JP5708565B2 - タッチパネル部材 - Google Patents
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Description
このようなタッチパネル部材の光透過性基材としては、従来、トリアセチルセルロースに代表されるセルロースエステルからなるフィルムが用いられていた。これは、セルロースエステルはリタデーション値が低いため、液晶表示パネルの表示品質への影響が少ないことや、適度な透水性を有することから、偏光板製造時に、偏光子に残留した水分を、光透過性基材を通して乾燥させることができる等の利点に基づくものである。
しかしながら、セルロースエステルフィルムは、コスト的には不利な素材であり、また、耐湿、耐熱性が充分でなく、高温多湿の環境下で使用すると、液晶表示パネルの偏光機能や色相等の偏光板機能を低下させるという欠点があった。
ここで、ある程度高いリタデーション値を有するポリエステルフィルムを偏光板保護フィルムとして用いた液晶表示装置として、例えば、特開2011−107198号公報に記載の液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置は、液晶セルの視認側に偏光板が設けられ、該偏光板の視認側に3000〜30000nmのリタデーションを有する高分子フィルムを配置し、該高分子フィルムの遅相軸と偏光板の吸収軸とのなす角を凡そ45度とした液晶表示装置であって、高分子フィルムとして、配向ポリエステルフィルムを用いるものである。この液晶表示装置によればサングラス等の偏光板を介して表示画像を見た場合であっても、従来のポリエステルフィルムを偏光板保護フィルムとして用いた場合と比較して、ニジムラの発生はある程度改善できるものと考えられる。
しかしながら、面内の複屈折率の大きなポリエステルフィルムは、特定の方向に裂けやすいといった特性があり、特に、表面を指等で擦られる上述したタッチパネル部材の光透過性基材としては不向きであった。
本発明はまた、透明基材の一方の面上に透明導電性膜が積層された構成を有する一対の光学積層体が、上記透明導電性膜同士が向き合うように対向配置されており、一方の上記光学積層体における透明基材が、上記第1の光透過性基材を有し、他方の上記光学積層体における透明基材が、上記第2の光透過性基材を有することが好ましい。
なお、本発明では、特別な記載がない限り、モノマー、オリゴマー、プレポリマー等の硬化性樹脂前駆体も“樹脂”と記載する。
本発明のタッチパネル部材において、上記第1の光透過性基材と第2の光透過性基材とは、第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とが、垂直に交わるように配置されている。このように、上記第1の光透過性基材と第2の光透過性基材とが特定の状態で配置されていることで、本発明のタッチパネル部材は、極めて強度に優れたものとなり、特定の方向から容易に裂けが生じてしまうことがない。
ここで、上記「光軸」とは、上記光透過性基材の面内で屈折率が最大となる方向であり、後述する遅相軸方向である。
また、上記「第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とが垂直に交わるように配置されている」とは、本発明のタッチパネル部材を表示画面側から観察したときに、上記第1の光透過性基材と第2の光透過性基材とが、それぞれの光軸がなす角度が90°±15°の範囲で配置されている場合を意味する。上記第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とが90°±15°を超えて交わるように配置されていると、本発明のタッチパネル部材が特定の方向で容易に裂けてしまい、偏光サングラス越しに観察したときに、ニジムラが観察されやすくなる。
なお、本発明において、上記光透過性基材は、「光軸ばらつき」が抑制されたものである。このような光透過性基材は、MOR(Maximum Oriented Ratio)値が1.6〜2.3であることが好ましく、より好ましくは1.8〜2.1である。なお、上記MOR値とは、透過型分子配向計で測定された透過マイクロ波強度の最大値と最小値の比(最大値/最小値)であり、異方性フィルムの光軸ばらつきの度合い指標として一般的に用いられる。
なお、以下の説明において、上記第1の光透過性基材と第2の光透過性基材とを特に区別しないときは「光透過性基材」として説明する。
上記光透過性基材のリタデーションは、薄膜化の観点から、5000〜25000nmであることが好ましい。より好ましい範囲は、7000〜2万nmである。
リタデーション(Re)=(nx−ny)×d
また、上記リタデーションは、例えば、王子計測機器社製KOBRA−WRによって測定(測定角0°、測定波長589.3nm)することができる。
また、二枚の偏光板を用いて、光透過性基材の配向軸方向(主軸の方向)を求め、配向軸方向に対して直交する二つの軸の屈折率(nx、ny)を、アッベ屈折率計(アタゴ社製 NAR−4T)によって求める。ここで、より大きい屈折率を示す軸を遅相軸と定義する。光透過性基材の厚みd(nm)は、電気マイクロメータ(アンリツ社製)を用いて測定し、単位をnmに換算する。屈折率差(nx−ny)と、フィルムの厚みd(nm)との積より、リタデーションを計算することもできる。
なお、屈折率は、アッベ屈折率計や、エリプソメーターを用いて測定することもできるし、分光光度計(島津製作所社製のUV−3100PC)を用いて、本発明のタッチパネル部材における透明導電性膜の波長380〜780nmの平均反射率(R)を測定し、得られた平均反射率(R)から、以下の式を用い、屈折率(n)の値を求めてもよい。
透明導電性膜の平均反射率(R)は、易接着処理のない50μmPET上にそれぞれの原料組成物を塗布し、1〜3μmの厚さの硬化膜にし、PETの塗布しなかった面(裏面)に、裏面反射を防止するために測定スポット面積よりも大きな幅の黒ビニールテープ(例えば、ヤマトビニールテープNo200−38−21 38mm幅)を貼ってから各硬化膜の平均反射率を測定した。光透過性基材の屈折率は、測定面とは反対面に同様に黒ビニールテープを貼ってから測定を行った。
R(%)=(1−n)2/(1+n)2
また、タッチパネル部材となった後に透明導電性膜の屈折率を測定する方法としては、各層の硬化膜をカッターなどで削り取り、粉状態のサンプルを作製し、JIS K7142(2008)B法(粉体又は粒状の透明材料用)に従ったベッケ法を用いることができる。なお、上記ベッケ法とは、屈折率が既知のカーギル試薬を用い、上記粉状態のサンプルをスライドガラスなどに置き、そのサンプル上に試薬を滴下し、試薬でサンプルを浸漬する。その様子を顕微鏡観察によって観察し、サンプルと試薬の屈折率が異なることによってサンプル輪郭に生じる輝線;ベッケ線が目視で観察できなくなる試薬の屈折率を、サンプルの屈折率とする方法である。
上記光透過性基材は、方向によって屈折率が異なるので、ベッケ法ではなく、透明導電性膜の処理面に上記黒ビニールテープを貼ることで、平均反射率を測定し求めることができる。
以上の観点から、上記Δnのより好ましい下限は0.07、より好ましい上限は0.20である。なお、上記Δnが0.20を超えると、耐湿熱性試験での光透過性基材の耐久性が劣ることがある。耐湿熱性試験での耐久性が優れることから、上記Δnの更に好ましい上限は0.15である。
なお、上記(nx)としては、1.66〜1.78であることが好ましく、より好ましい下限は1.68、より好ましい上限は1.73である。また、上記(ny)としては、1.55〜1.65であることが好ましく、より好ましい下限は1.57、より好ましい上限は1.62である。
上記nx及びnyが上記範囲にあり、かつ、上述したΔnの関係を満たすことで、好適な反射防止性能及び明所コントラストの向上を図ることができる。
また、上記ポリエステル基材に用いられるポリエステルは、これらのポリエステルの共重合体であってもよく、上記ポリエステルを主体(例えば80モル%以上の成分)とし、少割合(例えば20モル%以下)の他の種類の樹脂とブレンドしたものであってもよい。上記ポリエステルとしてポリエチレンテレフタレート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートが力学的物性や光学物性等のバランスが良いので特に好ましい。特に、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなることが好ましい。ポリエチレンテレフタレートは汎用性が高く、入手が容易であるからである。本発明においてはPETのような、汎用性が極めて高いフィルムであっても、表示品質の高いタッチパネルを作製することが可能な、タッチパネル部材を得ることができる。更に、PETは、透明性、熱又は機械的特性に優れ、延伸加工によりリタデーションの制御が可能であり、固有複屈折が大きく、膜厚が薄くても比較的容易に大きなリタデーションが得られる。
上記横延伸温度としては、80〜130℃が好ましく、より好ましくは90〜120℃である。また、横延伸倍率は2.5〜6.0倍が好ましく、より好ましくは3.0〜5.5倍である。上記横延伸倍率が6.0倍を超えると、得られるポリエステル基材の透明性が低下しやすくなり、横延伸倍率が2.5倍未満であると、延伸張力も小さくなるため、得られるポリエステル基材の複屈折が小さくなり、リタデーションを3000nm以上とできないことがある。
また、本発明においては、二軸延伸試験装置を用いて、上記未延伸ポリエステルの横延伸を上記条件で行った後、該横延伸に対する流れ方向の延伸(以下、縦延伸ともいう)を行ってもよい。この場合、上記縦延伸は、延伸倍率が2倍以下であることが好ましい。上記縦延伸の延伸倍率が2倍を超えると、Δnの値を上述した好ましい範囲にできないことがある。
また、上記熱処理時の処理温度はしては、100〜250℃が好ましく、より好ましくは180〜245℃である。
上記第1の光透過性基材のリタデーションと第2の光透過性基材のリタデーションとの差は、薄膜化の観点から、5000〜25000nmであることが好ましい。より好ましい範囲は、7000〜2万nmである。
ここで、上記薄膜抵抗式のタッチパネルとしては、例えば、透明基材の一方の面上に透明導電性膜が積層された構成を有する一対の光学積層体が、上記透明導電性膜同士が向き合うように対向配置された構成が挙げられる。なお、以下、上記一対の光学積層体の一方の光学積層体を第1の光学積層体ともいい、他方の光学積層体を第2の光学積層体ともいう。
また、上記第1の構成において、上記一対の光学積層体を構成する第2の光学積層体の透明基材としては特に限定されず、従来から薄膜抵抗式のタッチパネルにおける透明基材として用いられている基材を用いることができ、具体的には、例えば、ガラス基材等が好適に用いられる。
なお、上記第2の構成の場合、タッチパネルのタッチ画面は、上記第1の光学積層体における透明基材、及び、上記第1の光学積層体における透明基材のいずれで構成されていてもよい。
上記金属酸化物からなる透明導電性膜としては、例えば、スズドープ酸化インジウム(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)、酸化スズ(SnO2)、酸化インジウム(In2O3)、酸化タングステン(WO3)等からなる膜を挙げることができる。
また、上記透明導電性膜は、公知のタッチパネル電極と同様のパターンが形成されていてもよい。
また、上記透明導電性膜の膜厚は、例えば、100〜400Åであることが好ましい。
また、上述したパターンが形成された透明導電性膜は、上記方法で製膜した透明導電性膜に公知のエッチング処理を施すことで形成することができる。
上記絶縁膜としては、例えば、ケイ素酸化物からなる絶縁膜が挙げられ、具体的にはSiOxからなる膜が挙げられる。このような絶縁膜は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の公知の方法により形成することができる。
上記絶縁膜の膜厚は、100〜500Åであることが好ましい。
上記画像表示装置は、LCD、PDP、FED、ELD(有機EL、無機EL)、CRT、タブレットPC、タッチパネル、電子ペーパー等の画像表示装置であってもよい。
上記白色LEDとは、蛍光体方式、すなわち化合物半導体を使用した青色光又は紫外光を発する発光ダイオードと蛍光体を組み合わせることにより白色を発する素子のことである。なかでも、化合物半導体を使用した青色発光ダイオードとイットリウム・アルミニウム・ガーネット系黄色蛍光体とを組み合わせた発光素子からなる白色発光ダイオードは、連続的で幅広い発光スペクトルを有していることから反射防止性能及び明所コントラストの改善に有効であるとともに、発光効率にも優れるため、上記バックライト光源として好適である。また、消費電力の小さい白色LEDを広汎に利用可能になるので、省エネルギー化の効果も奏することが可能となる。
ポリエチレンテレフタレート材料を290℃で溶融して、フィルム形成ダイを通して、シート状に押出し、水冷冷却した回転急冷ドラム上に密着させて冷却し、未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを二軸延伸試験装置(東洋精機製)にて、120℃にて1分間予熱した後、120℃にて、延伸倍率4.5倍に延伸した後、その延伸方向とは90度の方向に延伸倍率1.5倍にて延伸を行い、nx=1.70、ny=1.60、膜厚120μm、リタデーション=12000nmの第1の光透過性基材を得た。
これらの光学積層体を、ITO薄膜同士が対向するように、厚さ100μmのスペーサを介して対向配置して、スイッチ構体としてのタッチパネル部材を作製した。なお、第1及び第2の光学積層体の各ITO薄膜は、上記の対向配置に先立って、予め互いに直交するように形成した。この際、第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とは、垂直になるように配置した。
ポリエチレンテレフタレート材料を290℃で溶融して、フィルム形成ダイを通して、シート状に押出し、水冷冷却した回転急冷ドラム上に密着させて冷却し、未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを二軸延伸試験装置(東洋精機製)にて、120℃にて1分間予熱した後、120℃にて、延伸倍率4.5倍に延伸した後、その延伸方向とは90度の方向に延伸倍率1.5倍にて延伸を行い、nx=1.70、ny=1.60、膜厚120μm、リタデーション=12000nmの第1の光透過性基材を作製した。
なお、引き裂き強度測定用に、第1の光透過性基材と第2の光透過性基材とを、各光軸が垂直となるよう配置した積層体も準備した。
第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とが平行になるように一対の光学積層体を配置した以外は、実施例1と同様にしてタッチパネル部材を作製した。
ポリエチレンテレフタレート材料を290℃で溶融して、フィルム形成ダイを通して、シート状に押出し、水冷冷却した回転急冷ドラム上に密着させて冷却し、未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを二軸延伸試験装置(東洋精機製)にて、120℃にて1分間予熱した後、120℃にて、延伸倍率4.5倍に延伸した後、その延伸方向とは90度の方向に延伸倍率1.5倍にて延伸を行い、nx=1.70、ny=1.60、膜厚100μm、リタデーション=10000nmの第1の光透過性基材を得た。
これら第1の光学積層体と第2の光学積層体とを、ITO薄膜同士が対向するように、厚さ100μmのスペーサを介して対向配置して、スイッチ構体としてのタッチパネル部材を作製した。なお、第1の光学積層体と第2の光学積層体の各ITO薄膜は、上記の対向配置に先立って、予め互いに直交するように形成した。この際、第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とは、垂直になるように配置した。
ポリエチレンテレフタレート材料を290℃で溶融して、フィルム形成ダイを通して、シート状に押出し、水冷冷却した回転急冷ドラム上に密着させて冷却し、未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを二軸延伸試験装置(東洋精機製)にて、120℃にて1分間予熱した後、120℃にて、延伸倍率4.5倍に延伸した後、その延伸方向とは90度の方向に延伸倍率1.5倍にて延伸を行い、nx=1.70、ny=1.60、膜厚27μm、リタデーション=2700nmの第1の光透過性基材を得た。
これら第1の光学積層体と第2の光学積層体とを、ITO薄膜同士が対向するように、厚さ100μmのスペーサを介して対向配置して、スイッチ構体としてのタッチパネル部材を作製した。なお、第1の光学積層体と第2の光学積層体の各ITO薄膜は、上記の対向配置に先立って、予め互いに直交するように形成した。この際、第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とは、垂直になるように配置した。
実施例、比較例、参考例にて作製したタッチパネル部材を、液晶モニター(FLATORON IPS226V(LG Electronics Japan社製))の観察者側の偏光素子上に配置し、液晶表示装置を作製した。このとき、観察者側の偏光子上に配置されるタッチパネル部材のポリエステル基材の遅相軸と、液晶モニターの観察者側の偏光素子の吸収軸とのなす角度が45°となるように配置した。
そして、暗所及び明所(液晶モニター周辺照度400ルクス)にて、正面及び斜め方向(約50度)から目視及び偏光サングラス越しに表示画像の観察を行い、ニジムラの有無を以下の基準に従い評価した。偏光サングラス越しの観察は、目視よりも非常に厳しい評価法である。観察は10人で行い、最多数の評価を観察結果としている。
○:ニジムラが観測されるが、実使用上問題ないレベル
△:ニジムラが薄く観測される
×:ニジムラが強く観測される
引き裂き強度は、タッチパネル部材の縦方向及び横方向における破断強度比によって、評価した。基材は、JIS K6251に準拠し、破断強度試験方法によって、実施例、比較例、参考例にて作製したタッチパネル部材の破断強度(N)を初期値及び下記の各耐久試験実施後の値を測定することにより行った。各試料測定には、剥離試験装置(エー・アンド・デイ社製、商品名「TENSILON RTA−1150−H」)を用いて、試験片幅10mm、剥離条件100mm/minで23℃にて測定を行い、3回の測定の平均値を採用した。なお、実施例2については、別途用意した引き裂き強度測定用の積層体を用いた。
ここで、「引き裂き強度」は、タッチパネル部材の縦方向と 横方向の 破断強度比で表す。縦方向、横方向の破断強度のうち、大きい方を分母として求められた比が、0.4〜1.0の範囲内であることが好ましい。上記範囲内であれば、引き裂き強度は良好である。一方、強度比が 0.4未満である場合、タッチパネル部材の光透過性基材は一方向へ引き裂かれてしまい、好ましくない。
一方、第1の光透過性基材の光軸と第2の光透過性基材の光軸とを平行に配置した比較例1では、ニジムラは良好だが、引き裂き性に劣っていた。
一方、第1の光透過性基材のリタデーション値と第2の光透過性基材のリタデーション値との差が3000nmとなる参考例1では、ニジムラの評価にやや劣っていた。
また、第1の光透過性基材のリタデーション値と第2の光透過性基材のリタデーション値がいずれも3000nm未満で、これらの値の差も200nmと小さな参考例2では、ニジムラの評価に劣っていた。
Claims (3)
- 少なくとも、面内に複屈折率を有する第1の光透過性基材と、面内に複屈折率を有する第2の光透過性基材とを有するタッチパネル部材であって、
前記第1の光透過性基材と前記第2の光透過性基材とは、前記第1の光透過性基材の光軸と前記第2の光透過性基材の光軸とが、垂直に交わるように配置されており、
前記第1の光透過性基材及び前記第2の光透過性基材は、いずれもポリエステル基材であり、
前記ポリエステル基材のリタデーションが3000nm以上であり、かつ、面内において最も屈折率が大きい方向である遅相軸方向の屈折率(nx)と、前記遅相軸方向と直交する方向である進相軸方向の屈折率(ny)との差(nx−ny)が、0.05以上である
ことを特徴とするタッチパネル部材。 - 透明基材の一方の面上に透明導電性膜が積層された構成を有する一対の光学積層体が、前記透明導電性膜同士が向き合うように対向配置されており、
一方の前記光学積層体における前記透明基材が、第1の光透過性基材と第2の光透過性基材とを有する請求項1記載のタッチパネル部材。 - 透明基材の一方の面上に透明導電性膜が積層された構成を有する一対の光学積層体が、前記透明導電性膜同士が向き合うように対向配置されており、
一方の前記光学積層体における前記透明基材が、第1の光透過性基材を有し、他方の前記光学積層体における前記透明基材が、第2の光透過性基材を有する請求項1記載のタッチパネル部材。
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