WO1997016994A1 - Brosse - Google Patents

Description

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明細書 ブラシ 技術分野

本発明は、 金属製のワイヤーなどを燃って芯材とし、 この芯材の撚り 目にブラシ部材を挟持させ、 例えば、 洗浄や塗装などに用いられるブラ シに関するものである。 背景技術

従来から、 複数本の金属製のワイヤーなどからなる芯材を撚つてそれ らの撚り 目にブラシ部材を挟持させたブラシが知られており、 例えば洗 浄ゃ塗装などに用いられている。 そして、 これらのブラシには、 第 8図 に示したようにブラシ部材として猷毛、 合成榭脂製毛剤などの剛性を有 する線材を用いたもの、 或いは第 9図に示したようにブラシ部材として 合成樹脂製の発泡体を用いたものが知られている。

しかしながら、 第 8図に示したようなブラシ部材と して剛性を有する 線材を用いたブラシにあっては、 被洗浄物と点、 或いは線で接すること になり、 その結果、 洗浄効果が劣り、 更には洗浄面や塗装面を傷付ける、 という問題がある。 また、 液含浸性が劣るため洗剤や塗料などを多量に 保留させることが困難であり、 充分な洗浄効果が期待できないばかりか、 塗装に用いた場合には塗装垂れが生じたり、 塗跡が生じるなどの問題も ある。

一方、 第 9図に示したようにブラシ部材が合成榭脂製の発泡体により 形成されているブラシにあっては、 被洗浄物と面で接することになり、 前記のブラシ部材として線材を用いたブラシに比べて洗浄効果ならびに 液含浸性に優れているが、 ブラシ部の外周面だけが洗浄面或いは塗装面 となる。 従って、 洗浄面或いは塗装面の面積が少なく作業効率が悪いば かり力 空隙内に取り込む汚れの量が少ない。 そのため、 拭き取った汚 れを頻繁に取り除かないと洗浄効果が薄れ、 更には一旦取り込んだ汚れ を再付着させてしまう、 などの問題がある。

従って、 本発明は、 洗浄面や塗装面を傷付けることがなく、 洗剤や塗 料などを多量に保留できて充分な洗浄効果が期待できるとともに、 塗装 に用いた場合には塗装垂れや塗跡が生じる心配がなく、 洗浄時の汚れの 取り込みに優れた製造の容易なたブラシを提供することを目的としてい る。 発明の開示

本発明は、 複数本の芯材を撚つてその撚り目にブラシ部材を挾持させ たブラシにおレ、て、 前記ブラシ部材を複数枚の帯状布片により形成して ある。 帯状布片は液含浸性が優れ洗剤や塗料を多量に保留するので何度 も洗剤や塗料を付ける必要がなく作業性のよいものになる。 また、 帯状 布片は腰のある強さと柔らかさの両面をもっているので、 洗浄や塗装に おレ、て軟質なものから硬質なものに至るまで幅広いものに対応できる。 また、 本発明は、 前記の帯状布片を超極細繊維を用いて形成したこと により、 汚れの取り込みが優れたものとなり、 汚れの再付着が防止でき る。

更に、 前記帯状布片を超極細繊維で形成し且つループ状または毛先を 起毛してモケッ ト状に偏繊させて形成することにより、 軟質の傷つき易 い面にも硬質の面にも好適に対応できる。

また、 前記蒂状布片を超極細繊維を素材とする不織布を用いて形成し たことにより、 安価なものを提供することができる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の実施の形態を示

す斜視図であ。 第 2図は、 前記実施の形態における部分拡大斜視図であ る。 第 3図は、 前記実施の形態における使用方法を示す斜視図である。 第 4図は、 前記実施の形態における異なる使用方法を示す斜視図である _t 第 5図は、 前記実施の形態におけるブラシ部の編繊状態を示す説明図で ある。 第 6図は、 前記実施の形態におけるブラシ部の異なる編繊状態を 示す説明図である。 第 7図は、 本発明の異なる実施の形態を示す斜視図 である。 第 8図は、 従来技術を示す斜視図である。 第 9図は、 異なる従 来技術を示す斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に説述するために、 添付の図面に従ってこれを説明 する。

第 1図乃至第 4図は本発明の好ましい実施の形態を示すものであり、 可撓性と塑性を有する適宜な長さの二本の金属製の芯材 1， 1を燃って 芯材体 2を形成し、 この芯材体 2の中心に芯材 1， 1を撚つたときにで きる撚り目 7に、 互いに重ね合わせた複数枚の帯状布片 3を、 芯材体 2 の円周方向に沿って図 2に示すように差し込み挟持させることにより帯 状布片 3が芯材体 2の周囲から放射状に延びて房状となって長さ方向に 連続したブラシ部 4が構成され、 芯材体 2の両端部が握り部 5 , 5とな つたブラシ 6が形成されている。

そして、 前記ブラシ部材に用いられる帯状布片 3は、 吸水性や含浸性 のある布を用いて例えば幅が 1〜 2 c m、 長さが 5 c m程度の大きさに 形成されており、 ブラシ部 4はその複数枚を重ねて図 2に示すように撚 り目 7を作る際に挟み込んで二本の芯材 1， 1で挟持させることにより 作られる。

また、 帯状布片 3は超極細繊維を用いて形成するとよい。 この超極細 繊維は主としてアクリル、 ポリエステル、 ポリアミ ドまたはこれらの混 紡で 1デニール （直径 1 0 ミクロン） 以下の極めて細い糸により編まれ た繊維であり、 第 5図に示すように、 パイル編み状、 即ち、 ループ状に 編繊させ、 或いは第 6図に示すように毛先を起毛してモケッ ト状に編繊 させて織布形成したものである。

以上のように構成した本実施の形態に示したブラシ 6は、 そのままの 状態で洗浄剤や塗料に浸して使用する他、 第 3図， 第 4図に示すように， ブラシ部の中央箇所で折り曲げて、 握り部 5， 5を握って種々の物品の 洗浄や塗装などに使用することができる。 例えば、 棒状の物品の外周な どを洗浄する場合には、 第 3図に示す形状に中央部で屈曲させて、 両端 の握り部 5， 5をそれぞれ片方の手で握って使用する。 また、 第 4図に 示すように、 中央部で半分に折り曲げて、 一方の手で握り部 5， 5を握 つて使用することもでき、 種々の使用方法や使用用途がある。

本実施の形態は、 ブラシ部 4が芯材 1 , 1を撚つてその撚り目 7にブ ラシ部材を挟持させた構成であるため、 接着或いは縫着作業など複雑な 作業を要することなくきわめて容易に製造することができる。

また、 ブラシ部 4が複数枚の帯状布片 3により形成されているので、 被洗浄物と大きな面稍で面接触して洗浄効果が高く、 布がある程度腰の ある強さとやわらかさの両面を持っているので、 ガラス、 木材、 合成樹 脂材、 セラミック、 金属など幅広い用途に利用でき、 さまざまな各種物 品の洗浄或いは塗装に適するうえに、 布の吸水性により、 更に洗浄効果 の高いブラシとなる。

また、 帯状布片 3を複数枚重ねてブラシ部 4を構成したことにより、 複数枚の帯状布片 3が順次同一箇所を洗浄することとなり、 より効果的 に洗浄できる。 また、 液含浸性に優れているので、 洗剤や塗料などを多 量に保留させることができる。 従って、 充分な洗浄効果が期待でき、 塗 装に用いた場合には塗装垂が生じたり、 塗跡が生じる心配がなく、 作業 性の向上を図ることができる。

加えて、 帯状布片 3を超極細繊維を用いて形成した場合には、 洗浄面 或いは塗装面に密に接触するとともに、 空隙率が高いので洗浄液や塗料 の含浸性が高められる。 そして、 汚れの取り込みにも優れた効果を発揮 し、 一旦取り込んだ汚れの再付着を防ぐことも可能である。

更に、 帯状布片 3を第 5図に示すようにパイル編み状、 即ち、 ループ 状に編繊し、 或いは図 6に示すように毛先を起毛してモケット状 （毛先 を直線状に立ち上げた状態） に編繊すると良い。 帯状布片 3をループ状 に編繊した場合には、 更に柔らかい払拭性を発揮する。 従って、 例えば 木材や布材などにより形成されている天井や壁面のように比較的柔らか い材料により形成された傷つきやすい洗浄面或いは塗装面の使用に好適 である。 また、 モケッ ト状に編繊した場合には、 いわゆる腰が強くなり， 強力な払拭性が得られる。 従って、 例えば金属のような硬質の材料によ り形成されている洗浄面或いは塗装面、 更には汚れの激しい洗浄面など の使用に適している。

また、 帯状布片 3には織布ばかりではなく、 不織布を使用してもよく， とりわけ超極細繊維を素材とした不織布によるものが機能的に優れてい る。 不織布は織布に比較して価格が安いので消耗の激しい使い方をされ る場合でも手軽に取り替えることができる。

そして、 第 7図は異なる形式のブラシについての本発明の実施の形態 を示すものであり、 本発明のように従来この種のブラシについて同様に 実施することができるものである。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明にかかるブラシは、 従来のブラシと同様に種々 の物品の表面の洗浄や塗装に使用できる。 硬質の物品はもとより特に傷 つきやすい軟質の物品の表面を液体洗剤を用いて洗浄したり、 塗料を含 浸させて塗装するのに好適である。 その他、 物品の乾拭きや研磨用具と しても利用できる。

Claims

請求の範囲

1 . 複数本の芯材を撚つてその撚り目にブラシ部材を挟持させたブラシ において、 前記ブラシ部材が複数枚の帯状布片により形成されているこ とを特徴とするブラシ。

2 . 前記帯状布片が超極細繊維で形成されていることを特徴とする請求 の範囲第 1項記載のブラシ。

3 . 前記帯状布片が超極細繊維で形成され且つループ状に編繊されてい ることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のブラシ。

4 . 前記带状布片が超極細繊維で形成され且つ毛先を起毛してモケッ ト 状に編繊されていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のブラシ。

5 . 前記帯状布片が超極細繊維を素材とする不織布で形成されているこ とを特徴とする請求の範囲第 1項記載のブラシ。

補正害の請求の範囲 -

[1 997年 3月 1 9日 （1 9. 03. 97) 国際事務局受理：出願当初の請求の範囲 1一 5 は補正された請求の範囲 1に置き換えられた。 （1頁） ]

1. 複数本の芯材を撚つてその撚り目にブラシ部材を挟持させたブラシ において、 前記ブラシ部材が複数枚の帯状布片により形成され、 前記各 帯状布片は超極細繊維によりループ状に編繊された織布から形成されて いることを特徴とするブラシ。

補正された用紙 (条約第 19条) 条約 1 9条に基づく説明書

請求の範囲第 1項は、 複数本の芯材を撚つてその撚り目にブラシ部材を挟 持させたブラシにおいて、 前記ブラシ部材が複数枚の帯状布片により形成さ れ、 前記各帯状布片は超極細 锥によりループ状に編繊された織布から形成 されていることを特徴とするブラシであることを明確にした。

これに対し、 引用例たる実開昭 5 2— 4 3 9 6 8号は、 化粧料を含浸させ る吸収材料が紙綿， 不織布， スポンジ等から形成されていることを開示して おり、 他方、 引用例たる特開昭 6 3— 9 2 3 1 9号は、 極細繊維からなり且 つ立毛を有する塗布及び払拭用の極細毛織物を開示している。

本発明は、 特に、 複数の帯状布片の夫々が超極細繊維によりループ状に編 繊された織布から形成されていることを特徴とする。 このような特徴は、 上 述の引用例のいずれにも開示されていない。 加えて、 特開昭 6 3 - 9 2 3 1 9号は立毛を有する織物を特徴としている。

本発明によれば、 帯状布片が超極細繊維をループ状に編んだ織布から成つ ているために、 このような本発明の特徴を持たない実開昭 5 2 - 4 3 9 6 8 号に開示された吸収部材あるいは塗布部材並びに特開昭 6 3— 9 2 3 1 9号 に開示された立毛を有する織物に比べて、 洗浄面や塗布面との接触が円滑に 行われ、 従って、 洗浄面等を傷つけることがない。 又、 超極細繊維のループ 状編繊により洗浄面の細かい汚れも落とすことができ、 反面、 塗布面の精密 な塗装が実現できる。 更に、 洗浄や塗料の含浸性もすぐれているという効果 を奏することができる。

本発明の特徴を有しない上述の如き引用例記載の発明は、 上述の如き本発 明の効果を全く期待することができない。

従って、 本発明は上述の引用例記載発明に比し、 進歩性を有するものであ る。