WO1998032965A1

WO1998032965A1 - Dispositif de commande et procede de commande pour injecteur a appareil de commande electronique du type a entrainement par came

Info

Publication number: WO1998032965A1
Application number: PCT/JP1998/000255
Authority: WO
Inventors: Takashi Sakasai
Original assignee: Komatsu Ltd.
Priority date: 1997-01-27
Filing date: 1998-01-23
Publication date: 1998-07-30
Also published as: DE19882042B4; US6167870B1; JPH10213039A; DE19882042T1; JP3818607B2

Description

明細書カム駆動式の電子制御ュニッ卜インジニク夕の制御装置及びその制御方法技術分野

本発明は、カム駆動式の電子制御ュニッ卜インジェクタの制御装置及びその制御方法に係わり、特に、ディーゼルエンジンの高圧噴射用のカム駆動式の電子制御ュニットインジェクタの制御装置及びその制御方法に関する。背景技術

ディーゼルエンジンの低燃費、高出力化が進むなかで、近年、低騒音化、低ェミツション化など環境保全に対する要求がますます高まつてきている。このような相反する性能を同時に達成するため、高圧噴射化、噴射率パターンの改善、噴射期間の短縮が必要となり、ユニットインジヱクタが採用され始めている。このュニッ卜インジヱクタは、図 1 を流用して説明すれば、カム 4からの力をローラ 3、プッシュ □ ッド 5、及びロッカアーム 6等の部品を介して受けて、ュニットインジヱクタ 1 0のプランジャ 1 1 により高圧燃料を噴射している。

しかしながら、ュニットインジヱクタ 1 0の噴射圧力の高圧噴射化に伴い、プランジャ 1 1 の内圧による荷重が大きいため、ロッカアーム 6が図 1 の破線のように湾曲する。この高圧噴射時に湾曲したロッカアーム 6 は、噴射が終了すると、 2点鎖線のように反力で逆に湾曲して駆動系部品（駆動力伝達部品）がカム 4 と離間する、いわゆるジャンプ現象が発生する。この際に、駆動力伝達部品が力ム 4 の面を叩き衝撃力が発生する。この衝撃は著しい騒音源となるのみならず、駆動力伝達部品の耐久性を著しく悪化させるという問題がある。発明の開示

本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、ュニットインジヱクタの噴射圧力が高圧噴射化されても、駆動力伝達部品がカムから離れることがなく、衝撃力及び騒音が少ないカム駆動式の電子制御ュニットインジク夕の制御装置及びその制御方法を提供することを目的としている。

本発明に係るカム駆動式の電子制御ユニットインジェクタの制御装置は、往復動ポンプの機能を有するカム駆動式ブランジャと、プランジャの一端部側に形成されるプランジャ室から吐出行程中に燃料を排出し、吸入行程中にブランジャ室に燃料を吸い込む構造と、プランジャ室の下方に配設される燃料噴射弁とを備えるカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジヱク夕の制御装置において、低圧燃料源通路及びドレン通路に連通する油溜部と、

油溜部とプランジャ室とを相互に連通する供給兼圧力通路と、

供給兼圧力通路を開閉する弁と、

吐出行程中に、弁を移動させ、供給兼圧力通路を閉として、プランジャ室の圧力を上昇させる第 1 ソレノィドと、

弁を押圧して、供給兼圧力通路を開とするスプリング又は第 2 ソレノィドと、吐出行程中であつて主噴射終了直後の所定時間後に、吐出行程中の弁移動での電流より小さな電流を第 1 ソレノィドに所定期間流して、供給兼圧力通路の閉鎖方向に弁を移動させ、閉鎖方向への移動により、プランジャ室の圧力を上昇させる指令を出力する制御手段とを備えることを特徴とする。

かかる構成によれば、カムが回動して所定の位置に来たときに、制御手段から第 1 ソレノィドに指令を出力し、スプリング又は第 2 ソレノィドに抗して弁を作動させて、弁を閉じる。さらにカムの回動により、プランジャが押し下げられて主噴射を行う。このときには、カムとプランジャとの間に配設される駆動力伝達部品には、例えばロッカアームには曲げ、また例えばプッシュロッドには圧縮、等の大きな荷重がかかり変形している。この主噴射終了直後の所定時間後に、即ち弁が完全に元に復帰する前に、再度第 1 ソレノィドに小電流を流して、弁を所定期間閉鎖方向に再度作動する。弁が閉鎖方向に作動することにより、プランジャ室の圧力が上昇する。この圧力上昇により、例えばロッカアームに掛かる荷重も、最大荷重から急激にゼロになることはなくなる。これにより、ロッカアームが反対側に湾曲することがなくなり、各駆動力伝達部品は絶えず当接して駆動されるので、駆動力伝達部品がカムから離れる現象、いわゆるジャンプ現象がなくなる。このため、駆動力伝達部品がカム面を叩く衝撃力が発生しなくなり、かつこの衝撃に伴う騒音発生を防止できる。更に、駆動力伝達部品の耐久性を著しく向上させることができる。

また、エンジンの回転速度を検出する速度センサと、

エンジンのァクセル手段の操作量を検出する位置センサと、

カムの回動角度を検出する角度センサとを備え、

制御手段は、回転速度センサ、位置センサ及び角度センサからの信号を受けて、主噴射終了直後の所定時間及び小さな電流を流す所定期間を求め、求めた値を第 1 ソレノィドに出力するとしてもよい。

かかる構成によれば、制御手段は、エンジンの回転速度と、アクセル手段の操作量（エンジンにかかる負荷）とに応じて、所定時間及び所定期間を求めて、第

1 ソレノィドに流す所定時間及び/又は所定期間を変更する。これにより、ブランジャ室圧力を再度上昇させる位置及び圧力の大きさが、ェンジンの回転速度及びエンジンにかかる負荷に応じて可変となるので、ュニッ卜インジヱクタを駆動する駆動力伝達部品に掛かる負荷に応じたプランジャ室圧力を発生させることができる。

本発明に係るカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジェク夕の制御方法は、カムからの駆動力を、少なくともプッシュロッド及び口ッカアームを含む駆動力伝達部品を介してュニッ卜インジヱクタのプランジャに伝達し、プランジャにより燃料を噴射するカム駆動式の電子制御ュニットインジュク夕の制御方法において、

主噴射終了直後の所定時間後に、所定期間だけブランジャのプランジャ室に圧力を生じさせて、各駆動力伝達部品が離間しないように押圧することを特徴とするかかる構成によれば、プランジャが押し下げられた主噴射終了直後から、所定時間後に、プランジャ室に主噴射時より低い所定の圧力が、所定期間だけ生じる。この圧力により、上記装置制御の発明と同様に、ロッカアームに掛かる荷重も最大荷重から急激にゼロになることはなくなる。これにより、ロッカアームは反対側に湾曲することがなくなり、駆動力伝達部品は絶えず当接して駆動されるので、いわゆるジャンプ現象がなくなる。このため、駆動力伝達部品がカム面を叩く衝撃力が発生しなくなり、かつ、この衝撃に伴う騒音発生を防止することができる。更に、駆動力伝達部品の耐久性を著しく向上させることができる。

また、所定時間及び所定期間は、エンジンの回転速度及びエンジンにかかる負荷に応じて算出してもよい。

かかる構成によれば、主噴射終了後に再度ブランジャ室に所定の圧力を生じさせるとき、エンジンの回転速度及びエンジンにかかる負荷に応じて、所定時間及び/又は所定期間を変更する。これにより、上記装置制御の発明と同様に、ブランジャ室圧力を再度上昇させる位置及び圧力の大きさが、ェンジンの回転速度及びエンジンにかかる負荷に応じて可変となるので、ュニッ卜インジヱクタを駆動する駆動力伝達部品に掛かる負荷に応じたブランジャ室圧力を発生させることができる。図面の簡単な説明

図 1 は本発明のカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジェク夕の制御装置の模式的構成図である。

図 2 は本発明のカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジェク夕の制御方法の夕ィミングチヤ一トである。

図 3 は本発明のカム駆動式の電子制御ュニットインジヱク夕の制御のフローチヤートである。

図 4 は本発明のカム駆動式の電子制御ュニットインジヱク夕の制御部からソレノィドに流す駆動電流及び再度駆動電流のタイミングチヤ一トである。発明を実施するための最良の形態

以下に、本発明に係るカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジニク夕の制御装置及びその制御方法の実施例について、図面を参照して詳述する。

図 1 は本発明のカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジェク夕の制御装置 1 の断面図である。図 1 において、カムフォロワ 2 に回転自在に支持されているローラ 3力く、カム 4 に当接して設けられている。カムフォロワ 2 にはプッシュロッド 5 の一端が揺動自在に支持され、プッシュロッド 5の他端は口ッカアーム 6の一端部に揺動自在に支持されている。ロッカアーム 6 は、中央部が回動自在にェンジンへッド 7 に支持されるとともに、他端部がュニッ卜インジヱクタ 1 0のプランジャ 1 1 の一端面 1 1 aに当接している。ュニットインジェク夕 1 0 は、プランジャ 1 1 と、プランジャ用バネ 1 2 と、ソレノイドバルブ 1 3 と、ソレノイド 1 4 (以下、第 1 ソレノイド 1 4 と呼ぶ）と、バルブ用バネ（スプリング） 1 5 と、ボディ 1 6 とを備えている。プランジャ 1 1 の他端部 1 1 b側にはプランジャ室 1 1 cが形成され、プランジャ 1 1 の他端部 1 1 bは、プランジャ室 1 1 。に一部が揷入されている。プランジャ 1 1 の一端面 1 1 a側にはプランジャ用バネ 1 2が配設されている。プランジャ用バネ 1 2 は、一端面がブランジャ 1 1 に、他端面がボディ 1 6 に当接するように配設され、プランジャ 1 1 をロッカアーム 6の他端部に当接するように押圧している。プランジャ室 1 1 cの下方には図示しない燃料噴射弁が配設され、プランジャ室 1 1 cの下面には、この燃料噴射弁に通ずる圧力通路 1 7が形成されている。

ソレノィドバルブ 1 3 は 3段形状で構成され、一端部の中央部側は、円錐形状 1 3 aに形成され、ボディ 1 6 と当接して通路を遮断する。中央部の円柱部 1 3 bは、ボディ 1 6 に摺動自在に枢密に挿入され、ソレノイドバルブ 1 3を摺動自在に保持している。ソレノィドバルブ 1 3の他端部は円板形状 1 3 c に形成され、円板形状 1 3 cの他端面近傍には第 1 ソレノイド 1 4が配設されている。ソレノィドバルブ 1 3 は、他端部の円板形状 1 3 cを上側にして、プランジャ 1 1 と並列に配設されている。ソレノィドバルブ 1 3の下側の円錐形状 1 3 a部の近傍で、かつ、プランジャ室 1 1 cに隣接して、円形の油溜部 1 6 aが形成されている。円形の油溜部 1 6 aにはソレノィドバルブ 1 3の円錐形状 1 3 a部が挿入され、円錐形状 1 3 a部と対向する油溜部 1 6 a には円錐形状のシート面 1 6 bが形成されている。

ソレノィドバルブ 1 3の一端部の円錐形状 1 3 a と中央部の円柱部 1 3 b との間の空間部 1 3 dは、供給兼圧力通路 1 8を介して、プランジャ室 1 1 cの側面部に接続されている。ソレノイドバルブ 1 3 は、供給兼圧力通路 1 8を開閉する弁として作動する。空間部 1 3 dと円形の油溜部 1 6 a とは、円錐形状のシー卜面 1 6 bを介して接続されている。油溜部 1 6 aの側面部には、燃料ポンプ 9からの燃料が供給される低圧燃料源用通路 1 9 a力 <、また、油溜部 1 6 aの反対側の側面部には、ドレン通路 1 9 bが設けられている。ソレノイドバルブ 1 3の円拄部 1 3 b と円板形状 1 3 c との間にはバルブ用バネ 1 5が配設され、バルブ用バネ 1 5 は、ソレノィドバルブ 1 3の下端面がボディ 1 6 に当接するよう押圧している。バルブ用バネ 1 5 は、図示しないがソレノィド（第 2 ソレノィドと呼ぶ ) を用いても良い。なお、第 2 ソレノィドを使用する場合、制御部 2 0からの指令により押圧作動させる。

第 1 ソレノイド 1 4 は、ソレノィドバルブ 1 3の上方の近傍に配設されている。第 1 ソレノイド 1 4 は制御部 2 0 に接続され、制御部 2 0からの指令によりソレノィドバルブ 1 3を吸引作動する。ソレノィドバルブ 1 3が吸引作動すると、ソレノィドバルブ 1 3の円錐形状 1 3 a と油溜部 1 6 aの円錐形状のシ一卜面 1 6 b とが当接して、プランジャ室 1 1 c と油溜部 1 6 a との間を遮断する。ボディ 1 6 は、プランジャ 1 1 及びソレノィドバルブ 1 3が枢密に憎動自在に挿入され、プランジャ 1 1及びソレノィドバルブ 1 3を憎動自在に保持している。ボディ 1 6 は、エンジンへッド 7 に取着されている。

ェンジンの出力軸にはェンジン回転速度を検出する速度センサ 2 1 が付設され、回転速度の信号を制御部 2 0 に出力している。アクセルペタル（ァクセル手段 ) 2 2 には位置センサ 2 2 aが付設され、アクセルペタル 2 2 の操作量に応じた信号を制御部 2 0 に出力している。本実施例では、エンジンにかかる負荷を検出する一例として、アクセルペタル 2 2の操作量を用いている。カム 4の軸には角度センサ 2 3 が付設され、カム 4 の回転角度を制御部 2 0 に出力している。上記構成による作動について説明する。図 2 において、図 2 ( a ) はカム 4のリフ卜量を、図 2 ( b ) は制御部 2 0 の指令に基づく第 1 ソレノイド 1 4 の電流を、図 2 ( c ) はソレノィドバルブ 1 3の移動量を、図 2 ( d ) はプランジャ室

1 1 c の圧力を、図 2 ( e ) はロッカアーム 6 に掛かる荷重を示す。図中、実線は本発明のデータを、 1点鎖線は従来と同じ制御にした場合のデータを示す。尚、実線で符号 pを付したデータは、再度駆動電流によるデータである。

図 2 ( a ) において、 A点はカム 4のリフト量がゼロである。 A点よりカム 4 が回転し、図 2 ( b ) に示す所定の位置 B点に来たときに、制御部 2 0 は、カム 4の角度センサ 2 3からの信号を受けて、第 1 ソレノィド 1 4 に駆動電流 I 1 を流すように出力している。第 1 ソレノィド 1 4の電流が駆動電流 I I になると、図 2 ( c ) に示すように、ソレノィドバルブ 1 3 は、 C点の時点から移動を開始する。ソレノイドバルブ 1 3 が移動を開始し、ソレノイドバルブ 1 3 の円錐形状 1 3 a と油溜部 1 6 aの円錐形状のシ一卜面 1 6 b とが緊密に当接する手前から、換言すればブランジャ室 1 1 c と油溜部 1 6 a との間を遮断する手前から、即ち図 2 ( d ) の D点から、プランジャ室 1 1 cの圧力は上昇を始める。これに伴い、図 2 ( e ) に示すように、ロッカアーム 6 に掛かる荷重も上昇を始める。カム 4が更に回転し、図 2 ( c ) に示すようにソレノィドバルブ 1 3が所定の位置 E点に来たときに、ソレノィドバルブ 1 3 の円錐形状 1 3 a と油溜部 1 6 a の円維形状のシート面 1 6 b とが緊密に当接して、プランジャ室 1 1 c と円形の油溜部 1 6 a との間を完全に遮断する。これにより、図 2 ( b ) に示すように、第 1 ソレノイド 1 4 には、ほぼ一定の駆動電流 I 1 が流れる。

更に、カム 4が回転して図 2 ( a ) に示す所定の位置 F点に来たときに、制御部 2 0 は、カム 4の角度センサ 2 3からの信号を受けて、図 2 ( b ) に示すように、第 1 ソレノイド 1 4 に流していた駆動電流 I 1 を漸次減少させ始め、位置 G 点でゼロにしている。図 2 ( c ) に示すように、ソレノィドバルブ 1 3 は位置 G 点から復帰し始め、プランジャ室 1 1 c と油溜部 1 6 a との間を開き始める。また、この位置 G点では、図 2 ( d ) に示すように、プランジャ室 1 l cの圧力は最大噴射圧力となる。これに伴い、図 2 ( e ) に示すように、ロッカアーム 6 に掛かる荷重も最大となる。これにより、ロッカアーム 6 は図 1 の破線に示すように湾曲する。

本発明では、更にカム 4が回転して、図 2 ( b ) に示す所定の位置 H点に来たときに、制御部 2 0 は、カム 4の角度センサ 2 3からの信号を受けて、第 1 ソレノイド 1 4 に再度駆動電流 I 2 を流すように指令する。再度駆動電流 I 2 は、駆動電流 I 1 より小さな電流である。一方、従来と同じであれば、図 2 ( c ) に示すように位置 J点でソレノイドバルブ 1 3が完全に復帰して、プランジャ室 1 1 c と油溜部 1 6 a との間を完全に開いていた。しかし、本発明では、再度駆動電流 I 2 を流すことにより、図 2 ( c ) に示すようにソレノィドバルブ 1 3 は、途中の H点で再度閉鎖方向に移動し、プランジャ室 1 i c と油溜部 1 6 a とのスキマを小さくする。これにより、図 2 ( d ) に示すように、プランジャ室 1 1 cの圧力は僅かに上昇し、若干の圧力が残る。この若干の圧力により、図 2 ( e ) に示すように、ロッカアーム 6 に掛かる荷重も最大荷重から急激にゼロになることはなくなる。従って、ロッカアーム 6 は、図 1 の 2点鎖線に示すような反対側への湾曲を、生じることがなくなる。また、若干の圧力が残ることにより、カムフォロワ 2、ローラ 3、カム 4、及びプッシュロッド 5の駆動系の構成部品を絶えず当接させて駆動させるとともに、駆動系がカムから離れる、いわゆるジャンプ現象がなくなる。したがって、駆動系がカム 4面を叩く衝撃力が発生しなくなり、かつ、この衝撃に伴う騒音（約 2 d Bから 3 d B程度）を低減できる。しかも、駆動系の耐久性を著しく向上させることができる。

次に、上記構成における制御について説明する。図 3 において、ステップ 1 では、ァクセルぺ夕ル 2 2 の操作量 A c cがァクセルべタル 2 2 の位置センサ 2 2 aにより検出され、その信号が制御部 2 0に読み込まれている。ステップ 2では、ェンジンの回転速度 N eが速度センサ 2 1 により検出され、その信号が制御部 2 0 に読み込まれている。

ステップ 3 において、制御部 2 0 には予め、マップ図（ 1 0 ) が記憶されている。マップ図（ 1 0 ) は、横軸にエンジンの回転速度 N eを、縦軸に燃料の噴射量をとる燃料噴射量制御特性図である。尚、本マップ図（ 1 0 ) では、縦軸、即ち燃料噴射量を、第 1 ソレノイド 1 4 に流す駆動電流 I 1 の時間 A V 1 としている。制御部 2 0 は、マップ図（ 1 0 ) と、ステップ 1及びステップ 2で読み込まれたェンジンの回転速度 N e及びァクセルベタル 2 の操作量 A c c とにより、第 1 ソレノィド 1 4 に流している駆動電流 I I の時間 A V 1 を求める。ステップ 4 では、第 1 ソレノイド 1 4 に流す駆動電流 I i の時間 A V 1 を決定する。ステップ 5 において、制御部 1 0 には予め、マップ図（ 2 0 ) が記憶されている。マップ図（ 2 0 ) は、横軸にエンジンの回転速度 N eを、縦軸に燃料の噴射時期 T 1 をとり、駆動電流の時間 A V 1 をパラメータとしている。制御部 2 0 は、マップ図（ 2 0 ) と決定した駆動電流の時間 A V 1 とから、燃料の噴射時期 T 1 を求める。ステップ 6では、燃料の噴射時期 T 1 を決定する。

ステップ 7 において、制御部 2 0 には予め、マップ図（ 3 0 ) が記憶されている。マップ図（ 3 0 ) は、横軸にェンジンの回転速度 N eを、縦軸に第 1 ソレノイド 1 4 に再度駆動電流 I 2 を流す時間（期間） A V 2をとり、駆動電流 I 1 の時間 A V 1 をパラメータとしている。制御部 2 0 は、マップ図（ 2 0 ) と決定した駆動電流 I I の時間 A V 1 とから、第 1 ソレノィド 1 4 に流している再度駆動電流 1 2 の時間 A V 2を求める。ステップ 8では、第 1 ソレノィド 1 4 に流す再度駆動電流 I 2 の時間 A V 2を決定する。

ステップ 9 において、制御部 1 0 には予め、マップ図（ 4 0 ) が記憶されている。マップ図（ 4 0 ) は、横軸にェンジンの回転速度 N eを、縦軸に再度駆動電流 I 2 を流し始める時間 T 2をとり、駆動電流 I 1 の時間 A V 1 をパラメータとしている。制御部 2 0 は、マップ図（ 4 0 ) と決定した時間 A V 1 とに基づいて、燃料の主噴射時間後、即ち、駆動電流 I 1 を流した時間 A V 1後から、再度駆動電流 I 2 を流し始めるまでの時間（所定時間） T 2を求める。ステップ 1 0では、時間 T 2 を決定する。

制御部 2 0 は上記により求めた結果に基づいて、図 4のように指令を出力している。即ち、制御部 2 0 は、カム 4の角度センサ 2 3からの信号 S 1 を受けた後、燃料の噴射時期 T 1 の開始位置 S 2 になったら、駆動電流 I 1 を時間 A V 1 のあいだ流す指令を出力する。これにより第 1 ソレノイド 1 4が作動して、ソレノィドバルブ 1 3の円錐形状 1 3 a と油溜部 1 6 aの円錐形状のシ一卜面 1 6 b とを緊密に当接させて、プランジャ室 1 1 c と油溜部 1 6 a との間を完全に遮断し、主噴射を行う。また、制御部 2 0 は、時間 A V 1 が経過した位置 S 3から、ソレノィドバルブ 1 3が途中で再度閉鎖方向に移動して、プランジャ室 1 1 c と油溜部 1 6 a との間のスキマを小さくする再度駆動電流 I 2 を流し始めるまでの、時間 T 2を計測する。制御部 2 0 は、時間 T 2が経過した位置 S 4 になったら、再度駆動電流 I 2 を時間 A V 2の間、流すように指令を出力する。

これにより、プランジャ室 1 1 cの圧力は僅かに上昇し、若干の圧力が残る。なお、上記において、再度駆動電流 I 2 あるいは時間 A V 2のいずれかは一定値にしても良い。このとき、再度駆動電流 I 2 及び再度駆動電流 1 2 を流す時間 T 2 は、ェンジン回転速度及びァクセルペタル 2 2の操作量が大きいときには、大きくしている。産業上の利用可能性

本発明は、ュニッ卜インジェク夕の噴射圧力が高圧噴射化されても、駆動力伝達部品がカムから離れることがなく、衝撃力及び騒音が少ないカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジェク夕の制御装置及びその制御方法として有用である。

Claims

請求の範囲

1 . 往復動ポンプの機能を有するカム（4) 駆動式プランジャ（11)と、前記プランジャ（11)の一端部側に形成されるブランジャ室（11c) から吐出行程中に燃料を排出し、吸入行程中に前記プランジャ室（lie) に燃料を吸い込む構造と、前記ブランジャ室（11c) の下方に配設される燃料噴射弁とを備えるカム駆動式の電子制御ュニットインジヱク夕の制御装置において、

低圧燃料源通路（19a) 及びドレン通路（19b) に連通する油溜部（16a) と、前記油溜部（16a) と前記プランジャ室（11c) とを相互に連通する供給兼圧力通路（18)と、

前記供給兼圧力通路（18)を開閉する弁（13)と、

吐出行程中に、前記弁（13)を移動させ、前記供給兼圧力通路（18)を閉として、前記ブランジャ室（11c) の圧力を上昇させる第 1 ソレノィド（14)と、

前記弁（13)を押圧して、前記供給兼圧力通路（18)を開とするスプリング（15)又は第 2 ソレノイドと、

前記吐出行程中であつて主噴射終了直後の所定時間（T2)後に、前記吐出行程中の弁（13)移動での電流より小さな電流を前記第 1 ソレノィド（14)に所定期間（AV2 ) 流して、前記供給兼圧力通路（18)の閉鎖方向に前記弁（13)を移動させ、前記閉鎖方向への移動により、前記プランジャ室（11c) の圧力を上昇させる指令を出力する制御手段（20)とを備えることを特徴とするカム駆動式の電子制御ュニットィンジュク夕の制御装置。

2. 請求の範囲 1記載のカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジェクタの制御装置において、

ェンジンの回転速度を検出する速度センサ（21)と、

前記ェンジンのアクセル手段（22)の操作量を検出する位置センサ（22a) と、前記カム（4) の回動角度を検出する角度センサ（23)とを備え、前記制御手段（20)は、前記回転速度センサ（21)、前記位置センサ（22a) 及び前記角度センサ（23)からの信号を受けて、前記主噴射終了直後の所定時間（T2)及び前記小さな電流を流す所定期間（AV2) を求め、前記求めた値を前記第 1 ソレノィド（14)に出力することを特徴とするカム駆動式の電子制御ュニットインジヱクタの制御装置。

3. カム（4) からの駆動力を、少なくともプッシュロッド（5) 及びロッカアーム (6) を含む駆動力伝達部品を介してュニッ卜インジェクタ（10)のブランジャ（1 に伝達し、前記ブランジャ（11)により燃料を噴射するカム駆動式の電子制御ュニットインジヱクタの制御方法において、

主噴射終了直後の所定時間（T2)後に、所定期間（AV2) だけ前記プランジャ（11) のプランジャ室（11c) に圧力を生じさせて、前記各駆動力伝達部品が離間しないように押圧することを特徴とするカム駆動式の電子制御ュニッ卜インジ二クタの制御方法。

4. 請求の範囲 3記載のカ厶駆動式の電子制御ュニットインジクタの制御方法において、

前記所定時間（T2)及び前記所定期間（AV2) は、エンジンの回転速度及び前記ェンジンにかかる負荷に応じて算出されることを特徴とするカム駆動式の電子制御ュニットインジヱク夕の制御方法。