Google AI の革新的な技術をベースとする P-MAX キャンペーンを活用すると、Google 広告のあらゆるチャネルと広告枠で高い成果を得ることができます。Google AI によってビジネスを加速させ、P-MAX で最大限の成果を上げるには、Google AI に適切なデータを入力しなければなりません。そのため、Google は今回、お客様がパフォーマンスを詳細に管理し、高度な分析情報を確認できる新しい機能をリリースいたします。
最適なユーザーにリーチし、関心を維持する
顧客のライフサイクルに焦点を置く新しいタイプの目標を活用すると、価値の高い顧客の獲得と維持を重視して P-MAX キャンペーンを最適化できます。すでにリリースされている「新規顧客の獲得」目標は、キャンペーンで新規顧客の獲得を優先するためのものですが、今回リリースされる新しい機能では、価値の高い新規顧客の獲得を重視できます。P-MAX キャンペーンで購入のコンバージョン目標を設定している広告主様は、この機能をベータ版としてご利用いただけます。また、検索広告 360 をご利用の広告主様にも「新規顧客の獲得」目標をご利用いただけるようになりました。
新規顧客の獲得に加えて、既存顧客との関係を強化する機能も今回リリースされます。この機能により、顧客のライフサイクル全体を見据えた戦略の策定が可能になります。この新しい「ユーザー維持」目標(ベータ版で提供中)を活用して、休眠ユーザーを再獲得しましょう。ご利用の手順については、お客様のアカウント担当の Google チームにお問い合わせください。
Google AI とファーストパーティ データを組み合わせることで、新規顧客からも既存顧客からも大きな価値を引き出し、顧客ライフサイクルのさまざまな段階で高い費用対効果を得ることができます。
IP アドレスの除外機能で関連性の低いトラフィックを除外する
P-MAX ではキャンペーン目標に基づいて最も関連性の高いユーザーにリーチできますが、アカウント単位で IP アドレスの除外機能を使用すると、リーチの対象をさらに細かくコントロールできます。この新しい機能では、P-MAX キャンペーンの広告掲載対象から特定の IP アドレスを除外することが可能なため、関連性の高いオーディエンスのみに広告を表示できます。指定する IP アドレス(自社のアドレスなど)をアカウント単位で除外すると、不要な広告インタラクションや費用の発生につながるトラフィックが除外されます。結果として、予算を無駄に消費せず、最も効果が期待できるオーディエンスへのリーチのみに費用をかけることができます。
成長を促進する戦略をリアルタイムでテストし、適用する
Google 広告のキャンペーンでより大きな成果を上げるには、テストが鍵となります。今回新たにリリースされる機能では、1 つの P-MAX キャンペーン内で簡単に最適化戦略をテストし、効果の有無を確認できます。最初にリリースされるのは、最終ページ URL の拡張のテスト機能(ベータ版で提供中)です。P-MAX キャンペーンで「最終ページ URL の拡張」を使用すると、現在と同程度のアクション単価(CPA)または広告費用対効果(ROAS)で、コンバージョン数またはコンバージョン値が平均 9% 以上向上することがわかっています1。「最終ページ URL の拡張」は、最終ページ URL をウェブサイト内のより関連性の高いランディング ページに置き換える機能です。このテストでは、「最終ページ URL の拡張」を有効にすることでユーザーの検索目的とのマッチ率が向上し、より大きな成果につながるかどうかを検証できます。
「最終ページ URL の拡張」のテストを有効にすると、トラフィックが分割され、予算の一部がこの機能のテストに充てられます。また、テスト結果と、比較のために元の設定のパフォーマンスが記録されます。テストが終了したら、「最終ページ URL の拡張」機能がキャンペーンのパフォーマンスにどのような影響を与えたのかを明快かつ実用的なデータで確認できます。有効であることが確認できた戦略は、オプションを使用して簡単にキャンペーンに適用できます。「最終ページ URL の拡張」のテスト(ベータ版)に関心をお持ちの場合は、Google サポートまたはお客様のアカウント担当の Google チームに詳しい情報をお問い合わせください。P-MAX の他の設定や機能のテストも間もなくリリースされる予定です。
詳細な分析データに基づいて価値の高いオーディエンスを見極め、キャンペーンを調整する
オーディエンスについての理解を深めることで、思いもよらないビジネス チャンスが見つかる場合があります。すでに提供されているユーザーの行動や関心対象についてのデータに加えて、今後はオーディエンスの年齢と性別に関するより詳細なデータをご利用いただけます。今回リリースされる詳しいユーザー属性は、アセットのオーディエンス分析で参照できます。詳しいユーザー属性の活用方法について、旅行会社を例に考えてみましょう。この会社の顧客ベースは従来、比較的年齢層の高いユーザーで占められてきました。しかし、ユーザー属性の分析情報から、最近は若いユーザー層もこの会社に高い興味や関心を示していることがわかったとします。すると、この情報に基づいて新しい市場セグメントを開拓し、プロモーションに調整を加えるという選択肢が生まれます。このようにオーディエンス分析の詳しいユーザー属性を活用すれば、まだアプローチしていないユーザー層を見つけ出し、特定の年齢や性別のグループにダイレクトにアピールする広告を作成できます。
予算の消化ペースに関する分析情報を活用して、予算を最適化する
今回リリースされる機能には、予算の消化ペースに関する分析情報も含まれます。この機能は、キャンペーンをさらに最適化するのに役立ちます。新しい分析情報では、リアルタイムに費用がトラッキングされ、コンバージョン パフォーマンスの予測とともに現在の費用と予測される費用が表示されます。予算の消化ペースを一目で確認できるので、戦略的な予算調整が必要となるキャンペーンを見極めることが可能になります。その分析に基づいて、たとえば、消化ペースの遅いキャンペーンから予算の上限に近づいているキャンペーンに予算を移動できます。
2024 年 5 月 21 日の午前 9 時(米国太平洋時間)に開催される Google Marketing Live では、これ以外にも耳寄りな情報もお届けします。ぜひご登録のうえ、ご視聴いただけますと幸いです。P-MAX をより有効に活用するためのヒントにつきましては、P-MAX に関するよくある質問への回答をご覧ください。
Posted by Sagar Shah(P-MAX キャンペーン担当グループ プロダクト マネージャー)
1. Google データ、グローバル、Google 広告、2023 年 2 月~2023 年 4 月。