いて、適切な性能が得られる ものとなるように設定されれば良ぐ特に限定されないが、通常 1000〜500万、好ま し <は 2000〜10万、より好まし <は 2000〜5万である。
[0151] 本発明の一般式 (7)で示される構成単位を含んで成る化合物に於いて、該化合物 は、一般式 (7)で示される構成単位以外に他の構成単位を成分とすることができ、具 体的には、例えば他の構成単位が、一般式 (68)に於ける Zが 2価の炭化水素である ものであり、一般式 (68)で示される構成単位と該構成単位を含んで成る化合物とし ては、一般式(78)
(式中、!^1、!^2、 1^,、1^2,、 ,、1^4,、 、 R5,、T、T、 V、 V、2、2,、 及び ,
1 2 1 2
は上記に同じ。 )で示される構成単位を含んで成る化合物が挙げられる。
一般式(78)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 V及び Vが酸素原
1 2 子であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (79)
(式中、 R R2、 R'\ R2,、 R3,、 R4,、 R5、 R5,、 T、 T、 Z、 Z,、 k,及び k,,は上記に
1 2
同じ。)で示されるものが挙げられる。
一般式(79)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数 1
1 2
〜3の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (80)
k,,は上記
に同じ。)で示されるものが挙げられる。
[0154] 一般式(80)に於いて、
R
2、 R
1'、 R
2'、 R
5'は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0155] 一般式 (80)に於 、て、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い。
[0156] 一般式 (80)に於いて、 Z'で示される 2価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪 族系の 2価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (49)〜 (56)で示される芳香族又は脂肪族系の 2価の炭化水素基の中でも、上記式 (49)、 上記一般式(53)若しくは(54)又は式(56)で示されるものが好まし 、。
[0157] 一般式 (80)で示される構成単位の特に好ましい具体例としては、一般式 (81)
(式中、 R3'、 R4'、 Z、 Z、 k'及び k' 'は上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
1 3
また、例えば他の構成単位が、一般式(73)に於ける Zが 2価の炭化水素であるもの であり、一般式 (73)で示される構成単位と該構成単位を含んで成る化合物としては 、一般式 (82)
、 a、 b、 k'及び k' 'は上記に同じ。)で示される構成単位を含んで成る化合物が挙げ られる。
一般式 (82)で示される構成単位の好ま 、具体例としては、 V、 V、 Y ' '及び Y
1 2 1 2
' 'が酸素原子であり、且つ、 a及び bが 1であるものが挙げられ、より具体的には、一 般式 (83)
(式中、 R R2、 R1'、 R2,、 R3,、 R4,、 R5、 R5,、 T、 T、 Z、 Z,ゝ k,及び k,,は上記に
1 2
同じ。)で示されるものが挙げられる。
[0160] 一般式 (83)で示される構成単位の好ましい具体例としては、 T及び Tが炭素数 2
1 2
〜4の直鎖状アルキレン基であるものが挙げられ、より具体的には、一般式 (84)
(式中、!^1、!^2、 1^,、1^2,、 ,、1^4,、 、 R5,、T,,ゝ T,,、 ゝ ,ゝ 及び ,は上
1 2
記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
[0161] 一般式(84)に於いて、 R R2、 R 、 R2,、 R5、 R5,は、全て水素原子であるものが 好ましい。
[0162] 一般式 (84)に於 、て、 Zで示される 4価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪族 系の 4価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (25)〜(3 3)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基の中でも、上記式 (25)若し
くは(26)、上記一般式(29)又は上記式(32)若しくは(33)で示されるものが好まし い。
[0163] 一般式 (84)に於いて、 Z'で示される 2価の炭化水素基は、通常芳香族又は脂肪 族系の 2価の炭化水素基であれば特に限定されないが、例えば上記一般式 (49)〜 (56)で示される芳香族又は脂肪族系の 2価の炭化水素基の中でも、上記式 (49)、 上記一般式(53)若しくは(54)又は式(56)で示されるものが好まし 、。
[0164] 尚、一般式(7)で示される構成単位を含んで成る化合物に於!ヽて、該構成単位以 外のものとしては、上記した如き構成単位に限定されるものではなぐまた、一般式( 7)で示される構成単位が含まれて ヽれば、他の構成単位が任意の割合で含まれて いても良ぐ具体的には、例えば一般式(78)及び (82)に於ける重合度を表す k'は 、該化合物中の全構成単位のうち、 Zを含む構成単位の数を表し、 k' 'は、該化合物 中の全構成単位のうち、 Z'を含む構成単位の数を表し、該化合物が種々の用途に 供される場合に於いて、適切な性能が得られるものとなるように設定されれば良ぐ特 に限定されないが、 k'及び k"の比率 (k,: k,,)は、例えば k, :k" = 10 : 90〜99 : l が挙げられる。
[0165] また、一般式 (7)で示される構成単位を含んで成る化合物に於いて、一般式 (7)で 示される構成単位を A,とし、他の構成単位を B,とした場合、 A'と B'は一般式 (85)
-^Α'ΒΆ'ΒΆ'ΒΆ'ΒΆ'Β' + (85) で示されるような Α' Β'—の繰り返し構造、一般式 (86)
+Α'Α'Α'Β'Β'Β'Α'Α'Α' + (86) で示されるようなブロック構造又は一般式 (87)
-^ΑΆ'ΒΆΆΆ'ΒΆ'Β'Β' + (87) で示されるようなランダム構造で該化合物を構成しても良ぐさらに A'と B'だけでなく 、 C'、 D '等の他の構成単位を成分として、 3成分以上で該化合物を構成しても良い
[0166] 次に、一般式( 1)及び (7)で示される構成単位を含んで成る化合物の製造方法、 即ち、本発明の製造方法について詳細に説明する。本発明の一般式(1)で示される
構成単位を含んで成る化合物の製造方法としては、一般式 (7)で示される構成単位 を含んで成る化合物と、一般式(10)、 (11)及び(12)力 選ばれる少なくとも 1種以 上の (メタ)アクリル酸誘導体とを要すれば溶媒の存在下反応させれば良ぐ具体的 な製造方法としては、例えば下記 [ I ]法
[ I ]
V X Z及び kは上記に同じ。)で示されるもの、又は下記 [ II ]法
[ II ]
X
Y ' ' Y ' ' Z a b及び kは上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
1 2
上記 [ I ]法は、ヒドロキシル基と R3,及び R4,で示されるカルボキシル基とを有する 構成単位を含んで成る化合物に対して、一般式(10)、 (11)及び(12)力も選ばれる 少なくとも 1種以上の (メタ)アクリル酸誘導体を反応させることにより、ヒドロキシル基 及び Z又はカルボキシル基に該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基が導入された構成
単位を含んで成る化合物を製造する方法であり、上記 [ II ]法は、 R3'及び R4'で示 されるカルボキシル基を有する構成単位を含んで成る化合物に対して、一般式(11) 及び( 12)力 選ばれる少なくとも 1種以上の (メタ)アクリル酸誘導体を反応させること により、カルボキシル基に該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基が導入された構成単位 を含んで成る化合物を製造する方法である。
[0168] 尚、ここで言う、(メタ)アクリル酸誘導体由来の基とは、一般式(10)、 (11)及び(12 )で示される (メタ)アクリル酸誘導体に由来する基を意味し、具体的には、一般式(1 0)で示される (メタ)アクリル酸誘導体に由来する基は、 R7で示される基、即ち、ビ- ルカルボ-ル基又はイソプロべ-ルカルポ-ル基を意味し、一般式(11)で示される( メタ)アクリル酸誘導体に由来する基は、一般式 (3)で示される基を意味し、一般式( 12)で示される (メタ)アクリル酸誘導体に由来する基は、一般式 (4)で示される基を 意味する。
[0169] また、上記 [ I ]及び [ II ]法に於いて、一般式(10)、 (11)及び(12)で示される (メ タ)アクリル酸誘導体は 1種乃至複数種用いることができ、また、該 (メタ)アクリル酸誘 導体は、上記一般式 (20)で示される構成単位の構造上 1乃至 4k個のものを導入す ることができ、上記一般式 (21)で示される構成単位の構造上 1乃至 2k個のものを導 人することができる。
[0170] 一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体を含む 2種以上の (メタ)アクリル酸 誘導体を組み合わせて用いる場合には、先ず一般式(20)で示される構成単位を含 んで成る化合物と、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体とを反応させた後 に、得られた反応物と他の (メタ)アクリル酸誘導体 {例えば一般式(11)や(12)で示 されるもの }とを反応させることが好ま ヽ。一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘 導体と、他の (メタ)アクリル酸誘導体とを混合して、両誘導体を一挙に反応させようと すると、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体の反応性が、他の (メタ)アタリ ル酸誘導体に比べて高いことに起因して、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘 導体と他の (メタ)アクリル酸誘導体同士が反応してしま!ヽ、(メタ)アクリル酸誘導体の 副生成物が生成し、結果として一般式(18)で示される構成単位を含んで成る化合 物の歩留まりの低下を起こしてしまう。これを防ぐために、(メタ)アクリル酸誘導体を別
々及び段階的に反応させることが好ま 、。
[0171] 尚、上記では、一般式(20)で示される構成単位を含んで成る化合物に対して、先 ず一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体を反応させ、次 ヽで他の (メタ)ァク リル酸誘導体を反応させているが、先ず他の (メタ)アクリル酸誘導体を反応させた後 に、次 ヽで一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体を反応させても良 ヽことは いうまでもない。
[0172] また、一般式( 11)及び( 12)で示される (メタ)アクリル酸誘導体を組み合わせて用 Vヽる場合には、一般式(20)又は(21)で示される構成単位を含んで成る化合物と反 応させる際に、これらの (メタ)アクリル酸誘導体を混合して、一挙に反応させても良い し、これらの (メタ)アクリル酸誘導体を別々及び段階的に反応させても良!、。
[0173] [ I ]法で示される製造方法の好ましい具体例としては、例えば下記 [ III ]法
は上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
[0174] 上記 [ m ]法は、ヒドロキシル基と R3'及び R4'で示されるカルボキシル基とを有する 構成単位を含んで成る化合物に対して、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘 導体を反応させることにより、ヒドロキシル基に該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基が 導入された構成単位を含んで成る化合物を製造する方法である。
[0175] ここで、上記 [ III ]法について詳細に説明する。 [ III ]法は、例えば一般式(20)で 示される構成単位を含んで成る化合物を要すれば溶媒で希釈し、これに塩基、重合 禁止剤及び要すれば触媒を加えた後、この混合溶液に、下記の如き所定の当量の 一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体を滴下し、所定の温度で、所定の時
間反応させる。ここで得られた溶液は、単離、精製を行うことなぐ 目的の用途に使用 することができ、用途によっては、一般式 (88)で示される構成単位を含んで成る化 合物を常法により単離、精製すれば良い。具体的な単離、精製方法としては、反応 液を水中に滴下することにより、当該化合物が晶析してくるため、これを濾取し、得ら れた晶析物をさらに、例えば水等で洗浄した後、減圧乾燥することにより、該化合物 が単離、精製できる。
[0176] [ III ]法に於いて、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体としては、例えば
(メタ)アクリル酸クロライド、(メタ)アクリル酸ブロマイド等の (メタ)アクリル酸ハロゲン 化物が挙げられ、中でも (メタ)アクリル酸クロライドが好ま 、。
[0177] 一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体の当量としては、一般式(20)で示さ れる構成単位を含んで成る化合物に於けるヒドロキシル基に対して、通常 0. 1〜3当 量が挙げられ、中でも 0. 5〜2当量が好ましぐその中でも 0. 8〜1. 5当量がより好 ましい。
[0178] 一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体は、市販のものを用いる力 (メタ)ァ クリル酸にハロゲン化剤を作用させる一般的な方法により合成したものを適宜用いれ ば良い。
[0179] [ III ]法に於ける反応温度は、一般式(20)で示される構成単位を含んで成る化合 物に於けるヒドロキシル基と、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体とが定 量的に反応するような温度であれば、特に限定されないが、例えば通常 0〜50°C、 好ましくは 10〜30°Cである。反応温度が 50°Cを超えると、該 (メタ)アクリル酸誘導体 の重合が一部起こり、分子量が急激に増大する原因となり、また 0°C未満では反応の 進行が遅ぐ該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基が目的とする導入量に達するために は時間が力かるので好ましくない等の問題を生ずる。
[0180] [ III ]法に於ける反応時間は、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体由来 の基の導入量が適切な範囲となるように、反応時間を決定すれば良い。当該反応時 間は、反応に用 、られる (メタ)アクリル酸誘導体の当量や反応温度に依存するため 、一概には言えないが、通常 0. 5〜50時間、好ましくは 0. 5〜20時間、より好ましく は 0. 5〜 10時間の範囲に設定される。
[0181] [ III ]法は、通常無溶媒又は溶媒中で行われる力 好ましくは溶媒中で行われる。
[0182] 溶媒としては、反応に用いる各成分及び反応生成物を溶解することができ、且つ、 反応に悪影響を与えず、さらに、水溶性であれば特に限定されないが、具体的には 、例えば N, N—ジメチルホルムアミド、 1ーメチルー 2—ピロリドン、プロピレングリコー ルモノメチルエーテルアセテート、ジメチルスルホキシド、ジォキサン、メチルイソブチ ルケトン、 γ ブチロラタトン、乳酸ェチル、シクロへキサノン等の非プロトン性極性溶 媒が挙げられる。これらの溶媒は、夫々単独で又は 2種以上を組み合わせて用いら れ、上記溶媒の使用量は、原料を溶解し得る量であれば特に限定されない。
[0183] [ III ]法に於いて、一般式 (20)で示される構成単位を含んで成る化合物と、一般 式( 10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体とが定量的かつスムーズに反応するように 塩基を使用することが好ましい。これらの塩基としては、例えばトリェチルァミン、ピリ ジン、ジメチルァミノピリジン等の一般的に用いられる三級アミン等の塩基が挙げられ る。これらの塩基は、夫々単独で又は 2種以上を組み合わせて用いられ、上記塩基 の当量数は、特に限定されないが、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体 に対して、通常 1〜2当量が挙げられる。
[0184] また、 [ III ]法に於いて、触媒を使用することができる。これらの触媒としては、例え ばテトラブチルアンモ -ゥムクロライド、テトラプチルアンモ -ゥムブロマイド、トリェチ ルベンジルアンモ -ゥムクロライド、トリェチルベンジルアンモ-ゥムブロマイド等の四 級アンモ-ゥム塩や、トリフエ-ルホスフィン等の有機ホスフィンィ匕合物等の触媒が挙 げられる。これらの触媒は、夫々単独で又は 2種以上を組み合わせて用いられ、上記 触媒の使用量は、特に限定されないが、一般式 (20)で示される構成単位を含んで 成る化合物の mol量に対して、 0. 001mol%以上が挙げられ、反応速度を向上させ る為に、 200mol%程度使用することもある。
[0185] さらにまた、 [ III ]法に於いて、反応中での二重結合に起因する重合を防止するた めに重合禁止剤を使用することができる。重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン 、ハイドロキノンモノメチノレエーテル、ピロガロール、 4 tert—ブチノレカテコール、 2, 6—ジ tert ブチルフエノール、フエノチアジン、ベンゾキノン等が挙げられる。これ らの重合禁止剤は、夫々単独で又は 2種以上を組み合わせて用いられ、上記重合禁
止剤の使用量は、特に限定されないが、一般式 (20)で示される構成単位を含んで 成る化合物の mol量に対して、通常 0. 001mol%〜2mol%が挙げられる。
[0186] [ III ]法は、適当な反応条件で、一般式 (20)で示される構成単位を含んで成るィ匕 合物に対して、一般式(10)で示される (メタ)アクリル酸誘導体由来の基を導入する ことにより、即ち、該 (メタ)アクリル酸誘導体の当量、反応温度、反応時間等の上記の 如き反応条件を制御することにより、該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基の導入量を 任意に調節することが可能である。当該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基の導入量 は、本法によって得られる化合物が種々の用途に供される場合に於いて、適切な性 能が得られるものとなるように設定されれば良ぐ特に限定されないが、一般式 (20) で示される構成単位を含んで成る化合物のヒドロキシル基の mol量に対して、通常 1 〜100mol%、好ましくは 10〜80mol%の割合である。当該 (メタ)アクリル酸誘導体 由来の基の割合が 10mol%より少ないと、例えば当該構成単位を含んで成る化合物 カゝら得られる榭脂組成物を用いてカラーフィルターを製造する場合には、例えば光 又は熱硬化後のアルカリ現像の時間が長くなり、また、該 (メタ)アクリル酸誘導体由 来の基の割合が 80mol%より多いと、少ない光照射で架橋させ、硬化させることがで きるが、架橋密度が高くなりすぎて微細パターンが剥離しやすくなる等の問題を生ず るので好ましくない。
[0187] [ III ]法で示される製造方法のより詳細な具体例としては、例えば下記 [ IV ]法
で示されるものが挙げられる。
尚、式(89)で示される化合物は、一般式(10)に於ける R7がビュルカルボ-ル基で
あり、 Xが塩素原子である場合に相当する。一般式 (90)で示される化合物は、一般 式(1)に於ける Yが一般式(5)で示される基、且つ、 R8がビュルカルボニル基であり 、 Yが一般式 (6)で示される基、且つ、 R9が水素原子であり、 a及び bが 1である場合
2
に相当する。
[ II ]法で示される製造方法の好ましい具体例としては、例えば下記 [ V ]法
'、 Υ ' '、 Ζ及び kは上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
2
[0190] 上記 [ V ]法は、上記 [ II ]法と同様の方法である力 一般式(19)及び(21)に於 ける a及び bが 1である構成単位を含んで成る化合物の製造方法である。
[0191] ここで、上記 [ V ]法について詳細に説明する。 [ V ]法は、例えば一般式(91)で 示される構成単位を含んで成る化合物を溶媒で希釈し、これに重合禁止剤並びに要 すれば縮合剤及び Z又は触媒を加えた後、この混合溶液に、下記の如き所定の当 量の一般式( 11)及び( 12)力 選ばれる少なくとも 1種以上の (メタ)アクリル酸誘導 体を滴下し、所定の温度で、所定の時間反応させる。ここで得られた溶液は、単離、 精製を行うことなぐ目的の用途に使用することができ、用途によっては、一般式 (92 )で示される構成単位を含んで成る化合物を常法により単離、精製すれば良い。具 体的な単離、精製方法としては、反応液を溶媒で希釈した後に、要すれば縮合剤の 残留物を濾過して取り除いた後、濾液を水中に滴下することにより、当該化合物が晶 祈してくるため、これを濾取し、得られた晶析物をさらに、例えば水、アルコール等で 洗浄した後、減圧乾燥することにより、該化合物が単離、精製できる。
[0192] [ V ]法に於いて、一般式(11)で示される (メタ)アクリル酸誘導体としては、例えば グリシジル (メタ)アタリレート、 1, 2 エポキシ— 4 ブチル (メタ)アタリレート、 1, 2- エポキシ 5 ペンチル (メタ)アタリレート、 1, 2 エポキシ 6 へキシル (メタ)ァク リレート、 1, 2 エポキシ— 7 ヘプチル (メタ)アタリレート、 1, 2 エポキシ— 8—ォ クチル (メタ)アタリレート等の 1, 2—エポキシ— ω—アルキル (メタ)アタリレートが挙 げられ、中でもグリシジル (メタ)アタリレート、 1, 2 エポキシ一 4 ブチル (メタ)アタリ レート、 1, 2 エポキシー5 ペンチル (メタ)アタリレートが好ましぐその中でもダリ シジル (メタ)アタリレートがより好まし 、。
[0193] [ V ]法に於いて、一般式(12)で示される (メタ)アクリル酸誘導体としては、例えば 1—ヒドロキシメチル (メタ)アタリレート、 2—ヒドロキシ一 1—ェチル (メタ)アタリレート、 3 -ヒドロキシ 1 プロピル (メタ)アタリレート、 4 ヒドロキシ 1 ブチル (メタ)ァク リレート、 5 ヒドロキシ一 1—ペンチル (メタ)アタリレート、 6 ヒドロキシ一 1—へキシ ル (メタ)アタリレート等の ω—ヒドロキシ— 1—アルキル (メタ)アタリレートが挙げられ、 中でも 2 ヒドロキシ 1 ェチル (メタ)アタリレート、 3 ヒドロキシ 1 プロピル (メ タ)アタリレート、 4 ヒドロキシ一 1—ブチル (メタ)アタリレート、が好ましぐその中でも 2—ヒドロキシ— 1—ェチル (メタ)アタリレートがより好ましい。
[0194] 一般式(11)及び(12)で示される (メタ)アクリル酸誘導体の当量としては、一般式( 91)で示される構成単位を含んで成る化合物に於けるカルボキシル基に対して、通 常 0. 1〜3当量が挙げられ、中でも 0. 5〜2当量が好ましぐその中でも 0. 8〜1. 5 当量がより好ましい。
[0195] 一般式(11)で示される (メタ)アクリル酸誘導体は、市販のものを用いる力 通常こ の分野で用いられる製造方法により合成したものを適宜用いれば良 、。
[0196] 一般式(12)で示される (メタ)アクリル酸誘導体は、市販のものを用いる力 通常こ の分野で用いられる製造方法により合成したものを適宜用いれば良 、。
[0197] [ V ]法に於ける反応温度は、一般式(91)で示される構成単位を含んで成る化合 物に於けるカルボキシル基と、一般式(11)及び(12)力 選ばれる少なくとも 1種以 上の (メタ)アクリル酸誘導体とが定量的に反応するような温度であれば、特に限定さ れないが、例えば通常— 10〜150°C、好ましくは 0〜120°Cである。反応温度が 150
°cを超えると、該 (メタ)アクリル酸誘導体の重合が一部起こり、分子量が急激に増大 する原因となり、また 10°C未満では反応の進行が遅ぐ該 (メタ)アクリル酸誘導体 由来の基が目的とする導入量に達するためには時間が力かるので好ましくない等の 問題を生ずる。
[0198] [ V ]法に於ける反応時間は、一般式(11)及び(12)力 選ばれる少なくとも 1種以 上の (メタ)アクリル酸誘導体由来の基の導入量が適切な範囲となるように、反応時間 を決定すれば良い。当該反応時間は、反応に用いられる (メタ)アクリル酸誘導体の 当量や反応温度に依存するため、一概には言えないが、通常 0. 5〜50時間、好まし くは 0. 5〜20時間、より好ましくは 0. 5〜10時間の範囲に設定される。
[0199] [ V ]法に於ける溶媒は、上記 [ III ]法と同様の溶媒を用いれば良ぐ溶媒の使用 量も上記 [ III ]法と同様量で良い。
[0200] [ V ]法に於いて、一般式 (91)で示される構成単位を含んで成る化合物と、一般 式( 12)で示される (メタ)アクリル酸誘導体とが定量的かつスムーズに反応するように 縮合剤を使用することが好ましい。これらの縮合剤としては、例えばジシクロへキシル カルボジイミド、 1—ェチル 3— [3— (N, N ジメチルァミノ)プロピル]カルボジイミ ド塩酸塩等のカルポジイミド類、ジ 2—ピリジルカルボネート、ジ 2—ピリジルチオ カルボネート等のカルボネート類等の縮合剤が挙げられる。これらの縮合剤は、夫々 単独で又は 2種以上を組み合わせて用いられ、上記縮合剤の当量数は、特に限定さ れないが、一般式(12)で示される (メタ)アクリル酸誘導体に対して、通常 1〜2当量 が挙げられる。
[0201] また、 [ V ]法に於いて、触媒を使用することができる。これらの触媒としては、例え ばテトラブチルアンモ -ゥムクロライド、テトラプチルアンモ -ゥムブロマイド、トリェチ ルベンジルアンモ -ゥムクロライド、トリェチルベンジルアンモ-ゥムブロマイド等の四 級アンモ-ゥム塩や、トリフエ-ルホスフィン等の有機ホスフィンィ匕合物等の触媒が挙 げられる。これらの触媒は、夫々単独で又は 2種以上を組み合わせて用いられ、上記 触媒の使用量は、特に限定されないが、一般式 (91)で示される構成単位を含んで 成る化合物の mol量に対して、 0. O01mol%以上が挙げられ、反応速度を向上させ る為に、 200mol%程度使用することもある。
[0202] さらにまた、 [ V ]法に於いて、反応中での二重結合に起因する重合を防止するた めに重合禁止剤を使用することができる。 [ V ]法に於ける重合禁止剤は、上記 [ III ]法と同様の重合禁止剤を用いれば良ぐ重合禁止剤の使用量も上記 [ III ]法と同 ¾量で良い。
[0203] [ V ]法は、適当な反応条件で、一般式 (91)で示される構成単位を含んで成る化 合物に対して、一般式( 11)及び( 12)力 選ばれる少なくとも 1種以上の (メタ)アタリ ル酸誘導体由来の基を導入することにより、即ち、該 (メタ)アクリル酸誘導体の当量、 反応温度、反応時間等の上記の如き反応条件を制御することにより、該 (メタ)アタリ ル酸誘導体由来の基の導入量を任意に調節することが可能である。当該 (メタ)アタリ ル酸誘導体由来の基の導入量は、本法によって得られる化合物が種々の用途に供 される場合に於いて、適切な性能が得られるものとなるように設定されれば良ぐ特に 限定されな ヽが、一般式 (91)で示される構成単位を含んで成る化合物のカルボキ シル基の mol量に対して、通常 l〜100mol%、好ましくは 10〜80mol%の割合で ある。当該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基の割合が 10mol%より少ないと、例えば 当該構成単位を含んで成る化合物カゝら得られる榭脂組成物を用いてカラーフィルタ 一を製造する場合には、例えば光又は熱硬化後のアルカリ現像の時間が長くなり、 また、該 (メタ)アクリル酸誘導体由来の基の割合が 80mol%より多いと、少ない光照 射で架橋させ、硬化させることができるが、架橋密度が高くなりすぎて微細パターンが 剥離しやすくなる等の問題を生ずるので好ましくない。
[0204] [ V ]法で示される製造方法のより詳細な具体例としては、例えば下記 [ VI ]法
(95)
(式中、
R
2、 R
1'、 R"、 T、 T、 U、 V、 V、 Y,,、 Y,,、 Z及び kは上記に同じ
。)で示されるもの、又は下記 [ VII ]法
。)で示されるものが挙げられる。
[0205] 尚、一般式(93)で示される化合物は、一般式(7)に於ける R3'及び R4'がカルボキ シル基であり、 Y '及び Y 'が酸素原子又は NH 基であり、 a及び bが 1である場
1 2
合に相当する。式(94)で示される化合物は、一般式(11)に於ける R7力イソプロべ- ルカルボ-ル基であり、 Tカ チル基である場合に相当する。一般式(95)で示され
3
る化合物は、一般式(1)に於ける R3が一般式 (2)で示される基、且つ、 R6が一般式( 3)で示される基であり、且つ、 R7及び Tが上記と同じ基であり、 R4が一般式(2)で示
3
される基、且つ、 R6が水素原子であり、 Y及び Yが酸素原子又は NH 基であり
1 2
、 a及び bが 1である場合に相当する。式(96)で示される化合物は、一般式(12)に於 ける R7がビュルカルボ-ル基であり、 Tがェチル基である場合に相当する。一般式(
4
97)で示される化合物は、一般式(1)に於ける R3が一般式 (2)で示される基、且つ、 R6が一般式 (4)で示される基であり、且つ、 R7及び Tが上記と同じ基であり、 R4がー
4
般式 (2)で示される基、且つ、 R6が水素原子であり、 Y及び Yが酸素原子又は N
1 2
H 基であり、 a及び bが 1である場合に相当する。
[0206] 本発明の一般式 (7)で示される構成単位を含んで成る化合物の製造方法としては 、一般式(13)で示される化合物と、カルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カル ボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)又はその無水物(カル ボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、また、そ
の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)とを溶媒の存在下反応させれば良 ぐ具体的な製造方法としては、例えば下記 [ VIII ]法
[ νπΐ ]
(式中、
V 、 Z及び kは上記に同じ。 ) で示されるもの、又は下記 [ IX ]法
(式中、 R
12は水素原子、アルカリ金属原子又は上記一般式(15)で示される基を表し 、 R
13は水素原子、アルカリ金属原子又は上記一般式(17)で示される基を表し、
R
2、 R
1'、 R
2,、 R
3,、 R
4,、 T 、 T 、 U、 V 、 V 、 Y ,,、 Y ,,、 Z、 a、 b及び kは上記に
1 2 1 2 1 2
同じ。)で示されるものが挙げられる。
上記 [ VIII ]法は、一般式(13)で示される化合物のうち、エポキシ基を有するもの に対して、一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カル ボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)を反応させること〖こより
、ヒドロキシル基及びカルボキシル基を有する一般式(20)で示される構成単位を含 んで成る化合物を製造する方法であり、上記 [ IX ]法は、一般式(13)で示される化 合物のうち、ヒドロキシル基及び Z又はアミノ基を有するもの(これらのアルカリ金属塩 を含む。)に対して、一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個以上有 する多塩基酸無水物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成して いるものを含み、また、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)を反応さ せることにより、カルボキシル基を有する一般式(21)で示される構成単位を含んで成 る化合物を製造する方法である。
[0208] また、上記 [ VIII ]及び [ IX ]法に於いて、一般式(22)及び(23)で示される化合 物は 1種乃至複数種用いることができ、また、一般式(34)で示されるカルボキシル基 を 3個以上有する多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるもの を含む。)及び一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多 塩基酸無水物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成して 、るも のを含み、また、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)は、 1種乃至複 数種用いることができる。
[0209] ここで、上記 [ VIII ]法について詳細に説明する。 [ VIII ]法は、例えば一般式(22 )で示される化合物を溶媒で希釈し、要すればこれに触媒を加えた後、この混合溶液 に、下記の如き所定の当量の一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有 する多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)を 加え、所定の温度で、所定の時間反応させる。ここで得られた溶液は、単離、精製を 行うことなぐ 目的の用途に使用することができ、用途によっては、該溶液をさらに溶 媒で希釈したり、一般式 (20)で示される構成単位を含んで成る化合物を常法により 単離、精製すれば良い。
[0210] [ VIII ]法に於いて、一般式(22)で示される化合物としては、例えば一般式(98)
(式中、
R
1'、 R
2'、 U、 V及び Vは上記に同じ。)で示されるビスフエ-ル骨
格を有する化合物と、ェピクロロヒドリン、ェピブ口モヒドリン、 4 クロロー 1, 2 ェポ キシブタン、 4ーブロモー 1, 2 エポキシブタン、 5 クロロー 1, 2 エポキシペンタ ン、 5 ブロモー 1, 2 エポキシペンタン、 6 クロロー 1, 2 エポキシへキサン、 6 ーブロモー 1, 2 エポキシへキサン、 7 クロロー 1, 2 エポキシヘプタン、 7 ブロ モー 1, 2 エポキシヘプタン、 8 クロロー 1, 2 エポキシオクタン、 8 ブロモー 1, 2—エポキシオクタン等の
ω—ハロゲノエポキシィ匕合物とを反応させることによって得 られる化合物が挙げられ、中でも上記一般式(98)で示されるビスフ ニル骨格を有 する化合物と、ェピクロロヒドリン、ェピブ口モヒドリン、 4 クロ口一 1, 2 エポキシブタ ン、 4ーブロモー 1, 2 エポキシブタン、 5 クロロー 1, 2 エポキシペンタン、 5 ブ 口モー 1, 2—エポキシペンタンの ω—ハロゲノエポキシ化合物とを反応させることに よって得られる化合物が好ましぐその中でも上記一般式(98)で示されるビスフエ二 ル骨格を有する化合物と、ェピクロロヒドリン、ェピブ口モヒドリンの ω ハロゲノエポ キシィ匕合物とを反応させることによって得られる化合物がより好ましい。
[0211] 尚、ここで言う、ビスフ ニル骨格を有する化合物とは、例えば上記一般式(98)で 示されるように、 2つのフエ-ル基が結合手又は式(1 1)〜(1 8)の何れかで示さ れる 2価の基で架橋された構造の化合物を意味する。
[0212] 一般式(98)で示されるビスフ ニル骨格を有する化合物のうち、 Uが結合手である 場合のものの具体例としては、例えば 4, 4,ービフエノール、 3, 3,ービフエノール、 4 , 4,—ビア-リン、 3, 3,—ビア-リン等が挙げられる。
[0213] Uが式(1 1)である場合の当該ビスフエニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えば 9, 9—ビス(4—ヒドロキシフエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ヒドロキシ —3, 5—ジメチルフエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジクロロ フエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)フルォレ ン、 9, 9—ビス(4—ヒドロキシ一 3—メチルフエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ヒド 口キシ一 3—クロ口フエ-ル)フノレオレン、 9, 9—ビス(4—ヒドロキシ一 3—ブロモフエ -ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ヒドロキシ一 3—フルオロフェ -ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ヒドロキシ一 3—メトキシフエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ァミノフエ -ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—アミノー 3, 5—ジメチルフエ-ル)フルオレン、 9, 9
—ビス(4—ァミノ一 3, 5—ジクロロフエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—ァミノ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—アミノー 3—メチルフエ-ル)フル オレン、 9, 9—ビス(4—ァミノ一 3—クロ口フエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—アミ ノー 3—ブロモフエ-ル)フルオレン、 9, 9—ビス(4—アミノー 3—フルオロフェ -ル) フルオレン、 9, 9 ビス(4 アミノー 3—メトキシフエ-ル)フルオレン等が挙げられる
[0214] また、ハロゲン原子等の置換基を有しているフルオレン環 {式(1— 1) }である場合 の当該ビスフエニル骨格を有する化合物の具体例としては、例えば 2, 7 ジブロモ —9, 9 ビス(4 ヒドロキシフエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 —ヒドロキシ一 3, 5 ジメチルフエニル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 —ヒドロキシ一 3, 5 ジクロロフエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 —ヒドロキシ一 3, 5 ジブロモフエニル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 —ヒドロキシ一 3—メチルフエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 ヒド 口キシ一 3 クロ口フエ-ル)フノレオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 ヒドロキシ —3 ブロモフエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 ヒドロキシ一 3 —フルオロフェ -ル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 ヒドロキシ一 3— メトキシフエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブロモ一 9, 9 ビス(4 ァミノフエ-ル)フル オレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 アミノー 3, 5 ジメチルフエ-ル)フルォレ ン、 2, 7 ジブロモ一 9, 9 ビス(4 ァミノ一 3, 5 ジクロロフエ-ル)フルオレン、 2 , 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 アミノー 3, 5 ジブロモフエ-ル)フルオレン、 2, 7 —ジブロモ一 9, 9 ビス(4 ァミノ一 3—メチルフエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブ口 モ一 9, 9 ビス(4 ァミノ一 3 クロ口フエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブロモ一 9, 9 —ビス(4 アミノー 3 ブロモフエ-ル)フルオレン、 2, 7 ジブ口モー 9, 9 ビス(4 —ァミノ一 3 フルオロフェ -ル)フルオレン、 2, 7 ジブロモ一 9, 9 ビス(4 ァミノ 3—メトキシフエ-ル)フルオレン等が挙げられる。
[0215] Uが式(1 2)である場合の当該ビスフ ニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えばビス(4—ヒドロキシフエ-ル)ケトン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジメチル フエ-ル)ケトン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジクロロフエ-ル)ケトン、ビス(4—ヒドロ
キシ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)ケトン、ビス(4—ァミノフエ-ル)ケトン、ビス(4—アミ ノ一 3, 5—ジメチルフエ-ル)ケトン、ビス(4—ァミノ一 3, 5—ジクロロフエ-ル)ケトン 、ビス(4 アミノー 3, 5—ジブロモフエ-ル)ケトン等が挙げられる。
[0216] Uが式(1 3)である場合の当該ビスフ ニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えばビス(4—ヒドロキシフエ-ル)スルホン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジメチ ルフエニル)スルホン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジクロロフエニル)スルホン、ビス( 4—ヒドロキシ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)スルホン、ビス(4—ァミノフエ-ル)スルホン 、ビス(4—アミノー 3, 5—ジメチルフエ-ル)スルホン、ビス(4—アミノー 3, 5—ジクロ 口フエ-ル)スルホン、ビス(4—アミノー 3, 5—ジブロモフエ-ル)スルホン等が挙げら れる。
[0217] Uが式(1 4)である場合の当該ビスフ ニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えばビス(4—ヒドロキシフエ-ル)へキサフルォロプロパン、ビス(4—ヒドロキシ —3, 5—ジメチルフエ-ル)へキサフルォロプロパン、ビス(4ーヒドロキシ—3, 5—ジ クロ口フエ-ル)へキサフノレオ口プロパン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジブロモフエ- ル)へキサフルォロプロパン、ビス(4ーァミノフエ-ル)へキサフルォロプロパン、ビス( 4—アミノー 3, 5—ジメチルフエ-ル)へキサフルォロプロパン、ビス(4—アミノー 3, 5 —ジクロ口フエ-ル)へキサフルォロプロパン、ビス(4—アミノー 3, 5—ジブロモフエ- ル)へキサフルォロプロパン等が挙げられる。
[0218] Uが式(1 5)である場合の当該ビスフ ニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えばビス(4—ヒドロキシフエ-ル)ジメチルシラン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5— ジメチルフエ-ル)ジメチルシラン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジクロロフエ-ル)ジメ チルシラン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)ジメチルシラン、ビス(4— ァミノフエ-ル)ジメチルシラン、ビス(4—アミノー 3, 5—ジメチルフエ-ル)ジメチルシ ラン、ビス(4—ァミノ一 3, 5—ジクロロフエ-ル)ジメチルシラン、ビス(4—ァミノ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)ジメチルシラン等が挙げられる。
[0219] Uが式(1 6)である場合の当該ビスフ ニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えばビス(4—ヒドロキシフエ-ル)メタン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジメチル フエ-ル)メタン、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジクロロフエ-ル)メタン、ビス(4—ヒドロ
キシ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)メタン、ビス(4—ァミノフエ-ル)メタン、ビス(4—アミ ノ一 3, 5—ジメチルフエ-ル)メタン、ビス(4—ァミノ一 3, 5—ジクロロフエ-ル)メタン 、ビス(4 アミノー 3, 5—ジブロモフエ-ル)メタン等が挙げられる。
[0220] Uが式(1 7)である場合の当該ビスフ ニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えば 2, 2 ビス(4 ヒドロキシフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 ヒドロキシ —3, 5 ジメチルフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 ヒドロキシ一 3, 5 ジクロロフ ェ -ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 ヒドロキシ一 3, 5 ジブロモフエ-ル)プロパン、 2 , 2 ビス(4 ヒドロキシ一 3—メチルフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 ヒドロキシ —3 クロ口フエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 ヒドロキシ一 3 ブロモフエ-ル)プロ パン、 2, 2 ビス(4 ァミノフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 アミノー 3, 5 ジメ チルフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 アミノー 3, 5 ジクロロフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 アミノー 3, 5 ジブロモフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 アミノー 3—メチルフエ-ル)プロパン、 2, 2 ビス(4 アミノー 3 クロ口フエ-ル)プロパン、 2, 2-ビス(4 ァミノ 3 ブロモフエ-ル)プロパン等が挙げられる。
[0221] Uが式(1 8)である場合の当該ビスフ ニル骨格を有する化合物の具体例として は、例えばビス(4—ヒドロキシフエ-ル)エーテル、ビス(4—ヒドロキシ一 3, 5—ジメチ ルフエ-ル)エーテル、ビス(4ーヒドロキシー 3, 5—ジクロ口フエ-ル)エーテル、ビス (4—ヒドロキシ一 3, 5—ジブロモフエ-ル)エーテル、ビス(4—ァミノフエ-ル)エーテ ル、ビス(4—アミノー 3, 5—ジメチルフエ-ル)エーテル、ビス(4—アミノー 3, 5—ジ クロ口フエ-ル)エーテル、ビス(4 アミノー 3, 5—ジブロモフエ-ル)エーテル等が 挙げられる。
[0222] これらのビスフ ニル骨格を有する化合物のうち、 Uが式(1 1)又は式(1 7)で 示される 2価の基であるものが好ましぐ中でも Uが式(1 1)で示される 2価の基であ るものがより好ましぐその中でも一般式(98)に於ける V及び Vが酸素原子であるも
1 2
のがさらに好ましぐその中でも、ベンゼン環及びフルオレン環に置換基を有さないも のが特に好ましぐ具体的には、例えば 9, 9 ビス(4ーヒドロキシフエ-ル)フルォレ ン等が挙げられる。
[0223] 一般式(22)で示される化合物は、市販のものを用いる力、一般式(98)で示される
ビスフエ-ル骨格を有する化合物と、ェピクロロヒドリン、ェピブ口モヒドリン、 4 クロ口 —1, 2 エポキシブタン、 4ーブロモー 1, 2 エポキシブタン、 5 クロロー 1, 2 ェ ポキシペンタン、 5 ブロモー 1, 2 エポキシペンタン、 6 クロロー 1, 2 エポキシ へキサン、 6 ブロモー 1, 2 エポキシへキサン、 7 クロロー 1, 2 エポキシヘプタ ン、 7 ブロモー 1, 2 エポキシヘプタン、 8 クロロー 1, 2 エポキシオクタン、 8— ブロモー 1, 2—エポキシオクタン等の ω—ハロゲノエポキシ化合物とを、通常この分 野で用いられる製造方法により合成したものを適宜用いれば良 、。
一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カルボキシル 基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)としては、通常 3個以上のカルボ キシル基を有する、芳香族又は脂肪族カルボン酸 (カルボキシル基の一部がカルボ ン酸エステルであるものを含む。)が挙げられ、具体的には、例えば式(99)
で示される芳香族トリカルボン酸、式(100)、 (101)
{但し、式(101)中、 4つのカルボキシル基は、ナフタレン環の 1〜8位の炭素のうち、 何れの炭素に結合していても良い。 }、若しくは一般式(102)〜( 104)
(式中、 W 、 W及び W は、結合手、酸素原子、カルボ-ル基、スルホ -ル基又はビ
8 9 10
二レン基を表す。)で示される芳香族テトラカルボン酸、一般式(105)
(式中、 W は、ェタントリイル基、プロパントリィル基又はブタントリィル基を表す。 )
11
で示される脂肪族トリカルボン酸、又は一般式(106)、 (107)
{式中、 W は、エチレンテトライル基又はブタンテトライル基を表し、 pは 1〜3の整数
12
を表す。但し、式(107)中、 4つのカルボキシル基は、シクロアルキル環の炭素のうち 、何れの炭素に結合していても良い。 }、式(108)若しくは(109)
で示される脂肪族テトラカルボン酸が挙げられる。
[0225] 一般式(102)〜(104)に於ける W〜W としては、結合手又はカルボ-ル基がよ
8 10
り好ましい。
[0226] 一般式(107)に於ける pは、通常 1〜3の整数を表し、中でも 2〜3の整数が好ましく
、その中でも 3がより好ましい。
[0227] 式(99)で示される芳香族トリカルボン酸としては、具体的には、例えば 1, 2, 3 べ ンゼントリカルボン酸、 1, 2, 4 ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、 1, 3, 5 べ ンゼントリカルボン酸等が挙げられ、中でも 1, 2, 4 ベンゼントリカルボン酸(トリメリ ット酸)が好ましい。
[0228] 式(100)で示される芳香族テトラカルボン酸としては、具体的には、例えば 1, 2, 3 , 4 ベンゼンテトラカルボン酸、 1, 2, 3, 5 ベンゼンテトラカルボン酸、 1, 2, 4, 5 ベンゼンテトラカルボン酸 (ピロメリット酸)等が挙げられ、中でも 1, 2, 4, 5 ベン ゼンテトラカルボン酸 (ピロメリット酸)が好まし!/、。
[0229] 式(101)で示される芳香族テトラカルボン酸としては、具体的には、例えば 1, 2, 3 , 4 ナフタレンテトラカルボン酸、 1, 2, 3, 5 ナフタレンテトラカルボン酸、 1, 2, 3
6 -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 3, 7- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 3
8- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 4, 5 -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 4
6 -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 4, 7- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 4
8- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 5, 6 -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 5
7- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 5, 8- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 6
7- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 2, 6, 8- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 3, 5
7- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 3, 5, 8- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 3, 6
7- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 3, 6, 8- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 4, 5
8- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 1, 4, 6, 7- -ナフタレンテトラ力ノレボン酸、 2, 3, 6
, 7 ナフタレンテトラカルボン酸等が挙げられ、中でも 1, 4, 5, 8 ナフタレンテトラ カルボン酸、 2, 3, 6, 7 ナフタレンテトラカルボン酸が好ましぐその中でも 1, 4, 5 , 8—ナフタレンテトラカルボン酸がより好ましい。
一般式(102)で示される芳香族テトラカルボン酸のうち、 Wが結合手である芳香族
8
テトラカルボン酸としては、例えば 2, 3, 4, 5 ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3, 4 , 6 ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3, 5, 6 ビフエ-ルテトラカルボン酸等が挙げ られる。また、 Wが酸素原子である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば 2, 3, 4
8
, 5 ビフエニルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 4, 6 ビフエニルエーテルテトラ力 ルボン酸、 2, 3, 5, 6 ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸等が挙げられる。さらに 、 Wがカルボ-ル基である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば 2, 3, 4, 5 べ
8
ンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3, 4, 6 べンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3, 5 , 6—べンゾフエノンテトラカルボン酸等が挙げられる。さらにまた、 Wがスルホ-ル
8
基である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば 2, 3, 4, 5 ビフエニルスルホンテ 卜ラカルボン酸、 2, 3, 4, 6 ビフエ-ルスルホンテ卜ラカルボン酸、 2, 3, 5, 6 ビフ ェニルスルホンテトラカルボン酸等が挙げられる。また、 wがビ-レン基である芳香
8
族テトラカルボン酸としては、例えば cis— 2, 3, 4, 5 スチルベンテトラカルボン酸、 trans - 2, 3, 4, 5 スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 4, 6 スチルペンテ トラカルボン酸、 trans— 2, 3, 4, 6 スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 5, 6 スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, 5, 6 スチルベンテトラカルボン酸等
が挙げられる。
一般式(103)で示される芳香族テトラカルボン酸のうち、 Wが結合手である芳香族
9
テトラカルボン酸としては、例えば 2, 2' , 3, 4ービフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3, 3 ' , 4—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3, 4, 4,一ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2 ' , 3, 5—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3, 3' , 5—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2 , 3, 4' , 5—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2' , 3, 6—ビフエ-ルテトラカルボン酸 、 2, 3, 3' , 6—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3, 4,, 6—ビフエ-ルテトラカルボン 酸、 2, 2' , 4, 5—ビフエ-ルテ卜ラカルボン酸、 2, 3,, 4, 5—ビフエ-ルテ卜ラカル ボン酸、 2, 4, 4,, 5—ビフエ-ルテ卜ラカルボン酸、 2, 2' , 4, 6—ビフエ-ルテ卜ラカ ルボン酸、 2, 3,, 4, 6—ビフエ-ルテ卜ラカルボン酸、 2, 4, 4,, 6—ビフエ-ルテ卜 ラカルボン酸等が挙げられる。また、 Wが酸素原子である芳香族テトラカルボン酸と
9
しては、例えば 2, 2' , 3, 4—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 3' , 4—ビ フエニルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 4, 4'ービフエニルエーテルテトラカルボ ン酸、 2, 2' , 3, 5—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 3,, 5—ビフエ-ル エーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 4,, 5—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2' , 3, 6—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 3' , 6—ビフエ-ルエーテル テ卜ラカルボン酸、 2, 3, 4,, 6—ビフエ-ルエーテルテ卜ラカルボン酸、 2, 2' , 4, 5 ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3,, 4, 5—ビフエ-ルエーテルテトラ力 ルボン酸、 2, 4, 4,, 5—ビフエ-ルエーテルテ卜ラカルボン酸、 2, 2' , 4, 6—ビフエ -ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3,, 4, 6—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸 、 2, 4, 4,, 6—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸等が挙げられる。さらに、 W力 S
9 カルボ-ル基である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば 2, 2' , 3, 4一べンゾフ エノンテトラ力ノレボン酸、 2, 3, 3' , 4—ベン:/フエノンテトラ力ノレボン酸、 2, 3, 4, 4, —ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2' , 3, 5—ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2 , 3, 3' , 5—ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3, 4' , 5—ベンゾフエノンテトラカル ボン酸、 2, 2' , 3, 6—ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3, 3' , 6—ベンゾフエノン テトラカルボン酸、 2, 3, 4' , 6—ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2' , 4, 5—ベン ゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3' , 4, 5—べンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 4, 4,
, 5 ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2' , 4, 6 ベンゾフエノンテトラカルボン酸 、 2, 3,, 4, 6 ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 4, 4,, 6 ベンゾフエノンテトラ カルボン酸等が挙げられる。さらにまた、 Wがスルホニル基である芳香族テトラカル
9
ボン酸としては、例えば 2, 2' , 3, 4 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3, 3, , 4 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3, 4, 4'—ビフエニルスルホンテトラ力 ルボン酸、 2, 2' , 3, 5 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3, 3 ' , 5 ビフエ ニルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3, 4' , 5 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、
2, 2' , 3, 6 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3, 3' , 6 ビフエ-ルスルホ ンテ卜ラカルボン酸、 2, 3, 4,, 6 ビフエ-ルスルホンテ卜ラカルボン酸、 2, 2' , 4, 5 —ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3,, 4, 5 ビフエ-ルスルホンテトラカル ボン酸、 2, 4, 4,, 5 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 2' , 4, 6 ビフエ- ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3,, 4, 6 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 4, 4,, 6—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸等が挙げられる。また、 Wがビ-レン
9 基である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば cis— 2, 2' , 3, 4 スチルベンテト ラカルボン酸、 trans— 2, 2' , 3, 4—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 3,, 4 スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, 3' , 4 スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 4, 4' スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, 4, 4' スチルベン テトラカルボン酸、 cis— 2, 2' , 3, 5—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2' ,
3, 5 スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 3,, 5 スチルベンテトラカルボン酸 、 trans - 2, 3, 3,, 5—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 4,, 5—スチルベ ンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, 4,, 5—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2,
, 3, 6 スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2' , 3, 6 スチルペンテトラカルボ ン酸、 cis— 2, 3, 3,, 6—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, 3,, 6—スチ ルペンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 4,, 6 スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2 , 3, 4,, 6 スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2' , 4, 5 スチルベンテトラカル ボン酸、 trans— 2, 2' , 4, 5—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3,, 4, 5—ス チルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3' , 4, 5 スチルベンテトラカルボン酸、 cis - 2, 4, 4,, 5—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 4, 4,, 5—スチルベンテト
ラカルボン酸、 cis— 2, 2', 4, 6—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2', 4, 6 スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3,, 4, 6 スチルベンテトラカルボン酸、 tr ans-2, 3', 4, 6—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 4, 4,, 6—スチルペンテ トラカルボン酸、 trans— 2, 4, 4,, 6 スチルベンテトラカルボン酸等が挙げられる。 一般式(104)で示される芳香族テトラカルボン酸のうち、 W が結合手である芳香
10
族テトラカルボン酸としては、例えば 2, 2', 3, 3'—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 4,ービフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 5,ービフエ-ルテトラカルボン酸 、 2, 2,, 3, 6,—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3, 3,, 4, ビフエ-ルテトラカル ボン酸、 2, 3, 3,, 5,—ビフエ-ルテ卜ラカルボン酸、 2, 2', 4, 4,—ビフエ-ルテ卜 ラカルボン酸、 2, 2', 4, 5,—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2', 4, 6,—ビフエ- ルテ卜ラカルボン酸、 2, 3,, 4, 4,—ビフエ-ルテ卜ラカルボン酸、 2, 3,, 4, 5,—ビ フエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2', 5, 5,—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2', 5, 6 ,—ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3,, 4,, 5 ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3,, 5, 5,一ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 2', 6, 6,一ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2 , 3', 4', 6 ビフエ-ルテトラカルボン酸、 2, 3', 5', 6 ビフエニルテトラカルボン 酸、 3, 3,, 4, 4,—ビフエ-ルテ卜ラカルボン酸、 3, 3,, 4, 5,—ビフエ-ルテ卜ラカ ルボン酸、 3, 3', 5, 5,ービフエ-ルテトラカルボン酸等が挙げられ、中でも 3, 3', 4 , 4,ービフエ-ルテトラカルボン酸、 3, 3', 5, 5,ービフエ-ルテトラカルボン酸が好 ましぐその中でも 3, 3', 4, 4'ービフエ-ルテトラカルボン酸がより好ましい。また、 W が酸素原子である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば 2, 2', 3, 3'—ビフ
10
ェニルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 4'ービフエニルエーテルテトラカルボン 酸、 2, 2', 3, 5,—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 6,—ビフエ-ル エーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 3', 4,ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3, 3', 5,ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2', 4, 4,ービフエ-ルエーテ ルテトラカルボン酸、 2, 2', 4, 5,ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2,, 4 , 6,ービフエニルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3', 4, 4,ービフエニルエーテルテト ラカルボン酸、 2, 3,, 4, 5,—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2', 5, 5,— ビフエニルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2', 5, 6,ービフエニルエーテルテトラカル
ボン酸、 2, 3,, 4,, 5—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 3,, 5, 5,—ビフエ -ルエーテルテトラカルボン酸、 2, 2', 6, 6,ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸 、 2, 3,, 4,, 6—ビフエ-ルエーテルテ卜ラカルボン酸、 2, 3', 5', 6—ビフエ-ルェ 一テルテトラカルボン酸、 3, 3', 4, 4,ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 3, 3 ', 4, 5,—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸、 3, 3', 5, 5,—ビフエ-ルエーテ ルテトラカルボン酸等が挙げられ、中でも 3, 3', 4, 4'ービフエ-ルエーテルテトラ力 ルボン酸、 3, 3', 5, 5,ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸が好ましぐその中で も 3, 3', 4, 4,ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸がより好ましい。さらに、 W が
10 カルボ-ル基である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば 2, 2', 3, 3'—べンゾ フエノンテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 4,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2,, 3 , 5,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 6'—ベンゾフエノンテトラカルボン 酸、 2, 3, 3', 4,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3, 3', 5,一ベンゾフエノンテ トラカルボン酸、 2, 2,, 4, 4,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2,, 4, 5,一べ ンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2', 4, 6,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3, , 4, 4'一べンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3', 4, 5,一べンゾフエノンテトラカル ボン酸、 2, 2', 5, 5,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 2', 5, 6,一ベンゾフエノ ンテトラカルボン酸、 2, 3', 4', 5—ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3', 5, 5,一 ベンゾフエノンテトラ力ノレボン酸、 2, 2', 6, 6'—べンゾフエノンテトラ力ノレボン酸、 2, 3', 4', 6—ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 2, 3', 5', 6—ベンゾフエノンテトラ力 ルボン酸、 3, 3', 4, 4,一べンゾフエノンテトラカルボン酸、 3, 3', 4, 5,一べンゾフ エノンテトラカルボン酸、 3, 3', 5, 5'—べンゾフエノンテトラカルボン酸等が挙げられ 、中でも 3, 3', 4, 4,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 3, 3', 5, 5,一ベンゾフエノ ンテトラカルボン酸が好ましぐその中でも 3, 3', 4, 4'一べンゾフエノンテトラカルボ ン酸がより好ましい。さらにまた、 W がスルホニル基である芳香族テトラカルボン酸と
10
しては、例えば 2, 2', 3, 3,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 4,一 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 2', 3, 5,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボ ン酸、 2, 2', 3, 6,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3, 3', 4,一ビフエ- ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3, 3', 5,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2
, 2', 4, 4,ービフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 2', 4, 5,一ビフエ-ルスルホ ンテトラカルボン酸、 2, 2', 4, 6,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3', 4, 4'—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3', 4, 5'—ビフエニルスルホンテトラ カルボン酸、 2, 2', 5, 5,一ビフエニルスルホンテトラカルボン酸、 2, 2', 5, 6,一ビ フエニルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3,, 4,, 5 ビフエニルスルホンテトラカルボン 酸、 2, 3', 5, 5,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 2,, 6, 6,一ビフエニル スルホンテトラカルボン酸、 2, 3,, 4,, 6 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 2, 3', 5', 6—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 3, 3,, 4, 4'—ビフエ-ルスルホ ンテトラカルボン酸、 3, 3', 4, 5'—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸、 3, 3,, 5, 5,ービフエニルスルホンテトラカルボン酸等が挙げられ、中でも 3, 3,, 4, 4,一ビフ ェ-ルスルホンテトラカルボン酸、 3, 3,, 5, 5,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボン 酸が好ましぐその中でも 3, 3', 4, 4,ービフエ-ルスルホンテトラカルボン酸がより 好ましい。また、 W がビ-レン基である芳香族テトラカルボン酸としては、例えば cis
10
—2, 2', 3, 3'—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2', 3, 3,一スチルベン テトラカルボン酸、 cis— 2, 2', 3, 4,一スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2, , 3, 4' スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2', 3, 5,一スチルベンテトラカルボ ン酸、 trans— 2, 2', 3, 5,一スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2', 3, 6,一ス チルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2,, 3, 6,一スチルベンテトラカルボン酸、 cis -2, 3, 3', 4' スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, 3', 4' スチルベン テトラカルボン酸、 cis— 2, 3, 3,, 5,一スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, 3', 5,一スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2', 4, 4' スチルベンテトラカルボ ン酸、 trans— 2, 2,, 4, 4,一スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2,, 4, 5,一ス チルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2,, 4, 5,一スチルベンテトラカルボン酸、 cis -2, 2', 4, 6' スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2', 4, 6' スチルベン テトラカルボン酸、 cis— 2, 3', 4, 4,—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, , 4, 4' スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3', 4, 5,一スチルベンテトラカルボ ン酸、 trans— 2, 3', 4, 5,一スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2,, 5, 5,一ス チルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2,, 5, 5,一スチルベンテトラカルボン酸、 cis
- 2, 2' , 5, 6' スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2' , 5, 6' スチルベン テトラカルボン酸、 cis— 2, 3' , 4,, 5—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, , 4' , 5 スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 3' , 5, 5,一スチルベンテトラカルボ ン酸、 trans— 2, 3' , 5, 5' スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 2, 2' , 6, 6'—ス チルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 2,, 6, 6' スチルベンテトラカルボン酸、 cis - 2, 3,, 4,, 6—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3,, 4' , 6—スチルベン テトラカルボン酸、 cis— 2, 3' , 5' , 6—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 2, 3, , 5' , 6—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 3, 3' , 4, 4' スチルベンテトラカルボ ン酸、 trans— 3, 3,, 4, 4,—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 3, 3,, 4, 5,—ス チルベンテトラカルボン酸、 trans— 3, 3' , 4, 5'—スチルベンテトラカルボン酸、 cis - 3, 3,, 5, 5'—スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 3, 3', 5, 5,一スチルベン テトラカルボン酸等が挙げられ、中でも cis— 3, 3,, 4, 4,一スチルペンテトラカルボ ン酸、 trans— 3, 3,, 4, 4,—スチルベンテトラカルボン酸、 cis— 3, 3,, 5, 5,—ス チルベンテトラカルボン酸、 trans— 3, 3' , 5, 5,一スチルベンテトラカルボン酸が好 ましぐその中でも cis— 3, 3' , 4, 4,一スチルベンテトラカルボン酸、 trans— 3, 3,, 4, 4' スチルベンテトラカルボン酸がより好ましい。
[0233] 上記芳香族テトラカルボン酸のうち、式(100)又は一般式(104)で示されるものが 好ましぐ中でも式(100)又は一般式(104)に於ける W が結合手若しくはカルボ二
10
ル基であるものがより好ましい。
[0234] 一般式(105)で示される脂肪族トリカルボン酸のうち、 W がエタントリィル基である
11
脂肪族トリカルボン酸としては、例えばェタントリカルボン酸等が挙げられる。また、 w がプロパントリィル基である脂肪族トリカルボン酸としては、例えばプロパントリカル
11
ボン酸等が挙げられる。さらに、 w がブタントリィル基である脂肪族トリカルボン酸と
11
しては、例えばブタントリカルボン酸等が挙げられる。
[0235] 一般式(106)で示される脂肪族テトラカルボン酸のうち、 W がエチレンテトライル
12
基である脂肪族テトラカルボン酸としては、例えばエチレンテトラカルボン酸等が挙げ られる。また、 w がブタンテトライル基である脂肪族テトラカルボン酸としては、例え
12
ばブタンテトラカルボン酸等が挙げられる。
[0236] 一般式(107)で示される脂肪族テトラカルボン酸としては、通常 pが 1〜3の整数、 好ましくは 2〜3の整数、より好ましくは 3である脂肪族テトラカルボン酸が挙げられ、 具体的には、例えばシクロブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、 シクロへキサンテトラカルボン酸等が挙げられ、中でもシクロペンタンテトラカルボン酸
、シクロへキサンテトラカルボン酸が好ましぐその中でもシクロへキサンテトラカルボ ン酸がより好ましい。
[0237] 式(108)で示される脂肪族テトラカルボン酸としては、 4ー(1, 2 ジカルボキシェ チル)ー1, 2, 3, 4ーテトラヒドロナフタレン 1, 2 ジカルボン酸が挙げられる。
[0238] 式(109)で示される脂肪族テトラカルボン酸としては、 5—(1, 2 ジカルボキシェ チル) 3—メチルシクロへキサン 1, 2 ジカルボン酸が挙げられる。
[0239] 上記脂肪族テトラカルボン酸のうち、式(108)又は(109)で示されるものが好ましく 、中でも式(108)で示されるものがより好ましい。
[0240] また、上記芳香族又は脂肪族カルボン酸のうちのカルボキシル基は、上記一般式( 37)で示されるカルボン酸エステルとなって!/、ても良く、該カルボン酸エステルを有す る化合物は、市販のものを用いる力、例えば上記一般式(99)〜(109)で示される芳 香族又は脂肪族カルボン酸にメタノール、エタノール等のアルコールを作用させる一 般的な方法により合成したものを適宜用いれば良 、。
[0241] 一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カルボキシル 基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)の当量としては、一般式(22)で 示される化合物に対して、通常 0. 5〜2当量が挙げられる。
[0242] [ VIII ]法に於ける反応温度は、一般式(22)で示される化合物に於けるエポキシ 基と、一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カルボキ シル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)に於けるカルボキシル基と が定量的に反応するような温度であれば、特に限定されないが、例えば通常 60〜1 20°C、好ましくは 70〜90°Cである。反応温度が 120°Cを超えると、該多塩基酸の分 子内及び分子間無水物化が一部起こり、分子量が急激に増大する原因となり、また 6 0°C未満では反応の進行が遅ぐ未反応の一般式(22)で示される化合物及び該多 塩基酸が残存する恐れがあるので好ましくない等の問題が生ずる。
[0243] [ VIII ]法に於ける反応時間は、一般式(20)に於ける重合度 kが適切な範囲となる ように、即ち、一般式 (20)で示される構成単位を含んで成る化合物の重量平均分子 量が適切な範囲となるように、反応時間を決定すれば良い。当該反応時間は、反応 に用いられる多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含 む。)の当量や反応温度に依存するため、一概には言えないが、通常 0. 5〜50時間 、好ましくは 1〜24時間、より好ましくは 2〜15時間の範囲に設定される。
[0244] [ VIII ]法に於ける溶媒は、上記 [ III ]法と同様の溶媒を用いれば良ぐ溶媒の使 用量は、原料を溶解し得る量であれば特に限定されな ヽ。
[0245] [ VIII ]法に於 、て、一般式(22)で示される化合物と、一般式(34)で示されるカル ボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステ ルであるものを含む。)とが定量的かつスムーズに反応するように触媒を使用すること が好ましい。これらの触媒としては、例えばテトラプチルアンモ -ゥムクロライド、テトラ ブチルアンモ -ゥムブロマイド、トリェチルベンジルアンモ-ゥムクロライド、トリェチル ベンジルアンモ -ゥムブロマイド等の四級アンモ-ゥム塩や、トリフエ-ルホスフィン等 の有機ホスフィンィ匕合物等の触媒が挙げられる。これらの触媒は、夫々単独で又は 2 種以上を組み合わせて用いられ、上記触媒の使用量は、特に限定されないが、一般 式(22)で示される化合物の mol量に対して、 0. 001mol%以上が挙げられ、反応速 度を向上させる為に、 200mol%程度使用することもある。
[0246] [ VIII ]法で示される製造方法のより詳細な具体例としては、例えば下記 [ X ]法
(式中、 R1 R2、 R 、 R2,、 T 、 T 、 U、 V 、 V 、 Z及び kは上記に同じ。)で示される
1 2 1 2 1
ものが挙げられる。
[0247] 尚、一般式 (22)で示される化合物は、一般式(13)に於ける R1"が一般式(14)で あり、 R11が一般式(16)である場合に相当する。一般式(110)で示される化合物は、 カルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸ェ ステルであるものを含む。)を 3, 3' , 4, 4,ービフエ-ルテトラカルボン酸、 3, 3 ' , 4, 4'一べンゾフエノンテトラカルボン酸又は 4ー(1, 2 ジカルボキシェチル) 1, 2, 3, 4ーテトラヒドロナフタレン 1, 2 ジカルボン酸 {上記式(108)で示される脂肪族 テトラカルボン酸 }に限定した場合に相当する。一般式(111)で示される構成単位を 含んで成る化合物は、一般式(7)に於ける R3,及び R4'がカルボキシル基であり、 Y 'が式(8)で示される基であり、 Y 'が式(9)で示される基であり、 Zで示される 4価の
2
炭化水素基を、上記式 (29— 1 ' )、(29— 3' )又は(32)で示される芳香族又は脂肪 族系の 4価の炭化水素基に限定し、 a及び bが 1である場合に相当する。
[0248] 上記 [ VIII ]法に於 、て、一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する 多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)以外に 、一般式(22)で示される化合物と重合することのできる化合物を用いることができ、 具体的には、例えば一般式(57)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族又 は脂肪族カルボン酸 (芳香族又は脂肪族ジカルボン酸)を用いる方法としては、下記 [ XI ]法
2)
(式中、!^1、!^2、!^,、1^2,、 ,、1^4,、丁、T、U、 V、 V、 ゝ ,ゝ 及び ,は上
1 2 1 2
記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
一般式(57)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族又は脂肪族カルボン 酸 (芳香族又は脂肪族ジカルボン酸)としては、具体的には、例えば式(113)〜(11
{但し、式(114)中、 2つのカルボキシル基は、ナフタレン環の 1〜8位の炭素のうち、 何れの炭素に結合していても良い。 }、一般式(116)若しくは(117)
(式中、 W 及び W は、結合手、酸素原子、カルボ-ル基、スルホ -ル基又はビ-
13 14
レン基を表す。)で示される芳香族ジカルボン酸、又は一般式(118)、 (119) 〇H (1 19)
{式中、 W は、結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アルキレン基、ビニレン基、 2, 3—
15
プロべ-レン基(1—プロペン一 2, 3 ジィル基)、アセチレン基又は 2—ォキソトリメ チレン基を表し、 qは 1〜3の整数を表す。但し、式(119)中、 2つのカルボキシル基 は、シクロアルキル環のうち、何れの炭素に結合していても良い。 }、若しくは式(120 )
(式中、 2つのカルボキシル基は、シクロへキセン環の炭素のうち、何れの炭素に結 合して 、ても良!、。 )で示される脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。
[0250] 一般式(116)及び(117)に於ける W 及び W としては、結合手又はカルボ-ル
13 14
基がより好ましい。
[0251] 一般式(118)に於ける W としては、結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アルキレン基
15
又はビ-レン基がより好ましぐその中でもビ-レン基がさらに好ましい。
[0252] 一般式(119)に於ける qは、通常 1〜3の整数を表し、中でも 2〜3の整数が好ましく
、その中でも 3がより好ましい。
[0253] 式(113)で示される芳香族ジカルボン酸としては、具体的には、例えばフタル酸、 イソフタル酸、テレフタル酸等が挙げられ、中でもフタル酸、テレフタル酸が好ましい
[0254] 式(114)で示される芳香族ジカルボン酸としては、具体的には、例えば 1, 2 ナフ タレンジカルボン酸、 1, 3 ナフタレンジカルボン酸、 1, 4 ナフタレンジカルボン酸 、 1, 5 ナフタレンジカルボン酸、 1, 6 ナフタレンジカルボン酸、 1, 7 ナフタレン ジカルボン酸、 1, 8 ナフタレンジカルボン酸、 2, 3 ナフタレンジカルボン酸、 2, 6 ナフタレンジカルボン酸、 2, 7 ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ、中でも 1, 8 ナフタレンジカルボン酸、 2, 3 ナフタレンジカルボン酸、 2, 6 ナフタレンジ力 ルボン酸が好ましい。
[0255] 式(115)で示される芳香族ジカルボン酸としては、具体的には、例えば 2, 3 ピリ ジンジカルボン酸、 2, 4 ピリジンジカルボン酸、 2, 5 ピリジンジカルボン酸、 2, 6 ピリジンジカルボン酸、 3, 4 ピリジンジカルボン酸、 3, 5—ピリジンジカルボン酸
等が挙げられる。
[0256] 一般式(116)で示される芳香族ジカルボン酸のうち、 W が結合手である芳香族ジ
13
カルボン酸としては、例えば 2, 3—ビフエ-ルジカルボン酸、 2, 4—ビフエ-ルジカ ノレボン酸、 2, 5—ビフエニノレジ力ノレボン酸、 2, 6—ビフエニノレジ力ノレボン酸、 3, 4— ビフエ-ルジカルボン酸、 3, 5—ビフエ-ルジカルボン酸等が挙げられる。また、 W
13 が酸素原子である芳香族ジカルボン酸としては、例えば 2, 3—ビフエ-ルエーテル ジカルボン酸、 2, 4—ビフエ-ルエーテルジカルボン酸、 2, 5—ビフエ-ルエーテル ジカルボン酸、 2, 6—ビフエ-ルエーテルジカルボン酸、 3, 4—ビフエ-ルエーテル ジカルボン酸、 3, 5—ビフエ-ルエーテルジカルボン酸等が挙げられる。さらに、 W
13 がカルボ-ル基である芳香族ジカルボン酸としては、例えば 2, 3—べンゾフエノンジ 力ノレボン酸、 2, 4一べンゾフエノンジカノレボン酸、 2, 5—べンゾフエノンジカノレボン酸 、 2, 6—べンゾフエノンジカノレボン酸、 3, 4一べンゾフエノンジカノレボン酸、 3, 5—べ ンゾフエノンジカルボン酸等が挙げられる。さらにまた、 W がスルホ-ル基である芳
13
香族ジカルボン酸としては、例えば 2, 3—ビフエニルスルホンジカルボン酸、 2, 4— ビフエニノレスノレホンジカノレボン酸、 2, 5—ビフエニノレスノレホンジカノレボン酸、 2, 6—ビ フエニノレスノレホンジカノレボン酸、 3, 4ービフエニノレスノレホンジカノレボン酸、 3, 5—ビフ ェニルスルホンジカルボン酸等が挙げられる。また、 w がビ-レン基である芳香族ジ
13
カルボン酸としては、例えば cis— 2, 3—スチルベンジカルボン酸、 trans— 2, 3—ス チルベンジカルボン酸、 cis— 2, 4—スチルベンジカルボン酸、 trans— 2, 4—スチ ルベンジカルボン酸、 cis— 2, 5—スチルベンジカルボン酸、 trans— 2, 5—スチル ベンジカルボン酸、 cis— 2, 6—スチルベンジカルボン酸、 trans— 2, 6—スチルベ ンジカルボン酸、 cis— 3, 4—スチルベンジカルボン酸、 trans— 3, 4—スチルベン ジカルボン酸、 cis— 3, 5—スチルベンジカルボン酸、 trans— 3, 5—スチルベンジ カルボン酸等が挙げられる。
[0257] 一般式(117)で示される芳香族ジカルボン酸のうち、 W が結合手である芳香族ジ
14
カルボン酸としては、例えば 2, 2,一ビフエニルジカルボン酸、 2, 3,一ビフエ-ルジ カルボン酸、 2, 4,一ビフエ-ルジカルボン酸、 3, 3,一ビフエ-ルジカルボン酸、 3, 4,ービフエ-ルジカルボン酸、 4, 4,ービフエ-ルジカルボン酸等が挙げられ、中で
も 3, 3,一ビフエニノレジ力ノレボン酸、 3, 4,一ビフエ-ノレジカノレボン酸、 4, 4,一ビフエ -ルジカルボン酸が好ましぐその中でも 4, 4'ービフエ-ルジカルボン酸がより好ま しい。また、 W が酸素原子である芳香族ジカルボン酸としては、例えば 2, 2'ービフ
14
ェ-ルエーテルジカルボン酸、 2, 3,ービフエ-ルエーテルジカルボン酸、 2, 4,ービ フエ-ルエーテルジカルボン酸、 3, 3,ービフエ-ルエーテルジカルボン酸、 3, 4,一 ビフエ-ルエーテルジカルボン酸、 4, 4'ービフエ-ルエーテルジカルボン酸等が挙 げられる。さらに、 W がカルボ-ル基である芳香族ジカルボン酸としては、例えば 2
14
, 2'一べンゾフエノンジカノレボン酸、 2, 3'一べンゾフエノンジカノレボン酸、 2, 4'—べ ンゾフエノンジカノレボン酸、 3, 3'一べンゾフエノンジカノレボン酸、 3, 4'一べンゾフエ ノンジカルボン酸、 4, 4'一べンゾフエノンジカルボン酸等が挙げられる。さらにまた、 W がスルホ-ル基である芳香族ジカルボン酸としては、例えば 2, 2'—ビフエ-ルス
14
ルホンジカルボン酸、 2, 3,一ビフエニルスルホンジカルボン酸、 2, 4'—ビフエ-ル スノレホンジカノレボン酸、 3, 3'ービフエニノレスノレホンジカノレボン酸、 3, 4'ービフエ二 ルスルホンジカルボン酸、 4, 4'ービフエ-ルスルホンジカルボン酸等が挙げられる。 また、 W がビ-レン基である芳香族ジカルボン酸としては、例えば cis— 2, 2,ース チノレべンジカノレボン酸、 trans - 2, 2,ースチノレべンジ力ノレボン酸、 CIS - 2, 3, —ス チノレべンジカノレボン酸、 trans - 2, 3,ースチノレべンジ力ノレボン酸、 CIS - 2, 4' —ス チノレべンジカノレボン酸、 trans - 2, 4,ースチノレべンジ力ノレボン酸、 CIS - 3, 3, —ス チノレべンジカノレボン酸、 trans - 3, 3,ースチノレべンジ力ノレボン酸、 CIS - 3, 4, —ス チノレべンジカノレボン酸、 trans - 3, 4,ースチノレべンジ力ノレボン酸、 CIS -4, 4, —ス チノレべンジカノレボン酸、 trans - 4, 4,ースチノレべンジカルボン酸等が挙げられる。
[0258] 上記芳香族ジカルボン酸のうち、式(113)又は一般式(117)で示されるものが好 ましぐ中でも式(113)又は一般式(117)に於ける W が結合手若しくはカルボ-ル
14
基であるものがより好ましい。
[0259] 一般式(118)で示される脂肪族ジカルボン酸のうち、 W が結合手である脂肪族ジ
15
カルボン酸としては、シユウ酸等が挙げられる。また、 W が炭素数 1〜18の直鎖状
15
アルキレン基である脂肪族ジカルボン酸としては、マロン酸、コハク酸、ダルタル酸、 アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ァゼライン酸、セバシン酸、 1, 10—デカンジカ
ルボン酸、 1, 18—ォクタデカンジカルボン酸等が挙げられ、中でもマロン酸、コハク 酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ァゼライン酸、セバシン酸、 1 , 1 0—デカンジカルボン酸が好ましぐその中でもマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸がより好ましい。さらに、 W 力ビ-レン基である脂肪族
15
ジカルボン酸としては、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、中でもマレイン酸が好ま しい。さらにまた、 W が 2, 3—プロべ-レン基(1 プロペン 2, 3 ジィル基)であ
15
る脂肪族ジカルボン酸としては、ィタコン酸等が挙げられる。また、 w がアセチレン
15
基である脂肪族ジカルボン酸としては、アセチレンジカルボン酸等が挙げられる。ま た、 W 力 ォキソトリメチレン基である脂肪族ジカルボン酸としては、 1, 3 ァセト
15
ンジカルボン酸等が挙げられる。
[0260] 一般式(119)で示される脂肪族ジカルボン酸としては、通常 qが 1〜3の整数、好ま しくは 2〜3の整数、より好ましくは 3である脂肪族ジカルボン酸が挙げられ、具体的に は、例えば 1, 2 シクロブタンジカルボン酸、 1, 3 シクロブタンジカルボン酸、 1 , 2 —シクロペンタンジカルボン酸、 1, 3 シクロペンタンジカルボン酸、 1, 2 シクロへ キサンジカルボン酸、 1, 3 シクロへキサンジカルボン酸、 1, 4ーシクロへキサンジ カルボン酸等が挙げられ、中でも 1, 2 シクロペンタンジカルボン酸、 1, 3 シクロ ペンタンジカルボン酸、 1, 2 シクロへキサンジカルボン酸、 1, 3 シクロへキサンジ カルボン酸、 1, 4ーシクロへキサンジカルボン酸が好ましぐその中でも 1, 2 シクロ へキサンジカルボン酸、 1, 3 シクロへキサンジカルボン酸、 1, 4ーシクロへキサン ジカルボン酸がより好まし!/、。
[0261] 式(120)で示される脂肪族ジカルボン酸としては、具体的には、例えば cis— 1, 2, 3, 6—テトラヒドロフタノレ酸、 trans— 1, 2, 3, 6—テトラヒドロフタノレ酸、 3, 4, 5, 6— テトラヒドロフタル酸等が挙げられ、中でも cis— 1, 2, 3, 6—テトラヒドロフタル酸が好 ましい。
[0262] 上記脂肪族ジカルボン酸のうち、一般式(118)又は式(120)で示されるものが好 ましぐ中でも一般式(118)に於ける W が結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アルキレ
15
ン基又はビ-レン基であるもの、又は式(120)で示されるものがより好ましぐその中 でも一般式(118)に於ける W がビ-レン基であるもの、又は式(120)で示されるも
のがさらに好ましい。
[0263] [ XI ]法に於 、て、一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩 基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)と、一般式( 57)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族又は脂肪族カルボン酸 (芳香 族又は脂肪族ジカルボン酸)を併用する場合に於ける、これらのモル比のうち、上記 一般式(34)で示される酸と上記一般式(57)で示される酸を併用する場合のモル比 は、通常 10 : 90〜99 : 1、好ましくは 40 : 60〜99 : 1である。一般式(34)で示される 酸の割合が全酸の 10モル%未満である場合、得られる化合物の酸価及び分子量が 小さくなり、例えば当該化合物力 得られる榭脂組成物を用いてカラーフィルターを 製造する場合には、微細パターンを形成するのが困難になり、また、耐熱性または耐 溶剤性に問題が生じる恐れがあるため、好ましくない等の問題を生ずる。
[0264] [ XI ]法に於 、て、一般式(34)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩 基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)と、一般式( 57)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族又は脂肪族カルボン酸 (芳香 族又は脂肪族ジカルボン酸)の併用方法としては、これらを混合したものを一般式(2 2)で示される化合物を含む溶液に加えて、一挙に反応させても良いし、これらを別 々及び段階的に反応させても良 、。
[0265] [ XI ]法で示される製造方法のより詳細な具体例としては、例えば下記 [ XII ]法
o、
[XII]
(122)
(式中、 I^R2 Ι^,、Κ2,、Τ、T、U、 V、 V、Z、Z、 k,及び k,,は上記に同じ。)
1 2 1 2 1 3
で示されるものが挙げられる。
[0266] 尚、一般式(121)で示される化合物は、 2個のカルボキシル基を有する芳香族又 は脂肪族カルボン酸 (芳香族又は脂肪族ジカルボン酸)をテレフタル酸、マレイン酸 又は cis— l, 2, 3, 6—テトラヒドロフタル酸に限定した場合に相当する。一般式(12 2)で示される構成単位を含んで成る化合物は、上記一般式(112)に於ける R3'及び R4'がカルボキシル基であり、 Zで示される 4価の炭化水素基を、上記式(29— 1')、 ( 29— 3 ')又は(32)で示される芳香族又は脂肪族系の 4価の炭化水素基に限定し、 Z'で示される 2価の炭化水素基を、上記式 (49')、 (54— 2')又は(56')で示される 芳香族又は脂肪族系の 2価の炭化水素基に限定した場合に相当する。
[0267] 次に、上記 [ IX ]法について詳細に説明する。 [ IX ]法は、例えば一般式(23)で 示される化合物を溶媒で希釈し、要すればこれに触媒を加えた後、この混合溶液に 、下記の如き所定の当量の一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個 以上有する多塩基酸無水物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を 形成しているものを含み、また、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)
を加え、所定の温度で、所定の時間反応させる。ここで得られた溶液は、単離、精製 を行うことなく、 目的の用途に使用することができ、用途によっては、該溶液をさらに 溶媒で希釈したり、一般式 (21)で示される構成単位を含んで成る化合物を常法によ り単離、精製すれば良い。
[0268] [ IX ]法に於いて、一般式(23)で示される化合物のうち、 V及び Vが酸素原子で
1 2
あり、 R12及び R13が水素原子であるもの、並びに R12が一般式(15)及び R13が一般 式(17)で示される基であり、且つ、 V及び Vが酸素原子、 M及び Mが水素原子
3 4 1 2
であるものとしては、例えば上記一般式(98)で示されるビスフエ-ル骨格を有する化 合物のうち、 V及び Vが酸素原子であるもの、上記一般式(98)で示されるビスフ
1 2
ニル骨格を有する化合物と、ホルムアルデヒド等の炭素数 1の化合物とを反応させる ことによって得られる化合物、並びに上記一般式(98)で示されるビスフエ-ル骨格を 有する化合物と、 2 クロ口一 1—エタノール、 2 ブロモ 1—エタノール、 3 クロ口 —1—プロノ ノーノレ、 3—ブロモ 1—プロノ ノーノレ、 4—クロ口一 1—ブタノーノレ、 4— ブロモー 1ーブタノ一ノレ、 5 クロロー 1 ペンタノ一ノレ、 5 ブロモー 1 ペンタノ一 ノレ、 6 クロ口一 1—へキサノーノレ、 6 ブロモ 1—へキサノーノレ等の ω ハロゲノ アルコールとを反応させることによって得られる化合物が挙げられ、中でも上記一般 式(98)で示されるビスフエ-ル骨格を有する化合物と、 2 クロロー 1 エタノール、 2 ブロモ 1—エタノーノレ、 3 クロ口一 1—プロパノーノレ、 3 ブロモ 1—プロパノ 一ノレ、 4 クロ口一 1—ブタノーノレ、 4 ブロモ 1—ブタノーノレの ω ハロゲノアノレコ 一ルとを反応させることによって得られる化合物が好ましぐその中でも上記一般式( 98)で示されるビスフエ-ル骨格を有する化合物と、 2 クロロー 1 エタノール、 2— ブロモー 1 エタノールの ω—ハロゲノアルコールとを反応させることによって得られ る化合物がより好ましい。
[0269] [ IX ]法に於いて、一般式(23)で示される化合物のうち、 V及び Vがー ΝΗ 基
1 2
であり、 R12及び R13が水素原子であるもの、並びに R12が一般式(15)及び R13が一般 式(17)で示される基であり、且つ、 V及び Vがー ΝΗ 基、 Μ及び Μが水素原子
3 4 1 2 であるものとしては、例えば上記一般式(98)で示されるビスフエ-ル骨格を有する化 合物のうち、 V及び Vがー ΝΗ 基であるもの、並びに上記一般式(98)で示される
ビスフエ-ル骨格を有する化合物と、 1 クロロメチルァミン、 1ーブロモメチルァミン、 2 クロロー 1ーェチノレアミン、 2 ブロモー 1ーェチノレアミン、 3 クロロー 1 プロピ ルァミン、 3—ブロモ—1—プロピルァミン、 4—クロ口— 1—ブチルァミン、 4—ブロモ 1ーブチルァミン、 5 クロロー 1 ペンチルァミン、 5 ブロモー 1 ペンチルアミ ン、 6 クロ口一 1—へキシルァミン、 6 ブロモ 1—へキシルァミン等の ω ハロゲ ノアルキルァミンとを反応させることによって得られる化合物が挙げられ、中でも上記 一般式(98)で示されるビスフエ-ル骨格を有する化合物と、 2 クロロー 1 ェチル ァミン、 2 ブロモ—1—ェチルァミン、 3 クロ口 1—プロピルァミン、 3 ブロモ 1 プロピルアミン、 4 クロロー 1ーブチルァミン、 4ーブロモー 1ーブチルァミンの ω ーハロゲノアルキルァミンとを反応させることによって得られる化合物が好ましぐその 中でも上記一般式(98)で示されるビスフエニル骨格を有する化合物と、 2 クロロー 1ーェチルァミン、 2—ブロモー 1ーェチルァミンの ω —ハロゲノアルキルァミンとを反 応させることによって得られる化合物がより好ましい。
[0270] [ IX ]法に於いて、一般式(23)で示される化合物のうち、 R12及び R13がアルカリ金 属原子であるもの、並びに R12が一般式(15)、 R13が一般式(17)で示される基であり 、且つ、 Μ及び Μがアルカリ金属原子であるものとしては、例えば上記一般式(98)
1 2
で示されるビスフエ-ル骨格を有する化合物、及び上記一般式(98)で示されるビス フエ-ル骨格を有する化合物と ω—ハロゲノアルコール又は ω—ハロゲノアルキルァ ミンとを反応させることによって得られる化合物を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム 等のアルカリ金属水酸ィ匕物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金 属、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ナ トリウム tert ブトキシド、カリウム tert ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等の 何れ力と常法により反応させることによって得られる化合物が挙げられ、中でも上記 一般式(98)で示されるビスフ ニル骨格を有する化合物、及び上記一般式(98)で 示されるビスフエ-ル骨格を有する化合物と ω —ハロゲノアルコール又は ω ハロゲ ノアルキルァミンとを反応させることによって得られる化合物を、ナトリウムメトキシド又 はカリウムメトキシドと常法により反応させることによって得られる化合物が好ましい。
[0271] 一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸無水
物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、ま た、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)としては、通常 3個以上の力 ルポキシル基を有する芳香族又は脂肪族カルボン酸無水物 (カルボキシル基の一部 が脱水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、また、その一部がカルボン 酸エステルであるものを含む。)が挙げられ、具体的には、例えば式(123)
で示される芳香族トリカルボン酸無水物、式(124)、(125)
{但し、式(125)中、酸無水物基を形成する 4つのカルボキシル基は、酸無水物基を 形成できれば、ナフタレン環の 1〜8位の炭素のうち、何れの炭素に結合していても 良い。 }若しくは一般式(126)〜(128)
(式中、 w 、W 及び W は、結合手、酸素原子、カルボニル基、スルホニル基又は
16 17 18
ビニレン基を表す。)で示される芳香族テトラカルボン酸無水物、一般式(129)
(式中、 w は、ェタントリイル基、プロパントリィル基又はブタントリィル基を表す。)で
19
示される脂肪族トリカルボン酸無水物、又は一般式(130)、 (131)
{式中、 W は、エチレンテトライル基又はブタンテトライル基を表し、 rは 1〜3の整数
20
を表す。但し、式(131)中、酸無水物基を形成する 4つのカルボキシル基は、酸無水 物基を形成できれば、シクロアルキル環の炭素のうち、何れの炭素に結合していても 良い。 }、式(132)若しくは(133)
で示される脂肪族テトラカルボン酸二無水物が挙げられる。
[0272] 一般式(126)〜(128)に於ける W 〜W としては、結合手又はカルボ-ル基がよ
16 18
り好ましい。
[0273] 一般式(131)に於ける rは、通常 1〜3の整数を表し、中でも 2〜3の整数が好ましく 、その中でも 3がより好ましい。
[0274] 式(123)で示される芳香族トリカルボン酸無水物としては、具体的には、例えば 1, 2, 3 ベンゼントリカルボン酸無水物、 1, 2, 4 ベンゼントリカルボン酸無水物(トリ メリット酸無水物)等が挙げられ、中でも 1, 2, 4 ベンゼントリカルボン酸無水物(トリ メリット酸無水物)が好ま U、。
[0275] 式(124)で示される芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、具体的には、例え ば 1, 2, 3, 4 ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、 1, 2, 4, 5 ベンゼンテトラ力 ルボン酸二無水物(ピロメリット酸二無水物)等が挙げられ、中でも 1, 2, 4, 5 ベン ゼンテトラカルボン酸二無水物(ピロメリット酸二無水物)が好まし!/、。
[0276] 式(125)で示される芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、具体的には、例え ば 1, 2, 3, 4 ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、 1, 2, 5, 6 ナフタレンテトラ
カルボン酸二無水物、 1, 2, 6, 7 ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、 1, 2, 7, 8 ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、 1, 4, 5, 8 ナフタレンテトラカルボン酸 二無水物、 2, 3, 6, 7 ナフタレンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられ、中でも 1, 4, 5, 8 ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、 2, 3, 6, 7 ナフタレンテトラ力 ルボン酸二無水物が好ましぐその中でも 1, 4, 5, 8 ナフタレンテトラカルボン酸二 無水物がより好ましい。
[0277] 一般式(126)で示される芳香族テトラカルボン酸二無水物のうち、 W が結合手で
16
ある芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、例えば 2, 3, 4, 5 ビフエニルテトラ カルボン酸二無水物、 2, 3, 5, 6 ビフエ-ルテトラカルボン酸二無水物等が挙げら れる。また、 W が酸素原子である芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、例えば
16
2, 3, 4, 5 ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸二無水物、 2, 3, 5, 6 ビフエ- ルエーテルテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。さらに、 W がカルボ-ル基
16
である芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、例えば 2, 3, 4, 5 べンゾフエノン テトラカルボン酸二無水物、 2, 3, 5, 6 べンゾフエノンテトラカルボン酸二無水物等 が挙げられる。さらにまた、 W がスルホニル基である芳香族テトラカルボン酸二無水
16
物としては、例えば 2, 3, 4, 5 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸二無水物、 2, 3 , 5, 6—ビフエニルスルホンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。また、 W が
16 ビ-レン基である芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、例えば cis— 2, 3, 4, 5 スチルベンテトラカルボン酸二無水物、 trans— 2, 3, 4, 5 スチルベンテトラカル ボン酸二無水物、 cis— 2, 3, 5, 6 スチルベンテトラカルボン酸二無水物、 trans— 2, 3, 5, 6 スチルベンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。
[0278] 一般式(127)で示される芳香族テトラカルボン酸無水物のうち、 W が結合手であ
17
る芳香族テトラカルボン酸無水物としては、例えば 2, 2' , 3, 4ービフエニルテトラ力 ルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 4ービフエニルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4, 4' ビフエ-ルテトラカルボン酸無水物、 2, 2' , 3, 5 ビフエ-ルテトラカルボン酸無水 物、 2, 3, 3,, 5 ビフエ-ルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4,, 5 ビフエ-ルテト ラカルボン酸無水物、 2, 2' , 3, 6 ビフエ-ルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 6 ビフエ-ルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4,, 6 ビフエ-ルテトラカルボン酸無
水物、 2, 2' , 4, 5—ビフエ-ルテ卜ラカルボン酸無水物、 2, 3,, 4, 5—ビフエ-ルテ トラカルボン酸無水物、 2, 4, 4' , 5—ビフエ-ルテトラカルボン酸無水物等が挙げら れる。また、 W が酸素原子である芳香族テトラカルボン酸無水物としては、例えば 2
17
, 2' , 3, 4—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 4—ビフエ-ル エーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4, 4'ービフエ-ルエーテルテトラカルボン 酸無水物、 2, 2' , 3, 5—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 5 ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4,, 5—ビフエ-ルエーテルテ トラカルボン酸無水物、 2, 2' , 3, 6—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 6—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4' , 6—ビフエ- ルエーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 2' , 4, 5—ビフエ-ルエーテルテトラカルボ ン酸無水物、 2, 3' , 4, 5—ビフエニルエーテルテトラカルボン酸無水物、 2, 4, 4' , 5—ビフエ-ルエーテルテトラカルボン酸無水物等が挙げられる。さらに、 W がカル
17 ボ-ル基である芳香族テトラカルボン酸無水物としては、例えば 2, 2' , 3, 4一べンゾ フエノンテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 4一べンゾフエノンテトラカルボン酸無水 物、 2, 3, 4, 4'一べンゾフエノンテトラカルボン酸無水物、 2, 2' , 3, 5—べンゾフエ ノンテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 5—べンゾフエノンテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4,, 5—ベンゾフエノンテトラカルボン酸無水物、 2, 2' , 3, 6—ベンゾフエノン テトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 6—べンゾフエノンテトラカルボン酸無水物、 2, 3 , 4,, 6—ベンゾフエノンテトラカルボン酸無水物、 2, 2' , 4, 5—ベンゾフエノンテトラ カルボン酸無水物、 2, 3' , 4, 5—べンゾフエノンテトラカルボン酸無水物、 2, 4, 4, , 5—べンゾフエノンテトラカルボン酸無水物等が挙げられる。さらにまた、 W がスル
17 ホニル基である芳香族テトラカルボン酸無水物としては、例えば 2, 2' , 3, 4ービフエ ニルスルホンテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 4ービフエ-ルスルホンテトラカルボ ン酸無水物、 2, 3, 4, 4'ービフエ-ルスルホンテトラカルボン酸無水物、 2, 2' , 3, 5—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 5—ビフエ-ルスルホンテ トラカルボン酸無水物、 2, 3, 4' , 5—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸無水物、 2 , 2' , 3, 6—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 3' , 6—ビフエ-ル スルホンテトラカルボン酸無水物、 2, 3, 4,, 6—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸
無水物、 2, 2' , 4, 5 ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸無水物、 2, 3' , 4, 5— ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸無水物、 2, 4, 4,, 5 ビフエ-ルスルホンテトラ カルボン酸無水物等が挙げられる。また、 W がビ-レン基である芳香族テトラカルボ
17
ン酸無水物としては、例えば cis— 2, 2' , 3, 4 スチルベンテトラカルボン酸無水物 、 trans - 2, 2' , 3, 4—スチルベンテトラカルボン酸無水物、 cis— 2, 3, 3,, 4ース チルベンテトラカルボン酸無水物、 trans— 2, 3, 3' , 4 スチルベンテトラカルボン 酸無水物、 cis - 2, 3, 4, 4,一スチルベンテトラカルボン酸無水物、 trans— 2, 3, 4 , 4,一スチルベンテトラカルボン酸無水物、 cis— 2, 2' , 3, 5 スチルペンテトラ力 ルボン酸無水物、 trans— 2, 2' , 3, 5 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 cis— 2 , 3, 3' , 5 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 trans— 2, 3, 3' , 5 スチルベン テトラカルボン酸無水物、 cis— 2, 3, 4' , 5 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 tr ans- 2, 3, 4' , 5—スチルベンテトラカルボン酸無水物、 cis— 2, 2' , 3, 6—スチル ベンテトラカルボン酸無水物、 trans— 2, 2' , 3, 6 スチルベンテトラカルボン酸無 水物、 cis— 2, 3, 3,, 6 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 trans— 2, 3, 3' , 6 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 cis— 2, 3, 4,, 6 スチルペンテトラカルボ ン酸無水物、 trans— 2, 3, 4,, 6 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 cis— 2, 2, , 4, 5 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 trans— 2, 2' , 4, 5 スチルベンテト ラカルボン酸無水物、 cis— 2, 3' , 4, 5 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 tran s- 2, 3' , 4, 5 スチルベンテトラカルボン酸無水物、 cis— 2, 4, 4' , 5 スチルベ ンテトラカルボン酸無水物、 trans— 2, 4, 4,, 5 スチルベンテトラカルボン酸無水 物等が挙げられる。
一般式(128)で示される芳香族テトラカルボン酸二無水物のうち、 W が結合手で
18
ある芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、例えば 2, 2' , 3, 3'—ビフエ二ルテト ラカルボン酸二無水物、 2, 3, 3' , 4'ービフエ-ルテトラカルボン酸二無水物、 3, 3, , 4, 4'ービフエ-ルテトラカルボン酸二無水物等が挙げられ、中でも 3, 3' , 4, 4' ビフエ-ルテトラカルボン酸二無水物が好ましい。また、 W が酸素原子である芳香
18
族テトラカルボン酸二無水物としては、例えば 2, 2' , 3, 3'—ビフエ-ルエーテルテ トラカルボン酸二無水物、 2, 3, 3' , 4'ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸二無
水物、 3, 3' , 4, 4'ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸二無水物等が挙げられ、 中でも 3, 3' , 4, 4'ービフエ-ルエーテルテトラカルボン酸二無水物が好ましい。さ らに、 W 力カルボニル基である芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、例えば 2
18
, 2' , 3, 3,一ベンゾフエノンテトラカルボン酸二無水物、 2, 3, 3' , 4,一ベンゾフエノ ンテトラカルボン酸二無水物、 3, 3' , 4, 4,一べンゾフエノンテトラカルボン酸二無水 物等が挙げられ、中でも 3, 3' , 4, 4'一べンゾフエノンテトラカルボン酸二無水物が 好ましい。さらにまた、 W がスルホ-ル基である芳香族テトラカルボン酸二無水物と
18
しては、例えば 2, 2' , 3, 3,一ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸二無水物、 2, 3, 3' , 4,—ビフエ-ルスルホンテトラカルボン酸二無水物、 3, 3' , 4, 4,—ビフエ-ル スルホンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられ、中でも 3, 3' , 4, 4'ービフエ-ル スルホンテトラカルボン酸二無水物が好ましい。また、 W がビ-レン基である芳香族
18
テトラカルボン酸二無水物としては、例えば cis— 2, 2' , 3, 3' スチルペンテトラ力 ルボン酸二無水物、 trans— 2, 2' , 3, 3,一スチルベンテトラカルボン酸二無水物、 cis— 2, 3, 3,, 4,一スチルベンテトラカルボン酸二無水物、 trans— 2, 3, 3' , 4,一 スチルベンテトラカルボン酸二無水物、 cis— 3, 3' , 4, 4,一スチルペンテトラカルボ ン酸ニ無水物、 trans— 3, 3' , 4, 4' スチルベンテトラカルボン酸二無水物等が挙 げられ、中でも cis— 3, 3,, 4, 4,一スチルベンテトラカルボン酸二無水物、 trans— 3, 3' , 4, 4' スチルベンテトラカルボン酸二無水物が好ましい。
[0280] 上記芳香族テトラカルボン酸無水物のうち、式(124)又は一般式(128)で示される ものが好ましぐ中でも式(124)又は一般式(128)に於ける W が結合手若しくは力
18
ルボニル基であるものがより好まし 、。
[0281] 一般式(129)で示される脂肪族トリカルボン酸無水物のうち、 W がエタントリィル
19
基である脂肪族トリカルボン酸無水物としては、例えばェタントリカルボン酸無水物等 が挙げられる。また、 w がプロパントリィル基である脂肪族トリカルボン酸無水物とし
19
ては、例えばプロパントリカルボン酸無水物等が挙げられる。さらに、 w がブタントリ
19 ィル基である脂肪族トリカルボン酸無水物としては、例えばブタントリカルボン酸無水 物等が挙げられる。
[0282] 一般式(130)で示される脂肪族テトラカルボン酸二無水物のうち、 W がエチレン
テトライル基である脂肪族テトラカルボン酸二無水物としては、例えばエチレンテトラ カルボン酸二無水物等が挙げられる。また、 W がブタンテトライル基である脂肪族テ
20
トラカルボン酸二無水物としては、例えばブタンテトラカルボン酸二無水物等が挙げ られる。
[0283] 一般式(131)で示される脂肪族テトラカルボン酸二無水物としては、通常 rが 1〜3 の整数、好ましくは 2〜3の整数、より好ましくは 3である脂肪族テトラカルボン酸二無 水物が挙げられ、具体的には、例えばシクロブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロ ペンタンテトラカルボン酸二無水物、シクロへキサンテトラカルボン酸二無水物等が 挙げられ、中でもシクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、シクロへキサンテトラカル ボン酸二無水物が好ましぐその中でもシクロへキサンテトラカルボン酸二無水物が より好まし 、。
[0284] 式(132)で示される脂肪族テトラカルボン酸二無水物としては、 4一(1, 2 ジカル ボキシェチル) 1, 2, 3, 4ーテトラヒドロナフタレン 1, 2 ジカルボン酸二無水物 が挙げられる。
[0285] 式(133)で示される脂肪族テトラカルボン酸二無水物としては、 5—(1, 2 ジカル ボキシェチル)ー3—メチルシクロへキサン— 1, 2 ジカルボン酸二無水物が挙げら れる。
[0286] 上記脂肪族テトラカルボン酸二無水物のうち、式(132)又は(133)で示されるもの が好ましぐ中でも式(132)で示されるものがより好ましい。
[0287] また、上記芳香族又は脂肪族カルボン酸無水物のうちのカルボキシル基は、上記 一般式(37)で示されるカルボン酸エステルとなっていても良ぐ該カルボン酸エステ ルを有する化合物は、市販のものを用いる力 例えば上記一般式(99)〜(109)で 示される芳香族又は脂肪族カルボン酸にメタノール、エタノール等のアルコールを作 用させた後、分子内脱水又は分子内脱アルコール縮合等の一般的な方法により合 成したものを適宜用いれば良 、。
[0288] 一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸無水 物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、ま た、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)の当量としては、一般式(23
)で示される化合物に対して、通常 0. 5〜2当量が挙げられる。
[0289] [ IX ]法に於ける反応温度は、一般式(23)で示される化合物に於けるヒドロキシル 基及び Z又はアミノ基 (これらのアルカリ金属塩を含む。)と、一般式(35)又は(36) で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸無水物(カルボキシル基の一 部が脱水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、また、その一部がカルボ ン酸エステルであるものを含む。)に於ける酸無水物基とが定量的に反応するような 温度であれば、特に限定されないが、例えば通常 60〜120°C、好ましくは 70〜90 °Cである。反応温度が 60°C未満では反応の進行が遅ぐ未反応の一般式(23)で示 される化合物及び該多塩基酸無水物が残存する恐れがあるので好ましくない等の問 題を生ずる。
[0290] [ IX ]法に於ける反応時間は、一般式(21)に於ける重合度 kが適切な範囲となる ように、即ち、一般式 (21)で示される構成単位を含んで成る化合物の重量平均分子 量が適切な範囲となるように、反応時間を決定すれば良い。当該反応時間は、反応 に用いられる多塩基酸無水物(その一部が無水物であるものを含み、また、その一部 力 Sカルボン酸エステルであるものを含む。)の当量や反応温度に依存するため、ー概 には言えないが、通常 0. 25〜50時間、好ましくは 0. 25〜15時間、より好ましくは 0 . 5〜8時間の範囲に設定される。
[0291] [ IX ]法に於ける溶媒は、上記 [ III ]法と同様の溶媒を用いれば良ぐ溶媒の使用 量は、原料を溶解し得る量であれば特に限定されな 、。
[0292] [ IX ]法に於いて、一般式(23)で示される化合物と、一般式(35)又は(36)で示さ れるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸無水物(カルボキシル基の一部が脱 水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、また、その一部がカルボン酸エス テルであるものを含む。)とが定量的かつスムーズに反応するように触媒を使用するこ とが好ましい。これらの触媒としては、例えばトリェチルァミン、ピリジン、ジメチルァミノ ピリジン等の三級アミン等や、例えばテトラプチルアンモ -ゥムクロライド、テトラプチ ルアンモ -ゥムブロマイド、トリェチルベンジルアンモ-ゥムクロライド、トリェチルベン ジルアンモ -ゥムブロマイド等の四級アンモ-ゥム塩や、例えばトリフエ-ルホスフィン 等の有機ホスフィンィ匕合物等の触媒が挙げられる。これらの触媒は、夫々単独で又
は 2種以上を組み合わせて用いられ、上記触媒の使用量は、特に限定されないが、 一般式(23)で示される化合物の mol量に対して、 0. 001mol%以上が挙げられ、反 応速度を向上させる為に、 200mol%程度使用することもある。
[0293] [ IX ]法で示される製造方法のより詳細な具体例としては、例えば下記 [ XIII ]法
(136)
(式中、 R1 R2、 R 、 R2,、 T、 T、 U、 V、 V、 Z及び kは上記に同じ。)で示される
1 2 1 2 2
ものが挙げられる。
[0294] 尚、一般式(134)で示される化合物は、一般式(13)に於ける R1C>が一般式(15)で あり、且つ、 Vが酸素原子、 Mが水素原子であり、 R11が一般式(17)であり、且つ、
3 1
Vが酸素原子、 Mが水素原子である場合に相当する。一般式(135)で示される化
4 2
合物は、カルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸無水物(カルボキシル基の一部 が脱水縮合して酸無水物基を形成しているものを含み、また、その一部がカルボン 酸エステルであるものを含む。)を 4ー(1, 2 ジカルボキシェチル) 1, 2, 3, 4 テトラヒドロナフタレン 1 , 2 ジカルボン酸二無水物 {上記式(132)で示される脂 肪族テトラカルボン酸二無水物 }に限定した場合に相当する。一般式(136)で示さ れる構成単位を含んで成る化合物は、一般式(7)に於ける R3'及び R4'がカルボキシ ル基であり、 Y '及び Y 'が酸素原子であり、 Zで示される 4価の炭化水素基を、上記
1 2
式 (32)で示される脂肪族系の 4価の炭化水素基に限定し、 a及び bが 1である場合に 相当する。
[0295] 上記 [ IX ]法に於いて、一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個以 上有する多塩基酸無水物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形 成しているものを含み、また、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)以
外に、一般式(23)で示される化合物と重合することのできる化合物を用いることがで き、具体的には、例えば一般式(58)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香 族又は脂肪族カルボン酸無水物(芳香族又は脂肪族ジカルボン酸無水物)を用いる 方法としては、下記 [ XIV ]法
(式中
、 Z'、 a、 b、 k'及び k' 'は上記に同じ。)で示されるものが挙げられる。
一般式(58)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族又は脂肪族カルボン 酸無水物(芳香族又は脂肪族ジカルボン酸無水物)としては、具体的には、例えば 式(138)〜(140)
{但し、式(139)中、酸無水物基を形成する 2つのカルボキシル基は、酸無水物基を 形成できれば、ナフタレン環の 1〜8位の炭素のうち、何れの炭素に結合していても 良い。 }、若しくは一般式(141)
(式中、 w は、結合手、酸素原子、カルボ-ル基、スルホ -ル基又はビ-レン基を
21
表す。)で示される芳香族ジカルボン酸無水物、又は一般式(142)、 (143)
{式中、 W は、結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アルキレン基、ビニレン基、 2, 3—
22
プロべ-レン基( 1 プロペン 2, 3 ジィル基)又は 2 ォキソトリメチレン基を表し 、 sは 1〜3の整数を表す。但し、式(143)中、酸無水物基を形成する 2つのカルボキ シル基は、酸無水物基を形成できれば、シクロアルキル環の炭素のうち、何れの炭素 に結合していても良い。 }、若しくは式(144)
(式中、酸無水物基を形成する 2つのカルボキシル基は、酸無水物基を形成できれ ば、シクロへキセン環の炭素のうち、何れの炭素に結合していても良い。)で示される 脂肪族ジカルボン酸無水物が挙げられる。
[0297] 一般式(141)に於ける W としては、結合手又はカルボニル基がより好ましい。
21
[0298] 一般式(142)に於ける W としては、結合手、炭素数 1〜18の直鎖状アルキレン基
22
又はビ-レン基がより好ましぐその中でもビ-レン基がさらに好ましい。
[0299] 一般式(143)に於ける sは、通常 1〜3の整数を表し、中でも 2〜3の整数が好ましく
、その中でも 3がより好ましい。
[0300] 式(138)で示される芳香族ジカルボン酸無水物としては、具体的には、例えばフタ ル酸無水物等が挙げられる。
[0301] 式(139)で示される芳香族ジカルボン酸無水物としては、具体的には、例えば 1, 2 ナフタレンジカルボン酸無水物、 1, 8 ナフタレンジカルボン酸無水物、 2, 3 ナ
フタレンジカルボン酸無水物等が挙げられる。
[0302] 式(140)で示される芳香族ジカルボン酸無水物としては、具体的には、例えば 2, 3 ピリジンジカルボン酸無水物、 3, 4—ピリジンジカルボン酸無水物等が挙げられる
[0303] 一般式(141)で示される芳香族ジカルボン酸無水物のうち、 W が結合手である芳
21
香族ジカルボン酸無水物としては、例えば 2, 3 ビフヱ-ルジカルボン酸無水物、 3 , 4 ビフヱニルジカルボン酸無水物等が挙げられる。また、 W が酸素原子である
21
芳香族ジカルボン酸無水物としては、例えば 2, 3 ビフエ-ルエーテルジカルボン 酸無水物、 3, 4ービフ -ルエーテルジカルボン酸無水物等が挙げられる。さらに、 W がカルボ-ル基である芳香族ジカルボン酸無水物としては、例えば 2, 3 ベン
21
ゾフエノンジカルボン酸無水物、 3, 4—ベンゾフヱノンジカルボン酸無水物等が挙げ られる。さらにまた、 W がスルホ-ル基である芳香族ジカルボン酸無水物としては、
21
例えば 2, 3 ビフエ-ルスルホンジカルボン酸無水物、 3, 4 ビフエ-ルスルホンジ カルボン酸無水物等が挙げられる。また、 W がビ-レン基である芳香族ジカルボン
21
酸無水物としては、例えば cis— 2, 3 スチルベンジカルボン酸無水物、 trans— 2, 3—スチルベンジカルボン酸無水物、 cis— 3, 4—スチルベンジカルボン酸無水物、 t rans- 3, 4 スチルベンジカルボン酸無水物等が挙げられる。
[0304] 上記芳香族ジカルボン酸無水物のうち、式(138)で示されるものが好ましい。
[0305] 一般式(142)で示される脂肪族ジカルボン酸無水物のうち、 W が結合手である脂
22
肪族ジカルボン酸無水物としては、シユウ酸無水物等が挙げられる。また、 w が炭
22 素数 1〜18の直鎖状アルキレン基である脂肪族ジカルボン酸無水物としては、例え ばマロン酸無水物、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、ピメリン 酸無水物、スベリン酸無水物、ァゼライン酸無水物、セバシン酸無水物、 1, 10—デ カンジカルボン酸無水物、 1, 18—ォクタデカンジカルボン酸無水物等が挙げられ、 中でも、マロン酸無水物、コハク酸無水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、 ピメリン酸無水物、スベリン酸無水物、ァゼライン酸無水物、セバシン酸無水物、 1, 1 0—デカンジカルボン酸無水物が好ましぐその中でもマロン酸無水物、コハク酸無 水物、グルタル酸無水物、アジピン酸無水物、ピメリン酸無水物、スベリン酸無水物
力 り好ましい。さらに、 W 力 、二レン基である脂肪族ジカルボン酸無水物としては
22
、例えばマレイン酸無水物等が挙げられる。さらにまた、 W が 2, 3—プロべ-レン基
22
(1 プロペン 2, 3 ジィル基)である脂肪族ジカルボン酸無水物としては、例えば ィタコン酸無水物等が挙げられる。また、 W 力 ¾一才キソトリメチレン基である脂肪族
22
ジカルボン酸無水物としては、例えば 1, 3 アセトンジカルボン酸無水物等が挙げら れる。
[0306] 一般式(143)で示される脂肪族ジカルボン酸無水物としては、通常 sが 1〜3の整 数、好ましくは 2〜3の整数、より好ましくは 3である脂肪族ジカルボン酸無水物が挙 げられ、具体的には、例えば 1, 2—シクロブタンジカルボン酸無水物、 1, 2—シクロ ペンタンジカルボン酸無水物、 1, 2—シクロへキサンジカルボン酸無水物等が挙げ られ、中でも 1, 2—シクロペンタンジカルボン酸無水物、 1, 2—シクロへキサンジカ ルボン酸無水物が好ましぐその中でも 1, 2—シクロへキサンジカルボン酸無水物が より好まし 、。
[0307] 式(144)で示される脂肪族ジカルボン酸無水物としては、具体的には、例えば cis
1, 2, 3, 6—テトラヒドロフタル酸無水物、 3, 4, 5, 6—テトラヒドロフタル酸無水物 等が挙げられ、中でも cis— 1, 2, 3, 6—テトラヒドロフタル酸無水物が好ましい。
[0308] 上記脂肪族ジカルボン酸無水物のうち、一般式(142)又は式(144)で示されるも のが好ましぐ中でも一般式(142)に於ける W がビ-レン基であるもの、又は式(14
22
4)で示されるものがより好まし 、。
[0309] [ XIV ]法に於いて、一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個以上 有する多塩基酸無水物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成 しているものを含み、また、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)と、一 般式(58)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族又は脂肪族カルボン酸 無水物(芳香族又は脂肪族ジカルボン酸無水物)を併用する場合に於ける、これらの モル比のうち、上記テトラカルボン酸無水物と上記ジカルボン酸無水物を併用する場 合のモル比は、通常 10 : 90〜99 : 1、好ましくは 40 : 60〜99 : 1である。テトラカルボ ン酸無水物の割合が全酸の 10モル%未満である場合、得られる化合物の酸価及び 分子量が小さくなり、例えば当該化合物力 得られる榭脂組成物を用いてカラーフィ
ルターを製造する場合には、微細パターンを形成するのが困難になり、また、耐熱性 または耐溶剤性に問題が生じる恐れがあるため、好ましくない等の問題を生ずる。
[0310] [ XIV ]法に於いて、一般式(35)又は(36)で示されるカルボキシル基を 3個以上 有する多塩基酸無水物 (カルボキシル基の一部が脱水縮合して酸無水物基を形成 しているものを含み、また、その一部がカルボン酸エステルであるものを含む。)と、一 般式(58)で示される 2個のカルボキシル基を有する芳香族又は脂肪族カルボン酸 無水物(芳香族又は脂肪族ジカルボン酸無水物)の併用方法としては、これらを混合 したものを一般式(23)で示される化合物を含む溶液に加えて、一挙に反応させても 良!、し、これらを別々及び段階的に反応させても良!、。
[0311] これら上記の構成単位を含んで成る化合物の製造方法によれば、当該化合物の用 途に応じて、構成単位の両末端を同一の基にしても良い。具体的には、例えば構成 単位の両末端を、一般式(146)、 (146)
(式中、 R R
2、 Ι^,、Κ
2,、υ、 V及び Vは上記に同じ。)、一般式(147)
(式中、
,、Κ
2,、υ、 V及び Vは上記に同じ。)、一般式(148) ) は上記に同じ。)又は一般
(式中、 R R
2、 R 、 R
2,、 T、 T、 U、 V、 V、 V及び Vは上記に同じ。)で示され
るビスフエニル骨格を有する化合物に由来する基や、一般式( 150)
(式中、 IT'、R
4'及び Zは上記に同じ。)、一般式(151)
(式中、 は水素原子又はアルキル基を表し、 Zは上記に同じ。)又は一般式(153)
(式中、 Z'は上記に同じ。)で示されるカルボキシル基を 3個以上有する多塩基酸若 しくはその無水物或 、は 2個のカルボキシル基を有する芳香族若しくは脂肪族カル ボン酸 (芳香族若しくは脂肪族ジカルボン酸)又はその無水物に由来する基にしても 良い。尚、末端を同一の基にする為に使用される化合物としては、本発明の化合物 の原料となる、例えばビスフエニル骨格を有する化合物、カルボキシル基を 3個以上 有する多塩基酸 (カルボキシル基の一部がカルボン酸エステルであるものを含む。) 又はこれらの酸無水物、 2個のカルボキシル基を有する芳香族若しくは脂肪族カル ボン酸 (芳香族若しくは脂肪族ジカルボン酸)又はこれらの酸無水物が好ましく挙げ られ、これらを以下末端構成化合物と略記する場合がある。
これら構成単位の両末端を同一の基にする方法、即ち、末端構成化合物の導入方 法としては、上記した如き末端構成化合物を常法に従って導入すれば良ぐ例えば 縮合反応によって目的の構成単位を有する化合物 (榭脂)を合成した後に更に末端 構成化合物を反応させる方法や、縮合反応時に、末端構成化合物を過剰量用いる
方法等が挙げられる。また、両末端が上記一般式(151)で示される基である化合物 の場合には、当該化合物に水、アルコール等を作用させることにより、上記一般式(1 52)で示される基を有する化合物にすることができる。
実施例
[0313] 以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明を具体的に説明する力 本発明は これらの例によって何ら限定されるものではない。尚、本実施例では、目的とする一 般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物を単離しているが、反応によって 得られた溶液をそのまま適当な用途に供することもできる。一般式(1)で示される構 成単位を含んで成る化合物 (アクリル酸誘導体由来の基が導入された化合物)の酸 価は、本実施例の製造方法によって得られた一般式(1)で示される構成単位を含ん で成る化合物をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及び 1ーメチルー 2—ピロリドンの混合溶液で希釈した後、フエノールフタレインを指示薬として KOHェ タノール(50重量%)水溶液で滴定して決定した。また、分子量は、テトラヒドロフラン を溶離液として RI (屈折率)検出器を持ったゲルパーミエーシヨンクロマトグラフィーに より求めた。以下に示す分子量は全てポリスチレン換算の重量平均分子量である。さ らに、アクリル酸誘導体由来の基の導入率 (以後、単にアクリル化率と略記する場合 がある。)は、ェ!! NMR (400MHz)によって、一般式(1)で示される構成単位の全 プロトン面積と、アクリル酸誘導体由来の基に特有のピーク面積の比力 求めた。
[0314] 実施例 1〜13は、本発明の下記一般式(157)で示される構成単位を含んで成る 化合物を、本発明の製造方法である下記 [ XV ]法
(157)
(式中、 R8'及び R9'は夫々独立して、水素原子又はビュルカルボ二ル基を表し、 Ζι 及び kは上記に同じ。)で示される方法によって合成した例であり、夫々の実施例によ つて、 Zで示される 4価の炭化水素基の種類や、反応温度、反応時間等の反応条件 が異なる。
[0315] 実施例 1
〈1〉一般式( 156)に於ける Zが式 (29— 1 ' )で示される 4価の炭化水素基である構 成単位を含んで成る化合物の合成 (縮合反応)
9, 9—ビス(4—グリシジルォキシフエ-ル)フルオレン 80. 4g (0. 160mol)に 1— メチル—2—ピロリドン 185. 3gをカ卩え、該フルオレン化合物を溶解させた後、この溶 液に、 3, 3,, 4, 4,—ビフエ-ルテトラカルボン酸(BPTC) 42. 3g (0. 128mol)及 びトリェチルベンジルアンモ -ゥムクロライド 3. 6gを添加し、 80°Cで 4時間撹拌して、 反応させた。得られた反応液を 1—メチル—2—ピロリドン 102. 9gで希釈することに より、淡黄色透明な、一般式(156)に於ける Zが式 (29— 1 ' )で示される 4価の炭化 水素基である構成単位を含んで成る化合物 (榭脂)の溶液を得た。
[0316] 〈2〉一般式(157)に於ける Zが式 (29— 1 ' )で示される 4価の炭化水素基である構 成単位を含んで成る化合物の合成 (アクリル化反応)
上記〈1〉で得られた一般式 (156)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂) の溶液に、フエノチアジン 30mg及びトリェチルァミン 38. 9gを加えて、 0°Cで 10分間 撹拌し、次いでこの溶液に、アクリル酸クロライド 29. 0g (0. 320mol)を滴下した。滴 下終了後、 25°Cで 2時間撹拌して、反応させた。得られた反応液を水 3. 8kg中に滴 下して晶析させて濾取し、得られた晶析物をさらに、水 3. 8kgで洗浄した後、 25°Cで 20時間減圧乾燥させることにより、白色の、一般式(157)に於ける Zが式(29— 1 ' ) で示される 4価の炭化水素基である構成単位を含んで成る化合物 (榭脂){尚、 ¾- NMRデータに基づ 、て求めたアクリルィ匕率から、本実施例で得られた化合物に於 いて、一般式(157)の全構成単位中のビスフエ-ルフルオレンの数を 100mol%とし た場合、アクリルィ匕率は 43mol%であった。 } 123g (収率: 98%)を得た。これを榭脂 1とする。
[0317] 実施例 2〜13では、上記一般式(110)で示されるテトラカルボン酸として、実施例 1で用いた BPTCの代わりに表 1に示す所定のテトラカルボン酸を用いることにより、 一般式(156)及び(157)に於ける Zで示される 4価の炭化水素基が異なる構成単 位を含んで成る化合物を合成した。また、反応条件 {式(154)で示される化合物に対 する該テトラカルボン酸の使用量比、縮合の際の反応時間及びアクリルィ匕の際の反 応時間。 }を表 1に記載の通りに変えることにより、物性(当該化合物の酸価、重量平 均分子量及びアクリル化率。 )が異なる種々の一般式(157)で示される構成単位を 含んで成る化合物を合成した。尚、上記した如き条件以外は、実施例 1の方法に準じ て行った。
[0318] 夫々の実施例に於ける反応条件を表 1に、また、実施例 1〜 13に於ける化合物の 物性を表 2に併せて示す。
[0319] また、実施例 1〜13により得られたィ匕合物の1 H— NMR及び IR測定を行った。
NMRに於いては、アクリル酸誘導体由来の基特有のビ-レン基に結合しているプ 口トンのピークと、カルボキシル基特有のプロトンのピークが確認できた。また、 nre は、 1700cm_1付近にカルボ-ル基特有のピークが確認できた。尚、実施例 3で得ら れた化合物の1 H— NMRデータを図 1に、 IRデータを図 3に示す。
[0320] [表 1]
化合物の構造 使用量比 縮合 アクリル化
テ卜ラカルボン {式(154)で の際の の際の 実施例 No.
酸の種類 示される化合物 反応時間 反応時間 樹脂 No. Z,の種類 テトラカルボン酸 1 (h) (h) 実施例 2 樹脂 2 式(29— 3' ) BzPTC 1 / 0.8 6 2
実施例 3 樹脂 3 式(32) TTC 1 / 0.8 5 2
実施例 4 樹脂 4 式(32) TTC 1 / 0.8 6 2
実施例 5 樹脂 5 式(32) TTC 1 / 0.8 6.5 2
実施例 6 樹脂 6 式(32) TTC 1 / 0.8 7 2
実施例 7 樹脂 7 式(32) TTC 1 / 0.8 7.5 2
実施例 8 樹脂 8 式(32) TTC 1 1 1 5 2
実施例 9 樹脂 9 式(32) TTC 1 / 0.8 5 6
実施例 10 樹脂 10 式(32) TTC 1 / 0.8 6 6
実施例 11 樹脂 11 式(32) TTC 1 / 0.8 7 6
実施例 12 樹脂 12 式(32) TTC 1 / 0.7 5 2
実施例 13 樹脂 13 式(32) TTC 1 / 0.6 4.5 2
これら実施例 2~ 13に於ける収率は、 95~ 100<½であった。
(これ以降に示す実施例 14~37についても、上記と同様に
95~100<½の収率であり、以下収率については略記する。 )
BzPTC = 3, 3' , 4, 4'—ベンゾフエノンテトラカルボン酸
TTC = 4— (1, 2—ジカルボキシェチル)一1, 2, 3, 4
—テトラヒドロナフタレン一 1, 2—ジカルボン酸
上記表 1及び 2から明らかなように、実施例 3〜7の結果の比較から、縮合の際の反
応時間を変えることにより、分子量の異なる一般式(157)で示される構成単位を含ん で成る化合物 (榭脂)を容易に合成でき、また、実施例 3、 8、 12及び 13の結果の比 較から明らかなように、式(154)で示される化合物に対する一般式(110)で示される テトラカルボン酸の使用量比を変えることにより、酸価の異なる一般式(157)で示さ れる構成単位を含んで成る化合物 (榭脂)を容易に合成できることも判った。さらに、 実施例 3、 4、 6及び 9〜11の結果の比較 (特に実施例 3と 9、実施例 4と 10及び実施 例 6と 11の結果の比較)から、一般式(156)で示される構成単位を含んで成る化合 物と式 (89)で示されるアクリル酸誘導体との反応時間を変えることにより、アクリルィ匕 率の異なる一般式 (157)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂)を容易に 合成でき、さらにまた、実施例 1〜3の結果の比較から、テトラカルボン酸の種類を代 えても、同様に一般式(157)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂)を収率 良く得ることが可能となる。
[0323] 尚、上記実施例 3〜7では、反応時間を変えることで、分子量が異なる化合物を合 成して 、るが、反応温度並びに式( 154)で示される化合物及び一般式(110)で示さ れるテトラカルボン酸の濃度を変えることによつても、分子量を制御することが可能で ある。
[0324] 実施例 14〜23は、本発明の下記一般式(159)で示される構成単位を含んで成る 化合物を、本発明の製造方法である下記 [ XVI ]法
(159)
(式中、 R8'、 R9'、 Z、 Z、 k'及び k' 'は上記に同じ。)で示される方法によって合成
1 3
した例であり、夫々の実施例によって、 Z及び Zで示される 4価及び 2価の炭化水素
1 3
基の種類や、反応温度、反応時間等の反応条件が異なる。
実施例 14
〈1〉一般式(158)に於ける Zが式 (32)で示される 4価の炭化水素基であり、 Zが
1 3 式 (56 ' )で示される 2価の炭化水素基である構成単位を含んで成る化合物の合成 ( 縮合反応)
9, 9 ビス(4 グリシジルォキシフエ-ル)フルオレン 80. 4g (0. 160mol)に 1— メチル—2 ピロリドン 185. 3gをカ卩え、該フルオレン化合物を溶解させた後、この溶 液【こ、 cis— 1, 2, 3, 6—テトラヒドロフタノレ酸(CHEC) 13. 6g (0. 080mol)及びトリ ェチルベンジルアンモ -ゥムクロライド 3. 6gを添加し、 80°Cで 1時間撹拌して、反応 させた。次いでこの溶液に、 4ー(1, 2 ジカルボキシェチル) 1, 2, 3, 4ーテトラヒ ドロナフタレン一 1, 2 ジカルボン酸 (TTC) 26. 9g (0. 080mol)を添加し、 80°Cで 8時間撹拌して、反応させた。得られた反応液を 1—メチル—2 ピロリドン 102. 9g で希釈することにより、淡黄色透明な、一般式(158)に於ける Zが式 (32)で示され る 4価の炭化水素基であり、 Zが式 (56' )で示される 2価の炭化水素基である構成単
3
位を含んで成る化合物 (榭脂)の溶液を得た。
[0326] 〈2〉一般式(159)に於ける Zが式(32)で示される 4価の炭化水素基であり、 Z力 S
1 3 式 (56 ' )で示される 2価の炭化水素基である構成単位を含んで成る化合物の合成 ( アクリル化反応)
上記〈1〉で得られた一般式 (158)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂) の溶液に、フエノチアジン 30mg及びトリェチルァミン 38. 9gを加えて、 0°Cで 15分間 撹拌し、次いでこの溶液に、アクリル酸クロライド 29. 0g (0. 320mol)を滴下した。滴 下終了後、 25°Cで 6時間撹拌して、反応させた。得られた反応液を水 3. 8kg中に滴 下して晶析させて濾取し、得られた晶析物をさらに、水 3. 8kgで洗浄した後、 25°Cで 20時間減圧乾燥させることにより、白色の、一般式(159)に於ける Zが式(32)で示 される 4価の炭化水素基であり、 Zが式 (56' )で示される 2価の炭化水素基である構
3
成単位を含んで成る化合物 (榭脂){尚、 ^ NMRデータに基づいて求めたアタリ ルイ匕率から、本実施例で得られたィ匕合物に於いて、一般式(159)の全構成単位中 のビスフエ-ルフルオレンの数を 100mol%とした場合、アクリル化率は 64mol%で あった。 }を得た。これを榭脂 14とする。
[0327] 実施例 15〜23では、上記一般式(110)で示されるテトラカルボン酸として、実施 例 14で用いた TTCの代わりに表 3に示す所定のテトラカルボン酸を用い、上記一般 式(121)で示されるジカルボン酸として、実施例 14で用いた CHECの代わりに表 3 に示す所定のジカルボン酸を用いることにより、一般式(158)及び(159)に於ける Z
及び Zで示される 4価及び 2価の炭化水素基が異なる構成単位を含んで成る化合物
3
を合成した。また、反応条件 {式( 154)で示される化合物に対する該テトラカルボン 酸及び該ジカルボン酸の使用量比、縮合の際の反応時間及びアクリル化の際の反 応時間。 }を表 3に記載の通りに変えることにより、物性(当該化合物の酸価、重量平 均分子量及びアクリルィ匕率。)が異なる種々の一般式(159)で示される構成単位を 含んで成る化合物を合成した。尚、上記した如き条件以外は、実施例 14の方法に準 じて行った。
[0328] 夫々の実施例に於ける反応条件を表 3に、また、実施例 14〜23に於ける、一般式
(159)で示される構成単位を含んで成る化合物の物性を表 4に併せて示す。
[0329] また、実施例 14〜23により得られたィ匕合物に於いても1 H— NMR及び IR測定を行 つたところ、上記実施例 1〜13の場合と同様に特徴的なピークが確認できた。
[0330] [表 3]
MA = マレイン酸
TPA = テレフタル酸
* = 反応時間に於ける、「0 +厶」とは、先ず式(1 54)で示される化合物とジカルボン酸とを O時間反応 させた後、この溶液に亍トラカルボン酸を添加して, Δ時間反応させることを意味する。(以下、同じ)
[0331] [表 4]
酸価 重量平均 アクリル化率
実施例 No. 樹脂 Ν。·
(mgKOH/g) 分子量 (mol%)
実施例 1 4 樹脂 1 4 1 1 1 5, 1 00 64
実施例 1 5 樹脂 1 5 109 4,800 72
実施例 1 6 樹脂 1 6 97 4,500 63
実施例 1 7 樹脂 1 7 91 5,500 34
実施例 1 8 樹脂 1 8 98 6,900 34
実施例 1 9 樹脂 1 9 94 5,300 33
実施例 20 樹脂 20 89 4,900 35
実施例 21 樹脂 21 92 6,500 34
実施例 22 樹脂 22 82 7,700 28
実施例 23 樹脂 23 76 7,300 29
[0332] 上記表 3及び 4から明らかなように、実施例 14〜23の結果の比較から、テトラカル ボン酸とジカルボン酸を組み合わせて用いることにより、当該化合物の分子量をほぼ 一定に保ったまま酸価を変動させることが可能となる。
[0333] 実施例 24〜38は、本発明である下記一般式(160)で示される構成単位を含んで 成る化合物に対して、種々の末端構成化合物を用いることにより、 A'及び A' 'で示さ れる基が構成単位の分子末端に導入された下記一般式(161)及び(162)で示され る化合物を、本発明の製造方法である下記 [ XVII ]法
( 55) ( 35)
(162)
[式中、 R16及び R17は夫々独立して、水素原子、式(163)
で示される基を表し、 A'及び A' 'で示される基は、 A'が水素原子で A' 'が式(165)
(式中、 Zは上記に同じ。)で示される基で A' 'がヒドロキシル基、 A'が一般式(167)
(式中、 Zは上記に同じ。)で示される基で A' 'が一般式(168)
(式中、 Zは上記に同じ。)で示される基、又は A'が一般式(169)
{式中、 Zは式 (49' ' )、(56' )又は(56' ' )で示される基を表す。 }で示される基で A
4
(式中、 Zは上記に同じ。)で示される基を表し、 Z及び kは上記に同じ。 ]で示される
4 2
方法によって合成した例であり、夫々の実施例によって、末端構成化合物の種類や 、反応温度、反応時間等の反応条件が異なる。
実施例 24
〈1〉一般式(161)に於ける Zが式 (32)で示される 4価の炭化水素基である構成単
2
位であり、 A'で示される基が水素原子で、 A' 'で示される基が式(165)で示される 基である化合物の合成 (縮合反応)
9, 9 ビス(4— (2 ヒドロキシエトキシ)フエ-ル)フルオレン(BPEF) 43. 9g (0. lOmol)に 1—メチル 2 ピロリドン 110. 9gを加え、該フルオレン化合物を溶解さ せた後、この溶液に、 4一(1, 2 ジカルボキシェチル) 1, 2, 3, 4ーテトラヒドロナ フタレン— 1, 2 ジカルボン酸二無水物(TDA) 30. Og (0. lOmol)及びジメチルァ ミノピリジン 0. 6gを添カ卩し、 80°Cで 2時間撹拌して、反応させた。次いでこの溶液に 、 BPEF8. 8g (0. 02mol)及び 1—メチノレ一 2 ピロリドン 13. 2gを更に添カロし、 80 °Cで 2時間撹拌して、反応させることにより、淡黄色透明な、一般式(161)に於ける Z が式(32)で示される 4価の炭化水素基である構成単位であり、 A'で示される基が
2
水素原子で、 A' 'で示される基が式(165)で示される基である化合物 (榭脂)の溶液 を得た。
[0335] 〈2〉一般式(162)に於ける Zが式(32)で示される 4価の炭化水素基である構成単
2
位であり、 A'で示される基が水素原子で、 A' 'で示される基が式(165)で示される 基である化合物の合成 (アクリル化反応)
上記〈1〉で得られた一般式 (161)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂) の溶液に、フエノチアジン lOOmg、メタクリル酸グリシジル(GMA) 14. 2g (0. 10mo 1)及び 1—メチル—2 ピロリドン 21. 3gをカ卩え、 80°Cで 6時間撹拌して、反応させた 。得られた反応液を 1—メチル 2 ピロリドン 150. Ogで希釈した後、水 1. 6kg中に 滴下して晶析させて濾取し、得られた晶析物をさらに、水 1. 6kg及び 50%メタノール 水溶液 1. 6kgで洗浄した後、 25°Cで 20時間減圧乾燥させることにより、白色の、一 般式(162)に於ける Zが式 (32)で示される 4価の炭化水素基である構成単位であり
2
、 A'で示される基が水素原子で、 A' 'で示される基が式(165)で示される基である 化合物 (榭脂){尚、 ^—NMRデータに基づいて求めたアクリルィ匕率から、本実施 例で得られたィ匕合物に於 、て、一般式(162)の全構成単位中のビスフエニルフルォ レンの数を 100mol%とした場合、アクリル化率は 21mol%であった。 }を得た。これ を榭脂 24とする。
[0336] 実施例 25〜30では、上記一般式(135)で示されるテトラカルボン酸二無水物とし て、 TDAを用い、末端構成化合物として、 BPEFを用いることにより、実施例 24と同 じ構造を有する化合物を合成しているが、反応条件 {式(155)で示される化合物に
対する該テトラカルボン酸二無水物、末端構成化合物及びアクリル酸誘導体の使用 量比、縮合の際の反応時間並びにアクリルィ匕の際の反応時間。 }を表 5に記載の通り に変えることにより、物性(当該化合物の酸価、重量平均分子量及びアクリル化率。 ) が異なる当該化合物を合成した。
[0337] また、夫々の実施例に於ける反応条件を表 5に示す。尚、実施例 28〜30に於いて 、〈1〉の縮合反応では反応時に 1—メチル—2—ピロリドンを 119. 9g使用し、〈2〉の アクリルィ匕反応では反応時のフエノチアジン及び 1ーメチルー 2—ピロリドンの使用量 を、 GMAの使用モル数に比例して増減させた。それ以外は、実施例 24の方法に準 じて行った。
[0338] [表 5]
* = 反応時間に於ける「0 +厶」とは、先ず式(1 55)で示される化合物と亍トラカルボン酸二無水物
とを O時間反応させた後、この溶液に末端構成化合物を添加して、 Δ時間反応させることを意味する。
[0339] 実施例 31
〈1〉一般式(161)に於ける Zが式 (32)で示される 4価の炭化水素基である構成単
2
位であり、 A'で示される基が一般式(166)で示される基で、 A',がヒドロキシル基で ある化合物の合成 (縮合反応)
BPEF43. 9g (0. lOmol)に 1—メチノレ一 2—ピロリドン 119. 9gをカロえ、該フノレオ レン化合物を溶解させた後、この溶液に、 TDA30. 0g (0. lOmol)及びジメチルアミ ノビリジン 0. 6gを添カ卩し、 80°Cで 2時間撹拌して、反応させた。次いでこの溶液に、 TDA6. 0g (0. 02mol)及び 1—メチル— 2—ピロリドン 9. Ogを更に添加し、 80。Cで 2時間撹拌して反応させ、さらに、水 2. 16g (0. 12mol)をカ卩え、 80°Cで 0. 5時間撹 拌して反応させることにより、淡黄色透明な、一般式(161)に於ける Zが式 (32)で示
される 4価の炭化水素基である構成単位であり、 A'で示される基が一般式(166)で 示される基で、 A',がヒドロキシル基である化合物 (榭脂)の溶液を得た。
[0340] 〈2〉一般式(162)に於ける Zが式 (32)で示される 4価の炭化水素基である構成単
2
位であり、 A'で示される基が一般式(166)で示される基で、 A',がヒドロキシル基で ある化合物の合成 (アクリル化反応)
上記〈1〉で得られた一般式 (161)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂) の溶液に、フエノチアジン 100mg、 GMA14. 2g (0. lOmol)及び 1—メチル 2— ピロリドン 21. 3gを加え、 80°Cで 6時間撹拌して、反応させた。得られた反応液を 1— メチル—2 ピロリドン 140. Ogで希釈した後、水 1. 5kg中に滴下して晶析させて濾 取し、得られた晶析物をさらに、水 1. 5kg及び 50%メタノール水溶液 1. 5kgで洗浄 した後、 25°Cで 20時間減圧乾燥させることにより、白色の、一般式(162)に於ける Z
2 が式(32)で示される 4価の炭化水素基である構成単位であり、 A'で示される基が一 般式(166)で示される基で、 A"がヒドロキシル基である化合物 (榭脂){尚、 XH-N MRデータに基づ 、て求めたアクリルィ匕率から、本実施例で得られた化合物に於!ヽ て、一般式(162)の全構成単位中ビスフエ-ルフルオレンの数を 100mol%とした場 合、アクリルィ匕率は 18mol%であった。 }を得た。これを榭脂 31とする。
[0341] 実施例 32では、末端構成化合物として、実施例 31で用いた TDA+H Oと同様に
2
TDAと H Oとを用いることにより、当該化合物の A'で示される基が一般式(166)で
2
示される基で、 A' 'がヒドロキシル基であるものを合成した。また、反応条件 {式(155 )で示される化合物に対する該テトラカルボン酸二無水物、末端構成化合物及びァク リル酸誘導体の使用量比、縮合の際の反応時間並びにアクリルィ匕の際の反応時間。
}を表 6に記載の通りに変えることにより、物性(当該化合物の酸価、重量平均分子量 及びアクリル化率。 )が異なる当該化合物を合成した。
[0342] また、実施例 32に於ける反応条件を表 6に示す。尚、実施例 32に於いて、〈2〉のァ クリル化反応では反応時のフエノチアジン及び 1 メチル 2—ピロリドンの使用量を
、 GMAの使用モル数に比例して増減させた。それ以外は、実施例 31の方法に準じ て行った。
[0343] [表 6]
テトラ 伊甲 比 クリル化 末端構 縮合 * ア
成 アクリル酸 I式(1 55)で示される化合物/
実施例 No. 樹脂 No . カルボン酸 の際の の際の 化合物 誘導体
二無水物 亍トラカルボン酸二無水物 末端 反応時 ¾ 反応時間 の種類 の種類
の種類 構成化合物/"アクリル酸誘導体 } (h) (h)
TDA
実施例 32 樹脂 32 TDA + GMA 1 / 1 / 0.2(TDA) +1.2 (H2O) / 2 2+2+0.5 6
H20
* = 反応時間に於ける「2 + 2+0. 5」とは、先ず式(1 55)で示される化合物と亍トラカルボン酸二無水物とを
2時間反応させた後、この溶液に末端構成化合物 (TDA)を添加して、 2時間反応させ、最後に水(H20)を 添加して、 0. 5時間反応させて、 A'及び A' 'で示される基の酸無水物基を加水分解することを意味する。
[0344] 実施例 33
〈1〉一般式(161)に於ける Zが式 (32)で示される 4価の炭化水素基である構成単
2
位であり、 A'で示される基が一般式(167)で示される基で、 A' 'が一般式(168)で 示される基である化合物の合成 (縮合反応)
BPEF43. 9g (0. lOmol)に 1—メチノレ一 2 ピロリドン 110. 9gをカロえ、該フノレオ レン化合物を溶解させた後、この溶液に、 TDA30. 0g (0. lOmol)及びジメチルアミ ノビリジン 0. 6gを添カ卩し、 80°Cで 2時間撹拌して、反応させた。次いでこの溶液に、 TDA9. 0g (0. 03mol)及び 1—メチル 2 ピロリドン 13. 5gを更に添加し、 80°C で 2時間撹拌して反応させることにより、淡黄色透明な、一般式(161)に於ける Zが
2 式 (32)で示される 4価の炭化水素基である構成単位であり、 A'で示される基が一般 式(167)で示される基で、 A' 'が一般式(168)で示される基である化合物 (榭脂)の 溶液を得た。
[0345] 〈2〉一般式(162)に於ける Zが式 (32)で示される 4価の炭化水素基である構成単
2
位であり、 A'で示される基が一般式(167)で示される基で、 A' 'が一般式(168)で 示される基である化合物の合成 (アクリル化反応)
上記〈1〉で得られた一般式 (161)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂) の溶液に、フエノチアジン 60mg、アクリル酸ヒドロキシェチル(HEA) 7. 0g (0. 06m ol)及び 1—メチル 2 ピロリドン 10. 5gを加えた後、この溶液を 0°Cで攪拌しながら 、ジシクロへキシルカルボジイミド 12. 4g (0. 06mol)を添カ卩した。次いでこの溶液を 30分かけて 25°Cとし、さらに同温度で 2時間攪拌して、反応させた。得られた反応液 を 1—メチル—2 ピロリドン 130. 0gで希釈し、この反応液を濾過してジシクロへキ シル尿素を取り除いた後、この濾液を水 1. 5kg中に滴下して晶析させて濾取し、得
られた晶析物をさらに、水 1. 4kg及び 50%メタノール水溶液 1. 4kgで洗浄した後、 25°Cで 20時間減圧乾燥させることにより、白色の、一般式(162)に於ける Zが式(3
2
2)で示される 4価の炭化水素基である構成単位であり、 A'で示される基が一般式(1 67)で示される基で、 A"が一般式(168)で示される基である化合物 (榭脂){尚、 ¾ —NMRデータに基づいて求めたアクリルィ匕率から、本実施例で得られた化合物に 於いて、一般式(162)の全構成単位中のビスフエ-ルフルオレンの数を 100mol% とした場合、アクリルィ匕率は 17mol%であった。 }を得た。これを榭脂 33とする。
[0346] 実施例 34〜37では、末端構成化合物として、実施例 33で用いた TDAの代わりに 表 7に示す所定のカルボン酸無水物を用いることにより、当該化合物の A'で示され る基が式(167)で示される基で、 A' 'が一般式(168)で示される基である化合物又 は A'で示される基が式(169)で示される基で、 A' 'が一般式(170)で示される基で ある化合物を合成した。また、反応条件 {式(155)で示される化合物に対する該テト ラカルボン酸二無水物、末端構成化合物及びアクリル酸誘導体の使用量比、縮合の 際の反応時間並びにアクリルィ匕の際の反応時間。 }を表 7に記載の通りに変えること により、物性(当該化合物の酸価、重量平均分子量及びアクリル化率。)が異なる当 該化合物を合成した。尚、実施例 34〜37に於いて、〈1〉の縮合反応では反応時の 1 —メチルー 2—ピロリドンの使用量を、末端構成化合物の使用モル数に比例して増 減させ、〈2〉のアクリル化反応では反応時のフエノチアジン、ジシクロへキシルカルボ ジイミド及び 1—メチル—2—ピロリドンの使用量を、 HEAの使用モル数に比例して 増減させた。それ以外は、実施例 33の方法に準じて行った。
[0347] 夫々の実施例に於ける反応条件を表 7に、また、実施例 24〜37に於ける、一般式
(162)で示される構成単位を含んで成る化合物の物性を表 8に併せて示す。
[0348] また、実施例 24〜37により得られたィ匕合物に於いても1 H— NMR及び IR測定を行 つたところ、上記実施例 1〜13の場合と同様に特徴的なピークが確認できた。尚、実 施例 24で得られた化合物の1 H— NMRデータを図 2に、 IRデータを図 4に示す。
[0349] [表 7]
テ卜ラ 使用量比 縮台 * アクリル化 末 ¾冓成 アクリル酸
カルポン酸 {式〔 で示される化合物/ の際の の際の 実施例 樹脂 の種類 化合物 誘導体
二無水物 テ卜ラカルポン酸二無水物 Z末端 反応時間 反応時間 の種類 の種類
の種類 構成化合物/アクリル酸誘導体 } (h) 実施例 樹脂 1 / 1 /0.3 / 1 2+2 2 実施例 樹脂 式( 1 / 1 /0.8 / 1 2+2 2 実施例 樹脂 式 っ 1 / 1 /0.8 / 1 2+2 2 実施例 樹脂 式 ,) 1 / 1 /0.8 / 1 2+2 2 —テ卜ラヒドロフタル酸無水物
—テ卜ラヒドロフタル酸無水物
= フタル酸無水物
* = 反応時間に於ける「〇 +△」とは. 先ず式( で示される化合物とテ卜ラカルポン酸二無水物 とを O時間反応させた後、この溶液に末端構成化台拘を添加して、△時間反応させることを意味する。
[0350] [表 8]
[0351] 上記表 5〜8力ら明ら力なように、実施 f列 24〜27、 28〜30、 31と 32及び 33と 34の 結果の比較から、式( 155)で示される化合物に対するアクリル酸誘導体の使用量比 を変えることにより、酸価の異なる一般式(162)で示される構成単位を含んで成るィ匕 合物 (榭脂)を容易に合成でき、実施例 25と 28の結果の比較力も明らかなように、式 (155)で示される化合物に対するテトラカルボン酸無水物の使用量比を変えることに より、分子量の異なる一般式 (162)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂) を容易に合成できることも判った。また、実施例 24と 31の結果の比較から、末端構成 化合物を BPEFから TDA + H Oに代えることによって、アクリル化率を変えずに酸価
2
の異なる一般式(162)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂)が得られ、さ らに、実施例 35〜37の結果の比較から、末端構成化合物をテトラカルボン酸無水物 力 ジカルボン酸無水物に代えることによって酸価、分子量及びアクリル化率の異な る、一般式(162)で示される構成単位を含んで成る化合物 (榭脂)を得ることが可能 となる。
[0352] 実施例 38 実施例 3及び 24で得られた化合物の耐熱性試験
実施例 3及び 24で得られた化合物の熱安定性 (耐熱性)について、密閉セル 示 差走査熱量測定 (SC— DSC)及び示差走査熱量天秤 (TG— DSC)により測定を行 つたところ、 300°Cに於いても、発熱ピーク、吸熱ピーク及び重量変化が見られなか つたことから、 300°Cの高熱に於いても安定であることが判った。特に、実施例 3で得 られたィ匕合物に於いては、 350°C程度でも安定であることが判った。このことから、当 該化合物を含んで成る組成物を硬化させて形成されたパターンは、 300°Cの高熱条 件、特に実施例 3で得られたィ匕合物については、 350°Cの高熱条件に於いても、耐 熱性に優れるものであり、本発明の重合性不飽和化合物は、そのような耐熱性の高 いパターン形成に有用な化合物である。尚、実施例 3で得られたィ匕合物の熱安定性 (耐熱性)データを図 5に、実施例 24で得られた化合物の熱安定性 (耐熱性)データ を図 6に示す。
実施例 39 実施例 3及び 24で得られた化合物を用いた硬化膜の形成、硬度並びに 現像性試験
〈1〉実施例 3で得られた化合物 2. 5gにポリエチレングリコールモノメチルエーテル アセテート 15gをカ卩え、該化合物を溶解させた後、さらにシクロへキサノン 1. 5gをカロ えて希釈した。さらに、この溶液に、ジペンタエリスリトールへキサアタリレート 1. lg及 び 2 ベンジル一 2 ジメチルァミノ一 1— (4 モルホリノフエ-ル)一ブタノン一 1 ( チノく'スペシャルティ'ケミカルズ製 IRGCURE369) 0. 05gをカ卩えて混合し、均一な 溶液とした。次いで、この溶液をガラス基板上に塗布した後、 90°Cで 1分間ホットプレ ート上でプレベータして、塗膜を形成した。次に、この塗膜が形成されたガラス基板 にマスクを介して、波長 365nmの UVランプで 3分間露光した。これを、 0. 05重量% の水酸ィ匕カリウム水溶液で 1分間現像し、 180°Cで 3分間ホットプレート上でポストべ ークすること〖こより、硬化膜を得た。
〈2〉上記〈1〉に準じて、実施例 24で得られた化合物 2. 5gを用いて、同様の硬化膜 を得た。
〈3〉上記〈1〉及び〈2〉で得られた硬化膜夫々に対して鉛筆硬度を測定し、また、現 像性を目視により観察した。その結果、何れの硬化膜も鉛筆硬度 4Hであり、現像部 位に残渣は見られな力つた。
[0354] このこと力ら、当該化合物を含んで成る組成物は、現像性に優れるため良好なバタ ーンを形成することができるば力りでなぐ得られたパターンは良好な硬度を有するも のであり、本発明の重合性不飽和化合物は、良好な硬度を有し、現像性に優れるパ ターン形成に有用な化合物である。
産業上の利用可能性
[0355] 本発明の重合性不飽和化合物は、構成単位中にビスフエ-ル骨格、特にフルォレ ン骨格を有する、アルカリ可溶性で、且つ耐熱性に優れた化合物であり、当該化合 物を含んで成る組成物を用いて、これを光又は熱によりパターン形成させれば、耐熱 性が良好なパターンを容易に形成できる。また、本発明の製造方法によれば、従来 法が有していた、例えば高温下で反応させるため反応の制御が困難である、副反応 により歩留まりが低い等の問題を生じさせることなぐ分子量、酸価等の調整が容易 であり、歩留まりの良い、目的の一般式(1)で示される構成単位を含んで成る化合物 を製造することが可能となる。