明 細 書
映像音声信号処理装置及び音信号処理装置
技術分野
本発明は、 ディジタル映像信号およびディジタル音声信号を処理するに際し、 映像信号のフレーム間引きを行った場合でも、 聞き取り可能な音声信号を出力す る映像音声信号処理装置に関するものである。
また、 本発明は、 ディジタル音信号の情報量を削減する音信号処理装置に関す るものである。
背景技術
現在、 映像信号および音声信号を伝送する、 もしくは蓄積する場合には、 符号 化を行うことが多い。 特に映像信号は膨大なデータ量を有するため、 高能率符号 化 (以下圧縮と呼ぶ) を行い、 データ量を削減することにより、 その伝送コスト や蓄積コストを低減させている。
符号化された信号は、 再生を行う際に複号化処理を施すが、 圧縮を行っている 場合にはその伸長処理も行う必要がある。 一般に伸長処理には複雑な計算を必要 とするものが多く、 動画のように実時間で処理をする場合には、 高速な処理速度 が要求される。
ところが、 例えばコンピュータのソフトウェアで処理を行う場合のように、 十 分な処理速度を得られないことも少なくない。 このような場合には、 入力される 動画信号に対し適当な間引き処理を行いデータ量を削減することにより、 実時間 で処理を行えるようにしている。
間引き処理としてよく用いられる手法として、 フレーム間引きがある。 入力さ れる信号に対し、 入力された時点でフレーム単位で間引きを行う手法である。
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以下、 入力される動画信号に対し、 フレーム間引き処理を行った後、 伸長処理 およぴ復号化処理を施し、 映像信号および音声信号を出力する従来の映像音声信 号処理装置の一例について説明する。 図 7は従来の映像音声信号処理装置の構成 を示すブロック図である。 図 7において、 701は信号受信回路、 702は信号抽出回 路、 703は映像信号処理回路、 704は音声信号処理回路、 705は入力信号、 706は符 号化映像信号、 707は符号化音声信号、 708は映像信号、 709は音声信号である。 図 8は従来例における入力信号 705の各フレームを時間軸上に並べた説明図で ある。 図 8において、 801a、 801dは復号化処理を行うフレーム、 802b、 802c, 80 2e、 802fはフレーム問引きを行い、 廃棄するフレームである。
このように構成された映像音声信号処理装置の動作について説明する。 例とし て、 フレーム間引きとしては、 3フレームから 2フレームを間引くものとする。 図 7において信号受信回路 701は入力信号 705を受信し、 信号抽出回路 702に出力 する。 信母抽出回路 702は出力されてきた入力信号 705からフレーム 801aおよびフ レーム 801dに対応する信号を抽出し、 抽出した信号から符号化映像信号 706およ び符号化音声信号 707に分離し、 それぞれ映像信号処理回路 703および音声信号処 理回路 704に出力する。 このとき入力信号 705のうち、 フレーム 802b、 フレーム 80 2c、 フレーム 802e、 フレーム 802fに対応する信号はこの時点で廃棄する。 映像 信号処理回路 703は、 出力されてきた符号化映像信号 706に対し、 複号化処理を行 い、 映像信号 708として出力する。 同様に、 音声信号処理回路 704は、 出力されて きた符号化音声信号 707に対し、 復号化処理を行い、 音声信号 709として出力する。 しかしながら上記した従来の構成では、 フレーム間引きを行うことで、 映像信 号だけでなく音声信号の間引きも行われている。 一般に、 映像信号に対してフレ ーム間引きを行った場合には、 動きはぎこちなくなるものの動画として認識でき
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るのに対し、 音声信号に対してフレーム間引きを行った場合には、 信号の連続性 がなくなるために音声として認識できなくなるという問題点がある。
本発明はこのような従来のフレーム間引きの問題点に鑑みてなされたものであ つて、 フレーム間引きを行う場合でも、 音声として認識できる音声信号を出力で きる映像音声信号処理装置を実現することを目的とする。
他方、 ディジタル信号に関する諸技術が進歩してきたことによって、 音はディ ジタル信号を用いて記録され、 また再生されることが多くなってきている。 現在では、 音が記録された音記録媒体として、 ディジタル音信号を用いて音を 記録したコンパク トディスクやミニディスクが主流になっている。 また、 T V放 送においても、 ディジタル衛星放送のように、 映像および音ともにディジタル信 号を用いて伝送される方式が用いられ始めている。 さらに、 パーソナルコンビュ —タが、 ディジタル音信号を用いて、 音を記録または再生等の処理を行うことも 増えてきており、 最近ではパーソナルコンピュータの性能が向上したこともあつ て、 パーソナルコンピュータ力 ディジタル信号を用いて、 映像および音を同時 に再生することも珍しいことではなくなつてきている。
図 9に示すように、 従来の音信号処理装置 1は、 音信号発信装置 2が発したデ イジタル音信号の再生音信号 Aを入力して、 それをアナログ音信号に変換し、 そ のアナ口グ音信号を出力音信号 Bとして出力する装置である。
ところで近年、 音の高品質化やステレオ放送等の音の多重化が進み、 音信号発 信装置 2が発する再生音信号 Aは、 多量な情報を含むことがある。
しかしながら、 上述した従来の音信号処理装置 1は、 再生音信号 Aを、 入力さ れた順序でアナログ音信号に変換するので、 再生音信号 Aが多量な情報を含む信 号である場合、 音信号処理装置 1が再生音信号 Aをアナログ音信号の出力音信号
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Bに変換する速度が遅ければ、 再生音信号 Aに対応する音が断続的に途切れるな どの問題が発生する。
発明の開示
第一の本発明は、 符号化映像信号と符号化音声信号を含む入力信号を受信し、 入力信号から符号化映像信号と符号化音声信号を取り出し出力する信号受信手段 と、 符号化映像信号から所定のフレームを抽出し、 代表映像信号として出力する 映像信号抽出手段と、 代表映像信号に所定の処理を施し映像信号として出力する 映像信号処理手段と、 符号化音声信号に所定の処理を施し音声信号として出力す る音声信号処理手段とを備えたものである。
このような構成では、 符号化映像信号はフレーム間引きを行うが、 符号化音声 信号はフレーム間引きを行わないため、 音声信号は全ての信号をそのまま出力さ せることができる。
また本発明は、 符号化映像信号と符号化音声信号を含む入力信号を受信し、 入 力信号から符号化映像信号と符号化音声信号を取り出し出力する信号受信手段と 、 符号化映像信号から所定のフレームを抽出し、 代表映像信号として出力する映 像信号抽出手段と、 代表映像信号に所定の処理を施し映像信号として出力する映 像信号処理手段と、 符号化音声信号から各フレーム毎に所定の情報を抽出し、 代 表音声信号として出力する音声信号抽出手段と、 代表音声信号に所定の処理を施 し音声信号として出力する音声信号処理手段とを備えたものである。
このような構成では、 符号化音声信号は全てのフレームの代表情報だけを抽出 するため、 音質は低下するが、 連続し、 かつ閱き取ることのできる音声信号を出 力することができる。
第二の本発明は、 上述した従来の音信号処理装置が多量な情報のディジタル音
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信号をアナログ音信号に変換する速度が遅いという課題を考慮し、 多量な情報の ディジタル音信号を速くアナログ音信号に変換する音信号処理装置を提供するこ とを目的とするものである。
本発明は、 互いに関連のある複数の音がディジタル化された複合ディジタル音 信号を入力し、 その複合ディジタル音信号から、 前記音のうち、 ひとつまたは複 数の音に対応するディジタル音信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段が抽出 したディジタル音信号をアナログ音信号に変換する信号変換手段とを備えたこと を特徴とする音信号処理装置である。
本発明は、 互いに関連のある複数の音がそれぞれ所定数で標本化されたディジ タル音信号を入力し、 それら複数の音のうち、 任意の複数の音に対応するデイジ タル音信号の同じ標本化タイミングの信号同士のディジタル値を平均化する平均 化手段と、 前記平均化されたディジタル音信号およびノまたは前記平均化されて いないディジタル音信号をアナ口グ音信号に変換する信号変換手段とを備えたこ とを特徴とする音信号処理装置である。
また、 本発明は、 標本化、 量子化され、 また kビットで表現されるディジタル 音信号を入力し、 そのディジタル音信号の kビットのうち上位 j ビッ ト (k〉 j ) を抽出するビット数削減手段と、 前記ビット数削減手段が抽出した前記 j ビッ トのディジタル音信号を、 前記) ビットが、 前記 kビッ トのディジタル音信号の 上位ビットであることを考慮しながら、 アナログ音信号に変換する信号変換手段 とを備えたことを特徴とする音信号処理装置である。
また、 本発明は、 所定数で標本化されたディジタル音信号を入力し、 そのディ ジタル音信号から所定の周期で標本を削除する標本削除手段と、 前記標本削除手 段が削除せずに残したディジタル音信号をアナ口グ音信号に変換する信号変換手
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段とを備えたことを特徴とする音信号処理装置である。
図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の第 1実施形態における映像音声信号処理装置のプロック図で ある。
図 2は、 本発明の第 2実施形態における入力信号の構成を示す説明図である。 図 3は、 本発明の第 2実施形態における入力信号の各フレームを時間軸上に並 ベた説明図である。
図 4は、 本発明の第 3実施形態における映像音声信号処理装置のプロック図で ある。
図 5は、 本発明の第 4実施形態における入力信号の構成を示す説明図である。 図 6は、 本発明の第 4実施形態における入力信号の各フレームを時間軸上に並 ベた説明図である。
図ァは、 従来例の映像音声信号処理装置の構成を示すプロック図である。 図 8は、 従来例の入力信号の各フレームを時間軸上に並べた説明図である。 図 9は、 従来の音信号処理装置のブロック図
図 1 0は、 実施の形態 5の音信号処理装置のプロック図
図 1 1は、 舞台とその 4ケ所のコーナーを示す構成図
図 1 2は、 本発明の実施の形態 5の再生音信号 Aの構成図
図 1 3は、 本発明の実施の形態 5の F R抽出音信号 Cおよび F L抽出音信号 D の構成図
図 1 4は、 本発明の実施の形態 6の音信号処理装置のブロック図
図 1 5は、 本発明の実施の形態 6の再生音信号 Aの構成図
図 1 6は、 本発明の実施の形態 6の R平均音信号 Eの構成図
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図 1 7は、 本発明の実施の形態 6の L平均音信号 Fの構成図 図 1 8は、 本発明の実施の形態 7の音信号処理装置のプロック図
図 1 9は、 本発明の実施の形態 7の F Rビット数削減音信号 Gの構成図 図 2 0は、 本発明の実施の形態 7の F R出力音信号 G bの構成図
図 2 1は、 本発明の実施の形態 8の音信号処理装置のプロック図
図 2 2は、 本発明の実施の形態 8の再生音信号 Aおよび F R標本削除音信号 N の構成図
【符号の説明】
101 信号受信回路
102 映像信号抽出回路
103 映像信号処理回路
104 音声信号処理回路
105 入力信号
106 符号化映像信号
107 符号化音声信号
108 代表映像信号
109 映像信号
110 音声信号
201 入力信号 105の第 n番目のフレーム
202、 202a, 202b, 202c, 202d、 202e、 202f 符号化映像信号部
203、 203a, 203b, 203c, 203d, 203e、 203f 符号化音声信号部
301a, 301d 符号化映像信号部の復号化処理を行うフレーム
302b, 302c, 302e、 302f 符号化映像信号部の復号化処理を行わず廃棄するフ
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レーム
401 信号受信回路
402 音声信号抽出回路
403 音声信号処理回路
404 入力信号
405 符号化音声信号
406 代表音声信号
407 音声信号
501 入力信号 404の第 n番目のフレーム
502、 502a、 502b、 502c、 502d、 502e、 502f 符号化映像信号部
503、 503a, 503b. 503c, 503d, 503e、 503f 符号化音声信号部
504、 504a, 504b . 504c, 504d、 504e、 504f 中域周波数部
505、 505a, 505b. 505c , 505d、 505c、 505 f 低域周波数部
506、 506a, 506b, 506c , 506d、 506e、 506f 高域周波数部
601a, 601d 符号化映像信号部の復号化処理を行うフレーム
602b, 602c , 602e、 602f 符号化映像信号部の復号化処理を行わず廃棄するフ レ一ム
701 信号受信回路
702 信号抽出回路
703 映像信号処理回路
704 音声信号処理回路
705 入力信号
706 符号化映像信号
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W / 5
9
707 符号化音声信号
708 映像信号
709 音声信号
801a, 801d 復号化処理を行うフレーム
802b, 802c, 802e、 802f 復号化処理を行わず廃棄するフレーム 1 音信号処理装置
2 音信号発信装置
3 音信号抽出回路
4 DZA変換回路
5 FRスピーカー
6 FLスピーカー
7 音信号平均化回路
8 ビット数削減回路
9a FRビッ ト数復調回路
9b FLビッ ト数復調回路
9c RRビッ ト数復調回路
9d RLビッ ト数復調回路
10 RRスピーカー
11 RLスピーカー
12 標本削除回路
13a F R標本復調回路
13b F L標本復調回路
13c RR標本復調回路
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d RL標本復調回路
Λ 再生音信号
Β 出力音信号
C F R抽出音信号
D F L抽出音信号
C' FR出力音信号
D' FL出力音信号
E R平均音信号
F L平均音信号
R' R出力音信号
F' L出力音信号
G FRビッ ト数削減音信号
II FLビッ ト数削減音信号
J RRビッ ト数削減音信号
M RLビッ ト数削減音信号
Ga FRアナログ音信号
Ha FLアナログ音信号
Ja RRアナログ音信号
Ma RLアナログ音信号
Gb FR出力音信号
lib FL出力音信号
Jb RR出力音信号
Mb RL出力音信号
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X 所定の音の大きさに相当するアナログ音信号
N F R標本削除音信号
P F L標本削除音信号
Q R R標本削除音信号
S R L標本削除音信号
Na F Rアナログ音信号
Pa F Lアナログ音信号
Qa R Rアナログ音信号
Sa R Lアナログ音信号
b F R出力音信号
Pb F L出力音信号
Qb R R出力音信号
Sb R L出力音信号
発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態について、 図 1から図 6を用いて説明する。
(実施の形態 1 )
図 1は本発明の第 1実施形態における映像音声信号処理装置の全体構成を示し たブロック図である。 図 1において、 101は信号受信回路、 102は映像信号抽出回 路、 103は映像信号処理回路、 104は音声信号処理回路、 105は入力信号、 106は符 号化映像信号、 107は符号化音声信号、 108は代表映像信号、 109は映像信号、 110 は音声信号である。 入力信号 105はフレーム単位で区切ることのできる信号であ る。
信号受信回路 101は、 受信した入力信号 105から符号化映像信号 106および符号
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化音声信号 107を取り出し、 符号化映像信号 106を映像信号抽出回路 102に、 符号 化音声信号 107を音声信号処理回路 104に出力する。 映像信号抽出回路 102は、 信 号受信回路 101から出力された符号化映像信号 106から所定のフレームを抽出 (間 引き) したものを代表映像信号 108として映像信号処理回路 103に出力する。
映像信号処理回路 103は、 映像信号抽出回路 102から出力された代表映像信号 10 8に復号化処理を施し、 映像信号 109として出力する。 音声信号処理回路 104は、 信号受信回路 101から出力された符号化音声信号 107に復号化処理を施し、 音声信 号 110として出力する。
このときの映像信号 109は、 符号化映像信号 106に対してフレーム間引きを行つ ているため、 時間軸方向の解像度が劣化するが、 音声信号 110は入力される符号 化音声信号 107を全て復号化したものであるため、 本来の音声をそのまま出力さ せることができる。
(実施の形態 2 )
第 1実施形態における映像音声信号処理装置の入力信号 105を具体^ ί匕したもの を第 2実施形態として説明する。 図 2は、 第 2実施形態における入力信号 105の 構成を示す説明図である。 図 2において、 201は第 η番目のフレーム、 202は符号 化映像信号部、 203は符号化音声信号部である。 入力信号 105は 1フレーム単位で 区切ることができる信号であり、 フレーム 201はそのうちの 1つのフレームであ る。 図 3は、 入力信号 105の各フレームを時間軸上に並べた説明図である。 図 3において 301a、 301dは符号化映像信号の復号化処理を行うフレーム、 302b、 30 2c、 302e、 302fはフレーム間引きを行い符号化映像信号を廃棄するフレームであ る。 この実施形態における映像音声信号処理装置の全体構成は第 1実施形態と同 様である。
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図 1の信号受信回路 101は、 受信した入力信号 105から、 符号化映像信号部 202a 、 202b, 202c, 202d、 202e、 202fを符号化映像信号 106として映像信号抽出回路 1 02に出力し、 また符号化音声信号部 203a、 203b, 203c, 203d, 203e、 203fを符号 化音声信号 107として音声信号処理回路 104に出力する。 映像信号抽出回路 103は 、 出力された符号化映像信号 106のうち、 符号化映像信号 202aおよび 202dを抽出 し、 代表映像信号 108として映像信号処理回路 103に出力する。 映像信号処理回路 103は、 代表映像信号 108、 すなわち符号化映像信号部 202aおよび 202dのみを復号 化処理し、 映像信号 109として出力する。 音声信号処理回路 104は、 符号化音声信 号 107、 すなわち符号化音声信号部 203a、 203b, 203c, 203d, 203e、 203fの全て を複号化処理し、 音声信号 110として出力する。
なお、 本実施形態において、 図 2に示す入力信号 105は、 1 フレーム単位であ るとしたが、 複数フレーム単位あるいはフィールドを基本とする単位であっても 構わないことは言うまでもない。
また、 図 2において、 符号化音声信号部 203は、 フレーム 201の先頭に位置して いるが、 フレーム 201のどの位置であってもよく、 また複数の領域に分割されて 配置されていても構わない。
また図 3において、 符号化映像信号部 202a、 202b, 202c, 202d、 202e、 202fの フレーム間引きは、 3フレーム中に 2フレーム廃棄することによって行っている 力 任意の割合でフレーム間引きを行っても構わないし、 間引く割合が固定値で ある必要はない。
(実施の形態 3 )
図 4は本発明の第 3実施形態における映像音声信号処理装置の全体構成を示し たブロック図である。 図 4において、 図 1の映像音声信号処理装置と同一部分は
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同じ番号をつけ、 詳細な説明は省略する。
図 4において、 401は信号受信回路、 402は音声信号抽出回路、 403は音声信号 処理回路、 404は入力信号、 405は符号化音声信号、 406は代表音声信号、 407は音 声信号である。 信号受信回路 401は、 受信した入力信号 404から符号化映像信号 10 6および符号化音声信号 405を取り出し、 符号化映像信号 106を映像信号抽出回路 1 02に、 符号化音声信号 405を音声信号抽出回路 402に出力する。 音声信号抽出回路 402は、 信号受信回路 401から出力された符号化音声信号 405から代表情報を各フ レームそれぞれについて抽出し、 代表音声信号 406として音声信号処理回路 403に 出力する。 音声信号処理回路 403は、 音声信号抽出回路 402から出力された代表音 声信号 406に復号化処理を施し、 音声信号 407として出力する。
このときの音声信号 407は、 入力される符号化音声信号 405の代表情報を全ての フレームにわたって復号化したものである。 このため音質は劣化するが、 音声の 不連続が生じないため、 音声として認識できる音声信号を出力させることができ る。
(実施の形態 4 )
第 3実施形態における映像音声信号処理装置の入力信号 404を具体化したもの を第 4実施形態として説明する。 図 5は、 第 4実施形態における入力信号 404の 構成を示す説明図である。 図 5において、 501は第 n番目のフレーム、 502は符号 化映像信号部、 503は符号化音声信号部、 504は符号化音声信号 503の中域周波数 部、 505は符号化音声信号 503の低域周波数部、 506は符号化音声信号 503の高域周 波数部である。 入力信号 404は 1フレーム単位で区切ることができる信号であり 、 フレーム 501はそのうちの 1つのフレームである。
図 6は、 入力信号 404の各フレームを時間軸上に並べた説明図である。 図 6に
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おいて 601a、 601dは符号化映像信号の復号化処理を行うフレーム、 602b、 602c, 602e、 602fはフレーム間引きを行い符号化映像信号を廃棄するフレームである。 この実施形態における映像音声信号処理装置の全体構成は第 3実施形態と同様で ある。
図 5の信号受信回路 4 01は、 受信した入力信号 404から、 符号化映像信号部 502a 、 502b, 502c, 502d、 502e、 502fを符号化映像信号 106として映像信号抽出回路 1 02に出力し、 また符号化音声信号部 503a、 503b, 503c, 503d, 503e、 503fを符号 化音声信号 405として音声信号抽出回路 402に出力する。 映像信号抽出回路 103は 、 出力された符号化映像信号 106のうち、 符号化映像信号 502aおよび 502dを抽出 し、 代表映像信号 108として映像信号処理回路 103に出力する。 音声信号抽出回路 402は、 符号化音声信号 405、 すなわち符号化音声信号部 503a、 503bヽ 503c , 503d 、 503e、 503fから、 中域周波数部 504a、 504b 504c , 504d、 504e、 504fを抽出し 、 代表音声信号 406として出力する。 音声信号処理回路 403は、 音声信号抽出回路 402から出力された代表音声信号 406に複号化処理を施し、 音声信号 407として出 力する。
このときの音声信号 407は、 入力される符号化音声信号 405の中域周波数成分を 全てのフレームにわたって復号化したものである。 このため音声信号の帯域が狭 くなり音質は劣化するが、 音声の不連続が生じないため、 音声として認識できる 音声信号を出力させることができる。
なお本実施形態において、 図 5に示す入力信号 404は、 1フレーム単位である としたが、 複数フレーム単位あるいはフィールドを基本とする単位であっても構 わないことは言うまでもない。
また図 5において、 符号化音声信号部 503は、 フレーム 501の先頭に位置してい
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るが、 フレーム 501のどの位置であってもよく、 また複数の領域に分割されて配 置されていても構わない。
また図 3において、 符号化映像信号部 202a、 202b, 202c, 202d、 202e、 202fの フレーム間引きは、 3フレーム中に 2フレーム廃棄することによって行っている カ、 任意の割合でフレーム間引きを行っても構わないし、 間引く割合が固定値で ある必要はない。
また図 5において、 符号化音声信号部 503を、 中域周波数部 504、 低域周波数部 505、 高域周波部 506の 3つの領城に分割し、 そのうち中域周波数部 504のみを抽 出したものを代表音声信号 406として出力しているが、 n個の領域に分割し、 n ≥ ≥ 1である m個を抽出したものを代表音声信号 406として出力してもよレ、。
以上説明したように、 本発明によれば、 入力信号のうち符号化映像信号に対し てはフレーム間引きを行うため、 出力される映像信号は時間軸方向の解像度が劣 化したものとなるが、 符号化音声信号は全て複号化処理を施すため、 本来の音声 信号を出力することができる。
また本発明によれば、 符号化音声信号の各フレームの代表情報のみを抽出した ものを全てのフレームについて復号化処理するため、 音質は劣化するものの連続 し、 かつ聞き取ることのできる音声を出力することができる。
(実施の形態 5 )
先ず、 本発明の実施の形態 5の音信号処理装置の構成を述べる。
図 1 0に、 実施の形態 5の音信号処理装置のプロック図を示す。 1は音信号処 理装置、 2は音信号発信装置、 3は音信号抽出回路、 4は DZ A変換回路、 5は F Rスピーカー、 6は F Lスピーカー、 Aは再生音信号、 Cは F R抽出音信号、 Dは F L抽出音信号、 C ' は F R出力音信号、 D ' は F L出力音信号である。
差替え用紙 (規則 26)
音信号処理装置 1は、 音信号抽出回路 3および DZ A変換回路 4から構成され る。 音信号発信装置 2は、 ディジタル音信号を用いて音を記録したコンパク トデ イスクを起動させるようなものであって、 ディジタル音信号で構成される再生音 信号 Aを発生し、 それを音信号抽出回路 3に出力する手段である。 その再生音信 号 Aは、 後に図 1 1および 12を用いて説明する。 音信号抽出回路 3は、 音信号 発信装置 2から再生音信号 Aを入力し、 その再生音信号 Aから F R抽出音信号 C および F L抽出音信号 Dを生成して、 それらを DZA変換回路 4に出力する手段 である。 FR抽出音信号 Cおよび F L抽出音信号 Dは、 後に図 13を用いて説明 する。 Dノ A変換回路 4は、 音信号抽出回路 3から FR抽出音信号 Cおよび F L 抽出音信号 Dを入力して、 それらはディジタル音信号であるので、 それらいずれ をもアナログ音信号に変換し、 FR抽出音信号 Cをアナログ音信号に変換した F R出力音信号 C' を FRスピーカ一 5に出力し、 同様に、 FL抽出音信号 Dをァ ナ口グ音信号に変換した F L出力音信号 D ' を F Rスピーカ一 6に出力する手段 である。 FRスピーカー 5は、 DZA変換回路 4から FR出力音信号 C' を入力 し、 その音信号に対応する音を再生する手段である。 同様に、 FLスピーカ一 6 は、 DZA変換回路 4から FL出力音信号 D' を入力し、 その音信号に対応する 音を再生する手段である。
次に、 再生音信号 Aを説明する。 先ず、 図 11に示すように、 舞台の 4ケ所の コーナーそれぞれを FR、 FL、 RRまたは RLと定義する。 次に、 舞台の中央 で音楽が演奏されたとき、 先に定義した 4ケ所のコーナーそれぞれで、 独立に録 音された 4通りの音それぞれを AFR、 AFL、 ARRまたは AR Lと定義する。 さらに、 音 AFRをディジタル音信号に変換し、 それらを所定の時間単位でまと めて、 それら所定の時間単位でまとめられた信号それぞれをディジタル信号単位
差替え用紙 (規貝 IJ26)
FR 1, FR2, FR 3, …と定義する。 同様に、 音 AFL、 音 ARRおよび音 ARLそれぞれを、 ディジタル音信号に変換し、 それらを所定の時間単位でまと めて、 それら所定の時間単位でまとめられた信号それぞれをディジタル信号単位 FL 1, F L 2, F L 3, ···、 RR1, RR2, RR 3, …または RL 1, RL 2, RL 3, …と定義する。 このとき、 ディジタル信号単位 FR 1, FR 2, F R 3, …は、 FR 1→FR 2→FR 3→…の順序に並べられたとき、 それから音 を再生すると、 コーナー FRで録音された音 AFRとなるように、 符号および数 を付している。 同様に、 ディジタル信号単位 F L 1, F L 2, FL3, ···、 RR 1 , RR2, RR 3, …および RL 1, R L 2, R L 3, …それぞれは、 FL 1 →FL2→FL 3— ···、 RR 1→RR2→RR3→…または RL 1→R L 2→R L 3—…の順序に並べられたとき、 それらから音を再生すると、 コーナー FL、 RR、 または RLで録音された音 AFL、 AR Rまたは AR Lとなるように、 符 号および数を付している。 また、 ディジタル信号単位 FR 1、 FL 1、 RR 1お よび RL 1は、 演奏された音楽の同じタイミングの音信号であって、 同様に、 デ イジタル信号単位 FR 2、 FL2、 1^尺2ぉょび1^し 2も、 その音楽の同じタイ ミングの音信号であるものとする。 このように、 同じ数を付されているディジタ ル信号単位それぞれは、 演奏された音楽の同じタイミングの音信号であるものと する。 上述したことをふまえて、 図 12に、 再生音信号 Aの構成図を示す。 図 1 2に示すように、 再生音信号 Aは、 上述したディジタル信号単位 FR 1, FR 2, FR 3, …ヽ F L 1 , F L 2, F L 3, ·· -、 RR 1 , RR 2, RR 3, …および RL 1, RL 2, R L 3, …が、 FR1→FL 1→RR1→RL 1→FR2→F L 2— RR 2→RL 2→FR 3→F L 3→RR 3→R L 3→…の順序に並べられ た複合ディジタル音信号である。 つまり、 再生音信号 Aは、 舞台の 4ケ所のコー
差替え用紙 (規貝
ナー FR、 FL、 RRおよび RLにおいて、 録音された 4チャンネルの音に対応 するディジタル音信号から構成される複合ディジタル音信号であって、 再生音信 号 Aの 4チャンネルの音が全て再生されると、 4チャンネルのステレオの音楽が 生成されることになる。
図 13 (a) に、 FR抽出音信号 Cの構成図を示す。 FR 1, FR 2, FR 3, FR4, …は、 上述したように、 再生音信号 Aを構成するディジタル信号単位で ある。 FR抽出音信号 Cは、 再生音信号 Aを構成するディジタル信号単位のうち、 舞台のコーナー FRで録音された音から生成されたディジタル信号単位 F R 1, FR 2, FR 3, FR 4, …から構成されており、 それら FR 1, FR2, FR 3, FR4, …が、 FR 1→FR 2— FR 3→FR4→…の順序に並べられたデ イジタル音信号である。 同様に、 図 13 (b) に示すように、 FL抽出音信号 D は、 再生音信号 Aを構成するディジタル信号単位のうち、 舞台のコーナ一 Fしで 録音された音から生成されたディジタル信号単位 FL 1, F L 2, FL3, FL 4, …が、 FL 1→FL2→FL3→F L4→…の順序に並べられたディジタル 音信号である。
なお、 本発明の抽出手段として音信号抽出回路 3、 信号変換手段として DZA 変換回路 4を用いた。
次に、 このような本発明の実施の形態 5の音信号処理装置 1の動作を述べる。 はじめに、 音信号発信装置 2が、 上述したようなディジタル信号単位 FR 1, FL 1, RR 1, RL 1, FR 2, FL 2, RR 2, RL 2, FR3, …から構 成される再生音信号 Aを発生し、 それを音信号抽出回路 3に出力する。
そして、 音信号抽出回路 3が、 音信号発信装置 2から再生音信号 Aを入力し、 その再生音信号 Aから、 FR 1, FR 2, FR 3, FR4, …を抽出して、 それ
差替え用紙 (規則 26)
らを FR 1→FR 2→FR 3— FR4→…の順序に並べて、 舞台のコーナ一 FR で録音された音に対応するディジタル音信号の FR抽出音信号 Cを生成し、 D7 Λ変換回路 4に出力する。 また同様に、 音信号抽出回路 3が、 入力した再生音信 号 Aから、 FL 1, FL2, F L 3, FL4, …を抽出し、 それらを FL 1→F L 2→F L 3→F L 4→…の順序に並べて、 舞台のコーナ一 F Lで録音された音 に対応するディジタル音信号の F L抽出音信号 Dを生成し、 DZA変換回路 4に 出力する。
さらに、 D/Λ変換回路 4が、 音信号抽出回路 3から FR抽出音信号 Cおよび FL抽出音信号 Dを入力して、 FR抽出音信号 Cをアナログ音信号の FR出力音 信号 C' に変換し、 FRスピーカー 5に出力する。 また同様に、 DZA変換回路 4が、 入力した FL抽出音信号 Dをアナログ音信号の FL出力音信号 D' に変換 し、 FLスピーカー 6に出力する。 なお、 DZA変換回路 4は、 舞台のコーナー FRおよび F Lで録音された、 2チャンネルの音に対応するディジタル音信号を アナログ音信号に変換するので、 舞台のコーナー FR、 FL、 RRまたは RLで 録音された、 4チャンネルの音に対応するディジタル音信号をアナログ音信号に 変換する場合に比べて、 負担が半減することになる。
最後に、 FRスピーカー 5力 DZA変換回路 4から FR出力音信号 C' を入 力し、 舞台のコーナ一 FRで録音された音を再生する。 同様に、 FLスピーカー 6が、 DZA変換回路 4から F L出力音信号 D' を入力し、 舞台のコーナー FL で録音された音を再生する。
なお、 実施の形態 5では、 音信号抽出回路 3が、 再生音信号 Aから、 舞台のコ ーナー F Rで録音された音に対応するディジタル音信号の F R抽出音信号 Cと、 舞台のコーナー F Lで録音された音に対応するディジタル音信号の F L抽出音信
差替え用紙 (規則 26)
号 Dを生成するとしたが、 音信号抽出回路 3が、 再生音信号 Aから、 舞台のコー ナー R Rで録音された音に対応するディジタル音信号と、 舞台のコーナー R で 録音された音に対応するディジタノレ音信号を生成するとしてもよい。 要するに、 音信号抽出回路 3が、 再生音信号 Aを構成する 4チヤンネルのディジタル音信号 のうち、 3以下の所定の数のチャンネルのディジタル音信号を生成しさえすれば よい。 この場合、 D/A変換回路 4が、 音信号抽出回路 3が出力したディジタル 音信号をアナログ音信号に変換して、 所定のスピーカーに出力し、 さらに、 その アナログ音信号を入力した所定のスピーカーは、 入力したアナ口グ音信号に対応 する音を再生しさえすればよレ、。
また、 実施の形態 5では、 音信号抽出回路 3が、 再生音信号 Aから、 F R抽出 音信号 Cと F L抽出音信号 Dを生成するとしたが、 音信号抽出回路 3が、 抽出信 号を入力し、 その抽出信号に基づいて、 再生音信号 Aを構成する 4チャンネルの 複合ディジタル音信号のうち、 3以下の所定の数のチャンネルのディジタル音信 号を生成してもよい。
(実施の形態 6 )
先ず、 本発明の実施の形態 6の音信号処理装置の構成を述べる。
図 1 4に、 実施の形態 6の音信号処理装置のブロック図を示す。 1は音信号処 理装置、 2は音信号発信装置、 7は音信号平均化回路、 4は DZA変換回路、 5 は F Rスピーカー、 6は F Lスピーカ一、 Aは再生音信号、 Eは R平均音信号、 Fは L平均音信号、 E ' は R出力音信号、 F, は L出力音信号である。
音信号処理装置 1は、 音信号平均化回路 7および DZA変換回路 4から構成さ れる。 音信号発信装置 2は、 実施の形態 5で説明した再生音信号 Aを発生し、 そ れを音信号平均化回路 7に出力する手段である。 その再生音信号 Aを、 後に図 1
差替え用紙 (規則 26)
5を用いてさらに詳しく説明する。 音信号平均化回路 7は、 音信号発信装置 2か ら再生音信号 Aを入力し、 その再生音信号 Aから R平均音信号 Eおよび L平均音 信号 Fを生成して、 それらを D/A変換回路 4に出力する手段である。 R平均音 信号 Eおよび L平均音信号 Fは、 後に音信号処理装置 1の動作とともに図 15、 8および 9を用いて説明する。 D/A変換回路 4は、 音信号平均化回路 7が出力 した R平均音信号 Eおよび L平均音信号 Fを入力して、 それらはディジタル音信 号であるので、 それらいずれをもアナログ音信号に変換し、 R平均音信号 Eをァ ナログ音信号に変換した R出力音信号 E' を FRスピーカー 5に出力し、 同様に、 L平均音信号 Fをアナ口グ音信号に変換した L出力音信号 F ' を F Rスピーカー 6に出力する手段である。 FRスピーカー 5は、 DZA変換回路 4から R出力音 信号 E' を入力し、 その音信号に対応する音を再生する手段である。 同様に、 F Lスピーカー 6は、 DZA変換回路 4から L出力音信号 F' を入力し、 その音信 号に対応する音を再生する手段である。
図 15に、 再生音信号 Aの構成図を示す。 FR1, F L 1, RR 1, RL 1, FR 2, FL2, RR 2, R L 2, FR 3, …は、 実施の形態 5で説明したディ ジタル信号単位である。 実施の形態 5で説明したとおり、 再生音信号 Aは、 4チ ヤンネルの音に対応するディジタル音信号から構成される複合ディジタル音信号 であって、 標本化されているものとする。 ところで、 f r l O l, f r 102, ···, f r 1 10は、 FR 1にまとめられた標本であり、 同様に、 r r l O l, r r 102, …, r r l l Oは、 R R 1にまとめられた標本であって、 それら標本 はディジタル音信号である。 そして、 標本 f r 101 , f r 102, · ·, f r 1 10力 f r 101→ f r 102→ -→ f r 110の順序に並べられて、 ディジ タル信号単位 FR1を構成し、 また同様に、 標本 r r 101, r r 102, …, 差替え用紙 (規則 26)
r r l l Oが、 r r l 01→r r l O 2→···→ r r 1 10の順序に並べられて、 ディジタル信号単位 R R 1を構成するように、 それぞれの標本に符号および数を 付している。 さらに、 標本 f r 101と r r 101それぞれは、 FR1および R R1の同じ標本化タイミングの信号であって、 同様に、 標本 f r l 02と標本 r r 102、 ···、 標本 ί r 110と標本 r r 110それぞれは、 FR 1または RR 1の同じ標本化タイミングの信号であるものとする。 このように、 ディジタル信 号単位 FR 1および RR 1それぞれが、 演奏された音楽の同じ標本化タイミング の標本を 10標本を有していて、 それら 10標本が、 付されている数の小さい標 本力 ら、 付されている数の大きい標本の順序に並べられて構成されているように、 ディジタル信号単位 FL 1および RL 1それぞれも、 その音楽の同じ標本化タイ ミングの標本を 10標本を有していて、 それら 10標本それぞれに、 小さい数か ら、 大きい数の順序で数を付しており、 それら 10標本が、 付されている数の小 さい標本から、 付されている数の大きい標本の順序に並べられて構成されている ものとする。 また同様に、 ディジタル信号単位 FR2、 FL2、 RR2および R L 2それぞれは、 その音楽の同じ標本化タイミングの標本を 10標本を有してい て、 それら 10標本それぞれに、 小さい数から、 大きい数の順序で数を付してお り、 それら 10標本が、 付されている数の小さい標本から、 付されている数の大 きい標本の順序に並べられて構成されているものとする。 さらに同様に、 同じ数 が付されているディジタル信号単位それぞれは、 演奏された音楽の同じ標本化タ イミングの標本を 10標本を有していて、 それら 10標本それぞれに、 小さい数 から、 大きい数の順序で数を付しており、 それら 10標本が、 付されている数の 小さい標本から、 付されている数の大きい標本の順序に並べられて構成されてい るものとする。
差替え用紙 (規則 26)
なお、 本発明の平均化手段として音信号平均化回路 7、 信号変換手段として D
ZA変換回路 4を用いた。
次に、 このような本発明の実施の形態 6の音信号処理装置 1の動作を述べる。 はじめに、 音信号発信装置 2が、 再生音信号 Aを発生し、 それを音信号平均化 回路 7に出力する。
そして、 音信号平均化回路 7が、 音信号発信装置 2から再生音信号 Aを入力し、 その再生音信号 Aを構成するディジタル信号単位のうち、 FR1, FR2, FR 3, …と RR 1, RR 2, RR 3, …とから、 図 16に示すような R平均音信号 Eを生成し、 また、 FL 1, F L 2, F L 3, …と RL 1, R L 2, RL 3, … とから、 図 17に示すような L平均音信号 Fを生成する。 つまり、 音信号平均化 回路 7力 S、 再生音信号 Aのうち、 舞台のコーナ一 FRで録音された音に対応する ディジタル音信号と、 コーナー R Rで録音された音に対応するディジタル音信号 とから R平均音信号 Eを生成し、 また、 舞台のコーナー F Lで録音された音に対 応するディジタノレ音信号と、 コーナ一 RLで録音された音に対応するディジタル 音信号とから L平均音信号 Fを生成する。
ここで、 詳しく R平均音信号 Eを説明する。 図 16に、 R平均音信号 Eの構成 図を示す。 r 101は、 図 15を用いて説明した、 再生音信号 Aを構成するディ ジタノレ信号単位 F R 1の標本 f r 101のディジタル値と、 ディジタル信号単位 RR 1の標本 r r 101のディジタル値の平均値のディジタル値を有するディジ タル音信号である。 例えば、 標本 f r 101および r r 101のディジタル値そ れぞれが 771、 797であれば、 r 101は、 ディジタル値 784を有するデ イジタル音信号となる。 同様に、 r 102, …, r 110それぞれは、 上述した ディジタル信号単位 FR 1の標本 f r 102, ···, f r 110それぞれのディジ
差替え用紙 (規則 26)
タル値と、 それらそれぞれと同じ標本化タイミングのディジタル信号単位 RR 1 の標本 r r 1 0 2, …, r r 1 1 0それぞれのディジタル値の平均値のディジタ ノレ値を有するディジタル音信号である。 次に、 R 1は、 r 1 0 1, r 1 0 2, …, r 1 1 0力 r 1 0 l→r 1 02→ ·→τ 1 1 0の順序に並べられたディジタノレ 信号単位である。 また、 ディジタル信号単位 R 1と同様に、 R 2, R 3, R4, …は、 上述したディジタル信号単位 FR 2, FR3, FR4, …それぞれと、 R R 2, RR 3, RR4, …それぞれが有している同じ標本化タイミングの信号同 士のディジタル値が平均化されて、 それら平均値を有するディジタル音信号が、 平均化される前の標本それぞれが配列されていた順序に対 するように並べられ て、 かつ、 ディジタル信号単位 FR 2, FR 3, FR4, …それぞれと、 RR 2, RR 3, RR4, …それぞれに対応するように、 符号および数を付したディジタ ル信号単位である。 そして、 それら R l, R 2, R 3, …が R 1→R 2— R 3— …の順序に並べられたディジタル音信号が、 R平均音信号 Eである。 つまり、 R 平均音信号 Eは、 舞台のコーナ一 FRおよび RRで録音された音を平均化した音 に対応するディジタル音信号になっている。
同様にして、 L平均音信号 Fを説明する。 図 1 7に、 L平均音信号 Fの構成図 を示す。 1 1 0 1は、 r 1 0 1と同様に、 上述したディジタル信号単位 F L 1の 標本 f 1 1 01のディジタル値と、 ディジタル信号単位 R L 1の標本 r 1 1 0 1 のディジタル値の平均値のディジタル値を有するディジタル音信号であって、 1 1 02, …, 1 1 1 0それぞれは、 ディジタル信号単位 F L 1の標本 ί 1 1 02, …, f 1 1 1 0それぞれのディジタル値と、 それらそれぞれと同じ標本化タイミ ングのディジタル信号単位 RL 1の標本 r 1 102, …, r i l l 0それぞれの ディジタル値の平均値のディジタル値を有するディジタル音信号である。 次に、
差替え用紙 (規則 26)
L 1は、 R 1と同様に、 1 101, 1 102, ···, 1 1 10が、 1 101→ 1 1 02→---→ 1 1 10の順序に並べられたディジタル信号単位である。 また、 ディ ジタル信号単位 L 1と同様に、 L 2, L 3, L 4…は、 ディジタル信号単位 FL 2, FL 3, FL4, …それぞれと、 RL 2, RL 3, RL4, …それぞれが有 している同じ標本化タイミングの信号同士のディジタル値が平均化されて、 それ ら平均値を有するディジタル音信号が、 平均化される前の標本それぞれが配列さ れていた順序に対応するように並べられて、 かつ、 ディジタル信号単位 F L 2, F L 3, FL4, …それぞれと、 RL 2, RL 3, RL4, …それぞれに対応す るように、 符号および数を付したディジタル信号単位である。 そして、 それらし 1, L 2, L 3, …が L 1→L 2→L 3→…の順序に並べられたディジタル音信 号が、 L平均音信号 Fである。 つまり、 L平均音信号 Fは、 舞台のコーナー FL および R Lで録音された音を平均化した音に対応するディジタル音信号になって いる。
その後、 音信号平均化回路 7が、 R平均音信号 Eおよび L平均音信号 Fを D/ A変換回路 4に出力する。
さらに、 DZA変換回路 4が、 音信号平均化回路 7から R平均音信号 Eおよび L平均音信号 Fを入力して、 R平均音信号 Eをアナログ音信号の R出力音信号 E ' に変換し、 FRスピ一カー 5に出力する。 また同様に、 DZA変換回路 4が、 入力した L平均音信号 Fをアナログ音信号の L出力音信号 F' に変換し、 FLス ピーカー 6に出力する。 なお、 DZA変換回路 4は、 実施の形態 5の DZA変換 回路 4と同様に、 アナログ音信号に変換するディジタル音信号が 2チャンネルの 音に対応するディジタル音信号であるので、 4チャンネルの音に対応するディジ タル音信号をアナログ音信号に変換する場合に比べて、 負担が半減することにな
差替え用紙 (規則 26)
る。
最後に、 F Rスピーカ一 5が、 DZA変換回路 4から R出力音信号 E ' を入力 し、 舞台のコーナー F Rおよび R Rで録音された音を平均化した音を再生する。 また同様に、 F Lスピーカー 6が、 DZA変換回路 4から L出力音信号 F ' を入 力し、 舞台のコーナ一 F Lおよび R Lで録音された音を平均化した音を再生する。 なお、 実施の形態 6では、 音信号平均化回路 7が、 再生音信号 Aのうち、 舞台 のコーナー F Rで録音された音に対応するディジタル音信号と、 コーナー R尺で 録音された音に対応するディジタル音信号とから R平均音信号 Eを生成し、 また、 舞台のコーナー F Lで録音された音に対応するディジタル音信号とコーナー R L で録音された音に対応するディジタル音信号とから L平均音信号 Fを生成すると したが、 音信号平均化回路 7が、 舞台のコーナー F Rで録音された音に対応する ディジタル音信号と、 コーナー F Lで録音された音に対応するディジタル音信号 とから、 ひとつの平均音信号を生成し、 また、 舞台のコーナー R Rで録音された 音に対応するディジタル音信号とコーナー R Lで録音された音に対応するデイジ タル音信号とから、 別の平均音信号を生成してもよい。 要するに、 音信号平均化 回路 7が、 再生音信号 Aの 4チャンネルのディジタル音信号のうち、 4、 3また は 2チャンネルのディジタル音信号から、 その数より少ない数の平均音信号を生 成しさえすればよレ、。 この場合、 Dノ A変換回路 4が、 音信号平均化回路 7が出 力したディジタル音信号をアナ口グ音信号に変換して、 所定のスピーカーに出力 し、 さらに、 そのアナログ音信号を入力した所定のスピーカ一は、 入力したアナ 口グ音信号に対応する音を再生しさえすればよレ、。
また、 実施の形態 6では、 音信号平均化回路 7が、 再生音信号 Aのうち、 舞台 のコーナー F Rで録音された音に対応するディジタル音信号と、 コーナー R Rで
差替え用紙 (規則 26)
録音された音に対応するディジタル音信号とから R平均音信号 Eを生成し、 また、 舞台のコーナー F Lで録音された音に対応するディジタル音信号とコーナー RL で録音された音に対応するディジタル音信号とから L平均音信号 Fを生成すると したが、 音信号平均化回路 7が、 平均化信号を入力し、 その平均化信号に基づい て、 再生音信号 Aを構成する 4チャンネルのディジタル音信号のうち、 4、 3ま たは 2のチャンネルのディジタル音信号から、 その数より少ない数の平均音信号 を生成してもよい。
(実施の形態 7)
先ず、 本発明の実施の形態 7の音信号処理装置の構成を述べる。
図 18に、 実施の形態 7の音信号処理装置のブロック図を示す。 1は音信号処 理装置、 2は音信号発信装置、 8はビット数削減回路、 4は DZA変換回路、 9 aは FRビット数復調回路、 9 bは F Lビット数復調回路、 9 <:は!^1^ビット数 復調回路、 9 dは RLビッ ト数復調回路、 5は FRスピーカー、 6は FLスピー カー、 10は RRスピーカー、 11は RLスピーカー、 Aは再生音信号、 Gは F Rビット数削減音信号、 Hは FLビッ ト数削減音信号、 Jは RRビッ ト数削減音 信号、 Mは RLビット数削減音信号、 G aは FRアナログ音信号、 1^ 3は?しァ ナログ音信号、 J aは RRアナログ音信号、 Maは RLアナログ音信号、 Gbは FR出力音信号、 Hbは FL出力音信号、 J bは RR出力音信号、 Mbは RL出 力音信号である。
音信号処理装置 1は、 ビット数削減回路 8および D/A変換回路 4から構成さ れる。 音信号発信装置 2は、 再生音信号 Aを発生し、 それをビット数削減回路 8 に出力する手段である。 その再生音信号 Aは、 実施の形態 6で説明したような標 本から構成されるディジタル音信号である。 それら標本それぞれは、 量子化され
差替え用紙 (規則 26)
て、 16ビットで表現されたディジタル音信号である。 ビット数削減回路 8は、 音信号発信装置 2から再生音信号 Aを入力し、 その再生音信号 Aを構成する標本 それぞれの 16ビットのディジタル音信号から、 上位 8ビットを抽出して、 FR ビッ ト数削減音信号 G、 FLビッ ト数削減音信号 H、 RRビッ ト数削減音信号 J、 および RLビッ卜数削減音信号 Mを生成し、 DZA変換回路 4に出力する手段で ある。 その FRビット数削減音信号 Gを、 後に音信号処理装置 1の動作とともに 図 19を用いて説明する。 また、 FLビット数削減音信号 H、 RRビット数削减 音信号 J、 および RLビッ ト数削減音信号 Mを、 その FRビット数削减音信号 G を参照して説明する。 DZA変換回路 4は、 ビット数削减回路 8から FRビット 数削減音信号 G、 FLビッ ト数削減音信号 H、 RRビット数削減音信号 J、 およ び RLビット数削減音信号 Mを入力し、 それらはディジタル音信号であるので、 それらいずれをもアナログ音信号に変換し、 FRビット数削減音信号 Gをアナ口 グ音信号に変換した FRアナログ音信号 G aを FRビット数復調回路 9 aに出力 し、 同様に、 FLビット数削減音信号 H、 RRビッ ト数削減音信号】、 および R Lビット数削減音信号 Mそれぞれをアナログ音信号に変換した、 FLアナログ音 信号 Ha、 RRアナログ音信号 J a、 または R Lアナログ音信号 M aを、 それぞ れ F Lビット数復調回路 9 b、 RRビット数復調回路 9 c、 または RLビット数 復調回路 9 dに出力する手段である。 FRビット数復調回路 9 aは、 DZA変換 回路 4が出力した FRアナログ音信号 G aを入力する手段である。 そして、 FR アナログ音信号 G aの基になった FRビット数削減音信号 Gを構成する全標本が、 8ビットのディジタル音信号であって、 その FRビット数削減音信号 Gは、 再生 音信号 Aを構成する 16ビットのディジタル音信号の対応する標本それぞれの上 位 8ビットを抽出して生成されたので、 FRビット数復調回路 9 aは、 FRアナ
差替え用紙 (規則 26)
口グ音信号 G a全体に、 一律所定の音の大きさに相当するアナログ音信号 Xを加 えて、 舞台の F Rコ一ナ一で録音された音の大きさと実質上等しくなるような音 に対応するアナ口グ音信号の F R出力音信号 G bを生成し、 それを F Rスピー力 一 5に出力する手段である。 同様に、 FLビット数復調回路 9 b、 RRビッ ト数 復調回路 9 c、 および RLビット数復調回路 9 dそれぞれは、 DZA変換回路 4 から FLアナログ音信号 Ha、 RRアナログ音信号 J a、 または RLアナログ音 信号 Maを入力し、 それらアナログ音信号全体に、 一律所定の音の大きさに相当 するアナログ音信号 Xを加えて、 舞台のコーナ一 FL、 尺または!^ で録音さ れた音の大きさと実質上等しくなるような音に対応するアナログ音信号の F L出 力音信号 Hb、 RR出力音信号 J b、 または RL出力音信号 Mbを生成し、 それ らをそれぞれ F Lスピーカー 6、 RRスピーカー 10、 または RLスピーカー 1 1に出力する手段である。 その FR出力音信号 Gbを、 後に音信号処理装置 1の 動作とともに図 20を用いて説明する。 また、 FL出力音信号 Hb、 RR出力音 信号 J b、 および RL出力音信号 Mbを、 その FR出力音信号 Gbを参照して説 明する。 FRスピーカー 5は、 FRビッ ト数復調回路 9 aから FR出力音信号 G bを入力し、 舞台のコーナ一 FRで録音された音と実質上等しい音を再生する手 段である。 同様に、 FRスピーカー 6、 RRスピーカー 10、 および RLスピ一 カー 1 1それぞれは、 FLビット数復調回路 9 b、 RRビット数復調回路 9 c、 または RLビッ 卜数復調回路 9 dそれぞれから FL出力音信号 Hb、 RR出力音 信号 J b、 または R L出力音信号 Mbを入力し、 舞台のコ一 "一 FL、 RRまた は RLで録音された音と実質上等しい音を再生する手段である。
なお、 本発明のビット数削減手段としてビット数削減回路 8、 信号変換手段と して DZA変換回路 4を用いた。
差替え用紙 (規則 26)
次に、 このような本発明の実施の形態 7の音信号処理装置 1の動作を述べる。 はじめに、 音信号発信装置 2が、 16ビットで表現された、 ディジタル音信号 の標本から構成される再生音信号 Aを発生し、 それをビッ ト数削減回路 8に出力 する。
そして、 ビット数削減回路 8が、 音信号発信装置 2から再生音信号 Aを入力し、 その再生音信号 Aを構成する標本それぞれは、 16ビッ卜のディジタル音信号で あるので、 それら各標本の上位 8ビットを抽出して、 FRビット数削減音信号 G、 FLビット数削減音信号 H、 RRビッ ト数削減音信号 J、 および RLビット数削 減音信号 Mを生成する。
ここで、 詳しく FRビット数削減音信号 Gを説明する。 図 19 (a) において、 f r 101は、 実施の形態 6で説明した、 ディジタル信号単位 FR 1の標本であ る。 ただしここでは、 その標本 f r 101は、 16ビッ卜のディジタル音信号で ある。 また、 ί r 101 Uは、 その標本 f r 101の上位 8ビットのディジタル 音信号であり、 f r 101 Dは、 同じ標本 f r 101の下位 8ビッ卜のディジタ ル音信号である。 同様に、 図 19 (b) の i r l 02U, …, f r 110Uそれ ぞれは、 ディジタル信号単位 FR 1の標本 f r 102, …, f r 1 10それぞれ から、 上位 8ビットが抽出されたディジタル音信号である。 そして、 それら ί r
101 U, f r 102U, ■■·, i r l l OUが、 f r 101 U→ f r 102 U→ ー—ί r 11 OUの順序に並べられてディジタル信号単位 FR 1 Uを生成する。 また、 実施の形態 6で説明したディジタル信号単位 FR 2, FR 3, FR4, … それぞれが有する全標本が 16ビットのディジタル音信号であるので、 ディジタ ル信号単位 FR 1Uと同様に、 図 19 (c) の FR2U, FR3U, FR4U, …それぞれは、 上述したディジタル信号単位 FR 2, FR 3, FR4, …それぞ
差替え用紙 (規則 26)
れが有する全標本の標本の上位 8ビットのディジタル音信号が抽出されて、 それ ら抽出された 8ビットのディジタル音信号の標本が、 それら抽出される前の標本 それぞれが配列されていた順序に相当するように並べられて、 かつ、 まとめられ、 さらに、 ディジタル信号単位 FR 2, FR3, FR4, …それぞれに対応するよ うに、 符号および数を付したディジタル信号単位である。 最後に、 それらデイジ タル信号単位 FR 1U, FR2U, FR 3U, …が F R 1 U→F R 2 U→F R 3 U—…の順序に並べられたディジタル音信号が、 FRビット数削減音信号 Gであ る。 つまり、 FRビット数削减音信号 Gは、 舞台のコーナ一 FRで録音された音 から、 所定の音の大きさを失った音に対応するディジタル音信号になっている。 同様にして、 FLビット数削減音信号 H、 RRビット数削減音信号 J、 および RLビッ ト数削減音信号 Mを説明する。 実施の形態 6で説明した、 ディジタル信 号単位 FL 1, F L 2, FL3, · '、 RR 1 , RR 2, RR 3, …および RL 1, RL 2, RL3, …それぞれが有する全標本が 16ビッ トのディジタル音信号で あって、 それら全標本から上位 8ビッ トを抽出して、 それら 8ビッ トのディジタ ル音信号それぞれを新しい標本とし、 それら新しい標本が、 上位 8ビットを抽出 される前の標本それぞれが配列されていた順序と同様に並べられて、 かつ、 まと められ、 F L 1 U, F L 2U, F L 3 U, --、 RR 1 U, RR2U, RR3U, …および RL1U, RL 2U, RL 3U, …それぞれが生成される。 なお、 FL 1 U, F L 2U, FL3U, - '、 RR 1U, RR2U, RR 3U, …および RL 1 U, RL 2U, RL3U, …それぞれは、 ディジタル信号単位 F L 1, FL2, F L 3, '··、 RR1, RR2, RR3, …または RL 1, RL 2, RL3, …そ れぞれに対応するように、 符号および数を付したディジタル信号単位である。 そ して、 それらディジタル信号単位 F L 1 U, FL 2U, FL3U, ·■·、 RR 1U,
差替え用紙 (規則 26)
RR 2U, RR 3U, …および RL 1U, RL2U, RL3U, …それぞれが、 F L 1 U→F L 2U—F L 3U→"'、 RR 1 U→RR 2U→RR 3 U→'"または RL 1 U→RL 2U→RL 3U→…の順序に並べられて、 FLビット数削減音信 号 H、 RRビット数削減音信号 J、 および RLビット数削減音信号 Mが生成され る。 つまり、 FLビット数削減音信号 H、 RRビット数削減音信号 J、 および R Lビット数削減音信号 Mそれぞれは、 舞台のコーナ一 FL、 RRまたは RLで録 音された音から、 所定の音の大きさを失った音に対応するディジタル音信号であ る。
その後、 ビッ ト数削減回路 8が、 FRビッ ト数削減音信号 G、 FLビッ ト数削 減音信号 H、 R Rビッ ト数削減音信号 J、 および R Lビッ ト数削減音信号 Mを、 A変換回路 4に出力する。
さらに、 DZA変換回路 4が、 ビッ ト数削減回路 8から FRビッ ト数削減音信 号 G、 F Lビッ ト数削減音信号 H、 RRビット数削減音信号 J、 および RLビッ ト数削減音信号 Mを入力し、 それらはディジタル音信号であるので、 それらをそ れぞれアナログ音信号の FRアナログ音信号 G a、 FLアナログ音信号 Ha、 R Rアナログ音信号 J a、 または RLアナログ音信号 Maに変換する。 その後、 D A変換回路 4が、 FRアナ口グ音信号 G aを FRビット数復調回路 9 aに出力 し、 同様に、 FLアナログ音信号 Ha、 RRアナログ音信号 J a、 および RLァ ナ口グ音信号 M aそれぞれを、 F Lビット数復調回路 9 b、 R Rビッ ト数復調回 路 9 c、 または RLビット数復調回路 9 dに出力する。 なお、 D/A変換回路 4 は、 再生音信号 Aを構成する標本それぞれの半数のビット数のディジタノレ音信号 をアナ口グ音信号に変換するので、 再生音信号 Aを構成する標本それぞれの全て のビット数のディジタル音信号をアナログ音信号に変換する場合に比べて、 負担
差替え用紙 (規則 26)
が半減することになる。
次に、 FRビット数復調回路 9 aが、 DZA変換回路 4が出力した FRアナ口 グ音信号 G aを入力する。 その FRアナログ音信号 G aの基になった、 FRビッ ト数削減音信号 Gを構成する全標本は、 8ビットのディジタル音信号であって、 また、 その FRビッ卜数削減音信号 Gは、 再生音信号 Aを構成する 16ビットの ディジタル音信号の対応する標本それぞれの上位 8ビットを抽出して生成された ので、 図 20に示すように、 FRビット数復調回路 9 aは、 FRアナログ音信号 Ga全体に、 一律所定の音の大きさに相当するアナログ音信号 Xを加えて、 舞台 の F Rコ一ナ一で録音された音の大きさと実質上等しくなるような音に対応する アナログ音信号の FR出力音信号 Gbを生成する。 その後、 FRビット数復調回 路 9 a力 FR出力音信号 Gbを FRスピーカ一 5に出力する。
同様に、 F Lビッ ト数復調回路 9 b、 RRビッ ト数復調回路 9 c、 および RL ビット数復調回路 9 dそれぞれは、 DZA変換回路 4から F Lアナログ音信号 H a、 RRアナログ音信号 J a、 または R Lアナログ音信号 M aを入力し、 それら アナログ音信号全体に、 一律所定の音の大きさに相当するアナログ音信^ Xを加 えて、 舞台のコーナー FL、 RRまたは R Lで録音された音の大きさと実質上等 しくなるような音に対応するアナログ音信号の F L出力音信号 Hb、 RR出力音 信号 J b、 または RL出力音信号 Mbを生成し、 それらそれぞれを F Lスピーカ 一 6、 RRスピーカー 10、 または RLスピーカー 1 1に出力する。
最後に、 FRスピーカー 5が、 FRビッ ト数復調回路 9 aから FR出力音信号 Gbを入力し、 舞台のコーナー FRで録音された音と実質上等しい音を再生する。 同様に、 FLスピーカー 6、 RRスピーカー 10、 および RLスピーカー 11そ れぞれが、 FLビット数復調回路 9 bが出力した FL出力音信号 Hb、 RRビッ
差替え用紙 (規則 26)
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35 ト数復調回路 9 cが出力した RR出力音信号 J b、 または RLビット数復調回路 9 dが出力した RL出力音信号 Mbを入力し、 舞台のコーナー FL、 RRまたは R Lで録音された音と実質上等しレ、音を再生する。
なお、 実施の形態 7では、 再生音信号 Aを構成する標本それぞれは、 16ビッ トで表現されるディジタル音信号であるとしたが、 再生音信号 Aを構成する標本 それぞれは、 何ビットで表現されるディジタル音信号であってもよい。 また、 F Rビッ ト数削減音信号 G、 FLビッ ト数削減音信号 H、 RRビッ ト数削減音信号 J、 および RLビッ ト数削減音信号 Mそれぞれを構成する標本それぞれは、 8ビ ットで表現されるディジタル音信号であるとしたが、 FRビット数削減音信号 G、 FLビッ ト数削減音信号 H、 RRビッ ト数削減音信号 J、 および RLビット数削 减音信号 Mそれぞれを構成する標本それぞれは、 再生音信号 Aを構成するそれぞ れの標本のビッ ト数より小さい数のビット数であれば、 何ビッ 卜で表現されるデ イジタル音信号であってもよい。 この場合、 FRビット数復調回路 9 a、 FLビ ット数復調回路 9 b、 RRビット数復調回路 9 c、 および R Lビッ ト数復調回路 9 dそれぞれは、 FRアナログ音信号 Ga、 FLアナログ音信号 Ha、 RRアナ ログ音信号 J a、 または RLアナログ音信号 Maそれぞれ全体に、 一律所定の音 の大きさに相当するアナログ音信号を加えて、 舞台のコーナ一 FR、 FL、 RR または R Lで録音された音の大きさと実質上等しくなるような音に対応するアナ ログ音信号の FR出力音信号 Gb、 FL出力音信号 Hb、 RR出力音信号 J b、 または R L出力音信号 M bを生成しさえすればょレ、。
また、 実施の形態 7では、 ビット数削減回路 8が、 再生音信号 Aを構成するそ れぞれの標本の上位 8ビットを抽出して、 F Rビット数削減音信号 G、 F Lビッ ト数削減音信号 H、 RRビット数削減音信号 J、 および RLビット数削減音信号
差替え用紙 (規則 26)
Mを生成するとしたが、 ビット数削減回路 8が、 ビット数削減信号を入力し、 そ のビット数削減信号に基づいて、 再生音信号 Aを構成するそれぞれの標本の上位 数ビットを抽出して、 FRビット数削減音信号 G、 FLビッ ト数削減音信号 H、 RRビット数削減音信号 J、 および RLビット数削減音信号 Mを生成するとして もよい。 この場合、 FRビット数復調回路 9 a、 FLビット数復調回路 9 b、 R Rビッ卜数復調回路 9 c、 および RLビッ ト数復調回路 9 dそれぞれも、 ビット 数削減信号を入力し、 そのビット数削減信号に基づいて、 FRアナログ音信号 G a、 FLアナログ音信号 Ha、 RRアナログ音信号 J a、 または RLアナログ音 信号 Maそれぞれ全体に、 一律所定の音の大きさに相当するアナログ音信号を加 えて、 舞台のコーナ一 FR、 FL、 RRまたは RLで録音された音の大きさと実 質上等しくなるような音に対応するアナ口グ音信号の F R出力音信号 G b、 FL 出力音信号 Hb、 RR出力音信号 J b、 または RL出力音信号 Mbを生成しさえ すればよい。
また、 実施の形態 7では、 FRビット数復調回路 9 a、 FLビット数復調回路 9 b、 R Rビット数復調回路 9 c、 および R Lビット数復調回路 9 dそれぞれは、 FRアナログ音信号 Ga、 FLアナログ音信号 Ha、 RRアナログ音信号 J a、 または R Lアナ口グ音信号 M aそれぞれ全体に、 一律所定の音の大きさに相当す るアナログ音信号を加えて、 舞台のコーナー FR、 FL、 RRまたは RLで録音 された音の大きさと実質上等しくなるような音に対応するアナ口グ音信号の F R 出力音信号 Gb、 FL出力音信号 Hb、 RR出力音信号 J b、 または RL出力音 信号 Mbを生成するとしたが、 FRビット数復調回路 9 a、 FLビッ ト数復調回 路 9 b、 RRビット数復調回路 9 c、 および RLビット数復調回路 9 dそれぞれ 力 、 FRアナログ音信号 Ga、 FLアナログ音信号 Ha、 RRアナログ音信号 J
差替え用紙 (規則 26)
a、 または RLアナログ音信号 Maそれぞれのアナログ値を 256倍して、 舞台 のコーナー FR、 FL、 : RRまたは RLで録音された音の大きさと実質上等しく なるような音に対応するアナログ音信号の FR出力音信号 G b、 F L出力音信号 Hb、 RR出力音信号 J b、 または RL出力音信号 Mbを生成してもよい。 要す るに、 FRビット数復調回路 9 a、 FLビット数復調回路 9 b、 RRビット数復 調回路 9 c、 および RLビット数復調回路 9 dそれぞれは、 舞台のコーナ一 FR、 FL、 RRまたは RLで録音された音の大きさと実質上等しくなるような音に対 応するアナログ音信号の FR出力音信号 G b、 FL出カ音信号Hb、 RR出力音 信号 J b、 または RL出力音信号 Mbを生成しさえすればよレ、。
さらに、 実施の形態 7で述べた各標本は、 線形形式のビット表示の標本であつ てもよいし、 非線形形式のビッ ト表示の標本であってもよい。
(実施の形態 8)
先ず、 本発明の実施の形態 8の音信号処理装置の構成を述べる。
図 21に、 実施の形態 8の音信号処理装置のプロック図を示す。 1は音信号処 理装置、 2は音信号発信装置、 12は標本削除回路、 4は DZ A変換回路、 13 aは FR標本復調回路、 13 bは FL標本復調回路、 13 cは RR標本復調回路、 13 dは RL標本復調回路、 5は FRスピーカー、 6は FLスピーカー、 10は RRスピーカー、 11は RLスピーカー、 Aは再生音信号、 Nは FR標本削除音 信号、 Pは FL標本削除音信号、 Qは RR標本削除音信号、 Sは RL標本削除音 信号、 N aは FRアナログ音信号、 Paは FLアナログ音信号、 <3&は1^1^ァナ ログ音信号、 S aは RLアナログ音信号、 NbはFR出カ音信号、 1)は? 出 力音信号、 Qbは RR出力音信号、 S bは RL出力音信号である。
音信号処理装置 1は、 標本削除回路 12および DZA変換回路 4から構成され
差替え用紙 (規則 26)
る。 音信号発信装置 2は、 実施の形態 6で説明したように、 ディジタル音信号の 標本から構成される再生音信号 Aを発生し、 それを標本削除回路 12に出力する 手段である。 標本削除回路 12は、 音信号発信装置 2が出力した再生音信号 Aを 入力し、 その再生音信号 Λのうち、 舞台のコーナー FR、 FL、 RRまたは RL で録音された音それぞれに対応する標本から、 偶数番目の標本を削除して、 FR 標本削除音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL 標本削除音信号 Sを生成し、 D/A変換回路 4に出力する手段である。 その FR 標本削除音信号 Nを、 後に音信号処理装置 1の動作とともに図 22を用いて説明 する。 また、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削 除音信号 Sを、 その FR標本削除音信号 Nを参照して説明する。 DZA変換回路 4は、 標本削除回路 12が出力した FR標本削除音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信号 Sを入力し、 それらはデ イジタル音信号であるので、 それらいずれをもアナログ音信号に変換し、 FR標 本削除音信号 Nをアナログ音信号に変換した FRアナログ音信号 N aを FR標本 復調回路 13 aに出力し、 同様に、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Qおよび R L標本削除音信号 Sをアナ口グ音信号に変換した F Lアナログ音信号 Pa、 RRアナログ音信号 Qa、 または R Lアナログ音信号 S aそれぞれを、 F L標本復調回路 13 b、 RR標本復調回路 13 c、 または RL標本復調回路 13 dに出力する手段である。 FR標本復調回路 13 aは、 DZA変換回路 4が出力 した FRアナログ音信号 N aを入力する手段である。 また、 その FRアナログ音 信号 N aの基になった FR標本削除音信号 Nは、 再生音信号 Aのうち、 舞台のコ ーナー F Rで録音された音に対応する標本から、 偶数番目の標本を削除して生成 されたディジタル音信号であるので、 FR標本復調回路 13 aは、 FR標本削除
差替え用紙 (規則 26)
音信号 Nを構成していた全ての隣り合った 2つの標本のディジタル値の平均値を 算出し、 その平均値を有する平均ディジタル音信号に相当するアナログ音信号そ れぞれを、 それら平均ディジタル音信号のディジタル値を算出したときに用いた、 対応する 2つの標本の間に相当する FRアナログ音信号 N aの位置に加えて、 舞 台のコーナー FRで録音された音と実質上等しくなるような音に対応するアナ口 グ音信号の F R出力音信号 N bを生成し、 F Rスピーカー 5に出力する手段であ る。 同様に、 FL標本復調回路 13 b、 RR標本復調回路 13 c、 および RL標 本復調回路 13 dそれぞれは、 DZA変換回路 4から F Lアナログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 または RLアナログ音信号 S aを入力し、 それらそれ ぞれを構成していた全ての隣り合った 2つの標本のディジタル値の平均値を算出 し、 その平均値を有する平均ディジタル音信号に相当するアナログ音信号それぞ れを、 それら平均ディジタル音信号のディジタノレ値を算出したときに用いた、 対 応する 2つの標本の間に相当する F Lアナログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 または R Lアナログ音信号 S aの位置に加えて、 舞台のコーナー FR、 F Lまたは R Rで録音された音と実質上等しくなるような音に対応するアナ口グ音 信号の FL出力音信号 Pb、 RR出力音信号 Qb、 または RL出力音信号 S bを 生成し、 それらそれぞれを F Lスピーカー 6、 RRスピーカ一 10、 または RL スピーカー 1 1に出力する手段である。 FRスピーカー 5は、 FR標本復調回路 1 3 aから FR出力音信号 Nbを入力し、 舞台のコ一ナ一 F Rで録音された音と 実質上等しい音を再生する手段である。 同様に、 FLスピーカ一 6、 RRスピー カー 10、 および RLスピーカー 1 1それぞれは、 FL標本復調回路 13 bが出 力した FL出力音信号 Pb、 RR標本復調回路 13 cが出力した RR出力音信号 Qb、 または RL標本復調回路 13 dが出力した RL出力音信号 S bを入力し、
差替え用紙 (規則 26)
舞台のコーナー F L、 RRまたは RLで録音された音と実質上等しい音を再生す る手段である。
なお、 本発明の標本削除手段として標本削除回路 12、 信号変換手段として D / A変換回路 4を用いた。
次に、 このような本発明の実施の形態 8の音信号処理装置 1の動作を述べる。 はじめに、 音信号発信装置 2が、 ディジタル音信号の標本から構成される再生 音信号 Aを発生し、 それを標本削除回路 12に出力する。
そして、 標本削除回路 12が、 音信号発信装置 2から再生音信号 Aを入力し、 その再生音信号 Aのうち、 舞台のコーナー FR、 FL、 1 11または1 1^で録音さ れた音それぞれに対応する標本から、 偶数番目の標本を削除して、 FR標本削除 音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除 音信号 Sを生成する。
ここで、 詳しく FR標本削除音信号 Nを説明する。 先ず、 図 22 (a) に、 再 生音信号 Aの構成図を示す。 FR 1, FL 1, RR 1, R L 1, FR 2, F L 2, RR 2, RL 2, FR 3, …それぞれは、 実施の形態 5で説明した再生音信号 A を構成するディジタル信号単位である。 また、 f r l O l, f r 102, ί r 1 03, ··', f r 108, f r 109, f r 1 10それぞれは、 実施の形態 6で説 明したディジタル信号単位 FR 1の標本である。 また同様に、 実施の形態 6で説 明したとおり、 再生音信号 Aを構成する全てのディジタル信号単位は、 1 0標本 を有している。 次に、 図 22 (b) に、 FR標本削除音信号 Nの構成図を示す。 先ず、 上述したディジタル信号単位 FR 1が有する 10標本から、 偶数番目の標 本、 すなわち、 f r l 02, f r 104, f r 106, f r 108, f r 110 の 5標本が削除されて、 残された奇数番目の標本、 すなわち、 f r 101, f r
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4】
103, f r 105 , f r 107, i r 109の 5標本が、 f r l 01→f r l 03→ f r 105→ f r 107-→ f r 109の順序に並べられて、 ディジタル信 号単位 FR 1 ' を生成する。 同様に、 再生音信号 Aのうち、 舞台のコーナ一 FR で録音された音に対応する、 ディジタル信号単位 FR 2, FR 3, FR4, …そ れぞれが有する 10標本から、 偶数番目の標本が削除されて、 残された奇数番目 の標本それぞれが、 それら残された標本が付している数の小さいものから大きい ものの順序に並べられて、 ディジタル信号単位 FR 2, , FR 3 ' , FR4, , …それぞれを生成する。 なお、 それらディジタノレ信号単位 FR 2 ' , FR3' , FR4' , …それぞれは、 5標本から構成され、 また、 ディジタル信号単位 FR 2, FR 3, FR4, …それぞれに対応するように、 符号および数を付している。 そして、 それらディジタル信号単位 FR 1 ' , FR2, , FR3' , …が、 FR 1 ' →FR2, →FR 3 ' —…の順序に並べられて、 ディジタル音信号の FR標 本削除音信号 Nを生成する。 つまり、 FR標本削除音信号 Nは、 舞台のコーナー FRで録音された音に対応するディジタル音信号の全標本から、 偶数番目の標本 が削除されて、 残された奇数番目の標本が、 その残された標本の順序に並べられ たディジタル音信号である。
同様にして、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本 削除音信号 Sを説明する。 実施の形態 6で説明した、 再生音信号 Aを構成するデ イジタノレ信号単位 F L 1, FL 2, FL3, - -、 RR 1, RR2, RR3, …お よび RL 1, RL2, RL 3, …それぞれが有している 10標本から、 偶数番目 の標本が削除されて、 残された奇数番目の標本それぞれが、 その残された標本の 順序に並べられて、 ディジタル信号単位 FL 1' , FL2, , FL3' , ··.、 R R 1 ' , RR2' , R 3' , …および RL 1' , RL2' , RL 3 ' , …それ
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ぞれを生成する。 なお、 それら全てのディジタル信号単位それぞれは、 標本が削 除される前のディジタル信号単位それぞれに対応するように、 符号および数を付 している。 そして、 それらディジタル信号単位 F L 1 ' , F L 2 ' , F L 3 ' , …が、 FL 1 ' →FL 2' →FL3, —…の順序に並べられて F L標本削除音信 号 Pを生成し、 また、 RR ] ' , RR2' , RR3 ' , …が、 RR 1 ' →RR 2 ' →RR 3' —…の順序に並べられて RR標本削除音信号 Qを生成し、 さらに、 RL 1 ' , RL 2 ' , RL3' , …が、 R L 1 ' →R L 2 ' →RL 3 ' —…の順 序に並べられて RL標本削除音信号 Sを生成する。 つまり、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信号 Sそれぞれは、 舞台のコ —ナー F L、 RRまたは R Lで録音された音に対応するディジタル音信号の全標 本から、 偶数番目の標本が削除されて、 残された奇数番目の標本が、 その残され た標本の順序に並べられたディジタル音信号である。
その後、 標本削除回路 12が、 FR標本削除音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信号 Sを DZ A変換回路 4に出力 する。
さらに、 D/Λ変換回路 4が、 標本削除回路] 2から FR標本削除音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信号 Sを 入力し、 それらはディジタル音信号であるので、 それらをそれぞれアナログ音信 号の FRアナログ音信号 N a、 FLアナログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Q a、 または RLアナログ音信号 S aに変換する。 その後、 D/A変換回路 4が、 FRアナログ音信号 Naを FR標本復調回路 13 aに出力し、 同様に、 FLアナ ログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 および R Lアナログ音信号 S aそれ ぞれを、 FL標本復調回路 13 b、 RR標本復調回路 13 c、 または RL標本復
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調回路 13 dに出力する。 なお、 D/A変換回路 4は、 再生音信号 Aを構成する 半数の標本をアナログ音信号に変換するので、 再生音信号 Aを構成する全ての標 本をアナログ音信号に変換する場合に比べて、 負担が半減することになる。
次に、 FR標本復調回路 13 aが、 DZA変換回路 4が出力した FRアナログ 音信号 N aを入力する。 その F Rアナ口グ音信号 N aの基になった FR標本削除 音信号 Nは、 舞台のコーナ一 FRで録音された音に対応するディジタル音信号の 全標本のうち、 奇数番目の標本それぞれが、 標本自身が付している数の小さいも のから大きいものの順序に並べられた音信号であるので、 FR標本復調回路 13 aは、 それら全ての隣り合った 2つの標本のディジタル値の平均値を算出し、 そ れら算出された平均値を有する平均デイジタル音信号に相当するアナ口グ音信号 それぞれを、 それら平均ディジタル音信号のディジタル値を算出したときに用い た、 対応する 2つの標本の間に相当する F Rアナ口グ音信号 N aの位置に加えて、 舞台のコ一ナー F Rで録音された音と実質上等しくなるような音に対応するアナ ログ音信号の FR出力音信号 Nbを生成し、 FRスピーカ一 5に出力する。 例え ば、 F R標本削除音信号 Nの標本 ί r 101および f r 103のディジタル値そ れぞれが 771、 357であれば、 F R標本復調回路 13 aは、 ディジタル値 5 64を有する平均ディジタル音信号に相当するアナログ音信号を、 ディジタル音 信号の標本 f r 101および f r 103がアナログ音信号に変換された問の位置 に力 Uえる。
同様に、 FL標本復調回路 13 b、 RR標本復調回路 13 c、 および RL標本 復調回路 13 dそれぞれは、 DZA変換回路 4から FLアナログ音信号 P a、 R Rアナログ音信号 Qa、 または RLアナログ音信号 S aを入力し、 それらの基に なった FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信
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号 Sの全ての隣り合った 2つの標本のディジタル値の平均値を算出し、 それら算 出された平均値を有する平均ディジタル音信号に相当するアナ口グ音信号それぞ れを、 それら平均ディジタル音信号のディジタル値を算出したときに用いた、 対 応する 2つの標本の間に相当する F Lアナログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 または R Lアナログ音信号 S aの位置に加えて、 舞台のコーナ一 FL、 R Rまたは R Lで録音された音と実質上等しくなるような音に対応するアナ口グ音 信号の F L出力音信号 P b、 1 1 出カ音信号(31^ または RL出力音信号 S bを 生成する。 その後、 FL標本復調回路 13 b、 RR標本復調回路 13 c、 および RL標本復調回路 13 dそれぞれは、 FL出力音信号 P b、 RR出力音信号 Qb、 または RL出力音信号 S bそれぞれを、 FLスピーカー 6、 RRスピーカ一 10、 または RLスピーカ一 1 1に出力する。
最後に、 FRスピーカー 5が、 FR標本復調回路 13 aが出力した FR出力音 信号 Nbを入力し、 舞台の FRコーナーで録音された音と実質上等しくなるよう な音を再生する。 同様に、 FLスピーカー 6、 RRスピーカー 10および R Lス ピーカー 11それぞれが、 FL標本復調回路 13 bが出力した F L出力音信号 P b、 RR標本復調回路 13 cが出力した R R出力音信号 Q bまたは R L標本復調 回路 13 dが出力した RL出力音信号 S bを入力し、 舞台のコーナ一 FL、 RR または R Lで録音された音と実質上等しい音を再生する。
なお、 実施の形態 8では、 標本削除回路 12が、 再生音信号 Aのうち、 舞台の コーナー FR、 FL、 RRまたは RLで録音された音それぞれに対応する標本か ら、 偶数番目の標本を削除して、 FR標本削除音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信号 Sを生成するとしたが、 標本 削除回路 12が、 再生音信号 Aから削除する標本は、 偶数番目の標本でなくても
差替え用紙 (規則 26)
よい。 要するに、 標本削除回路 12が、 再生音信号 Aから所定の周期で標本を削 除しさえすればよい。 この場合、 FR標本復調回路 13 a、 FL標本復調回路 1 3 b、 RR標本復調回路 13 c、 および RL標本復調回路 13 dそれぞれは、 F Rアナログ音信号 Na、 FLアナログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 ま たは RLアナログ音信号 S aそれぞれの基になった FR標本削除音信号 N、 FL 標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 または RL標本削除音信号 Sの、 標 本が削除された位置を挟む 2つの標本のディジタル値の平均値を算出して、 それ ら算出された平均値を有する平均ディジタル音信号を生成し、 それら生成された 平均ディジタル音信号に対応するアナ口グ音信号それぞれを、 それら平均ディジ タル音信号のディジタル値を算出したときに用いた、 全ての 2つの標本の間に相 当する FRアナログ音信号 N a、 FLアナログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 または R Lアナログ音信号 S aの位置に加えて、 舞台のコーナー FR、 F L、 RRまたは RLコーナーで録音されたの音と実質上等しくなるような音に対 応するアナログ音信号の FR出力音信号 Nb、 ?し出カ音信号卩 、 RR出力音 信号 Qb、 または RL出力音信号 S bを生成しさえすればよい。
また、 実施の形態 8では、 標本削除回路 12が、 再生音信号 Aのうち、 舞台の コーナー FR、 FL、 RRまたは RLで録音された音それぞれに対応する標本か ら、 偶数番目の標本を削除して、 FR標本削除音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信号 Sを生成するとしたが、 標本 削除回路 12が、 標本削除信号を入力し、 その標本削除信号に基づいて、 再生音 信号 Aを構成する標本から所定の標本を削除して、 FR標本削除音信号 N、 FL 標本削除音信号 P、 RR標本削除音信号 Q、 および RL標本削除音信号 Sを生成 するとしてもよい。 この場合、 FR標本復調回路 13 a、 FL標本復調回路 13
差替え用紙 (規則 26)
b、 RR標本復調回路 13 c、 および RL標本復調回路 13 dそれぞれも、 標本 削除信号を人力し、 その標本削除信号に基づいて、 FRアナログ音信号 Na、 F Lアナログ音信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 または R Lアナログ音信号 S aの基になった FR標本削除音信号 N、 FL標本削除音信号 P、 RR標本削除音 信号 Q、 または RL標本削除音信号 Sの所定の隣り合った 2つの標本のディジタ ル値の平均値を算出して、 それら算出された平均値を有する平均ディジタル音信 号を生成し、 それら生成された平均ディジタル音信号に対応するアナログ音信号 それぞれを、 それら平均ディジタル音信号のディジタル値を算出したときに用い た、 全ての 2つの標本の間に相当する FRアナログ音信号 N a、 FLアナログ音 信号 P a、 RRアナログ音信号 Qa、 または R Lアナログ音信号 S aの位置に加 えて、 舞台のコーナー FR、 FL、 RRまたは RLコーナーで録音された音と実 質上等しくなるような音に対応するアナ口グ音信号の F R出力音信号 N b、 F L 出力音信号 Pb、 尺尺出カ音信号01)、 または RL出力音信号 S bを生成しさえ すればよい。
なお、 実施の形態 6、 7および 8では、 再生音信号 Aを構成するディジタル信 号単位 F R 1, FL 1, R 1 , R L 1 , FR2, FL 2, RR 2, R L 2, F R 3, …それぞれは、 10標本を有しているとしたが、 それらディジタル信号単 位それぞれが有する標本の数は、 10に限定されることはない。 要するに、 それ らディジタル信号単位それぞれが、 演奏された音楽の対応する標本化タイミング の標本を同数有してさえおればよい。
また、 実施の形態 5、 6、 7および 8では、 再生音信号 Aは、 舞台の 4ケ所の コーナー FR、 FL、 RRおよび RLで録音された、 4チャンネルの音に対応す るディジタル音信号から構成されるディジタル音信号であるとしたが、 再生音信
差替え用紙 (規則 26)
号 Aは、 録音された音に対応するディジタル音信号から構成されるディジタル音 信号でなくてもよく、 また、 チャンネル数は、 4に限ることはない。 要するに、 実施の形態 5および 6では、 再生音信号 Aは、 互いに関連のある複数の音がディ ジタル化された音信号でありさえすればよく、 また、 実施の形態 7および 8では、 再生音信号 Aは、 音がディジタル化された音信号でありさえすればよい。
また、 実施の形態 5、 6、 7および/または 8の音信号処理装置 1の機能を、 パーソナルコンピュータのハ一ドウエアが備えてもよいし、 パーソナルコンビュ —タのソフトウエアが備えてもよレ、。
また、 各本発明が有する各手段の各機能を実現するためのプログラムを格納し た媒体も可能である。
以上説明したところから明らかなように、 本発明は、 多量な情報のディジタル 音信号を速くアナ口グ音信号に変換する音信号処理装置を提供することができる。 産業上の利用可能性
以上説明したように、 本発明は、 入力信号のうち符号化映像信号に対してはフ レーム問引きを行うため、 出力される映像信号は時間軸方向の解像度が劣化した ものとなるが、 符号化音声信号は全て復号化処理を施すため、 本来の音声信号を 出力することができる。
また本発明によれば、 符号化音声信号の各フレームの代表情報のみを抽出した ものを全てのフレームについて復号化処理するため、 音質は劣化するものの連続 し、 かつ聞き取ることのできる音声を出力することができる。
また本発明は、 多量な情報のディジタル音信号を速くアナログ音信号に変換す る音信号処理装置を実現できる。
差替え用紙 (規貝 IJ26)