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JP3643025B2 - アクティブマトリクス型表示装置およびその製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクティブマトリクス型表示装置に関し、特に、多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いたアクティブマトリクス基板を有する表示装置に関している。
【0002】
【従来の技術】
多結晶シリコンは、非晶質シリコンに比較して電界効果移動度が高い。このため、多結晶シリコンを用いた薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)は駆動力が大きく、画素のスイッチング素子としてだけではなく、周辺回路にも利用され、駆動回路一体型液晶表示装置を実現している。
【0003】
しかし、多結晶シリコンを用いた通常の薄膜トランジスタは、非晶質シリコンを用いた薄膜トランジスタに比べてオフ電流(ゲートオフ時のドレイン電流)が高いため、画素電極に書き込まれた電荷を十分に保持することが困難である。このため、通常の多結晶シリコン薄膜トランジスタは画素スイッチング素子に適していない。
【0004】
最近、多結晶シリコン薄膜トランジスタのオフ電流を低くするため、種々の構造が提案されている。例えば、ソース領域・ドレイン領域がゲートエッジからシフトしたオフセットゲート構造や、ゲート電極の真下領域の外側に低濃度不純物領域が形成されたセルフアライン型LDD(Lightly Doped Drain)構造を用いることによって、多結晶シリコン薄膜トランジスタのオフ電流を低減することが可能である。
【0005】
オフセットゲート構造またはセルフアライン型LDD構造を有する薄膜トランジスタを用いて、画素部スイッチング素子だけでなく、周辺駆動回路をも形成することが特開平6−102531号公報や特開平9−172183号公報などに開示されている。
【0006】
一方、画素部スイッチング素子と周辺駆動回路とで異なる構造の薄膜トランジスタを使い分けることが、特開平6−250212号公報に開示されている。特開平6−250212号公報に記載されている装置では、表示部内の画素スイッチング素子としてオフセットゲート構造を有する薄膜トランジスタが用いられ、周辺駆動回路部には標準的なセルフアライン構造を有する薄膜トランジスタが用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
オフセットゲート構造またはセルフアライン型LDD構造を有する薄膜トランジスタにおいては、高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)がゲート電極の真下領域の外側に数μm程度オフセットしている。このため、オフセットゲート構造またはセルフアライン型LDD構造を有する薄膜トランジスタを用いて、画素スイッチング素子および周辺駆動回路の両方を構成すると、各トランジスタのドレイン領域近傍に集中する電界を十分に緩和することができないため、周辺回路におけるトランジスタのソース・ドレイン間耐圧が低下し、デバイスの信頼性が低下することになる。また、オフセットゲート構造やセルフアライン型LDD構造によれば、ゲート電極に大きな電圧を印加してゆくにつれ、ソース領域側に位置する低濃度不純物領域の寄生抵抗により、電流駆動能力が低下してしまうという欠点がある。このようなトランジスタを用いて構成された周辺回路では、入力信号の電圧が高くなると、信頼性が低下し、かつ高速動作が困難になる。
【0008】
これらの薄膜トランジスタに対し、LDDがゲート電極によって覆われた「ゲートオーバーラップLDD構造」を有する薄膜トランジスタは、電流駆動能力の低下が無く、また、ホットキャリアによる特性劣化が少ないことから、高い信頼性を有している。しかし、このようなゲートオーバーラップLDD構造を有する薄膜トランジスタによって周辺駆動回路だけでなく、画素スイッチング素子を構成した場合、画素スイッチング素子のオフ電流が高くなるため、画素電極に書き込まれた電荷を十分に保持することが困難となり、その結果、コントラスト低下などの表示不良が生じやすい。
【0009】
特開2000−216399号公報は、ゲートオーバーラップLDD構造を有する薄膜トランジスタを周辺駆動回路に用い、セルフアライン型LDD構造を有する薄膜トランジスタを画素部スイッチング素子として用いることを開示している。しかし、特開2000−216399号公報に記載されている技術によっても、周辺駆動回路の特性改善は必ずしも充分ではない。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、信頼性および駆動能力が高い駆動回路と、リーク電流の小さい画素スイッチング素子を合わせもつ駆動回路一体型アクティブマトリクス型表示装置およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクティブマトリクス型表示装置は、絶縁性表面を有する基板上に表示部および周辺回路部が設けられたアクティブマトリクス型表示装置であって、前記基板上には、チャネル領域と、前記チャネル領域を間に挟むソース領域およびドレイン領域として機能する1対の高濃度不純物領域と、前記チャネル領域の導電状態を制御するゲート電極と、前記ゲート電極によってオーバーラップされた低濃度不純物領域とを有する複数の第1薄膜トランジスタ、および、チャネル領域と、前記チャネル領域を間に挟むソース領域およびドレイン領域として機能する1対の高濃度不純物領域と、前記チャネル領域の導電状態を制御するゲート電極と、前記ゲート電極によってオーバーラップされていない低濃度不純物領域とを有する複数の第2薄膜トランジスタが形成されており、前記複数の第1薄膜トランジスタは前記周辺回路部内に位置しており、前記複数の第2薄膜トランジスタの少なくとも一部は前記表示部内に位置している。
【0012】
ある好ましい実施形態においては、前記複数の第2薄膜トランジスタの一部が前記周辺回路部内に位置し、スイッチング素子として機能する。
【0013】
ある好ましい実施形態では、前記複数の第1薄膜トランジスタの少なくとも一部において、前記低濃度不純物領域が、前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間、および、前記ソース領域と前記チャネル領域との間に形成されている。
【0014】
ある好ましい実施形態では、前記第1薄膜トランジスタにおいて、少なくとも前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間に形成された前記低濃度不純物領域は、前記ゲート電極によって部分的にオーバーラップされている。
【0015】
ある好ましい実施形態では、前記第1薄膜トランジスタにおいて、前記ソース領域と前記チャネル領域との間に形成された低濃度不純物領域も、前記ゲート電極よって部分的にオーバーラップされている。
【0016】
ある好ましい実施形態において、前記複数の第1薄膜トランジスタの少なくともひとつは、前記ソース領域と前記チャネル領域との間に形成され、前記ゲート電極によってオーバーラップされていない低濃度不純物領域を有している。
【0017】
ある好ましい実施形態では、前記第1薄膜トランジスタにおいて、前記ゲート電極によってオーバーラップされている前記低濃度不純物領域が、前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間に形成されており、しかも、前記ゲート電極によって部分的にオーバーラップされている。
【0018】
ある好ましい実施形態において、前記周辺回路部は、スイッチング回路、バッファ回路、昇圧回路、及びロジック回路を含んでおり、前記バッファ回路およびロジック回路の少なくとも一方は、前記第1薄膜トランジスタを含んでいる。
【0019】
ある好ましい実施形態において、前記スイッチング回路は前記第2薄膜トランジスタを含んでいる。
【0020】
ある好ましい実施形態において、前記周辺回路は、低濃度不純物領域を有していない第3薄膜トランジスタを含んでいる。
【0021】
ある好ましい実施形態において、前記第1および第2薄膜トランジスタはNチャネル型であり、前記第3薄膜トランジスタはPチャネル型である。
【0022】
本発明によるアクティブマトリクス型表示装置の製造方法は、絶縁性表面を有する基板上に表示部および周辺回路部が設けられたアクティブマトリクス型表示装置の製造方法であって、前記基板上に形成された半導体層に対して、前記半導体層の選択された領域に不純物をドープし、低濃度不純物領域を形成する工程と、前記低濃度不純物領域に対して部分的にオーバーラップする第1ゲート電極、および、前記低濃度不純物領域にオーバーラップしない第2ゲート電極とを形成する工程と、前記第2ゲート電極を覆うマスクを形成する工程と、前記半導体層のうち前記マスクに覆われていない領域に不純物をドープして、ソース領域およびドレイン領域として機能する高濃度不純物領域を形成する工程とを包含するアクティブマトリクス型表示装置の製造方法。
【0023】
ある好ましい実施形態においては、前記マスクを除去した後、前記第2ゲート電極をマスクとして前記半導体層中に不純物をドープし、それによって前記第2ゲート電極に対して自己整合した低濃度不純物領域を形成する工程を包含する。
【0024】
ある好ましい実施形態では、前記第2ゲート電極を覆うマスクを形成する工程において、前記第1ゲート電極を覆うマスクを形成する。
【0025】
ある好ましい実施形態において、前記第1ゲート電極を覆うマスクは、前記高濃度不純物領域を前記第1ゲート電極からオフセットさせる領域を覆う。
【0026】
ある好ましい実施形態において、前記第1ゲート電極を覆うマスクは、前記第1ゲート電極の両側面の一方を露出させる。
【0027】
ある好ましい実施形態において、前記半導体層の選択された領域に不純物をドープし、低濃度不純物領域を形成する工程は、前記第1電極を有する薄膜トランジスタのソース領域およびドレイン領域の一方の側にのみ前記低濃度不純物領域を形成する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0029】
(実施形態1)
まず、図1を参照しながら本発明によるアクティブマトリクス型表示装置の第1の実施形態を説明する。
【0030】
図1は、本実施形態にかかる表示装置のアクティブマトリクス基板に形成された薄膜トランジスタの断面構成を模式的に示している。本実施形態では、1つの基板101上に3種類の薄膜トランジスタが形成されている。
【0031】
基板101は、絶縁性表面を有する材料(典型的にはガラスまたはプラスチック等の絶縁体)から形成されている。基板101として、導体や半導体の表面に絶縁膜が堆積されたものを用いることも可能である。基板101の表面には、不図示の画素電極が行および列状に配列された表示領域(表示部)と、その表示部の外側に設けられた周辺駆動回路部がある。
【0032】
図9は、アクティブマトリクス基板上における表示部と周辺駆動回路部の典型的な構成を示すブロック図である。この構成例では、画素TFTアレイが形成されている表示部と、表示部を駆動するための周辺駆動回路とが同一基板上に形成されている。周辺駆動回路は、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路を含んでいる。データ信号線駆動回路は、ロジック回路、バッファ回路、およびスイッチング回路などから構成され、走査信号線駆動回路は、ロジック回路およびバッファ回路などから構成されている。信号制御回路から送られてきた信号は昇圧回路を経て各ロジック回路に与えられる。
【0033】
本実施形態では、図9に示すような駆動回路一体型のアクティブマトリクス基板において、表示部および駆動回路内の各トランジスタ素子に求められる各々の特性に合わせて異なる種類の薄膜トランジスタを使い分ける点に特徴を有している。
【0034】
本実施形態におけるNチャネル型薄膜トランジスタ(N型薄膜トランジスタ)111、およびPチャネル型薄膜トランジスタ(P型薄膜トランジスタ)131は、上述のような周辺駆動回路を構成するトランジスタ素子である。N型薄膜トランジスタ111は、チャネル領域の端部に設けられた低濃度不純物領域がゲート電極によって覆われた「ゲートオーバーラップLDD構造」を有する薄膜トランジスタであり、P型薄膜トランジスタ131は、LDDを持たない薄膜トランジスタ(非LDD型トランジスタ)である。図1において、N型薄膜トランジスタ111は「駆動回路用N型TFT」と記載され、P型薄膜トランジスタ131は「駆動回路用P型TFT」と記載されている。本実施形態では、周辺駆動回路内のCMOS回路がN型薄膜トランジスタ111およびP型薄膜トランジスタ131の組み合わせによって構成されている。
【0035】
一方、N型薄膜トランジスタ121には、画素用TFT(画素部スイッチング素子)として表示領域内に形成されているものと、周辺駆動回路内(例えば図9のスイッチング回路内)に形成されているものがある。表示部内に形成されたN型薄膜トランジスタ121は、画素電極とデータ信号線との間のスイッチングを行なうため、図1においては「画素用TFT」と記載されている。これに対し、周辺駆動回路内に形成されたN型薄膜トランジスタ121は、周辺駆動回路内でスイッチング動作を行なうため、図1において「スイッチング回路用TFT」と記載されている。これらのN型薄膜トランジスタ121は、いずれも、ゲート電極によってオーバーラップされていないLDD(セルフアライン型LDD)を有している。
【0036】
なお、図1に示されている薄膜トランジスタ111や薄膜トランジスタ131の個数は、それぞれ単数であるが、現実には多数の薄膜トランジスタ111や薄膜トランジスタ131が基板101上に形成されている。
【0037】
次に、図1の構造をより詳細に説明する。
【0038】
基板101上には、分離された複数の島状(アイランド状)半導体層が形成されている。図1では、1つのアイランド状半導体層が1つの薄膜トランジスタを構成している例が示されているが、本発明はこれに限定されない。また、半導体層と基板101との間に絶縁膜が介在していても良い。
【0039】
薄膜トランジスタ111の半導体層内には、チャネル領域114と、チャネル領域114を間に挟むソース領域112およびドレイン領域113とが形成されている。チャネル領域114は、P-低濃度不純物領域または真性半導体領域から構成されており、ソース領域112およびドレイン領域113は、1対のN+高濃度不純物領域から構成されている。ソース領域112のチャネル領域側エッジおよびドレイン領域113のチャネル領域側には、それぞれ、N-低濃度不純物領域から構成されるLDD116および117が形成されている。
【0040】
上記の各種不純物領域が形成された半導体層は、ゲート絶縁膜102によって覆われ、そのゲート絶縁膜102の上にはチャネル領域114の導電状態を制御するゲート電極115が設けられている。このゲート電極115によって、LDD116およびLDD117は完全に覆われ、いわゆる「ゲートオーバーラップLDD構造」が形成されている。
【0041】
画素用TFTおよびスイッチング回路用TFTとして機能する薄膜トランジスタ121も、薄膜トランジスタ111と同様に、ゲート絶縁膜102、N+高濃度不純物領域のソース領域122/ドレイン領域123、チャネル領域124、ゲート電極125、およびN-低濃度不純物領域のLDD126、127から構成されている。しかし、この薄膜トランジスタ121においては、LDD領域126および127がゲート電極125によって覆われておらず、LDD領域126および127のチャネル側エッジは、ゲート電極125のエッジに対して自己整合関係にある。このような構成を有するLDD構造を本明細書では「非ゲートオーバーラップLDD構造」または「セルフアライン型LDD構造」と称する。
【0042】
駆動回路用P型TFTとして機能する薄膜トランジスタ131は、LDD構造を有しておらず、ソース・ドレインがゲート電極に対して自己整合的に形成された通常のトランジスタ構造を有している。この薄膜トランジスタ131は、ゲート絶縁膜102、P+高濃度不純物領域から形成されたソース領域132/ドレイン領域133、チャネル領域134、およびゲート電極135から構成されている。ソース領域132およびドレイン領域133のチャネル側エッジの位置は、ゲート電極135のエッジの位置に対して整合している。
【0043】
以上の各種トランジスタのうち、N型薄膜トランジスタ111はゲートオーバーラップLDD構造を有しているため、入力電圧およびオン電流が高く、信頼性が高く要求される回路素子に適している。これに対し、N型薄膜トランジスタ121はセルフアライン型LDD構造を有しているため、低いオフ電流が要求される素子に適している。
【0044】
図10は、ゲートオーバーラップLDD構造を有する薄膜トランジスタ、および通常の非オーバーラップLDD(自己整合型LDD)を有する薄膜トランジスタについて、それぞれのトランジスタ特性を示したグラフである。グラフの横軸はゲート電圧[V]であり、縦軸はドレイン電流[A]である。図10から明らかなように、ゲートオーバーラップLDD構造を有する薄膜トランジスタは、通常の非オーバーラップLDDを有する薄膜トランジスタに比べて、オン電流もオフ電流も低い。
【0045】
このようにゲートオーバーラップLDD構造を有する薄膜トランジスタ111を周辺駆動回路に用いるとともに、通常の非オーバーラップLDD(自己整合型LDD)を有する薄膜トランジスタ121を表示部内の画素TFTおよび周辺駆動回路部内のスイッチング回路用TFTとして用いると、周辺駆動回路は高速動作が可能で信頼性も高くなり、また、画素電極に書き込まれた電荷を十分に保持できる。
【0046】
本実施形態によれば、ゲートオーバーラップLDD構造を有する薄膜トランジスタと非オーバーラップLDD構造を有する薄膜トランジスタとを同一基板上で適切にで使い分けることにより、高精細で高品質の液晶表示を実現することが可能になる。特に本実施形態の場合、周辺駆動回路内において上記2種類のN型薄膜トランジスタを適切に使い分け、それによって周辺駆動回路の性能を一段と向上させている。本実施形態では、周辺駆動回路に含まれる2種類のN型薄膜トランジスタの一方の構成と表示部内のN型薄膜トランジスタの構成とを実質的に共通化しているため、これらのN型薄膜トランジスタを同一プロセスで作製することが可能になり、製造工程数の増加を抑えつつ、周辺駆動回路の特性を向上させることができる。
【0047】
以下、図2Aおよび図2Bを参照しながら、上記薄膜トランジスタの製造方法を説明する。なお、本実施形態では、スイッチング回路用TFTと画素用TFTとは同様のプロセスステップで作製されるため、製造方法の説明に際して、スイッチング回路用TFTおよび画素用TFTに用いられる薄膜トランジスタを図2Aおよび図2Bでは薄膜トランジスタ221として代表的に1つだけ図示することにする。
【0048】
まず、図2A(a)に示すように、各薄膜トランジスタのための半導体層212、222、および232を絶縁性基板201上に形成する。半導体層212、222、および232には、それぞれ、薄膜トランジスタ211、221、および231に必要なソース領域、ドレイン領域およびチャネルが形成されることになる。
【0049】
図2A(a)に示す構造は、次のようにして作製される。
【0050】
まず、ガラスなどの絶縁性基板201の上にCVD(化学的気相成長)装置などを用いて非晶質シリコン膜(厚さ:10〜500nm、好ましくは20〜100nm)を堆積させる。そして、550〜600℃程度の温度で基板全体をアニールするか、またはレーザーを非晶質シリコン膜に照射することにより、非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を得る。
【0051】
次に、フォトリソグラフィ技術により、半導体層の位置と形状を規定するフォトレジストパータンを多結晶シリコン膜上に形成した後、ドライエッチングなどのエッチング技術を用いて多結晶シリコン膜を任意の形状(例えばアイランド状)にパターニングする。こうして、図1に示される半導体層212、222、および232を得ることができる。この後、CVD装置などを用い、基板の上面全体を覆うようにしてSiO2膜(厚さ:70〜150nm)を堆積し、ゲート絶縁膜202を形成する。このゲート絶縁膜202は、SiO2膜以外の絶縁膜から形成されても良い。
【0052】
次に、薄膜トランジスタ211のチャネル領域212’、ならびに、薄膜トランジスタ221および薄膜トランジスタ231の半導体層222および232を覆うフォトレジスト204を形成する。このフォトレジスト204は、次のドーピング工程で不純物注入阻止層として機能する。フォトレジスト204は、半導体層222および232にリンイオン203が注入されないように薄膜トランジスタ221および231が形成される領域の全体を覆い、しかも、薄膜トランジスタ211が形成される領域内では半導体層212のチャネル領域212’を規定するようにパターニングされる。フォトレジスト204のうち、薄膜トランジスタ211のチャネル領域212’を規定する部分の寸法(チャネル長LCHに相当する)は、例えば、3.0〜6.0μmとされる。半導体層212のうち、次の不純物ドーピング工程で不純物が注入されるべき部分は、フォトレジスト204によって覆われず、露出した状態にある。
【0053】
次に、フォトレジスト204をマスクとして、低ドーズ量のリンイオン203を半導体層212に注入して、N-低濃度不純物領域213を形成する。例えばイオン注入法によってドーズ量1×1013〜5×1014cm-2程度のリンイオン203を電界加速して半導体層212の選択された領域に注入する。不純物ドーピング法としては、イオン注入法の他にレーザードーピング法やプラズマドーピング法などの方法を用いてもよい。この工程により、半導体層212のうち、フォトレジスト204によって覆われていた部分には、チャネル領域212’が形成され、チャネル領域212’を挟んた部分には、一対のN-低濃度不純物領域213が形成される。これらのN-低濃度不純物領域213の間隔が「チャネル長(LCH)」に相当する。
【0054】
フォトレジスト204をアッシングなどによって除去した後、図2A(c)に示すゲート電極205を形成する。ゲート電極205は、アルミニウム、タンタル、チタン、シリコン、またはこれらの合金などからなる導電性薄膜(厚さ:400〜700nm程度)をスパッタ法などによって堆積した後、フォトリソグラフィおよびエッチング技術により、この導電性薄膜をパターニングすることによって得られる。
【0055】
薄膜トランジスタ211のゲート電極205は、チャネル領域212’を完全に覆い、しかも、N-低濃度不純物領域213のそれぞれの一端を部分的に覆うように形成される。チャネル長方向に沿って計測したゲート電極205の寸法(ゲート長LG)は、チャネル長方向に沿って計測したLDD213’の寸法LLとチャネル長LCHとを加算した大きさを有するように設計される。すなわち、ゲート電極205は、LG=2LL+LCHとなるようにパターニングされる。その結果、各N-低濃度不純物領域213は、ゲート電極205によって部分的にオーバーラップされ、N-低濃度不純物領域213のうちでゲート電極205の真下に位置する部分が最終的にはゲートオーバーラップLDD213’として機能することになる。例えば、チャネル長方向に沿って計測したゲートオーバーラップLDD213’の寸法LLを0.5〜3.0μmとし、また、チャネル長LCHを3.0〜6.0μmとする場合、LG=2LL+LCHの関係式から、ゲート電極205の寸法LGは4.0〜12.0μmとすればよいことになる。
【0056】
次に、図2B(a)に示すように、オーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ211のソース領域・ドレイン領域214、および非オーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ221のソース領域・ドレイン領域223を形成する。具体的には、まず、フォトリソグラフィにより、N型薄膜トランジスタ221およびP型薄膜トランジスタ231上に不純物注入阻止層として機能するフォトレジスト206を形成する。ここで、N型薄膜トランジスタ221の半導体層222のうち、非オーバーラップLDD224(図2B(b)参照)が形成されるべき部分はフォトレジスト206によって覆われるが、ソース領域・ドレイン領域223が形成されるべき部分はフォトレジスト206によって覆われず、露出した状態にある。すなわち、フォトレジスト206は、薄膜トランジスタ221のゲート電極205だけではなく、非オーバーラップLDD224が形成されるべき領域を覆うようにをパターニングされる。例えば、N型薄膜トランジスタ221のゲート電極205のゲート長LGを3.0〜6.0μmとし、チャネル長方向に沿って計測した非オーバーラップLDD224の寸法LLを0.5〜2.0μmとする場合、薄膜トランジスタ221上のフォトレジスト206のチャネル長方向に沿って計測した寸法LPHは、LPH=2LL+LGの関係式から、4.0〜10.0μmに設定される。
【0057】
次に、フォトレジスト206をマスクとして、高ドーズ量のリンイオン207を半導体層212および222に対して注入する。例えば、イオン注入法によりドーズ量1×1014〜1×1016cm-2程度のリンイオンを電界加速して半導体層212および222に注入する。不純物添加方法としては、レーザードーピング法やプラズマドーピング法などの他のドーピング法を用いても良い。リンイオン207の高濃度注入を行なった後、フォトレジスト206をアッシングなどにより除去する。なお、上記工程により、半導体層222には、ソース領域・ドレイン領域223の間に非注入領域222’が形成される。
【0058】
上記工程によって半導体層222に形成されたN型薄膜トランジスタ221のソース領域・ドレイン領域223のチャネル領域側エッジは、ゲート電極205の真下に位置する領域から外側にシフトした状態(オフセット状態)にある。これに対し、半導体層212に形成されたN型薄膜トランジスタ211のソース領域・ドレイン領域214のチャネル領域側エッジは、ゲート電極205に対して自己整合している。このソース領域・ドレイン領域214が形成された領域、およびゲート電極205の真下領域の一部には、その前にN-低濃度不純物領域213が形成されていたが、高ドーズ量のリンイオン207が注入された部分のN型不純物濃度が増加し、ソース領域・ドレイン領域214として機能するN+高濃度不純物領域が形成された。
【0059】
次に、N型薄膜トランジスタ221の非オーバーラップLDD224を半導体層222に形成するため、図2B(b)に示すように、リンイオン208の低ドーズ量注入を行なう。本実施形態では、イオン注入法により、ドーズ量1×1012〜1×1014cm-2程度のリンイオンを電界加速して半導体層中に注入する。不純物添加方法としては、レーザードーピング法あるいはプラズマドーピング法などの方法を用いても良い。この工程により、非オーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ221が形成される。また、この工程で、半導体層232のソース領域・ドレイン領域233’が形成されるべき領域にN型低濃度不純物領域が形成されるとともに、その間にチャネル領域232’が形成される。
【0060】
なお、図2B(b)では、基板の全面に対してリンイオン注入が行なわれている状態が示されているが、薄膜トランジスタ211および薄膜トランジスタ231が形成される領域上に注入阻止マスクとして機能するレジストマスクを形成しておいても良い。
【0061】
その後、図2B(c)に示すように、P型薄膜トランジスタ231のソース領域・ドレイン領域233’を形成する。すなわち、フォトリソグラフィによりN型薄膜トランジスタ211および221上にフォトレジスト209を形成した後、フォトレジスト209をマスクとしてボロンイオン210の高ドーズ量注入を行なう。この不純物注入は、例えばイオン注入法により、ドーズ量1×1014〜1×1016cm-2程度のボロンイオンを電界加速して半導体層中に注入して行なう。不純物添加方法としては、レーザードーピング法やプラズマドーピング法などのドーピング法を用いても良い。このとき、P型薄膜トランジスタ231のゲート電極205が注入マスクとして機能するため、P型薄膜トランジスタ231のソース領域・ドレイン領域233は、ゲート電極205に対して自己整合的に形成される。チャネル領域232’はゲート電極205の真下にゲート電極205と同寸法で形成されるため、P型薄膜トランジスタ231のチャネル長LCHはゲート長LGとほぼ等しくなる。
【0062】
ボロンイオン210の高ドーズ量注入の後、フォトレジスト209をアッシングなどにより除去する。この工程によりP型薄膜トランジスタ231が形成され、3種類の薄膜トランジスタが完成する。
【0063】
なお、本実施形態で採用した薄膜トランジスタの各部寸法およびプロセス条件(チャネル長・LDD長など、膜厚、ドーズ量など)は、作製する薄膜トランジスタの使用条件(電源電圧、回路構成など)に応じて最適化すれば良く、上記の数値や条件に限定されるものではない。
【0064】
(実施形態2)
図3は、本発明によるアクティブマトリクス型表示装置の第2の実施形態を示す主要部断面図である。本実施形態における薄膜トランジスタ321および薄膜トランジスタ331は、第1の実施形態における薄膜トランジスタ121および薄膜トランジスタ131と同様の構成を有しているため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0065】
薄膜トランジスタ311と第1の実施形態における薄膜トランジスタ111との相違点は、N-低濃度不純物領域316、317とゲート電極315との配置関係にある。本実施形態では、N-低濃度不純物領域316、317のそれぞれの一部がゲート電極315によって覆われている。より詳細には、N-低濃度不純物領域316は、ゲート電極315の真下に位置するLDD316aと、ゲート電極315の真下領域の外側に位置するLDD316bとして機能する。また、N-低濃度不純物領域317は、ゲート電極315の真下に位置するLDD317aと、ゲート電極315の真下領域の外側に位置するLDD317bとして機能する。
【0066】
薄膜トランジスタ311は、第1の実施形態における薄膜トランジスタ111に比べて、LDD316bおよび317bの寄生抵抗のために電流駆動能力が若干低下するものの、オフ電流がよりいっそう抑制される。このような薄膜トランジスタ311は、オフ電流を特に低くする必要がある回路に適しており、周辺駆動回路の消費電流を低減する効果も発揮し得る。
【0067】
次に、図4Aおよび図4Bを参照しながら、本実施形態における薄膜トランジスタの製造方法を説明する。なお、本実施形態でも、スイッチング回路用TFTと画素用TFTとは同様にして作製される。このため、製造方法の説明に際しては、図3のスイッチング回路用TFTおよび画素用TFTに用いられる薄膜トランジスタ321を薄膜トランジスタ421として代表的に1つだけを図示することにする。
【0068】
まず、図4A(a)に示すように、各薄膜トランジスタ411、421、および431のための半導体層412、422、および432を絶縁性基板401上に形成する。半導体層412、422、および432には、それぞれ、薄膜トランジスタ411、421、および431に必要なソース領域、ドレイン領域およびチャネルが形成されることになる。図4A(a)に示す構造は、第1の実施形態で説明した方法と同一の方法で作製される。
【0069】
次に、図4A(b)に示すように、薄膜トランジスタ411のチャネル領域412’、ならびに、薄膜トランジスタ421および薄膜トランジスタ431の半導体層422および432を覆うフォトレジスト404を形成した後、フォトレジスト404をマスクとして、リンイオン403を半導体層412に注入して、N-低濃度不純物領域413を形成する。これらの工程も、第1の実施形態で説明した方法と同様にして実行される。
【0070】
フォトレジスト404をアッシングなどによって除去した後、図4A(c)に示すゲート電極405を形成する。薄膜トランジスタ411のゲート電極405は、チャネル領域412’を完全に覆い、しかも、N-低濃度不純物領域413のそれぞれの一端を部分的に覆うように形成される。前述のように、ゲート電極405は、LG=2LL+LCHとなるようにパターニングされる。
【0071】
次に、図4B(a)に示すように、オーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ411のソース領域・ドレイン領域414、および非オーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ421のソース領域・ドレイン領域423を形成する。具体的には、まず、フォトリソグラフィにより、N型薄膜トランジスタ411、N型薄膜トランジスタ421、およびP型薄膜トランジスタ431上に不純物注入阻止層として機能するフォトレジスト406を形成する。フォトレジスト406のうち、N型薄膜トランジスタ421の半導体層422およびP型薄膜トランジスタ431の半導体層432上に形成される部分は、第1の実施形態におけるものと同様である。本実施形態では、N型薄膜トランジスタ411の半導体層412の上にも、フォトレジスト406が形成されており、N型薄膜トランジスタ411のゲート電極405を覆っている。こうして、フォトレジスト406は、半導体層412に形成されたN-低濃度不純物領域413のうち、LDD413bとして機能する部分に対して高ドーズ量のリンイオン407が注入されないようにパターニングされる。例えば、薄膜トランジスタ411のゲート電極405の寸法LGを4.0〜12.0μmとし、ゲート電極405の真下領域の外側に位置するLDD413b(図4B(b)参照)のチャネル長方向寸法LL2を0.5〜2.0μmとする場合、薄膜トランジスタ411上に形成されるフォトレジスト406のチャネル長方向寸法LPHは、LPH=2LL2+LGの関係から、5.0〜16.0μmとなるように設定される。
【0072】
次に、フォトレジスト406をマスクとして、ドーズ量1×1015〜1×1016cm-2程度のリンイオンを電界加速して半導体層中に注入する。高ドーズ量のリンイオン407を注入した後、フォトレジスト406をアッシングなどにより除去する。なお、上記工程により、半導体層422には、ソース領域・ドレイン領域423の間に非注入領域422’が形成される。
【0073】
上記工程によって半導体層412に形成されたN型薄膜トランジスタ411のソース領域・ドレイン領域414のチャネル領域側エッジは、ゲート電極405の真下に位置する領域から外側にシフトとし、ソース領域・ドレイン領域414とチャネル領域412’との間には、ゲート電極405によって部分的に覆われた状態のN-低濃度不純物領域413が存在することとなる。
【0074】
次に、図4B(b)に示すように、全面に低ドーズのリンイオン408を注入する。このリンイオン注入により、薄膜トランジスタ411では、ゲート電極405の真下領域の外側に非ゲートオーバーラップLDD413bが形成される。N-低濃度不純物領域413のうち、ゲート電極405の真下領域に位置する部分は、ゲートオーバーラップLDD413aとして機能する。このリンイオン注入により、薄膜トランジスタ422では、ゲート電極405の真下領域の外側に一対の非ゲートオーバーラップLDD424が形成され、その間にチャネル領域422”が形成される。この工程により、P型薄膜トランジスタ431の半導体層432のソース領域・ドレイン領域433’が形成されるべき領域にN型低濃度不純物領域433が形成されるとともに、その間にチャネル領域432’が形成される。
【0075】
なお、N-低濃度濃度不純物領域413を構成するLDD413aおよびLDD413bのN型不純物濃度を比較すると、2回のリンイオン注入を受けるLDD413bのN型不純物濃度がLDD413aのN型不純物濃度よりも高くなるが、ソース・ドレイン領域414として機能するN+高濃度不純物領域の不純物濃度よりは遥かに低い。
【0076】
図4B(b)では、全面に低濃度リンイオン408を注入する例が示されているが、薄膜トランジスタ411上にフォトレジストで不純物注入阻止層を形成することにより、薄膜トランジスタ411の半導体412に対しては低ドーズのリンイオン408を注入しないようにすることも可能である。この場合、非ゲートオーバーラップLDD413bのN型不純物濃度は、ゲートオーバーラップLDD413aのN型不純物濃度と等しくなる。
【0077】
その後、図4B(c)に示すように、フォトリソグラフィによりN型薄膜トランジスタ411および421上にフォトレジスト409を形成した後、フォトレジスト409をマスクとしてボロンイオン410の高ドーズ量注入を行なうことにより、P型薄膜トランジスタ431のソース領域・ドレイン領域433’を形成する。注入方法および条件は、第1の実施形態の場合と同様である。そして、この注入工程後、フォトレジスト409をアッシングなどにより除去することにより、P型薄膜トランジスタ431が形成され、3種類の薄膜トランジスタが完成することになる。
【0078】
なお、本実施形態で用いた薄膜トランジスタの各部寸法およびプロセス条件(チャネル長・LDD長など、膜厚、プロセス温度およびドーズ量など)は、作製する薄膜トランジスタの使用条件(電源電圧、回路構成など)に応じて最適化すれば良く、上記の数値や条件に限定されるものではない。
【0079】
(実施形態3)
図5は、本発明によるアクティブマトリクス型表示装置の第3の実施形態を示す主要部断面図である。本実施形態における薄膜トランジスタ521および薄膜トランジスタ531は、第1の実施形態における薄膜トランジスタ121および薄膜トランジスタ131と同様の構成を有しているため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0080】
薄膜トランジスタ511と第1の実施形態における薄膜トランジスタ111との相違点は、N-低濃度不純物領域516、517とゲート電極515との配置関係にある。本実施形態では、一方のN-低濃度不純物領域517がゲート電極515によって完全に覆われているのに対して、他方のN-低濃度不純物領域516がゲート電極515によって覆われていない。より詳細には、N-低濃度不純物領域516は、ゲートオーバーラップLDDとして機能し、N-低濃度不純物領域517は非ゲートオーバーラップLDDとして機能する。
【0081】
薄膜トランジスタ311は、第1の実施形態における薄膜トランジスタ111に比べて、LDD316bおよび317bの寄生抵抗のために電流駆動能力が若干低下するものの、オフ電流がよりいっそう抑制される。このような薄膜トランジスタ311は、オフ電流を特に低くする必要がある回路に適しており、周辺駆動回路の消費電流を低減する効果も発揮し得る。
【0082】
周辺駆動回路内に含まれる薄膜トランジスタのうち、信号(電流)の伝達方向が一方向に限定されるように使用される薄膜トランジスタにおいては、電界集中が生じる部分がチャネル領域の両エッジのうち、一方の側に固定される。このような場合は、例えば薄膜トランジスタ511の図中右側部分のみにゲートオーバーラップLDD構造を設ければよい。このような非対称な構成を有する薄膜トランジスタ511によれば、前述の実施形態における薄膜トランジスタ111や薄膜トランジスタ311よりもゲート長を短くすることができるため、電流駆動能力を高くすることが可能となる。
【0083】
次に、図6Aおよび図6Bを参照しながら、本実施形態における薄膜トランジスタの製造方法を説明する。なお、本実施形態では、スイッチング回路用TFTと画素用TFTとは同様にして作製される。このため、製造方法の説明に際しては、図5のスイッチング回路用TFTおよび画素用TFTに用いられる薄膜トランジスタ521を薄膜トランジスタ621として代表的に1つだけを図示することにする。
【0084】
まず、図6A(a)に示すように、各薄膜トランジスタ611、621、631のための半導体層612、622、および632を絶縁性基板601上に形成する。半導体層612、622、および632には、それぞれ、薄膜トランジスタ611、621、および631に必要なソース領域、ドレイン領域およびチャネルが形成されることになる。図6A(a)に示す構造は、第1および第2の実施形態で説明した方法と同一の方法で作製される。
【0085】
次に、図6A(b)に示すように、薄膜トランジスタ611の非ゲートオーバーラップLDD(図5の参照符号「516」)、ソース領域、およびチャネル領域612’(図6B(b)参照)が形成されるべき領域、ならびに、薄膜トランジスタ621および薄膜トランジスタ631の半導体層622および632を覆うフォトレジスト603を形成した後、フォトレジスト603をマスクとして、リンイオン604を半導体層612のゲートオーバラップLDD(図5の参照符号「517」)が形成されるべき領域に注入して、N-低濃度不純物領域613を形成する。
【0086】
フォトレジスト603をアッシングなどによって除去した後、図6A(c)に示すゲート電極605を形成する。薄膜トランジスタ611のゲート電極605は、チャネル領域612’が形成されべき領域を覆い、しかも、N-低濃度不純物領域613の一端を部分的に覆うように形成される。前述のように、ゲート電極605は、LG=LL+LCHとなるようにパターニングされる。
【0087】
このようにして、薄膜トランジスタ611のチャネル領域だけでなくソース領域にもリンイオン604が注入されないようにするため、チャネル領域だけでなくソース領域もフォトレジスト603で覆われるようにパターニングする。本実施形態では、チャネル領域612’とN-低濃度不純物領域613との境界が第1の実施形態1における場合と同じ位置となるようにマスクアライメントが実行される。
【0088】
次に、図6B(a)に示すように、片側にゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ611のソース領域・ドレイン領域614、およびN型薄膜トランジスタ621のソース領域・ドレイン領域623を形成する。具体的には、まず、フォトリソグラフィにより、N型薄膜トランジスタ611、N型薄膜トランジスタ621、およびP型薄膜トランジスタ631上に不純物注入阻止層として機能するフォトレジスト606を形成する。フォトレジスト606のうち、N型薄膜トランジスタ621の半導体層622およびP型薄膜トランジスタ631の半導体層632上に形成される部分は、第1および第2の実施形態におけるものと同様である。本実施形態では、N型薄膜トランジスタ611の半導体層612の上に、N型薄膜トランジスタ611のゲート電極605を部分的に覆うフォトレジスト606が形成されている。より詳細には、非オーバーラップLDD613bが形成されるべき部分(図6B(b)参照)にリンイオン607が注入されないようにするため、フォトレジスト606は、非オーバーラップLDD613bが形成されるべき領域を覆うようにパターニングされる。一方、オーバーラップLDD613aが形成される側では、高ドーズのリンイオン607が注入されるようにするため、レジスト606は、ゲート電極605の一方の側面を露出させるようにパターニングされる。
【0089】
次に、フォトレジスト606をマスクとして、ドーズ量1×1015〜1×1016cm-2程度のリンイオンを電界加速して半導体層中に注入する。高ドーズ量のリンイオン607を注入した後、フォトレジスト606をアッシングなどにより除去する。なお、上記工程により、半導体層622には、ソース領域・ドレイン領域623の間に非注入領域622’が形成される。
【0090】
上記工程によって半導体層612に形成されたN型薄膜トランジスタ611のソース領域614のチャネル領域側エッジは、ゲート電極605の真下に位置する領域から外側にシフトとし、ドレイン領域614のチャネル領域側エッジは、ゲート電極605に対して自己整合する。
【0091】
次に、図6B(b)に示すように、全面に低ドーズのリンイオン608を注入する。このリンイオン注入により、薄膜トランジスタ611では、ゲート電極605の真下領域の外側に非ゲートオーバーラップLDD613bが形成される。N-低濃度不純物領域613のうち、ゲート電極605の真下領域に位置する部分は、ゲートオーバーラップLDD613aとして機能する。このリンイオン注入により、薄膜トランジスタ621では、ゲート電極605の真下領域の外側に非ゲートオーバーラップLDD624が形成されるとともに、薄膜トランジスタ611のソース側にも非ゲートオーバーラップLDD613bが形成される。また、この工程により、薄膜トランジスタ621のチャネル領域622”が一対の非ゲートオーバーラップLDD624の間に形成される。更に、この工程で、薄膜トランジスタ631の半導体層632のソース領域・ドレイン領域633’(図6B(c)参照)が形成されるべき領域にN型低濃度不純物領域633が形成されるとともに、その間にチャネル領域632’が形成される。
【0092】
上記工程において、例えばゲート電極605の寸法LGを3.5〜9.0μm、ゲートオーバーラップLDD613aのチャネル長方向寸法LL2を0.5〜3.0μmとした場合、LG=LCH+LL2の関係式から、チャネル長LCHは3.0〜6.0μmとなる。
【0093】
その後、図6B(c)に示すように、フォトリソグラフィによりN型薄膜トランジスタ611および621上にフォトレジスト609を形成した後、フォトレジスト609をマスクとしてボロンイオン610の高ドーズ量注入を行なうことにより、P型薄膜トランジスタ631のソース領域・ドレイン領域633を形成する。注入方法および条件は、第1の実施形態の場合と同様である。そして、この注入工程後、フォトレジスト609をアッシングなどにより除去することにより、P型薄膜トランジスタ631が形成され、3種類の薄膜トランジスタが完成することになる。
【0094】
なお、本実施形態で用いた薄膜トランジスタの各部寸法およびプロセス条件(チャネル長・LDD長など、膜厚、プロセス温度およびドーズ量など)は、作製する薄膜トランジスタの使用条件(電源電圧、回路構成など)に応じて最適化すれば良く、上記の数値や条件に限定されるものではない。
【0095】
(実施形態4)
図7は、本発明によるアクティブマトリクス型表示装置の第4の実施形態を示す主要部断面図である。本実施形態における薄膜トランジスタ721および薄膜トランジスタ731は、第1の実施形態における薄膜トランジスタ121および薄膜トランジスタ131と同様の構成を有しているため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0096】
薄膜トランジスタ711と第3の実施形態における薄膜トランジスタ511との相違点は、N-低濃度不純物領域717とゲート電極715との配置関係にある。本実施形態では、N-低濃度不純物領域717がゲート電極715によって部分的に覆われている。より詳細には、N-低濃度不純物領域717は、ゲートオーバーラップLDD717aとして機能する部分と、非ゲートオーバーラップLDD717bとして機能する部分とから構成されている。
【0097】
薄膜トランジスタ711は、第3の実施形態における薄膜トランジスタ511に比べ、LDD717bによる寄生抵抗の増加のために電流駆動能力が若干低下するものの、オフ電流を更に抑制することができる。薄膜トランジスタ711は、周辺駆動回路の中で特にオフ電流も低くする必要のある部分に適している。また、本実施形態の構成を採用することにより、周辺回路の消費電流を更に低減することも可能となる。
【0098】
周辺駆動回路内に含まれる薄膜トランジスタのうち、信号(電流)の伝達方向が一方向に限定されるように使用される薄膜トランジスタにおいては、電界集中が生じる部分がチャネル領域の両エッジのうち、一方の側(ドレイン側)に固定される。このような場合は、例えば薄膜トランジスタ711の図中右側部分のみに部分的ゲートオーバーラップLDD構造を設ければよい。このような非対称な構成を有する薄膜トランジスタ711によれば、前述の実施形態における薄膜トランジスタ111や薄膜トランジスタ311よりもゲート長を短くすることができるため、電流駆動能力を高くすることが可能となる。
【0099】
次に、図8Aおよび図8Bを参照しながら、本実施形態における薄膜トランジスタの製造方法を説明する。なお、本実施形態では、スイッチング回路用TFTと画素用TFTとは同様にして作製される。このため、製造方法の説明に際しては、図7のスイッチング回路用TFTおよび画素用TFTに用いられる薄膜トランジスタ721を薄膜トランジスタ821として代表的に1つだけ図示することにする。
【0100】
まず、図8A(a)に示すように、各薄膜トランジスタ811、821、831のための半導体層812、822、および832を絶縁性基板801上に形成する。半導体層812、822、および832には、それぞれ、薄膜トランジスタ811、821、および831に必要なソース領域、ドレイン領域およびチャネルが形成されることになる。図8A(a)に示す構造は、第1および第2の実施形態で説明した方法と同一の方法で作製される。
【0101】
次に、図8A(b)に示すように、薄膜トランジスタ811の非ゲートオーバーラップLDD(図7の参照符号「716」)、ソース領域、およびチャネル領域812’が形成されるべき領域、ならびに、薄膜トランジスタ821および薄膜トランジスタ831の半導体層822および832を覆うフォトレジスト804を形成した後、フォトレジスト804をマスクとして、リンイオン803を半導体層812のゲートオーバラップLDD(図7の参照符号「717」)が形成されるべき領域に注入して、N-低濃度不純物領域813を形成する。
【0102】
フォトレジスト804をアッシングなどによって除去した後、図8A(c)に示すゲート電極805を形成する。薄膜トランジスタ811のゲート電極805は、チャネル領域812’が形成されべき領域を覆い、しかも、N-低濃度不純物領域813の一端を部分的に覆うように形成される。前述のように、ゲート電極805は、LG=LL+LCHとなるようにパターニングされる。
【0103】
次に、図8B(a)に示すように、片側にゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ811のソース領域・ドレイン領域814、およびN型薄膜トランジスタ821のソース領域・ドレイン領域823を形成する。具体的には、まず、フォトリソグラフィにより、N型薄膜トランジスタ811、N型薄膜トランジスタ821、およびP型薄膜トランジスタ831上に不純物注入阻止層として機能するフォトレジスト806を形成する。フォトレジスト806のうち、N型薄膜トランジスタ821の半導体層822およびP型薄膜トランジスタ831の半導体層832上に形成される部分は、第1および第2の実施形態におけるものと同様である。本実施形態では、N型薄膜トランジスタ811の半導体層812の上に、N型薄膜トランジスタ811のゲート電極805を完全に覆って横に伸びるフォトレジスト806が形成されている。より詳細には、非オーバーラップLDD813bが形成されるべき部分(図8B(b)参照)にリンイオン807が注入されないようにするため、フォトレジスト806は、一対の非オーバーラップLDD813bが形成されるべき領域を覆うようにパターニングされる。
【0104】
次に、フォトレジスト806をマスクとして、ドーズ量1×1015〜1×1016cm-2程度のリンイオンを電界加速して半導体層中に注入する。高ドーズ量のリンイオン807を注入した後、フォトレジスト806をアッシングなどにより除去する。なお、上記工程により、半導体層822には、ソース領域・ドレイン領域823の間に非注入領域822’が形成される。
【0105】
上記工程によって半導体層812に形成されたN型薄膜トランジスタ811のソース・ドレイン領域814のチャネル領域側エッジは、いずれも、ゲート電極805の真下に位置する領域から外側にシフトとする。
【0106】
次に、図8B(b)に示すように、全面に低ドーズのリンイオン808を注入する。このリンイオン注入により、薄膜トランジスタ811では、ゲート電極805の真下領域の外側に非ゲートオーバーラップLDD813bが形成される。N-低濃度不純物領域813のうち、ゲート電極805の真下領域に位置する部分は、ゲートオーバーラップLDD813aとして機能する。このリンイオン注入により、薄膜トランジスタ821では、ゲート電極805の真下領域の外側に非ゲートオーバーラップLDD824が形成される。また、この工程により、薄膜トランジスタ821のチャネル領域822”が一対の非ゲートオーバーラップLDD824の間に形成される。更に、この工程で、薄膜トランジスタ831の半導体層832のソース領域・ドレイン領域833’(図8B(b)参照)が形成されるべき領域にN型低濃度不純物領域833が形成されるとともに、その間にチャネル領域832’が形成される。
【0107】
その後、図8B(c)に示すように、フォトリソグラフィによりN型薄膜トランジスタ811および821上にフォトレジスト809を形成した後、フォトレジスト809をマスクとしてボロンイオン810の高ドーズ量注入を行なうことにより、P型薄膜トランジスタ831のソース領域・ドレイン領域833を形成する。注入方法および条件は、第1の実施形態の場合と同様である。そして、この注入工程後、フォトレジスト809をアッシングなどにより除去することにより、P型薄膜トランジスタ831が形成され、3種類の薄膜トランジスタが完成することになる。
【0108】
なお、本実施形態で用いた薄膜トランジスタの各部寸法およびプロセス条件(チャネル長・LDD長など、膜厚、プロセス温度およびドーズ量など)は、作製する薄膜トランジスタの使用条件(電源電圧、回路構成など)に応じて最適化すれば良く、上記の数値や条件に限定されるものではない。
【0109】
以上の実施形態では、いずれも、周辺回路の一部において、表示部内の画素用薄膜トランジスタと同一の構成を有する薄膜トランジスタを用いているが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、図3に示す実施形態の場合、周辺駆動回路内の薄膜トランジスタを全て、LDDがゲート電極によって部分的に覆われた薄膜トランジスタ311によって構成するようにしても良い。他の実施形態の場合でも、これと同様に、画素用薄膜トランジスタと同一構成の薄膜トランジスタを必ずしも周辺回路部内に設ける必要は無い。特に、ゲート電極にオーバーラップされたLDDをソース領域側およびドレイン領域側の少なくとも一方に有し、かつ、オーバーラップされていないLDDをソース領域側およびドレイン領域側の少なくとも一方にゲート電極に有する構成の薄膜トランジスタを用いて周辺駆動回路を構成する場合、それによって周辺駆動回路の特性が充分に改善されるため、画素用薄膜トランジスタと同一構成の薄膜トランジスタを周辺駆動回路部内に形成する必要は無い。
【0110】
また、上記実施形態の駆動回路の薄膜トランジスタは、LDDとして機能しうる低濃度不純物領域をソース側およびドレイン側の両方に有しているが、トランジスタを流れる電流の方向が固定され、非対称的な動作を行なうトランジスタについては、ソース・ドレインの一方の側にのみ低濃度不純物領域を設けるようにしてもよい。
【0111】
更に、表示部内の画素部スイッチング素子として用いた薄膜トランジスタは、セルフアライン型LDDを有している必要は無く、オフセット型トランジスタであってもよい。
【0112】
なお、本明細書における「低濃度不純物領域」とは、ソース領域・ドレイン領域として機能する「高濃度不純物領域」の不純物濃度よりも相対的に低い不純物濃度を有する不純物ドープ領域を広く含むものとし、LDDとして電界緩和機能を発揮するように設計される。
【0113】
以上、液晶表示装置について本発明の実施形態を説明してきたが、本発明はこれに限定されず、例えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)を利用した表示装置に適用することも可能である。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、信頼性および駆動能力が高い駆動回路と、リーク電流の小さい画素スイッチング素子を合わせもつ駆動回路一体型アクティブマトリクス型表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるアクティブマトリクス基板上の薄膜トランジスタを示す断面構成図である。
【図2A】(a)〜(c)は、第1の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図2B】(a)〜(c)は、第1の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるアクティブマトリクス基板上の薄膜トランジスタを示す断面構成図である。
【図4A】(a)〜(c)は、第2の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図4B】(a)〜(c)は、第2の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態におけるアクティブマトリクス基板上の薄膜トランジスタを示す断面構成図である。
【図6A】(a)〜(c)は、第3の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図6B】(a)〜(c)は、第3の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態におけるアクティブマトリクス基板上の薄膜トランジスタを示す断面構成図である。
【図8A】(a)〜(c)は、第4の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図8B】(a)〜(c)は、第4の実施形態の製造プロセスを示す工程断面図である。
【図9】アクティブマトリクス基板上における表示部(画素TFTアレイ)と周辺駆動回路部の構成を示すブロック図である。
【図10】ゲートオーバーラップLDDを有する薄膜トランジスタ、および通常のLDD(非オーバーラップLDD)を有する薄膜トランジスタについて、それぞれのトランジスタ特性を示すグラフである。グラフの横軸はゲート電圧[V]であり、縦軸はドレイン電流[A]である。
【符号の説明】
101 絶縁性表面を有する基板(絶縁性基板)
102 ゲート絶縁膜
111 ゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
121 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
131 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
112、122、132 ソース領域(高濃度不純物領域)
113、123、133 ドレイン領域(高濃度不純物領域)
114、124、134 チャネル領域
115、125、135 ゲート電極
116 ソース領域側の低濃度不純物領域(ゲートオーバーラップLDD)
117 ドレイン領域側の低濃度不純物領域(ゲートオーバーラップLDD)
126 ソース領域側の低濃度不純物領域(LDD)
127 ドレイン領域側の低濃度不純物領域(LDD)
201 絶縁性基板
202 ゲート絶縁膜
203、208、210、 不純物イオン
204、206、209 フォトレジスト
205 ゲート電極
211 ゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
212、222、232 半導体層
212’、222”、232’ チャネル領域
213 低濃度不純物領域
213’ ゲートオーバーラップLDD
214、223 N型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)
221 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
224 非ゲートオーバーラップLDD
231 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
233’ P型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)
301 絶縁性基板
302 ゲート絶縁膜
311 ゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
312、322、332 ソース領域(高濃度不純物領域)
313、323、333 ドレイン領域(高濃度不純物領域)
314、324、334 チャネル領域
315、325、335 ゲート電極
316 ソース領域側の低濃度不純物領域(LDD)
317 ドレイン領域側の低濃度不純物領域(LDD)
321 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
331 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
401 絶縁性基板
402 ゲート絶縁膜
403、408 不純物イオン
404、406、409 フォトレジスト
405 ゲート電極
411 ゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
412、422、432 半導体層
412’、422”、432’ チャネル領域
413 低濃度不純物領域(LDD)
413a ゲートオーバラップLDD
413b 非オーバーラップLDD
414、423 N型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)
421 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
431 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
433’ P型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)
501 絶縁性基板
502 ゲート絶縁膜
511 ゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
512、522、532 ソース領域(高濃度不純物領域)
513、523、533 ドレイン領域(高濃度不純物領域)
514、524、534 チャネル領域
515、525、535 ゲート電極
516 ソース領域側の低濃度不純物領域(LDD)
517 ドレイン領域側の低濃度不純物領域(LDD)
521 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
531 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
601 絶縁性基板
602 ゲート絶縁膜
603、606、609 フォトレジスト
604、608 不純物イオン
605 ゲート電極
611 ゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
612、622、632 半導体層
612’、622”、632’ チャネル領域
613 低濃度不純物領域
613a ゲートオーバラップLDD
613b 非オーバーラップLDD
614、623 N型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)
621 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
624 N型低濃度不純物層
631 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
633 N型低濃度不純物層
633’ P型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)
701 絶縁性基板
702 ゲート絶縁膜
711 ゲートオーバーラップLDD構造N型薄膜トランジスタ
712、722、732 ソース領域(高濃度不純物領域)
713、723、733 ドレイン領域(高濃度不純物領域)
714、724、734 チャネル領域
715、725、735 ゲート電極
716 ソース領域側の低濃度不純物領域(LDD)
717 ドレイン領域側の低濃度不純物領域(LDD)
717a ゲートオーバラップLDD
717b 非オーバーラップLDD
721 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
731 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
801 絶縁性基板
802 ゲート絶縁膜
803、808 不純物イオン
804、806、809 フォトレジスト
805 ゲート電極
811 ゲートオーバーラップLDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
812、822、832 半導体層
812’、822”、832’ チャネル領域
813 低濃度不純物領域
813a ゲートオーバラップLDD
813b 非オーバーラップLDD
814、823 N型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)
821 LDD構造を有するN型薄膜トランジスタ
824 N型低濃度不純物層
831 非LDD構造を有するP型薄膜トランジスタ
833 N型低濃度不純物層
833’ P型高濃度不純物領域(ソース・ドレイン領域)

Claims (10)

  1. 絶縁性表面を有する基板上に表示部および周辺回路部が設けられたアクティブマトリクス型表示装置であって、
    前記基板上には、
    チャネル領域と、前記チャネル領域を間に挟むソース領域およびドレイン領域として機能する1対の高濃度不純物領域と、前記チャネル領域の導電状態を制御するゲート電極と、前記ゲート電極によって部分的にオーバーラップされた低濃度不純物領域とを有するNチャネル型の複数の第1薄膜トランジスタ、および、
    チャネル領域と、前記チャネル領域を間に挟むソース領域およびドレイン領域として機能する1対の高濃度不純物領域と、前記チャネル領域の導電状態を制御するゲート電極と、前記ゲート電極によってオーバーラップされていない低濃度不純物領域とを有するNチャネル型の複数の第2薄膜トランジスタ、
    が形成されており、
    前記表示部の薄膜トランジスタは、前記第2薄膜トランジスタから構成され、
    前記周辺回路部の薄膜トランジスタは、前記第1薄膜トランジスタおよび前記第2薄膜トランジスタを含み、
    前記第1薄膜トランジスタの前記低濃度不純物領域は、前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間および前記ソース領域と前記チャネル領域との間の少なくとも一方に形成されており、前記低濃度不純物領域のうち前記ゲート電極によってオーバーラップされていない部分の不純物濃度は、前記ゲート電極によってオーバーラップされている部分の不純物濃度よりも高い、アクティブマトリクス型表示装置。
  2. 前記周辺回路部内の前記第2薄膜トランジスタは、スイッチング素子として機能する請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  3. 前記第1薄膜トランジスタの前記低濃度不純物領域は、前記ドレイン領域と前記チャネル領域との間および前記ソース領域と前記チャネル領域との間の両方に形成されている、請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  4. 前記周辺回路部は、スイッチング回路、バッファ回路、昇圧回路、及びロジック回路を含んでおり、
    前記バッファ回路およびロジック回路の少なくとも一方は、前記第1薄膜トランジスタを含んでいる、請求項1からのいずれか1つに記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  5. 前記スイッチング回路は前記第2薄膜トランジスタを含んでいる、請求項に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  6. 前記周辺回路は、
    チャネル領域と、前記チャネル領域を間に挟むソース領域およびドレイン領域として機能する1対の高濃度不純物領域とを有するPチャネル型の複数の第3薄膜トランジスタを含んでおり、
    前記第3薄膜トランジスタは、低濃度不純物領域を有していない請求項1からのいずれか1つに記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  7. 請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示装置を製造する方法であって、
    前記第1薄膜トランジスタのチャネル領域および前記第2薄膜トランジスタの半導体層の全体を覆うマスクを形成する工程と、
    前記半導体層のうち前記マスクで覆われていない領域に不純物をドープし、前記第1薄膜トランジスタの低濃度不純物領域を形成する工程と、
    前記低濃度不純物領域に対して部分的にオーバーラップする第1薄膜トランジスタのゲート電極、および、前記低濃度不純物領域にオーバーラップしない第2薄膜トランジスタのゲート電極とを形成する工程と、
    前記第1薄膜トランジスタおよび前記第2薄膜トランジスタのゲート電極を覆うマスクを形成する工程と、
    前記半導体層のうち前記マスクに覆われていない領域に不純物をドープして、前記第1薄膜トランジスタおよび第2薄膜トランジスタの各々のソース領域およびドレイン領域として機能する高濃度不純物領域を形成する工程と、
    前記マスクを除去した後、前記第2薄膜トランジスタのゲート電極をマスクとして前記半導体層中に不純物をドープし、それによって、前記第2薄膜トランジスタのゲート電極に対して自己整合した低濃度不純物領域を形成するとともに、前記第1薄膜トランジスタのゲート電極をマスクとして前記半導体層中に不純物をドープし、それによって、前記第1薄膜トランジスタにおける低濃度不純物領域のうち前記ゲート電極によってオーバーラップされていない部分の不純物濃度を高める工程と、
    を包含するアクティブマトリクス型表示装置の製造方法。
  8. 前記第1薄膜トランジスタのゲート電極を覆うマスクは、前記高濃度不純物領域を前記第1薄膜トランジスタのゲート電極からオフセットさせる領域を覆う請求項に記載のアクティブマトリクス型表示装置の製造方法。
  9. 前記第1薄膜トランジスタのゲート電極を覆うマスクは、前記第1薄膜トランジスタのゲート電極の両側面の一方を露出させる請求項に記載のアクティブマトリクス型表示装置の製造方法。
  10. 前記半導体層に不純物をドープし、前記低濃度不純物領域を形成する工程は、
    前記第1薄膜トランジスタのソース領域およびドレイン領域の一方の側にのみ前記低濃度不純物領域を形成する、請求項からのいずれかに記載のアクティブマトリクス型表示装置の製造方法。
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