JP3042424B2 - 表示素子及びその製造方法 - Google Patents
表示素子及びその製造方法Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電相を有す
る液晶を用いた表示素子とその製造方法に関する。
る液晶を用いた表示素子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より広く使用されているネマチック
液晶を用いた液晶表示素子に代えて、高速応答特性及び
広い視野角特性が期待される強誘電性液晶、反強誘電性
液晶等を用いた液晶表示素子が開発されている。これら
の液晶表示素子は、図11に示すように、対向する内面
に電極を形成した一対の基板71、72の対向面に、互
いに平行で且つ反対方向71A,72Aにラビングを施
し、強誘電性液晶或いは反強誘電性液晶を介在させたも
のである。
液晶を用いた液晶表示素子に代えて、高速応答特性及び
広い視野角特性が期待される強誘電性液晶、反強誘電性
液晶等を用いた液晶表示素子が開発されている。これら
の液晶表示素子は、図11に示すように、対向する内面
に電極を形成した一対の基板71、72の対向面に、互
いに平行で且つ反対方向71A,72Aにラビングを施
し、強誘電性液晶或いは反強誘電性液晶を介在させたも
のである。
【0003】この種の液晶表示素子において、高い品質
の画像を表示するためには、スメクティック相の液晶
が、均一な層構造を維持して両基板間に配置されている
ことが望ましい。即ち、液晶分子の配向によるスメクテ
ィック層の構造に欠陥が少ないことが望ましい。
の画像を表示するためには、スメクティック相の液晶
が、均一な層構造を維持して両基板間に配置されている
ことが望ましい。即ち、液晶分子の配向によるスメクテ
ィック層の構造に欠陥が少ないことが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の強誘電性液晶表示素子及び反強誘電性液晶表示素子で
は、一対の基板に互いに平行で反対方向にラビングを施
している。
の強誘電性液晶表示素子及び反強誘電性液晶表示素子で
は、一対の基板に互いに平行で反対方向にラビングを施
している。
【0005】しかし、基板近傍のスメクティック相の液
晶は、配向処理の方向に対し、スメクティック層の法線
を所定角度Φ傾いた方向に向けて配向する。このため、
上基板近傍の液晶分子と下基板近傍の液晶分子では、そ
の層構造の層の法線方向が2Φだけずれてしまう。両基
板の近傍から液晶のスメクティック層を成長させた場合
には、一方の基板側から成長したスメクティック層の方
向と、他方の基板側から成長したスメクティック層の方
向と、が液晶層の中央部で一致しなくなり、断絶が生
じ、配向不良が生じ、ひいては、表示画像のコントラス
トを低下させ、及び品質を低下させる場合があった。
晶は、配向処理の方向に対し、スメクティック層の法線
を所定角度Φ傾いた方向に向けて配向する。このため、
上基板近傍の液晶分子と下基板近傍の液晶分子では、そ
の層構造の層の法線方向が2Φだけずれてしまう。両基
板の近傍から液晶のスメクティック層を成長させた場合
には、一方の基板側から成長したスメクティック層の方
向と、他方の基板側から成長したスメクティック層の方
向と、が液晶層の中央部で一致しなくなり、断絶が生
じ、配向不良が生じ、ひいては、表示画像のコントラス
トを低下させ、及び品質を低下させる場合があった。
【0006】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、高品質の画像を表示することができるスメクティッ
ク相の液晶を用いた液晶表示素子とその製造方法を提供
することを目的とする。また、この発明は、液晶層全体
が均一な層構造を有するスメクティック相の液晶を用い
た液晶表示素子及びその製造方法を提供することを目的
とする。
で、高品質の画像を表示することができるスメクティッ
ク相の液晶を用いた液晶表示素子とその製造方法を提供
することを目的とする。また、この発明は、液晶層全体
が均一な層構造を有するスメクティック相の液晶を用い
た液晶表示素子及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る表示素子は、一面に電
極と、互いに平行で且つ反対の第1の方向に同一回ずつ
ラビングされた配向膜とが形成された第1の基板と、前
記第1の基板に対向して配置され、前記第1の基板の一
面に対向する面に電極と、互いに平行で且つ反対の方向
であって、第1の方向との交角が2Φの第2の方向に同
一回ずつラビングされた配向膜とが形成された第2の基
板と、前記第1と第2の基板間に配置され、バルクの液
晶が有する螺旋構造のコーン軸と液晶分子軸とのなすチ
ルト角θを2倍したコーンアングル2θの値が45゜よ
り大きいカイラルスメクティックC相を示す液晶組成物
からなり、前記第1の基板近傍の液晶分子が、カイラル
スメクティック相の液晶が有する層構造の層の法線方向
を前記第1の方向に対して交角Φで交差する前記第3の
方向に向けて配向し、前記第2の基板近傍の液晶分子
が、カイラルスメクティック相の液晶が有する層構造の
層の法線方向を前記第2の方向に対して交角Φで交差す
る前記第3の方向に向けて配向するカイラルスメクティ
ック相の液晶と、前記第1と第2の基板とを挟んでそれ
ぞれの光学軸が互いにほぼ直交配置され、一方の光学軸
の方向を、前記第1または第2の方向により挟まれる角
度範囲で、且つ前記第1または第2の方向に対して、前
記コーンアングル2θから45゜を差し引いた角度範囲
で交差する方向に配置した一対の偏光板と、より構成さ
れる。
め、この発明の第1の観点に係る表示素子は、一面に電
極と、互いに平行で且つ反対の第1の方向に同一回ずつ
ラビングされた配向膜とが形成された第1の基板と、前
記第1の基板に対向して配置され、前記第1の基板の一
面に対向する面に電極と、互いに平行で且つ反対の方向
であって、第1の方向との交角が2Φの第2の方向に同
一回ずつラビングされた配向膜とが形成された第2の基
板と、前記第1と第2の基板間に配置され、バルクの液
晶が有する螺旋構造のコーン軸と液晶分子軸とのなすチ
ルト角θを2倍したコーンアングル2θの値が45゜よ
り大きいカイラルスメクティックC相を示す液晶組成物
からなり、前記第1の基板近傍の液晶分子が、カイラル
スメクティック相の液晶が有する層構造の層の法線方向
を前記第1の方向に対して交角Φで交差する前記第3の
方向に向けて配向し、前記第2の基板近傍の液晶分子
が、カイラルスメクティック相の液晶が有する層構造の
層の法線方向を前記第2の方向に対して交角Φで交差す
る前記第3の方向に向けて配向するカイラルスメクティ
ック相の液晶と、前記第1と第2の基板とを挟んでそれ
ぞれの光学軸が互いにほぼ直交配置され、一方の光学軸
の方向を、前記第1または第2の方向により挟まれる角
度範囲で、且つ前記第1または第2の方向に対して、前
記コーンアングル2θから45゜を差し引いた角度範囲
で交差する方向に配置した一対の偏光板と、より構成さ
れる。
【0008】このような構成によれば、第1の基板と第
2の基板のラビング方向の交角が2Φに設定されている
ので、第1の基板近傍のスメクティック層(スメクティ
ック相の液晶が有する層構造の層)の法線の方向と、第
2の基板近傍のスメクティック層の法線の方向が共に第
3の方向となって、一致する。したがって、液晶層の層
構造に欠陥が生じ難く、均一な液晶層分子の配向状態を
得ることができ、配向欠陥の少ない高品質の画像を表示
することができる。また、液晶としてコーンアングル2
θの値が45゜より大きいカイラルスメクティックC相
を示す液晶組成物を用い、光学軸を互いに直交配置した
一対の偏光板の一方の光学軸を前記第1または第2の方
向により挟まれる角度範囲で、且つ前記第1または第2
の方向に対して、前記コーンアングル2θから45゜を
差し引いた角度範囲で交差する方向に配置したので、強
誘電性相を有する液晶を強誘電性相に配向させることな
く光の透過と遮断とを制御することができるので、表示
の焼き付きが生じ難くなり、高品位の画像を表示するこ
とができる。
2の基板のラビング方向の交角が2Φに設定されている
ので、第1の基板近傍のスメクティック層(スメクティ
ック相の液晶が有する層構造の層)の法線の方向と、第
2の基板近傍のスメクティック層の法線の方向が共に第
3の方向となって、一致する。したがって、液晶層の層
構造に欠陥が生じ難く、均一な液晶層分子の配向状態を
得ることができ、配向欠陥の少ない高品質の画像を表示
することができる。また、液晶としてコーンアングル2
θの値が45゜より大きいカイラルスメクティックC相
を示す液晶組成物を用い、光学軸を互いに直交配置した
一対の偏光板の一方の光学軸を前記第1または第2の方
向により挟まれる角度範囲で、且つ前記第1または第2
の方向に対して、前記コーンアングル2θから45゜を
差し引いた角度範囲で交差する方向に配置したので、強
誘電性相を有する液晶を強誘電性相に配向させることな
く光の透過と遮断とを制御することができるので、表示
の焼き付きが生じ難くなり、高品位の画像を表示するこ
とができる。
【0009】前記第1の基板と第2の基板のラビングに
よる配向処理は、例えば、基板に形成された配向膜の表
面を平行な方向で且つ反対方向に1回又は複数回ずつ同
一回数ラビングすることにより行われる。
よる配向処理は、例えば、基板に形成された配向膜の表
面を平行な方向で且つ反対方向に1回又は複数回ずつ同
一回数ラビングすることにより行われる。
【0010】前記液晶は、SmCA*相の液晶またはS
mC * 相の液晶から構成されており、また、一対の偏光
板は、それらの偏光版の光学軸を第3の方向に対して2
2.5゜より大きく、前記チルト角θより小さい角度の
範囲で交差させて配置されている。
mC * 相の液晶から構成されており、また、一対の偏光
板は、それらの偏光版の光学軸を第3の方向に対して2
2.5゜より大きく、前記チルト角θより小さい角度の
範囲で交差させて配置されている。
【0011】上記目標を達成するために、この発明の第
2の観点にかかる表示素子の製造方法は、対向面に電極
が形成された第1と第2の基板の対向面にそれぞれ配向
膜を形成し、該配向膜の表面それぞれ反対方向に同一数
回ずつラビングする工程と、前記第1の基板と第2の基
板を、それぞれの配向処理の方向の交角が2Φになるよ
うに所定のギャップで配置する工程と、前記第1と第2
の基板間に、スメクティック層を形成するためのカイラ
ルスメクティック層を示す液晶を配置する工程と、前記
液晶を加熱して一旦アイソトロピック相にし、続いて、
前記第1と第2の基板近傍から再配向させることによ
り、それぞれの基板近傍から再配向したスメクティック
層の法線方向をそれぞれの基板の配向処理方向に対して
交角Φで交差する方向に向けて一致させたスメクティッ
ク層を形成する工程と、より構成されることを特徴とす
る。
2の観点にかかる表示素子の製造方法は、対向面に電極
が形成された第1と第2の基板の対向面にそれぞれ配向
膜を形成し、該配向膜の表面それぞれ反対方向に同一数
回ずつラビングする工程と、前記第1の基板と第2の基
板を、それぞれの配向処理の方向の交角が2Φになるよ
うに所定のギャップで配置する工程と、前記第1と第2
の基板間に、スメクティック層を形成するためのカイラ
ルスメクティック層を示す液晶を配置する工程と、前記
液晶を加熱して一旦アイソトロピック相にし、続いて、
前記第1と第2の基板近傍から再配向させることによ
り、それぞれの基板近傍から再配向したスメクティック
層の法線方向をそれぞれの基板の配向処理方向に対して
交角Φで交差する方向に向けて一致させたスメクティッ
ク層を形成する工程と、より構成されることを特徴とす
る。
【0012】このような構成によれば、第1の基板と第
2の基板のラビング方向の交角が2Φに設定されている
ので、液晶を再配向させる際に、第1の基板近傍のスメ
クティック層(スメクティック相の液晶が有する層構造
の層)の法線の方向と、第2の基板近傍のスメクティッ
ク層の法線の方向が共に第3の方向となって、一致す
る。したがって、液晶層の中央部の層構造に欠陥が生じ
難く、均一な液晶分子の配列状態を得ることができ、配
向欠陥の少ない高品質の画像を表示することができる。
2の基板のラビング方向の交角が2Φに設定されている
ので、液晶を再配向させる際に、第1の基板近傍のスメ
クティック層(スメクティック相の液晶が有する層構造
の層)の法線の方向と、第2の基板近傍のスメクティッ
ク層の法線の方向が共に第3の方向となって、一致す
る。したがって、液晶層の中央部の層構造に欠陥が生じ
難く、均一な液晶分子の配列状態を得ることができ、配
向欠陥の少ない高品質の画像を表示することができる。
【0013】前記第1の基板と第2の基板にそれぞれラ
ビングによる配向処理を施す工程は、例えば、基板に形
成された配向膜の表面を平行な方向で且つ反対方向に1
回又は複数回ずつ同一回数ラビングする工程により行わ
れる。
ビングによる配向処理を施す工程は、例えば、基板に形
成された配向膜の表面を平行な方向で且つ反対方向に1
回又は複数回ずつ同一回数ラビングする工程により行わ
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1はこの実施の形態の表示素
子の断面図、図2は画素電極とアクティブ素子を形成し
た透明基板の平面図である。この表示素子は、アクティ
ブマトリクス方式のものであり、図1に示すように、一
対の透明基板(例えば、ガラス基板)11、12と、透
明基板11、12の間に配置された液晶21と、透明基
板11、12を挟んで配置された一対の偏光板23、2
4と、から構成されている。
面を参照して説明する。図1はこの実施の形態の表示素
子の断面図、図2は画素電極とアクティブ素子を形成し
た透明基板の平面図である。この表示素子は、アクティ
ブマトリクス方式のものであり、図1に示すように、一
対の透明基板(例えば、ガラス基板)11、12と、透
明基板11、12の間に配置された液晶21と、透明基
板11、12を挟んで配置された一対の偏光板23、2
4と、から構成されている。
【0015】図1において下側の透明基板(以下、下基
板)11には、ITO等の透明導電材料から構成された
画素電極13と、この画素電極13にソースが接続され
た薄膜トランジスタ(以下、TFT)14とがマトリク
ス状に形成されている。
板)11には、ITO等の透明導電材料から構成された
画素電極13と、この画素電極13にソースが接続され
た薄膜トランジスタ(以下、TFT)14とがマトリク
ス状に形成されている。
【0016】図2に示すように、画素電極13の行間に
ゲートライン(走査ライン)15が配線され、画素電極
13の列間にデータライン(階調信号ライン)16が配
線されている。各TFT14のゲート電極は対応するゲ
ートライン15に接続され、ドレイン電極は対応するデ
ータライン16に接続されている。
ゲートライン(走査ライン)15が配線され、画素電極
13の列間にデータライン(階調信号ライン)16が配
線されている。各TFT14のゲート電極は対応するゲ
ートライン15に接続され、ドレイン電極は対応するデ
ータライン16に接続されている。
【0017】ゲートライン15は、行ドライバ31に接
続され、データライン16は列ドライバ32に接続され
ている。行ドライバ31は、ゲート電圧を印加して、ゲ
ートライン15をスキャンする。一方、列ドライバ32
は、画像データ(階調信号)を受け、データライン16
に画像データに対応するデータ信号を印加する。
続され、データライン16は列ドライバ32に接続され
ている。行ドライバ31は、ゲート電圧を印加して、ゲ
ートライン15をスキャンする。一方、列ドライバ32
は、画像データ(階調信号)を受け、データライン16
に画像データに対応するデータ信号を印加する。
【0018】図1において、上側の透明基板(以下、上
基板)12には、下基板11の各画素電極13と対向
し、基準電圧が印加されている対向(共通)電極17が
形成されている。対向電極17は、例えば、ITO等か
ら形成された透明電極である。
基板)12には、下基板11の各画素電極13と対向
し、基準電圧が印加されている対向(共通)電極17が
形成されている。対向電極17は、例えば、ITO等か
ら形成された透明電極である。
【0019】下基板11と上基板12の電極形成面に
は、それぞれ配向膜18、19が設けられている。配向
膜18、19はポリイミド等の有機高分子化合物からな
る水平配向膜である。配向膜18の表面には、互いに平
行で且つ逆方向に1回ずつラビングする配向処理が施さ
れている。配向膜19の表面にも、互いに平行で且つ逆
方向に1回ずつラビングする配向処理が施されている。
は、それぞれ配向膜18、19が設けられている。配向
膜18、19はポリイミド等の有機高分子化合物からな
る水平配向膜である。配向膜18の表面には、互いに平
行で且つ逆方向に1回ずつラビングする配向処理が施さ
れている。配向膜19の表面にも、互いに平行で且つ逆
方向に1回ずつラビングする配向処理が施されている。
【0020】下基板11と上基板12は、その外周縁部
において枠状のシール材20を介して接着され、液晶セ
ル25を構成している。配向膜18、19の間隔は、シ
ール材20及びスペーサ22により、例えば、1.4μ
m〜2.4μmの一定間隔に規制されており、液晶21
は、基板11、12とシール材20で囲まれた領域に封
入されている。
において枠状のシール材20を介して接着され、液晶セ
ル25を構成している。配向膜18、19の間隔は、シ
ール材20及びスペーサ22により、例えば、1.4μ
m〜2.4μmの一定間隔に規制されており、液晶21
は、基板11、12とシール材20で囲まれた領域に封
入されている。
【0021】液晶21は、バルクの状態では、分子の一
重螺旋構造(強誘電性液晶の場合)又は二重螺旋構造
(反強誘電性液晶の場合)を有し、液晶セルのギャップ
長が螺旋ピッチよりも短いため、螺旋が解けた状態で液
晶セル25に封入されている。また、液晶21は、各分
子が自発分極PSを有し、分子が描くコーンの軸とコー
ンの成す角(チルト角)θの2倍(コーンアングル)2
θが45゜より大きい(望ましくは、60゜以上)カイ
ラルスメクティックC相又はCA相(SmC*又はSmC
A*)の液晶組成物(強誘電性液晶又は反強誘電性液晶)
からなる。液晶21のダイレクタ(液晶分子の平均的な
配向方向)の水平方向成分(基板11、12の主面に平
行な面上に投影した方向)は印加電圧に応じて連続的に
変化する。
重螺旋構造(強誘電性液晶の場合)又は二重螺旋構造
(反強誘電性液晶の場合)を有し、液晶セルのギャップ
長が螺旋ピッチよりも短いため、螺旋が解けた状態で液
晶セル25に封入されている。また、液晶21は、各分
子が自発分極PSを有し、分子が描くコーンの軸とコー
ンの成す角(チルト角)θの2倍(コーンアングル)2
θが45゜より大きい(望ましくは、60゜以上)カイ
ラルスメクティックC相又はCA相(SmC*又はSmC
A*)の液晶組成物(強誘電性液晶又は反強誘電性液晶)
からなる。液晶21のダイレクタ(液晶分子の平均的な
配向方向)の水平方向成分(基板11、12の主面に平
行な面上に投影した方向)は印加電圧に応じて連続的に
変化する。
【0022】このような特性を有する液晶としては、例
えば、化学式1に示す骨格構造を有する液晶物質(I)
〜(III)をそれぞれ20重量%、40重量%、40重
量%の割合で混合することにより得られる反強誘電性液
晶がある。
えば、化学式1に示す骨格構造を有する液晶物質(I)
〜(III)をそれぞれ20重量%、40重量%、40重
量%の割合で混合することにより得られる反強誘電性液
晶がある。
【0023】
【化1】
【0024】また、スメクティック相の液晶が有する層
構造の層間で、液晶分子の傾きの相関がないカイラルス
メクティックCランダム相(SmCR *)を有する液晶を
使用することも可能である。
構造の層間で、液晶分子の傾きの相関がないカイラルス
メクティックCランダム相(SmCR *)を有する液晶を
使用することも可能である。
【0025】カイラルスメクティック相の液晶のキラル
末端鎖へのエーテル結合導入、フェニル環のフッ素置換
及びブレンドにより反強誘電性液晶の電場誘起転移のし
きい値を低下させ、強誘電相と反強誘電相との相転移に
おける前駆現象を顕著にすることができ、その光学特性
において明確なしきい値を有していない液晶を生成でき
る。このような液晶は、電界無印加時に、層間の相関が
無くなった相、即ち、C−ダイレクタ及び層内の自発分
極の向きが層間及び層内においてランダムである。一
方、十分に高い電圧を印加した場合には、電界に応じて
自発分極が揃い、その向きが印加電圧の極性に応じて反
転する。
末端鎖へのエーテル結合導入、フェニル環のフッ素置換
及びブレンドにより反強誘電性液晶の電場誘起転移のし
きい値を低下させ、強誘電相と反強誘電相との相転移に
おける前駆現象を顕著にすることができ、その光学特性
において明確なしきい値を有していない液晶を生成でき
る。このような液晶は、電界無印加時に、層間の相関が
無くなった相、即ち、C−ダイレクタ及び層内の自発分
極の向きが層間及び層内においてランダムである。一
方、十分に高い電圧を印加した場合には、電界に応じて
自発分極が揃い、その向きが印加電圧の極性に応じて反
転する。
【0026】このような構造及び特性を有する液晶は、
例えば、SmCA*とSmC*との液晶をミックスすること
により得られる。例えば、化学式2に示す骨格構造を有
する液晶物質I〜IIIをそれぞれ40重量%、40重量
%、20重量%の割合で混合することにより得られる。
例えば、SmCA*とSmC*との液晶をミックスすること
により得られる。例えば、化学式2に示す骨格構造を有
する液晶物質I〜IIIをそれぞれ40重量%、40重量
%、20重量%の割合で混合することにより得られる。
【0027】
【化2】
【0028】次に、配向膜18、19に施された配向処
理の方向、偏光板23、24の光学軸と液晶21の液晶
分子の配向方向との関係を図3及び図4を参照して説明
する。
理の方向、偏光板23、24の光学軸と液晶21の液晶
分子の配向方向との関係を図3及び図4を参照して説明
する。
【0029】図3は図1に示す液晶表示素子を上側から
みた時の配向処理の方向、偏光板23、24の光学軸と
液晶21の液晶分子の配向方向をそれぞれ示す。図4は
図1に示す上基板と下基板をそれぞれ配向膜が形成され
た面から見た時の配向処理の方向と液晶21の液晶分子
の層構造の層の法線方向との関係を示す図である。
みた時の配向処理の方向、偏光板23、24の光学軸と
液晶21の液晶分子の配向方向をそれぞれ示す。図4は
図1に示す上基板と下基板をそれぞれ配向膜が形成され
た面から見た時の配向処理の方向と液晶21の液晶分子
の層構造の層の法線方向との関係を示す図である。
【0030】図3及び図4において、符号18Aと19
Aは配向膜18、19に施された配向処理の方向を示
し、両配向方向18Aと19Aは2Φの交差角で交差す
る方向に設定されている。配向膜18、19近傍の液晶
21は、図4(A)と(B)に示すように、カイラルス
メクティックC相(SmC*相又はSmCA*相)が有する
層構造の層の法線を、配向処理の方向18A,19Aに
対してΦ°傾けて配向する。
Aは配向膜18、19に施された配向処理の方向を示
し、両配向方向18Aと19Aは2Φの交差角で交差す
る方向に設定されている。配向膜18、19近傍の液晶
21は、図4(A)と(B)に示すように、カイラルス
メクティックC相(SmC*相又はSmCA*相)が有する
層構造の層の法線を、配向処理の方向18A,19Aに
対してΦ°傾けて配向する。
【0031】配向膜18、19近傍の液晶21が有する
層構造の層の法線は、配向処理の方向18A,19Aに
対してそれぞれ反対方向にΦ°傾いた方向18Aと19
Aの中線の方向21Cとなる。
層構造の層の法線は、配向処理の方向18A,19Aに
対してそれぞれ反対方向にΦ°傾いた方向18Aと19
Aの中線の方向21Cとなる。
【0032】傾き角Φは、一般的には、1°〜15°程
度であり、液晶21の組成、配向膜18、19の材質、
配向処理の強度等により異なる。このため、実験等によ
り傾き角Φを予め求めておき、求めた傾き角Φに応じて
配向処理の方向18Aと19Aを設定する。
度であり、液晶21の組成、配向膜18、19の材質、
配向処理の強度等により異なる。このため、実験等によ
り傾き角Φを予め求めておき、求めた傾き角Φに応じて
配向処理の方向18Aと19Aを設定する。
【0033】このため、配向膜18、19近傍の液晶2
1が有する層構造の層の法線は、配向処理の方向18
A,19Aに対してそれぞれ反対方向にΦ°傾いた、ラ
ビング方向18Aと19Aの中線の方向21Cとなり、
図5に模式的に示すように一致する。
1が有する層構造の層の法線は、配向処理の方向18
A,19Aに対してそれぞれ反対方向にΦ°傾いた、ラ
ビング方向18Aと19Aの中線の方向21Cとなり、
図5に模式的に示すように一致する。
【0034】従って、液晶21の配向膜18近傍から配
向を始めて成長する層構造と、配向膜19近傍から配向
を始めて成長する層構造とが液晶層のほぼ中央で一致
し、層構造に欠陥が少ない。
向を始めて成長する層構造と、配向膜19近傍から配向
を始めて成長する層構造とが液晶層のほぼ中央で一致
し、層構造に欠陥が少ない。
【0035】上述のようにして、対向する基板間で連続
した層構造をなすように配向された液晶21は、負極性
の所定の電圧−VSより低い電圧を液晶21に印加した
時、液晶分子をほぼ第1の方向21Aに配向し、正極性
の所定の電圧+VSより高い電圧を液晶21に印加した
時、その液晶分子をほぼ第2の方向21Bに向けて配向
する。印加電圧が0のとき、液晶分子の平均的な配向方
向は液晶のスメクティック相の層のほぼ法線方向、即
ち、21Cの方向となる。
した層構造をなすように配向された液晶21は、負極性
の所定の電圧−VSより低い電圧を液晶21に印加した
時、液晶分子をほぼ第1の方向21Aに配向し、正極性
の所定の電圧+VSより高い電圧を液晶21に印加した
時、その液晶分子をほぼ第2の方向21Bに向けて配向
する。印加電圧が0のとき、液晶分子の平均的な配向方
向は液晶のスメクティック相の層のほぼ法線方向、即
ち、21Cの方向となる。
【0036】第1の方向21Aと第2の方向21Bとの
ずれ角2θは、45゜以上であり、望ましくは60゜以
上である。
ずれ角2θは、45゜以上であり、望ましくは60゜以
上である。
【0037】偏光板23の光学軸(この実施の形態では
透過軸)23Aは、第1の方向21Aと配向処理方向2
1Cとの間で、スメクティック層の法線方向21Cに対
しほぼ22.5°の方向に設定されている。偏光板24
の透過軸24Aは、偏光板23の透過軸23Aとほぼ直
交する方向に設定されている。
透過軸)23Aは、第1の方向21Aと配向処理方向2
1Cとの間で、スメクティック層の法線方向21Cに対
しほぼ22.5°の方向に設定されている。偏光板24
の透過軸24Aは、偏光板23の透過軸23Aとほぼ直
交する方向に設定されている。
【0038】図3に示すように偏光板23、24の透過
軸23A,24Aを設定した表示素子は、液晶分子の平
均的な配向方向を偏光板23の透過軸23Aに平行に設
定した時に透過率が最も低く(表示が最も暗く)なり、
液晶分子の平均的な配向方向を偏光板23の透過軸23
Aに対し45°の方向21Dに設定した時に透過率が最
も高く(最も明るく)なる。
軸23A,24Aを設定した表示素子は、液晶分子の平
均的な配向方向を偏光板23の透過軸23Aに平行に設
定した時に透過率が最も低く(表示が最も暗く)なり、
液晶分子の平均的な配向方向を偏光板23の透過軸23
Aに対し45°の方向21Dに設定した時に透過率が最
も高く(最も明るく)なる。
【0039】この液晶素子では、画素電極13と対向電
極17の間に比較的低周波(0.1Hz程度)の鋸波状
の電圧を印加した場合の透過率の変化は図6に示すよう
に、連続的に変化し、明確なしきい値を示さない。
極17の間に比較的低周波(0.1Hz程度)の鋸波状
の電圧を印加した場合の透過率の変化は図6に示すよう
に、連続的に変化し、明確なしきい値を示さない。
【0040】また、この表示素子は、アクティブマトリ
クス方式のものであるため、非選択期間中も液晶21を
任意の配向状態に維持する電圧を保持しておくことがで
きる。このため、上記構成の表示素子は、透過率を変化
させて階調のある表示を行わせることが可能である。
クス方式のものであるため、非選択期間中も液晶21を
任意の配向状態に維持する電圧を保持しておくことがで
きる。このため、上記構成の表示素子は、透過率を変化
させて階調のある表示を行わせることが可能である。
【0041】このため、行ドライバ31は、ゲートライ
ン15に順次ゲートパルスを印加し、ゲートパルスが印
加されたTFT14の行を選択し、選択した行のTFT
14をオンする。一方、列ドライバ32は、ゲートパル
スに同期して、データ信号をデータライン15に印加す
る。オンしたTFT14を介して表示階調に対応するデ
ータ信号が画素電極13と対向電極17との間に印加さ
れる。ゲートパルスがオフするとTFT14がオフし、
それまで画素電極13と対向電極17との間に印加され
ていた電圧が、画素電極13と対向電極17とその間の
液晶21により形成される画素容量に保持される。この
ため、この保持電圧に対応する表示階調がこの行の次の
選択期間まで保持される。従って、この駆動方法によれ
ば、データパルスの電圧を制御することにより、図6に
示す電気−光学特性に従って、任意の階調画像を表示す
ることができる。
ン15に順次ゲートパルスを印加し、ゲートパルスが印
加されたTFT14の行を選択し、選択した行のTFT
14をオンする。一方、列ドライバ32は、ゲートパル
スに同期して、データ信号をデータライン15に印加す
る。オンしたTFT14を介して表示階調に対応するデ
ータ信号が画素電極13と対向電極17との間に印加さ
れる。ゲートパルスがオフするとTFT14がオフし、
それまで画素電極13と対向電極17との間に印加され
ていた電圧が、画素電極13と対向電極17とその間の
液晶21により形成される画素容量に保持される。この
ため、この保持電圧に対応する表示階調がこの行の次の
選択期間まで保持される。従って、この駆動方法によれ
ば、データパルスの電圧を制御することにより、図6に
示す電気−光学特性に従って、任意の階調画像を表示す
ることができる。
【0042】この液晶素子の透過率は液晶のダイレクタ
が偏光板23の透過軸23Aと平行のとき最小、45°
で交差するとき最大となる。従って、液晶素子の透過率
がTminとTmaxを示す配向状態の間で使用することによ
り、液晶21を強誘電相となる第1及び第2の配向状態
に配向させることなく駆動することができる。即ち、第
1及び第2の配向状態は、液晶層内の全ての分子が完全
に同一方向に揃った強誘電相を示す状態であり、自発分
極による電荷が保持されやすく、分子の反転が起こりづ
らくなり、焼き付きやすくなる。しかし、液晶分子が完
全に揃っていない配向状態であれば、自発分極による電
荷がたまり難く、また、揃っていない分子を核にして反
転が起こりやすく、焼き付きが軽減される。即ち、駆動
電圧をVTmaxとVTminの範囲内で変化させることによ
り、強誘電相を使用することなく液晶21を駆動し、し
かも、連続階調を表示させることができる。
が偏光板23の透過軸23Aと平行のとき最小、45°
で交差するとき最大となる。従って、液晶素子の透過率
がTminとTmaxを示す配向状態の間で使用することによ
り、液晶21を強誘電相となる第1及び第2の配向状態
に配向させることなく駆動することができる。即ち、第
1及び第2の配向状態は、液晶層内の全ての分子が完全
に同一方向に揃った強誘電相を示す状態であり、自発分
極による電荷が保持されやすく、分子の反転が起こりづ
らくなり、焼き付きやすくなる。しかし、液晶分子が完
全に揃っていない配向状態であれば、自発分極による電
荷がたまり難く、また、揃っていない分子を核にして反
転が起こりやすく、焼き付きが軽減される。即ち、駆動
電圧をVTmaxとVTminの範囲内で変化させることによ
り、強誘電相を使用することなく液晶21を駆動し、し
かも、連続階調を表示させることができる。
【0043】また、配向処理の方向18Aと19Aの交
差角が2Φに設定されているので、配向欠陥、特に、液
晶21の層の厚さ方向の中央部でのスメクティック液晶
の層構造に不連続性のない、均一な層構造を有する液晶
を得ることができる。
差角が2Φに設定されているので、配向欠陥、特に、液
晶21の層の厚さ方向の中央部でのスメクティック液晶
の層構造に不連続性のない、均一な層構造を有する液晶
を得ることができる。
【0044】そして、液晶素子の製造工程中に、液晶2
1の層構造に欠陥が生じる場合には、最終工程におい
て、液晶21を再配向させる。この場合、例えば、図7
(A)に示すように、液晶セル25をパネルヒータ6
1、62の間に配置して加熱し、液晶21全体を一旦ア
イソトロピック相に設定し、その後自然冷却する。
1の層構造に欠陥が生じる場合には、最終工程におい
て、液晶21を再配向させる。この場合、例えば、図7
(A)に示すように、液晶セル25をパネルヒータ6
1、62の間に配置して加熱し、液晶21全体を一旦ア
イソトロピック相に設定し、その後自然冷却する。
【0045】液晶セル25の熱は、その表面から放熱
し、液晶21の温度も基板近傍から低下する。このた
め、液晶21は、図7(B)に示すように、配向膜1
8、19近傍から再配向化し、その層構造の層の法線
は、それぞれ配向処理の方向18A、19Aから反対方
向にΦ°傾いた21Cの方向になる。
し、液晶21の温度も基板近傍から低下する。このた
め、液晶21は、図7(B)に示すように、配向膜1
8、19近傍から再配向化し、その層構造の層の法線
は、それぞれ配向処理の方向18A、19Aから反対方
向にΦ°傾いた21Cの方向になる。
【0046】その後、冷却が進むと、液晶21は、配向
膜18、19の配向規制力により、その近傍に配向され
た液晶分子を基にして、基板間の中央部に向かって再配
向が進む。図7(C)に示すように、基板間のほぼ中央
部で配向膜18側から再配向してきたスメクティック層
と、配向膜19側から再配向してきたスメクティック層
とが接合するが、配向膜18側から成長してきた層も配
向膜19側から成長してきた層も共にその層構造の層の
法線が21Cの方向を向いているので、接合面での層構
造が一致し、スメクティック層の連続性が維持でき、配
向欠陥の少ない液晶21が得られる。
膜18、19の配向規制力により、その近傍に配向され
た液晶分子を基にして、基板間の中央部に向かって再配
向が進む。図7(C)に示すように、基板間のほぼ中央
部で配向膜18側から再配向してきたスメクティック層
と、配向膜19側から再配向してきたスメクティック層
とが接合するが、配向膜18側から成長してきた層も配
向膜19側から成長してきた層も共にその層構造の層の
法線が21Cの方向を向いているので、接合面での層構
造が一致し、スメクティック層の連続性が維持でき、配
向欠陥の少ない液晶21が得られる。
【0047】次に、上記構成の表示素子の製造方法を説
明する。まず、下基板11上にTFT14と画素電極1
3を配列形成し、さらに、配向膜18を形成する。次
に、配向膜18の表面に互いに平行で反対方向に1回ず
つラビングを施す。また、上基板12上に共通電極17
を形成し、さらに、配向膜19を形成する。配向膜19
の表面に互いに平行で反対方向に1回ずつラビングを施
す。
明する。まず、下基板11上にTFT14と画素電極1
3を配列形成し、さらに、配向膜18を形成する。次
に、配向膜18の表面に互いに平行で反対方向に1回ず
つラビングを施す。また、上基板12上に共通電極17
を形成し、さらに、配向膜19を形成する。配向膜19
の表面に互いに平行で反対方向に1回ずつラビングを施
す。
【0048】下基板11の配向処理の方向18Aと上基
板12の配向処理の方向19Aとの交差角が、実験等に
より予め求めておいた角度Φの2倍(2Φ)になるよう
に、下基板11と上基板12をシール材20及びスペー
サ22を介して接合し、液晶セル25を形成する。次
に、液晶セル25にディスペンサ法、ディップ法等を用
いて液晶21を注入し、注入完了後、液晶注入口を封止
する。
板12の配向処理の方向19Aとの交差角が、実験等に
より予め求めておいた角度Φの2倍(2Φ)になるよう
に、下基板11と上基板12をシール材20及びスペー
サ22を介して接合し、液晶セル25を形成する。次
に、液晶セル25にディスペンサ法、ディップ法等を用
いて液晶21を注入し、注入完了後、液晶注入口を封止
する。
【0049】注入された液晶21に配向欠陥等が存在す
る場合には、上述の手法を用いて液晶21を再配向させ
る。最後に、偏光板23、24を配置して液晶表示素子
が完成する。
る場合には、上述の手法を用いて液晶21を再配向させ
る。最後に、偏光板23、24を配置して液晶表示素子
が完成する。
【0050】なお、この発明は上記実施の形態に限定さ
れず、種々に変形及び応用が可能である。例えば、液晶
層のずれ角2θが60゜以上の場合、偏光板23の透過
軸23Aを第1の方向21Aから12.5゜の位置に設
定し、偏光板24の透過軸24Aを透過軸23Aに直交
又は平行になるように設定し、液晶21のダイレクタを
偏光板23の透過軸23Aの方向とこの方向に対して4
5゜傾いた方向との間で駆動方法するようにしてもよ
い。
れず、種々に変形及び応用が可能である。例えば、液晶
層のずれ角2θが60゜以上の場合、偏光板23の透過
軸23Aを第1の方向21Aから12.5゜の位置に設
定し、偏光板24の透過軸24Aを透過軸23Aに直交
又は平行になるように設定し、液晶21のダイレクタを
偏光板23の透過軸23Aの方向とこの方向に対して4
5゜傾いた方向との間で駆動方法するようにしてもよ
い。
【0051】また、例えば、ずれ角2θが90°以上の
液晶を使用してもよい。この場合、例えば、一方の偏光
板の透過軸をスメクティック層の法線方向に設定し、他
方の偏光板の透過軸を一方の偏光板の透過軸に直交又は
平行に設定してもよい。
液晶を使用してもよい。この場合、例えば、一方の偏光
板の透過軸をスメクティック層の法線方向に設定し、他
方の偏光板の透過軸を一方の偏光板の透過軸に直交又は
平行に設定してもよい。
【0052】上記説明では、配向膜18と19の表面に
それぞれ、平行で反対方向に1回ずつラビングを施した
が、一方の配向膜だけにこのような配向処理を施し、他
方の配向膜には、一方向のみに配向処理を施すようにし
てもよい。また、配向膜18と19の表面に施すラビン
グ処理は、互いに平行ならば、その回数は任意であり、
例えば、配向膜18の表面に所定方向にまず1回ラビン
グを行い、その反対方向に2回目のラビングを行い、続
いて、所定方向に3回目のラビングを行っても良い。
それぞれ、平行で反対方向に1回ずつラビングを施した
が、一方の配向膜だけにこのような配向処理を施し、他
方の配向膜には、一方向のみに配向処理を施すようにし
てもよい。また、配向膜18と19の表面に施すラビン
グ処理は、互いに平行ならば、その回数は任意であり、
例えば、配向膜18の表面に所定方向にまず1回ラビン
グを行い、その反対方向に2回目のラビングを行い、続
いて、所定方向に3回目のラビングを行っても良い。
【0053】また、液晶21は螺旋構造を解いた状態で
液晶セル25に封入されても良く、螺旋構造を維持した
状態で液晶セル25に封入されても良い。
液晶セル25に封入されても良く、螺旋構造を維持した
状態で液晶セル25に封入されても良い。
【0054】また、偏光板24の透過軸24Aと偏光板
23の透過軸23Aとを平行に設定しても良い。さら
に、透過軸の代わりに吸収軸を使用しても良い。また、
本発明はTFTをアクティブ素子とする表示素子に限ら
ず、MIMをアクティブ素子とする表示素子にも適用可
能である。さらに、この発明は、図8に示すように、対
向する基板11と12の対向面に走査電極71と、走査
電極71に直交する信号電極72を配置した単純マトリ
クス型(パッシブマトリクス型)の表示素子にも適用可
能である。
23の透過軸23Aとを平行に設定しても良い。さら
に、透過軸の代わりに吸収軸を使用しても良い。また、
本発明はTFTをアクティブ素子とする表示素子に限ら
ず、MIMをアクティブ素子とする表示素子にも適用可
能である。さらに、この発明は、図8に示すように、対
向する基板11と12の対向面に走査電極71と、走査
電極71に直交する信号電極72を配置した単純マトリ
クス型(パッシブマトリクス型)の表示素子にも適用可
能である。
【0055】
【実施例】化学式1に示す液晶組成物からなる反強誘電
性液晶を用いて液晶表示素子を形成し、その透過率特性
を測定した。まず、図9(A)は、上記実施の形態と同
様に、配向膜18と19の表面を、それぞれ、反対方向
にラビングした素子の特性を示し、図9(B)は、配向
膜18と19の一方表面を、反対方向にラビングした素
子の特性を示し、図9(C)は、配向膜18と19の表
面を、図5に示すように、反対方向に1回ラビングした
素子の特性を示す。
性液晶を用いて液晶表示素子を形成し、その透過率特性
を測定した。まず、図9(A)は、上記実施の形態と同
様に、配向膜18と19の表面を、それぞれ、反対方向
にラビングした素子の特性を示し、図9(B)は、配向
膜18と19の一方表面を、反対方向にラビングした素
子の特性を示し、図9(C)は、配向膜18と19の表
面を、図5に示すように、反対方向に1回ラビングした
素子の特性を示す。
【0056】測定は、各画素に、図10に示すように、
絶対値が等しい正極性と負極性のパルス対を印加するこ
とにより行った。また、偏光板23、24の配置を、図
3と異なり、一方の偏光板の透過軸を第3の方向21C
に平行とし、他方の偏光板の透過軸を一方の偏光板の透
過軸に垂直とした。このような配置では、印加電圧が0
のとき、表示が最も暗くなり、液晶のダイレクタが第3
の方向21Cに対して45°の方向に位置する時に表示
が最も明るくなる。
絶対値が等しい正極性と負極性のパルス対を印加するこ
とにより行った。また、偏光板23、24の配置を、図
3と異なり、一方の偏光板の透過軸を第3の方向21C
に平行とし、他方の偏光板の透過軸を一方の偏光板の透
過軸に垂直とした。このような配置では、印加電圧が0
のとき、表示が最も暗くなり、液晶のダイレクタが第3
の方向21Cに対して45°の方向に位置する時に表示
が最も明るくなる。
【0057】図9(A)〜(C)を比較すれば明らかな
ように、両配向膜に相反ラビングを施した場合には、暗
い黒レベルを安定して表示でき、ヒステリシスも小さ
い。一方、配向膜18のみに相反ラビングを施した場合
には、明レベルを安定して表示できるが、黒レベルを安
定して表示することができない。また、従来の両面ラビ
ングの場合には、ヒステリシスが大きく、安定した表示
が困難である。この実施例からも、本実施例のラビング
方法が優れていることが理解できる。
ように、両配向膜に相反ラビングを施した場合には、暗
い黒レベルを安定して表示でき、ヒステリシスも小さ
い。一方、配向膜18のみに相反ラビングを施した場合
には、明レベルを安定して表示できるが、黒レベルを安
定して表示することができない。また、従来の両面ラビ
ングの場合には、ヒステリシスが大きく、安定した表示
が困難である。この実施例からも、本実施例のラビング
方法が優れていることが理解できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示素子
によれば対向する基板表面でのスメクティック相の液晶
が有する層構造の層の方向と層の法線方向が対向する基
板の近傍で互いに一致する。従って、液晶層の両基板近
傍から成長したスメクティック液晶の層構造は液晶の厚
さ方向のほぼ中央で適切に接合し、配向欠陥が少ない液
晶層が得られる。また、コーンアングル2θの値が45
゜より大きいカイラルスメクティックC相を示す液晶組
成物を用い、光学軸を互いに直交配置した一対の偏光板
の一方の光学軸を、前記第1または第2の方向により挟
まれる角度範囲で、且つ前記第1または第2の方向に対
して、前記コーンアングル2θから45゜を差し引いた
角度範囲で交差する方向に配置したので、強誘電性相を
有する液晶を強誘電性相に配向させることなく光の透過
と遮断とを制御することができ、表示の焼き付きが生じ
難くなる。従って、高画質の画像を表示することができ
る。
によれば対向する基板表面でのスメクティック相の液晶
が有する層構造の層の方向と層の法線方向が対向する基
板の近傍で互いに一致する。従って、液晶層の両基板近
傍から成長したスメクティック液晶の層構造は液晶の厚
さ方向のほぼ中央で適切に接合し、配向欠陥が少ない液
晶層が得られる。また、コーンアングル2θの値が45
゜より大きいカイラルスメクティックC相を示す液晶組
成物を用い、光学軸を互いに直交配置した一対の偏光板
の一方の光学軸を、前記第1または第2の方向により挟
まれる角度範囲で、且つ前記第1または第2の方向に対
して、前記コーンアングル2θから45゜を差し引いた
角度範囲で交差する方向に配置したので、強誘電性相を
有する液晶を強誘電性相に配向させることなく光の透過
と遮断とを制御することができ、表示の焼き付きが生じ
難くなる。従って、高画質の画像を表示することができ
る。
【図1】この発明の実施の形態にかかる表示素子の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図1に示す表示素子の下基板の構成を示す平面
図である。
図である。
【図3】図1に示す表示素子を上側から見た時の、偏光
板の透過軸と液晶分子の配向方向の関係を示す図であ
る。
板の透過軸と液晶分子の配向方向の関係を示す図であ
る。
【図4】(A)と(B)は、図1に示す表示素子の上基
板と下基板を配向膜側から見た時の配向処理の方向と、
近傍の液晶分子の層構造の層の法線方向との関係を示す
図である。
板と下基板を配向膜側から見た時の配向処理の方向と、
近傍の液晶分子の層構造の層の法線方向との関係を示す
図である。
【図5】液晶分子の層構造が上基板側と下基板側で一致
する様子を模式的に示す図である。
する様子を模式的に示す図である。
【図6】印加電圧と透過率との関係を示す図である。
【図7】液晶の再配向を説明するための図である。
【図8】この発明の実施の形態にかかる表示素子の構造
の他の例を示す断面図である。
の他の例を示す断面図である。
【図9】この発明の実施例にかかる液晶表示素子の印加
電圧−透過率特性を示すためのグラフである。
電圧−透過率特性を示すためのグラフである。
【図10】図7に示す印加電圧−透過率特性を得るため
に使用した駆動波形を示す図である。
に使用した駆動波形を示す図である。
【図11】従来の強誘電性液晶の配向処理を説明するた
めの図である。
めの図である。
11・・・透明基板(下基板)、12・・・透明基板(上基
板)、13・・・画素電極、14・・・アクティブ素子(TF
T)、15・・・ゲートライン(走査ライン)、16・・・デ
ータライン(階調信号ライン)、17・・・対向電極、1
8・・・配向膜、19・・・配向膜、20・・・シール材、21・
・・液晶、22・・・スペーサ、23・・・偏光板(下偏光
板)、24・・・偏光板(上偏光板)、31・・・行ドライ
バ、32・・・列ドライバ
板)、13・・・画素電極、14・・・アクティブ素子(TF
T)、15・・・ゲートライン(走査ライン)、16・・・デ
ータライン(階調信号ライン)、17・・・対向電極、1
8・・・配向膜、19・・・配向膜、20・・・シール材、21・
・・液晶、22・・・スペーサ、23・・・偏光板(下偏光
板)、24・・・偏光板(上偏光板)、31・・・行ドライ
バ、32・・・列ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−3676(JP,A) 特開 昭64−55527(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1337
Claims (4)
- 【請求項1】一面に電極と、互いに平行で且つ反対の第
1の方向に同一回ずつラビングされた配向膜とが形成さ
れた第1の基板と、 前記第1の基板に対向して配置され、前記第1の基板の
一面に対向する面に電極と、互いに平行で且つ反対の方
向であって、第1の方向との交角が2Φの第2の方向に
同一回ずつラビングされた配向膜とが形成された第2の
基板と、 前記第1と第2の基板間に配置され、バルクの液晶が有
する螺旋構造のコーン軸と液晶分子軸とのなすチルト角
θを2倍したコーンアングル2θの値が45゜より大き
いカイラルスメクティックC相を示す液晶組成物からな
り、前記第1の基板近傍の液晶分子が、カイラルスメク
ティック相の液晶が有する層構造の層の法線方向を前記
第1の方向に対して交角Φで交差する前記第3の方向に
向けて配向し、前記第2の基板近傍の液晶分子が、カイ
ラルスメクティック相の液晶が有する層構造の層の法線
方向を前記第2の方向に対して交角Φで交差する前記第
3の方向に向けて配向するカイラルスメクティック相の
液晶と、前記第1と第2の基板とを挟んでそれぞれの光学軸が互
いにほぼ直交配置され、一方の光学軸の方向を、前記第
1または第2の方向により挟まれる角度範囲で、且つ前
記第1または第2の方向に対して、前記コーンアングル
2θから45゜を差し引いた角度範囲で交差する方向に
配置した一対の偏光板と、 より構成される強誘電性相を示す液晶を用いた表示素
子。 - 【請求項2】前記液晶は、SmCA*相の液晶またはS
mC * 相の液晶の液晶から構成されている、ことを特徴
とする請求項1に記載の液晶素子。 - 【請求項3】前記一対の偏光板のうちの一方の偏光板
は、その光学軸を前記第3の方向に対して22.5゜よ
り大きく、前記チルト角θより小さい角度の範囲で交差
させて配置させたことを特徴とする請求項2に記載の表
示素子。 - 【請求項4】対向面に電極が形成された第1と第2の基
板の対向面にそれぞれ配向膜を形成し、該配向膜の表面
それぞれ反対方向に同一数回ずつラビングする工程と、 前記第1の基板と第2の基板を、それぞれの配向処理の
方向の交角が2Φになるように所定のギャップで配置す
る工程と、 前記第1と第2の基板間に、スメクティック層を形成す
るためのカイラルスメクティック層を示す液晶を配置す
る工程と、 前記液晶を加熱して一旦アイソトロピック相にし、続い
て、前記第1と第2の基板近傍から再配向させることに
より、それぞれの基板近傍から再配向したスメクティッ
ク層の法線方向をそれぞれの基板の配向処理方向に対し
て交角Φで交差する方向に向けて一致させたスメクティ
ック層を形成する工程と、 より構成されることを特徴とする強誘電性相を示す液晶
を用いた表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29798696A JP3042424B2 (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 表示素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29798696A JP3042424B2 (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 表示素子及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10123528A JPH10123528A (ja) | 1998-05-15 |
JP3042424B2 true JP3042424B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17853661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29798696A Expired - Lifetime JP3042424B2 (ja) | 1996-10-22 | 1996-10-22 | 表示素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042424B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6842211B2 (en) | 2000-11-02 | 2005-01-11 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Liquid crystal display device, and method of manufacturing the same |
JP4605633B2 (ja) * | 2004-05-20 | 2011-01-05 | スタンレー電気株式会社 | 低ティルト配向膜の製造方法及び液晶表示素子の製造方法 |
-
1996
- 1996-10-22 JP JP29798696A patent/JP3042424B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10123528A (ja) | 1998-05-15 |
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