Google のあらゆる広告チャネルと広告枠でコンバージョンを促進していただけるよう、P-MAX キャンペーンを世界中のすべての広告主様にリリースしてから、まもなく 1 年が経ちます。リリース以来、広告主様からのフィードバックに基づいてさまざまな機能を追加しています。7 月には、最適化スコアや季節性の調整機能の追加についてお知らせしました。年末年始商戦が近づく中、多くのビジネスにとって今が重要なときです。昨年の年末年始商戦期に、検索、動画、ソーシャル メディアなどのチャネルを 2 日間で 5 つ以上利用した買い物客は、全体の 54% を占めました1。そこで本日は、次の 3 つの主要分野で広告主様のビジネス目標達成を支援する、P-MAX の新機能をご紹介します。
- キャンペーンをより効率的に計画する
- アセット戦略をカスタマイズする
- 結果を評価する
1. キャンペーンをより効率的に計画する
パフォーマンス プランナーを使用して P-MAX の効果を予測する
年末年始商戦期が間近に迫る中、季節的な戦略を計画するうえで今が非常に重要な時期です。P-MAX に対応した新しいパフォーマンス プランナーを使用して プランを作成し、費用対効果を最大化するには予算をどのように投資すればよいか把握しましょう。パフォーマンス プランナーの P-MAX 向け機能はすでにリリースされており、今後数週間のうちにすべての広告主様にご利用いただけるようになります。
キャンペーンの将来的なパフォーマンスを予測し、キャンペーンの予算、目標広告費用対効果、目標コンバージョン単価などの要素を調整した場合の影響をシミュレーションできます。また、キャンペーンに対する変更が、コンバージョン値などの主要な指標にどのように影響するかを評価できます。さらに、パフォーマンス プランナーの予測は季節ごとのイベントに合わせて調整されるため、数週間先の商戦期における販売機会について検討するのに役立ちます。
忘れてはならないのは、迅速な方向転換は計画的な行動の中で行われる必要があるということです。対応の素早いマーケティング担当者が、どのようにチームの迅速な動きに寄与しているか、また、チャネル全体で新しいコンバージョンの機会をリアルタイムに把握するために P-MAX などの AI 搭載ソリューションをどのように利用してしているかをご確認ください。
2. アセット戦略をカスタマイズする
アセット グループのスケジュール設定ツールを利用してキャンペーンの計画を立て、管理する
今月初めにリリースされたアセット グループのスケジュール設定ツールも、年末年始のキャンペーンを計画するための優れたツールです。このたび、P-MAX のアセット グループに自動化ルールを追加できるようになりました。自動化ルールを使用すると、必要に応じてアセット グループの一時停止や有効化のスケジュールを設定できます。特定の時間帯に広告を表示したり、事前にアセット グループを作成してスケジュールを設定したりすることが可能です。この機能は、クリエイティブ アセットの承認を事前に得たい場合に特に便利です。承認は、アセット グループを一時停止した状態で実施できます。たとえば、サイト全体で特別なセールやプロモーションを実施するにあたり、商戦期に特化した新しいアセットをスケジュールできます。また、店舗で特別なイベントを催す際にも、イベントの宣伝用にアセットをスケジュールすることが可能です。
詳しくは、今年の主な商戦期の日程と事前の準備方法をご確認ください。
広告見出しの数を増やしてテキスト アセットを追加する
Google は来年、アセット戦略を強化するために、P-MAX のアセット グループにアップロードできる広告見出しの数を 5 から 15 に増やす予定です。広告見出しを追加することで、機械学習機能を活用してさらに多くの組み合わせを作成して検証し、特に高い成果が見込めるパターンを特定できます。
3. 結果を評価する
変化の要因から成果を把握する
キャンペーンで新しい機能を試す際は、結果や、パフォーマンスに影響を与えている要因を詳しく把握する必要があります。変化の要因機能を使用すると、パフォーマンスが変動する原因のすばやい特定、問題の診断、最適化案の表示ができます。これらは [変化の要因] パネルで簡単に確認でき、レポートやスプレッドシートを複数広げて手動で参照する手間が省かれます。
「変化の要因」機能はすべての P-MAX キャンペーンで利用可能です。ただし、商品フィードを使用してオンライン販売の促進を目指す P-MAX キャンペーンに特化した「変化の要因」がいくつかあります。たとえば、商品のステータスや、変動の大きい商品、リスティング グループ、商品カテゴリに関する分析結果が表示される場合があります。これらを確認することで、小売店は商戦期にパフォーマンスが最も大きく変化した商品を把握できます。
自社オーディエンス分析で顧客に関する理解を深める
既存の顧客やウェブサイトの訪問者に関する詳細な分析情報を入手するには、データ セグメントをオーディエンス シグナル*として P-MAX キャンペーンに追加します。これにより自動化機能のスピードが増し、コンバージョンを期待できる価値の高い顧客をさらに多く発掘できるようになります。今後数週間以内に、分析情報ページのオーディエンス分析にデータ セグメントが追加されます。この分析情報を使用すれば、自社データの価値を把握し、最もコンバージョン率の高い顧客リストを特定できます。
P-MAX のこれらの新機能によって、キャンペーンの成果をさらに高め、今年の年末年始商戦で一層の成果向上を図ることができます。年末年始商戦に向けた戦略を計画する際は、次の 3 つのベスト プラクティスを念頭に置くことをおすすめします。
- 年末年始商戦のピークとなる数日前から、P-MAX キャンペーンの予算、広告費用対効果およびコンバージョン単価の目標値を調整し、買い物中のユーザーに広告を最大限に表示できるようにします。たとえば、ピーク時により頻繁に広告が表示されるように、主要な連休の前は目標広告費用対効果を引き下げます。こうすることで、キャンペーンでさらなるコンバージョンの機会を獲得できるようになります。ピーク時にはパフォーマンスを頻繁に確認し、必要に応じて調整しましょう。最適化案を参照すると、調整のための具体的なヒントを得ることができます。
- プロモーション、セール、イベントなどによって短期間でコンバージョン率やコンバージョン値に大きな変動が見込まれる場合は、季節性の調整機能を使用することをおすすめします。季節性の調整は、一時的に大きな変動(例: 30% 超)が見込まれる、発生頻度の低い 7 日未満の短期的なイベントにのみ使用してください。
- 今年の年末年始商戦で特定の商品を優先的に宣伝する場合は、それぞれの目標と予算を設定した P-MAX キャンペーンを個別に作成します。ただし、年末年始商戦用の新しいクリエイティブ アセットをより多く表示するのが目的である場合は、既存の P-MAX キャンペーンで新しいアセット グループを作成し、必要に応じて常時販売商品用のアセット グループを一時停止することができます。
P-MAX キャンペーンの最適化方法に関するその他のヒントは、ベスト プラクティス ガイドと年末年始商戦のベスト プラクティスをご覧ください。
*オーディエンス シグナルとオーディエンス分析(自社オーディエンスを含む)は、店舗目標には使用できません。
Posted by Sagar Shah - P-MAX キャンペーン担当プロダクト マネージャー
1. 出典: Google / Ipsos、米国、Holiday Shopping Study、オンライン アンケート、n=7,253(過去 2 日間にホリデー シーズンの買い物をした米国の 18 歳以上のオンライン ユーザー)、2021 年 10 月~2022 年 1 月。