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JP6489645B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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JP6489645B2
JP6489645B2 JP2015124053A JP2015124053A JP6489645B2 JP 6489645 B2 JP6489645 B2 JP 6489645B2 JP 2015124053 A JP2015124053 A JP 2015124053A JP 2015124053 A JP2015124053 A JP 2015124053A JP 6489645 B2 JP6489645 B2 JP 6489645B2
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Description

本発明は、車両の進行方向をステレオカメラを用いて撮像して得られた画像に基づき被写体の3次元位置情報を認識する画像処理装置に関する。
車外環境を認識する車両システムとして、自車両の進行方向を一対のカメラを備えるステレオカメラで撮像して得られた一対の画像に基づき、被写体と自車両との位置関係を認識する画像処理装置を備えるものがある。このように自車両の進行方向に存在する被写体を認識するシステムでは、被写体までの距離の情報を含めた被写体の3次元位置情報(実空間上における位置の情報)を生成する。具体的には、前記のステレオカメラにより視点の異なる一対の画像データを撮像し、当該一対の画像データ間における被写体の視差を算出し、当該視差に基づいて被写体の3次元位置情報を生成する。
前記の3次元位置情報は、一対のカメラの中央真下の点を原点とし、一対のカメラを結ぶ方向にX軸、上下方向にY軸、前後方向にZ軸とした場合の空間上の点(X,Y,Z)で表される。3次元位置情報は、三角測量の手法に基づき生成されるもので、具体的には、画像上の画素を座標(i,j)で表し、視差をdp、一対のカメラの間隔をCD、1画素当たりの視野角をPW、一対のカメラの取り付け高さをCH、カメラ正面の無限遠点の画像上でのi座標、j座標をそれぞれIV、JVとしたときに、以下の[式1]〜[式3]で表される座標変換により求まる。
X=CD/2+Z×PW×(i−IV)…[式1]
Y=CH+Z×PW×(j−JV)…[式2]
Z=CD/{PW×(dp−DP)}…[式3]
但し、前記[式3]における「DP」は視差オフセット値であり、ステレオカメラの車両への取り付け時に決定され、それ以降は定数として扱われる値である。
視差オフセット値DPは、ステレオカメラが自車両に対して所定に取り付けられた状態を基準として定められた値であるため、例えば車両の使用により生じる振動や熱等に起因してステレオカメラの取付状態が所定状態から変化してしまうと、前記[式3]により距離Zの値を正しく算出することができなくなってしまう。
そこで、このようなステレオカメラの取付状態の経時的な変化に伴い生じる視差オフセット値DPの誤差を補正するための技術として、先に本出願人は前記特許文献1に記載される補正技術を提案している。特許文献1では、路面に直線状に標示された連続線や破線等の白線の撮像画像に基づいて一対のカメラの各撮像画像中にそれぞれ消失点を算出し、その結果に基づいて補正する。前記特許文献1に記載の技術によれば、自車両の走行時に視差オフセット値DPを補正することができる。
特開2003−83742号公報
例えば、ステレオカメラを構成する一対のカメラが、車両のフロントウィンドウを透過して自車両の前方を撮像するように配置される場合、フロントウィンドウを透過することによる画像の歪みの様子が、画像の上部と下部とで一様でない場合がある。このような、画像の歪みが画像の縦方向で変化する原因は、例えば画像の上下で光線がフロントウィンドウを透過する距離が異なることや、フロントウィンドウが曲面であることである。
このように、画像の歪みが画像の縦方向で変化する場合には、特許文献1に記載の技術のような画像上の白線の消失点の算出において誤差が生じ、視差オフセット値DPの補正に誤差が生じる可能性がある。
本発明は前述した問題を解決するものであり、ステレオカメラを用いて撮像された画像から被写体の3次元位置情報を認識する画像処理装置において、正確に視差オフセット値の補正を行うことを目的とする。
本発明の一態様の画像処理装置は、自車両の進行方向をステレオカメラを用いて撮像して得られた一対の画像データに基づき被写体の3次元位置情報を認識する画像処理装置であって、前記一対の画像データ上における、自車両の車両通行帯を示す一対の白線の形状を検出する車線検出処理部と、前記一対の画像データ、および前記車線検出部により検出された一対の白線の形状データに基づき、前記視差から前記距離を算出する計算式の補正を行う視差オフセット値補正処理部と、を備え、前記視差オフセット値補正処理部は、自車両の進行方向の距離の異なる2地点である近距離地点および遠距離地点の双方について、一対の画像データ上における白線の視差と一対の白線の離間画素数を取得するステップと、前記近距離地点における白線の視差および離間画素数に基づき、前記近距離地点における実空間の一対の白線の離間距離である近距離白線間距離を算出するステップと、前記遠距離地点における白線の視差および離間画素数に基づき、前記遠距離地点における実空間の一対の白線の離間距離である遠距離白線間距離を求めるステップと、前記近距離白線間距離が遠距離地点においても等しいとみなした場合に予測される遠距離地点における視差である遠距離推定視差を算出するステップと、前記遠距離白線視差、および前記遠距離推定視差の比較結果に基づき、前記視差から前記距離を算出する計算式の誤差を算出するステップと、前記誤差の値に基づき、前記視差から前記距離を算出する計算式の補正を行うステップと、を実行する。
本発明によれば、ステレオカメラを用いて撮像された画像から被写体の3次元位置情報を認識する画像処理装置において、正確に視差オフセット値の補正を行うことができる。
画像処理装置の構成を示すブロック図である。 ステレオカメラによって撮像された一対の画像上における白線を示す図である。 実空間上における白線を示す図である。 画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
図1に示す本実施形態の画像処理装置1は、ステレオカメラ2が装着された車両に搭載され、ステレオカメラ2によって撮像された画像中に写っている物体(被写体)の車両に対する相対的な位置を算出する。
ステレオカメラ2は、車両の進行方向を視野に収めるように車幅方向に一定の距離だけ離間して配置された、視点の異なる一対の第1カメラ2aおよび第2カメラ2bを備える。第1カメラ2aおよび第2カメラ2bは、互いの光軸が平行であり、同一のフレームレートで動画像を撮像する。
ステレオカメラ2は、撮像した画像をデジタルデータに変換するA/Dコンバータや、画像に対してノイズ除去および輝度値補正等の画像補正を行う画像補正部等を備える。ステレオカメラ2は、撮像した画像をデジタルデータとして画像処理装置1に送信する。
画像処理装置1は、CPUやROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピュータより構成されている。なお、画像処理装置1は、車両の動作を制御するコンピュータを含む車両制御システム3に組み込まれていてもよいし、車両制御システム3とは別のコンピュータであってもよい。
画像処理装置1は、車両制御部3との間で通信可能である。車両制御システム3は、車両に設けられた車速センサ、舵角センサ、加速度センサおよび角速度センサ等を含むセンサ部5から入力される情報と、画像処理装置1から入力される情報とに基づき、車両の周辺環境を含めた状況を認識し、運転支援に係る動作を実行する。
運転支援に係る動作とは、運転者に対して車線逸脱警告や衝突警告を出力する警告動作、および自動ブレーキや自動操舵等の半自動または自動の運転補助動作等を含む。ステレオカメラを用いた運転支援は公知の技術であるため詳細な説明は省略する。
画像処理装置1は、メモリ1a、3次元位置情報生成処理部1b、車線検出処理部1c、および視差オフセット値補正処理部1eを備える。
メモリ1aは、ステレオカメラ2から入力される画像のデータを記憶する。以下では、第1カメラ2aにより撮像される画像を第1画像データと称し、第2カメラ2bにより撮像される画像を第2画像データと称する。
3次元位置情報生成処理部1b、車線検出処理部1c、および視差オフセット値補正処理部1eは、それぞれ以下に説明する画像処理装置1が有する画像処理の機能を実行するための構成を含む。
3次元位置情報生成処理部1bは、ステレオカメラ2によって撮像された視点の異なる一対の画像データに基づき、被写体の3次元位置情報を生成する。
3次元位置情報生成処理部1bが実行する3次元位置情報生成処理は、第1画像データと第2画像データの間の対応点をパターンマッチングにより検出し、検出された対応点間の座標のずれを視差dpとして算出し、視差dpを用いて三角測量の原理により実空間上における対応点の位置の情報を3次元位置情報として生成する処理である。
前記のような視差dpとしての座標のずれを算出するにあたっては、予め第1画像データおよび第2画像データのうちの一方が「基準画像」、他方が「比較画像」として定められる。比較画像は、基準画像上の水平方向端部に位置する物体についての視差dpの算出を可能とするため、基準画像よりも水平方向画素数が多い画像として生成されている。
ここで、3次元位置情報は、一対のカメラである第1カメラ2aと第2カメラ2bの中央真下の点を原点とし、一対のカメラを結ぶ方向にX軸、上下方向にY軸、前後方向にZ軸ととった場合の空間上の点(X,Y,Z)として表される情報である。
3次元位置情報としてのX,Y,Zの各値は、画像中における水平方向に平行な軸をi軸、垂直方向に平行な軸をj軸としたときの画素の座標を(i,j)で表し、一対のカメラの間隔(基線長)をCD、1画素当たりの視野角をPW、一対のカメラの取り付け高さをCH、カメラ正面の無限遠点の基準画像上でのi座標、j座標をそれぞれIV、JVとしたときに、下記[式1]〜[式3]で表される座標変換により求まる。
X=CD/2+Z×PW×(i−IV) …[式1]
Y=CH+Z×PW×(j−JV) …[式2]
Z=CD/{PW×(dp−DP)} …[式3]
前記[式3]における「DP」は、消失点視差や無限遠対応点などとも称されるが、要するに基準画像と比較画像の間の対応点間の視差dpと、対応点までの実空間上での距離Zとが前記[式3]を満たすようにして決定される値である。以下、この「DP」については「視差オフセット値DP」と称する。
車線検出処理部1cは、ステレオカメラ2によって撮像された画像データ中における、自車両が走行する路面上に形成された白線を検出する車線検出処理を実行する。ここで白線とは、自車両が走行している車両通行帯を示すために、車両通行帯の左右の境界に沿って路面上に形成された線状の道路標示である。なお、本実施形態では白線と称するが、白線の色は白色に限られるものではない。また、白線は破線であってもよい。
車線検出処理部1cは、第1画像データおよび第2画像データの双方について、自車両が走行している車両通行帯の両側に存在する白線の形状を検出する。
視差オフセット値補正処理部1eは、車線検出処理部1cによって検出された白線の情報に基づいて、視差dpから距離Zを算出する計算式(すなわち先の[式3])についての補正を行う視差オフセット値補正処理を実行する。前述のように、カメラの取付状態の経時的な変化に起因して[式3]における視差オフセット値DPには現実のカメラ取付状態に対応した最適値からの誤差が発生してしまうため、視差オフセット値補正処理はこれを補正するものである。
図2は、ステレオカメラ2によって撮像された画像データ中における白線を示す図であり、図3は、実座標であるX−Y平面における白線を示す図である。図4は、視差オフセット値補正処理のフローチャートである。
図4に示す視差オフセット値補正処理は、ステレオカメラ2のフレームレートに同期して実行される。すなわち、視差オフセット値補正処理は、ステレオカメラ2によって撮像される画像の全フレームについて実行される。
図4のフローチャートに示すように、視差オフセット値補正処理では、まずステップS10において、視差オフセット値補正処理の実行が可能であるか否かを判定する。視差オフセット値補正処理は、後述するように、白線が自車両の車両通行帯を示す一対の白線の車幅方向の離間距離が自車両の前方の所定の範囲内において一定であり、かつ路面が略水平である必要がある。以下では、一対の白線の車幅方向の離間距離のことを白線間距離と称する。
そこで、ステップS10では、センサ部5によって、自車両が所定時間以上、等しい速度で直進している場合に、自車両が走行する車両通行帯が平坦かつ直線状であるとみなす。自車両が等速度で直進しているか否かの判定は、センサ部5に含まれる舵角センサや加速度センサ等の出力情報に基づいて行う。例えば、舵角が中立付近の所定範囲内に収まり、かつ車両前後方向の加速度の値がゼロ付近の所定範囲内に収まる場合に、画像処理装置1は、自車両が等速度で直進していると判定する。また、ステップS10では、車線検出処理部1cによって検出される一対の白線の白線間距離が、所定時間以上一定であるか否かを判定する。
ステップS10において、視差オフセット値補正処理部1eは、自車両が等速度で直進しており、かつ一対の白線の車幅方向の離間距離が所定時間以上一定である場合に、視差オフセット値補正処理の実行が可能であると判定する。
なお、ステップS10の判定には、車線検出処理部1cによって検出された白線の太さの値が所定時間以上一定であることが、視差オフセット値補正処理の実行が可能であると判定するための必要条件として加えられてもよい。これは、白線の太さの値にばらつきが存在する場合とは、積雪や降雨等によって車線検出処理部1cによる白線の形状の検出精度が低い状態であるか、または実際の白線が不鮮明な状態であることが考えられるためである。
ステップS10において、視差オフセット値補正処理の実行が不可能であると判定した場合(ステップS20のNO)には、視差オフセット値補正処理を終了する。この場合、視差オフセット値DPの値は変更されない。
一方、ステップS10において、視差オフセット値補正処理の実行が可能であると判定した場合(ステップS20のYES)には、ステップS30に移行する。
ステップS30では、視差オフセット値補正処理部1eは、一対の画像データである第1画像データおよび第2画像データから車線検出処理部1cによって検出された白線の情報を取得する。
図2は、説明のために、ステレオカメラ2によって撮像された第1画像データに、第2画像データを重ね合わせて示している。図2においては、第1画像データに写っている白線を実線で示し、第2画像データに写っている白線を2点鎖線で示している。図示する例では、第2画像データを撮像する第2カメラ2bが、第1カメラ2aに対して車両進行方向に向かって左に位置しているが、第1カメラ2aと第2カメラ2bとの位置関係はこの逆であってもよい。
図2において、符号10RLが、第1画像データ中の自車両に対して進行方向左側に位置する左白線であり、符号10RRが第1画像データ中の自車両に対して進行方向右側に位置する右白線である。また、図2において、符号10LLが、第2画像データ中の自車両に対して進行方向左側に位置する左白線であり、符号10LRが第2画像データ中の自車両に対して進行方向右側に位置する右白線である。
ステップS30では、視差オフセット値補正処理部1eは、自車両の前方のZ軸座標の異なる2地点における白線について、視差と白線間距離を取得する。より詳細には、ステップS30では、画像データ上の自車両の前方の近距離地点の白線の視差である近距離白線視差md[pixel]と、画像データ上の前記近距離地点における白線間の離間距離である近距離白線間画素m[pixel]と、画像データ上の自車両の前方の前記近距離地点よりも遠い遠距離地点の白線の視差である遠距離白線視差nd[pixel]と、画像データ上の前記遠距離地点の白線間距離である遠距離白線間画素n[pixel]と、を視差オフセット値補正処理部1eは車線検出処理部1cから取得する。
図3に示すように、近距離地点のZ座標がa[mm]、遠距離地点のZ座標がb[mm]とした場合に、a<bの関係が成り立つ。本実施形態では一例として、a=15000[mm]とし、b=40000[mm]とする。
したがって、近距離白線視差mdは、図2に示すように、一対の画像データ中の近距離地点に対応した座標jaにおける、白線の視差である。本実施形態では一例として、近距離白線視差mdは、座標jaにおける左白線の視差mdl[pixel]と右白線の視差mdr[pixel]の平均値である。すなわち、mdは次式で求められる。
md=(mdl+mdr)/2
なお、近距離白線視差mdは、座標jaの近傍の数画素のj座標において検出された白線の視差を平均した値であってもよい。
近距離白線間画素mは、図2に示すように、基準画像データ中の近距離地点に対応した座標jaにおける、一対の白線間の画素数である。なお、近距離白線間画素mは、座標jaの近傍の数画素のj座標において検出された白線間の画素数を平均した値であってもよい。
また、遠距離白線視差ndは、図2に示すように、一対の画像データ中の遠距離地点に対応した座標jbにおける、白線の視差である。本実施形態では一例として、遠距離白線視差ndは、座標jbにおける左白線の視差ndl[pixel]と右白線の視差ndr[pixel]の平均値である。すなわち、ndは次式で求められる。
nd=(ndl+ndr)/2
なお、遠距離白線視差ndは、座標jbの近傍の数画素のj座標において検出された白線の視差を平均した値であってもよい。
遠距離白線間画素nは、図2に示すように、基準画像データ中の遠距離地点に対応した座標jbにおける、一対の白線間の画素数である。なお、遠距離白線間画素nは、座標jbの近傍の数画素のj座標において検出された白線間の画素数を平均した値であってもよい。
次にステップS40において、視差オフセット値補正処理部1eは、一対の画像データから算出される、近距離地点における近距離白線間距離A[mm]を求める。具体的には、視差オフセット値補正処理部1eは、次式を用い、ステップS30で取得した近距離白線間画素mを、近距離白線視差mdを用いて近距離白線間距離Aに変換する。
A=CD・m/md
次にステップS50において、視差オフセット値補正処理部1eは、一対の画像データから算出される、遠距離地点における遠距離白線間距離B[mm]を求める。具体的には、視差オフセット値補正処理部1eは、次式を用い、ステップS30で取得した遠距離白線間画素nを、近距離白線視差ndを用いて近距離白線間距離Bに変換する。
B=CD・n/nd
次にステップS60において、視差オフセット値補正処理部1eは、近距離白線間距離Aが遠距離地点においても等しいとした場合に予測される遠距離地点における視差である遠距離推定視差f[pixel]を算出する。具体的には、視差オフセット値補正処理部1eは、ステップS30において取得した遠距離白線間画素nと、ステップS40において算出した近距離白線間距離Aとを用いて、次式により推定視差fを算出する。
f=CD・n/A
次に、ステップS70において、視差オフセット値補正処理部1eは、一対の画像データから取得した遠距離地点における白線の視差である遠距離白線視差ndと、近距離白線間距離Aが遠距離地点においても等しいとした場合に予測される遠距離推定視差fとの差分である視差誤差e[pixel]を算出する。
視差誤差eは、遠距離推定視差fを基準とした場合における、遠距離推定視差fに対する遠距離白線視差ndの誤差を示す。具体的には、視差オフセット値補正処理部1eは、次式により視差誤差eを算出する。
e=f−nd
次に、ステップS80において、視差オフセット値補正処理部1eは、視差誤差eの値を用いて次式により視差オフセット値を補正する。次式では、現在の視差オフセット値をDPとし、補正後の視差オフセット値をDP’として示している。
DP’=DP−e
画像処理装置1は、補正後の視差オフセット値DP’の値を、新たな視差オフセット値DPとしてメモリ1aに記憶する。
なお、本実施形態では、ステップS70において算出した視差誤差eの絶対値が所定の値以上である場合には、視差誤差eの絶対値を前記所定の値とする。言い換えれば、本実施形態では、1度の視差オフセット値補正処理によって視差オフセット値DPを変更することのできる幅を、所定の値以下に制限している。これは、視差誤差eの算出過程において大きな誤差が含まれた場合に、視差オフセット値DPが真の値から急激に大きく逸脱してしまうことを防止するためである。
以上に説明したように、本実施形態の画像処理装置1は、自車両の進行方向をステレオカメラ2を用いて撮像して得られた一対の画像データに基づき被写体の3次元位置情報を認識する装置であって、一対の画像データ上における、自車両の車両通行帯を示す一対の白線の形状を検出する車線検出処理部1cと、前記一対の画像データ、および前記車線検出部1cにより検出された一対の白線の形状データに基づき、一対の画像データ間の視差から被写体までの距離を算出する計算式の補正を行う視差オフセット値補正処理部1eと、を備える。
そして、本実施形態の視差オフセット値補正処理部1eは、自車両の進行方向の距離の異なる2地点である近距離地点および遠距離地点の双方について、一対の画像データ上における白線の視差(md、nd)と一対の白線の離間画素数(m、n)のデータを車線検出処理部1cから取得する。そして、視差オフセット値補正処理部1eは、近距離地点における白線の視差mdおよび離間画素数mに基づき、近距離地点における実空間の一対の白線の離間距離である近距離白線間距離Aを算出する。
そして、視差オフセット値補正処理部1eは、前記近距離白線間距離Aが遠距離地点においても等しいとみなした場合に予測される遠距離地点における視差である遠距離推定視差fと、一対の画像データから求められる遠距離地点における実空間の一対の白線の離間距離である遠距離白線間距離Bと、の比較結果に基づき、被写体までの距離を算出する計算式の誤差(視差オフセット値DPの誤差)を算出し、当該誤差の値に基づいて前記計算式(視差オフセット値DP)を補正する。
このような本実施形態の画像処理装置1は、自車両の走行中に視差オフセット値DPを補正するため、ステレオカメラ2の取付状態の経時的な変化に伴い生じる視差オフセット値DPの誤差を補正することができる。
また、本実施形態では、画像データのi軸方向の画素数を用いて求められる一対の白線の離間距離の情報を用いて視差オフセット値DPを補正する。例えば、ステレオカメラ2が自車両のフロントウィンドウの内側に配置される場合には、フロントウィンドウを透過することによる画像の歪みの様子が画像の上部と下部とで変化する場合があるが、画像のi軸方向については、j軸方向よりも歪みの変化の影響を受けにくい。これは、一般に車両のフロントウィンドウの車両の前後方向の傾斜角度の方が、フロントウィンドウの車両の幅方向の傾斜角度よりも大きいためである。
このように、本実施形態では、フロントウィンドウを透過することによる歪みの影響を受けにくい一対の白線の離間距離の情報を用いることにより、例えば一対の白線の消失点を算出する従来技術に比して、より正確に視差オフセット値DPを補正することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像処理装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 画像処理装置、
1a メモリ、
1b 3次元位置情報生成処理部、
1c 車線検出処理部、
1e 視差オフセット値補正処理部、
2 ステレオカメラ、
2a 第1カメラ、
2b 第2カメラ、
3 車両制御システム、
5 センサ部、
10L (実座標上の)左白線、
10R (実座標上の)右白線、
10RL (第1画像データ中の)左白線、
10RR (第1画像データ中の)右白線、
10LL (第2画像データ中の)左白線、
10LR (第2画像データ中の)右白線、
A 近距離白線間距離、
a 近距離地点までの距離、
B 遠距離白線間距離、
b 遠距離地点までの距離、
CD 基線長、
DP 視差オフセット値、
DP’ 補正後の視差オフセット値、
dp 視差、
e 視差誤差、
f 推定視差、
m 近距離白線間画素、
md 近距離白線視差、
n 遠距離白線間画素、
nd 遠距離白線視差。

Claims (2)

  1. 自車両の進行方向をステレオカメラを用いて撮像して得られた一対の画像データに基づき被写体の3次元位置情報を認識する画像処理装置であって、
    前記一対の画像データ上における、自車両の車両通行帯を示す一対の白線の形状を検出する車線検出処理部と、
    前記一対の画像データ、および前記車線検出部により検出された一対の白線の形状データに基づき、前記被写体までの距離を算出する計算式の補正を行う視差オフセット値補正処理部と、を備え、
    前記視差オフセット値補正処理部は、
    自車両の進行方向の距離の異なる2地点である近距離地点および遠距離地点の双方について、一対の画像データ上における白線の視差と一対の白線の離間画素数を取得するステップと、
    前記近距離地点における白線の視差および離間画素数に基づき、前記近距離地点における実空間の一対の白線の離間距離である近距離白線間距離を算出するステップと、
    前記遠距離地点における白線の視差および離間画素数に基づき、前記遠距離地点における実空間の一対の白線の離間距離である遠距離白線間距離を求めるステップと、
    前記近距離白線間距離が遠距離地点においても等しいとみなした場合に予測される遠距離地点における視差である遠距離推定視差を算出するステップと、
    前記遠距離白線視差、および前記遠距離推定視差の比較結果に基づき、前記視差から前記距離を算出する計算式の誤差を算出するステップと、
    前記誤差の値に基づき、前記計算式の補正を行うステップと、を実行する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記視差オフセット値補正処理部は、過去の所定の期間において自車両が等速度で直進しており、かつ過去の所定の期間において一対の白線の車幅方向の離間距離が一定である場合に、前記計算式の補正を行うステップを実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
JP2015124053A 2015-06-19 2015-06-19 画像処理装置 Active JP6489645B2 (ja)

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