WO2000051667A1

WO2000051667A1 - Boîtier pour seringue à injection

Info

Publication number: WO2000051667A1
Application number: PCT/JP1999/006677
Authority: WO
Inventors: Yukio Nakamura; Yasuhiro Ando
Original assignee: Eli Lilly Japan K.K.
Priority date: 1999-03-02
Filing date: 1999-11-30
Publication date: 2000-09-08
Also published as: JP3002198B1; AU1412500A; JP2000245835A

Description

明細書注射器収納ケース技術分野

本発明は、注射器収納ケースに関し、特にインシュリン用注射器に好適な注射器収納ケースに関する。背景技術

従来、患者自身がィンシュリン注射を行うための注射器が、種々提供されている。たとえば図 1の分解斜視図に示した注射器 8 0は、大略、キャップ 8 2と、力一トリッジホルダ 8 4と、注射器本体 8 6とからなり、インシユリン注射液の入ったカートリッジ 7 0をカートリッジホルダ 8 4に挿入し、カー卜リッジホルダ 8 4と注射器本体 8 6とを結合し、注射針 5 0を取り付けて用いる。注射針 5 0は、針ホルダ 5 2に固定された両刀針であり、針ホルダ 5 2の内周面の内ねじ

(図示せず）を力一トリッジホルダ 8 4の外ねじ 8 5に螺合することによって、注射針 5 0の基端側 5 0 bをカートリッジ 7 0の封止栓に貫通させるようになつている。

ところで、一般に、一本のインシュリンカートリッジ 7 0は、少しずつ分けて複数回の注射に用いるが、注射針 5 0は、感染防止などのため、毎回、新品に交換する。

注射針 5 0は、一般に、注射針ユニット 6 0の形態で提供される。新品の注射針ュニット 6 0は、たとえば図 1のほか、図 2の外観図および図 3の分解斜視図に示したように、注射針 5 0の先端側 5 0 aに針キヤップ 5 4を取り付けた針ホルダ 5 2を、針カバ一 5 6の內周面に回転不自在に嵌合した状態で針カバー 5 6 内に収納し、針カバー 5 6の開口部 5 7の周囲に設けたフランジ 5 8に滅菌シール 5 9を接着して、密封したものである。滅菌シ一ル 5 9にはタブ 5 9 aが設けられ、剥がしやすくなつている。

注射針 5 0を注射器 8 0に取り付けるときには、図 4に示すように、滅菌シ一ノレ 5 9を剥がした針ユニット 6 0を片手で持ち、他方の手で、力一トリッジ 7 0 を収納し注射器本体 8 6を結合した注射器 8 0 (詳しくは、カートリッジホルダ 8 4 ) を持ち、針ュニット 6 0を注射器 8 0のカートリツジホルダ 8 4の外ねじ 8 5に接近させて針ュニット 6 0を回し、針ュニット 6 0内の針ホルダ 5 2の内ねじを、カートリッジホルダ 8 4の外ねじ 8 5に螺合する。これによつて、注射針 5 0が取り付けられる。

注射するときには、針カバー 5 6を軸方向に真っ直ぐ引っ張って取り外し、さらに金十キャップ 5 4を外して用いる。

注射が終われば、針キャップ 5 4を取り付け、針カバ一 5 6を針ホルダ 5 2に嵌合し、注射針取り付け時とは逆方向に針カバ一 5 6を回し、注射針 5 0を針力バー 5 6内に収納した針ユニット 6 0を、注射器 8 0から取り外す。これによつて、注射金 + 5 0は針カバ一 5 6内に収納された状態で回収される。

また、投与量を設定するときには、図 5に示すように、注射器本体 8 6の表示窓 8 7を見ながら、注射器本体 8 6の端部に設けられた回転操作ダイヤル 8 8を回し、主治医に指示された投与単位を設定する。そして、注射器本体 8 6の注入ボタン 8 9を注射針 5 0側へ動して注射する。

ところで、上述のように、注射針 5 0を注射器 8 0に着脱するときや、投与量を設定するときに、針ユニット 6 0や注射器 8 0の回転操作ダイャル 8 8のような小さいものを指先でつまみながら回すことが必要となる。このような細かな操作は、糖尿病患者の中によっては、困難である。発明の開示

したがって、本発明の技術的課題は、注射針の着脱などの回転操作を容易に行うことができるようにすることである。

本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の注射器収納ケースを提供する。

注射器収納ケースは、少なくとも注射器を収納するタイプのものである。注射器収納ケースに、両刀針の注射針を収納した針ユニットを、該注射針の基端側が上向きに露出した状態で回転不自在に差し込むことができる注射針ュニット穴と、注射器端部に設けた回転操作ダイャルを回転不自在に差し込むことができる回転操作ダイャル穴とのレ、ずれか一方または両方を設ける。

上記構成において、注射針ユニット穴は、注射針を注射器に着脱する操作に用レ、る。注射針を取り付けるとき、注射器収納ケースの注射針ユニット穴に針ュニットを挿入し、注射針の基端側が上向きに露出した状態で保持する。そして、注射器収納ケースを片手で押さえながら、他方の手で注射器の針取り付け部を針ュニットに接近させて回す。注射ュニットは注射ュニット穴に係合して回転しないので、注射針ュニッ卜と注射器との相対回転により、注射器に注射針を取り付ける。注射針を取り外すときには、注射器を逆方向に回転すればよい。

回転操作ダイヤル穴は、投与量設定など、注射器についてする回転操作に用いる。すなわち、注射器収納ケースを片手で押さえ、他方の手で注射器を持ち、注射器収納ケースの回転操作ダイャル穴に注射器の回転操作ダイヤルを差し込んで回す。回転操作ダイヤルは回転操作ダイヤル穴に係合して回転しないので、注射器本体と回転操作ダイヤルとは相対回転する。これにより、回転操作ダイヤルを回すことができる。

上記構成によれば、注射器収納ケースを押さえ、注射器を持ちながら回すという比較的簡単な操作で、注射針の着脱操作等の回転操作を行うことができ、小さな注射針ュニットゃ回転操作ダイャルを指先でつまんで回すという細か！/、操作は不要となる。

したがって、注射^"の着脱などの回転操作を容易に行うことができる。

上記構成において、注射針ュニット穴および/または回転操作ダイヤル穴は、注射器収納ケースの適宜位置に設けることができる。たとえば、注射器収納ケースの底面に設けると、注射針取り付け時および Ζまたは投与量設定時などには、注射器収納ケースを裏返す必要があり、注射器収納ケースの開いた部分に穴を形成すれば、注射針取り付け時および Ζまたは投与量設定時などには、開いた状態で注射器収納ケースの穴を利用することになるが、常時は注射^"ュニット穴および/または回転操作ダイャル穴が見えないようにすることができる。

好ましくは、注射器収納ケースの上面に、上記注射針ユニット穴および/また上記回転操作ダイヤル穴を設ける。上記構成によれば、注射針取り付け時や投与量設定時などには、注射器収納ケ

—スを閉じ、注射器収納ケースを裏返すことなく、注射針ユニット穴および Zまた回転操作ダイャル穴を用いることができ、操作が容易である。

好ましくは、上記注射^ ~ュ二ット穴および Zまたは上記回転操作ダイャル穴が形成された面の裏側面に、滑り止め部材を有する。

上記構成において、滑り止め部材には、たとえば、ゴムやスポンジなど滑りにくい材質ものを用いる。上記構成によれば、注射器収納ケースを少しの力で動かないように押さえ、注射針の着脱操作および Zまたは投与量設定操作などを行うことができ、操作が一層容易になる。図面の簡単な説明

図 1は、インシュリン注射器の分解斜視図である。

図 2は、注射針ュニッ卜の外観図である。

図 3は、注射針ュニットの分解斜視図である。

図 4は、注射針取り付け操作の説明図である。

図 5は、投与量設定操作の説明図である。

図 6は、本発明の一実施形態に係る注射器収納ケースの斜視図である。

図 7は、図 6の注射器収納ケースの斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の一実施形態に係る注射器収納ケース 1 0について、図面を参照しながら説明する。

注射器収納ケース 1 0は、従来のものと大略同様に構成されており、ケース本体 1 4に対して結合部 1 1を中心に上蓋 1 2が開閉するようになっている。注射器収納ケース 1 0には、注射器 8 0と、注射針ュニット 6 0と、カートリッジ 7 0とを収納できるようになつている。

上蓋 1 2は、従来のものとは異なり、その上面に、針ユニット 6 0を差し込む注射針ュニット穴 1 2 aと、注射器 8 0の回転操作ダイヤル 8 8を差し込む回転操作ダイヤル穴 1 2 bとが形成されている。 δ 注射針ュニット穴 1 2 aは、図 6の斜視図に示すように、その先細側を下にして針ュニット 6 0を挿入すると、針ュニット 6 0は、針カバー 5 6の円錐部 5 6 aが注射針ュニット穴 1 2 aに係合し、開口部 5 7から上向きに注射針 5 0の基端側 5 0 bが露出した状態で保持される。詳しくは、針カバー 5 6の円錐部 5 6 aには軸方向に延在する筋状の突起 5 6 sが周方向に適宜間隔で形成されており、注射針ュニット穴 1 2 aは、この凹凸を略転写した形状に形成されている。つまり、略円錐状の内周面に、針カバー 5 6の突起 5 6 sに係合する溝 1 2 sが形成されている。

回転操作ダイヤル穴 1 2 bは、図 7の斜視図に示すように、注射器 8 0を上向きにして回転操作ダイャル 8 8を挿入すると、回転操作ダイャル 8 8が回転操作ダイヤル穴 1 2 bに係合するようになつている。詳しくは、回転操作ダイヤル 8 8の略円筒状の外周面には、軸方向に延在する溝 8 8 tが周方向に適宜間隔で形成されており、回転操作ダイャル穴 1 2 bは、この凹凸を略転写した形状に形成されている。つまり、略円筒状の内周面に、回転操作ダイヤル 8 8の溝 8 8 tに係合する突起 1 2 tが形成されている。

注射器 8 0に注射針 5 ()を取り付けるときには、注射器収納ケース 1 0の上蓋 1 2を開け、中から注射器 8 0と未使用の注射針ユニット 6 0とを取り出し、上蓋 1 2を閉じる。そして、タブ 5 9 aをつまんで滅菌シール 5 9を注射針ュニット 6 0のフランジ 5 8力ら剥がし、収納ケース 1 0の上蓋 1 2の注射^"ュニット穴 1 2 aに差し込み、開口部 5 7が上を向き、注射奢ト 5 0の基端側 5 0 bが露出した状態とする。

次に、収納ケース 1 0が動かないように片手で押さえ、他方の手で注射器 8 0 を下向きに持ち、収納ケース 1 0に対して垂直に保ちながら、注射器 8 0の外ねじ 8 5を注射針ュニット 6 0内の針ホルダ 5 2の内ねじに差し込み、注射器 8 0 を所定方向に回す。このとき、針カバー 5 6の円錐部 5 6 aの筋状突起 5 6 sが注射針ュニット穴 1 2 aの溝 1 2 sに係合して回転が阻止されるので、針カバ一 5 6と回転不自在に嵌合する針ホルダ 5 2の内ねじに、注射器 8 0の外ねじ 8 5 を螺合することができる。完全に螺合したら、注射器 8 0を真っ直ぐに持ち上げる。これによつて、注射器 8 0には針ユニット 6 0が取り付けられた状態となる _c 注射時には、注射器 8 0から針カバ一 5 6を外し、さらに針キャップ 5 4を外し、注射十 5 0の先端 5 0 a側を露出させて用いる。

注射後は、注射針 5 0に針キャップ 5 4を取り付け、さらに針ホルダ 5 2に針カバ一 5 6を取り、上記とは逆の手順で注射器 8 0から注射針 5 0を外して回収する。すなわち、片手で注射器収納ケース 1 0を押さえ、他方の手で注射器 8 0 を下向きに持ち、真っ直ぐに保ちながら、針カバ一 5 6を注射器収納ケース 1 0 の注射針ュニット穴 1 2 aに差し込に、取り付け時とは逆方向に注射器 8 0を回し、注射器 8 0から注射針 5 0を針キャップ 5 4、針カバー 5 6とともに取り外す。

注射器 8 0の回転操作ダイヤル 8 8を操作する場合には、図 7に示すように、片手（図示せず）で注射器収納ケース 1 0を押さえ、他方の手（図示せず）で注射器 8 0を下向きに持ち、垂直に保ちながら、注射器収納ケース 1 0の回転操作ダイャル穴 1 2 bに注射器 8 0の回転操作ダイャル 8 8を差し込み、注射器 8 0 を回す。このとき、回転操作ダイャル 8 8の溝 8 8 tに回転操作ダイャル穴 1 2 bの突起 1 2 tが係合するので、回転操作ダイヤル 8 8は回転せず、注射器 8 0 の本体側が回転操作ダイヤル 8 8に対して回転する。これによつて、投与単位を設定できる。

なお、以上の各操作を一層容易にするには、ケース本体 1 4の裏面には、たとえば、ゴムやスポンジなど、滑りにくい材質のシートを貼り、注射器収納ケース 1 0を少しの力で動かないように押さえることができるようにすることが好ましレ、。

以上説明したように、注射器収納ケース 1 0を用いれば、小さい針カバ一 5 6 や回転操作ダイャル 8 8を指先でつまんで回すという細かレ、操作が不要となる。したがって、注射器収納ケース 1 0を用いれば、注射針 5 0の着脱操作は容易となり、また、投与量設定操作も容易となる。

なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。

たとえば、第 1および回転操作ダイャル穴 1 2 a， 1 2 bは、針カバー 5 6またはダイヤル 8 8を受け入れたときに、針カバー 5 6またはダイヤル 8 8の回転を阻止するように、針カバー 5 6またはダイヤル 8 8の形状に応じた適宜形状とすることができる。たとえば、注射針ュニット穴 1 2 aは、針カバ一 5 6の円筒部の突起 5 6 X (図 6参照）に係合するような形状としてもよい。

また、第 1および回転操作ダイャル穴 1 2 a， 1 2 bのいずれか一方のみを設け、注射針 5 0の着脱または投与量の設定のいずれか一方にのみ用いるようにしてもよい。さらには、一つの穴であっても、針カバー 5 6および回転操作ダイヤル 8 8の形状によっては、注射針 5 0の着脱と投与量の設定の両方の操作に兼用することも可能である。

Claims

請求の範囲

1. 少なくとも注射器（80) を収納する注射器収納ケース（1 0) に、

両刀針の注射針（50) を収納した針ユニット（60) を、該注射針（50) の基端側（50 b) が上向きに露出した状態で回転不自在に差し込むことができる注射針ュニット穴（1 2 a) と、

注射器端部に設けた回転操作ダイヤル（88) を回転不自在に差し込むことができる回転操作ダイヤル穴（1 2 b) とのいずれか一方または両方を設けたことを特徴とする、注射器収納ケース。

2. 注射器収納ケース（1 0) の上面に、上記注射^"ュニット穴（1 2 a) および/また上記回転操作ダイヤル穴（1 2 b) を設けたことを特徴とする、請求項 1記載の注射器収納ケース。

3. 上記注射針ユニット穴（1 2 a) およびノまたは上記回転操作ダイヤル穴 (1 2 b) が形成された面の裏側面に、滑り止め部材を有することを特徴とする、請求項 1又は 2記載の注射器収納ケース。