WO2006006483A1

WO2006006483A1 - ディスク装置

Info

Publication number: WO2006006483A1
Application number: PCT/JP2005/012548
Authority: WO
Inventors: Eiji Hoshinaka; Hitoshi Ueno; Yukinari Makisaka; Youichi Konno
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2004-07-09
Filing date: 2005-07-07
Publication date: 2006-01-19
Also published as: JPWO2006006483A1

Abstract

　ケース体１０内において揺動支点を中心に揺動可能に配設された台座部２１を設け、この台座部２１に光ディスク１を回転可能に軸支するターンテーブル２３を設ける。ケース体１０は台座部２１と対向する天板部材１２を有し、この天板部材１２は、ターンテーブル２３と対向する部分において台座部２１が天板部材１２側に向けて揺動されて光ディスク１が当接する際に光ディスク１を略均等な力で受けるチャック用当接部１６Ａを有する。そのため、揺動した台座部２１に設けられたターンテーブル２３が天板部材１２との間で光ディスク１をチャックする際に、光ディスク１の軸孔１Ａの周縁部をチャック用当接部１６Ａが均等な力で受けることになる。

Description

明細書

ディスク装置

技術分野

[0001] 本発明は、ディスク状記録媒体が出し入れされる開口部がケース体に形成され、このケース体内において揺動支点を中心に揺動自在に台座部が配設され、この台座部にディスク状記録媒体を回転可能に軸支する軸支部が設けられたディスク装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、この種のディスク装置として、ディスク状記録媒体が利用者により所定位置まで挿入されると、自動的にディスク状記録媒体を所定の処理位置まで搬送する、いわゆるスロットインタイプのディスク装置が知られて!/、る。

このスロットインタイプのディスク装置は、利用者によりディスク状記録媒体の挿入を常時可能とするため、情報処理時にディスク状記録媒体を回転させるために軸支する軸支部が、情報処理時の位置から後退して、挿入されるディスク状記録媒体が軸支部に接触しない構成が採られている。そして、挿入されて所定の位置まで搬入された時点で、軸支部が情報処理時の位置に移動させてディスク状記録媒体を軸支する

[0003] このスロットインタイプのディスク装置として、例えば、図 1A,図 1Bに示されるような構成が知られている。この図 1A,図 1Bに示される従来のディスク装置は、ディスク状記録媒体として、例えば光ディスク 1が挿入されるスリット状の開口部 100Aが形成されたケース体 100を備えている。このケース体 100内には、基端部側を揺動支点として揺動可能とした台座部 101が配設されてヽる。

この台座部 101には、その先端部側に配設された図示しないスピンドルモータと、光ディスク 1を着脱可能に軸支しスピンドルモータの駆動にて回転する軸支部 102と、光ディスク 1に記録された情報を読み取る読取処理や情報を記録する記録処理などを実施する図示しな、ピックアップと、このピックアップを光ディスク 1の径方向で移動させる図示しない処理移動手段と、が配設されている。軸支部 102は、光ディスク 1を係止するための複数の爪 102Aが短寸円柱状の本体 102Bの周面から出没自在に設けられたターンテーブルである。

[0004] そして、台座部 101は、図 1Aに示される通り、光ディスク 1が開口部 100Aから挿入される際には、ケース体 100の天板 100Bと最も離れた位置で待機している。光ディスク 1が開口部 100Aからケース体 100の内部において天板 100Bと略平行であって所定の位置に収納された際には、天板 100Bに向けて揺動し、光ディスク 1と略平行となった状態で光ディスク 1の軸孔 1Aに軸支部 102が挿入される。さらに、図 1Bに示される通り、台座部 101が揺動し続けて先端部が上方となるまで傾くと、天板 100Bと軸支部 102とで光ディスク 1をチャックする。なお、図 1A,図 1Bにおいては、内容をわ力りやすくするため、台座部 101の基端部力も先端部へ向力長さ方向と、光ディスク 1の挿入方向とを一致させて図示している力実際は、これらの方向は異なる。発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] このタイプのディスク装置では、天板 100Bと軸支部 102とで光ディスク 1をチャックする際に、天板 100Bの反力を利用している力従来では、天板 100Bに光ディスク 1 が当接している状態では、天板 100Bに対して軸支部 102の先端面及び光ディスク 1 が傾いているため、台座部 101で揺動される軸支部 102の力を光ディスク 1に確実に伝達することができず、天板 100Bの反力を十分に利用できないという問題点が一例として挙げられる。そのため、光ディスク 1が軸支部 102に確実に軸支されないで、光ディスク 1が空回りする虞れも生じる。

[0006] 本発明は、上述したような実情などに鑑みて、天板部材の反力を十分に利用してディスク状記録媒体を軸支部に確実に軸支させることができるディスク装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明のディスク装置は、ディスク状記録媒体が出し入れされる開口部を形成したケース体と、このケース体内において揺動支点を中心に揺動可能に配設され前記デイスク状記録媒体を回転可能に軸支する軸支部が設けられた台座部とを備え、前記ケース体は、前記台座部と対向する天板部材を有し、この天板部材は、前記軸支部と対向する部分において、前記台座部が前記天板部材側に向けて揺動されて前記ディスク状記録媒体が当接する際に前記ディスク状記録媒体を略均等な力で受けるチャック用当接部を有することを特徴とする。

[0008] 本発明のディスク装置は、ディスク状記録媒体が出し入れされる開口部を形成したケース体と、このケース体内において揺動支点を中心に揺動可能に配設され前記デイスク状記録媒体を回転可能に軸支する軸支部が設けられた台座部とを備え、この台座部は、前記揺動支点がある基端部側より先端部側が前記天板部材に近接するように前記天板部材側に向けて揺動可能とされ、前記ケース体は、前記台座部と対向する天板部材を有し、この天板部材は、前記軸支部と対向する部分において、前記台座部が前記天板部材側に向けて揺動されて前記ディスク状記録媒体が当接する際に前記ディスク状記録媒体を受ける突起部を有し、この突起部は前記基端部側から前記先端部側にかけて前記天板部材からの寸法が小さくなるテーパ面が形成されていることを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1A]従来技術に係るディスク装置の待機状態を示す断面図である。

[図 1B]従来技術に係るディスク装置のチャック状態を示す断面図である。

[図 2]本発明の一実施形態に係るディスク装置の概略構成を示す一部を切り欠いた平面図である。

[図 3]天板部材を裏面側から見た底面図である。

[図 4A]図 3の A— A線断面図である。

[図 4B]図 3の B— B線断面図である。

[図 5]本発明の変形例を示す断面図である。

[図 6]本発明の異なる変形例を示す断面図である。

符号の説明

[0010] 1…光ディスク (ディスク状記録媒体）

1A…軸孔

10…ケース体

12· ··天板部材 16…突起部

16A…チャック用当接部

16C…テーパ面

21…台座部

23· ··ターンテーブル (軸支部）

116…チャック用当接部

216…チャック用当接部

発明を実施するための最良の形態

[0011] 以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。

本実施形態では、ディスク状記録媒体として、情報の読み出しあるいは記録のみでもよい。さらに、ディスク状記録媒体としては、光ディスクに限らず、磁気ディスク、光磁気ディスクなどのいずれのディスク状記録媒体を対象とすることができる。また、例えば携帯型のパーソナルコンピュータなどの電気機器に装着されるいわゆる薄型のスロットインタイプで例示するが、例えばゲーム機や映像データの録画などの記録や再生のための処理をする再生装置などの単体の構成としてもよぐ薄型の構成に限られない。

[0012] (ディスク装置の構成）

図 2及び図 3において、本実施形態のディスク装置は、例えば携帯型のパーソナルコンピュータ等の電気機器に装着される、わゆる薄型のスロットインタイプである。このディスク装置は、着脱可能に装着されるディスク状記録媒体としての円板状の光デイスク 1における少なくとも一面に設けられた図示しない記録面に記録された情報を読み出す情報処理である読取処理や記録面へ各種情報を記録する情報処理である記録処理をする。

ディスク装置は、例えば金属製で内部空間を有する略箱形状のケース体 10を備えて構成されている。

このケース体 10は、その底部に配置されるケース本体 11と、その頂部に配置される略板状の天板部材 12と、これらのケース本体 11及び天板部材 12との間に形成された一側面矩形状の開放部に設けられたィ匕粧板 13と、を備えている。ケース本体 11及び天板部材 12は、それぞれ、例えば、板金、合成樹脂等の適宜な材料で一体に形成されて、る。

化粧板 13は、例えば合成樹脂にて細長板状に形成されており、その中心部分に長手方向に沿ってスリット状に設けられた開口部（図示せず）が形成されている。この開口部から光ディスク 1が出し入れ自在とされる。

[0013] ケース体 10内には、いわゆるトラバースメカと称されるディスク処理部 20と、光ディスク 1を搬送する搬送手段 30と、図示しない制御回路部とが設けられている。

ディスク処理部 20は、例えば金属板にて平面視で扁平八角形状に形成された略板状の台座部 21を有している。

この台座部 21には、周縁近傍である長手方向の一端側に位置して、ディスク回転駆動手段 22が配設されている。このディスク回転駆動手段 22は、図示しないスピンドルモータと、このスピンドルモータの出力軸に一体的に設けられたターンテーブル 23 とを備えている。スピンドルモータは、制御回路部に制御可能に接続され、制御回路部から供給される電力により駆動する。

ターンテープノレ 23は、光ディスク 1の中心に開口形成された軸孔 1 Aに嵌挿して軸支する略円柱状の回転軸 23Aと、この回転軸 23Aの外周面にフランジ状に突設され光ディスク 1の軸孔 1Aの周縁が載置されて支持する鍔部 23Bとを備えた軸支部である。回転軸 23Aには、その外周部分に光ディスク 1の軸孔 1Aを係止するための爪部 23 A1が出没自在に設けられている。そして、ターンテーブル 23は、スピンドルモータにより、軸支する光ディスク 1とともに回転する。

[0014] 台座部 21には情報処理部 24が配設されている。この情報処理部 24は、図示しな Vヽ一対のガイドシャフト間に架橋する状態に支持されて!、るとともに、図示しな!、移動機構で情報処理部 24をターンテーブル 23に対して近接離隔させる。

情報処理部 24は、図示しない光源と、この光源力もの光を収束するレンズ 25Aと、光ディスク 1で反射された出射光を検出する図示しない光センサとを有するピックアツプ 25を備えている。

このピックアップ 25は、制御回路部に信号を送受信可能に接続され、制御回路部の制御により、光ディスク 1の記録面に記録された各種情報を読み取って出力回路部へ出力する読取処理や、制御回路部からの各種情報を記録面に記録する記録処理を実施する。

台座部 21には、カバー体 21Aがー体的に取り付けられている。このカバー体 21A には、ピックアップ 25の移動経路及びターンテーブル 23の位置に対応して台座部 2 1の長手方向に沿って長手状の処理開口部が略中央に切欠形成されている。

[0015] 台座部 21は、その他端部、つまり、ディスク回転駆動手段 22が配設された一端側側とは反対側の基端部を揺動支点とし、かつ、ディスク回転駆動手段 22側の一端部を揺動先端としてケース体 10の内部に揺動可能に配置されている。この場合、台座部 21は、その基端部側がケース本体 11の底面部より離れて配置されており、その揺動先端は、光ディスク 1が挿入'排出する際の待機時では、ケース本体 11の底面部に近接するように傾斜しており、情報処理部 24の作動時では、ケース本体 11と略平行となり、光ディスク 1を天板部材 12との間でクランプ (チャック)する際には、天板部材 12側に近接するように傾斜している（図 4A,図 4B参照)。ここで、揺動とは、台座部 21の基端側を回動中心として固定し、先端側のみを移動させる場合だけでなぐ台座部 21の基端側も若干移動し、先端側を移動させる場合も含むものである。

台座部 21を揺動する駆動部 40がケース体 10の内部に設けられている。この駆動部 40は、例えば制御回路部に動作制御される図示しないモータと、このモータの駆動により移動する移動カム 41とを備えている。移動カム 41は、台座部 21に外方に向けて突設された係合爪 21Bに係合するとともにモータに係合し、モータの駆動により移動されて台座部 21を揺動させる。

[0016] 搬送手段 30は、ケース体 10に配設された、例えば制御回路部に動作制御される図示しない搬送モータと、この搬送モータの駆動により連動するリンク機構部 31と、搬入検出手段としての検知スィッチとを備えて！/、る。

リンク機構部 31は、イジェクトアーム 32と、ホールドアーム 33と、ローデイングアーム 34とを備え、これらのアームは、例えば金属板などにて細長板状に形成され、それぞれ長手方向の一端部がケース体 10に回動可能に軸支されている。そして、イジェクトアーム 32及びホールドアーム 33は、長手方向の中間部が互いに回動可能に軸支されて連結され、イジェクトアーム 32の回動に伴ってホールドアーム 33が回動する。また、ローデイングアーム 34は、一端側がケース体 10の開口部近傍で内方へ回動可能に配設され、他端側が光ディスク 1の周縁に当接して光ディスク 1を搬入させる。イジェクトアーム 32及びローデイングアーム 34は、それぞれ先端部にディスクローラ 32A, 34Aが設けられており、光ディスク 1の搬入'搬出に際して、光ディスク 1の周縁を損傷させな、ようにして、る。

[0017] ケース体 10の内部には、図示しない検知スィッチが複数配設されている。これらの検知スィッチは、移動カム 41やホールドアーム 33と連動してオン ·オフ信号が出力され、このオン'オフ信号は、図示しない制御回路部へ出力される。

制御回路部は、例えば各種電気部品が搭載された回路基板に回路構成として構成され、ディスク装置全体の動作を制御する。また、制御回路部は、搬送手段 30の検知スィッチのオン'オフ信号に基づいて光ディスク 1の挿入を検知、すなわち検知スィッチがオフとなったことを認識すると、光ディスク 1が挿入されたと判断し、駆動部を動作させてディスク処理部 20を揺動させる制御をする。また、制御回路部は、光デイスク 1の排出を要求する例えばイジェクトボタンの操作を認識、あるいは電気機器からの光ディスク 1を排出させる指令信号などを認識すると、図示しない移動用電動モータを駆動させて情報処理部 24を台座部 21の回動基端側の端部位置へ移動させる制御をする。さらには、制御回路部は、情報処理部 24の端部位置への移動が完了したことを認識すると、駆動部を動作させてディスク処理部 20を回動させる制御をする。そして、制御回路部は、搬送手段 30の搬送モータを駆動させてリンク機構部を移動させ、光ディスク 1を開口部力排出させる制御をする。

[0018] 図 3,図 4A,図 4Bにおいて、天板部材 12は、 1力所の隅部が欠損された変形矩形状の平板部 14と、この平板部 14の化粧板 13が配置される 1辺を除く他の辺に切り立つて形成された端縁部 15と、平板部 14の略中央であって台座部 21と対向する位置に設けられた突起部 16とが一体成形された構造である。

突起部 16は、ターンテーブル 23の移動に伴って光ディスク 1を略均等な力で受けるチャック用当接部 16 Aと、このチャック用当接部 16 Aに光ディスク 1を案内するガイド部 16Bとが一体形成された構造である。

チャック用当接部 16Aは、所定幅のリング状に形成されており、その中心に回転軸 23Aの先端部が嵌挿される円形の孔部 16Cが形成されている。なお、図では円形リング状にチャック用当接部 16Aが形成されている力三角形、四角形、五角形等の多角形で環状にチャック用当接部 16 Aが形成されてもよい。

そして、チャック用当接部 16Aの突出先端は、揺動支点力も揺動先端部にかけて（図 3中 B— B線に沿った方向）天板部材 12の平板部 14からの寸法が小さくなるテーパ面 16Dが形成されてヽる（図 4B参照）。

ガイド部 16Bは、その先端部に光ディスク 1の出し入れ方向（図 3中 A— A線に沿つた方向）にかけてテーパ面が形成されている。このテーパ面は化粧板 13側力も孔部 16Cにかけて天板部材 12の平板部 14からの寸法が大きくなり、チャック用当接部 16 Aの先端面と連続するように形成されて!、る。

なお、図 4A,図 4Bでは、内容を理解しやすくするために、突起部 16の大きさを誇張して表示しており、台座部 21を模式的に表示している。

[0019] (光ディスクのチャック動作）

次に、本実施形態における光ディスク 1のチャック動作を説明する。

光ディスク 1の挿入待機時では、台座部 21の揺動先端がケース本体 11の底面部に近接するように傾斜しており、ターンテーブル 23は突起部 16から最も離反した位置にある。

この状態で、光ディスク 1をケース体 10の内部に挿入すると、光ディスク 1は搬送手段 30によって所定位置に案内される。ここで、光ディスク 1が天板部材 12に当たるように斜めに挿入されたとしても、光ディスク 1はガイド部 16Bに案内されて天板部材 12 と略平行に移動する。

[0020] 光ディスク 1が所定位置に案内されたら、駆動部 40が作動して台座部 21が揺動し、その揺動先端が天板部材 12に近接するように傾斜する。すると、台座部 21の揺動に伴ってターンテーブル 23も移動し、ターンテーブル 23の回転軸 23Aが光ディスク 1の軸孔 1Aに係合される。さらに、回転軸 23Aが移動し続けると、ターンテーブル 23 の鍔部 23Bと天板部材 12のチャック用当接部 16Aとで光ディスク 1を挟持する状態となり、光ディスク 1の軸孔 1 Aの周縁部をチャック用当接部 16 Aが均等な力で受けることになる。すると、光ディスク 1の軸孔 1Aに回転軸 23Aが軸支されることになり、光デイスク 1の軸孔 1Aの周縁部が鍔部 23Bに適正に載置される。

その後、駆動部 40が作動して台座部 21が逆方向に揺動し、台座部 21がケース本体 11と略平行となる。この状態で、ターンテーブル 23が回転操作され、ターンテープル 23に載置された光ディスク 1の情報が読み出されあるいは情報が記録される。

[0021] (本実施形態における作用効果）

上述したように、本実施形態では、次の作用効果を奏することができる。 (1)本実施形態のディスク装置は、ケース体 10内において揺動支点を中心に揺動可能に配設された台座部 21を設け、この台座部 21に光ディスク 1を回転可能に軸支するターンテーブル 23を設け、ケース体 10は台座部 21と対向する天板部材 12を有し、この天板部材 12は、ターンテーブル 23と対向する部分において台座部 21が天板部材 12側に向けて揺動されて光ディスク 1が当接する際に光ディスク 1を均等な力で受けるチャック用当接部 16Aを有する。そのため、揺動した台座部 21に設けられたターンテーブル 23が天板部材 12との間で光ディスク 1をチャックする際に、台座部 21が天板部材 12に対して傾ヽて摇動する場合であつても、光ディスク 1の軸孔 1 Aの周縁部をチャック用当接部 16Aが均等な力で受けることになるので、天板部材 12の反力を十分に利用することができ、光ディスク 1が確実にチャックされることになる。従つて、ターンテーブル 23に載置された光ディスク 1が空回りすることがないので、ディスク装置を適正に作動させることができる。

[0022] (2)チャック用当接部 16Aは、天板部材 12の台座部 21側に向けて突出された突起部 16であるため、天板部材 12をプレス等の適宜な手段でカ卩ェすることで、突起部 1 6を容易に成形することができる。そのため、チャック用当接部 16Aを成形するコストを低くすることができる。

[0023] (3)台座部 21は、揺動支点がある基端部側より先端部側が天板部材 12に近接するように天板部材側に向けて揺動可能とされ、突起部 16は揺動支点から揺動端部にかけて天板部材 12の平板部 14からの寸法が小さくなるテーパ面が形成されている。そのため、光ディスク 1をチャックする際の台座部 21の傾きに合わせてチャック用当接部 16 Aを形成することで、チャック用当接部 16Aを容易に成形することができる。さらに、テーパ面全体で光ディスク 1の軸孔 1Aの周縁部を受けることが可能となり、天板部材 12の反力を十分に利用して光ディスク 1を正しくチャックすることができる。

[0024] (4)チャック用当接部 16Aにはターンテーブル 23の先端部が嵌挿される孔部 16Cが形成されているから、ケース体 10、ひいては、ディスク装置全体を薄型にすることができる。

[0025] (5)チャック用当接部 16Aは孔部 16Cを囲んで略リング状に形成されているので、孔部 16Cに対応する軸孔 1 Aの周囲の広、面積で光ディスク 1をチャック用当接部 16A で受けることができる。そのため、光ディスク 1がチャック用当接部 16 Aに当接する際に、特定の箇所に天板部材 12からの反力が集中することがないので、光ディスク 1に傷がつくことがない。

[0026] (6)突起部 16は天板部材 12に一体に形成されているので、突起部 16をプレスカロェ等の適宜な手段を用いて容易に成形することができる。

[0027] ( 7)チャック用当接部 16 Aに光ディスク 1を案内するガイド部 16Bが天板部材 12に形成されているので、光ディスク 1がケース体 10の内部に傾いて挿入されても、このガイド部 16Bが光ディスク 1を適正な位置に案内することができる。そのため、光ディスク 1 を所定位置に収納することが可能となって、光ディスク 1のチャック動作を正しく行うことがでさる。

[0028] (8)ガイド部 16Bがチャック用当接部 16Aと一体成形されていることで、ガイド部 16B をチャック用当接部 16Aとともに容易に成形することができる。そのため、ガイド部 16 B等を成形するコストを低くすることができる。

[0029] 〔実施形態の変形〕

なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。

[0030] 例えば、前記実施形態では、チャック用当接部 16Aを、孔部 16Cを囲んで略リング状に形成した力本発明では、この構成に限定されるものではない。

例えば、図 5に示される通り、チャック用当接部 116を孔部 16Cの近傍の一部、例えば、台座部 21の先端部側に設けるものであってもよい。

さらに、図 6に示される通り、チャック用当接部 216を、略三角形状の突起としてもよい。なお、図 5及び図 6で示される変形例においては、ガイド部 16Bの図示が省略されている。また、光ディスク 1の出し入れ方向と台座部 21の揺動支点力も揺動先端部に延びる方向とが同一視で示されている力これらの方向は実際には異なる。

[0031] 本発明では、ガイド部 16Bを必ずしも設けることを要しない。仮に、ガイド部 16Bを設けたとしても、チャック用当接部 16Aと一体に形成されるものに限定されるものではなぐガイド部 16Bを別途成形しておき、天板部材 12に取り付ける構造でもよい。

[0032] さらに、ディスク状記録媒体を利用するディスク装置につ!、て例示したが、上述したように、光ディスク 1に限らず、磁気ディスク、光磁気ディスクなどのいずれのディスク状記録媒体を対象とすることができる。

また、読取処理あるいは記録処理の一方のみを処理する構成のものにも適用できる。搬送手段 30としてリンク機構部に限らず、ローラを用いて搬送する構成などいずれのものでも適用できる。

その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。

[0033] 〔実施の形態の効果〕

上述したように、ディスク装置は、光ディスク 1が出し入れされる開口部を形成したケース体 10と、このケース体 10内において揺動支点を中心に揺動可能に配設され光ディスク 1を回転可能に軸支するターンテーブル 23が設けられた台座部 21とを備え、ケース体 10は、台座部 21と対向する天板部材 12を有し、この天板部材 12は、ターンテーブル 23と対向する部分において台座部 21が天板部材 12側に向けて揺動されて光ディスク 1が当接する際に光ディスク 1を略均等な力で受けるチャック用当接部 16Aを有する。そのため、揺動した台座部 21に設けられたターンテーブル 23が天板部材 12との間で光ディスク 1をチャックする際に、光ディスク 1の軸孔 1Aの周縁部をチャック用当接部 16Aが均等な力で受けることになるので、天板部材 12の反力を十分に利用して光ディスク 1を確実にチャックすることができる。

産業上の利用可能性

[0034] 本発明は、ディスク状記録媒体が出し入れされる開口部がケース体に形成され、このケース体内において揺動支点を中心に揺動自在に台座部が配設され、この台座部にディスク状記録媒体を回転可能に軸支する軸支部が設けられたディスク装置として利用できる。

Claims

請求の範囲

[1] ディスク状記録媒体が出し入れされる開口部を形成したケース体と、このケース体内において揺動支点を中心に揺動可能に配設され前記ディスク状記録媒体を回転可能に軸支する軸支部が設けられた台座部とを備え、

前記ケース体は、前記台座部と対向する天板部材を有し、この天板部材は、前記軸支部と対向する部分において、前記台座部が前記天板部材側に向けて揺動されて前記ディスク状記録媒体が当接する際に前記ディスク状記録媒体を略均等な力で受けるチャック用当接部を有することを特徴としたディスク装置。

[2] 請求項 1に記載のディスク装置であって、

前記チャック用当接部は、前記天板部材の前記台座部側に向けて突出された突起部であることを特徴としたディスク装置。

[3] 請求項 2に記載されたディスク装置であって、

前記台座部は、前記揺動支点がある基端部側より先端部側が前記天板部材に近接するように前記天板部材側に向けて揺動可能とされ、前記突起部は前記基端部側から前記先端部側にかけて前記天板部材からの寸法が小さくなるテーパ面が形成されて、ることを特徴としたディスク装置。

[4] ディスク状記録媒体が出し入れされる開口部を形成したケース体と、このケース体内において揺動支点を中心に揺動可能に配設され前記ディスク状記録媒体を回転可能に軸支する軸支部が設けられた台座部とを備え、この台座部は、前記揺動支点力 Sある基端部側より先端部側が前記天板部材に近接するように前記天板部材側に向けて揺動可能とされ、

前記ケース体は、前記台座部と対向する天板部材を有し、この天板部材は、前記軸支部と対向する部分において、前記台座部が前記天板部材側に向けて揺動されて前記ディスク状記録媒体が当接する際に前記ディスク状記録媒体を受ける突起部を有し、この突起部は前記基端部側から前記先端部側にかけて前記天板部材からの寸法が小さくなるテーパ面が形成されていることを特徴としたディスク装置。

[5] 請求項 2から請求項 4の、ずれかに記載のディスク装置であって、

前記突起部には前記軸支部の先端部が嵌挿される孔部が形成されていることを特徴としたディスク装置。

[6] 請求項 5に記載のディスク装置であって、

前記突起部は前記孔部を囲んで略リング状に形成されていることを特徴としたディスク装置。

[7] 請求項 5に記載のディスク装置であって、

前記突起部は、前記孔部の近傍であって前記台座部の先端部側に形成されて、ることを特徴としたディスク装置。

[8] 請求項 2に記載のディスク装置であって、

前記突起部は、略三角形状であって、その頂部が前記ディスク状記録媒体と当接可能とされたことを特徴としたディスク装置。

[9] 請求項 2から請求項 8の、ずれかに記載されたディスク装置であって、

前記突起部は前記天板部材に一体に形成されたことを特徴としたディスク装置。