WO2002056769A1 - Capteur a lancette integree, dispositif de mesure avec capteur a lancette integree et cartouche - Google Patents

Description

ランセッ ト一体型センサ、 ランセッ ト一体型センサ用測定装置及びカートリッジ

技術分野

本発明は、 人や動物の体液を採取し、 その特性を簡易に分析できる ようにするためのものであり、明特に、 体液を採取するため、 皮膚を突 き刺して体液を得るためのランセッ トと、 皮膚の表面に取り出された 田

体液を採取し分析するためのセンサを一体化した構成に特徴を有する ランセッ ト一体型センサの改良を図ったものに関する。

また、 本発明は、 例えば血糖値等の体液の成分を測定する測定装置 に関するものであり、 特に、 ランセッ ト一体型センサ用測定装置の改 良を図ったものに関するものである。

さらに、 本発明は、 この種のバイオセンサを収納するカートリ ッジ の改良を図ったものに関する。 背景技術

従来、人体や動物の体液の特性を簡易に分析するための装置として、 例えば電気化学的に血糖値を測定するものが既に実用化されている。 この種の装置の 1つにバイオセンサがあり、 以下では、 このバイオ センサ、 及びこれと組み合わされる測定装置を例に挙げて説明する。 第 2 1図は、 血液を採取する細長い小片状のセンサ 3 1が測定装置 3 2のセンサ揷入口 3 1 aにセッ トされた状態を示している。 センサ 3 1は、 測定装置 3 2に収納された状態で測定装置 3 2から突出して いるその半円状の先端側の内部に、 血液を採取するキヤビティ （図示 せず） を備えており、 そのキヤビティ内に、 酵素や電子伝達体等を含 む試薬層と、 電極とを備えている。

測定装置 3 2は、 血液中のグルコースと試薬層との反応により生じ る、 血液中のグルコース濃度に応じた電流値を、 前記電極に電圧を印 加することにより、 測定する電気回路を内部に備えており、 その測定 した血糖値を、 測定装置 3 2の上面に配置されたディスプレイ 3 3に 表示する。

この測定装置 3 2は、 測定のたび毎に新たなセンサ 3 1が測定装置 3 2側面のセンサ揷入口に装着され、 このセンサ 3 1に患者の血液が 点着されて測定が行われる。 測定後のセンサ 3 1は衛生上の理由によ り使い捨てにされる。

血液は通常、 第 2 2 ( a ) 図に示すようなランセッ トデバイス 3 4 を用いて指先等の部位の皮膚を突き刺して、 ごく微量の血液を取り出 し、 これをセンサ 3 1のキヤビティに採取している。

ランセッ トデバイス 3 4は、 第 2 2 ( b ) 図にその内部構造を示す ように、 ランセッ ト 3 5がコイルパネ 3 6により弾性的に付勢されて いる。 操作釦 3 7を操作すると、 ランセッ ト 3 5のリング状溝 3 5 a と、 操作釦 3 7と一体となっている係止部材 3 7 a との嵌合が外れ、 ばね 3 6による付勢力を解除することにより、 ランセッ ト 3 5の針 3 5 b先が、 略円筒状のケース 3 8の先端から勢い良く飛び出る構造に なっている。 なおランセット 3 5は、 金属性の針 3 5 bの部分と、 そ れを保持する樹脂性の保持部 3 5 c とからなるが、 通常は、 衛生面を 考慮して、 測定のたび毎に、 ランセッ ト 3 5を交換するようになって いる。

また、 人や動物から採取した体液を分析するために用いられるバイ ォセンサは、 一般にアルミ包材等で包装された状態やプラスティック 容器に収納された状態で保存されており、 使用時には、 当該アルミ包 材等ゃプラスティック容器からバイオセンサを取り出して使用してい た。

第 2 3 ( a ) 図は、 体液を分析するための試薬層 （図示せず） とそ の分析結果に応じた電気信号を外部に取り出すための電極（図示せず） とを有するバイォセンサ 1 1 0がアルミ包材 1 2 0により、 密封包装 されている状態を示す図であり、 略長方形状で一方の短辺側が略半円 状となった板状部材からなるバイオセンサ 1 1 0がこれよりやや大き めの長方形状のアルミ包材 1 2 0により包装されている。第 2 3 ( b ) 図は、 バイオセンサ 1 1 0が円筒状で蓋付きのプラスティック容器 1 3 0内に、 略半円状の一端を上側にしてその表面同士が互いに接する ように多数配列して密閉収納されている状態を示す図である。

そして、 測定を行う際には、 第 2 3 ( a ) 図、 あるいは第 2 3 ( b ) 図に示すように保存されたバイォセンサ 1 1 0を取り出して、 第 2 4 図に示すように、 測定装置 1 1 4のバイォセンサ揷入口 1 1 4 aに対 し、 バイオセンサ 1 1 0の略半円状でない短辺を挿入して測定準備を 行う。

従来のバイォセンサおよびその測定装置は以上のように構成されて おり、 測定を行うに際して、 上述のように、 患者は、 先ず、 ランセッ トデバイス 3 4に新たなランセッ ト 3 5をセッ トする。 そして測定装 置 3 2にも新たなセンサ 3 1を装着して、 測定準備が整う。 その後、 ランセッ トデバイス 3 4を操作して指先等から血液を得て、 測定装置 3 2にセットされたセンサ 3 1の先端に、 これを点着して測定を行つ ている。 このように患者は、 測定のたびごとに、 ランセッ トの交換と、 センサの交換をそれぞれ別々に行わなければならず、 操作が煩雑であ るという問題があった。

また、 血糖値は 1 日に何回かモニタする必要があるため、 携帯性を 考慮してこれらの装置は小型化されている。 しかしながら、 上記従来 の構成では、 センサ 3 1、 測定装置 3 2、 ランセッ ト 3 5、 及びラン セッ トデバイス 3 4をそれぞれ一緒に持ち歩かねばならず、 全体とし て嵩張るものとなってしまう。 さらにはセンサ 3 1 とランセッ ト 3 5 とを別々に管理しなければならず、 操作や管理が面倒であり、 使い勝 手の悪いものであった。

本発明は上記のような従来のものの課題を解決するためになされた もので、 操作や管理をより容易にし、 また携帯性もさらに向上させる ため、 センサとランセッ トとを一体にしたランセッ トー体型センサ、 及びこれと組み合わされる測定装置を提供することを目的とする。

また、 従来のバイオセンサは、 上述のように、 センサごとにアルミ 包材で分包したり、 複数のセンサを蓋付きのプラスチック容器内に収 納したり して保存しており、 これにより、 湿気による汚染から防ぐこ とができる。

しかしながら、 患者は、 測定に際して、 アルミ包材 1 2 0を破りバ ィォセンサ 1 1 0を取り出したり、 あるいは、 プラスティック容器 1 3 0の蓋 1 3 0 aを開け、 バイオセンサ 1 1 0を 1枚ずつ取り出した りする必要があり、 また、 取り出したバイオセンサ 1 1 0を測定装置 1 1 4の揷入口 1 1 4 aをめがけて挿入しなければならないので、 測 定準備が面倒であり、 使い勝手が悪いという問題があった。

本発明は、 前記問題点を解決するためになされたものであり、 収納 容器に収納されたバイオセンサを面倒な操作を行うことなく容易に測 定装置に挿入することができるバイオセンサ用カートリ ッジを提供す ることを目的とする。 発明の開示

すなわち、 上記のような従来の課題を解決するために、 本願の請求 の範囲第 1項の発明によるランセッ ト一体型センサは、 被検体の皮膚 を突き刺すことによりその体液を採取するためのランセッ トと、 前記 採取した体液の分析を行うためのセンサ本体とが一体となつて構成さ れ、 前記センサ本体は細長い小片状の形状を有し、前記ランセッ トは、 外部の駆動手段によつて前記センサ本体の長手方向に沿つて駆動され. 皮膚を突き刺す、 ようにしたものである。

これによれば、 センサとランセッ 卜とがー体となり、 センサとラン セッ トとを別々に管理することなく、 一緒に管理することができ、 取 扱いが容易となる。 体液の測定に際しては、 測定装置へセンサとラン セッ トを一括してセッ トすることができるので、 その操作性が向上す る。 また携帯するに際しても持ち運びが便利となる。 また特に、 細長 い小片状のセンサの長手方向に、 ランセッ トが移動する構造と してい るので、 ランセッ ト一体型センサが小型化され、 また取扱いも容易と なる。

また、 本願の請求の範囲第 2項の発明によるランセッ ト一体型セン サは、 請求の範囲第 1項記載のランセッ ト一体型センサにおいて、 前 記センサ本体は、 内部に前記ランセッ トが貫通可能な空間を有し、 該 空間内に前記ランセッ トを保持するようにしたものである。

これによれば、センサの内部にランセッ トが保持されることとなり、 ランセッ トー体型センサをより小型化する具体的な構造を提供するこ とができる。

また、 本願の請求の範囲第 3項の発明によるランセッ トー体型セン サは、 請求の範囲第 2項記載のランセッ ト一体型センサにおいて、 前 記センサ本体は、 内部に前記ランセッ トを収納する細長い空間が形成 されている、 ようにしたものである。

これによれば、 細長い空間によってランセッ トとセンサの位置決め を容易にすることができるようになり、 センサとランセッ トの取り付 けや、 ランセッ トの移動空間を碓保することができる。

また、 本願の請求の範囲第 4項の発明によるランセッ ト一体型セン サは、 請求の範囲第 1項ないし第 3項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、 前記センサ本体は、 薄片状かつ少なく とも一 方に凹部を有する 2枚のプレートを貼り合わせてなり、 互いに貼り合 わせた該 2枚のプレートの凹部により形成された前記空間内に、 前記 ランセッ トを収納する、 ようにしたものである。

これによれば、 より薄型化したランセッ ト一体型センサを提供する ことができる。

また、 本願の請求の範囲第 5項の発明によるランセッ トー体型セン サは、 請求の範囲第 1項ないし第 4項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、 前記ランセッ トは、 皮膚を突き刺し体液を採 取する際に、 その針先を収納している前記センサ本体の内部より突出 する、 ようにしたものである。

これによれば、 ランセッ トの針先がセンサ内に収納されるので、 よ り安全性を高めることができる。

また、 本願の請求の範囲第 6項の発明によるランセッ ト一体型セン サは、 請求の範囲第 1項ないし第 5項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、 前記体液を採取するキヤビティを、 前記セン サ本体のランセットを収納する空間とは別に備える、 ようにしたもの である。

これによれば、 体液を採取するキヤビティ内をランセッ トにて損傷 させる危険を回避することができる。

また、 本願の請求の範囲第 7項の発明によるランセッ トー体型セン サは、 請求の範囲第 1項ないし第 6項のいずれかに記載のランセッ ト —体型センサにおいて、 前記センサ本体のランセットを'収納する空間 は、 前記体液を採取するキヤビティを兼ね、 該ランセッ トを収納する 空間内に、 体液を採取する、 ようにしたものである。

これによれば、 ランセッ トが皮膚を突き刺すために移動する空間内 に、 体液を採取するため、 ランセッ ト一体型センサをより小型化する ことができる。

また、 本願の請求の範囲第 8項の発明によるランセッ ト一体型セン サは、 請求の範囲第 1項ないし第 6項のいずれかに記載のランセッ ト —体型センサにおいて、 前記ランセッ トの針先が突出するセンサの先 端部側に、 体液を採取するキヤビティの入口を設けるようにしたもの である。

これによれば、 針先が突出するセンサの先端部側にて体液がキヤビ ティに収容されるため、 採取した体液が外気にさらされる時間を短く 抑えられる。

また、 本願の請求の範囲第 9項の発明によるランセットー体型セン サは、 請求の範囲第 1項ないし第 8項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、 前記センサ本体は、 キ.ャビティ内に体液の特 性結果を出力するための電極を備える、 ようにしたものである。

これによれば、 体液の特性を電気的に測定することが可能となる。 また、 本願の請求の範囲第 1 0項の発明によるランセットー体型セ ンサは、 請求の範囲第 9項記載のランセット一体型センサにおいて、 体液の特性を電気的に測定するため、 外部の測定装置と接続される接 続端子を前記キヤビティを有するセンサ本体の一端に備える、 ように したものである。

これによれば、 体液の特性を外部の測定装置に接続し、 電気的に測 定することが可能となる。

また、 本願の請求の範囲第 1 1項の発明によるランセッ ト一体型セ ンサは、 請求の範囲第 1項ないし第 1 0項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、 前記キヤビティ内に、 採取した体液と反 応する試薬を備える、 ようにしたものである。

これによれば、 体液の特性を、 試薬と体液との化学反応により、 光 学的あるいは電気化学的に測定することが可能となる。

また、 本願の請求の範囲第 1 2項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、 請求の範囲第 1項ないし第 1 0項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、 前記ランセッ トは、 その針先とは反対側 の端部が前記センサ本体より突出しており、 該突出した端部が外部の 測定装置の駆動手段と係合して駆動され、 皮膚の突き刺し動作が行わ れる、 ようにしたものである。

これによれば、 ランセッ トを駆動する外部の駆動手段は、 ランセッ トの基端部を把持して、センサの長手方向にランセッ トを移動させて、 突き刺し動作を行うことができる。

また、 本願の請求の範囲第 1 3項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、 請求の範囲第 1 2項に記載のランセット一体型センサにおい て、 前記ランセッ トの針先と反対側の端部には、 前記外部の測定装置 の駆動手段と嵌合するコネクタが設られ、 該コネクタが前記駆動手段 と嵌合して、皮膚の突き刺し動作が行われる、 ようにしたものである。 これによれば、 ランセッ トを駆動するための外部の駆動手段が、 ラ ンセットの端部をより把持し易くなり、 より確実にランセットを駆動 することができる。

また、 本願の請求の範囲第 1 4項の発明によるランセット一体型セ ンサは、 請求の範囲第 1 3項に記載のランセッ トー体型センサにおい て、 前記コネクタは樹脂により形成され、 前記ランセッ トに比べ大径 な形状を有する、 ようにしたものである。

これによれば、 ランセッ トを駆動するための外部の駆動手段が、 ラ ンセッ トの端部をより把持し易くなり、 さらに確実にランセッ トを駆 動することができる。

また、 本願の請求の範囲第 1 5項の発明によるランセットー体型セ ンサは、 請求の範囲第 1項ないし第 1 4項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、 前記ランセットの針先には取り外し可能 な保護カバーが取り付けられ、 該保護カバーはランセッ トの突き刺し 動作時には取り除かれる、 ようにしたものである。

これにより、 ランセッ トの針先によるけがや、 針先の汚染を防止す ることができる。

また、 本願の請求の範囲第 1 6項の発明によるランセットー体型セ ンサは、 請求の範囲第 1 5項に記載のランセッ トー体型センサにおい て、 前記保護カバーは、 内部に前記針先を収容する筒状部と、 該筒状 部の前記針先の先端側に、 前記ランセッ トからの取、り外しを容易にす る幅広の把持部とを有する、 ようにしたものである。

これにより、 ランセッ トの針先を覆う保護カバーの取り外しが容易 となる。

また、 本願の請求の範囲第 1 7項の発明によるランセットー体型セ ンサは、 請求の範囲第 1 5項に記載のランセッ トー体型センサにおい て、 前記ランセッ トと前記駆動手段との係合および該ランセッ トとー 体となるセンサ本体の前記測定装置への装着は、 前記保護カバーの把 持部を掴みながら行う、 ようにしたものである。

これにより、 センサやランセッ トを掴むことなく、 保護カバーを把 持することで、 センサおよびランセッ トを測定装置に装着することが できる。

また、 本願の請求の範囲第 1 8項の発明によるランセッ ト一体型セ ンサは、 請求の範囲第 1 6項に記載のランセッ トー体型センサにおい て、 前記筒状部は、 その内部に前記センサ本体の先端部を収納可能な 空間が形成されている、 ようにしたものである。

これにより、 外部の測定装置にセッ トされている、 測定が終了した センサに対して、 その先端が保護カバー内に収納されるようにセッ ト することができる。 そしてこの状態で、 使用済みのセンサを測定装置 から取り外すことができ、 衛生的に処理することができる。

また、 本願の請求の範囲第 1 9項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、 請求の範囲第 1項ないし第 1 8項のいずれかに記載のランセ ッ ト一体型センサにおいて、 該ランセッ ト一体型センサは、 前記セン サ本体と前記ランセッ トの周囲を覆い該センサ本体およびランセッ ト を保持するホルダーを備える、 ようにしたものである。

これにより、 センサとランセッ トの外周をホルダーで一体的に覆つ ており、 このホルダーを把持することにより、 ランセッ ト一体型セン サを容易に取り扱うことができる。

また、 本願の請求の範囲第 2 0項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、請求の範囲第 1 9項記載のランセッ トー体型センサにおいて、 前記ホルダーを透明な材料により形成するようにしたものである。 これにより、 ホルダー内のセンサやランセッ トを容易に確認するこ とができ、 更に取扱いが容易となる。

また、 本願の請求の範囲第 2 1項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、 請求の範囲第 1項ないし第 2 0項のいずれかに記載のランセ ッ ト一体型センサにおいて、 該ランセッ トー体型センサは、 体液の採 取およびその分析を一回行った後に廃棄する、使い捨てタイプである、 ようにしたものである。

これにより、 測定のたび毎に、 センサだけでなく、 ランセッ トも必 ず新たなものとなるので、 衛生的に管理することができる。

また、 本願の請求の範囲第 2 2項の発明による測定装置は、 被検体 から体液を採取するため皮膚を突き刺すランセッ トと、 前記体液を採 取しその分析を行うためのセンサ本体とを一体的に備えたランセッ ト 一体型センサが着脱可能に取り付けられ、 該ランセッ トー体型センサ が採取した体液の特性を測定するための測定装置であって、 前記ラン セッ トー体型センサが該測定装置に装着された後に、 前記ランセッ ト を駆動して、 皮膚を突き刺すためのランセッ ト駆動手段を備える、 よ うにしたものである。

これにより、 測定装置に従来のランセッ トデバイスを一体化するこ ととなり、 従来のように別途ランセッ トデバイスが必要となるのでは なく、 測定装置のみで、 穿刺の操作と測定とを行うことができること となる。 またこの測定装置には、 センサと一体となったランセッ トが 測定のたびごとに装着されるので、 従来の測定装置には、 ランセッ ト の駆動手段を付加するのみでよく、低コス トで実現することができる。 また、 本願の請求の範囲第 2 3項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 2項に記載の測定装置において、 前記ランセッ トー体型セン サは、 前記測定装置への装着が完了した時点で、 少なく ともその一端 が該測定装置より露出している、 ようにしたものである。

これにより、 患者は、 露出したランセッ ト一体型センサの一端を目 印に、 ランセッ トによる指先等の穿刺や、 センサへの点着等を行うも のであり、 操作が容易となる。 またランセッ トー体型センサの一端が 露出しているため、 測定装置が体液等により汚染されることを防止す ることもできる。

また、 本願の請求の範囲第 2 4項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 2項または第 2 3項に記載の測定装置において、 前記ランセ ッ ト駆動手段は、 体液を採取するため皮膚を突き刺す時のみ、 センサ よりその針先が突出し、 それ以外は、 前記針先がセンサの内部に収納 されるように、前記ランセットー体型センサのランセッ トを駆動する、 ようにしたものである。

これにより、 ランセッ トの針先がセンサ内に収納されるので、 より 安全性を高めることができる。

また、 本願の請求の範囲第 2 5項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 4項に記載の測定装置において、 該測定装置は、 前記ランセ ッ トー体型センサのセンサ本体の一端に設けられた電極端子との電気 的接続を保っためのコネクタを備え、 採取した体液の特性を内部の電 気回路にて測定し得るように構成する、 ようにしたものである。

これにより、 体液の特性を電気的に測定することが可能となる。 また、 本願の請求の範囲第 2 6項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 2項ないし第 2 5項のいずれかに記載の測定装置において、 前記ランセッ ト駆動手段は、 ランセッ トの針先とは反対側の端部と係 合するか、 あるいは前記保護カバーの把持部を把持することにより、 前記ランセッ トの駆動を行う、 ようにしたものである。

これにより、 ランセッ トを駆動する外部の駆動手段は、 ランセッ ト の端部を把持して、 センサの長手方向にランセッ トを移動させて、 突 き刺し動作をおこなうこととなる。 また端部に保持部を設けることに より、 駆動手段がより把持し易くなる。

また、 本願の請求の範囲第 2 7項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 6項に記載の測定装置において、前記ランセッ ト駆動手段は、 ランセッ トをセンサの長手方向に付勢するパネを有しており、 測定装 置本体に設けた押し釦により、 前記パネの付勢力を解除して、 ランセ ッ トを突き出すようにしたものである。

これにより、 パネの端部に、 ランセッ トの端部あるいは保持部が係 合し、 コイルパネの弾性力がランセッ トに付勢される。

また、 本願の請求の範囲第 2 8項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 1項ないし第 2 7項記載の測定装置において、 請求の範囲第 1 5項ないし第 1 8項のいずれかに記載されたランセッ トー体型セン サが着脱可能に取り付けられ、 ランセッ トの先端に保護カバーを被せ た状態で、 ランセット一体型センサの測定装置への装着が行われ、 セ ンサが該測定装置のコネクタに保持され、 ランセットの針先とは反対 側の端部が前記ランセッ ト駆動手段に把持されるように構成したもの である。

これにより、 ランセッ トの針先によるけがや、 針先の汚染を防止す ることができる。

また、 本願の請求の範囲第 2 9項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 2項ないし第 2 8項のいずれかに記載の測定装置において、 請求の範囲第 1 9項または第 2 0項に記載されたランセットー体型セ ンサが着脱可能に取り付けられ、 センサとランセットとは、 ホルダー に保持されたままの状態で、 測定装置への装着が行われるように、 ホ ルダーを測定装置へ係合させる動作に合わせて、 センサがコネクタに 保持され、 ランセッ トの針先とは反対側の端部あるいは前記保護カバ 一の把持部が前記駆動手段に把持されるように構成したものである。

これにより、 センサとランセッ トの外周をホルダーで一体的に覆つ ており、 このホルダーを把持することにより、 ランセッ ト一体型セン サを容易に取り扱うことができる。

また、 本願の請求の範囲第 3 0項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 2項ないし第 2 9項のいずれかに記載の測定装置において、 使用済みのランセット一体型センサは、 測定装置本体に設けた操作釦 の操作により、 手で触れることなく、 測定装置本体から取り外される ように構成したものである。

これにより、 使用済みのランセッ ト一体型センサを手で触れること なく、測定装置より取り外すことができるので、手を汚すこともなく、 感染症等を防ぐことができる。

また、 本願の請求の範囲第 3 1項の発明による測定装置は、 請求の 範囲第 2 2項ないし第 3 0項のいずれかに記載の測定装置において、 ランセッ トの針先の、 センサの先端からの突出量を、 測定装置本体に 設けた表示手段に表示できるように構成したものである。

これにより、 ランセッ トの針先の突出量を、 表示手段でよりはっき り と確認することができ、 より使いやすいものとなる。

また、 本願の請求の範囲第 3 2項の発明によるランセッ ト一体型セ ンサは、 針部を有し、 皮膚を穿刺して体液を採取するランセッ トと、 採取された体液を分析するためのセンサとがー体として構成されたラ ンセッ ト一体型センサにおいて、 該センサには、 内部に前記ランセッ トの一部を摺動可能に収容する空隙が形成され、 前記ランセッ トに対 し、 前記皮膚を穿刺する方向とは反対方向に力を印加して前記センサ 内に前記針部を収納することにより、 前記ランセッ トと前記センサと が相互にロックされる、 ようにしたものである。

これにより、 体液の付着したランセッ 卜がセンサ内で口ックされ、 その針先部に誤って手が触れることがなく、 測定装置から安全に取り 外しを行うことが可能となる。

また、 本願の請求の範囲第 3 3項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、請求の範囲第 3 2項記載のランセッ トー体型センサにおいて、 前記ランセッ トは略長方形状の板状部材からなり、 前記ランセッ トの 針部は前記板状部材の一方の短辺側の中央付近に該板状部材の長手方 向に沿って突出するように配設され、 前記空隙は前記ランセッ トをそ の長手方向に沿って所定量スラィ ドさせた際の輪郭形状と略同一の形 状に形成され、 前記センサの先端および後端に、 それぞれ前記針部お よび前記ランセッ トの他方の短辺を該センサの外部に突出させる開口 が形成されている、 ようにしたものである。

これにより、 体液の付着したランセッ トがセンサ内でロックされ、 その針先部に誤って手が触れることがなく、 測定装置から安全に取り 外しを行うことが可能となる。

また、 本願の請求の範囲第 3 4項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、 請求の範囲第 3 2項または第 3 3項に記載のランセッ トー体 型センサにおいて、 前記ランセッ トにはロック用凸部， ロック用凹部 の何れか一方が、 前記センサには前記ロック用凸部， ロック用凹部の 何れか一方と嵌合する口ック用凹部， 口ック用凸部の何れか一方が、 それぞれ形成され、 前記ランセッ トとセンサとのロックは、 前記ロッ ク用凸部と前記ロック用凹部とが嵌合することにより行われる、 よう にしたものである。

これにより、 体液の付着したランセッ トがセンサ内で口ックされ、 その針先部に誤って手が触れることがなく、 測定装置から安全に取り 外しを行うことが可能となる。

また、 本願の請求の範囲第 3 5項の発明によるランセッ トー体型セ ンサは、請求の範囲第 3 4項記載のランセッ トー体型センサにおいて、 前記ランセッ トはその 2つの長辺から幅方向に突出する 2つの平板状 の突起部が形成され、 該突起部はその上面に前記口ック用凹部が形成 され、 前記センサの内部に形成された、 前記ランセッ トを摺動可能に 収容する空隙は、 その幅方向に突出し前記ランセッ トの前記 2つの突 起部を収容する 2つの窪み部を有し、 該窪み部はその天井面に前記口 ック用凹部が形成されている、 ようにしたものである。

これにより、 体液の付着したランセッ トがセンサ内で口ックされ、 その針先部に誤って手が触れることがなく、 測定装置から安全に取り 外しを行うことが可能となる。

また、 本願の請求の範囲第 3 6項の発明によるランセットー体型セ ンサ用測定装置は、 請求の範囲第 3 3項記載のランセッ トー体型セン サを用いて測定を行う測定装置であって、 前記測定装置の一側面の開 口から挿入された前記ランセッ トー体型センサを該測定装置内部で案 内しその進行方向を規制する案内部材と、 前記測定装置内でパネ部材 により前記ランセットー体型センサの揷入方向とは反対方向に押圧付 勢され、 前記案内部材によって該測定装置の内部に向けて案内されて きた前記ランセットの他方の短辺と嵌合し該ランセッ トを前記開口に 向けて押圧付勢するランセット付勢部材と、 前記ランセットー体型セ ンサが前記測定装置のより内部側に挿入された時前記ランセッ ト付勢 部材を該測定装置内の所定位置で固定する口ック部材と、 手動操作に より前記口ック部材による前記ランセッ ト付勢部材の固定を解除する 口ック解除用部材と、 前記ランセッ ト付勢部材および前記案内部材の 間に設けられ、 手動操作により、 前記ランセッ ト一体型センサの前記 センサを前記開口側に向けて押圧付勢するための排出用部材とを備え るようにしたものである。

これにより、 体液の付着したランセッ トがセンサ内で口ックされ、 その針先部に誤って手が触れることがなく、 測定装置から安全に取り 外しを行うことが可能なランセッ トー体型センサを装着して測定が可 能となり、 測定後は針先部をセンサ内に収容して安全に取り外すこと が可能な測定装置が実現できる。

また、 本願の請求の範囲第 3 7項の発明によるランセットー体型セ ンサ用測定装置は、 請求の範囲第 3 6項記載のランセッ トー体型セン サ用測定装置において、 前記排出用部材は、 前記測定装置の主面上に 露出した操作レバーを前記開口側に向けてスライ ド操作することによ り、 該操作レバーと一体の押圧部材が前記ランセッ トー体型センサの 前記皮膚を穿刺する側とは反対側の端部の両側辺近傍を押圧し、 該ラ ンセッ トー体型センサを排出する、 ようにしたものである。

これにより、 体液の付着したランセッ トがセンサ内でロックされ、 その針先部に誤って手が触れることがなく、 測定装置から安全に取り 外しを行うことが可能なランセッ トー体型センサを装着して測定が可 能となり、 測定後は針先部をセンサ内に収容して安全に取り外すこと が可能な測定装置が実現できる。

また、 本願の請求の範囲第 3 8項の発明によるランセット一体型セ ンサ用測定装置は、 皮膚を穿刺して体液を採取するランセッ トと採取 した体液の分析を行なうためのセンサとを一体として構成したランセ ッ トー体型センサを用いて測定を行うランセットー体型センサ用測定 装置であって、 該ランセット一体型センサ用測定装置は、 その一側面 に開口が設けられ、 前記ランセッ ト一体型センサ用測定装置は、 前記 開口に対応して設けられ内部に前記ランセッ トー体型センサを収容可 能な空隙を有し、 前記開口を有する一側面には、 内部を前記ランセッ トー体型センサが通過可能な筒状のホルダー体を、 前記ランセッ トー 体型センサ用測定装置に対し着脱自在に装着するホルダー装着部が形 成され、 前記ホルダー体は、 前記ランセッ ト一体型センサ用測定装置 を前記空隙内に収容する際に、 該ランセットー体型センサを案内し、 収容後は前記ランセッ トー体型センサの上記皮膚を穿刺する側の一端 の近傍部分を保持する、 ようにしたものである。

これにより、 ホルダ一体を測定装置から取り外すことができる構造 とすることで、 交換や洗浄が容易にでき、 個人専用機としてのみなら ず、 他の人でも使用でき、 ランセッ ト一体型センサ用測定装置を安全 かつ衛生的に使用することができる。

また、 本願の請求の範囲第 3 9項の発明によるランセッ トー体型セ ンサ用測定装置は、 請求の範囲第 3 8項に記載のランセッ トー体型セ ンサ用測定装置において、前記ホルダーと、前記ホルダー装着部との、 相互の嵌合部は、上下方向、或は左右方向において非対称な形状を有し、 前記ホルダー装着部に対する前記ホルダーの上下の向きが或る方向で ある場合のみ、 前記ホルダー装着部に対する前記ホルダーの装着が可 能となる、 ようにしたものである。

これにより、 常にホルダー体を正常な方向で測定装置に装着するこ とができ、 ランセットー体型センサを測定装置に逆揷入することを防 止することができる。

また、 本願の請求の範囲第 4 0項の発明によるランセットー体型セ ンサ用測定装置は、 請求の範囲第 3 8項に記載のランセッ ト一体型セ ンサ用測定装置において、 前記ホルダー体が装着される前記ホルダー 装着部の開口は、 角部に相当する部分が丸められた横長の略長方形状 を有し、 縦方向の 2辺の中央付近には幅方向に張り出した小開口をそ れぞれ有する、 ようにしたものである。 これにより、 ホルダー装着部の開口が縦方向と幅方向とで非対称と なり、 ホルダーの装着方向の間違いがなくなる。

また、 本願の請求の範囲第 4 1項の発明によるランセットー体型セ ンサ用測定装置は、 請求の範囲第 4 0項に記載のランセットー体型セ ンサ用測定装置において、 前記ホルダー体は、 ヒンジ形状のス トッパ 一を有し、 該ヒンジ形状のストッパーの内側辺が前記ホルダー体に固 定され、 前記ヒンジ形状のストッパーの外側辺が前記ホルダー装着部 の嵌合部と嵌合停止する、 ようにしたものである。

これにより、 常にホルダー体を正常な方向で測定装置に装着するこ とができ、 ランセッ ト一体型センサを測定装置に逆揷入することを防 止することができる。

また、 本願の請求の範囲第 4 2項の発明によるランセットー体型セ ンサ用測定装置は、 請求の範囲第 4 0項に記載のランセッ トー体型セ ンサ用測定装置において、 前記ホルダー体は、 前記測定装置の一側面 に装着される側の、 前記小開口を除く前記開口の周縁部に該開口面に 沿って延在する周側縁部を有し、 該周側縁部の前記小開口に対応する 部分には、 前記ヒンジ形状のス トッパーが設けられ、 該ヒンジ形状の ス トッパーは、 帯状の弾性部材を前記ホルダー体へのランセッ トー体 型センサの嵌入方向に沿って延在させ該弾性部材を途中でほぼ 1 8 0 度外側に向けて折り曲げてなる、 ようにしたものである。

これにより、 ス トッパーの弾性による広がり力により、 ホルダー体 が測定装置に安定に装着される。

また、 本願の請求の範囲第 4 3項の発明によるランセットー体型セ ンサ用測定装置は、 請求の範囲第 4 2項に記載のランセットー体型セ ンサ用測定装置において、 前記ヒンジ形状のス トッパーは、 前記帯状 の弾性部材の先端部に該弹性部材ょり厚みを有し、 前記ホルダー体を 前記開口に係止させた際の位置決めを行うクリップ部材を有する、 よ うにしたものである。

これにより、 ストッパーの先端側が測定装置の小開口の内側に係止 されるため、 ス トッパーが小開口から外れることがなくなり、 ホルダ 一体が安定に装着できる。

また、 本願の請求の範囲第 4 4項の発明によるバイォセンサ用カー トリッジは、 被検体の体液中の特定の成分を検出する試薬層と、 該試 薬層が前記特定成分を検出した旨を示す電気信号を外部に取り出すた めの電極とを有するバイォセンサを複数収納するバイオセンサ用カー トリッジにおいて、 上記カートリッジ本体はその上面の一端に、 当臂亥 カートリ ッジ本体の上面を覆う蓋部を回動自在に軸止する蝶番部が設 けられ、 上記カートリツジ本体は、 各バイオセンサをそれぞれ直立し て支持するスリ ットを、 複数有し、 上記複数のスリ ッ トは、 上記バイ ォセンサを挿入して測定を行う測定装置の揷入口を、 目的のバイォセ ンサに隣接するバイォセンサに接触することなく差し込むことができ る間隔で、 上記カートリッジ本体の上面から下面に向けて、 互いに平 行に形成されている、 ようにしたものである。

これにより、 蓋部を開け、 測定装置のセンサ揷入口部を押し込むだ けでセンサを装着できるので、 測定の都度センサを手に取り、 測定装 置に挿入するという面倒な測定準備が省け、 使い勝手を良くすること ができる。

また、 本発明の請求の範囲第 4 5項記載のバイオセンサ用カートリ ッジは、 請求の範囲第 4 4項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、 上記蓋部が取り付けられた上記カートリッジ本体は直方体状で あるものとしたものである。

これにより、 蓋部を開け、 直方体状のカートリッジ本体により間隔 をあけて支持されているセンサに測定装置のセンサ揷入口部を押し込 むだけで装着できるので、 測定ごとにセンサを手に取り、 測定装置に 揷入するという面倒な測定準備が省け、 使い勝手を良くすることがで きる。

また、 本発明の請求の範囲第 4 6項記載のバイオセンサ用カートリ ッジは、 請求の範囲第 4 5項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、 上記蓋部は当該カートリッジ本体の上面に対向する部分が開口 となった中空の直方体形状よりなるものとしたものである。

これにより、 中空の直方体形状よりなる蓋部を開け、 直方体状の力 一トリッジ本体により間隔をあけて支持されているセンサに測定装置 のセンサ揷入口部を押し込むだけで装着できるので、 測定ごとにセン サを手に取り、 測定装置に挿入するという面倒な測定準備が省け、 使 い勝手を良くすることができる。

また、 本発明の請求の範囲第 4 7項記載のバイオセンサ用カートリ ッジは、 請求の範囲第 4 4項記載のバイォセンサ用カートリッジにお いて、 上記スリ ッ トの底部はバイオセンサの先頭側の形状に合致した 形状を有するようにしたものである。

これにより、 カートリツジ本体のスリ ッ トの底部はバイォセンサの 先端形状に合致しているため、 バイオセンサ先端の特定の部位に応力 が加わらず、 バイオセンサを確実に支持することができる。

また、 本発明の請求の範囲第 4 8項記載のバイオセンサ用カートリ ッジは、 請求の範囲第 4 7項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、 上記バイォセンサの先頭側は半円状の形状を有するものとした ものである。

これにより、 カートリツジ本体のスリ ッ トの底部はバイォセンサの 半円状の先端形状に合致しているため、 バイオセンサ先端の特定の部 位に応力が加わらず、 バイオセンサを確実に支持することができる。 また、 本発明の請求の範囲第 4 9項記載のバイオセンサ用カートリ ッジは、 請求の範囲第 4 4項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、 上記蝶番部は、 上記カートリ ッジ本体の上面の一端側から該カ 一トリッジ本体の長手方向に沿って外側に向けて突出し横長の軸受け 孔を有する一対の軸受け部と、 上記蓋部の一端に設けられ、 上記軸受 け孔と滑動自在に嵌合し上記蓋部を回動する際の支点となる一対の軸 状突起とから構成されており、 上記カートリッジ本体の上面の周縁部 には、 該カートリッジ本体の側壁に対し直角方向に延在し、 複数の切 り欠き部が形成された周側縁部が形成され、 上記蓋部の開口部の周縁 部には、 当該周側縁部の切り欠き部に対応して該蓋部の側壁と同一の 平面上に設けられた逆 L字状の突起部が形成され、 上記縁側部の上面 には、 弾性を有するシール部材が形成されているものと したものであ る。

これにより、 蓋部を閉じた後、 蓋部を水平方向にスライ ドさせて蓋 部の逆 L字状の突起部を、 カートリ ツジ本体の縁側部の切り欠き部に 嵌め合わせることで、 弾力性を持つシール部材が蓋部の開口部の周縁 部とカートリ ッジ本体の縁側部との間で密着し、 カートリ ッジ内の気 密性が増し、 湿気によるセンサの汚染が防止できる。

また、 本願の請求の範囲第 5 0項の発明に係るバイオセンサ用カー トリ ッジは、 被検体の体液中の特定の成分を検出する試薬層と該試薬 層が前記特定成分を検出した旨を示す電気信号を外部に取り出すため の電極とを有するバイオセンサと、 被検体の体液を採取するためのラ ンセッ トとが一体化されたランセッ トー体型バイオセンサを複数収納 するバイオセンサ用カートリ ッジにおいて、 上記カートリ ッジ本体は その上面の一端に、 当該カートリ ッジ本体の上面を覆う蓋部を回動自 在に軸止する蝶番部が設けられ、 上記カートリ ッジ本体は、 各ランセ ッ ト一体型バイオセンサをそれぞれ直立して支持する溝部を、 複数有 し、 上記複数の溝部は、 上記バイオセンサを揷入して測定を行う測定 装置の揷入口を、 隣接するランセッ トー体型バイオセンサに接触する ことなく差し込むことができる間隔で、 上記カートリ ッジ本体の上面 から下面に向けて、 互いに平行に形成されている、 ものとしたもので ある。

これにより、 蓋部を開け、 ランセッ ト一体型センサに測定装置のセ ンサ揷入口部を押し込むだけで装着できるので、 測定ごとにランセッ トー体型センサを手に取り、 測定装置に揷入するという面倒な測定準 備が省け、 使い勝手を良くすることができる。

また、 本願の請求の範囲第 5 1項の発明に係るバイオセンサ用カー トリツジは、 請求の範囲第 5 0項記載のバイォセンサ用カートリ,ッジ において、 上記ランセット一体型バイオセンサは、 未使用状態におい て該ランセッ トー体型バイオセンサより突出しているランセッ トを保 護する略正方形かつ幅狭のプロテクターと、 内部に上記ランセッ トを 滑動自在に収容する略長方形状かつ先頭側が半円状で上記プロテクタ 一より幅広のセンサ本体と、 上記ランセッ トに設けられ上記センサ本 体より後方に突出し、 上記センサ本体と同程度の幅を有するコネクタ 部とを有し、 上記複数の溝部はそれぞれ、 上記カートリッジ本体の最 も下面側に設けられ、 上記プロテクターの形状に合致した、 幅狭の第 1の溝と、 該第 1の溝より上側に設けられ、 上記センサ本体の一部の 形状に合致した、 上記第 1の溝より幅広の第 2の溝と、 該第 2の溝よ り上側に設けられ、 上記センサ本体が挿入される上記測定装置の挿入 口部の形状に合致した、上記第 2の溝より幅広の第 3の溝とからなる、 ようにしたものである。

これにより、 複雑な形状を持つランセッ卞一体型センサを互いに間 隔をあけて支持でき、 ランセッ トー体型センサに測定装置のセンサ揷 入口部を押し込むだけで装着できるため、 測定ごとにランセッ トー体 型センサを手に取り、 測定装置に挿入するという面倒な測定準備が省 け、 使い勝手を良くすることができる。

また、 本発明の請求の範囲第 5 2項記載のバイオセンサ用カートリ ッジは、 請求の範囲第 5 1項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、 上記揷入口部は、 測定装置に一側面より突出する柱状突起内を 貫通する空隙に上記センサ本体を収容し、 上記測定装置内に延在する 上記空隙内に上記コネクタ部が収容される、 ようにしたものである。 これにより、 複雑な後端形状を持つランセッ ト一体型センサに測定 装置のセンサ揷入口部を押し込むだけで装着でき、 測定ごとにランセ ッ トー体型センサを手に取り、 測定装置に挿入するという面倒な測定 準備が省け、 使い勝手を良くすることができる。

また、 本発明の請求の範囲第 5 3項に記載のランセッ トー体型セン サ用測定装置は、 皮膚を穿刺して体液を採取するランセッ 卜と採取し た体液の分析を行なうためのセンサとを一体として構成したランセッ トー体型センサを装着して測定を行うランセッ トー体型センサ用測定 装置であって、 前記ランセッ トを、 その待機位置より、 前記センサの 長手方向に沿って、 該ランセッ トが上記皮膚を穿刺する方向に駆動さ せる駆動手段が設けられ、 前記駆動手段は、 上記ランセッ トが上記皮 膚を穿刺する方向に、 前記ランセッ トを駆動させた後、 該ランセッ ト 一体型センサを該ランセッ ト一体型センサ用測定装置に装着した状態 のままで、 前記ランセッ トを上記待機位置に復帰駆動させることが可 能である、 ようにしたものである。

これにより、 体液を採取する際に、 皮膚を突き刺せなかったり、 な んらかの不具合で測定ができなかった場合であっても、 再度の測定準 備を容易に行うことができ、 ランセッ トー体型センサ用測定装置の使 い勝手をより良くすることができる。

また、 本発明の請求の範囲第 5 4項に記載のランセッ ト一体型セン サ用測定装置は、 請求の範囲第 5 3項に記載のランセッ トー体型セン サ用測定装置において、 前記駆動手段は、 その上記皮膚を穿刺する側 の一端に、 上記ランセッ トの上記皮膚を穿刺する側と反対側を受ける コネクタ受けが取り付けられたシャフ トを有し、 該シャフ トの上記皮 膚を穿刺する側と反対側の一端に、 上記ランセッ トを上記皮膚を穿刺 する方向と反対の方向に復帰駆動させるためのプルスティックが設け られ、 上記コネクタ受けには、 該駆動手段の動作を開始するための操 作ボタンの押圧により、 そのロックが解除される、 上記シャフ トに装 着されたばねにより上記コネクタ受けが上記皮膚を穿刺する方向に移 動しょう とする付勢力に対し、 該コネクタ受けの移動を停止する爪部 が設けられている、 ようにしたものである。

これにより、 体液を採取する際に、 皮膚を突き刺せなかったり、 な んらかの不具合で測定ができなかった場合であっても、 プルスティ ッ クを操作することにより再度の測定準備を容易に行うことができるの で、 ランセッ トー体型センサ用測定装置の使い勝手をより良くするこ とができる。

また、 本発明の請求の範囲第 5 5項に記載のランセッ トー体型セン サ用測定装置は、 請求の範囲第 5 4項に記載のランセッ トー体型セン サ用測定装置において、 該測定装置はその内部の空間に、 前記シャフ トをその中央付近で摺動自在に支持する支持部材を有し、前記ばねは、 コイルばねであり、 前記シャフ トの前記支持部材と前記コネクタ受け との間に装着されている、 ようにしたものである。

これにより、 シャフ トが測定装置内部で支持され、 コイルばねが支 持部材と前記コネクタ受けとの間に装着されランセッ トの駆動力を供 給することができる。

また、 本発明の請求の範囲第 5 6項に記載のランセッ トー体型セン サ用測定装置は、 請求の範囲第 5 4項に記載のランセッ トー体型セン サ用測定装置において、 前記プルスティックは、 上記皮膚を穿刺する 側の端部に開口が形成され、 前記シャフ トは、 上記皮膚を穿刺する側 と反対側が前記開口を介して前記プルスティック内に出没自在に収容 され、 前記シャフ トの上記皮膚を穿刺する側と反対側の端部は、 該端 部が前記プルスティック内より上記皮膚を穿刺する側に抜け出すのを 防止する抜け出し防止部材を有する、 ようにしたものである。

これにより、 プルスティックを引っ張ることでシャフ トがランセッ トの突出方向と逆方向に引き出すことが可能となる。

また、 本願の請求の範囲第 5 7項に記載のランセッ トー体型センサ 用測定装置は、 請求の範囲第 5 4項に記載のランセッ トー体型センサ 用測定装置において、 前記駆動手段は、 該ランセッ ト一体型センサ用 測定装置と上記プルスティックとの間に設けられ、 前記ランセッ トの 皮膚を穿刺する針部の突出量を調節するランセッ ト突出量調節器を備 える、 ようにしたものである。

これにより、 ランセッ トの針先の突出量を調整でき、 測定者の体液 の滲出の具合を調整したり、 ランセッ トの穿刺による痛みを軽減する ことができる。

また、 本願の請求の範囲第 5 8項に記載のランセッ トー体型センサ 用測定装置は、 請求の範囲第 5 7項に記載のランセッ トー体型センサ 用測定装置において、 前記プルスティックは、 略円筒形状を有し、 上 記皮膚を穿刺する側と反対側の端部側には一部が当該円筒状部よりも 大径となったつまみ部が形成されており、 前記ランセッ ト突出量調節 器は、 略円筒状の形状を有し、 上記皮膚を穿刺する側と反対側の端部 に前記プルスティックの前記円筒状部と同径の開口が形成され、 該開 口を介して前記円筒状部を摺動自在に収容し、 本ランセッ トー体型セ ンサ用測定装置の前記ランセッ トの上記皮膚を穿刺する側と反対側の 一側面に該測定装置の内部に向けて形成されたねじ穴と螺合し、 該螺 合方向あるいはその逆方向に回転することにより、 前記ランセッ トの 突出量を調節する、 ようにしたものである。

これにより、 ランセッ トの針先の突出量を調整できるので、 測定者 の体液の滲出の具合を調整したり、 ランセッ トの穿刺による痛みを軽 減することができる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の実施の形態 1におけるランセッ トー体型センサ を示す図であり、 第 1 ( a ) 図はその全体斜視図、 第 1 ( b ) 図はそ の分解斜視図である。

第 2図は、 同ランセッ トー体型センサの動作を説明する平面図であ り、 第 2 ( a ) 図は保護カバーを装着した状態で、 針先が突出した状 態を示す図、 第 2 ( b ) 図は保護カバーを装着した状態で、 針先がセ ンサ内に収容された状態を示す図、 第 2 ( c ) 図は保護カバーを外し た状態で、 針先が突出した状態を示す図、 第 2 ( d ) 図は保護カバー を外した状態で、 針先がセンサ内に収容された状態を示す図である。 第 3図は、 本発明の実施の形態 1におけるランセッ トー体型センサ に組み合わされる測定装置の斜視図であり、 第 3 ( a ) 図はその上面 側を示す図、 第 3 ( b ) 図はその下面側を示す図である。

第 4図は、 同測定装置の内部構造を説明する図であり、 第 4 ( a ) 図はその下半分側の分解斜視図、 第 4 (b ) 図はその側面の断面図で める。

第 5図は、 同測定装置へのランセット一体型センサの装着動作を説 明する図であり、 第 5 ( a ) 図はその装着開始時の側面断面図、 第 5 ( b ) 図はその装着完了時の側面断面図、 第 5 ( c ) 図はその操作ボ タン付近の断面図である。

第 6図は、 本発明の実施の形態 1におけるランセッ トー体型センサ の保護カバーを示す図であり、 第 6 ( a ) 図はその針先突出時に保護 カバーを装着した状態を示す図、 第 6 (b ) 図はその針先収納時にセ ンサの先端に保護カバーを装着した状態を示す図である。

第 7図は、 本発明の実施の形態 1におけるランセッ トー体型センサ に組み合わされる測定装置の斜視図である。

第 8図は、 本発明の実施の形態 2によるランセッ ト一体型センサを 示す図であり、 第 8 ( a ) 図はその全体斜視図、 第 8 ( b ) 図はその 分解斜視図である。

第 9図は、 本発明の実施の形態 2によるランセッ トー体型センサと ランセット一体型センサ用測定装置とを示す図であり、 第 9 ( a ) 図 はセンサを装着した状態の測定装置の斜視図、 第 9 (b ) 図はセンサ を装着した状態の測定装置の断面図である。

第 1 0図は、 ランセットに設けられた微小凹部とセンサに設けられ た微小凸部との嵌合を説明するための説明図である。

第 1 1図は、 本発明の実施の形態 3によるランセッ トー体型センサ 用測定装置の外観を示す図であり、 第 1 1 ( a ) 図はホルダー体を装 着した状態を示す図、 第 1 1 ( b ) 図はホルダー体を取り外した状態 を示す図である。

第 1 2図は、 本発明の実施の形態 3によるランセッ トー体型センサ 用測定装置のホルダー体の外観を示す図であり、 第 1 2 ( a ) 図はホ ルダ一体を測定装置に装着した状態の正面図、 第 i 2 (b ) 図 はホノレ ダ一体を測定装置に装着した状態を上方から見た断面図、第 1 2 ( c ) 図は測定装置に装着したホルダー体を取り外そうとする状態を上方か ら見た断面図である。

第 1 3図は、 本発明の実施の形態 3によるランセッ ト一体型センサ 使用するランセッ ト一体型センサ用測定装置の内部構造およびランセ ットー体型センサの他の構成例を示す図であり、 第 1 3 ( a ) 図はホ ルダ一体を装着した状態の測定装置を示す断面図、 第 _{1 3} (b ) 図は ホルダー体を装着した状態の測定装置の一部切開断面図である。

第 1 4図は、 本発明の実施の形態 4によるランセッ ト一体型センサ を使用するランセッ トー体型センサ用測定装置の外観を示す図である _c 第 1 5図は、 本発明の実施の形態 4によるランセッ ト一体型センサ 用測定装置の内部構造を示す断面図である。

第 1 6図は、 本発明の実施の形態 5によるバイオセンサ用カートリ ッジを示す断面図である。

第 1 7図は、 本発明の実施の形態 5によるバイオセンサ用カートリ ッジに収納されたセンサを測定装置に揷入している状態を示す図であ り、 第 1 7 ( a ) 図はその揷入時の状態を示す図、 第 1 7 (b ) 図は その揷入前の状態を示す図である。

第 1 8図は、 本発明の実施の形態 5の変形例 1によるバイオセンサ 用カートリ ッジを示す図であり、 第 1 8 ( a ) 図はその蓋体を開けた 状態の斜視図、 第 1 8 ( b ) 図はその蓋体を閉じた状態の側面図、 第 1 8 ( c ) 図は蓋体を閉じた状態の断面図である。

第 1 9図は、 本発明の実施の形態 5の変形例 2によるバイオセンサ 用カートリッジを示す図である。

第 2 0図は、 本発明の実施の形態 5の変形例 2によるバイオセンサ 用カートリ ッジにおいてランセッ トー体型センサのランセット一体型 センサ用測定装置への取り付けを説明するための図であり、 第 2 0 ( a ) 図はその取り付け時の状態を示す図、 第 2 0 (b ) 図はその取 り付け前の状態を示す図である。

第 2 1図は、 従来のバイオセンサ用測定装置の一例を示す斜視図で ある。

第 2 2図は、従来のランセッ トデバイスを示す図であり、第 2 2 ( a ) 図はその斜視図、 第 2 2 ( b ) 図はその一部を透視した状態での斜視 図である。

第 2 3図は、 従来の， バイオセンサの保存状態を示す図であり、 第 2 3 ( a ) 図は包材に包装された状態を示す図、 第 2 3 ( b ) 図はプ ラスティック容器に収納された状態を示す図である。

第 2 4図は、 従来の， バイオセンサを測定装置に揷入している状態 を示す図である。 発明を実施するための最良の形態

(実施の形態 1 )

以下、 本発明の一実施の形態について、 電気化学的に血糖値を測定 する血糖値センサを例に挙げ、図面を参照しながら具体的に説明する。 この実施の形態 1は、 ランセッ トとセンサとを一体化することによ りその管理や持ち運びを容易にしたランセッ トー体型センサおよびこ のランセッ トー体型センサの駆動および測定を行うランセット一体型 センサ用測定装置に関するものであり、 請求の範囲第 1項ないし第 3 1項の発明に対応するものである。

すなわち、 この実施の形態 1によるランセッ ト一体型センサは、 細 長い小片状のセンサとランセッ トを一体にしたものであり、 より具体 的には、 センサの長手方向に沿って、 ランセッ トが平行に移動するよ うな一体構造としたものである。

そしてこのランセットー体型センサが装着される測定装置には、 従 来のランセッ トデバイスのランセット駆動機能を付加している。 すな わち、 装着されたランセッ トー体型センサのうちのランセットを駆動 するための駆動手段をも備えたものとしている。 この構成においては、 測定のたび毎に、 新たなランセット一体型セ ンサを測定装置にセッ トする。 そして測定装置を把持し、 その駆動手 段を動作させてランセッ トで指先を穿刺する。 それに引き続いて、 今 度はセンサに血液を点着する動作で血糖値等の測定を行うことができ る。

以下では、 これらランセッ トー体型センサおよび測定装置について 詳述する。

第 1図は、 本発明の実施の形態 1におけるランセッ ト一体型センサ の斜視図及び分解斜視図を示している。 第 1 ( a ) 図において、 1 0 はランセッ ト一体型センサを示しており、 そのうち 1は細長い小片状 のセンサを、 2はその大部分がセンサ 1の内部の空隙 （空間） l aに 収容され、 センサ （センサ本体） 1に対して、 その長手方向にスライ ド可能なように支持されているランセッ トを示している。

3はランセッ ト 2の針先を保護すべく、 針先に圧入されている保護 カバーであり、 測定時には除去される。 4は後で詳述する測定装置に 対して電気的に接続を行うための電極端子である。 5は、 センサ 1の 半円形状の先端部に設けられたキヤビティである。

センサ 1の構造は、 第 1 ( b ) 図に示すように、 ポリエチレンテレ フタレートなどの樹脂よりなる、 カバー （プレート） 6 と基板 （プレ —ト） 7とを貼り合わせてなる。 またランセッ ト 2は、 金属製の針 2 a と、 針 2 aがその先端側に設けられこれを保持するためのコネクタ (端部） 2 bとからなり、 この略短冊状のコネクタ 2 bは、 後述する 測定装置の駆動手段と嵌合するよう、 センサ 1の後端よりその後端側 が突出している。

カバー 6の下面には、 ランセッ ト 2の形状に沿った凹部が設けられ ている。 すなわち、 コネクタ 2 bをその長手方向にスライ ドできるよ うに収納するようにその外形に沿った溝 （凹部） 6 a と、 針 2 aの部 分が収納される細長い溝 （凹部） 6 b とが形成されている。 針 2 aが 収納される溝 6 b は、 センサ 1の先端まで通じている。 また基板 7は その表面に、 電極端子 4に通じる一対の電極 8が形成され、 さらにそ の表面には、 図示しない試薬層が形成されている。

このようにランセット一体型センサは、 ランセッ ト 2を介在させた 状態で、 カバー 6と基板 7を貼り合わせてなる。 したがってキヤビテ ィ 5は、上述の針 2 aが収納される細長い溝 6 bの部分を兼ねている。 そしてキヤビティ 5に面して電極 8および試薬層の一部が露出してい る。

このように、 ランセッ ト 2は、 センサ 1の長手方向に沿って移動可 能になっており、 その動きを第 2図の平面図にて説明する。

第 2 ( a ) 図は、 ランセッ ト 2がセンサ 1に対して、 最も先端側に 位置する状態を示している。 すなわち、 コネクタ 2 bに対しその主面 と同一平面内でコネクタ 2 bの長辺と直交する方向に突出するように 形成した微小突起 2 cが、 カバー 6に形成した幅広の凹溝 （凹部） 6 0 aの、センサ 1の最も先端側の端部の壁面 6 O bに当接している。 この 状態では、 ランセット 2の針 2 aがセンサ 1の先端より、 最も長く突 出することとなる。 また第 2 ( b ) 図は、 コネクタ 2 bの微小突起 2 cが、 凹溝 6 0 aの、 センサ 1の最も後端側の端部の壁面 6 0 cに当接 する状態を示している。 この状態では、 ランセッ ト 2の針先はすつか りセンサ 1内に収納されている。

ここで凹溝 6 0 aの形状は、 第 2 ( a ) 図及び第 2 ( b ) 図に示すよ うに、 微小突起 2 cが位置する端部において、 その幅は、 微小突起 2 cを含めたコネクタ 2 bの幅よりも若干狭くなるよう湾曲している。 よって凹溝 6 0 aの端部において、互いの押圧力や摩擦力によってコネ クタ 2 bがセンサ 1に係止されるようになつている。

以上がランセット一体型センサの構成であり、 測定に際しては保護 カバー 3が取り除かれ、 第 2 (c) 図に示すようにランセッ ト 2の針 2 a先がキヤビティ 5の開口より突出した状態で、 指先等の穿刺が行わ れる。 そして血液を点着しキヤビティ 5内に血液を吸引し血糖値を測 定する際には、 第 2 ( d) 図に示すように、 ランセッ ト 2の針先は、 キ ャビティ 5内に吸引した血液に接触しないよう、 キヤビティ 5を回避 した溝 6 a内に位置する。

測定装置

次に上述のランセッ トー体型センサに組み合わされる測定装置の一 例について、 図面を参照しながら説明する。

第 3図は、 ランセッ トー体型センサが装着された状態の測定装置 1 1について、 その斜視図を示しており、 第 3 ( a ) 図は主にその上面 側を、 第 3 ( b ) 図は主にその下面側を示している。 1 2は、 測定結 果等を表示するディスプレイ （表示手段）、 1 3はランセッ トー体型セ ンサを受け入れる装着口である。 1 4は、 指先等を穿刺するよう、 測 定装置 1 1に装着されたランセッ トを勢い良く突出するように駆動す るための押しボタン （ロック解除用部材） である。 また 1 5は、 測定 装置 1 1から使用済みのランセットー体型センサを排出するためのス ライ ドボタン （排出用部材， 操作ボタン） である。 また、 1 6は、 ラ ンセッ トの針先の突出量を調整する調整ボタン （ランセッ ト突出量調 節器） である。

第 4 ( a ) 図は、 測定装置 1 1の内部構造を示すべく、 外装ケース の上側を取り除いた状態での斜視図を示しており、 センサと電気的に 接続される接続端子、 およびランセッ トのコネクタと係合する駆動手 段の部分を具体的に示している。 また、 第 4 ( b ) 図は、 測定装置の 側面図を示している。

1 7はセンサの電極端子との電気的接続を図る接続端子を備えるガ イ ドである。 一対のガイ ド 1 7は、 樹脂成形により外装ケースの底面 上の基板 1 1 aより断面が略 L字型に植設されており、 接続端子がそ の天井面に形成されている。 また各ガイ ド 1 7のコネクタ受け 1 9 b に対向する終端面には終端部材 1 7 aが植設されてガイ ド 1 7同士の 間を除いて行き止まりとなっている。 ランセットー体型センサを装着 する際には、 このガイ ド 1 7によりセンサ 1 0が案内されてセッ トさ れる。 1 8は、 ランセッ ト 2を駆動するコイルパネ （ランセッ ト付勢部材） であり、 1 9はランセッ ト 2のコネクタ 2 b と嵌合するコネクタ受け (ランセッ ト付勢部材) である。 コネクタ受け 1 9は基板 1 1 aに植 設された逆 L字状の一対の約 L字状支持部材 2 4により摺動可能に支 持されており、 そのセンサ 1 0と嵌合する側面と反対側の側面にはコ ィルバネ 1 8の一端が固定されている。 また、 コイルバネ 1 8の他端 はバネス トッパー （ランセッ ト付勢部材） 2 3により支持されている。 ランセッ ト 2がコネクタ受け 1 9に係合して、 さらに測定装置 1 1内 部にランセッ ト 2が押し込まれることにより、 コイルバネ 1 8が圧縮 され、 ランセッ ト 2を駆動するための駆動力が与えられる。

2 0は押しボタン 1 4より手前のテーパ状突起 1 1 c とそのテーパ 状突起 2 0 aが係合する駆動レバーであり、 ランセッ ト 2が所定の位 置までセッ トされたときに、 この駆動力を保持すべく コネクタ受け 1 9を係止する。 そして押しボタン 1 4の押圧動作により係止が解除さ れ、 ばね 1 8の押圧付勢力によりランセッ ト 2を駆動する。

2 1は、コネクタ受け 1 9の位置を規制する トーションバネであり、 センサ 1 0の揷入経路と平行な側面付近に植設された軸止部材 2 5に より軸止されている。 トーションバネ 2 1は、 駆動レバ一 2 0により 係止されていないコネクタ受け 1 9に対して、 コイルパネ 1 8の弾性 力に抗する方向に押圧している。 トーシヨンパネ 2 1は、 ランセッ ト 2の針先がキヤビティ 5内に吸引した血液に接触しないよう、 回避し たところに位置するように、 コイルパネ 1 8の弾性力と釣り合って、 コネクタ受け 1 9の位置を規制している。

2 2はスライ ドボタン 1 5と一体化されている排出レバーであり、 スライ ドボタン 1 5を矢印 aの方向に操作することにより、 センサ 1 の後端を押圧し、 これを排出する。

測定動作

以上の様に構成したランセッ トー体型センサ及び測定装置について. 一連の測定動作について以下説明をする。 まず、 ランセッ トー体型センサを測定装置に装着する動作から説明 する。 ランセッ ト一体型センサは、'未使用の状態では、 第 2 ( a ) 図 に示す状態である。 すなわち、 ランセッ ト 2は、 その針先がセンサ 1 より突出する位置にあって、保護カバー 3が被せられている。患者は、 この保護カバー 3の面積の大きな把持部 3 aを把持しながら、 測定装 置 1 1の装着口 1 3よりランセッ ト 2をコネクタ 2 b側から揷入して いく。

保護カバー 3の把持部 3 aをさらに押して、 センサ 1及びランセッ ト 2を押し込むことにより、 まず、 第 5 ( a ) 図に示すように、 セン サ 1がガイ ド 1 7により案内されてケース 1 1 b内部に進入し、 さら に進入を続けることで、 その半円状の短辺とは反対側の短辺がガイ ド 1 7の終端部材 1 7 aに当接しケース 1 1 b内部への進入が規制され る固定位置にセッ トされ、 センサ 1の電極端子 4が図示しない測定装 置 1 1の接続端子に接続される。 なお、 この第 5 ( a ) 図では、 図を 見やすくするために、 ランセッ ト一体型センサについては、 センサ 1 のみを図示しており、 ランセッ ト 2の部分は省略している。

この時点でセンサ 1はその進入を停止しているが、 第 5 ( c ) 図に 示すように、 ランセッ ト 2はガイ ド 1 7の端面部材 1 7 aにより動き が規制されないため、 ランセッ ト 2はさらにケース 1 1 bの内側に進 めていくことが可能である。すなわち、保護カバー 3の押圧力により、 第 2 ( a ) 図に示す位置での微小突起 2 cと凹溝 6 0 a との係合が外 れる。 そして第 2 ( b ) 図の位置関係で示すように、 保護カバー 3は、 その針 2 aを保護するチューブ 3 bの部分がセンサ 1内に押し込まれ、 保護カバー 3の把持部 3 aの一側面がセンサ 1の先端に当接する。 そして患者が第 5 ( a ) 図の状態よりさらに奥に保護カバー 3を押 し込むと、 今度は、 ランセット 2のコネクタ 2 bがコネクタ受け 1 9 の凹部 1 9 aに嵌合し、 第 5 ( b ) 図に示すように、 コイルバネ 1 8 が圧縮され、 コネクタ受け 1 9の駆動レバー 2 0のテ一パ状突起 2 0 aが押しボタン 1 4の手前のテーパ状突起 1 1 cにより係止され、 セ ンサ 1 0の装着が完了する。

次に、 採血動作と血液の点着動作について説明する。 ランセッ ト一 体型センサの装着動作が完了すれば、 第 ₃ ( _a ) 図に示す状態となる。 患者は、 測定装置 1 1を持ち、 採血しょう とする体の部位、 例えば指 先等にセンサ 1 0の先端を軽く押し当てる。

そこで押しボタン 1 4を押すと、 ランセッ ト 2が駆動されて、 セン サ 1 0の先端よりその針先が勢いよく突出し、 皮膚を穿刺する。 この ときセンサからの針先の突出量は、 調整ボタン 1 6を横方向にスライ ドすることにより可変することが可能である。 これは、 調整ボタン 1 6を横方向にスライ ドすることにより、 ト一シヨンバネ 2 1を測定装 置 1 1内部で横方向に移動させ、 そのパネ力を調整する、 あるいは、 調整ボタン 1 6の横方向の動きを、 バネス トッパー 2 3をランセッ ト 2の駆動方向に沿って前後に移動させる動きに変換する機構 （図示せ ず） が駆動されることにより、 押しボタン 1 4と係止したコネクタ受 け 1 9とバネス トッパー 2 3との距離を増減する、 等で可能であり、 その突出量については、 調整ボタン 1 6のスライ ド量を測定装置の C P U等により換算することでディスプレイ 1 2に表示させることも可 能である。

患者は穿刺された指先から滲み出す微量の血液を、 センサ 1 0の先 端に点着し、毛管現象を利用してキヤビティ 5内に血液を吸引させる。 測定装置 1 1は内部の電子回路にて、 血糖値の測定を行い、 ディスプ レイ 1 2に結果を表示する。 測定結果が表示され、測定が終了すれば、 スライ ドボタン 1 5をランセッ ト 2が突出する方向に操作することで、 ランセッ ト一体型センサを測定装置 1 1外へ排出でき、 ランセッ トー 体型センサは使い捨てにする。

このとき排出レバー 2 2がセンサ 1をその後端から押圧していくが、 その時点では、 ランセッ ト 2は、 そのコネクタ 2 bが測定装置 1 1の コネクタ受け 1 9に係合したままである。 センサ 1が先に排出される ことに伴い、 センサ 1 とランセッ ト 2との位置関係は、 第 2 ( d ) 図 に示す状態となる。 そしてランセッ ト 2の微小突起 2 cは凹溝 6 0 a に係止した状態となり、 ランセッ ト 2の針先がセンサ 1 より突出しな くなつた状態で、 測定装置 1 1外へ排出されることになる。 このため 針先がセンサ外部に露出していることによる怪我や感染を防止するこ とができる。

このように、 本実施の形態 1によるランセッ トー体型センサによれ ば、センサとランセッ トとが一体化されるためその管理が容易となり、 使用の都度これらを別々に交換する手間が省け、 測定装置にセンサと ランセッ トとを同時にセッ トできるため、 装着が容易となり、 携帯の 際にかさばることがなくなる。

なお、 ランセッ ト一体型センサを排出するときには、 怪我や感染を より確実に防止するため、 第 6 ( a ) 図に示すように、 保護カバー 3 の把持部 3 aの一側面に、 センサ 1の先端形状に沿った半円形の空間 を形成しておき、 これを同図 （b ) に示すように、 センサ 1に被せた 上で排出するようにも構成できる。

また、 本実施の形態 1によるランセッ ト一体型センサは、 ランセッ トの先端に保護カバーを被せた形状をしているが、 このランセッ トー 体型センサおよび保護カバーの周囲を一体的に覆ってこれらを保持す るホルダーを設けることも可能である。 この場合、 測定装置への装着 や、 測定装置からの排出の動作を、 ホルダ一で覆った状態で行うこと が可能であり、 手先の不自由な患者にとっては、 操作がより簡単にな る。

また、 このホルダーは、 透明材料により形成して、 中身のランセッ トー体型センサを見やすくすれば、 より操作性が向上する。

さらに、 上述の実施の形態 1においては、 ランセッ トー体型センサ は、 ランセッ トの針先が移動する空間と、 血液が吸引されるキヤビテ ィとを共用したが、 これらをそれぞれ別に設けて構成することもでき る。 また、 センサは薄い板状と したが、 この形状に限らず円筒状に形 成することも可能である。 また、 第 7図に示すように、 測定装置 1 1のスライ ドボタン 1 5は その上面に波状の凹凸を成型して、 指が滑りにく く してもよく、 装着 口 1 3の形状もより長方形に近づけてもよい。

(実施の形態 2 )

この実施の形態 2は、 ランセッ ト一体型センサを測定装置から取り はずす際に、 針先をセンサ内により確実に収容可能とすることで、 体 液が付着したままの針部 2 aに他人の指が触れたり、 あるいは、 誤つ て指を刺す可能性をなく し、 感染症や安全性の面での問題をなくすよ うにしたものであり、 請求の範囲第 3 2項ないし第 3 7項の発明に対 応するものである。

以下に、 本発明の実施の形態 2によるランセッ ト一体型センサ、 及 びこのランセットー体型センサを用いて測定を行うランセットー体型 センサ用測定装置について説明する。

第 8 ( a ) 図は、 本発明の実施の形態 2によるランセット一体型セ ンサの一例を示す斜視図である。

第 8 ( a ) 図において、 2は、 人や動物の体液を採取するため、 皮 膚を突き刺して体液を得るためのランセッ トである。 このランセッ ト 2は略長方形状の板状部材からなるコネクタ 2 bと、 コネクタ 2 bの 先頭側、 即ち 2つの短辺のうちの半円弧状の短辺の中央付近に設けら れ皮膚を穿刺する針部 2 a とからなる。 コネクタ 2 bの 2つの長辺の 中央付近には各長辺から直角方向に張り出した小型の微小突起 2 cが それぞれ設けられており、 これらの微小突起 2 cはその上面に底面半 円筒状でやや横長の微小凹部 2 1 a , 2 1 b (ロック用凹部， ロック 部材） が形成されている。 1は、 採取された体液を分析するためのセ ンサである。 センサ 1はその内部の空隙 1 aにランセッ ト 2が摺動可 能に収容されるものであり、 ランセッ ト 2の微小突起 2 cに設けられ た微小凹部 2 1 a , 2 1 bと嵌合する表面半円筒状でやや横長の微小 凸部 6 1 a， 6 1 b (口ック用凸部， 口ック部材） を、 空隙 1 aの天 井面に有する。 1 aはセンサ 1内部に設けられた空隙であり、 ランセ ッ ト 2の幅より若干大きめの幅を有し、 その 2つの長辺よりランセッ ト 2の微小突起 2 cに対応して幅方向に張り出す一対の凹溝 6 0 aを 有する。 2 aは皮膚を突き刺す針部であり、 ランセッ ト 2の先端部 2 e、 即ち、 ランセッ ト 2の 2つの短辺のうち先頭側のやや丸みを帯び た短辺の中央付近に設けられている。 1 0はこのランセッ ト 2とセン サ 1 とが一体となったランセッ トー体型センサである。

また、 第 8 (b ) 図は、 本発明の実施の形態 1によるランセッ トー 体型センサの一構成例を示す分解斜視図である。

第 8 (b ) 図に示すように、 ランセット一体型センサ 1 0は、 セン サ 1を構成するカバー 6と基板 7との間にランセッ ト 2を介在させ、 カバー 6と基板 7とを貼り合わせてなる。

カバー 6には、 ランセット 2をその長手方向に摺動自在に収容する ための空隙 1 aを形成する溝 6 aがランセッ ト 2よりやや大き目の外 形形状で形成されている。 この溝 6 aには、 ランセッ ト 2の摺動可能 な可動領域を制限するための凹溝 6 0 a力 S、溝 6 aの長辺の後部側に、 長辺のそれ以外の部分よりもやや幅広となるように設けられており、 当該凹溝 6 0 aの横方向の長さは、 ランセッ ト 2の微小突起 2 cの長 さに合せて設定されている。

また、 ランセッ ト 2が有する微小凹部 （突起部） 2 1 a , 2 1 bは、 上述のように、 ランセット 2の長辺の中央付近に設けられた前記微小 突起 2 cの上面であって、 針部 2 aから最も遠い位置、 即ち、 針部 2 a とは反対側の端部付近、 に設けられており、 センサ 1が有する微小 凸部 6 1 a , 6 1 bは、 カバー 6が有する凹溝 （窪み部） 6 0 aの天 井面内であって、 ランセッ トー体型センサを組み立てた場合における 針部 2 aから最も遠い位置、 即ち、 針部 2 aとは反対側の端部付近、 に設けられている。

なお、 微小凹部 2 1 a , 2 1 bおよび微小凸部 6 1 a , 6 1 の位 置関係は上記以外であってもよいが、ランセッ ト 1の微小凹部 2 1 a , 2 1 bとカバー 6の嵌合凹部 6 0 aの微小凸部 6 1 a , 6 1 bとが嵌 合した場合に、 ランセッ ト 2に設けられた針部 2 aがセンサ 1内に収 まるような所定の位置関係で配置されている必要がある。

また、 カバー 6の先端側、 即ち、 ランセッ ト 2の針部 2 a側の短辺 は、 半円弧形状になっており、 その先端 2 eに針部 2 aがセンサ 1外 部に突出できるように、 一端が前記溝 6 aにつながる溝 6 bが形成さ れており、 この連通溝 6 bの他端はセンサ 1の先端の開口 6 dとなつ ている。 また、 カバー 6の後端側、 即ちランセッ ト 2の針部 2 a とは 反対側の端部にもランセッ ト 2のコネクタ 2 bがセンサ 1の外部に突 出できるように開口 6 cが設けられており、 このカバー 6の後端側の 2つの角部には電極 4が露出するように切り欠き 2 1 a， 2 1 bが形 成されている。

基板 7は、 カバー 6 と同様、 先頭側が半円弧形状となっているが、 カバー 6と異なり後端側に切り欠きは形成されていない。 基板 7の表 面にはその両長辺の後端の 2つの角部に設けた 2つの電極端子 4、 こ れら 2つの電極端子 4と配線でつながった一対の電極 8が基板 7の先 端側の半円弧部分の中心付近に形成され、 さらにその表面には、 図示 しない試薬層が形成されている。 そして、 上述のようにカバー 6の溝

6 aにランセッ ト 2を装填した状態で、 カバー 6 と基板 7とを貼り合 わせることでランセッ トー体型センサ 1 0が完成する。

本発明の実施の形態 2によるランセッ ト一体型センサは第 2 ( a ) 図， 第 2 ( b ) 図に示すように保護カバー 3が装着される。 また、 本 発明の実施の形態 2によるランセッ ト一体型センサ用測定装置は第 3 図に示すものと同様の外観形状を有する。 また、 この測定装置の内部 構造は、 第 4 ( a ) 図， 第 4 ( b ) 図および第 5 ( a ) 図， 第 5 ( b ) 図， 第 5 ( c ) 図に示すものと同様である。

次に、 以上のように完成した、 ランセッ ト一体型センサ及び測定装 置の一連の測定動作について説明する。

まず、 ランセッ トー体型センサを測定装置に装着する動作は次のよ うになる。 ランセッ ト一体型センサは未使用の状態では、 第 2 ( a ) 図に示すように、 ランセッ ト 2はその針先がセンサ 1 より突出する位 置にあって、 保護カバー 3が被せられている。 この保護カバー 3は、 針収納部としてのチューブ 3 b と略正方形状の把持部 3 a とからなる _t 使用者は、 この保護カバー 3の面積の大きな把持部 3 aを把持しなが ら、 第 2 ( a ) 図に示すように、 測定装置 1 1 の装着口 1 3の開口 1 3 aよりランセッ ト 2のコネクタ 2 bの後端 （針部とは反対側） を揷 その際、 ランセッ ト 2のコネクタ 2 bの後端側は第 5 ( a ) 図に示 すように測定装置 1 1内のガイ ド （案内部材） 1 7により案内され、 コネクタ受け 1 9の前端側の四部 1 9 aに向かう。 コネクタ受け （ラ ンセッ ト付勢部材） 1 9はコイルバネ 1 8 , トーシヨ ンパネ 2 1によ り互いに反対方向に押圧付勢されており、 これら押圧付勢力が釣り合 つた位置で静止している。

保護カバー 3を装着した状態でランセッ トー体型センサ 1 0の揷入 を進めていく と、 ランセッ ト 2は最初センサ 1 とともに徐々に挿入さ れていくが、 スライ ドボタン 1 4と一体化された排出レバー 1 5に当 接する位置にまで揷入され、 その後、 スライ ドボタン 1 4がガイ ド 1 7の終端部材 1 7 aにより規制されたその可動範囲の終端 （ディスプ レイ 1 3側） にまで移動すると、 センサ 1は後退を停止する。 これに 対し、 ランセッ ト 2は保護カバー 3を押し続けることによりセンサ 1 内部で後退する。

そして、 ランセッ ト 2がセンサ 1内部の移動可能な範囲の後端まで 来ると、 第 2 (b)図に示すように、 ランセッ ト 2の微小凹部 2 1 a , 2 1 b とセンサ 1のカバー 6の微小凸部 6 1 a， 6 l b とが嵌合し、 ラ ンセッ ト 2がセンサ 1に対しロックされる。 また、 その際、 ランセッ ト 2の後端とコネクタ受け 1 9の凹部 1 9 a とが嵌合し、 さらに保護 カバー 3を押し続けることにより コネクタ受け 1 9が後退し、 第 5 ( b ) 図に示すように、 コネクタ受け 1 9に取り付けられている駆動 レバー 2 0のテーパ状突起 2 0 a と測定装置 1 1内の天井面に設けら れているテーパ状突起 1 1 aとが互いに嵌合しコネクタ受け 1 9に口 ックがかかる。 この状態でランセッ トー体型センサ 1 0の測定装置 1 1への装着が完了する。

次に、 採血動作と血液の点着動作について説明する。 ランセッ ト一 体型センサの装着動作が完了すれば、 第 3 ( a ) 図に示すようにセン サ 1 0はその先頭の半円弧状の部分付近がホルダー 1 3よりやや露出 した状態になる。 使用者は測定装置 1 1を持ち、 採血しょうとする体 の部位、 例えば指先等にセンサ 1 0の先端を軽く押し当てる。

そこで、 押しボタン （ロック解除用部材） 1 4を押すと、 駆動レバ 一 2 0のテーパ状突起 2 0 aと測定装置 1 1のテーパ状突起 1 1 c と の係合が外れ、 コイルバネ 1 8の伸張によりランセッ ト 2 とセンサ 1 とのロックが外れ、 ランセット 2が駆動されて、 （第 1 0図参照）、 第 2 ( c ) 図に示すように、 センサ 1の先端よりその針先が突出し、 皮 膚を穿刺する。 このとき、 センサからの針先の突出量は、 第 3 ( b ) 図に示す調整ボタン 1 6により可変である。 これは、 調整ボタン 1 6 を横方向にスライ ドすることにより、 トーションバネ 2 1を測定装置 1 1内部で横方向に移動させ、 そのパネ力を調整する、 あるいは、 調 整ボタン 1 6の横方向の動きを、 バネス トッパ一 2 3をランセッ ト 2 の駆動方向に沿って前後に移動させる動きに変換する機構（図示せず） が駆動されることにより、 押しボタン 1 4と係止したコネクタ受け 1 9とバネス トッパー 2 3との距離を増減すること、 等で可能であり、 その突出量については、 調整ボタン 1 6のスライ ド量を測定装置の C P U等により換算することでディスプレイ 1 2に表示させることも可 能である。

患者ゃ被検者の穿刺された指先から滲み出した微量の血液を、 セン サ 1の先端に点着し、 キヤビティ 5内に血液を吸引させる。 測定装置 1 1は内部の電子回路にて血糖値の測定を行い、 ディスプレイ 1 2に 結果を表示する。 測定結果が表示され、 測定が終了すれば、 スライ ド ボタン （排出用部材） 1 5を操作し、 ランセッ ト一体型センサ 1 0を 測定装置 1 1外に排出し、 このランセッ トー体型センサ 1 0は使い捨 てにする。

このとき、 スライ ドボタン 1 5と一体の排出レバ一 （排出用部材） 2 2がセンサ 1をその後端側から押圧してゆくが、 押圧しはじめた時 点では、 ランセッ ト 2はその後端のコネクタ 2 bが測定装置 1 1のコ ネクタ受け 1 9の凹部 1 9 a と嵌合したままである。 このため、 スラ ィ ドボタン 1 5を操作することでランセッ ト 2より先にセンサ 1が排 出される。 これに伴い、 センサ 1 とランセッ ト 2との位置関係は、 第 5 ( b ) 図に示す状態となる。 即ち、 ランセッ ト 2の微小凹部 2 1 a , 2 1 bはセンサ 1の凹溝 6 0 a , 6 0 bの微小凸部 6 1 a， 6 l bに 係止した状態となり、 ランセッ ト 2はその針先がセンサ 1 より突出し なくなった状態で口ックされ、 さらにスライ ドボタン 1 4を押し続け ると針先 2 aがセンサ 1内で口ックされたままでセンサ 1 ごと測定装 置 1 1外へ排出されることになる。 このため、 ランセッ ト 2の針部 2 aがセンサ 1 より露出することはなく、 針先が露出していることによ る怪我や感染を防止することができる。

このように、 本実施の形態 2によれば、 排出されたランセッ ト一体 型センサは、 ランセッ ト 2とセンサ 1 とが互いに確実に口ックされた 状態で排出されることとなり、 その際、 ランセッ ト 2に設けられた針 部 2 aがセンサ 1の中に収まった状態でロックされる。 このため、 ラ ンセッ トー体型センサ 1 0を測定装置より取り出す時に、 ランセッ ト 2の針部 2 aに指が触れたり、 あるいは、 誤って指を刺すおそれがな くなり、 感染症を防ぐことができ、 安全にランセッ ト一体型センサを 測定装置から排出することができるランセッ トー体型センサを得るこ とができる。

また、 このように安全に取り外しが可能なランセッ トー体型センサ を装着して体液の測定が可能で、 測定が終了すると、 ランセッ トの針 部をセンサ内に収容した状態で口ックしたまま外部に排出することが 可能なランセッ トー体型センサ用測定装置を得ることができる。 なお、 本実施の形態 2では、 ランセッ トの上面に凹部を設けるとと もに、 当該凹部と嵌合する凸部をセンサ 2に設けるものについて説明 したが、 既に述べたように、 測定終了後に凹部と凸部との嵌合により ランセッ トとセンサとがロックされ、 ランセッ トの針部がセンサ内に 収納される状態になるものであれば、 凹部、 凸部を設ける位置につい ては自由に設定できる。

(実施の形態 3 )

この実施の形態 3は、 ランセッ ト一体型センサを測定装置内部に案 内するホルダを測定装置から取り外し可能と して、 その洗浄等を可能 にしたものであり、 請求の範囲第 3 8項ないし第 4 3項の発明に対応 する。

すなわち、 実施の形態 1または 2のランセッ トー体型センサ用測定 装置では、 患者は、 体液を採取する際には、 測定装置 1 1のランセッ トー体型センサのホルダー状の装着口 1 ₃に指もしくは上腕部をあて て皮膚を穿刺する必要があり、 体液採取時に測定装置 1 1の装着口 1

3に患者の体液が付着することがある。

しかしながら、 これら実施の形態 1または 2の測定装置では、 測定 装置 1 と装着口 1 3 とが一体となっており、 測定終了後に装着口 1 3 の洗浄あるいは交換を行うことができなかったため、 装着口 1 3に他 人の体液が付着したままの状態で別の測定者が測定を行つた場合には、 他人の体液に測定者の体液が接触する可能性があり、 感染症等に感染 するおそれがあった。 このため、 実施の形態 1または 2の測定装置で は、 専ら個人専用の測定のみを行えるにすぎない。

これに対し、 本実施の形態 3によるランセッ トー体型センサ用の測 定装置は、 体液の付着した装着口状のホルダーを洗浄、 あるいは交換 することを可能とし、 安全かつ衛生的に使用できるようにしたもので ある。

第 1 1図及び第 1 2図は、 本発明の実施の形態 3におけるランセッ トー体型センサ用測定装置の構成を示すものである。 第 1 1図において、 第 1 1 ( a ) 図は、 ランセッ ト一体型センサ、 及びこれと組み合わされる測定装置の斜視図、 第 1 1 ( b ) 図は、 ホ ルダ一の取り外し時の状態を示している。

第 1 1図において、 1 1はランセッ トー体型センサ 2を装着して血 糖値等の測定を行うランセッ ト一体型センサ用測定装置 （以下、 測定 装置と称する。） であり、 1 0はランセッ ト一体型センサである。 測定装置 1 1は、 ランセッ トで皮膚を穿刺する側の側壁内に、 前記 ランセットー体型センサ 1 0の上記皮膚を穿刺する側の一端の近傍部 分を保持するためのホルダー体 4 3を着脱自在に装着するためのホル ダー装着部 4 7が形成されている。 また、 測定装置 1 1はこれに装着 されたランセッ トを駆動するための操作ボタン 1 4、 測定結果等を表 示するディスプレイ 1 2、 測定装置 1 1からランセットー体型センサ 1 0を排出するためのスライ ドボタン 1 5と、 ホルダー体 4 3を装着 するためのホルダー装着部 4 7とを有する。

なお、 ホルダー体 4 3の構造は、 第 1 1 ( b ) 図に示すように、 測 定完了後にホルダー体 4 3に付着した体液を洗浄あるいは交換するた めに、 ホルダー体 4 3を測定装置 1 1より取り外すことができる構造 と している。

また、 ランセッ ト一体型センサ 1 0は、 既に述べたように、 人や動 物の体液を採取するため、 皮膚を突き刺して体液を得るためのランセ ッ ト 2と、 採取された体液を分析するためのセンサ 1 とを一体として 構成したものである。

以下に、第 1 2図を用いて、ホルダー体 4 3、及びホルダ一装着部 4 7の構造についてさらに説明する。

第 1 2図は、 ホルダー体 4 3とホルダー装着部 4 7との着脱を説明 するための説明図である。

第 1 2 ( a ) 図において、 4 3 a， 4 3 bは、 ホルダー体 4 3が有 するヒンジ形状のストッパーであり、ホルダー体 4 3の両端から前方、 すなわちランセットー体型センサの進入方向と逆方向に伸長させた板 状部材を後方にほぼ 1 8 0 ° 折り曲げて形成したものであり、 その先 端にはス トッノ 一 4 3 a， 4 3 bの外れどめとなり、 ホルダー体 4 3 を開口 4 7 cに係止させた際の位置決めを行うタ リ ップ部 4 3 e , 4

3 f が形成されている。 そしてこのヒンジ形状のス トッパーの内側辺 が上記ホルダー体 4 3に固定され、 上記ヒンジ形状のス トッパーの外 側辺が上記ホルダー装着部 4 7の嵌合部と嵌合することで測定装置 1 1に係止される。 すなわち、 ホルダー体 4 3をそのばね力で、 その外 形形状とほぼ同等の開口形状を有するホルダー装着部 4 7の 2つの短 辺にその横幅をやや広げるように形成された孔 （小開口） 4 7 a， 4 7 bに係止させる。 なお、 この孔 4 7 a , 4 7 bは略矩形のホルダー 装着部 4 7の開口 4 7 cの 2つの長辺に設けるようにしてもよレ、。 ホルダー体 4 3のホルダー装着部 4 7への装着は、 ホルダー装着部

4 7の孔 4 7 aにホルダー体 4 3のス トッパー 4 3 aを、 ホルダー装 着部 4 7の孔 4 7 bにホルダー体 4 3のス トッパー 4 3 bを、 それぞ れ揷入することにより、 ホルダー体 4 3を測定装置 1 1 のホルダー装 着部 4 7に取付けることができる。 なお、 第 1 2 ( a ) 図に示すよう に、 ホルダー装着部 4 7の孔 4 7 a と 4 7 b、 及びホルダー体 4 3の ス トッパー 4 3 a と 4 3 bは、 それぞれその大きさが異なり、 天地が 逆向きでは挿入できない形状になっている。 これはランセッ トー体型 センサ 1 0が、 測定装置 1 1に対して上下の向きが逆に挿入されると ランセッ トー体型センサ 1 0と測定装置 1 1 との電気的接続ができな いためであり、 これを防止するために、 ホルダー装着部 4 7の孔とホ ルダ一体 4 3のス トッパーの形状を左右で異ならせ、 上下の向きが或 る方向である場合のみ、 即ち、 正常な方向でのみホルダー体 4 3を装 着できるようにすることにより、 ランセッ ト一体型センサが逆向きに 揷入できないようにしている。

第 1 2 ( b ) 図、 及び第 1 2 ( c ) 図は、 測定装置 1 1にホルダー 体 4 3が係止している際の断面図であり、 第 1 2 ( b ) 図は、 ホルダ 一体 4 3のヒンジ形状のス トッパー 4 3 a , 4 3 bが測定装置 1 1の 孔 4 7 a , 4 7 bに係止している状態を示している。また、第 1 2 ( c ) 図は、 測定完了後もしくは他の人が使用する時にホルダー体 4 3を交 換するため、 指でス トッパー 4 3 a， 4 3 bのクリ ップ部 4 3 e , 4 3 f を押さえて、 ホルダー体 4 3を取り外そう としている状態を示し ている。

このように、 測定装置が有する， ランセッ ト一体型センサを装着す るためのホルダーを着脱可能とすることにより、 体液が付着したホル ダ一体を未使用のものと交換したり、 洗浄したりすることができ、 個 人専用の測定器と してのみならず、 通常の使用者以外の人でも感染症 等の恐れなく測定することができ、 ランセッ ト一体型センサ用測定装 置を安全かつ衛生的に使用することができる。

また、 ホルダー装着部に係止するヒンジ形状のス トッパーをホルダ 一体に設けることにより、 ホルダー体の係止や着脱を容易に行うこと ができる。

また、 ホルダー装着部の孔と、 ホルダー体のス トッパーの形状をそ れぞれ異なる構造とすることにより、 常にホルダー体を測定装置に対 して正常な方向で装着することができ、 ランセッ トー体型センサを測 定装置に逆挿入することを防止することができる。

なお、 本実施の形態 3では、 ホルダー体 4 3のス トッパー 4 3 a , 4 3 b と、 ホルダ一装着部 4 7の孔 4 7 a、 4 7 b との形状が左右異 なるものとするものについて説明したが、 ホルダー体、 及びホルダー 装着部の嵌合部の形状が、 それぞれ、上下、或は左右方向に対して非対 称的な構造を有するものであればよく、 ホルダー装着部に対してホル ダ一体を特定の方向で挿入する場合にのみ、 装着可能となるものであ れば何でもよい。

また、 測定装置 1 1のバネス トッパー 2 3は第 1 3 ( a ) 図に示す ように測定装置 1 1の天井面に固定されるものであってもよく、 この バネス トッパー 2 3に固定されたシャフ ト 5 6 aにコイ^/パネ 1 8を 装着するようにしてもよい。 さらに、 ランセッ ト一体型センサ 1 0の形状は、 第 1 3 ( b ) 図に 示すようにより長手方向が短めの形状であってもよい。

(実施の形態 4 )

この実施の形態 4は、 ランセッ トー体型バイオセンサからの針先の 突出量を容易に調節可能とし、 また、 ランセッ トを勢いよく突出する ように駆動する時、 何らかの不具合で途中で駆動が停止した場合に、 容易に駆動前の状態に戻せるようにしたものであり、 請求の範囲第 5 3項ないし第 5 8項の発明に対応する。

すなわち、 実施の形態 1または 2のランセッ トー体型センサ用測定 装置においては、 体液を採取する際には、 操作ボタン 1 4を押下して 駆動手段 1 0 0を動作させ、 ランセッ ト 2を駆動してその針部 2 aで 指先や上腕部を穿刺し、 センサ 1に血液を点着させ体液の測定を行う 力 S、 ランセッ トの突き刺しが不充分など、 何らかの不具合で体液の採 取ができない時には、 再度、 ランセッ ト 2を駆動することができる状 態にセッ ト し直す必要がある。

しかしながら、 ー且駆動させたランセッ ト 2を再度、 駆動できる状 態にするためには、 一度ランセッ トー体型センサ 1 0をスライ ドボタ ン 1 5を用いて排出した後に、 再度、 ランセッ ト一体型センサ用測定 装置 1 1に装着し直す必要があり、 時には、 ランセッ ト一体型センサ 1 0自体を取り替える必要がある場合もある。

また、実施の形態 1または 2のランセッ ト一体型センサにおいては、 ランセッ トの針先の突出量を調節できる有効な手段がなく、 測定者の 体液の滲出具合を調節したり、 測定者の痛みを軽減することが困難で めつに。

これに対し、 本実施の形態 4に係るランセッ ト一体型センサ用測定 装置は、 容易にランセッ トの針先の突出量を調節することができると ともに、 ランセッ トの突き刺し不充分や何らかの不具合で、 体液の採 取ができない場合に、 再度の測定準備を容易に行うことができるよう にしたものである。 以下、 実施の形態 4によるランセッ トー体型センサ用測定装置につ いて説明する。

第 1 4図は、 本発明の実施の形態 4によるランセットー体型センサ 用測定装置の一例を示す図である。

第 1 4図において、 1 1は本発明の実施の形態 4によるランセッ ト —体型センサ用測定装置 （以下、 測定装置と称する。） を示す。 1 3は ランセットー体型センサを挿入し、 測定の際に指もしくは上腕部に当 てる装着口、 1 4は測定装置 1 1に装着されたランセッ トを駆動する ための操作ボタン、 1 2は測定結果等を表示するディスプレイ、 1 5 は測定装置 1 1からランセッ トー体型センサを排出するためのスライ ドボタン、 5 6は体液を採取する際に不具合が生じた場合に、 第 1 4 図中の矢印 A、 すなわち、 ランセッ トの駆動方向とは反対方向に引つ 張ることにより、 ランセッ トー体型センサを測定装置 1 1に装着した 状態のままで測定を行える待機位置に復帰駆動させるプルスティック . 5 7はプルスティック 5 6のス トッパーであるとともに、 ランセッ ト の針先部の突出量を調節するランセッ ト突出量調節器である。

第 1 5図は、 第 1 4図に示したランセットー体型センサ用測定装置 の X— X ' 線断面図であり、 この第 1 5図ではプルスティック 5 6は つまみ部 5 6 dを有するものとなっている。 なお、 第 1 4図で説明し たものと同じ構成要素については、同一の符号を付し説明を省略する。 第 1 5図において、 1 0は測定装置 1 1に装着されたランセッ トー 体型センサであり、 人や動物の体液を採取するため、 皮膚を突き刺し て体液を得るためのランセッ ト 2と、 採取された体液を分析するため のセンサ 1 とが一体として構成されたものである。

また、 1 9はランセッ ト一体型センサ 1 0を構成するランセッ ト 2 が有するコネクタ 2 bとその凹部 1 9 aとが互いに嵌合するコネクタ 受け、 5 6 aは皮膚を穿刺する側と反対側の一端にランセット 2の皮 膚を穿刺する側と反対側を受けるコネクタ受け 1 9が取り付けられた シャフ トであり、 そのプルスティック 5 6内に位置する端部 （抜け出 し防止部材） 5 6 bは、 プルスティック 5 6のランセッ ト一体型セン サ 1 0の開口 5 6 cよりも大径となっている。 2 0はコネクタ受け 1 9に設けられた駆動レバーであり、 駆動手段 1 0 0の動作を開始する ための操作ボタン 1 4の押圧によりその口ックが解除されるシャフ ト 5 6 aに装着されたばね 1 8によりコネクタ受け 1 9が皮膚を穿刺す る方向に移動しよう とする付勢力に対しコネクタ受け 1 9の移動を停 止する。 なお、 操作ボタン 1 4、 プルスティック 5 6、 ランセッ ト突 出量調節器 5 7、 シャフ ト 5 6 a、 コネクタ受け 1 9により、 ランセ ッ ト 2をその待機位置よりセンサ 1の長手方向に沿って駆動させ、 ラ ンセッ ト 2が皮膚を穿刺する方向にランセッ トを駆動させた後、 ラン セッ ト一体型センサ 1 0を測定装置 1 1に装着したままの状態でラン セッ トを待機位置に復帰駆動させる駆動手段 1 0 0を構成している。 次に、 動作について説明する。

患者は先ず、 ランセッ トー体型センサ用測定装置 1 1の装着口 1 3 にランセッ ト一体型センサ 1 0を押し込んで、 ランセッ ト一体型セン サ 1 0のランセッ ト 2が有するコネクタ 2 bをコネクタ受け 1 9の凹 部 1 9 a と嵌合させるとともに、 操作ボタン 1 4を押下することによ りランセッ ト 2を発射できるように、 コネクタ受け 1 9に設けられた 駆動レバー 2 0のテーパ状突起 （爪部） 2 0 aを測定装置 1 1のテー パ状突起 （爪部） 1 1 cに係止させる。

その後、 測定装置 1 1の装着口 1 3に被測定者の指もしくは上腕部 を当て、 操作ボタン 1 4を押すと、 コネクタ受け 1 9のテ一パ状突起 2 0 a と測定装置 1 1のテーパ状突起 1 1 c との係合が外れ、 センサ 1 0の先端よりランセッ ト 2が発射される。

この時、 ランセッ ト 2が皮膚を突き刺せなかったり、 なんらかの不 具合で測定がうまく行かなかった場合には、 使用者がプルスティック 5 6をつまんで第 1 4図の矢印方向、 即ち図中の上方に引っ張ること により、 シャフ ト 5 6 aの端部 5 6 bが引き上げられランセッ ト 2の コネクタ 2 bを保持するコネクタ受け 1 9がこれに連動して動作し、 再度、 コネクタ受け 1 9に設けられたテーパ状突起 2 0 aを操作ボタ ン 1 4直前のテーパ状突起 1 1 cに係止させることができる。

また、 ランセッ ト 2が発射されると、 ランセッ ト 2は、 センサ 1の 長手方向に沿って移動し、 ランセッ ト 1 と連動して動作するプルステ イツク 5 6がランセッ ト突出量調節器 5 7の対向面とぶっかるまで移 動する。 このプルスティック 5 6のス トッパーとして働くランセッ ト 突出量調節器 5 7は、 例えば、 測定装置 1 1の装着口 1 3とは反対側 の一側面に形成されたネジ穴 1 1 dと螺合するネジ構造をしており、 これを左回りあるいは右回りに回転することにより、 ランセッ トの移 動方向に沿つて移動させることができるものである。

このため、 測定者は、 予めランセッ ト 2を駆動させる前にランセッ ト突出量調節器 5 7の位置を調節し、 コネクタ受け 1 9 とバネス トツ パー （支持部材） 2 3との距離を調節することによりパネ力を調節し、 ランセッ ト 2の針部 2 aが所望の突出量となるよう調節しておく。 こ れにより、 発射されたランセッ ト 2は、 プルスティック 5 6がランセ ッ ト突出量調節器 5 7に当たって停止するまで移動することとなり、 センサから突出するランセッ ト 2の針先部の突出量を調節することが できる。

このように、 本実施の形態 4によれば、 ランセッ ト 2が皮膚を突き 刺せなかったり、 なんらかの不具合で測定がうまく行かなかった場合 であっても、 ランセッ ト 2のコネクタ 2 bを保持するコネクタ受け 1 9を再度操作ボタン 1 4下に係止し、 測定を行える状態にするプルス ティック 5 6を設けることにより、 再度の測定準備を容易に行うこと ができる。

また、 ランセッ トの突出量を調節することができるランセッ ト突出 量調節器を設けることにより、 測定者の体液の出具合を調節したり、 痛みを軽減することができる。

(実施の形態 5 )

この実施の形態 5はバイォセンサやランセッ トー体型センサを面倒 な操作を必要とすることなく測定装置に装着できるバイォセンサ用の カートリツジを提供するものであり、 請求の範囲第 4 4項ないし第 5 2項の発明に対応する。

以下に、 本発明の実施の形態 5によるバイオセンサ用カートリッジ について、 電気化学的に血糖値を測定する血糖値測定用のバイオセン サを収納するカートリッジを例に挙げ、図面を参照しながら説明する。 第 1 6図は、 本発明の実施の形態 5によるバイォセンサ用カートリ ッジを示す図である。

第 1 6図において、 1は例えば血糖値測定用のバイオセンサであり、 略長方形状で一方の短辺側が半円弧状である板状部材からなる。 1 1 はバイオセンサ 1を取り付けて血糖値を測定する測定装置、 6 3はプ ラスティック等からなるバイオセンサ用カートリ ツジであり、 略直方 体状の収納箱 （カートリ ッジ本体） 6 3 c内に、 バイオセンサ 1が測 定装置 1 1に揷入される部分を上方に向けて直立支持することで個別 に収納できる、 バイオセンサ 1の形状に合致したスリッ トからなる収 納部 6 3 bを複数有する。 なお、 このバイオセンサ 1を収納するため の収納部 （スリッ ト） 6 3 bの間隔は、 測定装置 1 1の揷入口 1 1 a を、 個別に収納されたバイオセンサ 1に押し込むことができる， 十分 な間隔を有する。 この間隔は、 目的とするバイオセンサ 1を測定装置 1 1の揷入口 1 1 aに挿入する際、 揷入口 1 1 aが隣接するバイォセ ンサに接触しない間隔である。 6 3 aはバイォセンサ用カートリッジ 6 3が有する蓋体 （蓋部） であり、 中空の略直方体形状となっており、 収納箱 6 3 cの一辺に設けられた蝶番 6 3 hをヒンジにしてほぼ 9 0 度回転することにより開閉する。

第 1 7図は、 本発明の実施の形態 5によるバイオセンサ用カートリ ッジに収納されたセンサを測定装置に挿入している状態を示す図であ る。

バイォセンサ 1の測定装置 1 1への取り付けは、 バイォセンサ用力 ートリッジ 6 3の蓋体 6 3 aを第 1 6図に示すように開けた後、 第 1 7 ( a ) 図， 第 1 7 ( b ) 図に示すように、 バイォセンサ用カートリ ッジ 6 3に半円弧状の一端を下向けにして収納されているバイォセン サ 1を、 測定装置 1 1に設けられたバイオセンサ 1用の揷入口 1 1 a に押し込むことにより行う。

その際、 バイオセンサ 1を収納するための収納部 6 3 bの間隔は、 目的とするバイオセンサ 1を測定装置 1 1の揷入口 1 1 aに挿入する 際、 揷入口 1 1 aが隣接するバイオセンサに接触しない間隔に設定さ れているため、 目的とするバイオセンサ 1を、 他のバイオセンサ 1を 傷つけることなく容易に測定装置 1 1に取り付け可能である。

このように、 本実施の形態 5によるバイオセンサ用カートリ ッジに よれば、バイオセンサ用力一トリッジに設ける個々の収納部の間隔を、 測定装置 1 1の挿入口 1 1 aに、 個別に収納されたバイォセンサ 1を 押し込むことができる， 十分な間隔となるようにしたので、 バイオセ ンサ 1を測定装置 1 1にワンタツチで揷入することができ、 測定準備 を簡易に行うことができ、 収納容器に収納されたバイオセンサを面倒 な操作を行うことなく測定装置 1 1に挿入することができるとともに. 測定装置の揷入口 1 1 aが、 目的とするバイオセンサに隣接するバイ ォセンサに接触して破損したりする事故等を、 極力抑えることができ る効果がある。

(実施の形態 5の変形例 1 )

以下に、 本発明の実施の形態 5の変形例 1によるバイォセンサ用力 ートリッジについて説明する。 なお、 本変形例 1によるバイオセンサ 用カートリ ッジは、 カートリッジの密閉の仕方に特徴を有するもので あり、 他の構成は前述した実施の形態 1とほぼ同様であるため、 同一 の符号を付し、 説明を省略する。

第 1 8図は、 本発明の実施の形態 5の変形例 1によるバイオセンサ 用カートリ ッジを示す図である。

第 1 8 ( a ) 図に示すようにバイオセンサ用カートリ ッジ 6 3は、 内部が中空となった略直方体状の蓋体 6 3 aが、 略直方体状の収納箱 6 3 cに対しその長手方向に回転軸がスライ ド可能なヒンジにより回 動可能に取り付けられている。

このヒンジは蓋体 6 3 aの開口の一方の短辺の両端付近から蓋体 6 3 aの長辺をなす側面に対し垂直方向に突出する一対の軸状突起 6 3 gと、 収納箱 6 3 cの開口の一方の短辺の両端付近からその開口の長 辺に沿いこの長辺をなす側面と同一平面內で延在する横長の軸受け部 6 3 i と、 この軸受け部 6 3 iに長円状に設けられ軸状突起 6 3 gが 嵌め込まれる軸受け孔 6 3 j とからなる。

そして、 バイォセンサ用カートリッジ 6 3の収納箱 6 3 cの上面の 各辺の縁部に設けられた突出部 （周側縁部） 6 3 f の切り欠き 6 3 e の 4ケ所に、 蓋体 6 3 aの開口の各辺の縁部に設けられた逆 L字状の 突出部 6 3 dの 4ケ所の位置を合わせて切り欠き 6 3 eに潜り込ませ、 矢印の方向、 即ち、 左回りに 9 0 ° 回転させた後、 半径方向に、 即ち 図中左手前の方向に少しスライ ドさせることにより、 L字状の突出部 6 3 dと切り欠き 6 3 e付近の突出部 6 3 f とが互いに嵌合し、 蓋体 6 3 aがバイオセンサ用カートリ ッジ 6 3の収納部を複数有する収納 箱 6 3 cを密閉する構造となっている。第 1 8 ( b )図は、第 1 8 ( a ) 図の状態から蓋体を密閉した状態を示す側面図である。

また、 第 1 8 ( c ) 図は、 バイオセンサ用カートリッジ 6 3の収納 箱 6 3 cと蓋体 6 3 aとの密着部、 即ち蓋体 6 3 aの開口の周側縁部 に、 弾性部材 （シール部材） 6 4を設けて、 容器を密閉させた状態を 示す断面図である。 なお、 弾性部材 6 4とは、 ゴム等の弾性力の大き ぃ部材をいう。 このように、 弾性部材 6 4を一体化成形することによ り、 バイオセンサ用カートリッジの密閉性を増すことができる。

なお、 以上の説明では、 バイオセンサの収納部の形状に関しては特 に述べなかったが、 略直方体形状の収納箱 6 3 cの凹部を充填する部 材に一定間隔でバイォセンサの形状に合ったスリッ トを設けることに より、 実施の形態 5と同様に目的とするバイオセンサ 1を測定装置 2 の揷入口 2 aに挿入する際、 挿入口 2 aが隣接するバイォセンサに接 触しない間隔で直立支持するようにすることができる。

このように、 本実施の形態 5の変形例 1によれば、 バイオセンサ用 カートリ ッジ 6 3の収納'箱 6 3 c と蓋体 6 3 a との嵌合部に、 弾性部 材 6 4等を一体化して形成し、 蓋体 6 3 aを被せた後に、 蓋体 6 3 a に設けられた L字状の突出部 6 3 dをバイオセンサ用カートリ ッジの 突出部 6 ·3 f の切り欠き 6 3 eに潜り込ませ、 スライ ドさせて嵌合さ せ、 容器を密閉するようにしたので、 容器の密閉性が増し、 容器の中 の湿気を減少させることができ、 センサの湿気による汚染を防止させ ることができ、 センサの精度向上につながる効果がある。

(実施の形態 5の変形例 2 )

第 1 9図は、 本発明の実施の形態 5の変形例 2によるバイオセンサ 用カートリ ッジを示す図である。

第 1 9図において、 1 0は人や動物の皮膚を突き刺して体液を採取 するランセッ トと採取された体液を分析するためのセンサとを一体と して構成したランセッ ト一体型センサ、 1 1はランセッ ト一体型セン サ 5を取り付けて血糖値等の測定を行うランセッ トー体型センサ用測 定装置、 6 3はプラスティック等からなるバイオセンサ用力一トリ ツ ジであり、 略直方体形状の蓋体 6 3 a と略直方体形状の収納箱 6 3 c とからなる。 収納箱 6 3 cは底面に保護カバー （プロテクター） 3が 装着されたランセッ トー体型センサ 1 0を直立状態で一定間隔で支持 できるように、 収納箱 6 3 cの凹部を充填する部材の最も底面に近い 側にランセッ トー体型センサ 1 0の保護カバー 3が嵌入されてこれを 支持する下側溝 6 3 0 aが、 その上側にランセッ トー体型センサ 1 0 のセンサ部の一部が嵌入されてこれを支持する中間溝 6 3 0 b力 そ の上側に溝の最下部がやや丸くなって溝の幅が広がりほぼ全体がラン セッ トー体型センサ 1 0のセンサ部より幅広の上側溝 6 3 0 cが設け られており、 これら互いにつながった下側溝 （第 1の溝） 6 3 0 a , 中間溝 （第 2の溝） 6 3 0 b , 上側溝 （第 3の溝） 6 3 0 cにより 1 つの収納部 （溝） 6 3 bが形成されている。 そして、 収納箱 6 3 aは 複数の収納部 6 3 bによりランセッ トー体型センサ 1 0を、 測定装置 1 1に挿入される部分を上側に向けて所定の間隔で並べて個別に収納 する。

なお、 このランセッ ト一体型センサを収納するための収納部の間隔 は、 測定装置 1 1の揷入口 1 1 aを、 個別に収納されたランセッ トー 体型センサ 1 0に押し込むことができる， 十分な間隔を有するもので ある。 この、 ランセッ ト一体型センサの例としては、 既に述べた実施 の形態 1または 2に示すものがある。

第 2 0 ( a ) 図は、 ランセッ ト一体型センサのランセッ ト一体型セ ンサ用測定装置への取り付けを説明するための状態図であり、 第 2 0 ( b ) 図はその斜視図を示している。

第 2 0 ( a ) 図は第 1図等に比べ針収納部がやや太めのランセッ ト 一体型センサを示している。

ランセッ ト一体型センサ 1 0のランセッ トー体型センサ用測定装置 1 1への取り付けは、 バイォセンサ用カートリ ッジ 6 3の蓋体 6 3 a を第 1 9図に示すように開けた後、 第 2 0 ( b ) 図に示すように、 バ ィォセンサ用カートリ ッジ 6 3に収納されているランセッ ト一体型セ ンサ 1に対して、 ランセッ トー体型センサ用測定装置 1 1に設けられ たランセッ トー体型センサの揷入口 1 1 aを押し込むことにより行う _c このように、 本実施の形態 5によれば、 バイオセンサ用カートリ ツ ジに設ける個々の収納部の間隔を、 測定装置 1 1の揷入口 1 1 aを、 個別に収納されたランセッ トー体型センサ 1 0に押し込むことができ る， 十分な間隔となるようにしたので、 ランセッ ト一体型センサ 1 0 をランセッ ト一体型センサ用測定装置 1 1にワンタツチで揷入するこ とができ、 ランセッ トを有さないセンサに対応する測定装置よりもそ の測定準備を簡易に行うことができ、 収納容器に収納されたバイォセ ンサを面倒な動作を行うことなく測定装置 1 1に揷入することができ るとともに、 測定装置 1 1の揷入口 1 1 aが目的とするバイオセンサ に隣接するバイォセンサに接触して破損してしまうことが回避できる 効果がある。

なお、 上記実施の形態 5の変形例 1または 2では、 バイオセンサを 直立して支持するようにしたが、 バイオセンサ用カートリ ッジの高さ を抑えたい場合には、 バイオセンサを斜め方向に支持するようにして もよく、 この場合でも、 該バイオセンサを挿入して測定を行う測定装 置の揷入口を、 目的のバイオセンサに隣接するバイォセンサに接触す ることなく押し込むことができる間隔で、収納部を設けることにより、 同様の効果が得られる。 産業上の利用可能性

このように、 本発明のランセッ トー体型センサ及びこれと組み合わ される測定装置によれば、 センサとランセッ トとを一体とし、 体液の 特性を測定するための測定装置に、 ランセッ トを駆動するための機能 を持たせたので、 従来の、 センサ、 ランセッ ト、 測定装置、 そしてラ ンセッ トデバイスからなるものに比べ、 部品の点数が減り、 管理がし 易くなる。 特に、 使い捨てにするセンサとランセッ トの個数を、 別々 に管理しなく とも良くなり便利である。 また携帯するに際しても、 嵩 張らず、 持ち運びに便利となる。

また、 測定に際しては、 従来のように、 センサを 定装置に、 ラン セッ トをランセッ トデバイスにそれぞれセッ トするような必要はなく、 ランセッ トー体型センサを測定装置へセッ トする一回きりの操作で行 うことができる。 また使用済みセンサの取り換え操作についても、 そ の手間は半減する。

さらに、 ランセッ トの針先がセンサ内に収容された状態で口ックさ れるようにしたので、 針先が不用意に露出することによる事故を防止 できる。

さらに、 センサを収納するカートリ ッジはセンサを所定の間隔で保 持するようにしたので、 センサを測定装置に装着する際に他のセンサ を破損したりする事故を防止できる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 被検体の皮膚を突き刺すことによりその体液を採取するための ランセッ トと、 前記採取した体液の分析を行うためのセンサ本体とが 一体となって構成され、

前記センサ本体は細長い小片状の形状を有し、

前記ランセッ トは、 外部の駆動手段によって前記センサ本体の長手 方向に沿って駆動され、 皮膚を突き刺す、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

2 . 請求の範囲第 1項記載のランセッ ト一体型センサにおいて、 前記センサ本体は、内部に前記ランセッ トが貫通可能な空間を有し、 該空間内に前記ランセッ トを保持する、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

3 . 請求の範囲第 2項記載のランセッ トー体型センサにおいて、 前記センサ本体は、 内部に前記ランセッ トを収納する細長い空間が 形成されている、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

4 . 請求の範囲第 1項ないし第 3項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、

前記センサ本体は、 薄片状かつ少なく とも一方に凹部を有する 2枚 のプレートを貼り合わせてなり、

互いに貼り合わせた該 2枚のプレートの凹部により形成された前記 空間内に、 前記ランセッ トを収納する、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

5 . 請求の範囲第 1項ないし第 4項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、

前記ランセッ トは、 皮膚を突き刺し体液を採取する際に、 その針先 を収納している前記センサ本体の内部より突出する、

ことを特徴とする記載のランセッ トー体型センサ。

6 . 請求の範囲第 1項ないし第 5項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、

前記体液を採取するキヤビティを、 前記センサ本体のランセッ トを 収納する空間とは別に備えた、

ことを特徴とするランセット一体型センサ。

7 . 請求の範囲第 1項ないし第 6項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、

前記センサ本体のランセッ トを収納する空間は、 前記体液を採取す るキヤビティを兼ね、

該ランセッ トを収納する空間内に、 体液を採取する、

ことを特徴とするランセッ ト一体型センサ。

8 . 請求の範囲第 1項ないし第 6項のいずれかに記載のランセッ ト 一体型センサにおいて、

前記ランセットの針先が突出するセンサの先端部側に、 体液を採取 するキヤビティの入口を設けた、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

9 . 請求の範囲第 1項ないし 8のいずれかに記載のランセッ トー体 型センサにおいて、

前記センサ本体は、 キヤビティ内に体液の特性結果を出力するため の電極を備えた、

ことを特徴とするランセットー体型センサ。

1 0 . 請求の範囲第 9項記載のランセッ ト一体型センサにおいて、 体液の特性を電気的に測定するため、 外部の測定装置と接続される 接続端子を前記キヤビティを有するセンサ本体の一端に備えた、 ことを特徴とするランセット一体型センサ。

1 1 . 請求の範囲第 1項ないし第 1 0項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、

前記キヤビティ内に、 採取した体液と反応する試薬を備えた、 ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

1 2 . 請求の範囲第 1項ないし第 1 0項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、

前記ランセッ トは、 その針先とは反対側の端部が前記センサ本体よ¹ ^ り突出しており、

該突出した端部が外部の測定装置の駆動手段と係合して駆動され、 皮膚の突き刺し動作が行われる、

ことを特徴とするランセットー体型センサ。

1 3 . 請求の範囲第 1 2項に記載のランセッ トー体型センサにおい て、

前記ランセッ トの針先と反対側の端部には、 前記外部の測定装置の 駆動手段と嵌合するコネクタが設られ、

該コネクタが前記駆動手段と嵌合して、 皮膚の突き刺し動作が行わ れる、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

1 4 . 請求の範囲第 1 3項に記載のランセッ ト一体型センサにおい て、

前記コネクタは樹脂により形成され、 前記ランセッ トに比べ大径な 形状を有する、

ことを特徴とするランセットー体型センサ。

1 5 . 請求の範囲第 1項ないし第 1 4項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、

前記ランセッ トの針先には取り外し可能な保護カバーが取り付けら れ、

該保護カバーはランセッ トの突き刺し動作時には取り除かれる、 ことを特徴とするランセット一体型センサ。

1 6 . 請求の範囲第 1 5項に記載のランセッ トー体型センサにおい て、

前記保護カバーは、 内部に前記針先を収容する筒状部と、 該筒状部 の前記針先の先端側に、 前記ランセッ トからの取り外しを容易にする 幅広の把持部とを有する、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

1 7 . 請求の範囲第 1 5項に記載のランセッ ト一体型センサにおい て、

前記ランセッ トと前記駆動手段との係合および該ランセッ トと一体 となるセンサ本体の前記測定装置への装着は、 前記保護カバーの把持 部を掴みながら行う、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

1 8 . 請求の範囲第 1 6項に記載のランセッ ト一体型センサにおい て、

前記筒状部は、 その内部に前記センサ本体の先端部を収納可能な空 間が形成されている、 ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

1 9 . 請求の範囲第 1項ないし第 1 8項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、

該ランセッ ト一体型センサは、

前記センサ本体と前記ランセッ トの周囲を覆い該センサ本体および ランセッ トを保持するホルダーを備えた、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

2 0 . 請求の範囲第 1 9項記載のランセッ トー体型センサにおいて、 前記ホルダーを透明な材料により形成した、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

2 1 . 請求の範囲第 1項ないし第 2 0項のいずれかに記載のランセ ッ トー体型センサにおいて、

該ランセッ トー体型センサは、 体液の採取およびその分析を一回行 つた後に廃棄する、 使い捨てタイプである、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

2 2 . 被検体から体液を採取するため皮膚を突き刺すランセッ トと、 前記体液を採取しその分析を行うためのセンサ本体とを一体的に備 えたランセッ トー体型センサが着脱可能に取り付けられ、 該ランセッ トー体型センサが採取した体液の特性を測定するための測定装置であ つて、

前記ランセッ トー体型センサが該測定装置に装着された後に、 前記 ランセッ トを駆動して、 皮膚を突き刺すためのランセッ ト駆動手段を 備えた、

ことを特徴とする測定装置。

2 3 . 請求の範囲第 2 2項に記載の測定装置において、

前記ランセッ トー体型センサは、 前記測定装置への装着が完了した 時点で、 少なく ともその一端が該測定装置より露出している、

ことを特徴とする測定装置。

2 4 . 請求の範囲第 2 2項または第 2 3項に記載の測定装置におい て、

前記ランセッ ト駆動手段は、 体液を採取するため皮膚を突き刺す時 のみ、 センサよりその針先が突出し、 それ以外は、 前記針先がセンサ の内部に収納されるように、 前記ランセッ ト一体型センサのランセッ トを駆動する、

ことを特徴とする測定装置。

2 5 . 請求の範囲第 2 4項に記載の測定装置において、

該測定装置は、 前記ランセッ トー体型センサのセンサ本体の一端に 設けられた電極端子との電気的接続を保っためのコネクタを備え、 採 取した体液の特性を内部の電気回路にて測定し得るように構成した、 ことを特徴とする測定装置。

2 6 . 請求の範囲第 2 2項ないし第 2 5項のいずれかに記載の測定 装置において、

前記ランセッ ト駆動手段は、 ランセッ トの針先とは反対側の端部と 係合する力 あるいは前記保護カバーの把持部を把持することにより、 前記ランセッ トの駆動を行う、

ことを特徴とする測定装置。

2 7 . 請求の範囲第 2 6項に記載の測定装置において、 前記ランセッ ト駆動手段は、 ランセッ トをセンサの長手方向に付勢 するパネを有しており、 測定装置本体に設けた押し釦により、 前記バ ネの付勢力を解除して、 ランセットを突き出すようにした、

ことを特徴とする測定装置。

2 8 . 請求の範囲第 2 1項ないし第 2 7項記載の測定装置において、 請求の範囲第 1 5項ないし第 1 8項のいずれかに記載されたランセ ッ ト一体型センサが着脱可能に取り付けられ、

ランセッ トの先端に保護カバーを被せた状態で、 ランセッ トー体型 センサの測定装置への装着が行われ、 センサが該測定装置のコネクタ に保持され、 ランセッ トの針先とは反対側の端部が前記ランセッ ト駆 動手段に把持されるように構成した、

ことを特徴とする測定装置。

2 9 . 請求の範囲第 2 2項ないし第 2 8項のいずれかに記載の測定 装置において、

請求の範囲第 1 9項または第 2 0項に記載されたランセッ ト一体型 センサが着脱可能に取り付けられ、

センサとランセッ トとは、 ホルダーに保持されたままの状態で、 測 定装置への装着が行われるように、 ホルダーを測定装置へ係合させる 動作に合わせて、 センサがコネクタに保持され、 ランセッ トの針先と は反対側の端部あるいは前記保護カバーの把持部が前記駆動手段に把 持されるように構成した、

ことを特徴とする測定装置。

3 0 . 請求の範囲第 2 2項ないし第 2 9項のいずれかに記載の測定 装置において、

使用済みのランセッ ト一体型センサは、 測定装置本体に設けた操作 釦の操作により、 手で触れることなく、 測定装置本体から取り外され るように構成した、

ことを特徴とする測定装置。

3 1 . 請求の範囲第 2 2項ないし第 3 0項のいずれかに記載の測定 装置において、

ランセッ トの針先の、 センサの先端からの突出量を、 測定装置本体 に設けた表示手段に表示できるように構成した、

ことを特徴とする測定装置。

3 2 . 針部を有し、 皮膚を穿刺して体液を採取するランセッ トと、 採取された体液を分析するためのセンサとがー体として構成されたラ ンセッ トー体型センサにおいて、

該センサには、 内部に前記ランセッ トの一部を摺動可能に収容する 空隙が形成され、

前記ランセッ トに対し、 前記皮膚を穿刺する方向とは反対方向に力 を印加して前記センサ内に前記針部を収納することにより、 前記ラン セッ トと前記センサとが相互に口ックされる、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

3 3 . 請求の範囲第 3 2項記載のランセッ トー体型センサにおいて、 前記ランセッ トは略長方形状の板状部材からなり、

前記ランセッ トの針部は前記板状部材の一方の短辺側の中央付近に 該板状部材の長手方向に沿って突出するように配設され、

前記空隙は前記ランセッ トをその長手方向に沿って所定量スライ ド させた際の輪郭形状と略同一の形状に形成され、

前記センサの先端および後端に、 それぞれ前記針部および前記ラン セッ トの他方の短辺を該センサの外部に突出させる開口が形成されて レヽる、

ことを特徴とするランセットー体型センサ。

3 4 . 請求の範囲第 3 2項または第 3 3項に記載のランセッ ト一体 型センサにおいて、

前記ランセッ トには口ック用凸部， 口ック用凹部の何れか一方が、 前記センサには前記口ック用凸部， 口ック用凹部の何れか一方と嵌合 する口ック用凹部， 口ック用凸部の何れか一方が、それぞれ形成され、 前記ランセッ トとセンサとのロックは、 前記ロック用凸部と前記口 ック用凹部とが嵌合することにより行われる、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

3 5 . 請求の範囲第 3 4項記載のランセットー体型センサにおいて、 前記ランセットはその 2つの長辺から幅方向に突出する 2つの平板 状の突起部が形成され、

該突起部はその上面に前記口ック用凹部が形成され、

前記センサの内部に形成された、 前記ランセットを摺動可能に収容 する空隙は、 その幅方向に突出し前記ランセッ トの前記 2つの突起部 を収容する 2つの窪み部を有し、

該窪み部はその天井面に前記口ック用凹部が形成されている、 ことを特徴とするランセッ トー体型センサ。

3 6 . 請求の範囲第 3 3項記載のランセッ トー体型センサを用いて 測定を行う測定装置であって、

前記測定装置の一側面の開口から挿入された前記ランセッ ト一体型 センサを該測定装置内部で案内しその進行方向を規制する案内部材と、 前記測定装置内でパネ部材により前記ランセットー体型センサの揷 入方向とは反対方向に押圧付勢され、 前記案内部材によって該測定装 置の内部に向けて案内されてきた前記ランセッ トの他方の短辺と嵌合 し該ランセッ トを前記開口に向けて押圧付勢するランセット付勢部材 と、

前記ランセッ トー体型センサが前記測定装置のより内部側に挿入さ れた時前記ランセッ ト付勢部材を該測定装置内の所定位置で固定する ロック部材と、

手動操作により前記口ック部材による前記ランセッ ト付勢部材の固 定を解除するロック解除用部材と、

前記ランセッ ト付勢部材および前記案内部材の間に設けられ、 手動 操作により、 前記ランセッ ト一体型センサの前記センサを前記開口側 に向けて押圧付勢するための排出用部材とを備えた、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ用測定装置。

3 7 . 請求の範囲第 3 6項記載のランセットー体型センサ用測定装 置において、

前記排出用部材は、 前記測定装置の主面上に露出した操作レバーを 前記開口側に向けてスライ ド操作することにより、 該操作レバーと一 体の押圧部材が前記ランセッ トー体型センサの前記皮膚を穿刺する側 とは反対側の端部の両側辺近傍を押圧し、 該ランセッ トー体型センサ を排出する、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ用測定装置。

3 8 . 皮膚を穿刺して体液を採取するランセットと採取した体液の 分析を行なうためのセンサとを一体として構成したランセットー体型 センサを用いて測定を行うランセッ トー体型センサ用測定装置であつ て、

該ランセッ トー体型センサ用測定装置は、 その一側面に開口が設け られ、

前記ランセット一体型センサ用測定装置は、 前記開口に対応して設 けられ内部に前記ランセットー体型センサを収容可能な空隙を有し、 前記開口を有する一側面には、 内部を前記ランセッ トー体型センサ が通過可能な筒状のホルダー体を、 前記ランセッ トー体型センサ用測 定装置に対し着脱自在に装着するホルダー装着部が形成され-、 前記ホルダー体は、 前記ランセッ ト一体型センサ用測定装置を前記 空隙内に収容する際に、 該ランセッ ト一体型センサを案内し、 収容後 は前記ランセッ トー体型センサの上記皮膚を穿刺する側の一端の近傍 部分を保持する、

ことを特徴とするランセッ ト一体型センサ用測定装置。

3 9 . 請求の範囲第 3 8項に記載のランセッ ト一体型センサ用測定 装置において、

前記ホルダーと、 前記ホルダー装着部との、 相互の嵌合部は、 上下 方向、或は左右方向において非対称な形状を有し、

前記ホルダー装着部に対する前記ホルダーの上下の向きが或る方向 である場合のみ、 前記ホルダー装着部に対する前記ホルダーの装着が 可能となる、

ことを特徴とするランセットー体型センサ用測定装置。

4 0 . 請求の範囲第 3 8項に記載のランセッ トー体型センサ用測定 装置において、

前記ホルダー体が装着される前記ホルダー装着部の開口は、 角部に 相当する部分が丸められた横長の略長方形状を有し、 縦方向の 2辺の 中央付近には幅方向に張り出した小開口をそれぞれ有する、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ用測定装置。

4 1 . 請求の範囲第 4 0項に記載のランセッ トー体型センサ用測定 装置において、

前記ホ レダ一体は、 ヒンジ形状のス トッパーを有し、

該ヒンジ形状のストッパ一の内側辺が前記ホルダー体に固定され、 前記ヒンジ形状のス トッパーの外側辺が前記ホルダー装着部の嵌合 部と嵌合停止する、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ用測定装置。

4 2 . 請求の範囲第 4 0項に記載のランセッ トー体型センサ用測定 装置において、

前記ホルダー体は、 前記測定装置の一側面に装着される側の、 前記 小開口を除く前記開口の周縁部に該開口面に沿って延在する周側縁部 を有し、

該周側縁部の前記小開口に対応する部分には、 前記ヒンジ形状のス トッパーが設けられ、

該ヒンジ形状のストッパーは、 帯状の弾性部材を前記ホルダー体へ のランセットー体型センサの嵌入方向に沿って延在させ該弾性部材を 途中でほぼ 1 8 0度外側に向けて折り曲げてなる、

ことを特徴とするランセットー体型センサ用測定装置。

4 3 . 請求の範囲第 4 2項に記載のランセッ トー体型センサ用測定 装置において、 前記ヒンジ形状のストッパ一は、 前記帯状の弾性部材の先端部に該 弾性部材ょり厚みを有し、 前記ホルダー体を前記開口に係止させた際 の位置決めを行うタリップ部材を有する、

ことを特徴とするランセットー体型センサ用測定装置。

4 4 . 被検体の体液中の特定の成分を検出する試薬層と、 該試薬層 が前記特定成分を検出した旨を示す電気信号を外部に取り出すための 電極とを有するバイォセンサを複数収納するバイォセンサ用カートリ ッジにおいて、

上記カートリッジ本体はその上面の一端に、 当該カートリ ッジ本体 の上面を覆う蓋部を回動自在に軸止する蝶番部が設けられ、

上記カートリッジ本体は、 各バイオセンサをそれぞれ直立して支持 するスリ ッ トを、 複数有し、

上記複数のスリッ トは、 上記バイオセンサを揷入して測定を行う測 定装置の挿入口を、 目的のバイオセンサに隣接するバイオセンサに接 触することなく差し込むことができる間隔で、 上記カートリッジ本体 の上面から下面に向けて、 互いに平行に形成されている、

ことを特徴とするバイォセンサ用カートリッジ。

4 5 . 請求の範囲第 4 4項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、

上記蓋部が取り付けられた上記カートリッジ本体は直方体状である、 ことを特徴とするバイォセンサ用カートリッジ。

4 6 . 請求の範囲第 4 5項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、

上記蓋部は当該カートリッジ本体の上面に対向する部分が開口とな つた中空の直方体形状よりなる、

ことを特徴とするパイォセンサ用カートリッジ。

4 7 . 請求の範囲第 4 4項記載のバイオセンサ用力一トリッジにお いて、

上記スリ ッ トの底部はバイオセンサの先頭側の形状に合致した形状 を有する、

ことを特徴とするバイォセンサ用カートリッジ。

4 8 . 請求の範囲第 4 7項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、

上記バイォセンサの先頭側は半円状の形状を有する、

ことを特徴とするバイォセンサ用カートリ ツジ。

4 9 . 請求の範囲第 4 4項記載のバイオセンサ用カートリ ッジにお いて、

上記蝶番部は、 上記カートリッジ本体の上面の一端側から該カート リッジ本体の長手方向に沿って外側に向けて突出し横長の軸受け孔を 有する一対の軸受け部と、

上記蓋部の一端に設けられ、 上記軸受け孔と滑動自在に嵌合し上記 蓋部を回動する際の支点となる一対の軸状突起とから構成されており、 上記カートリ ッジ本体の上面の周縁部には、 該カートリッジ本体の 側壁に対し直角方向に延在し、 複数の切り欠き部が形成された周側縁 部が形成され、

上記蓋部の開口部の周縁部には、 当該周側縁部の切り欠き部に対応 して該蓋部の側壁と同一の平面上に設けられた逆 L字状の突起部が形 成され、

上記縁側部の上面には、弾性を有するシール部材が形成されている、 ことを特徴とするバイオセンサ用カートリッジ。

5 0 . 被検体の体液中の特定の成分を検出する試薬層と該試薬層が 前記特定成分を検出した旨を示す電気信号を外部に取り出すための電 極とを有するバイオセンサと、 被検体の体液を採取するためのランセ ッ トとが一体化されたランセッ トー体型バイォセンサを複数収納する バイオセンサ用カートリ ッジにおいて、

上記カートリッジ本体はその上面の一端に、 当該カートリッジ本体 の上面を覆う蓋部を回動自在に軸止する蝶番部が設けられ、

上記力一トリツジ本体は、 各ランセッ トー体型バイォセンサをそれ ぞれ直立して支持する溝部を、 複数有し、

上記複数の溝部は、 上記バイオセンサを揷入して測定を行う測定装 置の挿入口を、 隣接するランセットー体型バイオセンサに接触するこ となく差し込むことができる間隔で、 上記カートリッジ本体の上面か ら下面に向けて、 互いに平行に形成されている、

ことを特徴とするバイォセンサ用カートリツジ。

5 1 . 請求の範囲第 5 0項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、

上記ランセッ トー体型バイオセンサは、 未使用状態において該ラン セッ トー体型バイォセンサより突出しているランセッ トを保護する略 正方形かつ幅狭のプロテクターと、

内部に上記ランセットを滑動自在に収容する略長方形状かつ先頭側 が半円状で上記プロテクターより幅広のセンサ本体と、

上記ランセッ トに設けられ上記センサ本体より後方に突出し、 上記 センサ本体と同程度の幅を有するコネクタ部とを有し、

上記複数の溝部はそれぞれ、

上記カートリッジ本体の最も下面側に設けられ、 上記プロテクター の形状に合致した、 幅狭の第 1の溝と、

該第 1の溝より上側に設けられ、 上記センサ本体 一部の形状に合 致した、 上記第 1の溝より幅広の第 2の溝と、

該第 2の溝より上側に設けられ、 上記センサ本体が挿入される上記 測定装置の揷入口部の形状に合致した、 上記第 2の溝より幅広の第 3 の溝とからなる、

ことを特徴とするバイォセンサ用カートリツジ。

5 2 . 請求の範囲第 5 1項記載のバイオセンサ用カートリッジにお いて、

上記揷入口部は、 測定装置に一側面より突出する柱状突起内を貫通 する空隙に上記センサ本体を収容し、

上記測定装置内に延在する上記空隙内に上記コネクタ部が収容され る、

ことを特徴とするバイォセンサ用カートリ ツジ。

5 3 . 皮膚を穿刺して体液を採取するランセッ トと採取した体液の 分析を行なうためのセンサとを一体として構成したランセッ トー体型 センサを装着して測定を行うランセッ トー体型センサ用測定装置であ つて、

前記ランセッ トを、 その待機位置より、 前記センサの長手方向に沿 つて、 該ランセッ トが上記皮膚を穿刺する方向に駆動させる駆動手段 が設けられ、 .

前記駆動手段は、 上記ランセッ トが上記皮膚を穿刺する方向に、 前 記ランセッ トを駆動させた後、 該ランセッ トー体型センサを該ランセ ッ トー体型センサ用測定装置に装着した状態のままで、 前記ランセッ トを上記待機位置に復帰駆動させることが可能なものである、

ことを特徴とするランセッ ト一体型センサ用測定装置。

5 4 . 請求の範囲第 5 3項に記載のランセッ ト一体型センサ用測定 装置において、

前記駆動手段は、

その上記皮膚を穿刺する側の一端に、 上記ランセッ トの上記皮膚を 穿刺する側と反対側を受けるコネクタ受けが取り付けられたシャフ ト を有し、

該シャフ トの上記皮膚を穿刺する側と反対側の一端に、 上記ランセ ッ ト,を上記皮膚を穿刺する方向と反対の方向に復帰駆動させるプルス ティックが設けられ、

上記コネクタ受けには、 該駆動手段の動作を開始するための操作ボ タンの押圧により、 そのロックが解除される、 上記シャフ トに装着さ れたばねにより上記コネクタ受けが上記皮膚を穿刺する方向に移動し よう とする付勢力に対し、 該コネクタ受けの移動を停止する爪部が設 けられている、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ用測定装置。

5 5 . 請求の範囲第 5 4項に記載のランセッ トー体型センサ用測定 装置において、

該測定装置ほその内部の空間に、 前記シャフトをその中央付近で摺 動自在に支持する支持部材を有し、

前記ばねは、 コイルばねであり、 前記シャフ トの前記支持部材と前 記コネクタ受けとの間に装着されている、

ことを特徴とするランセット一体型センサ用測定装置。

5 6 . 請求の範囲第 5 4項に記載のランセッ トー体型センサ用測定 装置において、

前記プルスティックは、 上記皮膚を穿刺する側の端部に開口が形成 され、

前記シャフ トは、 上記皮膚を穿刺する側とは反対側が前記開口を介 して前記プルスティック内に出没自在に収容され、

前記シャフ トの上記皮膚を穿刺する側と反対側の端部は、 該端部が 前記プルスティック内より上記皮膚を穿刺する側に抜け出すのを防止 する抜け出し防止部材を有する、

ことを特徴とするランセットー体型センサ用測定装置。

5 7 . 請求の範囲第 5 4項に記載のランセッ トー体型センサ用測定 装置において、

前記駆動手段は、

該ランセッ トー体型センサ用測定装置と上記プルスティックとの間 に設けられ、 前記ランセットの皮膚を穿刺する針部の突出量を調節す るランセッ ト突出量調節器を備えた、

ことを特徴とするランセットー体型センサ用測定装置。

5 8 . 請求の範囲第 5 7項に記載のランセッ ト一体型センサ用測定 装置において、

前記プルスティックは、 略円筒形状を有し、 上記皮膚を穿刺する側 と反対側の端部側には一部が当該円筒状部よりも大径となったつまみ 部が形成されており、 前記ランセッ ト突出量調節器は、 略円筒状の形状を有し、 上記皮膚 を穿刺する側と反対側の端部に前記プルスティックの前記円筒状部と 同径の開口が形成され、

該開口を介して前記円筒状部を摺動自在に収容し、 本ランセッ トー 体型センサ用測定装置の前記ランセッ トの上記皮膚を穿刺する側と反 対側の一側面に該測定装置の内部に向けて形成されたねじ穴と螺合し. 該螺合方向あるいはその逆方向に回転することにより、 前記ランセッ トの突出量を調節する、

ことを特徴とするランセッ トー体型センサ用測定装置。