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JP5109601B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に関し、特に、エアバッグを膨張させる膨張用ガスを供給するインフレーターが、化学反応により膨張用ガスを発生させるパイロタイプとしているエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置において、インフレーターを、作動時に化学反応により膨張用ガスを発生させるパイロタイプとしていれば、膨張用ガスの発生時、高温の残渣が含まれる場合があり、その高温の残渣が、除去されたり冷却されない状態で、エアバッグ側に流れれば、エアバッグにダメージを与える虞れがある。そして、従来では、この高温の残渣を、エアバッグとインフレーターとを収納部位に取り付ける略環状のリテーナにより、捕捉させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。このエアバッグ装置では、リテーナに、インフレーターのガス吐出口を配置させた部位の全周を覆うように、略筒状の捕捉壁部を設け、さらに、この捕捉壁部に、膨張用ガスを外周側に流出させる複数の貫通孔を設けて、膨張用ガスが貫通孔を経て流出する際に、捕捉壁部における貫通孔の周縁に、残渣を付着させて捕捉していた。
しかし、この従来のエアバッグ装置では、リテーナの捕捉壁部は単なる筒状体とされて、エアバッグの突出方向側を開口されていることから、一旦捕捉壁部に捕捉された残渣が、その後、流れてくる膨張用ガスで剥がされてエアバッグ側へ流出してしまう虞れがあり、捕捉性能を向上させる点に改善の余地があった。
また、エアバッグ装置として、膨張完了時の外周壁を構成するアウタバッグと、流入用開口を覆うようにアウタバッグ内に配置されるインナバッグと、から構成されるエアバッグを使用し、インフレーターから吐出された膨張用ガスは、インナバッグの流出孔を経て、アウタバッグ側に流出される構成のものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−1636公報 特開平11−139240号公報
しかし、特許文献2に記載のエアバッグ装置では、インナバッグにより、膨張用ガスに含まれる残渣を、ある程度、捕捉できることは推測されるものの、特許文献2には、積極的に、インナバッグによって膨張用ガスに含まれる残渣を捕捉することは、開示されていない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、内部に配設されるインナバッグによって、インフレーターから吐出される膨張用ガスに含まれる残渣を的確に捕捉可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張用ガスの流入用開口を有した袋状とされて、折り畳まれて収納部位内に収納されるとともに、内部に前記膨張用ガスを流入させつつ、収納部位内から突出しつつ展開膨張するエアバッグと、
エアバッグに供給する膨張用ガスを化学反応により発生させるパイロタイプとして、膨張用ガスを吐出するガス吐出口を備えたインフレーターと、
エアバッグ内における流入用開口周縁に配置されて、エアバッグの流入用開口周縁とインフレーターとを、収納部位側に固定させるリテーナと、
を備えて構成され、
エアバッグが、膨張完了時の外周壁を構成するアウタバッグと、流入用開口を覆うようにアウタバッグ内に配置されて袋状に膨張するインナバッグと、を備える構成とされ、
インナバッグが、流入用開口を経て流入する膨張用ガスをアウタバッグ側に流出させる流出孔を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
インナバッグ内に、ガス吐出口から吐出された膨張用ガスの流れの方向を規制するガス流れ規制手段が、配設され、
リテーナが、流入用開口の周縁を収納部位に取り付ける環状の取付壁部と、取付壁部の縁から延びてガス流れ規制手段を構成する縦壁部と、を備える構成として、
インナバッグが、ガス流れ規制手段によって流れの向きを規制された膨張用ガスの流れの方向に沿った先端側に、先端側にかけて周壁を収束させるように狭まって先端側を閉塞された形状とされて、内周側で膨張用ガスに含まれていた残渣を付着させて捕捉可能な捕捉部を、備える構成とされ、
インナバッグの前記流出孔が、捕捉部の領域から外れるとともに、ガス吐出口から吐出される膨張用ガスがダイレクトに向かわないような位置に配設されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、作動時に、インフレーターのガス吐出口から吐出された膨張用ガスは、インナバッグ内に設けられたガス流れ規制手段により、流れの向きを規制されてインナバッグ内を流れ、インナバッグに設けられた流出孔から、アウタバッグ側に流出されることとなるが、本発明のエアバッグ装置では、流出孔は、インナバッグにおける捕捉部の領域から外れた位置に形成されることから、インナバッグ内を流れる膨張用ガスは、膨張用ガスの流れ方向の先端側に設けられた捕捉部の内周面に当たった後に、流れの向きを確実に偏向させるように、反転された状態で、流出孔から流出されることとなる。このとき、膨張用ガスに含まれる残渣は、膨張用ガスのガス自体より重く、かつ、粘着性があることから、インナバッグ内を捕捉部に向かうように流れる膨張用ガスの流れの慣性力により、ガスより重い残渣は、確実に捕捉部の内周面に付着されて捕捉部に捕捉されることとなる。また、本発明のエアバッグ装置では、捕捉部は、膨張用ガスの流れの方向に沿った先端側にかけて周壁を収束させるように狭まって、先端側を閉塞された形状とされていることから、一旦捕捉された残渣を、アウタバッグ側に流出させ難く、その後に流れてくる膨張用ガスに含まれる残渣は、順次、捕捉部の内周面に付着しつつ堆積させることとなる。そのため、残渣を、インナバッグの捕捉部により、確実に捕捉することができ、かつ、一旦捕捉された残渣がアウタバッグ側に流出されることも防止できることから、残渣が、膨張用ガスとともに、アウタバッグ側に流出することを極力抑制できる。
したがって、本発明のエアバッグ装置では、内部に配設されるインナバッグによって、インフレーターから吐出される膨張用ガスに含まれる残渣を的確に捕捉することができる。
また、本発明のエアバッグ装置において、捕捉部を、流入用開口の周囲であって、収納部位からのエアバッグの突出方向と略直交する方向側に、狭められた先端側を配置させる構成とすれば、インナバッグをエアバッグの突出方向側に厚くさせない構成とできることから、膨張初期において、エアバッグが、収納部位から大きく突出するように、膨張することを抑えることができる。
さらに、上記構成のエアバッグ装置において、捕捉部を、流入用開口の中央を中心として点対称、あるいは、放射状となる複数箇所に、形成すれば、複数の捕捉部により、膨張用ガスに含まれる残渣を、効率的に捕捉することができて、膨張用ガスに含まれる残渣を一層的確に捕捉することができ、さらに、上記構成のエアバッグ装置では、捕捉部と流入用開口との間に設けられる流出孔も、流入用開口の中央を中心として点対称、あるいは、放射状となる複数箇所に形成されることから、アウタバッグ内に迅速に膨張用ガスを流出させることができ、アウタバッグを迅速に膨張完了アウタバッグを迅速に膨張完了させることができて、好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、ステアリングホイールWに搭載されるものである。
なお、実施形態における前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両に搭載されたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS(図2の二点鎖線参照)の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の前後を前後方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の左右を左右方向として、前後・上下・左右の方向を示すものである。
実施形態のエアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、ステアリングホイールWの中央のボス部Bに配置される構成である。ステアリングホイールWは、操舵時に把持する略円環状のリング部Rと、中央に配置されてステアリングシャフトSSに連結されるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する複数本(実施形態の場合、4本)のスポーク部Sと、を備えて構成されている。また、ステアリングホイールWは、構成部品上では、エアバッグ装置Mとステアリングホイール本体1とを備える構成である。
ステアリングホイール本体1は、リング部R,ボス部B,スポーク部Sの各部を連結するように配置されるアルミニウム合金等からなる芯金2と、リング部Rとリング部R側のスポーク部Sとの部位に配置される芯金2を被覆する合成樹脂製の被覆層3と、ボス部Bの下部に配置される合成樹脂製のロアカバー4と、を備えて構成されている。
エアバッグ装置Mは、図2,3に示すように、折り畳まれて収納されるエアバッグ30と、エアバッグ30に膨張用ガスを供給するインフレーター22と、エアバッグ30とインフレーター22とを収納して保持する収納部位(ケース)としてのバッグホルダ6と、折り畳まれたエアバッグ30の上方を覆うエアバッグカバーとしてのパッド15と、エアバッグ30とインフレーター22とをバッグホルダ6側に固定させるリテーナ24と、を備えて構成されている。
収納部位を構成するケースとしてのバッグホルダ6は、実施形態の場合、図2,3に示すように、溶接やかしめ等を利用して数枚の板金を結合させて形成されるホルダ本体7と、板金製の2つの保持プレート11と、を備えて構成されている。
ホルダ本体7は、略四角板状の底壁部8と、底壁部8の周縁から上方に延びるとともに上端側を開口させて構成される側壁部9と、を備えて構成されている。底壁部8における中央付近には、円形に開口して、インフレーター22の後述する本体部22aを下方から上方へ挿通可能な挿通孔8aが、形成されている。挿通孔8aの周縁には、リテーナ24の後述する各ボルト25aを挿通させる4つの挿通孔8bが、形成されている。
保持プレート11は、ホルダ本体7に固着されるもので、左右両側のスポーク部Sにおけるリング部R近傍の被覆層3の部位まで延びる保持部11aを備え、各保持部11aには、ホーンスイッチ12が取り付けられている。実施形態の場合、エアバッグ装置Mは、ホーンスイッチ12の下面側において芯金2に固定される連結板13に、ホーンスイッチ12を介在させて支持されることにより、ステアリングホイール本体1のボス部Bの上部に取り付けられる構成である。
エアバッグカバーとしてのパッド15は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とされて、図1〜3に示すように、ボス部Bの上部側を覆う天井壁部16と、天井壁部16の外周縁から下方に延びる略四角筒形状の側壁部19と、を備える構成である。天井壁部16における側壁部19の内側部位は、折り畳まれたエアバッグ30を覆う部位として構成され、その部位には、エアバッグ30の膨張時に開く扉部18が、周囲に破断予定部17を設けて、配設されている。実施形態の場合、扉部18は、図1に示すように、前後方向に沿って2枚並設されており、内部に膨張用ガスを流入させたエアバッグ30に押圧されて、前後に開く構成である。また、実施形態の場合、パッド15は、図2に示すように、リベット20を利用して、側壁部19の部位を、ホルダ本体7の側壁部9に取り付けられている。
インフレーター22は、所定のガス発生剤の燃焼反応によって膨張用ガスを発生させるパイロタイプとして、内部に所定のガス発生剤を充填させた円柱状の本体部22aと、本体部22aの外周面から突出して配置される略四角板状のフランジ部22cと、を備えている。本体部22aの上部側には、軸回り方向に沿って、多数の略円形に開口したガス吐出口22bが、配設されている。実施形態の場合、ガス吐出口22bは、本体部22aにおける軸回り方向に沿った全域にわたって点在して、作動時に発生した膨張用ガスを、本体部22aの軸回り方向に沿った放射状に吐出させるように、構成されている。フランジ部22cは、インフレーター22とエアバッグ30とをバッグホルダ6に取り付けるためのものであり、四隅に、リテーナ24から延びる後述するボルト25aを挿通可能な挿通孔22dを備えている。
リテーナ24は、実施形態の場合、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGの流れの方向を規制するガス流れ規制手段RMを構成するもので、エアバッグ30の後述する流入用開口31の周縁をバッグホルダ6に取り付ける略四角環状の取付壁部25と、取付壁部25の左右の両縁から上方に延びる縦壁部26と、を、備えている(図2,3参照)。取付壁部25の四隅には、下方へ突出するボルト25aが、配設されており、実施形態の場合、リテーナ24は、このボルト25aを流入用開口31の周縁に形成される後述する取付孔32から突出させるようにして、エアバッグ30内に配置されて、このボルト25aを、バッグホルダ6に形成された挿通孔8bを経て、インフレーター22のフランジ部22cに形成された挿通孔22dに挿通させるようにして、フランジ部22cから突出させて、ナット28止めすることにより、エアバッグ30とインフレーター22とをバッグホルダ6に取り付ける構成である。縦壁部26は、ガス流れ規制手段RMとして具体的に膨張用ガスGの流れの向きをガイドするガイド壁を構成するもので、インフレーター22のガス吐出口22bから、放射状に吐出される膨張用ガスGの流れの方向を、前後方向に沿う方向に向けるように規制するためのものである。縦壁部26は、実施形態の場合、上端をインフレーター22の本体部22aの高さと略一致させるようにして、本体部22aの左右方向の外側を覆うように、構成されている。そして、実施形態の場合、縦壁部26と対向するように配置されるガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGは、縦壁部26の内側面に当たって、流れの向きを前後方向に沿う方向へ偏向された状態で、リテーナ24における縦壁部26,26間の隙間から構成される開口27から、前後両側の前方側及び後方側へ向かうように、インナバッグ38内に流入することとなる。
エアバッグ30は、図1の二点鎖線に示すように、ステアリングホイールW全体を覆い可能な略円板形状の膨張完了形状とした袋状とされるもので、図4に示すように、下面側の中央に、膨張用ガスを内部に流入させるように円形に開口した流入用開口31が、形成されている。流入用開口31の周縁には、エアバッグ30をバッグホルダ6の底壁部8に取り付けるためのリテーナ24の各ボルト25aを貫通させるための取付孔32が、形成されている。なお、流入用開口31及び取付孔32は、後述するアウタバッグ34及びインナバッグ38の重なる各部位に、それぞれ、配設されることとなる。
実施形態の場合、エアバッグ30は、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されるもので、図4〜6に示すように、膨張完了時の外周壁を構成するアウタバッグ34と、流入用開口31を覆うようにアウタバッグ34内に配置されて袋状に膨張するインナバッグ38と、を備えて構成されている。さらに具体的には、実施形態の場合、アウタバッグ34は、シリコン等のコーティング剤を表面に塗布されていないノンコート布から構成されており、インナバッグ38は、シリコン等のコーティング剤を内周面側に塗布されたコート布から、構成されている。インナバッグ38には、流入用開口31を経て流入する膨張用ガスGをアウタバッグ34側に流出させる流出孔41が、形成されている。
アウタバッグ34は、図4〜6に示すように、平らに展開した際に略円形となる2枚の車体側壁部35と運転者側壁部36との外周縁相互を縫着させることにより、構成されている。車体側壁部35は、アウタバッグ34の膨張完了時に、リング部R側に位置することとなり、運転者側壁部36は、アウタバッグ34の膨張完了時に、運転者側に位置することとなる。車体側壁部35の中央には、流入用開口31が開口しており、その周縁には、取付孔32が、形成されている。
インナバッグ38は、ガス流れ規制手段としてのリテーナ24により流れの方向を前後方向側に規制された膨張用ガスGの流れの方向に沿うように、膨張完了時に略前後方向に沿って配設されるもので、実施形態の場合、流入用開口31及び取付孔32を備えた中央部39を幅広として、中央部39から前端側あるいは後端側にかけて、先細りとして、周壁を収束させるように狭まらせるとともに、先端側を閉塞させた略ラグビーボール形状としている。そして、実施形態のインナバッグ38では、この前端側及び後端側の部位が、それぞれ、先端40a側を閉塞されるとともに、内周側で膨張用ガスGに含まれていた残渣MSを付着させて捕捉可能な袋小路形状の捕捉部40F,40Bを構成することとなる。すなわち、実施形態のインナバッグ38では、捕捉部40F,40Bは、流入用開口31の周囲であって、バッグホルダ6からのエアバッグ30の突出方向(上下方向)と略直交する前後方向側に、狭められて閉塞された先端40a側を配置させる構成とされている。また、実施形態の場合、インナバッグ38は、中央部39の流入用開口31の周縁が、アウタバッグ34とともに、リテーナ24に共締めされるように押えられてバッグホルダ6の底壁部8に取付固定されることとなるが、各捕捉部40F,40Bは、アウタバッグ34の内周面から離隔可能に配設されることとなる。実施形態の場合、インナバッグ38は、所定形状の基材の縁部相互を縫着させて袋状に構成されている。また、実施形態では、各捕捉部40F,40Bはアウタバッグ34の内周面から離隔可能とされているが、インナバッグ38は、各捕捉部40F,40Bも含めて、アウタバッグ34側に結合させる構成としてもよい。
インナバッグ38に形成される流出孔41は、捕捉部40F,40Bの領域から外れた位置に形成されるもので、実施形態の場合、略円形に開口して、流入用開口31と捕捉部40F,40Bとの中間部位より、若干、流入用開口31近傍となる位置であって、それぞれ、膨張完了時の左右両側となる2箇所ずつの、計4箇所に、形成されている。実施形態の場合、流出孔41は、膨張完了時に、開口面を、リテーナ24の縦壁部26によって流れの向きを変えられた膨張用ガスGの流れの方向(前後方向)に略沿わせるように構成されて、アウタバッグ34内への膨張用ガスGの流出方向を、リテーナ24の縦壁部26によって流れの向きを変えられた膨張用ガスの略前後方向に沿った流れの方向と略直交した略左右方向に沿わせるように、構成されている。また、流出孔41は、流入用開口31からの膨張用ガスの流入時に、インナバッグ38における中央部39から各捕捉部40F,40Bまでの周壁の全域を膨らませ可能に、開口面積が大きくなりすぎないように、設定されている。なお、流出孔41は、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出される膨張用ガスがダイレクトに向かわないような位置に配置させることが好ましく、捕捉部40F,40Bの残渣MSの捕捉性能のみを考慮すれば、極力、捕捉部40F,40Bから離れた位置、さらに望ましくは、リテーナ24の縦壁部26(ガイド壁)に覆われるように、リテーナ24の縦壁部26と左右方向で略一致するような位置に配置させることが好ましい。しかし、エアバッグ30の展開膨張時に、安定してアウタバッグ34を膨張させることを考慮すれば、アウタバッグ34側に膨張用ガスを流出させる流出孔41は、インナバッグ38の前後方向の端部側に設けることが好ましく、実施形態のインナバッグ38では、これら両方の点を考慮して、各流出孔41を、流入用開口31と捕捉部40F,40Bとの中間部位より、若干、流入用開口31近傍となる位置に配置させている。
エアバッグ装置Mを組み立てて車両に搭載する場合には、各ボルト25aを取付孔32から突出させるようにインナバッグ38内にリテーナ24を入れ、そのインナバッグ38をアウタバッグ34内に入れるとともに、アウタバッグ34の各取付孔32からボルト25aを突出させ、エアバッグ30を組み立てる。次いで、エアバッグ30を折り畳んで、折り崩れしないように、エアバッグ30を所定の折り崩れ防止材によって包む。その後、各ボルト25aを底壁部8の挿通孔8bから突出させて、折り畳まれたエアバッグ30を、予めホーンスイッチ12及び連結板13を取り付けておいたバッグホルダ6内に収納させる。そして、インフレーター22の本体部22aを、下方から底壁部8の挿通孔8a内に挿入させて、フランジ部22cの挿通孔22dから突出させた各ボルト25aにナット28を締結させて、バッグホルダ6に、エアバッグ30とインフレーター22とを保持させる。
その後、エアバッグ30にパッド15を被せて、バッグホルダ6の側壁部9とパッド15の側壁部19とをリベット20により締結すれば、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。このようにして組み立てたエアバッグ装置Mは、車両に取り付け済みのステアリングホイール本体1の図示しない取付座に対し、所定のボルトを使用して、連結板13を連結させれば、ステアリングホイール本体1に組み付けることができ、ステアリングホイールWの組み立てと、車両へのステアリングホイールWの搭載と、が、完了することとなる。
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、走行中の車両が衝突すれば、インフレーター22が、ガス吐出口22bから膨張用ガスを吐出させ、エアバッグ30が、膨張用ガスを内部に流入させて膨張し、パッド15の扉部18,18を前後両側に開かせて、上方側に突出し、ステアリングホイールWの上面側を覆うように膨張を完了させることとなる。このとき、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ30の膨張初期において、流入用開口31から内部に膨張用ガスを流入させて、インナバッグ38がアウタバッグ34よりも先に膨張を完了させることとなり、アウタバッグ34は、インナバッグ38に形成される流出孔41を経て、内部に膨張用ガスを流入させて膨張することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、作動時に、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGは、インナバッグ38内に設けられたガス流れ規制手段RMにより、流れの向きを変えられてインナバッグ38内を流れることとなる。具体的には、図7に示すように、ガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGは、ガス流れ規制手段RMとしてのリテーナ24の縦壁部(ガイド壁)27により、流れの方向を、流入用開口31から前方側あるいは後方側に向かうように、変えられてインナバッグ38内を流れ、そして、インナバッグ38に設けられた流出孔41から、アウタバッグ34側に流出されることとなる。実施形態のエアバッグ装置Mでは、流出孔41は、インナバッグ38における捕捉部40F,40Bの領域から外れた位置に形成されることから、インナバッグ38内を、前方側あるいは後方側に向かって流れる膨張用ガスGは、インナバッグ38における膨張用ガスGの流れ方向の先端側(前端側及び後端側)に設けられた捕捉部40F,40Bの内周面40bに当たった後に、流れの向きを確実に偏向させるように、反転された状態で、左右方向の端部側に向かうように、流出孔41から流出されることとなる(図7,8参照)。このとき、膨張用ガスGに含まれる残渣MSは、膨張用ガスGのガス自体より重く、かつ、粘着性があることから、インナバッグ38内を捕捉部40F,40Bに向かうように流れる膨張用ガスGの流れの慣性力により、ガスGより重い残渣MSは、確実に捕捉部40F,40Bの内周面40bに付着されて捕捉部40F,40Bに捕捉されることとなる。また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、捕捉部40F,40Bは、膨張用ガスGの流れの方向に沿った先端40a側にかけて周壁を収束させるように狭まって、先端40a側を閉塞された形状とされていることから、一旦捕捉された残渣MSを、アウタバッグ34側に流出させ難く、その後に流れてくる膨張用ガスGに含まれる残渣MSは、順次、捕捉部40F,40Bの内周面40bに付着しつつ堆積させることとなる(図8参照)。そのため、残渣MSを、インナバッグ38の捕捉部40F,40Bにより、確実に捕捉することができ、かつ、一旦捕捉された残渣MSがアウタバッグ34側に流出されることも防止できることから、残渣MSが、膨張用ガスGとともに、アウタバッグ34側に流出することを極力抑制できる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、内部に配設されるインナバッグ38によって、インフレーター22から吐出される膨張用ガスGに含まれる残渣MSを的確に捕捉することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、インナバッグ38の捕捉部40F,40Bを、流入用開口31の周囲であって、収納部位としてのバッグホルダ6からのエアバッグ30の突出方向(上下方向)と略直交する前後方向側に、狭められた先端40a側を配置させていることから、インナバッグ38をエアバッグ30の突出方向側に厚くさせない構成とすることができて、膨張初期において、エアバッグ30が、バッグホルダ6から大きく突出するように、膨張することを抑えることができる。
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、捕捉部40F,40Bを、流入用開口31の中央を中心として点対称となる2箇所に、形成していることから、複数の捕捉部40F,40Bにより、膨張用ガスGに含まれる残渣MSを、効率的に捕捉することができて、膨張用ガスGに含まれる残渣MSを一層的確に捕捉することができ、さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、捕捉部40F,40Bと流入用開口31との間に設けられる流出孔41も、流入用開口31の中央を中心として点対称となる複数箇所に形成されることから、アウタバッグ34内に迅速に膨張用ガスを流出させることができ、アウタバッグ34を迅速に膨張完了させることができて、好ましい。
特に、実施形態のエアバッグ装置Mでは、インナバッグ38は、膨張完了時に、流入用開口31から前後両側に延びるような形状としており、エアバッグ30の膨張初期において、まず、インナバッグ38が、前後に広く展開するように膨張を完了させ、その後、アウタバッグ34内に膨張用ガスが流入して膨張を完了させることなる。そのため、仮に、エアバッグ30の膨張初期に運転者を受け止めることとなっても、インナバッグ38が膨張して形成される前後の広いエリアで運転者の頭部から腹部にかけてを保護することができ、運転者を的確に受け止めることができる。
また、インナバッグの形状としてはこれに限られるものではなく、エアバッグ30Aとして、図9に示すように、上方から見た状態で、中央を流入用開口31の中央と一致させるとともに、対角線を前後左右に沿わせるように配置させた略正方形状のインナバッグ44を備える構成のものを使用してもよい。このインナバッグ44では、前後左右の四隅付近の部位を、捕捉部45としており、捕捉部50の領域から外れるように、隣り合う捕捉部45,45の間の略中央となる4箇所に、アウタバッグ34側へ膨張用ガスを流出させる流出孔46が、形成されている。すなわち、実施形態のインナバッグ44においても、捕捉部45F,45B、45L,45Rは、流入用開口31Aの周囲であって、バッグホルダからのエアバッグ30Aの突出方向(上下方向)と略直交する水平方向(前後左右の方向)側に、狭められた先端45a側を配置させる構成とされている。そして、各捕捉部45F,45B,45L,45Rは、先端45a側にかけて周壁を収束させるように狭まって、先端45a側を閉塞された袋小路形状とされている。
このエアバッグ30Aにおいても、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスの流れの方向を規制するガス流れ規制手段RMは、前述のエアバッグ装置Mにおけるエアバッグ30と同様に、リテーナ24Aから、構成されている。リテーナ24Aは、取付壁部25Aの四隅を、上方から見てインナバッグ44の辺に略沿わせるように斜めに切り欠かれたような形状とされて、この取付壁部25Aの四隅の部位から、それぞれ、上方から見て対応するインナバッグ44の辺と略沿わせるように傾斜された4つの縦壁部26A(ガイド壁)を、上方に延ばすようにして、構成されている。縦壁部26Aは、図示しないが、前述のリテーナ24と同様に、上端をインフレーター22の本体部22aの高さと略一致させるようにして、ガス吐出口22bの左右方向の外側を覆うように、構成されるもので、縦壁部26Aと対向するように配置されるガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGは、縦壁部26A(ガイド壁)の内側面に当たって、流れの向きを、縦壁部26Aの内側面に沿うように偏向されることとなり、リテーナ24Aにおける縦壁部26A,26A間の隙間により構成される開口27Aから、前後左右(各捕捉部45F,45B、45L,45Rの先端45a側)に向かって、インナバッグ44内に流入することとなる。
そして、このような構成のエアバッグ30Aにおいても、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGは、リテーナ24Aにより、流れの方向を、流入用開口31から前方側、後方側、左方側、及び、右方側に向かうように、変えられて、インナバッグ44内を流れることとなり、膨張用ガスGは、インナバッグ44における膨張用ガスGの流れ方向の先端側(前端側、後端側、左端側、及び、右端側)に設けられた捕捉部45F,45B,45L,45Rの部位の内周面に当たった後に、流れの向きを確実に偏向させるように、反転された状態で、各流出孔46から、インナバッグ44の各辺に沿う方向、すなわち、前後及び左右の方向から45°傾斜した方向に沿って、アウタバッグ34A側に流出されることとなる(図9参照)。そして、このような構成のエアバッグ30Aにおいても、膨張用ガスGを反転させつつ流出孔46から流出させることから、ガスGより重い残渣MSを、確実に捕捉部45F,45B,45L,45Rの内周面45bに付着させることにより、捕捉部45F,45B,45L,45Rに捕捉させることができ、また、各捕捉部45F,45B,45L,45Rは、膨張用ガスGの流れの方向に沿った先端45a側にかけて周壁を収束させるように狭まって、先端45a側を閉塞された形状とされていることから、一旦捕捉された残渣MSを、アウタバッグ34A側に流出させ難く、その後に流れてくる膨張用ガスGに含まれる残渣MSは、順次、各捕捉部45F,45B,45L,45Rの内周面45bに堆積させることとなる(図10参照)。そのため、このようなエアバッグ30Aにおいても、残渣MSを、インナバッグ44の捕捉部45F,45B,45L,45Rにより、確実に捕捉することができ、かつ、一旦捕捉された残渣MSがアウタバッグ34A側に流出されることも防止できる。
また、このような構成のエアバッグ30Aにおいても、インナバッグ44の捕捉部45F,45B,45L,45Rは、流入用開口31の周囲であって、バッグホルダからのエアバッグ30Aの突出方向(上下方向)と略直交する前後方向側に、狭められた先端45a側を配置させるとともに、流入用開口31の中央を中心として放射状となる4箇所に、形成されていることから、インナバッグ44をエアバッグ30Aの突出方向側に厚くさせない構成とすることができて、膨張初期において、エアバッグ30Aが、バッグホルダから大きく突出するように、膨張することを抑えることができ、また、複数の捕捉部45F,45B,45L,45Rにより、膨張用ガスGに含まれる残渣MSを、効率的に捕捉することができる。
さらに、上記構成のエアバッグ30Aでは、インナバッグ44は、アウタバッグ34Aより小容積であるものの、流入用開口31Aから前後左右に広がるように膨張する構成であることから、例えば、アウタバッグ34A全体を迅速に膨張完了させることが困難な低温状態でインフレーター22が作動する際にも、インナバッグ44を、ある程度の厚みを確保して迅速に膨張完了させることができ、このインナバッグ44により、運転者をクッション性を確保して的確に保護することができる。
さらに、膨張完了時のインナバッグをエアバッグの突出方向側に厚くさせない点や、分散させて残渣を捕捉する点を考慮しなければ、エアバッグ30Bとして、図11に示すように、膨張完了時の断面形状を、頂部を上端側に設けた略円錐状としたインナバッグ49を備える構成のものをしてもよい。このインナバッグ49では、バッグホルダからのエアバッグ30Bの突出方向と沿う方向となる膨張完了時の上端側の部位を、袋小路形状の捕捉部50としている。すなわち、このインナバッグ49では、捕捉部50は、先端(上端)50a側にかけて周壁を収束させるように狭まって、先端50a側を閉塞されており、1箇所のみに形成されることとなる。そして、この捕捉部50の領域から外れるように、捕捉部50と流入用開口31Bとの間の中間部位よりやや下方となる位置に、アウタバッグ34B側へ膨張用ガスを流出させる流出孔51が、形成されている。実施形態の場合、流出孔51は、流入用開口31Bの中央を通る線を中心軸として、放射状となる複数箇所に、形成されている。
このエアバッグ30Bにおいても、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスの流れの方向を規制するガス流れ規制手段RMは、前述のエアバッグ装置Mにおけるエアバッグ30と同様に、リテーナ24Bから、構成されている。リテーナ24Bは、ガイド壁としての縦壁部26Bを、インフレーター22の軸回り方向の外周側を全域にわたって覆い可能な四角筒状として、上端をインフレーター22の本体部22aの上端より高い位置に配置させるように、構成されている。このリテーナ24Bでは、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGは、縦壁部26B(ガイド壁)の内側面に当たって、流れの向きを、上方に向かうように偏向されることとなり、膨張用ガスGは、縦壁部26Bの上端側に設けられる開口27Bから、上方(捕捉部50の先端50a側)に向かって、インナバッグ49内に流入することとなる。
そして、このような構成のエアバッグ30Bにおいても、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスGは、リテーナ24Bにより、流れの方向を、流入用開口31から上方側に向かうように、変えられて、インナバッグ49内を流れることとなり、膨張用ガスGは、インナバッグ49における膨張用ガスGの流れ方向の先端側(上端側)に設けられた捕捉部50の部位の内周面50bに当たった後に、流れの向きを確実に偏向させるように、反転された状態で、各流出孔51から、略水平方向に沿うようにして、アウタバッグ34B側に流出されることとなる(図11参照)。そして、このような構成のエアバッグ30Bにおいても、膨張用ガスGを反転させつつ流出孔51から流出させることから、ガスGより重い残渣MSを、確実に捕捉部50の内周面50bに付着させて捕捉部50で捕捉させることができ、また、捕捉部50は、膨張用ガスGの流れの方向に沿った先端50a側にかけて周壁を収束させるように狭まって、先端50a側を閉塞された形状とされていることから、一旦捕捉された残渣MSを、アウタバッグ34B側に流出させ難く、その後に流れてくる膨張用ガスGに含まれる残渣MSは、順次、捕捉部50の内周面50bに堆積させることとなる(図11参照)。そのため、このようなエアバッグ30Bにおいても、残渣MSを、インナバッグ49の捕捉部50により、確実に捕捉することができ、かつ、一旦捕捉された残渣MSがアウタバッグ34B側に流出されることも防止できる。
なお、実施形態では、インフレーター22のガス吐出口22bから吐出された膨張用ガスの流れの方向を規制するガス流れ規制手段として、リテーナ24,24A,24Bを利用しているが、勿論、ガス流れ規制手段としてはこれに限られるものではなく、ガス吐出口の位置や向き等を変更したインフレーター自体をガス流れ規制手段として使用したり、あるいは、インナバッグ内に、さらに、ガス流れ規制手段として、膨張用ガスの流れ方向を変更する別体の整流布を配設させる構成としてもよい。
また、実施形態では、ステアリングホイール用のエアバッグ装置を例に採り説明しているが、本発明を適用可能なエアバッグ装置は、ステアリングホイール用に限られるものではなく、パイロタイプのインフレーターを使用するものであれば、助手席用のエアバッグ装置等に、本発明を適用可能である。
本発明の一実施形態であるエアバッグ装置が使用されるステアリングホイールの平面図である。 同実施形態のステアリングホイールの概略縦断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 同実施形態のステアリングホイールの概略縦断面図であり、図1のIII−III部位に対応する。 同実施形態のエアバッグ装置に使用されるエアバッグを平らに展開した状態の底面図である。 図4のエアバッグを単体で膨張させた状態の概略縦断面図である。 図4のエアバッグを単体で膨張させた状態の概略横断面図である。 実施形態のエアバッグにおいて、膨張時の膨張用ガスの流れを説明する概略横断面図である。 実施形態のエアバッグにおいて、インナバッグの捕捉部付近を示す概略横断面図である。 本発明の他の実施形態のエアバッグを示す概略横断面図である。 図9のエアバッグにおいて、インナバッグの捕捉部付近を示す概略横断面図である。 本発明のさらに他の実施形態のエアバッグを示す概略縦断面図である。
符号の説明
6…バッグホルダ(収納部位)、
15…パッド(エアバッグカバー)、
22…インフレーター、
22a…ガス吐出口、
24,24A,24B…リテーナ、
27,27A,27B…縦壁部(ガイド壁)、
30,30A,30B…エアバッグ、
31,31A,31B…流入用開口、
34,34A,34B…アウタバッグ、
38,44,49…インナバッグ、
40,45,50…捕捉部、
41,46,51…流出孔、
G…膨張用ガス、
MS…残渣、
RM…ガス流れ規制手段、
M…エアバッグ装置。

Claims (3)

  1. 膨張用ガスの流入用開口を有した袋状とされて、折り畳まれて収納部位内に収納されるとともに、内部に前記膨張用ガスを流入させつつ、前記収納部位内から突出しつつ展開膨張するエアバッグと、
    該エアバッグに供給する前記膨張用ガスを化学反応により発生させるパイロタイプとして、前記膨張用ガスを吐出するガス吐出口を備えたインフレーターと、
    前記エアバッグ内における前記流入用開口周縁に配置されて、前記エアバッグの前記流入用開口周縁と前記インフレーターとを、前記収納部位側に固定させるリテーナと、
    を備えて構成され、
    前記エアバッグが、膨張完了時の外周壁を構成するアウタバッグと、前記流入用開口を覆うように前記アウタバッグ内に配置されて袋状に膨張するインナバッグと、を備える構成とされ、
    前記インナバッグが、前記流入用開口を経て流入する膨張用ガスを前記アウタバッグ側に流出させる流出孔を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
    前記インナバッグ内に、前記ガス吐出口から吐出された膨張用ガスの流れの方向を規制するガス流れ規制手段が、配設され、
    前記リテーナが、前記流入用開口の周縁を前記収納部位に取り付ける環状の取付壁部と、該取付壁部の縁から延びて前記ガス流れ規制手段を構成する縦壁部と、を備える構成として、
    前記インナバッグが、前記ガス流れ規制手段によって流れの向きを規制された前記膨張用ガスの流れの方向に沿った先端側に、先端側にかけて周壁を収束させるように狭まって先端側を閉塞された形状とされて、内周側で前記膨張用ガスに含まれていた残渣を付着させて捕捉可能な捕捉部を、備える構成とされ、
    前記インナバッグの前記流出孔が、前記捕捉部の領域から外れるとともに、前記ガス吐出口から吐出される膨張用ガスがダイレクトに向かわないような位置に配設されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記捕捉部が、前記流入用開口の周囲であって、前記収納部位からの前記エアバッグの突出方向と略直交する方向側に、狭められた先端側を配置させるように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記捕捉部が、前記流入用開口の中央を中心として点対称、あるいは、放射状となる複数箇所に、形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
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