JPH1137583A - ガス圧縮膨張機 - Google Patents
ガス圧縮膨張機Info
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- JPH1137583A JPH1137583A JP19141297A JP19141297A JPH1137583A JP H1137583 A JPH1137583 A JP H1137583A JP 19141297 A JP19141297 A JP 19141297A JP 19141297 A JP19141297 A JP 19141297A JP H1137583 A JPH1137583 A JP H1137583A
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- rod
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期間に亘りロッドシール部材の潤滑性を保
持しシール部材の摩耗を極力抑制して装置の長寿命化を
図る。 【解決手段】 ピストン作動室21と、ピストン駆動室
と、ピストンロッド22が貫通し、ピストン駆動室内の
潤滑油がピストン作動室21に侵入するのを防ぐロッド
シール装置9と、を備え、ロッドシール装置9は、ピス
トン駆動室からピストン作動室21へ向かう方向の流れ
に対してのシール性がその逆の流れに対するシール性よ
り高いシール部材91と、該シール部材91のピストン
作動室21側に配置され、ピストンロッド22に半固体
状または固体状の潤滑剤93を塗布する潤滑剤付与手段
92を具備する。
持しシール部材の摩耗を極力抑制して装置の長寿命化を
図る。 【解決手段】 ピストン作動室21と、ピストン駆動室
と、ピストンロッド22が貫通し、ピストン駆動室内の
潤滑油がピストン作動室21に侵入するのを防ぐロッド
シール装置9と、を備え、ロッドシール装置9は、ピス
トン駆動室からピストン作動室21へ向かう方向の流れ
に対してのシール性がその逆の流れに対するシール性よ
り高いシール部材91と、該シール部材91のピストン
作動室21側に配置され、ピストンロッド22に半固体
状または固体状の潤滑剤93を塗布する潤滑剤付与手段
92を具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力の発生に用い
るスターリングエンジンや、低温の発生に用いるスター
リング冷凍機などのガス圧縮膨張機に関し、特に、オイ
ルの作動空間内への侵入を防止するロッドシール装置を
備えたガス圧縮膨張機に関する。
るスターリングエンジンや、低温の発生に用いるスター
リング冷凍機などのガス圧縮膨張機に関し、特に、オイ
ルの作動空間内への侵入を防止するロッドシール装置を
備えたガス圧縮膨張機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バイオテクノロジーの分野や電子
デバイスの分野等の先端技術分野において、各種試料や
各種材料の極低温の保存技術の開発が急務になってい
る。特に、スターリング冷凍機などのガス圧縮膨張機
は、上記極低温を実現する手段として注目され各種赤外
線センサー、超電導デバイス等の冷却用やバイオメディ
カル用のフリーザ、冷凍庫等に広く利用されようとして
いる。
デバイスの分野等の先端技術分野において、各種試料や
各種材料の極低温の保存技術の開発が急務になってい
る。特に、スターリング冷凍機などのガス圧縮膨張機
は、上記極低温を実現する手段として注目され各種赤外
線センサー、超電導デバイス等の冷却用やバイオメディ
カル用のフリーザ、冷凍庫等に広く利用されようとして
いる。
【0003】そして、このガス圧縮膨張機においては、
作動ガスを圧縮及び/又は膨張させるピストンまたはデ
ィスプレーサが、ピストンロッドを介してシリンダ内を
往復動するように構成されており、このピストンロッド
にはピストン駆動室側からピストン作動室側にオイルが
侵入するのを防止するためにオイルシール装置が設けら
れている。
作動ガスを圧縮及び/又は膨張させるピストンまたはデ
ィスプレーサが、ピストンロッドを介してシリンダ内を
往復動するように構成されており、このピストンロッド
にはピストン駆動室側からピストン作動室側にオイルが
侵入するのを防止するためにオイルシール装置が設けら
れている。
【0004】図5に、ピストンロッドに取り付けられた
従来のオイルシール装置を示す。図中101は膨張シリ
ンダや圧縮シリンダ等のシリンダを示し、102はシリ
ンダ101内を往復動するピストンを示し、103はピ
ストンロッドを示し、104はクロスガイドを示し、1
05はクロスガイド104を図示しないクランク室内に
収容されたクランク軸に連結するコンロッドを示し、1
06はクロスガイド104を案内する案内部を示してい
る。そして、案内部106の上端部には、ピストンロッ
ド103を囲み、且つピストン102の背面側にクラン
ク室の潤滑油が侵入するのを防止するためのロッドシー
ル部107が装着されている。
従来のオイルシール装置を示す。図中101は膨張シリ
ンダや圧縮シリンダ等のシリンダを示し、102はシリ
ンダ101内を往復動するピストンを示し、103はピ
ストンロッドを示し、104はクロスガイドを示し、1
05はクロスガイド104を図示しないクランク室内に
収容されたクランク軸に連結するコンロッドを示し、1
06はクロスガイド104を案内する案内部を示してい
る。そして、案内部106の上端部には、ピストンロッ
ド103を囲み、且つピストン102の背面側にクラン
ク室の潤滑油が侵入するのを防止するためのロッドシー
ル部107が装着されている。
【0005】そして、このロッドシール部107とし
て、クランク室からピストン102の背面側へ向かう方
向の流れに対してのシール性がその逆の流れに対するシ
ール性より高いリップ型のシール部材を用いている。こ
のリップ型のシール部材はシールの方向性を持たないス
リッパシール等の樹脂型のシール部材に比較して一方向
へのシール性が優れており、油圧機構などにおいて盛ん
に用いられている。
て、クランク室からピストン102の背面側へ向かう方
向の流れに対してのシール性がその逆の流れに対するシ
ール性より高いリップ型のシール部材を用いている。こ
のリップ型のシール部材はシールの方向性を持たないス
リッパシール等の樹脂型のシール部材に比較して一方向
へのシール性が優れており、油圧機構などにおいて盛ん
に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油圧機
構などのようにシール部材の一方が常に潤滑油に接して
いるものと異なり、ガス圧縮膨張機では作動空間へのオ
イル侵入を極力防止するために、クランク室内に充填さ
れている潤滑油をシール部へ積極的に供給する構造とは
なっておらず、シール部材の摩耗が激しいという問題点
があった。
構などのようにシール部材の一方が常に潤滑油に接して
いるものと異なり、ガス圧縮膨張機では作動空間へのオ
イル侵入を極力防止するために、クランク室内に充填さ
れている潤滑油をシール部へ積極的に供給する構造とは
なっておらず、シール部材の摩耗が激しいという問題点
があった。
【0007】このため、シール部材の接触部(シール
部)に予めグリース等の潤滑剤を塗布する等の対策を講
じているが、シール部に塗布された潤滑剤がピストンロ
ッド103の往復動に伴い徐々に取り除かれ、その結果
依然としてシール部材の摩耗による装置寿命低下を招来
するという問題点を有していた。
部)に予めグリース等の潤滑剤を塗布する等の対策を講
じているが、シール部に塗布された潤滑剤がピストンロ
ッド103の往復動に伴い徐々に取り除かれ、その結果
依然としてシール部材の摩耗による装置寿命低下を招来
するという問題点を有していた。
【0008】本発明の目的は、ピストン駆動室からピス
トン作動室へ向かう方向の流れに対してのシール性がそ
の逆の流れに対するシール性より高いシール部材を備え
たガス圧縮膨張機において、長期間に亘りシール部材の
潤滑性を保持しシール部材の摩耗を極力抑制して装置の
長寿命化を図ることである。
トン作動室へ向かう方向の流れに対してのシール性がそ
の逆の流れに対するシール性より高いシール部材を備え
たガス圧縮膨張機において、長期間に亘りシール部材の
潤滑性を保持しシール部材の摩耗を極力抑制して装置の
長寿命化を図ることである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明のガス圧縮膨張機
は、シリンダ内を往復動するピストンまたはディスプレ
ーサを有するピストン作動室と、ピストンまたはディス
プレーサを、ピストンロッドを介して往復動させるピス
トン駆動機構を収容するピストン駆動室と、ピストンロ
ッドが貫通し、前記ピストン駆動室内の潤滑油が前記ピ
ストン作動室に侵入するのを防ぐロッドシール装置と、
を備え、前記ロッドシール装置は、前記ピストン駆動室
からピストン作動室へ向かう方向の流れに対してのシー
ル性がその逆の流れに対するシール性より高いシール部
材と、該シール部材の前記ピストン作動室側に配置さ
れ、ピストンロッドに半固体状または固体状の潤滑剤を
塗布する潤滑剤付与手段を具備している。
は、シリンダ内を往復動するピストンまたはディスプレ
ーサを有するピストン作動室と、ピストンまたはディス
プレーサを、ピストンロッドを介して往復動させるピス
トン駆動機構を収容するピストン駆動室と、ピストンロ
ッドが貫通し、前記ピストン駆動室内の潤滑油が前記ピ
ストン作動室に侵入するのを防ぐロッドシール装置と、
を備え、前記ロッドシール装置は、前記ピストン駆動室
からピストン作動室へ向かう方向の流れに対してのシー
ル性がその逆の流れに対するシール性より高いシール部
材と、該シール部材の前記ピストン作動室側に配置さ
れ、ピストンロッドに半固体状または固体状の潤滑剤を
塗布する潤滑剤付与手段を具備している。
【0010】この構成を用いることにより、ピストンロ
ッドの往復動に伴って、シールの方向性を有するシール
部材のピストン作動室側及びピストン駆動室側のピスト
ンロッドとの接触部分(シール部)の潤滑性を長期間に
亘り保持し、そのシール部材の摩耗を極力抑制して装置
の長寿命化を図ることができる。
ッドの往復動に伴って、シールの方向性を有するシール
部材のピストン作動室側及びピストン駆動室側のピスト
ンロッドとの接触部分(シール部)の潤滑性を長期間に
亘り保持し、そのシール部材の摩耗を極力抑制して装置
の長寿命化を図ることができる。
【0011】そして、好ましくは、前記潤滑剤付与手段
は、半固体状または固体状の潤滑剤が充填された潤滑剤
収納容器と、その周面の一部がピストンロッド及び前記
潤滑剤収納容器内の潤滑剤に当接した状態で回転可能に
支持されたボール部材と、から構成され、ピストンロッ
ドの往復動に伴う前記ボール部材の回転によって、前記
潤滑剤収納容器内の潤滑剤をピストンロッドに塗布する
構成としても良い。
は、半固体状または固体状の潤滑剤が充填された潤滑剤
収納容器と、その周面の一部がピストンロッド及び前記
潤滑剤収納容器内の潤滑剤に当接した状態で回転可能に
支持されたボール部材と、から構成され、ピストンロッ
ドの往復動に伴う前記ボール部材の回転によって、前記
潤滑剤収納容器内の潤滑剤をピストンロッドに塗布する
構成としても良い。
【0012】この構成により、ピストンロッドの往復動
に伴い、ボール部材からピストンロッドに一定量の潤滑
剤が長期間に亘り塗布される。また、前記シール部材
は、リップ型のシール部材で構成しても良い。この構成
により、ピストン駆動室からピストン作動室へ向かう方
向の流れに対する高いシール性が実現できる。
に伴い、ボール部材からピストンロッドに一定量の潤滑
剤が長期間に亘り塗布される。また、前記シール部材
は、リップ型のシール部材で構成しても良い。この構成
により、ピストン駆動室からピストン作動室へ向かう方
向の流れに対する高いシール性が実現できる。
【0013】さらに、前記ロッドシール装置の前記ピス
トン作動室側にガスシール部材が配置されている構成と
しても良い。この構成を用いることにより、潤滑剤付与
手段によりガスシール部材のシール部の潤滑性をも長期
間に亘り保持し、その摩耗を極力抑制して装置の長寿命
化を図ることができる。
トン作動室側にガスシール部材が配置されている構成と
しても良い。この構成を用いることにより、潤滑剤付与
手段によりガスシール部材のシール部の潤滑性をも長期
間に亘り保持し、その摩耗を極力抑制して装置の長寿命
化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に沿って詳述する。図1は本発明の一実施の形態に係
るロッドシール装置を適用させたガス圧縮膨張機であ
る。本実施形態の説明では、ガス圧縮膨張機としてディ
スプレーサタイプのスターリング冷凍装置の場合を例に
説明する。
面に沿って詳述する。図1は本発明の一実施の形態に係
るロッドシール装置を適用させたガス圧縮膨張機であ
る。本実施形態の説明では、ガス圧縮膨張機としてディ
スプレーサタイプのスターリング冷凍装置の場合を例に
説明する。
【0015】本体ハウジング1には、膨張シリンダ2と
圧縮シリンダ3とが90度の角度差で取り付けられ、膨
張シリンダ2に内蔵されたディスプレーサ6と、圧縮シ
リンダ3に内蔵された圧縮ピストン7は、共通のクラン
ク機構(ピストン駆動機構)5に連結されて、互いに或
る位相差をもった状態で往復駆動される。
圧縮シリンダ3とが90度の角度差で取り付けられ、膨
張シリンダ2に内蔵されたディスプレーサ6と、圧縮シ
リンダ3に内蔵された圧縮ピストン7は、共通のクラン
ク機構(ピストン駆動機構)5に連結されて、互いに或
る位相差をもった状態で往復駆動される。
【0016】ディスプレーサ6は、内部に例えば焼結金
属からなる蓄冷材14が充填されており、ディスプレー
サ6の一方の開口から流入した作動ガスは、蓄冷材14
の内部を通過し、他方の開口からの流出までの過程で、
蓄冷材14との熱交換が行われる。
属からなる蓄冷材14が充填されており、ディスプレー
サ6の一方の開口から流入した作動ガスは、蓄冷材14
の内部を通過し、他方の開口からの流出までの過程で、
蓄冷材14との熱交換が行われる。
【0017】このディスプレーサ6は、再生熱交換器と
しての機能を兼ね備えたものであって、その熱交換性能
は冷凍装置の成績係数を大きく左右する。また、膨張シ
リンダ2および圧縮シリンダ3はそれぞれ後述のロッド
シール装置8、9によってクランク室(ピストン駆動
室)12と仕切られており、膨張シリンダ2の基端部と
圧縮シリンダ3の圧縮空間部とは、ガス流路4によって
互いに連通されている。これにより、圧縮シリンダ3に
形成される圧縮空間13と膨張シリンダ2に形成される
膨張空間11とが、蓄冷材14を介してガス流路4によ
って連通されることになる。一方、クランク室12には
オイル10が注入されている。
しての機能を兼ね備えたものであって、その熱交換性能
は冷凍装置の成績係数を大きく左右する。また、膨張シ
リンダ2および圧縮シリンダ3はそれぞれ後述のロッド
シール装置8、9によってクランク室(ピストン駆動
室)12と仕切られており、膨張シリンダ2の基端部と
圧縮シリンダ3の圧縮空間部とは、ガス流路4によって
互いに連通されている。これにより、圧縮シリンダ3に
形成される圧縮空間13と膨張シリンダ2に形成される
膨張空間11とが、蓄冷材14を介してガス流路4によ
って連通されることになる。一方、クランク室12には
オイル10が注入されている。
【0018】以上の構成で、駆動モータの回転により駆
動されるクランク機構5によって圧縮ピストン7とディ
スプレーサ6が或る位相差をもって往復運動する。先
ず、圧縮ピストン7が移動して、装置本体内に充満する
ヘリウムなどの作動ガスを圧縮し、この圧縮され発熱し
た作動ガスは、放熱フィン(図示せず)で放熱される。
次に、ディスプレーサ6の降下によって作動ガスが冷や
されてから膨張シリンダ2の作動空間である膨張空間1
1へ導かれる。その後、圧縮ピストン7の移動によって
装置本体内の作動ガスが膨張する膨張工程となり、作動
ガスの膨張により作動ガスが低温となって、コールドヘ
ッド15を介して図示しない冷却器などを冷却する。続
いて、ディスプレーサ6の上昇により作動ガスは温めら
れてから圧縮シリンダ3の作動空間である圧縮空間13
へ導かれる。
動されるクランク機構5によって圧縮ピストン7とディ
スプレーサ6が或る位相差をもって往復運動する。先
ず、圧縮ピストン7が移動して、装置本体内に充満する
ヘリウムなどの作動ガスを圧縮し、この圧縮され発熱し
た作動ガスは、放熱フィン(図示せず)で放熱される。
次に、ディスプレーサ6の降下によって作動ガスが冷や
されてから膨張シリンダ2の作動空間である膨張空間1
1へ導かれる。その後、圧縮ピストン7の移動によって
装置本体内の作動ガスが膨張する膨張工程となり、作動
ガスの膨張により作動ガスが低温となって、コールドヘ
ッド15を介して図示しない冷却器などを冷却する。続
いて、ディスプレーサ6の上昇により作動ガスは温めら
れてから圧縮シリンダ3の作動空間である圧縮空間13
へ導かれる。
【0019】以上の工程が順次繰り返されて、膨張空間
11の作動ガスが膨張時に冷却器を冷却して徐々に冷凍
温度とする。次に、本発明のロッドシール装置の構造に
ついて図2に基づいて説明する。図2は上述したスター
リング冷凍装置におけるロッドシール装置9の部分を示
す断面図である。尚、以下に図1に示すロッドシール装
置9の具体的構成のみを詳述するが、ロッドシール装置
8の具体的構成についても同様である。
11の作動ガスが膨張時に冷却器を冷却して徐々に冷凍
温度とする。次に、本発明のロッドシール装置の構造に
ついて図2に基づいて説明する。図2は上述したスター
リング冷凍装置におけるロッドシール装置9の部分を示
す断面図である。尚、以下に図1に示すロッドシール装
置9の具体的構成のみを詳述するが、ロッドシール装置
8の具体的構成についても同様である。
【0020】図において21は上述した圧縮ピストン7
を有するピストン作動室、22は圧縮ピストン7に一端
が連結されたピストンロッド、23はピストンロッド2
2の他端に連結されたクロスガイド、24はクランク室
12内に収容されたクランク軸に連結するコンロッド、
25はクロスガイド23を案内する案内部を示してい
る。そして、案内部25の上端部には、ピストンロッド
22を囲み、且つ圧縮ピストン7の背面側にクランク室
12の潤滑油が侵入するのを防止するためのロッドシー
ル装置9が装着されている。
を有するピストン作動室、22は圧縮ピストン7に一端
が連結されたピストンロッド、23はピストンロッド2
2の他端に連結されたクロスガイド、24はクランク室
12内に収容されたクランク軸に連結するコンロッド、
25はクロスガイド23を案内する案内部を示してい
る。そして、案内部25の上端部には、ピストンロッド
22を囲み、且つ圧縮ピストン7の背面側にクランク室
12の潤滑油が侵入するのを防止するためのロッドシー
ル装置9が装着されている。
【0021】このロッドシール装置9は、クランク室1
2からピストン作動室21へ向かう方向の流れに対して
のシール性がその逆の流れに対するシール性より高いリ
ップ型シールのシール部材91と、シール部材91のピ
ストン作動室21側に配置され、ピストンロッド22に
潤滑剤93を塗布する潤滑剤付与手段92とから構成さ
れている。
2からピストン作動室21へ向かう方向の流れに対して
のシール性がその逆の流れに対するシール性より高いリ
ップ型シールのシール部材91と、シール部材91のピ
ストン作動室21側に配置され、ピストンロッド22に
潤滑剤93を塗布する潤滑剤付与手段92とから構成さ
れている。
【0022】潤滑材付与手段92は、潤滑剤93として
半固体状または固体状のグリースが充填された潤滑剤収
納容器920と、その周面の一部がピストンロッド22
と潤滑剤収納容器920内のグリース93に当接した状
態で回転可能に支持されたボール部材921とから構成
されている。
半固体状または固体状のグリースが充填された潤滑剤収
納容器920と、その周面の一部がピストンロッド22
と潤滑剤収納容器920内のグリース93に当接した状
態で回転可能に支持されたボール部材921とから構成
されている。
【0023】そして、潤滑材収納容器920内には充填
されているグリース93をボール部材921側へ押圧付
勢するための錘部材922が設けられており、常時、ボ
ール部材921にグリース93が送り込まれる構造とな
っている。また、本実施形態例では4個のボール部材9
21がピストンロッド22の外周に等間隔で配置され、
ピストンロッド22の往復動に伴いボール部材921が
回転し、そのボール部材921との当接部分を介してグ
リース93がピストンロッド22に塗布される。
されているグリース93をボール部材921側へ押圧付
勢するための錘部材922が設けられており、常時、ボ
ール部材921にグリース93が送り込まれる構造とな
っている。また、本実施形態例では4個のボール部材9
21がピストンロッド22の外周に等間隔で配置され、
ピストンロッド22の往復動に伴いボール部材921が
回転し、そのボール部材921との当接部分を介してグ
リース93がピストンロッド22に塗布される。
【0024】この構成により、図3に示すように、シー
ル潤滑剤付与手段92からピストンロッド22に塗布さ
れたグリース93は、ピストンロッド22の降下(図面
下方向)により、シール部材91のピストンロッド22
との当接部、即ちシール部に塗布されることとなる。
ル潤滑剤付与手段92からピストンロッド22に塗布さ
れたグリース93は、ピストンロッド22の降下(図面
下方向)により、シール部材91のピストンロッド22
との当接部、即ちシール部に塗布されることとなる。
【0025】また、シール部材91は、クランク室12
からピストン作動室21へ向かう方向の流れに対しての
シール性がその逆の流れに対するシール性より高くなる
ように配置されているため、ピストン作動室21側に潤
滑剤付与手段92を配設することにより、ピストンロッ
ド22の往復動に伴い、シール部材91のピストン作動
室21側のシール部のみならず、クランク室12側のシ
ール部についてもグリース93が適宜塗布されている状
態が維持される。これによって、シール部材91の摩耗
を極力抑制し、装置寿命の長期化を図ることができる。
からピストン作動室21へ向かう方向の流れに対しての
シール性がその逆の流れに対するシール性より高くなる
ように配置されているため、ピストン作動室21側に潤
滑剤付与手段92を配設することにより、ピストンロッ
ド22の往復動に伴い、シール部材91のピストン作動
室21側のシール部のみならず、クランク室12側のシ
ール部についてもグリース93が適宜塗布されている状
態が維持される。これによって、シール部材91の摩耗
を極力抑制し、装置寿命の長期化を図ることができる。
【0026】次に、図4に示すように、作動ガスのクラ
ンク室12側への流出を防ぐガスシール部材41が、ロ
ッドシール装置9のピストン作動室21側に配設されて
いる場合には、ピストンロッド22の往復動に伴い、潤
滑剤付与手段92によってガスシール部材41のシール
部にグリース93が適宜塗布されることとなり、ガスシ
ール部材41の摩耗も極力抑制することができる。尚、
本実施形態例ではガスシール部材41としてシールの方
向性を持たないTリング等の樹脂型のシール部材を用い
ているが、シール部材91と同様にシール性に方向性の
有するリップ型シールを用いても構わない。但し、この
場合には、シール部材91と逆の配置、即ち、ピストン
作動室21からピストン駆動室12へ向かう方向の流れ
に対してのシール性がその逆の流れに対するシール性よ
り高くなるように配置する必要がある。
ンク室12側への流出を防ぐガスシール部材41が、ロ
ッドシール装置9のピストン作動室21側に配設されて
いる場合には、ピストンロッド22の往復動に伴い、潤
滑剤付与手段92によってガスシール部材41のシール
部にグリース93が適宜塗布されることとなり、ガスシ
ール部材41の摩耗も極力抑制することができる。尚、
本実施形態例ではガスシール部材41としてシールの方
向性を持たないTリング等の樹脂型のシール部材を用い
ているが、シール部材91と同様にシール性に方向性の
有するリップ型シールを用いても構わない。但し、この
場合には、シール部材91と逆の配置、即ち、ピストン
作動室21からピストン駆動室12へ向かう方向の流れ
に対してのシール性がその逆の流れに対するシール性よ
り高くなるように配置する必要がある。
【0027】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
ある。
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
ある。
【0028】例えば、上述の実施形態の説明ではシール
部材91としてリップ型のシール部材を用いる場合につ
いて説明したが、上述した方向性の有するものであれば
リップ型のものに限定されるものではない。
部材91としてリップ型のシール部材を用いる場合につ
いて説明したが、上述した方向性の有するものであれば
リップ型のものに限定されるものではない。
【0029】
【発明の効果】以上述べたとおり本発明によれば、オイ
ルの作動空間内への侵入を防止するロッドシール装置と
して、ピストン駆動室からピストン作動室へ向かう方向
の流れに対してのシール性がその逆の流れに対するシー
ル性より高いシール部材を備えたガス圧縮膨張機におい
て、長期間に亘りそのシール部材の潤滑性を保持しシー
ル部材の摩耗を極力抑制して装置の長寿命化を図ること
ができる。
ルの作動空間内への侵入を防止するロッドシール装置と
して、ピストン駆動室からピストン作動室へ向かう方向
の流れに対してのシール性がその逆の流れに対するシー
ル性より高いシール部材を備えたガス圧縮膨張機におい
て、長期間に亘りそのシール部材の潤滑性を保持しシー
ル部材の摩耗を極力抑制して装置の長寿命化を図ること
ができる。
【図1】本発明を適用させたディスプレーサタイプのス
ターリング冷凍装置の概略断面図である。
ターリング冷凍装置の概略断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるロッドシール装
置の要部断面図である。
置の要部断面図である。
【図3】図2ロッドシール装置の動作を説明するための
要部斜視図である。
要部斜視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態におけるロッドシール
装置図の要部断面図である。
装置図の要部断面図である。
【図5】従来のロッドシール装置の断面図である。
2 膨張シリンダ 3 圧縮シリンダ 4 ガス流路 5 クランク機構(ピストン駆動機構) 6 ディスプレーサ 7 圧縮ピストン 8、9 ロッドシール装置 11 膨張空間 12 クランク室(ピストン駆動室) 13 圧縮空間 21 ピストン作動室 22 ピストンロッド 23 クロスガイド 24 コンロッド 41 ガスシール部材 91 シール部材 92 潤滑剤付与手段 93 グリース(潤滑剤) 920 潤滑剤収納容器 921 ボール部材 922 錘部材
Claims (4)
- 【請求項1】 作動ガスを圧縮及び/又は膨張させるガ
ス圧縮膨張機において、 シリンダ内を往復動するピストンまたはディスプレーサ
を有するピストン作動室と、ピストンまたはディスプレ
ーサを、ピストンロッドを介して往復動させるピストン
駆動機構を収容するピストン駆動室と、ピストンロッド
が貫通し、前記ピストン駆動室内の潤滑油が前記ピスト
ン作動室に侵入するのを防ぐロッドシール装置と、を備
え、 前記ロッドシール装置は、前記ピストン駆動室からピス
トン作動室へ向かう方向の流れに対してのシール性がそ
の逆の流れに対するシール性より高いシール部材と、該
シール部材の前記ピストン作動室側に配置され、ピスト
ンロッドに半固体状または固体状の潤滑剤を塗布する潤
滑剤付与手段と、を具備していることを特徴とするガス
圧縮膨張機。 - 【請求項2】 前記潤滑剤付与手段は、半固体状または
固体状の潤滑剤が充填された潤滑剤収納容器と、その周
面の一部がピストンロッド及び前記潤滑剤収納容器内の
潤滑剤に当接した状態で回転可能に支持されたボール部
材と、から構成され、 ピストンロッドの往復動に伴う前記ボール部材の回転に
よって、前記潤滑剤収納容器内の潤滑剤をピストンロッ
ドに塗布することを特徴とする請求項1記載のガス圧縮
膨張機。 - 【請求項3】 前記シール部材は、リップ型のシール部
材であることを特徴とする請求項1又は2記載のガス圧
縮膨張機。 - 【請求項4】 前記ロッドシール装置の前記ピストン作
動室側にガスシール部材が配置されていることを特徴と
する請求項1ないし3のいずれかに記載のガス圧縮膨張
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19141297A JPH1137583A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | ガス圧縮膨張機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19141297A JPH1137583A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | ガス圧縮膨張機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1137583A true JPH1137583A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16274188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19141297A Pending JPH1137583A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | ガス圧縮膨張機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1137583A (ja) |
-
1997
- 1997-07-16 JP JP19141297A patent/JPH1137583A/ja active Pending
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