WO1996035345A1 - Procede de fabrication de fermeture eclair - Google Patents

Description

明細書 スライドファスナーの製造方法 技術分野

本発明は、 多様な長尺のファスナーチェーンから所望の種類のスライドファス ナーを所要の数だけ効率的に生産する方法に関する。 背景技術

連続的に供給される長尺の連続ファスナーチェーンからスライ ドファスナーの 製品長さ毎に所定の寸法のスペース部を順次形成し、次いで上止、 スライダー、 下止などのファスナー構成部品を取付けたのち、 同ファスナーチェーンをスライ ドファスナー毎に切断して、 個々のスライドファスナーを連続的に製造する方法 が、 例えば特開平 3— 9 9 6 0 2号公報、特開平 4一 4 0 9 0 2号公報に開示さ れている。

ところで、 顧客が要望するスライドファスナーの色調、 製品長さ、 形態は多品 種少量化の傾向にあり、 長尺のファスナーチヱ一ンから個々のスライドファスナ —を連続的に生産する^ ¾ラインにおいては、 その^ 量を顧客の注文に応じて 効率的に且つ高信頼性の下で管理する必要がある。

こうした要求に対応するため、 上述の特開平 3— 9 9 6 0 2号公報ゃ特開平 4 - 4 0 9 0 2号公報に開示されたスライドファスナーの製造方法によれば、 個々 のスライドファスナーを定められた本数だけ生産するために必要な長尺ファスナ —チヱ一ンの全長を予め測長して供給部に貯留し、 その長さ分だけ生産ラインに 供給して、 所要の数のスライドファスナーを生産している。

しかし、 顧客からの注文はファスナーチヱーンの全長の長さではなく、 あくま でも製品となったスライドファスナーの本数をもってなされるものであり、 スラ イドファスナ一の本数により管理がなされることが必要である。

上述の従来の製造方法においては、 先ず生産に必要なファスナーチェーンの全 長を測長した後に、 同ファスナーチェーンから生産されるスライドファスナーの 製品長さ毎に、 一連の嚙合するファスナーエレメントの一部を所定の寸法をもつ て除去して順次スペース部を形成するが、次回のスペース部を形成するためスぺ -ス部の形成工程に送り込まれるファスナーチェーンは、 同工程で改めてスラィ ドファスナーの製品長さが測長される。

一方、上述のごときスライドファスナーの連続的な製造方法によれば、 多工程 を通過するファスナーチヱ一ンにはテンション等の測長条件が変化しゃすく、 フ ァスナ一チェーンの全長の測長と、 スライドファスナーの製品長さ毎の測長との 間にズレが生じる。 この場合、 隣合う 2本のスライドファスナー間におけるズレ は極めて僅かなものであっても、 この僅かなズレが連続生産されるスライドファ スナ一の全長にわたる場合には、極めて大きなズレとなつて即座に生産本数に影 響を与えることになる。

即ち、 ファスナーチヱ一ンの予め'必要とする長さを測長して、 その長さだけを 生産ラインに供給する場合には、 生産予定のスライドファスナーの本数に対応す るファスナーチヱ一ンの全長が足りなくなることがあり、 これに対処するには不 足量を見込んでファスナーチヱ一ンの全長を予め多めに設定しておく必要があつ た。 こうしてファスナーチェーンの全長を多く設定すると、 スライドファスナー の生産本数に対してファスナーチヱ一ンが余ることがあり、 この余剰のファスナ 一チェーンは廃棄されることになる。 そのため、 生産性の低下につながるばかり でなく、 余剰量も常に一定でないことから、生産管理力非常に煩雑になる。

本発明は、 上述の課題を解決すべく開発されたものであり、 その具体的な目的 はスライドファスナーに対する多様な要求に効率的に対応でき、 しかも同一品種 のスライドファスナーに要するファスナーチェーンの余剰分を極力排除すると共 に、生産管理を容易にするスライドファスナーの製造方法を提供することにある。 発明の開示

前記の目的を達成するため、 本発明はファスナーチヱ一ンの供給部から順次供 給される連続ファスナーチェーンのスライドファスナーの製口長さ毎にスペース 部を形成した後、 スライドファスナー構成部品を順次取付け、 スライドファスナ 一製品毎に切断して個々のスライドファスナーを連続的に製造する方法において、 順次供給される連続ファスナーチェーンを前記スぺース部の形成工程に設置され る測長手段により予め設定されたスライドファスナーの製品長さ毎に測長を繰り 返して、 同製品長さに相当する長さのファスナーチェーンを順次スペース部形成 工程に供給すること、前記スペース部形成工程にて所定のスライドファスナーの 本数に相当するスペース部を順次形成した後に、 制御部の指令に基づき前記ファ スナ一チヱ一ンを切断すること、 同切断終了後に、 前記制御部のチヱ一ン切 t¾ 令に基づ L、て次回の連続ファスナ一チヱ一ンの供給に自動的に切り替えることと を含んでなることを特徴とするスライ ドファスナ一の製造方法を主要な構成とし ている。

また、 本発明は次回に製造される異なる種類の他の連続ファスナーチヱ一ンの 供給に自動的に切り換えたのち、 同連続ファスナーチ ーンの供給端部と前回の 連続フマスナ一チヱ一ンの切断端部とを自動的に連結することを含み、 更には前 記制御部の指令に基づくファスナーチヱ一ンの切断を、 前記ファスナーチヱ一ン 供給部とスぺース形成部との距離が製造されるスライ ドファスナーの製品長さに 比して長 、とき、 最終回のスペース部形成の一体手前のスペース形成終了時に切 断し、 前記ファスナーチヱ一ン供給部とスペース形成部との距離力《製造されるス ライドファスナーの製品長さに比して短いときは、 最終回のスペース部形成終了 時に切断することをも含ませることができる。

即ち、 本発明にあってはスライドファスナーの製造本数とは無関係に長尺な複 数種類の連続ファスナ一チェ一ンを備えたファスナ一チェ一ン供給部から、 製造 が予定されている連続ファスナーチヱ一ンをスペース形成工程に供給すると共に、 同スペース形成工程においてスライドファスナーの製品長さを測長してスペース 部を形成し、 スライドファスナーの本数分に相当するスペース部を形成した後に、 前記供給部において他の種類のファスナーチヱ一ンに自動的に切替え、 多種類の スライドファスナ一をそれぞれ所望の本数だけ逐次連続的に製造する。

そのため、従来のごとく予め製造予定のスライドファスナーの本数分に相当す るファスナーチヱ一ンの全長を測長して同ファスナ一チヱ一ンを供給部に貯留さ せ、 同ファスナ一チェーンの供給時にスペース形成工程にて改めて個々にスライ ドファスナーの長さを測長しながらスペース部を形成する場合に較べると、 必要 最小限のファスナーチェーンを使用して所定の本数のスライドファスナーを製造 することができるようになり、 しかもファスナーチェーン供給部において次回に 製造されるファスナーチェーンに自動的に交換されるため、 多品種少量化の要望 に即座に対応し得るようになり、 生産性を著しく向上させる。

更に、 前記制御部の指令に基づくファスナーチヱ一ンの切断を、 前記ファスナ —チェーン供給部とスペース形成部との距離が製造されるスライ ドファスナーの 製品長さに比して長 、とき、 最終回のスぺース部形成の一体手前のスペース形成 終了時に切断し、 前記ファスナ一チェ一ン供給部とスぺ一ス形成部との距離が製 造されるスライドファスナーの製品長さに比して短いときは、 最終回のスペース 部形成終了時に切断するようにすると、 廃棄されるファスナ一チヱ一ンを最小限 に止められる。 図面の簡単な説明

図 1は本発明に係るスライドファスナーの製 i 程例の概要をを示す全体斜視 図であり、 図 2は同製造工程の制御ブロック図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の代表的な実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。 図 1は 本発明のスライドファスナーの製 it 程の一例を示す全体概略図である。

本実施例によれば、 ファスナーチヱ一ン供給装置 1 0はュニット化され、本発 明のチェーン交換ュニットを構成する。 そして、 本実施例においてファスナーチ ヱ一ン供給装置 1 0は、 特開平 4一 1 4 4 6 8 9号公報に開示されたテープ供給 装置と実質的に同一の構造を備えている。 従って、 本実施例におけるファスナー チェーン供給装置 1 0の構造に関する詳しい説明は省略し、 その作動手順を中心 に説明する。

本実施例におけるファスナーチェーン供給装置 1 0も、 テーブル 1 1にチェ一 ンカセット 1 2として複数のリール上に巻き上げられた色調の異なる連続ファス ナ一チェーン C a〜C nをテーブル 1 1上に起立する支持ブラケッ卜 1 3に並列 して複数取り付けられている。 また、 前記テーブル 1 1上には各チェーンカセッ ト 1 2 a〜 1 2 nにより供給される連続ファスナーチェーン C a〜C nをチェ一 ン導出路 1 4へと導びくガイドロール 1 3 aが設けられている。 更に、 前記テ一 ブル 1 1のチェーン導出路 1 4の各前方には、 各ファスナーチェーン C a〜C n の上 T®を挟持しながら案内する上下一対の板状導出部材 1 5がチヱーン導出路 1 4に沿って水平に延設されている。

前記テーブル 1 1はスライドテ一ブル 1 1 a上に交換可能に設置されており、 スライドテ一ブル 1 1 aは前記チェーンカセット 1 2 a〜l 2 nの並列方向に延 びる一対のガイドレール 1 6に跨架され、 同ガイドレール 1 6に沿って摺動可能 とされている。 前記スライドテ一ブル 1 1 aは、 図 2に示すごとく制御装置 C P からの指令に基づいて、 例えばサ一ボモータ一等の制御駆動装置を介して制御回 転するボールネジ 1 7の回転に従つて前記ガイドレール 1 6に沿つて往復動する。 前記制御装置 C Pは、 前記テーブル 1 1上に配列された複数のチヱーンカセッ ト 1 2 a〜 1 2 nのうちから所望のチヱ一ンカセット 1 2 hを選び出し、 前記ス ライドテーブル 1 1 aをガイドレール 1 6に沿って移動させ、 所望のチェーン力 セット 1 2 hのファスナーチェーン C hを案内する前記板状導出部材 1 5をチェ -ン加工路 C Lに対峙させる。

前記上下一対の板状導出部材 1 5の先端部には、 先端を残して左右両側部にフ ァスナ一チェーン Cのファスナーテープ面が露呈する凹部 1 5 aが形成され、 上 下の板状導出部材 1 5は同一形状をなしている。 前記凹部 1 5 aに対向する上下 には圧接フィードロール 1 7が配設されており、 同圧接フィードロール 1 7は上 記制御装置 C Pからの指令に基づいて図示せぬシリンダ一等の作動装置及びサー ボモ―夕等の正逆点可能な回転駆動装置により上下に制御動作及び制御回転が可 能とされ、 その周面中央には円周方向に連続する溝部 1 7 3カ<形成されている。 前記制御装置 C Pからチヱーンカセット 1 2 a〜 1 2 nの切替指令を受けて上 述のごとく所望のチェーンカセット 1 2 hに切り替えられると、 上下の圧接フィ —ドロール 1 7は接近方向に移動し、 凹部より露呈するファスナーテ一 を上 下より圧接し、 ファスナーチェーン C hを上下から挟持する。 このとき、圧接フ イードロール 1 7に形成された溝部 1 7 a内に板状導出部材 1 5の左右凹部 1 5 a間の連結部 1 5 bが収容される。 ここで、 圧接フィードロール 1 7は所定の回 転数を回転して、前記ファスナーチヱ一ン C hの所望の長さを に送り出す。 本発明において、予定数量のスライドファスナーを製造するには、例えば赤色 の前記連続ファスナーチヱ一ン C hを順次移送しながら、 スペース形成装置 3 0 にて同一品種のスライドファスナー S Fの製造予定本数に相当するスペース部 S Pを形成する。

所定数のスペース部 S Pが形成されると、 制御部 C Pからチヱ一ン交換ュニッ ト 1 0へ指令が発せられ、 今まで供給されていた赤色のファスナーチェーン C h が切断される。 切断後、 チヱ一ン交換ュニット 1 0へ再び制御部 C Pから指令が 発せられ、切断された赤色の連続ファスナ一チヱーン C hを再びチヱ一ンカセッ ト 1 2 hに巻き取り、 スライドテ一ブル 1 1 aが移動し、 他の色調、 例えば青色 の連続ファスナーチェーン C nを装着するチェーンカセッ ト 1 2 nがファスナー チェーン走行路前に位置し、 青色の連続ファスナーチヱ一ン C nを供給し、 切断 がなされた前回の赤色連続ファスナ一チェーン C hの切断端と連結し、 スペース 形成装置 3 0へと送り込む。

このとき所定数のスペース部 S Pを成形した赤色の連続ファスナーチェーン C hはスペース形成装置 3 0からチヱ一ン交換ュニット 1 0までの間の長さが無駄 となり、後に破棄されることとなる力 製造される個々のスライドファスナーの 長さを Lとし、 破棄される長さを L 'としたとき、 スライドファスナーの長さ L がスペース形成装置 3 0からチェーン交換ュニッ卜 1 0までの間の距離 L 'より 短い場合、 即ち Lく L 'であれば、 スペース部 S Pの形成数を生産予定数の 1つ 手前で制御部 C Pからチヱーン交換ュニット 1 0に指令を発するようにして、 同 ファスナーチェーン C hを切断し、 他の青色連続ファスナーチェーン C nと連結 後に、 生産予定数の最後のスペース形成を行う。 こうしたプログラムを組み込む ことは、 破棄されるファスナーチェーンの長さ力く少なくでき、 有効なものである。 また、 スライ ドファスナーの長さ Lがスペース形成装置 3 0からチェーン交換 ュニット 1 0までの間の距離 L 'より長いとき、 すなわち L > L 'であるときは 生産予定数のスペース形成が終了した後に、 直ちにチヱ一ン交換ュニット 1 0に 指令を発して長さ L 'の余剰の赤色ファスナーチヱ一ン C hを廃棄する。

以上の制御は、 スペース形成装置 3 0からチヱ一ン交換ュニット 1 0までの間 の距離 L 'は常時一定であるため、 製造が予定される異種のスライドファスナー の長さ Lを予め制御装置 C Pへ入力しておき、 前記距離 Lと長さ L ' とを比較し、 スペース形成装置 3 0の作動設定を変更するようにする。

本実施例にあっては、 上記連続ファスナーチヱ一ン C hが切断されると、 制御 装置 C Pからは圧接フィードロール 1 7の図示せぬ回転駆動装置に信号が送られ、 前記圧接フィードロール 1 7が所定の回転数逆転し、 同ロール間で挟持するファ スナ一チェーン C hを送出し方向とは逆方向に戻し、 同ファスナーチェーン C h の切断端を上下の板状導出部材 1 5の先端まで後退させる。 この後退の完了後に、 上下の圧接フィードロール 1 7は離反方向へ移動し、 ファスナーテープの圧接を 解除する。

次いで、 上述のごとくスライドテ一ブル 1 1 aを移動させて、 次回に製造され るスライドファスナーに対応するチヱ一ンカセッ ト 1 2 hに巻かれた例えば青色 の連続ファスナ一チェーン C nを案内する板状導出部材 1 5をチヱ一ン加工路 C Lに対峙させる。 ここで再び上下の圧接フィードロール 1 7が接近方向に移動し、 板状導出部材 1 5の凹部 1 5 aより露出するファスナーテープ面を上下から圧接 し、 同ファスナーチェーン C nを挟持する。 次いで、 上側の圧接フィードロール 1 7力順方向に回転し、 板状導出部材 1 5の先端から後述する次工程のファスナ —チェーン自動継ぎ装置 2 0に同ファスナーチヱ一ン C nを送り出す。 かかるフ ァスナ一チヱ一ン C nのチェ一ン加工路 C Lを進退する移動量は予め設定されて いるものであり、 圧接フィードロールの回転数により連続ファスナーチェーン C nの移動量を決定している。

所定の送り出しが終了後、 制御装置 C Pからの指令に基づき上下の圧接フィ一 ドロール 1 7を離反方向に移動させ、 ファスナーテープ面の圧接を解除する。 送 り出された連続ファスナーチェーン C nはチェーン自動継ぎ装置 2 0の第 1チェ —ングリッパ一 2 1へと送られ、 同ファスナーチェーン C nの端部が把持固定さ れる。 本実施例における前記チヱ一ン自動継ぎ装置 2 0は、 チヱーン加工路 C L に沿つてチヱ一ン走行面の一表面を支持案内すると共に所定の距離を往復動する 可動の第 1チェ一ングリッパ一 2 1と、 チェーン走行路の所定の位置に固設され た第 2チェ一ングリッパ一 2 2とからなる。 前記第 1及び第 2チェーングリッパー 2 1 , 2 2の構成は、 一方がチェーン加 ェ路 C Lに沿つて可動であるのに対して、 他方が固定されている点で相違する以 外は、基本的に同一の構成を有している。 即ち、 前記第 1チヱ一ングリッパー 2 1はチェーン Cの走行路に沿つて第 2チヱ一ングリッパー 2 2に向けて制御装置 C Pからの指令に基づき接離動作を繰り返す。 この接離動作は、 例えば図示せぬ シリンダ一の p¾によりなされる。

第 1チェーングリッパー 2 1は可動把持部材 2 l aと固定把持部材 2 1 bとか らなり、 可動把持部材 2 1 aは固定把持部材 2 1 bに向けてチェーン加工路 C L に直交する方向に図示せぬシリンダ一等の駆動装置により進退可能とされている。 また、 前記可動把持部材 2 1 aと固定把持部材 2 1 bの上面には対向して段部が 形成されており、 可動把持部材 2 1 aが前進して固定把持部材 2 2と当接した際、 各段部間にて、 第 1チヱ一ングリッパー上面に位置するファスナーチェーン Cの 嚙合エレメント列を両側面から挟持する。

また、 前記第 1チヱーングリッパー 2 1は制御装置 C Pからの指令に基づき図 示せぬシリンダ一等の駆動装置によりチヱ一ン走行路に沿つて往復動可能とされ、 前述のごとく嚙合エレメント列を把持した状態で、新たなファスナーチヱーン C nを、 チヱーン送り方向の下流側に所定の間隔をおいて固設される第 2チヱーン グリッパー 2 2に向けて移動させる。 第 2チェーングリッパー 2 2は、 前記第 1 チェーングリッパー 2 1と同様に可動把持部材 2 2 aと固定把持部材 2 2 bとか らなり、 第 2チェーングリッパー 2 2の可動把持部材 2 2 aが固定把持部材 2 2 bに向けて前進し、 前回供給されていたファスナーチェーン C hの切断端部の嚙 合エレメント列を左右から把持固定する。

本実施例によれば、 上述のごとく交換されて第 1チェ一ングリツパー 2 1に把 持された新たなファスナーチヱーン C nの先端は第 1切断刃 2 6 aにより切断さ れ、 その切断端が第 1チヱーングリッパー 2 1の端面に合致される。 また、 先に 切断された前回のファスナーチヱーン C hの切断端は後述する搬送ロールによつ てファスナーチェーンの送り方向へ第 2チェーングリッパー 2 2の端面と整合す るまで移送されてから、 その嚙合エレメント列を前述のごとくに第 2チヱーング リツバ一 2 2により側面から把持固定する。 こうして第 1チェーングリッパ一 2 1及び第 2チヱ一ングリツバ一 2 2に把持 固定された各ファスナーチヱーン C h， C nの端部同士は、上述のごとく第 1チ エーングリツバ一 2 1を第 2チェ一ングリッパー 2 2に向けて移動させることに より、 第 1、 第 2チェ一ングリツバ一 2 1 , 2 2が当接した際に、 ファスナーチ ヱーン C h, C nの端部同士が突き合わされる。

次いで、 突き合わされたファスナーチヱーン C h , C nの端部同士を連結する ためのチェーン端連結装置 2 0 aが作動する。 このチェーン端連結装置 2 0 aは 前記ファスナーチェーン C h， C nの端部同士が当接したときに第 1チェーング リッパー 2 1が停止する位置の上方に設けられている。 本実施例におけるチェ一 ン端連結装置 2 0 aは、 図 1に示すごとく金属表面を有するテープ状の接着フィ ルム 2 3の貼着部材 2 とフィルムカッター 2 5とを備えている。 前記接着フィ ルム貼着部材 2 4は図示せぬシリンダーにより昇降し、 接着フィルムロール 2 4 aとフィルム貼着ロール 2 4 bとからなり、 同フィルム貼着ロール 2 4 bの前方 には前記フィルムカツ夕一 2 5が配設されており、 制御装置 C Pからの指令によ り図示せぬ移動手段が作動されて接着フィルム貼着部材 2 4及びフィルムカツ夕 一 2 5をチヱーン加工路 C Lに沿って所定のストローク往復動させる。 前記フィ ルムカッター 2 5の刃端は前記貼着ロール 2 bの下端より僅かに上方の位置に あ 。

前記テープ状の接着フィルム 2 3の貼着部材 2 4が図示せぬシリンダ一等の駆 動装置によりフィルム貼着ロール 2 4 b力第 1チェ一ングリッパー 2 1上のファ スナ一チェーン C nを圧接するように下降し、 接着フィルム 2 3の端部を貼り付 ける。 貼着部材 2 4がファスナーチヱ一ン C nの走行路に沿って送り方向へ移動 し、 フィルム貼着ロール 2 4 aはファスナーチヱーン C nの上面に接着フィルム 2 3を貼り付けな力《ら、 第 1チヱ一ングリッパ一 2 1から第 2チヱ一ングリッパ —2 2のファスナーチェーン C h上に移動し、 突き合わせたファスナーチェーン C n , C hを接着フィルム 2 3により連結する。 接着フィルム 2 3は貼着部材 2 4が上昇することによりフィルムカツ夕一 2 5により切断される。

ここで、 第 1チェーンダリツバ一 2 1及び第 2チヱ一ングリッパー 2 2は、 そ れぞれの可動把持部材 2 1 a， 2 2 aが固定把持部材 2 1 b， 2 2 bから離間方 向に移動することによりファスナーエレメン卜の挟持を解除し、 連結されたファ スナーチニーン C n , C hを自由な状態とする。 次いで、 制御装置 C Pからの指 令を受けて第 1チヱ一ングリッパ一 2 1が第 2チヱ一ングリッパー 2 2から離間 方向に移動して元の位置に戻る。 連結されたファスナーチェーン Cは、 スペース 形成装置 3 0のチェーン送り方向の下流側に配設された搬送ロール 3 2が図示せ ぬモーター等の駆動装置により Igfj回転され、 所定の長さがスペース形成装置 3 0へと移送される。

なお、 第 1チヱ一ングリッパー 2 1と第 2チェーングリッパー 2 2との間に配 設されるファスナーチェーン Cの切断手段 2 6は、 チェーン加工路 C Lに直交す る方向に図示せぬ IKS¾手段によりファスナ一チェーンに向けて 可能とされた 第 1及び第 2の切断刃 2 6 a , 2 6 bからなり、 チューン加工路 C Lに沿って並 設されている。

上記チェーンカセット 1 2 a〜 1 2 nに巻かれた連続ファスナーチェーン C a 〜 C nは、 不良部分等を切除する際に同切断端同士をホッチキスにより連結され ており、 連続ファスナーチェーン C a〜C nのホッチキスによる連結部分が前記 切断手段 2 6に達する以前に、 そのホッチキスによる^部分が図示せぬ検出手 段により検出されると、 その検出信号を受けて制御装置 C Pから指令が発せられ て前記切断手段 2 6が連続ファスナ一チヱーン C a〜C nの切断位置まで移動し、 ホッチキスによる連結部分の両側を同時に切断し、 同連結部分を切除したのち、 上述と同様の操作により接着フイルム 2 3によってファスナーチェーン C a〜C nの切断端同士を再び連結し、 次工程であるスペース形成装置 3 0へと移送する _c スペース形成装置 3 0のチヱーン送り方向の上流側には、 同スペース形成装置 3 0に近接させて測長ロール 3 1が配設されている。 本発明において、 この測長 ロール 3 1は上述のチェーン交換ュニット 1 0と関連して重要な意義を有する構 成部材の一つである。 即ち、 本発明におけるスペース部の形成夕イミングは前記 測長ロール 3 1から発せられる測長信号に基づいて決められる。 そのため同測長 ロール 3 1には、 例えばエンコーダ等の回転数検出手段が設けられ、 同測長口一 ル 3 1の回転数が常時検出され、 その検出信号が制御部 C Pに送られる。 制御部 C Pでは、前記回転数の検出信号を受けて、 予め設定された回転数と比較して同 回転数に達すると、 上記搬送ロール 3 2の図示せぬ駆動装置に前記測長ロール 3 1の回転停止信号を送って搬送ロール 3 2を停止させると共に、 前記スペース形 成装置 3 0に作動信号を送り、 フマスナ一チェ一ン Cの嚙合ェレメン卜列の一部 を除去し、 スペース部 S Pを形成する。

制御装置 C Pでは、 前記回転停止信号あるいはスペース形成作動信号を送るた びにその回数をカウントし、 スライドファスナーの^本数、或いはその生産本 数から 1本を引いた本数に対応する予め決められた所定の回数に達すると、上記 第 1及び第 2チェ一ングリッパー 2 1 , 2 2、 チェーン切断手段 2 6の図示せぬ シリンダ一等の作動部に上述した各作動手順に従つて作動信号を送り連続ファス ナ一チェーン Cを切断する。

こうしてスペース部が形成されると、 次いでスライドファスナーの例え iiT止 具の取付装置 4 0、 連続ファスナーチェーン Cの切断装置 5 0、 スライダー通し 装置 6 0、上止具の取付装置 7 0などの各装置を順次通され、所定の長さをもつ 所望の品種のスライドファスナーを連続的に製造する。 図 1において、 4 1は多 種類の下止具用素材、 4 2は所望の下止具用素材をカツトして下止具の取付装置 4 0に自動供給する下止具用供給装置、 6 1は多種類のスライダーを選択的に自 動供給できるスライダー供給装置、 6 2はスライダーガイド部、 6 3はスライダ 一ホルダー、 6 4はチェーン搬送グリッパーである。 以上のスライドファスナー 構成部品の取付工程などに適用される各装置は公知のものが採用でき、本実施例 では上記特開平 3— 9 9 6 0 2号公報に開示された各装置を採用しているため、 ここではその具体的な構成及び作動に関する説明は同公報の記載に譲ることにす る。

上述の説明からも理解されるように、 本実施例にあつては各作動部材の作動夕 イミング、 順序などの全てが制御装置 C Pによりなされるものである。 図 2はそ のブロック図を示している。

なお、 上記実施例では非開離型の通常の構造をもつスライドファスナーの製造 について説明したが、 本発明は開離嵌挿具を取り付けた開離型のスライドファス ナーにも当然適用できる。 この場合、 前記スペース形成装置 3 0とスライダー通 し装置 6 0との間に前記下止具取付装置 5 0に代えて図示せぬ補助テープ貼着装 置、補強部開孔装置、 開離嵌挿具取付装置を設けることになる。 このように、 本 発明はその精神を逸脱しない範囲において多様な変更が可能である。 産 の利用可

以上の説明からも明らかなごとく、 本発明は製造予定のスライドファスナーの 製造本数とは無関係に長尺の ファスナ一チェーンを供給部から供給すると共 に、 同ファスナーチェーンを製造される個々のスライドファスナーの長さ毎に測 長してスペース部を形成し、 スライドファスナーの本数分に相当するスペース部 の形成後に、 前記供給部において他の種類のファスナーチェーンに自動的に切替 え、 多種類のスライドファスナーをそれぞれ所望の本数だけ逐次連続的に製造す るため、従来のごとく予め製 定のスライドファスナーの本数分に相当するフ ァスナ一チェーン全長を測長して個別に準備し、 しかもスペース形成工程にて改 めて製造される個々のスライドファスナーの長さを測長しながらスペース部を形 成する場合に較べると、多品種少量化の要望に即応し得ると共に、 予めファスナ —チヱ一ンの全長を測長することを^としないで、 必要最小限のファスナ一チ エーンを使用して所定の本数のスライドフマスナ一を製造することができるよう になり、 生産性の向上に資するものが極めて大である。

また、 本発明において前記制御部の指令に基づくファスナーチヱ一ンの切断を、 前記ファスナ一チヱーン供給部とスぺース形成部との距離が製造されるスライド ファスナ一の製品長さに比して長いとき、最終回のスぺース部形成の一本手前の スぺース形成終了時に切断し、 前記ファスナ一チェ一ン供給部とスペース形成部 との距離が製造されるスライドファスナーの製品長さに比して短いときは、 最終 回のスペース部形成終了時に切断する場合には、 廃棄されるファスナーチヱーン の部分を最小限とすることができ、 更に生産性力《向上する。

Claims

請求の範囲

( 1 ) ファスナ一チェ一ンの供給部から順次供給される連続ファスナ一チェ一 ンのスライドファスナーの製品長さ毎にスペース部を形成した後、 スライドファ スナ一構成部品を順次取付け、 スライドファスナーの製品毎に切断して個々のス ライドファスナーを連続的に製造する方法において、

順次供給される連続ファスナーチェーンを前記スペース部の形 ¾Ι程に設置さ れる測長手段により予め設定されたスライドファスナーの製品長さ毎に測長を繰 り返して、 同製品長さに相当するファスナ一チェ一ンの長さを順次スぺ一ス部形 程に供給すること、

前記スペース部形成工程にて所定のスライドファスナーの本数に相当するスぺ 一ス部を順次形成した後に、 制御部の指令に基づき前記ファスナーチヱ一ンを切 断すること、

同切断終了後に、 前記制御部のチェーン切 ί旨令に基づいて次回の連続ファス ナ一チヱ一ンの供給に自動的に切り替えること、

とを含んでなることを特徴とするスライ ドファスナーの製造方法。

( 2 ) 次回に製造される異なる種類の他の連続ファスナ一チェ一ンの供給に自 動的に切り換えたのち、 同連続ファスナ一チェーンの供給端部と前回の連続ファ スナーチヱーンの切断端部とを自動的に連結することを含む請求項 1記載のスラ ィ ドファスナーの製造方法。

( 3 ) 前記制御部の指令に基づくファスナーチューンの切断を、

前記ファスナーチェーン供給部とスペース形成部との距離力製造されるスライ ドファスナーの製品長さに比して長いとき、 最終回のスべ一ス部形成の一本手前 のスペース形成終了時に切断し、

前記ファスナーチヱ一ン供給部とスベ一ス形成部との距離が製造されるスライ ドファスナ一の製品長さに比して短 L、ときは、 最終回のスぺ一ス部形成終了時に 切断することを含んでなる請求項 1記載のスライドファスナ一の製造方法。