WO1993015710A1 - Hair growth and restoration promoter - Google Patents

Description

明 細 書 発毛 ， 育毛剤 技術の分野

本発明は、 有効成分と してラ ン科植物のェビネ属、 ガンセキラ ン 属またはその他偽球茎を有する属の植物抽出エキスを一種以上含有 する発毛 ' 育毛剤に係わり、 特に、 抜け毛の激しい者や、 頭部が薄 く なつてきている者、 あるいは頭部がすでに抜け落ちてしまってい る者等に使用し、 発毛及び育毛を促進させる発毛 · 育毛剤に関する ものである。 、 背景技術

従来、 種々の発毛 · 育毛剤が、 禿頭、 薄毛、 フケ、 脂潤などの整 理学的諸症状に対応し、 その予防や治療のために用いられてきてい 一般に発毛 · 育毛剤の配合薬剤と しては、 主に頭皮の血行促進、 毛母細胞の活性化、 頭皮の脂質分泌抑制、 頭髪への栄養補給などを 目的と したものが使用されており、 例えば従来のこの種の発毛 ， 育 毛剤と しては、 ペン夕デカン酸グリセリ ド、 セファランチン、 セン プリ抽出液、 溶性シスチ ン、 ニンジン抽出液、 一メ ン トール、 ィ ソプロ ピルメ チルフ ヱ ノ ール、 グリ チルレチン酸、 酢酸 ト コフエ ロール、 ヒノキチオール、 トウガラシチンキ、 甘草エキス、 ニコチ ン酸ア ミ ド、 サルチル酸、 夕カナール等を配合したものが知られて いる。

発毛 · 育毛剤と しては、 上記したごとき種々のものが知られては いるものの、 毛の成長や発毛の促進、 脱毛の予防、 フケの発生ある いは痒みに対して効力を有するとともに、 長期使用をすることから 副作用や皮膚刺激性のない、 安全性の高いものが望まれている。 しかしながら、 上記のような配合成分を有する従来の発毛 · 育毛 剤では、 激しい抜け毛が一時的には治るものの薄毛が濃く なるこ と はな く 、 時期がすぎる と抜け毛が再発してしまい、 それほど満足の いく効果を発揮していないのが現状である。 また、 頭髪がすでに抜 け落ちてしま っている者に使用 しても、 半年ほど経過した後に産毛 が生えてく る程度で、 それ以上に成長する こ とはない。

本発明者は、 上記実状に鑑み、 従来の発毛 · 育毛剤が満足のいく 効果を発揮し得ないのは、 毛根の活性化を促す成分及び頭髮の起立 (すなわち、 強靭化 を促す成分の不足に原因があると考え、 より 優れた発毛 ， 育毛剤を開発すべく鋭意研究した結果、 ラ ン科植物の ェビネ属、 ガンセキラ ン属、 またはその他偽球茎を有する属の植物 抽出エキスには、 頭髪を起立させてその成長を促進させる作用があ るこ とを確認し、 これら植物抽出エキスが有効な発毛 · 育毛剤とな り得る こ とを見出 し、 本発明を完成させたのである。

すなわち、 本発明は抜け毛の激しい者や頭部の薄く なつてきてい る者、 あるいは頭髪がすでに抜け落ちてしまっている者等に使用す ることにより、 頭部の改善を図り、 抜け毛の減少及び頭髮の成長を 短期間のうちに促進するこ とのできる発毛 · 育毛剤を提供するこ と を目的とする ものである。 発明の開示

かかる 目的を達成するための本発明の発毛 ， 育毛剤は、 有効成分 と してラ ン科植物のェビネ属、 ガンセキラン属またはその他偽球茎 を有する属の植物抽出エキスを一種以上含有することを特徴と して いる。 発明を実施するための最良の形態

次に、 本発明の構成について詳述する。

本発明は上記したごと く 、 ラ ン科植物のェビネ属、 ガンセキラ ン 属、 またはその他偽球茎を有する族の植物の抽出エキスを有効成分 とする発毛 ' 育毛剤であるが、 そのなかでも、 ェビネ （ Calanthe discolor Lindl. ) 、 カ ンセキラ ン ( Phaiusf lavus (blume) Lindl. ) の抽出エキスにより優れた効果が認められる。 また、 ラ ン 科植物のなかでも地下茎と して偽球茎を有する属の植物にも同様の 効果が認められるが、 このような偽球茎を有するラン科植物と して は、 例えば以下の属に分類される植物が挙げられる。

ホ テ イ ラ ン属 （ Calypso Salisb. ) 、 ヒ ト ツ ポ ク ロ 属 ( Tipularia Nutt. ) 、 ナ リ ヤラ ン属 ( Arundiva Blume) 、 シラ ン 属 (Bletilla Reichb. fil. ) 、 クモキリ ソゥ属 (Liparis L. C. Richard) 、 サワラ ン属 (Eleorchis F. Maek.J 、 ャチラ ン属 ( Malaxis Soland. ) 、 コ ゥ ト ウ シラ ン属 （ Spathglottis Blumeリ 、 ェンレイ シ ョ ウキラ ン （ Acanthoshippium Blume) 、 ヒ メ トケンラ ン属 (Tainia Blume) 、 ヒメ ク リ ソラ ン属 (Hancockia Rolf e) ヽ メォ 卜ラ ン属 ( Geodorum Jackson) 、 ィモネャガラ属 (Eulophia R. Br. ) 、 サイハイラ ン属 (Cremastra Lindl. ) 、 コ ノヽクラ ン属 ( itigorchis F. Maek. ) 、 コケイラ ン属 ( Oreorchis Lindl. ) 、 シユ ンラ ン属 (Cymbidium Sw. ) 、 ォサラ ン属 (Eria Lindl. ) 、 マッジタラ ン属 (Bulbophyllum Thou. ) 。

これらのラ ン科植物は、 栽培 （例えばハウス栽培、 移植栽培） さ れたものであっても、 また野生種のものであっても、 いずれも植物 抽出エキスと して使用するこ とができる。

本発明の有効成分である植物抽出エキスは、 これら上記したラ ン 科植物の花、 根、 茎、 葉または全草から得られる抽出エキスである が、 特に、 地下茎の抽出エキスに優れた効果があることが確認され た。 特にその抽出エキスと しては、 抽出溶媒と して含水アルコール による抽出で得られたエキスが良く、 抽出溶媒におけるアルコール 濃度は特に限定されないものの、 2 5〜 4 0 %アルコール含有水溶 液である こ とが好ま しい。 この植物抽出エキスの製造法をよ り具体的に例示すると、 以下の よう に示される。

ェビネ （宮崎県宮崎市郊外の山林に自生していたもの:） の地下茎 に付着した泥などを落と した後、 水洗し、 カッ ター等で細切り し、 その 3 0 0 グラムを 3 5 %アル ル水溶液 1 , 0 0 0 m 1 に浸溃 し、 時々撹拌しながら 1 0 日間抽出操作を行なう。 次いで抽出液を 濾過し、 不溶物を除き、 植物抽出エキスを得る。 この抽出エキスは 淡褐色でわずかに刺激臭のある溶液状態である。

なお、 同様の操作によ りガンセキラ ン （宮崎県宮崎市郊外の山林 に 自 生 して いた も の） な ら びに偽球茎を有す る コ ケ イ ラ ン ( Oreorchi s pa teu s Lind l . ) (同様自生のもの） を用い、 植物 抽出エキスを得る こ とができる。

本発明の発毛 · 育毛剤は、 以上のようにして得た植物抽出エキス に、 適宜通常の化粧剤に使用される防腐剤と しての安息香酸、 酸化 防止剤と してのビタ ミ ン E、 あるいは p H値の調整剂と してのビタ ミ ン C等を配合し、 さ らに水、 アルコールなどにより希釈化し、 長 期保存に耐えるこ とができるようにすることで調整される。 この場 合の植物抽出エキスの希釈割合は特に限定されないが、 全体溶液中 に 5 4 0 %、 好ま しく は 1 0 3 0 %の割合で配合されるのが良 い。 具体的には、 植物抽出エキスを 1 0 0 2 0 0 m 】 用い、 それ を全体と して 1 0 0 O m l 溶液とするのが良い。

以上のごと く本発明が提供する発毛 ， 育毛剤は、 前記植物抽出ェ キスを有効成分と して含有する ものであるが、 他の配合成分と して 従来養毛剤配合成分と して使用されているものを適宜配合添加でき る。 そのような配合成分と しては、 ビタ ミ ン類、 ア ミ ノ酸類、 動植 物油、 塩化ナ ト リ ウム等が挙げられる。

この場合のビタ ミ ン類と しては、 ビタ ミ ン A、 ビタ ミ ン B p ビ タ ミ ン B ₂、 ナイ ァ シ ン （：ニコチ ン酸） ビタ ミ ン（：、 ビタ ミ ン E ン トテン酸ナ ト リ ウム、 ン トテン酸カ リ ウム、 ピオチン H (ビ夕 ミ ン H ) 等が挙げられる。

また、 ア ミ ノ酸類と しては、 ド一パ （ — 3 , 4 —ジヒ ドロキシ フ エ二ルァラニ ン） が挙げられる。

さ らに動植物油と しては、 馬油、 卵油、 オリ ーブ油、 ツバキ油、 ナタネ油、 ゴマ油、 胚芽油等が挙げられる。

こ こで本発明の有効成分である植物抽出エキスに添加、 配合して もよいこれらの成分の一般的な作用、 効能等を示すと以下のごと く なる。

すなわち、 ビタ ミ ン Aは、 粘膜、 神経の保健に役立ち、 毛孔性角 化症に優れた効果が認められている ものであり、 ビタ ミ ン ビ 夕 ミ ン B ₂、 ナイァシン等のビタ ミ ン B類は、 皮膚、、 粘膜の神経を 安定化させるとともに頭皮を活性化し、 細胞呼吸に効果があるもの である。 またビタ ミ ン cは頭皮の新陳代謝を促し、 。ン トテン豳ナ ト リ ウム、 。ン トテン酸カ リ ウムは毛髪を向上させ、 白髪を予防す る効果がある。 ビタ ミ ン Eは血行促進あるいは毛母細胞賦活作用を 有し、 さ らにピオチン H (ビタ ミ ン H ) は植物油と互いに混じり合 う こ とによ り、 毛根を活性化して抜け毛を防止する作用がある。 また ドー 3 , 4 — ジヒ ドロキシフエ二ルァラニン） は体 内で酵素分解され、 新しい皮膚と頭髪に必要なメ ラニン色素の前駆 物質となる。

馬油、 ォリ ーブ油、 ツバキ油、 ナタネ油、 ゴマ油、 胚芽油等の動 植物油は、 頭皮をやわらかく し、 特にゴマ油にあっては、 前記した ピオチンと互いに混じり合う こ とにより毛根を活性化、 抜け毛を防 止する ものである。

さ らに塩化ナ ト リ ウムは、 その添加濃度を調整することにより、 植物抽出エキス成分の頭皮からの吸収を促進させる浸透圧的な作用 を有し、 配合される各成分を毛孔の深部まで染み込ませて毛根を活 性化させるとともに、 特に植物抽出エキスによって頭髪の起立 （す なわち強靱化） を促すこ とができるので、 抜け毛を減少させること ができるとと もに、 頭髪を短期間で成長させることができ得る もの である。

本発明の発毛 · 育毛剤にあっては、 前記した植物抽出エキスにこ れら添加配合成分を適宜組み合わせ、 より効果の優れた発毛 · 育毛 剤とする こ とができる。

本発明者の検討によれば、 特に抜け毛の激しい者や頭部の薄く なっている者に対しては、 植物抽出エキスに加えピオチン H、 ゴマ 油、 塩化ナ ト リ ウムを配合添加することができ、 すでに頭髮が抜け 落ちてしま っている者に対しては、 これに加え ドーパを配合添加す るこ とができ、 また、 頭髪の回復期間をさ らに短縮化させるために は上記成分に加えさ らに胚芽油を配合添加することもできる。 この 場合の ドーパ、 ピオチン H、 ゴマ油、 胚芽油及び塩化ナ ト リ ウムの 配合比率は、 特に限定される ものではないが、 それぞれの割合が総 重量に対して、 ドーバにっき 0 . 0 5 〜 1 . 0重量⁰ /6、 好ま しく は 0 . 1 〜 0 . 3重量⁰ /₀、 ピオチンにつき 0 . 0 5 〜 0 . 5重量⁰ /₀、 好ま しく は 0 . ；! 〜 0 . 5重量％、 ゴマ油につき 0 . 1 〜 3 . 0重 量％、 好ま し く は 0 . 5 〜 1 . 5 重量％、 胚芽油につき 0 . 1 〜 3 . 0重量％、 好ま しく は 0 . 5 〜 1 . 5重量％、 塩化ナ ト リ ゥムにっき 0 . 5 〜 5重量％、 好ま しく は 1 〜 2重量％の各範囲内 である。 なお、 植物抽出エキスを含有する本発明の発毛 · 育毛剤に あっては、 これらの成分ならびに配合比率は限定されるものではな く 、 対象症状にあわせ変化させることにより、 植物抽出エキスの発 毛 · 育毛作用を相乗的に促進させ得るこ とはいうまでもない。 本発明者の別の検討によれば、 植物抽出エキスの発毛 · 育毛作用 をよ り効果的に発現させ、 短期間に発毛 · 育毛効果を得るための好 ま しい配合の例示と しては、 植物抽出エキスに加え、 ピオチン H、 ノ、 °ン トテン酸ナ ト リ ウム、 ナイァシン、 塩化ナ ト リ ウム、 及び植物 油と してゴマ油、 ならびに胚芽油、 動物油と しては馬油を配合した ものがよいことも判明している。 しかしながら、 いずれにしても本発明の発毛 · 育毛剤にあっては 必須有効成分と して植物抽出エキスを含有してなるものであればよ く 、 上記した配合、 添加成分の組み合わせに限定される ものではな いこ とはいう までもない。

その点を考慮し、 本発明が提供する植物抽出エキス含有発毛 · 育 毛剤のよ り好ま しい態様と しては、 本発明者の検討の結果、 好ま し く は少なく ともピオチン H、 ゴマ油、 塩化ナ ト リ ウムを含有し、 そ れぞれの割合が、 総重量に対して、 ピオチン Hにっき 0 . 1 〜 0 . 1 5重量％、 ゴマ油につき 0 . 5 〜 1 . 5重量％、 塩化ナ ト リ ウム にっき 1 〜 2重量％の各範囲内にある混合液に、 該混合液の 1 , 0 0 0 m 1 に対し前記植物油エキスを 1 0 0 〜 2 0、 0 m 1 の範囲内 で配合するよう に したものである。

かかる態様での本発明の発毛 · 育毛剤は、 抜け毛の激しいものや 頭部が薄く なつてきてる者に使用することにより、 塩化ナ ト リ ウム の浸透圧作用によってゴマ油と ピオチン Hとを毛孔の深部まで染み 込ませて毛根を活性化することができるとともに、 有効成分である 植物抽出エキスによって頭髪の起立 （すなわち強靭化） を促すこと ができるので、 抜け毛を減少させることができるとともに、 頭髪を 短期間で成長させる こ とができるという優れた効果がある。

また、 別の本発明の発毛、 育毛剤の好ま しい態様と しては、 本発 明者の検討の結果、 好ま しく は少なく とも ドーパ、 ピオチン H、 ゴ マ油、 塩化ナ ト リ ウムを含有し、 それぞれの割合が総重量に対して ドーノ、⁰にっき 0 . 1 〜 0 . 3 重量 ⁰ /₀ 、 ピオチ ン H にっき 0 . 1 〜 0 . 1 5重量％、 ゴマ油につき 0 . 5 〜 1 . 5重量⁰ /6、 塩化ナ ト リ ウムにっき 1 〜 2重量％の各範囲内にある混合液に、 該混合液 の 1 , 0 0 O m 1 に対し前記植物抽出エキスを 1 0 0 〜 2 0 0 m l の範囲内で配合するように したものである。

かかる態様での本発明の発毛、 育毛剤は、 頭髪がすでに抜け落ち てしまっている者にこの発毛 · 育毛剤を使用することにより、 ドー パが体内で酵素分解されて、 新しい皮 と毛髪に必要なメ ラニ ン色 素になるので、 頭髪を短期間で回復させることができるというすぐ れた効果がある。

さ らに別の本発明の発毛 ， 育毛剤の好ま しい態様と しては、 本発 明者の検討の結果、 好ま しく は少なく とも ド一バ、 ビォチン H、 ゴ マ油、 胚芽油、 塩化ナ ト リ ウムを含有し、 それぞれの割合が総重量 にたいして、 ドーパにっき 0. 1〜 0. 3重量％、 ピオチン Hにつ き 0. 1 〜 0. 1 5重量⁰ /₀、 ゴマ油につき 0. 5〜 1. 5重量⁰ /₀、 胚芽油につき 0. 5〜 1 . 5重量％、 塩化ナ ト リ ウムにっき 1 〜 2 重量％の各範囲内にある混合液に、 該混合液の 1， 0 0 0 m l に対 し前記抽出エキスを 1 0 0〜 2 0 0 m 1 の範囲内で配合するように したものである。

かかる態様での本発明の発毛 · 育毛剤は、 胚芽油によって頭皮を やわらかくする ことができるので、 頭髪の回復期間をさ らに短縮す る こ とがてきる という優れた効果がある。

以下に本発明を実施例によ り さ らに詳細に説明する。

実施例 1

まず、 ナイァシ ン 3 g、 ビタ ミ ン B 1 3 g、 ノ、。ン トテン酸ナ ト リ ゥム 3 g、 パン トテン酸カ リ ウム 2 g、 安息香酸 2 gを、 それぞれ 5 0 m l の温湯で溶解した。 またビタ ミ ン C 1 4 gを 3 3 0 m l の 温湯で溶解する。 またビタ ミ ン A l gを 4 0 m 1 のエタノールで、 ゴマ油 7 gを 6 0 m l のエタノ ールで、 ビタ ミ ン E 5 gを 2 5 m l のエタノールで溶解した。 また、 馬油 1 0 gに 9 2 %のグリセリ ン 1 0 m 1 を添加して、 3 0 m 1 のエタノールで溶解して、 ピオチン H I g に 9 2 %のグリ セ リ ンを 3 0 m 1 添加して 7 0 m 1 のエタ ノールと 5 0 m 1 の水で熱を加えながら溶解した。 また塩化ナ ト リ ゥム 2 0 gを 1 0 5 m 】 の水で溶解した。 次いで、 これらの溶液を 混合し、 これに ビタ ミ ン B ₂ (シグマ） 0. 0 1 gを混入し、 混合 液 1を得た。 次に、 3 5重量％のアルコール 1 , 0 0 0 m 1 に、 細かく刻んだ ェビネの地下茎 3 0 0 gを浸潰し、 1 0 日間以上経過させて不溶物 を濾過して抽出エキスを得た。

混合液 1 に前記抽出エキスを 1 2 0 m 1 加え、 発毛 ， 育毛剤を得 た。

実施例 2

一方、 ナイァシン 3 gヽ ビタ ミ ン B i 3 g 、°ン トテン酸ナ ト リ ゥム 3 g ン トテン酸カ リ ウム 2 g、 安息香酸 2 gを、 それぞれ 5 0 m 1 の温湯で溶解した。 またビ夕 ミ ン C 1 4 gを 8 0 m l の温 油で、 ア ミ ノ酸の一種である ド一パ 1 gを 2 5 0 m l の温湯でそれ ぞれ溶解した。 またビタ ミ ン A l gを 4 0 m l の タノ一ルで、 ゴ マ油 7 gを 6 0 m l のエタノールで、 ビタ ミ ン E 5 gを 2 5 m l の エタノールで溶解した。 馬油 1 0 gに 9 2 %のグリセリ ン 1 0 m l を添加して 3 0 m 1 のエタノールで溶解し、 ピオチン H I gに対し 9 2 %のグリセリ ンを 3 0 m l 添加して、 7 0 m l のエタノールと 5 0 m 1 の水で熱を加えながら溶解した。 塩化ナ ト リ ウム 2 0 gを 1 0 5 m l の水で溶解した。 次いでこれらの溶液を混合し、 これに ビタ ミ ン B ₂ (シグマ） 0. 0 1 gを混入し、 混合液 2を得た。 次いで、 3 5重量％のアルコール 1 , 0 0 0 m 1 に、 細かく刻ん だェビネの地下茎 3 0 0 gを浸漬し、 1 0 日間以上経過させて不溶 物を濾過して抽出エキスを得た。

混合液 2に前記抽出エキスを 1 2 0 m 1加え、 発毛 · 育毛剤を得 た。

実施例 3

まず、 ナイァシン 3 g、 ビタ ミ ン B i 3 g 。ン トテン酸ナ ト リ ゥム 3 g、 パン トテン酸カ リ ウム 2 g、 安息香酸 2 gを、 それぞれ 5 0 m l の温湯で溶解した。 またビタ ミ ン C 1 4 gを 8 0 m l の温 油で、 ア ミ ノ酸の一種である ド一パ 1 gを 2 5 0 m l の温湯でそれ ぞれ溶解した。 またビタ ミ ン A 1 gを 4 0 m 1 のエタノールで、 ゴ マ油 7 g、 胚芽油 7 gをそれぞれ 3 0 m 〗 のエタノ一ルで、 ビタ ミ ン E 5 gを 2 5 m 1 のエタ ノ ールで溶解した。 馬油 1 0 g に 9 2 ¾ のグリセ リ ン 1 0 m 1 を添加して 3 0 m 1 のエタノールで溶解し、 ピオチン H 1 gに 9 2 %のグリセリ ンを 3 0 m 1 添加して 7 0 m 1 のエタノールと 5 0 m 1 の水で熱を加えながら溶解した。 また、 塩 化ナ ト リ ウム 2 0 gを 1 0 5 m 1 の水で溶解した。 次いで、 これら の溶液を混合し、 これにビタ ミ ン B ₂ (：シグマ） 0 . 0 1 gを混入 し、 混合液 3 を得た。

次いで 3 5重量％のアルコール 1 , 0 0 0 m 1 に、 細かく 刻んだ ェビネの地下茎 3 0 0 gを浸潰し、 1 0 日間以上経過させ不溶物を 濾過して抽出エキスを得た。 、

混合液 3 に前記抽出エキスを 1 2 0 m } 加え、 発毛 · 育毛剤を得 た。

なお、 上記各実施例においては、 混合液 1 、 2、 あるいは 3をつ く るに際し、 ドーパ、 ピオチン H、 ゴマ油、 胚芽油、 塩化ナ ト リ ゥ ムの配合量を、 その総重量に対してそれぞれ 0 . 1重量％、 0 . 1 重量％、 0 . 7重量％、 0 . 7重量％、 2重量％にしているが、 必 ず し も こ の配合量に限定される ものではな く 、 それぞれ 0 . 1 〜 0 . 3重量％、 0 . 1 〜 0 . 1 5重量％、 0 . 5 〜 1 . 5重 量％、 0 . 5 〜 1 . 5重量％、 1 〜 2重量。/ Qの範囲内であれば所期 の効果を十分達成しうることが実験的に裏付けられている。 また、 上記各実施例においては、 混合液 1、 混合液 2、 あるいは混合液 3 の 1 ， 0 0 0 m 1 に対する植物抽出エキスの配合量を 1 2 0 m 1 に しているが、 必ずしもこの配合量に限定される ものではな く 、 1 0 0 〜 2 0 0 m 1 の範囲内であれば、 所期の効果を十分発揮し得 るこ とが実験的に裏付けられている。 また、 上記各実施例において は、 ェビネ地下茎の抽出エキスを使用することにより、 後述のよう にその作用を利用して頭髪の起立 （すなわち、 強靭化） を促すよう にされているが、 ガンセキラ ン地下茎、 コケイラン地下茎の抽出ェ キスにも同様の作用が認められるので、 ェビネ地下茎の代わりにガ ンセキラ ン、 コケイ ラ ン地下茎を使用することができる。 この場合 ガンセキラ ン地下茎、 コケイラ ン地下茎の抽出エキスを得るには、 上記したェビネ地下茎の場合と同様にすればよい。

実施例 4

ナ イ ァ シ ン 5 g 、 ノ、° ン ト テ ン酸ナ ト リ ウ ム 5 g 、 ビ タ ミ ン C 1 7 g、 ピオチン H 1 g、 ゴマ油 1 5 m 1 、 胚芽油 1 5 m 1 、 馬 油 2 0 m 1 、 塩化ナ ト リ ウム 2 4 gを用い、 それに実施例 1 で得ら れたェビネの地下茎の抽出エキス 1 5 O m l 、 水 7 0 0 m l 、 アル コール 5 0 0 m 1 を混合溶解し、 発毛 · 育毛剤を得た。 なお、 各成 分 の 混合 · 溶解手段は実施例 1 に 記載の方、法 に 準 じ た 。 次に、 本発明の発毛 · 育毛剤の使用結果を示す。

抜け毛の激しい者や頭部が薄く なつてきている者を対象に、 実施 例 3で得た発毛 · 育毛剤を連日使用した結果、 4〜 5 日後には抜け 毛の減少が認められ、 6ヶ月後には地肌が見えなく なるまでに頭髪 に成長が認められた。

また、 頭髪が全面的に抜け落ちている者を対象に、 実施例 3で得 た発毛 · 育毛剤を連日使用した結果、 2〜 3ヶ月後には抜け落ちい てる箇所に産毛が生え始め、 1年後には地肌が見えなく なるまでに 頭髪の成長が認められた。

以上のように、 本発明は有効成分と してラ ン科植物のェビネ属、 ガンセキラ ン属、 またはその他の偽球茎を有する属の植物抽出ェキ スを一種以上含有する発毛 · 育毛剤であるが、 前記に詳述した構成 を有するこ とによ り、 毛根を活性化し、 有効成分である植物抽出ェ キスによって頭髪の起立 （すなわち、 強靭化） を促すことができる ので、 抜け毛を減少させるこ とができるとともに、 頭髪を短期間で 成長させる こ とができる という優れた効果がある。 産業上の利用可能性 本発明の発毛 · 育毛剤は、 頭髮の抜け毛の激しいものや、 頭部が 薄く なつている者、 あるいは頭部がすでに抜け落ちてしまっている 者の発毛あるいは育毛剤の促進に利用できる。

Claims

請 求 の 範 囲

(1) .有効成分と して、 ラ ン科植物のェビネ属、 ガンセキラ ン属、 ま たはその他の偽球茎を有する属の植物抽出エキスを一種以上含有す る こ とを特徴とする発毛 · 育毛剤。

(2) .植物抽出エキスが、 ェビネ （Calanthe discolor Lindl. ) ま たはガンセキラ ン （Phaius flavus (Blume) Lindl. ) の抽出ェキ スである請求項 1記載の発毛 · 育毛剤。

(3) .植物抽出エキスが、 地下茎の抽出エキスである請求項 1または 2記載の発毛 · 育毛剤。

(4) . さ らにビタ ミ ン類、 ァ ミ ノ酸類、 動植物油、 塩化ナ 卜 リ ゥムを 一種以上含有させた請求項 1記載の発毛 ， 育毛剤。