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JP4416925B2 - 位置測定設定システム及びそれに使用する受光センサ装置 - Google Patents

位置測定設定システム及びそれに使用する受光センサ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光源を回転させながらレーザ光を照射することにより、水平基準面に対して所定の角度傾斜した傾斜平面を形成可能な位置測定設定システムと、それに使用する受光センサ装置とに関するものである。また、本発明による位置測定設定システムによって、基準点、基準線、測定基準平面も形成することができる。
【0002】
【従来の技術】
広範囲に亘る水平な基準レベルを作るために、光学式レベル装置に代わって回転レーザ装置が使用されるようになってきた。
近年、高さ方向の測定、特に基準高さに基づいてライン及び平面等を形成するために回転レーザ装置が使用されている。この回転レーザ装置はレーザ光線を水平方向に照射しながら回転し、往復走査し、又は停止することによって、回転基準面、部分的な基準ライン、基準面、基準線、又は基準点等を形成するものである。
【0003】
回転レーザ装置は、例えば、建築物の内装工事で窓枠の位置出し等の基準水平ラインを形成するものとして、更に土木工事に於いては盛土を行ない、切土面を形成する為の基準水平面を形成するものとして使用される。更に、回転レーザ装置は階段等の傾斜設定での基準点の設定等にも利用されており、1方向、或いは、2方向に傾斜させた基準平面を形成することができるものもある。
【0004】
傾斜基準面を形成することができる従来の回転レーザ装置として特開平6−26861号公報に開示されたものがあり、この従来の回転レーザ装置の構成及び作用を以下に略述する。
【0005】
図24を参照すると、回転レーザ装置951はケーシング901とレーザ投光器903とを有する。切頭円錐形の凹部902がケーシング901の上面中央に形成される。レーザ投光器903が凹部902の中央を上下方向に貫通する。レーザ投光器903はレーザ投光器903の中間部に設けられた球面座904を介して傾斜することができるように凹部902に支持される。ペンタプリズム909を取り付けた回転自在な回転部905がレーザ投光器903の上部に設けられる。回転部905は走査モータ906によって駆動ギア907、走査ギア908を介して回転駆動される。
【0006】
2組の傾斜機構(一方のみ図示する)がレーザ投光器903の周囲に設けられる。一方の傾斜機構910は傾斜用モータ911と、傾斜用スクリュー912と、傾斜ナット913とを備える。傾斜用スクリュー912は駆動ギア914、傾斜用ギア915を介して傾斜用モータ911によって回転駆動される。レーザ投光器903は傾斜用アーム916を介して傾斜ナット913に連結される。傾斜用スクリュー912の回転により傾斜ナット913が上下動し、それによりレーザ投光器903が傾斜する。
【0007】
2つの固定傾斜センサ918及び919が、レーザ投光器903の中間部において、回転部905の回転軸線と直交する平面上に取り付けられる。一方の固定傾斜センサ918は傾斜用アーム916と平行に設けられ、他方の固定傾斜センサ919は傾斜用アーム916と直角をなす方向に設けられる。ピボットピン921を設けたフランジ920がレーザ投光器903の下端に固着される。ピボットピン921の上端は、角度設定傾斜角センサ929及び角度設定傾斜角センサ930を設けたL字形の傾斜基板922を回動可能に一点支持する。角度設定傾斜角センサ929は固定傾斜角センサ918と同方向に取り付けられ、角度設定傾斜角センサ930は固定傾斜角センサ919と同方向に取り付けられる。傾斜基板922は2組の傾斜設定機構(一方のみ図示する)に連結される。
【0008】
一方の傾斜設定機構925は、傾斜角設定モータ926と、傾斜角設定モータ926により回転される傾斜設定スクリュー927と、傾斜設定スクリュー927に螺合するナットブロック928とを有する。傾斜基板922の一端がナットブロック928に係合している。傾斜角設定モータ926を駆動することによって傾斜設定スクリュー927を介してナットブロック928を上下させ、傾斜基板922を傾斜させることができる。
【0009】
レーザ光線投光器(図示せず)、及びレーザ光線投光器から発せられるレーザ光線を平行光線にするコリメートレンズ等を含む投光光学系(図示せず)が、レーザ投光器903の内部に内蔵されている。投光光学系からのレーザ光線はペンタプリズム909によって水平方向に偏向され、投光窓931から照射される。
【0010】
次に、この回転レーザ装置の作動について説明する。傾斜角の設定は傾斜設定機構925により行なう。最初に、傾斜機構910を作動させて固定傾斜センサ918、固定傾斜センサ919が水平を示すように調整する。次に、傾動角設定モータ926を駆動し、傾斜設定スクリュー927を回転させてナットブロック928を昇降させ、傾動基板922を所望の設定角ηと逆の方向に、フランジ920に対して角度ηだけ傾斜させる。この傾斜角ηは、傾動角設定モータ926に連結したエンコーダ(図示せず)等により検出する。
【0011】
次に、傾斜機構910を駆動して傾動基板922が水平を検出するようにレーザ投光器903を傾斜させる。この状態でレーザ投光器903の光の射出方向は水平面に対して設定角ηだけ傾斜する。レーザ光の射出方向の傾斜角を設定した後、ペンタプリズム909で回転部905の回転軸線に直交する方向に偏向されたレーザ光線をレーザ投光器903より照射し、回転部905を回転させ、或いは、回転部905を所定角度の範囲で往復走査させることにより、傾斜した基準面を形成することができる。
【0012】
一方、特開平11−94544号公報には、レーザビームを回転照射するレーザ装置と施工高さ表示装置とからなる、施工高さ表示装置及び施工高さ設定装置が開示されている。この施工高さ設定装置は、レーザ装置から照射されたレーザ光線を施工高さ表示装置で受けることによって、レーザ装置から表示装置までの距離、及び表示装置からレーザ光線が照射されている基準水平面までのずれを検出して、所望の施工高さを測量するものである。
【0013】
特開平11−118487号公報には、レーザ装置と組合せて使用される、傾き角センサを内蔵した基準照射光検出装置が開示されている。
特開平7−208990号公報には、複数の平面光を回転しながら照射する照射手段と、複数の返光手段とを有する三次元座標測定装置が開示されている。この三次元座標測定装置は、照射手段が照射した光を複数の返光手段によって反射させ、その反射光を前記照射手段によって受けることによって反射手段の三次元座標を測定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の回転レーザ装置では、傾斜平面を形成するために、レーザ投光器903を自在に傾斜することができるように支持し、それを2方向に傾斜させるための2組の傾斜設定機構が必要である。2つの固定傾斜センサ918、919及び2つの角度設定傾斜センサ929、930を必要とし、加えて、2組の傾斜設定機構を駆動制御するための制御回路が必要になる等機構が複雑であり、その為、製作コストがかかるという課題がある。更に、上記従来の回転レーザ装置では、1つの基準面が形成されるだけであるので、水平基準面と傾斜基準面とを同時に形成することができず、及び水平基準面と傾斜基準面との相対関係を計測することができず、或いは、傾斜角度の異なる2つの傾斜基準面の相対関係を計測することができないという課題があった。
【0015】
また、特開平7−208990号公報に開示された三次元座標測定装置では、返光手段が反射した光が照射手段に確実に戻るように、返光手段の角度を正確に調整しなければならないという課題がある。更に、設定した基準面を形成するには返光手段を移動させる必要があり、また、測定値の読取りは照射手段において行わなければならないので、測定装置の操作を1人では行えないという不都合もある。
【0016】
本発明はかかる実情に鑑み、レーザ投光器を傾斜させることなく、また受光器を精密に位置決めすることなく、任意傾斜面及び任意の高さの水平基準面を同時に形成計測可能とした位置測定設定システムを提供しようとするものである。
【0017】
【発明の目的】
本発明の目的は、簡単な機構で水平基準面及び複数の傾斜平面を同時に形成することができる位置測定設定システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、1人でも容易に操作をすることができる位置測定設定システムを提供することにある。
本発明の更に別の目的は、簡単な機構で水平基準面及び傾斜基準面を同時に形成することができる受光センサ装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高低角と水平角の情報を伝達する手段を有する本体、および、仮想面を設定する仮想面設定機能を有し、前記本体から伝達された情報をもとに前記仮想面に対する高低角差を表示もしくは出力する受光センサ装置から構成されるシステムである。
また、高低角の情報を伝達する手段が、回動する扇状のレーザ光であり、水平角の情報を伝達する手段が、回動部に設置されたエンコーダと、前記エンコーダから検出されるデータを通信手段により受光センサ装置に伝達することにより形成されるのが良い。
通信手段が光通信、又は通信手段が電波による通信であるのが良い。
受光センサ装置における受光部は、鉛直角の検出部と光通信の受光部とを兼用しても良く、受光部は、集光手段を有してもよい。
また、扇状のレーザ光は、実質上3本以上であり、高低角の情報を伝達する手段が、受光センサ装置に伝達されるエンコーダからのデータと、回動する扇状のレーザ光との関連により伝達されるのが良い。
【0019】
これらの構成により、回転レーザ装置が射出した複数の扇状ビームを受光センサ装置の受光部が受光し、前記受光センサ装置は扇状ビームの受光状態、例えば、扇状ビームの検出時間間隔に基づいて、受光センサ装置が配置された位置の高低角度を計算する。更に、回転レーザ装置に設けられた回転角度位置送信手段が受光センサ装置の受信手段に回転角度位置を送信し、受光センサ装置は送信された回転角度位置に基づいて、受光センサ装置が配置された位置を計算する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の位置測定設定システムを図面に基づいて説明する。
(1)第1の実施形態
(1.1)位置測定設定システムの全体構成
最初に、本発明による位置測定設定システムの概略構造を説明する。図1に示すように、本発明による位置測定設定システム100は回転レーザ装置151と受光センサ装置154とを含む。回転レーザ装置151は3つの扇形のレーザビームである扇状ビーム152a、152b及び153を射出ながら点Cを中心にそれらの扇状ビームを回転させる。図2に示すように、扇状ビーム152a、152bは水平面に対して垂直な方向で射出され、扇状ビーム153は水平面に対して角度θをなして射出される。また、扇状ビーム153と水平面との交線は、扇状ビーム152aと扇状ビーム152bがなす角を2等分する。即ち、前記交線と扇状ビーム152aとのなす角、及び前記交線と扇状ビーム152bとのなす角は夫々等しく、δである。3つ扇状ビーム152a、152b、153はこのような関係を保ちながら回転するので、扇状ビーム152a、152b、153は時間差をもって受光センサ装置154を横切る。本実施形態はこの時間差を基に受光センサ装置154と点Cとを結ぶ直線と、水平面とのなす角度γを測定するように構成する。なお、本明細書では、角度γを高低角度と呼ぶ。
【0021】
(1.2)回転レーザ装置
(1.2.1)3つの扇状ビームレーザ光を射出する回転レーザ装置
次に、3つの扇状ビームレーザ光を発しながら鉛直軸線を中心に回転する回転レーザ装置を説明する。
図3に示すように、本発明による回転レーザ装置151はケーシング101と、レーザ投光器103とを有する。切頭円錐形の凹部102がケーシング101の上面中央に形成される。レーザ投光器103が凹部102の中央を上下方向に貫通する。レーザ投光器103は傾斜することができるように、球面座104を介して凹部102に支持される。ペンタプリズム109を有する回転自在な回転部105がレーザ投光器103の頭部に設けられる。回転部105は走査モータ106によって駆動ギア107、走査ギア108を介して回転駆動される。
【0022】
回転レーザ装置151は、レーザ投光器103の周囲に設けられた2組の傾斜機構を有する(一方のみ図示する)。一方の傾斜機構110は傾斜用モータ111と、傾斜用スクリュー112と、傾斜ナット113とを有する。傾斜用モータ111は駆動ギア114、傾斜用ギア115を介して傾斜用スクリュー112を回転させることができる。傾斜用スクリュー112の回転により傾斜ナット113を上下に移動させる。傾斜ナット113は傾斜用アーム116を介してレーザ投光器103と連結される。傾斜ナット113が上下動することによってレーザ投光器103が傾斜する。また、図示していないもう一組の傾斜機構は、傾斜機構110と同様の機構によって、上記の傾斜機構110が傾斜する方向に直交する方向に投光器103を傾斜させる。
【0023】
傾斜用アーム116に平行な固定傾斜センサ118と、傾斜用アーム116に対して直角方向の固定傾斜センサ119がレーザ投光器103の中間部に設けられる。傾斜機構110により傾斜用アーム116を傾斜させ、固定傾斜センサ118が常に水平になるように制御を行なうことができる。また、同時に、もう一組の傾斜機構によって固定傾斜センサ119が常に水平になるように制御を行なうことができる。
【0024】
レーザ投光器103及びそれに取付けられた回転部105について説明する。図4に示すように、レーザ光線投光器132、及びレーザ光線投光器132から発せられるレーザ光線を平行光線にするコリメートレンズ133等を含む投光光学系が、レーザ投光器103の内部に内蔵されている。投光光学系からのレーザ光線は回転部105の回折格子(BOE)134によって3つの扇状ビーム152a、152b、153に形成される。扇状ビーム152a、152b、153は、ペンタプリズム109によって水平方向に偏向され、投光窓131から照射される。
【0025】
図5に示すように、レーザ光線がペンタプリズム109によって偏向された後に透過する位置に回折格子(BOE)134aを配置しても良い。なお、図5に示す構成では、回折格子134aの配置以外の構成は、全て図4に示す構成と同じである。
【0026】
図6に示すように、レーザ光線は回折格子(BOE)134を透過すると3つの扇状ビーム152a、152b、153に形成される。
以上説明したように、レーザ投光器103は、レーザ光線投光器132から発せられ、次いで回折格子(BOE)134によって3つの扇状ビーム152a、152b、153に形成されたレーザ光線を照射する。レーザ光線はペンタプリズム109によって水平方向に偏向され、回転部105を回転させる事により基準面を形成する。
【0027】
(1.2.2)異なる偏光の3つの扇状ビームレーザ光を射出する回転レーザ装置
次に、異なる偏光の3つの扇状ビームレーザ光を射出する回転レーザ装置について説明する。
後で詳細に述べるように、精度の高い位置測定を行うためには、異なる偏光を有する3つの扇状ビームレーザ光を射出する回転レーザ装置を使用するのが有利である。図7に示すように、回転レーザ装置151aは3つの扇状ビーム152c、152d、153aを射出する。3つの扇状ビーム152c、152d、153aが異なる偏光を有することにより、受光センサ装置154aの受光部が3つの扇状ビーム152c、152d、153aを区別することが可能になる。
【0028】
図8に示すように、回転レーザ装置151aに内蔵されたレーザ投光器103a及び及びそれに取付けられた回転部105a以外のレーザ投光器を傾斜させる機構は図3と同じである。ここでは、レーザ投光器103a及びその回転部105aについて説明する。
【0029】
図9を参照すると、異なる偏光の扇状ビーム152c、152d、153aを射出する回転レーザ装置151aは、レーザ投光器103a及び回転部105aを有する。なお、図中の各光学素子を通るレーザ光線の方向は実線の矢印で図示し、レーザ光線の偏光方向は破線の矢印で模式的に図示されている。
【0030】
レーザ投光器103aに使用するレーザ光線投光器132aにレーザダイオードを用いると、レーザ光は直線偏光になる。この偏光方向をここではX方向とし、レーザ光の射出される方向をZ方向とし、XZ平面に直交する方向をY方向とする。レーザ光線投光器132aから発せられたレーザ光線は、コリメートレンズ133aにより平行光に形成され、1/4波長板140に入射する。1/4波長板140は、レーザ光線投光器132aが射出し、X方向に直線偏光されたレーザ光が円偏光になるような方向に配置される。1/4波長板140を通過したレーザ光は再度1/4波長板139を透過して、図9に示すような、X方向と45゜の角度をなす方向に直線偏光される。ここで、回転部105aは回動自在に保持されているので、1/4波長板140と1/4波長板139との相対位置は変化する。しかしながら、1/4波長板140を通過したレーザ光は円偏光であるので、再度1/4波長板139を透過した後の直線偏光の偏光方向は、相対位置の変化の影響を受けず、1/4波長板139により決定される。次に、レーザ光は偏光ビームスプリッター141を通過する。偏光ビームスプリッター141はY方向の偏光成分を反射させ、X方向の偏光成分を透過させるように構成される。したがって、1/4波長板139によってX方向と45゜の角度をなす方向に直線偏光されたレーザ光のY方向成分は偏光ビームスプリッター141によって反射されて90゜偏向される。一方、レーザ光のX方向成分は偏光ビームスプリッター141を通過する。
【0031】
偏光ビームスプリッター141によって反射したレーザ光は、再度1/4波長板138に入射して円偏光となり、次にシリンダーミラー136により反射される。シリンダーミラー136は、レーザ光が回転部105aより射出された際に水平面に対して垂直になるような方向に配置される。また、1/4波長板138とシリンダーミラー136との間には偏角プリズム136aが配置されている。この偏角プリズム136aは中央で2分割されており、回転部105aから扇状ビーム152c、152dが射出された際、それらの扇状ビームのなす角度が2δになるような透過偏角を有する。シリンダーミラー136で反射されたレーザ光は、再度偏角プリズム136a及び1/4波長板138を透過し、Z方向の直線偏光になるため、今度は、偏光ビームスプリッター141を透過することができ、回転部105aより射出される。
【0032】
一方、偏光ビームスプリッター141を透過したレーザ光は、同様に再度1/4波長板137に入射して円偏光となり、次にシリンダーミラー135によって反射される。シリンダーミラー135は、レーザ光が回転部105aより射出された際に水平面に対しθの角度になるような方向に配置される。シリンダーミラー135で反射されたレーザ光は、再度1/4波長板137を透過してY方向の直線偏光になるため、今度は、入射時に透過した偏光ビームスプリッター141で反射され、回転部105aより射出される。
【0033】
(1.2.3)回転レーザ装置に対する受光センサ装置の回転角度位置測定部
次に、回転レーザ装置151aに対する受光センサ装置154aの回転角度位置、即ち回転レーザ装置151aがレーザ光を射出する円周上のどの回転角度位置に受光センサ装置154aが配置されているかを測定する回転角度位置測定部について説明する。なお、ここで説明する回転角度位置測定部は前記の回転レーザ装置151にも全く同様に組合せることができる。
【0034】
回転レーザ装置151aは、図8に示すように、射出方向検出手段、即ち、射出レーザ光の射出角度を検出するエンコーダ117、例えばロータリーエンコーダと、検出した射出角度を受光センサ装置154aへ送信する角度信号送信機123とを有する。エンコーダ117は回転部105aの射出角度を検出する。検出された射出角度データは角度信号送信機123によって連続的に受光センサ装置154aに送信される。
【0035】
また、図3に示した回転レーザ装置151のレーザ投光器103(図5参照)の場合には、図10(a)に示す実施形態によって受光センサ装置154の回転角度位置を測定することもできる。この実施形態では、扇状ビーム152a、152b、153aとは異なる波長(色)のLED、若しくはレーザダイオードを変調して角度情報を受光センサ装置154に投光する角度信号投光器172を使用する。
【0036】
図10(a)を参照すると、角度投光器172から射出されたレーザ光は、ダイクロックプリズム171で反射され、コリメートレンズ133で扇状ビーム152a、152b、153の範囲をすべてカバーする広がり角となるようにされる。コリメートレンズ133を透過した光は、ペンタプリズム109を透過してミラー148で反射され、回転部105の回転軸線に直交する方向に射出される。このレーザ光153e(図10(b)参照)を受光センサ装置で受光することにより回転角度位置を測定する。レーザ光153eを受光することによって回転角度位置を測定する方法については後述する。
【0037】
一方、レーザ光線投光器132から射出された光はダイクロックプリズム171を透過し、コリメートレンズ133で平行光にされる。この光はダイクロックミラー149で反射され、ペンタプリズム109で偏向される。偏向された光は回折格子134を透過して3つの扇状ビーム152a、152b、153に形成される。
【0038】
(1.3)受光センサ装置
(1.3.1)3つの扇状ビームレーザ光を射出する回転レーザ装置用の受光センサ装置
次に、回転レーザ装置151の射出した扇状ビーム152a、152b、153を受光するための受光センサ装置154について説明する。図11及び図12に示すように、受光センサ装置154の筐体164には、扇状ビーム152a、152b、153を検出するための受光部156が取付けられる。筐体164は、表示部157と、警告部161、例えばブザーと、入力キー162と、指標163と、標尺159とを有する。更に筐体164は記憶部165、演算部166、標尺目盛読取部167及び角度信号受信部170を内蔵する。表示部157には、例えば、レーザ光の回転中心点Cと受光部156とを結ぶ直線と水平基準面とのなす角度と、回転レーザ装置151に対する受光センサ装置154の回転角度位置が表示される。
【0039】
(1.3.1.1)受光センサ装置による角度の測定原理
前述のように、回転レーザ装置151は、点Cを中心に回転するように扇状ビーム152a、152b、153を射出する。図2に示したように、扇状ビーム153は水平面に対して角度θをなして射出される。更に、扇状ビーム152aと水平面が交わる交線と、扇状ビーム152bと水平面が交わる交線は角度2δをなしている。3つ扇状ビーム152a、152b、153はこのような関係を保ちながら回転するので、それらの扇状ビームは、扇状ビーム152a、扇状ビーム153、扇状ビーム152bの順に時間差をもって受光センサ装置154の受光部156を横切る。
【0040】
受光センサ装置154の受光部156が水平面内の位置Aにある場合には、受光センサ装置154が検出する光は図13(a)に示すようになる。これに対して、受光部156がAの鉛直上方Bの位置にある場合には、検出される扇状ビームは図13(b)に示すようになる。ここで、図13(a)に示すように、2つの扇状ビーム152a、152bの検出時間間隔をt0とする。また、扇状ビーム152aを検出してから、扇状ビーム153を検出するまでの時間間隔をtとする。受光部156が水平面内の位置Aにある場合には、時間間隔tは時間間隔t0の半分である。即ち、(数式1)の関係が成り立つ。なお、回転レーザ装置151が扇状ビームを回転させる回転周期をTとする。
【数1】
Figure 0004416925
【0041】
又、受光部156が水平面よりも上の位置Bにある場合には、検出時間間隔tは図13(b)に示すようにt0の半分よりも短くなる。受光部156が水平面から上方に離れるにつれて検出時間間隔tは短くなり、受光部156の位置Bと扇状ビームレーザ光の射出点Cとを結んだ直線と、水平面とのなす角度∠BCA=γ即ち、高低角度は検出時間間隔から(数式2)によって求めることができる。
【数2】
Figure 0004416925
受光部156が水平面よりも下の位置にある場合には、時間間隔tは時間間隔t0の半分よりも長くなる。これにより、受光部156が水平面の上にあるのか下にあるのかを判別することができる。また、(数式2)は受光部156が水平面よりも下にある場合にも適用することができる。
【0042】
(1.3.1.4)扇状ビームの検出時間間隔が短い場合の測定原理
前記の通り、受光センサ装置154は3つの扇状ビームが受光センサ装置154の受光部156を横切る時間間隔t0、tを計測し、それを演算する事により、受光部156と扇状ビームレーザ光の射出点Cとを結んだ直線と、水平面とのなす角度を算出する。受光部が受光した扇状ビーム152a、153の受光時間間隔が図14(a)のように長い場合には、正確な受光時間間隔tを計測することができる。しかし、図14(b)及び図14(c)のように、2つの扇状ビーム152a、153の受光間隔が短く、受光信号がお互いに干渉している場合には正確な受光時間間隔tを計測することができない。2つの扇状ビーム152a、153による信号を偏光により区別することができれば、各々別の信号として検出することができ、受光時間間隔tが短い場合でも正確な受光時間間隔tを計測する事が可能になる。
【0043】
(1.3.2)異なる偏光を有する扇状ビームレーザ光を射出する回転レーザ装置用の受光センサ装置
上記の回転レーザ装置151aが射出した異なる偏光を有する扇状ビームレーザ152c、152d、153aを受光する受光センサ装置154aについて説明する。なお、ここでは、異なる偏光を有するレーザ光を識別する部分の構成について説明する。その他の構成、及び測定原理は前記の受光センサ装置154と同一である。
【0044】
図15(a)及びそのA−A断面である図15(b)に示すように、この受光センサ装置154aの受光部156aは、受光素子156b、156cと、各受光素子の前に設けられた偏光ビームスプリッター169とを有する。偏光ビームスプリッター169は入射レーザ光の偏光方向に応じて、レーザ光を透過又は反射する。反射光用に受光素子156bが、透過光用に受光素子156cが設けられており、入射レーザ光の偏光方向を判別できるようになっている。これにより、2つの扇状ビーム152c、153aが短い時間間隔で受光部156aに入射されたとしても、例えば、156bが扇状ビーム152cを、受光素子156cが扇状ビーム153aを夫々検出するので、時間間隔を正確に検出することができる。同様に、受光部156aは扇状ビーム153aと、扇状ビーム152dとを区別することもできる。
【0045】
(1.3.3)回転レーザ装置に対する受光センサの回転角度位置の測定
受光センサ装置154は、回転レーザ装置151に設けられた角度信号送信機123(図3)から送信された射出角度データを角度信号受信部170(図12)によって連続的に受信する。受光センサ装置154が扇状ビーム153を受光した瞬間に受信された射出角度データによって回転レーザ装置151に対する受光センサ装置154の回転角度位置を測定することができる。角度信号受信部170による回転角度位置の測定は、2つの異なる偏光の扇状ビームを受光する受光センサ装置154a(図15)にも全く同様に適用することができる。
【0046】
次に、図10に示した、回転角度位置の信号をレーザ光で送信するタイプの実施形態について説明する。角度信号投光器172は、扇状ビーム152a、152b、153とは異なる色(波長)のレーザ光を射出し、それを、例えば、図16(a)に示すようなパターンで点滅させることにより回転角度位置を送信する。図16(a)に示す信号はリファレンス信号S1と、回転角度位置をデジタル符号化したパターンで点滅するデジタル信号S2とからなる。リファレンス信号S1は等間隔に射出され、デジタル信号S2は、リファレンス信号とリファレンス信号との間で、デジタル符号を表すパターンで点滅する。該デジタル符号はエンコーダ117(図3)によって測定された回転角度位置をデジタル符号化したものである。
【0047】
図17(a)及びそのA−A断面である図17(b)に、本実施形態の回転レーザ装置と組合せて使用する受光センサ装置154bを示す。ここでは、受光センサ装置154bによる回転角度位置の測定について説明する。他の構成は前記の受光センサ装置154と同じである。
受光センサ装置154bは、回転レーザ装置の射出した回転角度位置の信号を受光するための角度情報受光部155を有する。角度情報受光部155は色フィルター155aと受光素子155bとを有する。色フィルター155aは受光素子155bの前に配置され、受光素子155bが角度情報を表すレーザ光だけを受光し、扇状ビーム152a、152b、153の影響を受けないようにする。一方、扇状ビームを受光するための受光部155dは、受光素子156fの前方に色フィルター156eを有し、角度情報を表すレーザ光の影響を受けずに扇状ビーム152a、152b、153だけを受光できるようになっている。
【0048】
受光センサ装置154aは、回転角度位置の信号を受光すると、そのデジタル信号に基づいて回転角度位置を求める。ただし、この回転角度位置は、デジタル信号S2が或る間隔をおいて送られてくるため、概略的な値しか示さない。そこで、図16(b)に示すように、扇状ビーム153を受光した時刻と、リファレンス信号S1を受光した時刻との時間差から、間隔のあいた回転角度位置情報を内挿してより正確な角度を測定する。
【0049】
また、3つの扇状ビームと、角度信号投光器172の発したレーザ光は、必ずしも同時に受光されるように構成しなくても良い。即ち、図18に示すように、回転レーザ装置が、扇状ビーム152a、152b、153と、角度信号投光器172の発するレーザ光とを異なる方向に射出するように構成しても良い。この場合には、扇状ビーム153を受光した時刻と、角度情報を受光した時刻の時間差から角度を算出する。この構成においては、扇状ビーム152a、152b、153と、角度信号投光器172の発するレーザ光が同じ色(波長)でも良く、扇状ビーム用の受光部と角度情報用の受光部とを兼用にすることができる。
更に、角度情報を送信するためのレーザ光は、扇状ビーム152a、152b、153による位置の測定が可能な範囲をすべてカバーできるような広がり角を有するように構成する必要がある。
【0050】
(1.3.4)全方向受光可能な受光部を有する受光センサ装置
図19に全方向受光可能な受光センサ装置154cの実施形態を図示する。図19に示すように、全方向受光可能な受光センサ装置154cは、支柱180と、受光部156gと、受光センサ制御部177とを有する。受光部156gは支柱180の上部に取付けられ、受光センサ制御部177は支柱の下部に取付けられる。受光部156gは環状のシリンドリカルフレネルレンズ176と、環状のファイバーシート175と、環状に配置された複数の受光素子173とを有し、これらは同心円状に配列される。更に、環状に配置された受光素子173の内側には受光素子制御部174が設けられる。図20(a)及びその断面である図20(b)に示すように、受光センサ制御部177は表示部157と、警告部161、例えば、ブザーと、入力キー162と、記憶部165と、演算部166と、角度信号受信部170と、外部通信部178とを有する。更に、受光センサ制御部177は外部通信部178を介して外部コンピュータ179と接続することができる。外部コンピュータ179によってデータの入力、測定結果の表示、測定結果の後処理を行うことができる。
【0051】
扇状ビームが受光部156gに照射されると、レーザ光は高低方向に指向性を有するシリンドリカルフレネルレンズ176によって、ファイバーシート175を介して受光素子173に集光される。ファイバーシート175はシリンドリカルフレネルレンズ176で集光された扇状ビームを水平方向に拡散するので、受光した扇状ビームが受光素子173に一様に入射する。この構成により、シリンドリカルフレネルレンズ176の指向性以外の外乱光は受光素子173に入射しないため、扇状ビームが入射することによって発生する入射信号のS/N比を向上させることができる。また、各受光素子173は受光素子制御部174に並列に接続され、各受光素子173の受光状態を判断して、扇状ビームが入射されていない受光素子173の回路を遮断することによって入射信号のS/N比を更に向上させる。
【0052】
受光素子173はレーザ光を受けると、受光信号を受光素子制御部174に送る。受光部156gに内蔵された受光素子制御部174は受光信号を受光センサ制御部177に送る。受光センサ制御部177における信号の処理は、受光センサ装置154における信号の処理と同じである。
【0053】
(1.4)位置測定設定システムの作動
(1.4.1)回転レーザ装置151及び受光センサ装置154を組合せた本実施形態による位置測定設定システムの作動について説明する。図21は位置測定設定システムによって仮想面、即ち傾斜平面を形成する作業手順のフローチャートである。図22は、水平面、形成する傾斜平面及び座標軸の位置関係を表す図である。基準となる点Cを通り、X軸の方向に角度α傾斜し、かつY軸の方向に角度β傾斜した傾斜平面(2軸勾配平面)を形成する場合について説明する。なお、この傾斜平面は直線CDの方向に計測した傾き(勾配)が最大になり、その傾斜角度を角度λとする。
【0054】
まず、ステップF1において、扇状ビーム152a、152b、153が点Cを通る鉛直軸線を中心に回転するように回転レーザ装置151を設置する。次に、ステップF2において、回転レーザ装置151の基準方向が、形成する傾斜平面の基準方向(ここではX軸の方向とする)に一致するように向ける。なお、回転レーザ装置151の基準方向とは、回転レーザ装置151に内蔵されたエンコーダ117が扇状ビームの射出方向角度0度を出力する方向である。また、傾斜平面の基準方向は作業者の所望により任意に定める。
【0055】
また、ステップF2の別の方法として、回転レーザ装置151を任意の方向に設置し、傾斜平面の基準方向の線上(X軸上)に受光センサ装置154を設置して、受光センサ装置154の回転角度位置を測定する。次に、その角度をオフセット角度として回転レーザ装置151の射出方向角度から数値的に差し引くことによって、扇状ビームがX軸上に射出されたときの射出方向角度を0度にしても良い。
【0056】
次に、ステップF3において、形成する傾斜平面の基準方向(X軸方向)の所望の傾斜角度α、及び基準方向に直交する方向(Y軸方向)の所望の傾斜角度βを、受光センサ装置154の入力キー162で入力する。基準点C及び入力された2つの傾斜角度α、βによって、形成すべき傾斜平面は完全に規定される。一般に、傾斜平面の傾斜角度は、基準点Cからどの方向に傾斜角度を測定するかによって変化する。傾斜平面の傾斜角度を任意の方向(例えば、X軸と角度φをなす方向)に測定した際の傾斜角度γ0(高低角度)は(数式3)によって計算することができる。
【数3】
Figure 0004416925
【0057】
ステップF4において、受光センサ装置154の角度信号受信部170は、回転レーザ装置151の角度信号送信機123から送信された信号を受信することによって、受光センサ装置154が現在、基準点Cに対してどの回転角度位置に配置されているかを測定する。次に、受光センサ装置154の演算部166は、測定された回転角度位置の方向に測定した傾斜平面の傾斜角度γ0を計算する。例えば、受光センサ装置154が基準点Cに対して角度φの回転角度位置にある点A(点Aは水平面上の点)に配置された場合、角度φの方向に測定した傾斜平面の傾斜角度γ0は、点Aの鉛直上方の傾斜平面上の点Bと基準点Cとを結ぶ直線と、水平面とのなす角度∠BCAであり、この傾斜角度γ0は前記の(数式3)によって計算することができる。なお、本明細書では角度φを回転角度位置と呼んでいる。
【0058】
ステップF5において、受光センサ装置154の演算部166は、回転レーザ装置151の射出した3つの扇状ビーム152a、152b、153の検出時間間隔t、t0から(数式2)を用いて、受光センサ装置が現在配置されている位置の高低角度γを計算し、その値を表示部157に表示する。また、受光センサ装置154の回転角度位置φも併せて表示部157に表示される。次いで、この高低角度γと傾斜角度γ0とを比較して、それらの間の差Δγを計算する。なお、高低角度γ等の角度をラジアン(rad)、角度(deg)、勾配(%)等、任意の単位に換算して表示できるように受光センサ装置154を構成しても良い。
【0059】
ステップF6では、ステップF5で計算したΔγに基づいて、受光センサ装置154を上方、下方のどちらに移動させれば受光センサ装置154が所望の傾斜平面に近づくのかを、受光センサ装置154の表示部157に表示する。作業者は表示部157の表示に基づいて受光センサ装置154を上方又は下方に移動させる。受光センサ装置154の移動距離は受光センサ装置に設けられた指標163及び標尺159によって読み取ることができる。また、この移動距離を標尺目盛読取部167によって読取り、その値が演算部166に送られるように構成しても良い。
【0060】
ステップF4乃至ステップF6の処理は、受光センサ装置154が形成すべき傾斜平面上に配置されるまで自動的に繰り返される。好ましくは、受光センサ装置が、形成すべき所望の傾斜平面上に配置された際に、受光センサ装置154のブザー161が鳴るように構成する。
【0061】
(1.4.2)位置測定設定システムの他の作動方式について説明する。前記の作動方式は、作業者が所望の傾斜平面を設定し、本実施形態による位置測定システムを用いてその傾斜平面を形成するものである。これに対して、ここで説明する作動方式は、本実施形態による位置測定システムを用いて、受光センサ装置154を配置した任意の位置の傾斜角度を測定するものである。即ち、基準点Cに回転レーザ装置151を設置し、測定しようとする位置に受光センサ装置154を配置する。次に、回転レーザ装置151を作動させて扇状ビーム152a、152b、153を射出し、受光センサ装置154によってそれらの扇状ビームを受光して、受光センサ装置154が配置された位置の高低角度を測定する。
【0062】
また、所望により、基準点Cと任意に配置された受光センサ装置154とを結ぶ直線を最大傾斜角とする傾斜平面を自動的に設定するように構成することもできる。即ち、図22において、回転レーザ装置151を基準点Cに、基準方向をX軸に合わせて設置し、次いで、受光センサ装置154を任意の点である点Dに配置する。次に、回転レーザ装置151を作動させて点Dの高低角度λを測定する。受光センサ装置154の演算部166は、直線CDを最大傾斜角度とする傾斜平面のX軸方向の傾斜角度α、Y軸方向の傾斜角度βを計算する。計算された傾斜角度α、βを受光センサ装置154の表示部157に表示し、傾斜角度α、βによって規定される傾斜平面を設定する。これにより、設定された傾斜平面を任意の位置で形成することが可能になる。また、前記傾斜平面上に受光センサ装置154が配置されたときにブザーが鳴るように構成しても良い。
【0063】
本発明の位置測定設定システムによる実施形態では、単一の回転レーザ装置151に複数の受光センサ装置154を組み合わせ、各受光センサ装置154を独立して使用することができる。更に、従来の傾斜平面設定用のシステムでは、2種類の異なる傾斜平面を形成するには2つの回転レーザ装置が必要になり、各回転レーザ装置の射出するレーザ光が干渉し、誤作動をするという問題があった。これに対して、本発明の位置測定設定システムによる実施形態では、単一の回転レーザ装置151に対して、同時に複数の受光センサ装置154を使用することができ、更に、各受光センサ装置154毎に異なる傾斜平面を設定することができる。
【0064】
これにより、例えば、受光センサ装置154を建設機械に取付けて整地作業をする場合、1つの回転レーザ装置151に対して複数の建設機械を同時に作動させることができ、更に、それらの建設機械毎に異なる傾斜平面の整地作業をさせることもできる。また、設定した傾斜平面を変更するときは、各受光センサ装置毎に設定を変更することができるので、回転レーザ装置を停止させる必要はなく、設定変更を行わない受光センサ装置については作業を中断する必要がない。
【0065】
(2)他の実施形態
(2.1)扇状ビームの他の実施形態
以上、説明した実施形態は、回転レーザ装置151が、図2に示した概略N字形に配置された3つの扇状レーザビーム152a、152b、153を射出するものであったが、扇状レーザビームの数は3以外でも良く、また、レーザビームの配置の仕方も種々の形にすることができる。扇状レーザビームの配置の仕方を図23(a)乃至(r)に例示する。これら全ての扇状レーザビームは、図5の回折格子134を適宜変更することによって容易に実現することができる。
【0066】
図23(g)乃至(p)の扇状レーザビームの場合には、受光センサ装置154の受光部156は、回転レーザ装置151が1回転する間に3回扇状レーザビームを検出する。従って、第1の実施形態において説明したのと同様の方法で高低角度γを計算することができる。
図23(q)及び(r)の扇状レーザビームの場合には、回転レーザ装置151が1回転する間に4回扇状レーザビームが検出される。従って、検出された4つの扇状ビームから任意の3つの扇状ビームを選択して計算することによって、4通りの高低角度γを計算することができる。これらの高低角度γを平均化することによって高低角度γの測定精度を向上させることができる。更に扇状レーザビームの本数を増やすことによって平均をとるデータ数を増やし、測定精度を向上させても良い。
【0067】
図23(a)乃至(f)の扇状レーザビームの場合には、回転レーザ装置151が1回転する間に2回しか扇状レーザビームが検出されないので、上記の方法によって高低角度γを計算することができない。例えば、図23(b)の扇状レーザビームの場合には、(数式4)によって高低角度γを計算することができる。
【数4】
Figure 0004416925
ここで、Tは回転レーザ装置151の回転周期、ξは水平面に対する扇状レーザビームの傾斜角、tpは受光センサ装置154を水平面上に配置したときの扇状レーザビームの受光時間間隔、tは受光センサ装置154を計測する位置に配置したときの扇状ビームの受光時間間隔である。
【0068】
(数式4)には回転レーザ装置の回転周期Tが含まれるため、扇状レーザビームの回転に回転むらがあると、その回転むらが高低角度γの測定精度に影響を与える。好ましくは、これらの実施形態の場合には扇状レーザビームを回転させるモータにスピンドルモータ等の回転精度の高いモータを採用する。これに対して、前記の(数式2)には、回転周期Tが含まれないため、扇状ビーム152aを受光してから扇状ビーム152bを受光するまでの短い期間において回転むらが存在しない限り、測定精度が悪化することはない。従って、回転レーザ装置151の1回転の間に扇状ビームが3回以上検出される実施形態の方が、2回検出される実施形態よりも回転むらによる誤差の影響を受けにくい。
【0069】
また、図23(c)(d)(j)(k)の扇状レーザビームでは、水平面付近ではなだらかな傾斜を有し、水平面から離れた所で急激な傾斜を有する扇状ビームを含むため、高低角度γの変化に対する受光時間間隔の変化の割合が、水平面付近と水平面から離れた所との間で異なる。これにより、水平面付近の高低角度の測定感度を高くすることができる。
【0070】
(2.2)受光センサ装置の他の使用
以上に説明した、本発明の実施形態による位置測定設定システムに使用された受光センサ装置は、ここで説明した回転レーザ装置ばかりでなく、他のレーザ光線を射出する装置と組合せて使用することもできる。
【0071】
また、本発明は以下のように実施することもできる。
[1] 高低角度の情報を伝達するための高低角度伝達手段と回転角度位置の情報を伝達するための回転角度位置伝達手段とを含む第1の装置と、
傾斜平面を設定するための傾斜平面設定手段を含み、第1の装置から伝達された情報をもとに高低角度を測定するための高低角度測定手段を含み、該高低角度測定手段により測定された高低角度と、傾斜平面設定手段により設定された傾斜平面の高低角度との差を表示するための高低角度差表示手段を含む、第2の装置と、
を有することを特徴とする位置測定設定システム。
[2] [1]に記載の位置測定設定システムであって、
前記第1の装置は、回転角度位置を測定するための測定手段と、該測定手段により測定された回転角度位置を送信するための回転角度位置送信手段とを有し、水平面以外の面内に広がりを持つ少なくとも2つの扇状ビームレーザ光を射出しながら所定の軸線を中心に前記扇状ビームレーザ光を回転させるように構成された回転レーザ装置であり、
前記第2の装置は、回転角度位置送信手段により送信された前記回転角度位置を受信するための手段と、前記扇状ビームレーザ光を受光する受光部とを有する受光センサ装置であり、
前記扇状ビームレーザ光のうちの少なくとも1つの傾斜角度は他の扇状ビームレーザ光の傾斜角度と異なり、前記扇状ビームレーザ光を受光した前記受光部の受光状態に基づいて、前記受光センサ装置が前記回転レーザ装置に対する前記受光センサ装置の高低角度を測定し、更に、前記回転レーザ装置から受信した回転角度位置に基づいて、前記受光センサ装置が、前記回転レーザ装置に対する前記受光センサ装置の回転角度位置を測定するように構成されていることを特徴とする位置測定設定システム。
[3] 前記受光センサ装置が、形成すべき傾斜平面を設定する機能を更に有し、
前記受光センサ装置が、それが配置された位置と前記傾斜平面とのずれを表示し、及び/又は、前記受光センサ装置が前記傾斜平面上に配置されたことを知らせる表示をするように構成されることを特徴とする、[2]に記載の位置測定設定システム。
[4] 前記回転角度位置を測定する手段がエンコーダであることを特徴とする、[2]又は[3]に記載の位置測定設定システム。
[5] 前記回転角度位置を送信する手段が光、又はレーザ光であることを特徴とする、[2]乃至[4]の何れか1項に記載の位置測定設定システム。
[6] 前記回転角度位置を送信する手段が電波であることを特徴とする、[2]乃至[4]の何れか1項に記載の位置測定設定システム。
[7] 前記扇状ビームレーザ光、及び回転角度位置を送信する光又はレーザ光の両方を、前記受光センサ装置の同一の前記受光部で受光することを特徴とする、[5]に記載の位置測定設定システム。
[8] 前記受光センサ装置の前記受光部に集光手段が設けられていることを特徴とする、[2]乃至[7]の何れか1項に記載の位置測定設定システム。
[9] 前記集光手段がレンズであることを特徴とする、[8]に記載の位置測定設定システム。
[10] 前記回転レーザ装置がN字形に配置された3つの扇状ビームレーザ光を射出することを特徴とする、[2]乃至[9]の何れか1項に記載の位置測定設定システム。
[11] 前記回転レーザ装置が1回転する間に、前記受光センサ装置の前記受光部が前記扇状ビームレーザ光を3回以上検出することを特徴とする、[2]乃至[9]の何れか1項に記載の位置測定設定システム。
[12] 回転レーザ装置から送信された回転角度位置を受信するための手段と、回転レーザ装置が射出した扇状ビームレーザ光を受光する受光部と、を有し、
前記扇状ビームレーザ光を受光した前記受光部の受光状態に基づいて、前記回転レーザ装置に対する高低角度を測定するように構成されていることを特徴とする、受光センサ装置。
[13] 形成すべき傾斜平面を設定する機能を更に有する受光センサ装置であって、
前記受光センサ装置が、それが配置された位置と前記傾斜平面とのずれを表示し、及び/又は前記受光センサ装置が前記傾斜平面上に配置されたことを知らせる表示をするように構成されることを特徴とする、[12]に記載の受光センサ装置。
[14] 前記扇状ビームレーザ光、及び回転角度位置を送信する光の両方を、同一の前記受光部で受光することを特徴とする、[12]又は[13]に記載の受光センサ装置。
[15] 前記受光部に集光手段が設けられていることを特徴とする、[12]乃至[14]の何れか1項に記載の受光センサ装置。
[16] 前記集光手段がレンズであることを特徴とする、[15]に記載の受光センサ装置。
【0072】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、開示した実施形態に種々の変更をすることができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明により、簡単な機構で水平基準面及び複数の傾斜平面を同時に形成することができる位置測定設定システムが得られた。
また、本発明により、1人でも容易に操作をすることができる位置測定設定システムを得ることができた。
更に、本発明により、簡単な機構で水平基準面及び傾斜基準面を同時に形成することができる受光センサ装置を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による位置測定設定システムの概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態による位置測定設定システムの回転レーザ装置が射出する扇状ビームの広がりを示す三面図である。
【図3】本発明の実施形態による位置測定設定システムの回転レーザ装置の断面図である。
【図4】本発明の位置測定設定システムの回転レーザ装置の他の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の位置測定設定システムの回転レーザ装置の更に他の実施形態を示す図である。
【図6】回折格子を透過したレーザビームが扇状ビームに変換される様子を示す図である。
【図7】異なる偏光を有する扇状ビームを射出する回転レーザ装置を用いた実施形態の斜視図である。
【図8】本発明の実施形態による位置測定設定システムの異なる偏光の扇状ビームを射出する回転レーザ装置の断面図である。
【図9】本発明の実施形態による位置測定設定システムの異なる偏光の扇状ビームを射出する回転レーザ装置のレーザ投光器及び回転部の分解図である。
【図10】回転角度位置信号をレーザ光線によって送信する回転レーザ装置の実施形態の断面図である。
【図11】本発明による位置測定設定システムの実施形態の受光センサ装置を表す図である。
【図12】受光センサ装置の内部を示す模式図である。
【図13】受光センサ装置によって検出される信号のグラフである。
【図14】信号の検出時間間隔が短い場合に受光センサ装置によって検出される信号のグラフである。
【図15】異なる偏光を有する扇状ビームを受光するための受光センサ装置を表す図である。
【図16】回転角度位置信号を送信するレーザ光のグラフである。
【図17】回転角度位置信号を受光するための受光部を備えた受光センサ装置を表す図である。
【図18】扇状ビームと回転角度位置信号を送信するレーザ光との射出方向を示す斜視図である。
【図19】全方向受光可能な受光センサ装置の実施形態を表す図である。
【図20】図19の受光センサ装置の受光センサ制御部を示す図である。
【図21】本発明による位置測定設定システムの実施形態の作動を表すフローチャートである。
【図22】形成する傾斜平面と座標軸の関係を表す図である。
【図23】扇状ビームの例示的な射出パターンを示す図である。
【図24】従来の回転レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
100:位置測定設定システム
101:ケーシング
102:凹部
103:レーザ投光器
104:球面座
105:回転部
106:走査モータ
107:駆動ギア
108:走査ギア
109:ペンタプリズム
110:傾斜機構
111:傾斜用モータ
112:傾斜用スクリュー
113: 傾斜ナット
114、115:駆動ギア
116:傾斜用アーム
117:エンコーダ
118、119:固定傾斜センサ
120:フランジ
121:ピボットピン
122:傾斜基板
123:角度信号送信機
125:傾斜設定機構
126:傾斜角設定モータ
127:傾斜設定スクリュー
128:ナットブロック
129、130:角度設定傾斜センサ
131:投光窓
132:レーザ光線投光器
133:コリメートレンズ
134:回折格子
135、136:シリンダーミラー
137、138、139、140: 1/4波長板
141:偏光ビームスプッリッター
148:ミラー
149:ダイクロックミラー
151:回転レーザ装置
152a、152b、153:扇状ビーム
154:受光センサ装置
155:受光部
156:受光部
157:表示部
158:固定ノブ
159:標尺
160:目盛
161:ブザー
162:入力キー
163:指標
164:筐体
165:記憶部
166:演算部
167:標尺目盛読取部
170:角度信号受信部
171:ダイクロックプリズム
172:角度信号投光器
173:受光素子
174:受光素子制御部
175:ファイバーシート
176:シリンドリカルフレネルレンズ
177:受光センサ制御部
178:外部通信部
179:外部コンピュータ

Claims (9)

  1. 水平面以外の面内に異なる傾きで広がる複数の扇状のレーザ光を回転照射する回転部、この回転部の回転位置である水平角を検出する回転角度位置測定部、及び検出した水平角の情報を伝達する通信手段を備えた本体と、
    前記扇状のレーザ光の回転中心位置を通る所望の平面である仮想面を設定する仮想面設定機能を備えた受光センサ装置と、を有し、
    前記受光センサ装置は、前記複数の扇状のレーザ光を受光した時間間隔及び受信した水平角の情報に基づいて、前記受光センサ装置が配置された位置における前記仮想面に対する高低角差を表示もしくは出力することを特徴とするシステム
  2. 前記仮想面は、所定の基準方向における傾斜角度、及び前記基準方向に直交する方向における傾斜角度を前記受光センサ装置に入力することによって規定されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 水平角の情報を伝達する前記通信手段前記部に設置されたエンコーダ検出したデータ受光センサ装置に伝達することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記通信手段が、光通信によりデータを伝達することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 前記通信手段が、電波によりデータを伝達することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  6. 前記受光センサ装置受光部を備えこの受光部は前記扇状のレーザ光の受光と光通信の受光を兼用することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
  7. 前記光通信を受信する受光部は、集光手段を有することを特徴とする請求項4又は6に記載のシステム。
  8. 前記扇状のレーザ光は、水平面以外の面内に広がる少なくとも3つの扇状のレーザ光であることを特徴とする請求項に記載のシステム。
  9. 前記高低角差前記受光センサ装置に伝達されエンコーダの検出したデータと、回動する扇状のレーザ光との関連により計算されることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
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