WO1998007153A1 - Cartouche de disque magnetique - Google Patents

Description

明 細 書

磁気ディスク力一トリッジ

技 術 分 野

本発明は磁気デイスクカートリッジ、 詳しくは磁気記録再生装置へ装填した際 の位置精度が良好となるようにした磁気ディスクカートリッジの構造に関するも のである。

背 景 技 術

磁気ディスクカートリッジは簿型のカセッ トシエル内にアナログやデジタルの 信号を磁気記録するための磁気ディスクを回転自在に内蔵したもので、 カセッ ト シェルは磁気ディスクよりやや大きい上面と、 磁気ディスクの中心を支持するセ ン夕ーコアを露出する開口を有する底面と、 これら上面と底面の周縁の間に延在 する幅の狭い側面とからなる偏平な角柱状 （略正方形状） に形成されている。 磁 気ディスクカートリッジには、 磁気記録再生のための磁気へッ ドが磁気ディスク の両面に外部から接触もしくは近接するため出し入れされる磁気へッ ド挿入口が 設けられ、 さらにこの磁気へッ ド揷入口には不使用時における塵埃等の侵入を防 止するため開閉シャツ夕部材が設けられている。

従来の磁気ディスク力一トリッジの磁気へッ ド揷入口はカセッ トシヱルの上面 と底面において磁気ディスクの半径方向に延びた細長い略長方形状の開口からな つている。

ところで、 磁気へッ ド揷入口は必ずしもカセッ トシエルの上面と底面に磁気デ イスクの半径方向に延びるように設ける必要はなく、 磁気へッ ドが磁気ディスク の両面の全半径に Iつて外部から接触もしくは近接できる形状であれば、 どこに あってもよいものであり、 力一トリッジ内に塵埃等が侵入するのを防ぐためには できるだけ開口部を小さくすることが望ましい。 磁気へッ ドの小形化が可能にな るにしたがい、 磁気ヘッ ド挿入口はその位置および大きさの自由度が増し、 上記 の要請から、 カセッ トシエルの上面や底面ではなく側面のみに設けることも可能 になって来ている。 すなわち、 カセッ トシェルの幅の狭い前部側面に磁気ディス クの両面に外から臨むことができる大きさの磁気へッ ド挿入口を設け、 先端に小 型の磁気へヅ ドを固定した細いアーム状のビックァヅブをここから出し入れし、 磁気ディスクの半径方向に移動させながら記録、 再生を行うことも可能になって 来ている。

前記のようにカセッ トシエルの側面に磁気へッ ド挿入口を設けた磁気ディスク 力一トリヅジでは、 高密度大容量の磁気ディスクを内蔵することが可能となる。 このような高密度大容量の磁気ディスクにおいては、 画像デ一夕等の多量のデ一 夕を処理したり、 内蔵ハードディスクのバックアップをとるなどの大容量データ 処理の使用が多く、 その記録密度や転送レートを上げるために、 従来のハードデ イスクのように磁気ディスクを高速で回転させて記録再生する必要がある。

そして、 このような磁気ディスクカートリッジでは、 記録再生用の少なくとも 一対の磁気へッドをカートリッジ側面より挿入し高速回転の磁気ディスクに近接 させ記録再生を行うようになるものであり、 このためカセッ 卜シェルは磁気へッ ドが揷入可能な磁気へッ ド揷入口を形成できる側面の高さを有し、 磁気ディスク カートリッジの厚みが、 従来の薄型磁気ディスクカートリッジに比べて数倍とな 一方、 コンビユー夕の普及により一般の使用が増すにつれ、 コンピュータ本体 の大きさの小型化が促進され、 磁気ディスク ドライブについてもコンパク ト化、 特に簿手化が重要な課題となっている。 従来の記録再生装置における磁気ディス クドライブは、 磁気ディスク力一トリッジを少なくともその下面全体を覆うバケ ッ ト部に収納した後、 所定の位置にセッ トする構造が多いが、 前述のような厚手 の磁気ディスクカートリッジ用の磁気ディスク ドライブでは上記のようなバケッ ト方式を採用すると、 厚み方向の寸法が大きくなることから、 該カートリッジを 両サイ ドより保持してガイ ドする構造に設ける方がコンパク ト化が図れる。 また、 カセッ トシエルの側面に磁気へッド挿入口を開口しているから、 磁気へッドに対 する高さ方向の位置精度の要求が大きく、 この点からも前記カートリツジを両サ ィ ドより保持してガイ ドする構造が有利となる。

しかし、 通常の磁気ディスクカートリッジにおけるカセッ トシエルは上下に分 割されたカセヅトシエルハーフを超音波溶着等によって接合して構成するため、 上下方向の厚み寸法精度の確保が困難となる。 つまり、 上記厚み方向の寸法精度 は、 カセッ トシェルハーフの成型時の成形精度に加えて、 超音波溶着時の加工精 度が影響することで二重の誤差が生じ、 しかも、 溶着加工は全面でなく部分的な ものであって、 良好な寸法精度を確保することは製造管理、 コスト等の点で不利 となる。

本発明はこの点に鑑み、 上記問題を解決すること、 すなわち磁気ディスク力一 トリッジを側方から保持してガイ ドする方式の記録再生装置に対する上下方向の 寸法精度を高めるようにした磁気ディスクカートリッジを提供することを目的と するものである。

発 明 の 開 示

本発明による磁気ディスクカートリッジは、 上下に分割された上カセッ トシエ ルハーフと下カセットシェルハーフが接合されてなるカセッ トシヱル内に磁気デ イスクを回転自在に内蔵し、 側方にレール状の挿入ガイ ド部材を備えた記録再生 装置に挿入され、 上記挿入ガイ ド部材に側部が案内され上下方向の位置決めを行 うについて、 前記カセットシェルは磁気ディスクよりやや大きい上面と、 この上 面と略同形で上面に平行な底面と、 これら上面と底面の周縁の間に延在する幅の 狭い側面とからなる偏平な角柱状に形成され、 前部側面に磁気記録再生へッ ドを 磁気ディスクの両面に外部から接触もしくは近接させるための磁気へッ ド挿入口 が設けられ、 さらに、 前記カセッ トシェルには、 記録再生装置の挿入ガイ ド部材 に摺接する摺接上面および摺接下面を備えた側部の摺接ガイ ド部を、 上カセッ ト シェルハーフまたは下カセッ トシェルハーフの一方に一体に設けたことを特徴と するものである。

また、 前記摺接ガイ ド部は、 上カセッ トシエルハーフまたは下カセッ トシエル ハーフの一方の両側部に一対設けるのが好適である。

本発明による磁気ディスクカートリッジは磁気へッ ド揷入口がカセッ トシエル の側面に設けられているから磁気へッ ド挿入口を小さくすることができ、 力一ト リッジ内に塵埃等が侵入するのを有効に防ぐことができる。 また、 磁気ディスク カートリッジを挿入する記録再生装置の挿入ガイ ド部材に摺接する摺接上面およ び摺接下面を備えた側部の摺接ガイ ド部を、 上下のカセットシェルハーフの一方 に一体に設けたことで、 この部分の上下面の高さ寸法精度および平行精度は成形 精度のみによって決定され、 接合時の加工精度の影響がないことから、 誤差が小 さくかつ安定した品質を確保することができ、 装填時の上下位置精度が良好とな つて、 高性能な記録再生が行えるという効果がある。

図面の簡単な説明

第 1図は本発明による磁気ディスク力一トリッジのシャツ夕部材が開いた状態 を記録再生装置の挿入ガイ ド部材の構造例とともに示す上面側斜視図、 第 2図は 磁気ディスクカートリッジのシャッ夕部材が閉じた状態を示す底面側斜視図であ る ο

発明を実施するための最良の形態

以下、 添付図面に基づいて本発明による磁気ディスク力一トリッジの実施例を 説明する。 第 1図および第 2図は本発明による磁気ディスクカートリッジの一例 を示すもので、 第 1図はシャツ夕部材が開いた状態の上面側、 第 2図は閉じた状 態の底面側の斜視図である。

本例の磁気ディスクカー卜リヅジ 1におけるカセヅ トシエル 2は、 内部に磁気 ディスク 3を回転自在に内蔵するもので、 プラスチック成形により形成された上 下に 2分される上下一対の上カセッ トシエルハーフ 2aと下カセッ トシエルハーフ 2bの接合によって形成される。 カセッ トシェル 2は、 内蔵する磁気ディスク 3よ りやや大きい略正方形の上面 21、 この上面 21と略同形で上面 21に平行な底面 22、 および上面 21と底面 22の周縁の間に延在する幅の狭い側面 （前部側面 4 ) からな る偏平な角柱状に形成されている。

上カセヅ トシェルハーフ 2aは、 下カセッ トシェルハーフ 2bに対して横幅が小さ く形成されており、 下カセッ トシエルハーフ 2bの両側の縁部には摺接上面 5aと摺 接下面 5bとを備えた摺接ガイ ド部 5がー体に設けられている。 下カセッ トシエル ハーフ 2bの両側の摺接ガイ ド部 5の摺接上面 5aの内側に、 上カセッ トシエルハー フ 2aの上面 21が連続して設けられている。 上記上カセッ トシエルハーフ 2aと下力 セッ トシヱルハーフ 2bとは、 内部に磁気ディスク 3を収容した後に、 適宜箇所に おいて超音波溶着等の接合加工によって接合一体化される。

前記カセッ トシヱル 2の両側の摺接ガイ ド部 5は、 記録再生装置内に装填され た際に、 レール状の挿入ガイ ド部材 11 , 12に挿入支持されるものであり、 該挿入 ガイ ド部材 11， 12の前後方向に延びる溝状凹部 l la，12a に、 摺接上面 5aおよび摺 接下面 5bが摺接して上下方向の位置泱めが行われる。

前記磁気ディスク 3 (記録メディア） は、 中心部分がセン夕一コア 3aに固着さ れ、 該セン夕一コア 3aはカセッ トシエル 2の底面 22に開口した円形状の開口部 2a (第 2図参照） に臨み、 磁気ディスク 3を高速回転する回転スピンドル部材が該 センターコア 3aに連結される。

前記カセッ トシエル 2の前部側面 4には、 磁気記録再生へッ ドを磁気ディスク 3の両面に外部から接触もしくは近接させるための磁気へッ ド挿入口 6が設けら れている。 また、 上記磁気ヘッ ド挿入口 6を開閉するシャツ夕部材 8が摺動自在 に設けられている。 このシャツ夕部材 8は、 前記カセッ トシェル 2の各面に沿つ て延びる上袖部 81、 シャツ夕部 82および下袖部 83を断面コ字状に連設した板状部 材からなる。 上記シャツ夕部 82には、 保存時には上記磁気ヘッ ド挿入口 6を閉止 し、 動作時には該磁気へッ ド揷入口 6を開放するシャツ夕開口部 82a が設けられ ている。 前記カセットシェル 2には磁気ヘッ ド挿入口 6に隣接する部分に、 シャ ッ夕部材 8を受容し案内保持するための浅い凹部 9が形成されている。

前記シャッ夕部材 8は、 図示しないねじりパネによるシャツ夕閉止用パネで磁 気へッド揷入口 6を閉じる方向に常時付勢されている。 このシャツ夕閉止用パネ はカセヅ トシェル 2の前部側面 4の一端部に形成されたパネ挿入開口 4aからシェ ル内部に挿入され、 その一端部がシャツ夕部材 8のシャツ夕部 82のパネ係合部 82 b に、 他端部がシェル内面に係合される。 前記シャツ夕部材 8のパネ係合部 82b は、 カセッ トシェル 2の側面 4に設けられた摺動溝 4bを通過する。 前記シャツ夕 部材 8の下袖部 83には、 2力所にガイ ド爪部 83a が突設され、 カセッ トシェル 2 の底面 22にシャツ夕部材 8の摺動方向に沿って形成されたガイ ド溝部 22a に係合 されてシャツ夕部材 8の外れが防止される。

上記実施例では、 磁気ディスクカートリッジ 1を使用するときは、 従来の磁気 ディスク力一トリッジと同様に、 シャツ夕部材 8が磁気へッ ド揷入口 6を閉じた 第 2図の状態の磁気ディスクカートリッジ 1を記録再生装置 （以下装置という） の挿入ガイ ド部材 11， 12に両側の摺接ガイ ド部 5 , 5を摺接させつつ挿入し、 装 填して使用する。 その際、 その装填する操作に応じて、 装置側に設けられた操作 部材によりシャツ夕部材 8が第 1図に示す開位置まで移動される。 この磁気ディ スクカートリッジ 1を装置から取り出す際には、 装置側の操作ボタンを押すなど の取出し操作に応じて、 シャツ夕部材 8が第 2図に示す位置まで閉じられる。 な お、 第 1図に示すような挿入ガイ ド部材 11 , 12に対する磁気ディスクカートリツ ジ 1の装填位置では、 そのシャヅ夕部材 8は第 2図のように閉じているものであ るが、 磁気へッ ド揷入口 6の形状等を明示するために第 1図にはシャツ夕部材 8 の閧状態を示している。

なお、 図示の例においては、 前記摺接ガイ ド部 5の摺接上面 5aと摺接下面 5bと はテ一パ面に形成されているが、 上下平行な平面形状に設けてもよい。 また、 摺 接ガイ ド部 5は、 前記例とは逆に上カセッ トシ： ルハーフ 2aと一体に設けるよう にしてもよい。

Claims

請 求 の 範 囲

( 1 ) 上下に分割された上カセッ トシエルハーフと下カセッ トシェルハーフが 接合されてなるカセッ トシヱル内に磁気ディスクを回転自在に内蔵し、 側方にレ —ル状の挿入ガイ ド部材を備えた記録再生装置に挿入され、 上記挿入ガイ ド部材 に側部が案内され上下方向の位置決めが行われる磁気ディスクカートリッジにお いて、

前記カセッ トシエルは磁気ディスクよりやや大きい上面と、 この上面と略同形 で上面に平行な底面と、 これら上面と底面の周縁の間に延在する幅の狭い側面と からなる偏平な角柱状に形成され、 前部側面に磁気記録再生へッ ドを磁気ディス クの両面に外部から接触もしくは近接させるための磁気へッ ド揷入口が設けられ、 さらに、 前記カセッ トシェルは、 前記記録再生装置の挿入ガイ ド部材に摺接す る摺接上面および摺接下面を備えた側部の摺接ガイ ド部が、 上カセッ トシエルハ —フまたは下カセットシエルハーフの一方に一体に設けられたことを特徴とする 磁気ディスク力一トリヅジ。

( 2 ) 前記摺接ガイ ド部は、 上カセッ トシェルハーフまたは下カセッ トシェル ハーフの一方の両側部に一対設けられることを特徴とする請求の範囲第 1項記載 の磁気デイスクカートリッジ。