明 細 複数映像 の 時空 間統合, 管理方法及びそ の 装置並び に そ の プ ロ グ ラ ム を ^内し た記録媒体 技術分野
本発明 は 、 複数 の映像 の統合 に よ り 新た な映像 を 作成 す る 技術 に 関す る も の で あ っ て 、 特 に複数映像 の 時空 間 統合 , 管理方法及びそ の 装置並びに そ の プ ロ グ ラ ム を 記 録 し た 記録媒体 に 関す る も の で あ る 。 背景技術
コ ン ピ ュ ー タ の 高性能化 、 ハ ー ド ディ ス ク の大容量化 ビデオカ メ ラ の 小型化, デジ タ ル化 と 、 こ れ ら の 低価格 化 に 伴 い 、 一般家庭へ のそれ ら の機器の 普及が進んで い る 。 こ の よ う な 高性能 コ ン ピ ュ ー タ 及び大容量ハ ー ド デ イ ス ク の 普及 、 さ ら に は情報 の圧縮技術 の確立 に よ り 、 映像 の デ ジ タ ル化が身近な も の と な っ て き て い る 。 映像 を デ ジ タ ル化す る こ と に よ り 、 汎用 ノヽ °— ソ ナル コ ン ビ ュ — 夕 で の 映像 の扱 い が可能 に な る と 共 に 、 高解像度 の パ 一ソ ナル コ ン ピ ュ ー タ 用 デ ィ ス プ レ イ へ の 出 力 も 可能 と な っ た 。 こ の こ と は 、 一般 に 映像 は、 T V モ ニ タ ( 6 4 0 X 4 8 0 画素) の み の 出 力 に 限 ら れて い たが、 T V モ 二 夕 の解像度以上 の解像度で の 出 力 も 可能 と し て い る 。 例 え ば、 パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 用 デ ィ ス プ レ イ 上へ は
複数 の 映像 を 同 時 に 表示す る こ と 等 が可能で あ る 。
映像機器 の こ の よ う な 発展 に 伴 い 、 映像 を ェ ン ノ、 ン ス す る 方法が幾つ か 報告 さ れて い る 。 M i c h a 1 I r a n i a m d S h m u e l P e l e g は、 文献 「 M o t i o n a n a l y s i s f o r i m a g e e n h a n c e m e n t : R e s o l u t i o n O c c l u s i o n a n d T r a n s p a r e n c y , J o u r n a l o f V i s u a l c o m m u n i c a t i o n a n d i m a g e r e p r e s e n t a t i o n , V o l . 4 , N o . 4 , D e c e m b r , p p , 3 2 4 - 3 3 5 , 1 9 9 3 」 で 、 映像 中 の 動 き 情報 を 用 い て 、 映像 を 高解像度 に す る 方法 、 被写 体な ど に よ る 背景 の い んぺ い 領域 を 補 間す る 方法等 を 提 案 し て レゝ る 。 ま た 、 ロ ー ラ エイ . テ ィ ド シ ォ は、 映像 か ら 高解像 の 静止画 を 作成す る 方法 を 報告 し て い る (特 開 平 5 — 3 0 4 6 7 5 号) 。 最近 で は、 O R A D 社が 、 映像 に新 し い 付加価値 を 付 け た 映像 の再生 を 実現 し た シ ス テ ム " D i g i t a l R e p l a y " を 発表 し て い る 。 シ ス テ ム の機能 と し て例 え ば、 被写体 の 強調表現, 追跡及 び拡大機能 , 並 び に 図 形及 びそ の 線分, 距離, 及 び速度等 の 情報 を 映像 と 共 に 表示す る 機能 を 有 し て い る ま た 、 映像 の新 し いュ一ザィ ン 夕 フ エ 一 ス に 関す る 報 告 も あ り 、 M . M i 1 1 他 は 、 文献 「 " A M a g n i f i e r T o o l f o r V i d e o D a t a P r o c e e d i n s o f C H I ' 9 2 , p . 9
3 — 9 8 ( 1 9 9 2 ) 」 で 、 映像 の フ レ ー ム を 時 間解像 度 レ ベル に 応 じ て 空 間 に配置 し 、 粗 い 時 間解像度 か ら 細 か い 時間解像度 へ と 時間 へ の新 し い 映像 の 見方 、 ァ ク セ ス ス タ イ ル を 可能 に し た 報告 を し て い る 。 ま た 、 E . E 1 1 i o t a n d A . W . D a v i s は 、 文献 「 M o t i o n I m a g e P r o c e s s i n g " , S t r i k i n g P o s s i b i l i t i e s A D V A N C E D I M A G I N G , A U G U S T ( 1 9 9 2 ) 」 て 、 映像画像 ( 2 次元) + 時間 ( 1 次元) の 3 次元物体 と し て表現 し 、 映像 の 時 間情報 の新 し い表現 方法 と 時間情報へ の 直観的 な ア ク セ ス の 実現 を 報告 し て い る 。
と こ ろ で 、 ビ デ オ カ メ ラ に よ る 入 力 が手軽 に な り 、 表 示の形態 も 自 由 に な る 環境 に お い て は、 複数 の 映像 を极 い た い と い う 要求 力 S生 じ る 。 こ こ で レ う 「複数 の 映像」 と は 、 例 え ば、 オ リ ン ピ ッ ク 等 の ス ポ ー ツ 競技場 へ複数 設置 さ れた カ メ ラ に よ る 複数 の 映像で あ る と か 、 一台 の カ メ ラ で撮影 し た 映像で も 、 異な る 選手 の 様子 を 各 々 撮 影 し た 映像 と か で あ る 。 ま た 、 こ こ で言 う 「扱 う 」 と は 複数 の 映像 を 同 時 に 鑑賞 し た り 、 比較 し た り 、 検索 , 編 集 し た り す る こ と で あ る 。
し か し な が ら 、 複数 の 映像 に 対 し て は上記従来 の 報告 等 で は 、 解決 し て い な い 課題 が存在す る 。 上記従来 の 報 告 で は 、 一つ の シ ョ ッ ト に 対 し て 、 ェ ン ノ、 ン ス す る こ と を 実現 し て い る が 、 複数 の 映像 に 対 し て複数 映像 間 の 関
係 を 用 い て 複数映像 を ェ ン ノヽ ン ス す る こ と は不可能 で あ る 。 加 え て 、 複数 映像 を 時空 間 的 に統合 し 、 統合 的 に 管 理 し う る も の で は な い 。 こ こ で言 う 「複数 の 映像 に 対 し て の ェ ン ノ、 ン ス メ ン ト 」 と は 、 も と の複数 の 映像 間 で 関 係付 け を 行 う こ と で あ り 、 映像 コ ン テ ン ツ 情報 ( 映像 内 に 実際 に 映 し 出 さ れて い る 対象 の 情報 、 すな わ ち 被写体 の 情報) を 自 動抽 出 し 、 視覚 的 に 表現す る こ と で あ る 。 ま た 、 複数 の 映像 を 関係付 け 、 映像 コ ン テ ン ツ 情報 が視 覚 的 に 表現 さ れた 一 つ 又 は複数 の 映像 を 作 り 出 す こ と で あ る 。 例 え ば、 異な る 選手 の様子 を 撮影 し た複数 の 映像 か ら 、 各選手 を 共通空 間 で オー バー ラ ッ プ さ せた 一つ の 映像 を 作 り 出 す こ と も 一つ の例 で あ る 。 ま た 、 「時空 間 的 に管理す る 」 と は、 映像 の 時空 間構造 に 基づい て抽 出 さ れた 情報 を 統一的 に 管理す る こ と で あ る 。 例 え ば、 被 写体 と 背 景 を 分離 し 、 そ れぞれ を 管理す る と 共 に 、 それ ら の 時 間 空 間 の 関 係 情報 も 管理す る こ と で あ る 。 上記従 来 の技術 の 目 的 に は 、 複数 の 映像 を 時空 間構造 を 用 い て 統一的 に 管理す る こ と は 、 含 ま れて お ら ず、 単純 に 従来 の技術 の 組み合わ せで だ けで は 、 複数映像 を 時空 間 的 に 統一的 に 管理す る こ と を 実現す る の は不可能で あ る 。
ま た 、 従来 、 実現 さ れて い る 映像 の ユ ー ザイ ン 夕 フ エ ー ス に 関 し て は 、 映像 を た だ単 に 表現 し 直 し た も の で あ り 、 映像 の 持つ 情報や 複数映像 間 の 関係 を 積極的 に 抽 出 し 、 映像 を ェ ン ノ、 ン ス し た も の で はな い 。 映像 の コ ン テ ン ト ゃ複数 の 映像 間 の 関係 に 関 し て 何 も 考慮 さ れて い な
い た め に 、 映像や 映像 間 コ ン テ ン ト に対す る 直感 的な把 握や 、 映像情報 、 特 に 時 間 に 関 す る 情報 の 新た な ェ ンハ ン ス を 可能 に す る も の で は な い 。 ま た 、 複数映像 が時空 間 的 に 管理 さ れて い な い た め に 、 映像 の コ ン テ ン ツ に踏 み込 ん だイ ン タ ラ ク シ ョ ン は不 可能 で あ る 。
こ の よ う に 従来報告 さ れて い る 映像 の ェ ンノ、 ン ス メ ン ト 、 ユーザイ ン タ フ ェ ー ス 等 に 関 す る 報告 に は、 複数 の 映像 に対 し て 高 付加価値 を 与 え る ェ ン 八 ン ス メ ン ト で き る も の 、 ま た 時空 間 的 に 統 一 的 に 管理 、 表現 、 操作 を表 現 し う る も の はな い 。 すな わ ち 、 上記従来 の 技術 に は問 題 が あ る 。
本発 明 の 目 的 は、 同 じ 空 間 を 撮影 し た 複数 の 映像 に対 し て 、 ユーザが興味や 目 的 に 応 じ て 各 自 の ス タ イ ルで映 像 の情報 を 効率 よ く 取得す る た め に 、 複数映像 を 時空 間 的 に統合 し て 映像 を ェ ン ノ、 ン ス す る こ と がで き 、 複数映 像 を 時空 間 的 に統一的 に 管理 、 表現 、 操作す る こ と がで き る 複数映像 の時空 間統合 , 管理方法及びそ の装置並び に そ の プ ロ グ ラ ム を 記録 し た 記録媒体 を 提供す る こ と に あ る 。 発 明 の 開 示
上記 の 目 的 を 達成す る た め に 、 本発 明 に よ る 複数映像 の 時空 間統合 、 管理装 置 は 、 複数 の 映像 を 時空 間統合 、 管理す る 装置で あ っ て 、 映像 デー タ を 読み込 み 、 デ一 夕 列 と し て保存す る 画像 デー タ 列 メ モ リ 部 と 、 前記画像デ
一 夕 列 メ モ リ 部力ゝ ら デ一 夕 列 を 読 み 出 し 、 カ メ ラ オ ン ォ フ 情報 と カ メ ラ 操作情報 を 含む撮影 状態情報 を検 出 す る 撮影状態検 出 部 と 、 前記 カ メ ラ オ ン オ フ 情報 に基づ い て 前記デー タ 列 の 映像 を シ ョ ッ 卜 毎 に 分割す る 映像分割部 と 、 前記 カ メ ラ 操作情報 と 物理 的 な特微量 を 用 い て 前記 映像の フ レ ー ム毎 に 被写体 と 背景 を 分離す る 被写体 、 背 景分離部 と 、 前記 フ レ ー ム 毎 に 分離 さ れた 被写体情報 を フ レ ー ム 間 で対応付 け る 被 写体動 き 情報抽 出部 と 、 前記 カ メ ラ 操作情報 と 前記 フ レ ー ム 毎 に 分離 さ れた 背景か ら 前記映像が撮影 さ れた 撮影 空 間 を 再合成す る 撮影 空 間再 合成部 と 、 前記分割 さ れた 複数 の シ ョ ッ ト か ら 前記撮影 空 間再合成部で各 々 再合成 さ れた 複数 の撮影空間 の 間 の 空 間的 な シ ョ ッ ト 間 関係 を 算 出 す る シ ョ ッ ト 間 関係算 出 部 と 、 前記分離 さ れた 被写体 の情報 、 前記対応付 け ら れ た 被写体 の 情報 、 前記撮影 状態情報 、 前記背景 の 情報 、 前記 シ ョ ッ ト 間 関係 の 情報 を 管理 · 蓄積す る 映像構造情 報管理 · 蓄積部 と 、 を 具備す る こ と を特徴 と す る 。
ま た 、 上記 の複数 映像 の 時空 間統合 、 管理装置 に お い て 、 前記抽 出 さ れた 被写体情報 , 撮影状態情報 , 背景情 報 , シ ョ ッ ト 間 関 係情報及 び映像デ一 夕 の すべて 又 はそ の 一部 を 伝送 又 は受信す る 映像構造化情報伝送受信部 を 更 に 具備す る こ と を特徴 と す る 。
ま た 、 上記 の 複数映像 の 時空 間統合 、 管理装置 に お い て 、 予 め 与 え た 条件 と ユ ー ザか ら の 要求 の い ずれか 一方 又 は双方 に 従 っ て 前記映像構造情報管理 · 蓄積部 に 蓄
積 · 管理 さ れて い る 情報 を 基 に一つ 又 は複数 の 撮影 空 間 と 一つ 又 は複数 の 被写体 を 再合成す る 再合成部 と 、 前記 再合成部で再合成 さ れ た 映像 を 表示す る 表示部 と 、 前記 表示部で表示 さ れて い る 映像 に 基づ い て再合成 に 関す る 前記ユー ザ の 要求 を 入 力 す る ユー ザ入 力 部 と 、 を 具備す る と と も に 、 必要 に 応 じ て 前記表示部 に 表示 さ れた映像 を デ ジ タ ル又 は ア ナ ロ グ形式で外部装置 に 出 力 す る 出 力 部 を 具備す る 、 こ と を 特徴 と す る 。
同 じ く 、 本発 明 に よ る 複数映像 の 時空 間統合 、 管理方 法 は、 複数 の 映像 を 時空 間統合 、 管理す る 方法で あ っ て 映像デー タ を 読み込 み 、 デー タ 列 と し て保存す る 画像デ 一 夕 列保存過程 と 、 前記画像デー タ 列 メ モ リ 部か ら デ一 タ 列 を読み 出 し 、 カ メ ラ オ ン オ フ 情報 と カ メ ラ 操作情報 を含む撮影状態情報 を検 出す る 撮影状態検 出過程 と 、 前 記 カ メ ラ オ ン オ フ 情報 に 基づ い て 前記デ一 夕 列 の 映像 を シ ョ ッ ト 毎 に 分割す る 映像分割過程 と 、 前記カ メ ラ 操作 情報 と 物理的 な特徴 量 を 用 い て 前記映像 の フ レ ー ム 毎 に 被写体 と 背景 を 分離す る 被写体、 背景分離過程 と 、 前記 フ レ ー ム 毎 に 分離 さ れた 被写体情報 を フ レ ー ム 間で対応 付 け る 被写体動 き 情報 を 抽 出過程 と 、 前記 カ メ ラ 操作情 報 と 前記 フ レ ー ム 毎 に 分離 さ れた 背景か ら 前記映像が撮 影 さ れた 撮影空 間 を 再合 成す る 撮影空 間 再合成過程 と 、 前記分割 さ れた複数 の シ ョ ッ 卜 か ら 前記撮影空 間再合成 過程 で 各 々 再合成 さ れ た複数 の 撮影 空 間 の 間 の 空 間 的な シ ョ ッ ト 間 関 係 を 算 出 す る シ ョ ッ ト 間 関係算 出 過程 と 、
前記分離 さ れ た 被写体 の情報 、 前記対応付 け ら れた 被写 体 の 情報 、 前記撮影撮影情報 、 前記 背 景 の 情報 、 前記 シ ョ ッ ト 間 関係 の 情報 を 管理 · 蓄積す る 映像構造情報管 理 · 蓄積過程 と 、 を 具備す る こ と を 特徴 と す る 。
ま た 、 上記 の複数映像 の 時空 間統合 、 管理方法 に お い て 、 前記抽 出 さ れ た被写体情報 , 撮影状態情報 , 背景情 報, シ ョ ッ ト 間 関係情報及び映像デー タ の すべて 又 はそ の 一部 を 伝送又 は受信す る 映像構造化情報伝送受信過程 を 、 更 に 具備す る こ と を 特徴 と す る 。
ま た 、 上記 の 複数映像 の 時空 間統合 、 管理方 法 に お い て 、 前記 映像構造情報管理 , 蓄積過程 の 後 に 、 予 め 与え た 条件 と ユーザか ら の要求 の い ずれか 一方又 は双方 に従 つ て前記蓄積 · 管理 さ れて い る 情報 を 基 に一つ 又 は複数 の撮影空 間 と 一つ 又 は複数 の 被写体 を 再合成す る 再合成 過程 と 、 前記再合成過程 で再合成 さ れた 映像 を 表示又 は 出 力 す る 表示又 は 出 力 過程 と 、 を 具備す る こ と を特徴 と す る 。
同 じ く 、 本発 明 に よ る 複数映像 の 時空 間統合 、 管理 プ ロ グ ラ ム を 記録 し た コ ン ピ ュ ー タ 読み取 り 可能な記録媒 体 は 、 複数 の 映像 を 時空 間統合 、 管理す る プ ロ グ ラ ム を 記録 し た コ ン ピ ュ ー タ 読み取 り 可能 な 記録媒体で あ っ て 映像デー タ を 読み込 み 、 デー タ 列 と し て保存す る 画像デ 一 夕 列保存過程 と 、 前記画像デー タ 列 メ モ リ 部か ら デー 夕 列 を 読 み 出 し 、 カ メ ラ オ ン オ フ 情報 と カ メ ラ 操作情報 を 含む撮影状態情報 を検 出 す る 撮影 状態検 出 過程 と 、 前
記 カ メ ラ オ ン オ フ 情報 に 基づ い て 前記 デー タ 列 の 映像 を シ ョ ッ ト 毎 に 分割す る 映像 分割過程 と 、 前記 カ メ ラ 操作 情報 と 物理 的 な特徴量 を 用 い て 前記映像 の フ レ ー ム 毎 に 被写体 と 背 景 を 分離す る 被写体 , 背景分離過程 と 、 前記 フ レ ー ム 毎 に 分離 さ れた 被写体情報 を フ レ ー ム 間 で対応 付 け る 被写体動 き 情報抽 出 過程 と 、 前記 カ メ ラ 操作情報 と 前記 フ レ ー ム 毎 に 分離 さ れ た 背景か ら 前記映像が撮影 さ れた 撮影空 間 を 再合成す る 撮影 空 間合成過程 と 、 前記 分割 さ れ た 複数 に シ ョ ッ 卜 か ら 前記撮影空 間再合 成過程 で各 々 再合成 さ れた 複数 の 撮影空 間 の 空 間 的 な シ ョ ッ ト 間 関 係 を 算 出 す る シ ョ ッ ト 間 関係算 出 過程 と 、 前記分離 さ れた 被写体 の 情報 、 前記対応付 け ら れた 被写体 の情報 前記撮影 状態情報 、 前記背 景 の情報 、 前記 シ ョ ッ ト 間 関 係 の 情報 を 管理 · 蓄積す る 映像構造情報管理 · 蓄積過程 と 、 を 具備す る こ と を特徴 と す る 。
ま た 、 上記 の 複数 映像 の 時空 間統合 、 管理 プ ロ グ ラ ム を 記録 し た コ ン ピ ュ ー タ 読 み取 り 可能な 記録媒体 に お い て 、 前記抽 出 さ れた被写体情報, 撮影状態情報, 背 景情 報 , シ ョ ッ ト 間 関係情報及 び映像デ一 夕 の すべて 又 はそ の 一部 を 伝送又 は受信す る 映像構造化情報伝送受信過程 を 、 更 に 具備す る こ と を特徴 と す る 。
ま た 、 上記 の 複数映像 の 時空 間統合 、 管理 プ ロ グ ラ ム を 記録 し た コ ン ピ ュ ー タ 読 み取 り 可能な 記録媒体 に お い て 、 前記映像構造情報管理 · 蓄積過程 の 後 に 、 予 め 与 え た 条 件 とュ一ザか ら の 要求 の い ずれか 一方又 は双方 に 従
つ て前記蓄積 · 管理 さ れて い る 情報 を 元 に 一つ 又 は複数 の 撮影空 間 と 一つ 又 は複数 の 被写体 を 再合成す る 再合成 過程 と 、 前記再合成過程 で再合成 さ れた 映像 を 表示又 は 出 力 す る 表示 又 は 出 力 過程 と 、 を 具備す る こ と を 特徴 と す る 。
本発 明 で は 、 映像デ一 夕 を 読み込 み 、 保存 さ れた 画像 デー タ 列 を 読 み 出 し 、 カ メ ラ オ ン オ フ 情報 と カ メ ラ 操作 情報 を含 む撮影状態情報 を 検 出 し 、 こ の カ メ ラ オ ン オ フ 情報 に 基づ い て 映像 を シ ョ ッ ト 毎 に 分割 し 、 カ メ ラ 操作 情報 と 物理 的な特徴量 を 用 い て フ レ ー ム 毎 に被写体 と 背 景 を 分離 し 、 分離 さ れた 被写体情報 を フ レ ー ム 間 で対応 付 け を 行 っ て 被写体動 き 情報 を 抽 出 し 、 カ メ ラ 操作情報 と フ レ ー ム 毎 の 背 景か ら 撮影空 間 を 再合成 し 、 複数 の シ ョ ッ 卜 か ら 各 々 再合成 さ れた 複数 の 撮影空 間 の 間 の 空 間 的な シ ョ ッ ト 間 関 係 を 算 出 し 、 以上で得 ら れた 情報 を管 理 · 蓄積す る こ と に よ り 、 複数 映像 の 時空 間的 な ェ ンハ ン ス メ ン ト 、 時空 間 的 、 統一的な 管理 , 表現 , 操作 を 可 能 と す る 複数映像 の 時空 間統合 を 実現す る 。
ま た 、 抽 出 さ れた 被写体情報等 のすべて 又 はそ の 一部 を伝送又 は受信す る こ と に よ り 、 ユーザー が 自 由 に 任意 の 場所でそれ ら の 情報 を 選択, 検索 , 取 り 出 し 、 ま た任 意 の 場所 の 任意 の ユ ーザ一 に 送 る こ と がで き る 。 ま た 、 任意 の ユーザ一 が任意 の 場所か ら 、 それ ら の 情報 を 送 り 込 む こ と がで き る 。
ま た 、 上 記管理 · 蓄積 さ れて い る 情報 を 基 に 、 予 め 与
え た 条件や ユ ーザか ら の 要求 に 従 っ て 、 一つ 又 は複数 の 撮影空 間 と 一つ 又 は複数 の 被写体 を 再合 成 し 、 表示又 は 外部へ ア ナ ロ グ、 デ ジ タ ル形式で 出 力 す る こ と に よ り 、 同 じ 空 間 を 撮影 し た 複数 の 映像 に 対 し 、 従来 は時 間 的 に 空 間 的 に 同 時 に 情報 を 取得す る こ と が困難 で あ っ た課題 に 対 し て 、 ユーザが興味, 目 的 に 応 じ て 各 自 の ス タ イ ル で複数映像 の 情報 を 同 時 に 直感的 に効率 よ く 取得で き る よ う に す る 。 図面 の簡単な 説明
図 1 は、 本発 明 の 一実施形態例 の 構成 と 処 理 の 流れ を 説 明す る 図 で あ る
図 2 は、 上記実施形態例 に お け る 撮影 状態検 出 部の構 成 と 処理 の 流れ を 説 明す る 図 で あ る 。
図 3 は 、 上記実施形態例 に お け る 撮影状態検 出 部の処 理 の 流れ 図 で あ る
図 4 は 、 上記実施形態例 に お け る カ メ ラ 操作情報 を 説 明す る 図 で あ る 。
図 5 は 、 上記実施 形態例 に お け る カ メ ラ 操作情報 の 抽 出 ア ル ゴ リ ズム を 説 明 す る 図 で あ る 。
図 6 は 、 上記実施形態例 に お け る 被写体, 背景分離部 の構成 と 処理 の 流れ を 説 明 す る 図 で あ る 。
図 7 は 、 上記実施形態例 に お け る 2 値化処 理 の 例 を 示 す 図で あ る 。
図 8 は 、 上記実施形態例 に お け る ラ ベ リ ン グ の 処理 の
流れ 図 で あ る 。
図 9 は 、 上記実施形態例 に お け る 画像走査順 を 示す 図 で あ る 。
図 1 0 は 、 上記実施形態例 に お け る 対象画素及 び走査 済み画素 を 示す 図 で あ る 。
図 1 1 は 、 上記実施形態例 に お け る カ メ ラ 走査 に 基づ く 撮影空 間 の 再合成方法 を 説 明 す る 図 で あ る 。
図 1 2 は、 円 柱変換 を 説 明す る 図 で あ る 。
図 1 3 は 、 上記実施形態例 に よ る 時間 , 空 間サ ン プ リ ン グ に よ る ス ト ロ ボ 表現 を 説明す る 図で あ る 。 発 明 を 実施す る た め の 最 良 の 形態
以下 、 本発 明 の 実施形態例 を 、 図 面 を 参照 し て 詳細 に 説明す る 。
図 1 に 、 本発 明 の 一実施形態例 の 装置構成 図 を 示す。 以下 、 構成 図 に 沿 っ て 各構成部及 び手法 を 説 明す る 。
図 1 の ビデオ信号入 力 部 1 0 1 か ら 入 力 さ れた ビ デオ 信号 は、 1 0 2 の 画像デー タ 列 メ モ リ 部 に 一時的 に 蓄積 さ れ る 。 次 に 、 蓄積 さ れた ビ デオ信号 を 1 0 3 の 撮影状 態検 出部 に お い て 映像処理 し 、 カ メ ラ の オ ン オ フ 情報 と カ メ ラ 操作情報 を 抽 出 す る 。
撮影状態検 出 部 1 0 3 の 構成 を 図 2 に 示す。 ま た 、 図 3 に 撮影 状態検 出 部 1 0 3 の 2 0 1 カゝ ら 2 0 4 ま で の構 成要素 に よ る 処理 の 流れ を 示す。 こ れ ら の 図 面 を 用 い て 以下 、 各構成素 毎 の 構成 と 処理 の 流れ を 詳細 に 説 明 す る
1 0 2 の 画像デ一 夕 列 メ モ リ 部か ら 読み 出 さ れた ビデ ォ信号 の 数 フ レ ー ム は 、 図 3 に 示す 3 0 1 で あ り 、 こ の 3 0 1 を 通常 、 時空 間画像 と 呼 ん で い る 。 こ の時空 間画 像 に 対 し 、 2 0 1 の 直線成 分算 出 部 に お い て 、 各 フ レ ー ム 画像毎 に 水平 、 垂直 直線 成分 を 各 々 算 出 す る 。 垂直方 向 直線算 出 は 、 図 3 で は 3 0 2 で あ り 、 水平方向 直線算 出 は 、 図 3 で は 3 0 3 で あ る 。 こ れ ら の 各算 出 で得 ら れ た 3 0 4 を 垂直方 向 直線成分時空 間 画像 、 3 0 5 を 水平 方 向 直線成分時空 間 画像 と 呼ぶ。
続 い て 、 2 0 2 の 画像デー タ 並 べ替 え 部 は、 画像デ一 夕 列再配置手段 に よ り 、 次 の フ ィ ル タ ー処理 に備 え て垂 直 , 水平方向 直線成分時空 間 画像 3 0 4 , 3 0 5 の並び 替 え を行 う 。 こ こ で の並び替 え 処理 は 、 図 3 で は 3 0 6 に 相 当 し 、 画面 の 法線 を 含 む平面 で時空 間画像 を 切 断す る 処理で あ る 。 フ レ ー ム 画像 の x , y 座標軸 と 垂直 を な す方 向 を 画面 の 法線方 向 と し て い る 。 切 断 さ れた 時 間軸 を含む平面 を 一般 に 時空 間 断面画像 と 呼 ん で い る 。 こ の 時空間 断面画像の 一例 と し て 、 コ ン ピ ュ ー タ ビ ジ ョ ン の 分野で用 い ら れて い る 、 カ メ ラ の 進行方 向 と 画面 の 法線 を含む平面で 、 時空 間 画像 を 切 断 し た 時 の 切断面 ( ェ ピ ポ ー ラ 平面画像 ( E p i p o l a r P l a n e I m a g e ) ) が あ る 。 こ の 時 空 間 断面 画像か ら 被写体 の三 次元位置 を 推定 し て い る 。 こ れ は 、 こ の ェ ピ ポ ー ラ 平面 画像上で 、 物体 の 特徴点 の 軌跡が直線 に な り 、 こ の 直線 の 傾 き が物体特徴点 の 動 き の 大 き さ に な る こ と に よ っ て
レ ^ る 〔 R . C . B o l l e s , H . B a k e r , a n d D . H . M a r i m o n t , " E p i p o l a r — p i a n e i m a g e a n a l y s i s : A n a p p r o a c h t o d e t e r m i n g s t r u c t u r e f r o m m o t i o n " , I J C V , 1 , 1 p p 7 - 5 5 , j u n e 1 9 8 9 . 〕 。 時空 間画像 を x , y 座標軸 を含む よ う に 切 断 し た 時空 間 切 断画像 を特 に X — t 時空 間画像 と 呼び、 同様 に y , t 座標軸 を含む 時空 間 切 断画像 を y — t 時空 間画像 と 呼ぶ。 任意 の y の 値か ら 任意 の X — t 時空 間 画像が切 り 出 さ れ、 こ れ ら 複 数枚 の X — t 時空 間画像 を X — t 時空 間画像列 と 呼ぶ。 y - t 時空 間 画像列 も 同 様で あ る 。
続 い て 、 画像デー タ 並べ替 え 部 2 0 2 に お い て 切 断 さ れた垂直 , 水平方 向 直線成分時空 間画像 の 切 断面 を 、 2 0 3 の 映像情報 フ ィ ル 夕 一 処理部 に お い て フ ィ ル タ ー
(第一次微分 、 第二次微分等) 処理 を 施す。 こ の 処理 は 線分検 出 手段 に よ り 為 さ れ 、 エ ッ ジ ま た は線 を検 出す る こ と を 目 的 と し て レ る 。 図 3 で は 、 3 0 7 に相 当 す る 。 フ ィ ル タ ー処理部 2 0 3 に よ り エ ッ ジ ま た は線 の 強度が 算 出 さ れ る 。 切 断画像 に お い て 切 断面 に 見 ら れ る 時 間軸 に 沿 っ た 流れ模様 は 、 映像 中 の 動 き に よ っ て 生 じ て い る こ の 流れ の 方向 が動 き の 大 き さ に 対応 し て い る 。 上記 ま で述べ た エ ッ ジ検 出 は 、 流れ の 方 向 を 表す エ ッ ジ ま た は 直線 を検 出 し て お り 、 画像 か ら 動 き 情報 の み を 強調 し て い る こ と に な る 。 上記 の エ ッ ジ検 出 さ れた 切断画像列 を
垂 直 、 水平方 向時空 間 エ ッ ジ画像列 と 呼ぶ。
続 い て 、 2 0 4 の 特徴抽 出 部 に お い て 、 積分手段 に よ り 、 垂直 、 水平方 向 時空 間 エ ッ ジ画像列 を エ ツ ジ画像 の 法線方 向 に 加算処 理す る 。 図 3 で は 、 3 0 8 に 相 当 し 、 3 0 8 a の 破線方向 に 加算処理 を 行 う 。 こ の 加算処理 は 先 の フ ィ ル タ ー処理 に お い て 強調 さ れた 動 き を 、 よ り 強 調す る こ と を 目 的 に 行 う 。 即 ち 、 も し 物体 の特徴点 の動 き が、 グ ロ ー バルな 動 き に よ る 物 の 場合 、 加算処理 を す る こ と に よ り 強調 し あ い 、 顕著 に 加算処理結果 に 反 映 さ れ る 。 半 面 、 物体 の 特徴点 の 動 き が、 ロ ー カ ルな 動 き に よ る も の の 場合 、 加算処理 を す る こ と に よ り 弱小 し 、 加 算処理結果 に 反 映 さ れ に く く な る 。 ま た 、 こ の加算処理 は、 差分処理 と 違 い ノ イ ズ に 強 い 処理 で あ り 、 ノ イ ズ を 多 く 含む映像か ら で も 動 き 情報 の抽 出 が可能 と な る こ と を 意味 し て い る 。 こ の加算処理 に よ っ て得 ら れ る 結果 の 画像 を 時空 間投影画像 と 呼ぶ。 X — t 垂直方 向時空 間画 像列か ら は 、 X — t 時空 間投影画像 3 0 9 が得 ら れ、 y 一 t 水平方向時空 間画像か ら y — t 時空 間投影画像 3 1
0 が得 ら れ る 。 X — t 時空 間投影画像 の 時間軸 に 沿 つ た 流れ模様 の 意味す る と こ ろ は 、 映像 の 左右方向 の 動 き を 表現 し 、 y — t 時空 間画像 の模様 は上下方 向 の 動 き を 表 現 し て い る 。
続 い て 、 2 0 5 の 特徴統 計解析部 に お い て 、 ま ずカ メ ラ オ ン オ フ 検 出 手段 に よ り 、 時 間軸 と 空 間軸 と を 有す る 二次元画像 と し て表現 さ れた 抽 出特徴 か ら 時 間軸 に 垂直
な 直線 を検 出 し て 、 カ メ ラ の オ ン オ フ 情報 の 抽 出 を 行 う 具体的 に は 、 X — t 時空 間 投影画 像 を F ( X , t ) 、 y 一 t 時空 間投影画像 を F ( y , t ) で表す 。 次式で表 し た 評価式か ら 算 出 さ れ る 値 C が 、 予 め 与 え た 閾値以上で あ れ ば、 そ の 時間 t で カ メ ラ の オ ン オ フ が存在 し た と す る 。
C ( t ) - s u m ( F ( x , t ) ) d x
+ s u m ( F ( y , t ) ) d y
… ( 1 ) 次 に 、 カ メ ラ 操作情報 の 抽 出 を 行 う 。 抽 出 す る カ メ ラ 操作情報 を 図 4 に示す 。 カ メ ラ 操作 は 、 基本 7 操作 と そ れ ら の組み合 わせ操作で構成 さ れて い る 。 基本操作 に は フ ィ ッ ク ス ( カ メ ラ 固 定) , パ ン 4 0 1 ( カ メ ラ を 左右 に振 る 操作) 、 ズー ム 4 0 2 (画角 を 変ィヒ さ せ る こ と に よ り 被写体 を拡大 , 縮小す る 操作) 、 チル ト 4 0 3 ( 力 メ ラ を 上下 に 振 る 操作) 、 ト ラ ッ ク 4 0 4 ( カ メ ラ を 左 右 に 移動す る 操作) 、 ブー ム 4 0 5 ( カ メ ラ を 上下 に移 動す る 操作) 、 ド リ ー 4 0 6 ( カ メ ラ を 前後 に移動す る 操作) が あ る 。 すな わ ち 、 フ ィ ッ ク ス は静止 、 パ ン , テ ィ ル ト は 、 カ メ ラ 投影 中 心固 定 の 光軸方 向 の 変化 、 ズー ム は画角 の変化 、 ト ラ ッ ク , ブー ム , ド リ ー はカ メ ラ 投 影 中 心の位置変化 を 伴 う 操作で あ る 。 カ メ ラ 投影 中 心の 位置変化 に 伴 い 、 ト ラ ッ ク , ブー ム , ド リ 一 は被写体の 三次元配置情報 を 映像 の 動 き の 中 に 含む操作で あ る 。 ト ラ ッ ク , ブー ム , ド リ ー に よ っ て 撮影 さ れ た 映像 の 動 き
は 、 被写体 がカ メ ラ に対 し て 相対的 に 近 い 場合 、 速 い 動 き を 示 し 、 逆 に 速 い 場合 、 遅 い 動 き を 示す。
上記 の 方 法で算 出 さ れた X — t 時空 間 投影画像 を F ( X , t ) で表す。 X — t 時空 間投影 画像 は、 空 間 X と 時 間 t の 関数 で あ る 。 時 間 t 。 の X — t 時空 間投影画像 の 空 間 分布 を F ( X , t 。 ) で表 し 、 同 様 に 時 間 t ェ の X — t 時空 間 投影画像 の 空 間 分布 F ( X , t ! ) で表す。 ま た 、 以下 で算 出 す る グ ロ 一 バル な 動 き パ ラ メ 一 夕 を a b , c で表 し 、 それぞれ a はカ メ ラ 操作 を 言 う ズー ム パ ラ メ 一 夕 、 b はパ ンパ ラ メ ー タ 、 c はテ ィ ル 卜 パ ラ メ 一 夕 を 意 味す る 。 以下 、 こ の カ メ ラ 操作パ ラ メ 一 夕 を 求 め る 手法 を 示す。
も し 作成 さ れた X — t 時空 間投影画像 に グ ロ ー バルな 動 き が存在 し て い た と すれ ば、 F ( X , t 。 ) と F ( X , t ! ) の 間 に 以下 の 関係 が あ る 。
F ( % , t ! ) = F ( a + b : t 0 )
同様 に y — t 時空 間 投影画像 に は 、
F ( y % , t ! ) = F ( a y + b ; t 0 )
の 関 係 が あ る 。 ま ず、 上記 の X と X y と y の対応 付 け を 対応付 け手段 に よ り 行 う 。 こ の様子 を 図 5 に 示す 図 5 中 の 5 0 1 は X — t 時空 間投影画像 を 表 し 、 5 0 2 は時 間 T の 空 間 分布 F ( X , T ) 、 5 0 3 は時 間 T — 1 の 空 間分布 F ( X , T - 1 ) を それぞれ表す。 5 0 4 の 座標値 を 図 に 示す よ う に 対応付 け を 行 い 、 対応座標 5 0 5 を 算 出 す る 。 こ の 算 出 方法 の 他 に 、 微少な 範 囲 ご と
の相 関 関 数 を 算 出 し 対応付 け る こ と も 可能 で あ る 。 こ の 対応付 け ら れた 5 0 4 と 5 0 5 は 、 任意 の 座標値 を 示 し てお り 、 こ れ ら 座標 間 の 関係 は 5 0 6 に 示す直線 に な る こ の 直線 の 傾 き がズー ム ノ\° ラ メ 一 夕 a を 表 し て お り 、 切 片がパ ン パ ラ メ 一 夕 b を そ れぞれ表 し て い る 。
続 い て 、 カ メ ラ 操作パ ラ メ 一 夕 算 出 手段 に よ り 、 上記 で対応付 け ら れた 空 間座標値 を 用 い て カ メ ラ 操作パ ラ メ 一 夕 を 算 出 す る 。 具体的 に は 、 直線 5 0 6 の a と b を 算 出す る た め に 、 対応付 け ら れた 空 間 座標値 を 用 い て 以下 の 関係式 でパ ラ メ 一 夕 空 間 に 射影 (投票) し て射影空 間 の最大値 5 0 7 を 抽 出 し 、 パ ラ メ 一 夕 a , b を 算 出 す る こ と を 行 う 。 こ の 変換 は 、 一般 に H o u g h 変換 〔 P . V . C . H o u g h , M e t h o d a n d M e a n s f o r R e c o g n i z i n g C o m p l e x P a t t e r n s " , U . S . P a t e n t N o 3 0 6 9 5 4 , 1 9 6 2 ) と 呼 ばれて い る も の で あ る 。 対応付 け ら れた任意 の座標 を x と x で表す と 、 a と b の 関係 は下記式の よ う に な る 。
b = X % · c o s ( a ) + x · s i n ( a )
H o u g h 変換 は 、 一般 に 複数個 の 点か ら そ れ ら の点 が構成す る 直線 を 推定す る 方法 と し て確立 さ れて い る 。 画像空 間 の 一つ の 点 が (射影空 間 ) H o u g h 空 間 で は 一本 の 曲線 を 表 し 、 射影 さ れた 複数個 の 曲 線 の 交点 5 0 7 の 座標値 が抽 出 すべ き 直線 の 傾 き と 切 片 を 表 し て い る 計算機で は 、 直線 を 射影 空 間 に 投票 し 、 最大 の 投票数 を
示す座標値 を も っ て 抽 出 すべ き 直線 の 傾 き と 切片 を 算 出 し て い る 。 対応付 け ら れ た 複数組み の 座標値 の 各 々 を 射 影空間 に 投票 し て パ ラ メ 一 夕 を 算 出 し て い る 。
同様 に y — t 時空 間投影画像カゝ ら テ ィ ル ト ノ° ラ メ 一 夕 C が算 出 で き る 。 ま た 、 三 次元情報 を含む よ う な 操作が 行わ れた 場合 の 時空 間投影 ( 積分) 画像で あ っ て も 、 ミ ク ロ 的 (部分的) に は三次元操作 を 含 ま な い 操作が行わ れた 場合 の 画像 に 等 し い こ と 力ゝ ら 、 かか る 画像で あ っ て も 上記処理 を 部分的 ( ブ ロ ッ ク 的) に施す こ と に よ り 処 理が可能 で あ る 。 以上 が撮影状態検 出部 1 0 3 の構成 と 処理 の 流れで あ る 。
次 に 、 図 1 に 戻 り 、 1 0 4 の 映像分割部 に お い て 、 撮 影状態検 出部 1 0 3 で算 出 し た カ メ ラ の オ ン オ フ 情報 に 基づ い て 映像 を シ ョ ッ ト 毎 に 分割す る 。 こ の よ う に カ メ ラ の オ ン オ フ で分割 さ れた シ ョ ッ ト で は 、 シ ョ ッ ト 内 の 画像 は、 連続的な 同 じ 空 間 の 情報 を も っ て い る と 考 え ら れ る 。
次 に 、 1 0 5 の 被写体 , 背景分離部 に お い て 、 被写体 と 背景 の 分離 を 行 う 。 被写体, 背 景分離部 1 0 5 の構成 を 図 6 に 示す。 以下 、 被写体, 背景分離部 1 0 5 の 6 0 1 か ら 6 0 4 ま で の 構成要 素 の構成 と それ ら に よ る 処理 の 流れ を 詳細 に 説 明 す る 。
ま ず、 6 0 1 の カ メ ラ 操作相殺部 に お い て 、 映像 フ レ ー ム 変形手 段 に よ り 、 カ メ ラ 操作情報 に基づ い て 、 画像 デ一 タ カゝ ら カ メ ラ 操作 を キ ャ ン セ ルす る こ と を 行 う 。 隣
接す る 画像 デ一 夕 間 でカ メ ラ 操作 に よ り 生 じ た 変化 · 変 位分 だ け画像 デー タ 間 で変化 · 変位 さ せ る 。 隣接す る 画 像デ一 夕 を F ( x , y , t ) 、 F ( x , y , t + 1 ) と す る 。 カ メ ラ 操作 A は ( A はマ ト リ ク ス ) を 用 い る と 、 隣接す る 画像デー タ 間 で は、 次 の 関係 が あ る 。
F ( X , y , t + 1 ) = A F ( x , y , t ) カ メ ラ 操作 の キ ャ ン セ ル は、 次 の 式で表せ る 。
F ( x , y , t ) = A - 1 F ( x , y , t + 1 ) 続 い て 、 6 0 2 の 画像 デー タ 比較部で は、 差分処理手 段 に よ り 、 上記で カ メ ラ 操作がキ ャ ン セ ル さ れた 隣接す る 画像 間 で 比較処理 を 行 う 。 こ こ で行 う 処理 は、 カ メ ラ 操作 を キ ャ ン セ ル し た 画像 ど う し の 比較処理で あ り 、 算 出 さ れ る も の は画像 間 の輝度 、 色等 の情報 の 差分 の 絶対 値等で あ る 。 こ の 比 較処理 に よ り 、 背景 は差 し 引 か れ 、 被写体 の 動 き の み の 変化 分が背景 と の 差分 と し て 抽 出 さ れ る 。
続 い て 、 6 0 3 の 比較画像デー タ 比較部で は 、 隣接す る 比較画像デー タ 間 の 比較 を 行 う 。 こ こ で行 う 処理 は、 画像 間 で の 積や 、 画像 間 で 比較 し 小 さ い 方 の 値 を 比較画 像 の値 と す る 等 の 比較演算 で あ る 。 こ れ ら 一連 の 処理 に よ り 、 3 枚 の 連続す る 画像デ一 夕 に 基づ い てそ の 真 ん 中 の 画像 の 被写体 ( 移 動物体) の 領域が強調 さ れ る 。
続 い て 、 6 0 4 の 領域抽 出 部で は、 先ず 、 強調 さ れた 被写体領域 の 2 値化処理 を 2 値化処理手段 に よ り 行 う 。 予 め 与 え ら れた 閾値 S を 用 い て 、 次 の 条件で 2 値化処理
を行 う 。 比較デ一 夕 画像 を f ( X , y ) と し 、 2 値化画 像 を F ( X , y ) と す る 。
F ( X , y ) = 1 : i f f ( x , y ) ≥ S F ( x , y ) = 0 : i f f ( x , y ) < S 図 7 に 2 値化処理 の 例 を 示す。 7 0 1 が比較デー タ 画 像で あ り 、 7 0 2 が 2 値化画像で あ る 。 閾値 を 9 と し た 場合 を 想定 し て い る 。
続 い て 、 ラ ベル付 け手段 に よ り 、 2 値化画像 F ( , y ) の ラ ベ ル付 け を 行 う 。 ラ ベ ル 付 け の ア ル ゴ リ ズム を 図 8 に 示す。 2 値化画像 F ( X , y ) を F = ( F j , j } 、 ラ ベル画像 を L = { 1 j } で表す。 1 」 は各 連結成分 の ラ ベル を 表す正整数で あ る 。 ま た 、 1 は連結 成分番号 を 表す変数 、 T ( i ) は ラ ベル表 を それぞれ表 す。 8 0 1 の初期 設定 に お い て 1 = 1 と し 、 画素 ( 2 , 2 ) か ら ラ ベル走査 を 開始す る 。 現在 の 画素 を ( i , j ) と し 、 8 0 2 に お レ て 半 IJ 断す る 。 f i , j = 1 な ら ば 8 0 3 へ 、 f i , j = 0 な ら 1 に ; = 0 と し て 8 0 7 へ処理 を 進 め る 。 図 9 に 示 し た 走査方法で 、 現在 の 画素 X 。 = ( i , j ) と 、 そ の 近傍で操作済み の 画 素 を 図 1 0 に 示す よ う に表 し 、 x p の ラ ベ リレ (画像 L の値) を 1 p ( p = l , 2 , 3 , 4 ) と す る 。 8 0 3 で は、 { T ( 1 p ) , 1 p が 0 でな レ 、 = 1 , 2 , 3 , 4 } 中 に 異な る 正 の 値 が n 種類 あ る と し , それ ら を 小 さ い 値 力 ら 順 に L i , L 2 , … , L n と す る 。 n = 0 な ら ば 8 0 4 へ 、 n = 1 な ら ば 8 0 5 へ 、 n = 2 な ら ば 8 0 6 へ処理
を 進 め 、 各処理後 、 8 0 7 へ進 む 、 8 0 7 で は全画 素 に つ い て終 了 し た か ど う か を 判 断 し 、 全画 素終 了 で あ れ ば 8 0 8 , 8 0 9 の 処 理 を し て ラ ベ リ ン グ を 完 了 す る 。
次 い で 、 物理 的特徴算 出 手段 に よ り 、 ラ ベ リ ン グ さ れ た 領域 に対 し て 物 理 的 な特徴量 を 算 出 す る 。 こ こ で算 出 す る 物理的 な特徴 は 、 輝度 , 色分布 , テ ク ス チ ャ 等 で あ る 。 次 い で 、 照合手 段 に よ り 、 予 め 与 え た特徴量 と 算 出 し た ラ ベル領域 の 特徴量 と を 比較照合 し 、 被写体領域 を 決定す る 。 次 い で 、 背 景抽 出 手段 に よ り 、 上記で抽 出 し た被写体領域 を フ レ ー ム 画像か ら 差 し 引 く こ と で 、 背景 領域 を 分離す る 。
以上が被写体, 背 景分離部 1 0 5 の構成 と 処理 の 流れ で あ る 。
次 に 、 図 1 に 戻 り 、 1 0 6 の 被写体動 き 情報抽 出 部 に お い て 、 照合手段 に よ り 、 各 フ レ — ム 画像毎 に 抽 出 さ れ た 領域で算 出 し た 物理 的 な 特徴量 を 隣接す る フ レ一 ム 間 で 比較 し 、 比較量 に 対 し て 予 め 与 え た 条件 と 照合 し 、 照 合 し た領域 は類似す る 物理 的特徴 を 持つ 領域 、 すな わ ち 同 一被写体 に よ る 頜域で あ る と し て 時間 的な 関係付 け を 行 う 。 こ の 関係付 け の 情報 を 被写体 の 動 き 情報 と す る 。
一方 、 1 0 7 の 撮影空 間 再合成部 に お い て 、 空 間 重ね 合わ せ手段 に よ り 、 被写体 , 背景分離部 1 0 5 で 分離 さ れた 背景 を 、 撮影状態検 出 部 1 0 3 で算 出 し た 力 メ ラ 操 作情報 に 基づ い て 画像 フ レ ー ム を 変形 · 変位 さ せて 一つ の 連続す る 空 間 と し て重ね合 わ せ 、 フ レ — ム を超 え る 広
い 撮影空 間 と し て 再合成 し な お す。 図 1 1 に 再合 成の様 子 を 示す 図 1 1 ( a ) に お い て 、 1 1 0 1 と 1 1 0 2 は時間 的 連糸 す る フ レ ー ム 画像で あ り 、 パ ン の カ メ ラ 操作で撮影 さ れた 映像 で あ る 場合 、 1 1 0 2 は 1 1 0 1 に対 し て 1 0 3 ( フ レ ー ム あ た り のパ ン 操作量) 分 だ け シ フ 卜 し て合成す る 。 同 様 に テ ィ ル 卜 の 場合 1 1 0 4 ( フ レ ー ム あ た り の テ ィ ル ト 操作量) 分だ け シ フ 卜 し て 合成す る ズー ム 作 の 場合 、 図 1 1 ( b ) に 示すよ う に 、 ズ一 ム 量 1 1 0 5 に 応 じ て画像 のサ イ ズ を拡大 , 縮 小 し 合成す る 。 こ の 合成 の 方法で作 ら れた 背景画像 は、 一般 に言 う パ ノ ラ マ 空 間 で あ り 、 パ ノ ラ マ 空 間 が持つ 特 有 の 歪み を 持つ 。 こ の 歪 み は、 画像 を 円 柱変換 し た 場合 に 生 じ る 歪 み と 等価で あ る 。
次 に 、 1 0 8 の シ ョ ッ 卜 間 関係算 出部で 、 撮影 空 間変 換手段 に よ り 、 再合成 さ れた 各 シ ョ ッ 卜 毎 の 撮影 空 間 に 対 し て 、 影 空 間 の 間 でそ れ ら の 大 さ さ と 位置が等 し く な る よ う に 撮影 空 間 を 変換 し た後 、 シ ョ ッ 卜 間 関 係情報 の算 出 を 行 う 。 こ こ で 、 算 出 す る 情報 は 、 シ ョ ッ 卜 の 空 間 に 関す る 情報 で あ る 。 関係付 け を 行 う シ ョ ッ 卜 に 記録 さ れて い る それぞれ の 空 間 の 配置関係 を シ ョ ッ 卜 間 関係 情報 と す る 。 こ の シ ョ ッ 卜 間 の 関係 は、 撮影空 間合成部 1 9 7 で 合成 し た パ ノ ラ マ 空 間 を 比較す る こ と で算 出 す る 。 同 じ 焦 点距離で撮影 さ れた 映像 ら 作成 し た 八。 ノ ラ マ 空 間 間 で は 、 同 じ 円 柱変換 の 歪 み を 有す る 。 図 1 2 に 円 柱変 の 様子 を 示す。 三次元空 間 上 の線 1 2 0 1 は
π S π
円 柱変換 に よ り 円 柱 1 2 0 3 上 の 1 2 0 2 へ変換 さ れ る
1 2 中 の 点 〇 は 、 カ メ ラ の 投影 中 心で あ り 、 円 柱 1 2
0 3 上 は 、 画像面で あ る 。 円 柱 の 大 き さ は fe ΐέ'時 の 焦 点、距離 f の 大 き さ で 一意で 決 ま る 。 こ の こ と に よ り 同 じ 隹 占 距離で撮影 さ れた 映像か ら 作成 し た パ ノ ラ マ 空 間 で は 、 同 じ 円 柱変換 の 歪 み を 有 す る 。 同 じ 焦点距離で 影 さ れ た 映像か ら 作成 し た パ ノ ラ マ 空 間 間 の 関係 は、 それ ら の 画像 の 空 間 的 な 平行移 を 算 出 す る こ と で可 で あ る つ の 八 ノ ラ マ 画像 を テ ン プ レ 卜 と し て相 互関数計数 を 用 い て マ ッ チ ン グ に よ り 算 出 可能 で あ る 。
の算 出 の 際 、 重な り 部分 の相 関 関係 と 重 な り 領域か ら 評価関数 を新た に 定義す る こ と で安定 に マ ッ チ ン グが可 で あ る 。 焦点距離が異な る 画像間 の 関 係付 け に は 円 柱歪み を 考慮 し て マ ツ チ ン グ し な け ればな な い 。 一つ の 画像 を 基準 と し て 焦 点距離 f を 少 し づつ 変化 さ せて マ ツ チ ン グす る こ と で 関係 を 算 出 す る こ と 力 可能で あ る 。 力 メ ラ 操作が行われず に 撮影 さ れた 映像 間 で は、 画像 の 大 さ を 拡大 · 縮小 さ せて マ ッ チ ン グす る こ と で 関係 を算 出す る こ と が可能で あ る 。
算 出 さ れた カ メ ラ オ ン オ フ 情報 , カ メ ラ 操作情報, 被 体情報 , 被写体動 き 情報 , 再合成 し た 背 景情報 , 及び シ 3 ッ 卜 間 関係情報 は 、 複数 の 映像 に 関 し 、 映像構造情 報管理 部 1 0 9 に 時空 間 的 に 管理 · 蓄積 さ れ る 。 従来 に お い て は、 映像 は 、 フ ァ ィ ル と し て 又 は R G B の 時 間変化 の 信号 と し て 蓄積装置 の 中 で管理 さ れて き た 。
信号 レ ベ ルで の管理 は 、 機械的 な 処 理や伝送, 蓄積 , 表 示 に お い て 有効で あ っ た 。 映像 が 計算機で扱 え る マ ルチ メ デ ィ ア 時代 に お い て は 、 映像 に 対す る 扱 い は、 従来 の た だ単 に 信号 の処理 , 蓄積 , 表示す る こ と 等か ら 、 大量 に 蓄積 さ れ た 映像 デー タ ベ ー ス か ら の検索, 編集 , 加工 等 の 高度な 映像 の 扱 い に な っ て き て い る 。 こ の よ う な 映 像 の 高 度な扱 い を 可能 に す る た め に は、 映像 を 信号 レ べ ルか ら よ り 映像 の 中 身 に 突 っ 込 ん だ レ ベルで の 情報 で管 理 し な けれ ばな ら な い 。 上述 の 抽 出 し た 情報 は こ の レ べ ル の情報で あ り 、 こ の情報で 映像 を 表現 し 管理す る こ と で 、 R G B の 時間変化信号 の みで表現 さ れた 映像 と は全 く 異な る よ り 高度 な扱 い が可能 と な る 。 映像 の 中 身 を 反 映 し た こ の 表現 は、 単な る 信号 の 時 間変化 と は異な り 映 像 の 時間 , 空 間 に 関す る 意味的な表現で あ る と も 考 え ら れ る 。 こ の 映像 の 新た な表現 を 時空 間的 に 蓄積 , 管理す る こ と で 人 間 に と っ て直観 的で分 か り やす い 高度 な 映像 の扱 い が実現可能 と な る 。
抽 出 さ れた 映像 の 構造情報 , 映像デー タ に対 し て デー 夕 圧縮 し て蓄積す る 。 デー タ 圧縮す る こ と で蓄積 ス ぺー ス の効率化や 、 デー タ の ネ ッ ト ワ ー ク を 介 し た送受信 を 実現す る 。 映像構造情報 の 中 で時 間 を 変数 と し て 変化す る 情報 に 対 し て は 、 ハ フ マ ン 符号化等 の 可逆符号化 を 用 い て圧縮す る 。 空 間 に 関す る 情報 で あ っ て画像 に 関す る も の (例 え ば、 抽 出 さ れた 被写体 の 画像や再合成 さ れた 背 景画像等) は 、 静止画像 と し て 非 可逆符号化 を 用 い て
圧縮す る 。 非可逆符号化 の 代表的 な 手法 は 、 J P E G 符 号化で あ る 。 3 2 0 X 2 4 0 の 画像で カ メ ラ を 3 6 0 度 水平 に 回 し て撮影 さ れた 映像か ら 、 本発 明 を 用 い て 再合 成 さ れた 画像 は 、 約 5 メ ガノ ' イ ト の情報 を 有 し 、 J P E G 符号化 を 用 い る と 1 0 分 の 1 の 圧縮効率が見込 ま れて 約 5 0 0 キ ロ バイ 卜 の デー タ に 圧縮可能で あ る 。 現在の イ ン タ ー ネ ッ ト 等 を 用 い る 場合 、 約 5 メ ガ ノ ィ 卜 の 情報 で は 、 そ の デー タ 伝送 は時間 的な 制限 か ら 不可能で あ る が、 約 5 0 0 キ ロ ノ ' ィ 卜 の デー タ の伝送 は実用 的 に 可能 で あ る 。 ま た 、 時 間 的 に 変化す る 被写体 の 画像等 は 、 同 様 に 非可逆符号化で あ る H 2 6 1 や M P E G 等 の 符号化 を 用 い る こ と で約 1 0 分 の 1 カゝ ら 2 0 分 の 1 程度 ま で圧 縮可能で あ る 。 イ ン タ ー ネ ッ ト 等 の細 い線 (情報伝送 レ ー ト の低 い 線) で構造化 さ れた 映像 を 送 る 場合 、 静止画 像 と し て J P E G 圧縮 さ れた 背景画像 と 、 同 じ く 時 間情 報 を 空 間 に 展 開 し た 静止画像 (例 え ば、 背 景 に 被写体 を 展 開 し た ス 卜 ロ ボ 画像等) と し て J P E G 圧縮 さ れた 被 写体情報等 の 、 ユー ザー の 要求 に 答 え る だ け の 最低限 の 情報 を 送 る こ と で 、 ネ ッ ト ワ ー ク 使用 , 時 間 の 効率化 と イ ン タ ラ ク シ ョ ン レ ス ポ ン ス の 良 さ を 実現 可能 と し て い る 。
次 に 、 1 1 0 1 の 再合成部で は 、 1 1 2 の ユーザ入 力 部か ら の 要求 に 応 じ て 、 も し く は予 め 与 え た 条件 に 従 つ て 、 ま た はユー ザ の 要求 と 予 め 与 え た 条件 の 両方 に 従 つ て 、 映像構造情報管理 · 蓄積部 1 0 9 に 管理 さ れて い る
情報 の再合成 を行 う 。 意味的 な 映像 の フ ィ ル タ ー リ ン グ を 行 う こ と も 可能 で あ る 。 背 景 の み 、 被写体 の み の 映像 な ど も 作成可能で あ る 。 時 間 と 空 間 の 映像情報か ら 情報 情報 を 空 間 へ展 開 し 空 間 の み の情報 と し て 表現 し た画像 も 作成可能 で あ る 。 こ の 例 と し て 、 前述 の よ う な ノ\° ノ ラ マ 展 開 さ れた 空 間 へ被写体 を ス ト ロ ポ 的 に 表現 し た 映像 が あ る 。 従来技術 で は 、 時 間 的 に サ ン プ リ ン グ さ れた ス ト ロ ポ表現 し か 実現 で き な か っ た こ と に 加 え て 、 空 間的 にサ ン プ リ ン グ さ れ た ス 卜 ロ ボ表現 も 可能で あ る 。
図 1 3 に 時 間 、 空 間サ ン プ リ ン グ の ス ト ロ ボ表現 の様 子 を 示す。 1 3 0 1 が再合成 さ れたパ ノ ラ マ 空 間で あ る 1 3 0 2 が被写体 を 表 し て レゝ る 。 1 3 0 3 が空 間 的サ ン プ リ ン グ さ れた ス ト ロ ボ 表現で あ り 、 1 3 0 4 が時 間的 にサ ン プ リ ン グ さ れた ス ト ロ ポ表現 で あ る 。 1 3 0 4 は 被写体 の 配置が被写体 の 速度 も 表現 し て お り 、 一方 、 1 3 0 3 は 、 被写体 の 空 間 に お け る 変化 を 表現 し て い る 。 シ ョ ッ ト 間 関係情報 を 用 い て 、 異 な る シ ョ ッ 卜 に 存在す る 複数の被写体 を 一つ の 背 景 に 合 成す る こ と も 可能で あ る 。 例 え ば、 シ ョ ッ ト A に 撮影 さ れて い る 被写体 (選手 A ) を パ ノ ラ マ 空 間 上 に ス ト ロ ボ 表現 し 、 シ ョ ッ ト B に 撮影 さ れて い る 被写体 (選手 B ) を ス ト ロ ボ表現 上へォ 一バー ラ ッ プ し て 動画 と し て 表示す る こ と も 可能 で あ る こ こ で の シ ョ ッ ト A と シ ョ ッ 卜 B は空 間 的 に 共通 の 空 間 を 有す る 。 こ の 映像 の ェ ン ノ、 ン ス メ ン 卜 は 、 旨 い 選 出 、 下手 な選手 と の フ ォ ー ム の 違 い な ど を 視覚 で直感的 に 把
握す る こ と を ュ 一ザ に 容 易 に し て レ る 。
再合成部 1 1 0 で は 、 ユ ーザ入 力 部 1 1 2 か ら の ユー ザの 要求 に 応 じ て さ ま ざ ま な 表現 が可能 と な る 。 1 1 1 の 表示部 に お い て表示 さ れた 映像 か ら ユーザ は 、 1 1 2 の ュ 一ザ入 力 部 を 介 し て ユ ー ザ の 要求 に対す る 表現 の フ イ ー ド バ ッ ク が可 能で あ る 。 ま た 、 1 1 3 の 出 力 部 に お い て は 、 デ ジ 夕 ル , ァ ナ ロ グ 出 力 が可能で あ り 、 デ ジ 夕 ル 出 力 は 、 外部 の プ リ ン 夕一やノ 一 ソ ナル コ ン ピ ュ ー タ 等へ の 出 力 で あ り 、 ァ ナ ロ グ 出 力 は 、 モ ニ タ 等へ の 映像 信号 出 力 で あ る 。 な お 、 出 力 部 1 1 3 は必要 に 応 じ て 設 け る よ う に し て も 良 い 。
以上 、 本発 明 を 一実施形態例 に 基づ き 具体的 に 説 明 し た が、 本発 明 は、 前記実施形態例 に 限定 さ れ る こ と はな く 、 本発 明 の 要 旨 を逸脱 し な い 範 囲 に お い て種 々 の変更 が可能で あ る こ と は言 う ま で も な レゝ 。
産業上 の 利 用 可能性
以上 の よ う に 、 本発 明 に よ れば、 映像デー タ を 読み込 み 、 保存 さ れた画像つ—夕 列 を読み 出 し 、 カ メ ラ オ ン ォ フ 情報 と カ メ ラ 操作情報 を含む撮影状態情報 を検 出 し 、 こ の カ メ ラ 才 ン ォ フ 情報 に 基づ い て 映像 を シ ョ ッ 卜 毎 に 分割 し 、 カ メ ラ 操作情報 と 物理 的 な特徴量 を 用 い て フ レ — ム 毎 に 被写体 と 背 景 を 分離 し 、 分離 さ れた 被写体情報 を フ レ ー ム 間 で対応付 け を 行 っ て 被写体動 き 情報 を 抽 出 し 、 カ メ ラ 操作情報 と フ レ ー ム 毎 の 背景 か ら 撮影空 間 を 再合 成 し 、 複数 の シ ョ ッ 卜 か ら 各 々 再合成 さ れた 複数 の
撮影空 間 の 間 の 空 間 的 に シ ョ ッ ト 間 関係 を 算 出 し 、 以 上 で得 ら れた 情報 を 管理 , 蓄積す る よ う に し た の で 、 複数 映像 の 時空 間 的 な エ ン ハ ン ス メ ン ト 、 時空 間 的 、 統一的 な管理 , 表現 , 操作 を 可能 と す る 複数映像 の 時空 間統合 が実現可能 と な る 。
ま た 、 上記管理 · 蓄積 さ れて い る 情報 を 基 に 、 予 め 与 え た 条件やユーザか ら の 要求 に 従 っ て 、 一つ 又 は複数 の 撮影空 間 と 一つ 又 は複数 の 被写体 を 再合成 し 、 表示 し 又 は外部へ ア ナ ロ グ 、 デ ジ 夕 リレ形式 で 出 力 す る よ う に し た の 、 同 じ 空 間 を 撮影 し た 複数 の 映像 に対 し て 、 ユーザが 興味や 目 的 に 応 じ て 各 自 の ス タ イ ルで複数映像 の 情報 を 同 時 に 直感的 に 効率 よ く 取得す る こ と か 可能で あ る 。