WO2006011208A1

WO2006011208A1 - 無線通信制御装置および無線通信システム

Info

Publication number: WO2006011208A1
Application number: PCT/JP2004/010814
Authority: WO
Inventors: Akinori Taira
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2004-07-29
Filing date: 2004-07-29
Publication date: 2006-02-02
Also published as: EP1739851A8; JPWO2006011208A1; JP4335257B2; US20080094176A1; EP1739851B1; DE602004030950D1; EP1739851A1; EP1739851A4

Abstract

　複数の無線タグに読み出しおよび書込みを行なう複数のリード／ライト装置の制御を行なう無線通信制御装置２において、リード／ライト装置が無線タグから受信した受信信号の干渉に関する干渉情報をリード／ライト装置から収集するＳＩＮＲ収集部２０と、ＳＩＮＲ収集部２０によって収集された干渉情報に基づいて、リード／ライト装置が無線タグに情報を送信する送信タイミングを決定する送信タイミング決定部２２と、を備え、リード／ライト装置は、送信タイミング決定部２２で決定した送信タイミングに基づいて、無線タグに情報を送信する。

Description

明細書

無線通信制御装置および無線通信システム

技術分野

[0001] 本発明は、複数の無線タグと通信を行う無線通信制御装置および無線通信システムに関するものである。

背景技術

[0002] 近年、外部装置から電波 (磁界)等の無線通信によって送信される読み出し Z書き込み命令に基づいて情報を電子的に記憶するとともに記憶した情報を送信する無線周波数識別装置に関する技術として RFID (Radio Frequency Identification)通信システムの開発が進められて、る。

[0003] RFID通信システムは、情報を保持 (記憶)する無線タグ (RFタグ）と無線タグへの情報の読み出し Z書込みを行なわせる読み出し Z書込み装置 (RZW(ReadZ Write)装置）を含んで構成される。 RFID通信システムにおいて、無線タグが電源を持たない場合、 RZW装置が無線タグに対して電力チャージ、情報の読み出し要求（読み出し命令の送信）、情報の書込み要求 (書込み命令の送信)等を行なう。無線タグは、 RZW装置カゝら送信される命令に基づいて、記憶している情報の送信、新たな情報の書込み等の処理を行なって、る。 RFIDシステムにおける無線タグと RZW装置の間の通信可能距離の増大に伴い、例えば広い倉庫等の広範囲に配置された複数の無線タグ内の情報を複数の RZW装置で読み書きすることによってサービスエリァを広げることが望まれる。

[0004] 特許文献 1に記載の RFIDトランスポンダーは、複数の RZW装置によって広範囲に位置するトランスポンダーと TDMA (Time Division Multiple Access)、 CDMA ( Code Division Multiple Access)によって情報の送受信を行っている。また、 1つの RZW装置は複数の無線タグに対して読み出し Z書込みを行なわせている。

[0005] 特許文献 1：米国特許第 2002Z0175805号明細書

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0006] し力しながら、上記従来技術では、複数の RZW装置間にお、て無線タグと RZW 装置の間で送受信される情報の衝突や干渉を回避することができな力つた。このため RFIDシステムを広範囲で利用することができな!/ヽと!、つた問題があった。

[0007] 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の RZW装置によって広範囲に位置する複数の無線タグと通信を行うことが可能な無線通信制御装置および無線通信システムを得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008] 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は複数の無線タグに読み出しおよび書込みを行なう複数のリード Zライト装置の制御を行なう無線通信制御装置において、前記リード zライト装置が前記無線タグから受信した受信信号の干渉に関する干渉情報を前記リード Zライト装置から収集する収集部と、前記収集部によつて収集された干渉情報に基づいて、前記リード Zライト装置が前記無線タグに情報を送信する送信タイミングを決定するタイミング決定部と、を備え、前記リード Zライト装置は、前記タイミング決定部で決定した送信タイミングに基づいて、前記無線タグに情報を送信することを特徴とする。

発明の効果

[0009] 本発明にかかる無線通信制御装置は、タイミング決定部で決定した送信タイミングによってリード Zライト装置力無線タグに情報を送信させるので、リード Zライト装置が複数の無線タグと通信を行う際に、リード Zライト装置間の通信の干渉を回避することが可能となる。したがって、複数のリード/ライト装置によって広範囲のサービスェリアで RFID通信システムを構築することが可能となる。したがって、 RZW装置 1A— 1Cと無線タグ 5との間の通信効率を向上させることが可能になるという効果を奏する図面の簡単な説明

[0010] [図 1]図 1は、実施の形態 1に係る RFID通信システムの構成を示す図である。

[図 2]図 2は、実施の形態 1に係る RZW装置の構成を示すブロック図である。

[図 3]図 3は、実施の形態 1に係る無線通信制御装置の構成を示すブロック図である [図 4]図 4は、実施の形態 1に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチヤートである。

[図 5]図 5は、無線通信制御装置が RZW装置から情報を取得する処理の手順を示すフローチャートである。

[図 6]図 6は、 RZW装置が無線タグの存在を把握するための処理手順を示すフローチャートである。

[図 7]図 7は、 SINR情報を示す図である。

[図 8]図 8は、実施の形態 2に係る RZW装置の構成を示すブロック図である。

[図 9]図 9は、実施の形態 2に係る無線通信制御装置の構成を示すブロック図である

[図 10]図 10は、実施の形態 2に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチヤートである。

[図 11]図 11は、実施の形態 3に係る RZW装置の構成を示すブロック図である。

[図 12]図 12は、実施の形態 3に係る無線通信制御装置の構成を示すブロック図である。

[図 13]図 13は、実施の形態 3に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチヤートである。

[図 14]図 14は、実施の形態 4に係る RZW装置の構成を示すブロック図である。

[図 15]図 15は実施の形態 4に係る無線通信制御装置の構成を示すブロック図である

[図 16]図 16は、送信キャリアの位相制御を説明するための図である。

[図 17]図 17は、実施の形態 4に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチヤートである。

符号の説明

1A—1C RZW装置

2 無線通信制御装置

3 RFID通信システム 11 アンテナ

12 変調部

13 復調部

14 タイミング制御部

15 タグ集計部

16 SINR測定部

17, 23 通信 IZF部

18 情報作成部

20 SINR収集部

21 グルーピング決定部

22 送信タイミング決定部

24 干渉条件解析部

31 送信電力制御部

41 送信電力決定部

42 干渉条件解析部

43 受信信号合成部

50 キャリア制御部

53 キャリア位相決定部

100 SINR情報

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下に、本発明に力かる RFID通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

[0013] 実施の形態 1.

図 1は、実施の形態 1に係る RFID通信システムの構成を示す図である。 RFID (

Radio Frequency Identification)通信システム（無線通信システム） 3は、無線通信制御装置 2、 RZW(ReadZWrite)装置（リード Zライト装置） 1A— 1C、複数の無線タグ 5からなる。

[0014] RFID通信システム 3は、複数の無線タグ 5と RZW装置 1A— 1Cの間の接続を無線通信制御装置 2が制御する通信システムである。無線通信制御装置 2は、 R/W 装置 1A— 1Cを制御し、 RZW装置 1A— 1Cのそれぞれは、複数の無線タグ 5と接続して各無線タグ 5に情報の読み出し Z書込みを行なわせる。 RZW装置 1A— 1C と無線通信制御装置 2は、無線通信又は有線通信によって情報の送受信を行う。

[0015] 無線タグ 5は、 RZW装置 1A— 1Cからの情報の読み出し要求 (読み出し命令の送信)や情報の書込み要求 (書込み命令の送信)等に基づ!、て情報の読み出し Z書込みを行なう。無線タグ 5と RZW装置 1A— 1Cは、 RFID (無線認証）によって情報の送受信を行なう。

[0016] つぎに、 RZW装置 1A— 1Cの構成について説明する。なお、 RZW装置 1A— 1 Cは同様の構成を有するので、ここでは RZW装置 1Aを例にとって説明する。図 2は、実施の形態 1に係る RZW装置の構成を示すブロック図である。

[0017] RZW装置 1Aは、アンテナ 11、変調部 12、復調部 13、タイミング制御部（通信制御部） 14、タグ集計部 15、 SINR測定部 (干渉情報取得部） 16、通信 iZF部 17、情報作成部 18からなる。情報作成部 18は、無線タグ 5に送信する送信信号として情報の読み出し Z要求や情報の書込み要求等の信号を生成する。

[0018] 変調部 12は、情報作成部 18で生成された無線タグ 5への送信信号を RF信号に変換 (変調)する。タイミング制御部 14は、無線通信制御装置 2から受信した通信許可に関する情報等 (後述する通信許可情報）に基づいて、無線タグ 5へ送信する RF信号の送信タイミングを制御する。

[0019] 復調部 13は、アンテナ 11によって受信された無線タグ 5からの受信信号 (応答情報)を変換 (復調)して受信情報を抽出する。タグ集計部 15は、復調部 13で抽出された受信情報の解析処理を行ない、無線タグ 5に関する情報を収集する。タグ集計部 1 5は、通信の完了した無線タグ 5に関する情報を通信 IZF部 17に送信する。

[0020] SINR測定部 16は、アンテナ 11が受信した無線タグ 5の SINR(

SignaH:o- Interference and Noise Ratio)信号（信号対干渉'雑音電力比）を測定し、測定した SINRの測定値 (干渉情報）を通信 IZF部 17に送信する。

[0021] 通信 IZF部 17は、無線通信制御装置 2から送信される信号を受信し、タグ集計部 15で収集した無線タグ 5に関する情報や SINR測定部 16が測定した SINRの測定値を無線通信制御装置 2に送信する通信インタフェースである。

[0022] 図 3は、実施の形態 1に係る無線通信制御装置の構成を示すブロック図である。無線通信制御装置 2は、 SINR収集部（収集部） 20、グルーピング決定部 21、送信タイミング決定部（タイミング決定部） 22、通信 IZF部 23からなる。通信 IZF部 23は、 SI NR収集部 20、グルーピング決定部 (割り当て部） 21、送信タイミング決定部 22と接続されている。グルーピング決定部 21は、 SINR収集部 20、送信タイミング決定部 2 2と接続されている。

[0023] SINR収集部 20は、 RZW装置 1A— 1C力も送信される無線タグ 5に関する情報（後述する無線タグ情報)や SINRの測定値に基づ、て、無線タグ 5からの受信信号の SINRと RZW装置 1A— 1Cの対応関係を収集する。 SINR収集部 20は、この SINR と RZW装置 1A— 1Cの対応関係を SINR情報（後述の SINR情報 100)として生成する。

[0024] グルーピング決定部 21は、 SINR収集部 20からの SINR情報に基づいて、各無線タグ 5に対して情報を送信する RZW装置 1A— 1Cを割り当てる。グルーピング決定部 21は、無線タグ 5に対する RZW装置 1A— 1Cの割り当てに関する情報 (割り当て情報）（以下、グルーピング情報という）を生成し通信 IZF部 23、送信タイミング決定部 22に送信する。

[0025] 送信タイミング決定部 22は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報に基づいて、各 RZW装置 1A— 1Cが情報を送信するタイミングを決定する。送信タイミング決定部 22は、決定した送信タイミングに基づいて RZW装置 1A— 1Cに通信許可情報を送信する。

[0026] 通信 IZF部 23は、 RZW装置 1A— 1Cとの間で情報の送受信を行う通信インタフエースである。通信 IZF部 23は、 RZW装置 1A— 1C力も送信される情報を受信するとともに、グルーピング決定部 21で生成されたグルーピング情報や送信タイミング決定部 22からの通信許可情報を RZW装置 1 A— 1Cに送信する。

[0027] つぎに、 RFID通信システムの動作手順にっ、て説明する。図 4は、実施の形態 1 に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチャートである。無線通信制御装置 2は、無線通信制御装置 2が管理する全ての RZW装置 1A— 1Cから、この RZW 装置 1A— 1Cが接続可能な無線タグ 5に関する情報の取得処理を開始する (ステツプ S100)。

[0028] ここで、無線通信制御装置 2が RZW装置 1A— 1Cから情報を取得する処理の詳細について説明する。図 5は、 RZW制御装置が RZW装置から情報を取得する処理の手順を示すフローチャートである。

[0029] 無線通信制御装置 2は、無線通信制御装置 2が管理する N (Nは自然数)個の RZ W装置から情報を収集する。無線通信制御装置 2は、例えば無線通信制御装置 2が管理する 3個の RZW装置 1A— 1C力情報を収集する。まず、無線通信制御装置 2の送信タイミング決定部 22は、 RZW装置 1A— 1Cカゝら情報を取得するための RFI D通信システム内の通信処理の手順に関する情報を初期送信タイミング情報として生成する。

[0030] 初期送信タイミング情報は、例えば次に示す（1)一 (6)の順番で RFID通信システム内の処理を行なうための情報力もなる。 RZW装置 1 Aが無線タグ 5に応答要求情報を送信する（1)。 RZW装置 1A— 1Cが無線タグ 5からの応答情報を集計処理する（2)。 RZW装置 1Bから応答要求情報を送信する（3)。 RZW装置 1A— 1Cが無線タグ 5からの応答情報を集計処理する (4)。 RZW装置 1Cから応答要求情報を送信する（5)。 RZW装置 1A— 1Cが無線タグ 5からの応答情報を集計処理する（6)。

[0031] まず、無線通信制御装置 2は、 i=0に初期化する (ステップ S200)。無線通信制御装置 2は、初期送信タイミング情報に基づいて、 1番目の RZW装置カゝら順番に通信許可情報を送信する。

[0032] 無線通信制御装置 2は、 i(i= 1一 N)番目の RZW装置力も情報を収集した力否かを確認するため iと Nを比較し、 i<Nであるか否かを確認する（ステップ S210)。 i<N である場合 (ステップ S210、 Yes)、無線通信制御装置 2は i番目の RZW装置に通信許可情報を送信し、この i番目の RZW装置に通信許可が与えられる (ステップ S2 20)。例えば、 RZW装置 1Aに通信許可が与えられる。

[0033] RZW装置 1Aが通信許可を与えられると、 RZW装置 1 Aは無線タグ 5に応答要求情報を送信する。そして、各 RZW装置 1A— 1Cは、無線タグ 5の存在を把握するための処理を行なう。 [0034] 図 6は、 RZW装置が無線タグの存在を把握するための処理手順を示すフローチヤートである。 RZW装置 1A— 1Cは、無線タグ 5との間の通信処理の初期化を行なう（ステップ S 300)。

[0035] 通信許可を受信した RZW装置 1 Aの情報作成部 18は、自局の通信範囲内に位置する無線タグ 5の存在を把握 (認識)するため、無線タグ 5に対して応答を要求するための情報 (応答要求情報)を生成する。

[0036] 情報作成部 18で生成された応答要求情報は変調部 12によって変調される。通信許可情報を受信したタイミング制御部 14は応答要求情報を無線タグ 5に送信する (ステツプ S310)。この応答要求情報は、 RZW装置 1A力送信する電波が届く範囲内 (通信範囲内）に位置する全ての無線タグ 5に送信される。

[0037] 無線タグ 5は、 RZW装置 1Aから応答要求情報を受信すると、応答要求情報を送信した RZW装置 1Aに、応答要求情報に対する応答情報を送信する。この応答情報には、自らの無線タグ 5を他の無線タグ 5から識別するための識別番号等が含まれる。

[0038] 無線タグ 5から送信された応答情報は、 RZW装置 1A— 1Cによって受信される (ステツプ S320)。応答情報を受信した復調部 13は応答情報を復調し、復調した応答情報をタグ集計部 15に送信する。タグ集計部 15は、復調部 13で復調された応答情報の解析処理 (集計)を行なヽ無線タグ 5に関する情報を収集する。

[0039] RZW装置 1A— 1Cの SINR測定部 16は、無線タグ 5から応答情報を受信した際の、応答情報の受信信号の SINRの測定を行う。 SINR測定部 16は、 SINRの測定結果を通信 IZF部 17に送信する。

[0040] RZW装置 1A— 1Cは、 RZW装置 1 Aから応答要求情報を受信した全ての無線タグ 5から応答情報を受信したカゝ否かを確認する (ステップ S330)。 RZW装置 1A— 1 Cによる無線タグ 5からの応答が完了した力否かの判断は、所定時間が経過した時点で全ての無線タグ 5からの応答が完了したと判断してもよいし、 1つの無線タグ 5から応答を受信した後、所定の時間内に次の無線タグ 5から応答が無い場合に全ての無線タグ 5からの応答が完了したと判断してもよい。

[0041] RZW装置 1A— 1Cが、 RZW装置 1 Aから応答要求情報を受信した全ての無線タダカも応答情報を受信していない場合は（ステップ S330、 No)、ステップ S320、 S3 30の処理を繰り返す。

[0042] RZW装置 1A— 1Cが、自局の通信範囲内に位置する全ての無線タグ力応答情報を受信すると (ステップ S330、 Yes)、タグ集計部 15は無線タグ 5との通信が完了したことを示す通信完了情報を作成する。通信完了情報は、通信 IZF部 17に送信される。

[0043] タグ集計部 15は、収集した無線タグ情報を無線タグ情報として通信 IZF部 17に送信する。通信 IZF部 17は、タグ集計部 15によって収集された無線タグ情報、 SINR 測定部 16によって測定された SINRの測定結果を無線通信制御装置 2に送信する。また、通信 IZF部 17は、情報作成部 18で作成された通信完了情報を無線通信制御装置 2に送信する (ステップ S340)。

[0044] 無線通信制御装置 2は、 RZW装置 1Aから通信完了情報を受信すると RZW装置 1A力も情報を取得する処理を終了する。無線通信制御装置 2は、 i番目の RZW装置力も通信完了情報を受信した力否かを確認する (ステップ S230)。無線通信制御装置 2は、 i番目の RZW装置力も通信完了情報を受信したことを確認すると、 i=i+ 1にする（ステップ S 240)。

[0045] 無線通信制御装置 2は、 iと Nを比較し、 i<Nである力否かを確認する (ステップ S2 10)。この後、無線通信制御装置 2が i<Nでないことを確認するまでステップ S210 一 S240の処理を繰り返す。ここでは、 RZW装置 1A、 RZW装置 1B、 RZW装置 1 Cに対してステップ S210— S240、ステップ S300— S340の処理を行なう。

[0046] 無線通信制御装置 2が i<Nでないこと（全ての RZW装置 1A— 1Cに通信許可が与えられたこと）を確認すると (ステップ S210、 No)、 RZW装置 1A— 1Cから情報を取得する処理を終了する。

[0047] 無線通信制御装置 2は、各 RZW装置 1A— 1Cから無線タグ情報、 SINRの測定結果を受信すると、 SINR収集部 20は、 RZW装置 1A— 1Cカゝら送信される無線タグ情報、 SINRの測定結果に基づ、て SINR情報 100を作成する（ステップ S110)。

[0048] ここで、 SINR情報について説明する。図 7は、 SINR情報を示す図である。ここでは、 RFID通信システムにおいて RZW装置 1A— 1Cと通信を行う無線タグ 5のタグ番号 (識別 ID)がそれぞれタグ番号 Tl, T2, T3である場合に、 SINR収集部 20によつて生成された SINR情報 100を示している。

[0049] SINR情報 100は、タグ番号 T1一 T3の無線タグ 5から応答情報を受信した際の SI

NRの値 (db)を送信局毎、受信局毎に示している。 SINRは、通信時の信号電力と通信時の干渉電力の比を示している。ここで、 RZW装置間で干渉を起こさない SIN

Rに対しては X印を示して、る。

[0050] RZW装置 1A— 1Cは、無線タグ 5に対して応答要求情報を送信し、 RZW装置 1

A— 1Cは無線タグ 5から応答情報を受信している。このため、 RZW装置 1A (送信局

)カゝらタグ番号力 ST1の無線タグ 5に送信された応答要求情報に対して、 RZW装置 1

A— 1C (受信局）が無線タグ 5 (タグ番号 T1)から応答情報を受信する。

[0051] また、 RZW装置 1B (送信局）からタグ番号力 ST1の無線タグ 5に送信された応答要求情報に対して、 RZW装置 1A— 1C (受信局）が無線タグ 5 (タグ番号 T1)から応答情報を受信する。

[0052] さらに、 RZW装置 1C (送信局）からタグ番号力T1の無線タグ 5に送信された応答要求情報に対して、 RZW装置 1A— 1C (受信局）が無線タグ 5 (タグ番号 T1)カも応答情報を受信する。

[0053] RZW装置 1A— 1Cは、タグ番号 T2, T3の無線タグ 5に対しても同様に応答要求情報を送信し、応答情報を受信する。このため、 1つの送信局から送信された応答情報に対して複数の受信局の SINR収集部 20が応答情報を取得している。

[0054] SINR収集部 20は、 SINR情報 100を作成すると、作成した SINR情報 100をダル一ビング決定部 21に送信する。グルーピング決定部 21は、 SINR情報 100において無線タグ 5毎に SINRの最大値と、この最大値を示す SINRに対応する送信局および受信局を抽出する。ここでは、タグ番号 T1の無線タグ 5に対しては、送信局として R ZW装置 1Aを抽出し、受信局として RZW装置 1Aを抽出する。また、タグ番号 T2の無線タグ 5に対しては、送信局として RZW装置 1Cを抽出し、受信局として RZW装置 1Cを送受信局情報として抽出する。

[0055] グルーピング決定部 21は、抽出した送受信局情報に基づいて、無線タグ 5を送信局毎にグループ分けする（ステップ S 120)。ここでのグルーピング決定部 21は、 RZ W装置 1Aが送信局となる無線タグ 5、 RZW装置 1Bが送信局となる無線タグ 5、 R/ W装置 1Cが送信局となる無線タグ 5に、無線タグ 5をグループ分けする。

[0056] グルーピング決定部 21は、グループ分けされた無線タグ 5のタグ番号等をグルーピング情報として通信 IZF部 23と送信タイミング決定部 22に送信する。通信 IZF部 2 3は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報を RZW装置 1 A— 1Cに送信する。

[0057] 送信タイミング決定部 22は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際のタイミング (送信タイミング)を決定する。ここでの送信タイミング決定部 22は、 RZW装置 1A— 1Cに対応する無線タグ 5毎に送信タイミングを決める (ステップ S130)。

[0058] 送信タイミング決定部 22は、例えば後述の（10)、 (11)の順番によって RFID通信システム内の通信を行なうよう送信タイミングを決定する。 RZW装置 1A (放送局）がタグ番号 T1の無線タグ 5に情報を送信し、 RZW装置 1A (受信局）がこの無線タグ 5 力情報を受信する（10)。 RZW装置 1C (放送局）がタグ番号 T2の無線タグ 5に情報を送信し、 RZW装置 1C (受信局）がこの無線タグ 5から情報を受信する（11)。

[0059] 送信タイミング決定部 22によって決定された送信タイミングは、送信タイミング情報として通信 IZF部 23を介して RZW装置 1A— 1Cに送信される。 RZW装置 1A— 1 Cは、無線通信制御装置 2からグルーピング情報と送信タイミング情報を受信する。

[0060] RZW装置 1A— 1Cの情報作成部 18は、グルーピング情報に基づいて所定の無線タグ 5へ送信する情報を作成する。この無線タグ 5へ送信する情報は、変調部 12 によって変調される。タイミング制御部 14は、変調部 12によって変調された無線タグ 5への情報を、送信タイミング情報に基づ!/、た所定のタイミングで無線タグ 5に送信する（ステップ S 140)。 RZW装置 1A— 1Cはグルーピング情報によって自らが受信局となって!/、な、無線タグ 5からの応答情報に対しては受信処理を行わな、。

[0061] このように、無線通信制御装置 2が RZW装置 1A— 1Cと無線タグ 5の間の通信毎に SINR情報を取得しているので、 RZW装置 1A— 1Cと無線タグ 5の間の通信毎に送信のタイミングを制御することが可能となる。

[0062] なお、本実施の形態 1にお、ては、無線通信制御装置 2がグルーピング決定部 21 と送信タイミング決定部 22を含む構成としたが、無線通信制御装置 2が送信タイミング決定部 22のみを含む構成としてもょ、。

[0063] なお、本実施の形態 1においては、 RFID通信システム 3において、 RZW装置 1A 一 1Cと無線通信制御装置 2を別々の構成としたが、無線通信制御装置 2が有する機能を RZW装置 1A— 1Cが備える構成としてもよい。

[0064] なお、本実施の形態 1にお、ては、 RFID通信システム 3の RZW装置が 3つの RZ W装置 1A— 1C力なる構成とした力 RFID通信システム 3の RZW装置が 2つまたは 4つ以上力なる構成としてもよ、。

[0065] このように実施の形態 1によれば、 RZW装置 1A— 1Cが無線タグ 5に情報を送信するタイミングを制御するので、 RZW装置 1A— 1Cが複数の無線タグ 5と通信を行う際に、 RZW装置 1A— 1C間の通信の干渉を回避することが可能となる。したがって、複数の RZW装置によって広範囲のサービスエリアで RFID通信システムを構築することが可能となる。また、グルーピング決定部 21が送受信局情報に基づいて無線タグ 5を送信局毎にグループ分けするので、信号電力の弱!、無線タグ 5に対する RZ W装置 1A— 1Cとの通信を省略することが可能となる。したがって、 RZW装置 1A— 1Cと無線タグ 5との間の通信効率を向上させることが可能となる。

[0066] 実施の形態 2.

図 1、図 7— 10に従ってこの発明の実施の形態 2について説明する。本実施の形態 2においては、 RZW装置 1A— 1C間の通信の干渉が回避できる場合に、複数の R ZW装置力も無線タグ 5へ同時に情報を送信するよう送信タイミングを決定する。また、RZW装置 1A— 1C間の通信の干渉を回避できるよう RZW装置 1A— 1Cから無線タグ 5への送信電力を制御する。

[0067] 図 8は実施の形態 2に係る RZW装置の構成を示すブロック図であり、図 9は実施の形態 2に係る RZW制御装置の構成を示すブロック図である。図 8、図 9の各構成要素のうち図 2、図 3に示す実施の形態 1の RZW装置 1 A— 1 Cや無線通信制御装置 2と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。

[0068] 図 8に示すように RZW装置 1Aは、アンテナ 11、変調部 12、復調部 13、タイミング制御部 14、タグ集計部 15、 SINR測定部 16、通信 iZF部 17、情報作成部 18、送信電力制御部 31からなる。送信電力制御部 31は、無線通信制御装置 2から受信した情報 (後述する送信電力情報）に基づいて、無線タグ 5へ送信する RF信号の送信電力を制御する。

[0069] 図 9に示すように無線通信制御装置 2は、 SINR収集部 20、グルーピング決定部 2 1、送信タイミング決定部 22、通信 IZF部 23、送信電力決定部 41、干渉条件解析部 (干渉情報抽出部) 42からなる。

[0070] 干渉条件解析部 42は、 SINR収集部 20からの SINR情報 100に基づいて、 RZW 装置 1A— 1C間の通信の干渉を解析する。干渉条件解析部 42は、 RZW装置 1A 一 1C間の通信の干渉の解析結果をグルーピング決定部 21、送信タイミング決定部 22、送信電力決定部 41に送信する。

[0071] 送信電力決定部 41は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報、干渉条件解析部 42の解析結果に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際の送信電力を決定する。

[0072] 本実施の形態 2における送信タイミング決定部 22は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報、干渉条件解析部 42の解析結果に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際の送信タイミングを決定する。

[0073] 図 10は、実施の形態 2に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチャートである。無線通信制御装置 2は、無線通信制御装置 2が管理する全ての RZW装置 1A— 1Cから、この RZW装置 1A— 1Cが接続可能な無線タグ 5に関する情報の取得処理を開始する (ステップ S400)。ここでの無線通信制御装置 2は、図 5、図 6に示す実施の形態 1と同様の処理によって RZW装置 1A— 1C力情報を取得するため、その説明は省略する。

[0074] 無線通信制御装置 2の SINR収集部 20は、 RZW装置 1A— 1Cから SINRを収集し、 SINR情報 100を作成する（ステップ S410)。無線通信制御装置 2の SINR収集部 20は、 SINR情報 100を収集すると、収集した SINR情報 100をグルーピング決定部 21と干渉条件解析部 42に送信する。

[0075] 図 7に示す SINR情報においては、タグ番号 T1の無線タグ 5に対しては、送信局として RZW装置 1Aを抽出し、受信局として RZW装置 1Aを抽出する。また、タグ番号 T2の無線タグ 5に対しては、送信局として RZW装置 1Cを抽出し、受信局として R ZW装置 1Cを抽出する。

[0076] 干渉条件解析部 42は、 SINR収集部 20からの SINR情報 100に基づいて、 RZW 装置間の通信の干渉を解析する（第 1の組合せ情報を抽出する)。例えば、タグ番号 T1の無線タグ 5と RZW装置間における通信と、タグ番号 T2の無線タグ 5と RZW装置間における通信とが干渉を生じさせる力否かを解析する。

[0077] ここでは、タグ番号 T1の無線タグ 5は送信局が RZW装置 1Aで受信局が RZW装置 1Aであり、 SINRの値は 30. O (dB)である。一方、タグ番号 T1の無線タグ 5に対して送信局が RZW装置 1Cで受信局が RZW装置 1Aの場合は干渉が発生しない。

[0078] また、タグ番号 T2の無線タグ 5は送信局が RZW装置 1Cで受信局力 ¾ZW装置 1 Cであり、 SINRの値は 31. 0 (dB)である。一方、タグ番号 T2の無線タグ 5に対して送信局が RZW装置 1Aで受信局が RZW装置 1Cの場合は干渉が発生しない。

[0079] したがって、 RZW装置 1A力タグ番号 T1の無線タグ 5への送信と、 RZW装置 1 C力タグ番号 T2の無線タグ 5への送信は、同時に行なっても干渉を生じさせない。これにより、干渉条件解析部 42は、 RZW装置 1 Aカゝらタグ番号 T1の無線タグ 5への送信と、 RZW装置 1Cカゝらタグ番号 T2の無線タグ 5への送信を同時に行なうことが可能であると判断する。

[0080] また、干渉条件解析部 42が RZW装置と無線タグ 5との間の通信において干渉が生じると判断した場合、干渉条件解析部 42は SINR情報 100と最低受信感度に関する情報に基づいて、 RZW装置の送信電力を下げることによって干渉が回避できるか否かを判断する。最低受信感度は信号を受信する時の最低の SINRであり予め干渉条件解析部 42に設定しておく。干渉条件解析部 42は、 RZW装置から無線タグ 5への送信で干渉の回避が可能な RZW装置と無線タグ 5の組合せ (第 2の組合せ情報）を抽出する。

[0081] 干渉条件解析部 42は、 RZW装置間の通信の干渉の解析結果をグルーピング決定部 21、送信タイミング決定部 22、送信電力決定部 41に送信する。グルーピング決定部 21は、干渉条件解析部 24が抽出した送受信局情報と、干渉条件解析部 24が解析した干渉の解析結果に基づいて、無線タグ 5を送信局毎にグループ分けする（ステップ S420)。

[0082] グルーピング決定部 21は、グループ分けされた無線タグ 5をグルーピング情報として通信 IZF部 23、送信タイミング決定部 22、送信電力決定部 41に送信する。通信 I ZF部 23は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報を RZW装置 1A— 1C に送信する。

[0083] 送信タイミング決定部 22は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報、干渉条件解析部 42からの干渉の解析結果に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際のタイミングを決定する。（ステップ S430)。

[0084] 送信電力決定部 41は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報、干渉条件解析部 42からの干渉の解析結果に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際の送信電力を決定する。（ステップ S440)。

[0085] 送信タイミング決定部 22によって決定された送信タイミングと送信電力決定部 41によって決定された送信電力は、送信タイミング情報、送信電力情報として通信 IZF部 23を介して RZW装置 1A— 1Cに送信される。

[0086] RZW装置 1A— 1Cは、無線通信制御装置 2からグルーピング情報、送信タイミング情報、送信電力情報を受信する。 RZW装置 1A— 1Cの情報作成部 18は、ダル一ビング情報に基づ、て所定の無線タグ 5へ送信する情報を作成する。この無線タグ 5への情報は、変調部 12によって変調される。

[0087] 変調部 12によって変調された無線タグ 5への情報は、タイミング制御部 14、送信電力制御部 31を介して無線タグ 5に送信される。このとき、タイミング制御部 14では、無線タグ 5への情報を送信タイミング情報に基づいた所定の送信タイミングで送信するよう制御し、送信電力制御部 31では無線タグ 5への情報を送信電力情報に基づ、た所定の電力で送信するよう制御する (ステップ S450)。

[0088] このように実施の形態 2によれば、 RZW装置 1A— 1C間の通信の干渉の解析結果に基づいて RZW装置 1A— 1Cによる送信タイミング、送信電力を制御するので、 RZW装置 1A— 1Cが複数の無線タグ 5と通信を行う際に、 RZW装置間の通信の干渉が生じない通信を同時に行うことが可能となる。 [0089] 実施の形態 3.

図 1、図 7、図 11一 13に従ってこの発明の実施の形態 3について説明する。本実施の形態 3においては、無線通信制御装置 2が RZW装置 1A— 1C力もの復調信号をダイバーシチ合成する。

[0090] 図 11は実施の形態 3に係る RZW装置の構成を示すブロック図であり、図 12は実施の形態 3に係る RZW制御装置の構成を示すブロック図である。図 11、図 12の各構成要素のうち図 2、図 3に示す実施の形態 1の RZW装置 1Aや無線通信制御装置 2と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。図 11に示すように RZW装置 1Aは、アンテナ 11、変調部 12、復調部 13、タイミング制御部 14、 SINR測定部 16、通信 iZF部 17、情報作成部 18からなる。

[0091] 図 12に示すように無線通信制御装置 2は、 SINR収集部 20、グルーピング決定部 21、送信タイミング決定部 22、通信 IZF部 23、受信信号合成部 (信号合成部) 43からなる。受信信号合成部 43は、 RZW装置 1A— 1Cカゝら送信される復調信号をダイバーシチ合成する。受信信号合成部 43は、 SINR収集部 20で収集された SINR情報に基づいて、ダイバーシチ合成をする際に復調信号に所定の重み付けを行う。受信信号合成部 43は、ダイバーシチ合成した復調信号を、タグ集計部 15を介してダル一ビング決定部 21に送信する。

[0092] 図 13は、実施の形態 3に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチャートである。無線通信制御装置 2は、無線通信制御装置 2が管理する全ての RZW装置 1A— 1Cから、この RZW装置 1A— 1Cが接続可能な無線タグ 5に関する情報の取得処理を開始する (ステップ S500)。ここでの無線通信制御装置 2は、図 5、図 6に示す実施の形態 1と同様の処理によって RZW装置 1A— 1C力情報を取得するため、その説明は省略する。

[0093] 無線通信制御装置 2の SINR収集部 20は、 SINR情報 100を作成する (ステップ S 510)。 SINR収集部 20は、 SINR情報 100を収集すると、収集した SINR情報 100 を、受信信号合成部 43、グルーピング決定部 21に送信する。

[0094] 無線通信制御装置 2の受信信号合成部 43は、 RZW装置 1 Aの復調部 13によって復調された復調信号を RZW装置 1Aから受信する。無線通信制御装置 2の受信信号合成部 43は、 RZW装置 1 A力ゝらの復調信号をダイバーシチ合成する (ステップ S 520)。このとき、受信信号合成部 43は、 SINR情報 100に基づいて復調信号に所定の重み付けを行い、復調信号をダイバーシチ合成してもよい。無線通信制御装置 2の受信信号合成部 43は、合成した復調信号を受信情報としてタグ集計部 15に送信する。タグ集計部 15は、

[0095] タグ集計部 15は、受信信号合成部 43で合成された復調信号 (受信情報)の解析処理を行ない、無線タグ情報を収集する。タグ集計部 15は、収集した無線タグ情報をグルーピング決定部 21に送信する。

[0096] グルーピング決定部 21は、 SINR収集部 20からの SINR情報 100、受信信号合成部 43からの受信情報に基づ、て送受信局情報を抽出する。グルーピング決定部 21 は、抽出した送受信局情報に基づいて、無線タグ 5を送信局毎にグループ分けする（ステップ S 530)。

[0097] この後、無線通信制御装置 2は、実施の形態 1と同様の処理によって送信タイミング情報を作成する。グルーピング決定部 21は、グループ分けされた無線タグ 5をダル一ビング情報として通信 IZF部 23と送信タイミング決定部 22に送信する。通信 IZF 部 23は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報を RZW装置 1A— 1Cに送信する。

[0098] 送信タイミング決定部 22は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際のタイミング (送信タイミング)を決定する (ステップ S540)。送信タイミング決定部 22によって決定された送信タイミングは、送信タイミング情報として通信 I/F部 23を介して RZW装置 1A 一 1Cに送信される。 RZW装置 1A— 1Cは、無線通信制御装置 2からグルーピング情報と送信タイミング情報を受信する。

[0099] RZW装置 1A— 1Cの情報作成部 18は、グルーピング情報に基づいて各無線タグ 5へ送信する情報を作成する。この無線タグ 5への情報は、変調部 12によって変調される。タイミング制御部 14は、変調部 12によって変調された無線タグ 5への情報を、送信タイミング情報に基づ!/、た所定のタイミングで無線タグ 5に送信する (ステップ S5 50)。このように、無線通信制御装置 2が受信信号合成部 43を備えるので、 RZW装置 1A— 1C力も送信される復調信号のダイバーシチ合成を行なうことが可能となる。

[0100] このように、実施の形態 3によれば、 RZW装置 1A— 1Cから送信される復調信号をダイバーシチ合成することができるので、無線タグ 5から送信される信号に対する復調特性を向上させることが可能となる。したがって、 RZW装置 1A— 1Cが多数の無線タグ 5と通信を行うことが可能となり、 RZW装置 1 A— 1C間における通信の干渉の回避処理を効率良く行なうことが可能となる。

[0101] 実施の形態 4.

図 1、図 7、図 14、図 16に従ってこの発明の実施の形態 4について説明する。本実施の形態 4においては、 RZW装置 1A— 1Cが複数の無線タグ 5と通信を行う際に、 RZW装置 1A— 1C間の通信の干渉を回避するよう、無線通信制御装置 2が RZW 装置 1A— 1C力無線タグ 5への情報の送信キャリアの位相を制御する。

[0102] 図 14は実施の形態 4に係る RZW装置の構成を示すブロック図であり、図 15は実施の形態 4に係る RZW制御装置の構成を示すブロック図である。図 14、図 15の各構成要素のうち図 2、図 3に示す実施の形態 1の RZW装置 1Aや無線通信制御装置 2と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。

[0103] 図 14に示すように RZW装置 1Aは、アンテナ 11、変調部 12、復調部 13、タイミング制御部 14、タグ集計部 15、 SINR測定部 16、通信 iZF部 17、情報作成部 18、キャリア制御部 (位相制御部） 50からなる。キャリア制御部 50は、無線通信制御装置 2 力も受信した情報 (後述するキャリア制御情報）に基づいて、無線タグ 5へ送信するキャリアの位相を制御する。

[0104] 図 15に示すように無線通信制御装置 2は、 SINR収集部 20、グルーピング決定部 21、送信タイミング決定部 22、通信 IZF部 23、キャリア位相決定部 53からなる。キヤリア位相決定部 53は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報に基づ、て、 RZW装置 1A— 1Cが情報を送信する際の符号拡散を決定する。キャリア位相決定部 53は、決定した符号拡散をキャリア制御情報として RZW装置 1A— 1Cに送信する。 [0105] 図 16は、送信キャリアの位相制御を説明するための図である。図 16においては、 R ZW装置 1A— 1Cが送信する情報のシンボルレート、 RZW装置 1Aのキャリア位相、 RZW装置 1Bのキャリア位相を示している。

[0106] RZW装置 1Aと RZW装置 1Bの通信が干渉しないよう RZW装置 1Aのキャリア位相、 RZW装置 1Bのキャリア位相を、シンボルレートに対して所定の速度以上で符号拡散を行う (RZW装置 1A, 1Bが送信キャリアの位相を制御する)。拡散チップ数が少ない場合は、直交符号を用いて複数の RZW装置 1A— 1Cの送信タイミングを同期させる。

[0107] 図 17は、実施の形態 4に係る RFID通信システムの動作手順を示すフローチャートである。無線通信制御装置 2は、無線通信制御装置 2が管理する全ての RZW装置 1A— 1Cから、この RZW装置 1A— 1Cが接続可能な無線タグ 5に関する情報の取得処理を開始する (ステップ S600)。

[0108] 無線通信制御装置 2のキャリア位相決定部 53は、 RZW装置 1A— 1Cから情報を収集するため、 RZW装置 1 A— 1 Cに対して図 17に示すシンボルレートに対して所定の速度以上で符号拡散を行わせるための指示情報 (キャリア制御情報)を作成する。

[0109] キャリア位相決定部 53は、例えば RFID通信システム 3内の干渉を回避するため符号分割多重送信や直交符号によって符号拡散を行うようキャリア制御情報を作成する。このキャリア制御情報は、 RZW装置 1A— 1Cに送信される。

[0110] RZW装置 1A— 1Cのキャリア制御部 50は、キャリア制御情報に基づいて無線タグ

5に応答要求情報を送信する。 RZW装置 1A— 1Cは、無線タグ 5から送信された応答情報を受信し無線タグ情報を収集する。

[0111] RZW装置 1A— 1Cの SINR測定部 16は、無線タグ 5から応答情報を受信した際の、応答情報の受信信号の SINRの測定を行う。 RZW装置 1A— 1Cで収集された無線タグ情報と SINRは無線通信制御装置 2に送信される。

[0112] 無線通信制御装置 2の SINR収集部 20は、無線タグ情報と SINRに基づ、て、 SI

NR情報 100を作成し (ステップ S 610)、作成した SINR情報 100をグルーピング決定部 21に送信する。 [0113] グルーピング決定部 21は、 SINR情報に基づいて送受信局情報を抽出し、抽出した送受信局情報に基づ、て無線タグ 5を送信局毎にグルーピングする (ステップ S62 0)。グルーピング決定部 21は、使用可能な拡散符号の数に応じて無線タグ 5のダル一ビングを行う。

[0114] グルーピング決定部 21は、グループ分けされた無線タグ 5をグルーピング情報として通信 IZF部 23、送信タイミング決定部 22、キャリア位相決定部 53に送信する。通信 I/F部 23は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報を RZW装置 1A— 1Cに送信する。

[0115] 送信タイミング決定部 22は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際のタイミング (送信タイミング)を決定する (ステップ S630)。送信タイミング決定部 22によって決定された送信タイミングは、送信タイミング情報として通信 I/F部 23を介して RZW装置 1A 一 1Cに送信される。

[0116] キャリア位相決定部 53は、グルーピング決定部 21からのグルーピング情報に基づいて、 RZW装置 1A— 1Cが各無線タグ 5に情報を送信する際の送信キャリアの位相を決定する (ステップ S640)。

[0117] キャリア位相決定部 53は、例えば通信可能な範囲が重なることによって通信の干渉が引き起こされる可能性のある複数の RZW装置 1A— 1Cの送信キャリアの位相を決定し、決定した送信キャリアの位相に基づ！、てキャリア制御情報を作成する。

[0118] RZW装置 1A— 1Cは、無線通信制御装置 2からグルーピング情報、送信タイミング情報、キャリア制御情報を受信する。 RZW装置 1A— 1Cの情報作成部 18は、グルービング情報に基づ、て各無線タグ 5へ送信する情報を作成する。この無線タグ 5 への情報は、変調部 12によって変調される。タイミング制御部 14は、変調部 12によつて変調された無線タグ 5への情報を、送信タイミング情報に基づ!/、た所定のタイミングで無線タグ 5に送信するよう制御する。キャリア制御部 50は、変調部 12によって変調された無線タグ 5へ送信する情報に対し、キャリア制御情報に基づいて送信キヤリァの位相を制御し、無線タグ 5に送信する (ステップ S650)。

[0119] このように実施の形態 4によれば、 RZW装置 1A— 1Cの通信エリアが重なる場合であっても、 RZW装置 1A— 1Cの送信キャリアの位相を制御するので、 RZW装置 1A— 1Cと複数の無線タグ 5との間の通信において同時通信を行うことが可能となる。また、 RZW装置 1A— 1Cが接続可能な無線タグ 5に関する情報を取得する際にも RZW装置 1A— 1Cと複数の無線タグ 5との間の通信において同時通信を行うことが可能となる。したがって、 RFID通信システム 3における通信処理の効率が向上する。産業上の利用可能性

以上のように、本発明に力かる無線通信制御装置および無線通信システムは、複数の無線タグとの通信に適して、る。

Claims

請求の範囲

[1] 複数の無線タグに読み出しおよび書込みを行なう複数のリード Zライト装置の制御を行なう無線通信制御装置にお、て、

前記リード Zライト装置が前記無線タグから受信した受信信号の干渉に関する干渉情報を前記リード Zライト装置から収集する収集部と、

前記収集部によって収集された干渉情報に基づいて、前記リード Zライト装置が前記無線タグに情報を送信する送信タイミングを決定するタイミング決定部と、

を備え、

前記リード Zライト装置は、前記タイミング決定部で決定した送信タイミングに基づ、て、前記無線タグに情報を送信することを特徴とする無線通信制御装置。

[2] 前記収集部によって収集された干渉情報に基づ、て、夫々の前記無線タグに対して情報を送信するリード Zライト装置の割り当ておよび夫々の前記無線タグから情報を受信するリード Zライト装置の割り当てを、割り当て情報として作成する割り当て部をさらに備え、

前記リード Zライト装置は、前記割り当て部で作成された割り当て情報に基づいて、所定の無線タグに情報を送信することを特徴とする請求項 1に記載の無線通信制御装置。

[3] 複数の前記リード Zライト装置から複数の前記無線タグへの情報の送信処理を行つた際に、前記リード Zライト装置間で通信の干渉が発生しない前記リード Zライト装置と前記無線タグとの組合わせを第 1の組合わせ情報として、前記収集部によって収集された干渉情報に基づいて抽出する干渉情報抽出部をさらに備え、

前記タイミング決定部は、前記干渉情報抽出部が抽出した前記第 1の組合わせ情報に基づいて、前記リード Zライト装置が前記無線タグに情報を送信する送信タイミングを決定することを特徴とする請求項 1に記載の無線通信制御装置。

[4] 前記リード Zライト装置が前記無線タグに情報を送信する際の前記リード Zライト装置の送信電力を決定する送信電力決定部をさらに備え、

前記干渉情報抽出部は、

複数の前記リード Zライト装置から複数の前記無線タグへの情報の送信処理を行つた際に、前記リード Zライト装置間で通信の干渉が発生する前記リード Zライト装置と前記無線タグとの組合わせにお、て、前記リード Zライト装置から前記無線タグへの情報の送信の際の送信電力を制御することによって前記リード Zライト装置間の通信の干渉を回避できる前記リード Zライト装置と前記無線タグとの組合わせを第 2の組合わせ情報として、前記収集部によって収集された干渉情報に基づいて抽出し、前記送信電力決定部は、

前記干渉情報抽出部によって抽出された第 2の組合わせ情報に基づいて、前記リード Zライト装置の送信電力を決定することを特徴とする請求項 3に記載の無線通信制御装置。

[5] 前記干渉情報抽出部は、

複数の前記リード Zライト装置から複数の前記無線タグへの情報の送信処理を行つた際に、前記リード Zライト装置間で通信の干渉が発生する前記リード Zライト装置と前記無線タグとの組合わせにお、て、前記リード Zライト装置から前記無線タグへの情報の送信の際の送信電力を制御することによって前記リード Zライト装置間の通信の干渉を回避できる前記リード Zライト装置と前記無線タグとの組合わせを第 2の組合わせ情報として、前記収集部によって収集された干渉情報に基づいて抽出し、前記タイミング決定部は、

前記干渉情報抽出部によって抽出された第 2の組合わせ情報に基づいて、前記リード Zライト装置が前記無線タグに情報を送信する送信タイミングを決定することを特徴とする請求項 3に記載の無線通信制御装置。

[6] 前記リード Zライト装置が前記無線タグから受信した受信信号をダイバーシチ合成する信号合成部をさらに備えることを特徴とする請求項 1に記載の無線通信制御装置。

[7] 前記リード Zライト装置が送信する送信キャリアの位相を制御する位相制御部をさらに備えることを特徴とする請求項 1に記載の無線通信制御装置。

[8] 複数の無線タグ、前記無線タグに読み出しおよび書込みを行なう複数のリード Zライト装置および前記リード Zライト装置の通信処理を制御する無線通信制御装置からなる無線通信システムにお、て、前記リード Zライト装置は、

前記無線タグから受信した受信信号の干渉に関する干渉情報を取得する干渉情報取得部と、

前記無線通信制御装置からの制御指示に基づいて前記無線タグとの通信処理を行なう通信制御部と、

を備え、

前記無線通信制御装置は、

前記干渉情報取得部が取得した前記干渉情報を、複数の前記リード Zライト装置から収集する収集部と、

前記収集部によって収集された干渉情報に基づいて、前記リード Zライト装置が前記無線タグに情報を送信するタイミングを、前記リード Zライト装置に対する制御指示として決定するタイミング決定部と、

を備え、

前記通信制御部は、前記タイミング決定部で決定した前記制御情報に基づ!/、て前記無線タグに情報を送信することを特徴とする無線通信システム。