+

JP4363225B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4363225B2
JP4363225B2 JP2004065634A JP2004065634A JP4363225B2 JP 4363225 B2 JP4363225 B2 JP 4363225B2 JP 2004065634 A JP2004065634 A JP 2004065634A JP 2004065634 A JP2004065634 A JP 2004065634A JP 4363225 B2 JP4363225 B2 JP 4363225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
display
state
display device
optical device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004065634A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005257756A (ja
Inventor
正雄 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2004065634A priority Critical patent/JP4363225B2/ja
Publication of JP2005257756A publication Critical patent/JP2005257756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4363225B2 publication Critical patent/JP4363225B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、直視型の表示装置に関する。
近年、液晶表示装置はノートパソコン用表示装置、車載用表示装置および携帯電話用表示装置等として幅広く使用されている。
ノートパソコン用表示装置や携帯電話用表示装置の場合、使用場所や使用状況に応じて表示装置の視野角を変更したいという要求がある。例えば、ノートパソコン用表示装置においては、鉄道車両等の中でノートパソコンを使用する場合は、表示装置の表示内容を周囲の者から覗き見されないように表示装置の視野角を小さくしたいという要望がある。
また、オフィス等でノートパソコンを使用する場合は、周囲の者からの覗き見を防止する必要がなく、より見易くするため、表示装置の視野角を大きくしたいという要望がある。
さらに、車載用表示装置においては、安全のため、車が動いている場合は、液晶素子の表示内容を運転席からは見ることができず、助手席のみから見ることができるようにし、車が停車している場合は、運転席と助手席の両方から見ることができるようにしたいという要望がある。
従来から表示装置の視野角を制御する方法として、ルーバーを表示装置の前面に置くなどの方法が知られているが、ルーバーは視野角を一定の角度に変えるだけであるため、使用場所や使用状況に応じて視野角を変更するには、ルーバーを交換することが必要であり、従来は視野角を容易に変更することは困難であった。
また、ポリマ分散液晶セル等を用いて表示装置の視野角を制御する方法も提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、一般のポリマ分散液晶セルは、光線透過状態での透過率が相当低いため、表示装置の明るさが低下してしまう。
また、従来の表示装置の視野角を制御する方法は、表示画面に対して垂直な方向の視野角を制御する方法だけが提案されており、表示画面に対して斜めの方向についての視野角を制御する方法は提案されていない。
特開平11−231794号公報
本発明は、表示の視野角を電気的に制御することができ、周囲環境や状況に応じて使い分けできる表示装置を提供することができる。
本発明の態様1は、透過型表示素子とサイドライト方式の面状光源との間に光学装置が配置され、表面に微細な凹凸を有する透明な導光板を備え、面状光源は出射光に、面状光源の光出射面に垂直な方向から所定角度傾いた方向に指向性を与え、光学装置は光線散乱状態と光線透過状態とを電気的に可逆的に切り替えることができ、光学装置を光線散乱状態にすることによって、表示の視野角を光学装置が光線透過状態である場合の表示の視野角より大きくすることができることを特徴とする表示装置を提供する。
本発明の態様2は、透過型表示素子と面状光源との間に光学装置が配置され、面状光源は出射光に、面状光源の光出射面に垂直な方向から所定角度傾いた方向に指向性を与え、光学装置は光線散乱状態と光線透過状態とを電気的に可逆的に切り替えることができ、光線透過状態における透過率が80%以上であって、光学装置を光線散乱状態にすることによって、表示の視野角を光学装置が光線透過状態である場合の表示の視野角より大きくすることができることを特徴とする表示装置を提供する。
本発明の態様3は、態様1または2において、光学装置を光線透過状態にした場合の透過型表示素子の視野角が透過型表示素子の表示面の法線から45°の位置を中心にして±30°以下、または法線を中心にして±40°以下である表示装置を提供する。
本発明の態様4は、態様1、2または3において、透過型表示素子の表示面と平行な平面内で2以上の領域に光学装置を区分し、各領域を独立して光線透過状態と光線散乱状態とに変化させることができる表示装置を提供する。
本発明の態様5は、態様1、2、3または4において、光学装置が、一対の透明電極付き透明基板でカイラルネマチック液晶または液晶/高分子複合体を挟持する構造を有する表示装置を提供する。
本発明の態様6は、態様1または2における表示装置の使用方法であって、並び合う2人以上の表示装置の利用者がいる場合に、一の状態では、利用者全員が表示を見ることができ、二の状態では、一部の利用者のみが表示を見ることができる表示装置の使用方法を提供する。
本発明の態様7は、態様1または2における表示装置の使用方法であって、自動車の運転席付近に表示装置が設置され、一の状態では、運転席および助手席の利用者が表示を見ることができ、二の状態では、助手席の利用者のみが表示を見ることができる表示装置の使用方法を提供する。
本発明によれば、光学装置を電気的に光線透過状態から光線散乱状態に切り替えるだけで表示の視野角を制御することができる表示装置を提供することができる。
本発明の表示装置を図1から図4を用いて説明する。本発明の表示装置の一例を図1に示す。図1の表示装置の構成は、観察者側5から順に、透過型表示素子3、光線透過状態と光線散乱状態を電気的に切り替えることができる光学装置2、出射光が指向性をもつ面状光源1となっている。なお、図1〜5において、光学装置2の駆動電源および駆動回路の図示を省略している。
ここで指向性をもつとは、面状光源からの出射光の光量がある特定方向に集中している状態をいう。本発明の表示装置に用いるには、面状光源からの出射光が、特定方向から±30°の範囲の光強度が特定方向での光強度の30%以下になっている状態が好ましい。特定方向から±20°の角度での光強度が特定方向の光強度の30%以下になっていることがより好ましく、特定方向から±10°の角度での光強度が特定方向の光強度の30%以下になっていることが特に好ましい。
面状光源の指向性は、輝度計を用い、面状光源の光出射面に垂直な方向からの角度と輝度を測定して求める。
図1では、光学装置2は光線透過状態になっている。面状光源1は指向性をもつため、面状光源1からは特定方向へのみ光が出射される。光学装置2は光線透過状態になっているため、面状光源1からの光は、光学装置2で散乱されることなく、面状光源1から出射された光と同じ指向性をもったまま光学装置2を透過する。
光学装置2を透過した光は、透過型表示素子3を透過した後、観察者4,5,6に到達する。この場合、透過型表示素子3を透過した光は、面状光源1からの光と同じ指向性をもつため、透過型表示素子3の表示内容は観察者4,5からはほとんど見ることができず、観察者6のみが見ることができる。
次に、光学装置2を光線散乱状態に電気的に切り替えた場合について図2を用いて説明する。光学装置2が光線散乱状態になっているため、面状光源1から特定方向へ出射された光は、光学装置2で散乱され、光学装置2から様々な方向へ出射される。光学装置2で散乱された光は、透過型表示素子3を透過した後、観察者4,5,6に到達する。この場合、透過型表示素子3を透過した光は、様々な方向へ出射されているため、透過型表示素子3の表示内容は観察者4,5,6の全員が見ることができる。
以上のように、指向性をもつ面状光源と光学装置2を電気的に光線透過状態から光線散乱状態に切り替えることによって、透過型表示素子3の表示内容を見ることができる角度を変更することができる。本明細書では、最大輝度の30%以上の輝度が得られる角度範囲を透過型表示素子3の視野角と定義する。視野角は、輝度計を用い、透過型表示素子の表示面に垂直な方向からの角度と輝度を測定して求める。
図1および図2では、面状光源1の光の指向性は、透過型表示素子の表示面に対して斜めになっている例を示したが、図3,4に示すように面状光源1の光の指向性は、透過型表示素子の表示面に対して垂直になっていてもよい。
この場合、光学装置2は光線透過状態になっているときは、図3のように透過型表示素子3を透過した光は、面状光源1からの光と同じ指向性をもつため、透過型表示素子3の表示内容は観察者4,6からはほとんど見ることができず、観察者5のみが見ることができる。
また、光学装置2は光線散乱状態になっているときは、図4のように透過型表示素子3を透過した光は、様々な方向へ出射されているため、透過型表示素子3の表示内容は観察者4,5,6の全員が見ることができる。
本明細書において、光源からの出射光の指向性の方向を光源からの出射光の強度(輝度)が最も強い方向と定義する。
本発明では、光学装置2を光線散乱状態または光線透過状態に切り替えることによって、透過型表示素子3からの出射光の散乱状態を変更して視野角を増減するものであり、光源からの出射光のもつ指向性の方向と透過型表示素子3の視野角の方向はほぼ同じになる。したがって、光源からの出射光のもつ指向性の方向が透過型表示素子3の表示画面に対して斜めの方向であれば、表示画面に対して斜めの方向を中心として一定の範囲が透過型表示素子3の視野角となる。
以上、光学装置2の全面を光線透過状態から光線散乱状態へ電気的に切り替える例を説明したが、光学装置2の全面を光線透過状態から光線散乱状態へ電気的に切り替えるのではなく、光学装置の一部の領域のみを光線散乱状態へ電気的に切り替え、他の領域は光線透過状態のままにしてもよい。光学装置を複数の領域に区分し、各領域に印加する電圧を制御できるようにすれば、光学装置の一部の領域を光線散乱状態へ電気的に切り替えることができる。
例えば、図5の光学装置のように光学装置の領域8のみを光線散乱状態へ電気的に切り替え、領域7は光線透過状態のままにした場合、透過型表示素子3の表示画面のうち、散乱状態になっている領域8に対応する部分だけを観察者全員が見ることができ、光線透過状態になっている領域7に対応する部分は一部の観察者のみ見ることができる。
次に本発明の表示装置を構成する部品について説明する。本発明では、面状光源として高い指向性をもつ面状光源を用いる。
指向性をもつ面状光源として、直下型バックライトとサイドライト型バックライトの2種類がある。本発明ではどちらを使用してもよいが、薄型化が容易であること、輝度が均一であること、光の利用効率がよいこと等の理由からサイドライト型バックライトの方が、直下型バックライトに比べ好ましい。指向性の高いサイドライト型バックライトとして住友スリーエム株式会社製BEF付きの面状光源を用いることができる。
指向性をもつ面状光源には、2次元的な指向性をもつ面状光源と3次元的な指向性をもつ面状光源とがある。2次元的な指向性をもつ面状光源を用いるか、3次元的指向性をもつ面状光源を用いるかは、用途によって選択する。
例えば、ノートパソコン用表示装置として、使用場所や使用状況に応じて視野角を変更する場合、周囲の者から覗き見されないようにするため、2次元的な指向性をもつ面状光源を用いる。
また、車載用表示装置として、使用場所や使用状況に応じて視野角を変更する場合、車が動いている場合は運転席から見えず助手席だけから見えるようにし、車が停車している場合は運転席と助手席の両方から見えるようにする。この場合も2次元的な指向性をもつ面状光源を用いる。
また、携帯電話用表示装置の場合、電車の中ではあらゆる方向から覗き見される可能性があるので、3次元的指向性をもつ面状光源を用いる。
指向性の高い面状光源としてサイドライト型バックライトを用い、導光板102の凹凸の傾斜を緩くすることにより、導光板102から出射する光を導光板102の垂直方向から90°に近い方向にすることができる。図6に光源の模式図を示す。この方法では、導光板の端辺に配置する光源の位置によって光が出射する方向が決る。
その他、導光板として、例えば、日立化成社製のホログラム導光板を使用することができる。
また、光量の分布を均一にするためには、導光板102につける凹凸の傾斜の分布を光源101に近い側を粗にし、光源101に遠い側を密すればよい。
図11に示すように光源を導光板102の両端に配置してもよい。この場合、使用する光源を切り替えることにより、導光板102から出射する光の指向性を変え、可視範囲を変更することができる。光源101を使用した場合、導光板102から出射する光の指向性は107の矢印で示す方向となるが、光源109を使用した場合、導光板102から出射する光の指向性は108の矢印で示す方向となる。
また、図7のように導光板102から斜めに出射した光を導光板側に凸のプリズムアレイシート106を配置することにより、透過型表示素子に対して垂直方向に指向性を持った光にすることができる。この場合も、光量の分布を均一にするためには、導光板102につける凹凸の傾斜の分布を光源101に近い側を粗にし、光源101に遠い側を密すればよい。
光線透過状態と光線散乱状態を電気的に切り替えることができる光学装置としては、光線透過状態での透過率が80%以上である高透明性液晶素子を用いる。
高透明性液晶素子は、例えば、液晶/高分子複合体層を一対の電極付き透明基板で挟持する構成のものを用いることができる。
この場合、高透明性液晶素子は透明電極間に電圧が印加される場合には、液晶/高分子複合体層が光線散乱状態になり、印加電圧が大きい程、散乱角度が大きくなる。また、高透明性液晶素子は透明電極間に電圧が印加されない場合には、光線透過状態になる。高透明性液晶素子の透明電極間に印加する電圧を調整して、透過型表示素子の視野角を調整することもできる。
そのほか、高透明性液晶素子としては、電圧無印加時に散乱状態で、電圧印加時に透明にできる素子やカイラルネマチック液晶素子を用いることができる。カイラルネマチック液晶素子の場合、その螺旋ピッチを調整し、選択反射波長域を赤外域や紫外域に設定したものを用いれば、プレナー状態または電圧印加のホメオトロピック状態で光線透明状態とし、フォーカルコニック状態で光線散乱状態とすることができる。
本方式によれば、光線透過状態と光線散乱状態をメモリ状態として使うことができる(米国特許出願公開第2003/0142057参照)。
また、選択反射波長域が可視光域に設定したカイラルネマチック液晶素子であっても、フォーカルコニック状態の光線散乱状態とホメオトロピック状態の光線透明状態を用いるのであれば、高透明性液晶素子として使用することができる。
透過型表示素子は、例えば、TFT等のアクティブマトリクスLCDやSTNやTNのパッシブマトリクスLCDが使用することができ、強誘電性液晶や反強誘電性液晶も使用することができる。
上記の透過型表示素子、高透明性液晶素子、特定方向に指向性をもつ面状光源を観察者側から、透過型表示素子、高透明性液晶素子、面状光源の順に配置し、表示装置とする。
以下に本発明の実施例を示す。実施例中、「部」は重量部を意味する。
[例1]
指向性をもつ面状光源として図6に示す構造のサイドライト型バックライトを用いる。光源101からの出射光は光源リフレクター103により反射され、導光板102に入射する。
導光板102表面の凹凸の傾斜を透過型表示素子の表示面に対して0〜20°にすることにより、導光板102から出射する光の強度が最大光強度の30%以上の強度となる範囲は、図6のY軸に対して50〜80°の範囲となる。さらに導光板102の上部に非常に弱い散乱層105を配置することにより、散乱層105からの出射光107の強度が最大光強度の30%以上の強度となる範囲は、Y方向に対して45±30°以下の範囲となる。
透過型表示素子は、7インチのTFTの液晶表示装置を用いる。
光線透過状態と光線散乱状態を電気的に切り替えることができる光学装置として、高透明性液晶素子を用いる。
高透明性液晶素子は、液晶/高分子複合体層を一対の電極付き透明基板で挟持する構造を有するものを次のように作成し、用いる。まず、誘電率異方性が負であるネマチック液晶(チッソ社製AG−1016XX)を80部、図10で示される硬化性化合物を20部、ベンゾインイソプロピルエーテルを0.2部ブレンドし、混合組成物を調製する。
ついで、透明電極の上に垂直配向用ポリイミド膜(JSR社製JALS−682−R3)を形成した厚さ0.7mmの一対のガラス製基板を、ポリイミド薄膜が対向するようにして設置し、その間隙に直径6μmの樹脂ビーズを微量配してから、基板の四辺に約1mm幅のエポキシ樹脂層を印刷により設け、これを張り合わせて硬化し、光学装置周辺部が透明の樹脂層でシールされる状態にする。
具体的には、シール層の一部を解放しておき、シール層の硬化後、このようにして形成された液晶セル中に上記混合組成物を注入し、その後シール層の一部解放部をエポキシ樹脂で封止し、硬化して、シール層を完成させる。ついで、垂直配向用ポリイミド膜の働きで硬化性化合物を溶解させた液晶が基板面に垂直方向に配向を示すような状態に保ったまま硬化性化合物を硬化し、液晶/硬化物複合体層を形成する。具体的には、この注入された液晶セルを40℃に保持した状態で、主波長が約365nmのHg−Xeランプにより、上側より約2.5mW/cm2、下側より同じく約2.5mW/cm2の紫外線を10分間照射し、透明の樹脂層でシールした高透明性液晶素子を得る。
シリカコートを施した一対のアルカリガラス基板(旭硝子社製:AS)を用い、一方のガラス基板の外表面から、他方のガラス基板の外表面を通過する光線の透過率を測定する。電圧無印加時の透過率は84%である。また、電圧を40V印加したときの透過率は約3%である。
上記の透過型表示素子、高透明性液晶素子、指向性をもつ面状光源を観察者側から、透過型表示素子、高透明性液晶素子、特定方向に強度分布を有する指向性をもつ面状光源の順に配置し、表示装置とする。
高透明性液晶素子に電圧を印加せずに光線透過状態にすると、透過型表示素子の視野角は液晶の表示面の法線に対して45±30°以下となる。
さらに高透明性液晶素子に電圧を30V印加して、光線散乱状態にすると、透過型表示素子の視野角は液晶の表示面の法線に対して5±60°以上となる。
本発明の表示装置を車載用として運転席と助手席の中間の位置に設置して用いる。車が動いている場合は高透明性液晶素子の透明電極間に電圧を印加しないで高透明性液晶素子を光線透過状態にし、車が停車する場合、高透明性液晶素子の透明電極間に30Vの電圧を印加し、高透明性液晶素子を光線散乱状態にする。
車が動いている場合は、高透明性液晶素子が光線透過状態であるため、表示装置の表示内容は運転席からは見えず助手席からのみ見ることができる。車が停車している場合は、高透明性液晶素子が光線散乱状態であるため、表示装置の表示内容は運転席と助手席の両方から見ることができる。
本発明の表示装置でTV表示をする場合、運転中は運転席からTV表示が見えないので安全性を高めることができる。
[例2]
面状光源および透過型表示素子は例1と同じ構成のものを用いる。高透明性液晶素子は、2つの領域を独立して、光線透過状態と光線散乱状態とに電気的に切り替えることができるようにする。
具体的には、図5に示すように、高透明性液晶素子2のうち領域7を光線透過状態のまま光線散乱状態に切り替えず、光学装置8の領域のみ光線透過状態と光線散乱状態とに電気的に切り替える。光学装置の領域8に対応する透過型表示素子の領域にTV表示を行い、光学装置の領域7に対応する透過型表示素子の領域に運転に必要な情報(ナビゲーションやエアコン情報)の表示を行う。これにより、運転中には、TV表示は運転席から見えないが、運転に必要な情報)は運転席から見えるようにすることができる。
[例3]
図7のように、指向性をもつ面状光源として導光板から斜めに出射した光を、導光板側に頂角70°の凸のプリズムアレイシート106を配置することにより、透過型表示素子に対してほぼ垂直方向に指向性をもった光源を作ることができる。光源から出射する光の強度が最大光強度の30%以上の強度となる範囲は、垂直方向に対して±30°以下の範囲となる。透過型表示素子は、15インチのTFTの液晶表示装置を用いる。
光線透過状態と光線散乱状態を電気的に切り替えることができる光学装置としては、例1と同じ構成の高透明性液晶素子を用いる。
本発明の表示装置をノートパソコンに用いる。鉄道車両内で本発明の表示装置搭載したノートパソコンを用いる場合には、高透明性液晶素子に電圧を印加せずに光線透過状態にすると、透過型表示素子の視野角は液晶の表示面の法線に対して±30°以下となり、ノートパソコン使用者の隣席の者からノートパソコンの表示内容を観察することはできない。
また、オフィスで本発明の表示装置搭載しノートパソコンを使用する場合には、高透明性液晶素子に電圧を30V印加して、光線散乱状態にすると、透過型表示素子の視野角は液晶の表示面の法線に対して±40°以上となり、周囲の者にも見易くすることができる。
このように本発明の表示装置を搭載したノートパソコンは、表示装置の視角を制御することができるため、使用場所に応じてノートパソコンの使用者以外の者に見づらい状態や見易い状態に容易に切り替えることができる。
[例4]
指向性をもつ面状光源として図8に示す構造のサイドライト型バックライトを用いる。光源101からの出射光は光源リフレクター103により反射され、導光板102に入射する。
導光板102裏面の凹凸の拡大図を図9に示す。図9において、紙面に向かって左側の傾斜θは1.8°であり、紙面に向かって右側の傾斜θは33°である。凹凸の高さHは370μmである。導光板102から出射する光の強度が最大光強度の30%以上の強度となる範囲は、導光板102に垂直な方向に対して±40°以下の範囲となる。
透過型表示素子は、2.2インチのTFTの液晶表示装置を用いる。
光線透過状態と光線散乱状態を電気的に切り替えることができる光学装置としては、カイラルネマチック液晶を用い、液晶の螺旋ピッチを調整して反射波長域を赤外領域にする。光線散乱状態としてフォーカルコニック状態を用い、光線透過状態として電圧印加のホメオトロピック状態またはプレナー状態を用いる。
本発明の表示装置を携帯電話に用いる。高透明性液晶素子に電圧を印加せずに光線透過状態にすると、透過型表示素子の視野角は液晶の表示面の法線に対して±40°以下となり、携帯電話使用者の以外の者から携帯電話の表示内容を観察することはできない。
光学装置が光線透過状態の場合の例1の表示装置の動作を示す模式図。 光学装置が光線散乱状態の場合の例1の表示装置の動作を示す模式図。 光学装置が光線透過状態の場合の例3の表示装置の動作を示す模式図。 光学装置が光線散乱状態の場合の例3の表示装置の動作を示す模式図。 光学装置の一部の領域が光線散乱状態である場合の例2の本発明の表示装置の動作を示す模式図。 透過型表示素子の表示面に傾斜した方向に光の指向性をもつ面状光源の例を示す模式図。 透過型表示素子の表示面に垂直な方向に光の指向性をもつ面状光源の例を示す模式図。 透過型表示素子の表示面に垂直な方向に光の指向性をもつ面状光源の例を示す模式図。 導光板102の裏面の凹凸。 高透明性液晶素子に用いた硬化性化合物。 複数の光源を備え、透過型表示素子の表示面に傾斜した方向に光の指向性をもつ面状光源の例を示す模式図。
符号の説明
1:面状光源
2:光学装置
3:透過型表示素子
4、5、6:観察者
7:光線透過状態となっている領域
8:光線散乱状態となっている領域
101:光源
102:導光板
103:光源リフレクター
104:反射板
105:散乱層
106:プリズムアレイシート
107:散乱層からの出射光

Claims (7)

  1. 透過型表示素子と面状光源との間に光学装置が配置され、
    面状光源はサイドライト方式の光源であり、表面に微細な凹凸を有する透明な導光板を備え、
    面状光源は出射光に、面状光源の光出射面に垂直な方向から所定角度傾いた方向に指向性を与え
    光学装置は光線散乱状態と光線透過状態とを電気的に可逆的に切り替えることができ、
    光学装置を光線散乱状態にすることによって、表示の視野角を光学装置が光線透過状態である場合の表示の視野角より大きくすることができることを特徴とする表示装置。
  2. 透過型表示素子と面状光源との間に光学装置が配置され、
    面状光源は出射光に、面状光源の光出射面に垂直な方向から所定角度傾いた方向に指向性を与え
    光学装置は光線散乱状態と光線透過状態とを電気的に可逆的に切り替えることができ、
    光線透過状態における透過率が80%以上であって、
    光学装置を光線散乱状態にすることによって、表示の視野角を光学装置が光線透過状態である場合の表示の視野角より大きくすることができることを特徴とする表示装置。
  3. 光学装置を光線透過状態にした場合の透過型表示素子の視野角が透過型表示素子の表示面の法線から45°の位置を中心にして±30°以下、または法線を中心にして±40°以下である請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 透過型表示素子の表示面と平行な平面内で2以上の領域に光学装置を区分し、各領域を独立して光線透過状態と光線散乱状態とに変化させることができる請求項1、2または3に記載の表示装置。
  5. 光学装置は、一対の透明電極付き透明基板間にカイラルネマチック液晶または液晶/高分子複合体が備えられた請求項1、2、3または4に記載の表示装置。
  6. 請求項1または2に記載の表示装置の使用方法であって、
    並び合う2人以上の表示装置の利用者がいる場合に、
    一の状態では、利用者全員が表示を見ることができ、
    二の状態では、一部の利用者のみが表示を見ることができる表示装置の使用方法。
  7. 請求項1または2に記載の表示装置の使用方法であって、
    自動車の運転席付近に表示装置が設置され、
    一の状態では、運転席および助手席の利用者が表示を見ることができ、
    二の状態では、助手席の利用者のみが表示を見ることができる表示装置の使用方法。
JP2004065634A 2004-03-09 2004-03-09 表示装置 Expired - Fee Related JP4363225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004065634A JP4363225B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004065634A JP4363225B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005257756A JP2005257756A (ja) 2005-09-22
JP4363225B2 true JP4363225B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=35083574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004065634A Expired - Fee Related JP4363225B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4363225B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10545371B2 (en) 2017-02-08 2020-01-28 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display device and on-board display device
US10989939B2 (en) 2019-01-21 2021-04-27 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display device

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9411181B2 (en) 2005-09-21 2016-08-09 Koninklijke Philips N.V. Display device
JP4774957B2 (ja) * 2005-11-30 2011-09-21 カシオ計算機株式会社 液晶表示装置
WO2007139193A1 (ja) * 2006-05-31 2007-12-06 Sharp Kabushiki Kaisha ディスプレイおよびそれに用いられる視野角制御装置
KR20090017499A (ko) * 2006-08-09 2009-02-18 샤프 가부시키가이샤 액정 표시 장치 및 시야각 제어 모듈
US9391716B2 (en) 2010-04-05 2016-07-12 Microsoft Technology Licensing, Llc Data center using wireless communication
US9954751B2 (en) 2015-05-29 2018-04-24 Microsoft Technology Licensing, Llc Measuring performance of a network using mirrored probe packets

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10545371B2 (en) 2017-02-08 2020-01-28 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display device and on-board display device
US10989939B2 (en) 2019-01-21 2021-04-27 Mitsubishi Electric Corporation Liquid crystal display device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005257756A (ja) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10725228B2 (en) Electronic device display with switchable film structures
US10578895B2 (en) Light ray direction controlling device and display device
TWI316630B (ja)
US7525531B2 (en) Method for manufacturing lighting device, image display, liquid crystal monitor, liquid crystal television, liquid crystal information terminal, and light guide plate
US11150399B2 (en) Backlight module and display apparatus
CN113835247B (zh) 显示模组及其驱动方法、显示装置、交通工具
JP3871913B2 (ja) 反射型表示装置およびプリズムアレイシート
JP4467840B2 (ja) 照明装置、及び導光板の製造方法
JP4748684B2 (ja) バックライトユニット及び表示装置
WO2016195786A1 (en) Electronic device display with switchable film structures
CN102096237B (zh) 透明显示装置
WO2020071371A1 (ja) 透明基材、調光部材
KR100470109B1 (ko) 액정 표시 장치
WO2006104160A1 (ja) 表示装置
JPH09197405A (ja) 視角特性制御型液晶表示装置
JP2007071953A (ja) 表示装置、端末装置、光源装置及び光学部材
JP4363225B2 (ja) 表示装置
JP2006140126A (ja) 面状光源、表示装置、携帯端末装置及び光線方向切替素子
JPH10186361A (ja) 表示装置及びその駆動方法
KR20110045803A (ko) 액정표시장치
KR20220129639A (ko) 디스플레이 백라이트에 대한 공간적으로 변화하는 편광기
JP2007240903A (ja) 光制御素子および表示装置
CN103309077B (zh) 液晶显示器
KR102557951B1 (ko) 디스플레이 장치
JPH1062779A (ja) 光学素子、及び光学素子を用いた液晶表示素子及び光源及び投写型表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060906

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060906

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120828

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130828

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
点击 这是indexloc提供的php浏览器服务,不要输入任何密码和下载