JP7546454B2 - ガイドワイヤ - Google Patents
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Description
この構成によれば、第2シャフト部の長さは、コイル体を構成する素線の外径の5倍以上であるため、コアシャフトとコイル体との接合強度を向上できる。また、第2シャフト部の長さは、コイル体を構成する素線の外径の10倍以下であるため、コアシャフトの塑性変形を抑制して、ガイドワイヤの安全性、血管選択性、及び復元性を向上できる。
この構成によれば、第2の金属材料は、酸化被膜を除去するためのフラックスの種類が豊富なステンレス合金であるため、酸化被膜を除去しやすく、良好なろう接を実現できる。
この構成によれば、コイル体を構成する素線の表面は、第2の金属材料により形成され、または、第1の金属材料及び第3の金属材料とは異なる金属材料により形成されている。このため、コイル体を構成する素線の表面を第1及び第3の金属材料により形成する場合と比較して、コイル体を構成する素線の表面の酸化被膜を除去しやすく、より一層良好なろう接を実現できる。
この構成によれば、コアシャフトは、さらに、第3シャフト部よりも基端側に配置された第4シャフト部を有し、第4シャフト部は、第1の金属材料とは異なる第4の金属材料により形成されている。このため、第4シャフト部によって、ガイドワイヤのトルク伝達性(回転追従性)や押し込み性をより一層向上できる。
この構成によれば、コアシャフトよりも先端側には板状部材が設けられている。このため、ガイドワイヤの先端部のリシェイプ(形状付け)を、より一層容易にできる。
図1は、第1実施形態のガイドワイヤ1の構成を例示した説明図である。ガイドワイヤ1は、血管や消化器官にカテーテル等の医療デバイスを挿入する際に用いられる医療器具である。ガイドワイヤ1は、コアシャフト10,20,30,40と、コイル体60と、先端接合部71と、基端接合部72と、板状部材73とを備えている。ガイドワイヤ1は、コアシャフト10,20,30がそれぞれ後述する材料により形成され、かつ、第2シャフト部20とコイル体60とがロウ付けまたは半田付け(以降「ろう接」とも呼ぶ)されていることにより、安全性、血管選択性、柔軟性、及び復元性を向上できる。なお、以降の例では、血管を例示して説明するが、ガイドワイヤ1は、血管系に限らず、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官といった、生体管腔内に挿入して使用できる。
図5は、第2実施形態のガイドワイヤ1Aの構成を例示した説明図である。図5の下段(破線枠内)には、素線61Aの概略図を示す。第2実施形態のガイドワイヤ1Aは、第1実施形態で説明した構成において、コイル体60に代えてコイル体60Aを備える。コイル体60Aは、素線61Aを螺旋状に巻回して形成されている点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。素線61Aは、図5下段に示すように、長尺状の芯材の外周面に被覆部62が設けられた構成である。素線61Aの芯材は、任意の樹脂材料や、任意の金属材料により形成されている。被覆部62は、第1実施形態で説明した第2の金属材料(第2シャフト部20を構成する金属材料)により形成されている。なお、被覆部62は、第1の金属材料(第1シャフト部10を構成する金属材料)及び第3の金属材料(第3シャフト部30を構成する金属材料)とは異なる金属材料により形成されていてもよい。
図6は、第3実施形態のガイドワイヤ1Bの構成を例示した説明図である。第3実施形態の1Bは、第1実施形態で説明した構成において、第2シャフト部20に代えて第2シャフト部20Bを備え、ろう接部50に代えてろう接部50Bを備える。第2シャフト部20Bは、軸線O方向の長さL2Bが異なる点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。第2シャフト部20Bの軸線O方向の長さL2Bは、素線61の外径Φ61の1倍以上、かつ、50倍以下である(図示の例では、約11倍である)。第1実施形態と同様に、ろう接部50Bは、第2シャフト部20Bの軸線O方向の全体にわたって形成されているため、ろう接部50Bの長さは、第2シャフト部20Bの長さL2Bとほぼ等しく、素線61の外径Φ61の1倍以上、かつ、50倍以下となる。
図7は、第4実施形態のガイドワイヤ1Cの構成を例示した説明図である。第4実施形態のガイドワイヤ1Cは、第1実施形態で説明した構成において、第2シャフト部20に代えて第2シャフト部20Cを備え、ろう接部50に代えてろう接部50Cを備え、さらに、第5シャフト部91と、第6シャフト部92と、ろう接部93とを備える。
図8は、第5実施形態のガイドワイヤ1Dの構成を例示した説明図である。第5実施形態のガイドワイヤ1Dは、第3シャフト部30に代えて第3シャフト部30Dを備え、コイル体60に代えてコイル体60Dを備え、基端接合部72に代えて基端接合部72Dを備える。第3シャフト部30Dは、太径部32及び第2細径部33を備えない点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。コイル体60Dは、板状部材73と、第1シャフト部10と、第2シャフト部20と、第3シャフト部30Dと、第4シャフト部40の先端側の一部分と、を取り囲んで配置されている点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。基端接合部72Dは、コイル体60Dの基端部に配置され、コイル体60Dの基端部と、コアシャフト10,20,30D,40(具体的には、第4シャフト部40の一部分)とを一体的に保持している点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。
図9は、第6実施形態のガイドワイヤ1Eの構成を例示した説明図である。第6実施形態のガイドワイヤ1Eは、第3シャフト部30に代えて第3シャフト部30Eを備え、コイル体60に代えてコイル体60Eを備え、基端接合部72に代えて基端接合部72Eを備える。第3シャフト部30Eは、太径部32及び第2細径部33を備えない点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。コイル体60Eは、板状部材73と、コアシャフト10,20,30E,40の全体と、を取り囲んで配置されている点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。基端接合部72Eは、コイル体60Eの基端部に配置され、コイル体60Eの基端部と、コアシャフト10,20,30E,40(具体的には、第4シャフト部40の基端部)とを一体的に保持している点を除き、第1実施形態と同様の構成を有している。
図10は、第7実施形態のガイドワイヤ1Fの構成を例示した説明図である。第7実施形態のガイドワイヤ1Fは、第1実施形態で説明した構成において、第1シャフト部10に代えて第1シャフト部10Fを備えると共に、板状部材73を備えていない。
図11は、第8実施形態のガイドワイヤ1Gの構成を例示した説明図である。第8実施形態のガイドワイヤ1Gは、第1実施形態で説明した構成において、第4シャフト部40を備えていない。このように、ガイドワイヤ1Gの構成は種々の変更が可能であり、第4の金属材料により形成された第4シャフト部40を備えない、コアシャフト10,20,30を用いてもよい。このような第8実施形態のガイドワイヤ1Gにおいても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記第1~8実施形態では、ガイドワイヤ1,1A~1Gの構成の一例を示した。しかし、ガイドワイヤ1の構成は種々の変更が可能である。例えば、ガイドワイヤ1は、コイル体60の内側に設けられ、板状部材73と第1シャフト部10の先端側の一部分とを覆う、内側コイル体をさらに備えていてもよい。例えば、ガイドワイヤ1は、第1実施形態で説明した板状部材73や、第7実施形態で説明した板状部11を備えていなくてもよい。この場合、第1シャフト部10の先端部が、先端接合部71によって、コイル体60と固定される。
上記第1~8実施形態では、コアシャフト10,20,30,40の構成の一例を示した。しかし、コアシャフト10,20,30,40の構成は種々の変更が可能である。例えば、第2シャフト部20,20B,20Cの長さは、コイル体60を構成する素線61の外径の1倍未満であってもよく、コイル体60を構成する素線61の外径の50倍より大きくてもよい。また、例えば、コアシャフト10,20,30,40の各シャフト部には、ガイドワイヤ1に求められる性能に応じて、細径部、太径部、偏平部、テーパ部等が適宜設けられてもよい。
第1~8実施形態のガイドワイヤの構成、及び上記変形例1,2のガイドワイヤの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第3~第8実施形態で説明したガイドワイヤ1において、第2実施形態で説明したコイル体60Aを有していてもよい。例えば、第2,第4~第8実施形態で説明したガイドワイヤ1において、第3実施形態で説明した第2シャフト部20B及びろう接部50Bを有していてもよい。例えば、第2~第4,第7実施形態で説明したガイドワイヤ1において、第5実施形態で説明したコイル体60Dを有していてもよく、第6実施形態で説明したコイル体60Eを有していてもよい。
10,20,30,40…コアシャフト
10,10F…第1シャフト部
11…板状部
12…テーパ部
20,20B,20C…第2シャフト部
30,30D,30E,30G…第3シャフト部
31…第1細径部
32…太径部
33…第2細径部
40…第4シャフト部
50,50B,50C…ろう接部
60,60A,60D,60E…コイル体
61,61A…素線
62…被覆部
71…先端接合部
72,72D,72E…基端接合部
73…板状部材
81…第1溶接部
82…第2溶接部
83…第3溶接部
84…第4溶接部
85…第5溶接部
91…第5シャフト部
92…第6シャフト部
93…ろう接部
Claims (6)
- ガイドワイヤであって、
長尺状の外形を有するコアシャフトと、
前記コアシャフトの先端側の一部分を取り囲んで配置されたコイル体と、
を備え、
前記コアシャフトは、
先端から基端に向かって、前記コイル体の内側に配置された第1シャフト部と、前記コイル体の内側に配置された第2シャフト部と、先端側の少なくとも一部分が前記コイル体の内側に配置された第3シャフト部と、を有しており、
前記第1シャフト部は、NiとTiとを含む第1の金属材料により形成され、
前記第2シャフト部は、前記第1の金属材料とは異なる第2の金属材料により形成され、
前記第3シャフト部は、NiとTiとを含む第3の金属材料により形成されており、
前記コイル体は、前記第2シャフト部に対してロウ付けまたは半田付けされている、ガイドワイヤ。 - 請求項1に記載のガイドワイヤであって、
前記第2シャフト部の長さは、前記コイル体を構成する素線の外径の5倍以上、かつ、10倍以下である、ガイドワイヤ。 - 請求項1または請求項2に記載のガイドワイヤであって、
前記第2の金属材料は、ステンレス合金である、ガイドワイヤ。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
前記コイル体を構成する素線の表面は、前記第2の金属材料により形成され、または、前記第1の金属材料及び前記第3の金属材料とは異なる金属材料により形成されている、ガイドワイヤ。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
前記コアシャフトは、さらに、前記第3シャフト部よりも基端側に配置され、前記第1の金属材料とは異なる第4の金属材料により形成された第4シャフト部を有する、ガイドワイヤ。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、さらに、
前記コアシャフトよりも先端側に配置された板状部材であって、先端部において前記コイル体と固定され、基端部において前記コアシャフトと固定された板状部材を備える、ガイドワイヤ。
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