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JP3050566B2 - パラジウム含有セリア担持白金触媒およびこれを含有する触媒集合体 - Google Patents

パラジウム含有セリア担持白金触媒およびこれを含有する触媒集合体

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JP3050566B2
JP3050566B2 JP2100529A JP10052990A JP3050566B2 JP 3050566 B2 JP3050566 B2 JP 3050566B2 JP 2100529 A JP2100529 A JP 2100529A JP 10052990 A JP10052990 A JP 10052990A JP 3050566 B2 JP3050566 B2 JP 3050566B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、気体を処理してその含有する汚染物質を減
少させるために有用な触媒に関するものである。より特
定的には、本発明は酸化触媒として、および/またはー
般に“三方向転化(three−wayconversion)”触媒また
は“TWC"触媒と呼ばれる型の触媒として機能し得る、改
良された触媒に関するものである。酸化触媒は炭化水素
および一酸化炭素の酸化のような反応を触媒する可能性
を有するがTWC触媒は酸化反応と還元反応との双方を、
たとえば炭化水素および一酸化炭素の酸化と酸化窒素の
還元とを実質的に同時に触媒する可能性を有する点にお
いて多機能性である。どちらの型の触媒も、内燃機関、
たとえば自動車用および他のガソリン燃料エンジンから
の排気がスの処理を含む多くの分野で有用性を見いだし
ている。
本発明を要約すれば、塊状セリア上に分散した白金触
媒成分と、そのセリア上に分散していても他の担体、た
とえば活性アルミナ担体上に分散していてもよいパラジ
ウム触媒成分とを含有する触媒物質を含有する触媒組成
物である。耐熱性結合剤、たとえばアルミナを含有して
いてもよい触媒物質を、適当な担体、たとえば、それを
通じて延長する複数の細い気体流通路を有するきん青石
(cordierite)のハニカム型担体上にウオツシュコート
(washcoat)として分散させることができる。塊状セリ
アはジルコニア安定剤および/またはランタナ安定剤を
用いて安定化することができる。本件触媒組成物は酸化
触媒としての、および三方向転化触媒としての有用性を
有する。後者の場合には、ロジウム含有触媒上層被覆
(overcoat)を加えることにより、または上記の触媒組
成物を適当な酸化窒素還元触媒のいかなるものとでも直
列に位置させた触媒集合体(assembly)を与えることに
より、その酸化窒素還元の活性を任意に補充することが
できる。
乗用車用および他のエンジンの排気ガス中の未燃焼炭
化水素、一酸化炭素および酸化窒素の汚染物質の排出規
準は、各国の政府および公的機関により設定されてい
る。これらの規準に合致させるためには、個別の酸化触
媒を、または個別の酸化触媒と還元触媒とを、またはTW
C触媒を含有するいわゆる接触転化器(catalytic conve
rter)を内燃機関の排気ガスラインに配置して、排気ガ
ス中の未燃焼炭化水素(“HC")および一酸化炭素(“C
O")の酸化と酸化窒素(“NOx”)の還元とを促進す
る。エンジン換作で燃料が多すぎて、排気ガス中にHCお
よびCOを酸化するために十分な酸素を固有の方法で提供
することができなければ、必要に応じて排気ガス中に酸
素を導入することが知られている。上記のように、一方
はHCおよびCOの酸化を促進し、他方はNOxの還元を促進
する2種の個別の触媒床を直列に配置した公知の使用
は、酸化と還元との双方を実質的に同時に促進するTWC
触媒の単一床に置き換えることができるが、この種のTW
C触媒は、3種の汚染物質の全ての、すなわちHC、COお
よびNOxの無害物質、すなわち二酸化炭素、水および窒
素への良好な転化効率を達成するためには、通常、その
排気ガスが処理されるエンジンに導入する空気の燃料に
対する比率(“A/F 比”)が化学量論的A/F比である
か、またはそれから狭い範囲のずれであることを要求す
る。
処理すべき汚染物質が気体流中に極めて少量含有され
ている場合にも、HCおよびCO汚染物質(酸化触媒)なら
びにHC、COおよびNOx汚染物質(TWC触媒)の転化の促進
に良好な活性と長い寿命とを示す、酸化触媒とTWC触媒
とを経済的に製造する企図に、大量の努力が費やされて
きた。この目的には、表面積の大きな耐熱性酸化物担体
上に拡散した1種または2種以上の白金族金属よりなる
触媒が、当業界で周知されている。この担体には、当業
界で周知されているように、耐熱性セラミックまたは金
属ハニカム構造よりなる一体構造の担体のような担体に
担持された、大表面積のアルミナ被覆よりなるものが可
能である。この担体はまた、耐熱性材料、たとえばアル
ミナの球または短い押出し成形断片(segment)のよう
な耐熱性粒子よりなるものであってもよい。
したがって、典型的な触媒組成物は、好ましくはロジ
ウム、ルテニウムおよびイリジウムの1種または2種以
上、特にロジウムを含有する少量の白金またはパラジウ
ムを、大表面積のアルミナ材料上に分散した白金族金属
として含有するものである。この物質の触媒活性は、触
媒として活性な白金族金属成分を表面積の極めて大きい
担体層上に分散させることにより増強される。たとえば
キース(C.D.Keith)らの米国特許第4,552,732号に示さ
れているように、活性アルミナ上に分散した触媒活性物
質はまた、1種または2種以上の塩基性金属酸化物、た
とえばニッケル、コバルト、マンガン、鉄、レニウム等
の酸化物を含有していてもよい。この種の大表面積アル
ミナ材料は、当業界では厳密にではなく“γ−アルミ
ナ”または“活性アルミナ”と呼ばれるが、典型的には
1グラムあたり60平方メートル(“m2/g")を超え、し
ばしば約200m2/gまたはそれ以上に達するBET表面積を示
す。この種の活性アルミナは通常はアルミナのγ相とδ
相との混合物であるが、かなりの量のη、κおよびθ相
アルミナを含有することもある。
担持触媒系に伴う共通の欠陥は自動車用の、または他
の内燃機関の排気ガスの高温に長時間暴露することによ
る、耐熱性酸化物触媒担体の熱分解である。たとえば、
移動している自動車の排気温度は1000℃にも達すること
があり、このような高温は、特に水蒸気の存在下におい
ては、担体物質が体積収縮を伴う相転移を受ける原因と
なり、これにより、触媒の暴露表面積の損失と相当する
触媒活性の低下を伴って、触媒金属が収縮した担体媒体
中に吸蔵される。ジルコニア、チタニア、アルカリ土類
金属酸化物たとえばバリア、カルシアもしくはストロン
チア、または、最も一般的には希土類金属酸化物たとえ
ばセリア、ランタナおよび希土類金属酸化物の2種もし
くは3種以上の混合物のような物質を使用して、アルミ
ナ担体をこの種の熱分解に対して安定化するのが好都合
であることか、当業界に知られている。たとえばキース
(C.D.Keith)らの米国特許第4,171,288号を参照された
い。
それにも拘わらず、アルミナ担体の熱分解は、TWC触
媒および酸化触媒の性能および持続性に不利益な影響を
与える問題であり、これは、自動車エンジンにしばしば
使用される高いA/F比を用いることにより悪化し、排気
ガス中の酸素濃度の増加の原因となる。高いA/F比の使
用は自動車エンジンの燃料経済を改良するが、当業界で
“貧排気(1ean exhaust)”と呼ばれる排気中の過剰酸
素の存在は、活性アルミナ担体上に分散させた白金が貧
排気雰囲気における高温で、より容易に焼結し、触媒の
利用可能な金属表面積を減少させるので、白金族金属触
媒の活性が低下する。
塊状酸化セリウム(セリア)がロジウム以外の白金族
金属に対する優れた耐熱性担体を提供し、セリア粒子上
に高度に分散した白金徴結晶の獲得を可能にすること、
および、アルミニウム化合物溶液の含浸とそれに続くか
焼とにより、塊状セリアを安定化し得ることは公知の事
実である。たとえば、その上に含浸させた白金族金属成
分のための耐熱性酸化物担体として使用し得る、任意に
活性アルミナと結合したアルミニウム安定化塊状セリア
を開示している、ウァン(C.Z.Wan)らの米国特許第4,7
14,694号を参照されたい。上記の米国特許第4,714,694
号に開示されたような、任意にアルミニウム安定化した
塊状セリアの、ロジウム以外の白金族金属触媒用の触媒
担体としての使用はまた、ウァン(C.Z.Wan)らの米国
特許第4,727,052号にも開示されている。上記のキース
の米国特許およびウァンらの米国特許はいずれも、本件
出願の譲り受け人に譲渡されている。
オハタ(0hata)らの米国特許第4,708,946号は、アル
ミナ改質酸化セリウム材料と白金、パラジウムおよびロ
ジウムよりなるグループから選択した少なくとも1種の
貴金属とを、活性アルミナとともに沈積させた一体ハニ
カム担体よりなる三方向転化触媒を開示している。この
酸化セリウム材料は、微細に分割された粒子形状の水溶
性セリウム化合物、たとえば酸化セリウム、水酸化セリ
ウムまたは炭酸セリウムを、水溶性アルミニウム化合物
および/またはアルミニウム水和物、たとえば硝酸アル
ミニウムとともに含浸させることにより得られる(カラ
ム4、第36−53行を参照)。含浸したセリウム化合物を
乾燥し、ついで、300ないし700℃の範囲の温度の空気中
でか焼して、アルミナ改質酸化セリウムを得る。カラム
3、第51行ないしカラム4、第9行に記載されているよ
うに、このアルミナ改質酸化セリウムは、白金とパラジ
ウムとよりなるグループから選択した少なくとも1種の
貴金属をその上に分散させていてもよく、また、ロジウ
ムを分散させた活性アルミナを含有していてもよい。
フジタニ(Fujitani)らの米国特許第4,299,734号
は、酸化セリウム、酸化マンガンおよび酸化鉄の少なく
とも1種を、担体1リットルあたり約1ないし80グラム
含有する多孔性ジルコニア担体上に担持させた白金およ
びパラジウム、またはその混合物よりなる三方向転化触
媒を開示している(カラム1、第49−57行およびカラム
2、第17−24行)。カラム2の第39−64行には、セリウ
ム、マンガンまたは鉄の塩の溶液をジルコニア担体に含
浸させることを、触媒製造技術の一つとして開示してい
る。カラム2の第57−64行には、上記のものに替わる製
造技術が開示されており、ここではジルコニア粉末を酸
化セリウム粉末、酸化マンガン粉末または酸化鉄粉末の
中の少なくとも1種を含有する酸化物粉末と混合し、こ
の混合粉末を焼結する。上記のジルコニアと酸化物粉末
(たとえば酸化セリウム粉末)との混合物を焼結すると
きには、約1ないし5重量%のアルミナを結合剤として
添加する(カラム2、第65行ないしカラム3、第2
行)。
白金触媒成分およびパラジウム触媒成分の双方とも、
フジタニの特許の表2にA7と命名された触媒の、セリア
含浸ジルコニア担体上に含有されている。
本発明に従えば、触媒物質を担持した担体よりなる触
媒組成物が提供される。触媒物質は、以下の各成分より
なるものである。任意にジルコニア安定剤およびランタ
ナ安定剤の一方または双方を含有する塊状セリア担体、
セリア担体上に分散した触媒として有効な量の白金触媒
成分、触媒として有効な量のパラジウム触媒成分、なら
びに耐熱性結合剤、たとえばアルミナ耐熱性結合剤。白
金触媒成分およびパラジウム触媒成分は触媒物質中に、
金属として測定して約50:1ないし1:50の白金対パラジウ
ム重量比を与える量で存在する。白金触媒成分とパラジ
ウム触媒成分との金属として測定した合計重量は、触媒
物質の全重量の約0.1ないし3.0重量%を占めることがで
きる。
本発明の他の態様は、パラジウム触媒成分もセリア担
体上に分散している上記のような触媒組成物提供するこ
とである。たとえば、本発明の一つの態様においては、
白金触媒成分およびパラジウム触媒成分の双方が塊状セ
リアの同一の部分(increments)に、たとえば塊状セリ
アの同一の個々の粒子に分散している。
本発明のその他の態様においては、耐熱性結合剤の少
なくとも一部が、パラジウム触媒活性もしくはロジウム
触媒成分、またはその双方が分散している活性アルミナ
担体により与えられる。
本発明の他の態様は、以下の各成分よりなる触媒物質
を担持した担体よりなる触媒組成物を提供する。ジルコ
ニア安定化促進剤およびランタナ安定剤の一方または双
方を含有する塊状セリア担体、セリア担体上に分散し
た、触媒として有効な量の1種または2種以上の触媒金
属成分、ならびに耐熱性結合剤。
本発明の他の態様に従えば、酸化可能な気体汚染物質
および還元可能な気体汚染物質の双方を含有する気体流
の処理に適した触媒集合体が得られる。この触媒集合体
は上記のような第1の触媒組成物(その担体を以下、第
1担体と呼ぶ)と、酸化窒素の還元に有効な触媒を有す
る第2の担体を含有する第2の触媒組成物とよりなるも
のである。この触媒集合体は、気体流を接触的に処理す
るための第1の触媒組成物と第2の触媒組成物とを通過
する気体流が順次に流通するように、第1の触媒組成物
と第2の触媒組成物とを直列に配置した封入手段により
完成する。
本件明細書および特許請求の範囲に使用される「白金
触媒成分およびパラジウム触媒成分が“塊状セリアの同
一の部分に(on the same increments of bulk ceri
a)”分散している」という表現は、単に両触媒成分が
同一の塊状セリア粒子上に分散していることを意味す
る。ここでは、塊状セリア粒子は(耐熱性結合剤の助け
を借りて)担体上に接着した被覆を形成していてもよ
い。この定義した語は、セリア粒子の第1のバッチがそ
の上に分散した白金触媒成分を有し、セリア粒子の第2
のバッチがその上にパラジウム触媒成分を有し、これら
の粒子を混合して適当な担体に被覆として適用するよう
な状況とは区別される。後者の場合には、白金触媒成分
とパラジウム触媒成分とは、本件明細書および特許請求
の範囲で使用する意味で“塊状セリアの同−の部分に”
分散してはいない。
本件明細書の他の部分で記述したように、ジルコニア
およびランタナは触媒促進剤およびセリアの熱安定剤と
して作用すると考えられる。したがって、ジルコニアお
よびランタナは、本件明細書において、ときには包括的
に“安定化促進剤(stabilizing promoter)”と呼び、
ときには単に“安定剤”または“促進剤”と呼ぶが、こ
れらの3種の用語は、本件明細書中においては、単数形
であっても複数形であっても互換性を持って使用され
る。しかし、その主要な機能が塊状セリアを熱分解に対
して安定化することであると考えられる限りにおいて、
ジルコニア材料およびランタナ材料は、特許請求の範囲
においては単に“安定剤”と呼ばれる。
白金触媒成分の塊状セリア上における分散により、活
性アルミナ上における白金の分散体よりもはるかに活性
な触媒が得られることが見いだされており、その活性増
加は、担体上に分散した白金を、活性アルミナ上に分散
する白金で得られる白金結晶体よりも小さい、極めて微
細な結晶体の形状に保つ、白金金属とセリア担体との相
互作用によると考えられている。
内燃機関の排気ガスを処理するための酸化触媒または
TWC触媒としての使用を含む多くの触媒の応用面におい
て、触媒はたとえば700℃ないし800℃、またはそれ以上
の温度までの高温にさらされる。安定化されていないセ
リアは、約600℃ないし700℃の置度で熱的に分解して表
面積が急激に減少し、酸化物の表面が崩壊してその上に
分散していた触媒金属を包蔵する傾向を有する。したが
って、セリアを熱分解に対して安定化することが望まし
い。上に示したように、アルミナで安定化したセリアは
上記の米国特許第4,714,694号および第4,708,946号に記
載されたものとして公知であるが、得られる塊状セリア
用のアルミナ(または他のアルミニウム化合物)安定剤
は、セリア粒子を被覆して白金触媒金属のセリア担体上
への微細分散を妨害する傾向を有する。一般には、活性
アルミナ上に分散した白金は、塊状セリア上に分散した
白金の場合よりも少数の、より大きな白金結晶体に凝集
する傾向を有する。
セリアの安定化にジルコニア安定化促進剤を使用する
ならば、ジルコニア安定化促進剤はアルミニウム安定剤
とは異なり、担体上の白金結晶体の微細分散を妨害しな
いことが見いだされている。いかなる特定の理論にも束
縛されることを欲しないで言えば、ジルコニア安定化促
進剤はセリア粒子上に、ジルコニアを持たない、白金結
晶体がセリア粒子に直接に接着する領域を豊富に残し
て、ジルコニア(または他のジルコニウム化合物)の
“島”を形成すると考えられる。これは、得られる安定
化アルミナ(または他のアルミニウム化合物)がセリア
粒子の全表面を被覆して、実質的に安定剤を含まない表
面の部分に直接に白金が分散する場合に得られる微細な
白金結晶体の有利な分散を損なう傾向を有する、アルミ
ニウムで安定化した塊状セリアとは対照的である。ラン
タン安定剤もジルコニウム安定剤と同様の型の利点を提
供する。
セリアは、その上に微細な白金結晶体か高度に分散す
るという点に関しては優れた担体となるが、触媒として
有効な量のパラジウムを含有せず、白金がセリア上に直
接に分散している触媒の触媒活性は、触媒を使用状態に
置いたのちに急速に低下することが見いだされている。
ここでもいかなる特定の理論にも束縛されることを欲し
ないで言えば、白金金属はセリアと相互作用してPt−Ce
Ox複合体を形成し、その中では白金は還元困難な疑似酸
化物(pseudo−oxide)を形成していると考えられる。
したがって、白金は上記のPt−CeOx複合体中に捕捉され
て、その触媒としての効力は減少、または消滅する。よ
り容易に還元し得る触媒成分を白金と組み合わせて含有
させれば、疑似酸化白金の白金金属への還元が容易にな
り、白金を単体形状に維持してその触媒効力を保持する
ことが見いだされている。パラジウムはこの種のより容
易に還元し得る酸化物または疑似酸化物を与える。Pd−
CeOx複合体の酸化パラジウムまたは疑似酸化パラジウム
の還元が、白金疑似酸化物の単体白金への還元を容易に
すると考えられる。
したがって、ジルコニア安定化促進剤および/または
ランタナ安定化促進剤を塊状セリアに使用してその熱的
安定性を増強することにより、微細な白金結晶体の安定
化された酸化セリウム担体上への分散が得られ、白金と
ともにパラジウムをも触媒成分として含有することによ
り良好な持続性、すなわち長期間の触媒寿命が得られ
る。したがって、本発明記載の触媒の具体例の一つは:
ジルコニア安定化促進剤および/またはランタナ安定化
促進剤で処理した塊状セリア担体;この塊状セリア担体
上に分散した白金触媒成分;および、適当な担体、たと
えばアルミナまたは安定化した塊状セリア上に分散した
パラジウム触媒成分よりなる触媒物質を提供する。
一般に、触媒成分を担体物質上に分散させるには、以
下のような3種の異なるアプローチがとられる。(1)
白金触媒成分を第1のバッチのセリア粒子上に分散さ
せ、パラジウム触媒成分を第2のバッチのセリア粒子上
に分散させ、この2種の触媒成分含有セリア粒子を混合
してセリア担体上に分散した白金触媒成分とパラジウム
触媒成分とよりなる物質を得ることができる。(2)こ
れに替えて、同一バッチのセリア粒子上に白金触媒成分
とパラジウム触媒成分との双方を分散させ、同一の個々
の粒子(“塊状セリアの同一の部分”)に白金触媒成分
とパラジウム触媒成分との双方を含有させることもでき
る。(3)他の選択肢は、白金触媒成分をセリア粒子上
に分散させ、パラジウム触媒成分の全部または一部を他
の担体上に、たとえば活性アルミナの粒子よりなる担体
上に分散させ、ついでこの白金触媒成分含有セリア粒子
とパラジウム触媒成分含有アルミナ粒子とを混合して、
不均一に混合した担体物質上の白金触媒成分とパラジウ
ム触媒成分とよりなる物質を得ることである。このセリ
アは任意に若干のパラジウム触媒成分を含有していても
よい。
一般に、パラジウム触媒成分が白金触媒成分とより緊
密に接触する、また、製造方法が若干簡単になるなど
の、幾つかの観点から上記の選択肢(2)が好ましい。
活性アルミナも、塊状セリアと同様に熱分解に対して安
定化する。上記のアプローチ(l)、(2)または
(3)より得られる物質は、耐熱性結合剤、たとえば活
性アルミナとともに、適当な担体、たとえば、それを貫
いて延びる複数の微細な平行気体流通路を有する一体構
造体よりなる、さん青石担体上に触媒物質被覆として分
散させることができる。塊状セリアは、きん青石または
他の通常使用される担体物質のような物質と十分に接着
しないので、活性アルミナまたは他の適当な耐熱性結合
剤の微粒子をセリアに添加して、これを担体に接着的に
被覆させる。気体流通路の壁は上の結果得られた、とき
に“ウオツシユコート”とよばれる触媒被覆で被覆さ
れ、処理する気体はこの流通路を通過して被覆と接触す
ることができる。触媒物質の被覆またはウオツシユコー
トは、CeO2として約10ないし75重量パーセントの、約0.
5ないし10重量パーセント(ZrO2とCeO2との合計重量を
基準にしてZrO2として計算した値)のジルコニア安定化
促進剤および/または約0.5ないし10重量パーセント(L
a2O3とCeO2との合計重量を基準にしてLa2O3およびCeO2
として計算した値)のランタナ安定化促進剤で熱的に安
定化したセリア、約0.1ないし3.0重量パーセントの白金
触媒成分、ならびに約0.1ないし3.0重量パーセントのパ
ラジウム触媒成分を含有していてもよく、上記の白金触
媒成分およびパラジウム触媒成分は金属として計算した
量である。
他の触媒成分も、任意に上記の組成物に含有されてい
てもよい。たとえば、特にTWC触媒中で使用するために
は、白金か活性アルミナ担体上で凝集する傾向を有する
ような、より大きな結晶体の形状で存在する触媒が、全
白金金属含有量に対して一定の比率で存在することが望
ましいこともあり得る。この種のより大きな結晶体は、
ある種の作業条件下では、炭化水素のCO2およびH2Oへの
転化を促進する際に、セリアと結合した、より小さな白
金結晶体よりも効果的であろうと考えられる。したがっ
て、上記の触媒組成物、たとえば、ジルコニア安定化促
進剤を含有するセリア上に分散した白金触媒成分および
パラジウム触媒成分よりなるものは、その上に白金触媒
成分および任意にその上に分散した他のした成分を含有
するアルミナ担体と組み合わせられていてもよい。その
上に分散したそれぞれの触媒成分を有するセリア担体粒
子およびアルミナ担体粒子は、組み合わせてウオツシユ
コートを形成させ、ついで、担体に適用することができ
る。白金(または他の)触媒成分を含有するアルミナ粒
子は耐熱性結合剤として使用して、個別の耐熱性結合剤
(たとえば、その上に触媒成分を含有しない活性アルミ
ナ粒子)を材料中に含有する必要を減少、または消滅さ
せることができる。たとえば、組成物中に触媒成分とし
てロジウムを含有することが望ましいならば、ロジウム
がセリア担体上に直接に分散している場合に高温の貧
(lean)条件に暴露されて生ずる公知の不利益な相互作
用のために、そのロジウムはセリア担体上にではなく、
アルミナ担体上に分散させるべきである。したがって、
ジルコニア安定化促進剤および/またはランタナ安定化
促進剤を含有するセリア粒子上に分散した白金およびパ
ラジウムを、ロジウムおよび任意に他の触媒成分、たと
えば白金をその上に分散させたアルミナと組み合わせる
ことができる。非白金族金属触媒成分、たとえば塩基性
金属酸化物も、たとえば塊形状で、またはセリア担体粒
子もしくはアルミナ担体粒子のいずれかに分散した形状
で、またはその双方で存在させることにより、触媒物質
に含有させることができる。たとえば、当業界で公知で
あるように、ニッケル、コバルト、マンガン、鉄、レニ
ウム、亜鉛および他の多価塩基性金属の1種または2種
以上の酸化物よりなる塩基性金属酸化物を、1種または
2種以上の白金族金属触媒成分と組み合わせて使用する
ことができる。
本発明記載の触媒の製造およびその効力の提示は、以
下の実施例により示される、以下の実施例において、組
合わせ手段の成分の百分率の全ての表現は、これと異な
る指示のない限り、その成分が存在する組合わせの全重
量に対する重量パーセントを意味する。さらに、成分の
百分率または重量パーセントがその成分に関する化学記
号または化学式を用いて示されている場合には、これ
は、その成分がその記号または式で記述される単体また
は化合物として測定されたことを意味する。たとえば、
白金触媒成分に関する“0.5% Pt"は、その0.5重量パー
セントが単体金属として測定されたことを意味する。同
様に、ジルコニア安定化促進剤に関する“2.5%ZrO2
は、ZrO2として測定して2.5重量パーセントであること
を意味する。
ハニカム型の基剤、たとえば幾つかの実施例に記載さ
れたきん青石基剤が、それ自体を通じて延びる複数の微
細な、平行な気体流通路を有する物体よりなるものであ
ることは注意すべきである。この種の基剤は通常は、と
きには“小室(cell)”と呼ばれるこの種の流通路の、
基剤表面の単位面積あたりの数に関して、たとえば表面
積1平方インチあたり400小室(気体流通路)と記述さ
れる。現実の小室の断面寸法はもちろん、小室を限る壁
の厚さに応じて変化するであろうが、一般には、気体流
通面積を最大にするために、基剤は妥当な構造体の機械
的強度を有する、可能な限り薄い壁を持つて製造され
る。本件触媒物質はスラリーとして基剤に適用されて気
体流通路を限る壁を被覆し、乾燥、か焼したスラリーの
残留物は“ウオツシユコート”と呼ばれる。得られるも
のは、そこに接着したウオツシユコートを有するハニカ
ム様基剤よりなる触媒本体または触媒単位である。ウオ
ツシユコ−トの量およびウオツシユコートの成分の量
は、触媒本体または触媒単位の単位体積あたりの単位重
量で与えられる。便宜上、ウオツシユコートの量は触媒
本体の体積1立方インチあたりのウオツシユコートのグ
ラム数で記述され、はるかに少量の貴金属触媒成分は、
典型的には触媒本体の体積1立方フィートあたりの単体
貴金属のグラム数で記述される。触媒本体の体積は、そ
の現実の物理的体積であり、したがつて、気体流通路な
らびにウオツシユコートおよびウオツシユコートが接着
している壁により与えられる空隙の体積も含まれる。
実施例1 高純度(99.8%CeO2)、大表面積の(160ないしl80m2
/g)の酸化セリウム粉末を3個のバッチに分割した。こ
のセリア粉末は、少なくとも50%の粒子が7.5ミクロン
を超えない直径を有するような粒子サイズを有してい
た。上記のセリア粉末の第1のバッチに硝酸ジルコニル
水和物の水溶液を含浸させることにより、安定化したセ
リアの一つのバッチを製造した。上記のセリア粉末の第
2のバッチに硝酸ランタン水和物の水溶液を含浸させる
ことにより、安定化したセリア粉末の第2のバッチを製
造した。いずれの場合にも、粉末を湿らせた上で、溶液
が若干過剰になるの十分な溶液をセリア粉末に添加し
た。この湿ったセリア粉末を15分間撹拌して、粉末と溶
液との良好な接触を確実にした。この粉末から結合して
いない水を除去するために、撹拌した、湿った粉末を11
0℃で最低でも2時間乾燥した。ついで、乾燥した粉末
を個別に磨砕して全ての凝集粒子を粉砕し、それぞれを
マツフル炉の空気中、450℃で2時間、か焼して、それ
ぞれのランタン塩およびジルコニウム塩を酸化物形状に
分解した。か焼後に得られた安定化したセリア粉末のジ
ルコニアおよびランタナの含有量は、それぞれZrO2およ
びLa2O3として測定して、か焼、含浸した粉末の全重量
の2.5重量%であった。セリア粉末の第3のバッチは、
未処理のまま放置した。
上記の3種のバッチのそれぞれを4個の試料に分割し
た。得られた12個の試料のそれぞれを、下の表1に示し
た温度で、空気中で2時間加熱した。この老化(agin
g)処理ののち、標準窒素吸収法を用いて各試料のBET表
面積を測定した。測定の結果は、少なくとも約750℃、
またはより高い温度において、ジルコニアおよびランタ
ナの双方とも、未処理の試料と比較して、セリア粉末の
表面を有効に安定化したことを示す。
安定化したセリア粉末の表面積が、未処理のセリア粉
末のものと比較して、約750℃以下の穏やかな老化条件
下で小さいのは、安定剤酸化物が使用したセリア粉末よ
り小さい表面積を有するという事実のためである。セリ
アは約600℃前後で表面積を有意に失い始めるので、安
定化していないセリア粉末と安定化したセリア粉末との
間の表面積の差異は、650℃で老化させた後では450℃で
老化させた後よりも小さい。750℃で老化させた後で
は、セリア上のランタナおよびジルコニアの安定化効果
のために、安定化したセリア粉末は安定化していない粉
末よりも大きい表面積を示す。
実施例2 ジルコニアで安定化したセリア粉末、ランタナで安定
化したセリア粉末、およびアルミナで安定化したセリア
粉末の3種のバッチの安定化したセリア粉末を製造し
た。ジルコニアで安定化したセリア粉末とランタナで安
定化したセリア粉末とは実施例1と同様にして製造し
た。アルミナで安定化したセリア粉末は、実施例に記載
したものと同一のセリア粉末を用い、これに水和しだ硝
酸アルミニウムの溶液を含浸させ、ジルコニア安定剤お
よびランタナ安定剤に関して実施例1に記載した方法に
従って製造した。ついで、上記の安定化したセリア粉末
の3種のバッチと第4の、実施例1に使用したものと同
一のセリア粉末の未処理のバッチに、上記の4種の粉末
にそれぞれ個別にモノエタノールアミン水酸化白金錯体
の水溶液を含浸させることにより、白金触媒成分を含浸
させた。いずれの場合にも、粉末を初期の(incipien
t)濡れまで濡れさせ、白金化合物と粉末との良好な接
触を確実にするために、十分に撹拌した。得られた粉末
をそれぞれ110℃で乾燥して結合していない水を除去
し、ついで空気中、450℃で2時間か焼して、3種は安
定化した、1種は安定化していない、それぞれPtとして
測定して1.6重量%の白金触媒成分を含有する4種の異
なるセリア粉末を得た。この4種の試料をそれぞれ空気
中、750℃で2時間加熱することにより老化させた。実
施例1で使用したものと同一の技術を用いて、得られた
粉末のBET表面積を測定し、結果を表2に示した。
表2 安定剤 安定剤重量% 表面積(m2/g) なし 0 67 Al2O3 2.5 67 ZrO2 2.5 80 La2O3 2.5 75 表2の結果は、ジルコニアで安定化したセリアおよび
ランタナで安定化したセリアが、安定化していないセリ
アまたはアルミナで安定化したセリアのいずれよりも顕
著に良好に、その表面積を維持することを示す。これら
の結果は、白金触媒成分自体がセリアに対する良好な安
定剤であることが実証されているので特に興味を引く。
もちろん、白金はその触媒効果のために組み込まれてい
るのであつて、単に熱分解安定剤として使用するにはあ
まりに高価である。表2の結果は、白金がアルミナ安定
剤と同等の安定化効果を与えることを示しているが、こ
の結果は、アルミナが、セリア粒子の全表面を被覆する
ことにより、白金触媒成分のセリア粒子上への分散の微
細さを減少させて、セリア上の白金の固有の熱安定化効
果を減少させるという仮説と合致する。より有意には、
白金の微細分散に対するアルミナの妨害は、少なくとも
一酸化炭素の酸化に関して、白金の触媒効率を減少させ
ると考えられる。対照的に、ジルコニア安定化促進剤お
よびランタナ安定化促進剤は、上に論じたように、セリ
ア粒子の表面に白金触媒成分か直接に接近し、続いて微
細結晶体として分散するのに使用し得るセリア粒子の残
部を残して、ジルコニアおよび/またはランタナの
“島”を形成すると考えられる。
実施例3 A.実施例1と同様にして、2.5パーセントのジルコニア
で安定化したセリア粉末を製造した。実施例1に記述し
たものと同一の技術を用いて、モノエタノールアミン酢
酸パラジウム錯体の水溶液を上記の安定化したセリア粉
末に含浸させた。パラジウム錯体溶液とセハア粉末との
良好な接触を確実にするために十分撹拌したのち、この
粉末を110℃で乾燥させて未結合の水を除去して、Pdと
して測定して0.1重量%の、その上に分散したパラジウ
ム触媒成分を有する、安定化したセリア粉末を得た。
乾燥した材料について、白金モノエタノールアミン錯
体の水溶液を用いて上記の含浸および乾燥工程を反復
し、Ptとして測定して1重量%のセリア粉末上に分散し
た白金触媒成分を得た。得られた乾燥粉末を空気中、45
0℃で2時間、か焼した。このようにして、0.1重量%の
Pdと1重量%のPtとを含有する最終物質を得た。
B.いずれも単体金属として測定して0.5重量%の白金触
媒成分と1重量%のパラジウム触媒成分とを含有する、
ジルコニアで安定化したセリアを得るために、同一のセ
リア粉末の他の1個のバッチについて、段階Aを反復し
た。
C.その上に分散した、Ptとして測定して1重量%の白金
触媒成分を含有する安定化していないセリア粉未を得る
ために、同一のセリア粉末の他の1個の、安定化してい
ないバッチについて、工程Bの方法を実施した。
D.その上に分散した、Ptとして測定して1重量%の白金
触媒成分を有する安定化していないアルミナを得るため
に、150m2/gの表面積と、アルミナ粒子の少なくとも50
重量%が15ミクロンを超えない直径を有するような粒子
サイズとを有するγ−アルミナ粒子のバッチについて、
工程Cの方法を実施した。
E.工程A、B、C、DおよびEで得た物質を、それぞれ
管状反応器中で、空気中に2%のSO2を含有する気体を
用いて450℃で30分間老化させた。この老化処理に引き
続き、上記の物質を通じて400℃の温度で水素を30分間
流して、硫黄の効果から試料を活性化する還元処理を行
つた。ついで、毎分2.5℃の速度で加熱している炉中
で、石英反応管に入れた0.1gの試料上に、He中の2%の
COを毎分40ミリリットル(ml/分)で、He中の2%のO2
を20ml/分で流して、この試料をCO酸化の活性に関して
評価した。分析は、“カルボシーブ(Carbosieve)”カ
ラムを装備した熱伝導セルガスクロマトグラフを用い
て、150′Cで、20′Cごとに試料採取して行つな。連
続分析はC0“赤外線”気体分析器を用いて行つた。表3
は、各試料によりCOの50%が酸化された温度(T50)を
示す。
表3の結果は、本発明の具体例に一致する触媒物質よ
りなる物質AおよびB、すなわち、その上に分散した白
金触媒成分とパラジウム触媒成分との双方を有する、ジ
ルコニアで安定化したセリアか、工程CおよびDで得ら
れた物質により代表される比較物質のいずれよりも、は
るかに高い活性を与えることを示す。本発明記載の物質
が一酸化炭素の50%を転化させるには、工程CおよびD
の物質により代表される先行技術の物質で必要な温度よ
りもはるかに低い、70℃の作業温度を必要とするのみで
ある。
実施例4 A.実施例3の工程Aの方法に従つて触媒物質を製造した
が、2.5重量%のジルコニアで安定化したセリア粉未上
に2.5重量%のPtと0.25重量%のPdとを含有する物質を
得た。この物質を、130m2/gの表面積とその粒子の少な
くとも約50パーセントが10ミクロンを超えない直径を有
するような粒子サイズとを有する、実質的にγ−アルミ
ナよりなる活性アルミナ粉末と混合した。耐熱性結合剤
として作用するこのアルミナ粉末を安定化した、触媒を
担持したセリア粉末と、触媒4Aと名付けた得られる混合
物が1.25重量%のPtと0.125重量%のPdとを含有するこ
とになるような比率で混合した。
B.2.5重量%のジルコニアで安定化した、その上に分散
した2.5重量%のPtを有するセリアの試料を、実施例3
の方法に従って製造した。本実施例4のA部に使用した
ものと同一の安定化していないアルミナ材料のバッチ
に、実施例3の工程Aの第1の部分の方法を用いて含浸
させ、0.25重量%のパラジウムを沈積させた。これら2
種の粉末材料の同重量を、混合した粉末が触媒4Aと同一
の含有量の貴金属を含有するように、すなわち、触媒4B
も1.25重量%のPtと0.125重量%のPdとを含有するよう
に混合して、触媒4Bと名付けた物質を得た。老化させ、
実施例3の工程Dに記載した条件下で評価したのちに、
得られた物質を実施例3の工程Dに記載したものと同一
の条件下でCO酸化触媒として使用して、COの50%が酸化
される温度を測定し、以下の結果を得た。
表4 触媒 T50(℃) 4A 210 4B 220 表4に概括した結果は、触媒4Aを用いて、また触媒4B
を用いて一酸化炭素の50%転化が得られる温度が相互に
極めて近いことを示している。このことは、触媒4Aの場
合のように白金触媒成分とパラジウム触媒成分とがセリ
アの同一の部分に分散しているか、または、触媒4Bの場
合のように異なる担体に分散して混合されたかの、いず
れであっても、実質的に同様の触媒効果か得られること
を示している。
実施例5 A.2.5%のジルコニアで安定化したセリア粉末を実施例
1と同様にして製造したが、ただ、最終のか焼温度は45
0℃ではなく、750℃であった。続いて、この安定化した
セリア1000gに、実施例3に記述したものと同様のパラ
ジウム溶液および白金溶液を含浸させて、1%のPtと0.
1%のPdとを含有する物質を得た。この物質の粒子サイ
ズを減少させるために、この物質980gを適当な磨砕媒体
とともに1ガロンのボールミルに入れ、835gの水を添加
した。この物質を60rpmで3時間、ボールミル磨砕し
た。130m2/gの表面積を有するγ−アルミナよりなる活
性アルミナ1000gを、適当な磨砕媒体、1140gの蒸留水、
および60mlの氷酢酸とともに別のボールミルに入れた。
この混合物を8時間ミル磨砕した。得られた2種のボー
ルミル磨砕したスラリーを、混合物中の各スラリーの固
体分が等重量になるような比率で組み合わせ、1時間混
合した。3.18×6.68×6.00インチ(8.08cm×16.97cm×1
5.24cm)の寸法の、1平方インチあたり400小室(1平
方センチメートルあたり62小室)の表面積を有する直方
体構造(rectangular configuration)のきん青石一体
構造基剤を上記の混合スラリーで被覆した。被覆は、基
剤をスラリーに浸漬し、加圧空気を用いて過剰の物質を
基剤の流通路から吹き飛ばすことにより実行した。被覆
された単位を100℃で乾燥し、ついで空気中、450℃で1
時間か焼した。得られた触媒物体は触媒5Aと名付けた
が、これは、その上に1立方インチあたり1.60g負荷さ
れた“ウオツシユコート”(スラリーを乾燥、か焼して
得られた残留物)を有していた。貴金属(PtおよびPd)
の含有量は1立方フィートあたり15gであった。
B.本実施例5の工程Aのものと同様の技術により製造し
た市販の触媒は、工程Aで使用したものと同等の寸法と
型のきん青石基剤を使用しているが、触媒5Bと名付けた
この市販の触媒は、触媒本体1立方フィートあたり20g
の貴金属の白金およびロジウムを、Pt:Rh=5:1の重量比
で含有していた。
C.触媒5Aおよび5Bの双方をエンジンダイナモメーター
で、1ガロンあたり4mgのPbを含有するガソリン燃料を
用いて、その時間の7.8%の間触媒を850℃の温度に暴露
し、残余の時間は温度を650℃以下にする三行程サイク
ルで、300時間老化させた。この老化ののち、4サイク
ルエンジンを有する1985年のホンダ・アコードに本来の
触媒に変えて取り付け、1975連邦試験方法(Federal Te
st Procedure)(“FTP")に従つて、1ガロンあたり4m
gのPbを含有するガソリン燃料を用いて上記の触媒を評
価した。転化効率は、FTP試験中の触媒について、FTPの
全試験の前後の放出物を測定することにより計算した。
これらの結果は表5に示してある。
表5に示した試験結果は、非ロジウム触媒の触媒5Aが標
準的なPt/Rh TWC触媒である触媒5Bと比較して、3種類
(HC、COおよびNOx)の全ての有害成分の転化に対して
異常に高いレベルの活性を有していることを示す。触媒
5Bは若干良好な活性を有していたが、触媒5Aより25%多
い貴金属を含有していたことに注意しなければならな
い。
実施例6 実施例5のA部の記載と同様にして、そこに記載した
ものと同一の型の基剤を用い、ただ、1立方フィートあ
たり35gの貴金属をPt:Pd=10:1の重量比で負荷して、触
媒6Aと名付けた触媒を製造した。この触媒を、触媒6Bと
名付けた、触媒6Aの基剤と実質的に同等の基剤よりな
る、アルミナ上に分散した白金触媒成分とロジウム触媒
成分とよりなる洗浄被覆を含有し、さらにセリアとニッ
ケルとを含有する通常の市販のTWC触媒と比較した。触
媒6Bを構成するこの市販のTWC触媒は、部分的にH2Sの捕
捉剤としても作用する酸化ニッケル(NiO)をも含有
し、Pt:Rh=5:1の重量比の貴金属の1立方フィートあた
り40gの負荷を有していた。触媒6Bのウオツシユコート
負荷は1立方インチあたり約2.5g、NiOの負荷は1立方
インチあたり0.1gであった。老化は、全体として温度が
サイクルを通じて60℃低かったことを除き、実施例5の
ものと同様のサイクルで行った。300時間後、FTP評価は
表6に掲げた転化効率の結果を示した。
表6の結果は、全体として触媒6Aより1立方フィート
あたり5g多い貴金属を含有する、より高価なPt/Rh触媒
である触媒6Bと比較して、ほぼ同等のHC活性およびCO活
性、ならびに僅かに低いNOx活性が、触媒6Aにより得ら
れることを示している。
ボルボエンジンダイナモメーターで0.93のラムダ設定
で、触媒転化器を450'Cで30分間作動させて触媒を調整
(condition)する試験において、双方の未使用触媒をH
2Sの放出に関して評価した。(ここで語または記号“ラ
ムダ”は、使用する特定の燃料に対する化学量論的混合
物に関して上に“A/F"として表した、空気対燃料重量比
を表現するために慣習的に使用する。全てのガソリン燃
料をCO2およびH2Oに転化させるための化学量論的A/F比
においてラムダを1.0にとる。燃料の乏しいA/F比ではラ
ムダは1.0より大きくなり、燃料に富むA/F比ではラムダ
は1.0より小さくなる)。触媒6Aおよび6Bの試験におい
ては、硫黄を回収するために制御を30分間、ラムダ=1.
03の貧設定点に切り換えた。触媒を富の制御条件(ラム
ダ=0.93)下に置いた場合には、触媒よりの排気ガス中
のH2Sは、“ドレーガー(Draeger)の商標で売られてい
る市販のクロマトグラフィー指示管(chromatographic
indicator tube)を用いて測定した。表6Aにおいては、
触媒6Aおよび触媒6Bに関して、ラムダ=0.93の富操作に
切り換えた後の表に示した時間における、触媒への導入
気体の温度450℃におけるH2Sの放出を体積“ppm"で示し
てある。
表6Aの結果は、塩基性金属捕捉剤を含有しない触媒6A
が、H2S捕捉効果を有するNiOを含有する触媒6Bよりも効
果的にH2Sの放出を制御することを示している。
実施例7 ジルコニアで安定化したセリアの4種のバッチとラン
タナで安定化したこセリアの4種のバッチとを、実施例
1と同様にして、ただ、使用する安定化促進剤の量は変
化させて製造した。安定化したセリア粉末のそれぞれ
に、実施例2と同様にして、ただ、安定化したセリア粉
末のそれぞれについてPt1.6%の一定の白金負荷を与え
て白金触媒成分を含浸させた。これらの触媒粉末のそれ
ぞれを空気中、750℃で2時間老化させ、ついで、実施
例1で述べた標準的な窒素吸収技術によりBET表面積を
測定した。結果は表7に示してある。
表7の結果は、ジルコニア安定化促進剤およびランタ
ナ安定化促進剤の安定化効果が、少なくとも2.5重量パ
ーセントまでは、促進剤の重量パーセントが増加するに
つれて増加することを、また、安定剤の量が約5重量パ
ーセントにまで増加した場合には熱安定化効果が減少す
ることを示している。特定の理論に束縛されることを意
図せずに言えば、過剰量のジルコニア安定化促進剤およ
び/またはランタナ安定化促進剤が、これらの物質の
“島”がセリア粒子の利用し得る表面積を覆う比率か増
大して、白金触媒成分がセリア粒子に直接に分散するの
に利用し得る領域が減少する原因となると考えられる。
セリア上における白金の安定化効果は、このために減少
すると考えられる。
実施例8 本発明の具体例の一つに記載された、ジルコニアで安
定化した塊状セリア担体上に分散した白金触媒成分とパ
ラジウム触媒成分とを有する、かつ、その上にロジウム
触媒成分の上層被覆を有する、触媒8Aと名付けた触媒を
以下のようにして製造した。
I.基本ウオツシユコート A.ジルコニアで安定化した、2.5重量パ−セントのZrO2
を含有する塊状酸化セリウム粉末を、実施例1の記載と
同様にして製造した。得られた物質の1,000gを混合用ボ
ールにいれた。この物質の水の吸収を測定した結果、物
質1グラムあたり水0.40mlであった。したがって、モノ
エタノールアミン酢酸パラジウム溶液を400gの水で希釈
し、全量を1,000グラムの粉末に、粉末をゼネラル(Gen
era1)研究室用混合器中で撹拌しながら、15分かけて滴
々添加した。混合を15分継続して、上記のパラジウム錯
体溶液の粉末への均一な含浸を確実にし、混合後、この
粉末を石英ボートに移し、この中で100℃で16時間乾燥
した。Pdとして測定して0.56重量パーセントのパラジウ
ム触媒成分を含有する、乾燥したジルコニア安定化セリ
アを得た。
B.22.4gのPtを含有するモノエタノールアミン水酸化白
金の溶液を十分な蒸留水で希釈して、400gの希薄溶液を
得た。この溶液を、ゼネラル研究室用混合器中で撹拌し
ながら、15分かけて工程I.Aで得た乾燥粉末上に滴下し
て沈積させた。混合を15分継続して白金錯体の均一な分
散を得、得られた含有浸粉末を石英ボートに移し、100
℃で16時間乾燥した。ついで、この乾燥物質を空気中、
450℃で2時間か焼して、2.24重量パーセントのPtと0.5
6重量パーセントのPdとを含有するジルコニア安定化セ
リア粉末を得た。
C.工程I.Bで得たか焼した粉末980gを835gの蒸留水と、
1ガロンのボールミル中で、適当なミル磨砕媒体ととも
に混合し、60rpmで3時間ミル磨砕した。
D.1,000gの活性アルミナ粉末と1,140gの蒸留水とを適当
なミル磨砕媒体とともに1ガロンのボールミルに入れ、
30分間ミル磨砕した。
このアルミナ粉末は、全体として3重量パーセントのラ
ンタナに富む希土類酸化物の混合物とバリアとで安定化
した、粒子の50%が10ミクロンを超えない直径を有する
ような粒子サイズを有する、表面積130m2/gのγ−アル
ミナであった。ミル磨砕は30分間継続した。この30分の
終了時に40mlの氷酢酸をボールミルに添加し、60rpmで
さらに12時間、ミル磨砕を継続した。
E.回収した触媒製造のスクラップを磨砕して得たきん青
石の微粒子を250gの蒸留水と、1/2ガロンのボールミル
中で混合し、60rpmで12時間ミル磨砕した。工程1.Dで得
た重量980gの安定化したアルミナ固体と、工程I.Eの回
収きん青石微粒子スラリーよりの固体分112gとを含有す
るスラリーの一定量を、工程I.Cのスラリーを有するボ
ールミルに添加した。得られた混合物を60rpmで1時間
ミル磨砕して、ジルコニアで安定化したセリア、安定化
した(耐熱性結合剤としての)アルミナおよび回収した
きん青石微粒子を含有する、白金とパラジウムとの混合
物よりなるスラリーを得た。
F.表面積1平方インチあたりに400小室を有するきん青
石の一体構造基剤を工程I.Eで得たスラリーに浸漬し、
過剰のスラリーを加圧空気を用いて微細気体流通路から
吹き飛ばし、被覆された基剤を100℃で16時間乾燥す
る。ついで、乾燥した基剤を空気中、450℃で1時間か
焼して、その上に触媒単位1立方インチあたりウオツシ
ユコート1.85gの量のウオツシユコートを有するきん青
石基剤よりなる触媒単位を得る。
II.上層被覆 A.1ガロンのボールミルに、適当なミル磨砕媒体ととも
に、蒸留水1000gと95m2/gの表面積を有するγ−アルミ
ナよりなる活性アルミナ1000gとを添加した。この混合
物を30分間ミル磨砕し、その後、3.16gのPtを含有する
量のモノエタノールアミン水酸化白金水溶液をボールミ
ルに添加し、60rpmでさらに2時間、ボールミル磨砕を
継続する。ついで、3.16gのRhを含有する硝酸ロジウム
の水溶液をボールミルに添加し、60rpmでさらに10時間
ミル磨砕を継続して、粒子の少なくとも約50%か約10ミ
クロンを超えない直径を有するような粒子サイズにす
る。166.7gのLrO2の相当量を含有する酢酸ジルコニルの
溶液と、32%の全固体分含量をスラリーに与えるのに十
分な蒸留水とをボールミルに添加する。(32パーセント
の固体分含量のスラリーは、スラリーの重量の32重量パ
ーセントがその固体分により与えられ、残余が水溶液よ
りなるものであることを意味する。)得られるスラリー
を60rpmでさらに2時間ミル磨砕する。
B.工程II.Aで得られるスラリ−に工程I.Fで得た触媒単
位を浸漬し、加圧空気を用いて過剰のスラリーを微細気
体流通路から吹き飛ばして、工程II.Aで得られるスラリ
ーを触媒単位に適用する。ついで、この触媒単位を100
℃で16時間乾燥し、その後、空気中、450℃で1時間か
焼して触媒を組成物を得る。この触媒組成物は、その上
に分散した白金とロジウムとを有する、ジルコニアで安
定化したγ−アルミナよりなる第2の、または上層被覆
ウオツシユコートで上層を覆われた、その上に分散した
白金触媒成分およびパラジウム触媒成分を有する、ジル
コニアで安定化した塊状セリア担体を含有する第1の、
または基本ウオツシユコートを有するきん青石担体より
なるものである。この上層被覆層は、1立方インチあた
り0.7gの量で適用して、Pt:Pd:Rh=11:3:1の重量比のP
t、ならびにPdおよびRhよりなる、1立方フィートあた
り47gの全貴金属負荷をも有する触媒8Aに、1立方イン
チあたり2.5gの全ウオツシユコート負荷(基本層プラス
上層被覆層)を与えたものである。触媒8Bと名付けた対
照の触媒は、触媒8BとしてPt:Rh=14:1の重量比で1立
方フィートあたり47gの同一の全貴金属負荷を有する、
市販のPt/RhTWC触媒であった。触媒8Bはまた、1立方イ
ンチあたり2.5gの全ウオツシユコート負荷となるように
アルミナ、安定剤およびセリアよりなる通常のウオツシ
ユコート成分をも含有していた。この触媒のPtは2.5重
量パーセントのアルミナで安定化したセリアの1立方イ
ンチあたり0.7gで、また、130m2/gの表面積を有するγ
−アルミナの1立方インチあたり1.4gで分布していた。
ロジウムは、130m2/gの表面積を有するγ−アルミナの
1立方インチあたり0.36gで分布していた。得られた被
覆された一体構造体(monolith)を酢酸バリウム溶液に
浸漬して、350℃で1時間か焼したのちに1立方インチ
あたり0.08gのBaOを与えた。
触媒8Aおよび8Bをそれぞれ、1ガロンあたり4mgのPb
を有する燃料を用いて、エンジンダイナモメーターで、
時間の38%の間、触媒入り口が785℃の最高温度に遭遇
する三行程サイクルで313時間老化させた。2.8リットル
のエンジンを有する1988年式のオールズモービル・デル
タ88の排気系にさらに触媒6Aおよび6Bを組み込んで、実
施例5の記載と同様にしてFTP評価を行った。FTP評価の
結果は表8に示してある。
表8のデータは、触媒8Aが触媒8Bのそれと同等の触媒
活性与えることを示しており、したがって、活性にいか
なる不利益な効果をも与えることなく、Pt/Rh TWC触媒
中のPtをPdで置き換え得ることを示している。
上記の各実施例に示されているように、本発明記載の
白金およびパラジウムを含有する触媒は、公知の白金お
よびロジウムを含有する触媒のものと同様にして炭化水
素および一酸化炭素の酸化を促進し、(この酸化反応
と)実質的に同時の酸化窒素の還元の促進に関して、比
較的広い範囲の空気対燃料比にわたって後者の約80%の
効率を有する。約14.6ないし14.8のA/F比、たとえば約4
50−550℃の触媒温度、および低い物質流動量におい
て、本発明記載の白金およびパラジウムの触媒は公知の
白金およびロジウムを含有する触媒により得られるもの
と同等のレベルで三方向転化、すなわちHCおよびCOの酸
化、ならびにNOxの還元を提供する。ロジウムは白金ま
たはパラジウムのいずれよりもはるかに高価であるの
で、本発明記載の触媒は費用面で有意の利益を享受し、
少なくとも貧の、高温の作業条件下において同等の三方
向転化を提供する。上に述べたように、本発明記載の触
媒はNOxの還元に関しては白金−ロジウム触媒の約80%
の効率を有するので、ある種の環境における異なる作業
条件下では、本発明記載の触媒のNOxの還元の同時促進
に対する能力は減少するが、一方、HCおよびCOの酸化の
促進は許容できる範囲であり得る。一定の場合に付加的
なNOxの還元が必要ならば、本発明記載の触媒にNOxの還
元に有効な触媒を補充することができる。この目的に
は、適当な触媒のいかなるものも、たとえば市販の三方
向転化触媒も、本発明記載の触媒の上流においても下流
においても(処理する気体の流動方向の意味で)使用す
ることができる。ある種の環境においては、この種の補
充的なNOx還元触媒を本発明記載の触媒の上流に使用す
るのが有利であることが見いだされている。したがっ
て、本件明細書および特許請求の範囲で言う“第1の”
および“第2の”触媒組成物は、処理する気体流が触媒
組成物を通過して流れる順序を必然的に示すものではな
い。本発明記載の触媒は白金−ロジウム触媒の約80%の
NOx転化可能性を有するのであるから、本発明記載の触
媒を結合して使用する付加的なNOx還元触媒の大きさは
全く小さなものであってよい。したがって、この種の配
置の、すなわち本発明記載の触媒と小さな付加的なNOx
触媒との組合わせの費用は、通常の白金−ロジウム触媒
よりも安価であることが証明されるであろう。
本発明の主なる特微および態様は以下のとおりであ
る。
1.(a)塊状のセリア担体、(b)セリア担体上に分散
させた触媒として有効な量の白金触媒成分、(c)触媒
として有効な量のパラジウム触媒成分、および(d)耐
熱性結合剤を含んでなり、上記の白金触媒成分およびパ
ラジウム触媒成分が、触媒物質に、金属として測定して
約50:1ないし1:50の白金対パラジウム重量比を与える量
で存在する、触媒物質を担持させた担体を含んでなる触
媒組成物。
2.上記の塊状セリア担体がジルコニア安定剤およびラン
タナ安定剤の一方または双方を含有する上記の第1項記
載の触媒組成物。
3.上記の耐熱性結合剤がアルミナを含有してなる上記の
第1または第2項記載の触媒組成物。
4.上記のパラジウム触媒成分も上記の塊状セリア担体上
に分散している上記の第1または第2項記載の触媒組成
物。
5.上記の白金触媒成分およびパラジウム触媒成分が塊状
セリアの同一の部分に分散しているこ上記の第4項記載
の触媒組成物。
6.上記のセリアがジルコニア安定剤を含有する上記の第
3項記載の触媒組成物。
7.上記の耐熱性結合剤の少なくとも一部がパラジウム触
媒成分を担持させた活性アルミナ担体により提供される
上記の第1または第2項記載の触媒組成物。
8.上記の耐熱性結合剤の少なくとも一部が活性アルミナ
担体により提洪され、さらにアルミナ担体上に分散した
ロジウム触媒成分をも含有する上記の第1または第2項
記載の触媒組成物。
9.その上に分散したロジウム触媒成分を有する活性アル
ミナ担体が上記の触媒組成物の少なくとも一部に上層被
覆層として存在する上記の第8項記載の触媒組成物。
10.上記の白金触媒成分とパラジウム触媒成分との金属
として測定した合計重量が触媒物質の全重量の約0.1な
いし3.0重量%を占める上記の第1または第2項記載の
触媒組成物。
11.(a)ジルコニア安定剤およびランタナ安定剤の一
方または双方を含有する塊状のセリア担体、(b)上記
のセリア担体上に分散させた白金触媒成分、(c)パラ
ジウム触媒成分、および(d)耐熱性結合剤を含んでな
り、上記の白金触媒成分およびパラジウム触媒成分が
(i)金属として測定して約50:1ないし1:50の白金対パ
ラジウム重量比および、(ii)金属として測定して触媒
物質の全重量の約0.1ないし3.0重量%の、上記の白金触
媒成分とパラジウム触媒成分との合計重量を与える量で
存在する触媒物質を担持させた担体を含んでなる触媒組
成物。
12.上記のパラジウム触媒成分が上記のセリア担体に分
散している上記の第11項記載の触媒組成物。
13.(a)ジルコニア安定剤およびランタナ安定剤の一
方または双方を含有する塊状のセリア担体、(b)上記
のセリア担体上に分散させた触媒として有効な量の1種
または2種以上の触媒金属成分、および(c)耐熱性結
合剤を含んでなる触媒物質を担持させた担体を含んでな
る触媒組成物。
14.上記のセリア担体上に分散した触媒金属成分が白金
触媒成分およびパラジウム触媒成分よりなるグループか
ら選択したものである上記の第13項記載の触媒組成物。
15.上記の耐熱性結合剤がアルミナを含んでなる上記の
第11、第12、第13または第14項記載の触媒組成物。
16.上記のセリアがジルコニア安定剤を含有する上記の
第11、第12、第13または第14項記載の触媒組成物。
17.上記の白金触媒成分およびパラジウム触媒成分が塊
状セリアの同一の部分に分散している上記の第11項記載
の触媒組成物。
18.(a)(i)ジルコニア安定剤およびランタナ安定
剤の一方または双方を含有する塊状セリア担体、(ii)
セリア担体上に分散させた触媒として有効な量の白金触
媒成分、(iii)触媒として有効な量のパラジウム触媒
成分、および(iv)耐熱性結合剤を含んでなる触媒物質
であつて、その白金触媒成分およびパラジウム触媒成分
が触媒物質中に金属として測定して約50:1ないし1:50の
白金対パラジウム重量比を与える量で存在するものを担
持させた第1の担体を含んでなる第1の触媒組成物; (b)酸化窒素の還元に有効な、第2の担体に担持され
た触媒を含んでなる第2の触媒組成物;ならびに (c)第1の触媒組成物および第2の触媒組成物を直列
に配置して、処理する気体流を通過させる封入手段 を含んでなる、酸化可能な気体状汚染物質と還元可能な
気体状汚染物質との双方を含有する気体流を処理するた
めの触媒集合体。
19.上記のセリアがジルコニア安定剤を含有する上記の
第18項記載の触媒集合体。
20.上記の第1の触媒組成物のパラジウム触媒成分もセ
リア担体上に分散している上記の第18または第19項記載
の触媒集合体。
21.上記の白金触媒成分およびパラジウム触媒成分が塊
状セリアの同一の部分に分散している上記の第20項記載
の触媒集合体。
22.上記の第1の触媒組成物の耐熱性結合剤がアルミナ
を含んでなるものである上記の第20項記載の触媒集合
体。
23.上記の第1の触媒組成物の触媒物質の耐熱性結合剤
の少なくとも一部がパラジウム触媒成分を分散させた活
性アルミナ担体により提供される上記の第18または第19
項記載の触媒集合体。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−124442(JP,A) 特開 昭55−155739(JP,A) 特開 昭63−116742(JP,A) 特開 昭63−116741(JP,A) 特開 昭63−7841(JP,A) 特開 昭61−238341(JP,A) 特開 昭56−126437(JP,A) 特開 昭56−110507(JP,A) 実開 昭63−43632(JP,U) 実開 平1−137732(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/86 B01D 53/94

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)塊状のセリア担体、(b)セリア担
    体上に分散させた触媒として有効な量の白金触媒成分、
    (c)触媒として有効な量のパラジウム触媒成分、およ
    び(d)耐熱性結合剤を含んでなり、上記の白金触媒成
    分およびパラジウム触媒成分が、触媒物質に、金属とし
    て測定して50:1ないし1:50の白金対パラジウム重量比を
    与える量で存在する、触媒物質を担持させた担体を含ん
    でなる排気ガス浄化用触媒組成物。
  2. 【請求項2】(a)ジルコニア安定剤およびランタナ安
    定剤の一方または双方を含有する塊状のセリア担体、
    (b)上記のセリア担体上に分散させた白金触媒成分、
    (c)パラジウム触媒成分、および(d)耐熱性結合剤
    を含んでなり、上記の白金触媒成分およびパラジウム触
    媒成分が(i)金属として測定して50:1ないし1:50の白
    金対パラジウム重量比および、(ii)金属として測定し
    て触媒物質の全重量の0.1ないし3.0重量%の、上記の白
    金触媒成分とパラジウム触媒成分との合計重量を与える
    量で存在する触媒物質を担持させた担体を含んでなる排
    気ガス浄化用触媒組成物。
  3. 【請求項3】(a)ジルコニア安定剤およびランタナ安
    定剤の一方または双方を含有する塊状のセリア担体、
    (b)上記のセリア担体上に分散させた触媒として有効
    な量の白金及びパラジウム触媒成分を含んでなる触媒金
    属成分、および(c)耐熱性結合剤を含んでなる触媒物
    質を担持させた担体を含んでなる排気ガス浄化用触媒組
    成物。
  4. 【請求項4】(a)(i)ジルコニア安定剤およびラン
    タナ安定剤の一方または双方を含有する塊状セリア担
    体、(ii)セリア担体上に分散させた触媒として有効な
    量の白金触媒成分、(iii)触媒として有効な量のパラ
    ジウム触媒成分、および(iv)耐熱性結合剤を含んでな
    る触媒物質であって、その白金触媒成分およびパラジウ
    ム触媒成分が触媒物質中に金属として測定して50:1ない
    し1:50の白金対パラジウム重量比を与える量で存在する
    ものを担持させた第1の担体を含んでなる第1の触媒組
    成物; (b)酸化窒素の還元に有効な、第2の担体に担持され
    た触媒を含んでなる第2の触媒組成物;ならびに (c)第1の触媒組成物および第2の触媒組成物を直列
    に配置して、処理する気体流を通過させる封入手段 を含んでなる、酸化可能な気体状汚染物質と還元可能な
    気体状汚染物質との双方を含有する気体流を処理するた
    めの触媒集合体。
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