JP3063380B2 - 高能率符号化装置 - Google Patents
高能率符号化装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号や音声信号を
ディジタル記録して再生するビデオテープレコーダー
(以下、VTRと略す。)や、ビデオディスクプレーヤ
ーなどのディジタル信号記録再生装置に関し、特にビデ
オ信号に動き補償予測を施し圧縮符号化する装置に関す
るものである。
ディジタル記録して再生するビデオテープレコーダー
(以下、VTRと略す。)や、ビデオディスクプレーヤ
ーなどのディジタル信号記録再生装置に関し、特にビデ
オ信号に動き補償予測を施し圧縮符号化する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5に片方向動き補償フレーム間予測に
よる高能率符号化装置のブロック図を示す。1はディジ
タル映像入力端子、2はディジタル映像入力信号をブロ
ック化するブロック化回路、3は入力ブロックと予測ブ
ロックの誤差信号を誤差ブロックとして出力する減算
器、7は決定されたモードに基づき符号化ブロックを選
択出力する第一スイッチ回路、8は符号化ブロックに直
交変換である離散コサイン変換(以後DCTと略す。)
を施すDCT回路、9はDCT係数を量子化する量子化
回路、10は伝送路に適した符号化を行う第一符号化回
路、11は伝送路である。
よる高能率符号化装置のブロック図を示す。1はディジ
タル映像入力端子、2はディジタル映像入力信号をブロ
ック化するブロック化回路、3は入力ブロックと予測ブ
ロックの誤差信号を誤差ブロックとして出力する減算
器、7は決定されたモードに基づき符号化ブロックを選
択出力する第一スイッチ回路、8は符号化ブロックに直
交変換である離散コサイン変換(以後DCTと略す。)
を施すDCT回路、9はDCT係数を量子化する量子化
回路、10は伝送路に適した符号化を行う第一符号化回
路、11は伝送路である。
【0003】12は量子化されたDCT係数を逆量子化
する逆量子化回路、13は逆量子化されたDCT係数に
対して逆DCTを行なう逆DCT回路、14は逆DCT
の出力信号である復合化ブロックに予測ブロックを加算
し出力ブロックを生成する加算器、15は動き補償予測
を行うために出力ブロックを蓄える画像メモリ、16は
画像メモリ15に蓄えられた過去の映像から切り出した
動き補償探索ブロックと現在の入力ブロックから動き検
出を行い、動き補償予測を行なうMC回路、18はMC
回路の出力を符号化する第二符号化回路、19は判別回
路のモードに応じて予測ブロックを切り換える第二スイ
ッチ回路である。
する逆量子化回路、13は逆量子化されたDCT係数に
対して逆DCTを行なう逆DCT回路、14は逆DCT
の出力信号である復合化ブロックに予測ブロックを加算
し出力ブロックを生成する加算器、15は動き補償予測
を行うために出力ブロックを蓄える画像メモリ、16は
画像メモリ15に蓄えられた過去の映像から切り出した
動き補償探索ブロックと現在の入力ブロックから動き検
出を行い、動き補償予測を行なうMC回路、18はMC
回路の出力を符号化する第二符号化回路、19は判別回
路のモードに応じて予測ブロックを切り換える第二スイ
ッチ回路である。
【0004】次に動作について説明する。入力されるデ
ィジタル映像信号は、動き補償予測を行わないイントラ
フィールド、動き補償予測を行う予測フィールドに係わ
らずブロック化回路2によってm[画素]×n[ライ
ン](m、nは正の整数)を1つの単位とする入力ブロ
ックに分けられ切り出される。入力ブロックは誤差ブロ
ックを得るために減算器3に於て予測ブロックとの画素
単位の差分が計算される。このようにして入力ブロック
と誤差ブロックが第一スイッチ回路7にそれぞれ入力さ
れる。
ィジタル映像信号は、動き補償予測を行わないイントラ
フィールド、動き補償予測を行う予測フィールドに係わ
らずブロック化回路2によってm[画素]×n[ライ
ン](m、nは正の整数)を1つの単位とする入力ブロ
ックに分けられ切り出される。入力ブロックは誤差ブロ
ックを得るために減算器3に於て予測ブロックとの画素
単位の差分が計算される。このようにして入力ブロック
と誤差ブロックが第一スイッチ回路7にそれぞれ入力さ
れる。
【0005】第一スイッチ回路7は処理画面がイントラ
フィールドの場合には、入力ブロックが出力され、予測
フィールドの場合は誤差ブロックが出力されるように動
作する。第一スイッチ回路7で選択された符号化ブロッ
クはDCT回路8でDCT係数に変換され、さらに量子
化回路9によってウェイティング(重み付け)処理やス
レッショルド処理が行われ、それぞれの係数に応じた所
定のビット数に量子化される。量子化されたDCT係数
は第一符号化回路10で伝送路に適した符号に変換さ
れ、伝送路11に出力される。
フィールドの場合には、入力ブロックが出力され、予測
フィールドの場合は誤差ブロックが出力されるように動
作する。第一スイッチ回路7で選択された符号化ブロッ
クはDCT回路8でDCT係数に変換され、さらに量子
化回路9によってウェイティング(重み付け)処理やス
レッショルド処理が行われ、それぞれの係数に応じた所
定のビット数に量子化される。量子化されたDCT係数
は第一符号化回路10で伝送路に適した符号に変換さ
れ、伝送路11に出力される。
【0006】また量子化されたDCT係数は復号ループ
20に入り、つぎの動き補償予測のための画像再生を行
う。復号ループ20に入った量子化されたDCT係数
は、逆量子化回路12で逆ウェイティング処理及び逆量
子化が行われ、さらに逆DCT回路13でDCT係数か
ら復号化ブロックに変換される。復号化ブロックは加算
器14によって第2スイッチ回路19から出力される予
測ブロックと画素単位で加算され画像が復元される。こ
の予測ブロックは前記減算器3で用いたものと同じであ
る。加算器14の出力は出力ブロックとして画像メモリ
15の所定の位置に書き込まれる。
20に入り、つぎの動き補償予測のための画像再生を行
う。復号ループ20に入った量子化されたDCT係数
は、逆量子化回路12で逆ウェイティング処理及び逆量
子化が行われ、さらに逆DCT回路13でDCT係数か
ら復号化ブロックに変換される。復号化ブロックは加算
器14によって第2スイッチ回路19から出力される予
測ブロックと画素単位で加算され画像が復元される。こ
の予測ブロックは前記減算器3で用いたものと同じであ
る。加算器14の出力は出力ブロックとして画像メモリ
15の所定の位置に書き込まれる。
【0007】画像メモリ15は予測方式によってその必
要メモリ量が異なる。いま複数枚のフィールドメモリで
構成されているとし、復号ループで復元された出力ブロ
ックを所定の位置に書き込んでいく。画像メモリ15か
らMC回路16へは、過去の出力ブロックから再構成さ
れた画面から切り出された動き検出の探索範囲であるブ
ロックが出力される。
要メモリ量が異なる。いま複数枚のフィールドメモリで
構成されているとし、復号ループで復元された出力ブロ
ックを所定の位置に書き込んでいく。画像メモリ15か
らMC回路16へは、過去の出力ブロックから再構成さ
れた画面から切り出された動き検出の探索範囲であるブ
ロックが出力される。
【0008】この動き検出用の探索範囲ブロックの大き
さは、i[画素]×j[ライン](i≧m、j≧n:
i、jは正の整数)である。MC回路16には画像メモ
リ15から探索範囲のデータとブロック化回路2から入
力ブロックが参照データとして入力され、動きベクトル
が抽出される。動きベクトルを抽出する方法は全探索ブ
ロックマッチング法や、木探索ブロックマッチング法な
ど様々な方法があり公知であるのでここでの説明は省略
する。
さは、i[画素]×j[ライン](i≧m、j≧n:
i、jは正の整数)である。MC回路16には画像メモ
リ15から探索範囲のデータとブロック化回路2から入
力ブロックが参照データとして入力され、動きベクトル
が抽出される。動きベクトルを抽出する方法は全探索ブ
ロックマッチング法や、木探索ブロックマッチング法な
ど様々な方法があり公知であるのでここでの説明は省略
する。
【0009】MC回路16で抽出された動きベクトル
は、第二符号化回路18で伝送路に適した符号に変換さ
れ、対応する符号化されたブロックと共に伝送路へ出力
される。またMC回路16からは予測ブロックとして探
索範囲から入力ブロックと等しい大きさ(m[画素]×
n[ライン])に切り出したブロック化された信号が出
力される。MC回路16から出力される予測ブロック
は、過去の画像情報から生成される。この予測ブロック
は第二スイッチ回路19に入力される。ここで第二スイ
ッチ回路19の一方の出力からは前記減算器3に処理フ
ィールドに応じて予測ブロックが出力される。他方の出
力からはその時の復号モードに応じて予測ブロックが出
力される。
は、第二符号化回路18で伝送路に適した符号に変換さ
れ、対応する符号化されたブロックと共に伝送路へ出力
される。またMC回路16からは予測ブロックとして探
索範囲から入力ブロックと等しい大きさ(m[画素]×
n[ライン])に切り出したブロック化された信号が出
力される。MC回路16から出力される予測ブロック
は、過去の画像情報から生成される。この予測ブロック
は第二スイッチ回路19に入力される。ここで第二スイ
ッチ回路19の一方の出力からは前記減算器3に処理フ
ィールドに応じて予測ブロックが出力される。他方の出
力からはその時の復号モードに応じて予測ブロックが出
力される。
【0010】このような回路ブロックで行なわれる予測
方式として、例えば図6に示すようなものが考えられ
る。この方式では、4フィールド毎にイントラフィール
ドを挿入し、間の3つのフィールドを予測フィールドと
する。図6に於て、40はイントラフィールド、41、
42、43は予測フィールドである。この方式での予測
は、イントラフィールドの第1フィールド40から第2
フィールド41を予測し、同様に第1フィールド40か
ら第3フィールド42を予測する。そして再構成された
第2フィールド41から第4フィールド43を予測す
る。
方式として、例えば図6に示すようなものが考えられ
る。この方式では、4フィールド毎にイントラフィール
ドを挿入し、間の3つのフィールドを予測フィールドと
する。図6に於て、40はイントラフィールド、41、
42、43は予測フィールドである。この方式での予測
は、イントラフィールドの第1フィールド40から第2
フィールド41を予測し、同様に第1フィールド40か
ら第3フィールド42を予測する。そして再構成された
第2フィールド41から第4フィールド43を予測す
る。
【0011】まず、第1フィールド40をフィールド内
でブロック化しDCTを施す。さらにウェイティング処
理及びスレッショルド処理を施し量子化した後、符号化
する。また復号ループでは、量子化された第1フィール
ドの信号を復号/再構成する。この再構成された画像が
次の第2フィールド41、第3フィールド42の動き補
償予測に用いられる。次に第2フィールド41を、第1
フィールド40を用いて動き補償予測し、得られた誤差
ブロックをDCTした後、第1フィールド40と同様に
符号化する。また第2フィールド41は復号ループでそ
れぞれのブロックのモード信号に応じて復号/再構成さ
れ、第4フィールド43の動き補償予測に用いられる。
一方、第3フィールド42も第2フィールド41と同様
に第1フィールド40を用いて動き補償予測し符号化さ
れる。第4フィールド43は画像メモリ15で再構成さ
れた第2フィールド41を用いて動き補償予測を行い、
第3フィールド42と同様に符号化する。
でブロック化しDCTを施す。さらにウェイティング処
理及びスレッショルド処理を施し量子化した後、符号化
する。また復号ループでは、量子化された第1フィール
ドの信号を復号/再構成する。この再構成された画像が
次の第2フィールド41、第3フィールド42の動き補
償予測に用いられる。次に第2フィールド41を、第1
フィールド40を用いて動き補償予測し、得られた誤差
ブロックをDCTした後、第1フィールド40と同様に
符号化する。また第2フィールド41は復号ループでそ
れぞれのブロックのモード信号に応じて復号/再構成さ
れ、第4フィールド43の動き補償予測に用いられる。
一方、第3フィールド42も第2フィールド41と同様
に第1フィールド40を用いて動き補償予測し符号化さ
れる。第4フィールド43は画像メモリ15で再構成さ
れた第2フィールド41を用いて動き補償予測を行い、
第3フィールド42と同様に符号化する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の高能
率符号化装置では、4:2:2のコンポーネントディジ
タル信号の様に輝度信号と色差信号の標本化周波数が異
なる場合、輝度信号ブロックと色差信号ブロックのエリ
アサイズが異なるため、本来同じになる動きベクトルを
共用できず、輝度信号と色差信号の各々に対し動きベク
トルを求める必要がある。すなわち図5に示すブロック
構成が2系統必要となり、ハードウェアサイズが大きく
なる欠点がある。また輝度信号と色差信号のブロックの
エリアサイズを同じにすると、輝度信号は色差信号のブ
ロックの2倍となるため動き補償予測の予測誤差が大き
くなったり、直交変換ブロックの拡大にともなう直交変
換における演算誤差が増大してしまい、画質劣化が生じ
てしまう。
率符号化装置では、4:2:2のコンポーネントディジ
タル信号の様に輝度信号と色差信号の標本化周波数が異
なる場合、輝度信号ブロックと色差信号ブロックのエリ
アサイズが異なるため、本来同じになる動きベクトルを
共用できず、輝度信号と色差信号の各々に対し動きベク
トルを求める必要がある。すなわち図5に示すブロック
構成が2系統必要となり、ハードウェアサイズが大きく
なる欠点がある。また輝度信号と色差信号のブロックの
エリアサイズを同じにすると、輝度信号は色差信号のブ
ロックの2倍となるため動き補償予測の予測誤差が大き
くなったり、直交変換ブロックの拡大にともなう直交変
換における演算誤差が増大してしまい、画質劣化が生じ
てしまう。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の高
能率符号化装置は、ディジタル化された映像信号を所定
の大きさに分割し、動き補償予測を用いて符号化する装
置において、色信号の動き補償ブロックのエリアサイズ
が輝度信号の動き補償ブロックのエリアサイズのn倍
(ただし、n≧2)である場合、各色信号ブロックに対
応するn個の輝度信号ブロックに対する動きベクトルの
内、各輝度信号ブロックにおける予測誤差を最小とする
上記輝度信号ブロックに対応する動きベクトルを色信号
の動きベクトルとして選択し、上記輝度信号の動きベク
トルの内のいずれの動きベクトルを選択したかを示す識
別信号のみを符号化するように構成したものである。こ
の発明の請求項2の高能率符号化装置は、ディジタル化
された映像信号を所定の大きさに分割し、動き補償予測
を用いて符号化する装置において、色信号の動き補償ブ
ロックのエリアサイズが輝度信号の動き補償ブロックの
エリアサイズのn倍(ただし、n≧2)である場合、色
信号ブロックに対応するn個の輝度信号ブロックに対す
る動きベクトルの内、当該動きベクトルに基づいて求め
られる色信号ブロックにおける予測誤差を最小とする上
記輝度信号ブロックに対応する動きベクトルを色信号の
動きベクトルとして選択し、上記輝度信号の動きベクト
ルの内のいずれの動きベクトルを選択したかを示す識別
信号のみを符号化するように構成したものである。
能率符号化装置は、ディジタル化された映像信号を所定
の大きさに分割し、動き補償予測を用いて符号化する装
置において、色信号の動き補償ブロックのエリアサイズ
が輝度信号の動き補償ブロックのエリアサイズのn倍
(ただし、n≧2)である場合、各色信号ブロックに対
応するn個の輝度信号ブロックに対する動きベクトルの
内、各輝度信号ブロックにおける予測誤差を最小とする
上記輝度信号ブロックに対応する動きベクトルを色信号
の動きベクトルとして選択し、上記輝度信号の動きベク
トルの内のいずれの動きベクトルを選択したかを示す識
別信号のみを符号化するように構成したものである。こ
の発明の請求項2の高能率符号化装置は、ディジタル化
された映像信号を所定の大きさに分割し、動き補償予測
を用いて符号化する装置において、色信号の動き補償ブ
ロックのエリアサイズが輝度信号の動き補償ブロックの
エリアサイズのn倍(ただし、n≧2)である場合、色
信号ブロックに対応するn個の輝度信号ブロックに対す
る動きベクトルの内、当該動きベクトルに基づいて求め
られる色信号ブロックにおける予測誤差を最小とする上
記輝度信号ブロックに対応する動きベクトルを色信号の
動きベクトルとして選択し、上記輝度信号の動きベクト
ルの内のいずれの動きベクトルを選択したかを示す識別
信号のみを符号化するように構成したものである。
【0014】
【作用】この発明の請求項1においては、色信号のブロ
ックエリアサイズが輝度信号のn倍(ただし、n≧2)
である場合の動き補償において、色信号の動きベクトル
は対応するn個の輝度信号の動きベクトルの内、予測誤
差を最小とする輝度信号ブロックに対応する動きベクト
ルを色信号の動きベクトルとして選ぶので、色信号の動
きベクトルとしては輝度信号の動きベクトルの内のいず
れの動きベクトルを選択したかを示す識別信号を符号化
するだけでよいため、発生する符号量を少なくすること
ができると共に、色信号に対する動きベクトルを求める
演算を行う必要もない。また、この発明の請求項2にお
いては、色信号のブロックエリアサイズが輝度信号のn
倍(ただし、n≧2)である場合の動き補償において、
色信号の動きベクトルは対応するn個の輝度信号動きベ
クトルの内、当該動きベクトルに基づいて求められる色
信号の予測誤差を最小とするものを動きベクトルとして
選ぶので、色信号の動きベクトルとしては輝度信号の動
きベクトルの内のいずれの動きベクトルを選択したかを
示す識別信号を符号化するだけでよいので、色信号に対
する発生符号量を小さくすると共に、色信号の動きベク
トルを求める演算回数も少なくする。
ックエリアサイズが輝度信号のn倍(ただし、n≧2)
である場合の動き補償において、色信号の動きベクトル
は対応するn個の輝度信号の動きベクトルの内、予測誤
差を最小とする輝度信号ブロックに対応する動きベクト
ルを色信号の動きベクトルとして選ぶので、色信号の動
きベクトルとしては輝度信号の動きベクトルの内のいず
れの動きベクトルを選択したかを示す識別信号を符号化
するだけでよいため、発生する符号量を少なくすること
ができると共に、色信号に対する動きベクトルを求める
演算を行う必要もない。また、この発明の請求項2にお
いては、色信号のブロックエリアサイズが輝度信号のn
倍(ただし、n≧2)である場合の動き補償において、
色信号の動きベクトルは対応するn個の輝度信号動きベ
クトルの内、当該動きベクトルに基づいて求められる色
信号の予測誤差を最小とするものを動きベクトルとして
選ぶので、色信号の動きベクトルとしては輝度信号の動
きベクトルの内のいずれの動きベクトルを選択したかを
示す識別信号を符号化するだけでよいので、色信号に対
する発生符号量を小さくすると共に、色信号の動きベク
トルを求める演算回数も少なくする。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、図面を参照しながら本発明
の第1実施例について説明する。図1は本発明の第1実
施例に於けるブロック図である。図1において、1はデ
ィジタル映像入力端子、51はディジタル映像入力端子
1より入力される、輝度信号をブロック化するブロック
化回路、57は輝度信号の参照画像として輝度信号の再
生画像を蓄える輝度信号用画像メモリ、55は輝度信号
ブロック化回路51から出力されるブロックと輝度信号
用画像メモリ57より出力される参照パターンとの動き
補償予測を行ない、動きベクトルと予測誤差を出力する
輝度信号動き補償回路、52はイントラモードの場合と
予測モードの場合で輝度信号ブロック化回路51と輝度
信号動き補償回路55の出力を切り換えるスイッチ回
路、53はスイッチ回路52より出力される輝度信号ブ
ロックに対して直交変換を施す直交変換回路、54は直
交変換回路53の出力を量子化する量子化回路、58は
量子化回路54の出力を逆量子化する逆量子化回路、5
9は逆量子化回路58の出力に対して逆直交変換を施す
逆直交変換回路である。
の第1実施例について説明する。図1は本発明の第1実
施例に於けるブロック図である。図1において、1はデ
ィジタル映像入力端子、51はディジタル映像入力端子
1より入力される、輝度信号をブロック化するブロック
化回路、57は輝度信号の参照画像として輝度信号の再
生画像を蓄える輝度信号用画像メモリ、55は輝度信号
ブロック化回路51から出力されるブロックと輝度信号
用画像メモリ57より出力される参照パターンとの動き
補償予測を行ない、動きベクトルと予測誤差を出力する
輝度信号動き補償回路、52はイントラモードの場合と
予測モードの場合で輝度信号ブロック化回路51と輝度
信号動き補償回路55の出力を切り換えるスイッチ回
路、53はスイッチ回路52より出力される輝度信号ブ
ロックに対して直交変換を施す直交変換回路、54は直
交変換回路53の出力を量子化する量子化回路、58は
量子化回路54の出力を逆量子化する逆量子化回路、5
9は逆量子化回路58の出力に対して逆直交変換を施す
逆直交変換回路である。
【0016】60は色差信号をブロック化する色差信号
ブロック化回路、64は輝度信号動き補償回路55より
出力される輝度信号の動きベクトルより色差信号の動き
ベクトルを求める色差信号動きベクトル算出回路、66
は色差信号の参照画像として色差信号の再生画像を蓄え
る色差信号用画像メモリ、65は色差信号ブロック化回
路60の出力と色差信号用画像メモリ66より出力され
る参照パターンとの誤差を出力する色差信号誤差演算回
路、61はイントラモードの場合と予測モードの場合で
色差信号ブロック化回路60と色差信号誤差演算回路6
5の出力を切り換えるスイッチ回路、62はスイッチ回
路61より出力される色差信号ブロックに対して直交変
換を施す直交変換回路、63は直交変換回路62の出力
を量子化する量子化回路、67は量子化回路63の出力
を逆量子化する逆量子化回路、68は逆量子化回路67
の出力に対して逆直交変換を施す逆直交変換回路、69
は輝度信号量子化回路54と色差信号量子化回路63の
出力を可変長符号化する符号化器、11は符号化器69
の出力端子である。
ブロック化回路、64は輝度信号動き補償回路55より
出力される輝度信号の動きベクトルより色差信号の動き
ベクトルを求める色差信号動きベクトル算出回路、66
は色差信号の参照画像として色差信号の再生画像を蓄え
る色差信号用画像メモリ、65は色差信号ブロック化回
路60の出力と色差信号用画像メモリ66より出力され
る参照パターンとの誤差を出力する色差信号誤差演算回
路、61はイントラモードの場合と予測モードの場合で
色差信号ブロック化回路60と色差信号誤差演算回路6
5の出力を切り換えるスイッチ回路、62はスイッチ回
路61より出力される色差信号ブロックに対して直交変
換を施す直交変換回路、63は直交変換回路62の出力
を量子化する量子化回路、67は量子化回路63の出力
を逆量子化する逆量子化回路、68は逆量子化回路67
の出力に対して逆直交変換を施す逆直交変換回路、69
は輝度信号量子化回路54と色差信号量子化回路63の
出力を可変長符号化する符号化器、11は符号化器69
の出力端子である。
【0017】このような回路ブロックで行なわれる予測
方式として、例えば図6に示すようなものが考えられ
る。この方式では、4フィールド毎にイントラフィール
ドを挿入し、間の3つのフィールドを予測フィールドと
する。図6に於て、40はイントラフィールド、41、
42、43は予測フィールドである。この方式での予測
は、イントラフィールドの第1フィールド40から第2
フィールド41を予測し、同様に第1フィールド40か
ら第3フィールド42を予測する。そして再構成された
第2フィールド41から第4フィールド43を予測す
る。
方式として、例えば図6に示すようなものが考えられ
る。この方式では、4フィールド毎にイントラフィール
ドを挿入し、間の3つのフィールドを予測フィールドと
する。図6に於て、40はイントラフィールド、41、
42、43は予測フィールドである。この方式での予測
は、イントラフィールドの第1フィールド40から第2
フィールド41を予測し、同様に第1フィールド40か
ら第3フィールド42を予測する。そして再構成された
第2フィールド41から第4フィールド43を予測す
る。
【0018】まず、第1フィールド40をフィールド内
でブロック化しDCTを施す。さらにウェイティング処
理及びスレッショルド処理を施し量子化した後、符号化
する。また復号ループでは、量子化された第1フィール
ドの信号を復号/再構成する。この再構成された画像が
次の第2フィールド41、第3フィールド42の動き補
償予測に用いられる。次に第2フィールド41を、第1
フィールド40を用いて動き補償予測し、得られた誤差
ブロックをDCTした後、第1フィールド40と同様に
符号化する。また第2フィールド41は復号ループでそ
れぞれのブロックのモード信号に応じて復号/再構成さ
れ、第4フィールド43の動き補償予測に用いられる。
一方、第3フィールド42も第2フィールド41と同様
に第1フィールド40を用いて動き補償予測し符号化さ
れる。第4フィールド43は画像メモリ15で再構成さ
れた第2フィールド41を用いて動き補償予測を行い、
第3フィールド42と同様に符号化する。
でブロック化しDCTを施す。さらにウェイティング処
理及びスレッショルド処理を施し量子化した後、符号化
する。また復号ループでは、量子化された第1フィール
ドの信号を復号/再構成する。この再構成された画像が
次の第2フィールド41、第3フィールド42の動き補
償予測に用いられる。次に第2フィールド41を、第1
フィールド40を用いて動き補償予測し、得られた誤差
ブロックをDCTした後、第1フィールド40と同様に
符号化する。また第2フィールド41は復号ループでそ
れぞれのブロックのモード信号に応じて復号/再構成さ
れ、第4フィールド43の動き補償予測に用いられる。
一方、第3フィールド42も第2フィールド41と同様
に第1フィールド40を用いて動き補償予測し符号化さ
れる。第4フィールド43は画像メモリ15で再構成さ
れた第2フィールド41を用いて動き補償予測を行い、
第3フィールド42と同様に符号化する。
【0019】次に動作について説明する。ディジタル映
像入力端子1には、輝度信号(Y信号)と2つの色差信
号(R−Y,B−Y)が入力され、それぞれY信号ブロ
ック化回路51と色差信号(C信号)ブロック化回路6
0においてイントラフィールド、予測フィールドに係わ
らず、例えば8画素×8ラインを1つの単位とするブロ
ック化が行なわれる。Y信号動き補償回路55では、予
測フィールドの場合Y信号ブロック化回路51より出力
される入力ブロックに対して、Y信号画像メモリ57に
蓄えられているイントラフィールドの再生画像データを
参照画像として動きベクトルを検出する。
像入力端子1には、輝度信号(Y信号)と2つの色差信
号(R−Y,B−Y)が入力され、それぞれY信号ブロ
ック化回路51と色差信号(C信号)ブロック化回路6
0においてイントラフィールド、予測フィールドに係わ
らず、例えば8画素×8ラインを1つの単位とするブロ
ック化が行なわれる。Y信号動き補償回路55では、予
測フィールドの場合Y信号ブロック化回路51より出力
される入力ブロックに対して、Y信号画像メモリ57に
蓄えられているイントラフィールドの再生画像データを
参照画像として動きベクトルを検出する。
【0020】ここで、Y信号動き補償回路55における
動きベクトル検出の動作について説明する。動きベクト
ル検出はY信号ブロック化回路51より出力される8画
素×8ライン単位の入力ブロックXi(i,j)(i,
j=1〜8)に対して、動きベクトルの探索範囲を16
画素×16ラインの大きさで行なう。すなわち、Y信号
ブロック化回路51からY信号動き補償回路55に入力
ブロックXi(i,j)と入力ブロックのフィールド内
の位置情報が入力されると、Y信号動き補償回路55は
Y信号画像メモリ57に対して入力ブロックのフィール
ド内の位置情報を出力する。Y信号画像メモリ57には
イントラフィールドの再生画像データが蓄えられてお
り、Y信号動き補償回路55から出力される入力ブロッ
クのフィールド内の位置情報により、入力ブロックに対
する動きベクトルの検出範囲となる参照ブロックをY信
号動き補償回路55に出力する。ここで、入力ブロック
がXi(i,j)(i,j=1〜8)の場合、動きベク
トルの検出範囲を16画素×16ラインで行うので、Y
信号画像メモリ57は参照パターンとしてXr(i+
x,j+y)(x,y=−8〜7;i,j=1〜8)を
出力する。
動きベクトル検出の動作について説明する。動きベクト
ル検出はY信号ブロック化回路51より出力される8画
素×8ライン単位の入力ブロックXi(i,j)(i,
j=1〜8)に対して、動きベクトルの探索範囲を16
画素×16ラインの大きさで行なう。すなわち、Y信号
ブロック化回路51からY信号動き補償回路55に入力
ブロックXi(i,j)と入力ブロックのフィールド内
の位置情報が入力されると、Y信号動き補償回路55は
Y信号画像メモリ57に対して入力ブロックのフィール
ド内の位置情報を出力する。Y信号画像メモリ57には
イントラフィールドの再生画像データが蓄えられてお
り、Y信号動き補償回路55から出力される入力ブロッ
クのフィールド内の位置情報により、入力ブロックに対
する動きベクトルの検出範囲となる参照ブロックをY信
号動き補償回路55に出力する。ここで、入力ブロック
がXi(i,j)(i,j=1〜8)の場合、動きベク
トルの検出範囲を16画素×16ラインで行うので、Y
信号画像メモリ57は参照パターンとしてXr(i+
x,j+y)(x,y=−8〜7;i,j=1〜8)を
出力する。
【0021】Y信号動き補償回路55では、Y信号画像
メモリ57より出力される参照データXr(i+x,j
+y)を使って全探索により動きベクトルを求める。こ
こで動きベクトルの検出方法は、まず16画素×16ラ
インの検索範囲(x,y=−8〜7)で、それぞれ入力
データXi(i,j)と参照データXr(i+x,j+
y)との予測誤差E(x,y)を次式により求める。
メモリ57より出力される参照データXr(i+x,j
+y)を使って全探索により動きベクトルを求める。こ
こで動きベクトルの検出方法は、まず16画素×16ラ
インの検索範囲(x,y=−8〜7)で、それぞれ入力
データXi(i,j)と参照データXr(i+x,j+
y)との予測誤差E(x,y)を次式により求める。
【0022】
【数1】
【0023】さらに探索範囲(x,y=−8〜7)でE
(x,y)を最小にする(x0,y0)を動きベクトル
として求める。さらにY信号動き補償回路55は、動き
ベクトルMv(x0,y0)とこの場合の予測誤差Xe
(i,j) Xe(i,j)=Xi(i,j)−Xr(i+x0,j
+y0) をスイッチ回路52に出力する。
(x,y)を最小にする(x0,y0)を動きベクトル
として求める。さらにY信号動き補償回路55は、動き
ベクトルMv(x0,y0)とこの場合の予測誤差Xe
(i,j) Xe(i,j)=Xi(i,j)−Xr(i+x0,j
+y0) をスイッチ回路52に出力する。
【0024】スイッチ回路52では、イントラモードの
場合はY信号ブロック化回路51の出力Xi(i,j)
を選択し、予測モードの場合はY信号動き補償回路55
の出力Xe(i,j)を選択し直交変換回路53に出力
する。直交変換回路53では入力される8×8の各ブロ
ックに対して、例えば2次元の離散コサイン変換を施
す。量子化回路54では、直交変換回路53より出力さ
れる直交変換係数を量子化する。ここで量子化回路54
ではイントラモードの場合は、直交変換係数のみを符号
化器69に出力するが、予測モードの場合は、動きベク
トル情報を、直交変換係数に加えて符号化器69に出力
する。また量子化回路54では、各フィールドの先頭
に、このフィールドがイントラモードであるか、予測モ
ードであるかを識別する信号を符号化器69に出力して
いる。
場合はY信号ブロック化回路51の出力Xi(i,j)
を選択し、予測モードの場合はY信号動き補償回路55
の出力Xe(i,j)を選択し直交変換回路53に出力
する。直交変換回路53では入力される8×8の各ブロ
ックに対して、例えば2次元の離散コサイン変換を施
す。量子化回路54では、直交変換回路53より出力さ
れる直交変換係数を量子化する。ここで量子化回路54
ではイントラモードの場合は、直交変換係数のみを符号
化器69に出力するが、予測モードの場合は、動きベク
トル情報を、直交変換係数に加えて符号化器69に出力
する。また量子化回路54では、各フィールドの先頭
に、このフィールドがイントラモードであるか、予測モ
ードであるかを識別する信号を符号化器69に出力して
いる。
【0025】また、予測モードの参照データとするため
に量子化回路54の出力は逆量子化回路58により復号
化される。逆直交変換回路59では逆量子化回路58の
出力に対して2次元離散逆コサイン変換を施して、参照
データに用いる画像データを復元する。Y信号用画像メ
モリ57では、逆直交変換回路59によって復元された
各ブロックを予測モードの場合の参照データとして、復
元画像2フィールド分を蓄える。さらにY信号動き補償
回路55に対して動きベクトルの検出範囲の参照画像デ
ータを出力する。
に量子化回路54の出力は逆量子化回路58により復号
化される。逆直交変換回路59では逆量子化回路58の
出力に対して2次元離散逆コサイン変換を施して、参照
データに用いる画像データを復元する。Y信号用画像メ
モリ57では、逆直交変換回路59によって復元された
各ブロックを予測モードの場合の参照データとして、復
元画像2フィールド分を蓄える。さらにY信号動き補償
回路55に対して動きベクトルの検出範囲の参照画像デ
ータを出力する。
【0026】次に色差信号の動きベクトル検出法につい
て説明する。本来、映像信号に動きがある場合、輝度信
号と色差信号が同時に動くため、輝度信号と色差信号の
サンプリング周波数が同じである場合、色差信号の動き
ベクトルは、輝度信号に対する動きベクトルと同じにな
るはずである。しかし、4:2:2のコンポーネントデ
ィジタル信号の場合、2つの色差信号R−Y,B−Yの
サンプリング周波数は輝度信号のサンプリング周波数の
1/2 である。このため、図2に示すようにR−Y,B−
Y信号に対して8画素×8ラインのブロッキングを行な
った場合、それぞれのエリアサイズはY信号の2倍の大
きさになっているため、1つのC信号ブロックに対し
て、2つのY信号のブロックが相当することがわかる。
しかしながら、C信号ブロックに対する動きベクトル
は、これに対応する2個のY信号ブロックに対する動き
ベクトルに対して、それぞれ強い相関がある。従ってこ
れら2個のY信号に対する動きベクトルの1個をC信号
の動きベクトルとして動き補償予測を行っても、C信号
の予測誤差は十分小さくなるといえる。またC信号ブロ
ックに対応する2個のY信号動きベクトルのうち、Y信
号ブロックに対する予測誤差が小さい方が、C信号ブロ
ックに対する動きベクトルとして適切であると考えられ
る。よって本発明では、Y信号動き補償回路55によっ
て求められたY信号に対する2個の動きベクトルのうち
Y信号ブロックに対する予測誤差の小さい方をC信号の
動きベクトルとして選ぶ。
て説明する。本来、映像信号に動きがある場合、輝度信
号と色差信号が同時に動くため、輝度信号と色差信号の
サンプリング周波数が同じである場合、色差信号の動き
ベクトルは、輝度信号に対する動きベクトルと同じにな
るはずである。しかし、4:2:2のコンポーネントデ
ィジタル信号の場合、2つの色差信号R−Y,B−Yの
サンプリング周波数は輝度信号のサンプリング周波数の
1/2 である。このため、図2に示すようにR−Y,B−
Y信号に対して8画素×8ラインのブロッキングを行な
った場合、それぞれのエリアサイズはY信号の2倍の大
きさになっているため、1つのC信号ブロックに対し
て、2つのY信号のブロックが相当することがわかる。
しかしながら、C信号ブロックに対する動きベクトル
は、これに対応する2個のY信号ブロックに対する動き
ベクトルに対して、それぞれ強い相関がある。従ってこ
れら2個のY信号に対する動きベクトルの1個をC信号
の動きベクトルとして動き補償予測を行っても、C信号
の予測誤差は十分小さくなるといえる。またC信号ブロ
ックに対応する2個のY信号動きベクトルのうち、Y信
号ブロックに対する予測誤差が小さい方が、C信号ブロ
ックに対する動きベクトルとして適切であると考えられ
る。よって本発明では、Y信号動き補償回路55によっ
て求められたY信号に対する2個の動きベクトルのうち
Y信号ブロックに対する予測誤差の小さい方をC信号の
動きベクトルとして選ぶ。
【0027】C信号に対する動きベクトルは、C信号動
きベクトル算出回路64によって算出される。以下C信
号動きベクトル算出回路64の動作について説明する。
Y信号動き補償回路55では、Y信号の動きベクトル成
分Mv(x0,y0)と共に、Y信号ブロック化回路5
1の出力Di(i,j)とY信号の動きベクトルが示す
参照ブロックDr(i+x0,j+y0)との誤差成分
の絶対値和Erを
きベクトル算出回路64によって算出される。以下C信
号動きベクトル算出回路64の動作について説明する。
Y信号動き補償回路55では、Y信号の動きベクトル成
分Mv(x0,y0)と共に、Y信号ブロック化回路5
1の出力Di(i,j)とY信号の動きベクトルが示す
参照ブロックDr(i+x0,j+y0)との誤差成分
の絶対値和Erを
【0028】
【数2】
【0029】で求め、この誤差成分の絶対値和ErをC
信号動きベクトル算出回路64に出力する。ここで、C
信号動きベクトル算出回路64では、それぞれR−Y,
B−Y信号のブロックに相当する2つのY信号の動きベ
クトルのうち、予測誤差の絶対値和を比較し、小さい方
の動きベクトルをC信号の動きベクトルとする。すなわ
ち各C信号のブロックに相当するY信号の動きベクトル
をMv1,Mv2、その誤差成分の絶対値和Er1、E
r2とすると、Er1>Er2の場合はMv1をEr1
≦Er2の場合はMv2をC信号のブロック全体の動き
ベクトルとして選ぶ。
信号動きベクトル算出回路64に出力する。ここで、C
信号動きベクトル算出回路64では、それぞれR−Y,
B−Y信号のブロックに相当する2つのY信号の動きベ
クトルのうち、予測誤差の絶対値和を比較し、小さい方
の動きベクトルをC信号の動きベクトルとする。すなわ
ち各C信号のブロックに相当するY信号の動きベクトル
をMv1,Mv2、その誤差成分の絶対値和Er1、E
r2とすると、Er1>Er2の場合はMv1をEr1
≦Er2の場合はMv2をC信号のブロック全体の動き
ベクトルとして選ぶ。
【0030】C信号誤差演算回路65ではC信号動きベ
クトル算出回路64によって求められた動きベクトルに
従ってC信号画像メモリ66より出力される参照ブロッ
クとC信号ブロック化回路60より出力されるブロック
との予測誤差を求め、動きベクトルと共にスイッチ回路
61に出力する。ここで、C信号の動きベクトルは、Y
信号に対する2つの動きベクトルMv1、Mv2のどち
らか一方を用いているので、C信号の場合はMv1かM
v2のどちらの動きベクトルを選択したかを示す制御信
号のみを動きベクトルとして出力する。また、C信号に
対するスイッチ回路61、直交変換回路62、量子化回
路63までの動作及び逆量子化回路67、逆直交変換回
路68の動作は、Y信号の場合と同じであるため省略す
る。
クトル算出回路64によって求められた動きベクトルに
従ってC信号画像メモリ66より出力される参照ブロッ
クとC信号ブロック化回路60より出力されるブロック
との予測誤差を求め、動きベクトルと共にスイッチ回路
61に出力する。ここで、C信号の動きベクトルは、Y
信号に対する2つの動きベクトルMv1、Mv2のどち
らか一方を用いているので、C信号の場合はMv1かM
v2のどちらの動きベクトルを選択したかを示す制御信
号のみを動きベクトルとして出力する。また、C信号に
対するスイッチ回路61、直交変換回路62、量子化回
路63までの動作及び逆量子化回路67、逆直交変換回
路68の動作は、Y信号の場合と同じであるため省略す
る。
【0031】次にY信号に対する量子化回路54の出力
とC信号に対する量子化回路63の出力は符号化器69
に入力される。符号化器69ではY及びC信号のデータ
を可変長符号化し伝送路11に出力する。
とC信号に対する量子化回路63の出力は符号化器69
に入力される。符号化器69ではY及びC信号のデータ
を可変長符号化し伝送路11に出力する。
【0032】なお上記実施例では、C信号の動きベクト
ルを2つのY信号の動きベクトルのうち各Y信号ブロッ
クにおける予測誤差が小さくなる方をC信号の動きベク
トルとして選んでいたが、C信号ブロックに対して2つ
のY信号の動きベクトルを用いてそれぞれの予測誤差を
計算し、予測誤差の小さい方をC信号の動きベクトルと
してもよい。また、Yに対する2つの動きベクトルの平
均をC信号の動きベクトルとして選んでもよい。ただし
この場合は、復号系においてC信号の動きベクトルはY
信号の動きベクトルから合成することができるのでC信
号に対する動きベクトル情報は伝送しなくてもよい。
ルを2つのY信号の動きベクトルのうち各Y信号ブロッ
クにおける予測誤差が小さくなる方をC信号の動きベク
トルとして選んでいたが、C信号ブロックに対して2つ
のY信号の動きベクトルを用いてそれぞれの予測誤差を
計算し、予測誤差の小さい方をC信号の動きベクトルと
してもよい。また、Yに対する2つの動きベクトルの平
均をC信号の動きベクトルとして選んでもよい。ただし
この場合は、復号系においてC信号の動きベクトルはY
信号の動きベクトルから合成することができるのでC信
号に対する動きベクトル情報は伝送しなくてもよい。
【0033】また上記実施例では、入力信号が2つの色
差信号のサンプリング周波数が輝度信号の1/2 倍になっ
ていたが、必ずしも1/2 倍である必要はなく1/n倍のサ
ンプリング周波数で行なってもよい。例えば色差信号が
輝度信号の1/4 倍の場合は図3に示すにように1個の色
差信号ブロックが4個の輝度信号ブロックに相当する。
このため、C信号動きベクトル算出回路64では各C信
号に相当する4個のY信号の動きベクトルのうち最適な
ものをC信号の動きベクトルに選ぶ。
差信号のサンプリング周波数が輝度信号の1/2 倍になっ
ていたが、必ずしも1/2 倍である必要はなく1/n倍のサ
ンプリング周波数で行なってもよい。例えば色差信号が
輝度信号の1/4 倍の場合は図3に示すにように1個の色
差信号ブロックが4個の輝度信号ブロックに相当する。
このため、C信号動きベクトル算出回路64では各C信
号に相当する4個のY信号の動きベクトルのうち最適な
ものをC信号の動きベクトルに選ぶ。
【0034】また上記実施例ではC信号に対して線順次
を行なっていないが、C信号に対して任意の間隔で線順
次を行なってもよい。例えば色差信号に対して2ライン
毎に線順次を行なった場合、1個の色差信号ブロックに
対して図4に示すように4個の輝度信号ブロックが相当
する。よって、C信号動きベクトル算出回路64では各
C信号に相当する4個のY信号の動きベクトルのうち最
適なものをC信号の動きベクトルに選べばよい。
を行なっていないが、C信号に対して任意の間隔で線順
次を行なってもよい。例えば色差信号に対して2ライン
毎に線順次を行なった場合、1個の色差信号ブロックに
対して図4に示すように4個の輝度信号ブロックが相当
する。よって、C信号動きベクトル算出回路64では各
C信号に相当する4個のY信号の動きベクトルのうち最
適なものをC信号の動きベクトルに選べばよい。
【0035】また上記実施例では、直交変換のブロック
サイズを8画素×8ラインの大きさにしているが、必ず
しも8画素×8ラインである必要はなくn画素×mライ
ンのブロックサイズで行なってもよい。また同様に動き
ベクトルの検出範囲も16画素×16ラインである必要
はなく、k画素×lライン(k≧n,l≧m)で行なっ
てもよい。また4フィールド毎に予測符号化が完結して
いるが必ずしも4フィールドである必要はなく任意のフ
ィールド毎に予測符号化が完結するようにしてもよい。
サイズを8画素×8ラインの大きさにしているが、必ず
しも8画素×8ラインである必要はなくn画素×mライ
ンのブロックサイズで行なってもよい。また同様に動き
ベクトルの検出範囲も16画素×16ラインである必要
はなく、k画素×lライン(k≧n,l≧m)で行なっ
てもよい。また4フィールド毎に予測符号化が完結して
いるが必ずしも4フィールドである必要はなく任意のフ
ィールド毎に予測符号化が完結するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】この発明の請求項1によれば、色信号の
動きベクトルは対応するn個(ただし、n≧2)の輝度
信号に対する動きベクトルの内、予測誤差を最小とする
輝度信号に対応する動きベクトルを色信号の動きベクト
ルとして選ぶので、色信号の動きベクトルとしては輝度
信号の動きベクトルの内のいずれの動きベクトルを選択
したかを示す識別信号を符号化するだけでよいため、発
生する符号量を少なくすることができると共に、色信号
に対する動きベクトルを求める演算を行う必要もなく、
ハードウェア規模の小さい高能率符号化装置を実現でき
るという効果がある。また、この発明の請求項2によれ
ば、色信号の動きベクトルは対応するn個(ただし、n
≧2)の輝度信号の動きベクトルの内、当該動きベクト
ルに基づいて求められる色信号の予測誤差を最小とする
ものを動きベクトルとして選び、色信号の動きベクトル
としては輝度信号の動きベクトルの内のいずれの動きベ
クトルを選択したかを示す識別信号を符号化するだけで
よいので、色信号に対する発生符号量を小さくすると共
に、色信号の動きベクトルを求める演算回数も少なくな
り、ハードウェア規模の小さい高能率符号化装置を実現
できるという効果がある。
動きベクトルは対応するn個(ただし、n≧2)の輝度
信号に対する動きベクトルの内、予測誤差を最小とする
輝度信号に対応する動きベクトルを色信号の動きベクト
ルとして選ぶので、色信号の動きベクトルとしては輝度
信号の動きベクトルの内のいずれの動きベクトルを選択
したかを示す識別信号を符号化するだけでよいため、発
生する符号量を少なくすることができると共に、色信号
に対する動きベクトルを求める演算を行う必要もなく、
ハードウェア規模の小さい高能率符号化装置を実現でき
るという効果がある。また、この発明の請求項2によれ
ば、色信号の動きベクトルは対応するn個(ただし、n
≧2)の輝度信号の動きベクトルの内、当該動きベクト
ルに基づいて求められる色信号の予測誤差を最小とする
ものを動きベクトルとして選び、色信号の動きベクトル
としては輝度信号の動きベクトルの内のいずれの動きベ
クトルを選択したかを示す識別信号を符号化するだけで
よいので、色信号に対する発生符号量を小さくすると共
に、色信号の動きベクトルを求める演算回数も少なくな
り、ハードウェア規模の小さい高能率符号化装置を実現
できるという効果がある。
【図1】本発明の第一実施例を示すブロック図
【図2】本発明の第一実施例における輝度信号と色差信
号のブロックサイズを示す図
号のブロックサイズを示す図
【図3】本発明のその他の実施例における輝度信号と色
差信号のブロックサイズを示す図
差信号のブロックサイズを示す図
【図4】本発明のその他の実施例における輝度信号と色
差信号のブロックサイズを示す図
差信号のブロックサイズを示す図
【図5】従来の符号化装置における動き補償予測の説明
図
図
【図6】動き補償予測の説明図
1 ディジタル画像入力端子 11 伝送路 51 輝度信号ブロック化回路 52 輝度信号用スイッチ回路 53 輝度信号直交変換回路 54 輝度信号量子化回路 55 輝度信号動き補償回路 57 輝度信号用画像メモリ 58 輝度信号逆量子化回路 59 輝度信号逆直交変換回路 60 色差信号ブロック化回路 61 色差信号用スイッチ回路 62 色差信号直交変換回路 63 色差信号量子化回路 64 色差信号動きベクトル算出回路 65 色差信号誤差演算回路 66 色差信号用画像メモリ 67 色差信号逆量子化回路 68 色差信号逆直交変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−241289(JP,A) 特開 昭58−27489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 11/00 - 11/24 H03M 7/30 H04N 7/24 - 7/68 H04N 9/79 - 9/898
Claims (2)
- 【請求項1】 ディジタル化された映像信号を所定の大
きさに分割し、動き補償予測を用いて符号化する装置に
おいて、 色信号の動き補償ブロックのエリアサイズが輝度信号の
動き補償ブロックのエリアサイズのn倍(ただし、n≧
2)である場合、各色信号ブロックに対応するn個の輝
度信号ブロックに対する動きベクトルの内、各輝度信号
ブロックにおける予測誤差を最小とする上記輝度信号ブ
ロックに対応する動きベクトルを色信号の動きベクトル
として選択し、上記輝度信号の動きベクトルの内のいず
れの動きベクトルを選択したかを示す識別信号のみを符
号化することを特徴とする高能率符号化装置。 - 【請求項2】 ディジタル化された映像信号を所定の大
きさに分割し、動き補償予測を用いて符号化する装置に
おいて、 色信号の動き補償ブロックのエリアサイズが輝度信号の
動き補償ブロックのエリアサイズのn倍(ただし、n≧
2)である場合、色信号ブロックに対応するn個の輝度
信号ブロックに対する動きベクトルの内、当該動きベク
トルに基づいて求められる色信号ブロックにおける予測
誤差を最小とする上記輝度信号ブロックに対応する動き
ベクトルを色信号の動きベクトルとして選択し、上記輝
度信号の動きベクトルの内のいずれの動きベクトルを選
択したかを示す識別信号のみを符号化することを特徴と
する高能率符号化装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10940592A JP3063380B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 高能率符号化装置 |
| US08/048,732 US5440344A (en) | 1992-04-28 | 1993-04-21 | Video encoder using adjacent pixel difference for quantizer control |
| US08/385,987 US5583573A (en) | 1992-04-28 | 1995-02-09 | Video encoder and encoding method using intercomparisons of pixel values in selection of appropriation quantization values to yield an amount of encoded data substantialy equal to nominal amount |
| US08/655,641 US5818529A (en) | 1992-04-28 | 1996-05-30 | Variable length coding of video with controlled deletion of codewords |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10940592A JP3063380B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 高能率符号化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05308662A JPH05308662A (ja) | 1993-11-19 |
| JP3063380B2 true JP3063380B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=14509419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10940592A Expired - Fee Related JP3063380B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 高能率符号化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4820191B2 (ja) | 2006-03-15 | 2011-11-24 | 富士通株式会社 | 動画像符号化装置及びプログラム |
| JP2010035137A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-02-12 | Sony Corp | 画像処理装置および方法、並びにプログラム |
| JP5234368B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2013-07-10 | ソニー株式会社 | 画像処理装置および方法 |
| JP2013150347A (ja) * | 2013-03-27 | 2013-08-01 | Sony Corp | 画像処理装置および方法 |
| JP2014143716A (ja) * | 2014-03-12 | 2014-08-07 | Sony Corp | 画像処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP10940592A patent/JP3063380B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH05308662A (ja) | 1993-11-19 |
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