JP4554012B2 - アルミニウム電解コンデンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は引火点を有しない低温特性に優れる高含水率な電解液を用いることにより構成した、高温下で長時間使用した場合でも外観変化、特性劣化の少ない信頼性の高いアルミニウム電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアルミニウム電解コンデンサは図1に示すように、エッチング処理による表面拡大化処理の後、陽極酸化処理により誘電体層を形成したアルミニウム箔を陽極箔2とし、この陽極箔2と陰極箔3の間にマニラ麻、クラフト紙等のセパレータ4を介在させた状態で巻回したものに、駆動用電解液(以下電解液という)を含浸させてコンデンサ素子1を形成し、これを有底筒状のアルミニウムケース5に挿入した後、アルミニウムケース5の開口部をゴムからなる封口材6で封口することにより構成されている。上記電解液は粗面化された陽極箔2に密着することにより静電容量を引き出し、さらに電解液の有する化成能力によりアルミニウム酸化皮膜の誘電体層を補修できることから漏れ電流を低く維持できるなどの機能を担っている。また、電解液のもつ特性の中でも特に電気伝導度はコンデンサのインピーダンス性能に大きな影響を及ぼす。
【0003】
以上の観点より、特に保証温度105℃以上の定格電圧100V以下の低圧級の低インピーダンスのアルミニウム電解コンデンサには、低温特性と化成性に優れるγ−ブチロラクトンを溶媒とし、フタル酸やマレイン酸の4級アンモニウム塩を電解質とする電気伝導度の高い、高温中でも安定な電解液(特開昭62−145713号公報、特開昭62−145715号公報参照)が用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記γ−ブチロラクトン溶媒にフタル酸やマレイン酸の4級アンモニウム塩を溶解した電解液を用いたアルミニウム電解コンデンサを、湿度の高い雰囲気下で連続通電使用した場合、陰極部で強アルカリ成分が生成し、特に陰極リードやそれに接する封口材6を侵食することによりコンデンサ外部へ電解液が漏出するといった問題が起こる恐れのあるものであった。
【0005】
このような問題を回避するためには、通電時でもアルカリ生成の少ない電解液、すなわちエチレングリコールおよび水を溶媒とし、アジピン酸アンモニウム等のアンモニウム塩を電解質とした電解液を用いることが有効である。
【0006】
また、γ−ブチロラクトン溶媒を用いた電解液は100℃前後の引火点を有するため、電子機器の異常動作等によりアルミニウム電解コンデンサに異常電圧や逆電圧が印加されて安全弁が作動し、万一電解液が噴出した際にも発火の危険性がないとは言い切れなかった。
【0007】
一方、保証温度85℃で定格電圧100V以下の低圧級のアルミニウム電解コンデンサにおいては、電解液の溶媒にエチレングリコールに電気伝導度を高めることを目的に加えられる水との混合溶媒を用い、アジピン酸アンモニウム等のアンモニウム塩を電解質とする電解液を用いることができるが、この種の電解液を用いたアルミニウム電解コンデンサにおいては、溶媒成分の1つである水の沸点(100℃)以上の温度において長期に電気性能を維持することが困難であり、例えば、温度110℃の定格電圧印加試験においてはアルミニウムと水との水和反応の結果生じる多量の水素ガスの影響による内圧上昇のために、1000時間以内に底面部の安全弁が作動したり、温度110℃の無負荷放置試験においては、1000時間以内に初期漏れ電流値に対する試験後の漏れ電流値の変化率が+5000%を越えるなどの不具合が生じていた。
【0008】
これらの問題を解決するため、電極箔と水との水和反応を抑制する目的で電解液に種々の燐系化合物を添加する方法や、発生した水素ガスを吸収する目的でガス吸収剤として種々のニトロ化合物を添加するなどの方法が提案されているが、これらの方法を用いても含水率が20%を越えるような高含水率な電解液を用いて、100℃以上の温度において長期にコンデンサの電気性能を維持することは困難であった(定格電圧が100Vを越えるような高圧級のコンデンサにおいては、誘電体である酸化皮膜が厚く強固であるために、含水率が20〜25%程度の電解液を用いれば、100℃以上の温度において1000〜2000時間程度は電気性能が安定な場合はあり得るが、定格電圧100V以下のコンデンサにおいては酸化皮膜が薄いために、これらの問題点は十分に解決されていない。)。
【0009】
また更には、含水率が20%以上の電導度の高い電解液を100℃以上の温度で長期に使用する場合においては、含水率が20%未満の低含水率の電解液では問題とならなかった封口ゴム中の塩素が原因となり、長時間の高温中負荷試験において陽極アルミニウムリードの腐食を引き起こし、結果として漏れ電流が増大したり、陽極アルミニウムリードの腐食断線を招く場合があった。
【0010】
本発明はこのような従来の課題を解決し、高信頼性のアルミニウム電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、含水率が20〜90wt%であり、かつ駆動用電解液が蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、乳酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、琥珀酸アンモニウム、マロン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、グルタル酸アンモニウム、アゼライン酸アンモニウムより選ばれる一種以上の化合物を主電解質として含有し、かつトリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、3−tert−ブチルアジピン酸、3−tert−オクチルヘキサン二酸、3−n−ドデシルヘキサン二酸、(化3)で示される有機カルボン酸、(化4)で示される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物を1wt%以上含有した定格電圧100V以下のアルミニウム電解コンデンサとしたものである。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
この本発明により、信頼性が高く、しかも電子機器の異常動作等によりアルミニウム電解コンデンサに異常電圧や逆電圧が印加されて安全弁が作動し、万一電解液が噴出した際にも発火の危険性の少ない、インピーダンス性能並びにその低温特性に優れた定格電圧100V以下のアルミニウム電解コンデンサを実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、表面に酸化アルミニウムからなる誘電体層を形成した陽極アルミニウム箔と陰極アルミニウム箔をその間にセパレータを介在させて巻回することにより構成されたコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸し、前記コンデンサ素子を有底筒状のアルミニウムケースに収納した後、アルミニウムケースの開口部を封口材で封止したアルミニウム電解コンデンサにおいて、前記駆動用電解液の含水率が20〜90wt%であり、かつ駆動用電解液が蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、乳酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、琥珀酸アンモニウム、マロン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、グルタル酸アンモニウム、アゼライン酸アンモニウムより選ばれる一種以上の化合物を主電解質として含有し、かつトリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、3−tert−ブチルアジピン酸、3−tert−オクチルヘキサン二酸、3−n−ドデシルヘキサン二酸、(化3)で示される有機カルボン酸、(化4)で示される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物を1wt%以上含有した定格電圧100V以下のアルミニウム電解コンデンサとしたものであり、信頼性が高く、しかも電子機器の異常動作等によりアルミニウム電解コンデンサに異常電圧や逆電圧が印加されて安全弁が作動し、万一電解液が噴出した際にも発火の危険性の少ない、インピーダンス特性並びにその低温特性に優れたアルミニウム電解コンデンサを提供できるという作用を有する。
【0016】
なお、電解液の含水率が20%未満の範囲では低温での電気伝導度が十分に発現できないので、20℃、100kHzにおけるインピーダンスに対する−10℃、100kHzのインピーダンス比が4を越えるので好ましくない。また含水率が90%を越える範囲では、電解液の凝固点が−10℃より高い温度となる場合があるので、前記した20℃でのインピーダンス性能を確保することはできるが、コンデンサの低温側での保証温度範囲が−10℃以上となり保証範囲が狭まるので好ましくない。
【0017】
また、トリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、3−tert−ブチルアジピン酸、3−tert−オクチルヘキサン二酸、3−n−ドデシルヘキサン二酸、(化3)で示される有機カルボン酸、(化4)で示される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物は、電極箔表面に吸着し、水との反応を阻害するものであり、特に高温中負荷の状態での効果が大きい。また、これらの有機カルボン酸成分の含有率が1wt%以下の範囲においては陽極箔保護の効果が極端に弱まるので好ましくない。
【0018】
また、含有塩素量が封口材重量に対して300ppmを越える封口材を使用してコンデンサを構成すると、100℃以上の温度において定格電圧試験を行った際に、封口ゴムより遊離した塩化物が電解液に含まれる多量の水によりイオンに解離し、その結果、高温下で陽極アルミニウムリードを腐食させるので好ましくない。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、駆動用電解液が、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドから成る共重合物から選ばれる一種以上よりなる有機溶媒を含有し、かつアルキル燐酸エステル、次亜燐酸、ピロ燐酸およびこれらの塩より選ばれる一種以上のリン化合物を0.01wt%以上含有し、かつp−ニトロフェノール、m−ニトロフェノール、o−ニトロフェノール、p−ニトロ安息香酸、m−ニトロ安息香酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロアニソール、m−ニトロアニソール、o−ニトロアニソールより選ばれる一種以上のニトロ化合物を0.01wt%以上含有するものである構成としたものであり、用いる溶媒の具体例としては、アルコール類[1価アルコール(ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、ベンジルアルコール、アミノアルコールなど);2価アルコール(エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、フェニルグリコールなど);3価アルコール(グリセリン、ポリグリセリン、2−エルチ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオールなど);ヘキシトールなど]、エーテル類[モノエーテル(エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテルなど);ジエーテル(エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなど)など]、さらにエチレンオキシドとプロピレンオキシドからなる共重合物およびこれら二種以上の混合物があげられる。中でも各種溶質の溶解度が高く、温度特性に優れたエチレングリコールが好ましい。
【0020】
また、アルキル燐酸エステル、次亜燐酸、ピロ燐酸およびこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上のリン化合物を0.01wt%以上含有させることにより、これらの化合物が電極箔に吸着し、コンデンサ特性を損ねることなく電極箔と水との反応を抑制する。また、p−ニトロフェノール、m−ニトロフェノール、o−ニトロフェノール、p−ニトロ安息香酸、m−ニトロ安息香酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロアニソール、m−ニトロアニソール、o−ニトロアニソールより選ばれる一種以上のニトロ化合物は、ニトロ基の還元性により水素ガス吸収の役割を果たし、特に陰極箔側へ吸着されるものであるが、これらニトロ化合物についても上記トリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、Tert−ブチルアジピン酸、オクチルヘキサンジカルボン酸、ドデシルヘキサンジカルボン酸、(化3)、(化4)で表される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物の陰極箔への吸着効果を更に高める働きを有し、陰極箔の水に対する保護効果を効率良く高めることができる。このときのニトロ化合物の濃度は電解液に対して0.01wt%以上が望ましく0.01wt%以下では併用の効果が極端に損なわれる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、特に含水率の高い電解液において電極箔との反応を抑制できる組成について配合部数を含めて限定したものであり、エチルグリコールを溶媒として蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、乳酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、琥珀酸アンモニウム、マロン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、グルタル酸アンモニウム、アゼライン酸アンモニウムより選ばれる一種以上の化合物の総含有量に対するトリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、3−tert−ブチルアジピン酸、3−tert−オクチルへキサン二酸、3−n−ドデシルヘキサン二酸、(化3)で示される有機カルボン酸、(化4)で示される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物の総含有量の比率が0.05以上〜5.0未満の範囲にあり、かつ上記化合物の総含有量が電解液の重量に対して10wt%以上である構成としたもので、これらの化合物が電極箔に各々の機能を持って吸着し、コンデンサ特性を損ねることなく電極箔と水との水和反応を抑制することができるという作用を有する。
【0022】
本発明を構成するセパレータまたは電極箔のいずれか一方に、アルキル燐酸エステル、次亜燐酸、ピロ燐酸より選ばれる一種以上の化合物もしくはその塩、またはシリコーン化合物として一般式(化5)であるシリコーン化合物[特に反応性シリコーンであるヒドロキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンなど]およびシランカップリング剤、アルコキシシランが付着したもの、および前記化合物のセパレータや電極箔への付着量を規定してもよい。
【0023】
シリコーン化合物としては、ヒドロキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンである反応性シリコーンなどをあげることができる。シリコーン化合物は次の一般式(化5)で表される。
【0024】
【化5】
【0025】
X1〜X6の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基類、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基、ナフチル基などのアリール基、ベンジル基、フェネチル基などのアラルキル基類などの炭化水素基、メトキシ基、エトキシ基、プロポシ基、ブトキシ基、ビニルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基などのオキシ炭化水素基あるいは水酸基をあげることができる。メチルカルボキシル基、エチルカルボキシル基、プロピルカルボキシル基などの脂肪族カルボキシル基などがあげられる。メチルアミン基、エチルアミン基、プロピルアミン基、フェニルアミン基などのアミノ炭化水素基などがあげられる。使用されるシリコーン化合物は以上に限定されることはなく、一般的な反応性シリコーン化合物でも可能である。またシランカップリング剤としてN−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシシラン)、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどがある。アルコキシシランとしてテトラメトキシシラン、テトラエトキシシランなど以上に限定されることはなく、一般的に使用される化合物である。
【0026】
この構成によれば、同種の燐系化合物およびシリコーン化合物を予め含有させた電解液を巻回型のコンデンサ素子に単に含浸させる場合と比較して、燐系化合物およびシリコーン化合物を素子中心部まで容易に分布させることが可能となるので、同種の燐系化合物を予め含有させた電解液を巻回型のコンデンサ素子に単に含浸させる場合に生じ易い、添加剤の粗な部分(電解液を単に含浸させた場合には、燐系添加剤およびシリコーン化合物が素子中心部まで十分行き渡らず、分布が不均一になる)からの水和による電極箔の劣化を生じ難くすることができるので、電極箔の水和劣化による静電容量の低下や水素ガス発生の程度をより一層改善できるので、より信頼性の高いコンデンサを構成することができるという作用を有する。
【0027】
前記燐系化合物およびシリコーン化合物のセパレータへの付着量がセパレータの単位重量当たり5.0mg/g未満では水和劣化抑制効果が十分でないので好ましくない。また、付着量がセパレータの単位重量当たり50.0mg/gを越える範囲においては、燐系化合物の有する疎水性の長鎖アルキル鎖の影響により、親水性であるセパレータへの電解液の浸透性が低下するため、コンデンサのインピーダンスが大きくなり好ましくない。また、前記燐系化合物およびシリコーン化合物の電極箔への付着量が電極箔の単位重量当たり0.5mg/g未満では水和劣化抑制効果が十分でないので好ましくない。また、付着量が電極箔の単位重量当たり5.0mg/gを越える範囲においては、電解液/電極箔界面の抵抗成分が大きくなり、コンデンサのインピーダンスが大きくなるので好ましくない。陰極箔については、化成、未化成いずれの場合も同様の効果を発現できるが、更に信頼性を高めるためには、陰極に1〜2V程度の化成処理を行うことが望ましい。
【0028】
また、封口材にイソブチレンイソプレンラバー、エチレンプロピレンターポリマーおよびそれらの混合物を用い、かつ封口材の任意の部位の硬度を65〜100IRHD(国際ゴム硬さ単位)に規定してもよい。封口材の硬度が65IRHD未満であれば、ガス発生の少ないコンデンサを構成した場合においても、100℃を越える温度において試験した場合においては、電解液中に含まれる水分の蒸気圧のみでコンデンサの外観変形が生じたり、封口ゴムの飛び出しが生じたりするので好ましくない。また、硬度が100IRHDを越える範囲の封口ゴムを用いた場合においては、ゴムが脆くなり、試験中にゴムに亀裂が入るなどの不具合が生じるので好ましくない。また、シリコーン化合物を封口材の内部に含有させるか、表面に付着させた場合、リードと封止されている部分の密着性が向上するなどの効果により、特に陽極リードの腐食反応を抑制することができ、また電解液中の溶媒のドライアップを抑制することができるため静電容量の低下を抑制できるという作用を有する。
【0029】
また、アルミケースの底面厚みの規定およびアルミニウムケースの内面に処理するリン化合物およびシリコーン化合物を限定したことにより、100℃以上定格負荷、無負荷試験においてもアルミニウム電解コンデンサの外観変化やケース内面の腐食の増大をより一層抑制することができるという作用を有する。
【0030】
上記、アルミニウムケースの内面に処理するリン化合物のうちアルキル燐酸エステルがモノメチル燐酸エステル、モノエチル燐酸エステル、モノプロピル燐酸エステル、モノブチル燐酸エステル、モノヘキシル燐酸エステル、モノオクチル燐酸エステル、モノデシル燐酸エステル、ジメチル燐酸エステル、ジエチル燐酸エステル、ジプロピル燐酸エステル、ジブチル燐酸エステル、ジヘキシル燐酸エステル、ジオクチル燐酸エステル、ジデシル燐酸エステル、トリメチル燐酸エステル、トリエチル燐酸エステル、トリプロピル燐酸エステル、トリブチル燐酸エステル、トリヘキシル燐酸エステル、トリオクチル燐酸エステル、トリデシル燐酸より選ばれる一種以上の化合物に限定したものである。
【0031】
次に、本発明について具体例を挙げて説明する。
【0032】
(表1)、(表2)、(表3)に本発明の実施の形態1〜25および比較例1〜8の電解液組成、使用したセパレータのリン化合物もしくはシリコーン化合物付着量、使用した電極箔のリン化合物もしくはシリコーン化合物付着量、使用した封口材の含有塩素量、封口材の硬度および表面処理したシリコーン化合物、アルミニウムケースの底面厚みおよびアルミニウムケース内面に処理を行った化合物を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
本発明の実施の形態1〜25の電解液の引火点をクリーブランド開放式法で測定した結果、128℃〜134℃の温度範囲において試験炎が消えることが確認されたことにより、これらの電解液は引火点を有さない。また、本発明の実施の形態1〜25の電解液を−30℃の温度に設定した低温恒温槽中で24時間放置した結果、性状の変化は確認されなかったことにより、電解液の凝固点が−10℃以下であることも確認された。
【0037】
なお、(表1)、(表2)中に記載の(化6)〜(化13)の化学式は以下に示すものである。
【0038】
【化6】
【0039】
【化7】
【0040】
【化8】
【0041】
【化9】
【0042】
【化10】
【0043】
【化11】
【0044】
【化12】
【0045】
【化13】
【0046】
(表4)〜(表7)に本発明の実施の形態1〜25および比較例1〜8の電解液を用いて構成したアルミニウム電解コンデンサの20℃/100kHzにおけるインピーダンスに対する−10℃/100kHzのインピーダンス比、温度110℃で1000時間の定格電圧印加および無負荷放置試験後の製品底面部の膨れ量、漏れ電流の変化率、封口ゴムより透過した溶媒の透過量、陽極アルミニウムリードの腐食性および封口ゴムの状態を示す。なお、本試験に供したアルミニウム電解コンデンサは、定格電圧6.3V−静電容量560μF(サイズ:φ8×11L)および定格電圧50V−静電容量1500μF(サイズ:φ16×35.5L)の二種類である。また、セパレータ(マニラ麻繊維材質)、電極箔および封口ゴム(樹脂加硫したイソブチレンイソプロピレンラバー[ブチルゴム]材質)のリン化合物もしくはシリコーン化合物の付着処理については、任意濃度のリン化合物もしくはシリコーン化合物の水溶液中にセパレータ、電極箔および封口ゴムを浸漬処理した後、100℃中で1時間乾燥処理を行った。また、封口ゴム中の塩素量については、三菱化学(株)製の全塩素分析装置(品番:TSX−10)により測定を行い、封口ゴムの重量当たりの塩素量に換算して示した。
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
(表4)〜(表7)の結果から、本発明のアルミニウム電解コンデンサは、インピーダンス比も低く、110℃中の寿命試験においてもアルミニウムケースの底面部の膨れ量(L寸変化)および漏れ電流値の変化率が少なく、かつ陽極アルミニウムリードの腐食性、封口ゴムの飛び出しもないことが判る。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、駆動用電解液の含水率が20〜90wt%であり、かつ駆動用電解液が蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、乳酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、琥珀酸アンモニウム、マロン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、グルタル酸アンモニウム、アゼライン酸アンモニウムより選ばれる一種以上の化合物を主電解質として含有し、かつトリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、3−tert−ブチルアジピン酸、3−tert−オクチルヘキサン二酸、3−n−ドデシルヘキサン二酸、(化3)で示される有機カルボン酸、(化4)で示される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物を1wt%以上含有した定格電圧100V以下のアルミニウム電解コンデンサとすることにより、20℃、100kHzにおけるインピーダンスに対する−10℃、100kHzのインピーダンス比が4以下であり、かつ温度100℃以上での定格電圧印加および無負荷放置試験1000時間以内のアルミニウムケースの底面部の弁膨れ量が+1mm以下であり、かつ初期漏れ電流値に対する100℃以上での無負荷放置試験1000時間以内での漏れ電流値の比率が+5000%以下といった性能を有し、高温下で長時間使用した場合でも外観変化、特性劣化が少ない上、電子機器の異常作動等によりアルミニウム電解コンデンサに異常電圧や逆電圧が印加されて安全弁が作動し、万一電解液が噴出した際にも発火の危険性も少ない、低温特性に優れる高含水率の電解液を用いることにより、信頼性の高い上、インピーダンス性能並びにその低温特性に優れる定格電圧100V以下のアルミニウム電解コンデンサを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を含むアルミニウム電解コンデンサの構成を示す一部切欠斜視図
【符号の説明】
1 コンデンサ
2 陽極箔
3 陰極箔
4 セパレータ
5 アルミニウムケース
6 封口材
Claims (3)
- 表面に酸化アルミニウムからなる誘電体層を形成した陽極アルミニウム箔と陰極アルミニウム箔をその間にセパレータを介在させて巻回することにより構成されたコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸し、前記コンデンサ素子を有底筒状のアルミニウムケースに収納した後、このアルミニウムケースの開口部を封口材で封止したアルミニウム電解コンデンサにおいて、前記駆動用電解液の含水率が20〜90wt%であり、かつ駆動用電解液が蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、乳酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、琥珀酸アンモニウム、マロン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、グルタル酸アンモニウム、アゼライン酸アンモニウムより選ばれる一種以上の化合物を主電解質として含有し、かつトリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、3−tert−ブチルアジピン酸、3−tert−オクチルヘキサン二酸、3−n−ドデシルヘキサン二酸、(化1)で示される有機カルボン酸、(化2)で示される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物を1wt%以上含有した定格電圧100V以下のアルミニウム電解コンデンサ。
- 駆動用電解液が、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドから成る共重合物から選ばれる一種以上よりなる有機溶媒を含有し、かつアルキル燐酸エステル、次亜燐酸、ピロ燐酸およびこれらの塩より選ばれる一種以上のリン化合物を0.01wt%以上含有し、かつp−ニトロフェノール、m−ニトロフェノール、o−ニトロフェノール、p−ニトロ安息香酸、m−ニトロ安息香酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロアニソール、m−ニトロアニソール、o−ニトロアニソールより選ばれる一種以上のニトロ化合物を0.01wt%以上含有するものである請求項1に記載のアルミニウム電解コンデンサ。
- 蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、乳酸アンモニウム、グリコール酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、琥珀酸アンモニウム、マロン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、グルタル酸アンモニウム、アゼライン酸アンモニウムより選ばれる一種以上の化合物の総含有量に対するトリメチルアジピン酸、1,7−オクタンジカルボン酸、ブチルオクタンジカルボン酸、3−tert−ブチルアジピン酸、3−tert−オクチルへキサン二酸、3−n−ドデシルヘキサン二酸、(化1)で示される有機カルボン酸、(化2)で示される有機カルボン酸もしくはこれらのアンモニウム塩より選ばれる一種以上の化合物の総含有量の比率が0.05以上〜5.0未満の範囲にあり、かつ上記化合物の総含有量が電解液の重量に対して10wt%以上である駆動用電解液を用いた請求項1または2に記載のアルミニウム電解コンデンサ。
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