明 細 書
配糖体含有末梢血幹細胞増加剤 発明の背景
発明の技術分野
本発明は、 固型癌や白血病な どの癌の治療あ るいは再生不良 性貧血な どの血液系疾患の治療に有用な、 末梢血幹細胞増加剤 および末梢血幹細胞増加用医薬組成物に関する。
関連技術の開示
従来、 こ の種疾患の治療には、 骨髄移植 (他家および自家) および末梢血幹細胞移植療法が知 られてい る。 骨髄移植は、 強 力な化学/放射線療法に よ り癌細胞および骨髄細胞を殺 した後 用意 した骨髄細胞を移植する ものであ る。 他家骨髄移植にあ つ ては こ の骨髄細胞と して供与者の骨髄から採取 した正常血幹細 胞を用いるが、 移植片対宿主病反応を起こ す可能性が高い。 患 者自身の骨髄か ら予め採取した細胞を用い る 自家骨髄移植では この問題はないが、 骨髄に癌細胞が浸潤 している場合な どには、 癌細胞を含まない骨髄を必要量採取する には困難を伴う 。 さ ら に骨髄採取の際には全身麻酔を要するので、 相当の危険がある。
一方、 骨髄破壊的措置の後に末梢血幹細胞を患者 に移植す る 末梢血幹細胞移植療法 [ L e e ら , H e m a t o l o g y / O n c o l o g y C l i n i c s o f N o r t h A m e r i c a , 9 , 1 - 2 2 ( 1 9 9 5 ) ] は、 よ り 簡便か つ安全であ る と さ れてい る 。 本法は造血幹細胞が骨髄に比べ く 少量なが ら 末梢血中 に も 存在す る 旨の知見、 並びに骨髄破壊 的措置後に 一過性な が ら こ れが顕著に増加す る 旨の知見に基づ いてお り 、 全身麻酔の必要はない。 それで も 造血幹細胞の存在 は少ない ので、 一般に多数回の細胞採取を要す る 。
末梢血中 の造血幹細胞数を増 して こ の問題に対処する た め、 例え ば顆粒球コ ロ ニー刺激因子 ( G— C S F ) と幹細胞因子 ( S C F ) と の併用 [ M c N i e s e ら , S t e m C e l l , 1 1 ( s u p p 1 . 2 ) , 3 6 ( 1 9 9 3 ) ; Y a nら , B 1 o o d , 8 4 , 7 9 5 ( 1 9 9 4 ) ] や、 I L — l と G— C S
F と の併用 [特開平 8 — 1 2 7 5 3 9号 ] な どの試みがあ る 生体内 には、 種々 の糖がセ ラ ミ ド と 5結合 し た形の /?ー ガ ラ ク ト シ ルセ ラ ミ ド や /?ー グル コ シ ルセ ラ ミ ド が存在 し て レヽ る
[ S v e n n e r h o l mら , B i o c h i m . B i o p h y s . A c t a , 2 8 0 , 6 2 6 - 6 3 6 ( 1 9 7 2 ) , K a r
l s s o n ら , B i o c h i m . B i o p h y.s . A c a , 3 1 6 , 3 1 7 - 3 3 5 ( 1 9 7 3 ) 〕 。 一方、 ひー ガラ ク ト シルセ ラ ミ ド や ひー グルコ シルセ ラ ミ ド が顕著な免疫賦活作用 お よび抗腫瘺作用 を 有 し [ M o r i t a ら , J . M e d . C h e m . , 3 8 , 2 1 7 6 - 2 1 8 7 ( 1 9 9 5 ) 、 W 0 9 3 / 0 5 0 5 5 、 W O 9 4 / 0 9 0 2 0 お よび W 0 9 4 / 2 4 1 4 2 ] 、 それ ら は ^一 ガラ ク ト シルセ ラ ミ ド や /?ー グル コ シルセ ラ ミ ド の場合よ り も は る かに強力で あ る こ と [ M o t o k i ら ,
B i o l . P h a r m . B u l l 1 8 , 1 4 8 7 - 1 4 9
1 ( 1 9 9 5 ) ] も 知 ら れて い る 。 さ ら に ひ 一 グ リ コ シルセ ラ ド構造を有す る化合物 を生体内 に投与 し た と き 、 放射線防護 作用 [ M o t o k i ら , B i o o r g . M e d . C h e m
L e t t . , 5 , 2 4 1 3 ( 1 9 9 5 ) ] 、 お よ び血小板数 白 血球数お よび骨髄細胞の増加作用 [ M o t o k i ら , B i o
1 . P h a r m . B u l l 9 , 9 5 2 - 9 5 5 ( 1 9 9
6 ) お よび W 0 9 4 / 0 2 1 6 8 ] を有す る こ と が知 ら れて い る 。 しか し、 ひ 一 グ リ コ シルセ ラ ミ ド構造を有す る化合物の生 体内投与が、 末梢血中の造血前駆細胞に与え る 影響は知 ら れて い ない 。 も ち ろ ん、 かか る化合物 と G — C S F と の併用 が、 末
梢血幹細胞増加剤 と して有効で あ る 旨の報告はない 本発明者 ら は、 特定構造の配糖体化合物 と G — C S F と の併 用 が末梢血中の造血前駆細胞を著増 さ せ得 る こ と 、 お よび、 放 射線全身照射に よ り 骨髄破壊措置 を と つ た レ シ ピエ ン ト マ ウ ス に、 そ の增加剤 を投与 し た ド ナ一マ ウ ス か ら の末梢血を移入 し た と き に、 生存期間が顕著に延長さ れ る こ と 、 な ら びに、 移入 さ れた造血前駆細胞が レ シ ピエ ン ト マ ウス体内で生着 し増殖す る こ と を見出 だ し、 本発明に到達 し た 。 本発明の増加剤は、 後 述の よ う に 安全性に も 優れてい る 。
発明の概要
本発明は、 次式 ( A ) :
[式中、 R ュ は H ま たは 0 Hであ り ;
X は ? 〜 2 5 の整数であ り ;
R 2 は下記 ( a ) 〜 ( e ) のい ずれかで定義 さ れ る 置換基で
で Yは 5 ~ 1 7 の整数であ り
( a ) — C H 2 ( C H ? ) C H
( b ) — C H ( O H ) ( C H 9 ) C H
( c ) 一 C H ( O H ) ( C H 2 ) Y C H ( C H , )
( d ) - C H = C H ( C H 2 ) Y C H
( e ) 一 C H ( O H ) ( C H 2 )Y C H ( C H , ) C H 9 C H
R 3 お よび R 4のいずれか一方は Hであ り 、 他方は H、 0 H
であ り ;
R 5および R 6のいずれか一方は Hであ り 、 他方は 0 H
R 7 お よ び R 8 のい ずれか一方は Hで あ り 、 他方は 0 H
R q は H、 C H C H 2 〇 H ま たは
で示 さ れる 配糖体化合物 ま たはそ の塩の少な く と も 1 種 を有効 成分 と す る 、 G — C S F に よ る末梢血幹細胞移植療法におけ る 末梢血幹細胞増加剤 を提供す る 。
本発明は ま た、 G — C S F と、 式 Aで定義さ れた 配糖体化合
物 ま た はそ の塩の少な く と も 1 種 と、 医薬上許容 し得 る 担体 と を含む、 末梢血幹細胞増加用 医薬組成物を も 提供す る 。
本発明は さ ら に、 G— C S F と、 式 Aで定義さ れた配糖体化 合物 ま たはそ の塩の少な く と も 1 種 と が含 ま れた、 末梢血幹細 胞増加用 医薬キ ッ ト を も 提供す る 。
本発明は ま た、 G — C S F と 式 Aで定義 さ れた配糖体化合物 ま たは そ の塩の少な く と も 1 種 と を併用 して、 末梢血幹細胞増 加 を 必要 と す る ヒ ト 又は他の動物を治療す る 方法 を提供す る 。
本発明は さ ら に、 末梢血幹細胞増加作用 を有す る 医薬品の製 造への、 少な く と も 1 種の式 Aで定義 さ れた配糖体化合物 ま た はそ の塩の使用 を提供す る 。
図面の簡単な説明
図 1 は、 K R N 7000 と G — C S F が投与 さ れた ド ナ一 C 57 B L /6 マ ウ ス ( メ ス ) 末梢血を放射線全身照射さ れた レ シ ピ ェ ン ト C 57B L /6 マ ウ ス (メ ス ) に移入 した と き の、 レ シ ピ ェ ン ト マ ウ ス の生存期間の延長効果を示す。
図 2 は、 K R N 7000 と G — C S F が投与 さ れた ド ナ一 B A L B / c マ ウ ス ( メ ス) 末梢血を放射線全身照射さ れた レ シ ピ ェ ン ト B A L B / c マ ウ ス ( メ ス ) に移入 し た と き の、 レ シ ピ
ェ ン ト マ ウ ス の生存期間の延長効果を 示す
図 3 は、 K R N 7000 と G — C S F が投与 さ れた ド ナ 一 B A
L B / c マ ウ ス (ォ ス ) 末梢血 を放射線全身照射さ れた レ シ ピ ェ ン ト B A L B / c マ ウ ス ( メ ス ) に移入 し た と き の レ シ ピェ ン ト マ ウ ス の生存期間の延長効果を 示す。
図 4 は、 ド ナ一マ ウ ス末梢血 を レ シ ピエ ン ト マ ウ ス に移入 し た と き の造血前駆細胞の生着増殖を示す電気泳動図であ る
発明の詳細な説明
本発明に従えば、 次式 ( A )
[式中、 R iは H ま たは 〇 Hで あ り
Xは ? 〜 2 5 の整数で あ り ;
R 2 は下記 ( a ) 〜 ( e ) のい ずれかで定義 さ れ る 置換基で こ こ で Yは 5 〜 1 7 の整数であ り ;
( a ) — C H 2 ( C H 2 ) C H
( b ) — C H ( O H ) ( C H 2 ) C H
( c ) 一 C H ( O H ) ( C H 2 ) Y C H ( C H 3 )
( d ) C H 二 C H ( C H 2 ) Y C H
( e ) 一 C H ( O H ) ( C H 2 )Y C H ( C H 3 ) C H 2 C H
R 3お よび R 4 の レ、 ずれか一方は Hであ り 、 他方は H、 O H
N H N H C O C H または
R ¾および R e の いずれか一方は Hであ り 、 他方は 0 H
であ り ;
R
7 お よび R
8 のい ずれか一方は H であ り 、 他方は 0 H
R q は H 、 C H C H 2 0 H ま たは
で示 さ れる 配糖体化合物 ま たはその塩の少な く と も 1 種 を有効 成分 と す る 、 G — C S F に よ る末梢血幹細胞移植療法におけ る 末梢血幹細胞増加剤が提供される
本発明の好 ま し い態様 と して、 次式 ( B ) :
[式中、 R Xお よび R 2 は式 ( A ) の場合 と 同義で あ り
R R g は下記 i ) ~ v ) のい ずれかの 場合に 該 当 す る よ う に選ばれた置換基で あ り ;
) [ガラ ク ト 一ス 系 ]
R R s お よび R 8 はい ずれも Hであ っ て
R 4 は H、 〇 H、 N H 2 、 N H C O C H 3 ま たは
で あ り 、
R 7 は 0 Hで あ り
R qは H、 C H C H 2 〇 H ま たは
で あ る 、
i i ) [グル コ ース 系 ]
R R 6 お よび R 7 はいずれも Hであ っ て
R R 5 お よび R 9 はそ れぞれ i ) におけ る 定義 と 同一で あ 、
111 ) [ マ ン ノ ース 系 ]
R R 6 お よび R 7 はい ずれも Hで あ っ て
R 5 お よび R 9 はそれそれ i ) におけ る定義 と 同一で あ り
R 3 は H、 〇 H N H N H C O C H 3 ま たは
で あ り 、
R 8 は 〇 H ま たは
T
14
i v) [ア ル ト ロ ース 系 ]
R R 5 お よび R 7 はい ずれも Hであ っ て
R R 6 お よび R 8 はいずれも 0 Hで あ っ て
R 9 は H、 C H 3 ま たは C H 2 0 Hであ る 、 ま たは
V ) [ァ ロ ース 系 ]
R R 5 お よび R 7 はい ずれも Hで あ っ て
R R 6 お よび R 8 はい ずれも 〇 Hで あ っ て
R g は H、 C H 3 ま たは C H 2 〇 Hであ る ]
で示さ れる 配糖体化合物 ま たはそ の塩の少な く と も 1 種を有効 成分 と す る 、 G — C S F に よ る末梢血幹細胞移植療法におけ る 末梢血幹細胞増加剤が提供さ れる
式 A ま た は Bで定義さ れた配糖体化合物は糖部分 と ァ グ リ コ ン 部分か ら 成 り 、 そ のあ る も のは ひー セ レ ブ 口 シ ド 、 ひ 一 グ リ
コ シルセ ラ ミ ド、 ひー グル コ シルセ ラ ミ ド、 ひ 一 グル コ セ レ ブ 口 シ ド 、 ひ 一 ガラ ク ト セ レ ブロ シ ド ま たは ひ 一 ガラ ク ト シルセ ラ ミ ド と も 称さ れる 。 こ れ ら の化合物は、 ァ ノ メ リ ッ ク 配置が ひであ る 旨 を特徴 と して い る 。 前記配糖体化合物の糖部分において 、 R 3 、 R 6 お よ び R 8 は いずれも Hで あ っ て、 R 4 、 R 5 お よび R 7 はい ずれも 0 Hで あ つ て 、 かつ R 9 は C H 2 O Hで あ る も の、 すな わ ち糖部分が ひ 一 ガラ ク ト ビ ラ ノ シルで あ る も のが好 ま し レ、。 前記配糖体化合物のァ グ リ コ ン部分 におい て、 R 2 は置換基 ( b ) 、 ( c ) ま たは ( e ) で あ る も のが好 ま し い 。 R i は H で あ り ( ケ ラ シ ン型であ る こ と を意味す る ) 、 かつ R 2 は置換 基 ( b ) で あ る も のが、 さ ら に好 ま し い。 Xは 2 1 〜 2 5 で あ り 、 かつ Yは 1 1 〜 1 5 で あ る も のが好ま し レ、。 前記配糖体化合物の う ち の好ま しい化合物の例は、 以下に列 挙す る とお り であ る 。
1 ) (2S,3R)-l-( a -D-ガ ラ ク ト ピラ ノ シルォ キ シ ) -2- [ ( R ) - 2 - ヒ ド ロ キシテ ト ラ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ ]- 3 -ォク 夕 デカ ノ 一ル A
2) (2S,3R)-l-( a -D-ガ ラ ク ト ピ ラ ノ シルォ キ シ ) -2-テ ト ラ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3- ォ ク タ デカ ノ 一ル A
^
3) (2S,3R)-l-( a -D-ガ ラ ク ト ピ ラ ノ シルォ キ シ ) -2-テ ト ラ デカ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3- ォ ク 夕 デカ ノ 一ル A
4) (2S, 3R)-卜( ひ- D-グル コ ビ ラ ノ シルォキ シ ) -2-テ ト ラ デカ ノ ィ ルア ミ ノ - 3 -ォ ク タ デカ ノ 一ル C
5 ) (2S,3R)_1- (6 ' -デォキ シ -ひ -D- ガラ ク ト ビ ラ ノ シルォキ シ )-2-テ ト ラ デカ ノ ィ ルァ ミ ノ -3-ォ ク 夕 デ力 ノ ール C
6) (2S,3R)_1- ( ?- L -ァ ラ ピ ノ ビ ラ ノ シルォ キ シ ) - 2 -テ ト ラ デ カ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3 -ォ ク 夕 デカ ノ ール C
7) (2S,3S)- 1- ( ひ- D -ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シルォ キ シ ) - 2 -テ ト ラ デ カ ノ ィ ルァ ミ ノ -3 -へキサデカ ノ 一ル A
8) (2 R ,3R)_1- ( ひ- D -ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シル ォ キ シ )-2-テ ト ラ デカ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3 -へキサデカ ノ 一ル A
9 ) (2 R , 3S)- 1- ( ひ- D-ガ ラ ク ト ピ ラ ノ シル ォ キ シ )-2-テ ト ラ デカ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3 -へキサデカ ノ 一ル A
10) (2S,3S,4R)- 1- ( ひ- D-ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シルォキ シ )-2-[(R)- 2- ヒ ド ロ キ シ テ ト ラ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ ] -3,4-ォ ク タ デカ ン ジ オール A
11) (2S,3S,4R)-l-( a -D- ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ル ォ キ シ ) -2- [(R)- 2- ヒ ド ロ キ シテ ト ラ コ サ ノ ィ ルア ミ ノ ]- 3, 4 -ゥ ンデカ ン
ジオール A
12) (2S,3S,4R)-l-( a -D- ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ル ォ キ シ ) -2 - [ (R)-2- ヒ ド ロ キ シへキサコ サ ノ ィ ルア ミ ノ ]_3,4-ィ コ サ ン ジ オール A
13) (2S,3S,4R)-l-( a -D- ガ ラ ク ト ピ ラ ノ シ ル ォ キ シ )- 2- [(S)-2- ヒ ド ロ キ シテ ト ラ コ サ ノ ィ ルア ミ ノ ]- 3,4-ヘプ夕 デカ ン ジオール A
14) (2S,3S,4R)-l-( -D- ガラ ク ト ピ ラ ノ シルォ キ シ )- 2 -へキ サコ サ ノ ィ ルア ミ ノ -3,4-ォ ク タ デカ ン ジオール 製造例
15) (2S,3S,4R)- 1- ( ひ- D-ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ルォ キ シ )_2-ォ ク 夕 コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3, 4-ヘプ夕 デカ ン ジオール B
16) (2S,3S,4R)_1- ( ひ- D-ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ルォ キ シ ) -2-テ ト ラ コ サ ノ ィ ルア ミ ノ - 3,4-ォ ク 夕 デカ ン ジオール A
17) (2S,3S,4R)- 1- ( ひ- D-ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ルォ キ シ )-2-テ ト ラ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3, 4-ゥ ンデカ ン ジオール A
18) (2S,3S,4R)- 1- ( ひ- D-グル コ ビ ラ ノ シ ル ォ キ シ )-2-へ キ サ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ - 3,4-ォ ク 夕 デカ ン ジオール C
19) 0- D-ガ ラ ク ト フ ラ ノ シル -( 1→3)- 0-ひ- D-ガラ ク ト ビ ラ ノ シ ル -(1→1) -(2S,3S,4R)-2-ァ ミ ノ - N-[(R)- 2 -ヒ ド 口 キ シ テ
ト ラ コ サ ノ ィ ル ] -1, 3, 4 -ォ ク タ デカ ン ト リ オ一ル D
20) 0_ひ - D-ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シル -( 1→6)-0—ひ— D -グル コ ビ ラ ノ シ ル -(1→ 1)- (2S,3S,4R)- 2-ァ ミ ノ - N-へ キ サ コ サ ノ ィ ル -
1,3,4-ォ ク タ デカ ン ト リ オール D
21 ) 0- a -D- ガラ ク ト ビ ラ ノ シル -( 1 →6)- 0-ひ -D-ガラ ク ト ピ ラ ノ シ ル -( 1→1 )-(2S,3S,4R)- 2-ァ ミ ノ -N-へ キサ コ サ ノ ィ ル -
1, 3, 4-ォ ク タ デカ ン ト リ オ一ル D
22) 0- a - D-グル コ ビ ラ ノ シ ル -( 1→4)-0-ひ - D-グル コ ピ ラ ノ シ ル -( 1→1 )- (2S,3S,4R)-2-ァ ミ ノ -N-へキ サ コ サ ノ ィ ル - 1,3, 4- ォ ク タ デカ ン ト リ オール D
23) 0-(N -ァセ チ ル - 2- ァ ミ ノ - 2- デォ キ シ - α -D-ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シル )-( 1→3)-0- [ひ - D-グルコ ビ ラ ノ シル -( 1→2) ]- 0-ひ - D- ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ル -(1→1 )- (2S,3S,4R)- 2-ァ ミ ノ -N- [(R)- 2- ヒ ド ロ キシへキサコ サノ ィ ル - 1,3,4-ォ ク 夕 デカ ン ト リ オ一ル
D
24) 0- (N-ァセ チル - 2- ァ ミ ノ - 2-デォ キシ -ひ- D-ガラ ク ト ピラ ノ シル ) -(1~>3)- 0- [ひ - D-グルコ ビ ラ ノ シル -( 1→2) ]- 0-ひ - D-ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シル -( 1→1)- (2S,3S,4R)- 2-ァ ミ ノ -N- [(R)-2 -ヒ ド ロ キ シテ ト ラ コ サ ノ ィ ル -1,3, 4-へキサデカ ン ジオール D
25) (23,33,410_1_(ひ-0-ガラ ク ト ピ ラ ノ シ ル ォ キ シ ) - 2- [ ( R ) - 2 -ヒ ド ロ キ シ ト リ コ サノ ィ ルァ ミ ノ ] -16 -メ チル -3, 4-ヘプ夕 デ カ ン ジオール A
26 ) ( 2 S , 3 S , 4 R ) - 1 ( ひ - D - ガ ラ ク ト ピ ラ ノ シ ル ォ キ シ ) - 2_[(S)_2 -ヒ ド 口 キ シ テ ト ラ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ ]- 16 -メ チル
- 3,4-へプタ デカ ン ジオール A
27) (2S,3S,4R)- 1- ( ひ- D -ガラ ク ト ビ ラ ノ シ ルォキ シ ) -16 -メ チ ル -2-テ ト ラ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ ]-3,4-へプ夕 デカ ン ジオール A
28) 0- 5 -D- ガラ ク ト フ ラ ノ シル -( 1 →3)_0- a - D-ガラ ク ト ビ ラ ノ シ ル _( 1→1 )- (2S,3S,4R)- 2-ァ ミ ノ - N- [(R)- 2 -ヒ ド 口 キ シ テ ト ラ コ サ ノ ィ ル ] -17-メ チル -1,3, 4-ォ ク 夕 デカ ン ト リ オ一ル
D
29) 0- ? - D-ガラ ク ト フ ラ ノ シル -( 1→3)-0-ひ - D-ガラ ク ト ビ ラ ノ シ ル -(1→1)- (2S,3S,4R)-2-ァ ミ ノ -N-[(R)- 2 -ヒ ド 口 キ シ テ ト ラ コ サ ノ ィ ル ] -15 -メ チル - 1,3,4-へキサデ力 ン ジオール D
30) 0- (N-ァセ チル -2- ァ ミ ノ - 2-デォ キシ -ひ- D -ガラ ク ト ビラ ノ シル )-( 1→3)- 0- [ひ - D-グルコ ビ ラ ノ シル -( 1 →2)]- 0-ひ - D - ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ル -(1→1 )- (2S,3S,4R)- 2-ァ ミ ノ - N- [(R)-2_ ヒ ド ロ キ シ へキサ コ サ ノ ィ ル - 16 -メ チル - 1,3,4-ォ ク 夕 デカ ン
ト リ オール D
31 ) 0-(N-ァセ チル -2- ァ ミ ノ - 2-デォ キシ -ひ- D-ガ ラ タ ト ビラ ノ シル ) -(1→3)— 0— [ひ D—グルコ ビラ ノ シル—( 1→2)]— 0—ひ— D—ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シル - ( 1→1 )-(2S,3S,4R)- 2-ァ ミ ノ - N- [(R)-2 -ヒ ド ロ キ シ テ ト ラ コ サ ノ ィ ル - 16 -メ チ ル - 1,3,4-へ ブ夕 デカ ン ト リ オ一ル D
32) (2S,3S,4E)-l-( α-D- ガラ ク ト ピ ラ ノ シルォ キ シ )- 2 -ォ ク 夕 デカ ノ ィ ルァ ミ ノ - 4-ォ ク タ デセ ン - 3- オール A
33) (2S,3S,4E)-1- ( ひ- D- ガラ ク ト ビ ラ ノ シルォ キ シ ) -2 -テ ト ラ デカ ノ ィ ルァ ミ ノ - 4- ォ ク 夕 デセ ン - 3 - オール A
34) (2S,3S,4R)-1- ( ひ- D-ガラ ク ト ビ ラ ノ シルォ キ シ )-2-[(R)- 2 -ヒ ド ロ キ シペン 夕 コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ ]- 16- メ チ ル - 3,4 -ォ ク タ デカ ン ジオール A こ こ で 1 ) 〜 9 ) は R 2 が置換基 ( a ) で あ る例で あ り 、 以 下、 1 0 ) 〜 2 4 ) が ( ヒ ) 、 2 5 ) 〜 3 1 ) が ( 〇 ) 、 3 2 ) お よび 3 3 ) が ( d ) 、 3 4 ) が ( e ) に それそれ相当 す る 。 各化合物名 の後に記載さ れてい る アル フ ァ べ ッ ト は、 そ の合成 法が記載さ れて い る 文献を示 し、 A は W O 9 3 / 0 5 0 5 5 、 B は W O 9 4 / 0 2 1 6 8 、 C は W〇 9 4 / 0 9 0 2 0 、 D は
,
W 0 9 4 / 2 4 1 4 2 を それそれ参照すべ き 旨 を意味す る 。 前 記配糖体化合物の う ち、 ィ匕合物 1 4 ) 、 即 ち、 ( 2 S , 3 S , 4 R ) - 1 - ( ひ一 D — ガラ ク ト ビ ラ ノ シルォ キ シ) 一 2 —へ キサコ サ ノ ィ ルア ミ ノ ー 3 , 4 — 才 ク 夕 デカ ン ジオール (以下、 K R N 7 0 0 0 と称する ) が最 も 好 ま しい 。 こ の化合物 につい ては、 その合成法の一例 を下記の製造例な ら びに反応ス キーム に示す。
式 A ま た は Bで定義さ れた配糖体化合物は、 医薬上許容 し得 る酸 と酸付加塩を形成 し得 る場合があ る 。 酸付加塩を形成すベ き酸 と して は、 塩酸、 硫酸、 硝酸、 燐酸な どの無機酸、 あ る い は酢酸、 プロ ピオ ン酸、 マ レ イ ン酸、 ォ レ イ ン酸、 パル ミ チ ン 酸、 ク ェ ン酸、 コ ノヽ ク酸、 酒石酸、 フ マル酸、 グル タ ミ ン酸、 パ ン ト テ ン酸、 ラ ウ リ ルス ルホ ン酸、 メ タ ン ス ルホ ン酸、 フ タ ル酸な どの有機酸を あげる こ と がで き る 。
本発明の化合物は、 上記化合物 14) に つ いて 下記の製造例 な ら びに反応ス キー ム に示 し たの と 同様の方法で、 公知の原料 を用い、 必要に よ り 公知の化学技法 と組み合わせて合成可能で あ る 。
本発明は、 G — C S F と 、 式 A ま た は Bで定義さ れた配糖体
化合物 ま た はそ の塩の少な く と も 1 種 と、 医薬上許容 し得 る担 体 と を含む、 末梢血幹細胞増加用医薬組成物 を も 提供す る
本発明は ま た、 G — C S F と、 式 A ま た は Bで定義さ れた配 糖体化合物 ま たはそ の塩の少な く と も 1 種 と が含 ま れた、 末梢 血幹細胞増加用医薬キ ッ ト を も 提供す る 。
本発明に 関わ る G — C S F と しては、 下記のア ミ ノ 酸配列 を 有す る か、 あ る い は該配列の う ち 1 つ以上のア ミ ノ 酸残基が欠 失、 置換、 付加お よび/ま たは挿入さ れたア ミ ノ 酸配列 を有 し かつ G — C S F活性 を有す る ポ リ ペプチ ド を あ げる こ と がで き る 。 かかる G — C S Fの便利な取得方法は、 た と え ば、 特開昭
6 3 5 0 0 6 3 6 号や B i o c h e m . B i o p h y s
R e s . C o m m u n 1 5 9 , 1 0 3 ( 1 9 8 9 ) に記載 さ れて い る 。 さ ら に大腸菌で生産さ れ る無糖型 G — C S F だけ で な く 、 C H O細胞な どの真核細胞宿主に よ り も た ら さ れる糖 鎖の付 さ れた G — C S F を も 使用で き る 。 以下に示 さ れる ア ミ ノ 酸配列 (配列番号 1 ) を有す る ヒ ト G — C S F が特に適 して い る 。
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24 こ こ で、 ア ミ ノ 酸残基の欠失、 置換、 付加お よび /ま たは挿 入は、 例え ば、 D.F.Mark 等 , Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.81, P.5662- 5666,1984、 S.Inouy等, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vol.79: p.3438-3441 , 1982、 P C T W085/00817, 1985 年 2 月 28 日 公 閧、 R.P.Wharton 等, Nature, Vol .316 , p .601 -605 , Aug.15 , 1985 に記載さ れて い る 本願出願前の周知技術で あ る 部位特定突然変 異誘発法等に よ り 実施す る こ と がで き る 。
本発明に よ る末梢血幹細胞増加剤は、 そ の 目 的に合致す る い かな る 投与経路を と つて も よ い 。 具体的に は、 ヒ ト 以外の動物 の場合には、 腹腔内投与、 皮下投与、 静脈 ま たは動脈への血管 内投与、 注射に よ る 局所投与な どの方法が可能で あ る 。 ま た、 ヒ ト の場合には、 静脈内投与、 動脈内投与、 注射に よ る局所投 与、 腹腔 ま たは胸腔への投与、 皮下投与、 筋肉内投与、 舌下投 与、 経皮投与 ま たは直腸内投与に よ り 投与す る こ と がで き る 。
本発明薬剤は、 投与方法、 投与 目 的 に よ っ て定ま る適当な剤 型、 具体的 には、 注射剤、 懸濁剤、 乳化剤、 軟膏剤、 ク リ ーム 剤な どの形態で投与する こ と がで き る 。 こ れ ら の製剤には、 製 剤上許容さ れる担体あ る いは稀釈剤な どの添加剤、 具体的には、 溶剤、 可溶化剤、 等張化剤、 保存剤、 抗酸化剤、 賦形剤、 結合
剤、 安定剤な どを添加す る こ と がで き る 。 かか る添加剤 には、 血清アルブ ミ ンお よ びマ ン ニ ト ールや、 サ イ ト 力 イ ン類、 た と え ば、 ヒ ト I L 一 1 、 ヒ ト I L 一 3 、 ヒ ト I L 一 1 1 、 ヒ ト S C F、 ヒ ト L I F、 ヒ ト E P O、 ヒ ト G M— C S F お よ び ヒ ト M— C S F を含む。
本発明薬剤 におけ る各有効成分は、 個々 の状況に応 じて連続 的 ま た は間欠的に投与で き る 。 具体的な投与量は、 投与方法、 患者の諸条件、 た と えば、 年齢、 体重、 性別、 感受性、 投与時 間、 併用薬剤な どに よ り 変化す る 。 一般に上記配糖体化合物の 活性発現に必要な投与量は、 た と え ば静脈内投与で は、 ヒ ト 成 人に対 して 1 日 あ た り 0.01〜 1 Omg 程度で あ る が、 0.1〜 1 mg が好 ま しい 。 ま た G — C S Fの活性発現に必要な投与量は、 他 家 と 自 家移植で は異 る が、 ヒ ト に対 して 1 日 あ た り 1 〜 20〃 g/kg 程度で あ り 、 2〜 16〃g/kg を 4 〜 6 日 間連続皮下投与す る例が多 く 報告さ れて い る 。 こ の両者は任意の順序で別々 に投 与 (連続、 同時、 別途) して も よ いが、 前記配糖体化合物 と前 記 G — C S F と 医薬上許容 し得 る担体 とが含 ま れて い る末梢血 幹細胞増加用 医薬組成物 と す る こ と が好ま しい 。 中 で も 、 配糖 体化合物が G — C S F と 重量比率で 1 : 1 0 〜 1 0 : 1 含ま れ
- -
26 て い る末梢血幹細胞増加用 医薬組成物が好適で あ り 、 さ ら に、 配糖体化合物が G — C S F と 重量比率でほぼ等量含 ま れて い る も のが も っ と も 好 ま しい 。 ま た、 既存の G — C S F 製剤 を利用 す る場合に は、 医療現場で の事故や過誤を避け る た めに、 前記 配糖体化合物のバイ アル と既存の G — C S F製剤 と をセ ッ ト に し たキ ッ ト を作成す る等の工夫を す る こ と が、 も っ と も 好 ま し レヽ o
本発明は、 従 っ て 、 G — C S F と 式 A ま たは B で定義 さ れた 配糖体化合物 ま たはその塩の少な く と も 1 種 と を併用 して、 末 梢血幹細胞増加を 必要 と す る ヒ ト 又は他の動物 を治療す る 方法 も 包含する 。
本発明は ま た、 末梢血幹細胞増加作用 を有す る 医薬品の製造 への、 少な く と も 1 種の式 A ま たは B で定義さ れた配糖体化合 物 ま たはそ の塩の使用 も 包含す る 。
本発明の末梢血幹細胞増加剤は、 末梢血幹細胞採取の際に、 幹細胞を増加さ せ る 目 的で用 い る 。 末梢血幹細胞を健常人か ら 採取す る場合は、 そ の前で あれば投与の時期は任意 に選ぶこ と がで き る 。 癌な どの患者 自 身か ら採取する 場合には、 血球減少 期か ら の回復期 と す る の が好 ま しい 。 しか し、 放射線/化学療
法措置の前やその直後に用 いて も よ い。
実施例
製造例
( 2 S , 3 S , 4 R ) - 1 - ( ひ一 D — ガラ ク ト ビラ ノ シルォ キ シ) 一 2 _へキサ コ サ ノ ィ ルァ ミ ノ 一 3 , 4 — 才 ク タ デカ ン ジオール ( 「 K R N 7000」 と称す る ) の製造例 を以下の ス キー ム に基づいて説明す る 。
G1(R=H)
G2 (R=Tr) aq.HCI I CH
2CI
2
G3 G4
GS(G2からの収率 70%) G6
G7 (R=H) G9
G8 (R=Tr)
差替え用紙 (規則 26)
、(CH2)23CH3
10% HCI-MeOH
H2N OBn 、キサコサン酸 HN OBn / CH2CI2 f ?
TrO WSC-HCl / CH2C!2 ? !
" (CH2)13CH3 ΤΓθ- 八 ^(CH2)l3CH3
OBn OBn
G10 Gil
G 1 2 (G 9からの収率 7 7 %) G13
KRN7000
差替え用紙 (規則 26)
化合物 G 1 の合成
D -リ キ ソース ( 200 g, 1.33 mol ) の塩化 カ ルシ ウ ム乾燥 し た ア セ ト ン ( 3.0 L ) 溶液に硫酸 ( 0.5 mL) を加え 、 18 時間室 温で撹拌 し た 。 モ レ キュ ラ ーシ一 ブス 4A powder ( 100g) を加 え、 反応液 を 中和後、 セ ラ イ ト 濾過 し、 残渣を アセ ト ン で洗浄 し た 。 濾液 と 洗液 を あわせて減圧濃縮 し、 G1 の粗生成物 を得 た 。 収量 240g ( 95 % ) 。 こ れ以上の精製せ ずに次の工程に用 い た。 分析用試料は、 へキサ ン : ア セ ト ン ( 9: 1 ) を溶出溶媒 と して シ リ カ ゲル ク ロ マ ト グラ フ ィ ーに よ り 精製 し た。
mp 76-78°C ; FDMS m/z 191 (M+l )+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDCL ) δ 5.45 ( 1Η, d, J = 1.8 Hz), 4.83 ( 1H, dd, J = 3.7, 5.5 Hz) , 4.64 ( 1H, d, J = 6.1 Hz), 4.27-4.30 ( 1H, m), 3.90-3.99 ( 2H, m), 1.48 (3H, s), 1.32 (3H, s).
化合物 G2 の合成
Gl ( 239g、 約 1.26 mol) の塩化メ チ レ ン溶液 ( 168 ml) に、 ピ リ ジ ン ( 10 ml ) 、 塩化 ト リ チル ( 39.0g) を加え、 32°Cで 4 時間撹拌 した。 エ タ ノ ール ( 8 ml ) を滴下 し、 室温で 2 時間 撹拌 し た。 飽和塩化ア ン モニ ゥ ム水溶液、 飽和炭酸水素ナ ト リ ゥ ム水溶液、 食塩水で洗浄後、 減圧濃縮 し た。 残渣は酢酸ェチ
ルに溶解 し、 0°Cに 冷却 し て結晶化 し た 。 収量 501g ( D-リ キ ソ —ス よ り 87% ) 。
m 174 - 176 °C ; FDMS m/z 432 M+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC13 ) ά 7.21-7.49 ( 15H, m), 5.38 ( 1H, d, J = 2.4 Hz), 4.75 (1H, dd, J = 3.7, 6.1 Hz), 4.59 ( 1H, d, J = 6.1 Hz), 4.31-4.35 ( 1H, m), 3.43 ( 1H, dd, J = 4.9, 9.8 Hz ) , 3.39 ( 1H, dd, J : 6.7, 9.8 Hz), 1.29 (3H, s), 1.28 (3H, s) .
化合物 G3 の合成
ト リ デカ ン ト リ フ エニルホス ホニ ゥ ム ブロ ミ ド (962 g, 1.16 mol ; 1-ブロ モ ト リ デカ ン、 ト リ フ エ ニルホス フ ィ ン を 4.5 時 間、 140 °Cに加熱 して 調製 した ) の THF 溶液 ( 1500ml ) に、 ァ ルゴ ン雰囲気下、 n-ブチル リ チ ウ ム の 2.5M へキサ ン溶液 ( 462 mL ; 1.16 mol ) を 0 °Cで滴下 した。 滴下終了後、 15 分間撹拌 し、 G2 ( 250g, 579 mmol )の THF 溶液( 450 ml )を滴下 し た。 室温ま で、 徐々 に温度を上げつつ 18 時間撹拌 し た。 反応液を減圧濃 縮 し 、 残渣にへキ サ ン : メ タ ノ ール : 水(10: 7:3, 1000ml ) の 混液を加え 、 飽和塩化ア ン モニ ゥ ム水溶液で洗浄 し た。 水層は へキサ ン (500 ml )で抽 出 し、 すべて の有機層 を あ わせて無水硫 酸マ グネ シ ウ ムで乾燥後、 減圧濃縮 し、 G3 の粗生成物 を得た。
nr
32 こ れ以上の精製を行わずに次の工程に用い た。収量 339 g (98%) 分析用試料は、 へキサ ン : 酢酸ェチル( 9: 1 ) を溶出溶媒 と して シ リ カ ゲルク ロ マ ト グラ フ ィ 一に よ り 精製 し た。
FDMS m/z 598 M+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC13 ) (57.21-7.45 ( 15H, m), 5.48-5.59 ( 2H, m), 4.91 (0.7H, t, J = 7.3 Hz), 4.44 (0.3H, t, J = 7.3 Hz), 4.26 (0.3H, dd, J = 4.3, 7.3 Hz ) , 4.21 (0.7H, dd, J = 4.3, 6.7 Hz), 3.75 (0.7H, m), 3.69 (0.3H, m), 3.24 (0.3H, dd, J = 4.9, 9.8 Hz), 3.17 (0.7H, dd, J = 4.9, 9.8 Hz), 3.09-3.14 [1H, (3.11, dd, J = 4.9, 9.2 Hz ) , HlbE overlapped] , 1.75-2.03 ( 2H, m) , 1.49 (3H, s), 1.39 and 1.38 (3H, each s), 1.2ト 1.34 (20H, m), 0.88 (3H, t, J = 6.7 Hz) . 化合物 G4 の合成
G3 ( 338g 、 約 565minol) の塩化 メ チ レ ン溶液( 1500ml )に ピ リ ジ ン ( 500ml )を力□え、 塩化メ タ ンスルホニル(49ml , 633 mmol ) を滴下 し、 31°Cで 24 時間撹拌 し た。 エ タ ノ ール( 40m 1 )を滴下 し、 室温で 1 時間撹拌 した 。 減圧濃縮後、 残渣にへキサ ン : メ 夕 ノ ール : 水( 10: 7: 3 , 1000 ml ) の混液を加え、 分液 した。 水 層はへ キサ ン (200ml )で 3 回抽 出 し、 すべて の有機層 を あ わせ て無水硫酸マ グネ シ ウ ム で 乾燥後、 減圧濃縮 し、 G4 の粗生成
物 を得た。 こ れ以上の精製を行わずに次の工程に用 いた 。 収量 363 g (95%) 。 分析用試料は、 へキサ ン : 酢酸ェチル(9: 1 ) を 溶出溶媒 と して シ リ カ ゲル ク ロ マ ト グラ フ ィ ーに よ り 精製 した c FDMS m/z 676 M+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC13 ) 57.21-7.47 ( 15H, m), 5.41 (0.7H, ddd, J = 5.5, 9.2, 11.0 Hz), 5.32 (0.7H, bt, J = 11.0 Hz), 5.22 (0.3H, bdd, J = 9.2, 15.0 Hz), 5.02 (0.3H, dt, Jt = 7.3 Hz, Jd = 15.0 Hz), 4.8 (0.7H, ddd, J = 3.1, 5.5, 7.9 Hz), 4.73 (0.7H, dd, J = 5.5, 9.8 Hz), 4.64-4.67 (0.3H, m) , 4.61 (0.3H, dd, J = 5.5, 9.2 Hz), 4.48 (0.7H, dd, J = 5.5, 7.9 Hz), 4.22 (0.3H, dd, J = 5.5, 9.2 Hz), 3.55 (0.3H, dd, J = 2.4, 11.6 Hz), 3.45 (0.7H, dd, J = 3.2, 11.0 Hz) , 3.06-3.12 [4H, (3.12, s), (3.11, s), (3.09, dd, J = 3.1, 11.0 Hz)] , 1.66 - 1.82 ( 2H, m), 1.47 and 1.46 (3H, each s), 1.39 (3H, s), 1.13- 1.35 ( 20H, m), 0.88 (3H, t, J = 6.8 Hz). 化合物 G5 の合成
G4 ( 362g、 約 536mmol ) の塩化 メ チ レ ン溶液( 1500ml )にメ 夕 ノ ール( 350ml )を加え、 こ れに濃塩酸( 200ml )を滴下 し、 5 時間 室温で撹袢 した。 反応液に炭酸水素ナ ト リ ゥ ム を加えて 中和後、 濾過 し た。 濾液 を減圧濃縮 し、 残渣に酢酸ェチル を加え、 食塩
水で洗浄 し た。 水層 は酢酸ェチルで抽 出 し、 すべて の有機層 を あ わせて無水硫酸マ グネ シ ウ ム で乾燥後、 減圧濃縮 した。 へキ サ ン よ り 結晶化 し た 。 収量 16 lg (G2 よ り 70% ) 。
mp 66 - 67 °C ; FDMS m/z 377 (M-H2 0)+ ; 1 H-NMR( 500MHz , CDC 13 +D2 0 ) 6 5.86 (0.3H, dt, Jt = 7.3 Hz, Jd = 14.7 Hz), 5.77 (0.7H, dt, Jt = 7.3, Jd = 10.4 Hz) , 5.55 (0.3H, br.dd, J = 7.3, 14.7 Hz ) , 5.49 (0.7H, bt, J = 9.8 Hz ) , 4.91-4.97 (1H, m), 4.51 (0.7H, bt, J = 9.8 Hz), 4.11 (0.3H, bt, J = 7.3Hz), 3.94-4.03 (2H, m) , 3.67-3.73 [1H, (3.70, dd, J = 3.1, 6.7 Hz), (3.69, dd, J = 3.1, 7.3 Hz) ] , 3.20 and 3.19 (3H, each s), 2.05-2.22 ( 2H, m), 1.22- 1.43 ( 20H, m), 0.88 (3H, t, J = 6.7 Hz) .
化合物 G6 の合成
G5 ( 160 g 、 405 mmol ) の THF 容液( 780ml )に 5%ノ ラ ジ ゥ ム - 硫酸バ リ ウ ム ( 16 g )を加え、 反応容器を水素ガスで置換後、 室温にて 20 時間撹袢 し た。 反応液を セ ラ イ ト 濾過後、 ク ロ 口 ホルム : メ タ ノ ールの混液( 1: 1 ) で洗浄 し た。 濾液 と洗液を あ わせ、 減圧濃縮 し た 。 残渣は酢酸ェチルよ り 結晶化 した 。 収量 146g (91%)0
[ a ] 2 3 D + 12° (c 1, CHC13 /MeOH = 1 : 1 ) ; m 124-126°C ; FDMS m/z 397 (M+l ) + ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC1 3 / CD 3 OD = l : 1 ) δ 4.93-4.96 ( 1H, m, H2), 3.91 ( 1H, dd, J = 6.7, 12.2 Hz), 3.85 ( 1H, dd, J = 4.9, 12.2 Hz), 3.54-3.60 ( 1H, m), 3.50 ( 1H, dd, J = 1.8, 8.5 Hz), 3.19 (3H, s), 1.75-1.83 ( 1H, m), 1.53- 1.62 ( 1H, i) , 1.21-1.45 ( 24H, m), 0.89 (3H, t, J = 6.7 Hz) . 化合物 G7 の合成
G6 ( 145 g 、 365mmol ) の DMF 溶液( 1000ml ) にア ジ化ナ ト リ ウ ム (47g, 730mmol )を加え、 95°Cで 4 時間撹拌 し た 。 反応液 を濃縮 し、 残渣に酢酸ェチ ル .( 450m 1 ) を加え 、 水洗 し た 。 水 層は酢酸ェチルで再抽出 し た。 すべて の有機層 を あ わせて食塩 水で 洗浄後、 無水硫酸マ グネ シ ウ ム で 乾燥、 減圧濃縮 し 、 G7 の粗生成物 を得た 。 収量 122g(97%) 。 こ れ以上の精製 を行わ ずに次の工程に用 い た。 分析用試料は、 へキサ ン : 酢酸ェチル (9: 1 ) を溶出溶媒 と して シ リ カ ゲル ク ロ マ ト グラ フ ィ 一に よ り 精製 し た。
[ひ ] 2 3 D +16.5° (c 0.5, CHC13 /MeOH = 1 : 1 ) ; mp 92-93 °C ; FDMS m/z 344 (M+l )+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CD3 0D) 53.91 ( 1H, dd, J = 3.7, 11.6 Hz) , 3.75 ( 1H, dd, J = 7.9, 11.6 Hz),
3.49-3.61 (3H, m), 1.50-1.71 (2H, m), 1.22-1.46 (24H, i), 0.90 (3H, t, J = 6.7 Hz) .
化合物 G8 の合成
G7 ( 121g、 約 352mmol ) の塩化 メ チ レ ン 溶液( 750ml )に ピ リ ジ ン ( 250ml )、 塩化 ト リ チ ル (124g, 445mmol ) を加 え 、 室温で 16 時間撹拌 した 。 エタ ノ ール( 30m 1 ) を滴下 し、 室温で 30 分 間撹拌 した後、 飽和炭酸水素ナ ト リ ウ ム水溶液、 飽和塩化ア ン モニ ゥ ム水溶液、 食塩水で洗浄後、 無水硫酸マ グネ シ ウ ムで乾 燥、 減圧濃縮 した 。 残渣は、 へキサ ン : 酢酸ェチル( 10: 1 )を溶 出溶媒 と して シ リ カ ゲル ク ロ マ ト グラ フ ィ 一に よ り 精製 した。 収量 34.4g(G6 よ り 52%)。
[ひ ] 2 4 D + 11.9° (c 0.9, CHC13 ), FDMS m/z 585M+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC13 +D 2 0 ) 6 7.24-7.61 ( 15H, m), 3.62-3.66 ( 2H, m), 3.51-3.57 (2H, m) , 3.42 ( 1H, dd, J = 6.0, 10.4 Hz), 1.23- 1.56 ( 26H, m), 0.88 (3H, t, J = 6.7 Hz).
化合物 G9 の合成
G8 (33.5 g, 57.3 mmol )の DMF 溶液( 300ml )に 60%水素化ナ ト リ ウ ム (5.5g 、 NaH と して約 138mmol ) を加え、 室温で 40 分間撹拌 し た。 反応液を 0°Cに冷却 し、 塩化べ ン ジル( 15ml , 120
mmol ) を滴下 し た。 室温まで徐々 に温度 を あ げな が ら 18 時間 撹拌 し た。 反応液に氷水( 100 m 1 )を加えて反応を停止 し た後、 酢酸ェチル を用いて抽出 し た。 抽出液は食塩水で 3 回洗浄 し、 すべて の有機層 を あ わせて無水硫酸マ グネ シ ウ ムで乾燥後、 減 圧濃縮 し、 G9 の粗生成物 を 得 た。 こ れ以上 の精製 を行わ ず に 次の 工程に用 い た 。 収量 42.2 g (96%)。 分析用 試料は、 へキ サ ン : 酢酸ェチル( 100: 1 ) を溶出溶媒 と して シ リ カ ゲル ク ロ マ ト グラ フ ィ 一に よ り 精製 し た。
[ a ] 2 4 D +9.8 ° (c 1.0, CHC13 ), FDMS m/z 738 (M-N2 )+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC" ) d 7.07-7.48 ( 25H, m), 4.57 ( 1H, d, J = 11.6 Hz), 4.44 (1H, d, J = 11.6 Hz), 4.41 (2H, s), 3.73-3.79 ( 1H, m), 3.46 -3.56 ( 2H, m) , 3.37 ( 1H, dd, J = 8.6, 10.4 Hz), 1.20-1.64 (26H, m), 0.88 (3H, t, J = 6.7 Hz) . 化合物 G 10 お よび G 11 の合成
G9 (41.2g、 約 54mmol )の 1-プロ ノ、 ノ ール溶液(250ml )に メ タ ノ ール (30ml ) を加え、 更 に 5%パ ラ ジ ウ ム炭素 (4.1g)、 蟻酸 ア ン モニ ゥ ム (27. lg, 4.3mol) を加え た。 室温で 16 時間撹拌 後、 酢酸ェチルで希釈 し、 セ ラ イ ト 濾過 し た。 濾液 を減圧濃縮 し、 酢酸ェチルで溶解後、 飽和炭酸水素ナ ト リ ウ ム水溶液、 食
塩水で 3 回洗浄 し、 すべて の有機層 を あわせて無水硫酸マ グネ シ ゥ ム で 乾燥後、 減圧濃縮 し 、 G10 の粗生成物 を 得 た 。 収量 38.9g(98%)。 得 ら れた G10 は、 こ れ以上の精製 を行わ ずに次 の工程に用 い た。
G10 の塩化 メ チ レ ン溶液( 300ml )に、 へキサコ サ ン酸( 22.4g, 56.5mmol )、 WSC 塩酸塩( 12.6g, 64.6mmol ) を加 え 、 1 時間加 熱環流 した 。 室温 ま で冷却後、 減圧濃縮 し た。 残渣 に酢酸ェチ ル( 500m 1 )を加え 、 0.5M 塩酸水溶液、 食塩水、 飽和炭酸水素ナ ト リ ウ ム水溶液、 更 に食塩水で洗浄 し た。 すべて の有機層 をあ わせて無水硫酸マ グネ シ ウ ムで乾燥後、 減圧濃縮 し、 G11 の粗 生成物 を得た。 収量 53.2g (88%)。 得 ら れた Gil は、 こ れ以上 の精製を行わずに次の工程に用 いた。分析用試料は、 へキサン : 酢酸ェチル ( 100: 1 ) を溶出溶媒 と して シ リ カ ゲル ク ロ マ ト グラ フ ィ 一に よ り 精製 し た。
[ひ 1。 4 D +5.3° (c 0.4, CHC13 ) ; FDMS m/z 1118 M+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC13 ) (57.20-7.38 ( 25H, m) , 5.57 ( 1H, d, J = 9.1 Hz), 4.80 ( 1H, d, J = 11.6 Hz), 4.48-4.50 (3H, m), 4.24- 4.32 ( 1H, m) , 3.83 ( 1H, dd, J = 3.0, 6.7 Hz), 3.43-3.51 (2H, m, Hla) , 3.29 (1H, dd, J = 4.3, 9.8 Hz), 1.92 (2H, t, J =
W
39
7.3 Hz), 1.28- 1.60 ( 72H, m) , 0.88 (6H, t, J = 6.7 Hz). 化合物 G12 の合成
Gil (52.2g 、 約 47mmol )の塩化メ チ レ ン溶液( 180ml )に メ タ ノ ール(36ml ) を加え、 次いで 10% 塩酸メ タ ノ ール溶液(3.0ml ) を滴下 し、 室温で 2 時間撹拌 し た。 反応液は粉状の炭酸水素ナ ト リ ウ ム ( 18g) で 中和 し、 セ ラ イ ト 濾過 し た 。 残渣は塩化 メ チ レ ン で洗浄 し た 。 濾液 と洗液を あ わせ、 食塩水で洗浄 し、 有 機層 を無水硫酸マ グネ シ ウ ムで乾燥後、 減圧濃縮 し た。 残渣を 熱ァセ ト ン に溶解 し 、 0 °Cに 冷却 して 沈殿化 に よ り 精製 し た 。 収量 38.6g (G9 よ り 77%)。
[ a ] 7 4 D - 29.7° (c 0.7, CHC13 ) ; mp 75-76.5°C ; FDMS m/z 876 M+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC13 ) 57.30-7.47 ( 10H, m), 6.03 ( 1H, d, J = 7.9 Hz), 4.72 (1H, d, J = 11.6 Hz) , 4.66 ( 1H, d, J = 11.6 Hz), 4.61 ( 1H, d, J = 11.6 Hz), 4.45 ( 1H, d, J = 11.6 Hz), 4.12-4.17 ( 1H, m), 4.00 ( 1H, dt, Jt = 4.3, Jd = 7.3 Hz), 3.67-3.72 (2H, m), 3.61 ( 1H, ddd, J = 4.3, 8.6, 11.6 Hz), 1.94-2.05 (2H, m), 1.15-1.69 (72H, m), 0.88 (6H, t, J = 6.1 Hz) .
.„
40 化合物 G13 の合成
1) 2, 3, 4, 6-テ ト ラ - 0_ベ ン ジル -D-ガラ ク ト ピ ラ ノ シル
アセ テー ト ( 79.8g) を ト ルエ ン ( 160ml ) お よ びイ ソ プロ ピ ルェ一テ ル ( 520ml) の混液に溶解 し、 - 10 ~ 0 °Cに 冷却 し た 。 こ れに 2.0 等量の HB r を含むイ ソ プロ ピルエーテル溶液を加 え た ( 2.8 mmol/ml ,約 100 ml) 。 _10〜 0°Cで約 90分間撹拌後、 反応液 に 5 %炭酸水素ナ ト リ ウ ム水溶液 を 注 き 、 撹拌 して過 剰の HBr を 中和 し た。 全量 を 分液 ロ ー ト に移 して分液後、 水 層 を廃棄 し、 10 %塩化ナ ト リ ウ ム水溶液で 2 回洗浄 した 。 減圧 濃縮 し て 2,3,4,6-テ ト ラ - 0- ベ ン ジ ル - ひ - D- ガラ ク ト ビ ラ ノ シル ブ口 ミ ド ( Ga 1 - B r )の シ ロ ッ ブを得た。
2) G12(60.0g, 68.6mmol)、 テ ト ラ へ キ シルア ン モ ニ ゥ ム ブ ロ ミ ド (89.4g, 206mmol ) 、 モ レ キ ュ ラ ー シ一 ブス 4A(60g) の ト ルェ ン溶液( 420ml )に、 DMF(UOml) 次いで、 GalBr (約 137mmol ) の ト ルエ ン溶液( 250ml ) を加え、 室温で 72 時間撹拌 し た。 反 応液に メ タ ノ ール ( 12ml) を加え、 2 時間撹抻 し た。 セ ラ イ ト 濾過後、 飽和炭酸水素ナ ト リ ウ ム水溶液、 食塩水で洗浄後、 無 水硫酸マ グネ シ ウ ム で乾燥 し、 減圧濃縮 し た。 残渣 にァセ ト ニ ト リ ル を加え、 2 時間撹拌 し、 沈殿を得た。 得 ら れた沈殿を減
„ Λ
41 圧乾燥 し、 乾燥粉体を得た 。 こ れをへキサ ン : 酢酸ェチル ( 8: 1) を溶出溶媒 と して シ リ カ ゲル ク ロ マ ト グラ フ ィ ーに よ り 精製 し た。 収量 70.9g (74%)。
[ ひ ] 2 4 D +18.8° (c 0.9, CHC13 ) ; mp 74-75 °C; FDMS m/z 1399 (M+l )+ ; 1 H-NMR ( 500MHz, CDC13 ) 57.21 -7.37 ( 30H, m), 6.12 ( 1H, d, J = 9.0 Hz), 4.91 ( 1H, d, J = 11.6 Hz), 4.84 ( 1H, d, J = 3.7 Hz), 4.72-4.80 (4H, m) , 4.35-4.65 ( 7H, m), 4.12-4.18 ( 1H, m) , 3.99-4.05 ( 2H, m) , 3.84-3.93 (4H, m), 3.73 ( 1H, dd, J 二 3.7, 11.0 Hz), 3.47-3.51 (2H, m), 3.42 ( 1H, dd, J = 6.1, 9.1 Hz), 1.87- 1.99 ( 2H, m), 1.18- 1.70 ( 72H, m), 0.88 (6H, t, J = 7.4 Hz) .
(23,33,41 -1-0-( ひ _0_ガ ラ ク ト ビ ラ ノ シ ル ) -N-へキ サ コ サ ノ ィ ル - 2-ア ミ ノ - 1,3,4-ォ ク 夕 デカ ン ト リ オ一ル(KRN7000 )
G13 (60.0g, 42.9mmol )を エ タ ノ ー ル ( 960ml ) に 加 え て 懸 濁さ せ、 こ れに 20% 水酸化パ ラ ジ ウ ム (6.0g) を エタ ノ ール懸 濁液 と してカ卩え た 。 更に水素源 と な る 4-メ チル シ ク ロ へキセ ン ( 120ml , 93.5mmol ) を加 え 、 4 時 間加熱還流 し た後、 濾 過 し、 触媒を除い た 。 残渣は加温 した エタ ノ ールで洗浄 し た。 濾液を 室温放置す る こ と に よ っ て得た 白 色沈殿を濾過、 減圧乾
燥 し た。 得 ら れた粉体を エ タ ノ ール : 水 ( 92 : 8 、 3.5L) に懸 濁 し、 撹拌 しなが ら 加熱溶解後、 室温放置す る こ と に よ っ て再 度沈殿化 し た。 沈殿液を 濾過 し、 濾取 した ケーキ を減圧乾燥 し、 白 色粉末を得た。 収量 35.0g (95%)。
[ ひ ] 2 3 D +43.6 ° (c 1.0, pyridine ) ; mp 189.5- 190.5。C ; negative FABMS m/z 857 (M- H广 ; IR (cm一 1 , KBr ) 3300, 2930 , 2850 , 1640, 1540, 1470, 1070 ; 1 H-NMR ( 500 MHz, C 5 D 5 N) δ 8.47 ( 1H, d, J = 8.5 Hz), 5.58 (1H, d, J = 3.7 Hz), 5.27 ( 1H, m) , 4.63-4.70 (2H,m), 4.56 ( 1H, m), 4.52 ( 1H, t, J = 6.1 Hz) , 4.37- 4.47 (4H, m), 4.33 (2H, m), 2.45 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.25-2.34 (1H, m), 1.87-1.97 (2H, m), 1.78-1.85 (2H, m), 1.62-1.72 ( 1H, m), 1.26-1.45 (66H, m), 0.88 (6H, t, J = 6.7 Hz). 1 3 C-NMR (125 MHz, C 5 D 5 N ) c5" 173.2 ( s ) , 101.5 (d), 76.7 (d) , 73.0 (d), 72.5 ( d ) , 71.6 (d), 71.0 (d), 70.3 (d), 68.7 (t), 62.7 (t), 51.4 (d) , 36.8 (t), 34.4 (t), 32.1 (t), 30.4 (t), 30.2 (t), 30.03 (t), 30.00 (t), 29.93 (t), 29.87 (t), 29.81 (t), 29.76 (t), 29.6 (t), 26.5 (t) , 26.4 (t), 22.9 (t), 14.3 (q) .
薬理試験例
(薬理試験 1 ) : KRN7000 、 G— CSF あ る レヽは KRN7000 と G— CSF の両者の生体内投与に よ る末梢血中の造血前駆細胞の増加
日 本 SLC 株式会社 よ り 購入 した C57BL/6 マ ウ ス を用 いて実 験を行 っ た 。 配糖体化合物の代表 と して、 KRN7000 を 以下の 実験 に 用 い た 。 G-CSF と して は、 無糖型 G-CSF (—般名 グ ラ ン、 キ リ ン ビール製) を用 い た。
C57BL/6 マ ウ ス (6 週齢、 メ ス ) を 以下の 4 群に 分けて 実 験を行 っ た 。 すなわ ち、 (A) コ ン ト ロ ール (無処理 ) 群。 (B) KRN7000 ( 100 g/kg) を day - に静脈内投与 し、 G-CSF (100 juLg/H) を days -3 、 -2、 -1、 お よび 0 (採血の 4時間前) に 皮下投与 し た 群 (KRN7000 + G- CSF 群 ) 、 (C) KRN7000 ( 100 / g/kg) を day - に 静脈 内投与 し た群 (KRN7000 群 ) 、 (D) G-CSF ( 100 g/kg) を days -3 、 -2、 -1、 お よび 0 (採血の 4 時間前 ) に皮下投与 し た群 (G-CSF sc 群 ) で あ る 。 マ ウ ス の 心臓よ り へパ リ ン を用い て末梢血を無菌的 に採血 し、 各群の血 液を ブール し た。 こ の血液を RPMI 1640 培地を用いて 2 倍に 希釈 し た後に、 リ ン ホラ イ ト M (セ ダレ ー ン社 ) に重層 し遠心 す る こ と に よ り 、 赤血球の除かれた単核球層 を得た 。 こ の よ う
に し て得 ら れた単核球を 8 x l05 個 / ml と な る よ う に希釈 し マ ウ ス Iい 3 20 ng/ml お よびエ リ ス ロ ポエチ ン 2 U/ l を含 む 0.8% メ チルセ ルロ ース半固型培地 lm 1 中で 6 日 間培養 し、 形成 さ れ る 白 血球系細胞塊 (コ ロ ニ の数 を造血前駆細胞
(CFU-GM) と して 測定 し た れに、 希釈度 よ り 換算 して 、 元 の末梢血 1 ml 当 た り の CFU-GM 数を求 め た。 結果を 表 1 に 示 "9 。
表 1 KRN 7000、 G-CSF あ る レヽは KRN 7000 と G-CSF の両者
のマ ウス生体内投与に よ る末梢血中 の造血前駆細胞の 増加に対す る作用
処 理 CFU-GM (個 /ml 末梢血)
(A) コ ン ト ロ ール 58土 22
(B) KRN7000 + G-CSF a , b
1421 ±246
(C) KRN7000 210土 28 a
(D) G-CSF 658土 7 a ' b
a : コ ン ト ロ ール に対 し て危険率 5% で有意差があ る こ と を
b : KRN7000 に対 して危険率 5% で有意差があ る こ と を示す c : G-CSF に対 して危険率 5% で有意差があ る こ と を 示す。 表 1 に 示す よ う に、 KRN7000 の投与、 お よ び G- CSF の投与 に よ り 、 末梢血中の CFU-GM は有意に増加 し た。 さ ら に、 KRN7000 と G-CSF と を併用投与す る こ と に よ り 、 末梢血中の CFU- GM は KRN7000 あ る いは G-CSF の単独投与に比べて有意に増加 した。 (薬理試験 2) : KRN7000 と G- CSF と を投与 さ れた ド ナーマ ウ ス末梢血の、 放射線を 全身照射さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ ス の 生存期間に対する作用
C57BL/6 マ ウ ス (6 週齢、 メ ス ) を ド ナーマ ウ ス と し 、 以 下の 7 群に分けて実験 を行な っ た 。 すな わ ち 、 (A) コ ン ト 口 —ル (無処理 ) 群。 (B) KRN7000 ( 100〃g/kg) を day - に 静脈内投与 し、 G- CSF ( 100/ g/kg) を days -3 、 -1、 -1、 お よび 0 (採血の 4時間前) に皮下投与 し た群 (KRN7000 + G- CSF 群 ) 、 (C) KRN7000 (lOO/zg/kg) を day - に静脈内投与 し た群 (KRN7000 群 ) 、 (D) G-CSF (lOO g/kg) を days -3 、 - 2、 - 1、 お よび 0 (採血の 4 時間前) に皮下投与 し た群 ( G- CSF sc群 ) 、 さ ら に陽性コ ン ト ロ ール と して の (E) G-CSF (200
juLg/ g) お よ び SCF (25〃g/kg) を days - 6〜 0 に 7 回静脈 内投与 した群 (G- CSF + SCF 群) 、 (F) G-CSF ( 200 ig/kg) を days - 6〜 0 に 7 回静脈内投与 した群 (G- CSF iv 群 ) 、 お よび (G) SCF (25/ g/kg) を days - 6〜 0 に 7 回静脈内投与 し た群 (SCF 群 ) の 7 群 に分けて薬剤 を投与 し、 day 0 に各実験群の ド ナ一マ ウ ス よ り 採血を行ない、 血液を プール した 。 上記の( E ) 群は、 末梢血幹'細胞 を効果的に増加 さ せ る 薬剤 と し て知 ら れて い る こ と か ら 、 ( B ) 群 と の効果を比較する ために陽性コ ン ト 口 —ル群 と して実験を行な っ た。
レ シ ピエ ン ト マ ウ ス (6 週齢、 メ ス の C57BL/6 マ ウ ス、 1 群 10 匹 ) に対 して 9 Gy ( 900 rad) の X線の全身照射を行い、 照射後 2 時 間 以 内 に 上記の よ う に 各群 よ り 採血 し た 末梢血 ( 100 〃 1/マ ウ ス ) を レ シ ピエ ン ト マ ウ ス に静脈よ り 移入 した 。 そ して、 各 レ シ ピエ ン ト マ ウス の生死の観察を行 っ た。 結果を 図 1 に示す。
図 1 に示す よ う に(A) コ ン ト ロ ール群、 (C) KRN7000 群、 (D) G-CSF sc 群、 お よび (G) SCF 群の末梢血を移入さ れた レ シ ピ ェ ン ト マ ウ ス は、 X 線の全身照射後 20 日 以 内 に 全例死亡 し た。 ま た、 X 線の全身照射 40 日後には、 (F) G-CSF iv 群お よ
び (E) G-CSF + SCF 群の末梢血 を移入 さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ ス で は、 それそれ 1 お よび 2 匹の生存が観察さ れた。 そ して、 (B) KRN7000 + G-CSF 群の末梢血 を移入さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ ス では、 5 匹 ( 50% )のマ ウ ス が生存 して い た。 こ の結果は、 上 記の 7 群の 中 で は、 KRN7000 + G- CSF を投与さ れた ド ナ一マ ウ ス の末梢血中 に も っ と も 多 く の造血前駆細胞が存在す る こ と を 示唆す る 。
(薬理実験 3) : KRN70Q0 と G- CSF と を投与 さ れた ド ナ一マ ウ ス末梢血の、 放射線を全身照射さ れた レ シ ビエ ン ト マ ウ ス の 生存期間に対する作用
次いで、 上記のマ ウス と 系統が異な る メ ス の BALB/c マ ウ ス (6 週齢) を用 いて、 薬理実験 2 と 同様の実験を行 っ た。 結果 を 図 2 に示す。
図 2 に示す よ う に、 (A) コ ン ト ロ ール群、 (C) KRN7000 群、 お よ び (G) SCF 群の末梢血を移入 さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ ス は、 X 線の全身照射後 15 日 以内に全例死亡 した 。 ま た、 X 線 の全身照射 40 日後には、 (D) G-CSF sc群お よび (F) G-CSF iv 群の末梢血を移入さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ ス では、 それそれ 1 匹の生存が観察さ れた。 そ して、 (E) G-CSF + SCF 群の末梢血を
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48 移入さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ ス で は、 そ れそれ 4 匹の生存が 観察さ れた が、 (B) KRN7000 + G-CSF 群の末梢血を移入さ れた レ シ ビエ ン ト マ ウス で は、 6 匹( 60% )のマ ウ スが生存 して いた 。 こ の結果は、 薬理実験 2 の場合 と 異な る 系統のマ ウ ス を用 い た 場合に も 、 上記の 7 群のあ い だで は、 KRN7000 + G- CSF を投与 さ れた ド ナーマ ウ ス の末梢血中 に造血前駆細胞が最 も 多 く 存在 す る こ と を強 く 示唆す る 。
(薬理実験 4) : KRN7000 と G-CSF と を投与さ れた ド ナ一マ ウ ス末梢血中 の造血前駆細胞の レ シ ピエ ン ト マ ウス体内での生着 . お よび増殖に関す る検討
次い で、 ド ナーマ ウス か ら移植さ れた末梢血中の造血前駆細 胞が、 レ シ ピエ ン ト マ ウ ス の 中で、 生着、 お よび増殖す る か否 か を検討 し た。 すな わち、 ドナ一マ ウス と して、 ォス の BALB/c マ ウ ス を用 いて、 薬理実験 2 と 同様の 7 群を作成 し、 各群よ り 採血 し た末梢血 を、 9 Gy の放射線の全身照射 を行 っ た メ ス の BALB/c マ ウ ス に移入 した。
ま ず、 各群の末梢血を移入さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウス の生存 期間 を、 図 3 に示す。
図 3 に示す よ う に、 (A) コ ン ト ロ ール群、 (C) KRN7000群、
(D) G-CSF sc 群、 (E) G-CSF + SCF 群、 (F) G-CSF iv 群、 お よ び (G) SCF 群の末梢血を移入さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ スは、 X 線の 全身照射後 40 日 以 内 に 全例死亡 し た 。 し か し 、 驚 く ベ き こ と に、 X 線の全身照射 50 日後に も 、 (B) KRN7000 + G- CSF 群 の末梢血 を移入 さ れた レ シ ピエ ン ト マ ウ ス で は、 9 匹 ( 90% ) のマ ウ ス が生存 して いた 。 さ ら に、 こ れら の(B) 群のマ ウ スは、 150 日 後 に お い て も 全例 生存 し て い た 。 こ の 結果は 、 BALB/c マ ウ ス を 用 い た 実 験 で は 、 上 記 の 7 群 の あ い だ で は 、 KRN7000 + G-CSF を投与さ れた ド ナ一マ ウス の末梢血中 に造血前 駆細胞が最 も 多 く 存在す る と い う 上記の薬理実験 2、 3 の結 果を 支持す る 。
次い で、 ド ナーマ ウス末梢血中の造血前駆細胞が レ シ ピエ ン ト マ ウ ス体内で生着 し、 さ ら に増殖 してい る かにつ いて を検討 し た。 ォスお よびメ ス の B ALB / c マ ウ ス (陽性お よび陰性対照) . お よ び(B) 群の個 々 の生存マ ウ ス (メ ス ) か ら 、 放射線照射 60 、 90、 120 、 お よび 150 日後に眼窩採血を行い、 各末梢血 中 に ォス ( ド ナ一) マ ウ ス 由来の血液細胞が存在す る か否かを、 PCR 法 (Yan ら ( 1994 ) Blood, 84, 795-799 ) を用 い て検討 し た。 すなわ ち、 上記の各マ ウ ス の血液 よ り ゲ ノ ム D N A を調製
CA し、 PCR 法に よ り 増幅 した後、 電気泳動を行い、 各ゲ ノ ム D N A中のォス Y染色体に存在する Sry locus の有無を検討 した。 図 4 に 陽性お よび陰性対照のォスお よびメ ス のマ ウ ス、 お よび 放射線照射 150 日後の(B) 群の生存マ ウ ス (9 匹 ) の血液を用 いて行 っ た PCR の結果を示す。
図 4 に示す よ う に、 メ ス のマ ウス の血液中 には Sry locus の 存在は認め ら れな か っ た が、 ォス の血液中 には Sry locus の 存在を示すバ ン ド が観察さ れた。 そ して、 (B) 群の生存マ ウス の全例の血液 中 に、 ォス の Y染色体由来の Sry locus の存在 がは っ き り と認め ら れた。 なお、 放射線照射 60、 90、 お よび 120 日後の レ シ ピエ ン ト マ ウ ス の血液を用 いた実験で も 同様の結果 が得 ら れた 。 こ れ ら の結果は、 レ シ ピエ ン ト マ ウ ス の体内で ド ナ一マ ウ ス 由来の血液細胞が生着 し 、 放射線照射 150 日後 に おいて も レ シ ピエ ン ト マ ウ ス の体内で ドナーマ ウ ス 由来の血液 細胞が増殖 してい る こ と を示す。
配列表 配列番号 : 1
配列の長さ : 1 7 4 ア ミ ノ 酸 配列の型 : ア ミ ノ 酸
ト ポ ロ ジー : 直鎖状
配列の種類 : 蛋 白 質
起源 :
生物名 : Homo sapiens
配列
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