WO2006030592A1

WO2006030592A1 - 放射線検出器及び放射線画像撮影システム

Info

Publication number: WO2006030592A1
Application number: PCT/JP2005/014837
Authority: WO
Inventors: Hisanori Tsuchino
Original assignee: Konica Minolta Medical & Graphic, Inc.
Priority date: 2004-09-16
Filing date: 2005-08-12
Publication date: 2006-03-23
Also published as: US20060054822A1

Abstract

　必要に応じてバッテリの交換作業を容易におこなう。　本発明に係る放射線検出器は、着脱自在のバッテリ１９と、バッテリ１９の着脱が可能か不可能かを判別する制御部２５と、を備えている。

Description

明細書

放射線検出器及び放射線画像撮影システム

技術分野

[0001] 本発明は被験者の放射線撮影に際し適用される放射線検出器及び放射線画像撮影システムに関する。

背景技術

[0002] 従来から、医療診断を目的とする放射線撮影分野にお!、ては、被験者に放射線を照射してその被験者を透過した放射線の強度分布を検出することにより、当該被験者の放射線画像を得る放射線画像撮影システムが広く知られて、る。近年の放射線画像撮影システムでは、多数の光電変換素子をマトリクス状に配した薄型平板状の所謂「フラットパネルディテクタ（Flat Panel Detector)」という放射線検出器が開発'使用され、その放射線検出器で被験者を透過した放射線を電気信号に光電変換し、光電変換後の電気信号を画像処理することにより容易かつ迅速に被験者の放射線画像を得ることができるようになって、る。

[0003] 上記放射線検出器は、システムの一部として所定位置に据え置かれる「据置型」と、持ち運び自在の「携帯型 (力セッテ型）」とに大別される。据置型及び力セッテ型のいずれの放射線検出器においても検出器単体で駆動させる場合には、通常、蓄電池 (バッテリ）が内蔵されている。そのような放射線検出器の一例が特許文献 1〜3に開示されている。

[0004] 特許文献 1に記載の放射線検出器 (放射線検出器用力セッテ 40)は持ち運び自在の力セッテ型放射線検出器である。この放射線検出器は、光電変換素子（固体光検出素子 31)等を駆動させるバッテリ（電源 44)を内蔵しており、外部の信号処理装置や電源とケーブルによって接続することなく電力供給が可能であって放射線撮影場所の自由度が高められた構成を有している（段落番号 0033〜0038参照)。

[0005] 特許文献 3に記載の放射線検出器 (力セッテ型放射線画像検出器 1)も持ち運び自在の力セッテ型放射線検出器である。この放射線検出器は、ノッテリ（16)の充電状態を表示する表示部（充電状態表示手段 8c)を有しており、バッテリの充電状態を目視で確認することができるようになって、る（段落番号 0102)。

[0006] これに対し、特許文献 2に記載の放射線検出器 (X線撮影装置）は据置型及びカセッテ型の両型に兼用可能な放射線検出器である。この放射線検出器は、光電変換素子 (36b)等を内蔵した撮影部位 (基本撮影部 31)と、バッテリ (バッテリ回路 47)等を内蔵した電力供給部位 (増設部 32)とが、別体で構成されている。特許文献 2では、放射線検出器を据置型として用いる場合は、撮影部位を単体で架台（71)に設置してケーブル（77)を介して電力を供給し (段落番号 0026〜0029)、他方、放射線検出器を力セッテ型として用いる場合は、撮影部位と電力供給部位とを一体化させて電力供給部位力も撮影部位に電力を供給するようになっている（段落番号 0016〜 0024)。

特許文献 1 :特開平 7— 140255号公報

特許文献 2：特開 2003 - 248060号公報

特許文献 3 :特開 2003— 172783号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] 上記特許文献 1, 2に記載の放射線検出器に関し、特許文献 1に記載の放射線検出器では、持ち運び自在と、つてもノッテリを充電する場合にクレードルに設置した状態で充電をおこなわなければならないため、その充電期間中は検出器そのものを使用することはできない。これに対し特許文献 2に記載の放射線検出器では、ノッテリを内蔵した電力供給部位が撮影部位に対し着脱自在であるため、充電期間中に検出器そのものを使用できな、と、つた不都合はな、が、撮影部位に対する電力供給部位の着脱に際した不具合が考慮されていない。すなわち、放射線検出器と外部システム制御部との通信中や放射線検出器の作動中等に、撮影部位力電力供給部位を取り外すと、上記した通信や放射線検出が中断されるため、撮影部位に対する電力供給部位 (すなわちバッテリ）の着脱時期を的確に見定めなければならならず、バッテリの充電 ·交換作業に注意力が必要とされる。

[0008] 本発明の目的は、必要に応じてバッテリの充電 ·交換作業を的確におこなうことができる放射線検出器を提供することである。本発明の他の目的は、誤ってバッテリを取り外すのを防止することができる放射線検出器を提供することである。

課題を解決するための手段

[0009] 上記課題を解決するため第 1の発明に係る放射線検出器は、

着脱自在のバッテリと、

前記バッテリの着脱が可能か不可能かを判別する判別部と、

を備えている。

[0010] 第 1の発明に係る放射線検出器は、

外部機器との通信中、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別するのが好ましい。

[0011] 第 1の発明に係る放射線検出器は、

揮発性メモリを備え、

前記揮発性メモリにデータが保持されているときには、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別するのが好ましい。

[0012] この場合、その放射線検出器は、

不揮発性メモリと、

前記揮発性メモリから前記不揮発性メモリへのデータの転送を指示するためのスィツチ部と、

を更に備え、

前記スィッチ部の操作を受けて前記揮発性メモリから前記不揮発性メモリにデータが転送されているときには、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別するのが好ましい。

[0013] 第 1の発明に係る放射線検出器は、

揮発性メモリと、

不揮発性メモリと、

を備え、

前記揮発性メモリから前記不揮発性メモリにデータが転送されているときには、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別するのが好ましい。

[0014] 第 1の発明に係る放射線検出器においては、前記判別部の判別結果に基づ!、て前記バッテリの着脱が不可能である旨を表示する表示部を備えるのが好ましい。

[0015] 第 1の発明に係る放射線検出器においては、

前記判別部の判別結果に基づ、て前記バッテリの着脱が可能である旨を表示する表示部を備えるのが好まし、。

[0016] 第 1の発明に係る放射線検出器は、

前記バッテリの電圧値を検出する電圧検出部と、

前記判別部の判別結果と前記電圧検出部の検出結果とに応じた内容を表示する表示部と、

を備えるのが好ましい。

[0017] 第 1の発明に係る放射線検出器は、

作動した状態で前記バッテリの着脱を不可能とするロック機構を備え、

前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別して、るときには、前記口ック機構が作動するのが好まし、。

[0018] この場合、その放射線検出器は、

前記ロック機構の作動の解除を指示するためのリセット部を更に備え、前記リセット部の操作を受けて前記ロック機構の作動が解除されるのが好ましい。

[0019] 第 1の発明に係る放射線検出器は、

前記判別部が前記バッテリの着脱は可能であると判別して、るときには、前記ロック機構の作動が解除されるのが好まし、。

[0020] 第 1の発明に係る放射線検出器は、

前記ロック機構が前記バッテリの給電を受けて作動し、前記ロック機構の作動が前記バッテリの電圧値の低下に伴、解除されるのが好ま、。

[0021] 第 2の発明に係る放射線画像撮影システムは、

互いに通信可能な放射線検出器とコンソールとを備える放射線画像撮影システムにおいて、前記放射線検出器が、

着脱自在のバッテリと、

前記判別部の判別結果を信号として前記コンソールに送信するインターフェース部と、

を有し、

前記コンソールが、

前記放射線検出器力の信号を受信するインターフェース部と、

受信した信号に基づいて前記判別部の判別結果を表示する表示部と、を有している。

発明の効果

[0022] 第 1の発明では、判別部がバッテリの着脱は可能か不可能かを判別するため、判別部の判別結果を確認することにより必要に応じてバッテリの充電 ·交換作業を的確におこなうことができ、更には誤ってバッテリを取り外すのを防止することができる。

[0023] 第 2の発明では、コンソールの表示部が放射線検出器の判別部の判別結果を表示するため、その判別結果を確認することにより必要に応じてバッテリの充電 ·交換作業を的確におこなうことができ、更には誤ってバッテリを取り外すのを防止することができる。

図面の簡単な説明

[0024] [図 1]放射線画像撮影システムの概略構成を示す図面である。

[図 2]放射線検出器の概略構成を示す斜視図である。

[図 3]ロック機構の構成を示す斜視図である。

[図 4]放射線画像撮影システムの回路構成を示すブロック図である。

[図 5]放射線検出器の制御部が実行するメインルーチン処理を経時的に示すフローチャートである。

[図 6]放射線検出器の制御部が実行するサブルーチンの各処理 (初期化処理)を経時的に示すフローチャートである。

[図 7]放射線検出器の制御部が実行するサブルーチンの各処理 (表示 Zロック制御処理）を経時的に示すフローチャートである。

[図 8]ノッテリの充電残量が不十分でかつバッテリの着脱が可能である旨の表示形態を示す図面である。

[図 9]ノッテリの充電残量が十分でかつバッテリの着脱が可能である旨の表示形態を示す図面である。

[図 10]ノッテリの充電残量が不十分でかつバッテリの着脱が不可能である旨の表示形態を示す図面である。

[図 11]バッテリの充電残量が十分でかつバッテリの着脱が不可能である旨の表示形態を示す図面である。

[図 12]放射線検出器の制御部が実行するサブルーチンの各処理 (画像データ関連処理）を経時的に示すフローチャートである。

発明を実施するための最良の形態

[0025] 以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。

[0026] 図 1は放射線画像撮影システム 1の概略構成を示す図面である。

図 1に示す通り、放射線画像撮影システム 1は、被験者 Mに放射線を照射して被験者 Mの放射線撮影をおこなう撮影装置 2と、被験者 Mの放射線画像を生成するコンソール 3とを、備えている。

[0027] 撮影装置 2は診療所'病院等の医療施設に設置され使用されるものである。撮影装置 2は放射線源 4を有しており、当該放射線源 4に管電圧が印加されることによって放射線を放射するようになっている。放射線源 4の放射線放射口には放射線照射野を調節する絞り装置 5が開閉自在に設けられている。放射線源 4の下方であって放射線照射範囲には被験者 Mを載置させる寝台 6が設けられている。寝台 6には、被験者 Mを透過した放射線量を検出する放射線検出器 10が配されている。放射線検出器 10は寝台 6に対し着脱自在に配された持ち運び自在の力セッテ型放射線検出器である。

[0028] コンソール 3は、汎用のコンピュータであって放射線検出器 10の検出結果に基づき被験者 Mの放射線画像を生成する制御装置 30 (図 4参照）を内蔵しており、その他に、撮影装置 2との通信をおこなうためのコネクタ 31 (図 4参照）、被験者 Mの放射線画像等を表示する表示部としてのディスプレイ 32、被験者 M及び放射線検出器 10 に関する撮影情報を制御装置 30に入力するためのキーボード Zマウス 33等を有している。

[0029] 図 2は本発明に係る放射線検出器 10の概略構成を示す斜視図である。

図 2に示す通り、放射線検出器 10は薄型で直方体状の筐体 11を有しており、筐体

11の天板の一部が放射線の散乱成分を吸収 ·除去するグリッド 12となって、る。筐体 11の側部には把手 13が配されており、放射線検出器 10を容易に持ち運ぶことができるようになつている。

[0030] 筐体 11の内部には、放射線の強度に応じた強度で蛍光を発する四角形状のシンチレータ 14が配されている。シンチレータ 14は GOS (Gd O S :Tb)や Csl等の蛍光

2 2

体で構成されている。シンチレータ 14の下部又は下方には蛍光を検出する平板状の蛍光検出パネル 15が配されている。

[0031] 蛍光検出パネル 15には、蛍光を受光してその受光量に応じた電荷を蓄積する多数の光電変換素子がマトリクス状 (格子状）に配されている。蛍光検出パネル 15の側部には、各光電変換素子にパルスを送って当該各光電変換素子を走査 ·駆動させる走査ドライバ 16と、各光電変換素子に蓄積された電荷量を読み出す信号ドライバ 17 と力配されている。

[0032] 筐体 11の内部には、走査ドライバ 16及び信号ドライバ 17その他の部材の動作を制御する制御装置 18と、電力供給源となるバッテリ 19と、各種データを保存する不揮発性メモリ 24及び揮発性メモリ 57 (図 4参照）とが、配されている。

[0033] バッテリ 19は筐体 11に対し着脱 (取付けと取外し）自在に配されており、他のバッテリ 19と容易に交換することができる。

[0034] 不揮発性メモリ 24及び揮発性メモリ 57はともにバッテリ 19から電力の供給を受けて各種データを保存するものである。不揮発性メモリ 24はフラッシュメモリ等の固体メモリで構成されており、ノッテリ 19の交換に伴い電力の供給が途絶えても、バッテリ 19 の交換前に保存したデータをそのまま保存し続けるようになつている。他方、揮発性メモリ 57は DRAM (Dynamic Random Access Memory)で構成されており、ノッテリ 1 9の交換に伴い電力の供給が途絶えると、バッテリ 19の交換前に保存したデータを消失するようになっている。

[0035] 筐体 11には、コンソール 3との通信をおこなうためのコネクタ 20、バッテリ 19の充電残量等を表示する表示部としての表示パネル 21、バッテリ 19の着脱が可能であるか不可能であるかの旨を表示する表示部としてのインジケータ 22が配されて、る。

[0036] インジケータ 22は、「緑色」又は「赤色」に点灯する LED (Light Emitting Diode)力ら構成されている。インジケータ 22は、ノッテリ 19の着脱が可能か不可能かに応じてその点灯色が適宜変化するようになっており、詳しくはバッテリ 19の着脱が可能なときには緑色に点灯し、ノッテリ 19の着脱が不可能なときには赤色に点灯するようになつている。

[0037] なお、インジケータ 22の点灯色は緑色，赤色以外であってもよぐノッテリ 19の着脱が可能であるか不可能であるかを判別することができる程度に互いに異なっていればよい。また、インジケータ 22はノッテリ 19の着脱が可能である旨だけを表示するものであってもよいし、逆にバッテリ 19の着脱が不可能である旨だけを表示するものであってもよぐこの場合には「点灯」と「点滅」とで、「点灯」と「消灯」とで、又は「点滅」と「消灯」とで表現することができる。

[0038] 筐体 11には、上記以外にも、放射線検出器 10の電源の ONZOFFを切り替える電源ボタン 52、放射線検出器 10の作動状態を始動状態にリセットするリセット部としてのリセットボタン 53、揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24にデータを転送させるスイッチ部としてのデータ保存ボタン 55、バッテリ 19の着脱後に放射線検出器 10の作動状態をバッテリ 19の着脱前の状態に復帰させる復帰ボタン 23等が配されている。

[0039] 図 3は、放射線検出器 10のノッテリ 19近傍の構成を示す斜視図であって、主にはノッテリ 19をロックするロック機構を示す図面である。

図 3に示す通り、放射線検出器 10の筐体 11の角部には、ノッテリ 19を挿入可能な大きさを有する矩形状の開口部 40が形成されている。開口部 40の下部には当該開口部 40を被覆可能な蓋体 41がヒンジ（図示略)を介して連結されており、蓋体 41が開口部 40に対し開閉自在な構成となっている。筐体 11の開口部 40の側部には、バッテリ 19の着脱を規制するロック機構 43が配されて、る。 [0040] ロック機構 43はソレノイド等のァクチユエータ（図示略)を動力源とする爪状の部材であり、開口部 40に突出した状態と筐体 11の内部に引き込んだ状態とに移行自在である。ロック機構 43はァクチユエータが作動した状態において開口部 40に突出した状態となり、ァクチユエータの作動が解除された状態においては筐体 11の内部に引き込んだ状態となる。バッテリ 19が筐体 11の内部に収納 ·設置された状態において、ロック機構 43が突出すると、ノッテリ 19はロックされてそのバッテリ 19の着脱が不可能な状態となり、逆に、ロック機構 43が引き込むと、ノッテリ 19のロックが解除されてそのバッテリ 19の着脱が可能な状態となる。

[0041] 図 4は放射線画像撮影システム 1の回路構成を示すブロック図である。

図 4に示す通り、放射線検出器 10においては、制御装置 18は汎用の CPU (Centr al Processing Unit)、 ROM (Read unly Memory)、 RAM (Random Access Memory) 等カゝら構成された制御部 25を有している。制御部 25は、 CPUが RAM及び揮発性メモリ 57をワークエリアとして使用しながら ROMに記録された処理プログラムに従い、各種処理を実行するようになって!/ヽる。

[0042] 基本構成として、制御部 25にはインターフェース 51、走査ドライバ 16、信号ドライノ 17、まノネノレ 21、インジゲ一夕 22、 ¾ ¾60, ボタン 52、ボタン 23、リセットボタン 53、データ保存ボタン 55、不揮発性メモリ 24、揮発性メモリ 57、ロック機構 43等の各部材が接続されており、制御部 25はこれら各部材の動作状況等に基づ、て各構成を制御するようになって、る。

[0043] インターフェース 51はコネクタ 20に接続された外部機器との間で信号の送受信をおこなうもので、制御部 25は当該インターフェース 51を通じてコンソール 3等の外部機器と交信可能となっている。

[0044] 電源部 60はバッテリ 19と電圧検出部 62等で構成されている。ノッテリ 19は制御装置 18やそれに接続された部材に接続されており、それら各部材に電力を供給するようになって!/、る。電圧検出部 62はバッテリ 19の「電圧値 V」を検出してその検出結果を制御部 25に送信するもので、制御部 25は電圧検出部 62の検出結果を受けてバッテリ 19の充電残量を把握することができるようになって、る。

[0045] 特に本実施形態では、電圧検出部 62で検出されたバッテリ 19の電圧値 Vが「閾値 V」と「基準値 V (V >V；)」とに対しそれ以上であるか否かに応じて、表示パネル 2

1 0 0 1

1の表示が切り替わるようになって!/、る。

[0046] すなわち、ノッテリ 19の電圧値 Vは下記 (i)〜(iii)のいずれかの場合に該当するが

(i) V≤V

o

(ii) V≤V<V

1 0

(iii) V<V

ノッテリ 19の電圧値 Vが上記 (i)に該当した場合には、制御部 25が表示パネル 21に制御信号を送信して表示パネル 21がバッテリ 19の充電残量は十分である旨を表示するようになつている（図 9,図 11中図形参照)。バッテリ 19の電圧値 Vが上記 (ii)に該当した場合には、制御部 25が表示パネル 21に制御信号を送信して表示パネル 2 1がノッテリ 19の充電残量は不十分である旨を表示するようになって、る（図 8,図 1 0中図形参照)。バッテリ 19の電圧値 Vが上記 (iii)の場合に該当した場合には、バッテリ 19から表示パネル 21への電圧の供給が停止し、表示パネル 21は無表示の状態を維持するようになって、る。

[0047] 更に、ノッテリ 19の電圧値 Vと関連して、ロック機構 43の作動状態も切り替わるようになっている。すなわち、ノッテリ 19の電圧値 Vが上記 (i) , (ii)に該当した場合には、制御部 25がロック機構 43に制御信号を送信してロック機構 43を作動させることができるようになつている。ノッテリ 19の電圧値 Vが上記 (iii)に該当した場合には、バッテリ 19からロック機構 43への電圧の供給が停止し、ロック機構 43はその作動が強制的に解除されるようになって、る。

[0048] なお、制御部 25は、各構成の作動状況に応じて、ノッテリ 19の着脱が可能であるか不可能であるかを判別する判別部として機能するようになっており、ノッテリ 19の着脱が可能であるか不可能であるかに応じてその旨を規定し (その旨のフラグを立て )、その規定に沿ってロック機構 43の作動とその解除とを制御するようになっている（図 5〜図 12参照）。

[0049] また、制御部 25は、撮影者による電源ボタン 52、復帰ボタン 23、リセットボタン 53 及びデータ保存ボタン 55の押下操作を受けて、各構成を制御するようになって!/、る。具体的には、撮影者が電源ボタン 52を押した場合には、制御部 25は、ノッテリ 19から各部材へ電力を供給させて放射線検出器 10に電源が投入された状態としたり、バッテリ 19から各部材への電力の供給を停止させて放射線検出器 10の電源が切られた状態としたりするようになって、る。

[0050] 撮影者が復帰ボタン 23を押した場合には、制御部 25は、不揮発性メモリ 24から揮発性メモリ 57にデータを転送させるようになつている。撮影者がリセットボタン 53を押した場合には、制御部 25は、放射線検出器 10の作動状態を始動状態にリセットする初期化処理（図 6参照）を実行するようになっており、その他に、ロック機構 43が作動した状態において撮影者がリセットボタン 53を押した場合には、そのロック機構 43の作動を解除させるようにもなつて、る。撮影者がデータ保存ボタン 55を押した場合には、制御部 25は、揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24にデータを転送させるようになっている。

[0051] 一方、コンソール 3においては、制御装置 30の制御装置 18は汎用の CPU (Centra 1 Processing Unit)、 ROM (Read Only Memory;、 RAM (Random Access Memory) 等から構成された制御部 35を有している。制御部 35は、 ROMに記録された処理プログラムを RAMに展開し、 CPUにより当該処理プログラムを実行するようになっている。

[0052] 制御部 35にはディスプレイ 32、キーボード Zマウス 33、インターフェース 34等の各部材が接続されており、制御部 35は、これら各部材の動作状況等に基づいて各構成を制御するようになって、る。インターフェース 34はコネクタ 20に接続された外部機器との間で信号の送受信をおこなうもので、制御部 35は当該インターフェース 34 を通じて放射線検出器 10等の外部機器と交信可能となっている。

[0053] 以上の放射線画像撮影システム 1では、放射線検出器 10のコネクタ 20とコンソ一ル 3のコネクタ 31とがケーブル等の部材で接続されるようになっており、各コネクタ 20 、 31を通じて放射線検出器 10とコンソール 3との間で互いに通信可能となっている。

[0054] なお、放射線検出器 10とコンソール 3との通信は、上記の通り有線によるものであつてもよいが、周知の無線によるものであってもよいし、ネットワークを介した周知の有線又は無線によるものであってもよぐ特にネットワークを介した通信を適用する場合には、コンソール 3及び放射線検出器 10からネットワークへの接続は例えば無線 LA N (Local Aria Network)によって実現するのが好ましい。

[0055] 続いて、図 5〜図 12を参照しながら、放射線画像撮影システム 1の動作 '作用について説明する。

[0056] 図 5は放射線検出器 10の制御部 25が実行するメインルーチンの各処理を経時的に示すフローチャートであり、図 6,図 7,図 12は当該メインルーチン中のサブルーチンの各処理 (初期化処理，表示 Zロック制御処理，撮影処理)を経時的に示すフローチャートである。

[0057] 撮影者が、電源ボタン 52を押して放射線検出器 10の電源を投入するカゝ、又は放射線検出器 10の電源が投入された状態でリセットボタン 53を押すと、放射線検出器 10の制御部 25は図 5のメインルーチンの各処理を実行し始め、最初に「初期化処理」を実行する (ステップ Sl)。

[0058] 初期化処理は、被験者 Mの放射線撮影時における放射線検出器 10の作動状態を始動状態にリセットする処理であり、当該初期化処理では、図 6に示す通り、制御部 2 5は、ノッテリ 19の着脱が可能であると規定し (ステップ SA1)、その後電圧検出部 6 2の検出結果を受けてノッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V以上であるか否かを判断す

0

る（ステップ SA2)。

[0059] その判断の結果、ノッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V以上であると判断した場合に

0

は、制御部 25はノッテリ 19の充電残量が十分であると規定する (ステップ SA3)。他方、ノッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V未満であると判断した場合には、制御部 25は

0

バッテリ 19の充電残量が不十分であると規定する (ステップ SA4)。

[0060] ノッテリ 19の充電残量を規定したら、制御部 25は、不揮発性メモリ 24にデータがある力否かを判断する (ステップ SA5)。

[0061] その判断の結果、不揮発性メモリ 24にデータがあると判断した場合には、制御部 2

5はバッテリ 19の着脱が不可能であると規定する (ステップ SA6)。他方、不揮発性メモリ 24にデータがないと判断した場合には、制御部 25はバッテリ 19の着脱が可能であると規定する (ステップ SA7)。

[0062] バッテリ 19の着脱状態を規定したら、制御部 25は「表示 Zロック制御処理」を実行する（ステップ SA8)。

[0063] 表示 Zロック制御処理は、ノッテリ 19の充電残量が十分か不十分か (ステップ S A3 , SA4参照）とバッテリ 19の着脱が可能か不可能か (ステップ SA6, SA7参照）との各規定内容に応じて、制御部 25が表示パネル 21とインジケータ 22との各表示形態を制御するとともに、ロック機構 43の作動とその解除とを制御する処理である。

[0064] 当該表示 Zロック制御処理では、図 7に示す通り、制御部 25は、バッテリ 19の充電残量が十分か不十分か (ステップ SA3, SA4参照）とバッテリ 19の着脱が可能か不可能か (ステップ SA6, SA7参照）との各規定内容を判断する (ステップ SB1)。

[0065] その判断の結果、制御部 25は、先の処理で規定済みの下記 4通りの場合に応じた第 1〜第 4の表示処理をそれぞれ実行するようになっている。

(1)充電残量が不十分で、かつ、着脱が可能である。

(2)充電残量が十分で、かつ、着脱が可能である。

(3)充電残量が不十分で、かつ、着脱が不可能である。

(4)充電残量が十分で、かつ、着脱が不可能である。

[0066] すなわち、先の処理で規定した内容が上記（1)に該当した場合には、制御部 25は第 1の表示処理を実行する (ステップ SB2)。具体的には、制御部 25は表示パネル 2 1とインジケータ 22とに制御信号を送信して、例えば図 8に示す通り、バッテリ 19の充電残量が不十分である旨を記号で表示パネル 21に表示させ、インジケータ 22を緑色に点灯させる。

[0067] 当該第 1の表示処理では、制御部 25は、ノッテリ 19の充電残量は不十分であるがノッテリ 19の着脱は可能であるという規定内容に沿った処理を実行しており、「バッテリ 19を交換して下さ、」 t 、つた文字で、ノッテリ 19の着脱が可能であるか不可能であるかの判別結果とバッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V以上であるか否かの検出結

0

果とに応じた内容をも、表示パネル 21に表示させるようになって、る。

[0068] 先の処理で規定した内容が上記（2)に該当した場合には、制御部 25は第 2の表示処理を実行する (ステップ SB3)。具体的には、制御部 25は表示パネル 21とインジケータ 22とに制御信号を送信して、例えば図 9に示す通り、バッテリ 19の充電残量が十分である旨を記号で表示パネル 21に表示させ、インジケータ 22を緑色に点灯させる。

[0069] 先の処理で規定した内容が上記（3)に該当した場合には、制御部 25は第 3の表示処理を実行する (ステップ SB4)。具体的には、制御部 25は表示パネル 21とインジケータ 22とに制御信号を送信して、例えば図 10に示す通り、ノッテリ 19の充電残量が不十分である旨を記号で表示パネル 21に表示させ、インジケータ 22を赤色に点灯させる。

[0070] 当該第 3の表示処理では、制御部 25は、バッテリ 19の充電残量は不十分でバッテリ 19の着脱も不可能であるという規定内容に沿った処理を実行しており、「インジケータ 22が緑色に変わってからバッテリ 19を交換して下さ、」 t 、つた文字で、ノッテリ 1 9の着脱が可能であるか不可能であるかの判別結果とバッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V以上である力否かの検出結果とに応じた内容をも、表示パネル 21に表示させる

0

ようになっている。

[0071] 先の処理で規定した内容が上記 (4)に該当した場合には、制御部 25は第 4の表示処理を実行する (ステップ SB5)。具体的には、制御部 25は表示パネル 21とインジケータ 22とに制御信号を送信して、例えば図 11に示す通り、ノッテリ 19の充電残量が十分である旨を記号で表示パネル 21に表示させ、インジケータ 22を赤色に点灯させる。

[0072] 当該第 4の表示処理では、制御部 25は、ノッテリ 19の充電残量は十分であるがバッテリ 19の着脱は不可能であるという規定内容に沿った処理を実行しており、「バッテリ 19を抜かな、で下さ、」 t 、つた文字で、ノッテリ 19の着脱が可能であるか不可能であるかの判別結果とバッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V以上であるか否かの検出結

0

[0073] なお、バッテリ 19の充電残量が十分であるか不十分であるかの表示パネル 21の表示や、ノッテリ 19の着脱に係る判別結果とバッテリ 19の電圧値 Vに係る検出結果とに応じる表示パネル 21の表示の各形態は、図 8〜図 11に示すような形態以外の記号や文字等で表現されてもょヽ。

[0074] 更に、当該表示 Zロック制御処理では、制御部 25は、上記第 1〜第 4の表示処理の他に、これと連動して下記の通りロック機構 43の作動とその解除とを制御するようになっている。

[0075] すなわち、上記（1) , (2)のいずれかに該当した場合には、制御部 25は、ロック機構 43が現在作動中であるカゝ否かを判断し (ステップ SB6)、ロック機構 43は作動中であると判断したら、ロック機構 43に制御信号を送信してロック機構 43の作動を解除させる (ステップ SB7)。このとき、ロック機構 43は制御部 25の制御信号を受けて開口部 40に突出した状態から筐体 11の内部に引き込んだ状態に移行する。他方、ロック機構 43が現在作動していないと判断したら、制御部 25は、ロック機構 43に制御信号を送信してそのままの状態を維持させる。このとき、ロック機構 43は、制御部 25の制御信号を受けて筐体 11の内部に引き込んだ状態を維持し続ける。

[0076] 上記（3) , (4)のいずれかに該当した場合には、制御部 25は、ロック機構 43が現在作動して!/ヽな、か否かを判断し (ステップ SB8)、ロック機構 43は作動してヽな、と判断したら、ロック機構 43に制御信号を送信してロック機構 43を作動させる (ステップ S B9)。このとき、ロック機構 43は、制御部 25の制御信号を受けて筐体 11の内部に引き込んだ状態力開口部 40に突出した状態に移行する。他方、ロック機構 43が現在作動中であると判断したら、制御部 25は、ロック機構 43に制御信号を送信してそのままの状態を維持させる。このとき、ロック機構 43は制御部 25の制御信号を受けて開口部 40に突出した状態を維持し続ける。

[0077] 以上の表示 Zロック制御処理では、バッテリ 19の充電残量に関し、バッテリ 19の充電残量が十分である場合にはその旨が表示パネル 21に表示され、バッテリ 19の充電残量が不十分である場合にもその旨が表示パネル 21に表示されるようになってヽる。他方、ノッテリ 19の着脱状態に関しては、ノッテリ 19の着脱が可能である場合にはインジケータ 22が緑色に点灯しかつロック機構 43の作動が解除され、ノッテリ 19 の着脱が不可能である場合にはインジケータ 22が赤色に点灯しかつロック機構 43が作動するようになっている。

[0078] なお、上記表示 Zロック制御処理では、制御部 25がバッテリ 19の着脱に係る判別結果とバッテリ 19の電圧値 Vに係る検出結果とを信号としてインターフェース 51からコンソール 3に送信し、コンソール 3の制御部 35がそれら判別結果と検出結果とをィンターフェース 34で受信してそれら判別結果と検出結果とをディスプレイ 32に表示させるようにしてちょい。

[0079] 上記表示 Zロック制御処理を終えたら、制御部 25は初期化処理に戻り、不揮発性メモリ 24にデータがある力否かを判断し (ステップ SA9)、不揮発性メモリ 24にデータがあると判断した場合にのみそのデータを不揮発性メモリ 24から揮発性メモリ 57にデータ転送させ (ステップ SA10)、その後バッテリ 19の着脱が可能であると規定して (ステップ SA11)、先の処理で規定した内容に従い上記と同様の表示 Zロック制御処理（図 7参照）を実行する (ステップ S A 12)。

[0080] 以上の初期化処理では、制御部 25は、ノッテリ 19の着脱が不可能であると規定した状態で、不揮発性メモリ 24にデータがあるか否かを判断したり、揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24にデータ転送させたりしており、その判断処理やデータ転送処理の後に、ノッテリ 19の着脱は可能であると規定し、当該初期化処理を実行し終えるようになつている。

[0081] 上記初期化処理を終えたら、制御部 25は図 5のメインルーチンの処理に戻り、撮影者によってデータ保存ボタン 55が押された力否かを判断する (ステップ S2)。

[0082] その判断の結果、データ保存ボタン 55が押されたと判断した場合には、制御部 25 は、ノッテリ 19の着脱が不可能であると規定して (ステップ S3)、先の処理で規定した内容に従い上記と同様の表示 Zロック制御処理（図 7参照）を実行する (ステップ S4) 。その表示 Zロック制御処理を終えたら、制御部 25は、揮発性メモリ 57が保持しているデータを当該揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24にデータ転送させ (ステップ S 5 )、その後バッテリ 19の着脱が可能であると規定して (ステップ S6)、先の処理で規定した内容に従、上記と同様の表示 Zロック制御処理（図 7参照）を実行し (ステップ S 7)、上記ステップ S2の処理に戻る。

[0083] このように、撮影者がデータ保存ボタン 55を押した場合には、制御部 25は、ノッテリ 19の着脱が不可能であると規定した状態で揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24 にデータ転送させており、逆に言えば、揮発性メモリ 57にデータが保持されているときや揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24にデータがデータ転送されているときは、ノッテリ 19の着脱は不可能であると判別して、る。

[0084] この場合、揮発性メモリ 57のデータが不揮発性メモリ 24にデータ転送されるから、その後にバッテリ 19の交換作業に伴いバッテリ 19の着脱が行われても、放射線検出器 10の現作動状態をバッテリ 19の着脱後の作動状態にまでそのまま移行させることができる。また、揮発性メモリ 57のデータが不揮発性メモリ 24に一度データ転送されれば、そのデータはその後のバッテリ 19の着脱に関わらず不揮発性メモリ 24に保存され続けるから、撮影者は、既得データの消失の有無を心配することなぐバッテリ 19 の交換作業をおこなうことができる。

[0085] 上記ステップ S2の処理での判断の結果、データ保存ボタン 55は押されていないと判断した場合には、制御部 25は撮影者によって復帰ボタン 23が押された力否かを判断する (ステップ S 10)。

[0086] その判断の結果、復帰ボタン 23が押されたと判断した場合には、制御部 25は、バッテリ 19の着脱が不可能であると規定して (ステップ S11)、先の処理で規定した内容に従、上記と同様の表示 Zロック制御処理（図 7参照）を実行する (ステップ S 12)。その表示 Zロック制御処理を終えたら、制御部 25は、不揮発性メモリ 24に保持されてヽるデータを当該不揮発性メモリ 24から揮発性メモリ 57にデータ転送させ (ステツプ S13)、その後バッテリ 19の着脱が可能であると規定して (ステップ S14)、先の処理で規定した内容に従い上記と同様の表示 Zロック制御処理 (図 7参照)を実行し（ステップ S15)、上記ステップ S2の処理に戻る。

[0087] このように、撮影者が復帰ボタン 23を押した場合には、制御部 25は、ノッテリ 19の着脱が不可能であると規定した状態で不揮発性メモリ 24から揮発性メモリ 57にデータ転送させており、逆に言えば、不揮発性メモリ 24から揮発性メモリ 57にデータがデータ転送されて、るときは、ノッテリ 19の着脱は不可能であると判別して、る。

[0088] この場合、不揮発性メモリ 24のデータが揮発性メモリ 57にデータ転送されるから、それ以前にバッテリ 19の交換作業に伴いバッテリ 19の着脱が行われていたとしても、放射線検出器 10におけるノッテリ 19の着脱前の作動状態をバッテリ 19の着脱後の作動状態にそのまま移行させることができ、放射線検出器 10の作動状態をバッテリ 19の着脱前の元の作動状態に復帰させることができる。

[0089] なお、ノッテリ 19の着脱を検出するセンサを筐体 11に設ける構成とし、ノッテリ 19 の着脱に伴い新規のバッテリ 19が放射線検出器 10に取り付けられたことを当該センサが検出したら、撮影者が復帰ボタン 23を押さなくても、制御部 25が上記ステップ S 11〜S 15の各処理を自動的に実行し、放射線検出器 10の作動状態をバッテリ 19の着脱前の元の作動状態に復帰させるようにしてもょ、。

[0090] 上記ステップ S 10の処理での判断の結果、復帰ボタン 23は押されてヽな、と判断した場合には、制御部 25は電圧検出部 62の検出結果を受けてバッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V以上か否かを判断する (ステップ S20)。

0

[0091] その判断の結果、ノッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V以上であると判断した場合に

0

は、制御部 25は、ノッテリ 19の充電残量が十分であると規定して (ステップ S21)、被験者 Mの放射線撮影を開始する旨の「開始信号」をコンソール 3から受信したカゝ否かを判断する (ステップ S22)。

[0092] その判断の結果、開始信号を受信したと判断した場合には、制御部 25は「画像データ関連処理」を実行し (ステップ S23)、開始信号を受信して、な、と判断した場合には、制御部 25は上記ステップ S2の処理に戻る。

[0093] 画像データ生成処理は、被験者 Mの画像データに関連する処理であって、詳しくは被験者 Mを透過した放射線を検出して被験者 Mの画像データを生成し、その生成した画像データをコンソール 3に送信するものである。

[0094] 当該画像データ関連処理では、図 12に示す通り、制御部 25は、バッテリ 19の着脱が不可能であると規定して (ステップ SC1)、先の処理で規定した内容に従い上記と同様の表示 Zロック制御処理（図 7参照）を実行する (ステップ SC2)。

[0095] その表示 Zロック制御処理を終えたら、制御部 25は画像データ生成処理を実行する (ステップ SC3)。具体的には、制御部 25は、走査ドライバ 16と信号ドライバ 17とに制御信号を送信して、走査ドライバ 16から蛍光検出パネル 15の各光電変換素子に対しパルスを送らせ、各光電変換素子に蓄積された電荷量を信号として信号ドライバ 17に読み出させ、当該信号ドライバ 17による読出し結果から「画像データ」を生成する。

[0096] なお、画像データ生成処理は被験者 Mの放射線撮影が既におこなわれていることが前提となるものであるが、当該放射線撮影では、下記のような動作がおこなわれている。すなわち、撮影装置 2が、寝台 6に横たわった被験者 Mに対し放射線源 4から絞り装置 5を介して放射線を照射し、被験者 Mを透過した放射線が放射線検出器 10 に入射する。放射線が放射線検出器 10に入射すると、当該放射線は、放射線検出器 10のグリッド 12で散乱成分が吸収'除去されてシンチレータ 14に入射し、シンチレータ 14が放射線の強度に応じた強度で蛍光を発する。シンチレータ 14が蛍光を発すると、蛍光検出パネル 15の各光電変換素子が、シンチレータ 14で発された蛍光を受光してその受光量に応じた電荷を蓄積する。

[0097] その後、被験者 Mの画像データを生成したら、制御部 25は、その画像データを揮発性メモリ 57にバッファリングしてその画像データを揮発性メモリ 57に一時的に保存させる（ステップ SC4)。

[0098] 画像データを揮発性メモリ 57にバッファリングしたら、制御部 25は、コンソール 3が画像データの受信を許容する力否かをコンソール 3の制御部 35と交信しながら (ステップ SC5)、その交信結果力コンソール 3に対し画像データを送信可能である力否かを繰り返し判断する (ステップ SC6)。

[0099] その判断の結果、画像データを送信可能であると判断した場合には、制御部 25は、画像データをコネクタ 20からコンソール 3に送信しながら (ステップ SC7)、画像データの送信が完了したか否かを繰り返し判断する (ステップ SC8)。

[0100] その判断の結果、画像データの送信が完了したと判断したら、制御部 25は、揮発性メモリ 57を初期化し (ステップ SC9)、当該揮発性メモリ 57に保持されているデータ (画像データを除く。 )を当該揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24にデータ転送させる（ステップ SC10)。

[0101] ここで、コンソール 3が画像データを受信した場合には、制御装置 30の制御部 35 がその受信した画像データを画像処理して放射線画像を生成し、その放射線画像を被験者 Mの放射線画像としてディスプレイ 32に表示させる。

[0102] 揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24へのデータ転送を終えたら、制御部 25は、ノッテリ 19の着脱が可能であると規定して (ステップ SC11)、先の処理で規定した内容に従、上記と同様の表示 Zロック制御処理（図 7参照）を実行し (ステップ SC 12)、図 5のメインルーチンのステップ S2の処理に戻る。

[0103] 以上の画像データ関連処理では、制御部 25は、ノッテリ 19の着脱が不可能であると規定した状態で画像データをコンソール 3に送信しており、逆に言えば、コンソール 3との通信中は、ノッテリ 19の着脱が不可能であると判別している。また、画像データの送信後においても、制御部 25は、ノッテリ 19の着脱が不可能であると規定した状態で揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24にデータ転送させており、逆に言えば、揮発性メモリ 57にデータが保持されているときや揮発性メモリ 57から不揮発性メモリ 24 にデータがデータ転送されているときは、ノッテリ 19の着脱は不可能であると判別している。

[0104] 上記ステップ S20の処理での判断の結果、ノッテリ 19の電圧値 Vが基準値 V未満

0 であると判断した場合には、バッテリ 19の充電残量が不十分であると規定して (ステツプ S24)、先の処理で規定した内容に従い上記と同様の表示 Zロック制御処理（図 7 参照）を実行し (ステップ S25)、上記ステップ S2の処理に戻る。

[0105] 以上の放射線画像撮影システム 1では、揮発性メモリ 57と不揮発性メモリ 24とで一方力も他方へのデータ転送や放射線検出器 10とコンソール 3との間での交信等の処理を実行するにあたり、放射線検出器 10の制御部 25が、ノッテリ 19の着脱は不可能であると規定した状態で表示 Zロック制御処理を予め実行している。そのため、撮影者は、ノッテリ 19の着脱が可能か不可能かを容易に判別することができ、表示パネル 21やインジケータ 22の表示とロック機構 43の作動の有無とを見ながら、必要に応じてそのバッテリ 19の充電'交換作業をおこなうことができ、更には放射線検出器 1 0の作動中や通信中にぉ、て誤ってバッテリ 19を取り外したりすることもな、。

産業上の利用可能性

[0106] 医療診断を目的とする放射線撮影分野にお！ヽて被験者の放射線画像を得る場合に好適に利用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 着脱自在のバッテリと、

を備える放射線検出器。

[2] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

外部機器との通信中、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別する放射線検出器。

[3] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

揮発性メモリを備え、

前記揮発性メモリにデータが保持されているときには、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別する放射線検出器。

[4] 請求の範囲第 3項に記載の放射線検出器において、

不揮発性メモリと、

を備え、

前記スィッチ部の操作を受けて前記揮発性メモリから前記不揮発性メモリにデータが転送されているときには、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別する放射線検出器。

[5] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

揮発性メモリと、

不揮発性メモリと、

を備え、

前記揮発性メモリから前記不揮発性メモリにデータが転送されているときには、前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別する放射線検出器。

[6] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

前記判別部の判別結果に基づ!、て前記バッテリの着脱が不可能である旨を表示する表示部を備える放射線検出器。

[7] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

前記判別部の判別結果に基づ、て前記バッテリの着脱が可能である旨を表示する表示部を備える放射線検出器。

[8] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

前記バッテリの電圧値を検出する電圧検出部と、

を備える放射線検出器。

[9] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

前記判別部が前記バッテリの着脱は不可能であると判別して、るときには、前記口ック機構が作動する放射線検出器。

[10] 請求の範囲第 9項に記載の放射線検出器において、

前記ロック機構の作動の解除を指示するためのリセット部を備え、

前記リセット部の操作を受けて前記ロック機構の作動が解除される放射線検出器。

[11] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

前記判別部が前記バッテリの着脱は可能であると判別して、るときには、前記ロック機構の作動が解除される放射線検出器。

[12] 請求の範囲第 1項に記載の放射線検出器において、

前記ロック機構が前記バッテリの給電を受けて作動し、前記ロック機構の作動が前記バッテリの電圧値の低下に伴、解除される放射線検出器。

[13] 互いに通信可能な放射線検出器とコンソールとを備える放射線画像撮影システムにおいて、

前記放射線検出器が、

着脱自在のバッテリと、

前記バッテリの着脱が可能か不可能かを判別する判別部と、前記判別部の判別結果を信号として前記コンソールに送信するインターフエ一と、

を有し、

前記コンソールが、

受信した信号に基づいて前記判別部の判別結果を表示する表示部と、を有する放射線画像撮影システム。