WO1997001263A1

WO1997001263A1 - Dispositif de maintien de piece, substrat dote de ce dispositif et son procede de fabrication

Info

Publication number: WO1997001263A1
Application number: PCT/JP1996/001681
Authority: WO
Inventors: Yoshio Maruyama; Takahiro Matuo; Osamu Hikita; Shinji Kadoriku
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 1995-06-20
Filing date: 1996-06-19
Publication date: 1997-01-09
Also published as: US6323440B1

Description

明細書

発明の名称部品保持具と部品保持具を有する基板及びこれを製造する方法技術分野

本発明は、電気機器の電気回路を構成する回路基板に設けられる部品を保持するための部品保持具及び部品保持具を有する基板に関するものである。

背景技術

従来から、電子機器分野ではプリント回路基板が広く使用されている。又、プリント回路基板においては、リード付電子部品のリードを挿入する穴は、フロー法で半田付けを行う際に半田が挿入穴を通って上側に出てこないように直径が小さくなつている。従って、リード付電子部品を揷入する際に、リードの挿入を容易にするために、別個に作られた挿入ガイドをプリン卜回路基板に予め固定しておくことが広く知られている。

以下に、従来技術の挿入ガイドについて第 2 0図、第 2 1図を用いて説明する。挿入ガイド 1 0 1は、中央部付近に固定用突起 1 0 2を有し、これらの固定用突起 1 0 2をプリント回路基板 1 0 3に設けられた位置決め穴 1 0 4に嵌合してプリント回路基板 1 0 3に取り付けられる。このようにして挿入ガイド 1 0 1を予めプリン卜回路基板 1 0 3に取り付けると、挿入ガイド 1 0 1の両端部にあってリ一ド付電子部品 1 0 5のリード 1 0 6をガイドする円錐形のガイド穴部 1 0 7 と内径が小さな貫通穴部 1 0 8とがプリント回路基板 1 0 3の挿入穴 1 0 9と同軸になるように位置決めされる。この状態でリード付電子部品 1 0 5のリード 1 0 6を前記円錐形のガイド穴部 1 0 7に挿入すると、ガイド穴部 1 0 7の円錐形の部分に沿わせてリード 1 0 6を容易に挿入することができる。

ところで、上記の従来例の構成では、まず、揷入ガイドにおいては、リード線をクリンチしてリード付電子部品を仮止めしないと、プリント回路基板の搬送中にリード付電子部品が脱落するという問題があった。

つぎに、プリント回路基板においては、接着剤を使用したり、リードをクリンチしたりして部品を仮止めを行わなければ、プリント回路基板の搬送中に部品が脱落するという問題があった。

発明の開示

本発明は、上記の従来の問題点に鑑み、部品の仮止め工程が不要とする部品保持具、部品保持具を有する基板及びその製造方法を提供することを目的とする。図面の簡単な説明

第 1図（a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持部を備えた基板の平面図である。

第 1図（b) は、第 1図（ a ) における A— A部分の断面図である。

第 2図（a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持部を備えた基板に導線を挿入する状態を示す図である。

第 2図（b) は、本発明の一実施の形態である部品保持部を備えた基板に導線を挿入する状態を示す図である。

第 2図（ c ) は、本発明の一実施の形態である部品保持部を備えた基板に導線を挿入する状態を示す図である。

第 3図（a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を示す図である。第 3図（b ) は、第 3図（a ) における A— A部分の断面図である。

第 3図（ c ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具に部品を装着した図である。

第 4図（ a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を装着できる基板を示す図である。

第 4図（b ) は、第 4図（ a ) における A— A部分の断面図である。

第 5図（a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具の上面図である。第 5図（b ) は、第 5図（ a ) における A— A部分の断面図である。

第 5図（ c ) は、第 5図（ a ) における B— B部分の断面図である。

第 5図（ d) は、第 5図（ a ) における C一 C部分の断面図である。

第 6図（a) は、本発明の一実施の形態である部品保持具にチップ部品を載置しした際の上面図である。第 6図（b ) は、第 6図（a ) における A— A部分の断面図である。

第 6図（ c ) は、第 6図（a) における B— B部分の断面図である。

第 7図（a) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を装着できる基板に部品保持具を装着した状態を示す図である。

第 7図（b) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を装着できる基板に部品保持具を装着した状態を示す図である。

第 8図（a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を装着できる基板を示す図である。

第 8図（b ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を装着できる基板を示す図である。

第 9図（ a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の上面図である。

第 9図（b ) は、第 9図（a ) における A— A部分の断面図である。

第 9図（ c ) は、第 9図（a) における A— A部分の断面図に部品を装着した状態を示す図である。

第 1 0図（a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の上面図である。

第 1 0図（b ) は、第 1 0図（a ) における A— A部分の断面図である。第 1 0図（ c) は、第 1 0図（ a ) におけるチップ部品を載置した際の A— A 部分の断面図である。

第 1 0図（ d) は、第 1 0図（ a) における A— A部分の別の断面図である。第 1 1図（ a ) は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の上面図である。

第 1 1図（b ) は、第 1 1図（a ) における A— A部分の断面図である。第 1 1図（ c ) は、第 1 1図（ a ) における A— A部分の別の断面図である。第 1 1図（d) は、第 1 1図（a ) におけるチップ部品を載置した際の A— A 第 1 2図は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の上面図である。

第 1 3図は、第 1 2図の A— A部分の断面図である。

第 1 4図は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。

第 1 5図は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。

第 1 6図は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の上面図である。

第 1 7図は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の側面図である。

第 1 8図は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の製造方法を示す図である。

第 1 9図は、本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板の製造方法を示す図である。

第 2 0図は、従来の部品揷入具を基板に備えた際の断面図である。

第 2 1図は、従来の部品挿入具を基板に備えた際の上面図である。

第 2 2図は、本発明の部品保持具の拡大図である。

発明を実施するための最良の形態

以下に本発明の部品保持具と部品保持具を有する基板及びそれを用いた装置について図面を用いながら説明する。

(実施の形態 1 )

第 1図は本発明の一実施の形態である部品保持部を有する基板を示す図である。第 1の挿入穴 1は基板 2を貫通して設けられており、電子部品、例えばトランジスタゃコンデンサなどに設けられている導線であるリ一ド線 3が挿入できるものである。導体である銅板 4は基板 2上に形成されており、第 2の挿入穴 5は銅板 4を貫通して設けられており、リード線 3が挿入できる。導体保持部 6は第 2の挿入穴 5の周辺に設けられており、リ一ド線 3を第 1の挿入穴 1及び第 2の挿入穴 5に貫通させた際に導線保持部 6がリ一ド線 3を保持できるように構成されている。

具体的には、第 1の挿入穴 1は基板 2を貫通して設けられ、その径をリード線 3の幅以上としている。銅板 4は基板 2上に形成されており、第 2の挿入穴 5は銅板 4を貫通して設けられ、その径をリード線 3の幅以下としている。切り欠き部 7は第 2の挿入穴 5の中心から放射状に 4本、十文字形状に第 2の挿入穴 5の周辺に設けられたものである。このような構成にすることで、リード線 3を第 1 の挿入穴 1及び第 2の挿入穴 5に貫通させた際に第 2の挿入穴 5の周辺の導体保持部 6は導体 3の挿入方向に盛り上がる。このとき銅板 4で構成された導体保持部 6はその弾性により元に戻ろうとする。従って、第 2の揷入穴 5の周辺の導体保持部 6が四方から導体 3をその中心軸方向に押さえるのでリ一ド線 3を保持でき、ひいてはリ一ド線 3が設けられた部品を保持することができる。

以上のような構成において、以下にリード線 3を第 1の揷入穴 1及び第 2の揷入穴 5に挿入するための動作を第 2図を用いて説明する。

第 2図（ a ) はリード線 3を第 1の挿入穴 1に挿入している状態を示す図であり、この状態からリ一ド線 3を矢印方向に挿入していく。

第 2図（b ) はリード線 3が第 1の挿入穴 1を貫通して銅板 4に接した状態を示す図であり、リード線 3は第 2の挿入穴 5の周辺の導体保持部 6がリ一ド線 3 の挿入方向に盛り上げている。

第 2図（ c ) はリード線 3が第 1の揷入穴 1及び第 2の挿入穴 5を貫通した状態を示す図であり、リード線 3は第 2図（b ) に示す状態に比べ、さらに導体保持部 6を導体 3の挿入方向に盛り上げている。このとき銅板 4で構成された導体保持部 6はその弾性により元に戻ろうとする。従って、第 2の挿入穴 5の周辺の導体保持部 6が四方から導体 3をその中心軸方向に押さえるので導体保持部 6はリード線 3を保持できる。

このような構成によれば、リ一ド線 3を導体保持部 6で保持することで部品を基板に保持することができ、基板の搬送中に基板からリード線 3が外れ、後のはんだ付け工程で接触不良を発生することを防止できる。

また、接着剤やリード線 3のクリンチによる部品の仮止めや挿入ガイドの取り付けを行う必要もない。

なお、本実施の形態において、切り欠き部 7は第 2の挿入穴 5の周辺に第 2の挿入穴 5の中心から放射状に 4本、十文字形状にして設けられたものであるが、リ一ド線 3を保持できれば、どのような形状でもよい。

(実施の形態 2 )

第 3図は本発明の一実施の形態である部品保持具を示す図である。保持部である第 1の保持部 8及び第 2の保持部 9は基台 1 0の上方に向かって設けられており、第 3図（ c ) に示すようにコンデンサや抵抗などの部品 1 1が挿入された際に第 1の保持部 8と第 2の保持部 9は部品 1 1を絶縁板である樹脂の弾性により挟持する。挿入穴 1 2は基台 1 0を貫通して設けられており、部品 1 1を第 1の保持部 8と第 2の保持部 9とによって挟持した際に部品 1 1の下方に設けられた導線であるリード線 1 3はこの揷入穴 1 2に挿入される。絶縁板 1 5の一方の面には銅板 1 6によって所定電気回路が形成されており、嵌号穴 1 7は絶縁板 1 5に貫通して設けられている。支持部 1 4を絶縁板 1 5の他方の面から嵌合穴 1 7に嵌合することで、部品保持具は絶縁板 1 5に固定支持される。また、挿入穴 1 2には、リード線 1 3が揷入穴 1 2に挿入しやすいように、リード線 1 3を挿入穴 1 2にガイドする勾配面を有し、その頂点を下側に向けた円錐形のリードガイド部 2 1を挿入穴 1 2の中心軸と同軸にして設けている。すなわち、リードガイド部 2 1は部品 1 1に設けられたリード線 1 3を挿入穴 1 2に案内しつつ挿入するための勾配面を有するものであり、挿入穴 2 1の部品 1 1を実装する側にかつ挿入穴 1 2と同軸に設けられている。また、挿入穴 1 2は後のフロー法による半田づけを行う際に半田が挿入穴 1 2を通って上側（部品側）に出てこないような直径としている。本実施の形態ではリード線 1 3を 0 (直径） 0 . 6 m m、挿入穴 1 2を 0 (直径） 1 . 0 m mとしており、クリアランス（挿入穴 1 2とリード線 1 3との隙間） 0 . 2 m mとしている。第 4図は本発明の一実施の形態である部品保持具を装着できる基板を示す図である。導電板である銅板 1 6は絶縁板 1 5の一方に面に設けられており、銅板 1 6には所定の電気回路が形成されている。第 1の挿入穴 1 8は絶緣板 1 5を貫通して設けられており、部品 1 1に設けられたリ一ド線 1 3が揷入される。第 2の揷入穴 1 9は銅板 1 6を貫通して設けられるものであり、部品 1 1に設けられたリード線 1 3が挿入される。被支持部である嵌号穴 1 7は部品保持具の支持部 1 4を基板 1 5の他方の面から嵌合穴 1 7に嵌合することで、部品保持具を基板 1 5に固定支持するものである。支持部 1 4が嵌号穴 1 7に固定された際には部品 1 1に設けられたリ一ド線 1 3が第 1の挿入穴 1 8と第 2の挿入穴 1 9とに貫通できるよう構成されている。そして、銅板 1 6により構成された電気回路には、部品 1 1を実装した際にリード線 1 3が半田づけできるように接続電極部 2 0が設けられている。

このような構成によれば、第 1の保持部 8及び第 2の保持部 9により部品 1 1 を保持することができ、基板の搬送中に基板から部品 1 1が外れ、後のはんだ付け工程で接触不良を発生することを防止できる。

また、接着剤やリード線 1 3のクリンチによる部品の仮止めを行う必要もない。なお、本実施の形態では第 1の保持部 8及び第 2の保持部 9は部品 1 1を挟持しているが、部品 1 1を保持すればどのような保持の方法でもかまわない。

また、本実施の形態では支持部 1 4を基板 1 5の他方の面から嵌合穴 1 7に嵌合することで、部品保持具は基板 1 5に固定支持されているが、被支持部は嵌合穴でなくとも、支持部 1 4を保持することで部品保持具を基板 1 5に固定できるものであればよい。

また、後で述べるように導線であるリ一ド線 1 3を有する部品 1 1の実装位置において、絶縁板上 1 5に部品 1 1の底部と絶縁板 1 5との間に所定間隔の間隙を維持する隔離突起を設ける構成とすると、リード線 1 3の半田付けをフロー法で行う場合に、溶融半田の温度によって部品 1 1に悪影響を及ぼすことがない。

(実施の形態 3 ) 第 5図は本発明の一実施の形態である部品保持具を示す図である。保持部である第 1の保持部 2 2及び第 2の保持部 2 3は基台 2 4の上方に向かって設けられており、第 6図に示すようにリード線を有しない部品 2 5 (以下、チップ部品という。）、例えばチップコンデンサなどが挿入された際に、そのチップ部品 2 5 を包持するものである。支持部 2 5は基台 2 4の下方に向って設けられており、所定の電気回路を形成するための銅板 1 6が設けられた絶縁板 1 5に部品保持具を支持するためのものである。電極部 2 6は基台 2 4を貫通して設けられており、第 6図に示すようにチップ部品 2 5を第 1の保持部 2 2及び第 2の保持部 2 3に包持した際にはチップ部品 2 5に設けられた電極 4 0は電極部 2 6に電気的に接触するように構成されている。

第 7図は本発明の一実施の形態である部品保持具を装着できる基板を示す図である。銅板 1 6は絶縁板 1 5の一方の面に設けられており、この銅板 1 6によつて所定の電気回路は形成される。被支持部 2 7は部品保持具の支持部 2 5が嵌合され固定されるものであり、支持部 2 5が被支持部 2 7に固定された際に部品保持具の電極部 2 6が銅板 1 6上に設けられた接続電極部 2 8と電気的に接触できる。

このような構成によれば、第 1の保持部 2 2及び第 2の保持部 2 3によりチップ部品 2 5を保持することができ、基板の搬送中に基板からチップ部品 2 5が外れ、後のはんだ付け工程で接触不良を発生することを防止できる。

また、接着剤による部品の仮止めを行う必要もない。

なお、本実施の形態では第 1の保持部 2 2及び第 2の保持部 2 3はチップ部品 2 5を把持しているが、チップ部品 2 5を保持できればどのような保持の方法でもかまわない。

また、第 7図（ a ) 、第 8図（a ) に示すように基板の銅板 1 6側から支持部 2 5を銅板 1 6側に設けられた被支持部 2 7に固定し、部品保持具の電極部 2 6 と銅板 1 6の接続電極部 2 8とを直接、電気的に接触できるように構成してもよいし、第 7図（b ) 、第 8図（b ) に示すように絶縁板 1 5側から支持部 2 5を絶縁板 2 5側に設けられた被支持部 2 7に固定し、部品保持具の電極部 2 6と銅板 1 6の接続電極部 2 8とを基台 2 4内に設けられた導体 2 9を介して電気的に接触できるように構成してもよい。

(実施の形態 4 )

第 9図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。導電板である銅板 1 6は絶縁板 1 5の一方に面に設けられており、この銅板 1 6 に所定の電気回路は形成されている。保持部である第 1の保持部 3 0及び第 2の保持部 3 1は絶縁板 1 5の他方の面に設けられており、第 9図（ c ) に示すように挿入される部品 3 2を絶縁板である樹脂の弾性により挟持する。第 1の挿入穴 3 3は絶縁板 1 5を貫通して設けられており、部品 3 2を第 1の保持部 3 0と第 2の保持部 3 1 とに挟持した際に、部品 3 2に設けられた導線であるリ一ド線 3 5は第 1の挿入穴 3 3に挿入される。第 2の揷入穴 3 4は銅板 1 6を貫通して設けられており、部品 3 2を第 1の保持部 3 0と第 2の保持部 3 1 とに挟持した際に、部品 3 2に設けられたリード線 3 5は第 2の挿入穴 3 4に挿入される。そして、銅板 1 6により形成された電気回路には、接続電極部 3 6が部品 3 2を実装した際にリ一ド線 3 5を半田づけできるように設けられている。また、第 1の揷入穴 3 3の上部にはリードガイド部 3 7を設けている。このリードガイド部 3 7 はリード線 3 5が第 1の挿入穴 3 3に案内し挿入しやすいようにするため、リ一ド線 3 5を第 1の挿入穴 3 3にガイドする勾配面により構成されており、詳しくは、その頂点を下側に向けた円錐形の形状とし、その中心軸を第 1の挿入穴 3 3 の中心軸と同軸にしかつ部品 3 2を実装する側に設けている。

ここで、第 1の挿入穴 3 3は後のフロー法による半田づけを行う際に半田が第 1の揷入穴 3 3を通って上側（部品側）に出てこないような直径としている。本実施の形態ではリード線 3 5を 0 (直径） 0 . 6 m m、第 1の揷入穴 3 3を 0 (直径） 1 . 0 m mとしており、クリアランス（第 1の禅入穴 3 3とリード線 3 5との隙間） 0 . 2 m mとしている。

このような構成によれば、第 1の保持部 3 0及び第 2の保持部 3 1により部品 3 2を保持することができ、基板の搬送中に基板から部品 3 2が外れ、後のはんだ付け工程で接触不良を発生することを防止できる。

また、接着剤ゃリ一ド線 3 5のクリンチによる部品の仮止めを行う必要もない。なお、本実施の形態では第 1の保持部 3 0及び第 2の保持部 3 1は部品 3 2を挟持しているが、部品 3 2を保持すればどのような保持の方法でもかまわない。

(実施の形態 5 )

第 1 0図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。導電板である銅板 1 6は絶縁板 1 5の一方の面に設けらており、これにより所定の電気回路が形成されている。載置部 4 2はチップ部品 2 5を載置するために絶縁板 1 5上に設けられたものである。保持部である第 1の保持部 3 8及び第 2の保持部 3 9は絶縁板 1 5の他方の面に設けられており、第 1 0図（ c ) に示すようにチップ部品を載置部 4 2に載置した際に、そのチップ部品 4 4を包持するものである。電極部 4 1は絶縁板 1 5を貫いて設けられた導体 2 9と接続されており、チップ部品 2 5を載置部 4 2に載置し、第 1の保持部 3 8及び第 2の保持部 3 9に包持した際に、チップ部品 2 5に設けられた電極 4 0が導体 2 9に電気的に接触することで、チップ部品 2 5に設けられた電極 4 0が銅板 1 6の一部に設けられた接続電極部 4 1に電気的に接触するように構成されている。

このような構成によれば、チップ部品 2 5を第 1の保持部 3 7と第 2の保持部 3 8で包持することでチップ部品 2 5を基板に保持することができ、基板の搬送中に基板からチップ部品 2 5が外れ、後のはんだ付け工程で接触不良を発生することを防止できる。

また、接着剤による部品の仮止めを行う必要もない。

なお、本実施の形態では第 1の保持部 3 7及び第 2の保持部 3 8はチップ部品 2 5を把持しているが、チップ部品 2 5を保持できればどのような保持の方法でもかまわない。

また、載置部 4 2は第 1 0図（b ) で示すように、絶縁板 1 5上から絶縁材料で盛り上げて構成してもよいし、第 1 0図（d ) で示すように、絶縁板 1 5上にそのまま設けてもよい。

(実施の形態 6 )

第 1 1図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。導電板である銅板 1 6は絶縁板 1 5の一方の面に設けらており、これにより所定の電気回路が形成されている。載置部 4 2はチップ部品 2 5を載置するために絶縁板 1 5の一方の面（導電板が設けられた側）に設けられたものである。保持部である第 1の保持部 3 8及び第 2の保持部 3 9は絶縁板 1 5の一方の面（導電板が設けられた側）に設けられており、第 1 1図（d ) に示すようにチップ部品を載置部 4 2に載置した際に、そのチップ部品 4 4を包持するものである。チップ部品 2 5を載置部 4 2に載置し、第 1の保持部 3 8及び第 2の保持部 3 9に包持した際に、チップ部品 2 5に設けられた電極 4 0が銅板 1 6の一部に設けられた接続電極部 4 1に電気的に接触するように構成されている。

また、接着剤による部品の仮止めを行う必要もない。

また、載置部 4 2は第 1 1図（b ) で示すように、絶縁板 1 5上から絶縁材料で盛り上げて構成してもよいし、第 1 1図（ c ) で示すように、絶縁板 1 5上にそのまま設けてもよい。

(実施の形態 7 )

第 1 2図、第 1 3図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。なお、上記の実施の形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。第 1の絶縁板 4 3は所定の電気回路を形成するための導電板である銅板 1 6の一方に面に設けられており、第 2の絶縁板 4 4は銅板 1 6の他方の面に設けられている。第 1の保持部である第 1の保持部 a 4 5及び第 1の保持部 b 4 6は第 1 の絶縁板 4 3の銅板 1 6と反対側の面に設けられており、第 1の部品である挿入される部品 4 7を絶縁板である樹脂の弾性により挟持する。第 1の挿入穴 4 8は絶縁板 4 3を貫通して設けられており、部品 4 7を第 1の保持部 a 4 5と第 1の保持部 b 4 6とに挟持した際に、部品 4 7に設けられた導線であるリード線 4 9 は第 1の挿入穴 4 8に挿入される。第 2の挿入穴 5 0は銅板 1 6を貫通して設けられており、部品 4 7を第 1の保持部 a 4 5と第 1の保持部 b 4 6とに挟持した際に、部品 4 7に設けられたリード線 4 9は第 2の挿入穴 5 0に揷入される。第 3の挿入穴 5 1は第 2の絶縁板 4 4を貫通して設けられており、部品 4 7を第 1 の保持部 a 4 5及び第 1の保持部 b 4 6に挟持した際に部品 4 7に設けられたリ一ド線 4 9を挿入するものである。第 2の保持部である第 2の保持部 a 5 2及び第 2の保持部 b 5 3は第 2の絶縁板 4 4の銅板 1 6と反対側の面に設けられおり、第 2の部品である挿入される部品 5 4を絶縁板である樹脂の弾性により挟持するものである。第 4の挿入穴 5 5は第 2の絶縁板 4 4を貫通して設けられており、部品 5 4を第 2の保持部 a 5 2と第 2の保持部 b 5 3とに挟持した際に、部品 5 4に設けられた導線であるリード線 5 6は第 4の挿入穴 5 2に揷入される。第 5の挿入穴 5 7は銅板 1 6を貫通して設けられており、部品 5 4を第 2の保持部 a 5 2と第 2の保持部 b 5 3とに挟持した際に、部品 5 4に設けられたリ一ド線 5 6は第 5の挿入穴 5 7に挿入される。第 6の挿入穴 5 8は第 1の絶縁板 4 3 を貫通して設けられており、部品 5 4を第 2の保持部 a 5 2及び第 2の保持部 b 5 3に挟持した際に部品 5 4に設けられたリード線 5 6を挿入するものである。また、第 3の挿入穴 5 1及び第 6の挿入穴 5 8の径はリード線 4 9及びリ一ド線 5 6と銅板 1 6の一部にはんだ接続できる大きさで構成されている。

そして、銅板 1 6により形成された電気回路には、部品 4 7、 5 4を実装した際にリード線 4 9、 5 6をそれぞれ半田づけする接続電極部 5 9が設けられている。

この接続電極部は、第 1の保持部 4 5、 4 6及び第 2の保持部 5 2、 5 3と反対側の面に銅板を露出して設けられている。また、第 1の挿入穴 4 8、第 4の揷入穴 5 5の上部にはリ一ドガイド部 3 7を設けている。このリードガイド部 3 7 はリード線 4 9、 5 6が第 1の揷入穴 4 8、第 4の揷入穴 5 5に案内し挿入しやすいようにするため、リード線 4 9、 5 6を第 1の揷入穴 4 8、第 4の揷入穴 5 5にガイドする勾配面により構成されており、詳しくは、その頂点を下側に向けた円錐形の形状とし、その中心軸を第 1の挿入穴 4 8、第 4の挿入穴 55の中心軸と同軸にしかつ部品 4 7、 54を実装する側に設けている。

ここで、第 1の揷入穴 4 8、第 4の挿入穴 55は後のフロー法による半田づけを行う際に半田が第 1の挿入穴 4 8、第 4の挿入穴を通って上側（部品側）に出てこないような直径としている。本実施の形態ではリード線 4 9、 5 6を0 (直径） 0. 6mm、第 1の挿入穴 4 8、第 4の揷入穴 5 5を 0 (直径） 1. 0 mm としており、クリアランス（挿入穴 4 8、 55とリード線 4 9、 56との隙間） 0. 2 mmとしている。すなわち、第 2 2図に示すように第 1の揷入穴 4 8、第 4の挿入穴 5 5は 0 (直径） 1. 0mm、第 2の挿入穴 50、第 5の挿入穴 5 7 は ø (直径） 1. 2 mm~0 (直径） 1. 4 mm、第 3の揷入穴 5 1、第 6の揷入穴 5 8は 0 (直径） 2. 6 mmとし、リードガイド部 37の最小径は <?!> (直径） 1. 0 mm, 最大径は ø (直径） 1. 6 mmの略円錐形としてある。

このような構成によれば、第 1の保持部 4 5、 4 6及び第 2の保持部 5 2、 5 3により基板の両面に部品 4 7、 54を保持することができ、基板の搬送中に基板から部品 4 7又は部品 5 4が外れ、後のはんだ付け工程で接触不良を発生することを防止できるとともに両面実装を容易に行うこともできる。。

また、接着剤やリード線 4 9、 56のクリンチによる部品の仮止めを行う必要もない。

なお、本実施の形態では第 1の保持部 4 5、 4 6及び第 2の保持部 5 2、 5 3 は部品 4 7、 54を挟持しているが、部品 4 7、 5 4を保持すればどのような保持の方法でもかまわない。

(実施の形態 8 )

第 1 4図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。なお、上記の実施の形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。

第 1の絶縁板 4 3は所定の電気回路を形成するための導電板である銅板 1 6の一方に面に設けられており、第 2の絶縁板 4 4は銅板 1 6の他方の面に設けられている。第 1の保持部である第 1の保持部 a 6 0及び第 1の保持部 b 6 1は第 1 の絶緣板 4 3の銅板 1 6と反対側の面に設けられており、第 1の部品たるチップ部品 6 2が載置された際に、そのチップ部品 6 2を包持するものである。第 1の載置部 6 3は第 2の絶縁板 4 4の銅板 1 6側に設けられ、チップ部品 6 2を載置するものである。第 1の接続電極部 6 4は銅板 1 6に設けられており、チップ部品 6 2を第 1の載置部 6 3に載置した際にチップ部品 6 2に設けられた電極 6 5 が第 1の接続電極部 6 4に電気的に接触する。

第 2の保持部である第 2の保持部 a 6 6及び第 2の保持部 b 6 7は第 2の絶縁板 5 7の銅板 4 0と反対側の面に設けられており、第 2の部品たるチップ部品 6 8が載置された際に、そのチップ部品 6 8を包持するものである。第 2の載置部 6 9は第 1の絶緣扳 4 3の銅板 4 0側に設けられ、チップ部品 6 2を載置するものである。第 2の接続電極部 7 0は銅板 1 6に設けられており、チップ部品 6 8 を第 2の載置部 6 9に載置した際にチップ部品 6 8に設けられた電極 7 1が第 2 の接続電極部 7 0に電気的に接触する。チップ部品 6 2を第 1の載置部 6 3に載置した際に第 1の保持部 a 6 0と第 1の保持部 b 6 1 とがチップ部品 6 2を包持し、チップ部品 6 8を第 2の載置部 6 9に載置した際に第 2の保持部 a 6 6と第 2の保持部 b 6 7とがチップ部品 6 8を包持する。

このような構成によれば、チップ部品 6 2、 6 8を第 1の保持部 6 0、 6 1 と第 2の保持部 6 6、 6 7で包持することで部品を基板の両面に保持することができ、基板の搬送中に基板からチップ部品 6 2、 6 8が外れ、後のはんだ付け工程で接触不良を発生することを防止できるとともに両面実装を容易に行うことがでさる。

また、接着剤による部品の仮止めを行う必要もない。

なお、本実施の形態では第 1の保持部 6 0、 6 1及び第 2の保持部 6 6、 6 7 はチップ部品 6 2、 6 8を把持しているが、チップ部品 6 2、 6 8を保持できればどのような保持の方法でもかまわない。

(実施の形態 9 )

第 1 5図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を示す図である。なお、上記の実施の形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。

第 1の保持部 4 5、 4 6は、その先端の内側に保持爪部 7 2を備え、この保持爪部 7 2によって、リード線 4 9を有する部品 3 6の側面を保持する。第 3の保持部 7 3、 7 4は先端に保持爪部 7 2を備え、保持爪部 7 2によって、部品 3 6 を上から押さえて保持する。勿論、第 1の保持部 4 5 , 4 6と第 3の保持部 7 3、 7 4とのどちらか一方で目的を達するので、部品 3 6の形状に合った方を選べば良い。そして、第 1の保持部 4 5 , 4 6及び第 3の保持部 7 3、 7 4の上部には部品 3 6を実装する際に第 1の保持部 4 5、 4 6及び第 3の保持部 7 3、 7 4が部品 3 6に押されて外側に広がるように、部品 3 6を受け入れるテーパーが付いている。このテ一パは第 2 2図に示すように、垂線に対して α = 1 5 ° 〜 4 5 ° となるようにしており、この角度 aを大きくすると部品 3 6を挿入した際に第 1 の保持部 4 5、 4 6及び第 3の保持部 7 3、 7 4の垂直方向（部品 3 6の挿入方向）に加わる力が大きくなり、第 1の保持部 4 5、 4 6及び第 3の保持部 7 3、 7 4が座屈しゃすくなる。

これらの保持部 4 5、 4 6、 7 3、 7 4は部品 3 6を保持し、さらに、実装位置を決めるための位置決め機能をも有する。位置決めされた部品 3 6のリード線 4 9は銅板 1 6により構成された電気回路の第 2の揷入穴 5 0を貫通するように位置し、後の半田付けでリード線 4 9と銅板 1 6とが電気的に接続できるように銅板 1 6には接続電極部 5 9がが設けられている。

リード線 4 9が第 2の挿入穴 5 0に挿入しやすいように第 1の絶縁板 4 3に設けられた第 1の揷入穴 4 8はリード線 4 9を第 2の挿入穴 5 0にガイドするための勾配面で構成されたリードガイド部 3 7を有する。リードガイド部 3 7はその頂点を第 2の挿入穴 5 0に向けた円錐形のものであり、第 2の揷入穴 5 0の中心軸と同軸にして設けている。勿論、リードガイド部 3 7は円錐形に限らず、リード線 4 9を第 2の挿入穴 5 0にガイドする勾配面を有していればよい。更に、リ一ド線 4 9が第 2の揷入穴 5 0を貫通し、突き出る側には第 2の絶縁板 4 4に半田付けするための開口部 7 5が設けられている。また、部品 3 6を実装する側には、隔離突起 7 6を設けて、部品 3 6の底部と第 1の絶縁板 4 3との間に所定間隔の間隙を維持している。この間隙を設けることで、リード 4 9の半田付けをフロー法で行う場合に、溶融半田の温度によって部品 3 6に悪影響を及ぼすことがない。本実施の形態では、リ一ドガイド部 3 7を図 1 5に示すように第 1の絶縁板 4 3より突出させることにより、隔離突起 7 6とリードガイド部 3 7とを兼ねることができる。すなわち、導線であるリ一ド線 4 9を有する部品 3 6の実装位置において、第 1の絶縁板 4 3上に部品 3 6の底部と第 1の絶縁板 4 3との間に所定間隔の間隙を維持する構成としている。

つぎに、チップ部品 6 2、 6 8を実装する位置の周囲には、保持部 6 0、 6 1、 6 6、 6 7を設ける。本実施の形態では実装するチップ部品 6 2、 6 8を 2個示しており、一方は部品 3 6と裏面側に実装し、他方は 4 5度曲げた平面の上側に実装している。即ち、本実施の形態では、実装すべき電子部品を表裏何れにでも実装可能で、且つ、絶縁板 4 3、 4 4の形状を取付け場所の形に合わせて構成できる。保持部 6 0、 6 1、 6 6、 6 7は、先端に保持爪部 7 2を備え、この保持爪部 7 2によって、チップ部品 6 2、 6 8を上から押さえて保持する。これらの保持部 6 2 0、 6 1、 6 6、 6 7は、チップ部品 6 2、 6 8を保持すると同時に位置決め機能を有し、位置決めされたチップ部品 6 2、 6 8の電極部 6 5、 7 1 がくる位置に、所定の電気回路を構成する銅板 1 6に設けられた接続電極部 6 4、 7 0が設けられている。そして、保持爪部 7 2の上部には、チップ部品 6 2、 6 8を実装する際に保持部 6 0、 6 1がチップ部品 6 2、 6 8に押されて広がるように、チップ部品 6 2、 6 8を受け入れるテーパーが付いている。

(実施の形態 1 0 )

第 1 8図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を製造する方法を示す図である。

まず、第 1 8図（ a ) に示すように絶縁板である基板 2上に形成された導電板である銅板 4上に有機溶剤であるレジスト 7 7によって電気回路を構成できるように所定の形状にマスクする。

つぎに、第 1 8図（a ) で作成した基板 2を所定時間エッチング液につけ、銅板 4をエッチングする。これにより、基板上 2に銅板 4によって部品が搭載される前の所定の電気回路が形成される。

つぎに、基板 2に導線であるリ一ド線 3を通すためであって、その径をリ一ド線 3の幅以上とした第 1の挿入穴 1を基板 2側よりドリルによって開ける。

つぎに、第 1 8図（ b ) に示すように銅板 4にリ一ド線 3を通すためであって、その径をリ一ド線の幅以下とした第 2の挿入穴 5を銅板 4側よりドリルにより開ける。

最後に、第 1 8図（ c ) に示すように銅板 4の第 2の挿入穴 5の中心から放射状に銅板 4の穴周辺部を十字形状をしたパンチにより切り欠くことで切り欠き部 7を設ける。

なお、切り欠き部 7と第 2の揷入穴 5とはレジスト 7 7によりマスクを行う際に、この部分も同時に銅板 4をエッチングできるようにマスクをすれば、エッチングを行う工程で、銅板 4を所定の形状とするととも第 2の挿入穴 5と切り欠き部 7とを同時に形成することができる。

このような方法により、本発明の部品保持具を有する基板を製造できる。

(実施の形態 1 1 )

第 1 9図は本発明の一実施の形態である部品保持具を備えた基板を製造する方法を示す工程図である。

まず、第 1 9図（a ) に示すように導電板である銅板 4を所定の電気回路が形成できるように所定の形状とする。この際に、プレスにより所定の形状としてもよいし、エッチングにより所定の形状としてもよい。つぎに、絶縁材料を用いて銅板 4を少なくとも一方の面を覆うようにする。具体的には、第 1 9図（b ) に示すように銅板を型 7 8に挿入して射出成形等で成形する。本実施例では銅板を型 7 8に挿入し、絶縁材料である樹脂 8 0を樹脂注入口 7 9より型に注入し、樹脂 8 0を固化させている。この際に、絶緣材料である樹脂 8 0が銅板を被覆厚さ 0 . 5 ~ 1 m mで覆うようにし、その上に導線であるリ一ド線 1 3を有する部品 1 1を実装する位置の周囲には保持部 8、 9を設ける。また、部品 1 1を保持部 8、 9に保持した際に部品 1 1のリード線 1 3又はチップ部品 2 5の電極部 2 6 が銅板 4の一部に電気的に接触できるようにしている。すなわち、後に半田づけを行えるように銅板 4の所定の箇所を露出させて銅板 4と樹脂 8 0を成形する。最後に、第 1 9図（ c ) に示すように銅板 4に入り込んだ余分の樹脂をプレス機 8 1によりプレスして、抜き取る。

このような方法により、本発明の部品保持具を有する基板を製造できるとともに、一体成形により容易に製造することができる。

なお、本願で述べた基板に導電板としては、銅板を用いており、その厚さ 0 . 1 m m ~ 2 m mのものを用いているが、銅板の厚さは基板に設けられた回路の電流容量に合わせて任意に設定でき、電流容量が小さい回路には薄い銅板を使用し、電流容量が大きな回路には厚い銅板を使用できる。

従って、微小電流回路から数 k Wの電気機器の回路までを混在させ構成できる。また、導体又は導電板として銅板を用いたがその材料はアルミニウム、金、銀など他の導電性の材料であっても所定の電流容量が得られるものであればよい。また、絶縁板、絶緣材料としては、絶縁特性と耐熱特性とが優れたポリフエ二リンスルフィド樹脂（P P S ) や液晶ポリマー（L C P ) ゃポリブチレンテレフタレート（P B T ) などの絶緣性合成樹脂を用いており、その厚さは 0 . 5 ~ 1 m mである。

また、本願で述べた基板の大きさは数 m m x数 m mから数百 m m x数百 m mのものが成形可能であり、絶縁板の厚さを 0 · 4 m m以上にすると、電気用品取締法の規定に適合する。良い。

また、本発明の基板に関する半田づけは、基板の電気回路を形成する銅板の接続電極部や電極部に半田（クリ一ム半田）を予め塗布しておき、リフロー法（温風やヒーターで半田を溶かし、半田づけする方法）で半田づけすることが可能である。

また、上面に実装されたリード線を有する部品の場合には、溶融半田が噴流している溶融半田槽を使用するフロー法で半田づけすることも可能である。

また、銅板の厚みを厚くすることで電流容量が大きな回路を含むことが可能となるため、本発明を用いて、携帯電話の充電器の回路、 2 k W程度までのインバ —ターェアコディショナ一のモータ一回路、各種の D Cノ A Cコンバーター回路等として製作した。

産業上の利用可能性

本発明の部品保持具と部品保持具を有する基板によれば、絶縁板上の各部品の実装位置周囲に設けられた保持部により、その樹脂の弾性を利用して各部品を挟持するので、接着剤又はリ一ド線のクリンチによる部品の仮止め工程や場合によつては揷入ガイドの取り付け工程が不要になる。

また、電気回路を構成する銅板の厚みを広く設定できるので、電流容量が大きな電気回路の回路基板化が可能になる。

また、リードガイド部を設けることで、リードの挿入が容易となり、従来技術で使用されている挿入ガイドが不要になる。

また、隔離突起を設けることで、フロー法によって半田付けを行う際に、溶融半田槽の半田温度が実装されたリード付電子部品に悪影響を与えることがない。また、部品保持具を有する基板では挿入ガイドを別個に取り付けることが不要になり、さらに、接着材又はリードのクリンチによる部品の仮止め工程が不要になり、回路基板取り付け位置の形状に合わせた形に構成できる。

Claims

請求の範囲

1、基板を貫通するとともに導線が挿入できるように形成された第 1の挿入穴と、前記基板上に形成された導体と、前記導体を貫通するとともに前記導線が挿入できるように形成された第 2の揷入穴と、前記第 2の挿入穴の周辺に設けられた導線保持部とを有し、前記導線を前記第 1の挿入穴及び前記第 2の貫通穴に貫通させた際に前記導線保持部が前記導線を保持するように構成した基板。

2、基板を貫通して設けられるとともにその径を導線の幅以上とした第 1の挿入穴と、前記基板上に形成された導体と、前記導体を貫通するように設けられるとともにその径を前記導線の幅以下とした第 2の挿入穴と、前記導体を第 1の挿入穴及び第 2の挿入穴に貫通させた際に前記第 2の挿入穴の周辺が前記導体の挿入方向に盛り上がるとともに前記第 2の揷入穴の周辺部分が前記導体を保持するように構成した基板。

3、基板を貫通して設けられるとともにその径を導線の幅以上とした第 1の挿入穴と、前記基板上に形成された導体と、前記導体を貫通するように設けられるとともにその径を前記導線の幅以下とした第 2の挿入穴と、前記導体を第 1の挿入穴及び第 2の挿入穴に貫通させた際に前記第 2の挿入穴の周辺が前記導体の挿入方向に盛り上がるとともに前記第 2の挿入穴の周辺部分が前記導体を保持できるように前記導体に前記第 2の挿入穴の中心から放射状に前記第 2の挿入穴周辺に設けられた切り欠き部を有する構成した基板。

4、基台の上方に向かって設けられかつ挿入される部品を保持する保持部と、前記基台を貫通して設けられかつ前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた導線を挿入するための挿入穴と、基台の下方に向って設けられかつ所定の電気回路を形成するための基板に支持するための支持部とを備えた部品保持具。

5、基台の上方に向かって設けられかつ部品を保持する保持部と、基台の下方に向って設けられかつ所定の電気回路を形成するための基板に支持するための支持部と、前記基台を貫通して設けられかつ前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた電極が接触するように設けられた電極部とを備えた部品保持具。

6、絶縁板の一方に面に設けられかつ所定の電気回路を形成するためのの導電板と、前記絶緣板の他方の面に設けられかつ挿入される部品を保持する保持部と、前記絶縁板を貫通して設けられかつ前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた導線を挿入するための第 1の挿入穴と、前記導電板を貫通して設けられかつ前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた導線を挿入するための第 2の挿入穴とを備えた基板。

7、絶縁板の一方の面に設けられかつ所定の電気回路を形成するための導電板の、前記絶縁板の他方の面に設けられかつ部品を保持する保持部と、前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた電極が前記導電板の一部に設けられた電極部に電気的に接触する構成とした基板。

8、絶縁板の一方の面に設けられかつ所定の電気回路を形成するための導電板の、前記絶縁板の一方の面に設けられかつ部品を保持する保持部と、前記絶縁板の一方の面に設けられかつ部品を載置するための載置部と、前記部品を前記載置部に載置するとともに前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた電極が前記導電板の一部に設けられた電極部に電気的に接触する構成とした基板。

9、所定の電気回路を形成するための導電板の一方に面に設けられた第 1の絶縁板と、前記導電板の他方の面に設けられた第 2の絶縁板とを有し、前記第 1の絶緣板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ挿入される部品を保持する保持部と、前記第 1の絶縁板を貫通して設けられかつ前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた導線を挿入するための第 1の挿入穴と、前記導電板を貫通して設けられかつ前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた導線を挿入するための第 2の挿入穴と、前記第 2の絶縁板を貫通して設けられかつ前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品に設けられた導線を挿入する第 3の挿入穴とを備え、前記第 3の挿入穴の径は前記部品の導線と前記導電板の一部とをはんだ接続可能な大きさで構成した基板。

1 0、所定の電気回路を形成するための導電板の一方に面に設けられた第 1の絶縁板と、前記導電板の他方の面に設けられた第 2の絶縁板とを有し、前記第 1の絶縁板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ部品を保持する保持部と、前記第 2の絶縁板の前記導電板側に前記部品を載置する載置部と、前記導電板に設けられかつ前記部品を前記載置部に載置した際に前記部品に設けられた電極が電気的に接触する電極部とを備え、前記部品を前記載置部に載置した際に前記保持部が前記部品を保持する構成とした基板。

1 1、所定の電気回路を形成するための導電板の一方に面に設けられた第 1の絶縁板と、前記導電板の他方の面に設けられた第 2の絶縁板とを有し、前記第 1の絶縁板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ挿入される第 1の部品を保持する第 1の保持部と、前記第 1の絶縁板を貫通して設けられかつ前記第 1の部品を前記保持部に保持した際に前記第 1の部品に設けられた導線を挿入するための第 1の挿入穴と、前記導電板を貫通して設けられかつ前記第 1の部品を前記保持部に保持した際に前記第 1の部品に設けられた導線を挿入するための第 2の揷入穴と、前記第 2の絶緣板を貫通して設けられかつ前記第 1の部品を前記保持部に保持した際に前記第 1の部品に設けられた導線を挿入する第 3の挿入穴と、前記第 2の絶縁板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ挿入される第 2の部品を保持する第 2の保持部と、前記第 2の絶縁板を貫通して設けられかつ前記第 2の部品を前記第 2の保持部に保持した際に前記第 2の部品に設けられた導線を挿入するための第 4の挿入穴と、前記導電板を貫通して設けられかつ前記第 2の部品を前記第 2の保持部に保持した際に前記第 2の部品に設けられた導線を挿入するための第 5の挿入穴と、前記第 1の絶縁板を貫通して設けられかつ前記第 2の部品を前記保持部に保持した際に前記第 2の部品に設けられた導線を挿入する第 6の挿入穴とを備え、前記第 3の挿入穴及び前記第 6の挿入穴の径は前記第 1の部品の導線及び前記第 2の部品の導線と前記導電板の一部とをはんだ接続可能な大きさで構成した基板。

1 2、所定の電気回路を形成するための導電板の一方に面に設けられた第 1の絶縁板と、前記導電板の他方の面に設けられた第 2の絶縁板とを有し、前記第 1の絶縁板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ第 1の部品を保持する第 1の保持部と、前記第 2の絶縁板の前記導電板側に前記第 1の部品を載置する第 1の載置部と、前記導電板に設けられかつ前記第 1の部品を前記第 1の載置部に載置した際に前記第 1の部品に設けられた電極が電気的に接触する第 1の電極部と、前記第 2の絶縁板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ第 2の部品を保持する第 2の保持部と、前記第 1の絶縁板の前記導電板側に前記第 2の部品を載置する第 2の載置部と、前記導電板に設けられかつ前記第 2の部品を前記第 2の載置部に載置した際に前記第 2の部品に設けられた電極が電気的に接触する第 2の電極部とを備え、前記第 1の部品を前記第 1の載置部に載置した際に前記第 1の保持部が前記第 1の部品を保持し、前記第 2の部品を前記第 2の載置部に載置した際に前記第 2の保持部が前記第 2の部品を保持する構成とした基板。

1 3、所定の電気回路を形成するための導電板の一方に面に設けられた第 1の絶縁板と、前記導電板の他方の面に設けられた第 2の絶縁板とを有し、前記第 1の絶縁板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ挿入される第 1の部品を保持する第 1の保持部と、前記第 1の絶縁板を貫通して設けられかつ前記部品を前記第 1の保持部に保持した際に前記第 1の部品に設けられた導線を挿入するための第 1の挿入穴と、前記導電板を貫通して設けられかつ前記第 1の部品を前記第 1の保持部に保持した際に前記第 1の部品に設けられた導線を挿入するための第 2の挿入穴と、前記第 2の絶縁板を貫通して設けられかつ前記第 1の部品を前記第 1 の保持部に保持した際に前記第 1の部品に設けられた導線を挿入する第 3の挿入穴と、前記第 2の絶縁板の前記導電板と反対側の面に設けられかつ第 2の部品を保持する第 2の保持部と、前記第 1の絶縁板の前記導電板側に前記第 2の部品を載置する載置部と、前記導電板に設けられかつ前記部品を前記載置部に載置した際に前記部品に設けられた電極が電気的に接触する電極部とを備え、前記第 2の部品を前記載置部に載置した際に前記第 2の保持部が前記第 2の部品を保持し、前記第 3の挿入穴の径は前記第 1の部品の導線と前記導電板の一部とをはんだ接続可能な大きさで構成した基板。

1 4、絶縁板の一方の面に設けられかつ所定の電気回路を形成するための導電板と、前記絶縁板の他方の面に設けられかつ導線を有する部品を実装するための実装部とを有し、前記導線を有する部品の実装位置において、実装された前記導線を有する部品の底部と前記絶縁板との間に所定間隔の間隙を維持する隔離突起を前記絶縁板上に設けた基板。

1 5、導線を有する部品の実装位置において、前記絶縁板上に前記導線を有する部品の底部と前記絶縁板との間に所定間隔の間隙を維持する隔離突起を設けた請求の範囲 4又は 5に記載の部品保持具。

1 6、導線を有する部品の実装位置において、前記絶縁板上に前記導線を有する部品の底部と前記絶縁板との間に所定間隔の間隙を維持する隔離突起を設けた請求の範囲 6、 9、 1 1、 1 3のいずれかに記載の基板。

1 7、前記部品に設けられた導線を前記挿入穴に案内しつつ挿入するための勾配面を有するリ一ドガイド部を前記挿入穴の部品を実装する側でありかつ前記挿入穴と同軸に設けた請求の範囲 4又は 5に記載の部品保持具。

1 8、前記部品に設けられた導線を前記挿入穴に案内しつつ挿入するための勾配面を有するリ一ドガイド部を前記挿入穴の部品を実装する側でありかつ前記揷入穴と同軸に設けた請求の範囲 6、 9、 1 1、 1 3のいずれかに記載の基板。

1 9、絶縁板の一方に面に設けられかつ所定の電気回路を形成するための導電板と、前記絶縁板を貫通して設けられかつ部品に設けられた導線を挿入するための第 1の挿入穴と、前記導電板を貫通して設けられかつ前記部品に設けられた導線を揷入するための第 2の挿入穴と、請求の範囲 4又は 1 5に記載された部品保持具の支持部が固定される被支持部とを有し、前記支持部が前記被支持部に固定された際に前記部品に設けられた導線が前記第 1の挿入穴と前記第 2の挿入穴とに貫通できるように構成された基板。

2 0、絶縁板の一方の面に設けられかつ所定の電気回路を形成するための導電板と、請求項 5に記載された部品保持具の支持部が固定される被支持部とを有し、前記支持部が前記被支持部に固定された際に請求の範囲 5に記載された部品保持具の電極部が前記導電板と電気的に接触できるように構成された基板。

2 1、絶縁板上に形成された導電板を所定の形状とした後、前記絶縁板に導線を貫通されるものであってその径を前記導線の幅以上としたの穴と前記導電板に導線を貫通させるものであってその径を前記導線の幅以下とした穴とを形成し、前記導電板の穴の中心から放射状に前記導電板の穴周辺に切り欠きを設ける基板の製造方法。

2 2、導電板を所定の形状とした後、絶縁材料を用いて前記導電板を少なくとも一方の面を覆うとともに前記絶縁材料で前記導電板を覆った上に部品を保持するための保持部を設け、前記部品を前記保持部に保持した際に前記部品が前記導電板に電気的に接触できるように前記導電板と前記絶縁材料を成形する基板の製造方法。