WO1997032730A1 - Acheminement d'un support d'enregistrement - Google Patents

Description

明 細 書 記録媒体搬送装置 技術分野

本発明は、 記録紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置にお ける、 記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置に関する。 背景技術

コンピュータやワークステーシ ョ ンの出力装置の一つと して、 イ ンク を吐出して記録媒体に画像を形成するィンクジエツ 卜方式画像形成装置 が知られている。 このインクジェッ ト方式画像形成装置は、 例えば、 ィ ンクが吐出する印宇へッ ドと、 この印宇へッ ドを搭載して所定方向に往 復動するキャ リ ッジと、 この所定方向に直交する方向に記録媒体を搬送 する記録媒体搬送装置と、 往復動する印字へッ ドと向き合う位置に配置 され、 片面 （印字へッ ドと向き合う面） 側を記録媒体が搬送される印字 板とを備えている。

記録媒体に画像を形成する際は、 記録媒体搬送装置で搬送中の記録媒 体を一時的に停止させ、 キャ リ ッジを上記の所定方向に往復動させなが ら、 画像情報を担持した画像信号に基づいて印字へッ ドからイ ンクを吐 出し、 記録媒体のうち、 画像が形成される画像形成領域に位置する部分 (印字板の片面側に位置する部分） に 1 バン ド分の画像を形成する。 そ の後、 紙を 1 バン ド分の幅だけ搬送して停止させ、 再び、 キャ リ ッ ジを 上記の所定方向に往復動させながら、 画像信号に基づいて印字へッ ドか らイ ンクを吐出して、 記録媒体のうち、 画像形成領域に新たに位置する 部分に画像を形成する。 このような動作を繰り返すこ とにより記録媒体 に画像を形成する。

上記の記録媒体搬送装置としては、 例えば、 印字板を挟んで記録媒体 搬送方向の上流側及び下流側それぞれに BE置され、 記録媒体を挟持しな がら搬送する第 1 の搬送ローラ、 及び第 1 の搬送ローラから排出された 記録媒体を挟持しながらさらに搬送する第 2の搬送ローラを備えたもの が知られている。

このような記録媒体搬送装 Sでは、 第 1の搬送ローラを通過した記録 媒体が第 2の搬送ローラに挟持される嚓に記録媒体の先端がカールして いると、 この先端が第 2の搬送ローラに挟持されにく い。 このため、 記 録媒体の正確な搬送が難しく なつた り、 周囲の部品に記録媒体が引っ掛 かり紙詰まり （ジャム） が発生したりする。

第 1の搬送ローラと第 2の搬送ローラとに挟まれた領域は、 画像が形 成される画像形成傾域でもあるので、 良質な画像を得るためには上述の ような トラブルを無く して、 記録媒体を平坦な状態にして搬送する必要 がある。

通常、 記録媒体を平坦な状態にして搬送する技術として、 記録媒体搬 送方向に直交する方向に延びるガイ ド板を第 1の搬送ローラと第 2の搬 送ローラとの間に配置し、 記録媒体の進入側を開いて排出側を狭くする ように固定しておき、 このガイ ド板で記録媒体を案内するガイ ド板方式 が知られている。 また、 他の技術として、 印字板の下方に吸引フ ァ ンを 配置して記録媒体を吸引しながら第 2の搬送ローラへ搬送する吸引方式 や記録媒体を静電的に吸着しながら搬送する静電方式が知られている。

ところで、 イ ンク ジェ ッ ト方式画像形成装置では、 良質な画像を得る ために印字ヘッ ドを記録媒体に近接させる必要がある。 このため、 通常 、 印字板の周囲にはスペースの余裕が無い。 上述したガイ ド板方式では 、 第 1 の搬送ローラと第 2の搬送ローラとの間にガイ ド板を配置するの で、 印字ヘッ ドを第 1 又は第 2の搬送ローラから遠ざける。 従って、 記 録媒体のうち印字へッ ドに向き合う部分の平坦性が確保されにく く 、 画 像品質が低下するおそれがあるという問題や、 記録媒体の先端余白が不 必要に大きく なるという問題がある。 また、 イ ンクジヱッ 卜方式画像形 成装置では、 画像形成時に、 記録媒体に発生するコック リ ング （印字さ れたイ ンクによつて記録媒体が膨潤し、 部分的な凹凸が発生する現象） に対応する必要があるので、 この点からもガイ ド板方式は不利な方式で ある。

一方、 上述した吸引方式では、 印字板の下方に吸引フ ァ ンを E置する ので、 このためのスペースが必要となり、 装置の小型化、 低コスト化の 観点からこの方式も不利である。 また、 静電方式も、 吸引方式と同様に 、 装置の大型化やコスト面で不利である。 発明の開示

本発明は、 上記事情に鑑み、 記録媒体をスムーズに搬送できるだけで なく 、 高品質の画像を得られる記録媒体搬送装置を提供することを目的 とする。

上記目的を達成するための本発明の第 1 の記録媒体搬送装置は、 記録 媒体を搬送する第 1 の搬送ローラと、 該第 1の搬送ローラから排出され た記録媒体をさらに搬送する第 2の搬送ローラとを有し、 前記第 1の搬 送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で記録媒体に画像を形成する画 像形成装置の記録媒体搬送装置において、

( 1 ) 前記第 1の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で、 記録媒 体搬送方向に交差する交差方向に記録媒体搬送経路の側方から伸縮自在 に延びる、 前記第 1 の搬送ローラに搬送されてきた記録媒体をガイ ドす る延長ガイ ド ( 2 ) 該延長ガイ ドを収容する、 前記記録媒体搬送経路の側方に K置さ れた延長ガイ ド収容器

を備えたことを特徴とするものである。

ここで、

( 3 ) 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で前記交差 方向に走査する走査部材を備え、

( 4 ) 前記延長ガイ ドは、 該走査部材に連結されて該走査部材の走査に 伴って前記交差方向に伸縮自在に延びるものであってもよい。

また、 記録媒体搬送装置は、

( 5 ) 前記延長ガイ ドと前記走査部材とを連結させる連結装置を備えて もよい。

さらに、 記録媒体搬送装置は、

( 6 ) 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で前記交差 方向に前記記録媒体搬送経路の側方から伸縮自在に延びる、 前記第 1 の 搬送ローラから排出された記録媒体を押える延長紙押えを、 前記延長ガ ィ ドに代えて備え、

( 7 ) 前記延長ガイ ド収容器は、 前記延長紙押えを収容するものであつ てもよい。

さらにまた、 記録媒体搬送装置は、

( 8 ) 前記記録媒体搬送経路の側方のうち、 前記延長ガイ ド収容器が配 置されている側とは反対の側に配置された、 延長した前記延長紙押えを 保持する保持装置を備えたものであってもよい。

上記目的を達成するための本発明の第 2の記録媒体搬送装置は、 記録 媒体を搬送する第 1 の搬送ローラと該第 1 の搬送ローラから排出された 記録媒体をさらに搬送する第 2の搬送ローラとを有し、 前記第 1 の搬送 ローラと前記第 2の搬送ローラとの間において画像形成が行われる画像 形成装置の記録媒体搬送装置において、

( 9 ) 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの問に、 その記 録媒体搬送経路の側方から記録媒体搬送方向に直交する方向に伸縮自在 な帯状の延長ガイ ドを延長することにより、 記録媒体の一時的な搬送ガ ィ ドを提供する延長ガイ ド手段

( 1 0 ) 使用する記録媒体の種別を切り替える記録媒体種別切替手段

( 1 1 ) 該記録媒体種別切替手段により選択された記録媒体種別に応じ て前記延長ガイ ドの利用のタイミングを異ならせる延長ガイ ド制御手段 を備えたことを特徴とするものである。

ここで、

( 1 2 ) 前記記録媒体の種別は、 ロール紙および力ッ ト紙であつてもよ い o

また、 前記延長ガイ ド制御手段は、

( 1 3 ) 記録媒体の種別がカツ 卜紙である場合、 カツ 卜紙の先端が前記 第 1 の搬送ローラから排出される前に前記延長ガイ ドの延長を行い、 前 記記録媒体の種別がロール紙である場合、 ロール紙が第 2の搬送ローラ を通過した位置で切断された後に前記延長ガイ ドを延長し、 新たなロー ル紙の先端が前記第 2の搬送ローラを通過まで戻され、 再び前記第 2の 搬送ローラに進入させ、 その後、 いすれの場合も画像形成前に前記延長 ガイ ドを後退させるものであってもよい。

さらに、 記録媒体搬送装置は、

( 1 4 ) 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止する延長抑止手段を備えても よい。

さらにまた、 延長抑止手段は、

( 1 5 ) ユーザの指示に応じて、 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止する ものであってもよい。 さらにまた、 前記延長抑止手段は、

( 1 6 ) ロール紙の残還が予め定めた量以下になつたことを検出する口 一ル紙残量検出手段

( 1 7 ) 該ロール紙残量検出手段によりロール紙の残量が予め定めた量 以下になるまでの間、 前記延長ガイ ドの延長を抑止する手段とを備えた ものであってもよい。

上記目的を達成するための本発明の第 3の記録媒体搬送装置は、 記録 媒体としてロール紙を搬送する第 1の搬送ローラと該第 1 の搬送ローラ から排出された記録媒体をさらに搬送する第 2の搬送ローラとを有し、 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間において画像形成 が行われる画像形成装鼴の記録媒体搬送装置において、

( 1 8 ) 前記第 1の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間に、 その 記録媒体搬送経路の側方から記録媒体搬送方向に直交する方向に伸縮自 在な帯状の延長ガイ ドを延長することにより、 記録媒体の一時的な搬送 ガイ ドを提供する延長ガイ ド手段

( 1 9 ) 前記ロール紙が前記第 2の搬送ローラを通過した位置で切断さ れた後に前記延長ガイ ドの延長を行い、 新たなロール紙の先端が前記第 2の搬送ローラを通過するまで戻され、 再び第 2の搬送ローラに進入さ せ、 画像形成前に前記延長ガイ ドを後退させる延長ガイ ド制御手段を備 えたことを特徴とするものである。

ここで、 記録媒体搬送装置は、

( 2 0 ) 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止する延長抑止手段を備えても よい。

また、 延長抑止手段は、

( 2 1 ) ユーザの指示に応じて、 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止する ものであってもよい。 さらに、 延長抑止手段は、

( 2 2 ) ロール紙の残量が予め定めた量以下になったことを検出する口 一ル紙残量検出手段

( 2 3 ) 該ロール紙残量検出手段によりロール紙の残量が予め定めた量 以下になるまでの間、 前記延長ガイ ドの延長を抑止する手段

を備えたものであってもよい。

上記目的を達成するための本発明の第 4の記録媒体搬送装置は、 記録 媒体が搬送される搬送方向に交差する交差方向に延びる、 片面側を記録 媒体が搬送される印字板を備え、 記録媒体のうち前記印字板の前記片面 側に位置する部分に画像を形成する画像形成装置における、 前記印字板 を挟んで前記搬送方向の上流側及び下流側それぞれに配置された、 記録 媒体を挟持して前記搬送方向に搬送する第 1 の搬送ローラ、 及び該第 1 の搬送ローラから排出された記録媒体を挟持してさらに搬送する第 2の 搬送ローラを備えた記録媒体搬送装置において、

( 24 ) 記録媒体のうち前記印字板の前記片面側に位置する部分を挟ん で前記印字板とは反対側を前記交差方向に走査する走査部材

( 2 5 ) 該走査部材に着脱自在に連結されて前記反対側を前記交差方向 に伸縮する、 前記搬送方向の上流側部分と前記印字板との間隔が前記搬 送方向の下流側部分と前記印字板との間隔よりも広くなるように所定角 度傾斜した帯状の延長ガイ ド

( 2 6 ) 該延長ガイ ドが出入りする出入口を有し、 該延長ガイ ドが巻か れた状態に出入り自在に収容される、 前記印字板の長手方向の一端側に 配置された延長ガイ ド収容器

を備えたことを特徴とするものである。

ここで、 記録媒体搬送装置は、

( 7 ) 前記走査部材と前記延長ガイ ドとの連結部分、 及び前記延長ガ ィ ド収容器の前記出入口の近傍部分双方のうちの少なく とも一方に、 前 記延長ガイ ドを前記所定角度傾斜させる傾斜手段を備えてもよい。

また、 傾斜手段は、

( 2 8 ) 前記第 1 の搬送ローラ及び前記第 2の搬送ローラのうちの少な く とも一方によって記録媒体が挟持された後に、 前記延長ガイ ドの前記 所定角度の傾斜を解除するものであってもよい。

さらに、 延長ガイ ド収容器は、

( 2 9 ) 所定の出入口が側壁に形成され、 底壁の中央部から高さ方向に 延びる中心軸を有する収容容器

( 3 0 ) 一端部が前記中心軸に固定され、 該中心軸の周囲に巻かれた扳 ばね

( 3 1 ) 該板ばねの他端部が固定され、 該板ばねの周囲を囲むリ ング部 材

( 32 ) 該リ ング部材に一端部が固定され、 該リ ング部材の周囲に巻か れると共に、 他端部が前記出入口から引き出されて延長する延長部材

( 3 3 ) 一端部が前記中心軸に固定され、 前記板ばねのうち粗に巻かれ た部分を前記板ばねの内側から他端部で押圧する補助ばね

を備えたものであってもよい。

さらにまた、

( 34 ) 前記収容容器の前記中心軸は、 前記補助ばねの前記一端部を固 定する固定位置を変更できるものであり、

( 3 5 ) 前記補助ばねは、 前記固定位置の変更に応じて、 前記板ばねを 押圧する押圧位置を変更するものであってもよい。

さらにまた、 補助ばねは、

( 3 6 ) 前記中心軸に複数固定され、 前記板ばねを押圧する押圧位置が 互いに異なるものであってもよい。 図面の簡単な説明

F i g . 1 は、 本発明の記録媒体搬送装置が用いられているプロッタ の概略構成を示す斜視図である。

F i g . 2は、 F i g . 1 のプロッタにおける記録紙の挿入から排出 までの経路を示す斜視図である。

F i g . 3は、 記録媒体搬送装置に採用される延長ガイ ドの一例を示 す斜視図である。

F i . 4は、 F i g . 3の延長ガイ ドの細部の説明図である。

F i g . 5は、 第 1の搬送ローラと第 2の搬送ローラとの間の空間に 延長された延長ガイ ドを示す模式図である。

F i g . 6は、 F i g . 1 の画像形成装置の制御に関するブロック図 である。

F i g . 7は、 F i g . 1 の画像形成装置の記録媒体搬送および印字 に関するメイ ン処理のフローチヤ一 卜である。

F i g . 8は、 F i g . 7のロール紙初期セッ ト動作の処理例を示す フローチヤ一卜である。

F i g . 9は、 F i g . 7のロール紙通常セッ ト動作の処理例を示す フローチヤ一卜である。

F i . 1 0は、 F i g . 7のカッ ト紙セッ ト動作の処理例を示すフ ローチャー 卜である。

F i g. 1 1 は、 F i g . 1 の画像形成装置の第 1 および第 2の搬送 ローラに関連する各種位置の説明図である。

F i g . 1 2は、 実施形態に係る延長ガイ ドがない場合のロール紙搬 送過程を示す説明図である。

F i g . 1 3は、 実施形態に係る延長ガイ ドがある場合のロール紙搬 送過程を示す説明図である。

F i g . 1 4は、 実施形態に係る延長ガイ ドのない場合 （ a ) 、 およ びある場合 （b ) のカツ 卜紙の搬送工程を示す説明図である。

F i g . 1 5は、 実施形態に係るロール紙残量検出のための手段の説 明図である

F i g 1 6は 延長ガイ ド装置の他の例を示す概略構成図である。

F i g 1 7は F i g . 1 6の内部構成を示す概略構成図である。

F i g 1 8は F i g . 1 6に示す延長紙押えの挟持体の説明図で ある。

F i g 1 9は、 延長ガイ ド装 のさらに他の実施形態を示す概略構 成図である。

F i g . 2 0は、 F i g . 1 9の延長ガイ ド装置の内部を示す構成図 である。

F i g . 2 1は、 記録媒体の搬送方向に直交する方向から記録媒体搬 送装置を視た伏態を示す模式図である。

F i g . 2 2は、 カッ ト紙を使用するときの動作を示すフロー図であ る

F i g . 2 3は、 ロール牴を使用する匕きの動作を示すフロー図であ る。

F i g . 24は、 延長ガイ ドの移動に伴う板ばねの動きを示す模式図 であり、 （ a ) は、 延長ガイ ドが延長ガイ ド収容器に収納された状態を 示し、 （b ) は、 延長ガイ ドが延長ガイ ド収容器からほぼ完全に引き出 された状態を示し、 （ c ) は、 延長ガイ ドが延長ガイ ド収容器に収納さ れている途中の状態を示す。

F i g . 2 5は、 延長ガイ ドの移動に伴う板ばねと補助ばねの動きを 示す模式図であり、 （ a ) は、 延長ガイ ドが延長ガイ ド収容器に収納さ れた状態を示し、 （ b ) は、 延長ガイ ドが延長ガイ ド収容器からほぽ完 全に引き出された状態を示し、 （ c ) は、 延長ガイ ドが延長ガイ ド収容 器に収納されている途中の状態を示す。

F i g . 2 6は、 中心鼬の他の例を示す分解斜視図である。

F i g . 2 7は、 F i g . 2 6の中心軸を組み立てたときの斜視図で ある。

F i . 2 8は、 4つの補助ばねが固定された中心軸を上面から示す 模式図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図面を参照して本発明の記録媒体搬送装置の実施形態を説明す る。

先ず、 F i g . 1 を参照して、 本発明の記録媒体搬送装置が用いられ ているインクジェッ ト方式の力ラーブロッタ （以下、 プロッタという） の外観構成を説明する。 なお、 本発明の記録媒体搬送装置は、 イ ンクジ エツ ト方式の画像形成装置への適用に限定されるものではなく、 又プロ ッタへの適用に限定されるものでもない。 例えば、 慼熱方式や熱転写方 式の画像形成装置にも適用できる。

ブロッタ 1 は、 キャスタ 2 a付きのスタン ド 2の上部に固定されてい る。 また、 ブロッタ 1 は、 このプロッタ 1 を操作するための操作部 3を 備えており、 この操作部 3に設置された各種のスィ ッチ等を操作するこ とにより、 紙サイズ、 オンライ ン/オフライン、 コマン ド、 後述する延 長抑止などが入力指示される。 矢印 A方向から記録媒体挿入口 4に挿入 された記録紙は、 操作部 3からの指示に基づいて、 プロッタ 1 の内部に 搬送され、 画像が印字されて排出される。 なお、 プロッタ 1 はその内部 を覆うカバー 5を備えている。 F i g . 2を参照して、 記録紙などの記録媒体の搬送経路と印字 （画 像形成） 工程を説明する。

プロッタ 1 では、 記録媒体挿入□ 4から挿入されたシー 卜状の記録紙 (例えば、 大判サイズのカッ ト紙） と、 ロール状に巻かれた記録紙 （口 ール紙） 6に印字できる。 ここでは、 記録媒体挿入□ 4から挿入された カツ ト紙の搬送経路を説明する。 ロール紙 6についても挿入口が異なる のみで、 搬送経路はカツ ト紙と同様である。

ロール紙 6のカバ一 7上で、 例えば大判のカツ ト紙を整置して矢印 A 方向から記録媒体挿入口 4に挿入する。 挿入されたカッ ト紙は、 カバー 7と上ガイ ド 8との間を通り、 搬送コロ支持板 9に回転自在に固定され た紙搬送コロ 1 0 a及び紙搬送コロ 1 O b双方と駆動ローラ 1 2 とに挟 持されながら、 印字板 1 3の上方に搬送される。 印字板 1 3の上方を通 過したカッ ト紙は、 その後、 排出ローラ 1 4とその上方に位置する拍車 1 5とに挟持されて排出される。 なお、 拍車 1 5は拍車板 1 6に回耘自 在に固定されている。 ここでは、 紙搬送コロ 1 O bと駆動ローラ 1 2 と によって、 本発明にいう第 1 の搬送ローラの一例が構成されている。 ま た、 排出ローラ 1 4と拍車 1 5 とによって、 本発明にいう第 2の搬送口 ーラの一例が構成されている。

また、 ブロッタ 1は、 矢印 B方向に往復動するキャリ ッジ （本発明に いう走査部材の一例である） 1 7を備えている。 このキャ リ ッジ 1 7は ヘッ ドホルダ 1 8を備えており、 このヘッ ドホルダ 1 8には、 4種類の カラ一イ ンク （例えば、 シアン、 マゼン夕、 イェロー、 黒） それぞれが 収容された 4つの印字へッ ド 1 9が装着されている。 キャ リ ッジ 1 7は 、 駆動モータ （図示せず） に掛設されたベル卜 2 0に固定されており、 このベル卜 2 0は、 駆動モータの正逆回耘によって矢印 B方向に往復動 する。 ベルト 2 0が矢印 B方向に往復動すると、 キャリ ッジ 1 7も、 そ の背後に設けられた案内レール 2 1 に案内されて矢印 B方向に往復動す る。 また、 印字板 1 3の長手方向の一端側には、 後述する延長ガイ ド装 置 3 0が配置されている。

カツ 卜紙は、 矢印 B方向に直交する方向 （本発明にいう搬送方向の一 例である） に断続的に搬送される。 カツ 卜紙に画像を形成するに当たつ ては、 カツ 卜紙を一時的に停止させ、 キャ リッジ 1 7を矢印 B方向に往 復動させながら、 印字へッ ド 1 9に入力された画像情報に基づいてィン クを吐出し、 カッ ト紙のうち、 画像形成領域に位置する部分に 1バン ド 分の画像を形成する。 その後、 所定長さだけカツ 卜紙を搬送して画像形 成領域に新たに位置する部分に次のバン ド分の画像を形成する。 この動 作をカッ ト紙の全長に亘つて必要回数繅り返す。 これにより、 カッ ト紙 にカラー画像が形成される。 カラー画像が形成されたカツ 卜紙は、 排出 ローラ 1 4 と拍車 1 5とに挟持されながら排出ガイ ド 2 2に沿って排出 される。

F i g . 3、 F i g . 4、 及び F i g . 5を参照して延長ガイ ド装置 を説明する。

延長ガイ ド装置 3 0は、 F i g . 4に示すように延長ガイ ド収容器 （ ケース） 3 1 を有し、 その内部には中心軸 3 2が形成されている。 中心 軸 3 2に設けられた溝 3 3に板ばね 3 4の一端が固定されている。 この 板ばね 3 4は、 F i g . 4の紙面に向かって時計回り方向に巻かれてお り、 その他端は、 ケース 3 1 に回転自在に取り付けられた ドラム 3 5に 固定されている。 ドラム 3 5は外部から与えられる時計回り方向の回転 力に対して板ばね 3 4のばね力で抵抗する。 外部の回転力がばね力を上 回るとき、 ドラム 3 5は時計回り方向に回転するが、 外力が低下すると ばね力によ り反時計回り方向に逆耘して戻る。

また、 板ばね 3 4と同様に時計回りに巻かれた状態の帯状の延長ガイ ド 36の一端がドラム 35に固定されており、 他端が、 F i g . 3に示 すように、 フッ ク孔 37が形成されたベルト板 38に固定されている。 即ち、 延長ガイ ド 36の先端部にはベルト板 38が固定されている。 ベ ルト板 38を矢印 C方向に引っ張ると、 板ばね 34の付勢力に抗してべ ル卜板 38に固定された帯状の延長ガイ ド 36がケース 3 1から引き出 され、 記録媒体の搬送方向に直交する方向に延長される。 また、 仮にこ の延長された位置からベルト板 38を解放したとすると、 板ばね 34の 付勢力によって延長ガイ ド 36は延長ガイ ド装置 30のケース 3 1内に 引き込まれて収納される。

延長ガイ ド 36としては、 可撓性の帯状薄板、 例えば金属の薄板、 樹 脂類の薄板等を帯状にしたものを使用する。 延長ガイ ド 36は、 ケース 3 1内に収納されるときは巻かれた状態になって、 できる限り密に巻か れる材質であり、 かつ、 ケース 3 1から延長されたときは直線性と平面 性を確保できる材質であることが好ましい。 また、 延長された場合に巻 き蟒のない材質を選択することが好ましい。

延長ガイ ド 36は、 板ばね 34の作用によって、 通常は、 ケース 3 1 の中に収納されている。 ベル卜板 38の、 フッ ク孔 37とは反対側の端 部に、 係止部 39 aが固定されている。 この係止部 39 aは、 延長ガイ ド 36の収縮時に、 ケース 3 1の入口付近に固定されているストツバ 3 9 ( F i . 3参照） に当接する。 このため、 ベルト板 38がケース 3 1の入口の手前で停止する。 この停止と同時に、 システム （後述する M P U ) が、 延長ガイ ド 36がケース 3 1 内に所期のとおりに収納された ことを、 センサ （例えばマイ クロスィ ッチ等） 40で確認する。 逆に、 延長ガイ ド 36が延長された伏態にあることもセンサ 40によつて確認 される。

次に、 帯状の延長ガイ ド 36がどのようにして記録媒体に対する搬送 ガイ ドとして機能するかについて説明する。

本実施形態では、 ケース 3 1 の設置位置の近傍、 即ち、 延長ガイ ド 3 6のホームポジショ ンにまでキャ リッジ 1 7 ( F i g . 2参照） を走行 させ、 キャ リ ッジ 1 7の下面に形成されたフック 4 1 を、 ベルト板 38 のフック孔 37に挿入する。 これによ り、 キャリ ッジ 1 7 と延長ガィ ド 36 とが連結されて、 キャリッジ 1 7の移動に伴って延長ガイ ド 3 6が 延長される。 フック 4 1 は、 その上端 4 1 aがキャリ ッジ 1 7の底面に 固着され、 下方に延びている。 フック孔 3 7にフック 4 1 を引っ掛ける 具体的な方法については後述する。 このように、 本実施の形態では、 キ ャ リ ッジ 1 7が延長ガイ ド 3 6の移動手段を兼ねているので、 別個独立 の移動手段を設ける必要がない。

キャ リ ッジ 1 7の移動に伴って、 F i g . 5で模式的に示すように、 F i g . 2に示す駆動ローラ 1 2及び紙搬送コロ 1 0 b (第 1の搬送口 ーラ） と、 排出ローラ 1 4及び拍車 1 5 (第 2の搬送ローラ） との間の 空間 （印字板 1 3の上方） に、 延長ガイ ド 3 6が延長される。 この状態 で記録媒体 6 aは、 第 1 の搬送ローラから、 延長された延長ガイ ド 36 と印字板 1 3との隙間を経て、 第 2の搬送ローラへ搬送され、 記録媒体 6 aの先端が第 2の搬送ローラに進入する。 この第 1 の搬送ローラと第 2の搬送口ーラとの間で、 記録媒体 6 aが延長ガイ ド 3 6によつて平坦 性を確保されながら搬送されるので、 記録媒体 6 aの先端のめくれや先 端に綾く部分の膨らみ等が起きることなく 、 記録媒体 6 aを搬送するこ とができる。 記録媒体 6 aが第 1 の搬送ローラと第 2の搬送ローラの双 方に挟持された状態になると、 この記録媒体 6 aに印字できる状態とな る。 次に、 キャリ ッジ 1 7のフック 4 1 とベルト板 3 8のフック孔 37 とが掛着されたまま、 延長動作とは逆方向に、 すなわち収納方向にキヤ リ ッジ 1 7を走行させて延長ガイ ド 3 6のホームポジショ ンにまで移動 する。

ベルト板 38がストツバ 3 9によって停止すると同時にベルト板 38 がその重力で下方に下がり、 フック孔 3 7 とフック 4 1 の掛着状態が解 除される。 この状態で、 第 1 の搬送ローラと第 2の搬送ローラとに挟持 されている記録媒体 6 aに印字できることとなる。

本実施形態では、 記録媒体の先端を第 2の搬送ローラまでガイ ドした 目的を果たした延長ガイ ドをホームポジションまで戻したが、 戻さずに 印字すれば、 印字時問の短縮になる。

次に、 フッ ク孔 3 7とフッ ク 4 1 の掛着する方法について述べる。 記 録媒体に印字する際に、 移動中のキャリ ッジ 1 7が延長ガイ ド 3 6の関 係部品 （ベルト板 38等） に接触することは好ましく ない。 したがって 、 フッ ク孔 3 7とフック 4 1 との間で垂直方向に一定の距離を設ける必 要がある。 その一定の距離があるにも拘らず、 必要時にはフック孔 37 とフッ ク 4 1 を確実に掛着させるために掛着補助機構 （本発明にいう連 結装置の一例である） 5 0を設ける。

本実施形態では、 掛着補助機構 5 0すなわち延長ガイ ド昇降機構が、 ホームポジショ ンに位置するベル卜板 38の下方に設けられている。 本 体 （図示せず） に回転自在に支持された L字型の延長ガイ ド昇降レバー 5 2 ( F i . 4参照） の下部 5 2 aにはソ レノ イ ド 5 3が取り付けら れており、 このソレノイ ド 5 3は矢印 D方向にばね 54で付勢されてい る。 一方、 延長ガイ ド昇降レバー 52の上部には、 ベルト板 38を受け るベルト板受け 5 2 bが設けられている。

フック 4 1 をフック扎 3 7に掛着する際、 特定信号の入力によってソ レノイ ド 5 3が矢印 D方向とは逆方向に作動する。 これに応じて、 延長 ガイ ド昇降レバー 5 2は、 その L字の屈曲部 5 2 cを支点として反時計 回りに回転し、 延長ガイ ド昇降レバー 5 2のベルト板受け 5 2 bが上方 に移動し、 ベル 卜板 38が持ち上げられる。 これによ り、 ベル ト板 38 の上方に待機していたキャリ ッジ 1 7のフック 4 1 の自由端がフック孔 3 7に挿入される。 この状態で、 キャ リ ッジ 1 7がケース 3 1 から離れ る方向に移動することによってフック 4 1 の屈曲先端部がフック孔 3 7 に係合し、 さらにキャリ ッジ 1 7が移動していく ことによ り延長ガイ ド 3 6を伸張させることができる。 その後、 ソレノイ ド 5 3は元に戻り、 延長ガイ ド昇降レバー 5 2の上昇が解除される。

F i g . 6を参照して、 本発明の画像形成装置の制御を説明する。 この画像形成装置 5 0 0は、 ユーザの指示を受け付ける操作部 5 1 1 (F i g . 1 の 3に対応する） と、 記録媒体の幅 （左右端） や先後端な どを検出する各種のセンサ 5 1 2と、 画像データ処理部 5 1 3とを有す る。 画像データ処理部 5 1 3は、 パソコ ン 5 0 1のような外部の画像情 報源から入出力ィンタ一フヱ一ス 5 0 3を介して受信した画像データを 処理する。

また、 画像形成装置 50 0は、 画像データ処理部 5 1 3で得られた印 字データを記憶する記憶領域、 後述するマイ クロプロセッサの動作プロ グラムの記憶領域、 および作業データ領域等を提供するメモリ 5 1 5と 、 印字データに基づいて印字制御を行う印字制御部 5 1 7とを有する。 さらに、 画像形成装置 5 0 0は、 ロール紙を裁断する裁断装置 52 3と 、 延長ガイ ド装置 5 2 2 ( F i g . 3の 3 0に対応する） と、 この延長 ガイ ド装置 5 2 2を制御する延長ガイ ド制御部 52 1 と、 ロール紙の残 量を検出するロール紙残量検出部 5 2 4と、 これらの各要素を統括制御 するマイクロプロセッサ （M P U) 5 1 4とを有する。 操作部 5 1 1 は 、 通常の各種操作ボタン （図示せず） の他に、 ロール紙とカツ 卜紙の切 替を行う記録媒体切替ボタン 5 1 1 aと、 延長ガイ ドの機能を抑止する ための延長抑止ボタン 5 1 l bとを有する。 勿論、 これらの操作を外部 からオンラインで行うことも可能である。

ところで、 記録媒体としてカツ ト紙を用いる場合とロール紙を用いる 場合とで、 搬送時の紙の振る舞いに差があることが経験的に判っている 。 ロール紙は、 特にその巻き怪が小さく なるにつれて、 巻き癖に起因す るカールが発生しやすい。 また、 カッ ト紙はその紙質、 紙厚等によって カールしやすいものとしにく いものがある。

一方、 延長ガイ ドの伸縮には余分な機械的処理ステップを必要とし、 印字処理時問にも影響するので、 記録媒体の搬送に問題が生じない場合 には、 延長ガイ ドを使用しないようにすることが望ましい。 そこで、 本 実施形態の記録媒体搬送装置では、 使用する記録媒体の種類等に応じて 、 それに適した延長ガイ ドの使用を行えるものとした。

F i g . 7を参照して、 本実施形態の画像形成装置の一連の画像形成 動作のメイ ン処理を説明する。 この処理は、 M P U 5 1 4の制御に基づ いて、 F i g . 6に示したメモリ 5 1 5に格納された制御プログラムに 従って実行される。

F i g . 7の処理を説明する前に、 F i g . 1 1 を参照して、 画像形 成装置の第 1及び第 2の搬送ローラに関連する各種位置を説明する。 上述したように第 1 の搬送ローラは紙搬送コ口 1 0 bと駆動ローラ 1 2に対応し、 その接点の直前 （ F i g . 1 1 の右側方向） の位置を A位 置ヒ定義する。 また、 第 2の搬送ローラは排出ローラ 1 4と拍車 1 5に 対応し、 その接点の直後 （ F i g . 1 1の左側方向） の位置を B位置と 定義する。 第 1 の搬送ローラと第 2の搬送ローラとの間には、 記録媒体 の下面を支持する印字板 1 3が配置され、 印字板 1 3の上であって第 2 の搬送ローラ近傍の位置を C位置と定義する。 装置側部側から見て、 排 出ローラ 1 4と拍車 1 5の接点とほぼ同じ位置に記録媒体の先端を検出 する媒体センサ 2 4が配置されている。 第 2の搬送ローラの外側 （ F i g . 1 1 では左側方向） に、 記録媒体を、 その搬送方向に直交する方向 に裁断するカツ 卜位置 2 6がある。

F i g . 7のフローにおいて、 先ず、 画像形成に使用される記録媒体 がロール紙であるか否かを判断する （ 6 0 1 ) 。 先に操作部 5 1 1 の記 録媒体切替ボタン 5 1 1 aによって （またはオンライ ンで） 指定された 記録媒体種別がメモリ 5 1 5にパラメータとして記憶されており、 ステ ッブ 6 0 1 における判定は、 この記憶情報に基づいて行われる。

使用される記録媒体の種別がロール紙の場合には、 ロール紙の初期セ ッ トであるか否かを判定する （ 6 0 2 ) 。 ロール紙の初期セッ 卜とは、 新たなロール紙を画像形成装匱内に装填して、 画像形成を開始できるよ うにすることである。 ロール紙の初期セッ トであることは、 記録媒体切 替ボタン 5 1 1 a等によりロール紙が選択されている場合に、 ロール紙 の給牴入口にあるロール媒体センサ （図示せず） がロール紙不存在状態 から新たにロール紙の先端を検出したことにより、 システムが認識でき る。

ステップ 6 0 2でロール紙の初期セッ 卜 と判定された場合には、 後述 するロール紙初期セッ 卜動作を行う （ 6 0 3 ) 。 初期セッ 卜ではないと 判定された場合には、 ロール紙の通常セッ ト動作を行う （ 6 0 4 ) 。 こ の詳細も後述する。

ステップ 6 0 1 において、 使用すべき記録媒体がロール紙ではない、 すなわちカツ 卜紙であると判定された場合には、 カツ 卜紙セッ ト動作を 行う （ 6 0 5 ) 。 この詳細処理も後述する。

このようにして口ール紙またはカツ 卜紙のセッ ト動作が完了する。 そ の後、 所定の指示に応じて印字処理を開始できる （ 6 0 6 ) 。 1枚の画 像の形成の完了後、 最初のステップ 6 0 1 に戻って、 次の印字に備える ために新たな記録媒体のセッ ト動作を行う。 F i g . 8を参照して、 F i g . 7で説明したロール紙初期セッ トの 詳細処理フローを説明する。

先ず、 ユーザが新たなロール紙を装置内に装填してロール紙先端を最 初の搬送ローラに挿入する。 この際、 記録媒体切替ボタン 5 1 1 a等に よ り、 使用する記録媒体としてロール紙が選択されているものとする。 ユーザがロール紙先端を挿入することにより、 前述のロール媒体センサ がこれを感知し、 給紙が開始される （ 7 0 1 ) 。 システムは、 ロール紙 の先端を約 3 0 O mmほど装置外に排出するまでロール紙を搬送する （ 7 0 2 ) 。 そこで、 搬送ローラの圧を解除し （ 7 0 3 ) 、 ユーザにロー ル紙の斜行を調整する機会を与える （ 7 04 ) 。 ユーザは、 排出された ロール紙からその斜行の有無を判断できる。 斜行調整が必要であればそ れを行った後、 再度、 加圧を行う （ 7 0 5 ) 。 圧解除および加圧は、 既 知の加圧レバ一 （図示せず） をユーザが操作することにより行える。 その後、 システムは、 ロール紙先端が第 2の搬送ローラ、 すなわち排 出ローラ 1 4と拍車 1 5の接点より僅かに外側の位置、 すなわち B位置 ( F i g . 1 1参照） に来るまで第 1 および第 2の搬送口一ラを逆転さ せてロール紙を逆搬送する （ 7 0 6 ) 。

このようにして口ール紙先端を B位置まで戻した状態では、 ロール紙 はまだ第 1 及び第 2の搬送ローラに挟持された状態にある。 そこで、 口 —ル紙の幅および側端の位置をキャリ ッジ 1 7に付設されたセンサ （図 示せず） によ り検出する （ 7 0 7 ) 。 このセンサの構成および機能は公 知であるので、 ここでは詳述しない。

次に、 ロール紙を再度約 3 0 0 mm前方へ搬送し （ 7 08 ) 、 斜行チ エッ クを行う （ 7 0 9 ) 。 これは、 ユーザが行った斜行調整に対して更 にシステムが斜行の有無を確認するためのものである。 そのために、 再 度、 ロール紙の側端位置を確認して、 ステップ 7 07における側端位置 の検出結果と比絞することにより、 斜行の有無を判断できる。 斜行があ ると判断された場合は、 ステップ 7 0 3に戻り、 ユーザに再度斜行調整 の機会を与える。

ステップ 7 0 9で斜行無しと判断された場合には、 カッ ト動作の抑止 フラグを調べて （ 7 1 0 ) 、 フラグがオン （カツ 卜抑止） であればステ ップ 7 1 1 〜 7 1 3を迂回してステ、ソプ 7 1 4へ進む。 フラグがオフで あれば、 ロール紙先端がカッ ト位置 2 6を越える位置まで、 ロール紙を 頫方向に搬送する （ 7 1 1 ) 。 その後、 カッ ト位置 2 6においてロール 紙をカッ トする （ 7 1 2 ) 。 初期セッ トされたばかりの （未記録の） 口 —ル紙の先端を力ッ 卜する理由は、 その先端が必ずしも正確な切り口で はないからである。

ついで、 口一ル紙先端をセンサ 2 4の位置まで戻す （ 7 1 3 ) 。 これ は、 媒体センサ 2 4の出力の変化に基づいてロール紙が確実に切断され たことを検出するためである。 ついで、 画像形成開始前にロール紙の先 端位置を先端余白の最小限の位置に確実にセッ 卜するためにロール紙先 端を C位置まで戻すが、 この C位置では、 ロール紙先端が第 2の搬送口 —ラから離脱しているため、 ロール紙の先端を C位置に戻す前に延長ガ ィ ドの延長動作を行う （ 7 1 5 ) 。 但し、 この動作は、 前述した延長動 作の抑止フラグを調べて （ 7 1 4 ) 、 フラグがオン （延長抑止） であれ ば、 ステップ 7 1 5を迂回してステップ 7 1 6へ進む。

ステップ 7 1 6では、 ロール紙の先端を C位置まで戻す。 ステップ 7 1 7では、 ロール紙を再度靦方向へ搬送しながらその先端位置を調整す る。 なお、 先端余白の最小限の位置にセッ トするために、 ロール紙の先 端を C位置まで戻す理由は、 第 1の搬送ローラを駆動し、 ギアのバック ラッシュを取り除いた状態で、 第 2の搬送ローラにロール紙先端を挟ま せるためである。 また、 先端位置調整は、 例えば、 ロール紙の先端を媒 体センサ 2 4が検出したあと数 mm送る、 等の制御により行う。

この段階で、 実質的に、 画像形成のための記録媒体のセッ ト動作が完 了し、 延長ガイ ドは不要となる。 そこで、 延長ガイ ドを元のケース 3 1 内に戻す （ 7 1 9 ) 。 但し、 このステップ 7 1 9も、 延長動作が抑止さ れている場合 （ 7 1 8で Y e s ) には、 不要なので迂回する。

このようにして、 ロール紙の初期セッ ト動作が完了する。

F i . 9を参照して、 F i g . 7のステップ 6 04で説明したロー ル紙の通常セッ ト動作の処理フローを説明する。

この処理は、 一旦、 初期セッ 卜されたロール紙について、 印字処理終 了毎に再度新たな印字処理のための用紙セッティ ングを行うためのもの である。 その詳細処理は、 F i g . 9から分かるように、 ユーザの目視 による初期の斜行調整と先端カツ 卜が不要となり、 F i g . 8で示した 処理の一部であるステップ 7 0 1 - 7 0 2. 及びステップ 7 1 0 ~ 7 1 2を除く と全く同一である。 したがって、 その説明を省略する。

次に、 F i g . 1 0を参照して、 F i g . 7のステップ 60 5で説明 したカツ ト紙セッ ト勖作の処理フローを説明する。

まず、 カツ 卜紙の給紙が開始されると （ 90 1 ) 、 カツ 卜紙の先端が A位置 （ F i g . 1 1 参照） に到達するまでカツ 卜紙を搬送する。 力ッ ト紙先端が A位置に達したことを検出するために、 A位置に媒体センサ を設けてもよいが、 カツ 卜紙の挿入を検知するカツ 卜紙媒体センサ （図 示せず） で先端を検出したあとの搬送距離で A位置を判断することもで きる。 この時点で、 延長ガイ ドを延長する （ 904 ) 。 但し、 上述した ように延長抑止フラグがセッ 卜されている場合には （ 9 0 3で Y e s ) 、 ステップ 9 04を迂回する。 ついで、 カツ ト紙先端が B位置に来るま でカツ 卜紙を搬送する （ 9 0 5 ) 。 そこで、 ロール紙の場合と同様、 力 ッ ト紙の幅、 側端の位置を検出する （ 9 0 6 ) 。 その後、 カツ ト紙を外部へ約 30 0 mm排出させ （ 907 ) 、 システ ムが斜行チェックを行う （ 908 ) 。 この斜行チェックは、 ロール紙の 場合に説明した F i g . 8のステップ 709と同じ方法により行える。 システムが斜行ありと判定した場合には、 そのカッ ト紙を排出する （ 9 1 3 ) 。 その際、 先に延長ガイ ドを延長している場合には延長ガイ ドを 戻す。 その後、 ステップ 90 1 に戻り、 新たなカッ ト紙について給紙か らやり直す。

システムが斜行無しと判断した場合には、 カツ 卜紙を頤方向に搬送し 、 力ッ 卜紙の後端を媒体センサによ り検知する （ 909 ) 。 この媒体セ ンサは、 上述した給紙入口に設置されたカツ 卜紙媒体センサ （図示せず ) である。 これにより、 カッ ト紙の搬送方向の長さを認識することがで きる。 次いで、 カツ ト紙の先端を C位置まで戻したあと、 KS方向へ再度 搬送し、 その先端位 gを調整する （ 9 1 0 ) 。 この先端位置調整は、 口 —ル紙の場合と同様に行うことができる。 その後、 延長抑止が設定され ていない限り （ 9 1 1 ) 、 延長ガイ ドを元の位置に戻し （ 9 1 2 ) 、 力 ッ 卜紙セッ ト動作を終了する。

なお、 本実施形態では、 大判のカツ 卜紙を使用するプロッタを想定し ているので、 斜行チェックや後端検知等を行っているが、 これらを行わ ない画像形成装匿においても本発明を適用できる。

ここで、 ロール紙とカツ 卜紙に対する延長ガイ ドの使用タイ ミングの 違いについてさらに詳細に説明する。

F i g . 1 2を参照して、 第 1および第 2の搬送ローラの間における 、 延長ガイ ドを使用しない場合のロール紙の振る舞いについて説明する ロール紙特有の現象として、 用紙にカール癖がつく ことが知られてい る。 そのため、 ロール紙 2 5は印字板 1 3の上方で下向きにカールする ような向きでロール紙の初期セッ 卜が行われるのが通常である。 F i g . 8のステップ 7 1 3において、 ロール紙 2 5の先端部が C位置 （ F i g . 1 1参照） に位置する状態では、 ロール紙 2 5の先端部がカールし ているとき、 F i g . 1 2 ( a ) に示すように、 その先端が印字板 1 3 上面に接し、 先端直後の部分が若干盛り上がった形となる。 このまま状 態で、 先端位 調整のためロール紙 2 5が前方へ搬送されると、 F i g • 1 2 ( b ) に示すように、 ロール紙 2 5の先端が第 2の搬送口一ラす なわち排出ローラ 1 4と拍車 1 5との間に達し、 この第 2の搬送ローラ に嚙み込まれる前にロール紙 2 5が印字板 1 3の上でかなり盛り上がつ た状懇となることがある。

さらにそのまま搬送を緣けると、 F i g . 1 2 ( c ) に示すように、 第 2の搬送ローラにロール紙 2 5の先端が唾み込まれて、 媒体センサ 2 4がオンする。 これで実質的には記録媒体セッ ト動作が完了する。 しか し、 ロール紙 2 5が印字板 1 3の上で盛り上がった状態のままでは、 印 字時に印字ヘッ ド 1 9 ( F i g . 2参照） とロール紙 2 5が干渉するお それがある。 あるいは、 干渉しないまでも、 印字へッ ド 1 9とロール紙 2 5との距離が近すぎてィンクの吐出位置がばらつき、 印字画像の品質 劣化を引き起こしてしまう。 従来、 この対策のために、 第 2の搬送口一 ラの搬送速度を第 1搬送ローラのそれよりも速く して盛り上がり部分を 吸収し、 印字板 1 3上でロール紙 25を平坦にしている （ F i g · 1 2 ( d ) , ( e ) ) 。 しかし、 これでは盛り上がった釐だけ先端が進むこ ととなるので、 印字画像の先端余白が必要以上に大き く なり、 ロール紙 2 5の無駄が生じるという問題がある。

本発明の実施形態では、 ロール紙 2 5を C位置に戻す前に延長ガイ ド 3 6を延長して、 延長ガイ ド 36によ りロール紙 2 5を覆う。 この後、 ロール紙 2 5を C位置に戻し （ F i g . 1 3 ( a) ) 、 再度前方へ搬送 してその先端を第 2の搬送ローラに嚙み込ませる際にロール紙 2 5の盛 り上がり発生が防止される （ F i g . 1 3 ( b ) , ( c ) ) 。

なお、 上記の搬送過程において、 ロール紙 2 5を裁断しその先端を媒 体センサ 2 4の位置まで戻した後、 延長ガイ ド 3 6を延長する理由は、 上述したように、 ロール紙 2 5の先端を媒体センサ 2 4の位置まで戻す こ とによってロール紙 2 5が正し く切り離されたこ とを媒体センサ 2 4 で確認することができ、 その確認の後に延長ガイ ド 3 6を延長する方が 搬送障害対策上好ま しいからである。 さらに、 媒体センサ 2 4で記録媒 体 2 5の先端を検知した後、 直ちに搬送を止め、 そこから印字せずにさ らにロール紙 2 5を C位 gまで戻し、 再度媒体センサ 2 4まで進める理 由は、 上述したように搬送駆動系のギアのバックラッシュの影響を無く すためであり、 反耘後すぐそこから印字開始すると先端余白にバラツキ を生じてしまうからである。 ロール紙 2 5の先端が第 2の搬送口一ラに 嚷み込まれて媒体センサ 2 4がオンした後は、 画像形成のために延長ガ イ ド 3 6をロール紙 2 5上から後退させて排除する （ F i g . 1 3 ( d ) ) 。 このよ うに、 延長ガイ ド 3 6の作用によって、 ロール紙 2 5の盛 り上がりを解消するための余分な先端送りが不要となる。 その結果、 口 ール紙 2 5の先端余白が必要以上に大きく なることが無い。

なお、 延長ガイ ド 3 6を延長した後は、 掛着補助機構 5 0による持ち 上げが解除されるので、 延長ガイ ド 3 6はわずかに降下し、 その下面は ロール紙 2 5に接近する。

また、 ロール紙 2 5の初期セッ ト動作において、 最初のロール紙先端 部カツ 卜 （ F i g . 8、 ステップ 7 1 2 ) よりも前の段階で延長ガイ ド 3 6を使用しなかった理由は 3つほどある。 第 1 の理由は、 ロール紙 2 5の場合は途中でユーザに斜行調螫動作をさせるので、 その際に延長ガ ィ ド 3 6があると印字板 1 3上のロール紙 2 5が見づらく かつ調整しづ らいからである。 第 2の理由は、 初期セッ ト時にはユーザの過誤等によ り ジャム発生の可能性が比鲛的高く 、 特にロール紙先端が第 2搬送ロー ラに入るところでジャムが発生した場合に延長ガイ ド 3 6があるとジャ ム解除の作業性が悪いからである。 第 3の理由は、 ロール紙 2 5は印字 板上で下カールするので必ずしも延長ガイ ド 3 6がなく てもロール紙先 端が第 2搬送口一ラに嚙み込まれるからである。

これに対して、 カツ ト紙では紙質や紙厚あるいは放置状態によっては 、 F i g . 1 4 ( a ) に示すように、 カール方向が一定であるロール紙 とは異なり、 駆動ローラ 1 2で進行方向が反転されてきたカツ 卜紙 2 5 ' の先端が上カールする場合がある。 このため、 何らかのガイ ドが存在 しないとカッ ト紙 2 5 ' の先端が第 2搬送口一ラに入り込めない事態が 生じうる。 このような事態は、 特に、 第 1の搬送ローラと第 2の搬送口 —ラとの間の距離が近い画像形成装置の場合に顴著である。 そこで、 本 発明の実施形態では、 遅く ともカツ ト紙 2 5 ' の先端が第 1の搬送ロー ラから排出される前に、 延長ガイ ド 3 6を延長させて一時的な記録媒体 ガイ ドを形成する。 これによ り、 F i g . 1 4 ( b ) に示すように、 上 カールしょうとするカツ 卜紙 2 5 ' であっても、 その先端を第 2の搬送 α—ラに所期のとおり送り込むことができる。

上述した、 延長ガイ ド 3 6の延長抑止の指示は、 操作ボタン 5 1 l b またはオンラインによるユーザの指示により行える。 この指示情報はメ モリ 5 1 5にフラグ （図示せず） として記憶される。 このフラグが例え ばオンであれば延長ガイ ド 3 6の延長動作が抑止される。

通常、 記録媒体は、 その紙厚が厚いほど紙の腰が強いため一度付いた カール癖がとれにく い。 また、 一般にフィ ルム紙はカール癖がつきにく く、 逆に表面がコーティ ングされたコート紙はカール癖が付きやすい。 ユーザは、 このような判断事項に基づいて、 薄い紙やフ ィ ルム紙につい ては延長ガイ ドの抑止を行い、 厚い紙やコート紙については延長ガイ ド の抑止を行わないようにすることもできる。 F i g . 6に示した延長抑 止ボタン 5 1 l bに代えて、 ユーザが迷わないように厚紙ノ薄紙指定ボ タ ン等を設けてもよい。

その他、 種々の要因によって延長動作を抑止することもできる。 ロー ル紙は通常、 残量の多い間は用紙の卷き全体の曲率半怪が大きいため. 比較的カールが小さい。 そこで、 ロール紙の初期セッ ト当初では抑止フ ラグをオンに初期設定することによ り延長動作を抑止しておく。 一方、 ロール紙残量検出部 5 24 ( F i g . 6 ) でロール紙の残量を自動的に 検出し、 ある残量以下になった時点で抑止フラグをオフにする。 これに よって、 ロール紙残量が低下してロール紙のカールが大きくなる頃に自 動的に延長ガイ ド 3 6を有効に使用できる。

F i g . 1 5を参照して、 ロール紙の残量が所定蠹以下になったこと を検出するロール紙残量検出部 5 24の構成例を説明する。

F i g . 1 5 ( a ) に示すロール紙残量検出部 5 24の構成例は、 装 置内に回転自在に一端 1 4 1 を支持された可動部材 1 44 と、 同じく装 置内に固定されたスィ ツチ 1 42を用いるものである。 スィッチ 1 42 はスライ ド部材 1 4 3を有し、 これが可動部材 1 44の側辺に当接する ようにばね （図示せず） で付勢されている。

C1ール紙 6の残量が多い間は可動部材 1 44の自由端がロール紙の周 縁に押されて、 スライ ド部材 1 4 3もスィ ッチ 1 42内に押し込まれた 状態となる。 ロール紙残量が低下するにつれて可動部材 1 44の自由端 がロール紙周縁の変化に追従していき、 スライ ド部材 1 4 3もばね力に 従って次第に突出していく。 スライ ド部材 1 4 3はある位置まで突出し たとき、 今までスライ ド部材 1 4 3の押し込みにより閉鎖されていた内 部の電気接点 （図示せず） が解放される。 この信号変化によりロール紙 の残量低下を自動的に検出できる。 この検出時点で延長抑止フラグを解 除する。

F i g. 1 5 ( a ) に示すような構成では、 可動部材 1 44の回転動 作を利用するので， ロール紙周縁の位置の変化の大きさを縮小してスィ ツチ 1 42のスライ ド部材 1 43に伝達できる。 したがって、 スライ ド 部材 1 43のス トロークが小さい既存のスィ ッチを利用できる。 スイツ チ 1 42は、 光学的にスライ ド部材 1 43の位置の変化を検出するよう に構成することも可能である。

F i . 1 5 ( b) は、 装置内に固定されたロール紙残量検出部 1 4 6を示す。 このロール紙残量検出部 1 46は、 内部にスライ ド部材 1 4 7を有する。 スライ ド部材 1 47は、 ばね 1 47 ' によって外方に付勢 され、 その先端 1 47 aがロール紙 6の周縁に当接するようになつてい る。 ロール紙残量検出部 1 46の側部にはフォ トイ ンタラブ夕 1 48が 配置されている。 ロール紙 6の残量が多い間はフオ トインタラブタ 1 4 8の光路が遮断されない状態が続く。 しかし、 ロール紙 6の残量がある 程度以下になった時点でスライ ド部材 1 47に設けられた遮光部 1 49 によりフォ トイ ンタラブ夕 1 48の光路が遮断される。 この構成によつ ても、 ロール紙残量の変化を検出できる。 また、 ロール紙 6の零または その直前の残量に対応して遮光部 1 49の遮光が解除されるように構成 することにより、 ロール紙 6の終了を検出できる。

F i g . 1 5 ( a) , ( b ) に示す構成は、 ロール紙 6の残量が変化 してもその中心軸位置が一定で変化しない装置に対応するものであるが 、 F i g . 1 5 ( c ) に示す構成は、 ロール紙 6の使用に伴ってその中 心が移動していく装置に対応するものである。

F i g . 1 5 ( c ) に示すロール紙残量検出部 524の構成例は光検 出器 1 50を備えており、 この光検出器 1 50は、 光線を外部に射出し てその反射光を検出することによ り信号を発生するものである。 光検出 器 1 50をロール紙 6の斜め下に位置させ、 ロール紙 6の残量の多い間 は射出した光線 1 50 aがロール羝 6の紙面にほぼ垂直に入射するよう に E置する。 したがって、 ロール紙 6の残量が多い間は、 射出された光 線の反射光は光検出器 1 50に戻る。 しかし、 ロール紙 6の残量が低下 してく ると、 ロール紙 6の中心が移動するため射出光 1 50 aがロール 紙 6の周面に斜めに入射するようになり、 反射光が次第に滅少してく る 。 そのため、 ロール紙 6の残釐がある量まで滅少した時点で光検出器 1 5 0が反射光を検出できなく なり、 ロール紙残量低下の信号を発生する 。 この時点で延長抑止フラグを解除する。

このように、 ロール紙 6の残量が所定量以下となった時点から、 延長 ガイ ド 36を使用する構成にすることにより、 延長ガイ ド 36を不必要 に使用することがなく なる。 このため、 延長ガイ ド 36を抑止している 期間は、 印字処理の時間を短縮することができる。

F i g. 1 6、 F i g . 1 7、 及び F i g . 1 8を参照して、 延長ガ イ ド装置の他の例を説明する。 これらの図においては、 F i g . 3と F i g . 4に示される構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付され ている。

この延長ガイ ド装置 60の特徴は、 F i g . 3に示す延長ガイ ド 36 に代えて幅の狭い帯状の延長紙押え 62を用いた点と、 挟持体 70を用 いた点にある。

延長紙押え 62は、 F i g . 3に示す延長ガイ ド 36と同様に、 キヤ リ ッジ 1 7のフック 4 1 にベルト板 38のフック孔 37が掛着されるこ ヒにより延長される。 延長紙押え 62が最大に延長されたときのベルト 板 38の近傍には、 挟持体 （本発明にいう保持装置の一例である） 70 が配置されている。 この狭持体 7 0は、 F i g. 1 8に示すように、 バ ネ 7 2を介してソレノイ ド 74によって、 ベル卜板 38を狭持する。 こ れにより、 キャリ ッジ 1 7のフック 4 1 がベルト板 38から解放される が、 延長紙押え 6 2は延びたままである。 後述するように、 延長抵押え 6 2の幅は 5 mm〜 1 O mmの範囲内であるので、 延長紙押え 62が、 搬送された記録媒体のマージン （余白部分） 幅に相当する部分を押えた ままの状態で、 キャリ ッジ 1 7に搭載された印字へッ ド 1 9 ( F i g. 2参照） によって記録媒体に印字できる。

記録媒体の 1 バン ド分に印字した後、 延長紙押え 6 2が狭持体 34か ら解放される。 板ばね 34のばね力によつて延長紙押え 6 2が自走して 、 延長ガイ ド 3 6の際と同様に、 延長ガイ ド収容器 3 1 に格納される。 なお、 延長紙押え 6 2を自走させずに、 キャ リッジ 1 7のフック 4 1 に 再びベルト板 38のフック孔 3 7を掛着して、 キャ リ ッジ 1 7の移動に 伴って延長紙押え 6 2を移動させてもよい。

記録媒体の 1 バン ド分に印字した後、 記録媒体をさらに 1 バン ド分搬 送し、 上記と同様の動作を繰り返して、 延長紙押え 6 2で記録媒体のマ 一ジン （余白部分） 幅に相当する部分を押えたまま、 記録媒体に印字す る。 このようにして印字することにより、 画像品質をいつそう向上でき る。 また、 本実施形態では、 F i g . 3に示す延長紙ガイ ド 36の幅が 3 O mn！〜 40 mmの範囲内に設定されており、 延長紙押え 62の幅が 5 mm〜 1 0 mmの範囲内に設定されている。

F i g . 1 9、 F i . 2 0を参照して、 延長ガイ ド装置のさらに他 の例を説明する。 これらの図においては > F i . 3と F i g . 4に示 される構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。 ここで示す延長ガイ ド装置は、 延長ガイ ドを傾けて記録媒体の搬送性 をいつそう向上させた点に特徴がある。 延長ガイ ド装置 80は、 上述し た延長ガイ ド装置 3 0 と同様に、 延長ガイ ド 3 6が巻かれた状態に出入 り自在に収容される筒伏の延長ガイ ド収容器 3 1 を備えている。 延長ガ ィ ド収容器 3 1 の中心には中心軸 3 2が固定されており、 この中心軸 3 2に形成された溝 3 3には、 板ばね 3 4の一端が固定されている。 中心 鼬 3 2から、 F i g . 2 0の紙面に向かって時計回りに巻かれた状態の 板ばね 3 4の他端は、 延長ガイ ド収容器 3 1 の中に回転自在に固定され たドラム 3 5に固定されている。

また、 板ばね 3 4と同様に時計回りに巻かれた帯状の延長ガイ ド 3 6 の一端は ドラム 3 5に固定されている。 この延長ガイ ド 3 6の他端は、 延長ガイ ド収容器 3 1 の出入口 3 1 aから出ており、 ベルト板 9 0に固 定されている。 ベルト板 9 0の先端にはフック 9 2が設けられている。 ベルト板 9 0を矢印 C方向に引っ張ると、 板ばね 3 4の付勢力に抗して 、 ベルト板 9 0に固定された延長ガイ ド 3 6が延長ガイ ド収容器 3 1 か ら引き出される。 この場合、 板ばね 3 4の付勢力によって延長ガイ ド 3 6にはテンシ ョ ンが生じ、 延長ガイ ド 3 6の直線性と平面性が確保され る。

延長ガイ ド 3 6が延長ガイ ド収容器 3 1 から引き出された状態からこ の内部に収容されるときは、 キャリ ッジ 1 7の移動に伴って延長ガイ ド 3 6が移動する。 延長ガイ ド 3 6が延長ガイ ド収容器 3 1 に収容される ときは、 スト ッノ、 · 3 9によってベルト板 9 0が延長ガイ ド収容器 3 1の 出入口 3 1 aの近く の位置 （ホームポジショ ン） で停止する。 この停止 と同時に、 マイ ク αスィ ッチ 4 0などのセンサによって、 延長ガイ ド 3 6が延長ガイ ド収容器 3 1 に収容されたことが確認できる。

次に、 ベルト板 9 0を用いた延長ガイ ド 3 6の記録媒体の搬送ガイ ド としての機能を説明する。

延長ガイ ド 3 6がホームポジショ ンに位置しているときに、 キヤリ ツ ジ 1 7がこのホームポジショ ンに移動してく ると、 キャ リ ッジ 1 7の下 部に形成されたフッ ク孔 9 6にベルト板 9 0のフック 9 2が引っ掛けら れる。 これにより、 キャリ ッジ 1 7の移動に伴って延長ガイ ド 3 6が延 長ガイ ド収容器 3 1 から引き出されて延長される。

延長ガイ ド 3 6が引き出された状態を F i g . 2 1 を参照して説明す る。

キャ リ ッ ジ 1 7の移動に伴って延長ガイ ド 3 6が延長ガイ ド収容器 3 1 から引き出されて延長されると、 駆動ローラ 1 2及び紙搬送コロ 1 0 bと、 排出ローラ 1 4及び拍車 1 5との問に延長ガイ ド 3 6が延長され る。 すなわち、 延長ガイ ド 3 6は、 記録媒体 1 0 0のうち印字扳 1 3の 片面 1 3 a側に位置する部分を挟んで印字板 1 3 とは反対側を、 記録媒 体 1 0 0の搬送方向に直交する方向 （本発明にいう交差方向の一例であ る） に延長することとなる。 このとき、 後述するように、 延長ガイ ド 3 6のうち搬送方向の上流側部分 3 6 aと印宇板 1 3 との間隔が、 搬送方 向の下流側部分 3 6 bと印字板 1 3 との間隔よりも広く なるように、 延 長ガイ ド 3 6が所定角度傾斜する。 このため、 駆動ローラ 1 2 と紙搬送 コロ 1 0 bとに挟持されて搬送されてきた記録媒体 1 0 0の先端がスム ーズに延長ガイ ド 3 6に案内され、 記録媒体 1 0 0は印字板 1 3と延長 ガイ ド 3 6 との隙問を通って排出ローラ 1 4と拍車 1 5に到達し、 これ らに挟持される。

上述したように、 駆動ローラ 1 2及び紙搬送コロ 1 0 bと、 排出口一 ラ 1 4及び拍車 1 5 との間では、 記録媒体 1 0 0が延長ガイ ド 3 6によ つてガイ ドされながら平坦性を保って搬送されるので、 記録媒体 1 0 0 の先端のカールによる搬送不良等の問題が起こらない。

記録媒体 1 0 0が駆動ローラ 1 2 と紙搬送コロ 1 0 bとに挟持される と共に、 排出ローラ 1 4と拍車 1 5にも挟持されると、 キャリ ッジ 1 7 のフッ ク孔 9 6 ( F i . 1 9参照） にフック 9 2が引っ掛かったまま 、 キャ リ ッジ 1 7が、 延長ガイ ド 36の収容方向へ移動してホームポジ シヨ ンに戻る。 ベルト板 9 0がス ト ック、。 39 ( F i g . 1 9参照） に当 接して停止し、 さらにキャ リ ッジ 1 7が移動すると、 フック 9 2がフッ ク孔 9 6から外れ、 ベル卜板 9 0が自重で下方に下がる。 その後、 駆動 ローラ 1 2 と紙搬送コロ 1 O bとに挟持されると共に排出ローラ 1 4と 拍車 1 5にも挟持された記録媒体に印字 （画像形成） が行われる。

再び F i g . 1 9、 F i g . 2 0を参照して、 フック 9 2をフック孔 9 6に引っ掛ける方法を説明する。

記録媒体に画像を形成している問、 キャ リ ッジ 1 7は往復動する。 こ の往復動の際に、 キャリ ッジ 1 7が延長ガイ ド 3 6やその関係部品 （ベ ルト板 90など） に接触することは好ましく ない。 このため、 キヤリ ツ ジ 1 7が延長ガイ ド装置 80に最も近付いても、 フック 9 2 とキヤリツ ジ 1 7のフック孔 96とが接触しないようにこれらの間に一定の間隔が 保たれるようになつている。 しかし、 フック 92とフック孔 9 6が一定 の間隔に保たれていても、 延長ガイ ド 36によって記録媒体をガイ ドす るに当っては、 フック 9 2をフック孔 96に引っ掛ける必要がある。 こ のため、 ここでは、 ベル卜板昇降機構 5 0を用いた。

このベル ト板昇降機構 5 0は、 ホームポジショ ンに位置するベルト板 9 0の下方に配置されている。 プロッタ 1 ( F i g . 1参照） の本体部 には、 「 L」 の字の形をしたベルト板昇降レバー 94が回転自在に支持 されている。 このベルト板昇降レバ一 94の下部 94 aはソレノィ ド 5 3に連結されていると共に、 ばね 54によって矢印 D方向に付勢されて いる。 また、 ベル卜板昇降レバー 94の上部には、 ベルト板 9 0を受け るベルト板受け 94 bが形成されている。 所定の信号がソレノィ ド 53 に入力されると、 ソレノイ ド 53が矢印 D方向とは逆の方向に作動する 。 これにより、 ベルト板昇降レバー 94が、 中心軸 94 cを中心にして 紙面に向かって反時計回りに回転し、 ベルト板昇降レバー 94のベルト 板受け 9 4 bが上方に移動する。 このベル卜板受け 94 bの移動によつ てベル ト板 9 0も上方に移動し、 キャ リ ッ ジ 1 7がベル ト板 9 0の方へ 移動してく ると、 フック 9 2をフック孔 96に引っ掛けることができる 。 キャ リ ッジ 1 7が、 フック 92をフック孔 96に引っ掛けた状態で矢 印 C方向に移動するこ とによ り、 延長ガイ ド 3 6が延長ガイ ド収容器 3 1 から引き出されて延長する。

F i g . 2 1 を参照して上述したように、 延長ガイ ド 3 6のうち搬送 方向の上流側部分 3 6 aと印字扳 1 3との間隔が、 搬送方向の下流側部 分 3 6 bと印字板 1 3との間隔より も広く なるように、 延長ガイ ド 3 6 を所定角度 Θ傾斜させて、 駆動ローラ 1 2 と紙搬送コロ 1 0 bとに挟持 されて搬送されてきた記録媒体 1 0 0の先端がスムーズに延長ガイ ド 3 6に案内され、 記録媒体 1 0 0は印字板 1 3と延長ガイ ド 3 6との隙間 を通って排出ローラ 1 4と拍車 1 5に到達し、 これらに挟持される。 こ の所定角度 Θは、 5 ° 以上 2 0 以下であることが好ましい。

上記の所定角度 Θを保っために、 F i g . 1 9、 F i g . 2 0に示す ように、 ベル卜板昇降レバー 94のベルト板受け 94 bを角度 Θだけ傾 斜させる。 一方、 キャ リ ッ ジ 1 7のフ ッ ク孔 96の底壁 96 aも角度 Θ だけ傾斜させる。 このため、 フック 9 2がフック扎 9 6に引っ掛かると 、 ベル卜板 90の自重によってベル卜板 90が角度 Θだけ傾斜する。 し たがって、 延長ガイ ド装置 3 0の出入ロ 3 1 aの近傍とベル ト板 90の 近傍とにおいて、 延長ガイ ド 36の両端が角度 Θだけ傾斜し、 さらに、 板ばね 34のテンショ ンによって、 延長ガイ ド 3 6のうち出入口 3 1 a から出ている部分の全体がほぼ角度 Θだけ傾斜することとなる。 これに より、 上述したように、 駆動ローラ 1 2 と紙搬送コロ 1 0 bとに挟持さ れて搬送されてきた記録媒体 1 0 0の先端が非常にスムーズに延長ガイ ド 3 6に案内され、 紙詰ま りを防止できる。 また、 記録媒体 1 0 0が印 字板 1 3と延長ガイ ド 3 6との隙間を通って排出ローラ 1 4と拍車 1 5 に到達してこれらに挟持された後、 延長ガイ ド 3 6をそのままにしてお き、 ベルト板昇降機構を解除し、 所定角度 Θを 0 ° にする構成にすると 、 延長ガイ ド 3 6の下方で記録媒体の膨らみが有っても、 この膨らみを 押えて膨らみ分を排出ローラ 1 4と拍車 1 5の前方に押し出して、 記録 媒体の平坦性を確保できる。

ところで、 上述したように、 プロッタ 1 ( F i g . 1参照） では、 記 録媒体挿入□ 4から挿入されたシ一 卜状の記録紙 （カツ 卜紙） と、 ロー ル状に巻かれた記録紙 （ロール紙） 6に印字できる。 ところが、 カッ ト 紙の先端がどのようにカールしているかをプロッタ 1 では判断できない ので、 印字板上では上に向けてカールしている （上カール） と想定して 、 カッ ト紙が駆動ローラ 1 2 と紙搬送コロ 1 0 bとに挟持される前に延 長ガイ ド 3 6を延長させる。 一方、 ロール紙は、 通常、 巻きぐせが付い て下カールであるので、 第 2の搬送ローラへ問題無く進入する。 このた め、 後述するようにカツ ト紙と異なり、 駆動ローラ 1 2 と紙搬送コロ 1 0 bとに挟持される前には延長ガイ ド 3 6は使用されない。

また、 キャ リッジ 1 7が延長ガイ ド 3 6を引つばているときには、 キ ャ リ ッジ 1 7の走査速度を下げている。 この理由は、 キャリ ッジ 1 7の 走査によつて、 延長ガイ ド 3 6を高速で出し入れすると、 延長ガイ ド 3 6がばたついて （暴れて） ローラなどの周辺部品と干渉するという問題 があるからである。

キャリ ッジ 1 7の走査速度を下げているときを低速モー ド、 これに対 し、 通常の印字のときなどの走査速度を高速モー ドとすると、 例えば、 低速モー ドのときのキャ リ ッ ジ 1 7の走査速度 2 S O m m Z秒に対し、 高速モー ドのときのキャ リ ッ ジ 1 7の走査速度は 1 0 0 0 m mノ秒とな る。

キャ リ ッ ジ 1 7には、 紙幅 （記録媒体の幅方向両端部） を検知するフ ォ トセンサが取り付けられており、 紙幅検知のときはキャ リ ッジ 1 7を 往復動させて紙幅を検知する。 カツ ト紙をプロッタ 1 にセッ 卜 したとき には、 延長ガイ ド 3 6を延長した後に、 紙幅検知を行うのでキヤリッジ の走査速度は低速モー ドになっている。 このため、 高速モー ドと低速モ ー ドのときに、 キャリ ッジ 1 7の走査速度に上述のような 4倍の差があ ると、 紙幅検知後に延長ガイ ドを設定するロール紙とでは、 紙幅検知時 問に大きな差がでる。 したがって、 カッ ト紙かロール紙かの違いに基づ いて、 延長ガイ ド 3 6を延長するタイ ミ ングを変えることは、 セッ ト時 間を短くするという観点からは大いに効果がある。

F i g . 2 2を参照して、 カツ 卜紙を使用するときの動作を説明する 力ッ 卜紙を記録媒体挿入□ 4 ( F i g . 1参照） から挿入すると、 挿 入されたカツ 卜紙は自動給紙搬送される （ 9 2 1 ) 。 搬送されている力 ッ 卜紙が給紙センサ 1 1 0 ( F i g . 2 1参照） に到達してセンサフラ グ 1 1 2を傾けると、 給紙センサ 1 1 0がオンされ （ 9 2 2 ) 、 搬送が 停止される （ 9 2 3 ) 。 この状態で、 キャ リ ッ ジ 1 7が延長ガイ ド 3 6 を引っ張って延長させるために移動し、 フック 92をフック孔 96に引 つ掛ける （ 9 2 4 ) 。 これにより、 キャ リ ッジ 1 7の走査速度は、 上述 した低速モー ドとなる。 キャリ ッジ 1 7を走査させ、 延長ガイ ド 36を 延長して設定する （ 9 2 5 ) 。 この設定後、 カッ ト紙の搬送を再開する ( 9 2 6 ) 。 このとき、 カツ 卜紙の先端が上カールしていても、 カツ 卜 紙が延長ガイ ド 3 6にガイ ドされるので、 駆動ローラ 1 2 と紙搬送コロ 1 O bから出たカツ 卜紙はスムーズに排出ローラ 1 4と拍車 1 5に到達 してこれらに挟持される。 排出ローラ 1 4と拍車 1 5に挟持された力ッ 卜紙はさらに搬送され、 排紙センサ 1 1 4 ( F i g . 5参照） に到達してセンサフラグ 1 1 6を 傾けると、 排紙センサ 1 1 4がオンされ （ 927 ) 、 搬送が停止される ( 928 ) 。 その後、 カッ ト紙の幅を測定する紙幅測定動作が行われる ( 929 ) 。 このときのキャ リ ッ ジ 1 7の走査速度は、 延長ガイ ド 36 が延長されているので低速モー ドである。 紙幅の測定が終了すると （ 9 30 ) 、 駆動ローラ 1 2を逆回転させて力ッ ト紙を戻す （ 93 1 ) 。 こ の戻しによって排紙センサ 1 1 4がオフになっても、 さらに一定量戻し 、 カツ 卜紙の先端が排出ローラ 1 4と拍車 1 5を抜けて、 延長ガイ ド 3 6の近く まできたときに （ 932 ) 、 駆動ローラ 1 2の逆回転を停止す る （ 933 ) 。 この状態で、 延長ガイ ド 36の傾斜を 0 ^β にし （ 934 ) 、 カールによるカツ 卜紙の 「眩らみ」 を無くす。 次に、 先端余白量が 設定値になるようにする （ 935 ) 。 先端余白量が設定値になる量だけ 搬送する （ 936 ) 。 先端余白量が通常の設定値になっていれば、 カツ 卜紙の先端が排出ローラ 1 4と拍車 1 5とに挟持されることとなる。 先 端余白量が設定値になる量だけ搬送した場合は、 カツ 卜紙の搬送を停止 する （ 937 ) 。 その後、 キャ リ ッジ 1 7が延長ガイ ド 36を延長ガイ ド収容器 3 1 に収容し （ 938) 、 カツ 卜紙のセッ トを終了する。

次に、 F i g . 23を参照して、 ロール紙を使用する匕きの動作を説 明する。

上述したように、 ロール紙の先端は、 通常、 巻き癖が付いているため 下カールであり、 ロール紙の先端が排出ローラ 1 4と拍車 1 5とにスム 一ズに挟持されるので、 駆動ローラ 1 2と紙搬送コロ 1 0 bとにロール 紙が挟持される前には延長ガイ ド 36は使用されない。 ロール紙を記録 媒体挿入口 4 ( F i g . 1参照） から挿入すると、 挿入されたロール紙 は自動給紙搬送される （ 94 1 ) 。 ロール紙が排出ローラ 1 4と拍車 1 5に到達してこれらに挟持され、 さらに搬送されて排紙センサ 1 1 4 ( F i g - 2 1参照） に到達してセンサフラグ 1 1 6を傾けると、 排紙セ ンサ 1 1 4がオンされ （ 942 ) 、 搬送が停止される （ 943 ) 。 その 後、 ロール紙の幅を測定するが （ 944 ) 、 延長ガイ ド 3 6が引き出さ れていないので、 紙幅測定は > 上述した高速モー ドで行われる。 紙幅測 定が終了したと判定されると （ 945 ) 、 上述したようにキャリ ッジ 1 7によって延長ガイ ド 36を延長ガイ ド収容器 3 1から引き出して延長 する （ 946 ) 。 延長ガイ ド 36が延長されたと判定されると （ 947 ) 、 駆動ローラ 1 2を逆回転させてロール紙を戻す （ 948 ) 。

この戻しによつて排紙センサ 1 1 4がオフになっても、 さらに一定量 戻し、 ロール紙の先端が排出ローラ 1 4と拍車 1 5を抜けて、 延長ガイ ド 3 6の近く まできたときに （ 949 ) 、 駆動ローラ 1 2の逆回転を停 止する （950 ) 。 この状態で、 延長ガイ ド 36の傾斜を 0。 にし （ 9 5 1 ) 、 卷きくせによるロール紙の 「膨らみ J を無く す。 次に、 先端余 白量が設定値になるようにロール紙を搬送し （ 9 52 ) 、 先端余白量が 設定値になる量だけ搬送する （ 953 ) 。 先端余白量が通常の設定値に なっていれば、 ロール紙の先端が排出ローラ 1 4と拍車 1 5とに挟持さ れることとなる。 先端余白量が設定値になる量だけ搬送した場合は、 口 ール紙の搬送を停止する （ 954 ) 。 その後、 キャリ ッジ 1 7が延長ガ イ ド 36を延長ガイ ド収容器 3 1 に収容し （ 9 55 ) 、 ロール紙のセッ 卜を終了する。

F i g. 24を参照して、 延長ガイ ド収容器 3 1から延長ガイ ド 36 が引き出される際、 及び延長ガイ ド収容器 3 1 に延長ガイ ド 36が収納 される際の板ばね 34の挙動について説明する。

上述したように、 延長ガイ ド 36は ドラム 3 5の外周に巻かれており 、 延長ガイ ド 36の一端部は ドラム 3 5の結合部 35 aに固定されてい る。 また、 板ばね 34は、 その一端部が中心軸 3 2に差し込まれて固定 され、 ばね力が開放される手前の状態で ドラム 3 5の内壁面に接触して 中心鼬 3 2の周囲に巻かれている。 板ばね 34の他端部は結合部 3 5 a に固定されている。

延長ガイ ド 36が矢印 C方向に引き出されると、 F i g . 2 4 ( b ) に示すよ うに、 ドラム 3 5が回転して板ばね 34が巻き込まれ、 板ばね 34の外柽は徐々に小さく なり、 中心軸 3 2の外周面に重なる。 このよ うにして、 延長ガイ ド 3 6が矢印 C方向に引き出される際には、 板ばね 34のうち中心軸 3 2に固定された部分と ドラム 3 5の結合部 3 5 aに 固定された部分との位置関係に応じて、 板ばね 34の重なり合った部分 に、 粗に重なった部分 34 aと密に重なった部分 34 bとが形成され、 これらの部分 34 a , 34 bの位置が回転しながら変わる。 すなわち、 延長ガイ ド 3 6が矢印 C方向に引き出される際は、 板ばね 34の全体で みると、 板ばね 34が偏心しながら巻き怪が小さく なつていく。

延長ガイ ド 36の張力を緩めると、 板ばね 34に蓄えられていたばね 力が開放され、 ドラム 3 5が矢印 E方向に回転して延長ガイ ド 36が巻 き込まれ、 延長ガイ ド収容器 3 1 に収納される。 板ばね 34のばね力が 開放されると、 板ばね 34がドラム 3 5の内壁面に向かって徐々に広が つていく。 この広がりの際には、 板ばね 34の外怪が徐々に小さくなつ ていく ときと同様に、 粗に重なった部分 34 cと密に重なった部分 34 dとが形成され、 板ばね 34の全体でみると、 偏心しながら広がる。 こ の時、 板ばね 34が巻かれる際とは異なり、 開放される際には、 粗と密 に重なった部分の位置は回耘せずに一定である。 この理由は、 F i g . 24 ( c ) に示すように、 板ばね 34のうち中心軸 3 2から出た板ばね 34の曲率が大きく なる部分には矢印 F方向にばね力が作用するからで あり、 このばね力によって、 板ばね 34に密に重なった部分 34 dが形 成され、 この部分の板ばねは ドラム 3 5の内壁面に押し付けられる。 こ のため、 ドラム 3 5の回転を妨げる摺動抵抗が発生し、 ドラム 3 5は矢 印 E方向に回転しにく く なり、 延長ガイ ド 3 6を巻き戻しにく く なると いう トラブルが発生するおそれがある。

F i g . 2 5を参照して、 上記のような トラブルを解消した技術を説 明する。

F i . 2 5 ( a ) に示すように、 一端部が中心軸 3 2に固定された 短い板ばねである補助ばね 1 2 0が、 板ばね 34の内側に接触するよう に配置されている。 この補助ばね 1 2 0は、 板ばね 34との接触部を矢 印 G方向に押圧しており、 後述するように、 板ばね 34の開放されると きのトラブルを解消する。 補助ばね 1 2 0は、 板ばね 34のうち粗に重 なった部分 34 c ( F i g . 24 ( c ) 参照） を押圧しており、 これに より、 F i g . 2 5 ( c ) に示すように、 板ばね 34のうち密に重なつ た部分と粗に重なつた部分の区別が無く なり、 板ばね 34の重なりが均 —化される。 この結果、 上述したような板ばね 34のうち密に重なった 部分 34 dに起因して ドラム 3 5が矢印 E方向に回転しにく く なつて延 長ガイ ド 36を巻き戻しにく くなるという トラブルを解消できる。

このように、 補助ばね 1 2 0を用いることにより、 板ばね 34の重な り部分の粗密が少なく なり、 ドラム 3 5の回転も滑めらかになる。 従つ て、 ドラム 35と板ばね 34の摺動抵抗が少なくなり、 板ばね 34が広 がるときに発生する発生音も小さく なる。

F i g . 2 6、 F i g . 2 7を参照して、 延長ガイ ド収容器 3 1 に固 定された中心軸 3 2の他の例を説明する。

この中心軸 1 3 0は、 互いに固定される第 1中心軸 1 3 2 と第 2中心 軸 1 34を備えている。 第 2中心軸 1 34には、 圧縮コイルばね 1 3 6 を貫通した段ビス 1 38が差し込まれる。 また、 第 2中心軸 1 34には 、 補助ばね 1 2 0を固定する固定部 1 3 4 aが形成されており、 一方、 第 1 中心鼬 1 3 2には、 板ばね 3 4を固定する固定部 1 3 2 aが形成さ れている。 第 1 中心鼬 1 3 2 と第 2中心軸 1 3 4とを固定するに当って は > 例えば第 2中心軸 1 3 4を回転させて、 両者の嵌め合い部 1 3 2 b , 1 3 4 bの位置を変えることにより、 補助ばね 1 2 0の一端部 1 2 0 aを固定する固定部 1 3 4 aの位置を変更できる。 圧縮コイルばね 1 3 6によって第 2中心軸 1 3 4は付勢されているので、 補助ばね 1 2 0は 確実に固定されている。 この構成により、 補助ばね 1 2 0が板ばね 3 4 を押圧する押圧位置を箱単に変更できる。 したがって、 延長ガイ ド装置 3 0 , 6 0 , 8 0を組み立てるに当り、 製品仕様 （使用する紙サイズ） により延長ガイ ドの長さに様々な種類があって、 板ばね 3 4の巻き数や 板ばね 3 4の厚さが変わって粗に重なる部分の位置が変わっても、 この 部分を的確に押圧できる。

F i g . 2 8を参照して、 中心軸 3 2に固定された 4つの補助ばね 1 2 0を説明する。

F i g . 2 8に示すように、 4つの補助ばね 1 2 0を中心軸 3 2に固 定し、 各補助ばね 1 2 0が板ばね 3 4を押圧する押圧位置を互いに異な らせる。 これにより、 延長ガイ ド 3 6を出し入れする際に、 板ばね 3 4 の粗に巻かれた部分の位置が動いても、 複数の補助ばね 1 2 0のうちの いずれかによつて、 粗に巻かれた部分を押圧できる。 この結果、 板ばね 3 4の重なり部分の粗密が一層少なくなつて ドラム 3 5 ( F i g . 2 0 参照） と共に板ばね 3 4が滑らかに回転し、 延長ガイ ド 3 6をさらに円 滑に出し入れできる。 4つの補助ばね 1 2 0のばね圧を全て同一にして もよいし、 または、 延長ガイ ド 3 6を収納する際に板ばね 3 4が粗に重 なる部分を押圧する補助ばねのばね圧を一番強めてもよい。 なお、 延長 ガイ ド収容器 3 1 は、 上述したインクジェッ ト方式画像形成装置のガイ ド部材のみならず、 電線やホースを引き出したり巻き戻したりする際の 装置としても適用できる。 産業上の利用可能性

以上説明したように、 本発明の第 1 の記録媒体搬送装置によれば、 第 1 の搬送ローラによつて搬送されてきた記録媒体が延長ガイ ドにガイ ド されて第 2の搬送ローラに搬送されるので、 記録媒体をスムーズに搬送 できる。 記録媒体搬送経路の側方には延長ガイ ド収容器が配置されてお り、 この延長ガイ ド収容器に延長ガイ ドが収容されるので、 簡易な構成 でスムーズに記録媒体を搬送できる。

ここで、 交差方向に走査する走査部材を備え、 この走査部材の走査に 伴って延長ガイ ドが交差方向に伸縮自在に延びるものである場合は、 延 長ガイ ドを容易に延ばせる。

また、 延長ガイ ドに代えて延長紙押えを備えた場合は、 記録媒体に高 品位の画像を形成できる。

また、 本発明の第 2の記録媒体搬送装置によれば、 延長ガイ ドの使用 によって記録媒体を良好に搬送できるだけでなく 、 使用される記録媒体 の種類に応じて、 この種類に適するように延長ガイ ドを使用できる。 また、 本発明の第 3の記録媒体搬送装置によれば、 ロール紙の先瑞が 第 2の搬送ローラに進入する際に延長ガイ ド制御手段によって、 ロール 紙をガイ ドするように延長ガイ ドが制御されるので、 ロール紙を良好に 搬送できる。

また、 本発明の第 4の記録媒体搬送装置によれば、 搬送方向の上流側 部分と印字板との間隔が搬送方向の下流側部分と印字板との間隔よりも 広く なるように所定角度傾斜した帯状の延長ガイ ドに案内されて記録媒 体が搬送されるので、 記録媒体をいつそうスムーズに搬送できる。 ここで、 走査部材と延長ガイ ド との連結部分、 及び延長ガイ ド収容器 の出入口の近 ί旁部分双方のうちの少なく とも一方に、 延長ガイ ドを所定 角度傾斜させる傾斜手段を備えた場合は、 省スペースで簡易な構成によ つて、 延長ガイ ドを所定角度傾斜させることができる。

また、 傾斜手段が、 第 1 の搬送ローラ及び第 2の搬送ローラによって 記録媒体が挟持された後に、 延長ガイ ドの所定角度の傾斜を解除するも のである場合は、 記録媒体のうち印字板と延長ガイ ドとの間の部分やそ の近傍部分の膨らみを無く し、 記録媒体の平坦性を確保できる。

さ らに、 延長ガイ ド収容器が、 リ ング部材ゃ補助ばね等を備えている 場合は、 板ばねのうち粗に巻かれた部分がこの板ばねの内側から補助ば ねの他端部で押圧されるので、 板ばねの重なり部分の粗密が少なくなつ てリ ング部材と共に板ばねが滑らかに回転し、 延長部材を円滑に出し入 れできる。

さらにまた、 収容容器の中心軸は、 補助ばねの一端部を固定する固定 位置を変更できるものであり、 補助ばねは、 固定位置の変更に応じて、 板ばねを押圧する押圧位置を変更するものである場合は、 収納装置を組 み立てるに当り、 板ばねの巻き数や板ばねの厚さが変わって粗に重なる 部分の位置が変わっても、 この部分を的確に押えられる。

さらにまた、 補助ばねは、 中心軸に複数固定され、 板ばねを押圧する 押圧位置が互いに異なるものである場合は、 延長部材を出し入れする際 に、 板ばねの粗に巻かれた部分の位置が動いても、 複数の補助ばねのう ちのいずれかによつて、 粗に巻かれた部分を押圧できるので、 板ばねの 重なり部分の粗密が一層少なく なつてリ ング部材と共に板ばねが滑らか に回転し、 延長部材をより円滑に出し入れできる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 記録媒体を搬送する第 1 の搬送ローラと、 該第 1 の搬送ローラから 排出された記録媒体をさらに搬送する第 2の搬送ローラとを有し、 前記 第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で記録媒体に画像を形 成する画像形成装置の記録媒体搬送装置において、

前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で、 記録媒体搬 送方向に交差する交差方向に記録媒体搬送経路の側方から伸縮自在に延 びる、 前記第 1 の搬送ローラに搬送されてきた記録媒体をガイ ドする延 長ガイ ドと、

該延長ガイ ドを収容する、 前記記録媒体搬送経路の側方に配置された 延長ガイ ド収容器とを備えたことを特徴とする記録媒体搬送装置。

2 . 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で前記交差方 向に走査する走査部材を備え、

前記延長ガイ ドは、 該走査部材に連結されて該走査部材の走査に伴つ て前記交差方向に伸縮自在に延びるものであることを特徴とする請求の 範囲第 1項に記載の記録媒体搬送装置。

3 . 前記延長ガイ ドと前記走査部材とを連結させる連結装置を備えたこ とを特徴とする請求の範囲第 2項に記戴の記録媒体搬送装置。

4 . 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間で前記交差方 向に前記記録媒体搬送経路の側方から伸縮自在に延びる、 前記第 1の搬 送ローラから排出された記録媒体を押える延長紙押えを、 前記延長ガイ ドに代えて備え、

前記延長ガイ ド収容器は、 前記延長紙押えを収容するものであること を特徴とする請求の範囲第 1項から第 3項までのうちのいずれか一項に 97/32730

4 5

記載の記録媒体搬送装置。

5 . 前記記録媒体搬送経路の側方のうち、 前記延長ガイ ド収容器が配置 されている側とは反対の側に配置された、 延長した前記延長紙押えを保 持する保持装置を備えたことを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の記 録媒体搬送装置。

6 . 記録媒体を搬送する第 1 の搬送ローラと該第 1 の搬送ローラから排 出された記録媒体をさらに搬送する第 2の搬送ローラとを有し、 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの問において画像形成が行わ れる画像形成装置の記録媒体搬送装置において、

前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間に、 その記録媒 体搬送経路の側方から記録媒体搬送方向に直交する方向に伸縮自在な帯 状の延長ガイ ドを延長することにより、 記録媒体の一時的な搬送ガイ ド を提供する延長ガイ ド手段と、

使用する記録媒体の種別を切り替える記録媒体種別切替手段と、 該記録媒体種別切替手段により選択された記録媒体種別に応じて前記 延長ガイ ドの利用のタイ ミングを異ならせる延長ガイ ド制御手段とを備 えたことを特徴とする記録媒体搬送装置。

7 . 前記記録媒体の種別は、 ロール紙およびカツ 卜紙であることを特徴 とする請求の範囲第 6項に記載の記録媒体搬送装置。

8 . 前記延長ガイ ド制御手段は、

記録媒体の種別が力ッ ト羝である場合、 カツ ト紙の先端が前記第 1の 搬送ローラから排出される前に前記延長ガイ ドの延長を行い、 前記記録 媒体の種別がロール紙である場合、 ロール紙が第 2の搬送口ーラを通過 した位置で切断された後に前記延長ガイ ドの延長を行い、 新たなロール 紙の先端が前記第 2の搬送ローラを通過まで戻され、 再び前記第 2の搬 送ローラに進入させ、 この後いずれの場合も画像形成前に前記延長ガイ ドを後退させるものであることを特徴とする請求の範囲第 7項に記載の 記録媒体搬送装置。

9 . 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止する延長抑止手段を備えたことを 特徴とする請求の範囲第 6項から第 8項までのうちのいずれか一項に記 載の記録媒体搬送装置。

1 0 . 前記延長抑止手段は、

ユーザの指示に応じて、 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止するもので あるこ とを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の記録媒体搬送装龌。

1 1 . 前記延長抑止手段は、

ロール紙の残量が予め定めた量以下になつたことを検出するロール紙 残量検出手段と、

該ロール紙残量検出手段によりロール紙の残釐が予め定めた量以下に なるまでの間、 前記延長ガイ ドの延長を抑止する手段とを備えたもので あることを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の記録媒体搬送装置。

1 2 . 記録媒体としてロール紙を搬送する第 1 の搬送ローラと該第 1の 搬送ローラから排出された記録媒体をさらに搬送する第 2の搬送ローラ とを有し、 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間におい て画像形成が行われる画像形成装置の記録媒体搬送装置において、 前記第 1 の搬送ローラと前記第 2の搬送ローラとの間に、 その記録媒 体搬送経路の側方から記録媒体搬送方向に直交する方向に伸縮自在な帯 状の延長ガイ ドを延長することにより、 記録媒体の一時的な搬送ガイ ド を提供する延長ガイ ド手段と、

前記ロール紙が前記第 2の搬送ローラを通過した位置で切断された後 に前記延長ガイ ドの延長を行い、 新たなロール紙の先端が前記第 2の搬 送ローラを通過するまで戻され、 再び第 2の搬送ローラに進入させ、 画 像形成前に前記延長ガイ ドを後退させる延長ガイ ド制御手段とを備えた ことを特徴とする記録媒体搬送装置。

1 3 . 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止する延長抑止手段を備えたこと を特徴とする請求の範囲第 1 2項に記載の記録媒体搬送装置。

1 4 . 前記延長抑止手段は、

ユーザの指示に応じて、 前記延長ガイ ドの延長動作を抑止するもので あることを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載の記録媒体搬送装置。

1 5 . 前記延長抑止手段は、

ロール紙の残量が予め定めた量以下になつたことを検出するロール紙 残量検出手段と、

該ロール紙残量検出手段によりロール紙の残量が予め定めた量以下に なるまでの間、 前記延長ガイ ドの延長を抑止する手段とを備えたもので あることを特徴とする請求の範囲第 1 3項に記載の記録媒体搬送装置。

1 6 . 記録媒体が搬送される搬送方向に交差する交差方向に延びる、 片 面側を記録媒体が搬送される印字板を備え、 記録媒体のうち前記印字板 の前記片面側に位置する部分に画像を形成する画像形成装置における、 前記印字板を挟んで前記搬送方向の上流側及び下流側それぞれに £置さ れた、 記録媒体を挟持して前記搬送方向に搬送する第 1の搬送 α—ラ、 及び該第 1 の搬送ローラから排出された記録媒体を挟持してさらに搬送 する第 2の搬送ローラを備えた記録媒体搬送装置において、

記録媒体のうち前記印字板の前記片面側に位置する部分を挟んで前記 印字板とは反対側を前記交差方向に走査する走査部材と、

該走査部材に着脱自在に連結されて前記反対側を前記交差方向に伸縮 する、 前記搬送方向の上流側部分と前記印字板との間隔が前記搬送方向 の下流側部分と前記印字板との間隔よりも広く なるように所定角度傾斜 した帯状の延長ガイ ドと、

該延長ガイ ドが出入りする出入口を有し、 該延長ガイ ドが巻かれた状 態に出入り自在に収容される、 前記印字板の長手方向の一端側に配置さ れた延長ガイ ド収容器とを備えたことを特徴とする記録媒体搬送装置。

1 7 . 前記走査部材と前記延長ガイ ドとの連結部分、 及び前記延長ガイ ド収容器の前記出入口の近傍部分双方のうちの少なく とも一方に、 前記 延長ガイ ドを前記所定角度傾斜させる傾斜手段を備えたこ とを特徴とす る請求の範囲第 1 6項に記載の記録媒体搬送装置。

1 8 . 前記傾斜手段は、

前記第 1 の搬送ローラ及び前記第 2の搬送ローラのうちの少なく とも 一方によって記録媒^が挟持された後に、 前記延長ガイ ドの前記所定角 度の傾斜を解除するものであることを特徴とする請求の範囲第 1 7項に 記載の記録媒体搬送装匿。

1 9 . 前記延長ガイ ド収容器は、

所定の出入口が側壁に形成され、 底壁の中央部から高さ方向に延びる 中心軸を有する収容容器と、

一端部が前記中心軸に固定され、 該中心軸の周囲に巻かれた板ばねと 該板ばねの他端部が固定され、 該板ばねの阇囲を囲むリ ング部材と、 該リング部材に一端部が固定され、 該リ ング部材の周囲に巻かれると 共に、 他端部が前記出入口から引き出されて延長する延長部材と、 一端部が前記中心軸に固定され、 前記板ばねのうち粗に巻かれた部分 を前記板ばねの内側から他端部で押圧する補助ばねとを備えたものであ ることを特徴とする請求の範囲第 1 6項に記載の記録媒体搬送装置。

2 0 . 前記収容容器の前記中心軸は、 前記補助ばねの前記一端部を固定 する固定位置を変更できるものであり、

前記補助ばねは、 前記固定位置の変更に応じて、 前記板ばねを押圧す る押圧位置を変更するものであるこ とを特徴とする請求の範囲第 1 9項 に記載の記録媒体搬送装置。

2 1 . 前記補助ばねは、

前記中心鼬に複数固定され、 前記板ばねを押圧する押圧位置が互いに 異なるものであることを特徴とする請求の範囲第 1 9項又は第 2 0項に 記載の記録媒体搬送装置。