JP6183857B2 - 含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法 - Google Patents
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Description
[1]下記一般式(1)で示される含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法であって、
下記一般式(2)で示されるアルコールを、対応するα,β−不飽和アルデヒドよりも高い沸点を有する高沸点溶媒中にて、前記高沸点溶媒に対して非溶解性の酸化剤を用いて酸化する酸化工程と、
前記酸化工程で得られた反応液を蒸留して精製する精製工程と、を含んでおり、
前記高沸点溶媒は、生成物のα,β−不飽和アルデヒドよりも10℃以上高い沸点を備えており、
前記高沸点溶媒は、炭素数9〜15の芳香族炭化水素類、及び、炭素数9〜15の脂肪族炭化水素類の群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
[2]前記一般式(2)で示されるアルコールを酸化した後、反応液を蒸留する前に前記酸化剤を除去する工程を更に備える前記[1]に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
[3]前記高沸点溶媒の沸点は、150〜400℃である前記[1]または[2]に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
[4]前記酸化剤は、二酸化マンガンである前記[1]乃至[3]のうちのいずれか1項に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
[5]前記高沸点溶媒は、1,3,5−トリメチルベンゼン又はデカンである前記[1]乃至[4]のうちのいずれか1項に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法において、前駆体となる一般式(2)で示されるアルコールを酸化した後、反応液を蒸留する前に酸化剤を除去する工程を備える場合には、蒸留操作における加熱によって酸化剤が反応や分解して生成物に影響を与えるといった事態を回避できるという効果がある。
含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法において、高沸点溶媒の沸点が150〜400℃である場合には、蒸留操作によって生成物を良好に単離、回収することができるという効果がある。
含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法において、酸化剤が二酸化マンガンである場合には、安定して酸化反応を行わせることができる上、爆発性などの危険性が低いため取り扱いが容易であり、且つ、低コストであるという効果がある。更に、除去操作を行う場合には、溶媒および目的生成物との比重差が大きいことから、分離が容易であり、使い勝手が良いという効果がある。
本発明の製造方法により得られる含フッ素α,β−不飽和アルデヒドは、下記一般式(1)で示される含フッ素α,β−不飽和アルデヒドである。
尚、上述したように、従来の技術では、一般式(1)で示される含フッ素α,β−不飽和アルデヒドを合成して単離することは極めて困難であり、得られたとしても、その純度は極めて低い。そのため、本発明の製造方法により得られる含フッ素α,β−不飽和アルデヒドは極めて高純度のものであり、各種の化合物の合成ブロックとして使い勝手が良く、有用な中間体や合成原料として利用できる。
かかる高沸点溶媒としては、各種のものを用いることができるが、生成物の沸点を基準として蒸留により分離できる温度差を確保でき、且つ、安定して酸化反応を進行させるものが適宜、選択される。ここで、目的生成物は、前駆体アルコールを酸化して得られるアルデヒドであるので、その構造は一義的に確定する。故に生成する含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの沸点も的確に把握できる。尚、生成する含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの沸点が未知である場合でも、構造が明確であるため、類似化合物から沸点を類推することができる。係る場合には、この類推された沸点を、目的生成物の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの沸点として、高沸点溶媒を選択することができる。
上記芳香族炭化水素類としては、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、tert−ブチルベンゼンなどが挙げられる。
上記脂肪族炭化水素類としては、ノナン、デカン、ドデカン等が挙げられる。
これらのなかでも、特に、デカン、メシチレンが好適に用いられる。
尚、高沸点溶媒は、一種類で構成されても、複数種類を混合した混合溶媒で構成されても良い。
尚、この際の反応温度は適宜調整されるが、例えば、−50〜150℃(特に0〜80℃、更には20〜50℃)とすることができる。
上記光学活性含フッ素化合物は、下記一般式(3)で示される。
上記アリール基としては、置換又は非置換の炭素数が6〜30(好ましくは6〜10、より好ましくは6〜8)のアリール基、又は、置換又は非置換の炭素数が1〜30(好ましくは1〜10、より好ましくは1〜8)のヘテロアリール基が挙げられる。具体的なヘテロアリール骨格としては、ピロール、ピリジン、トリアゾール、テトラゾール等の含窒素複素環、フラン等の環状エーテル、チオフェン等に由来するものが挙げられる。
上記アラルキル基(アルキル基の水素原子の1つがアリール基で置換されているアルキル基)としては、置換又は非置換のアラルキル基を挙げることができ、その炭素数は2〜30であり、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜8である。具体的には、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。尚、アリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アルコキシ基としては、置換又は非置換のアルコキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アリールオキシ基としては、置換又は非置換のアリールオキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。尚、アリールオキシ基におけるアリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アシルオキシ基としては、置換又は非置換のアシルオキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アルキルチオ基としては、置換又は非置換のアルキルチオ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アリールチオ基としては、置換又は非置換のアリールチオ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。尚、アリールチオ基におけるアリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アルキルアミノ基としては、置換又は非置換のアルキルアミノ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アシルアミノ基としては、置換又は非置換のアシルアミノ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記複素環を有する基としては、置換又は非置換の複素環を有する基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。具体的な複素環としては、例えば、ピロール、ピリジン、トリアゾール、テトラゾール等の含窒素複素環、フラン等の環状エーテル、チオフェン等のヘテロアリール骨格などが挙げられる。
上記オキシムエーテル基としては、例えは、アルドキシム(式:RCHNOH)に由来する基(式:RCHNO−)が挙げられる。尚、これらの式におけるRとしては、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のアリール基、炭素数2〜30のアラルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜30のアリールオキシ基、炭素数1〜30のアシルオキシ基、アミノオキシ基、イミノオキシ基、シロキシ基、炭素数1〜30のアルキルチオ基、炭素数1〜30のアリールチオ基、炭素数1〜30のアルキルアミノ基、炭素数1〜30のアシルアミノ基、炭素数1〜30の複素環を有する基が挙げられる。尚、これらの基については、上述の各説明を適用することができる。
尚、この光学純度は、光学活性カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析等により測定することができる。
上記アリール基としては、置換又は非置換の炭素数が6〜30(好ましくは6〜15、より好ましくは6〜8)のアリール基、又は、置換又は非置換の炭素数が1〜30(好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8)のヘテロアリール基が挙げられる。具体的なヘテロアリール骨格としては、ピロール、ピリジン、トリアゾール、テトラゾール等の含窒素複素環、フラン等の環状エーテル、チオフェン等に由来するものが挙げられる。
上記アラルキル基としては、置換又は非置換のアラルキル基を挙げることができ、その炭素数は2〜30であり、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜8である。具体的には、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。尚、アリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アルコキシ基としては、置換又は非置換のアルコキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アリールオキシ基としては、置換又は非置換のアリールオキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。尚、アリールオキシ基におけるアリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アシルオキシ基としては、置換又は非置換のアシルオキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アルキルチオ基としては、置換又は非置換のアルキルチオ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アリールチオ基としては、置換又は非置換のアリールチオ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。尚、アリールチオ基におけるアリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アルキルアミノ基としては、置換又は非置換のアルキルアミノ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アシルアミノ基としては、置換又は非置換のアシルアミノ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記複素環を有する基としては、置換又は非置換の複素環を有する基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。具体的な複素環としては、例えば、ピロール、ピリジン、トリアゾール、テトラゾール等の含窒素複素環、フラン等の環状エーテル、チオフェン等のヘテロアリール骨格などが挙げられる。
上記アリール基としては、置換又は非置換の炭素数が6〜30(好ましくは6〜15、より好ましくは6〜8)のアリール基、又は、置換又は非置換の炭素数が1〜30(好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8)のヘテロアリール基が挙げられる。具体的なヘテロアリール骨格としては、ピロール、ピリジン、トリアゾール、テトラゾール等の含窒素複素環、フラン等の環状エーテル、チオフェン等に由来するものが挙げられる。
上記アラルキル基としては、置換又は非置換のアラルキル基を挙げることができ、その炭素数は2〜30であり、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜8である。具体的には、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。尚、アリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アルコキシ基としては、置換又は非置換のアルコキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アリールオキシ基としては、置換又は非置換のアリールオキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。尚、アリールオキシ基におけるアリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アシルオキシ基としては、置換又は非置換のアシルオキシ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アルキルチオ基としては、置換又は非置換のアルキルチオ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アリールチオ基としては、置換又は非置換のアリールチオ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。尚、アリールチオ基におけるアリール骨格は、ヘテロアリール骨格であってもよい。
上記アルキルアミノ基としては、置換又は非置換のアルキルアミノ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記アシルアミノ基としては、置換又は非置換のアシルアミノ基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。
上記複素環を有する基としては、置換又は非置換の複素環を有する基を挙げることができ、その炭素数は1〜30であり、好ましくは1〜15、より好ましくは1〜8である。具体的な複素環としては、例えば、ピロール、ピリジン、トリアゾール、テトラゾール等の含窒素複素環、フラン等の環状エーテル、チオフェン等のヘテロアリール骨格などが挙げられる。
1)1H−NMRスペクトル=内部標準としてテトラメチルシラン(0ppm)を用いたJNM−ECX500(500MHz)分光計
2)13C−NMRスペクトル=重クロロホルム中の残留プロトン(77.1ppm)を内部標準としたJNM−ECX500(126MHz)分光計
3)19F−NMRスペクトル=内部標準としてトリクロロフルオロメタン(0ppm)を用いたJNM−ECX500(500MHz)分光計
4)IR分光器=日本分光FTIR−230分光器
乾燥させたなす型フラスコに4,4,4−トリフルオロブテノール(40mmol)と320mmolの二酸化マンガンを30mlのメシチレンに加え、下記反応式6に示すように50℃で24時間撹拌した。続いて反応溶液を濾過し、ろ液を常圧下150℃(油浴温度)で蒸留し、18.8mmolの4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)を単離した。蒸留操作は蒸留ヘッドを装着した100mLのなす型フラスコを加熱したシリコンオイルに浸けて行った。これにより、転化率85%、収率47%、純度98%で4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)を得た。
反応溶媒メシチレンをデカンに変えた以外は、実施例1と同様の操作によって4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)を単離した。転化率90%、収率40%、純度99%であった。
反応溶媒メシチリンをトルエンに変えた以外は、実施例1と同様の操作によって4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)を単離した。転化率85%、収率31%、純度15%であった。
下記反応式7に示すように、フラスコ中において実施例1で合成した4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)の1.0mmolとベンゼンチオール(0.67mmol)を1.5mLのトルエンに溶解させた後、0.067mmolの光学活性ピロリジン誘導体(V)と0.067mmolの安息香酸を加え、室温で8時間撹拌することで目的とするアルデヒド(II)を合成した。得られたアルデヒド(II)の構造決定は、対応する一級アルコールへ誘導化した後に行った。一級アルコールへの誘導化は、生成したアルデヒド(II)を含む反応溶液が貯留された上記フラスコ中に、メタノール0.5ml、ジクロロメタン1.0mL、ホウ素化水素ナトリウム4.0mmolを加えて室温で3時間撹拌して行った。
下記反応式8に示すように、フラスコ中において、実施例1で合成した4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)の1.0mmolとN−ベンジルピロール(1.5mmol)を10mlのトルエンに溶解させた後、0.1mmolの光学活性ピロリジン誘導体(V)を加え、室温で10時間撹拌した。反応溶液に水を加えて反応を停止させた後、適量の飽和重曹水を加え、ジクロロメタンで抽出を行った。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下ジクロロメタンを留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動層:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)により精製し目的とするトリフルオロメチル基を持つ置換ピロール(IV)を85%収率、99%eeで得た。
befloxatone(ベフロキサトン)の合成を下記反応式9に示すように行った。具体的には、フラスコ中において、実施例1で合成した4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)の1.0mmolと、アルドキシム(VI)(1.5mmol)を2.5mlのトルエンに溶解させた後、0.1mmolの光学活性ピロリジン誘導体(V)を加え、室温で24時間撹拌することで目的とするアルデヒド(VII)を合成した。得られたアルデヒド(VII)の構造決定は、対応する一級アルコールへ誘導化した後に行った。一級アルコールへの誘導化は、アルデヒド(VII)を含む反応液が貯留された上記フラスコ中にメタノール0.5ml、ジクロロメタン1.0mLホウ素化水素ナトリウム4.0mmolを加えて室温で3時間撹拌して行った。
下記反応式10に示すように、フラスコ中において、実施例1で合成した4,4,4−トリフルオロクロトンアルデヒド(I)の1.0mmolと1,2,4−トリアゾール(0.67mmol)を10.0mLのトルエンに溶解させた後、0.134mmolの光学活性ピロリジン誘導体(V)と0.134mmolの安息香酸を加え、−20℃で50時間撹拌することで目的とする置換トリアゾール(XII)を合成した。得られた置換トリアゾール(XII)の構造決定は、対応する一級アルコールへ誘導化した後、さらに2−ナフトイルエステルへ変換した後に行った。
Claims (5)
- 下記一般式(1)で示される含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法であって、
下記一般式(2)で示されるアルコールを、対応するα,β−不飽和アルデヒドよりも高い沸点を有する高沸点溶媒中にて、前記高沸点溶媒に対して非溶解性の酸化剤を用いて酸化する酸化工程と、
前記酸化工程で得られた反応液を蒸留して精製する精製工程と、を含んでおり、
前記高沸点溶媒は、生成物のα,β−不飽和アルデヒドよりも10℃以上高い沸点を備えており、
前記高沸点溶媒は、炭素数9〜15の芳香族炭化水素類、及び、炭素数9〜15の脂肪族炭化水素類の群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
〔式(1)中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子またはフッ素原子であり、Xは、2または3である。〕
〔式(2)中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子またはフッ素原子であり、Xは、2または3である。〕 - 前記一般式(2)で示されるアルコールを酸化した後、反応液を蒸留する前に前記酸化剤を除去する工程を更に備える請求項1に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
- 前記高沸点溶媒の沸点は150〜400℃である請求項1または2に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
- 前記酸化剤は、二酸化マンガンである請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
- 前記高沸点溶媒は、1,3,5−トリメチルベンゼン又はデカンである請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の含フッ素α,β−不飽和アルデヒドの製造方法。
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