明 糸田 フ イ ラ 一 入 り ポ リ テ ト ラ フ ル ォ 口 エ チ レ ン
粒状粉末 お よ びそ の 製法 技術分野
本発明 は、 フ イ ラ 一 入 り ポ リ テ ト ラ フ ル ォ ロ エ チ レ ン 粒状粉末 お よ びそ の 製法 に 関す る 。 背景技術
従来、 フ ィ ラ ー と ポ リ テ ト ラ フ ルォ ロ エ チ レ ン ( P T F E ) 粉末 と の 混合物 を水 中 で撹拌 し て造粒す る こ と に よ り フ イ ラ 一 入 り P T F E粒状粉末を う る製法 と し て は、 た と え ば特公 昭 4 3 — 8 6 1 1 号、 特公昭 4 4 一 2 2 6 1 9 号、 特公 昭 4 8 — 3 7 5 7 6 号、 特公 昭 4 9 一 1 7 8 5 5 号、 特公昭 5 6 - 8 0 4 4 号、 特公 昭 5 7 - 1 8 7 3 0 号各公報 な ど に お い て提案 さ れ て い る 。
し か し 、 前記各公報記載の 製法で は 、 小粒径で かつ 粒 度分布力 シ ャ ー プ な フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 は え ら れて い な か っ た。
そ の た め に 、 た と え ば輪 ゴム 状の シ ー ル リ ン グ の よ う な 小物や 薄肉 の 成形体、 ま た表面粗度 の 小 さ い 成形品 を え よ う と す る と 、 フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 をふ る い に か け て小粒径の も の だ け を取 り 出 し て成形す る か、 ま た は え ら れ た成形体を 切削加工す る と い っ た 繁雑で不 経済な方法を用 い な け ればな ら な い と い う 問題があ っ た。
ま た、 フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末を 単 に 粉砕す る だ け で は 、 優 れ た粉末流動性を有す る 粒状粉末 は え ら れ
な い
ま た、 特公 昭 6 0 - 2 1 6 9 4 号公報で は 、 水不溶性 有機液体 と ァ ニ ォ ン 性界面活性剤 と の 共存下 に P T F Ε j人 と 予 め ァ ミ ノ シ ラ ン 化合物 に よ っ て表面処理 し た フ イ ラ 一 と を 水 中 で撹拌 し て造粒す る こ と に よ り フ イ ラ 一 入 り P T F Ε 粒状粉末を う る 製法が提案 さ れ て い る が、 フ ィ ラ ー 入 り Ρ Τ F Ε 粒状粉末の 見 か け 密度 ゃ フ ィ ラ 一 入 り P T F Ε 粒状粉末 か ら え ら れ る 成形品 の 引 張強度 な ど の 点で充分 に 満足 で き る も の で は な い。
発明者 ら は 、 前言己 し た よ う な 問題 に 鑑 み 鋭意検討 し プ 果、 水 と 液 一 液界面 を形成す る 有機液体 お よ び ノ ニ ォ ン 性界面活性剤 の 存在下に 水中 で P T F Ε 粉末 と フ ィ と の 混合物 を撹拌 し て造粒す る こ と に よ り 、 前記 し た よ う な 問題 を解決で き る こ と を見 出 だ し た ο
す な わ ち 、 本発明 の 目 的 は 、 加ェ性 に 優 れ た フ ィ ラ ー 入 り P T F Ε 粒状粉末 お よ び そ の 製法 を 提供す る こ と に あ る と く に 見か け 密度 が大 き く 、 平均粒径が小 さ く て カヽつ 粒度分布 が シ ヤ ー プ であ り 、 粉末流動性 な ど の 粉末 物性 に 優れ、 伸 び、 表面 平滑性 な ど の 成形品物性 に 優れ た 成形品 を 与 え る フ イ ラ 一入 り Ρ T F Ε 粒状粉末 お よ び そ の製法を 提供す る こ と に あ ^ > 0 発 明の 開示
本発明 は 、 ポ リ テ ト ラ フ ノレ ォ ロ エ チ レ ン ( P T F E ) 粉末 と フ ィ ラ ー と の 混合物を 水中 で撹拌 し て造粒す る に 際 し 、 水 と 液 一 液界面を 形成す る 有機液体 お よ び ノ ニ ォ ン 性界面活性剤の存在下 に撹拌 し て造粒す る こ と を 特徴 と す る フ イ ラ 一 入 り ポ リ テ ト ラ フ ル ォ ロ エ チ レ ン ( Ρ Τ
F E ) 粒状粉末の 製法 に 関す る 。
前記製法 に よ り 見か け 密度 力 0 . 6 g / c m 3以上 の フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末が え ら れ る
本発明 は ま た、 見か け 密度が 0 . 6 g Z c m 3以上 0 . 9 g Z c m 3未満 の ば あ い は 安 息 角 が 4 0 度 以下 、 0 . 9 g Z c m 3以上 1 . O g Z c m 3未満 の ば あ い は安息角 が 3 8 度以下、 1 . 0 g Z c m 3以上 の ば あ い は 安 息角 が 3 6 度以下で かつ 平均粒径が 5 0 0 m 以下で あ る こ と を 特 徴 と す る フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒 状粉 末 に 関 す る o 図面の 簡単 な 説 明
図 1 は 本発明 に お い て粒状粉体の 流動性 を 調べ る た め に 用 い た 装 置 の 概略説明 図 で あ る 。
図 2 は 、 実施例 2 で え ら れ た本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 中 の 粒子の 粒子構造を 示す光学顕微鏡写 真 (倍率 : 2 0 0 倍) で あ る 。
図 3 は 、 実施例 2 で え ら れ た 本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 中 の粒子 の 粒子構造を 示す光学顕微鏡写 真 (倍率 : 1 0 0 倍) で あ る 。
図 4 は 、 実施例 6 でえ ら れ た 本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 中 の 粒子 の粒子構造を 示す光学顕微鏡写 真 (倍率 : 2 0 0 倍) で あ る 。
図 5 は 、 比較例 1 で え ら れ た フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒 状粉末中の粒子の粒子構造を示す光学顕微鏡写真 (倍率 : 1 0 0 倍) で あ る 。
図 6 は 比較例 2 で え ら れ た フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状 粉末 中 の 粒子の 粒子構造 を 示す光学顕微鏡写真 (倍率 :
2 0 0 倍) で あ る 発 明 を 実施す る た め の 最良 の 形態 本発明 に お い て用 い る P T F E 粉末 は、 通常 の 懸濁重 合 法 に よ り え ら れ 、 た と え ば テ ト ラ フ ル ォ ロ エ チ レ ン ( T F E ) の 単独重合体、 T F E と の 共重合が可能な 単 量体 と T F E と の共重合体な どか ら な る 粉末が好ま し く 、 そ の 粉碎後 の 平均粒径 は 2 0 0 μ ιη 以下で あ り 、 5 0 m 以下で あ る こ と が好ま し い が、 そ の 下限 は粉砕装置 や 粉砕技術 に よ っ て 決 ま る 。
刖 記 T F E と 共重 合が可能 な 単量体 と し て は 、 た と え ば式 ( I )
C F — 0 R f ( I )
C F 2
[式 中、 R は炭素数 1 〜 1 0 の パ ー フ ノレオ 口 ア ルキ ル 基、 炭素数 4 9 の ノヽ。一 フ ルォ ロ ( ア ル コ キ シ ア ル キ ル) 基、 式 ( I I ) :
(式中、 m は 0 ま た は 1 〜 4 の 整数で あ る ) で示 さ れ る 有機基 ま た は式 ( I I I ) :
CF3
CF3 C F2 C F2 0-CF-CF2^- (式中、 n は 1 〜 4 の整数で あ る ) で示 さ れ る 有機基 を 表わ す ] で示 さ れ る パ ー フ ルォ ロ ビ ニ ル エ ー テ ル な どが
あ げ り れ る 。
刖 記パ一 フ ル ォ ロ ア ル キ ル基の 炭素数 は 1 〜 1 0 、 好 ま し く は 1 〜 5 で あ り 、 炭素数を こ の 範囲 内 の 数 と す る こ と に よ り 溶融成形不可 と い う 性質 を保持 し た ま ま 、 耐 ク リ ー プ性 に 優れ て い る と い う 効果がえ ら れ る 。
·■
刖 記パ一 フ ルォ ロ ア ノレ キ ル基 と し て は、 た と え ばパ ー フ ル ォ ロ メ チ ル、 パ ー フ ル ォ ロ ェ チ ノレ、 ノ、。一 フ ルォ ロ プ 口 ピ ル 、 パ ― フ ル ォ ロ ブ チ ル 、 パ ー フ ル ォ ロ ペ ン チ ル 、 ハ0 — フ ノレ オ 口 へ キ シ ル な ど があ げ ら れ る が、 耐 ク リ ー プ 性 お よ び モ ノ マ ー コ ス ト の 点 力、 ら パ 一 フ ル ォ ロ プ ロ ピ ル が好 ま し い。
刖 記 T F E と 共重合が可能な単量体の 重合割 合を 1 .
0 ~ 0 . 0 0 1 モ ル% の 範囲内 の 割合 と す る こ と に よ り 耐 ク リ ― プ性 に 優れて い る と い う 効果力 え ら れ る 。
本発 明 に お い て は、 前記 P T F E 粉末 を 、 た と え ば水 の 存在下 ま た は乾燥状態で、 ハ ン マ ー , ミ ル、 羽根 つ き の 回転子 を も つ た 粉砕機、 気流エ ネ ル ギ ー 型粉砕機、 衝 撃粉砕機 な ど の 粉砕機 に よ り 平均粒径 2 0 0 以下、 好 ま し く は 5 0 tz m以下 に 粉砕 し て え ら れ る 粒子が用 い り れ る 0
の 粒子 の 平均粒径を 前記範囲 内 の 粒径 と す る こ と に よ り 、 造粒 し て え ら れ る 粒状粉末の 取扱 い性す な わ ち 粉 入流動性 お よ び見か け 密度 に 優 れ、 し か も え ら れ る 成形 品物性 に 優れ て い る と い う 効果がえ ら れ る 。
本発 明 に お い て 、 親水性 フ ィ ラ ー を用 い る ば あ い 、 フ ィ ラ 一 が親水性の た め 水相 に移行 し や す く 、 P T F E 粉 末 と 均一 に 混合 し に く い 、 す な わ ち 使用 し た フ ィ ラ ー の 全部が P T F E 粉末 と 混合 し た集塊化粉末がえ ら れず、
そ の 一部 は 処理水 中 に 残留 す る と い う 難点力 あ る 。 こ の 現象 は フ ィ ラ ー の 分離 と よ ば れ る 。
こ の 問 題 に 対処 し 、 親水性 フ ィ ラ ー を あ ら か じ め疎水 化表面処理 し て、 そ の 表面活性 を 低下 さ せ て P T F E 粉 末 の 粒子 の 表面活性 に 近づ け て お い て か ら 水 中撹拌を行 な う か、 ま た は撹拌 の 際 こ の よ う な 作用 の あ る 化合物を 水性媒体 へ添加 し て撹拌 を 行 な う な ど の方法が採用 さ れ る
こ の よ う な 表面処理を す る た め の 化 合物 と し て知 ら れ て い る も の に は 、 ( a ) ァ ミ ノ 官能基 を有す る シ ラ ン 、 フ エ 二 ル基を有す る シ ラ ン お よ び ( ま た は ) 可溶 な シ リ コ ー ン (特開昭 5 1 — 5 4 8 号公報、 特開 昭 5 1 — 5 4 9 号公報、 特開平 4 — 2 1 8 5 3 4 号公報) 、 ( b ) 炭 素数 1 2 〜 2 0 の炭化水素の モ ノ カ ル ボ ン 酸 (特公昭 4 8 — 3 7 5 7 6 号公報) 、 ( c ) 脂肪族 カ ル ボ ン 酸 の ク ロ ム錯化合物 (特公昭 4 8 — 3 7 5 7 6 号公報) 、 ( d ) シ リ コ ー ン (特開昭 5 3 — 1 3 9 6 6 0 号公報) な どが あ り 、 ま た ( e ) 親水性 フ イ ラ 一 を P T F E そ の も の で 被覆す る 方法 (特開昭 5 1 - 1 2 1 4 1 7 号公報) も 知 り れ て い る 。
な お、 フ ィ ラ ー が撥水性を有 し て い る ば あ い は、 そ の ま ま で用 い る こ と 力くで き る 。
前記 フ イ ラ 一 と し て は 、 た と え ば ガ ラ ス 繊維、 グ ラ フ ア イ ト 粉末、 青銅粉末、 金粉末、 銀粉末、 鋦粉末、 ス テ ン レ ス鋼粉末、 ス テ ン レ ス 鋼繊維、 ニ ッ ケ ル粉末、 ニ ッ ゲ ル繊維 な ど の 金属繊維 ま た は 金属粉 末、 二硫化モ リ ブ デ ン 粉末、 フ ッ 化雲母粉末、 コ ー ク ス 粉末、 カ ー ボ ン 繊 維、 チ ッ 化 ホ ウ 素粉末、 カ ー ボ ン ブ ラ ッ ク な ど の 無機系
繊維 ま た は 無機系粉末、 ポ リ オ キ シ ベ ン ゾ ィ ル ポ リ エ ス テ ル な ど の 芳香族系耐熱樹脂粉末、 ポ リ イ ミ ド粉末、 テ ト ラ フ ノレ ォ ロ エ チ レ ン 一 ハ。 ー フ ノレ オ ロ ア ル キ ル ビ ニ ル ェ — テ ル共重合体 ( P F A ) 粉末、 ポ リ フ ヱ ニ レ ン サ ル フ ア イ ド粉末 な どの 有機系粉末 な ど の 1 種 ま た は 2 種以上 の フ ィ ラ ー 力《 あ げ ら れ る 力く、 こ れ ら に 限 定 さ れ る も の で は な い。
2 種以 上 の フ ィ ラ ー を 用 い る ば あ い 、 た と え ば ガ ラ ス 繊維 と グ ラ フ ア イ ト 粉末、 ガ ラ ス 繊維 と 二硫化 モ リ ブ デ ン 粉末、 青銅粉末 と 二硫化 モ リ ブ デ ン 粉末、 青銅粉末 と カ ー ボ ン 繊維、 グ ラ フ ア イ ト 粉末 と コ 一 ク ス 粉末、 ダ ラ フ ァ イ ト 粉末 と 芳香族系耐熱樹脂粉末、 カ ー ボ ン 繊維 と 芳香族系耐熱樹脂粉末 な ど の 組合せ が好 ま し い。 混合方 法 は 湿式法で も 乾式法で も よ い。
前記 フ ィ ラ 一 は、 粉末 の ばあ い 平均粒径が 1 0 〜 1 0
0 0 m で あ る こ と が、 繊維の ば あ い 平均繊維長 が 1 0
〜 1 0 0 0 ; m で あ る こ と 力 好 ま し い 。
前記 し た 親水性 フ ィ ラ ー の 表面処理 を す る た め の化 合 物 と し て は 、 た と え ば 7 — ァ ミ ノ プ ロ ピ ル ト リ エ ト キ シ シ ラ ン ( H 2 N ( C H 2) 3 S i ( 0 C n H 5) 3) ゝ m — ま た は p — ァ ミ ノ フ エ 二 ノレ ト リ エ ト キ シ シ ラ ン ( H 9 N —
C „ H , - S i ( 0 C 0 H K) Q ) 、 ァ 一 ゥ レ イ ド プ ロ ピ ル b 4 I 0 ύ
ト リ エ ト キ シ シ ラ ン ( H 2 N C O N H ( C H 0 ) S i ( 0 2 H 5) N - ( β — 了 ミ ノ エ チ ル ) — 7 — ア ミ ノ プ ロ ビ ル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン ( H 2 N ( C Η 9 ) り Ν Η ( C H 0) 3 S i ( 0 C H 0) 3) 、 N - ( S — ア ミ ノ エ チ ル ) 一 7 — ア ミ ノ ー プ ロ ピ ル メ チ ノレ ジ メ ト キ シ シ ラ ン ( H 2 N ( C H 0) 2 N H ( C H 2) つ S i C H 0 ( O C H n)
2 ) な ど の ア ミ ノ シ ラ ン カ ッ プ リ ン グ 剤 な ど が あ げ ら れ る 。 ま た、 こ れ ら の ィ匕合物以外 に 、 た と え ば フ ヱ ニ ル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン 、 フ エ ニ ル ト リ エ ト キ シ シ ラ ン 、 p — ク ロ 口 フ エ ニ ル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン 、 p — ブ ロ モ メ チ ル フ エ ニ ル ト リ メ ト キ シ シ ラ ン 、 ジ フ エ ニ ノレ ジ メ ト キ シ シ ラ ン 、 ジ フ エ ニ ノレ ジ ェ ト キ シ シ ラ ン 、 ジ フ エ ニ ノレ シ ラ ン ジ オ ー ル な どの 有機 シ ラ ン 化合物が あ げ ら れ る 。
本発 明 に お い て用 い る P T F E 粉末 と 前記 フ ィ ラ ー と の 混合物を う る に は 、 た と え ば 2 0 0 m 以下の P T F E 粉末 に前 記 フ ィ ラ ー を 粉砕混合機、 フ ラ ッ シ ュ ミ キ サ 一、 プ レ ン ダ ー お よ び混練機 な ど に よ り 均一 に 混合すれ ば よ く 、 そ の 混合割合 と し て は 、 P T F E 粉末 1 0 0 部 (重量部、 以下同様) に 対 し て 、 前記 フ ィ ラ ー 2 . 5 - 1 0 0 部で あ る こ と が好 ま し い 。
本発 明 に お い て用 い る 有機液体 は 、 水 と 液 一 液界面を 形成 し 水中 に 液滴 と し て存在 し う る 有機液体 で あ れ ば よ く 、 水 中で 液滴 を 形成 し 水 と 液 一 液界面を 形成 し う る も の で あ れば 水 に 多少溶解す る も の で あ つ て も よ い 。 具体 例 と し て は 、 た と え ば 1 ー ブ タ ノ ー ル 、 1 — ペ ン 夕 ノ ー ル な ど の ア ル コ ー ル類 ; ジ ェ チ ル エ ー テ ル 、 ジ プ ロ ピ ル エ ー テ ル な ど の エ ー テ ル類 ; メ チ ル ェ チ ル ケ ト ン 、 2 — ペ ン タ ノ ン な ど の ケ ト ン 類 ; ペ ン タ ン 、 ド デ カ ン な ど の 脂肪族炭化水素 ; ベ ン ゼ ン 、 ト ル エ ン 、 キ シ レ ン な ど の 芳香族炭化水素 ; 塩化 メ チ レ ン 、 テ ト ラ ク ロ ロ エ チ レ ン 、 ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン 、 ク ロ 口 ホ ル ム 、 ク ロ 口 ベ ン ゼ ン 、 ト リ ク ロ 口 ト リ フ ル ォ ロ ェ タ ン 、 モ ノ フ ル ォ ロ ト リ ク ロ ロ メ タ ン 、 ジ フ ル ォ ロ テ ト ラ ク ロ 口 ェ タ ン 、 1 , 1 , 1 — ト リ ク ロ ロ ェ タ ン 、 1 , 1 — ジ ク ロ ロ 一 2 , 2 , 3 ,
3 , 3 — ペ ン タ フ ノレォ ロ プ ロ パ ン 、 1 , 3 — ジ ク ロ 口 — 1 , 1 , 2 , 2 , 3 — ペ ン タ フ ノレ ォ ロ プ ロ パ ン 、 1 , 1 — ジ ク ロ 口 一 2 , 2 2 — ト リ フ ル ォ ロ ェ タ ン 、 1 1 一 ジ ク 口 口 一 1 ー フ ノレオ 口 エ タ ン な ど の ロ ゲ ン ィ匕炭ィ匕 水素 な どを用 い る こ と がで き る 。 こ れ ら の う ち ハ ロ ゲ ン ィ匕炭化水素が好 ま し く 、 特 に 1 1 1 — ト リ ク ロ ロ ェ タ ン 、 1 1 — ジ ク ロ ロ ー 2 2 , 3 , 3 , 3 — ペ ン 夕 フ ルォ ロ プ 0 ン、 1 3 — ジ ク ロ ロ — 1 1 , 2 , 2 3 - ペ ン タ フ ル ォ ロ プ ロ 0 ン 、 1 , 1 — ジ ク ロ ロ 一 2 , 2 , 2 — ト リ フ ル ォ ロ ェ タ ン 、 1 , 1 ー ジ ク ロ 口 一 1 一 フ ル ォ ロ エ タ ン な ど の 塩化炭化水素や フ ッ 化塩化炭化水 素が好 ま し い 。 こ れ ら は 不燃性で あ り 、 かつ フ ロ ン 規制 の 要求 な ど を 満足 す る か ら であ る 。 こ れ ら の 有機液体 は 単独で用 い て も よ く 、 2 種以上 を 組み 合わ せ て 用 い て も よ い
前記水 と 液 一 液界面 を 形成す る 有機液体 の 添加量 と し て は 、 P T F E 粉末 と フ ィ ラ ー と の 合計量 に対 し て 3 0 8 0 % (重量%、 以下同様) で あ り 、 4 0 6 0 %で あ る こ と が好 ま し い 。
本発明 に お い て は 、 前記水 と 液 一 液界面 を形成す る 有 機液体の 液滴 中 に お い て フ ィ ラ ー を 含 む P T F E 粉末の 造粒が進行す る と 思 わ れ る が、 ノ ニ ォ ン性界面活性剤 の は た ら き に よ り 、 こ の 液滴が よ り 小 さ く 、 よ り 球形 に近 い 形状 に な る た め に 、 平均粒径が小 さ く 、 ま た 球形 に 近 い 粒子が え ら れ、 ま た 粒状粉末 の 見 か け密度が大 き く な る も の と 思わ れ る 。 前記 ノ ニ オ ン 性 界面活性剤 と し て は 、 た と え ば ポ リ オ キ シ ェ チ ル ア ミ ン ォ キ シ ド類、 ア ル キ ル ア ミ ン ォ キ シ ド類、 ポ リ オ キ ン エ チ レ ン ァ ノレ キ ル ェ
一テ ル類 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ァ ノレ キ ル フ エ ニ ノレ エ ー テ ル類、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン 脂肪酸 エ ス テ ル 類 、 ソ ノレ ビ 夕 ン 脂肪酸 エ ス テ ル 類、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ソ ル ビ タ ン 脂 肪酸 エ ス テ ル 類、 グ リ セ リ ン エ ス テ ル 類、 ポ リ オ キ シ ェ チ レ ン ア ル キ ル ア ミ ン お よ び こ れ ら の 誘導 体 な ど 力 あ げ ら れ る 。
よ り 具 体 的 に は 、 ポ リ オ キ シ ェ チ ノレ ア ミ ン ォ キ シ ド類 の も の と し て は 、 ジ メ チ ル ォ キ シ ェ チ ル ア ミ ン ォ キ シ ド な ど が あ げ ら れ る 。
ア ル キ ル ア ミ ン ォ キ シ ド類 と し て は 、 ジ メ チ ル ラ ウ リ ノレ ア ミ ン ォ キ シ ド 、 ジ メ チ ル ォ レ イ ル ア ミ ン ォ キ シ ド な ど 力く あ げ ら る 。
ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ア ル キ ノレ エ ー テ ノレ類 の も の と し て ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ラ ウ リ ノレ エ一 テ ル 、 ポ リ オ キ シ ェ チ レ ン セ チ ル エ ー テ ル 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ス テ ア リ ル ェ 一 テ ル 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ォ レ イ ル ェ 一 テ ル 、 ポ リ オ キ シ ェ チ レ ン ベ へ ニ ル エ ー テ ル な ど が あ げ ら れ る 。
ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ア ル キ ノレ フ ェ ニ ル エ ー テ ル 類 の も の と し て ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ノ ニ ル フ エ ニ ル エ ー テ ル、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ォ ク チ ル フ ヱ ニ ル エ ー テ ル な ど が あ げ ら れ る 。
ポ リ オ キ シ エ チ レ ン 脂肪酸 エ ス テ ル 類 の も の と し て ポ リ オ キ シ エ チ レ ン モ ノ ラ ウ リ ン 酸 エ ス テ ル 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン モ ノ ォ レ イ ン 酸 エ ス テ ル 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン モ ノ ス テ ア リ ン 酸 エ ス テ ル な ど が あ げ ら れ る 。
ソ ル ビ タ ン 脂 肪酸 エ ス テ ノレ 類 の も の と し て ソ ル ビ タ ン モ ノ ラ ウ リ ン 酸 エ ス テ ノレ 、 ソ ノレ ビ タ ン モ ノ パ ル ミ チ ン 酸 エ ス テ ル 、 ソ ル ビ タ ン モ ノ ス テ ア リ ン 酸 エ ス テ ノレ 、 ソ ル
ビ タ ン モ ノ ォ レ イ ン 酸 エ ス テ ノレ な ど力く あ げ ら れ る 。
ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ソ ル ビ 夕 ン 脂肪酸エ ス テ ル 類 の も の と し て ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ソ ノレ ビ タ ン モ ノ ラ ウ リ ン 酸 エ ス テ ル 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ソ ノレ ビ タ ン モ ノ ハ。 ル ミ チ ン 酸 エ ス テ ル 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ソ ル ビ タ ン モ ノ ス テ ァ リ ン 酸 エ ス テ ル な ど が あ げ ら れ る 。
グ リ セ リ ン エ ス テ ノレ 類 の も の と し て モ ノ ミ リ ス チ ン 酸 グ リ セ リ ノレ 、 モ ノ ス テ ア リ ン 酸 グ リ セ リ ル、 モ ノ ォ レ イ ン 酸 グ リ セ リ ル な ど が あ げ ら れ る 。
ま た 、 こ れ ら の 誘導体 と し て は 、 た と え ば ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ア ル キ ル フ エ 二 ノレ 一 ホ ル ム ア ル デ ヒ ド縮合物、 ポ リ ォ キ シ エ チ レ ン ア ル キ ル エ ー テ ル リ ン 酸塩 な ど 力く あ げ ら れ る 。
こ れ ら の 中 で も 好 ま し い も の と し て は ア ミ ン ォ キ シ ド 類 お よ び ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ァ ノレ キ ル フ エ ニ ル エ ー テ ル 類で あ り 、 さ ら に 好 ま し い も の と し て は ポ リ オ キ シ ェ チ レ ン ノ ニ ノレ フ ェ ニ ル エ ー テ ル 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン ォ ク チ ル フ エ ニ ル エ ー テ ル 、 ポ リ オ キ シ ェ チ ル ア ミ ン ォ キ シ ド で あ る 。
前 記 ノ ニ オ ン 性界面活性剤 の 添 加量 と し て は 、 P T F
E 粉 末 と フ ィ ラ ー と の 合計量 に 対 し て 0 . 0 1 ~ 5 % で あ り 、 0 . 1 〜 0 . 3 % で あ る こ と が 好 ま し い 。
こ の 範 囲 内 で ノ ニ オ ン 性界面活性剤 を 用 い る こ と に よ り 、 ほ ぼ球形 で 小粒径 で かつ 粒度 分布 が シ ャ ー プ で あ り 粉末流動性 に 優 れ 、 見 か け 密度 が大 き い 粒状粉 末 が え ら れ O ο
本発 明 に お い て は 、 前記 ノ ニ オ ン 性 界面 活性 に さ ら に ァ ニ オ ン 性界面活性剤 を P T F E 粉末 と フ ィ ラ ー の 合計
量 に 対 し て 0 . 0 0 1 〜 5 %加 え て も よ い 。 ァ ニ オ ン 性 界面活性剤 と し て は、 た と え ば高級脂肪酸お よ び そ の塩、 ア ル キ ル 硫酸 塩、 ア ル キ ル ス ル ホ ン 酸塩 、 ア ル キ ル ァ リ 一 ノレ ス ル ホ ン 酸塩 、 ア ル キ ル リ ン 酸 エ ス テ ル な ど"既知 の も の が使用 で き る が 、 と く に 好 ま し い ァ ニ オ ン 性 界面 活 性剤 と し て は 高級 ア ル コ ー ル 硫酸 エ ス テ ル 塩 、 た と え ば ラ ウ リ ル 硫酸 ナ ト リ ゥ ム 、 あ る い は フ ノレ オ 口 ア ル キ ル基 ま た は ク ロ 口 フ ル ォ ロ ア ル キ ル 基 を 有 す る 含 フ ッ 素 カ ル ボ ン 酸系 ま た は含 フ ッ 素 ス ル ホ ン 酸系 の ァ ニ オ ン 性 界 面 活性剤があ げ ら れ、 代表的 な 化合物 と し て は 、 式 ( I V )
X ( C F 9C F 2) n ( C H 2) m A ( I V ) ま た は 式 ( V ) :
X ( C F 2 C F C 1 ) n ( C H m A ( V ) (式 中 、 X は 水素原子、 フ ッ 素原 子 ま た は 塩素原 子、 n は 3 〜 1 0 の 整数 、 m は 0 ま た は 1 〜 4 の 整数、 A は 力 ル ポ キ シ ル 基 、 ス ノレ ホ ン 酸基 ま た は そ れ ら の ア ル 力 リ 金 属 も し く は ア ン モ ニ ゥ ム 残基 を 表 わ す ) で 示 さ れ る 化 合 物 力く あ げ ら れ る 。
本 発 明 の フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状 粉末 の 製 法 と し て は 、 た と え ば つ ぎ の よ う な 製法 が あ げ ら れ る が 、 こ の 製 法 の み に 限 定 さ れ る も の で は な い 。
フ ィ ラ ー と 予 め 2 0 0 m以下 の 粒 径 に 粉 碎 さ れ た P T F E 粉 末 と の 混 合物 1 1 k g を 内 容 量 7 5 リ ッ ト ル の ヘ ン シ ヱ ル ミ キ サ ー を 用 い て 予 備 混 合 す る 。
イ オ ン 交換水 5 . 5 〜 6 リ ッ ト ル の 入 っ た 内 容量 1 0 リ ッ ト ル の 造粒槽 に 前記 P T F E 粉 末 と フ ィ ラ ー と の 混 合物 の 2 k g を添加 す る 。
こ れ に 、 水 と 液 一 液界面 を形成す る 有機液体 4 5 0 〜 1 5 0 0 ミ リ リ ッ ト ノレ を添加 し 、 つ ぎ に 、 ノ ニ オ ン 性界 面活性剤 の 5 % 水溶液 4 〜 2 0 0 ミ リ リ ッ ト ル を 添加す る 。 つ い で 2 3 〜 2 7 °Cの 範囲内 の 温度で コ ー ン 翼 に よ り 6 0 0 ~ 9 0 0 r p m の 撹拌速度で 5 〜 1 0 分 間造粒 を 行 な う 。
な お、 ノ ニオ ン 性界面活性剤の 添加時期 と し て は、 前 記 し た 時期 以外 に た と え ば P T F E 粉末 と フ ィ ラ ー と の 混 合物の 添加前、 水 と 液 一 液界面を形成す る 有機液体 の 添加前 な ど があ る が、 液 一 液界面 (す な わ ち 、 有機液体 と 水 と の 界面) に 優先 的 に 吸着 さ せ る と い う 点 か ら 水 と 液 — 液界面 を形成す る 有機液体 を 添加 し て か ら 造粒を 開 始す る ま で の 間が好 ま し い。
つ い で 、 1 0 0 0 の デ イ ス パ ー 翼 に よ り 1 0 0 0 〜 2 0 0 0 r p m の 撹拌速度で 2 分間撹拌す る 。 な お 、 こ の 撹拌 は 省略 し て も よ い。
つ ぎ に 、 2 3 〜 2 7 °C の 範囲内 の 温度 で コ ー ン 翼 に よ り 6 0 0 〜 8 0 0 r p m の 撹拌速度で 0 〜 1 5 分 間整粒 を行 な う 。
そ の 後、 撹拌 を続 け た ま ま 造粒槽内 の 温度を 1 5 〜 3 0 分間 か け て 3 7 . 5 〜 3 8 . 0 °Cの 範囲 内 の 温度 ま で 昇温 し、 そ の温度に お いて 0 〜 6 0 分間保持す る 。 な お、 こ の 温度保持工程 は 、 フ ィ ラ ー が た と え ば ガ ラ ス 繊維、 青銅粉末、 金粉末、 銀粉末、 銅粉末、 ス テ ン レ ス 鋼粉末、 ス テ ン レ ス 鋼繊維、 ニ ッ ケ ル粉末 、 ニ ッ ケ ル繊維 な ど の 金属繊維 ま た は 金属粉末 の と き は 、 フ ィ ラ ー の 分離の 点 力、 ら 行な わ な い 。
つ ぎ に 、 撹拌を停止 し 、 1 5 0 メ ッ シ ュ の フ ノレ イ を 用
い て 造粒物 と 水 と を 分離 し 、 こ の 造粒物 を 電気炉内 に お い て 、 1 2 0 〜 2 5 0 °C で 1 5 〜 2 0 時間乾燥 し 、 本発 明の フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末を う る 。
こ の よ う な 本発 明 の フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末の 製法 は 、 た と え ば つ ぎ の よ う な 粉 末物性や 成形品物性を 有 し て い る 粒状粉末がえ ら れ、 と く に 粒度分布力 シ ヤ ー プで あ る の で従来の よ う に ふ る い に か け 小粒径の粒子 を 取 り 出 す と い う 繁雑 な 工程が不要 で あ る な ど、 従来の 製 法で は え ら れ な い フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 の 製法 で あ る 。
( フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 の 物性)
フ ィ _ラ_一含有量 : 2 . 5 〜 5 0 %
2 . 5 % よ り 少 な い と 耐摩耗性 お よ び耐 ク リ 一 プ性が 低下 し 、 5 0 % を 超え る と フ ッ 素樹脂特有の す べ り 特性 が低下す る と 共 に 相手材 を 傷つ け る 傾 向 が あ る 。 特 に 、 耐摩耗性、 耐 ク リ ー プ性、 す べ り 特性 の 点か ら 5 〜 4 0
%が好 ま し い
見か け密度 0 6 g c m 以上
0 . 6 g Z c m ϋよ り 小 さ い と 金 型 充 填 量 が 少 な く な る
流動 性—( 2 1 Β 法) : 6 回 以上
'ヽ。
5 . 5 回以下で は ホ ッ 動 性の 点で劣 る 。 特 に 8 回が好 ま し い。
安息 η 4 0 度以下
4 2 度を超え る 粉末 は流動性がわ る く 、 好ま し く な い 特 に 4 0 度以下が好 ま し い 。
た だ し 、 見か け 密度が 0 . 9 g c m 3以 上 1 . 0 g
Z c m 3。未満の ば あ い は 3 8 度 以下 、 見 か け 密 度 が 1
0 以上の ば あ い は 3 6 度以下で あ る 。
通常 、 粉末 の 安息角 は 見 か け 密度が高 い ほ ど重力 の 影 響 を受 け て 小 さ な 値 と な る 。 し た 力 つ て、 本発明 の方法 に よ り え ら れ る 粉末の 安息角 も 見か け密度 に よ り 変化す る が 、 従 来 技術 に よ り え ら れ る 粉 末 に 比 べ て 小 さ く な o
な お 従来技術 に よ り え ら れ る 粉末 の 安息角 は、 見か
3
け 密度が 0 6 g c m 3以上 0 9 g c m 未満の ば あ い 4 0 度以上 見か け 密度が 0 9 g c m ½上 1 .
3
0 g / c m の ば あ い 3 8 度 以上 、 見 か け 密度 が 1 . 0 g / c m 3以上の ばあ い 3 6 度以上で あ る 。
粒度分布 A : 1 0 メ ッ シ ュ のふ る い上 に 残存す る 粒状粉 末 0 %
2 0 メ ッ シ ュ の ふ る い 上 に 残存す る ¾L状粉 末 5 %以下
造粒後の 粒状粉末が こ の 範囲 の 粒度分布 を 有す る と さ は 粒度が揃 っ て い る た め 金型内 の 充填 ム ラ が な く な り 、 好 ま し い 。 特 に 1 0 メ ッ シ ュ 、 2 0 メ ッ シ ュ の ふ る い上 に 存す る 粒状粉末が い ずれ も 0 % で あ る の が好 ま し い 0 粒度分布 B : 5 0 重量% 以上
造粒後の 粒状粉末が こ の 粒度分布 を 有す る る と き は金 型 の 充填 ム ラ がな く な り 、 好 ま し い 。 特 に 6 0 重量%以 上で あ る の が好 ま し い 。
平均粒径 : 5 0 0 i m 以下
5 0 0 m よ り も 大 き く な る と 薄 肉 の 金型 への 充填が で き な く な る 。 特 に 好 ま し く は 薄 肉 の 金型 へ の 充填性の 点か ら 1 5 0 〜 4 0 0 ;u m であ る 。
(成形物の 物性)
引 張 強度 0 0 k g f c m 2以上
2
1 0 0 k g f Z c m よ り 小 さ い成 形 物 は 機械 的 強度 に 力 る 。 な お、 好 ま し く は 、 1 5 0 k g f Z c m 2以 上 で あ り 、 そ の 範囲 内 で用 途 に 応 じ て決 め る 。
伸 び : 1 0 0 〜 4 0 0 %
1 0 0 % よ り 小 さ い 成形物 は機器への 装着時や加工時 に切 断 し て し ま う こ と 力 あ る 。 好 ま し く は 1 5 0 %以上 であ る 。
表面 粗度 : 3 . 0 m 以下
3 . 0 を 超 え る 成形物 は表面の 凹 凸が大 き く 、 好 ま し く な い 。 特 に 好 ま し く は 2 . O m 以下で あ る 。
な お 、 各物性の 測定法 は つ ぎ の と お り で あ る 。
見か け密度 : J I S K 6 8 9 1 - 5 . 3 に 準 じ て 測 定 し た。
粉砕後の 平均粒径 (一次粒子 の 粒径)
ゥ ヱ ッ ト シ ー ブ 法 : J I S 標 準ふ る い 2 0 メ ッ ン ュ ( ふ る い 目 の 開 き 8 4 0 / m ) 、 2 5 0 メ ッ シ ュ ( ふ る い 目 の 開 き 6 2 m ) 、 2 7 0 メ ッ シ ュ ( ふ る い 目 の 開 き 5 3 m ) 、 3 2 5 メ ッ シ ュ ( ふ る い 目 の 開 き 4 4 m お よ び 4 0 0 メ ッ シ ュ ( ふ る い 目 の 開 き 3 7 / m ) が使用 さ れ る 。 ま ず、 2 0 メ ッ シ ュ ふ る い を 2 5 0 メ ッ シ ュ 、 る い の 上 に 重ね る 。 5 g の 粉末試料を 2 0 メ ッ シ ュ ふ る い の 上 に 乗せ て 、 シ ャ ワ ー 霧吹 き を 用 い て約 3 リ ッ 卜 ノレ / m 2の 割合 で約 3 0 秒 間 、 四 塩 化炭 素 を 霧 吹 く こ と に よ り 、 下方ふ る い上 に 注意深 く 洗 い 落 と す o ϊά,† が完全 に 洗 い 落 と さ れ た ら 、 上方ふ る い を取 り 除 き 、 下 方ふ る い を ま ん べん な く 約 4 分間霧吹 く 。 そ の 後、 下方 ふ る い を 空気乾燥 し 、 こ の ふ る い の上 に 保留 さ れ た乾燥
粉末 の 重量 を 測定す る 。 こ の 一連の 操作を 2 0 メ ッ シ ュ ふ る い と 他 の 3 つ の 小 メ ッ シ ュ ふ る い の 1 つ と を用 い て 各 々 新 し い 5 g の 粉末試料 に つ い て繰 り 返す。 累積百分 率 を う る た め に 各ふ る い 上 に 保留 さ れ る 粉末の 重量 に 2 0 を掛 け、 つ ぎ に こ れ ら の 数値を 対数確率紙上 に ふ る い 目 の 開 き に 対 し て プ ロ ッ 卜 す る 。 こ れ ら の 点を 直線で結 び、 累積重量百分率値 5 0 ( d 50) お よ び 8 4 ( d 3/|) に 相 当 す る 粒径を読み取 り 、 次式 に よ っ て ゥ エ ツ ト シ 一 ブ サ イ ズ ( d ws) を 計算 し て求め る 。
1 d34 . 2 o g e d 1 o g e a
WS 50 — (( 11 oo gg ee
50
流動性 ( 2 1 B 法 と い う ) : 特開平 3 — 2 5 9 9 2 5 号 公報記載の 方法 に 準 じ て 測定 し た。
す な わ ち 、 測定装置 と し て は、 図 1 (特開平 3 — 2 5 9 9 2 5 号公報記載の 第 3 図 に 対応) に 示 さ れ る ご と く 支持台 4 2 に 中心線 を一致 さ せ て支持 し た上下の ホ ッ パ 一 3 1 お よ び 3 2 を 用 い る 。 上部 ホ ッ ノ、°— 3 1 は、 入 口 3 3 の 直径 7 4 m m 、 出 口 3 4 の 直径 1 2 m m 、 入 口 3 3 カヽ ら 出 口 3 4 ま で の 高 さ 1 2 3 m m で、 出 口 3 4 に 仕 切板 3 5 力く あ り 、 こ れ に よ つ て 中 の粉末 を 保持 し た り 落 し た り す る こ と が適宜で き る 。 下部 ホ ッ パ ー 3 2 は入 口
3 6 の 直径 7 6 m m 、 出 口 3 7 の 直径 1 2 m m 、 入 口 3 6 か ら 出 口 3 7 ま で の 高 さ 1 2 0 m m で、 上部 ホ ッ パ ー と 同様 出 口 3 7 に 仕切板 3 8 が設 け ら れて い る 。 上部 ホ ッ パ ー と 下部ホ ッ パ ー と の 距離 は 各仕切板の 間力《 1 5 c m と な る よ う に 調節 さ れ て い る 。 な お 図 1 中 3 9 お よ び
4 0 は そ れ ぞれ各 ホ ッ パ ー の 出 口 カ バ ー で あ り 、 4 1 は 落下 し た粉末の 受器で あ る 。
流動性 の 測定 は被測定粉末約 2 0 0 g を 2 3 . 5 〜 2 4 . 5 °C に 調温 し た 室内 に 4 時間以上放置 し 、 1 0 メ ッ シ ュ ( 目 の 開 き 1 6 8 0 ミ ク ロ ン ) で ふ る っ た の ち 、 同 温度で行 な わ れ る 。
( I ) ま ず、 容量 3 0 c c の コ ッ プ に 丁度 1 杯の 被測 定粉末 を 上部 ホ ッ パ ー 3 1 へ入れ た の ち 、 た だ ち に仕切 板 3 5 を 引 抜 い て粉末を 下部 ホ ッ パ ー へ落す。 落 ち な い と き は 針金でつ つ い て落す。 粉末が下部 ホ ッ パ ー 3 2 に 完全 に 落 ち て か ら 1 5 ± 2 秒間放置 し た の ち 下部 ホ ッ パ 一 の 仕切板 3 8 を 引 抜 い て粉末が 出 口 3 7 か ら 流れ落 ち る か ど う か を観察 し 、 こ の と き 8 秒以内 に 全部流れ落 ち た ば あ い を 落 ち た も の と 判定す る 。
( I I ) 以上 と 同 じ 測定 を 3 回 く り 返 し て 落 ち る か ど う か を み 、 3 回 の う ち 2 回以上流れ落 ち た ば あ い は 流動性
「良」 と 判定 し 、 1 回 も落 ち な い ばあ い は流動性 「不良」 と 判定す る 。 3 回 の う ち 1 回 だ け 流れ落 ち た ば あ い は、 さ ら に 2 回 同 じ 測定 を行 な い 、 そ の 2 回 と も 落 ち た ば あ い は 結局 そ の 粉末の 流動性 は 「良」 と 判定 し 、 そ れ以外 の ば あ い は 流動性 「不良」 と 判定す る 。
( I I I ) 以上の 測定で流動 性 「良 」 と 判 定 さ れ た 粉 末 に つ い て は 、 つ ぎの 同 じ 容量 3 0 c c の コ ッ プ 2 杯の 粉 末 を 上部 ホ ッ パ ー へ入れ て前述 し た と こ ろ と 同様 に し て 測定 を行 な い 、 結果が流動性 「良」 と で た と き は 順次粉 末の 杯数 を増加 し て ゆ き 、 「不良」 と な る ま で続 け 、 最 高 8 杯 ま で測定す る 。 各測定 の 際 に は 、 前回 の 測定で下 部 ホ ッ パ ー か ら 流 出 し た 粉末 を再使用 し て も よ い 。
( I V ) 以上 の 測定 で P T F E 粉末 は 使用 量が多 い ほ ど 流れ落 ち に く く な る 。
そ こ で流動性 「不良」 と な っ た と き の 杯数か ら 1 を 引 い た数を も っ て そ の 粉末 の 「流動性」 と 定 め る 。
粒状粉末の平均粒径お よ び粒度分布 A : 上か ら順に 1 0、 2 0 、 3 2 、 4 8 、 6 0 お よ び 8 3 メ ッ シ ュ ( イ ン チ メ ッ シ ュ ) の 標準ふ る い を 重ね 、 1 0 メ ッ シ ュ ふ る い 上 に P T F E 粒状粉末 を の せ、 ふ る い を振動 さ せ て下方へ順 次細か い P T F E 粒状粉末粒子を 落下 さ せ、 各ふ る い 上 に 残留 し た P T F E 粒状粉末の 割 合を % で求め た の ち 、 対数確率紙上 に 各ふ る い の 目 の 開 き (横軸) に 対 し て残 留割合 の 累積パ ー セ ン ト (縦軸) を 目 盛 り 、 こ れ ら の 点 を 直線 で結 び、 こ の 直線上 で割合が 5 0 % と な る 粒径 を 求 め、 こ の 値 を平均粒径 と す る 。 ま た、 1 0 メ ッ シ ュ 、 2 0 メ ッ シ ュ 、 3 2 メ ッ シ ュ 、 4 8 メ ッ シ ュ 、 6 0 メ ッ シ ュ お よ び 8 3 メ ッ シ ュ の ふ る い に そ れぞれ残存す る 粒 状粉末 の 重量% を粒度分布 A と す る 。
粒度分布 B : 平均粒径の 0 . 7 〜 1 . 3 倍の 直径 を 有す る 粒子の全粒子に対す る 重量割合であ り 、 平均粒径に 0 . 7 倍あ る い は 1 . 3 倍の値を乗ずる こ と に よ っ て算出 し、 累積曲線 中 に そ の 点を書込む こ と に よ っ て 重量割合を求 め る 。
引 張強度 (以下、 T S と も い う ) お よ び伸 び (以下、 E L と も い う ) : 内 径 1 0 0 m mの 金型 に 2 5 g の 粉末を 充填 し 、 約 3 0 秒 間 か け て最終圧 力が約 5 0 0 k g / c m 2と な る ま で徐 々 に 圧力 を 加 え 、 さ ら に 2 分 間 そ の 圧 力 に保 ち 予備成形体を つ く る 。 金型か ら 予備成形体 を取 り 出 し 、 3 6 5 °C に保持 し て あ る 電気炉へ こ の 予備成形 体 を入れ、 3 時間焼成後、 取 り 出 し て 焼成体 を う る 。 こ の 焼成体か ら J I S ダ ン ベ ル 3 号 で試験片 を打 ち 抜 き 、
J I s K 6 8 9 1 — 5 8 に 準拠 し て 、 総荷重 5 0 0 k g の ォ 一 ト グ ラ フ を用 い 、 引 張速度 2 0 O m m Z分で 引 張 り 、 破断時 の 応力 と 伸 び を測定す る 。
安息角 : ホ ソ カ ワ ミ ク ロ ン 製パ ウ ダ ー テ ス タ ー を 用 い て 測定 し た
表面粗度 : 粉末 2 1 0 g を直径 5 O m mの金型に充填 し、 成形圧 力 5 0 0 k g / c m 2で 5 分 間保 持 し 、 え ら れ た 予備成形品 を 5 0 °C / h r の昇温速度 で室温か ら 3 6 5
°c ま で昇 5 し 、 3 6 5 °C で 5 . 5 時間保持 し た の ち 、 5 0 °C / h r で冷却す る 。 え ら れ た 成形品 の 上部表面を東 京精密機械 (株) 製 の表面 あ ら さ 測定機 を用 い 、 J I S B 0 6 0 1 に記載の 中心線平均粗 さ ( R a ) 法 に 従 い 測定 し た o
本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 の 製法 に お け る 各成分の 混合割合 と し て は 、 た と え ばつ ぎの よ う な も の が好 ま し く あ げ ら れ る 。
P T F E 粉末 1 0 0 部 フ イ ラ 2 . 5 〜 1 0 0 部 ノ ニ ォ ン 性界面活性剤 ( P T F E 粉末 と フ ィ ラ ー と の 合 S十量基準) 0 . 0 1 〜 5 重量 % 水 と 液 - 液界面 を 形成す る 有機液体
3 0 ~ 8 0 部 こ の よ う な 成分、 混合割 合を採用 し て フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末を 製造す る こ と に よ り 、 見か け 密度が大 き く 、 安息角 が小 さ く 、 流動性が よ い と い う 点で有利 で あ る 。 よ り 好 ま し く は
P T F E 粉末 1 0 0 部 フ ィ ラ ー 5 〜 8 0 部
ア ミ ン ォ キ シ ド系 ノ ニ オ ン 性界面活性剤 ( P T F E 粉 末 と フ ィ ラ ー と の 合計量基準)
0 . 1 〜 0 . 3 重量% 水 と 液 一 液界面を 形成す る 有機液体
4 0 〜 6 0 部 こ の よ う な 成分、 混合割合を 採用 し て フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 を製造す る こ と に よ り 、 平均粒径が小 さ く 、 粒度分布が シ ャ ー プ な 粒状粉末が え ら れ、 粒状粉末 か ら え ら れ る 成形品 は 表面粗度が小 さ い と い う 点で優れ て い る 。
つ ぎ に 、 本発明を 実施例 に基づ い て さ ら に 具体的 に説 明す る が、 本発 明 は こ れ ら の み に 限定 さ れ な い 。
実施例 1
ま ず 、 粉砕 後 の 平 均 粒 径 が 2 5 z m の P T F E 粉 末 ( ダイ キ ン工業 (株) 製 ポ リ フ ロ ン M — 1 1 1 、 パ ー フ ル ォ ロ プ ロ ピ ル ビ ニ ル エ ー テ ル 0 . 1 モ ル % が共重合 さ れて い る 変性 P T F E ) 9 . 3 5 k ( ド ラ イ 基準) と 予 め ァ ミ ノ シ ラ ン カ ツ プ リ ン グ剤で撥水 処理 さ れ た ガ ラ ス繊維 (平均直径 1 2 2 m、 平均繊維長 8 0 m ) 1 . 6 5 k g と を 内 容量 7 5 リ ツ ト ル の ヘ ン シ ェ ル ミ キ サ ー を 用 い て予備 混合 し た。
内 容量 1 0 リ ッ ト ル の造粒槽 に イ オ ン交 換水 6 リ ッ ト ル を入れ、 さ ら に前記予備混合 し て え ら れ た P T F E 粉 末 と ガ ラ ス繊維 と の 混合物 2 k g を 入 れ る 。
つ ぎ に 、 表 1 に 示す濃度 ( P T F E 粉末 と フ イ ラ 一 と の 合計量 に対 す る 濃度) の ア ミ ン ォ キ シ ド 系 ノ ニ オ ン 性 界面活性剤 ( ジ メ チ ルォ キ シ ェ チ ル ア ミ ン ォ キ シ ド) の 5 重量 % 水溶液 4 0 m l を添加 し 、 さ ら に 水 と 液 ー 液界
面 を形成す る 有機液体 (塩化 メ チ レ ン ) 1 2 0 0 m l を 添加 し 、 コ ー ン 翼を 用 い て 8 0 0 r p m で の 撹拌下、 2 5 ± 2 °C で 5 分間造粒す る 。
さ ら に 、 1 0 0 0 の デ ィ ス パ 一 翼を 用 い て 2 , 0 0 0 r p m で 2 分 間撹拌 を 続 け る 。
つ ぎ に 、 コ ー ン 翼を 用 い て 8 0 0 r p m で の撹拌下、 2 5 °C ± 2 °C で 1 0 分間整粒す る 。
つ ぎ に 、 槽 内 温度 を 2 0 分か け て 3 8 °C ま で昇温 し て 撹拌を 停止 し 、 1 5 0 メ ッ シ ュ の ふ る い を用 い て え ら れ た 造粒物 を 電気炉 内 に お い て 、 1 6 5 °C で 1 6 時間乾燥 し て、 本発 明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末を え 、 そ の 物性 を 調べ た。
結果 を 表 1 に 示す。
実施例 2 〜 3
実施例 1 に お い て 、 粉砕後の 平均粒径が 3 1 m の P T F E 粉末 ( ダ イ キ ン 工業 (株) 製 ポ リ フ ロ ン M — 1 2 、 P T F E ホ モ ポ リ マ ー ) な ら び に ノ ニ オ ン 性界面活 性剤 お よ び水 と 液一 液界面 を形成す る 有機液体の量 と し て表 1 に 示 す量 を 用 い た こ と 以外 は、 実施例 1 と 同様の 方法に よ り 本発明の フ ィ ラ ー入 り P T F E 粒状粉末をえ、 実施例 1 と 同様の 試験 を 行 な っ た。 結果を表 1 に 示す。
な お、 実施例 2 で え ら れ た フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状 粉末 に つ い て は、 つ ぎの 方法 に よ り 該粉末 中 の 粒子の 写 真撮影を行 な っ た 。
粒子の 形状 : ソ ニ ー (株) 製光学顕微鏡 ビ デオ マ イ ク ロ ス コ ー プを 用 い て 拡大倍率 1 0 0 倍 ま た は 2 0 0 倍 の 像 に つ い て写真撮影 を 行 な つ た。
結果 を 図 2 お よ び 図 3 に 示す。
実施例 4
ま ず、 粉 枠後 の 平 均 粒 径 が 2 5 / m の P T F E 粉 末 ( ダ イ キ ン 工業 (株) 製 ポ リ フ ロ ン M — 1 1 1 、 パ ー フ ル ォ ロ プ ロ ピ ソレ ビニ ル エ ー テ ル 0 . 1 モ ル % が共重合 さ れて い る 変性 P T F E ) 9 . 9 k g ( ド ラ イ 基準) と カ ー ボ ン 繊維 (大阪ガ ス ケ ミ カ ル (株) 製 ピ ッ チ 系 力 一 ボ ン フ ァ イ バ ー S G — 2 4 9 、 平均直径 1 2 u m 、 平 均繊維長 1 1 0 /i m ) 1 . 1 k g と を 内 容量 7 5 リ ッ ト ル の ヘ ン シ ュ ル ミ キ サ 一 を 用 い て予備混合 し た 。
内 容量 1 0 リ ッ ト ル の 造粒槽 に イ オ ン 交換水 6 リ ッ ト ル を 入れ、 さ ら に 前記予備混合 し て え ら れ た P T F E 粉 末 と カ ー ボ ン 繊維 と の 混合物 2 k g を 入れ る 。
つ ぎ に 、 表 1 に 示す 濃度 ( P T F E 粉末 と フ ィ ラ ー と の 合計量 に 対す る 濃度) の ア ミ ン ォ キ シ ド系 ノ ニ オ ン 性 界面活性剤 ( ジ メ チ ル ォ キ シ ェ チ ノレ ア ミ ン ォ キ シ ド ) の 5 重量% 水溶液 4 O m l を添加 し 、 さ ら に 水 と 液 — 液界 面 を形成す る 有機液体 (塩化 メ チ レ ン ) 1 2 0 0 m 1 を 添加 し 、 コ ー ン 翼を用 い て 8 0 0 r p m で の 撹拌下、 2
5 ± 2 。C で 5 分 間造粒す る 。
さ ら に 、 1 0 0 0 の デ イ ス パ ー 翼を 用 い て 2 , 0 0 0 r p m で 2 分間撹拌 を続 け る 。
つ ぎ に 、 コ ー ン 翼 を 用 い て 8 0 0 r p m で の 撹拌下、
2 5 °C ± 2 °C で 1 0 分間整粒す る 。
つ ぎ に 、 槽内 温度 を 2 0 分 か け て 3 8 °C ま で昇温 し 、 こ の 温度で 1 0 分間保持 し て撹拌 を 停止 し 、 1 5 0 メ ッ シ ュ の ふ る い を 用 い て え ら れ た造粒物 を電気炉 内 に お い て 、 1 6 5 °C で 1 6 時間乾燥 し て 、 本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 を え 、 実施例 1 と 同様 の 試験を 行 な
つ た 。 結果 を 表 1 に 示す。
実施例 5
実施例 4 に お い て 、 粉砕後の 平均粒径が 3 1 m の P T F E 粉末 ( ダ イ キ ン 工業 (株) 製 ポ リ フ ロ ン M — 1 2 ) な ら び に ノ ニ オ ン 性界面活性剤 お よ び水 と 液 ー 液界 面を 形成す る 有機液体 の 量 と し て い ずれ も 表 1 に 示す量 を い ずれ も 用 い た こ と 以外 は、 実施例 4 と 同様 の 方法 に よ り 本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 を え 、 実施 例 1 と 同様 の 試験 を 行 な っ た。 結果を 表 1 に 示す。
実施 例 6
実施例 4 に お い て 、 ノ ニ オ ン 性界面活性剤 お よ び水 と 液 一 液界面 を 形成す る 有機液体 の 量 と し て 、 表 1 に 示す 量を 用 い た こ と 以外 は 、 実施例 4 と 同様 の 方法 に よ り 本 発明 の フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 を え 、 実施例 1 と 同様 の試験お よ び実施例 2 と 同様の写真撮影を行な っ た。 結果 を 表 1 お よ び 図 4 に 示す 。
比絞 例 1
実施例 2 に お い て 、 ノ ニ オ ン 性界面活性剤 を 用 い な か つ た こ と 以外 は、 実施例 2 と 同様 の方 法 に よ り フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末を え 、 実施例 1 と 同様の 試験 お よ び実施例 2 と 同様 の 写真撮影を 行 な っ た 。 結果 を 表 1 お よ び 図 5 に 示す。
比較例 2
実施例 4 に お い て、 ノ ニ オ ン 性界面活性剤 を 用 い な か つ た こ と 以外 は 、 実施例 4 と 同様 の 方 法 に よ り フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 を え 、 実施例 1 と 同様 の 試験お よ び実施例 2 と 同様 の 写真撮影を 行 な っ た 。 結果 を 表 1 お よ び 図 6 に 示す。
施 例 比 較 例
1 2 3 4 5 6 1 2
PT F E粉末 M - 111 M 12 M - 12 M 111 M - 12 M - 111 M 12 M - 111 粉碎後の平均粒怪 (βηι) 25 31 31 25 31 25 31 25
製
ス ガラス カーボン 力
造 一ボン 力一ボン ガラス 力一ボン
フィ ラ一 ガラス ガラ
条 繊維 繊維 繊維 繊維 繊維 繊維 繊維 繊維
件 ノ二オン性界面活性剤 (重量0 /o) 0.1 0.3 0.5 0.1 0.3 0.5
水と液-液界面を有する有機液体 1200 1 100 1100 1200 1100 1100 1100 1100
(ml)
見かけ密度 (gZcm3) 0.82 0.78 0.72 0.77 0.75 0.72 0.73 0.68 流動性 (2 1 B法:回) 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 5.5 4.0
安息角 (度) 36 38 36 38 35 33 42 43
1 0 0 n 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0 0.0 粒 t 拉 度 20 o n 5.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 28.2 19.9
分
粉 布 32 o n 45.4 2.6 4.4 50.0 3.0 0.4 35.4 60.0 末 A
4 8 o n 42.8 68.2 39.4 48.2 68.6 28.4 28.2 19.4 物
60 o n 4.4 19.8 22.8 1.6 19.2 25.0 7.5 0.5
% 80 2.2 7.4 19.6 0.2 7.2 21.8 0.0 0.2
80 p a s s 0.0 2.2 13.8 0.0 2.0 24.6 0.0 0.0 粒度分布 B (重量%) 51.8 76.3 50.6 57.7 76.2 51.0 41.6 63.7 造拉後の平均粒径 (Mm) 500 330 280 500 360 260 690 670
成 T S (k g/cm2 G) 208 220 207 207 253 202 218 199
形
E L (%) 280 285 283 270 279 270 280 260
物
2.78 2.39
性 表面祖度 (/ m) 2.09 2.48 1.85 1.35 3.24 3.10
な お 、 表 1 の 粒度分布 A欄 の 1 O o n は 1 0 メ ッ シ ュ の ふ る い 上 に 、 2 0 0 n は 2 0 メ ッ シ ュ の ふ る い 上 に 、 3 2 o n は 3 2 メ ッ シ ュ の ふ る い 上 に 、 4 8 o n は 4 8 メ ッ シ ュ の ふ る い 上 に 、 6 0 0 n は 6 0 メ ッ シ ュ の ふ る い 上、 8 3 0 n は 8 3 メ ッ シ ュ の ふ る い の 上 に い ず れ も 残存す る 粒子の 割合を 示 し て お り 、 8 3 p a s s は 8 3 メ ッ シ ュ の ふ る い を通過す る 粒子の割 合 を 示 し て い る 。
表 1 の 結果か ら 明 ら か な よ う に 、 本発 明 の 製 法 に よ り え ら れ る フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末 は 、 見 か け 密度 が大 き く 、 と く に 小粒径で粒度分布が シ ャ ー プ で あ り 、 小粒径であ る に も かかわ ら ず優れた流動性を有 し てお り 、 ま た 該粒状粉末か ら え ら れ る 成形品 は 、 引 張強度、 伸 び に 優 れ、 表面粗度 が小 さ い。
ま た 、 本発明 の 製法 は 、 ノ ニ オ ン 性界面活性剤の 添加 量 に よ り 、 フ イ ラ 一入 り P T F E 粒状粉末 の 平均粒径 お よ び粒度分布 を制御で き る こ と がわ か る 。
図 2 〜 3 は 実施例 2 で、 ま た 図 4 は 実施例 6 でえ ら れ た 本発明 の フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 中 の 粒子 の 粒 子構造を 示 す光学顕微鏡写真で あ り 、 図 5 、 6 は界面活 性剤 を 用 い な い 従来の 造粒法で え ら れ た フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 中 の粒子 の 粒子構造 を 示す光学顕微鏡写 真 こ" あ る o
こ れ ら の 図カヽ ら 明 ら 力、 な よ う に 、 本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末中 の 粒子 は 、 ほ ぼ球形で あ る が、 前 記 し た 従来 の 造粒法で え ら れ た フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒 状粉末中 の 粒子 は 球形 で は な い 。 ま た 、 本発 明 の フ イ ラ — 入 り P T F E 粒状粉末 中 の 粒子 は 、 前記 し た 従来 の 造 粒法で え ら れ た フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 中 の 粒子
よ り も 明 ら 力、 に 小 さ い 。
本発明 の フ イ ラ 一 入 り P T F E 粒状粉末が、 そ の 粒子 の 平均粒径が小 さ い に も かか わ ら ず、 粉末流動性 に 著 し く 優れて い る の は、 た と え ば こ の よ う に そ の 粒子の 形状 力 ほ ぼ球形で あ る こ と が考え ら れ る 。 産業上の利用 可能性
本発明 の フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 は 見か け 密度 が大 き く 、 そ の 粒子 の 大部分 は ほ ぼ球形で あ り 平均粒径 が小 さ く て粒度分布が シ ャ ー プで あ り 、 平均粒径が小 さ い に も か か わ ら ず粉末流動性 に 優 れ、 粒状粉末 か ら え ら れ る 成形品 は、 引張強度、 伸 びに優れ表面粗度が小 さ い。
ま た 、 本発明 の 製法 は 、 前記の よ う な 優 れ た 物性 を有 す る フ ィ ラ ー 入 り P T F E 粒状粉末 を 提供で き る と と も に 、 と く に ノ ニ オ ン 性界面活性剤 の 量 に よ り 平均粒径お よ び粒度分布を制御 で き 、 粒度分布が シ ャ ー プ な 粒状粉 末がえ ら れ る 製法で あ る 。