WO2007029365A1

WO2007029365A1 - 再生装置

Info

Publication number: WO2007029365A1
Application number: PCT/JP2006/305233
Authority: WO
Inventors: Yasuhiro Endo; Kazuhiro Onizuka; Toru Aikawa; Shigeru Ota
Original assignee: D & M Holdings, Inc.
Priority date: 2005-09-06
Filing date: 2006-03-16
Publication date: 2007-03-15
Also published as: JP2008282430A; TW200713209A

Abstract

　ジョグダイヤル部（４ａ）は、オーディオＲＡＭ（７）からのオーディオデータの読み取り、又は、ビデオＲＡＭ（１２）からのビデオデータの読み取りの一方に関する操作入力を受け付ける帯状の第１操作円盤部（２９）と、オーディオＲＡＭ（７）からのオーディオデータの読み取り、又は、ビデオＲＡＭ（１２）からのビデオデータの読み取りの他方に関する操作入力を受け付ける、第１操作円盤部（２９）の内側に設けられた第２操作円盤部（３０）と、を備える。

Description

明細書

再生装置

技術分野

[0001] 本発明は、記憶したオーディオ信号及びビデオ信号を非同期に再生する再生装置に関する。

背景技術

[0002] デジタル技術の進展に伴、、アナログレコードを用いた特殊再生 (所謂スクラッチ再生等）と同様の特殊再生を CD (Compact Disc)について行うことが可能な CDプレーャが一般的になっている。この CDプレーヤは、特にクラブ、ホームパーティ等にお V、て DJ (Disc Jockey)等によって好ましく用いられて!/、る。

[0003] この CDプレーヤは、 CD、 CD—R等から再生したオーディオ信号をメモリに記憶する。この CDプレーヤは、一般に、アナログレコード様のジョグダイヤルを備え、ジョグダイヤルの正方向又は逆方向の速度及び回転に応じて、メモリに記憶されたオーディォ信号の読み出し速度及び順序を制御する。ジョグダイヤルをアナログレコードと同様に回転操作することにより、 DJ等の操作者は、アナログレコードプレーヤを用いた場合と同様のスクラッチ音等の効果音を発生させることができる (例えば、特開 200 1— 312857号公報、特開 2003— 346469号公報、特開 2004— 303295号公報参照)。

[0004] さらに、近年、圧縮技術の進歩に伴う DVD (Digital Versatile Disc)の普及などによりオーディオ信号のみならずビデオ信号を個人が手軽に入手できるようになつた。このような状況の下、オーディオ信号及びビデオ信号の両方を、上記 CDプレーャと同様の操作により特殊再生できる信号処理装置が開発されている (例えば、特開 2005— 108294号公報参照）。このような再生装置を、特にクラブ、ホームパーティ等で使用して、オーディオ信号及びビデオ信号を操作する者は VJ (Video Jockey) と呼ばれる。

[0005] 上記公報に記載の信号処理装置は、映像信号とオーディオ信号とを別々のバッファメモリに記憶し、映像信号又はオーディオ信号のヽずれか一方の再生を調整する。映像信号及びオーディオ信号のいずれの再生速度等を調整するかは、選択ボタンによって操作者が決定する。

発明の開示

[0006] しかし、上記公報に記載の装置では、選択ボタンで選択したオーディオ信号又は映像信号の、ずれかのみを調整するため、操作者はオーディオ信号及び映像信号の両方を同時に独立に調整することはできない。例えば、操作者は、映像信号の再生を調整しつつ、オーディオ信号の再生を調整することはできない。また、オーディォ信号と映像信号との、ずれかの再生を選択するため、操作者は、ち、ち選択ボタンを押す必要がある。本発明は、操作者が簡単な操作でオーディオ信号と映像信号とを自在に非同期に再生可能な、操作性の良好な再生装置を提供することを目的とする。

[0007] 上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る再生装置は、記録媒体に記録されたオーディオデータ及びビデオデータを再生する再生部と、前記再生部が再生したオーディオデータを記憶するオーディオデータ記憶部と、前記再生部が再生したビデオデータを記憶するビデオデータ記憶部と、前記オーディオデータ記憶部に記憶されたオーディオデータ及び前記ビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデータの読み取りに関する操作入力を受け付ける操作部と、前記操作部が受け付けた操作入力に基づ!、て、前記オーディオデータ記憶部及び Z又はビデオデータ記憶部からのオーディオデータ及び z又はビデオデータの読み取りを制御する制御部と、を備え、前記操作部は、前記オーディオデータ記憶部からのオーディオデータの読み取り、又は、前記ビデオデータ記憶部からのビデオデータの読み取りの一方に関する操作入力を受け付ける第 1操作円盤部と、前記オーディオデータ記憶部からのォ一ディォデータの読み取り、又は、前記ビデオデータ記憶部からのビデオデータの読み取りの他方に関する操作入力を受け付ける、前記第 1操作円盤部の内側に設けられた第 2操作円盤部と、を備える、ことを特徴とする。

[0008] 上記構成の再生装置は、前記第 1操作円盤部の回転状態に応じた信号を発生する第 1センサ部と、前記第 2操作円盤部の回転状態に応じた信号を発生する第 2センサ部と、をさらに備え、前記第 1操作円盤部および前記第 2操作円盤部は、前記操作入力に応じてそれぞれ回転状態が変化し、前記制御部は、前記第 1センサ部及び Z 又は前記第 2センサ部から入力された信号に基づ、て前記操作入力に応じて変化した前記第 1操作円盤部及び Z又は第 2操作円盤部の回転状態を判別し、前記ォーディォデータ記憶部及び Z又はビデオデータ記憶部からのオーディオデータ及び Z 又はビデオデータの読み取りを制御してもよ、。

[0009] 上記構成の再生装置は、前記第 1操作円盤部と前記第 2操作円盤部とが載置され、前記第 1操作円盤部と前記第 2操作円盤部とをそれぞれ独立に回転させる円盤部をさらに備えてもよい。

[0010] 上記構成の再生装置は、例えば、前記操作部への操作入力がな、状態で、前記第 1操作円盤部と前記第 2操作円盤部とは、前記円盤部の回転に従って同一の回転速度及び方向に回転する。

[0011] 上記構成において、例えば、前記第 1操作円盤部の一面と前記第 2操作円盤部の一面とは、同一平面を構成する。

[0012] 上記構成において、前記第 2操作円盤部は、例えば、前記第 1操作円盤部の内側で突出する。

図面の簡単な説明

[0013] 図 1は、本発明の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。

[0014] 図 2は、本発明の実施の形態に係るジョグダイヤル部の構成を示す図である。

[0015] 図 3は、ジョグダイヤル部の上面図を示す図である。

[0016] 図 4は、回転状態に応じて光センサが発生するパルス信号の例を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 本発明に係る実施の形態について、以下、図面を参照して詳細に説明する。なお

、以下に示す実施の形態は一例であり、これに限定されない。

[0018] 本実施の形態に係る再生装置は、アナログレコードを操作する場合と同様の操作により、 CD、 DVD等の記録媒体に記録されたデジタルオーディオデータ及び Z又はデジタルビデオデータについて、 DJや VJ等の操作者に自在な再生を提供可能であり、例えば、クラブ、スタジオ等で好適に使用可能である。

[0019] 本発明の実施の形態に係る再生装置の構成を図 1に示す。図 1に示す再生装置 1 は、制御部 3と、再生部 2と、オーディオ RAM (Random Access Memory) 7と、ビデオ RAM12と、オーディオ信号処理部 6と、ビデオ信号処理部 11と、オーディオ D AC (Digital to Analog Converter) 8と、ビデオ DAC 13と、表示部 5と、操作部 4と、を備える。

[0020] 制御部 3は、以下に説明する本実施の形態の再生装置 1全体の動作を制御する。

[0021] 再生部 2は、記録媒体の読み取りドライブ力構成され、 CD、 DVD等の記録媒体に記録されたデジタルデータを読み取り、再生する。再生部 2が再生したデジタル信号は、制御部 3による制御の下、デジタルオーディオ信号とデジタルビデオ信号とに分けられ、それぞれ、オーディオ信号処理部 6およびビデオ信号処理部 11に入力される。また、再生部 2は、デジタルデータが記憶された外付けメモリ、例えば、外付けハードディスク、フラッシュメモリ等力デジタルデータを読み出してもよ、。

[0022] オーディオ RAM7は、オーディオ信号処理部 6に入力されたデジタルオーディオ信号を記憶する。

[0023] ビデオ RAM 12は、ビデオ信号処理部 7に入力されたデジタルビデオ信号を記憶する。

[0024] オーディオ信号処理部 6は、オーディオ RAM7のメモリアドレスを管理する。また、オーディオ信号処理部 6は、制御部 3により指示されたアドレス順及び速度で、ォーディォ RAM7に記憶されたオーディオデータを読み出す。

[0025] ビデオ信号処理部 11は、ビデオ RAM 12のメモリアドレスを管理する。また、ビデオ信号処理部 11は、制御部 3により指示されたアドレス順及び速度で、ビデオ RAM12 に記憶されたビデオデータを読み出す。

[0026] オーディオ DAC8は、オーディオ信号処理部 6によりオーディオ RAM7から読み出されたデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換する。オーディオ D AC8から出力されたアナログオーディオ信号は、オーディオ出力端子 10を介してスピー力等の機器に出力される。オーディオ DAC8とオーディオ出力端子 10との間にアンプを設け、増幅したアナログオーディオ信号を出力してもよ、。

[0027] ビデオ DAC13は、ビデオ信号処理部 11によりビデオ RAM12から読み出されたデジタルビデオ信号をアナログビデオ信号に変換する。ビデオ DAC 13から出力されたアナログビデオ信号は、ビデオ出力端子 15を介してディスプレイ等の機器に出力される。ビデオ DAC13とビデオ出力端子 15との間にアンプを設け、増幅したアナ口グビデオ信号を出力してもよい。また、ディスプレイの種類に応じて、ビデオ DAC13 を設けずに、所定方式のデジタルビデオ信号を出力してもよヽ。

[0028] 表示部 5は、液晶表示装置等から構成される。表示部 5は、現在再生しているトラック、チヤプタ、ファイルの再生時間、操作内容等の情報を表示する力表示内容はこれらに限られない。

[0029] 操作部 4は、ジョグダイヤル部、再生ボタン、再生停止ボタン、イジェクトボタン等を備え (いずれも図 1中図示せず)、操作者の操作を介して指示入力を受け付ける。制御部 3は、ジョグダイヤル部の回転速度及び回転方向に応じて、オーディオ RAM7 及びビデオ RAM 12に記憶されたデジタルデータを読み出すようオーディオ信号処理部 6及びビデオ信号処理部 11を制御する。本実施の形態では、以下に示すジョグダイヤル部の構成により、オーディオデータ及びビデオデータの読み出しをそれぞれ独立に非同期に制御可能である。

[0030] 図 2は、本実施の形態に係るジョグダイヤル部 4aの側断面を示す図である。図 2に示すジョグダイヤル部 4aは、円盤部 25と、第 1シート部 27と、第 2シート部 28と、第 1 操作円盤部 29と、第 2操作円盤部 30と、回転軸 32と、第 2センサ部 33と、第 1センサ部 34と、第 2スケール部 35と、第 3センサ部 36と、第 3スケール部 38と、上部保持部 31と、下部保持部 37と、を備える。

[0031] 第 1操作円盤部 29は、再生装置 1の上面を構成するパネル 20の上方に配置されている。第 1操作円盤部 29は、例えば、 10cm〜30cmのアナログレコードに相当する径を有し、 3cmの厚みを有する環状部材力構成されている。第 1操作円盤部 29 の径および厚みは、操作者に充分な操作性を与えることができる程度の大きさで設けられる。第 1操作円盤部 29は、操作者に好ましい操作性を提供する金属材料或いはプラスチック材料力構成されて、る。

[0032] また、第 1操作円盤部 29の外周部には、複数のスリット部 29aが設けられている。スリット部 29aは、後述する第 1センサ部 34とともに、制御部 3が第 1操作円盤部の回転方向、回転速度を判別するために設けられている。制御部 3は、判別した第 1操作円盤部 29の回転方向、回転速度に従って、オーディオ信号処理部 6がオーディオ RA M7からオーディオ信号を読み出す順序および速度を制御する。

[0033] 図 3は、スリット部 29aの詳細を説明するための図である。図 3 (a)に、第 1操作円盤部 29の上面図を示し、図 3 (b)に、図 3 (a)の点線円内の部分を拡大した図を示す。

[0034] 図 3 (a)に示すように、第 1操作円盤部 29の外周部には、複数のスリット部 29aが帯状に略等間隔に設けられている。第 1操作円盤部 29の材質が金属の場合、スリット部 29aは略長方形状の開口部として形成される。しかし、開口部の形状は、長方形に限られるものではなぐ任意の形状でよい。また、第 1操作円盤部 29の材質が透明又は半透明のプラスチックの場合は、スリット部 29aは第 1操作円盤部 29の上面に印刷によって形成される。

[0035] 図 2に戻り、第 1センサ部 34は、第 1操作円盤部 29の外周近傍の、スリット部 29aを検出可能な位置にパネル 20に固定されている。例えば、第 1センサ部 34は、パネル 20の上面力突出した部分に取り付けられて、る。

[0036] 第 1センサ部 34は、図 3 (b)に示すように、略同一円周上に設けられた 2つの光センサ 34a及び 34bを備える。光センサ 34a、 34bは、発光素子及び受光素子の対 (いずれも図示せず)を備える。第 1操作円盤部 29及び光センサ 34a、 34bはロータリエンコーダを構成する。

[0037] 光センサ 34a、 34bの発光素子は第 1操作円盤部 29の一面側から一定強度のビーム光を投射し、受光素子は他面側に設けられて、透過光を受光する。受光素子は、光電変換素子力も構成され、検出したビーム光をパルス信号に変換して出力する。なお、発光素子と受光素子とを同一面側に設け、スリットの反射光を検出してパルス信号を出力するよう構成してもよい。スリット部 29aを印刷により形成した場合、印刷塗料にカーボンを含ませると、第 1光センサ部 34が反射光を検出する精度が向上しうる。また、回転エンコーダの他の例として、回転方向によって直流の出力電圧の極性が異なるタコジェネレータを使用しても良、。

[0038] 制御部 3は、第 1センサ部 34から入力されたノルス信号に基づいて、第 1操作円盤部 29の回転状態（回転速度及び回転方向）を判別する。

[0039] 第 2操作円盤部 30は、第 1操作円盤部 29の内側に略同心円上に設けられた円盤状部材から構成されている。第 2操作円盤部 30は、好ましくは第 1操作円盤部 29と同じ材料で、同じ厚みで構成されている。第 2操作円盤部 30の外周縁は、その上部が下部よりも大径に形成されている。他方、第 1操作円盤部 29の内周縁は、その上部が下部よりも小径に形成され、第 2操作円盤部 30の外周縁と嵌合する。第 1操作円盤部 29と第 2操作円盤部 30とは、互いに嵌合した状態で、第 1操作円盤部 29が第 2操作円盤部 30よりも上方に移動しないように配置される。第 1操作円盤部 29と第 2操作円盤部 30とは外観上 1つの円盤を形成する。第 2操作円盤部 30の外径は、第 1操作円盤部 29の幅によって定まる力操作しやすいように、例えば、 14cm程度に設定される。

[0040] 第 2操作円盤部 30は、上部保持部 31により回転軸 32に固定されている。上部保持部 31は、第 2操作円盤部 30の上に配置され、その凹部が第 2操作円盤部 30に設けられた凸部と嵌合して固定される。第 2操作円盤部 30の保持シャフトである回転軸 32には、図示しない軸受けが一体成形により形成されている。回転軸 32はパネル 2 0の図示しな!、軸受けに図示しな、ヮッシャを介して挿入され保持されて、る。

[0041] 回転軸 32は、第 2シート部 28、円盤部 25、第 3スケール部 38の略中心を貫いて設けられ、パネル 20をも貫き、筐体の内部まで延伸し、その下端は、第 2スケール部 25 の略中心に固定されている。第 2スケール部 35は、円盤状部材カも構成され、第 2操作円盤部 30と同じ方向及び速度で回転する。すなわち、第 2操作円盤部 30の回転は、回転軸 32を介して第 2スケール部 35に伝達され、第 2操作円盤部 30と第 2スケール部 35は一体的に回転する。

[0042] 第 2スケール部 35の外周部には、第 1操作円盤部 29と同様の図示しない複数のスリット部が帯状に形成されて、る。

[0043] 第 2センサ部 33は、パネル 20の下面、第 2スケール部 35の外周近傍に固定されている。第 2センサ部 33は、第 1センサ部 34と同様の構成を有し、第 2スケール部 35の一面側から光を投射し、透過光の有無に応じてパルス信号を発生して制御部 3に送出する。制御部 3は、第 2センサ部 33から受け取ったパルス信号に基づいて第 2スケール部 35の回転状態（回転速度及び方向）、すなわち、第 2操作円盤部 30の回転状態を判別する。制御部 3は、判別した第 2操作円盤部 30の回転方向、回転速度に従って、ビデオ信号処理部 11がビデオ RAM 12からビデオ信号を読み出す順序および速度を制御する。

[0044] 円盤部 25は、第 1操作円盤部 29の外径と略同径或いは小径の円盤状部材で構成され、第 1操作円盤部 29及び第 2操作円盤部 30の下方に、これらと同心円上に配置される。円盤部 25は、例えば PC (ポリカーボネード)力も構成される。

[0045] 円盤部 25と第 1操作円盤部 29との間には、第 1シート部 27が、円盤部 25と第 2操作円盤部 30との間には、第 2シート部 28が設けられる。第 1シート部 27の内径は、第 1操作円盤部 29の下部内周縁とほぼ等しぐその外径は、第 1操作円盤部 29の外径よりとほぼ同じかやや小さい。第 2シート部 28の外径は、第 2操作円盤部 30の外径とほぼ等しい。これらの略中心には、回転軸 32が貫通している。第 1シート部 27および第 2シート部 28は、摩擦係数が小さぐ静電気が発生しにくいプラスチックまたはブラスチック繊維から構成されて、る。

[0046] 円盤部 25は、パネル 20に固定されたモータ 21によって回転駆動される。モータ 21 のモータ回転軸 22には、プーリ部 23が取り付けられている。モータ 21のモータ回転軸 22に取り付けられたプーリ部 23の円盤部 25のプーリ部 26にベルト 24が掛けられている。モータ 21は、予め定められた速度で回転する。モータ 21の駆動力は、プーリ部 23にかけられているベルト 24に伝達されて円盤部 25を回転させる。円盤部 25 は、例えば、アナログディスクプレーヤの回転数とほぼ同じ 33 + 1Z3RPMまたは 45 RPMで回転される。

[0047] 第 3スケール部 38は、円盤状部材カも構成され、円盤部 25とパネル 20の上面との間に設けられている。第 3スケール部 38の略中心には、回転軸 32が貫通している。第 3スケール部 38は、下部保持部 37により円盤部 25に固定され、円盤部 25と一体的に回転する。第 3スケール部 38の外周部には、第 1操作円盤部 29と同様の図示しな、複数のスリット部が帯状に形成されて、る。

[0048] 第 3センサ部 36はパネル 20の上面、第 3スケール部 38の外周近傍に固定されている。第 3センサ部 36は、第 1センサ部 34と同様の構成を有し、スリット部が形成された第 3スケール部 38の一面側力も光を投射し、透過光の有無に応じてパルス信号を発生して制御部 3に送出する。制御部 3は、第 3センサ部 36から受け取ったパルス信号に基づいて第 3スケール部 38の回転速度、すなわち、円盤部 25の回転速度を判別する。制御部 3は、円盤部 25の回転速度を監視し、円盤部 25の回転速度を予め定められた速度に保つようにモータ 21を制御する。

[0049] なお、モータ 21の回転方向は、アナログレコードプレーヤのターンテーブルの回転方向（右回り）と同じ方向であることが好ましい。この場合、操作者は、アナログレコードを用いて特殊再生を行う操作と同様の操作感覚が得られる。

[0050] 第 1操作円盤部 29、第 2操作円盤部 30等は、円盤部 25の回転に従って、回転軸 3 2を中心として回転する。ここで、第 1操作円盤部 29、第 2操作円盤部 30、第 1シート部 27、第 2シート部 28、回転軸 32等は、円盤部 25とほぼ同じ速度で回転可能である。すなわち、第 1操作円盤部 29及び第 2操作円盤部 30は、円盤部 25の回転に追従するのに十分な表面積とし、材質、厚みを調整することにより、介在する第 1シート部 27および第 2シート部 28が小さい摩擦係数であっても、円盤部 25と同じ回転速度で回転を開始するように、自重と慣性モーメントとが充分小さく設計されて、る。

[0051] 次に、制御部 3が、第 1センサ部 34から入力されたパルス信号によって第 1操作円盤部 29の回転方向および回転速度を判別する方法について説明する。

[0052] 2つの光センサ 34a、 34bは、上述のようにその受光素子が透過光または反射光を検出したときに、それぞれ位相の異なる（例えば、 90度の位相差)パルス信号 a、 bをそれぞれ出力するよう構成されている。本構成により、制御部 3は、いずれの光センサ 34a、 34bから出力されたパルス信号か判別できる。

[0053] 回転速度は、一定時間に入力されたパルス信号 aまたはパルス信号 bのいずれか一方のパルス信号のパルス数により特定される。

[0054] 回転方向は、パルス信号 aとパルス信号 bとの組合せパターンにより判別される。図 ^ 及び）は、第 1操作円盤部 29が正方向及び逆方向に回転する状態で、光センサ 34a及び 34bから制御部 3に入力されるパルス信号の例を示す図である。

[0055] 図に示す例では、第 1センサ部 34の光センサ 34a及び光センサ 34bは、第 1操作円盤部 29のスリット部 29aの上にあるとき、透過光を検出し、スリット部 29a上にあることを示すパルス信号 (ON或いは H)を出力する。スリット部 29aの上にないとき、スリツト部 290a上にな、ことを示すパルス信号 (OFF或、は L)を出力する。 [0056] 光センサ 34a及び光センサ 34bがそれぞれ出力されるパルス信号の組み合わせとして、次の 4通りの出力パターンがある。

#l:34a—ON、 34b— OFF

#2:34a— ON、 34b -ON

#3:34a— OFF、 34b— ON

#4: 34a— OFFゝ 34b— OFF

また、本例では、光センサ 34aは、光センサ 34bに対して、 nピッチ +1Z4ピッチだけ所定の方向（正方向）に進んだ位置にセットされているものとする。ここで、ピッチは、スリット部 29aの間隔を示す単位で、 nは自然数である。この場合、第 1操作円盤部 29が正方向に回転した場合は、図 4(a)に示すように、下記順番で上述した出力パターンが発生する。

#4→#1→#2→#3→#4→#1→···

一方、第 1操作円盤部 29が逆方向に回転した場合は、図 4(b)に示すように、下記順番で上述した出力パターンが発生する。

#1→#4→#3→#2→#1→#4→···

制御部 3は、上記出力パターンの発生順序と回転方向とを対応づけて予めメモリ等に記憶しておくことにより、第 1操作円盤部 29の回転方向を判別する。本処理を回転方向判別処理と呼ぶ。

[0057] 第 2操作円盤部 30及び円盤部 25の回転速度、回転方向についても、第 2センサ部 33及び第 3センサ部 36がそれぞれ備える 2つの光センサ力もそれぞれ出力されるパルス信号に基づいて、同様に判別する。

[0058] 以上のように判別した第 1操作円盤部 29、第 2操作円盤部 30、円盤部 25の回転速度、回転方向に応じて、制御部 3が行う制御を次に説明する。

[0059] 制御部 3は、第 1操作円盤部 29の回転方向、回転速度に従って、オーディオ信号処理部 6がオーディオ RAM7からオーディオ信号を読み出す順序および速度を制御する。

[0060] 制御部 3は、第 1操作円盤部 29が、アナログレコードプレーヤの再生時におけるターンテーブルの角速度等の予め定めた速度で一定方向に回転している状態 (通常回転状態と呼ぶ。）であることを判別すると、通常の再生順序 (昇順アドレス)および再生速度でオーディオ信号が読み出されるよう制御する。

[0061] 制御部 3は、第 1操作円盤部 29が通常回転状態と逆方向に回転していると判別すると、通常の再生順序と逆順 (降順アドレス)でオーディオ信号が読み出されるよう制御する。

[0062] 制御部 3は、第 1操作円盤部 29が通常回転状態より速い速度で回転していると判別すると、通常の再生速度より速い速度でオーディオ信号が読み出されるよう制御する。

[0063] 制御部 3は、第 1操作円盤部 29が通常状態より遅い速度で回転していると判別すると、通常の再生速度より遅い速度でオーディオ信号が読み出されるよう制御する。

[0064] 制御部 3は、第 1操作円盤部 29が停止していると判別すると、オーディオ信号の読み出しを停止するよう制御する。

[0065] また、制御部 3は、第 2操作円盤部 30の回転方向、回転速度に従って、ォビデオ信号処理部 11がビデオ RAM8からビデオ信号を読み出す順序および速度を制御する。この場合の制御は、上記第 1操作円盤部 29の回転状態に応じたオーディオ信号の読み出し制御と同様である。

[0066] 以下、上記構成の本実施の形態に係る再生装置 1の動作について説明する。

[0067] 再生装置 1が ON状態のとき、操作部 4から再生指示の入力があると、制御部 3は、再生部 2を DVD等の記録媒体から記録データを読み出すよう制御する。ここで、記録媒体には、オーディオデータとビデオデータとが記録されている。制御部 3は、読み出したデータをオーディオ信号とビデオ信号とに分け、オーディオ RAM7及びビデォ RAM12にそれぞれ記憶するよう再生部 2を制御する。

[0068] このとき、制御部 3は、モータ 21を駆動して、円盤部 25を予め定められた方向および速度で回転させる（通常回転状態)。第 1操作円盤部 29及び第 2操作円盤部 30は、円盤部 25の回転に追従して回転する。操作者が第 1操作円盤部 29及び第 2操作円盤部 30を操作しないとき、第 1操作円盤部 29及び第 2操作円盤部 30は円盤部 25 と略同一の速度で回転する。ここで、制御部 3は、円盤部 25を、例えば、上述のように通常回転状態となるようモータ 21を制御する。 [0069] 第 1操作円盤部 29および第 2操作円盤部 30が操作されない状態では、制御部 3は、通常の再生速度及び順序でオーディオ信号及びビデオ信号をそれぞれオーディォ RAM 7及びビデオ RAM 12から読み出すようオーディオ信号処理部 6及びビデオ信号処理部 11を制御する。また、制御部 3は、読み出したオーディオ信号及びビデォ信号に所定の処理 (逆転再生、エフェクト等）を施して出力するようオーディオ信号処理部 6及びビデオ信号処理部 11を制御する。

[0070] オーディオ DAC6及びビデオ DAC13は、出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換してオーディオ出力端子 10及びビデオ出力端子 15に接続された外部機器（スピーカ、ディスプレイ等）に出力する。勿論、デジタル入力可能なディスプレイに出力する場合には、所定方式のデジタル信号で出力すればよい。

[0071] 次に、このように通常回転状態で回転している第 1操作円盤部 29を操作者が押圧するなどの力を加えてその回転速度を低下させ、さらに、その回転を停止させる場合の本実施例の再生装置 1の動作について説明する。

[0072] 操作者は、通常回転状態で回転している第 1操作円盤部 29に手を乗せるなどの回転に抗する力を加えることにより、第 1操作円盤部 29の回転速度を低下させる。第 1 操作円盤部 29の回転速度が低下すると、第 1センサ部 34から一定時間内に発生するパルス信号のパルス数は、第 1操作円盤部 29の回転速度に応じて低下する。

[0073] 制御部 3は、第 1センサ部 34から一定時間に入力されたパルス信号のパルス数から第 1操作円盤部 29の回転速度を判別し、判別した回転速度に応じて、オーディオ RAM7からデジタルオーディオ信号を読み出す速度を低下させるようオーディオ信号処理部 6を制御する。オーディオ DAC8は、オーディオ信号処理部 6がオーディオ RAM7からオーディオ信号を読み出した速度に従って、アナログオーディオ信号に変換して出力する。

[0074] 操作者がさらに力を加え続け、第 1操作円盤部 29の回転が停止すると、第 1センサ部 34からのノルス信号の出力も停止する。従って、制御部 3は、オーディオ RAM7 力ものデジタルオーディオ信号の読み出しを停止するようオーディオ信号処理部 6を制御する。

[0075] 一方、このように第 1操作円盤部 29の回転速度が徐々に低下し、回転が停止に至る間も、円盤部 25は、第 1シート部 27の摩擦係数が小さいため、第 1操作円盤部 29 の回転速度の変化に影響されることなぐ通常回転状態での回転を継続する。第 2シート部 28を介して円盤部 25上に載置される第 2操作円盤部 30は、円盤部 25と同様に通常回転状態で回転する。制御部 3は、通常再生時の読み出し速度及び順序でビデオ RAM 12からデジタルビデオ信号を読み出すようビデオ信号処理部 11を制御する。ビデオ D AC 13は、ビデオ信号処理部 11がビデオ RAM 12からビデオ信号を読み出した速度に従って、アナログビデオ信号に変換して出力する。

[0076] 以上説明したように、操作者が第 1操作円盤部 29を円盤部 25の回転に影響を与えない程度の力で回転を低下させると、オーディオ出力端子 10からのアナログオーディォ信号とビデオ出力端子 15からのアナログビデオ信号とが非同期で出力される。

[0077] 操作者が第 1操作円盤部 29を上力も強い力で押さえるなど、さらに強い回転に抗する力を加え、その力が第 1操作円盤部 29と第 1シート部 27との間に所定以上の摩擦力を発生させた場合には、その摩擦力により円盤部 25の回転速度も低下する。円盤部 25の回転速度が低下することにより円盤部 25と同じ速度で回転する第 2操作円盤部 30の回転速度も低下する。第 2操作円盤部 30の回転速度が低下すると、第 2センサ部 33から一定時間に発生するパルス信号のパルス数も、第 2操作円盤部 30の回転速度に応じて減少する。

[0078] 制御部 3は、回転速度を判別し、判別した回転速度に応じてビデオ RAM 12からデジタルビデオ信号を読み出す速度を遅くするようビデオ信号処理部 11を制御する。

[0079] 以上の操作により、操作者が第 2操作円盤部 30を直接操作しなくても、第 2操作円盤部 30の回転速度を変化させ、ビデオ信号の再生速度を変化させることができる。

[0080] 操作者が第 1操作円盤部 29を押さえる力を弱めると、円盤部 25の回転を抑制していた摩擦力が減少し、円盤部 25は通常回転状態での回転を再開する。第 2操作円盤部 30の回転も円盤部 25に従い通常回転状態に戻る。制御部 3は、ビデオ信号処理部 11に通常再生時の読み出し速度でビデオ RAM12からデジタルビデオ信号を読み出す制御をする。

[0081] この状態でさらに、操作者が第 1操作円盤部 29から手を離すと、円盤部 25が予め定められた速度で回転しているので、第 1操作円盤部 29は、直ちに予め定められた速度で回転を再開する。第 1操作円盤部 29が予め定められた速度で回転を再開すると、制御部 3は、オーディオ信号処理部 6に通常再生時の読み出し速度でオーディォ RAM7からデジタルオーディオ信号を読み出す制御をする。

[0082] なお、上記においては、第 1操作円盤部 29に対する操作者の操作による制御を説明したが、第 2操作円盤部 30に対する操作であっても同様である。すなわち、制御部 3は、同様の制御により、操作者の第 2操作円盤部 30の回転を低下させる操作、回転を停止させる操作により、それぞれ、ビデオ信号の出力速度を低下させ、停止させる。また、操作者の第 2操作円盤部 30のさらに強い押圧操作等により、円盤部 25および第 1操作円盤部 29の回転を低下させ、停止させ、それに伴って、オーディオ信号の出力速度を低下させ、停止させる。

[0083] 次に、通常回転状態で回転している第 1操作円盤部 29を、操作者が通常回転状態の速度より速く回転させるよう力を加えた場合の本実施例の再生装置 1の動作について説明する。

[0084] 操作者により、通常回転状態の第 1操作円盤部 29の回転速度が高められると、第 1 センサ部 34から一定時間に発生するパルス信号のパルス数が増加する。制御部 3は、第 1センサ部 34から一定時間に入力されたパルス信号のパルス数力第 1操作円盤部 29の回転速度を判別し、判別した回転速度に応じて、オーディオ RAM7からデジタルオーディオ信号を読み出す速度を速めるよう制御する。

[0085] このとき、円盤部 25は、第 1シート部 27の摩擦係数が小さいため、第 1操作円盤部 29の回転速度の変化に影響されることなぐ通常回転状態での回転を継続する。従つて、円盤部 25に追従して回転する第 2操作円盤部 30により制御されるビデオ信号の出力は通常再生時の読み出し速度となる。

[0086] 一方、操作者の第 1操作円盤部 29への操作が円盤部 25の回転に影響を与える場合、第 2操作円盤部 30も円盤部 25の回転に追従して回転する。制御部 3は、第 2センサ部 33からのパルス信号により判別され第 2操作円盤部 30の回転速度に従って、ビデオ信号を読み出す速度を速めるよう制御する。

[0087] 以上のように、操作者による第 1操作円盤部 29のみの操作で、オーディオ信号とビデォ信号との出力を非同期に速めることができる。同様に、第 2操作円盤部 30のみの操作で、ビデオ信号とオーディオ信号との出力を非同期に速めることもできる。

[0088] 操作者が第 1操作円盤部 29から手を離し操作が終了すると、第 1操作円盤部 29および第 2操作円盤部 30は、円盤部 25が予め定められた速度で回転しているので、直ちに、予め定められた速度及び回転方向の回転を再開する。第 1操作円盤部 29および第 2操作円盤部 30が予め定められた速度及び回転方向で回転を再開すると、制御部 3は、通常再生時の速度でデジタルオーディオ信号およびビデオ信号を読み出す制御をする。

[0089] 次に、操作者が第 1操作円盤部 29を通常回転状態力も逆方向に回転させる力を加えた場合の、本実施例の再生装置 1の再生動作について説明する。

[0090] 操作者は、通常回転状態で回転している第 1操作円盤部 29に力を加え、逆方向に回転させる。制御部 3は、所定時間毎に行う回転方向判別処理により、第 1操作円盤部 29の回転方向が逆方向になったことを検出すると、オーディオ RAM7から降順ァドレスでデジタルオーディオ信号を読み出すようオーディオ信号処理部 6を制御する。このとき、制御部 3は、一定期間に入力されたパルス信号のノルス数力も第 1操作円盤部 29の回転速度を判別し、判別した回転速度に応じて、オーディオ RAM7からデジタルオーディオ信号を読み出す速度を変化させるようオーディオ信号処理部 6を制御する。

[0091] この間も円盤部 25は、第 2シート部 28の摩擦係数が小さいため、第 2操作円盤部 3 0の回転速度及び方向に影響されることなく、予め定められた速度で回転することができる。従って、ビデオ信号は通常再生時の速度、順序で読み出されるよう制御される。

[0092] また、操作者が第 1操作円盤部 29に力を加える操作を終了すると、第 1操作円盤部 29は通常回転状態での回転を継続している円盤部 25に追従して通常回転状態での回転を再開する。制御部 3は、回転方向判別処理により、回転方向、回転速度が共に通常回転状態に戻ったことを検出すると、通常再生時の読み出し速度および読み出し順でオーディオ信号を読み出すようオーディオ信号処理部 6を制御する。

[0093] 操作者が第 2操作円盤部 30を逆転させる場合も動作は同様である。すなわち、第 2 操作円盤部 30が逆転していることを第 2操作円盤部の回転方向判別処理により検出すると、制御部 3は、ビデオ信号を降順に読み出すよう制御する。また、パルス信号力も判別した第 2操作円盤部 30の回転速度に従って、読み出し速度を制御する。円盤部 25は通常回転状態での回転を継続するため、第 1操作円盤部 29は、通常回転状態を保ち、オーディオ信号は、通常再生時同様に再生される。

[0094] 操作者が第 2操作円盤部 30の操作を終えると、第 2操作円盤部 30は、通常回転状態を保つ円盤部 25に追従して通常回転状態にもどる。制御部 3は、通常の再生状態でのビデオ信号の再生を開始する。

[0095] スクラッチ再生を行う場合、操作者は、手で第 1操作円盤部 29を素早く正方向又は逆方向に回転させる操作を繰り返す。制御部 3は、第 1センサ部 34から入力されるパルス信号から、第 1操作円盤部 29の回転速度及び回転方向を判別する。制御部 3は、判別した回転速度及び回転方向に応じて、オーディオ信号処理部 6を制御する。オーディオ信号処理部 6は、オーディオ RAM7に記憶されたデジタルオーディオ信号の読み出し速度及び読み出し順序 (オーディオ信号を昇順アドレスで読み出す、または、降順で読み出す)を制御する。オーディオ RAM7から読み出されたデジタルオーディオ信号は、オーディオ DAC8によりアナログオーディオ信号に変換され、ォ一ディォ出力端子 10に接続した機器カゝら擦れ音のような効果音として出力される。

[0096] また、制御部 3は、第 2センサ部 33から入力されるパルス信号から、第 2操作円盤部 30の回転速度及び回転方向を判別する。制御部 3は、判別した回転速度及び回転方向に応じて、ビデオ信号処理部 11を制御する。ビデオ信号処理部 11は、ビデオ R AM 12に記憶されたデジタルビデオ信号の読み出し速度及び読み出し順序 (ビデオ信号を昇順アドレスで読み出す、または、降順で読み出す)を制御する。ビデオ RA M12から読み出されたデジタルビデオ信号は、ビデオ DAC13によりアナログビデオ信号に変換され、ビデオ出力端子 15に接続した機器から映像の逆転再生のような特殊映像として出力される。

[0097] 上記のようなスクラッチ再生等において、操作者は、第 1操作円盤部 29と第 2操作円盤部 30とをそれぞれ異なる手または異なる指で操作することにより、オーディオ信号とビデオ信号とをそれぞれ非同期に所望の再生順序及び Zまたは速度で再生させることができる。 [0098] このように、本実施の形態に係る再生装置 1においては、オーディオ信号の出力を制御するための第 1操作円盤部 29と、ビデオ信号の出力を制御するための第 2操作円盤部 30と、をそれぞれ備えるため、操作者は、制御対象 (オーディオ信号又はビデォ信号)を切り換えるための操作をすることなぐ簡便かつ自在に所望の映像及び音声を得るよう操ることができる。

[0099] また、上記の実施形態では、第 1の操作円盤部 29の操作を介してオーディオ信号の出力のみならずビデオ信号の出力の制御も同期的に行うことができ、逆に、第 2の操作円盤部 30の操作を介してオーディオ信号の出力の制御も同期的に行うことができる。このため、操作者は、容易にさらに複雑な映像および音声を得ることもできる。

[0100] 上記実施の形態では、第 1操作円盤部 29はオーディオデータの読み出しに関する操作入力を受け付け、第 2操作円盤部 30はビデオデータの読み出しに関する操作入力を受け付ける。しかし、第 1操作円盤部 29を介してビデオデータの読み出しを制御し、第 2操作円盤部 30を介してオーディオデータの読み出しを制御するようにしてちょい。

[0101] 上記実施の形態では、第 1操作円盤部 29と第 2操作円盤部 30とは円盤部 25上に載置された状態で、略同一の平面を構成するものとした。しかし、これに限らず、操作性の向上を図るため、内側の第 2操作円盤部 30を第 1操作円盤部 29よりも肉厚に構成し、或いは、内側に突出するように構成してもよい。

[0102] 上記実施の形態では、第 1操作円盤部 29、第 2操作円盤部 30及び円盤部 25の回転状態は、発光素子と受光素子とを備えた光センサを用いて判別するものとした。しかし、回転状態の検出手法はこれに限らず、いかなるものであってもよい。

[0103] 上記で詳細に説明したものは本発明の例に過ぎず、本発明の新規な開示及び利点から大きく逸脱することなしに、当該例示的な実施形態において多くの修正が可能であることは当業者には容易に理解されるであろう。従って、かかる修正のすべてが本発明の範囲内に含まれると意図される。

[0104] 日本特許出願特願 2005— 257233 (2005年 9月 6日出願）は、明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書を含め、その全体が参照により含まれる。

産業上の利用可能性本発明は、記憶したオーディオ信号及びビデオ信号を非同期に再生する再生装置に用いて極めて有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 記録媒体に記録されたオーディオデータ及びビデオデータを再生する再生部と、前記再生部が再生したオーディオデータを記憶するオーディオデータ記憶部と、前記再生部が再生したビデオデータを記憶するビデオデータ記憶部と、前記オーディオデータ記憶部に記憶されたオーディオデータ及び前記ビデオデータ記憶部に記憶されたビデオデータの読み取りに関する操作入力を受け付ける操作部と、

前記操作部が受け付けた操作入力に基づ!/ヽて、前記オーディオデータ記憶部及び Z又はビデオデータ記憶部力のオーディオデータ及び Z又はビデオデータの読み取りを制御する制御部と、を備え、

前記操作部は、

前記オーディオデータ記憶部からのオーディオデータの読み取り、又は、前記ビデォデータ記憶部からのビデオデータの読み取りの一方に関する操作入力を受け付ける第 1操作円盤部と、

前記オーディオデータ記憶部からのオーディオデータの読み取り、又は、前記ビデォデータ記憶部からのビデオデータの読み取りの他方に関する操作入力を受け付ける、前記第 1操作円盤部の内側に設けられた第 2操作円盤部と、

を備えることを特徴とする再生装置。

[2] 前記第 1操作円盤部の回転状態に応じた信号を発生する第 1センサ部と、

前記第 2操作円盤部の回転状態に応じた信号を発生する第 2センサ部と、をさらに備え、

前記第 1操作円盤部および前記第 2操作円盤部は、前記操作入力に応じてそれぞれ回転状態が変化し、

前記制御部は、前記第 1センサ部及び Z又は前記第 2センサ部から入力された信号に基づいて前記操作入力に応じて変化した前記第 1操作円盤部及び Z又は第 2 操作円盤部の回転状態を判別し、前記オーディオデータ記憶部及び Z又はビデオデータ記憶部力のオーディオデータ及び Z又はビデオデータの読み取りを制御することを特徴とする請求項 1に記載の再生装置。

[3] 前記第 1操作円盤部と前記第 2操作円盤部とが載置され、前記第 1操作円盤部と前記第 2操作円盤部とをそれぞれ独立に回転させる円盤部をさらに備えることを特徴とする請求項 1又は 2に記載の再生装置。

[4] 前記操作部への操作入力がない状態で、前記第 1操作円盤部と前記第 2操作円盤部とは、前記円盤部の回転に従って同一の回転速度及び方向に回転することを特徴とする請求項 3に記載の再生装置。

[5] 前記第 1操作円盤部の一面と前記第 2操作円盤部の一面とは、同一平面を構成することを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれか 1項に記載の再生装置。

[6] 前記第 2操作円盤部は、前記第 1操作円盤部の内側で突出する、ことを特徴とする請求項 1乃至 4のいずれか 1項に記載の再生装置。