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JP6770695B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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JP6770695B2
JP6770695B2 JP2019091869A JP2019091869A JP6770695B2 JP 6770695 B2 JP6770695 B2 JP 6770695B2 JP 2019091869 A JP2019091869 A JP 2019091869A JP 2019091869 A JP2019091869 A JP 2019091869A JP 6770695 B2 JP6770695 B2 JP 6770695B2
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Description

本開示は、電線端末に設けられた接続部が装着される電気回路を備えた電気接続箱に関する。
従来から、自動車の電装系に用いられる電気接続箱は、電気回路を構成するバスバー等の導通部材を収容する箱本体を備えており、かかる箱本体の一部に、給電用等の外部電線端末に設けられたL字端子が装着される端子装着部が設けられた構造が知られている。例えば、特開2001−155798号公報(特許文献1)には、箱本体の上面に導通部材に導通するスタッドボルトを突設しかかるスタッドボルトにL字端子をボルト締結するようにした端子装着部を備えた構造が提案されている。
特開2001−155798号公報
ところで、L字端子は、特許文献1に記載のように略L字状に屈曲された金属片の先端部にボルト挿通孔を有する接続部が形成され、基端部側に設けられた加締め部が電線端末に露呈した芯線に圧着された構造とされている。それゆえ、ボルト挿通孔にスタッドボルトが挿通されてL字端子の接続部が箱本体の上面に突設されたスタッドボルトに締結された際には、L字端子の基端側や加締め部が箱本体の周壁部の表面上に配設されて露呈された状態となり、水掛かりによる電流のリーク等が発生するおそれがある。そこで、特許文献1に記載のようにボルト締め端子を合成樹脂製の端子カバーに装着してボルト締め端子の基端側や加締め部を端子カバーで覆う構造が採用されている。
ところが、従来構造の電気接続箱では、端子カバーからボルト締め端子の接続部が突出して露呈しているため、かかる露呈部分をカバーする箱本体のアッパカバーが外れたり壊れたりした場合には、露呈部分に触れることで感電するおそれがあった。また、車両への組み付け時には、電線端末のL字端子に対して、端子カバーに差し入れたり、L字端子に端子カバーを装着した状態でL字端子付電線を箱本体に組み付ける作業は煩雑であった。加えて、車両のメンテナンス時には、L字端子から取り外した端子カバーが紛失するおそれがあり、さらなる改善が求められていた。
本開示は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、アッパカバーが外された際にも、箱本体の導通部材に導通された接続部の外部への露呈を確実に防止しつつ、接続部の電気回路への締結を容易に行うことができる、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本開示の電気接続箱は、電気回路を収容する箱本体と、前記電気回路と外部電線とが導通接続された接続部と、前記箱本体にヒンジ部を介して回動自在に設けられ、前記接続部を外部に露呈する開状態と前記接続部を覆う閉状態とを切り替え可能な端子カバーを備え、前記端子カバーは、前記閉状態で前記接続部を覆う側部カバーが切り欠かれた開口部を有し、前記開口部は、前記端子カバーの閉状態で、前記箱本体から突出した突出壁部に覆われている電気接続箱である。
本開示によれば、端子カバーを紛失するおそれなく、電気接続箱の車両への搭載時やメンテナンス時の接続部の締結作業性の向上および覆蓋性の両立が巧く図られている。しかも、感電のリスクが回避されている。
図1は、本開示の実施形態1に係る電気接続箱を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示す電気接続箱の全体斜視図である。 図3は、図2に示す電気接続箱からアッパカバーを外しかつ端子カバーを開状態にした斜視図である。 図4は、図3に示す端子カバーを閉状態にした斜視図である。 図5は、図1に示す箱本体の別方向から見た斜視図である(各種部品未装着)。 図6は、図1に示す端子カバーの平面図である。 図7は、図1に示す端子カバーの側面図((a)右側面図、(b)左側面図)である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電気接続箱は、
(1)電気回路を収容する箱本体と、前記電気回路と外部電線とが導通接続された接続部と、前記箱本体にヒンジ部を介して回動自在に設けられ、前記接続部を外部に露呈する開状態と前記接続部を覆う閉状態とを切り替え可能な端子カバーを備え、前記端子カバーは、前記閉状態で前記接続部を覆う側部カバーが切り欠かれた開口部を有し、前記開口部は、前記端子カバーの閉状態で、前記箱本体から突出した突出壁部に覆われている電気接続箱である。
本開示の電気接続箱によれば、接続部を覆う端子カバーが、箱本体にヒンジ連結されており、接続部を外部に露呈する開状態と接続部を覆蓋する閉状態の間で端子カバーがヒンジ部回りで回動自在となっている。それゆえ、端子カバーを紛失するおそれなく、端子カバーを開閉することができ、しかも、ヒンジ部回りで端子カバーを回動させる簡単な操作により、開状態と閉状態を切り替えることができることから、従来構造のように、端子カバーを接続部に装着させた後、接続部をボルト締結する場合に比して、接続部のボルト締結を容易に行うことができ、電気接続箱の車両への搭載時やメンテナンス時の接続部の締結作業性の向上が図られている。
また、端子カバーの側部カバーにより、接続部を構成する電線接続部も確実にカバーされており、水かかりによる電流のリーク等の問題も未然に防止されている。さらに、単一の回動動作により開状態と閉状態に変位させることができ、一層の作業性の向上が図られている。
加えて、ヒンジ部回りにヒンジ連結された端子カバーにおいて、単一の回動動作による側部カバーの開閉操作を可能にするためには、接続部と、側部カバーの干渉を回避する必要があり、側部カバーには、かかる干渉を回避する開口部が設けられている。かかる開口部から、接続部の両側面のうちヒンジ部に近接位置する後方側面が外部に露呈されることとなる。これに対して、箱本体には、端子カバーの閉状態における開口部を覆う突出壁部が突設されていることから、開口部を介した接続部の後方側面の外部への露呈が、突出壁部によって覆蓋されて回避されている。これにより、接続部の装着の良好な作業性の確保と、装着された接続部全体の覆蓋性の両立を巧く図ることができるのである。
(2)前記接続部は、前記外部電線の端末に設けられたL字端子と前記電気回路とを接続していることが好ましい。これにより、従来L字端子に端子カバーを装着した状態でL字端子付電線を箱本体に組み付ける煩雑な作業の作業性を向上できる。
(3)前記端子カバーはロック部を有し、前記ロック部は、前記箱本体に設けられた被ロック部に着脱自在に嵌合されていることが好ましい。端子カバーを閉状態に確実にロック嵌合することができる。それゆえ、メンテナンス時等にアッパカバーを外した際に、端子カバーが不用意に外れたりすることを未然に防止でき、感電のリスクをより確実に低減できる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の電気接続箱の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1について、図1から図4を参照しつつ説明する。電気接続箱10は、箱本体12と、箱本体12の上面14と下面16をそれぞれ覆蓋するアッパカバー18とロアカバー20、とを含んで構成されている。以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方を言い、前方とは、図1中の左方、後方とは、図1中の右方を言うものとする。
<箱本体12>
箱本体12は、全体として長手矩形ブロック形状を呈しており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の絶縁性の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。図5に示されているように、箱本体12の上面14には、リレー装着部22や抵抗装着部24や複数のヒューズ装着部26が、上方に向かって開口形成されている。なお、図示は省略するが、箱本体12の下面16には、複数の端子収容孔が下方に向かって開口形成されている。すなわち、導通部材としての電線の端末に圧着された圧着端子等が端子収容孔に収容配置されるようになっていると共に、電気回路を構成する導通部材としてのバスバー28(図1参照)等がバスバー収容溝等に装着支持されるようになっている。
そして、図1や図3〜4に示されているように、箱本体12の上面14側から、リレー装着部22や抵抗装着部24や各ヒューズ装着部26に対して、リレー30や抵抗32やヒューズ34が装着されるようになっている。これにより、リレー30や抵抗32やヒューズ34から突出する図示しないタブ端子が上述の電線の端末の圧着端子やバスバー28等に接続されて導通されるようになっている。
箱本体12の周縁部には、全周に亘って鉛直方向に延出することで略矩形筒状とされた周壁部36が設けられている。図1〜5に示されているように、周壁部36の後方の第一の周壁部36aの周方向中央部分には、端子装着部38が設けられている。より詳細には、端子装着部38は、第一の周壁部36aと、第一の周壁部36aのうち箱本体12の上面14側から上方に向かって突設された突出端部40が上下方向に切り欠かれることにより構成された上方および前後方向に開口する背面視で略矩形状の切欠部42と、切欠部42に隣接する箱本体12の上面14に形成され、後述するL字端子64が装着されるスタッドボルト装着部44と、を含んで構成されている。加えて、切欠部42に隣接する第一の周壁部36aの周方向中央部分には、切欠部42の周方向の両側の下端部から下方に向かって延出するガイド部が設けられている。かかるガイド部は、切欠部42の周方向の一方の側(図3中、左側)において下方に向かって略台形断面形状で延出するガイドリブ48と、切欠部42の周方向の他方の側(図3中、右側)において下方に向かって延出する、アッパカバー18を箱本体12に嵌合するための被ロック部50と、を含んで構成されている。
<端子装着部38>
端子装着部38を構成するスタッドボルト装着部44には、スタッドボルト52が、図示しないヘッド部を図示しないボルト収容孔に嵌め込まれた状態で箱本体12の上面14に突設されている。図1に示されているように、スタッドボルト52には、バスバー28のバスバー端子54が挿通配置されている。より詳細には、バスバー28は、導電性金属板の打抜加工等で形成されたプレートであって、その先端部にボルト挿通孔56を有するバスバー端子54を備えており、かかるバスバー端子54は略直角に屈曲して形成されている。そして、かかるボルト挿通孔56をスタッドボルト52のねじ軸部58にそれぞれ挿通することにより、スタッドボルト52のねじ軸部58にバスバー28のバスバー端子54が挿通されつつヘッド部上に載置されるようになっているのである。そして、図1および図3〜4に示されているように、端子装着部38には、後述する外部電線66の電線端末に設けられたL字端子64が装着されると共に、L字端子64を覆う合成樹脂製の端子カバー78が組み付けられるようになっている。
加えて、図5に示されているように、スタッドボルト装着部44の周縁部の一方の側(図5中、奥側)には、略平板状の被ロック部60が突設されている一方、スタッドボルト装着部44の周縁部の他方の側(図5中、手前側)には、長さ方向に離隔して設けられ対向する面に窪み部を有する一対の略角柱状の部材によってヒンジ部62が形成されている。
<L字端子64>
図1に示されているように、L字端子64は、外部電線66の端末に露呈された芯線68に接続された状態で使用される。より詳細には、外部電線66は、導体である銅やアルミニウムその他の金属線の複数を束ね合わせた芯線68が、エチレン系樹脂やスチレン系樹脂等の電気絶縁性を有する絶縁被覆で覆われた構造とされている。一方、L字端子64はL字状に屈曲された金属片によって構成されており、その先端部には、ボルト挿通孔70を有する接続部72が形成されている。また、L字端子64の基端部には、外部電線66の端末から延出する芯線68が圧着接続される電線接続部74が形成されている。
そして、図1および図3に示されているように、電線接続部74において外部電線66の端末に露呈された芯線68が圧着接続されたL字端子64のボルト挿通孔70を、箱本体12の上方からスタッドボルト52に挿通した状態で、スタッドボルト52の上方からナット76を組み付けることにより、L字端子64の接続部72がスタッドボルト52にボルト締結されるようになっている。加えて、L字端子64のボルト挿通孔70を箱本体12の上方からスタッドボルト52に挿通する際には、L字端子64の電線接続部74に接続された外部電線66が、第一の周壁部36aに設けられたガイド部48,50によって鉛直方向下方に向かうようにガイドされるようになっている。この結果、図3に示されているように、L字端子64の電線接続部74が箱本体12の第一の周壁部36aの中央部側に配設された状態とすることができるのである。これにより、L字端子64は、端子装着部38を構成する第一の周壁部36aと切欠部42とスタッドボルト装着部44に装着されるようになっているのである。
<端子カバー78>
端子カバー78は、図1に示されているように、下方に向かって開口する略矩形有底筒体形状を有する上部カバー80と、L字状に屈曲されて下方及び前方に向かって開口すると共に上部カバー80の後面に連結された略矩形樋状の側部カバー82を有して構成されている。また、上部カバー80の一方の側面(図1中、手前側)には、後述する閉状態に位置する端子カバー78を、箱本体12に設けられた被ロック部60に着脱自在に嵌合するロック部84が形成されている。一方、上部カバー80の他方の側面(図1中、奥側)には、箱本体12のヒンジ部62と嵌合されることにより、端子カバー78を箱本体12に対してヒンジ連結するヒンジ部86が、長さ方向(図6中、上下方向)に離隔して設けられ長さ方向に離隔する面に突部を有する一対の略棒状の部材によって形成されている。
また、側部カバー82は、略樋状に延びる底壁を構成し下方に向かって延びる背面視で略縦長矩形状の正面カバー壁88と、略樋状に延びる一方(ロック部84側)の側壁を構成し下方に向かって延びる側面視で略縦長矩形状の側面カバー壁90と、略樋状に延びる他方(ヒンジ部86側)の側壁の下方に向かって延びる領域に設けられ側面視で略縦長矩形状に切り欠かれた開口部92(図7(b)参照)とを含んで構成されている。
<ヒンジ部86>
そして、図1に示されているように、端子カバー78のヒンジ部86が、箱本体12の上方から箱本体12のヒンジ部62に嵌合されることにより、これらヒンジ部62,86を介して端子カバー78が箱本体12に対してヒンジ連結されるようになっている。すなわち、端子カバー78が、箱本体12の第一の周壁部36aに直交する長手方向(図1中、左右方向)で延出するヒンジ部62,86を介して箱本体12にヒンジ連結されているのである。これにより、L字端子64が装着された端子装着部38を外部に露呈する開状態(図3参照)と、端子装着部38を覆蓋する閉状態(図4参照)の間で、端子カバー78がヒンジ部62,86回りで回動自在となっているのである。
<電気接続箱10の組み付け工程>
図3および図4に示されているように、端子装着部38を覆蓋する閉状態において、端子カバー78の上部カバー80が、スタッドボルト52に対してL字端子64の接続部72がボルト締結されたボルト締結部を覆うように構成されていると共に、端子カバー78の側部カバー82が、L字端子64の電線接続部74を覆うように構成されている。より詳細には、側部カバー82の正面カバー壁88が、L字端子64の電線接続部74を第一の周壁部36aの外周側から覆うように構成されていると共に、側部カバー82の側面カバー壁90が、L字端子64の電線接続部74の両側面のうちヒンジ部62,86に離隔位置する前方側面を覆うように構成されている。しかも、側部カバー82に開口部92を設けることにより、端子カバー78がヒンジ部62,86回りに回動した際に、端子カバー78の側部カバー82がL字端子64の電線接続部74と干渉することを回避可能としている。加えて、箱本体12の第一の周壁部36aには、閉状態に位置する端子カバー78の開口部92を上下方向の全長に亘って覆う、他の機能部材である被ロック部50の上下方向に延出する一方(開口部92側)の側壁を利用して構成された突出壁部94が突設されている。
このようにして端子装着部38にL字端子64が装着されると共に、かかるL字端子64を覆うように端子カバー78が組み付けられた状態(閉状態)とされた箱本体12に対して、アッパカバー18とロアカバー20が取り付けられることにより本実施形態の電気接続箱10が完成されるようになっている。より詳細には、図1〜3に示されているように、周壁部36のうち、箱本体12の長手方向で対向する第一および第三の周壁部36a,36cには、箱本体12の上方開口部近傍において被ロック部50が突設されている。一方、箱本体12の上方開口部を覆蓋するアッパカバー18は、下方に開口する略箱体形状を有している一方、平面視において箱本体12の上面14と略同一の略矩形状に形成されており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の絶縁性の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。かかるアッパカバー18の長手方向で対向する周壁部にはロック部96が突設されており、ロック部96がそれぞれ箱本体12の被ロック部50に嵌合されることにより、箱本体12の上面14をアッパカバー18によって覆蓋状態でロックできるようになっている。加えて、アッパカバー18の後方側(図1中、右側)の周壁部には、周方向の中央部の下端部おいて、後方および下方に向かって延出する側部カバー覆蓋部98が設けられている。かかる側部カバー覆蓋部98は、図2および図4に示されているように、アッパカバー18が箱本体12の上方開口部を覆蓋した状態において、端子カバー78の側部カバー82における正面カバー壁88の上方部分を外部から覆う第一の壁部100aと、側面カバー壁90の上方部分を外部から覆う第二の壁部100bと、開口部92の上方部分を外部から覆う第三の壁部100cと、を有して構成されている。
また、図1〜3に示されているように、周壁部36のうち、箱本体12の幅方向で対向する第二および第四の周壁部36b,36dには、箱本体12の下方開口部近傍においてロック部102が突設されている。一方、箱本体12の下方開口部を覆蓋するロアカバー20は、上方に開口する略箱体形状を有している一方、底面視において箱本体12の下面16と略同一の略矩形状に形成されており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の絶縁性の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。かかるロアカバー20の幅方向で対向する周壁部には被ロック部104が突設されており、被ロック部104がそれぞれ箱本体12のロック部102に嵌合されることにより、箱本体12の下面16をロアカバー20によって覆蓋状態でロックできるようになっている。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、端子カバー78が、箱本体12の第一の周壁部36aに直交する長手方向で延出するヒンジ部62,86を介して箱本体12にヒンジ連結されている。これにより、L字端子64が装着された端子装着部38を外部に露呈する開状態と、端子装着部38を覆蓋する閉状態の間で、端子カバー78がヒンジ部62,86回りで回動自在とされている。それゆえ、端子カバー78を紛失するおそれなく、端子カバー78を開閉することができる。また、ヒンジ部62,86回りで端子カバー78を回動させる簡単な操作により開状態と閉状態を切り替えることができることから、従来構造の如き端子カバー78をL字端子64に装着後にL字端子64をスタッドボルト52にボルト締結する場合に比して、L字端子64のスタッドボルト52へのボルト締結を容易に行うことができる。それゆえ、電気接続箱10の車両への搭載時やメンテナンス時のL字端子64のボルト締結作業性の向上が図られている。さらに、本実施形態の端子カバー78には、閉状態に位置する端子カバー78を箱本体12に設けられた被ロック部60に着脱自在に嵌合するロック部84が設けられていることから、メンテナンス時等にアッパカバー18を外した際に、端子カバー78が不用意に外れたりすることを未然に防止でき、感電のリスクをより確実に低減できるようになっている。
しかも、端子カバー78は、端子装着部38を覆蓋する閉状態において、端子カバー78の上部カバー80がL字端子64の接続部72がボルト締結されたボルト締結部を覆うように構成されている。それゆえ、アッパカバー18が外された際に、スタッドボルト52とL字端子64の接続部72のボルト締結部が露呈することがなく、感電のリスクが回避されている。また、端子カバー78の側部カバー82がL字端子64の電線接続部74を覆うように構成されていることから、水かかりによる電流のリーク等の問題も未然に防止されている。さらに、単一の回動動作により端子カバー78の上部カバー80と側部カバー82を開状態と閉状態に変位させることができることから、一層の作業性の向上が図られている。
加えて、箱本体12の第一の周壁部36aに直交する方向に延びるヒンジ部62,86回りにヒンジ連結された端子カバー78において、単一の回動動作による上部カバー80と側部カバー82の開閉操作を可能にするために、第一の周壁部36a側に配設されたL字端子64と側部カバー82間の干渉を回避するための開口部92が側部カバー82に設けられている。かかる開口部92は、端子カバー78の閉状態で、第一の周壁部36aに突設された突出壁部94によって覆われていることから、開口部92を介したL字端子64の電線接続部74の後方側面の外部への露呈が、突出壁部94によって覆蓋されて回避されている。それゆえ、L字端子64の端子装着部38への良好な装着作業性の確保と、端子装着部38に装着されたL字端子64全体の覆蓋性の両立を巧く図ることができるのである。また、突出壁部94が、第一の周壁部36aに設けられた他の機能部材である被ロック部50の一方の側壁を利用して構成されていることにより、電気接続箱10の小型化や省材料化が図られている。
さらに、L字端子64の電線接続部74は、アッパカバー18の側部カバー覆蓋部98と端子カバー78の側部カバー82によって二重にカバーされている。しかも、側部カバー覆蓋部98が、端子カバー78の側部カバー82における正面カバー壁88と側面カバー壁90と開口部92をそれぞれ外部から覆う3つの壁部100a、100b、100cを有していることから、十分な剛性を以って安定して側部カバー82を覆うことができると共に、側部カバー82の開口部92に対する覆蓋の確実性も向上させることができるようになっている。
<変形例>
以上、本開示の具体例として、実施形態1について詳述したが、本開示はその具体的な記載によって限定されない。本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。例えば次のような実施形態の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ヒンジ部は、端子カバー78のヒンジ部86と箱本体12のヒンジ部62が嵌合されることにより構成されていたが、例えば薄肉状とされたヒンジ部を介して箱本体12と端子カバー78が一体的に形成されていてもよい。
(2)また、上記実施形態では、突出壁部94が、機能部材である被ロック部50の一方の側壁を利用して構成されていたが、この他に例えばブラケット装着部やロック嵌合部などの任意の機能部材を利用して構成してもよいし、利用せずに構成してもよい。
(3)なお、上記実施形態では、端子カバー78を箱本体12にロックする被ロック部60や、端子カバー78の側部カバー82を覆う側部カバー覆蓋部98が設けられていたが、必ずしも必要ではない。
なお、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)電気回路を構成する導通部材を収容した箱本体と、前記箱本体の上面に突設されて前記導通部材に導通接続されたスタッドボルトを備えた端子装着部と、前記端子装着部に装着される外部電線の電線端末に設けられたL字端子を覆う合成樹脂製の端子カバーと、を備え、前記L字端子が、L字状に屈曲された金属片の先端部にボルト挿通孔を有する接続部が形成され、基端部側に前記電線端末に接続される電線接続部が形成されたものであって、前記L字端子の前記ボルト挿通孔に前記スタッドボルトを挿通した状態で、前記L字端子の前記接続部が前記スタッドボルトにボルト締結されると共に、前記L字端子の前記電線接続部が前記箱本体の第一の周壁部側に配設された状態で、前記L字端子が前記端子装着部に装着されるようになっている電気接続箱において、前記端子カバーが、前記箱本体の前記第一の周壁部に直交する方向で延出するヒンジ部を介して前記箱本体にヒンジ連結されており、前記端子装着部を外部に露呈する開状態と前記端子装着部を覆蓋する閉状態の間で前記端子カバーがヒンジ部回りで回動自在となっていると共に、前記端子カバーが、前記スタッドボルトと前記L字端子の前記接続部のボルト締結部を覆う上部カバーと、前記L字端子の前記電線接続部を覆う側部カバーを有しており、前記側部カバーが、前記L字端子の前記電線接続部を前記第一の周壁部の外周側から覆う正面カバー壁と、前記電線接続部の両側面のうち前記ヒンジ部に離隔位置する前方側面を覆う側面カバー壁と、前記ヒンジ部回りの前記端子カバーの回動において前記L字端子との干渉を回避する開口部とを含んで構成されており、前記箱本体の前記第一の周壁部には、前記閉状態に位置する前記端子カバーの前記開口部を覆う突出壁部が突設されていることを特徴とする。
技術的思想(1)の電気接続箱では、端子装着部に装着されるL字端子を覆う端子カバーが、箱本体にヒンジ連結されており、端子装着部を外部に露呈する開状態と端子装着部を覆蓋する閉状態の間で端子カバーがヒンジ部回りで回動自在となっている。それゆえ、端子カバーを紛失するおそれなく、端子カバーを開閉することができ、しかも、ヒンジ部回りで端子カバーを回動させる簡単な操作により、開状態と閉状態を切り替えることができることから、従来構造のように、端子カバーをL字端子に装着させた後、L字端子をスタッドボルトにボルト締結する場合に比して、L字端子のスタッドボルトへの締結を容易に行うことができ、電気接続箱の車両への搭載時やメンテナンス時のL字端子の締結作業性の向上が図られている。
しかも、端子カバーは、スタッドボルトとL字端子の接続部のボルト締結部を覆う上部カバーと、L字端子の電線接続部を覆う側部カバーを有していることから、箱本体のアッパカバーが外された際にも、スタッドボルトとL字端子の接続部のボルト締結部が露呈することがなく、感電のリスクが回避されている。加えて、端子カバーの側部カバーにより、端子装着部に装着されたL字端子において、箱本体の第一の周壁部側に配設される電線接続部も確実にカバーされており、水かかりによる電流のリーク等の問題も未然に防止されている。さらに、単一の回動動作により上部カバーと側部カバーを開状態と閉状態に変位させることができ、一層の作業性の向上が図られている。
加えて、第一の周壁部に直交する方向に延びるヒンジ部回りにヒンジ連結された端子カバーにおいて、単一の回動動作による上部カバーと側部カバーの開閉操作を可能にするためには、第一の周壁部側に配設されたL字端子の端子装着部と、側部カバーの干渉を回避する必要があり、側部カバーには、かかる干渉を回避する開口部が設けられている。かかる開口部から、L字端子の電線接続部の両側面のうちヒンジ部に近接位置する後方側面が外部に露呈されることとなる。これに対して、箱本体の第一の周壁部には、端子カバーの閉状態における開口部を覆う突出壁部が突設されていることから、開口部を介したL字端子の後方側面の外部への露呈が、突出壁部によって覆蓋されて回避されている。これにより、L字端子の端子装着部への良好な作業性の確保と、端子装着部に装着されたL字端子全体の覆蓋性の両立を巧く図ることができるのである。
(2)前記端子カバーの前記上部カバーには、前記閉状態に位置する前記端子カバーを、前記箱本体に設けられた被ロック部に着脱自在に嵌合するロック部が形成されているものである。
技術的思想(2)の電気接続箱によれば、端子カバーを閉状態に確実にロック嵌合することができる。それゆえ、メンテナンス時等にアッパカバーを外した際に、端子カバーが不用意に外れたりすることを未然に防止でき、感電のリスクをより確実に低減できる。
(3)前記第一の周壁部に突設された前記突出壁部が、前記第一の周壁部に設けられた他の機能部材の壁部を利用して構成されているものである。
技術的思想(3)の電気接続箱によれば、突出壁部が、第一の周壁部に設けられた他の機能部材の壁部を利用して構成されている。電気接続箱の周壁部には、ブラケット装着部やロック嵌合部などの機能部材が突設される場合が多く、それらの壁部を利用して突出壁部を構成することにより、電気接続箱の小型化や省材料化が図られる。
(4)前記箱本体の上方開口部を覆蓋するアッパカバーを備え、該アッパカバーには、前記端子カバーの前記側部カバーにおける前記正面カバー壁と前記側面カバー壁と前記開口部をそれぞれ外部から覆う3つの壁部を有する側部カバー覆蓋部が設けられているものである。
技術的思想(3)の電気接続箱によれば、アッパカバーの側部カバー覆蓋部と端子カバーの側部カバーによって、L字端子の電線接続部(第一の周壁部側の配設領域)が二重にカバーされている。特に、側部カバー覆蓋部が、端子カバーの側部カバーにおける正面カバー壁と側面カバー壁と開口部をそれぞれ外部から覆う3つの壁部を有していることから、十分な剛性を有して安定して側部カバーを覆うことができ、側部カバーの開口部の覆蓋の確実性も向上させることができる。
10 電気接続箱
12 箱本体
14 上面
16 下面
18 アッパカバー
20 ロアカバー
22 リレー装着部
24 抵抗装着部
26 ヒューズ装着部
28 バスバー(導通部材)
30 リレー
32 抵抗
34 ヒューズ
36 周壁部
36a 第一の周壁部
36b 第二の周壁部
36c 第三の周壁部
36d 第四の周壁部
38 端子装着部
40 突出端部
42 切欠部
44 スタッドボルト装着部
48 ガイドリブ
50 被ロック部(他の機能部材)
52 スタッドボルト
54 バスバー端子
56 ボルト挿通孔
58 ねじ軸部
60 被ロック部
62 ヒンジ部
64 L字端子
66 外部電線
68 芯線
70 ボルト挿通孔
72 接続部
74 電線接続部(接続部)
76 ナット
78 端子カバー
80 上部カバー
82 側部カバー
84 ロック部
86 ヒンジ部
88 正面カバー壁
90 側面カバー壁
92 開口部
94 突出壁部
96 ロック部
98 側部カバー覆蓋部
100a 第一の壁部
100b 第二の壁部
100c 第三の壁部
102 ロック部
104 被ロック部

Claims (3)

  1. 電気回路を収容する箱本体と、
    前記電気回路と外部電線とが導通接続された接続部と、
    前記箱本体にヒンジ部を介して回動自在に設けられ、前記接続部を外部に露呈する開状態と前記接続部を覆う閉状態とを切り替え可能な端子カバーを備え、
    前記端子カバーは、前記閉状態で前記接続部を覆う側部カバーが切り欠かれた開口部を有し、
    前記開口部は、前記端子カバーの閉状態で、前記箱本体から突出した突出壁部に覆われている電気接続箱。
  2. 前記接続部は、前記外部電線の端末に設けられたL字端子と前記電気回路とを接続している請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記端子カバーはロック部を有し、
    前記ロック部は、前記箱本体に設けられた被ロック部に着脱自在に嵌合されている請求項1または2に記載の電気接続箱。
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