明 細 書
多層情報層を有する情報記憶媒体及び多目的情報処理装置 技術分野
この発明は、 D V D (Digital Video Disk) の記録再生装置 や伝送受信装置等に用いて有効な多層情報層を有する情報記 憶媒体及び多目的情報処理装置に関する ものである。
背景技術
周知のよ う に、 近年では、 デジタル信号圧縮技術の進歩に よ り ] VI P E G ( Moving Picture Image Coding Experts Group) 等 において映像情報の デ ジ タ ル化技術が進歩 し 、 P C
(Personal Computer) 環境で映像情報も极えるよ う にな り 、 マルチメディ ア化が進んできた。
しかしながら、 現状では、
1 . 処理する情報量の違い… F A T (File Allocation Table) 1 6 の問題と映像情報処理による P C環境の阻害
2 . 適正な情報処理方法の違い…記録、 再生の連続性確 保の必要性
の 2点の理由から P C環境と映像情報との親和性は非常に悪 いものとなっている。 すなわち、
1 . 処理する情報量の違い
現在、 P Cでは、 過去の P Cデータ との互換性から、 H D D (Hard Disk Drive) のフアイノレシステムと して、 F A T 1 6 を使っている場合が多い。 F A T 1 6 では、 1 パーティ シ ヨ ンあた り 最大 2 G B (Giga Bytes) までしかとれない。 例
えば、 M P E G 2 のデータ転送 レー ト を 5 M b p s ( Mega bit per second) と した場合には、 1 パーティ ショ ンあた り最 大 5 3分しか記録できない。 したがって、 2時間半の映画を F A T 1 6 の H D Dに記録するには、 3パーティ ショ ン間を ま た が っ て記録す る 必要が生 じ、 R A I D ( Redundant Arrays of Inexpensive Disks) を用いない汎用 P Cシステムで の自動録画が難しい。
また、 映像の録画、 編集を行な う場合には、 "録画編集用 アプリ ケーシ ョ ンソフ ト ウエア" 、 "編集加工用標準テンプ レー ト情報" 及び "録画、 編集対象の映像情報" を、 全て P C環境内に記録する必要が有り 、 P C環境のメ モ リ 空間を大 き く 圧迫してしま う。 映像情報の録画、 編集作業終了後には メ モ リ 空間の残量が少な く な り 、 別のアプリ ケ一ショ ンソフ ト ウェアの実行に支障をきたす場合も生じる。
2 . 適正な情報処理方法の違い
映像情報の記録、 再生には、 連続性の確保が必須条件とな る。 しかし、 情報記録再生装置の光学ヘッ ドのシーク時間は 非常に長い。 情報記憶媒体上に点在する映像情報を、 逐次光 学へッ ドがシーク しながら順次再生した場合、 シーク時間の 間に再生映像が途切れる場合がある。
同一の情報記憶媒体に、 従来の P C情報と映像情報と を混 在記録した場合、 情報記憶媒体上で映像情報が点在記録され る可能性が高い。
P C環境では、 ファイルの変更をする場合、 情報記憶媒体 上の空き領域に変更後のフ ァイルデータ全体を再記録処理す
る。 このと きの情報記憶媒体上の再記録位置は、 変更前のフ アイルデータ記録位置と は無関係に決定される。
こ こで、 上述したよ う に映像情報量は非常に膨大なため、 同じ方法でファイルの変更をした場合には、 再記録に非常に 時間がかかってしま う。 したがって、 映像情報の場合には、 非変更部分は情報記憶媒体上の位置を変更するこ と無く 、 変 更部分のみを変更前の位置に再記録するこ とが望ま しい。 し かし、 その環境が提供されてないため、 P C環境にと って、 映像情報は非常に取り扱いにく い状況になっている。
この発明は上記事情を考慮してなされたもので、 まず、 情 報記録媒体の層を多層と し、 この多層情報層に対して統合ァ ド レスを付すこ と によって、 情報の取り扱いを容易にする情 報記憶媒体及びその信号処理装置を提供する こ と を目的とす る。
また、 この発明は、 映像情報使用による P C環境の阻害を 防ぎ、 しかも映像情報の記録再生時の連続性を確保し、 かつ 短時間で映像情報の編集加工処理を可能とする、 P c環境で 有効な映像情報処理方法を提供するこ と を目的とする。
さ らに、 この発明は、 上記の映像情報処理のために最適な システムを提供するこ と を目的とする。
発明の開示
この発明は、 上記の 目的を達成するために、 集束光で記録 可能な記録層を含む多層情報層を有した情報記憶媒体におい て、 その多層情報層を統合したア ドレスと、 この統合ア ドレ スの設定条件を示す情報と を記録するよ う にしている。
図面の簡単な説明
第 1図は、 この発明に係る多目的情報処理装置の一実施例 を示すもので、 開閉機構部 (蓋) が開かれた状態を示す斜視 図、 第 2図は、 同多目的情報処理装置の開閉機構部 (蓋) が 閉じられた状態を示す斜視図、 第 3図は、 同多目的情報処理 の一使用形態を示す斜視図、 第 4図は、 同多目的情報処理装 置の他の使用形態を示す斜視図、 第 5図は、 同多目的情報処 理装置のさらに他の使用形態を示す斜視図、 第 6 A図及び第 6 B図は、 それぞれ、 同多目的情報処理装置のさ らに他の使 用形態を示す斜視図、 第 7図は、 同多目的情報処理装置の変 形例を示す斜視図、 第 8図は、 同多目的情報処理装置の他の 変形例を示す斜視図、 第 9図は、 同多目的情報処理装置の操 作キーの表示形態及びその操作方法を説明するために示す斜 視図、 第 1 0 A図及び第 1 0 B図は、 それぞれ、 同多目的情 報処理装置のテレビカメ ラ部及びマイ ク ロホン部の変形例を 示す斜視図、 第 1 1図は、 同多目的情報処理装置の内部の電 気的ブロ ックの概略構成を示すブロ ック構成図。 第 1 2 A図 及び第 1 2 B図は、 それぞれ、 同多目的情報処理装置のテ レ ビカメラ部の他の変形例を示す斜視図、 第 1 3 A図乃至第 1 3 C図は、 それぞれ、 この発明に係る多目的情報処理装置の 他の実施例を示す斜視図、 第 1 4 A図乃至第 1 4 C図は、 そ れぞれ、 この発明に係る多目的情報処理装置のさらに他の実 施例を示す斜視図、 第 1 5 A図乃至第 1 5 C図は、 それぞれ、 この発明に係る多目的情報処理装置のさらに他の実施例を示 す斜視図、 第 1 6 A図乃至第 1 6 C図は、 それぞれ、 この発
明に係る多目的情報処理装置のさ らに他の実施例を示す斜視 図、 第 1 7 A図及び第 1 7 B図は、 それぞれ、 この発明に係 る多層情報層を有する情報記憶媒体の一実施例を示す側断面 図、 第 1 8図は、 同情報記憶媒体が D V D— R A Mディ スク である場合の全体的なデータフォーマッ トを説明するために 示す図、 第 1 9図は、 同 D V D— R AMディスクのリー ドィ ンエ リ ア及びリ ー ドアゥ トエ リ ァの詳細なデータフォーマ ツ トを説明するために示す図、 第 2 0図は、 同 D V D— R AM ディ スクのデータエ リ ァのゾーンと グループとの関係を説明 するために示す図、 第 2 1図は、 同 D V D— R AMディスク のデータエリ ァの詳細なデータフォーマツ トを説明するため に示す図、 第 2 2図は、 同 D V D— R AMディ スク の論理番 号設定手順を説明するために示すフローチャー ト、 第 2 3図 は、 同 D V D— R A Mディスクの欠陥修正処理手順を説明す るために示すフローチャー ト、 第 2 4図は、 同情報記憶媒体 が D V D— R O Mディスクである場合のボリ ユ ーム空間を示 す図、 第 2 5図は、 同 D V D— R OMディ スクのリー ドイ ン エ リ アのデータフォーマツ トを説明するために示す図、 第 2 6図は、 同 D V D— R OMディスクの物理フォーマツ トを記 述するための情報の内容を説明するために示す図、 第 2 7図 は、 同情報記憶媒体に記録されている情報のディ レク ト リー 構成を説明するために示す図、 第 2 8図は、 同情報記憶媒体 に記録されている情報の他のディ レク ト リー構成を説明する ために示す図、 第 2 9図乃至第 3 1図は、 それぞれ、 同情報 記憶媒体上に U D Fにしたがってファイルシステムを記録し
た一例を示す図、 第 3 2図は、 同情報記憶媒体のボリ ューム 空間の一例を説明するために示す図、 第 3 3図は、 同情報記 憶媒体のボリ ユ ーム空間の他の例を説明するために示す図、 第 3 4 A図及び第 3 4 B図は、 それぞれ、 同情報記憶媒体の ボリ ュ一ム空間のさ らに他の例を説明するために示す図、 第 3 5図は、 一般的なフ ァイルシステム構造の一例を示す図、 第 3 6 A図及び第 3 6 B図は、 それぞれ、 第 3 3図に示した 情報記憶媒体の初期化前後での情報内容を比較して説明する ために示す図、 第 3 7 A図及び第 3 7 B図は、 それぞれ、 第 3 3図に示した情報記憶媒体の初期化前後での情報内容を比 較して説明するために示す図、 第 3 8 A図及び第 3 8 B図は、 それぞれ、 第 3 4 A図及び第 3 4 B図に示した情報記憶媒体 の初期化前後での情報内容を比較して説明するために示す図、 第 3 9 A図及び第 3 9 B図は、 それぞれ、 第 3 4 A図及び第 3 4 B図に示した情報記憶媒体の初期化前後での情報内容を 比較して説明するために示す図、 第 4 0図は、 多連情報記憶 媒体の外観を示す斜視図、 第 4 1図は、 第 4 0図に示した情 報記憶媒体にこ の発明を適用した場合のボリ ューム空間を説 明するために示す図である。
発明を実施するための最良の形態
まず、 この発明の基本的な目的の概念をまとめて階層的に 示すことにする。
[ 1 ] 映像情報処理による P c環境の阻害を防ぐため、
[ 1 — 1 ] "録画編集用アプリ ケーシ ョ ンソ フ ト " 、 "編 集加工用標準テンプレー ト情報" 及び "録画、 編集対象の映
像情報" の全てを、 リ ムーバブルな情報記憶媒体に記録し、 その情報記憶媒体を外すと映像情報処理前の環境に戻る。
[ 1 一 2 ] "録画編集用アプリ ケー シ ョ ンソ フ ト " 及び "編集加工用標準テンプレー ト情報" を、 複製容易なェンボ ス構造と し、 媒体コス ト を低減させる。
[ 2 ] 大容量確保のため、
[ 2 — 1 ] ディ スクパック等、 多連の情報記憶媒体に対し て連続した論理セクタ番号設定方法を提供し、 全てを 1 ボ リ ユ ームと して极ぇるよ う にする。
[ 2 — 2 ] 記録層と情報再生層 と を 1枚の情報記憶媒体上 に積層した構造においても、 上記 2層を 1 ボ リ ユ ームと して 扱えるよ う にする。
[ 3 ] 映像情報の部分変更処理を単時間化し、 P C環境での 編集を容易にするため、
[ 3 — 1 ] 映像情報を 1 フ ァイ ル (AV File ) にま と め、 映像情報オブジェク ト (Obj ect ) とその管理情報と を、 同一 フ ァイル内に記録する。
[ 3 — 2 ] 記録再生可能な映像情報ディ レク ト リ 一 (ビデ オラ ム ; Videoram ) を設定し、 全 A Vファイル (File ) をそ のディ レク ト リ ーの下に配置する と と もに、 それと並列し て P Cでの編集用ディ レク ト リ 一 (Avi) を設定する。
[ 3 - 3 ] 映像情報のファイル変更時には、 情報記憶媒体 上の変更箇所のみの変更を実施する。 つま り 、 1 フ ァイル内 の ビ デ オオ ブ ジ ェ ク ト ( Video Obj ect ) に 対 し 、 セ ル ( Cell ) 単位での変更、 追記を行な う。
[ 4 ] 映像情報処理可能な P Cの携帯性を確保するため、 [ 4 — 1 ] リ ムーバブル ( removable) メ モ リ カー ドを含 む I C (Integrated Circuit) メ モ リ と、 光学式情報記録再生 装置のみの構成、 つま り 、 H D Dを持たない構成と し、 R A M ( Random Access Memory ) / R O 、 Read Onlv Memory) 2層ディ ス ク の R◦ M部にアプリ ケーシ ョ ン ソ フ ト ウェアやテンプレー ト を持たせて携帯型 P Cのメモ リ 空間 を確保する。
[ 4 一 2 ] ノー ト型 P C (の折り畳んだ) 収納時の外側に 情報記憶媒体出し入れ用の蓋を付けた構造とする。 これによ り 、 ノー ト型 P C収納時に情報記憶媒体の脱着が可能となる と と もに、 ノー ト型 P Cを一層薄型化でき る。
次に、 この発明の基本的な要件を系統化して概略的に記 述する。 まず、 この発明の大きな特徴点を 2つに分ける と、 ( A ) 映像情報に適したア ド レス設定方法、
( B ) 携帯用 P Cの構造、
力 ある。
そして、 上記 ( A ) 映像情報に適したア ド レス設定方法を 大き く 分ける と、
( a 1 ) 記録層を含む多層ディ スク を統合した論理セク タ 番号設定方法、
( a 2 ) ディ スク外周側のゾーン ( Zone) から順に論理 セク タ番号を設定する方法、
がある。
以下、 さ らに上記の項目 を細分化して示すと、 以下のよ う
になる。
上記 ( a 1 ) 記録層を含む多層ディ スク を統合した論理セ ク タ一番号設定方法には、
( a 1 1 ) ディ スク毎に論理セクタ番号を付ける順番を示 す情報を持たせる技術と、
( a 1 2 ) 記録層/情報再生層 2層ディ ス ク の統合論理セ ク タ番号設定方法の技術と、
力 ある。
上記 ( a 1 1 ) ディ スク毎に論理セク タ番号を付ける順番 を示す情報を持たせる技術には、
( a 1 1 1 ) 多連情報記憶媒体の統合論理セク タ番号設定 方法が含まれ、 さ らにこの技術には、
( a 1 1 1 1 ) 統合論理セク タ一番号を付けるための情報 を持たせる。 つま り 、 ディ スクパック内のディ スク枚数、 デ イ スク番号等を持たせる とい う技術も含まれる。
上記 ( a 1 2 ) 記録層/情報再生層 2層ディ スク の統合論 理セクタ番号設定方法の技術には、
( a 1 2 1 ) R AM部のフ ァイルと R O M部のフ アイノレ と を フ ァ イ ルエ ン ト リ ー ( File Entry ) の ノ ー ミ ッ シ ョ ン (Permissions) で識別させる技術と、
( a 1 2 2 ) 未記録領域に対する管理情報を持ち、 情報再 生層は全て既記録状態と見な し、 情報再生層に対応したァ ド レスは未記録領域管理情報から外す技術と、
( a 1 2 3 ) 情報再生層のテンプレー ト情報を活用する技 術と、
( a 1 2 4 ) 情報再生層からの自動情報コ ピーを行な う と レ、 う技術と、
が含まれる。
また、 上記 ( a 1 2 3 ) 情報再生層のテンプレー ト情報を 活用する技術には、
( a 1 2 3 1 ) テ ンプ レー ト は映像 ウィ ン ドウ配置情報 (アルバムライ ク) とする技術と、
( a 1 2 3 2 ) テンプレー トは周囲の枠模様 (アイ ドル写 真) を含む副映像とする技術と、
が含まれる。
また、 上記 ( a 1 2 4 ) 情報再生層からの自動情報コ ピー を行な う技術には、
( a 1 2 4 1 ) 自動情報コ ピーをするための必要情報を記 録する とい う技術と、
( a 1 2 4 2 ) 記録再生ディ レク ト リ 一 (Videoram) と、 P C編集用変換フ ァ イ ル保存用ディ レク ト リ 一 (Avi) と を 自動コ ピーする技術と、
( a 1 2 4 3 ) C (Commercial) 情報を副映像形式で録 画映像に自動挿入する技術と、
が含まれている。
上記 ( a 1 2 4 1 ) 自動情報コ ピーをするための必要情報 を記録する とい う技術には、
( a l 2 4 1 1 ) R O M部の リ ー ドイ ンエ リ ア ( Lead in Area) の リ ザーブ (Reserve) 位置に、 コ ピー範囲を記録さ れている とい う技術と、
( a 1 2 4 1 2 ) R AM部の リ ー ドイ ンエ リ アの リ ザーブ 位置に、 2層ディ スク用コ ピーが完了 したか否かの情報を持 たせる技術と、
が含まれている。
上記 ( a 1 2 4 1 1 ) R O M部の リ ー ドイ ンエ リ アの リ ザ ーブ位置に、 コ ピー範囲を記録されている という技術におい ては、
( a 1 2 4 1 1 1 ) ル ー ト デ ィ レ ク ト リ 一 ( Root Directory ) 、 ビ テ オ ラ ム ア イ レ ク ト リ ー ( Videoram Directory ) 及びオーデ ィ オ ビデオデ ィ レク ト リ 一 ( Ανι Directory) の中味を R AM部にコ ピーする こ と、
( a 1 2 4 1 1 2 ) 始めて R A M部にコ ピーした情報記憶 媒体を使用する時、 ユーザが A Vファ イル ( File) サイ ズを 指定でき るこ と、
の内容をも含む。
上記 ( a 1 2 4 3 ) C M情報を副映像形式で録画映像に自 動挿入する技術には、
( a 1 2 4 3 1 ) C M管理領域に各 C M挿入毎の表示回数 を記録する技術、 特定回数表示した ら C Mの表示を止め る (効果) が含まれる。
上記 ( B ) 携帯用 P Cの構造の技術と しては、
( b 1 ) ノ ー ト型 P Cの外側にディ スク を装着でき る構造 とする (主に再生専用) 技術があ り 、 この技術には、
( b 1 1 ) ディ スプレイ側に光ディ スク ドライブをはめ込 む、
( b 1 2 ) キーボー ド側に光ディ スク ドライ ブをはめ込む とい う技術が含まれる。
次に、 この発明に係る方式及び装置の一実施例について、 図面を参照しながら説明する。
第 1 図は、 この実施例で説明する多目的情報処理装置の概 略構造を示している。
この多目的情報処理装置は片手の中に入る く らいのサイ ズ になってお り 、 図示してないが筐体内の中央部付近に情報処 理部と しての半導体 M P U ( Micro Processing Unit ) が内蔵 されている。 第 1 図のよ う に、 開閉機構部 (蓋) M 1 2 を開 けて情報記憶媒体 (光ディ スク) の脱着を行な う こ とができ る。 情報記録再生部は、 装着した情報記憶媒体の下側に配置 されている。 情報記憶媒体を装着後、 開閉機構部 M l 2 を閉 じ (第 2図参照) た後、 情報記憶媒体の種類に応じた処理が 行なわれる。
この多目的情報処理装置には、 スピーカ及びイヤホンのジ ャ ック端子が付いてお り 、 情報記憶媒体と してオーディ オ C D ( Compact Disk) を挿入する と、 C D ウォークマンのよ う に音楽を聴く こ とができ る。 さ らに、 この発明の情報記憶媒 体を挿入する と、 そこに記録されているプロ グラムにしたが つて多目的な機能を実現する こ とができ る。
家庭で C Dを交換する こ と によ り異なる種類の音楽を聴く のと同様に、 プロ グラムが記録された情報記憶媒体を交換す るこ とによ り 、 異なる種類の情報処理が可能とな り 、 かつじ D ウォークマンのよ う に小型で携帯性に優れた利点を持つと
ころに、 この発明の大きな特徴がある。
例えば情報記憶媒体の中に MS— Wordや Excel等のプロ グ ラムが記録されている場合には、 第 3図に示すよ う に中間か ら開き、 ノー ト P C と して使用でき る。 すなわち、 第 3 図の よ う に、 内側に液晶ディ スプレイやプラズマディ スプレイ等 の情報表示部 M 2 1 と、 キーボー ド、 フラ ッ トパネル及びタ ツチパネル等の情報入力部 M 2 0 とが配置されている。
第 3図に示した形態は、 通常のノー ト型 P Cの使用状況と 一致している。 さ らに、 第 4図に示すよ う に、 情報入力部 M 2 0 と情報表示部 M 2 1 との位置関係が逆になつても よ く 、 第 5 図に示すよ う に、 1 8 0 ° 開 く だけでな く 、 第 6 A図に 示すよ う にさ らに開いた後、 第 6 B図に示すよ う に情報表示 部 M 2 1 と情報入力部 M 2 0 と を互いに外側に向 く よ う にし て重ねる こ とができ る。
ウ ィ ン ド ウ ズ ( Windows ) 9 8 で は 、 D V D ビ デ オ ( Video ) 再生ソ フ ト ウエアが O S ( Operating System) 側に 標準装備されているため、 情報記憶媒体と して D V D ビデオ ディ スク を用いた場合には、 第 6 B図のよ う にして持ち歩き ながら映像を楽しむこ とができ る。 さ らに、 詳細に後述する よ う に、 O S の一部と して作られた情報管理レイ ヤーのプロ グラムが記録された情報記憶媒体を装着するこ と によ り 、 録 画映像の再生や編集を街角で多く の友達と一緒に容易に行な う こ とができ る。
また、 この多目的情報処理装置には、 チューナが内蔵され ているので、 T V ( Television ) 画面表示用プロ グラ ムを持
つた情報記憶媒体を装着する と、 第 6 B図の形態で電車に乗 り ながらテ レビジョ ン映像等を見るこ と もでき る。 また、 こ の多目的情報処理装置には、 モデムが内蔵されているため、 情報記憶媒体内に通信ソフ トが記録されていれば、 夜の間に W W W ( World Wide Web ) 回線を用いて必要な情報を情報 記憶媒体の記録層に記録しておき、 通勤や通学の電車内で第 6 B図のよ う な形態で、 取り 込んだ情報を情報表示部 M 2 1 に表示させる こ と もでき る。
従来のノー ト型 P cでは、 側面から出し入れする ト レイ に 情報記憶媒体を乗せて装着する構造が一般的である。 と こ ろ が、 ト レィ を用いた場合には、 情報記憶媒体の情報記録再生 部へのローディ ング機構が必要とな り 、 情報処理装置全体の 厚みを増す原因になっていた。 これに対し、 側面からの ト レ ィ を廃止し、 情報記録再生部に直接情報記憶媒体を装着する 機構にして口一ディ ング機構を除く こ とによ り 、 低価格化と 薄型化を実現する と と もに、 情報入力部 M 2 0 の裏側に開閉 機構部 M 1 2 を配置する こ と によ り 、 多目的情報処理装置全 体の強度を保証したと ころに、 この発明に係る多目的情報処 理装置の第 1 のボイ ン トがある。
また、 この多目的情報処理装置では、 H D D等の磁気記録 装置を内蔵せず、 E E P R O M ( Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory ) 等の不揮発性半導体メ モ リ に軽い O S を記憶させ、 上位の O S とアプリ ケーショ ンソ フ ト と を情報記憶媒体上に持たせるこ とによ り 、 装置の小型 軽量化及び低価格化を実現したと ころに、 第 2 のポイ ン トが
ある。
この発明に係る多目的情報処理装置の構造と しては、 第 1 図に示した構造に限らず、 例えば第 7図に示すよ う に、 開閉 機構部 M 1 2 を情報表示部 M 2 1 の裏に配置した、 つま り 情 報記録再生部を情報表示部 Ν'Ι 2 1 を有するボディ M 2 0 0側 に配置した構造も可能となる。
この発明に係る多目的情報処理装置に使用 される情報記憶 媒体と して、 M O (Magneto Optics) ディ スクや P Dデイ ス ク等の記録可能な情報記憶媒体に、 プロ グラムを記録して使 う こ と も可能である。 しかし、 この場合には、 プロ グラムを M Oディ スクや P Dディ スク の 1 枚 1 枚に記録する必要があ り 、 記録のためのコス トがかかってしま う。
C D— R O Mや D V D— R OMディ スクの場合には、 表面 の凹凸構造によ り情報が記録され、 この凹凸構造はディ スク 基板作成時にイ ンジュク ショ ン等の方法によ り 非常に短時間 で形成されるため、 低価格で情報記憶媒体を作成でき る と こ ろに特徴がある。
上記の特徴から、 情報記憶媒体と して情報層を 2層持ち、 1 層 目 を、 C D— R OMや D V D— R OMディ スクのよ う に 凹凸構造でプロ グラムなどの情報が記録されている情報再生 層と し、 2層 目 に、 C D — R (Recordable) 、 C D— R/W (Rewritable) 、 D V D— R及び D V D— R AMディ スク等 の、 集束光を用いて情報記録が可能な記録層を配置した多層 ディ スク構造を持つ情報記憶媒体の構造を、 この発明の特徴 と している。
次に、 上記した多目的情報処理装置について、 さ らに細か い部分について説明する。
第 1 図において、 この多目的情報処理装置は、 薄箱状の第 1 のボディ M 1 0 0 と、 この第 1 のボディ M 1 0 0 の第 1 の 面側 (内面側) に対して、 第 1 の面側 (内面側) を向けて着 脱または開閉自在であ り 、 前記第 1 のボディ M 1 0 0 に対し て積層状態及び開放状態を得る こ とができ る薄箱状の第 2 の ボディ M 2 0 0 と を有する。 第 1 のボディ M 1 0 0 の外面側 には窪み部 M 1 3 が設け られ、 この窪み部 M 1 3 を開閉自在 な開閉機構部 M 1 2が設け られている。 前記窪み部 M 1 3 に は、 例えば情報記憶媒体 (ディ スク) を装填した り 、 離脱さ せるこ とのでき る記録媒体装填部が構成されている。
前記開閉機構部 M l 2 は、 その回動支点が窪み部 M l 3 の 一辺側に対応してお り 、 その自 由回動端と これに対応する窪 み部 M 1 3 のエッジには、 開閉機構部 M 1 2 を閉じたと きに ロ ックするためのロ ック機構 M 1 8 , M l 9 が設け られてい る。 窪み部 M 1 3 の底には、 シャーシ M 1 1 が水平に配置さ れ、 その中央部の切り 抜き部には、 ディ スク を載置するため のターンテーブル M l 5 が露出している。 さ らに、 ターンテ 一ブル M 1 5 の中央には、 同軸的にディ スクの中央穴に係合 するスピン ドルが突出している。 また、 開閉機構部 M 1 2 に は、 それが閉じたときにディ スク を押さえるためのク ラ ンパ M 1 7 も設け られている。
さ らに、 シャーシ M 1 1 には、 細長の切り抜き部が形成さ れ、 この切 り抜き部に沿って、 ヘッ ド機構 M 1 6 が往復移動
でき るよ う に構成されている。 この往復移動方向は、 四角い 窪み部 M 1 3 の対角線方向である。
第 2図は、 上記開閉機構部 M 1 2 を閉じたと きの外観を示 している。 開閉機構部 M l 2 は、 その一部が透明部材によ り 構成され、 内部にディ スクが装填されているのかど う かを確 認でき るよ う になっている。
第 3図は、 上記第 1 のボディ M 1 0 0 を第 2 のボディ M 2 0 0 から立ち上げた状態にして開放した様子を示している。 第 1 と第 2 のボディ M l 0 0 , M 2 0 0 と は、 互いの一辺部 が連結機構 M 2 2 によ り 連結され、 相互に回動自在と なって いる。
このよ う にする と、 第 1 のボディ M l 0 0 の内面には、 装 置を操作するための情報入力部 M 2 0 力 例えばキーボー ド と して設け られており 、 キー操作を行な う こ とができ る。 ま た、 第 2 のボディ M 2 0 0 の内面側には、 液晶パネルを用い た情報表示部 M 2 1 が設けられてお り 、 先のディ スク を再生 してその映像を見るこ とができ る。
情報入力部 M 2 0 は、 機械的なキーボー ドに限らず、 表示 部と して構成されていても よい。 つま り 、 多数のキーの映像 を表示し、 ユーザは任意のキーをカーソルでク リ ック して指 定、 あるいは、 操作ペン M 2 3 によ り任意のキ一を接触して 指定するよ う に構成しても よい。 操作ペン M 2 3 を用いる場 合には、 情報入力部 M 2 0 の前面に透明電極によ るタ ツチ電 極を設ける。 あるいは、 操作ペン M 2 3 自体が画像認識して 指定キーを読み取る方式が採用 される。
上記の実施例は、 第 1 のボディ M 1 0 0 の内面に情報入力 部 M 2 0 を設け、 第 2 のボディ M 2 0 0 に情報表示部 M 2 1 を設けたが、 逆でもよい。 すなわち、 第 1 のボディ M 1 0 0 の内面に情報表示部 M 2 1 を設け、 第 2 のボディ M 2 0 0 に 情報入力部 M 2 0 を設けても よい。
第 4図は、 別の使用形態を示している。 第 3図では、 第 2 のボディ M 2 0 0側から見て操作を行な う形態であるが、 そ の逆でも使用でき る。 すなわち、 第 4図に示すよ う に、 第 1 のボディ M 1 0 0 を平坦に配置し、 第 2のボディ M 2 0 0 を 立ちあげた状態で使用するよ う にしても よい。 この場合は、 操作キーの向き と画面の上下の表示方向が、 第 3 図の実施例 と は逆方向になる。
第 5図は、 さ らに別の使用形態を示している。 先の使用形 態では、 第 1 と第 2 のボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 と に角度を 持たせて使用する形態を示したが、 これに限らず、 第 5図に 示すよ う に、 第 1 と第 2 のボディ M 1 0 0, M 2 0 0 を平坦 に開いた形にして使用でき る よ う にしても よい。 このよ う な 形態は、 連結機構 M 2 2 を工夫するこ とによ り 実現可能であ る。 例えば、 回転角の範囲で複数のロ ック位置を設ける、 ま たは、 第 1 と第 2 のボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 とが回動支点 を中心にして広い回転角で十分回転でき る よ う にし、 回動支 点部では負荷を大き く して、 任意の位置でその姿勢を維持で き るよ う にする こ とで可能である。
したがって、 使用形態と しては、 第 6 A図に示すよ う に 1 8 0 ° 以上開いた状態、 あるいは第 6 B図に示すよ う に完全
に第 1 と第 2 のボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 の外面側を合わせ た状態とするこ と も可能である。 また、 第 7 図に示したよ う に、 情報表示部 M 2 1 を有するボディ M 2 0 0 の方に、 開閉 機構部 M 1 2 を配置した構造も可能と なる。
第 8図は、 上記実施例のさ らに他の変形例を示している。 すなわち、 この多目的情報処理装置内の信号処理装置は、 画 面の表示方向を自 由に任意の方向へ切 り替える機能を備えて いる。 よって、 第 8図のよ う に縦形にして用いるこ と もでき る。 さ らに、 この装置の場合、 ボディ M 1 0 0 の情報入力部 M 2 0 が表示形式の操作部と なっている。 よって、 例えば装 置が再生装置と して用いられる と きは、 再生装置に必要な操 作キーを表示するこ とができ、 例えば装置がテ レビと して用 いられる と きは、 テ レビに必要な操作キーを表示するこ とが でき る。 また、 録画装置と して用いられる と きは、 録画装置 に必要な操作キーを表示するこ とができ る。
操作キーのデータは、 例えばディ スクに記録されている操 作キー情報を用いるこ と もでき る し、 内部に設け られたメモ リ に予め映像データ と して記録されていても よい。
さ らに、 この装置には、 C C D ( Charg e C oup led Devi c e ) 等を用いたテ レビカメ ラ部 M 3 0 、 マイ ク ロホン部 M 3 1 及 びスピーカ部 M 3 3 , M 3 4 が設けられている。 また、 ラジ ォチューナ及びテ レビチューナが内蔵されている。
第 9図には、 例えば、 ディ スクの再生及び録画を行な う場 合の操作キーが表示された例を示している。 再生及び録画モ ー ドにするには、 図示していないが、 予め設けられているモ
一ド選択スィ ツチを選択するこ と によ り設定される。
情報入力部 M 2 0 には、 再生及び録画を行な う ために必要 なキーが表示される。 そして、 キーを選択するためのカーソ ル M 4 1 が表われる。 多く のキーは横 (行) 方向 と縦 (列) 方向に整列されて配置されている。 キー選択用の操作釦 M 4 0 は、 ボディ M 1 0 0 の一部に突出してお り 、 この操作釦 M 4 0 を操作するこ とによ り 、 カーソル M 4 1 の位置を移動さ せるこ とができ る。 操作釦 M 4 0 に対して上あるいは下方向 へ力を加える と、 カーソル M 4 1 の位置する行を上あるいは 下方向へシフ ト させるこ とができ る。 カーソル M 4 1 は、 行 に位置する と きは、 一定の速度で列方向へ移動し、 同じ行の キーを次々 と指示しながら巡回する。
第 9図の例では、 第 1行目の各キーを指示しなが ら次々 と 巡回している状態を示している。 こ こで、 カーソル M 4 1 力 S O Nのキーの位置にきたと きに、 操作釦 M 4 0 をボディ M 1 0 0側へ押すと、 装置はこのキーを選択したものと判定し、 ディ スク記録再生系統をオンして待機状態にする。 次に、 力 一ソル M 4 1 が P L A Yのキーの位置にきたと きに、 操作釦 M 4 0 をボディ M 1 0 0側へ押すと、 装置はこのキーを選択 したものと判定し、 ディ スク再生状態になる。
再生を止める場合には、 カーソル M 4 0 を第 1行目 に移動 させて、 カーソル M 4 0 が O F Fのキーの位置にきたと きに 操作釦 M 4 0 をボディ M 1 0 0側へ押せばよレ、。
次に、 録画を行な う場合について説明する。 カーソル M 4 1 が O Nのキーの位置にきたと き に、 操作釦 M 4 0 をボディ
M 1 0 0側へ押し、 待機状態にする。 次に、 操作釦 M 4 0 に 対して下方向へ力を与え、 カー ソル M 4 1 を第 2行目 にシフ ト させる。 そして、 カー ソル M 4 1 が、 第 2行目 のキーを巡 回 している途中に、 R E Cのキーの位置にきたと きに、 操作 釦 M 4 0 をボディ M 1 0 0側へ押圧する。 する と、 T V , C Mのキーが点滅を始める。 これは、 テ レビの放送番組を録画 するの力 、 それと もカメ ラによ る録画を行な う のかの問い合 わせである。 こ こで、 T Vのキーを選択する と。 今度は、 数 字キー 0〜 9 が点滅し、 チャ ンネル選択を行な う よ う に要求 する。 ユーザは、 カー ソル M 4 1 の位置を調整し、 所望のチ ヤ ンネルを選択する。 そして、 最後にスター トキー M 4 2 を 選択するこ と によ り 、 録画が開始される。 スター ト キー M 4 2 を操作せずに、 タイマー設定キー M 4 3 を操作する と、 タ イマ一設定用のキーボー ド (図示せず) が表示される。
上記した操作方法である と、 片手でキー操作を行な う こ と ができ る。 このよ う な操作方式に限らず、 マウスを接続して 操作を行なえるよ う にしても よいこ と は勿論である。
第 1 O A図及び第 1 0 B図は、 先に述べたテ レビカメ ラ部 M 3 0及ぴマイ ク ロホン部 M 3 1 の向きを切 り替える例を示 している。 つま り 、 テ レビカメ ラ部 M 3 0及びマイ ク ロホン 部 M 3 1 は、 使用形態に応じてその向きを切 り替えるこ と力 S でき るよ う になっている。
上記した操作方法で、 画像の交換 (第 1 と第 2のボディ M 1 0 0 , M 2 0 0間での画面の入れ替え) や、 画像の表示方 向の 自 由な切 り 替えが可能である と、 操作の向き と しては
種々の設定が可能である。 上記の例であれば、 右手で操作釦 M 4 0 を操作するのに都合のよい表示形態であるが、 左手で 操作するのに都合のよい表示形態とするこ と もでき る。 つま り 、 左側に操作キーを表示し、 右側に映像を表示する とい う ものである。
上記のよ う な方式にする と、 文字入力装置、 いわゆる ヮー ドプロセ ッサと して利用するこ と もでき る よ う になる。 また 片方の表示部に主映像を表示し、 他方の表示部に副映像を表 示する という利用方法も可能である。
第 1 1 図は、 上記の装置を制御するための概略構成を示し ている。 信号処理及び制御部 M 5 0 は、 ディ スク装填部に装 填されているディ スク M 1 0 からの情報を読み取り 処理する こ とができ、 また、 ディ スク M 1 0 に情報を記録するこ と も でき る。 また、 信号処理及び制御部 M 5 0 は、 操作部 M 5 1 (先の操作釦 M 4 0 を含む) からの信号を処理し、 操作キー の選択及び決定処理を行な う こ とができ る。 キーボー ドパネ ル画メモ リ M 5 2 は、 ディ スク M 1 0 から読み出したキーボ 一ドパネル画、 あるいは予め備え られているキーボー ド画を 保持している。 信号処理及び制御部 M 5 0 は、 必要に応じて キーボー ドパネル画情報をメ モ リ M 5 2から読み出し、 情報 入力部 M 2 0 に表示させるこ とができ る。
画面設定部 M 5 3 は、 画面の向きを変更した り 、 あるいは 情報表示部 M 2 1 に表示される画像と、 情報入力部 M 2 0 に 表示される画像との入れ替えを行な う こ とができ る。
また、 第 1 2 A図は、 キーボー ド M 6 0 を備えた本体 M 6
1 と、 この本体 M 6 1 に対して回動自在に支持された表示部 M 6 2 を有する蓋体 M 6 3 とカゝらなるノー ト型 P Cタイプの 多目的情報処理装置に、 テ レビカメ ラ部 M 6 4 をその向き を 切 り 替え可能に取り付けた例を示している。 この場合、 テ レ ビカメ ラ部 M 6 4 は、 蓋体 M 6 3 の自 由回動端の中央部に設 置され、 図中矢印で示すよ う に、 ユーザ側とユーザに対して 篕体 M 6 3 を挟んだ反対側と に、 1 8 0 ° 回転される よ う に なっている。
さ らに、 第 1 2 B図に示すよ う に、 ノー ト型 P Cタイプの 多目的情報処理装置の本体 M 6 0 と蓋体 M 6 3 と を回動自在 に連結している回動軸 M 6 5 の一端に、 回動軸 M 6 5 と同軸 上で回動可能になるよ う にテ レビカメ ラ部 M 6 6 を設置して も良い。
次に、 第 1 3 A図は、 積層 された第 1及び第 2 のボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 に対して、 さ らに薄箱状の第 3 のボディ M 3 0 0 を積層 した構成の多目的情報処理装置を示している。 この場合、 第 1 3 B図に示すよ う に、 ボディ M 3 0 0 をボデ ィ M 2 0 0 と平坦になるよ う に開き、 さ らに、 第 1 3 C図に 示すよ う に、 ボディ M 1 0 0 に対してボディ M 2 0 0 , M 3 0 0 を立ち上げる と、 2つのボディ M 2 0 0, M 3 0 0 に連 続的に跨つた情報表示部 M 2 1 が構成される。
また、 第 1 4 A図は、 第 1 及び第 2 のボディ M 1 0 0, M 2 0 0 の相互間に、 薄箱状の第 3 のボディ M 3 0 0 を介挿さ せて積層 した構成の多目的情報処理装置を示している。 この 場合、 第 1 4 B図に示すよ う に、 ボディ M 1 0 0 とボディ M
2 0 0 とは、 ボディ M 3 0 0 の厚みを跨ぐよ う にフ レキシブ ル基板 M 7 0 で接続されている。 そして、 このフ レキシブル 基板 M 7 0 の内側、 つま り ボディ M 3 0 0 の端部に対向する 側には、 表示機能が設け られている。
そして、 第 1 4 B図に示すよ う に、 ボディ M 1 0 0 をボデ ィ M 2 0 0 と平坦になる よ う に開き、 さ らに、 第 1 4 C図に 示すよ う に、 ボディ 2 0 0 に対してボディ M 3 0 0 を平坦 になるよ う に開 く と、 2つのボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 にフ レキシブル基板 M 7 0 を介して連続的に跨つた情報表示部 λ'Ι 2 1 が構成される。 なお、 この場合には、 ボディ Μ 3 0 0 に 情報入力部 Μ 2 0 が設置されている。
また、 第 1 5 Α図は、 積層 された第 1 及び第 2 のボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 に対して、 さ らに薄箱状の第 3及び第 4 の ボディ M 3 0 0, M 4 0 0 を積層した構成の多目的情報処理 装置を示している。 この場合、 第 1 5 B図に示すよ う に、 ボ ディ M 1 0 0, M 4 0 0 をそれぞれボディ M 2 0 0, M 3 0 0 と平坦になる よ う に開き、 さ らに、 第 1 5 C図に示すよ う に、 ボディ M 3 0 0, M 4 0 0 に対してボディ M 1 0 0 , 2 0 0 を立ち上げる と、 2つのボディ M 3 0 0, M 4 0 0 に 連続的に跨った情報入力部 M 2 0 が構成される。
また、 第 1 6 A図は、 積層された第 1 及び第 2のボディ M 1 0 0, M 2 0 0 に対して、 さ らに薄箱状の第 3及び第 4 の ボディ M 3 0 0 , M 4 0 0 を積層 した構成の多目的情報処理 装置を示している。 この場合、 第 1 6 B図に示すよ う に、 ボ ディ M 1 0 0, M 4 0 0 をそれぞれボディ M 2 0 0 , M 3 0
0 と平坦になる よ う に開き、 さ らに、 第 1 6 C図に示すよ う に、 ボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 に対してボディ M 3 0 0, 4 0 0 を立ち上げる と、 2つのボディ M 1 0 0 , M 2 0 0 に 連続的に跨った情報入力部 M 2 0 が構成される と と もに、 2 つのボディ M 3 0 0 , M 4 0 0 に連続的に跨った情報表示部 M 2 1 が構成される。
なお、 この場合にも、 開閉機構部 M 1 2 を情報表示部 M 2 1 の裏に配置した、 つま り 情報記録再生部を情報表示部 M 2 1 を有するボディ M 3 0 0, M 4 0 0側に配置した構造が可 能となる。
次に、 第 1 7 A図は、 この発明に係る情報記憶媒体の構造 を示している。 この情報記憶媒体は、 厚みがほぼ同じ透明基 板 9 , 1 0 の片面に、 それぞれ情報層 と して情報再生層 7 と 記録層 6 と を形成し、 互いに内側になるよ う にして配置し、 その間を透明接着層 8 で接着した構造になっている。
透明基板 9 の片側表面が微細な凹凸構造を有し、 その上に ハーフコー ト して情報再生層 7 を形成している。 レーザ光を 集光させる対物レンズを 1 1 a, 1 1 b のよ う に位置を変え て、 集光点を情報再生層 7 と記録層 6 とにそれぞれ対応させ ている。 情報再生層 7 の光透過率と光反射率はほぼ等しいよ う に設計され、 情報再生層 7 を通過したレーザ光が記録層 6 上に集光す
第 1 7 B図は、 この発明に係る情報記録媒体の構造の他の 例を示している。 先の情報記媒体では、 情報再生層 7 と記録 層 6 とが近接しているのに比べ、 両者が大き く 離れている。
この例では、 透明基板 9 と 1 0 の厚みはほぼ等しい値になつ ている。
上記のよ う な情報記録層と して、 例えば C D— R , C D— R/W, D V D— R及び D V D— R AM等、 記録可能な記録 層であればこの発明の範囲に含まれるが、 以下では実施例を よ り詳細に説明するため、 記録層と して D V D— R A Mディ ス ク の記録層を用い、 情報再生層と して D V D— R OMディ スクの再生層を用いた場合について説明する。 しかし、 この 発明の趣旨はそれだけに限らず、 C D— Rの記録フォーマ ッ トゃ C D— R O Mの記録フォーマ ッ トに対しても適用でき る こ と は勿論のこ とである。
まず始めに、 D V D— R A Mディ スクにおけるデータ構造 について説明する。
第 1 8 図乃至第 2 3 図は、 それぞれ D V D— R AMデイ ス ク のデータ構造を説明するための図である。 第 1 8 図は、 2 層光ディ スクの R AM層の レイァゥ ト を説明する図である。 すなわち、 ディ スク内周側の リ ー ドイ ンエ リ アは、 光反射面 が凹凸形状を した エンボスゾーン、 表面が平坦 (鏡面) な ミ ラーゾー ン及び書替可能ゾー ンで構成される。 エンボス ゾーンは、 基準信号ゾーン及び制御データ ゾーンを含み、 ミ ラーゾーンは、 接続ゾーンを含む。
書替可能ゾーンは、 ディ スクテス ト ゾーンと、 ドライ ブテ ス ト ゾーンと、 ディ スク I D (識別子) ゾーンと、 欠陥管理 エ リ ア D MA 1 , DM A 2 と を含んでいる。
ディ スク外周側の リ ー ドアウ トエリ アは、 欠陥管理エ リ ア
D M A 3 , D M A 4 と、 ディ スク I D (識別子) ゾーンと、 ドライブテス ト ゾーンと、 ディ スクテス ト ゾーンと を含む書 替可能ゾーンで構成される。
リ ー ドイ ンエ リ アと リ 一 ドアゥ トエ リ ア と の間のデータェ リ ァは、 2 4個の年輪状のゾーン 0 0 〜ゾーン 2 3 に分割さ れている。 各ゾーンは一定の回転速度を持っているが、 異な るゾーン間では回転速度が異なる。 また、 各ゾーンを構成す るセク タ数も、 ゾーン毎に異なる。 具体的には、 ディ スク内 周側のゾーン (ゾーン 0 0等) は回転速度が早く 構成セク タ 数は少ない。 一方、 ディ スク外周側のゾーン (ゾーン 2 3 等) は回転速度が遅く 構成セク タ数が多い。 このよ う な レイ ア ウ トによ って、 各ゾー ン内では C A V ( Constant Angular Velocity) の よ う な高速ア クセス性を実現し、 ゾー ン全体で みれば C L V (Constant Linear Velocity) のよ う な高密度記 録性を実現している。
第 1 9図は、 ディ スク レイアウ トにおける リ ー ドイ ン及び リ ー ドアゥ トエ リ ァの詳細を説明する図である。
エンボスデータ ゾーンの制御データ ゾーンには、 適用 され る D V D規格のタイプ (D V D— R OM, D V D— R AM, 0 ¥ 0—尺等) 及びパー トバージョ ンと、 ディ スクサイ ズ及 び最小読出レー ト と、 ディ スク構造 ( 1 層 R O Mディ スク, 1 層 R A Mディ スク, 2層 R O Mノ R A Mディ スク等) と、 記録密度と、 データエ リ アアロケーショ ンと、 バース トカ ツ ティ ングエ リ アの記述子と、 記録時の露光量指定のための線 速度条件と、 読出パワーと、 ピークパワーと、 バイ ア スパヮ
一と、 媒体の製造に関する情報と が記録されている。
別の言い方をする と、 この制御データゾーンには、 記録開 始及び記録終了位置を示す物理セクタ番号等の情報記憶媒体 全体に関する情報と、 記録パワー、 記録パルス幅、 消去パヮ 一、 再生パワー、 記録及び消去時の線速等の情報と 、 記録, 再生及び消去特性に関する情報と、 個々 のディ ス ク の製造番 号等の情報記憶媒体の製造に関する情報と が、 事前に記録さ れている。
リ ー ドイ ン及びリ ー ドアウ トエ リ アの書替可能データ ゾー ンには、 各々の媒体毎の固有ディ スク名記録領域と、 試し記 録領域 (記録消去条件の確認用) と、 データエ リ ア内の欠陥 領域に関する管理情報記録領域とが設けられている。 これら の領域を利用する こ とで、 個々のディ スク に対して最適な記 録が可能となる。
データエ リ アの各ゾーン 0 0〜 2 3 は、 ディ スク上に物理 的に配置されるもので、 実際に使用されるデータエ リ ア (ュ 一ザエ リ ア +スペアエ リ ア) の他に、 ゾーン間のデータ使用 エ リ ァを区分けするガー ドエ リ ァを持っている。 これに対し て、 グループは実際に使用 されるデータエ リ ア (ユーザエ リ ァ +スペアエ リ ア) に対して割り 当て られる。
第 2 0図は、 グループと ゾーンとの関係を示している。 ガ 一ドエリ ア 7 1 1 で区切られたグループ 0 0 は、 ディ スクの 物理セク タ番号 0 3 1 0 0 0 hから始まるユーザエ リ ア U A 0 0及びスペアエ リ ア S A O O を含み、 ガー ドエ リ ア 7 1 1 とガー ドエ リ ア 7 1 2 とで区切られたグループ 0 1 は、 ユー
ザエ リ ア U A O 1 及びスペアエ リ ア S A O 1 を含む。 以下同 様に、 ディ スクの最外周側のガー ドエ リ ア 7 1 3 で区切られ たグループ 2 3 は、 ディ スクの最終物理セクタ番号で終わる ユーザエ リ ァ U A 2 3及びスペアエ リ ァ S A 2 3 を含んでい る。
この構成を持つ光ディ スク (D V D— R A Mディ スク) が 図示しないディ スク ドライブにかけられている と きは、 ガー ドエ リ ア通過中にディ スク の回転速度を切 り替える処理を行 な う こ とができ る。 例えば、 図示しない光ヘッ ドがグル一プ 0 0 カゝらグループ 0 1 にシークする際に、 ガ一 ドエ リ ア 7 1 1 を通過中にディ スク 1 0 の回転速度が N O 0 から N O 1 に 切 り 替えられる。
第 2 1 図は、 ディ スク レイ アウ トにおけるデータエ リ アの 詳細を説明する図である。 2 4個のゾーン毎に同数のグルー プが割り 当て られ、 各グループは、 データ記録に使用するュ 一ザエリ ァ と交替処理に使用するスペアエ リ ァと をペアで含 んでいる。 各グループのユーザェ リ ァ及びスペアェ リ ァは、 同じ回転速度のゾーンに収まっており 、 グループ番号の小さ い方が高速回転ゾーンに属し、 グループ番号の大きい方が低 速回転ゾーンに属する。 低速回転ゾーンのグループは、 高速 回転ゾーンのグループよ り もセク タ数が多いが、 低速回転ゾ ーンはディ スク の回転半径が大きいので、 ディ スク上での物 理的な記録密度はゾーン全体 (グループ全て) に渡り ほぼ均 一になる。
各グループにおいて、 ユーザエ リ アはセク タ番号の小さい
方 (つま り ディ スク上で内周側) に配置され、 スペアエ リ ア はセクタ番号の大きい方 (ディ スク上で外周側) に配置され る。 このセク タ番号の割 り 当て方は、 第 2 0 図のディ スク上 におけるユーザエ リ ァ U Aと スペアエ リ ァ S A と の配置方法 に対応する。
第 2 2図は、 情報記録再生装置における論理ブロ ック番号 の設定手順を示している。 この処理においては、 D V D— R A Mを認識するこ とが重要である。 また、 欠陥の有無を認識 して欠陥がある と きは変換テーブルを修正するこ と が重要と なる。
次に、 ユーザエ リ ァで生じた欠陥を処理する方法を幾つか 説明する。 その前に、 欠陥処理に必要な欠陥管理エ リ ア D M A 1 〜 D M A 4及びその関連事項について説明 しておく 。
[欠陥管理エ リ ア]
欠陥管理エ リ ァ D M A 1〜 D M A 4 は、 データエ リ ァの構 成及び欠陥管理の情報を含むもので、 例えば 3 2セク タで構 成される。 2つの欠陥管理エ リ ア DM A l, DMA 2 は、 光 ディ スク (D V D— R AMディ スク) の リ ー ドイ ンエ リ ア内 に配置され、 他の 2つの欠陥管理エリ ア D M A 3, D M A 4 は、 光ディ スクの リ ー ドアウ トエ リ ア内に配置される。 各欠 陥管理エ リ ァ D MA 1 〜DMA 4 の後には、 適宜予備のセク タ (スペアセク タ) が付加されている。
各欠陥管理エ リ ア D M A l〜 DM A 4は、 それぞれ、 2つ の E C C (Error Checking and Correcting) ブロ ックから構成 される。 各欠陥管理エ リ ア D MA 1〜 DM A 4 の最初の E C
C ブ ロ ッ ク には、 ディ ス ク の定義情報構造 D D S ( Disk Definition Structure) 及び一次欠陥 リ ス ト P D L ( Primar - Defect List) が含まれる。
各欠陥管理エ リ ア D MA 1 〜 D MA 4の 2番目 の E C Cブ ロ ッ ク に は 、 二次欠陥 リ ス ト S D L ( Secondary Defect List) が含まれる。 4 つの欠陥管理エ リ ァ D M A 1 〜 D M A 4 の 4つの一次欠陥リ ス ト P D Lは同一内容となってお り 、 それらの 4つの二次欠陥 リ ス ト S D L も同一内容となってい る。
4つの欠陥管理エ リ ァ DMA 1 〜 D MA 4 の 4つの定義情 報構造 D D S は、 基本的には同一内容であるが、 4つの欠陥 管理エリ アそれぞれの P D L及び S D Lに対するポイ ンタに ついては、 それぞれ個別の内容となっている。
こ こで D D S / P D Lブロ ックは、 D D S及び P D Lを含 む E C Cブロ ック を意味する。 また、 S D Lブロ ックは、 S D Lを含む E C Cブロ ック を意味する。
光ディ スク ( D V D— R A Mディ スク) を初期化した後の 各欠陥管理エ リ ア DMA 1 〜 D MA 4 の内容は、 以下のよ う になって!/ヽる。
( 1 ) 各 D D S P D Lブロ ックの最初のセク タは D D S を 含む。
( 2 ) 各 D D S P D Lブロ ックの 2番目 のセク タは P D L を含む。
( 3 ) 各 S D Lブロ ックの最初のセク タは S D Lを含む。 一次欠陥 リ ス ト P D L及び二次欠陥リ ス ト S D Lのブロ ッ
ク長は、 それぞれのエン ト リ 数によって決定される。 各欠陥 管理エ リ ア D M A 1 〜 D M A 4 の未使用セク タ は、 データ F F h で書き潰される。 また、 全ての予備セク タ は、 0 0 h で 書き潰される。
[ディ スク定義情報]
定義情報構造 D D S は、 1 セク タ分の長さのテーブルから なる。 こ の D D S はディ ス ク の初期化方法と、 P D L及び S D Lそれぞれの開始ァ ド レスを規定する内容を持つ。 D D S は、 ディ スクの初期化終了時に、 各欠陥管理エ リ ア D M A 1 〜 D M A 4の最初のセク タ に記録される。
[パーティ シ ョ ユング]
ディ ス ク の初期化中に、 データエ リ ァは 2 4 の連続したグ ループ 0 0 〜 2 3 に区分される。 最初のゾーン 0 0及び最後 のゾーン 2 3 を除き、 区分された各ゾーンの頭には、 複数の ノ ッ フアブロ ックが配置される。 各グループは、 ノ ッ フ ァ フ 口 ック を除き 1 つのゾーンを完全にカバーするよ う になつて いる。
各グループは、 データセク タ (ュ一ザエ リ ア) のフルブロ ック と、 それに続く スペアセク タ (スペアエ リ ア) のフルブ ロ ック と を備えている。
[スペアセク タ ]
各デ一タエ リ ア内の欠陥セク タ は、 所定の欠陥管理方法 (検証、 ス リ ツ ビ ング交替、 スキ ッ ピング交替、 リ ニア交 替) によ り 、 正常セク タ に置換 (交替) される。 こ の交替の ためのスペアセク タのブロ ッ ク は、 各グループのスペアエ リ
ァに含まれる。
なお、 光ディ スクは使用前に初期化でき る よ う になつてい るが、 こ の初期化は検証の有無にかかわらず実行可能となつ ている。
そ して、 欠陥セク タ は、 ス リ ツ ビング交替処理 (Slipping Replacement Algorithm) 、 スキ ッ ピング交替処理 ( Skipping Replacement Algorithm) あ る いは リ ニア交替処理 ( Linear Replacement Algorithm) によ り 処理 される。 これ ら の処理
(Algorithm) によ り 前記 P D L及び S D L に リ ス ト される エン ト リ 数の合計は、 所定数、 例えば 4 0 9 2以下と なされ る。
[初期化]
ディ スクの初期化において、 そのディ スクの最初の使用よ り も前に、 4つの欠陥管理エ リ ァ DMA 1〜DMA 4 が前も つて記録される。 データエ リ アは、 2 4 グループ 0 0〜 2 3 にパーティ ショ ンされる。 各グループは、 データセク タ (ュ 一ザエ リ ア) 用に多数のブロ ック と、 それに続く 多数のスぺ アブロ ッ ク (スペアエ リ ア) を含む。 これらのスペアブロ ッ クは欠陥セクタの交替用に用いるこ とができ る。
初期化時は、 各グループの検証 (サーティ フアイ) を行な う こ と もでき る。 これによ り 、 初期化段階で発見された欠陥 セク タは特定され、 使用時には自動的にスキ ップされるよ う になる。
全ての定義情報構造 D D S のパラメータは、 4つの D D S セク タに記録される。 一次欠陥リ ス ト P D L及び二次欠陥 リ
ス ト S D Lは、 4 つの欠陥管理エ リ ア D M A 1 〜 D M A 4 に 記録される。 最初の初期化では、 S D L内のア ップデー ト力 ゥンタは 0 0 h にセ ッ ト され、 全ての予約ブロ ック は 0 0 h で書き潰される。
[検証 サーティ フィ ケーシ ョ ン]
ディ スク を検証する場合は、 各グループ内のデータセク タ
(ユーザエ リ ア) 及びスペアセク タ (スペアエ リ ア) を検証 するこ と になる。 この検証は、 各グループ内セク タの読み書 きチェ ックによ り行な う こ とができ る。
検証中に発見された欠陥セク タは、 例えばス リ ッ ビング交 替によ り処理される。 この欠陥セクタは、 読み書き に使用 し てはな らない。
検証の実行中にディ スクのゾーン内スペアセクタ を使い切 つてしまったと きは、 そのディ スクは不良と判定し、 以後そ のディ スク は使用 しないものとする。
なお、 ディ スク をコ ンピュータのデータ記憶用に用いる と きは上記初期化 +検証が行なわれるが、 ビデオ録画用に用い られる ときは、 上記初期化 +検証を行な う こ とな く 、 いきな り ビデオ録画するこ と もあ り得る。
第 2 3図においては、 情報記録再生装置における欠陥処理 動作の手順を示している。
次に、 D V D— R O Mについて説明する。 第 2 4図には、 D V D— R O Mの全体的なボ リ ユ ーム空間を示している。 リ ー ドイ ンエ リ ア、 データエ リ ア及びリ ー ドァゥ トエ リ アは内 周から外周に向かって配置され、 同様に物理セク タ番号が付
されている。
第 2 5図には、 リ ー ドイ ンエ リ アの記述されるデータ情報 の構造を示している。 物理セク タ番号は、 各データ内容に応 じて予め規定されている。
第 2 6図には、 D V D— R OMの物理フォーマ ッ ト を記述 する場合に、 その使用バイ ト数が規定されているので、 その 内容を示している。
上述した内容から分かるよ う に D V D— R A Mディ スク、 D V D— R OMディ ス クそれぞれに独自の物理セク タ番号を 持っている。
こ の発明の情報記憶媒体では両者を統合して情報を取り扱 う必要がある。 例えば R O M部の一部の情報を R A M部にコ ピーする等である。 このために、 それぞれを統合した統合ァ ド レス設定方法が必要となる。
D V D— R O Mディ スク における 2層ディ スクにおける統 合ァ ド レス と しての論理プロ ック番号設定方法が考え られて いる。 しかし、 R OMディ スクでは、 製造時 ( R OMの情報 再生層形成) の段階でこの統合ァ ド レスである論理セク タ番 号情報が記録されている。
これに対し、 この発明の情報記憶媒体では、 R AM領域は 真つ新な状態で統合ア ド レスに関する情報を持っていない。 また、 特開平 9 一 1 6 1 4 0 4号公報には、 同一層内に R O M部と リ ライ タブル部を有したパーシャル R O Mディ スクに おける論理セク タ番号設定方法について記述されている。 し かし、 この情報媒体構造では、 同一層の R OM部にア ド レス
設定情報を持っているため、 容易に論理セク タ番号が付与で き、 また同一層内での処理であるため、 全く 何も統合ア ド レ スに関する情報を持たない記録層を极う のと は本質的に異な る。 また、 この公報では、 フ ァイルシステムと して F A Tを 用レヽてお り 、 D V D — R A M R O Mで使われる U D F (Universal Disk Format) に最適な論理セク タ番号設定方法 が必要となる。
したがって、 初期状態では統合ァ ド レスに関する情報を全 く 持たない記録層を有する情報記憶媒体に対し、 しかも U D Fに最適な統合ア ド レス (論理セクタ番号) の設定方法を初 めて示したと ころにこの発明は大きな特徴を有する。
D V D— R AMディ スク と D V D— R OMディ スク と を統 合的に扱 う 具体的な方法と して、 第 1 7 A 図及び第 1 7 B図 に示した多層情報層を有する情報記憶媒体を、 "大きなボ リ ユ ーム空間を持った 1 ボ リ ユ ームの情報記憶媒体" と して扱 い、 統合ァ ド レスを設定する と ころにこの発明の具体的な特 徴がある。
以下の実施例では、 " 1 ボリ ユ ームの情報記億媒体に対す る統合ア ド レス設定方法" と して、 D V D— R AMディ スク で用いられる U D F規格に乗っ取った 1枚の D V D— R AM ディ スク に合わせた論理セク タ番号設定方法を採用 した場合 について説明を行な う。 しかし、 それに限らず、 D V D— R A Mノ R O M 2層ディ スクゃ複数枚の D V D— R A Mディ ス クが 1 パ ッ ク内に収納されたディ スクパック に対する統合ァ ド レス設定方法と して、 " 1 個のボリ ユ ームを持った F A T
3 2 " や " 1 個 の ボ リ ュ ー ム を持 っ た N T F S ( New Technology File System ) " 及び " 1 個のボ リ ュームを持った U N I X空間" と して設定する こ と も可能である。 また、 前 述したよ う に記録層の媒体と して、 M Oや P D等の情報記憶 媒体を対象にでき る。
こ の発明の統合ア ド レス設定方法 (論理セク タ番号設定方 法) を説明する前に、 この発明のボリ ューム空間上でのディ レク ト リ ー構造について説明する。
第 2 7 図に示すよ う に、 こ の発明の情報記憶媒体に記録さ れている情報のディ レク ト リ ー構造と しては、 全体の親と し てルー トディ レク ト リ 一 ( Root Directory ) 2 1 力;あ り 、 そ の下に、 ア プ リ ケー シ ョ ンデ ィ レ ク ト リ 一 ( Application Directory ) 2 2 と 、 アプ リ ケー シ ョ ン関連ディ レク ト リ一
( Application Relative Directory) 2 8 とカ 存在して!/、る。 また、 アプリ ケーシ ョ ンディ レク ト リ一 2 2の中には、 こ の情報記憶媒体を第 1 図に示したこの発明の多目的情報処理 装置に装着した場合に、 自動的に立ち上がるプロ グラムソ フ ト が 記録 さ れ て レヽ る ア プ リ ケ ー シ ョ ン 実行 フ ァ イ ル
( Application Execution File ) 2 3 と、 そのプロ グラムソフ トが実行した時に作られるデータが記録されるアプリ ケーシ ヨ ンデータ フ ア イ ノレ ( Application Data File ) 2 4 と 、 サブ ディ レク ト リ ーであるアプリ ケーショ ンテンプレー トディ レ ク r リ 一 ( Application Template Directory) 2 5 と 力 存在す る。 さ らに、 アプリ ケーシ ョ ンテンプレー トディ レク ト リ一 2 5 には、 テンプ レー ト フアイノレ (Temolate File) # 1 , #
2 2 6, 2 7等が入っている。
これらのフ アイルの具体的内容と して例えば情報記憶媒体 に、 マイ ク ロ ソ フ ト (Microsoft) 社のェ ク セル (Excel) 記録され、 ブー ト と同時に情報記憶媒体上の Excel が起動す るよ う になっている場合には、 以下の対応になる。 つま り 、 このアプリ ケーシ ョ ンディ レク ト リ ー 2 2 がェムエスオフ ィ スフオルダ (Msoffice Folder) に対応し、 アプ リ ケーシ ョ ン 実行フ アイノレ 2 3 Excel.exe に対応し、 テ ンプレー ト フ ァ ィ ノレ # 1 , # 2 2 6, 2 7等力' Excel で作った標準テンプ レー ト *** xls に対応する。 ユーザがこの Excel を使って作 成したデータがアプリ ケーシ ョ ンデータ フ ァイル 2 4 に対応 する。
また、 アプリ ケーシ ョ ン関連ディ レク ト リ一 2 8 には、 ュ 一ザが作ったアプリ ケーシ ョ ンデータ フ ァ イル 2 4 をォブジ ェ ク ト と して利用でき る他のアプリ ケーシ ョ ン (例えば MS- Word ) の実行フ ア イ ノレが入 っ てい るサブデ ィ レ ク ト リ一 (例えば Winword) が対応する。
また、 特に映像の録画、 再生及び編集処理を行な う映像情 報処理プロ ダラムが、 この発明の情報記憶媒体に記録されて いる場合には、 第 2 7 図のディ レク ト リ ー構造は、 第 2 8図 に示すよ う なディ レク ト リ ー構造になる。
すなわち、 映像の録画、 再生及び編集処理を行な う映像情 報処理プロ グラムは、 ビデオラムディ レク ト リ 一 (Videoram Directory ) 3 1 の 中 の ビ デ オ ア プ リ ケ ー シ ョ ン (Videapli.exe) 3 2 に入っている。 こ こで録画及び編集さ
れ た 情 報 は 、 オ ー デ ィ オ ビ デ オ フ ァ イ ル デ ー タ (AVFile.dat) 3 3 と して保存される。 録画及び編集された 情報は、 全てこの 1 個の A Vフ ァ イルデータ 3 3 内に記録さ れてお り 、 この中に、 ビデオ情報 ( Video Object) 、 音声情 報 (Audio Object) や静止画情報 ( Picture Objec と と もに、 それらに関する制御情報 (Control Information) も一緒に記 録されている。 また、 映像編集用に使われる標準テンプレー ト ほ 、 オ ー デ ィ オ ビ デ オ テ ン プ レ ー ト ( AVTemplt Directory) 3 4 の中に AVTempO 1.dat 3 5や AVTemp02.dat 3 6 と して記録されている。
また、 コマーシャル ( C M) 情報も こ の AVTemp01.dat 3 5や AVTemp02.dat 3 6 の中に入っ てレ、る。 録画し、 編集力; 完了 した後の A Vファイルデータ 3 3 は、 ビデオアプリ ケー シヨ ン 3 2 内の変換プロ グラムにしたがって、 D V D ビデオ 形式または D V Dオーディ オ形式の情報に変換されてビデオ タイ トノレセ ッ ト ( Video— TS ) 3 7 またはオーディ オタ イ ト ノレセ ッ ト (Audio— TS) 3 8 の下に保存される。
また、 この発明の他の実施例と して、 複数枚の情報記憶媒 体が組になって収納された多連ディ スクパックに対しても、 全体を統合するア ドレス (論理セクタ番号) が付け られ、 1 ボ リ ュームと して扱われる。 この場合、 多連ディ スクパッ ク 内に再生専用の D V D ビデオディ スク を収納するこ と もでき る。
この再生専用の D V D ビデオディ スクの物理セク タ番号及 びこの D V D ビデオディ スク内に設定された論理ブロ ック番
号に対する統合ア ド レス (統合論理セクタ番号) の変換テー ブノレが、 アロ ケー シ ョ ンマ ップテーブル A M T ( Allocation Map Table ) 内 のァ ド レス変換テ一ブル (Address Convert Table ) 内に記述されている。 こ の D V D ビデオディ スク 内 の情報は、 統合ア ド レス (論理ブロ ッ ク番号) では第 2 8 図 の ビデオタイ トルセ ッ ト 3 7 またはオーディ オタイ トルセ ッ ト 3 8 の下に配匱されてレ、る。
このビデオタイ トルセ ッ ト 3 7 またはオーディ オタイ トノレ セ ッ ト 3 8 の下に配置されている D D ビデオディ スク情報 に対して、 上述したビデオアプリ ケーショ ン 3 2 内の変換プ ロ グラムを用いて A Vファイルデータ 3 3 の中に組み込むこ とができ る。
また、 コ ンピュータ で編集が容易な映像フ ァイルと して、 例えば Video for Windows 等で用いられる Avi フ ァイルがあ る。 同様に、 ビデオアプリ ケーショ ン 3 2 内の変換プロ ダラ ムを用いて、 A Vファイルデータ 3 3 の中の一部の ビデオ情 報 (Video Obj ect) を Avi フアイノレに変換して、 Avi— Convrt 3 9 のサブディ レク ト リ ーの下に保存し、 こ の Avi フ ァイル が入った情報記憶媒体を一般の P C システム内に装着し、 P C システム内の編集用 ソ フ ト (例えば M edia Studio Pro) に よ り 編集後、 再度この発明の多目的情報処理装置内で A λ フ アイルデータ 3 3 内に戻すこ とができ る。
話を戻して、 記録層 6 と情報再生層 7 と を持った、 第 1 7 Α図及び第 1 7 B図に示した構造を有する情報記憶媒体での 統合ァ ド レス設定方法について説明する。
統合ア ド レス設定方法と して、 この発明では、 記録層 6 と 情報再生層 7 と の情報を統合し、 1 つのボ リ ユーム空間内の 並列情報と して扱 う と ころに大きな特徴がある。
すなわち、 記録層 6 と情報再生層 7 と に対して、 連続する 論理セク タ番号 L S N ( Logical Sector Number) を割り 当て る。
第 2 9図乃至第 3 1 図は、 U D Fにしたがって情報記憶媒 体にフ ァイルシステムを構成した例を示している。 第 2 9図 乃至第 3 1 図からわかるよ う に、 ノレー トディ レク ト リ ーゃサ ブデ ィ レ ク ト リ 一 ( Sub— Directory ) 情報は、 主に L S N ( L B N : Logical Block Number ) の値の小さいァ ド レスに 記録されている場合が多い。 したがって、 この発明における 統合ァ ドレスである L S Nの設定方法と しては、 次のよ う に 工夫している。
すなわち、 第 3 2図及び第 3 3 図に示すよ う に、 L S Nの 前半を記録層 6 (例えば D V D— R A M層) 、 L S Nの後半 を情報再生層 7 (例えば D V D— R O M層) に割り 当てる。 また、 この 1 つのボリ ユーム空間を全て擬似的に記録再生可 能な領域と見立てて記録再生可能な情報記憶媒体フォーマ ツ ト (例えば D V D— R A M規格) を利用し、
〔 1 〕 記録フ ァイルの特徴によ り情報再生層 7 に記録された 情報を識別する。 この発明の実施例では、 フ ァイルエン ト リ 一内のパ一 ミ ッショ ンを全てのユーザに対して書き込み禁止 に設定する。
〔 2〕 情報再生層 7 には全て情報が記録済みとみな し、 未記
録領域管理情報と しては、 情報再生層 7 に対応する統合ァ ド レス ( L B N ) 位置に、 全て記録済みフラ グを立てる。
〔 3〕 初期化時に、 情報再生層に既に記録してある情報の一 部を記録層に複製して、 初めて使用可能とする。
上記の設定によ り記録層 6 内に記録された情報と情報再生 層 7 内に記録された情報と の識別を行な う。 この発明の実施 例の説明と して D V D— R A M規格を用いて説明するが、 こ れに限らず、 M Oや P D、 C D— R等の規格で上記内容のェ 夫を行なっても良レ、。
また、 第 3 4 A図及び第 3 4 B図に示すよ う に、 R A M鎮 域と R O M領域との配置構成と しては、 種々の変形が可能で ある。 この場合、 第 3 4 A図に示すディ スクが、 R A Mディ スク を 2枚の R O Mディ スクで挟んだ 3層構造のものである とする と、 R O Mディ スク は内周側から外周側に向けて L S Nが増加し、 R A Mディ スク は外周側から内周側に向けて L S Nが増加する。 また、 第 3 4 B図に示すディ スクが、 R◦ Mディ スク と R A Mディ スク と を重ねた 2層構造のものであ る とする と、 R O Mディ スクは内周側から外周側に向けて L S Nが増加し、 R A Mディ スクは外周側から内周側に向けて L S Nが増加する。
記録再生層が 2層積層された D V D— R O M 2層ディ スク での論理セク タ番号設定方法では、 各層に元から既に情報が 記録されているため、 上記 〔 1 〕 〜 〔 3〕 の工夫を必要と し ない。 また、 特開平 9 一 1 6 1 4 0 4号公報では、 パーシャ ル R O Mディ スクの初期化時に、 R O M部から特定の情報を
リ ライ タブル部にコ ピーした後、 R O M部の一部を仮想的に 不良セク タ と設定する操作を行なっている。
これに対し、 U D Fの特徴を生かしたこの発明では、 不良 セク タ処理は行なわず、 全記録層と全情報再生層内の領域は そのまま使用可能状態を保ったままフ ァイルエン ト リ ーで、 アクセス点と して特定領域 (例えば D V D — R O M層のボ リ ユ ーム管理情報が記載されている領域等) を指定しないよ う に している。
U D Fに対応する D V D — R A Mのフォーマ ッ ト設定につ いて説明する。 D V D — R A Mでは、 論理ブロ ッ ク (セ ク タ) サイズは、 2 0 4 8バイ ト連続した論理ブロ ッ ク (セク タ) のかたま り を "エク ステン ト (Extent ) " と称する。 1 個のエクステン トは、 1 個の論理ブロ ック (セク タ) または 連続した論理ブロ ック (セク タ) のつなが り から構成されて いる。
第 3 5図は、 フ ァイルシステム構造の一例であ り 、 括弧内 は情報記憶媒体上に F I D と フ ァイルデータが記録されてい る位置の論理プロ ック番号である。
先に述べたよ う に、 第 2 9図乃至第 3 1 図は、 U D Fにし たがって情報記憶媒体にフ ァイルシステムを構成した例を示 している。 そして、
* L S N…論理セク タ番号 (Logical S ector Numb er) 4 9 1
* L B N…論理ブロ ッ ク番号 ( Logical Bl ock Number ) 4 9 2
* L L S N…最後の論理セク タ番号 ( Last L S N ) 4 9 3
である。
また、 スペース ビッ トマ ップ 4 5 3 がスペーステーブル 4 5 2 と一緒に記録される こ と は極めて希で、 通常はスペース ビッ トマ ップ 4 5 3 と スペーステーブル 4 5 2 の う ち、 どち らか一方が記録されている。
以下に、 U D Fの概要について説明する。 U D F とは、 前 述したよ う に Universal Disk Formatの略で、 主にディ スク状 情報記憶媒体における "フ ァイル管理方法に関する規約 " を 示している。
C D - R OM C D - R , C D - RW, D V D ビデオ、 D V D— R O M、 D V D— R及び D V D— R A M等は、 I S O ( International Organization for Standardization) 9 6 6 0 で 規格化された U D F フォーマ ツ ト を採用している。
フ ァイル管理方法と しては、 基本的にルー トディ レク ト リ 一を親に持ち、 ツ リ ー状にフ ァイ ルを管理する階層フ ァイル システムを前提と している。
こ こ では、 主 と し て D V D — R A M規格 ( File System Specifications) に準拠した U D F フォーマ ツ ト についての説 明を行な う が、 この説明内容の多く の部分は、 D V D— R O Α'Ι規格内容と も一致している。
情報記憶媒体に情報を記録する場合、 情報のま と ま り をフ アイノレデータ (File Data) と呼び、 フ ァイルデータ単位で記 録を行な う。 他のファイルデータ と識別するため、 フ ァイル データ毎に独自のフ ァイル名が付加されている。 共通な情報 内容を持つ複数フアイルデータ毎にグループ化する と フアイ
ル管理と ファイル検索が容易になる。 この複数ファイルデー タ 毎の グルー プ を 、 デ ィ レ ク ト リ ーま た は フ オ ノレダ一 ( Folder) と呼ぶ。 各ディ レク ト リ一 (フォルダー) 毎に独 自 のディ レク ト リ 一名 (フォルダ一名) が付加される。 さ ら に、 その複数のディ レク ト リ一 (フォルダー) を集めて、 そ の上の階層のグループと して上位のディ レク ト リ ー (上位フ オルダ一) でま と める こ とができ る。 ここではファイルデー タ とディ レク ト リ一 (フォルダー) を総称してファイルと呼 ぶ。
情報を記録する場合には、
( 1 ) ファイルデータの情報内容そのもの
( 2 ) ファイルデータに対応したファイル名
( 3 ) ファイルデータの保存場所 (どのディ レク ト リ一 の下に記録する力
に関する情報を全て情報記憶媒体上に記録する。 また、 各デ ィ レク ト リ ー (フォルダー) に対する、
( 4 ) ディ レク ト リ 一名 (フォルダ一名)
( 5 ) 各ディ レク ト リ一 (フォルダー) が属する位置 [その親となる上位ディ レク ト リ ー (上位フォルダ 一) の位置]
に関する情報も全て情報記憶媒体上に記録されている。
情報記憶媒体上の全記録領域は、 2 0 4 8バイ ト を最小単 位とする論理セクタに分割され、 全論理セク タには論理セク タ番号が連番で付けられている。 情報記憶媒体上に情報を記 録する場合には、 この論理セク タ単位で情報が記録される。
情報記憶媒体上での記録位置は、 この情報を記録した論理セ ク タの論理セク タ番号で管理される。
第 2 9図乃至第 3 1 図に示すよ う に、 フ ァイル構造 4 8 6 と フ ァイルデータ 4 8 7 と に関する情報が記録されている論 理セクタは、 特に論理ブロ ック と も呼ばれ、 論理セク タ番号
( L S N ) に連動して論理ブロ ック番号 ( L B N ) が設定さ れている。 論理ブロ ッ クの長さは、 論理セク タ と 同様 2 0 4 8 ノ ィ トになってレヽる。
フ ァイル管理情報は、 上述した論理プロ ッ ク単位で記録さ れる。 各論理ブロ ック 内に記録される内容は、 主に、
( 1 ) フ ァ イ ルに 関す る 情報 を示す記述文 F I D (File Identifier Descriptor ) 。 これは、 フアイノレの種類ゃフアイノレ 名 (ルー トディ レク ト リ 一名、 サブディ レク ト リ 一名及びフ アイルデータ名等) を記述している。 F I Dの中に、 それに 続く フ ァイルデータ のデータ内容や、 ディ レク ト リ ーの中味 の記録場所を示す記述文、 つま り 該当フ ァイルに対応したフ アイルェン ト リ 一の記録位置も記述されている。
( 2 ) フ ァ イ ル中味の記録位置を示す記述文 F E ( File Entry ) 。 これは、 フ ァ イ ルデータ のデータ内容やディ レク ト リ ー (サブディ レク ト リ 一等) の中味に関する情報が記録 されている情報記憶媒体上の位置 (論理ブロ ック番号) 等を 記述している。
である。
以下に H D Dや F D D、 M O等で使われている F A T との 比較によ り U D F の特徴を説明する。
( 1 ) 最小単位 (最小論理ブロ ックサイ ズ、 最小論理セク タ 一サイズ等) が大き く 、 記録すべき情報量の多い映像情報や 音楽情報の記録に向く 。 F A Tの論理セク タサイ ズが 5 1 2 バイ トであるのに対して、 U D Fの論理セク タ (ブロ ック) サイ ズは 2 0 4 8バイ ト と大き く なつている。
( 2 ) F A Tはフ ァイルの情報記憶媒体への割 り 当て管理表 が、 情報記憶媒体上で局所的に集中記録されるのに対し、 U D Fではフ ァイル管理情報をディ スク上の任意の位置に分散 記録でき る。 U D Fにおいては、 フ ァ イル管理情報ゃフアイ ルデータ に関するディ ス ク 上での記録位置は、 論理セ ク タ
(ブロ ッ ク) 番号と してア ロ ケー シ ョ ン記述子 ( A l location Des criptor) に d述される。
また、 F A Tでは、 フ ァ イ ル管理領域で集中管理され て いるため、 頻繁にファイル構造の変更が必要な用途 (主に頻 繁な書き替え用途) に適している (集中箇所に記録されてい るので管理情報を書き替え易いため) 。 さ らに、 フ ァイ ル管 理情報の記録場所は予め決まっているので、 記録媒体の高い 信頼性 (欠陥領域が少ないこ と) が前提となる。
一方、 U D F では、 フ ァイル管理情報が分散配置されてい るので、 ファイル構造の大幅な変更が少な く 、 階層の下の部 分 (主にルー トディ レク ト リ 一よ り 下の部分) で、 後から新 たなファイル構造を付け足して行く 用途 (主に追記用途) に 適している (追記時には以前のフ ァイル管理情報に対する変 更箇所が少ないため) 。 また、 分散されたフ ァイル管理情報 の記録位置を任意に指定でき るので、 先天的な欠陥箇所を避
けて記録する こ とができ る。 さ らに、 ファイル管理情報を任 意の位置に記録でき るので、 全フ ァイル管理情報を一箇所に 集めて記録し上記 F A Tの利点もだせるので、 よ り 汎用性の 高いフ ァイルシステム と考える こ と ができ る。
第 3 5図のフ ァイルシステム構造の情報を U D F フォーマ ッ トにしたがつて情報記憶媒体上に記録した例を、 第 2 9図 乃至第 3 1 ずに示している。
情報記憶媒体上の未記録位置管理方法と して、
( 1 ) スペース ビッ トマ ップ方式
スペース ビッ トマ ップ記述子 4 7 0 を用いた、 情報記億媒 体内記録領域の全論理プロ ッ ク に対して ビ ッ トマ ップ的に "記録済み" または "未記録" のフラグを立てる。
( 2 ) スペーステーブル方式
ア ンァ ロ ケ一テ ッ ド ス ペー ス エ ン ト リ 一 ( Unallocated Space Entry ) 4 7 1 の記述方式を用いて、 ショ ー トァロケ一 シ ョ ン記述子 (Short Allocation Descriptor) の列記と して未 記録の全論理プロ ック番号を記載している。
の 2方式が存在する。
こ の実施例の説明では、 説明のためにわざと第 2 9図乃至 第 3 1 図に両方式を併記しているが、 実際には両方が一緒に 使われる (情報記憶媒体上に記録される) こ と はほとんどな く 、 どち らか一方のみ使われている。
第 2 9図乃至第 3 1 図に記述されている主な記述子の内容 の概説は以下の通 り である。
' エク ステ ン トエ リ ア記述子開始 ( Beginning Extended Area
Descriptor) 4 4 5 ··· V R S ( Volume Recognition Sequence) の開始位置を示す。
' ボリ ューム構造記述子 (Volume Structure Descriptor) 4 4
6 …ボ リ ユ ームの内容説明を記述。
• ブー ト記述子 (Boot Descriptor) 4 4 7 …ブー ト時の処理 内容を記述。
• エ ク ス テ ン ト エ リ ア記述子終了 ( Terminating Extended Area Descriptor) 4 4 8 … V R S の終了位置を示す。
• ノ ーティ シ ョ ン言己 子 ( Partition Descriptor) 4 5 0 ·.·ノ —テイ シヨ ン情報 (サイ ズ等) を示す。 D V D— R AMでは
1 ボ リ ュ一ムあた り 1 パーティ シ ョ ンを原則と している。
• 論理 リ ユ ーム §じ述子 ( Logical Volume Descriptor) 4 5 4…論理ボリ ユ ームの内容を記述している。
• ア ンカ ー ボ リ ュ ー ム 記述子ポイ ンタ ( Anchor Volume Descriptor Pointer) 4 5 8 …情報記憶媒体記録領域内での メ イ ンボ リ ューム記述子シーケンス ( Main Volume Descriptor Sequence) 4 4 9 と リ ザーブボ リ ユ ーム記述子シーケンス eserve Volume Descriptor Sequence) 4 6 7 の g己録 ·ηι¾:と を示している。
• 予約 [Reserved (全て 0 0 hノくイ ト) ] 4 5 9〜 4 6 5 ··· 特定の記述子を記録する。 論理セクタ番号を確保するため、 その間に全て " 0 " を記録した調整領域を持たせている。 • リ ザ一ブボリ ューム記述子シーケンス 4 6 7 …メ イ ンボ リ ユ ーム記述子シーケンス 4 4 9 に記録された情報のバックァ ップ領域。
第 2 9図乃至第 3 1 図に示したフ ァイルシステム情報を用 いて、 例えば第 3 5図に示したフ ァイルデータ H 4 3 2のデ ータ内容を再生するための情報記憶媒体上のアクセス処理方 法について説明する。
( 1 ) 情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時の ブー ト領域 と し て 、 ボ リ ュ ー ム認識シー ケ ンス ( Volume Recognition Sequence) 4 4 4 ,領域内のブー ト記述子 4 4 7 の情報を再生に行く。 ブー ト記述子 4 4 7 の記述内容に沿つ てブー ト時の処理が始まる。 特に指定されたブ一 ト時の処理 が無い場合には、
( 2 ) 始めに、 メ イ ンボリ ューム記述子シーケンス 4 4 9領 域内の論理ボ リ ユ ーム記述子 4 5 4の情報を再生する。
( 3 ) 論理ボリ ユ ーム記述子 4 5 4の中に論理ボリ ユ ーム内 容使用 (Logical Volume Contents Use) 4 5 5 が記述されて お り 、 そこにフアイノレセ ッ ト記述子 (File Set Descriptor) 4 7 2 が記録してある位置を示す論理ブロ ック番号が、 ロ ング アロケーシ ョ ン記述子 L A D ( Long Allocation Descriptor) 形式で記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図に示した例では L A D ( 1 0 0 ) 力 ら 1 0 0番目 の論理ブロ ックに記録して ある。
( 4 ) 1 0 0番目 の論理ブロ ック (論理セク タ番号では 3 7 2番目 になる) にアクセス し、 フ ァイルセ ッ ト記述子 4 7 2 を再生する。 その中のノレー トディ レク ト リ 一 I C B 4 7 3 に ルー トディ レク ト リ ー A 4 2 5 に関するフ ァイルエン ト リ ー が記録されている場所 (論理ブロ ック番号) が L A D形式で
記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では L A D ( 1 0 2 ) から 1 0 2番目の論理ブロ ックに記録してある。
( 5 ) ルー トディ レ ト ク リ ー I C B 4 7 3 の L A D ( 1 0 2 ) にしたがレ、、 1 0 2番目 の論理ブロ ッ ク にアクセス し、 ルー トディ レク ト リ ー A 4 2 5 に関するフ ァイ ルエン ト リ ー 4 7 5 を再生し、 ルー トディ レク ト リ ー A 4 2 5 の中身に関 する情報が記録されている位置 (論理ブロ ッ ク番号) を読み 込む [A D ( 1 0 3 ) ] 。
( 6 ) 1 0 3番目 の論理ブロ ック にアクセス し、 ノレー トディ レク ト リ ー A 4 2 5の中身に関する情報を再生する。 フ アイ ルデータ H 4 3 2 は、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 系列の下に存 在するので、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関する F I Dを検索 し、 ディ レク ト リ 一 D 4 2 8 に関するファイルエン ト リ 一力' 記録してある論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には 図示してないが L A D ( 1 1 0 ) ] を読み取る。
( 7 ) 1 1 0番目 の論理ブロ ッ クにアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関するファイルエン ト リ ー 4 8 0 を再生する こ と によ り 、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中身に関する情報が 記録されている位置 (論理ブロ ック番号) を読み込む [A D
( 1 1 1 ) ] o
( 8 ) 1 1 1番目 の論理ブロ ック にアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中身に関する情報を再生する。 フ ァイルデー タ H 4 3 2 は、 サブディ レク ト リ一 F 4 3 0 の直接下に存在 するので、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 に関する F I Dを探 し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 に関するフ ァイルェン ト リ
一が記録してある論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図 には図示してないが L A D ( 1 1 2 ) ] を読み取る。
( 9 ) 1 1 2番目 の論理ブロ ッ クにアクセス し、 サブディ レ ク ト リ ー F 4 3 0 に関するフ ァイルエン ト リ 一 4 8 2 を再生 し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の中身に関する情報が記録 されている位置 (論理ブロ ッ ク番号) を読み込む [A D ( 1 1 3 ) ] 。
( 1 0 ) 1 1 3番目の論理ブロ ックにアクセス し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の中身に関する情報を再生し、 フ ァイ ル データ H 4 3 2 に関する F I Dを探す。 そして、 そこからフ アイルデータ H 4 3 2 に関するフ ァイルェン ト リ ーが記録し てある論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には図示し てないが L A D ( 1 1 4 ) ] を読み取る。
( 1 1 ) 1 1 4番目の論理ブロ ックにアク セス し、 フ ァイル データ H 4 3 2 に関するフ ァイルエン ト リ ー 4 8 4 を再生す るこ とによ り 、 フ ァイルデータ H 4 3 2のデータ内容 4 8 9 が記録されている位置を読み取る。
( 1 2 ) フ ァイルデータ H 4 3 2 に関するフ ァイルェン ト リ 一 4 8 4 内に記述されている論理プロ ック番号順に情報記憶 媒体から情報を再生してフ ァイルデータ H 4 3 2 のデータ内 容 4 8 9 を読み取る。
次に、 第 2 9図乃至第 3 1 図に示したフ ァイ ルシステム情 報を用いて、 例えばフ ァイルデータ H 4 3 2 のデータ内容を 変更する場合の、 アク セスをも含めた処理方法について説明 する。
( 1 ) フ ァイ ルデータ H 4 3 2 の変更前後でのデータ内容の 容量差を求め、 その値を 2 0 4 8バイ トで割 り 、 変更後のデ ータ を記録するのに論理ブロ ック を何個追加使用するかまた は何個不要になるかを事前に計算しておく 。
( 2 ) 情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時の ブー ト領域と してボリ ユ ーム認識シーケンス 4 4 4領域内の ブー ト記述子 4 4 7 の情報を再生に行く。 ブー ト記述子 4 4 7 の記述内容に沿ってブー ト時の処理が始ま る。 特に指定さ れたブー ト時の処理がない場合には、
( 3 ) 始めに、 メ イ ンボ リ ューム記述子シーケンス 4 4 9領 域内のパーティ ショ ン記述子 4 5 0 を再生し、 その中に記述 してあるパーテ ィ シ ョ ン内容使用 (Partition Contents Use) 4 5 1 の情報を読み取る。 このパーティ シ ョ ン内容使用 4 5
1 (Partition Header Descriptor と も呼ぶ) の中にスペーステ 一ブルも しく はスペース ビッ トマ ップの記録位置が示してあ る。 スペーステーブル位置は、 アロケー ト されないスペース テー ブル 4 5 2 の欄に、 シ ョ ー ト ァ ロ ケー シ ョ ン記述子
(Short Allocation Descriptor) の形式で記述されている [第 2 9図乃至第 3 1 図の例では A D ( 5 0 ) ] 。 また、 スぺー ス ビッ トマ ップ位置は、 ァロケ一ト されないスペース ビッ ト マ ップ 4 5 3 の欄にショ ー トァロケーショ ン記述子の形式で 記述 さ れて レヽ る [第 2 9 図 乃至第 3 1 図 の例 で は A D
( 0 ) ] 。
( 4 ) 上記 ( 3 ) で読み取ったスペースビッ トマ ップが記述 してある論理ブロ ック番号 ( 0 ) へアクセスする。 スペース
ビ ッ トマ ップ記述子 ( Space Bitmap Descriptor) 4 7 0 力、ら スペース ビッ トマ ップ情報を読み取り 、 未記録の論理ブロ ッ ク を探し、 ( 1 ) の計算結果分の論理ブロ ッ クの使用を登録 する (スペー ス ビッ トマ ップ記述子 4 7 0情報の書き替え処 理) 。 も しく は、
( 4 ' ) 上記 ( 3 ) で読み取ったスペーステーブルが記述し てある論理ブロ ック番号 ( 5 0 ) へアクセスする。 スペース テ一ブルの U S E (AD(*), AD(*), ···, AD(*)) 4 7 1 力 ら 未記録の論理ブロ ッ ク を探し、 ( 1 ) の計算結果分の論理ブ 口 ックの使用を登録する (スペーステーブル情報の書き替え 処理) 。
実際の処理は ( 4 ) カゝ ( 4 ' ) かどち らか一方の処理を行 な う。
( 5 ) 次に、 メ イ ンボリ ューム記述子シーケンス 4 4 9領域 内の論理ボ リ ユ ーム記述子 4 5 4 の情報を再生する。
( 6 ) 論理ボリ ユ ーム記述子 4 5 4の中に論理ボリ ユ ーム内 容使用 4 5 5 が記述されてお り 、 そこにフ ァイルセ ッ ト記述 子 4 7 2が記録してある位置を示す論理ブロ ック番号が L A D形式で記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では、 L A D ( 1 0 0 ) から 1 0 0番目の論理ブロ ック に記録してあ る。
( 7 ) 1 0 0番目 の論理ブロ ック (論理セク タ番号では 4 0 0番目 になる) にアクセス し、 フ ァイルセ ッ ト記述子 4 7 2 を再生する。 その中のルー トディ レク ト リ ー I C B 4 7 3 に ルー トディ レ ト ク リ ー A 4 2 5 に関するフ ァイルエン ト リ ー
が記録されている場所 (論理ブロ ック番号) が L A D形式で 記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では L A D ( 1 0
2 ) 力 ら 1 0 2番目の論理プロ ックに記録してある。
( 8 ) ルー ト ディ レク ト リ一 I C B 4 7 3 の L A D ( 1 0
2 ) にしたがい、 1 0 2番目 の論理ブロ ック にアクセス し、 ルー トディ レ ト ク リ ー A 4 2 5 に関するフ ァイルェン ト リ一
4 7 5 を再生し、 ルー トディ レク ト リ 一 A 4 2 5 の中味に関 する情報が記録されている位置 (論理ブロ ック番号) を読み 込む [A D ( 1 0 3 ) ] 。
( 9 ) 1 0 3番目 の論理ブロ ッ ク にアクセス し、 ルー トディ レ ト ク リ ー A 4 2 5の中味に関する情報を再生する。 フアイ ルデータ H 4 3 2 は、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 系列の下に存 在するので、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関する F I Dを検索 し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関するファイルエン ト リ 一力 S 記録してある論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には 図示してないが L A D ( 1 1 0 ) ] を読み取る。
( 1 0 ) 1 1 0番目の論理ブロ ッ ク にアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関するフ ァイルエン ト リ 一 4 8 0 を再生し て、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中身に関する情報が記録され ている位置 (論理ブロ ッ ク番号) を読み込む [ A D ( 1 1
1 ) ]
( 1 1 ) 1 1 1 番目の論理ブロ ックにアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中身に関する情報を再生する。 フ ァイルデ —タ H 4 3 2 は、 サブディ レク ト リ一 F 4 3 0 の直接下に存 在するので、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 に関する F I Dを
探し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 に関するフ ァイルェン ト リ ーが記録してある論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には図示してないが L A D ( 1 1 2 ) ] を読み取る。
( 1 2 ) 1 1 2番目の論理ブロ ックにアク セス し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 に関するフ ァ イルエン ト リ ー 4 8 2 を再 生し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の中身に関する情報が記 録されている位置 (論理ブロ ッ ク番号) を読み込む [ A D
( 1 1 3 ) ] 。
( 1 3 ) 1 1 3番目の論理ブロ ックにアクセス し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の中身に関する情報を再生し、 フ アイノレ データ H 4 3 2 に関する F I Dを探す。 そして、 そこからフ アイルデータ H 4 3 2 に関するフ ァイルェン ト リ ーが記録し てある論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には図示し てないが L A D ( 1 1 4 ) ] を読み取る。
( 1 4 ) 1 1 4番目の論理ブロ ックにアクセス し、 フアイノレ データ H 4 3 2 に関するフ ァイルエン ト リ ー 4 8 4 を再生し フ ァイルデータ H 4 3 2 のデータ内容 4 8 9 が記録されてい る位置を読み取る。
( 1 5 ) 上記 ( 4 ) か ( 4 ' ) で追加登録した論理ブロ ック 番号も加味して、 変更後のフ ァイルデータ H 4 3 2 のデータ 内容 4 8 9 を記録する。
次に、 特定のファイルデータやディ レク ト リ ーの消去処理 方法について説明する。 例と してフ ァイルデータ H 4 3 2 ま たはサブディ レク ト リ一 F 4 3 0 を消去する方法について説 明する。
( 1 ) 情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時の ブー ト領域と してボリ ユーム認識シーケンス 4 4 4領域内の ブー ト記述子 4 4 7 の情報を再生に行く。 ブー ト記述子 4 4 7 の記述内容に沿ってブー ト時の処理が始まる。 特に指定さ れたブ一 ト時の処理がない場合には、
( 2 ) 始めに、 メ イ ンボ リ ューム記述子シーケンス 4 4 9領 域内の論理ボリ ユーム記述子 4 5 4 の情報を再生する。
( 3 ) 論理ボリ ユーム記述子 4 5 4 の中に論理ボ リ ユーム内 容使用 4 5 5 が記述されてお り 、 そこにフ ァイ ルセ ッ ト記述 子 4 7 2 が記録してある位置を示す論理ブロ ック番号が L A D形式で記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では、 L A D ( 1 0 0 ) から 1 0 0番目 の論理ブロ ックに記録してあ る。
( 4 ) 1 0 0番目 の論理ブロ ック (論理セク タ番号では 4 0 0番目になる) にアク セス し、 フ ァイルセ ッ ト記述子 4 7 2 を再生する。 その中のルー トディ レク ト リ 一 I C B 4 7 3 に ノレー トディ レク ト リ 一 A 4 2 5 に関するフ ァイルエン ト リ ー が記録されている場所 (論理ブロ ック番号) が L A D形式で 記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では L A D ( 1 0 2 ) から 1 0 2番目の論理ブロ ックに記録してある。
( 5 ) ノレ ー ト ディ レク ト リ 一 I C B 4 7 3 の L A D ( 1 0 2 ) にしたがい、 1 0 2番目 の論理ブロ ックにアクセス し、 ルー トディ レ ト ク リ ー A 4 2 5 に関するフ ァイルエン ト リ ー 4 7 5 を再生し、 ノレー トディ レク ト リ 一 A 4 2 5 の中身に関 する情報が記録されている位置 (論理ブロ ック番号) を読み
込む [A D ( 1 0 3 ) ] 。
( 6 ) 1 0 3番目 の論理ブロ ックにアクセス し、 ノレー トディ レク ト リ ー A 4 2 5の中身に関する情報を再生する。 フ アイ ルデータ H 4 3 2 は、 ディ レ ト ク リ ー D 4 2 8 系列の下に存 在するので、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関する F I Dを検索 し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関するフアイノレエン ト リ 一力; 記録してある論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には 図示してないが L A D ( 1 1 0 ) ] を読み取る。
( 7 ) 1 1 0番目 の論理ブロ ックにアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関するフ ァイルェン ト リ ー 4 8 0 を再生する こ と によ り 、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中身に関する情報が 記録されている位置 (論理ブロ ッ ク番号) を読み込む [ A D
( 1 1 1 ) ]
( 8 ) 1 1 1 番目 の論理ブロ ッ ク にアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中味に関する情報を再生する。 フ ァ イルデー タ H 4 3 2 は、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の直接下に存在 するので、 サブディ レ ト ク リ ー F 4 3 0 に関する F I Dを探 す。
こ こにおいて、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 を消去する場 合には、 サブディ レク ト リ一 F 4 3 0 に関する F I D内のフ アイル特性 (File Characteristics) に "フアイノレ削除フラグ" を立てる。 また、 サブディ レク ト リ 一 F 4 3 0 に関する フ アイルエン ト リ ーが記録してある論理ブロ ック番号 [第 2 9 図乃至第 3 1 図には図示してないが L A D ( 1 1 2 ) ] を読 み取る。 そして、
( 9 ) 1 1 2番目の論理ブロ ックにアクセス し、 サブディ レ ク ト リ ー F 4 3 0 に関するフアイノレェン ト リ ー 4 8 2 を再生 し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の中味に関する情報が記録 されている位置 (論理ブロ ック番号) を読み込む [A D ( 1 1 3 ) ] 。
( 1 0 ) 1 1 3番目の論理ブロ ックにアク セス し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の中味に関する情報を再生し、 フアイノレ データ H 4 3 2 に関する F I Dを探す。
また、 フ ァ イルデータ H 4 3 2 を消去する場合には、 フ ァ ィルデータ H 4 3 2 に関する F I D内のフ ァイ ル特性に "フ アイル削除フラ グ" を立てる。 さ らに、 そこ力 ら、 ファイル データ H 4 3 2 に関するフ ァイルエン ト リ 一が記録してある 論理ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には図示してない が L A D ( 1 1 4 ) ] を読み取る。 そして、
( 1 1 ) 1 1 4番目の論理ブロ ックにアクセス し、 フ ァイル データ H 4 3 2 に関するフ ァイルェン ト リ ー 4 8 4 を再生し フ ァイルデータ H 4 3 2 のデータ内容 4 8 9 が記録されてい る位置を読み取る。
その後、 以下の方法でファイルデータ H 4 3 2 のデータ内 容 4 8 9 が記録されていた論理プロ ック を解放する (その論 理ブロ ック を未記録状態に登録する) 。 つま り 、
( 1 2 ) 次に、 メ イ ンボ リ ューム記述子シーケンス 4 4 9領 域内のパーティ シ ョ ン記述子 4 5 0 を再生し、 その中に記述 してあるパーティ ショ ン内容使用 4 5 1 の情報を読み取る。 こ の ノ ー テ イ シ ヨ ン内 容使用 4 5 1 ( Partition Header
Descriptor と も呼ぶ) の中にスペー ステーブルも しく はスぺ 一ス ビ ッ トマ ップの記録位置が示してある。 スペーステープ ル位置は、 アロケー ト されないスペー ステーブル 4 5 2 の欄 にショー トァロケーシ ョ ン記述子の形式で記述されている。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では A D ( 5 0 ) 。 スペース ビッ トマ ップ位置は、 アロケー ト されないスペース ビッ トマ ップ
4 5 3 の欄にシ ョ ー トアロケーシ ョ ン記述子の形式で記述さ れている。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では A D ( 0 ) 。
( 1 3 ) 上記 ( 1 2 ) で読み取ったスペース ビッ トマ ップが 記述 してある論理ブロ ッ ク番号 ( 0 ) へアクセス し、 ( 1
1 ) の結果得られた "解放する論理ブロ ッ ク番号" をスぺー ス ビ ッ トマ ップ記述子 4 7 0 に書き替える。 も しく は、
( 1 3 z ) 上記 ( 1 2 ) で読み取ったスペーステーブルが記 述 してある論理ブロ ッ ク番号 ( 5 0 ) へアクセス し、 ( 1
1 ) の結果得られた "解放する論理ブロ ッ ク番号" をスぺー ステーブルに書き替える。
実際の処理は ( 1 3 ) カゝ ( 1 3 ' ) かどち らか一方の処 理を行な う。
また、 フ ァイルデータ I 4 3 3 を消去する場合には、
( 1 2 ) 上記 ( 1 0 ) 〜 ( 1 1 ) と同じ手順を踏んでフアイ ルデータ I 4 3 3 のデータ内容 4 9 0 が記録されている位置 を読み取る。
( 1 3 ) 次に、 メ イ ンボ リ ューム記述子シーケンス 4 4 9領 域内のパーティ シ ョ ン記述子 4 5 0 を再生し、 その中に記述 してあるパーティ ショ ン内容使用 4 5 1 の情報を読み取る。
こ の ー テ イ シ ヨ ン内 容使用 4 5 1 ( Partition Header Descriptor と も呼ぶ) の中にスペーステーブルも しく はスぺ 一ス ビ ッ トマ ップの記録位置が示してある。 スペーステープ ル位置は、 アロケー ト されないスペーステーブル 4 5 2 の欄 にショー トァロケーショ ン記述子の形式で記述されている。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では A D ( 5 0 ) 。 スペー ス ビッ トマ ップ位置は、 アロケー ト されないスペー ス ビッ トマ ップ 4 5 3 の欄にショ ー トアロケーシ ョ ン記述子の形式で記述さ れている。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では A D ( 0 ) 。
( 1 4 ) 上記 ( 1 3 ) で読み取ったスペース ビ ッ トマ ップが 記述 してある論理ブロ ッ ク番号 ( 0 ) へアクセス し、 ( 1 1 ) と ( 1 2 ) の結果得られた "解放する論理ブロ ッ ク番 号" をスペース ビッ トマ ップ記述子 4 7 0 に書き替える。 も しく は、
( 1 4 ' ) 上記 ( 1 3 ) で読み取ったスペー ステーブルが記 述 してある論理ブロ ッ ク番号 ( 5 0 ) へア ク セス し、 ( 1 1 ) と ( 1 2 ) の結果得 られた "解放する論理ブロ ッ ク番 号" をスペーステーブルに書き替える。
実際の処理は ( 1 4 ) カゝ ( 1 4 ' ) かどち らか一方の処理 を行な う。
次に、 フ ァイルデータやディ レク ト リ ーの追加処理につい て説明する。 例と して、 サブディ レク ト リ 一 F 4 3 0 の下に 新たにフ ァイルデータ も しく はディ レク ト リ ーを追加する時 のアクセス及び追加処理方法について説明する。
( 1 ) フ ァイルデータ を追加する場合には、 予め、 追加する
ファイルデータ内容の容量を調べ、 その値を 2 0 4 8バイ ト で割 り 、 ファイルデータ を追加するために必要な論理プロ ッ ク数を計算しておく 。
( 2 ) 情報記録再生装置起動時または情報記憶媒体装着時の ブー ト領域と してボリ ユーム認識シーケンス 4 4 4領域内の ブー ト記述子 4 4 7 の情報を再生に行く 。 ブー ト記述子 4 4 7 の記述内容に沿ってブー ト時の処理が始まる。 特に指定さ れたブー ト時の処理がない場合には、
( 3 ) 始めに、 メ イ ンボ リ ューム記述子シーケンス 4 4 9鎮 域内のパーティ ショ ン記述子 4 5 0 を再生し、 その中に記述 してあるパーティ ショ ン内容使用 4 5 1 の情報を読み取る。 こ の ノ ー テ イ シ ヨ ン内 容使用 4 5 1 ( Partition Header De s criptor と も呼ぶ) の中にスペーステーブルも しく はスぺ —ス ビッ トマ ップの記録位置が示してある。
スペーステーブル位置は、 ァロケ一ト されないスペーステ 一ブル 4 5 2 の欄にショ ー トァロケーショ ン記述子の形式で 記述 されている。 第 2 9 図乃至第 3 1 図の例では A D ( 5 0 ) 。 また、 スペース ビッ トマ ップ位置は、 アロケー ト され なレヽスペース ビッ トマ ップ 4 5 3 の欄にショー トァロケーシ ヨ ン記述子の形式で記述されている。 第 2 9図乃至第 3 1 図 の例では A D ( 0 ) 。
( 4 ) 上記 ( 3 ) で読み取ったスペースビッ トマ ップが記述 してある論理ブロ ック番号 ( 0 ) へアクセスする。 スペース ビッ トマ ップ記述子 4 7 0 カゝらスペースビッ トマ ップ情報を 読み取り 、 未記録の論理ブロ ック を探し、 ( 1 ) の計算結果
分の論理ブロ ッ ク の使用を登録する (スペース ビッ トマ ップ 記述子 4 7 0情報の書き替え処理) 。 も しく は、
( 4 ' ) 上記 ( 3 ) で読み取ったスペーステーブルが記述し てある論理ブロ ック番号 ( 5 0 ) へアクセスする。 スペース テーブルの U S E (AD(*), AD(*), ···, AD(*)) 4 7 1 力 ら 未記録の論理ブロ ック を探し、 ( 1 ) の計算結果分の論理ブ 口 ックの使用を登録する。
実際の処理は ( 4 ) カゝ ( 4 ' ) かどち らか一方の処理を行 な う。
( 5 ) 次に、 メ イ ンボ リ ューム記述子シーケンス 4 4 9領域 内の論理ボリ ユ ーム記述子 4 5 4 の情報を再生する。
( 6 ) 論理ボ リ ユーム記述子 4 5 4 の中に論理ボ リ ユ ーム内 容使用 4 5 5 が記述されてお り 、 そこにフ ァイルセ ッ ト記述 子 4 7 2 が記録してある位置を示す論理プロ ック番号が、 L A D形式で記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では、 L A D ( 1 0 0 ) から 1 0 0番目 の論理ブロ ックに記録して ある。
( 7 ) 1 0 0番目 の論理ブロ ック (論理セクタ番号では 4 0 0番目 になる) にアクセス し、 フ ァイルセ ッ ト記述子 4 7 2 を再生する。 その中のルー トディ レク ト リ 一 I C B 4 7 3 に ルー トディ レク ト リ ー A 4 2 5 に関するフ ァイルエン ト リ ー が記録されている場所 (論理ブロ ック番号) が L A D形式で 記述してある。 第 2 9図乃至第 3 1 図の例では L A D ( 1 0 2 ) から 1 0 2番目の論理ブロ ックに記録してある。
( 8 ) ノレー トディ レク ト リ 一 I C B 4 7 3 の L A D ( 1 0
2 ) にしたがい、 1 0 2番目 の論理ブロ ックにアクセス し、 ルー トディ レク ト リ ー A 4 2 5 に関するフ ァ イルエン ト リ ー
4 7 5 を再生し、 ノレ一 トディ レク ト リ ー A 4 2 5 の中身に関 する情報が記録されている位置 (論理ブロ ック番号) を読み 込む [A D ( 1 0 3 ) ] 。
( 9 ) 1 0 3番目 の論理ブロ ックにアクセス し、 ノレー トディ レク ト リ ー A 4 2 5 の中身に関する情報を再生する。 ディ レ ク ト リ ー D 4 2 8 に関する F I Dを探し、 ディ レク ト リ一 D 4 2 8 に関するフ ァイルェン ト リ ーが記録してある論理プロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には図示してないが L A D
( 1 1 0 ) ] を読み取る。
( 1 0 ) 1 1 0番目の論理ブロ ックにアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 に関するフ ァイルエン ト リ ー 4 8 0 を再生す るこ とによ り 、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中身に関する情報 が記録されている位置 (論理ブロ ック番号) を読み込む [A D ( 1 1 1 ) ] 。
( 1 1 ) 1 1 1番目の論理ブロ ッ ク にアクセス し、 ディ レク ト リ ー D 4 2 8 の中身に関する情報を再生する。 サブディ レ ク ト リ 一 F 4 3 0 に関する F I Dを探し、 サブディ レク ト リ 一 F 4 3 0 に関するフ ァイルェン ト リ ーが記録してある論理 ブロ ック番号 [第 2 9図乃至第 3 1 図には図示してないが L A D ( 1 1 2 ) ] を読み取る。
( 1 2 ) 1 1 2番目の論理ブロ ックにアクセス し、 サブディ レク ト リ 一 F 4 3 0 に関するフ ァイルエン ト リ ー 4 8 2 を再 生し、 サブディ レク ト リ ー F 4 3 0 の中身に関する情報が記
録されている位置 (論理ブロ ッ ク番号) を読み込む [ A D ( 1 1 3 ) ] 。
( 1 3 ) 1 1 3番目の論理ブロ ッ クにアクセス し、 サブディ レク ト リ 一 F 4 3 0 の中身に関する情報内に、 新たに追加す るフ ァイルデータ も しく はディ レク ト リ ーの F I Dを登録す る。
( 1 4 ) 上記 ( 4 ) または ( 4 ' ) で登録した論理ブロ ック 番号の位置にア クセス し、 新たに追加するフ ァイルデータ も し く はディ レク ト リ ーに関する フ ァイルェ ン ト リ ーを記録す る。
( 1 5 ) 上記 ( 1 4 ) のフ ァイルエン ト リ 一内のショ ー ト ァ ロケーショ ン記述子に示した論理プロ ック番号位置にァクセ ス し、 追加するディ レク ト リ ーに関する親ディ レク ト リ ーの F I Dも し く は追加するフ ァ イルデータのデータ内容を記録 する。
D V D— R AMの U D Fに準拠したファイルシステム規格 では、
* ボ リ ュ一ム認識シーケンス 4 4 4 の開始位置の L S N を " 1 6 " に設定する。
* ア ンカ一ポイ ン ト (Anchor Pomt) 4 5 6, 4 5 7 は、
• L S N = 2 5 6
· L S N =最終 L S N— 2 5 6
• L S N =最終 L S N
の内 2箇所に配置する。
と言 う規約がある。 上記規約を満足しつつ第 3 2図、 第 3 3
図、 第 3 4 A図及び第 3 4 B図に示した論理セク タ番号設定 方法を満たす実施例を、 第 3 6 A図、 第 3 6 B図及び第 3 7 A図、 第 3 7 B図に示す。
基本的には市販直後の D V D— R A M層では第 1 9図に示 すリ一ドィ ンェ リ ァ内の書替可能データ ゾーン内に記録され るディ スク識別子ゾーンに、 第 1 7 A図及び第 1 7 B図に示 す構造をした記録層 6 と情報再生層 7 との積層構造になって いる こ とが記述され、 初期化前の状態である こ とが示されて いる以外は全く 未記録状態になっている。 そこで、 ユーザサ ィ ドで使用前に初期化する と、 D V D— R O M層内の必要情 報を情報記録再生装置が自動複製して使えるよ う になる。 ま た、 この複製する D V D— R OM層内の情報の指定ァ ド レス は、 全て複製後の D V D— R AM層内のア ド レス ( L S Nま たは L B N) が記述されている。 初期化時には、 ボ リ ューム 認識 シー ケ ン ス 4 4 4 、 第 1 ア ンカ ー ポイ ン ト ( First Anchor Point) 4 5 6 、 メ イ ンボ リ ユ ーム記述子シーケンス 4 4 9 、 論理ボ リ ュー ム保全シーケ ンス ( Logical Volume Integrity Sequence) 、 スペース ビッ トマ ップ 4 7 0 またはス ペーステーブル 4 7 1 、 フ ァイルセ ッ ト記述子 4 7 2 、 ルー トディ レク ト リ ーのフ アイノレエン ト リ ー 4 7 5 、 ノレー トディ レク ト リ ー内の L A D s 4 7 6等が D V D— R AM層内に複 製されて使用可能となる。
第 2アンカーポイ ン ト (Second Anchor Point) 4 5 7 と リ ザーブボ リ ュ一ム記述子シーケンス 4 6 7 は、 D V D— R O M層上の最終 L S N側に配置されているため、 D V D— R A
M層内への複製は不要と なる。
この発明の他の実施例と して、 先に第 3 4 A図及び第 3 4 B図で示したよ う に、 前半の L S Nに D V D— R O M層を配 置し、 後半の L S Nに D V D— R AM層を配置するこ と も可 能である。 この場合の初期化方法は、 第 3 8 A図、 第 3 8 B 図及び第 3 9 A図、 第 3 9 B図に示すよ う になる。
以上のよ う に、 第 3 6 A図、 第 3 6 B図、 第 3 7 A図、 第 3 7 B図、 第 3 8 A図、 第 3 8 B図、 第 3 9 A図及び第 3 9 B図では、 アンカーポイ ン ト 4 5 6 , 4 5 7やボ リ ューム記 述子シーケンス 4 4 9, 4 6 7 を、 D V D— R O M層力 ら複 製しているが、 これに限らず、 例えば D V D— R O M層に予 め持たず、 情報記録再生装置が初期化する と きに情報記録再 生装置が初めて D V D— R AM層に記録する よ う にするこ と も可能である。 また、 別の統合ア ドレス設定方法と して、 第 3 4 A図に示すよ う に、 D V D— R O M層の L S Nの間に D V D— R AM層の L S Nを挿入した り 、 逆に、 図示してない が D V D— R AM層の L S Nの間に D V D— R OM層の L S Nを挿入する場合もある。
こ の発明の統合ァ ド レス設定方法は、 記録層を含めた複数 層を持った情報記憶媒体に適応される。
第 4 0図に示すよ う に、 この発明の他の実施例と して、 複 数枚の情報記憶媒体 4 2 が収納されたディ スクパックカー ト リ ッジ 4 0 に対しても適応される。
購入直後の情報記憶媒体 4 2 には、 全く 何も記載されてな い。 購入後、 ユーザサイ ドで情報記録再生装置が自動的に枚
数と入っている情報記憶媒体の種類 ( D V D— R O Mか D V D— R A Mか等) を判別し、 初期化時に第 1 8 図に示した リ ― ドイ ンエ リ ァの制御データ ゾーン内にある予約領域に、
1 . 多連ディ スクパック独自の I D
2 . 全体の記録容量 (情報再生層も含む)
3 . 記録層の記録容量
4 . 多連ディ スクパック内の記録層総数
5 . 多連ディ スクパッ ク内の各記録層毎の記録層番号 を記録する。 統合ア ド レス ( L S N ) 設定方法と して、 この "多連ディ スクパ ッ ク内の各記録層毎の記録層番号" を利用 する。
すなわち、 第 4 1 図に示すよ う に記録層番号の小さい記録 層から順に若い L S Nを設定する。 また初期化時に一緒に情 報記録再生装置は、 第 4 1 図に示すよ う に、 1 枚目 の記録層 に、 ボリ ューム認識シーケンス 4 4 4、 第 1 アンカーポイ ン ト F 4 5 6 、 メ イ ンボ リ ユ ーム記述子シーケンス 4 4 9及び 論理ボリ ューム保全シーケンスを記録し、 最後 (第 4 1 図で は n枚目) の記録層に、 第 2 ア ンカーポイ ン ト 4 5 7 と リ ザ ーブボリ ユ ーム記述子シーケンス 4 6 7 と を自動的に記録し て使用可能状態にする。
産業上の利用可能性
上記したよ う に、 こ の発明では、 多目的情報処理装置は、 H D Dやアプリ ケーシ ョ ンソ フ ト情報等を持たず、 記録層 6 と情報再生層 7 と を積層 した情報記憶媒体を用いて、 情報記 憶媒体上に記録されたアプリ ケーシ ョ ンソ フ トを起動し、 作
成した情報を情報記憶媒体上の記録層 6上に記録する。 さ ら に、 多目的情報処理装置は、 情報記憶媒体装着のための ト レ 一を持たない。 そのため多目的情報処理装置は非常に薄く 軽 量になる。 また、 情報記憶媒体を交換するだけで多目的に利 用するこ とができ る。 また、 アプリ ケーシ ョ ンソフ ト を情報 記憶媒体上に持たせるため、 多目的情報処理装置を非常に安 価にでき る。