WO1999004843A1 - Mandrin d"aiguille d"anesthesie et son procede de fabrication - Google Patents

Description

明細書 医療用麻酔針の内針及びその製造方法 技術分野

この発明は、 針軸を水平にしたとき先端が少し上方へ曲がる中空外針 と、 その外針に後端から出入自在に挿通される中実内針とからなる医療 用麻酔針に関するものである。 背景技術

この先端部の軸心が針軸に対して上方に傾斜する医療用麻酔針は中空 外針に中実内針を挿通した状態で人体に穿刺され、 ついで、 内針が抜き 取られ、 代わりに麻酔薬注入用カテーテル等が内挿される。 この麻酔針 を人体に穿刺するときに、 外針に内針を挿通しておく理由は、 外針を補 強すると共に、 外針内に人体組織が入り込むことを防止するためである 内針及び外針の刃面はそれぞれの先端部の軸心と所定の刃面角度で交 差する。 内針の刃面は中実楕円形であり、 外針先端の中空楕円形刃面に 略面一にはまり、 中空外針の先端の開口を封止する。 しかし、 内針の先 端部全体を先が曲がる外針先端部の中空部分と同形同大に形成すると、 内針の先端部を外針に後端から揷通することができない。 そこで、 曲げ た内針の先端部が容易に弾性変形して、 外針の後端から挿入することが できるように内針の先端部を一部切り欠いていた。

従来の内針は、 第 7図に示す方法で加工されていた。 その加工は、 第 7図 （a ) に示すように、 外針の内径に略等しい直径 Dを有するステン レス鋼線 Wの先の部分を上方に所定の角度 0に曲げる第 1工程と、 第 7 図 （b ) に示すように、 ステンレス鋼線 Wの上に曲げた部分の頂上線上 において、 ステンレス鋼線 Wの水平な部分の頂上線よりも所定の距離 h だけ高い位置の A点を通り、 かつ曲がる部分の軸心と所定の刃面角度で 交差する斜面で切断して内針の中実楕円形刃面を形成すると共に、 全長 を所定の長さ Lに切断する第 2工程と、 第 7図 （c ) に示すように、 A 点からステンレス鋼線の直径 Dの 3倍以上後方に位置する B点を通る垂 直面より前方において、 ステンレス鋼線の下面からの高さがその半径よ りも高い位置を通る水平面 Mより下側の部分を機械加工により切除して 内針 3 0とする第 3工程とからなつていた。

しかし、 横断面円形のステンレス鋼線 Wを曲げる第 1工程は、 スプリ ングバックが大きいため、 傾斜角度 0のばらつきが大きく、 不良品が多 発して製造コストを増大させるという問題があった。 発明の開示

本発明は、 上記問題を解決するためになされたものであり、 その課題 とするところは、 先端が少し曲がつた医療用麻酔針の中空外針に後端か ら出入自在に挿通する中実内針であって、 製造コス トの大幅低減が可能 な形状の内針を提供することにある。

本発明の内針は先端が上方に曲がる中空の外針の刃面開口を封鎖する 刃面を有する刃先部と、 外針の内径に略等しい直径の円柱部と、 刃先部 と円柱部を一体に結合する連結部とからなり、 連結部は円弧状周面が刃 先部及び円柱部の周面と面一に連続し、 軸方向長さが円柱部の直径の 3 倍以上ある割円柱状であり、 内針の軸心を水平にして刃面を上に向けた とき、 連結部の底面は円柱部の軸心よりも上方にあり、 連結部は刃面の 上端が円柱部の頂上線より所定距離高くなり、 かつ、 刃先部の軸心が水 平に対して所定の角度傾斜するように曲がる。

上記内針は、 中空外針の内径に略等しい直径を有する中実金属線材の 軸心を水平としたとき、 その金属線材の先端を内針の刃面角度に等しい 斜面で切断して楕円形の刃面を形成する第 1工程と、 その楕円形の刃面 の上端の位置とそれから金属線材の直径の 3倍以上後方に遠ざかる位置 の間の領域において、 金属線材の下面からその半径よりも高い位置にあ る水平面より下方の部分を切除して上記刃面を含む刃先部と割円柱状の 連結部を形成する第 2工程と、 楕円形刃面の上端が連結部に後続する金 属線材の円柱部の水平な頂上線より所定の距離だけ高くなり、 かつ刃先 部の軸心が水平に対して上方に所定の角度傾斜するように連結部を曲げ ると共に、 全長が所定の長さになるように切断する第 3工程により製造 する。

内針の刃面角度は外針の刃面角度に等しいか又はそれよりも少し大き く設定し、 内針の中実な楕円形刃面を外針の中空楕円形刃面に中心が一 致するようにはめたとき、 内針刃面下半部が外針刃面から突出すること を防止して穿刺の苦痛を軽減することが望ましい。

内針の連結部の上下方向幅は円柱部の直径の 0 . 4倍以下にして曲げ 加工の精度を向上させることが望ましい。 例えば、 連結部の上下幅を金 属線材の直径の 0 . 2倍程度にすると、 連結部が偏平になり、 曲げ加工 が容易になるだけでなく、 加工精度が向上し、 不良品の発生率は非常に 小さくなる。

このように、 本発明の内針は、 先端部を外針の先端部に合わせて上方 へ折り曲げるが、 折り曲げる部分は従来の横断面が円形の円柱体ではな く、 上下方向幅が底辺幅よりも小さい偏平な割円柱体であり、 しかもそ の底辺幅も従来の円形横断面の直径よりも小さいから、 折り曲げ加工時 のスプリングバックは従来のものに比べると非常に小さくなる。 その結 果、 折り曲げ加工は精度が著しく向上し、 歩留まりは改善され、 製造コ ストは大幅に低減する。

このように製造した内針の先端部は、 その軸心を水平にして刃面を上 に向けると、 刃面を有する刃先部と、 その刃先部の後端に続く横断面が 半円よりも小さい割円柱状の連結部とからなり、 連結部の後端は内針の 円柱部に一体に結合する。 連結部の円弧状周面は刃先部と円柱部の周面 に面一に連続し、 底面は円柱部の軸心よりも高い位置にある。 内針を外 針の後端から挿入するとき、 始め、 外針の内径と略同一な直径の刃先部 が入り、 それに偏平な連結部が続く。 このとき、 連結部は弾性変形する から、 さらにその後に続く外針の内径と略同一径の円柱部も円滑に外針 に挿通することができる。

刃先部の後端面下端が前端面上端よりも軸方向前方に位置するように 刃先部を形成して刃先部周面の軸方向長さを小さくすると、 内針先端部 の外針中空部の通過は一層円滑になる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の医療用麻酔針を拡大して示す平面図である。 第 2図は、 第 1図の医療用麻酔針の先端部をさらに拡大して示す側断 面図である。

第 3図は、 第 2図の m— III線に沿う断面図である。

第 4図は、 麻酔針の拡大部分側断面図であり、 内針の先端部が外針を 通る伏態を示す。

第 5図は、 別の実施例の第 2図に相当する図である。

第 6図は、 第 1図の内針の製造工程図である。 第 7図は、 従来の内針の製造工程図である。 発明を実施するための最良の形態

第 1図に示すように、 麻酔針 1はステンレス鋼管製の中空な外針 2と、 ステンレス鋼棒製の中実な内針 3とからなり、 内針 3は外針 2に後端か ら出入自在に挿通される。 外針 2の先端には中空楕円形の刃面 4が、 内 針 3の先端には中実楕円形の刃面 5がそれぞれ形成される。 外針 2の後 端は合成樹脂製の針基 6に、 内針 3の後端はつまみ 7にそれぞれ一体に 固定する。 針基 6の後端面には凹部 8が、 つまみの前端面には凸部 9が それぞれ形成される。 針基 6の凹部 8につまみ 7の凸部 9をはめると、 外針 2の刃面 4と内針 3の刃面 5は略面一となる。 麻酔針は、 つまみ 7 の凸部 9を針基 6の凹部 8にはめ込んだ状態で、 人体に穿刺する。 挿通 した内針 3は比較的薄肉の中空の外針 2を補強してその破損を防止する。 第 2図に示すように、 針軸を水平にして刃面 4、 5を上に向けると、 外針 2の先端部は上方に曲がる。 内針 3の先端部は円柱を斜めに切断し た形状の刃先部 1 1と、 その刃先部に後続する横断面が半円よりも小さ な割円形の連結部 1 0とからなる。 その連結部 1 0の後端に外針 2の内 径に略等しい直径の円柱部 1 2が続く。

刃先部 1 1の楕円形外端面は刃先部 1 1の軸心と所定の刃面角度で交 差する刃面 5であり、 外針 2の中空楕円形刃面 4にはまったとき、 両刃 面は共心となるが、 内針 3の刃面角度は外針 2の刃面角度よりもわずか に大きいので、 内針刃面の下半部は外針刃面内に沈む。 これにより刃面 先端の二枚刃は防止され、 穿刺時の苦痛は軽減する。 麻酔針 1を人体に 穿刺したとき、 内針 3の刃先部 1 1は外針 2の刃面 4の内側の開口を完 全に封止して人体組織が外針 2の中空部へ入り込むことを防止する。 連結部 1 0の軸方向長さは円柱部 1 2の直径の 3倍以上であり、 その 前端近くに曲げ部 Rがある。 曲げ部 Rにより連結部 1 0の円弧状周面は 外針 2の内上面に接する。 円弧伏周面は前端において刃面部 1 1の周面 に、 後端において円柱部 1 2の周面にそれぞれ面一に連続する。

刃先部 1 1の後端面下端 Cは刃面 5の上端すなわち前端面上端 Aより も刃先部 1 1の軸方向位置に関して前方にあり、 刃先部 1 1の周面の軸 方向長さは刃先部 1 1の直径に比べると大幅に短い。

第 3図に示すように、 外針 2内にある連結部 1 0の横断面は内針 3の 円柱部 1 2の半径と同一曲率半径を有する割円形であり、 その割円形横 断面の底辺は水平であり、 高さは円柱部 1 2の直径の 0 . 2〜0 . 4倍 である。

第 4図に示すように、 内針 3の先端部が外針 2の真直な中空部分を通 過するとき、 刃先部 1 1の後端面下端 Cは前端面上端 Aよりも前方に位 置し、 連結部 1 0が弾性変形するから、 刃先部 1 1と円柱部 1 2は外針 2の中空部分を円滑に移動する。

第 5図に示すように、 連結部 1 0の曲げ部 Rを第 2図に示すものより も後方に設けてもよい。 この場合、 内針 3の刃面 5を外針 2の刃面 4に 合わせたとき、 連結部 1 0の上面は外針 2の内上面に接触せず、 その間 に空隙が生じる。 しかし、 曲げ部 Rが連結部 1 0の前端より遠ざかるに つれて曲げ加工は容易になる。

次に、 本発明の内針の製造工程について説明する。

内針は外針の内径と略同一の直径を有するステンレス鋼線から第 6図 に示す工程により製造する。

第 6図 （a ) に示す第 1工程において、 外針の内径に略等しい直径 D を有するステンレス鋼線 Wの先端を斜めに切断して前端に軸心と内針刃 面角度で交差する刃面 5を形成する。 内針刃面角度は外針刃面角度と同 一か又はそれよりもわずかに大きく設定する。

第 6図 （b ) に示す第 2工程において、 刃面 5の上端 A又はそれより も少し後方の位置と、 その位置よりさらに後方に直径 Dの 3倍以上離れ た位置 Bの間において、 ステンレス鋼線 Wの軸心より少し高い位置にあ る水平面 Mより下の部分を機械加工により切除して、 先端に刃先部 1 1 とそれに続く割円柱伏の連結部 1 0とを形成する。 連結部 1 0の後端に は直径 Dの円柱部 1 2が続く。 連結部 1 0の横断面は底辺が水平な割円 形であり、 その高さはステンレス鋼線の直径 Dの半分以下、 例えば直径 Dの 0 . 2〜0 . 4倍である。

ステンレス鋼線の水平面 Mより下の部分を切除するとき、 刃先部最先 端から刃先部 1 1の後端周縁の下端 Cまでの軸方向長さが、 刃先部 1 1 の前端周縁の上端 Aまでの軸方向長さよりも短くなるように、 切除部分 の前端側を下方に拡大させる。 これにより、 刃先部 1 1の周面の軸方向 長さが小さくなるから、 内針の外針への揷通が円滑かつ容易になる。 第 6図 （c ) 又は第 6図 （d ) に示す第 3工程において、 刃先部 1 1 の上端 Aが円柱部 1 2の上面よりも所定の距離 hだけ高くなり、 かつ刃 先部 1 1の軸心の傾斜角が所定の角度 0になるように連結部 1 0を曲げ、 ついで、 全長を所定長 Lになるように切断して内針 3とする。 連結部 1 0は上下に偏平であり、 上方への曲げ加工におけるスプリングバックは 小さいから、 曲げ加工は容易である。 その結果、 曲げ下降の精度が高く なり、 傾斜角のばらつきは非常に小さい。 したがって、 不良品の発生は 少なくなり、 製造コストは大幅に低減する。

第 6図 （c ) は連結部 1 0をその上面が外針の先端部内周面に沿うよ うに曲げたものであり、 曲げ部 Rは連結部 1 0の前端近くになる。 第 6図 （d) は曲げ部 Rを第 6図 （c) よりも後方に設けたものであ り、 連結部 10の上面は外針の先端部内周面に沿わないが、 曲げ加工は 第 6図 （c) のものよりも容易である。

Claims

請求の範囲

1. 先端が上方に曲がる中空の外針 （2) の刃面 （4) の開口を封鎖す る刃面 （5) を有する刃先部 （11) と、 前記外針 （2) の内径に略等 しい直径 （D) の円柱部 （12) と、 前記刃先部と前記円柱部を一体に 結合する連結部 （10) とからなる内針 （3) であって、 前記連結部

(10) は円弧状周面が前記刃先部 （11) 及び前記円柱部 （12) の 周面と面一に連続し、 軸方向長さが前記直径 （D) の 3倍以上ある割円 柱状であり、 前記内針 （3) の軸心を水平にして前記刃面 （5) を上に 向けたとき、 前記連結部の底面は前記円柱部 （12) の軸心よりも上方 にあり、 前記連結部 （10) は前記刃面 （5) の上端 （A) が前記円柱 部 （12) の頂上線より所定距離 （h) 高くなり、 かつ、 前記刃先部

(11) の軸心が水平に対して所定の角度 （0) 傾斜するように曲げら れたことを特徴とする医療用麻酔針の内針。

2. 前記連結部は水平な底辺からの高さが前記直径 （D) の 0. 2〜0.

4倍の割円形横断面を有することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載 の医療用麻酔針の内針。

3. 前記刃先部 （11) の後端面は下方が前側へ傾く斜面であり、 前記 後端面の下端 （C) は前記刃先部前端面の上端 （A) よりも軸方向にお いて前方に位置することを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項に記 載の医療用麻酔針の内針。

4. 先端が上方に曲がる中空外針 （2) の内径に略等しい直径 （D) の 金属線材 （W) の先端を斜めに切断して軸心と所定の内針刃面角度で交 差する刃面 （5) を形成する第 1工程と、 前記刃面 （5) を上に向けて 軸心を水平にしたときの前記刃面の上端 （A) と、 その位置から前記直 - 10 - 径 （D) の 3倍以上後方の位置 （B) との間において、 前記金属線材の 軸心より高い位置にある水平面 （M) より下の部分を切除して前記線材 から前記刃面 （5) を前端面とする刃先部 （11) と、 前記刃先部に後 続する割円柱状の連結部 （10) と、 前記連結部に後続する円柱部 （1 2) とを形成する第 2工程と、 前記刃面 （5) の上端 （A) が前記円柱 体よりも所定距離 （h) 高くなり、 かつ前記刃先部 （11) の軸心が水 平に対して所定角度 （0) に傾斜するように前記連結部 （10) を曲げ、 ついで、 全長が所定の長さ （L) になるように切断する第 3工程とから なることを特徴とする医療用麻酔針の内針の製造方法。

5. 前記連結部 （10) の上下幅は前記直径 （D) の 0. 2〜0. 4倍 であることを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の医療用麻酔針の内針 の製造方法。

6. 第 2工程において、 前記刃先部 （11) の後端面は下方が前側へ傾 斜する斜面となり、 前記後端面の下端 （C) は前記刃先部前端面の上端 (A) よりも軸方向において前方に位置することを特徴とする請求の範 囲第 4項又は第 5項に記載の医療用麻酔針の内針の製造方法。

補正書の請求の範囲

[1 997年 1 2月 5日 （05. 1 2. 97 ) 国際事務局受理：出願当初の請求の範囲 1及び 4は 補正された；他の請求の範囲は変更なし。 （ 2頁） ]

1. (補正後） 先端が上方に曲がる中空の外針 （2) の刃面 （4) の開 口を封鎖する刃面 （5) を有する刃先部 （1 1) と、 前記外針 （2) の 内径に略等しい直径 （D) の円柱部 （12) と、 前記刃先部と前記円柱 部を一体に結合する連結部 （10) とからなる内針 （3) であって、 前 記連結部 （10) は円弧状周面が前記刃先部 （1 1) 及び前記円柱部 （ 12) の周面と面一に連続し、 軸方向長さが前記直径 （D) の 3倍以上 ある割円柱状であり、 前記内針 （3) の軸心を水平にして前記刃面 （5) を上に向けたとき、 前記連結部の底面は前記円柱部 （12) の軸心より も上方にあり、 前記連結部 （10) はその前端近くに曲げ部 （R) を有 し、 前記曲げ部は前記刃面 （5) の上端 （A) が前記円柱部 （12) の 頂上線より所定距離 （h) 高くなり、 かつ、 前記刃先部 （11) の軸心 が水平に対して所定の角度 （0) 傾斜するように曲げられたことを特徴 とする医療用麻酔針の内針。

2. 前記連結部は水平な底辺からの高さが前記直径 （D) の 0. 2〜0. 4倍の割円形横断面を有することを特徴とする請求の範囲第 1項に記載 の医療用麻酔針の内針。

3. 前記刃先部 （11) の後端面は下方が前側へ傾く斜面であり、 前記 後端面の下端 （C) は前記刃先部前端面の上端 （A) よりも軸方向にお いて前方に位置することを特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項に記 載の医療用麻酔針の内針。

4. (補正後） 先端が上方に曲がる中空外針 （2) の内径に略等しい直 径 （D) の金属線材 （W) の先端を斜めに切断して軸心と所定の内針刃 面角度で交差する刃面 （5) を形成する第 1工程と、 前記刃面 （5) を

補正された用紙 (条約第 19条) 上に向けて軸心を水平にしたときの前記刃面の上端 （A) と、 その位置 から前記直径 （D) の 3倍以上後方の位置 （B) との間において、 前記 金属線材の軸心より高い位置にある水平面 （M) より下の部分を切除し て前記線材から前記刃面 （5) を前端面とする刃先部 （1 1) と、 前記 刃先部に後続する割円柱状の連結部 （10) と、 前記連結部に後続する 円柱部 （12) とを形成する第 2工程と、 前記刃面 （5) の上端 （A) が前記円柱体よりも所定距離 （h) 高くなり、 かつ前記刃先部 （11) の軸心が水平に対して所定角度 （0) に傾斜するように前記連結部 （1 0) の前端近くの曲げ部 （R) を曲げ、 ついで、 全長が所定の長さ （L) になるように切断する第 3工程とからなることを特徴とする医療用麻酔 針の内針の製造方法。

5. 前記連結部 (10) の上下幅は前記直径 （D) の 0. 2〜0. 4倍 であることを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の医療用麻酔針の内針 の製造方法。

6. 第 2工程において、 前記刃先部 （11) の後端面は下方が前側へ傾 斜する斜面となり、 前記後端面の下端 （C) は前記刃先部前端面の上端

(A) よりも軸方向において前方に位置することを特徴とする請求の範 囲第 4項又は第 5項に記載の医療用麻酔針の内針の製造方法。

補正された用紙 (条約第 19条) 条約 19条に基づく説明書

請求の範囲第 1項は、 内針 （3) の先端の刃先部 （1 1) より後方の 割円柱状の連結部 （10) は、 その前端近くに曲げ部 （R) を有し、 そ の曲げ部 （R) を曲げて刃先部 （1 1) を軸心に対して曲げたことを明 確にした。

引用例 （特開平 5— 269205) は、 マンドリン 6 (内針） の円柱 状の端部 7を曲げた後に、 切削加工により端部 7の後方に割円柱状の連 結部を形成したものであり、 端部 7は曲げられているが、 連結部は曲げ られていない。

円柱状のマンドリン 6の端部 7を曲げる加工は、 スプリングバックが 大きいため、 高精度の加工を実施することは困難である。 又、 マンドリ ン 6が力ニューレ 1 (外針） の真直ぐな中空部分を通るとき、 円柱状の 端部 7も弾性変形するから、 その弾性反発力は比較的大きく、 それだけ マンドリン 6を力ニューレ 1に通す抵抗も大きくなる。

本発明は割円柱状の連結部 （10) の一部である曲げ部 （R) を曲げ て刃先部 （1 1) を軸心に対して曲げたから、 高精度な曲げ加工が容易 に実施可能であるという効果を奏する。 又、 曲げ部 （R) は、 刃先部 （ 1 1) が外針 （2) の真直な中空部分を通るときに弾性変形するが、 割 円柱状であるから、 弾性反発力は小さく、 内針 （3) の刃先部 （1 1) と円柱部 （12) は外針 （2) の中空部分を円滑に通ることができると いう効果を奏する。

請求の範囲第 4項は、 第 3工程の刃先部 （1 1) を軸心に対して曲げ るために連結部 （10) を曲げるが、 その曲げる部分は前端近くの曲げ 部 （R) であることを明確にした。