WO1999021674A1

WO1999021674A1 - Trepan aleseur et procede d'utilisation associe

Info

Publication number: WO1999021674A1
Application number: PCT/JP1998/004860
Authority: WO
Inventors: Tsuneo Nishikawa
Original assignee: Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 1997-10-28
Filing date: 1998-10-27
Publication date: 1999-05-06
Also published as: JPH11129116A

Description

明細書リ一マーおよびその使用方法

発明の分野

本発明は、ワークを貫通する貫通孔の内周面を仕上げ加工するとともに、前記貫通孔の第 1開口端および第 2開口端を面取り加工するためのリーマ一と、そのリーマーの使用方法とに関する。

従来の技術

従来、例えばエンジンのコネクティングロッドのようなワークのエンド部にピン孔を加工するような場合、先ず図 4 Aに示すようにワーク Wのピン孔 Hの内周面をリーマー 0 1で仕上げ加工し、続いて図 4 Bに示すようにピン孔 Hの一端開口部を皿もみドリル 0 2で面取り加工し、最後に図 4 Cに示すようにワーク Wを表裏反転してピン孔 Hの他端開口部を皿もみドリル 0 2で面取り加工していた。しかしながら上記従来の方法では、仕上げ加工および面取り加工をそれぞれ別個の工具で行う必要があるため、工具の交換に要する時間が無駄であるだけでなく、工具の管理コストが嵩むという問題がある。

本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ワークの貫通孔の仕上げ加工と面取り加工とを 1個の工具で行えるようにすることを目的とする。

発明の開示

上記目的を達成するために、本発明によれば、ワークを貫通する貫通孔の内周面を仕上げ加工するとともに、前記貫通孔の第 1開口端および第 2開口端を面取り加工するためのリ一マーであって、工作機械のチヤックにクランプされるシャンクと、ワークの貫通孔の内周面を仕上げ加工する第 1切刃を外周面に形成したへッドとを一体に備えてなり、前記へッドはその軸方向中間部に第 1切刃を切り欠いて形成した小径部を有しており、この小径部の軸方向両端の段部に前記貫通孔の第 1開口端および第 2開口端をそれぞれ面取り加工する第 2切刃および第 3 切刃を形成したことを特徴とするものが提案される。

上記構成によれば、リーマ一のへッドに形成した第 1切刃で貫通孔の内周面を仕上げ加工し、更にへッドの小径部の軸方向両端の段部に形成した第 2切刃およ W

び第 3切刃で貫通孔の第 1開口端および第 2開口端をそれぞれ面取り加工するので、 1本のリ一マーで貫通孔の仕上げ加工および面取り加の両方を済ますことが可能になって加工に要する作業時間を大幅に短縮することができる。

また本発明によれば、上記リーマーの使用方法であって、回転するリーマーの第 1切刃でワークの貫通孔の内周面を仕上げ加工する工程と、前記貫通孔の軸線を中心とする円周に沿って回転するリ一マーの軸線を移動させながら第 2切刃および第 3切刃で該貫通孔の第 1開口端および第 2開口端をそれぞれ面取り加工する工程とを行うことを特徴とするリーマーの使用方法が提案される。

上記構成によれば、回転するリ一マーの軸線を貫通孔の軸線に一致させることにより貫通孔の内周面を仕上げ加工し、続いて回転するリーマーの軸線を貫通孔の軸線に対して偏心回転運動させることにより第 2切刃および第 3切刃で貫通孔の第 1開口端および第 2開口端をそれぞれ面取り加工するので、 1本のリーマーで貫通孔の仕上げ加工および面取り加の両方を済ますことが可能になって加工に要する作業時間を大幅に短縮することができる。

図面の簡単な説明

図 1はリーマーの全体側面図、図 2はワークのピン孔の断面図、図 3は作用の説明図、図 4は従来の加工工程の説明図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。

図 1〜図 3は本発明の一実施例を示すものである。

図 1に示すように、リ一マ Tは工作機械のチヤックにクランプされる円柱状のシャンク 1と、このシャンク 1の軸線 L t上に一体に連設されたへッド 2とから構成される。ヘッド 2には 2 5 ° の傾斜角を有する 4条の第 1切刃 3…が螺旋状に形成される。ヘッド 2の長手方向中間には前記第 1切刃 3…を切り欠いた小径部 4が形成されており、この小径部 4の軸方向両端の段部に前記軸線 L tに対して 4 5 ° 傾斜した第 2切刃 5…および第 3切刃 6…が形成される。前記小径部 4の長さは、後述するワークの厚さよりも大きく設定される。

図 2は本実施例のリーマー Tによる加工を終えたワーク W (エンジンのコネクティングロッドのエンド部）の断面を示すものである。リーマ一 Tはワークの下孔 H ' に挿入されてピン孔 Hを仕上げ加工するとともに、ピン孔 Hの第 1開口 H, および第 2開口 H₂ の面取り加工を行うものである。

先ず、図 3 Aに示すように、図示せぬ工作機械のチャックにリーマー Tのシャンク 1をクランプし、軸線 L t回りに回転させながら軸方向に移動させることにより、そのへッド 2に設けた第 1切刃 3…でワーク Wのピン孔 Hの内周面を仕上げ加工する。続いて、図 3 Bに示すように、回転するリーマー Tの軸線 L tを、ワーク Wのピン孔 Hの軸線 Lwを中心とする半径 rの円周上を偏心回転運動させながら軸方向に移動させることにより、小径部 4の先端側の段部に形成した第 2 切刃 5…でピン孔 Hの第 1開口端 H_t を面取り加工した後に、図 3 Cに示すように、リーマー Tの軸方向に移動させて小径部 4の基端側の段部に形成した第 3切刃 6…でピン孔 Hの第 2開口端 H₂ を面取り加工する。そして最後に、リーマー Tの軸線 L tをピン孔 Hの軸線 Lwに一致させることにより、リ一マー Tをピン孔 Hから引き抜いて加工を完了する。

このように、 1本のリーマ一 Tを用いて、ピン孔 Hの内周面の仕上げ加工と、そのピン孔 Hの第 1開口端 H, および第 2開口端 H₂ の面取り加工とを行うことができるので、工具の交換に要する時間が不要になって加工時間が大幅に削減される。

以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変更を行うことが可能である。

例えば、本発明のリーマ一 Tはコネクティングロッド以外の他の任意のワークの加工に適用することができる。

Claims

請求の範囲

1. ワーク（W) を貫通する貫通孔（H) の内周面を仕上げ加工するとともに、前記貫通孔（H) の第 1開口端（H, ) および第 2開口端（H₂ ) を面取り加工するためのリーマーであって、

工作機械のチャックにクランプされるシャンク（1) と、ワーク（W) の貫通孔（H)の内周面を仕上げ加工する第 1切刃（3)を外周面に形成したへッド（2) とを一体に備えてなり、前記ヘッド（2) はその軸方向中間に第 1切刃（3) を切り欠いて形成した小径部（4) を有しており、この小径部（4) の軸方向両端の段部（4, ， 4₂ ) に前記貫通孔（H) の第 1開口端（H, ) および第 2開口端（H₂ ) をそれぞれ面取り加工する第 2切刃（5) および第 3切刃（6) を形成したことを特徴とするリ一マー。

2. 請求項 1に記載されたリーマー（T) の使用方法であって、

回転するリーマー（T) の第 1切刃（2) でワーク（W) の貫通孔（H) の内周面を仕上げ加工する工程と、

前記貫通孔（H) の軸線（Lw) を中心とする円周に沿って回転するリーマー (T) の軸線（L t) を移動させながら第 2切刃（5) および第 3切刃（6) で該貫通孔（H) の第 1開口端（H, ) および第 2開口端（H₂ ) をそれぞれ面取り加工する工程と、

を行うことを特徴とするリ一マーの使用方法。