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JPWO2009020014A1 - インテグレータおよび該インテグレータを使用した照明装置 - Google Patents

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JPWO2009020014A1
JPWO2009020014A1 JP2009526399A JP2009526399A JPWO2009020014A1 JP WO2009020014 A1 JPWO2009020014 A1 JP WO2009020014A1 JP 2009526399 A JP2009526399 A JP 2009526399A JP 2009526399 A JP2009526399 A JP 2009526399A JP WO2009020014 A1 JPWO2009020014 A1 JP WO2009020014A1
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Abstract

光束分割光学系または光束統合光学系およびフライアイインテグレータの機能を備えたコンパクトな光学系を提供する。本発明によるインテグレータは、2面を備える。第1の面(111)が、正の屈折面である第1の単位面からなり、第2の面(113)が、正の屈折面である第2の単位面からなる。所定のn個の第2の単位面(113a、113b)が所定の第1の単位面(111a)に対応し、前記所定のn個の第2の単位面に入射した、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位面の中心に集光するように構成されている。前記所定のn個の第2の単位面は、前記所定の第1の単位面の前記屈折面と実質的に同じ屈折力を有する屈折面上に互いに隣接しないように配置されている。

Description

本発明は、光束を分割または統合する、インテグレータおよび該インテグレータを使用した照明装置に関する。
照明装置において、照明対象領域の照度を均一とする目的でフライアイインテグレータが使用される。また、照明装置において、照明対象領域の照度を均一とするフライアイインテグレータとともに、光源からの光束を複数の光束に分割する光束分割光学系や、複数の光源からの複数の光束を単一の光束に統合する光束統合光学系が使用される場合がある。
たとえば、半導体デバイス等リソグラフィー工程で使用される投影露光装置において、焦点深度や解像力を向上させる目的で照明の瞳形状を4つ穴状とする4極変形照明装置が使用される。4極変形照明装置において、4つ穴状の瞳形状に対応し、回折光学素子や角錐プリズムなどの光束分割光学系と、瞳照度均一化のためのフライアイインテグレータとが使用される(たとえば、特許文献1)。
たとえば、画像プロジェクタにおいて、RGB3色の光源からの光束を統合する、ダイクロイックプリズムなどの光束統合光学系と、投影画像の明るさムラをなくすためのフライアイインテグレータとが使用される(たとえば、特許文献2)。
特開2000−182933号公報 特開2006−39495号公報
しかし、光束分割光学系または光束統合光学系およびフライアイインテグレータを備えた光学系はサイズが大きくなり、このような光学系を備えた照明装置のサイズも大きくなる。
したがって、光束分割光学系または光束統合光学系およびフライアイインテグレータの機能を備えたコンパクトな光学系および該光学系を備えたコンパクトな照明装置に対するニーズがある。
本発明によるインテグレータは、2面を備える。第1の面が、正の屈折面である第1の単位面からなり、第2の面が、正の屈折面である第2の単位面からなる。所定のn個の第2の単位面が所定の第1の単位面に対応し、前記所定のn個の第2の単位面に入射した、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位面の中心に集光するように構成されている。前記所定のn個の第2の単位面は、前記所定の第1の単位面の前記屈折面と実質的に同じ屈折力を有する屈折面上に互いに隣接しないように配置されている。
本発明によるインテグレータは、インテグレータとして機能するとともに、前記所定のn個の第2の単位面に入射した、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位面の中心に集光した後、n個の所定の方向に進行する光束に分割する。また、本発明によるインテグレータは、インテグレータとして機能するとともに、前記所定の第1の単位面に入射した、n個の所定の方向の光束を、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光束に統合する。
本発明によるインテグレータは、2部材を備える。第1の部材が、正の屈折力を有する第1の単位部分からなり、第2の部材が、正の屈折力を有する第2の単位部分からなる。所定のn個の第2の単位部分が所定の第1の単位部分に対応し、前記所定のn個の第2の単位部分における入射側の面に入射した、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位部分における出射側の面の中心に集光するように構成されている。前記所定のn個の第2の単位部分は、前記所定の第1の単位部分の前記屈折力と実質的に同じ屈折力を有する部材上に互いに隣接しないように配置されている。
本発明によるインテグレータは、インテグレータとして機能するとともに、前記所定のn個の第2の単位部分における入射側の面に入射した、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位部分における出射側の面の中心に集光した後、n個の所定の方向に進行する光束に分割する。また、本発明によるインテグレータは、インテグレータとして機能するとともに、前記所定の第1の単位部分に入射した、n個の所定の方向の光束を、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光束に統合する。
本発明によるインテグレータは、2面を備える。第1の面が、正の屈折面である第1の単位面からなり、第2の面が、正の屈折面である第2の単位面からなる。所定のm個の第1の単位面が所定のn個の第2の単位面に対応し、前記所定のm個の第1の単位面は第1の屈折面上に互いに隣接しないように配置され、前記所定のn個の第2の単位面は第2の屈折面上に互いに隣接しないように配置され、前記第1の屈折面および前記第2の屈折面は、実質的に同じ屈折力を有し、互いに他の光軸上の焦点近傍に配置されている。
本発明によるインテグレータは、インテグレータとして機能するとともに、前記所定のm個の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束を、前記所定のn個の第2の単位面に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割する。
本発明によるインテグレータは、2部材を備える。第1の部材が、正の屈折面を含む第1の単位部分からなり、第2の部材が、正の屈折面を含む第2の単位部分からなる。所定のm個の第1の単位部分が所定のn個の第2の単位部分に対応し、前記所定のm個の第1の単位部分は第1の部材上に互いに隣接しないように配置され、前記所定のn個の第2の単位部分は第2の部材上に互いに隣接しないように配置される。前記所定のm個の第1の単位部分の屈折面は、第1の屈折面の部分であり、前記所定のn個の第2の単位部分の屈折面は、第2の屈折面の部分であり、前記第1の屈折面および前記第2の屈折面は、実質的に同じ屈折力を有し、互いに他の光軸上の焦点近傍に配置されている。
本発明によるインテグレータは、インテグレータとして機能するとともに、前記所定のm個の第1の単位部分に所定の角度で入射したn個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位部分に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割する。
本発明によれば、光束分割光学系または光束統合光学系の機能を備えたコンパクトなインテグレータが得られる。
本発明の一実施形態による、光学系の構成を示す図である。 複数の第1の単位面を備える第1の面と複数の第2の単位面を備える第2の面とを備える光学素子の構成を示す図である。 図1に示した光学系と同一の光学系であって、第1の単位面を入射面とする光学系を示す図である。 図2に示した光学素子と同一の光学素子であって、第1の面を入射面とする光学素子の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。 複数の第1の単位面を備える第1の面を備える第1の光学素子と複数の第2の単位面を備える第2の面を備える第2の光学素子の構成を示す図である。 図5に示した光学系と同一の光学系であって、第1の単位面を入射面とする光学系を示す図である。 図6に示した光学素子と同一の光学素子であって、第1の面を入射面とする光学素子の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。 複数の第1の単位面を備える第1の面を備える第1の光学素子と複数の第2の単位面を備える第2の面を備える第2の光学素子の構成を示す図である。 図9に示した光学系と同一の光学系であって、第1の単位面を入射面とする光学系を示す図である。 図10に示した光学素子と同一の光学素子であって、第1の面を入射面とする光学素子の構成を示す図である。 光学素子の第1の実施形態の、光軸方向から見た第1および第2の面、ならびに光軸を含む断面を示す図である。 第1の実施形態による光学素子の第2の面(図14(a))と第1の面(図14(b))を示す図である。 第2の実施形態による光学素子の第2の面(図15(a))と第1の面(図15(b))を示す図である。 第3の実施形態による光学素子の第2の面(図16(a))と第1の面(図16(b))を示す図である。 第4の実施形態による光学素子の第2の面(図17(a))と第1の面(図17(b))を示す図である。 光学素子を使用する照明装置の第1の実施形態の構成を示す図である。 光学素子を使用する照明装置の第2の実施形態の構成を示す図である。 光学素子を使用する照明装置の第3の実施形態の構成を示す図である。 光学素子を使用する照明装置の第4の実施形態の構成を示す図である。 図21に示した照明装置において、反射型光変調素子を使用する画像プロジェクタの照明装置の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。 複数の第1の単位面を備える第1の面と複数の第2の単位面を備える第2の面とを備える光学素子の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。 複数の第1の単位面を備える第1の面を備える第1の光学素子と複数の第2の単位面を備える第2の面を備える第2の光学素子の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。 複数の第1の単位面を備える第1の面を備える第1の光学素子と複数の第2の単位面を備える第2の面を備える第2の光学素子の構成を示す図である。 光学素子の第5の実施形態の、光軸方向から見た第1および第2の面、ならびに光軸を含む断面を示す図である。 第5の実施形態による光学素子の第1の面(図30(a))と第2の面1(図30(b))を示す図である。 第6の実施形態による光学素子の第1の面(図31(a))と第2の面(図31(b))を示す図である。 光学素子を使用する照明装置の第5の実施形態の構成を示す図である。
符号の説明
110,120,130,140…光学素子、111,1111,1113,1115…第1の面、113,1131,1133,1135…第2の面、111a,1111a,1113a,1115a…第1の単位面、113a,113b,1131a,1131b,1133a,1133b,1135a,1135b…第2の単位面
図1は、一実施形態による、光学系の構成を示す図である。光学系は、第1の単位面111aと、第1の単位面111aに対応する第2の単位面113aおよび113bとを備える。第1の単位面および第2の単位面は正の屈折面である。図1は、第1の単位面111aの光軸を含む断面図である。光学系の断面を示す図1において、第1の単位面111aに対応する第2の単位面は2個であるが、実際に、第1の単位面111aに対応する第2の単位面は4個存在する。
第2の単位面113aおよび113bは、ともに焦点距離fの球面上の部分領域であり第2の単位面113aおよび113bは、第1の単位面111aの光軸に対して対称に配置されている。第1の単位面111aも、焦点距離fの球面である。第1の単位面111aと第2の単位面113aおよび113bとの間は屈折率nの媒質で満たされている。第1の単位面111aと第2の単位面113aおよび113bとの間隔dは、式(1)を満足しており、第1の単位面111aと第2の単位面113aおよび113bとは、互いに他の焦点に位置している。
Figure 2009020014
第2の単位面113aに入射する、第1の単位面111aの光軸(以下、単に光軸という)に平行な光束L1は、第2の単位面113aの屈折力により第1の単位面111aの中心に集光され、光軸との成す角θ1、拡がり角φ1で第1の単位面111aのから出射する。同様に、第2の単位面113bに入射する、光軸に平行な光束L2は、第2の単位面113bの屈折力により第1の単位面111aの中心に集光され、光軸に関して、光束L1と反対側において、光軸との成す角θ1、拡がり角φ1で発散する光として第1の単位面111aから出射する。
このとき、図1において、第2の単位面113aの中心と光軸との距離h1、第2の単位面113aの、光軸と垂直方向の幅をw1としたとき、θ1、φ1はそれぞれ式(2)、(3)を概ね満足する(正弦条件)。
Figure 2009020014
Figure 2009020014
もっとも、第1の単位面111aは、必ずしも球面である必要はなく、非球面(放物面を含む)であってもよい。また、第2の単位面113aおよび113bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面上の部分領域であってもよい。さらに、第1の単位面111aの焦点距離(屈折力)と第2単位面113aおよび113bの焦点距離(屈折力)は、必ずしも同じである必要はなく、インテグレータとしての機能を向上させるために、収差を考慮して近軸の焦点位置からズラしてもよい。但し、この場合、実質的な屈折力は同じであるとみなされる。
図2は、複数の第1の単位面を備える第1の面111と複数の第2の単位面を備える第2の面113とを備える光学素子(インテグレータ)110の構成を示す図である。図2は、第1の単位面の光軸を含む断面図である。
図14は、第1の面111(図14(b))および第2の面113(図14(a))を、第1の単位面の光軸上から見た図である。上述したように、第2の面113における4個の第2の単位面113a、113b、113cおよび113dが、第1の面111における第1の単位面111aに対応する。4個の第2の単位面113a、113b、113cおよび113dは、同一の屈折面の部分領域である。該屈折面と、第1の単位面111aの屈折面との焦点距離は等しく、2個の屈折面の光軸は一致する。4個の第2の単位面113a、113b、113cおよび113dは、互いに隣接しないように、かつ、第1の単位面111aの光軸から離れた位置に配置されている。また、図14に示すように、第1の単位面111aの、第1の単位面111aの光軸に垂直な断面の面積は、第2の単位面113a、113b、113cまたは113dの、第1の単位面111aの光軸に垂直な断面の面積の4倍である。
図2において、第2の面113に入射された、第1の単位面の光軸に平行な光束は、2個の光束に分割される。実際には、第2の面113に入射された、第1の単位面の光軸に平行な光束は、4個の光束に分割される。また、第2の面113における第2の単位面は、図14に示すように、対応する第1の単位面の光軸の左上に位置するもの(第1のグループ、たとえば、113a)、左下に位置するもの(第2のグループ、たとえば、113b)、右上に位置するもの(第3のグループ、たとえば、113c)および右下に位置するもの(第4のグループ、たとえば、113d)に分類される。たとえば、第1のグループの第2の単位面は、第2の面113上に点在している。第2の面113上に点在している第1のグループの第2の単位面に入射する、第1の単位面の光軸に平行な光束は、第1の単位面の中心に集光された後、第1の単位面の光軸との成す角θ1、拡がり角φ1で第1の面111から所定の方向に進行する1個の光束として出射されるので、該光束における光の照度は均一化される。このように、光学素子110は、第2の単位面に入射する、第1の単位面の光軸に平行な光束の照度を均一化するとともに、複数の光束に分割するので、インテグレータおよび光束分割手段として機能する。
図3は、図1に示した光学系と同一の光学系であって、第1の単位面111aを入射面とする光学系を示す図である。図3において、入射面である第1の単位面111aに、第1の単位面111aの光軸に対称な2方向から入射した平行光束L3、L4は、光軸との成す角θ1が式(2)を満足するとき出射面である第2の単位面113aおよび113bの中心にそれぞれ集光され、第1の単位面111aの光軸に平行な方向に拡がり角φ2で発散する光として出射する。
このとき、屈折面1xの幅w2としたとき、φ2は(4)式を概ね満足する(正弦条件)。
Figure 2009020014
図4は、図2に示した光学素子と同一の光学素子であって、第1の面111を入射面とする光学素子110の構成を示す図である。図4は、第1の単位面の光軸を含む断面図である。
図4において、入射面である第1の面111に、第1の単位面の光軸との成す角θ1で入射した2個の平行光束は、出射面である第2の面113から該光軸と平行な方向に、拡がり角φ2で出射する1個の光束に統合される。実際には、入射面である第1の面111に入射した4個の平行光束が1個の光束に統合される。第1の面111に分布する第1の単位面に入射した光は、第2の単位面上に集光した後、第1の単位面の光軸と平行な方向に、拡がり角φ2で出射する1個の光束に統合されるので、該光束の照度が均一化される。このように、光学素子110は、第1の単位面に所定の角度で入射する、複数の光束の照度を均一化するとともに、1個の光束に統合するので、インテグレータおよび光束統合手段として機能する。
図5は、本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。光学系は、第1の単位面1111aと、第1の単位面1111aに対応する第2の単位面1131aおよび1131bとを備える。第1の単位面および第2の単位面は正の屈折面である。図5は、第1の単位面1111aの光軸を含む断面図である。図5において、第1の単位面1111aに対応する第2の単位面は2個であるが、実際に、第1の単位面1111aに対応する第2の単位面は4個存在する。
第2の単位面1131aおよび1131bは、ともに球面上の部分領域であり第2の単位面1131aおよび1131bは、第1の単位面1111aの光軸に対して対称に配置されている。第1の単位面111aは、上記球面と同一形状の球面である。
もっとも、第2の単位面1131aおよび1131bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面(放物面を含む)上の部分領域であってもよい。第1の単位面1111aは、必ずしも球面である必要はなく、非球面であってもよい。さらに、第2の単位面1131aおよび1131bと第1の単位面1111aとは互いに、同じ形状である必要はなく、実質的に同じ屈折力を有していればよい。
第2の単位面1131aに入射する、第1の単位面1111aの光軸に平行な光束L1は、第2の単位面1131aの屈折力により第1の単位面1111aの中心に集光される。同様に、第2の単位面1131bに入射する、第1の単位面1111aの光軸に平行な光束L2は、第2の単位面1131bの屈折力により第1の単位面1111aの中心に集光される。
図6は、複数の第1の単位面を備える第1の面1111を備える第1の光学素子110aと複数の第2の単位面を備える第2の面1131を備える第2の光学素子110bの構成を示す図である。図6は、第1の単位面の光軸を含む断面図である。第1の光学素子110aの、第1の面1111の反対側の面1113および第2の光学素子110bの、第2の面1131の反対側の面1133は、平面である。
図6において、第2の面1131に入射された、第1の単位面の光軸に平行な光束は、2個の光束に分割される。実際には、第2の面1131に入射された、第1の単位面の光軸に平行な光束は、4個の光束に分割される。このように、光学素子110aおよび110bは、インテグレータおよび光束分割手段として機能する。
図7は、図5に示した光学系と同一の光学系であって、第1の単位面1111aを入射面とする光学系を示す図である。図7においては、第1の単位面1111aが入射面である。図7において、入射面である第1の単位面1111aに、第1の単位面1111aの光軸に対称な、所定の2方向から入射した平行光束L3、L4は、出射面である第2の単位面1131aおよび1131bの中心にそれぞれ集光され、第1の単位面1111aの光軸に平行な方向に出射する。
図8は、図6に示した光学素子と同一の光学素子であって、第1の面1111を入射面とする光学素子の構成を示す図である。図8は、第1の単位面の光軸を含む断面図である。
図8において、入射面である第1の面1111に、所定の角度で入射した2個の平行光束は、出射面である第2の面1131から該光軸と平行な方向に出射する1個の光束に統合される。実際には、入射面である第1の面1111に入射した4個の平行光束が1個の光束に統合される。このように、光学素子110aおよび110bは、インテグレータおよび光束統合手段として機能する。
図9は、本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。光学系は、単位面1115aおよび単位面1117aからなる第1の単位部分110cpと、第1の単位部分110cpに対応する単位面1135aおよび単位面1137aからなる第2の単位部分110dp(単位面1135bおよび単位面1137bからなる第2の単位部分110dp)とを備える。第1の単位部分110cpおよび第2の単位部分110dpは正の屈折力を有する。図9は、第1の単位部分の光軸含む断面図である。図9において、第1の単位部分110cpに対応する第2の単位部分110dpは、2個であるが、実際に第1の単位部分110cpに対応する第2の単位部分は4個である。
単位面1135aおよび1135b、単位面1137aおよび1137bはそれぞれ球面上の部分領域であり、第2の単位部分110dpは第1の単位部分110cpの光軸に対して対称に配置されている。単位面1115aおよび1117aは、上記球面と同一形状の球面である。
もっとも、単位面1135aおよび1135b、単位面1137aおよび1137bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面(放物面を含む)上の部分領域であってもよい。また、単位面1115aおよび1117aは、必ずしも球面である必要はなく、非球面であってもよい。さらに、単位面1135a(1135b)と単位面1137a(1137b)と単位面1117aと1115aとは互いに、同じ形状である必要はなく、第1の単位部分110cpと第2の単位部分110dpとが実質的に同じ屈折力を有していればよい。
第2の単位部分110dpの単位面1135aに入射する、第1の単位部分110cpの光軸に平行な光束L1は、第2の単位部分110dpの屈折力により単位面1115aの中心に集光される。同様に第2の単位部分110dpの単位面1135bに入射する、第1の単位部分110cpの光軸に平行な光束L2は、単位面1115aの中心に集光される。
図10は、複数の単位面を備える面1115および複数の単位面を備える面1117からなる第1の光学素子110cと、複数の単位面を備える面1135および複数の単位面を備える面1137からなる第2の光学素子110dとからなるインテグレータの構成を示す図である。図10は、第1の単位部分110cpの光軸を含む断面図である。
図10において、第2の光学素子110dの面1135に入射された、第1の単位部分の光軸に平行な光束は、2個の光束に分割される。実際には、面1135に入射された、第1の単位部分の光軸に平行な光束は、4個の光束に分割される。このように、光学素子110cおよび11dは、インテグレータおよび光束分割手段として機能する。
図11は、図9に示した光学系と同一の光学系であって、第1の単位部分110cpの単位面1115aを入射面とする光学系を示す図である。図11において、入射面である単位面1115aに、第1の単位部分110cpの光軸に対称な、所定の2方向から入射した平行光束L3、L4は、出射面である第2の単位部分110dpの単位面11135aおよび1135bの中心にそれぞれ集光され、第1の単位部材110cpの光軸に平行な方向に出射する。
図12は、図10に示した光学素子と同一の光学素子であって、第1の光学素子110cの面1115を入射面とする光学素子の構成を示す図である。図12は、第1の単位部分の光軸を含む断面図である。
図12において、入射面である面1115に、所定の角度で入射した2個の平行光束は、出射面である面1135から該光軸と平行な方向に出射する1個の光束に統合される。実際には、入射面である面1115に入射した4個の平行光束が1個の光束に統合される。このように、光学素子110cおよび110dは、インテグレータおよび光束統合手段として機能する。
図23は、本発明の他の実施形態による光学系の構成を示す図である。光学系は第1の単位面511aおよび511bと、第1の単位面511aおよび511bに対応する第2の単位面第1の単位面513aおよび513bとを備える。第1の単位面および第2の単位面は、正の屈折面である。
第1の単位面511aおよび511bは、ともに焦点距離fの球面C1上の部分領域である。また、第2の単位面513aおよび513bは、ともに焦点距離fの球面C2上の部分領域である。図23は、球面C1および球面C2の球心を結ぶ直線で定義される光軸(以下、単に光軸という)を含む断面図である。光学系の上記の断面を示す図23において、第1の単位面および第2の単位面は、それぞれ2個であるが、実際に、第1の単位面および第2の単位面は、それぞれ4個存在する。
第1の単位面511aおよび511bは、光軸に対して対称に配置されている。同様に、第2の単位面513aおよび513bも光軸に対して対称に配置されている。第1の単位面511aおよび511bと第2の単位面513aおよび513bとの間は、屈折率nの媒質で満たされている。第1の単位面511aおよび511bと第2の単位面513aおよび513bとの間隔dは、以下の式(1)を満足しており、第1の単位面511aおよび511bと第2の単位面513aおよび513bとは、互いに他の焦点に位置している。
Figure 2009020014
このとき、図23において、第1の単位面511aの中心と光軸との距離h1、第1の単位面511aの、光軸と垂直方向の幅をw1としたとき、θ1、φ1はそれぞれ式(2)、式(3)を概ね満足する(正弦条件)。
Figure 2009020014
第1の単位面511aに、光軸に対称な2方向から入射した平行光束L6およびL5は、光軸との成す角θ2が式(2−1)を満足するとき出射面である第2の単位面513aおよび513bの中心にそれぞれ集光され、光軸との成す角θ1、拡がり角φ1で第2の単位面513aおよび513bから出射する。同様に、第1の単位面511bに、光軸に対称な2方向から入射した平行光束L8およびL7は、光軸との成す角θ1、拡がり角φ1で第2の単位面513aおよび513bから出射する。
Figure 2009020014
もっとも、第1の単位面511aおよび511bは、必ずしも球面である必要はなく、非球面(放物面を含む)であってもよい。また、第2の単位面513aおよび513bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面上の部分領域であってもよい。さらに、第1の単位面511aおよび511bの焦点距離(屈折力)と第2の単位面513aおよび513bの焦点距離(屈折力)とは、必ずしも同じである必要はなく、後で説明するインテグレータとしての機能を向上させるために、収差を考慮して近軸の焦点位置からズラしてもよい。ただし、この場合、実質的な屈折力は同じであるとみなされる。
図30(a)および図30(b)は、それぞれ、第1の面511および第2の面513を光軸上から見た図である。第1の面511は、4個の第1の単位面511a、511b、511cおよび511dを含み、第2の面513は、4個の第2の単位面513a、513b、513cおよび513dを含む。4個の第1の単位面511a、511b、511cおよび511dは、同一の屈折面の部分領域である。同様に、4個の第2の単位面513a、513b、513cおよび513dは、同一の屈折面の部分領域である。4個の第1の単位面511a、511b、511cおよび511dは、互いに隣接しないように、かつ光軸から離れた位置に配置されている。同様に、4個の第2の単位面513a、513b、513cおよび513dは、互いに隣接しないように、かつ光軸から離れた位置に配置されている。
図24は、複数の第1の単位面を備える第1の面511と複数の第2の単位面を備える第2の面513とを備える光学素子(インテグレータ)510の構成を示す図である。図24は、光軸を含む断面図である。
図24において、第1の面511に光軸との成す角θ2で入射した2個の平行光束は、出射面である第2の面513で統合された後、該光軸との成す角θ1、拡がり角φ1で出射する2個の光束に再分割される。実際には、入射面である第1の面511に入射した4個の光束が統合された後、4個の光束に再分割される。
第1の面511における第1の単位面は、図30において、光軸の左上に位置するもの(第1のグループ、たとえば、511a)、光軸の左下に位置するもの(第2のグループ、たとえば、511b)、光軸の右上に位置するもの(第3のグループ、たとえば、511c)および光軸の右下に位置するもの(第4のグループ、たとえば、511d)に分類される。たとえば、第1のグループの第1の単位面は、第1の面511上に点在している。同様に、第2の面513における第2の単位面は、図30において、光軸の左上に位置するもの(第5のグループ、たとえば、513a)、光軸の左下に位置するもの(第6のグループ、たとえば、513b)、光軸の右上に位置するもの(第7のグループ、たとえば、513c)および光軸の右下に位置するもの(第8のグループ、たとえば、513d)に分類される。たとえば、第5のグループの第2の単位面は、第2の面513上に点在している。第1のグループの第1の単位面に、光軸との成す角θ2で入射した4個の光束は、それぞれ、第5のグループ、第6のグループ、第7のグループおよび第8のグループの第2の単位面に集光された後、光軸との成す角θ1、拡がり角φ1で第2の面513から所定の方向に進行する4個の光束として出射されるので、該光束における光の照度は均一化される。一般的には、m個の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、n個の第2の単位面に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割される。このように、光学素子510は、第1の単位面に入射する光束の照度を均一化するとともに、複数の光束を統合後、再分割するので、インテグレータおよび光束統合且つ分割手段として機能する。
図25は、本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。光学系は、第1の単位面5111aおよび5111bと、第1の単位面5111aおよび5111bに対応する第2の単位面5131aおよび5131bとを備える。
第1の単位面5111aおよび5111bは、ともに焦点距離fの球面C1上の部分領域である。また、第2の単位面5131aおよび5131bは、ともに焦点距離fの球面C2上の部分領域である。図25は、球面C1および球面C2の球心を結ぶ直線で定義される光軸(以下、単に光軸という)を含む断面図である。図25において、第1の単位面、および第1の単位面に対応する第2の単位面はそれぞれ2個であるが、実際に、第1の単位面、第2の単位面はそれぞれ4個存在する。
第1の単位面5111aおよび5111bは、光軸に対して対称に配置されている。同様に、第2の単位面5131aおよび5131bも光軸に対して対称に配置されている。
もっとも、第1の単位面5111aおよび5111bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面(放物面を含む)上の部分領域であってもよい。第2の単位面5131aおよび5131bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面(放物面を含む)上の部分領域であってもよい。さらに、第1の単位面5111aおよび5111bと第2の単位面5113aおよび5113bは、互いに、同じ形状である必要はなく、実質的に同じ屈折力を有していればよい。
第1の単位面5111aに、光軸に対称な2方向から入射した平行光束L6およびL5は、第1の単位面5111aの屈折力により、それぞれ、第2の単位面5131aおよび5131bの中心にそれぞれ集光される。同様に、第1の単位面5111bに、光軸に対称な2方向から入射した平行光束L8およびL7は、第1の単位面5111bの屈折力により、それぞれ、第2の単位面5131aおよび5131bの中心に集光される。
図26は、複数の第1の単位面を備える第1の面5111を備える第1の光学素子510aと複数の第2の単位面を備える第2の面5131を備える第2の光学素子510bの構成を示す図である。図26は光軸を含む断面図である。第1の光学素子510aの、第1の面5111の反対側の面5113および第2の光学素子510bの、第2の面5131の反対側の面5133は、平面である。
図26において、第1の面5111に入射された、光軸と所定の角度をなす2個の平行光束は、出射面である第2の面5131にて統合された後、該光軸と所定の角度で出射する2個の光束に再分割される。実際には、入射面である第1の面5111に入射した4個の光束が統合されたのち4個の光束に再分割される。一般的には、m個の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、n個の第2の単位面に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割される。このように、光学素子510aおよび510bは、インテグレータおよび光束統合且つ分割手段として機能する。
図27は、本発明の他の実施形態による、光学系の構成を示す図である。光学系は、単位面5115aおよび単位面5117aからなる第1の単位部分510cp1と、単位面5115bおよび単位面5117bからなる第1の単位部分510cp2と、第1の単位部分510cpに対応する単位面5135aおよび単位面5137aからなる第2の単位部分510dp1と、単位面5135bおよび単位面5137bからなる第2の単位部分510dp2とを備える。第1の単位部分510cp1、510cp2および第2の単位部分510dp1、510dp2は正の屈折力を有する。図27は、第1の単位部分の光軸含む断面図である。図27において、第1の単位部分、および第1の単位部分に対応する第2の単位部分はそれぞれ2個であるが、実際に、第1の単位部分および第2の単位部分はそれぞれ4個存在する。
単位面5115aおよび5115b、単位面5117aおよび5117bはそれぞれ球面上の部分領域であり、第1の単位部分510cp1および510cp2は光軸に対して対称に配置されている。 また単位面5135aおよび5135b、単位面5137aおよび5137bはそれぞれ球面上の部分領域であり、第2の単位部分510dp1および510dp2は光軸に対して対称に配置されている。
もっとも、単位面5115aおよび5115b、単位面5117aおよび5117bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面(放物面を含む)上の部分領域であってもよい。また、単位面5135aおよび5135b、単位面5137aおよび5137bは、必ずしも球面上の部分領域である必要はなく、非球面(放物面を含む)上の部分領域であってもよい。さらに、単位面5115a(5115b)と単位面5117a(5117b)と単位面5135a(5135b)と単位面5137a(5137b)とは互いに、同じ形状である必要はなく、第1の単位部分510cp1および510cp2と第2の単位部分510dp1および510dp2とが実質的に同じ屈折力を有していればよい。
第1の単位部分510cp1の単位面5115aに、光軸に対称な2方向から入射した平行光束L6、L5は、第1の単位部分510cp1および第2の単位部分の屈折力により、それぞれ、単位面5135aおよび5135bの中心に集光される。同様に第1の単位部分510cp1の単位面5115bに、光軸に対称な2方向から入射した平行光束L8、L7は、単位面5135aおよび5135bの中心に集光される。
図28は、複数の単位面を備える面5115および複数の単位面を備える面5117からなる第1の光学素子510cと、複数の単位面を備える面5135および複数の単位面を備える面5137からなる第2の光学素子510dとからなるインテグレータの構成を示す図である。図28は光軸を含む断面図である。
図28において、第1の光学素子510cの面5115に入射された、第1の単位部分の光軸と所定の角度をなす2個の平行光束は、第2の光学素子510dの面5135にて統合された後、該光軸と所定の角度で出射する2個の光束に再分割される。実際には、面5115に入射された、第1の単位部分の光軸と所定の角度をなす4個の光束が統合されたのち4個の光束に再分割される。一般的には、m個の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、n個の第2の単位面に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割される。このように、光学素子510cおよび510dは、インテグレータおよび光束統合且つ分割手段として機能する。
光学素子(インテグレータ)の第1の実施形態
図13は、光学素子の第1の実施形態の、光軸方向から見た第1および第2の面、ならびに光軸を含む断面を示す図である。ここで、光軸とは、第1の単位面の光軸を言う。図13(a)は、光学素子110の、光軸方向から見た第1の面111、光軸方向から見た第2の面113および光軸を含む断面を示す図である。図13(b)は、光学素子110のAA’断面を示す図である。
可視光波長帯域で使用される光学素子110は、熱可塑樹脂の射出成型品として安価に製造することができる。本実施の形態においては光学素子110の材料として日本ゼオン社製ZEONEX480R(屈折率n=1.525)を用いる。
光学素子110の第2の面113は、第2の単位面から構成されている。第2の単位面は凸の球面で構成されており曲率半径r=5.25、焦点距離f=10である。光学素子110の第1の面111は、第1の単位面から構成されている。第1の単位面も凸の球面で構成されており曲率半径r=5.25、焦点距離f=10である。また、第1の面111と第2の面113との間隔(すなわち、光学素子110の厚さ)は、d=15.25であり、第1の面111と第2の面113は、互いに他の焦点位置に配置されている。
図14は、第1の実施形態による光学素子110の第2の面113(図14(a))と第1の面111(図14(b))を示す図である。第2の面113における、互いに隣接しない4個の第2の単位面113a、113b、113cおよび113dが、第1の面111における第1の単位面111aに対応する。図14において、第2の単位面は、一辺の長さw1=1.5の正方形で構成されている。隣接する第2の単位面は、4.5(面3個分)だけ離れており、光学素子の光軸(中心軸)から第2の単位面113a、113b、113cおよび113dの中心までの距離h1は式(5)で与えられる。
Figure 2009020014
図14において、第1の面111の第1の単位面111aは、一辺の長さw2=3(=2×w1)の正方形で、第1の単位面111aの内の1個(図14(b)に黒色で示したもの)の中心が光学素子の中心軸に一致するように配置される。第1の面111において、第1の単位面を隙間なく配置すると、第2の面113においても、該第1の単位面に対応する第2の単位面を隙間なく配置することができる。
このように構成された光学素子110は、第2の面113を入射面とすることで光学素子110の第2の面113に垂直入射する平行光束をそれぞれ光軸とのなす角θ1、拡がり角φ1の4個の光束に分割することができる。
また、第2の面113を出射面とすることで光学素子110に光軸とのなす角θ1で入射する4個の光束を、光軸方向に出射する拡がり核φ2の光束に統合することができる。ここでθ1、φ1、φ2は式(1)乃至(3)により、
θ1=18.6°
φ1=4.3°
φ2=8.5°
である。
光学素子(インテグレータ)の第2の実施形態
図15は、第2の実施形態による光学素子120の第2の面123(図15(a))と第1の面121(図15(b))を示す図である。第2の面123における、互いに隣接しない9個の第2の単位面(図15(b)に黒色で示したもの)が、第1の面121における第1の単位面(図15(a)に黒色で示したもの)に対応する。図15において、第2の単位面は、一辺の長さw1=1.0の正方形で構成されている。隣接する第2の単位面は、2.0(面2個分)だけ離れている。
図15において、第1の面121の第1の単位面は、一辺の長さw2=3(=3×w1)の正方形で、第1の単位面の内の1個(図15(b)に黒色で示したもの)の中心が光学素子の中心軸に一致するように配置される。第1の面121において、第1の単位面を隙間なく配置すると、第2の面123においても、該第1の単位面に対応する第2の単位面を隙間なく配置することができる。
このように構成された光学素子120は、第2の面123を入射面とすることで光学素子120の第2の面123に垂直入射する平行光束を、光軸と所定の角度をなす9個の光束に分割することができる。
また、第2の面123を出射面とすることで光学素子120に光軸と所定の角度で入射する9個の光束を、光軸方向に出射する光束に統合することができる。
実施形態の光学素子を、光束分割手段として使用する場合に、第1の単位面に対応する第2の単位面の数は、分割される光束の数と等しくなる。また、実施形態の光学素子を、光束統合手段として使用する場合に、第1の単位面に対応する第2の単位面の数は、統合される光束の数と等しくなる。したがって、分割または統合する光束の数にしたがって、第1の単位面に対応する第2の単位面の数を定めることができる。
光学素子(インテグレータ)の第3の実施形態
図16は、第3の実施形態による光学素子130の第2の面133(図16(a))と第1の面131(図16(a))を示す図である。第2の面133における、互いに隣接しない4個の第2の単位面(図16(b)に黒色で示したもの)が、第1の面131における第1の単位面(図16(b)に黒色で示したもの)に対応する。図16において、第1の単位面および第2の単位面は長方形で構成されている。
図16に示すように、第1の面131において、第1の単位面を隙間なく配置すると、第2の面133においても、該第1の単位面に対応する第2の単位面を隙間なく配置することができる。
このように構成された光学素子130は、第2の面133を入射面とすることで光学素子130の第2の面133に垂直入射する平行光束を、光軸と所定の角度をなす4個の光束に分割することができる。
また、第2の面133を出射面とすることで光学素子130に光軸と所定の角度で入射する4個の光束を、光軸方向に出射する光束に統合することができる。
光学素子の入射面は照明領域と共役に配置されることから、入射面の端面形状は、実際に必要とされる照明領域に近い形状であることが望ましい。たとえば、照明領域をCCDカメラにより撮像する装置や液晶プロジェクタなどに光学素子を使用する場合、入射面の端面形状は、図16に示すように撮像素子や画像変調素子のアスペクト比に近い長方形とすることで効率的に照明することできる。
光学素子(インテグレータ)の第4の実施形態
図17は、第4の実施形態による光学素子140の第2の面143(図17(a))と第1の面141(図17(b))を示す図である。第2の面143における、互いに隣接しない7個の第2の単位面(図17(b)に黒色で示したもの)が、第1の面141における第1の単位面(図17(a)に黒色で示したもの)に対応する。図17において、第1の単位面および第2の単位面は正六角形で構成されている。
図17に示すように、第1の面141において、第1の単位面を隙間なく配置すると、第2の面143においても、該第1の単位面に対応する第2の単位面を隙間なく配置することができる。
このように構成された光学素子140は、第2の面143を入射面とすることで光学素子140の第2の面143に垂直入射する平行光束を、光軸と所定の角度をなす7個の光束に分割することができる。
また、第2の面143を出射面とすることで光学素子140に光軸と所定の角度で入射する7個の光束を、光軸方向に出射する光束に統合することができる。
光学素子の入射面は照明領域と共役に配置されることから、入射面の端面形状は、実際に必要とされる照明領域に近い形状であることが望ましい。たとえば、光学素子によって、顕微鏡のように円形の照明領域を照明する必要がある場合には、図17のように入射面の端面形状を正6角形とすることで効率的に照明することが可能である。
光学素子(インテグレータ)の第5の実施形態
図29は、光学素子の第5の実施形態の、光軸方向から見た第1および第2の面、ならびに光軸を含む断面を示す図である。ここで、光軸とは、第1の単位面の光軸を言う。図29(a)は、光学素子510の、光軸方向から見た第1の面511、光軸方向から見た第2の面513および光軸を含む断面を示す図である。図29(b)は、光学素子510のAA’断面を示す図である。図29において、第2の単位面は、一辺の長さw1=1.5の正方形で構成されている。
図30は、第5の実施形態による光学素子510の第1の面511(図30(a))と第2の面513(図30(b))を示す図である。第2の面513における、互いに隣接しない4個の第2の単位面513a、513b、513cおよび513dが、第1の面511における、互いに隣接しない4個の第1の単位面511a、511b、511cおよび511dに対応する。図30において、第1の単位面、および第2の単位面は、一辺の長さw1=1.5の正方形で構成されている。隣接する第1の単位面、および第2の単位面は、3(面2個分)だけ離れている。
実施形態において、第1の単位面の数は、分割される光束の数と等しくなる。また第2の単位面の数は、統合される光束の数と等しくなる。このように構成された光学素子510は、第1の面511を入射面とすることで光学素子510の第1の面511に光軸と所定の角度で入射する4つの平行光束を統合したのち、光軸と所定の角度をなす4個の光束に分割することができる。
光学素子(インテグレータ)の第6の実施形態
図31は、第6の実施形態による光学素子520の第1の面521(図31(a))と第2の面523(図31(b))を示す図である。第2の面523における、互いに隣接しない2個の第2の単位面(図31(b)に黒色で示したもの)が、第1の面521における、互いに隣接しない4個の第1の単位面(図31(a)に黒色で示したもの)に対応する。図31において、第1の単位面は一辺の長さ1の正方形、第2の単位面は短辺1長辺2の長方形で構成されている。
図31に示すように、第1の面521において、第1の単位面を隙間なく配置すると、第2の面523においても、該第1の単位面に対応する第2の単位面を隙間なく配置することができる。
実施形態において、第1の単位面の数は、分割される光束の数と等しくなる。また第2の単位面の数は、統合される光束の数と等しくなる。このように構成された光学素子520は、第1の面521を入射面とすることで光学素子520に光軸と所定の角度で入射する2つの平行光束を統合したのち、光軸と所定の角度をなす4個の光束に分割することができる。
また、第1の面521を出射面とすることで光学素子520に光軸と所定の角度で入射する4個の光束を統合したのち、光軸と所定の角度をなす2個の光束に分割することができる。
照明装置の第1の実施形態
図18は、光学素子を使用する照明装置の第1の実施形態の構成を示す図である。本実施形態は、半導体デバイスなどを製造する際に使用される投影露光装置において、焦点深度や解像力を向上させる目的で使用される4極変形照明装置である。
水銀灯等の光源21より放射される照明光束は楕円鏡22で焦光され、インプットレンズ(コリメータレンズ)30によりほぼ平行光束となって光学素子110に入射する。ここで、光学素子110の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は4である。また、光学素子110の第2の面113を入射面として配置することで、光学素子110を、光束分割手段および光均一化手段として使用する。
光学素子110により照明光束は4個の光束に分割され、分割された光束は第1集光レンズ40により集光される。第1集光レンズ40の射出側(後側)焦点位置には4個の2次光源が、それぞれ均一な照度で形成される。
この2次光源が形成される位置には、4個のフライアイインテグレータ50が設けられている。4個のフライアイインテグレータ50は従来用いられている形状のフライアイインテグレータである。4個のフライアイインテグレータ50から出射された光束は、それぞれ第2集光レンズ60により集光されてレチクル70を所定の傾きで均一に傾斜照明する。
レチクル70の被照射面の反対側の面には、所定の回路パターンが形成されており、傾斜照明によりレチクルのパターンを透過、回折した光は投影光学系80により集光結像され、ウエハ90上に、レチクル70のパターンの像を形成する。
なお、図18に点線で示すように、楕円面鏡22による光源像B1、光学素子110の第1の面111、フライアイインテグレータ50の出射側面50xは、投影光学系の入射瞳面(開口絞り80a)と互いに共役に設けられている。換言すれば、光源像B1、光学素子110の第1の面111、フライアイインテグレータ50の出射側面50x、は物体面(レチクル70及びウエハ90)のフーリエ変換面となっている。また、図18に実線で示すように、光学素子110の第2の面113、フライアイインテグレータ50の入射射側面50aは、物体面(レチクル70及びウエハ90)と互いに共役に設けられている。
上述のように、フライアイインテグレータおよび光束分割手段として機能する光学素子110を使用することで、独立した光束分割手段を使用する必要がなくなり、コンパクトな光学系を形成することができる。
照明装置の第2の実施形態
図19は、光学素子を使用する照明装置の第2の実施形態の構成を示す図である。本実施形態は、たとえば、CCD (Charge-Coupled Device) やCMOSなどの固体撮像素子の電気的特性の検査において、複数の固体撮像素子の受光面に光を照射するのに使用される照明装置である。
たとえば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプなどである、光源1020から放射される照明光束はインプットレンズ(コリメータレンズ)1030によりほぼ平行光束となってNDフィルタータレット141、カラーフィルタタレット142を通過する。
NDフィルタータレット141は、円形であり、支持軸を中心に回転可能に支持されている。このNDフィルタータレット141は、円周方向に沿って複数種のND (Neutral Density)フィルタを保持している。NDフィルタは、光源1020からの光を、分光組成を変えず所定の割合で減光する。NDフィルタータレット141を回転させ所望の減光量のNDフィルタを選択することで、検査に適した光量に調整を行う。
カラーフィルタタレット142は、円形であり、支持軸を中心に回転可能に支持されている。カラーフィルタタレット142は円周方向に沿って複数種のカラーフィルタを保持している。カラーフィルタは、光源1020からの光のうち、所定の波長の光のみを透過させる。カラーフィルタタレット142を回転させることで、透過させる光の波長を選択する。
NDフィルタータレット141、およびカラーフィルタタレット142を通過した光束は、光学素子110に入射する。ここで、光学素子110の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は4である。また、光学素子110の第2の面113を入射面として配置することで、光学素子110を、光束分割手段および光均一化手段として使用する。
光学素子110により照明光束は4個の光束に分割され、分割された光束はコンデンサレンズ150により集光される。コンデンサレンズ150の射出側(後側)焦点位置には被検査物である4個の固体撮像素子161が配置されており、分割された光束によって、それぞれ均一な照度で照明される。
なお、本実施形態において、光学素子の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は4であるとしたが、本発明はこれに限られるものではない。上述のとおり、光学素子の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は光束の分割数と等しくなるので、被検査物となる固体撮像素子の同時検査の個数に応じて適宜選択すればよい。たとえば、図15に示す第2の光学素子(分割数9個)を使用してもよい。
上述のように、フライアイインテグレータおよび光束分割手段として機能する光学素子110を使用することで、独立した光束分割手段を使用する必要がなくなり、コンパクトな光学系を形成することができる。
照明装置の第3の実施形態
図20は、光学素子を使用する照明装置の第3の実施形態の構成を示す図である。本実施形態は、顕微鏡装置の落射蛍光照明光学系である。
図20(a)に示すように、顕微鏡装置は、顕微鏡本体M、落射蛍光照明光学系L、撮像装置280、画像処理装置281および表示装置282を備える。顕微鏡装置には、予め蛍光物質で標識された生体試料271がセットされる。
顕微鏡本体Mは、無限遠系の対物レンズ272および結像レンズ273を備える。
落射蛍光照明光学系Lは、照明波長の異なる4種類の光源221乃至224、コリメータレンズ230、光学素子110、リレーレンズ240、視野絞り241、ダイクロイックミラー250を備える。ダイクロイックミラー250は、顕微鏡本体M内の対物レンズ272と結像レンズ273との間に配置される。また、ダイクロイックミラー250と結像レンズ273との間にバンドパスフィルタ260が配置される。
図20(b)は、光源221乃至223の配置を示す図である。光源221乃至224は、紫外線( 波長340nm乃至400nm)、または可視光線(波長約400nm乃至700nm)の波長帯に中心波長を持つ光を放射する固体光源である。
光源は、上述の蛍光物質の励起波長が光源の中心波長に合うように、選択するのが望ましい。たとえば、蛍光物質の励起波長が、紫外乃至青色(300乃至500nm)であればGaN系LEDなどの光源を使用することが望ましい。また、明視野カラー画像観察のためには広帯域の白色光源を用いることが望ましいので、たとえば、励起波長の光を放射するGaN系青色LEDと、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)蛍光発光と合わせた白色LEDなどの光源を使用するのが望ましい。
コリメータレンズ230は、光源221乃至224の位置に前側焦点を配置し、光源221乃至224からの射出光束をそれぞれコリメートする。
コリメートされた光束はコリメータレンズ230の後側焦点に配置された光学素子110に光軸との成す角θで入射する。このとき光源221乃至224はコリメータレンズ230の光軸からの軸ずれ量h、コリメータレンズの焦点距離fとすると、θ、h、fは式(6)を満足する。
Figure 2009020014
ここで、図14に示すように、光学素子110の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は4である。光学素子110の第2の面113を出射面として配置することで、光学素子110を、光源切り替え手段および光均一化手段として作用させる。光源221乃至224を、複数の励起光源、またはカラー観察用白色光源として、そのいずれか一つを点灯させることで光束の切り替えが可能となる。
光学素子110の第2の面113には、それぞれ、2次光源の像Sが形成される。
リレーレンズ240は、2次光源像Sを対物レンズ272の後側焦点面(瞳面)にリレーする。また、ダイクロイックミラー250は、この励起光束を反射して対物レンズ272の方向に導光する。
この対物レンズ272の瞳面に形成された光源像S ’ からの射出光束(励起光束)は、対物レンズ272によってコリメートされ、試料271上の照明領域Eに入射している。
また、視野絞り241は、試料271と共役な位置に配置され、試料271上の照明領域Eを制限する役割を担う。
試料271上の照明領域Eでは、蛍光物質が励起され、蛍光が生起する。蛍光の波長は、励起光束の波長(500nm以下)よりも長く、例えば520nm乃至590nm程度である。
この蛍光からなる光束は、対物レンズ272によって試料271の蛍光像を無限遠方に結像するような光束に変換される。この蛍光光束は、ダイクロイックミラー250を透過し、バンドパスフィルタ260および結像レンズ273に入射する。バンドパスフィルタ260は、蛍光光束(ここでは、波長520nm乃至590nm)と異なる波長の余分な光をカットする。
撮像装置280の撮像面280aは、結像レンズ273の後側焦点面に配置され、撮像面280a上に蛍光光束による試料271の像(蛍光像)が形成される。
なお、図20中の点線は、試料271、撮像面280aおよび視野絞り241の間の共役関係を示している。
撮像装置280は、撮像面280a上に形成された蛍光像を撮像し、取得した画像データを、画像処理装置281を介して画像表示装置282に送出する。画像表示装置282は、蛍光像を表示する。
なお、本実施形態において、光学素子110の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は4であるとしたが、本発明はこれに限られるものではない。上述のとおり、光学素子110の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は光束の分割数と等しくなるので、被検査物となる固体撮像素子の同時検査の個数に応じて適宜選択すればよい。たとえば、図15に示す第2の光学素子(分割数9個)を使用してもよい。
上述のように、フライアイインテグレータおよび光束統合手段として機能する光学素子110を使用することで、独立した光束統合手段を使用する必要がなくなり、コンパクトな光学系を形成することができる。
照明装置の第4の実施形態
図21は、光学素子を使用する照明装置の第4の実施形態の構成を示す図である。本実施形態は、画像プロジェクタの照明装置である。
図21(b)は、光源320r、320gおよび320bの配置を示す図である。図21(a)および(b)において、光源320r、320gおよび320bは、それぞれ赤色、緑色および青色の発光ダイオード(LED)である。本実施の形態においては、赤色LED320rを1個、緑色LED320gを2個、青色LEDを1個の計4個を配置している。緑色LEDの発光効率は、他の色のLEDに比べ低いので、カラーバランスを保つように緑色LEDを2個配置している。
コリメータレンズ330は、光源320r、320g、320bの位置に前側焦点を配置し、光源320r、320g、320bからの射出光束をそれぞれコリメートする。
コリメートされた光束はコリメータレンズ330の後側焦点に配置された光学素子110に光軸との成す角θで入射する。このとき光源320r、320g、320bはコリメータレンズ330の光軸からの軸ずれ量h、コリメータレンズの焦点距離fとすると、θ、h、fは上記の式(6)を満足する。
ここで、図14に示すように、光学素子110の第1の単位面に対応する第2の単位面の数は4である。光学素子110の第2の面113を出射面として配置することで、光学素子110を、光源切り替え手段および光均一化手段として作用させる。
上記構成によりRGBの混色が可能である。特に、RGB光源を交互に点灯させることで時分割にカラー画像を投影する画像プロジェクタ装置に対して好適である。
光学素子110により混色された光束は、コンデンサレンズ340により光変調素子350a上を均一に照明する。
光変調素子350aにより変調された光束は投影光学系370により拡大結像され、スクリーン380上に画像を形成する。
本実施形態において光変調素子350aは透過型光変調素子として構成した。
図22は、図21に示した照明装置において、反射型光変調素子350bを使用する画像プロジェクタの照明装置の構成を示す図である。図22に示した照明装置において、光学素子110が、図21に示した照明装置の場合と同様に使用される。
照明装置の第5の実施形態
図32は、光学素子を使用する照明装置の第5の実施形態の構成を示す図である。本実施形態は、たとえば、CCD (Charge-Coupled Device) やCMOS(Complementary metal-oxide semiconductor)などの固体撮像素子の電気的特性の検査において、複数の固体撮像素子の受光面に光を照射するのに使用される照明装置である。
図32(b)は、光源420r、420gおよび420bの配置を示す図である。図32(a)および(b)において、光源420r、420gおよび420bは、それぞれ赤色、緑色および青色の発光ダイオード(LED)である。本実施の形態においては、1個の赤色LED420r、2個の緑色LED420g、1個の青色LED420bの計4個のLEDを配置している。緑色LEDの発光効率は、他の色のLEDに比べ低いので、カラーバランスを保つように緑色LEDを2個配置している。
コリメータレンズ430は、光源420r、420g、420bの位置に前側焦点を配置し、光源420r、420g、420bからの射出光束をそれぞれコリメートする。
コリメートされた光束はコリメータレンズ530の後側焦点に配置された光学素子520に光軸との成す角θで入射する。このとき光源420r、420g、420bはコリメータレンズ430の光軸からの軸ずれ量h、コリメータレンズの焦点距離fとすると、θ、h、fは、式(6)を満足する。
Figure 2009020014
コリメートされた光束は、光学素子510に入射する。ここで、光学素子510の第1の単位面の数は4、第2の単位面の数は4である。このように配置することで、光学素子520を、光束統合手段および分割手段および光均一化手段として使用する。
光学素子510により照明光束は4個の光束に分割され、分割された光束はコンデンサレンズ450により集光される。コンデンサレンズ450の射出側(後側)焦点位置には被検査物である4個の固体撮像素子461が配置されており、分割された光束によって、それぞれ均一な照度で照明される。
なお、本実施形態において、第1の単位面のセットに含まれる単位面の数は4であるとしたが、本発明はこれに限られるものではない。上述のとおり、第1の単位面のセットに含まれる単位面の数は光束の分割数と等しくなるので、被検査物となる固体撮像素子の同時検査の個数に応じて適宜選択すればよい。
また本実施形態において、第2の単位面のセットに含まれる単位面の数は4であるとしたが、本発明はこれに限られるものではない。上述のとおり、第2の単位面のセットに含まれる単位面の数は統合する光束の数と等しくなるので、光源の個数に応じて適宜選択すればよい。
上述のように、フライアイインテグレータおよび光束分割手段および光束統合手段として機能する光学素子510を使用することで、独立した光束分割手段および光束統合手段を使用する必要がなくなり、コンパクトな光学系を形成することができる。
本発明の実施形態の特徴について以下に説明する。
一実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の大きさのn倍である。
本実施形態によれば、第1の面と第2の面の大きさを等しくするのに都合がよい。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位面が、前記第1の面に隙間なく配置されている。
本実施形態によれば、第1の面に入射する光の損失がないので効率的である。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第2の単位面が、前記第2の面に隙間なく配置されている。
本実施形態によれば、第2の面に入射する光の損失がないので効率的である。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状が正方形である。
本実施形態は、正方形の照明領域を照射するのに都合がよい。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状が長方形である。
本実施形態は、長方形の照明領域を照射するのに都合がよい。上記長方形を、撮像素子や画像変調素子のアスペクト比に近い長方形とすることによって、効率的に照明することができる。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状が正六角形である。
本実施形態は、円形の照明領域を照射するのに都合がよい。顕微鏡などにおいて、円形の照明領域を効率的に照明することができる。
他の実施形態によるインテグレータは、1個の光学素子からなる。
本実施形態によれば、1個の光学素子によって、光束の分割または統合を行う、コンパクトなインテグレータが実現される。
他の実施形態によるインテグレータは、第1の単位面が形成された面を備える第1の光学素子、および第2の単位面が形成された面を備える第2の光学素子からなる。
本実施形態によれば、2個の光学素子によって、光束の分割または統合を行う、コンパクトなインテグレータが実現される。
他の実施形態によるインテグレータは、前記所定のn個の第2の単位面に入射した、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位面上に集光した後、n個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、光束分割機能を備えたコンパクトなインテグレータが得られる。
一実施形態による照明装置は、光源と、コリメート手段と、一実施形態によるインテグレータと、を備え、前記光源からの光が、前記コリメート手段によって、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光とされた後、前記所定のn個の第2の単位面に入射され、前記インテグレータによってn個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、照度の均一化機能と光束分割機能を備えたコンパクトな照明装置が得られる。
他の実施形態によるインテグレータは、前記所定の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位面に集光した後、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成されている。
本実施形態によれば、光束統合機能を備えたコンパクトなインテグレータが得られる。
一実施形態による照明装置は、n個の光源と、一実施形態によるインテグレータと、を備え、前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定の第1の単位面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによって前記所定の第1の単位面の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成されている。
本実施形態によれば、照度の均一化機能と光束統合機能を備えたコンパクトな照明装置が得られる。
他の実施形態による照明装置において、前記n個の光源が、2個以上の波長の光を放射する。
本実施形態によれば、照度の均一化機能と、2個以上の波長の光を切り替えたり混合したりする機能とを備えたコンパクトな照明装置が得られる。
一実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の大きさのn倍である。
本実施形態によれば、第1の部材と第2の部材の大きさを等しくするのに都合がよい。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位部分が、前記第1の部材に隙間なく配置されている。
本実施形態によれば、第1の部材に入射する光の損失がないので効率的である。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第2の単位部分が、前記第2の部材に隙間なく配置されている。
本実施形態によれば、第2の部材に入射する光の損失がないので効率的である。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状が正方形である。
本実施形態は、正方形の照明領域を照射するのに都合がよい。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状が長方形である。
本実施形態は、長方形の照明領域を照射するのに都合がよい。上記長方形を、撮像素子や画像変調素子のアスペクト比に近い長方形とすることによって、効率的に照明することができる。
他の実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状が正六角形である。
本実施形態は、円形の照明領域を照射するのに都合がよい。顕微鏡などにおいて、円形の照明領域を効率的に照明することができる。
他の実施形態によるインテグレータは、前記所定のn個の第2の単位部分における入射側の面に入射した、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位部分における出射側の面上に集光した後、n個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、光束分割機能を備えたコンパクトなインテグレータが得られる。
一実施形態による照明装置は、光源と、コリメート手段と、一実施形態によるインテグレータと、を備え、前記光源からの光が、前記コリメート手段によって、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光とされた後、前記所定のn個の第2の単位部分に入射され、前記インテグレータによってn個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、照度の均一化機能と光束分割機能を備えたコンパクトな照明装置が得られる。
他の実施形態によるインテグレータは、前記所定の第1の単位部分における入射側の面面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位部分における出射側の面上に集光した後、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成されている。
本実施形態によれば、光束統合機能を備えたコンパクトなインテグレータが得られる。
一実施形態による照明装置は、n個の光源と、一実施形態によるインテグレータと、を備え、前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定の第1の単位部分における入射側の面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによって前記所定の第1の単位面の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成されている。
本実施形態によれば、照度の均一化機能と光束統合機能を備えたコンパクトな照明装置が得られる。
一実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定のm個の第1の単位面の、前記第1の屈折面の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位面の、前記第2の単位面の光軸に垂直な断面の大きさのn/m倍である。
本実施形態によれば、第1の面と第2の面の大きさを等しくするのに都合がよい。
他の実施形態によるインテグレータは、前記所定のm個の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位面に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、本実施形態によれば、光束分割機能を備えたコンパクトなインテグレータが得られる。
一実施形態による照明装置は、n個の光源と、一実施形態によるインテグレータと、を備え、前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定のm個の第1の単位面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによってm個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、照度の均一化機能と光束分割機能を備えたコンパクトな照明装置が得られる。
一実施形態によるインテグレータにおいて、前記所定のm個の第1の単位部分の、前記第1の部材の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位部分の、前記第2の部材の光軸に垂直な断面の大きさのn/m倍である。
本実施形態によれば、第1の部材および第2の部材の光軸に垂直な断面の大きさを等しくするのに都合がよい。
他の実施形態によるインテグレータは、前記所定のm個の第1の単位部分に所定の角度で入射したn個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位部分に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、本実施形態によれば、光束分割機能を備えたコンパクトなインテグレータが得られる。
一実施形態による照明装置は、n個の光源と、一実施形態によるインテグレータと、を備え、前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定のm個の第1の単位面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによってm個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成されている。
本実施形態によれば、照度の均一化機能と光束分割機能を備えたコンパクトな照明装置が得られる。

Claims (48)

  1. 2面を備えるインテグレータであって、
    第1の面が、正の屈折面である第1の単位面からなり、
    第2の面が、正の屈折面である第2の単位面からなり、
    所定のn個の第2の単位面が所定の第1の単位面に対応し、前記所定のn個の第2の単位面に入射した、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位面の中心に集光するように構成されており、
    前記所定のn個の第2の単位面は、前記所定の第1の単位面の前記屈折面と実質的に同じ屈折力を有する屈折面上に互いに隣接しないように配置されたインテグレータ。
  2. 前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の大きさのn倍である請求項1に記載のインテグレータ。
  3. 前記所定の第1の単位面が、前記第1の面に隙間なく配置されている請求項1または2に記載のインテグレータ。
  4. 前記所定の第2の単位面が、前記第2の面に隙間なく配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  5. 前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状が正方形である請求項1から4のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  6. 前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状が長方形である請求項1から4のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  7. 前記所定の第1の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記所定の第1の単位面の光軸に垂直な断面の形状が正六角形である請求項1から4のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  8. 1個の光学素子からなる請求項1から7のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  9. 第1の単位面が形成された面を備える第1の光学素子、および第2の単位面が形成された面を備える第2の光学素子からなる請求項1から7のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  10. 前記所定のn個の第2の単位面に入射した、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位面上に集光した後、n個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された請求項1から7のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  11. 光源と、
    コリメート手段と、
    請求項10に記載されたインテグレータと、を備え、
    前記光源からの光が、前記コリメート手段によって、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な光とされた後、前記所定のn個の第2の単位面に入射され、前記インテグレータによってn個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された照明装置。
  12. 前記所定の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位面に集光した後、前記所定の第1の単位面の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成された請求項1から9のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  13. n個の光源と、
    請求項12に記載されたインテグレータと、を備え、
    前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定の第1の単位面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによって前記所定の第1の単位面の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成された照明装置。
  14. 2部材を備えるインテグレータであって、
    第1の部材が、正の屈折力を有する第1の単位部分からなり、
    第2の部材が、正の屈折力を有する第2の単位部分からなり、
    所定のn個の第2の単位部分が所定の第1の単位部分に対応し、前記所定のn個の第2の単位部分における入射側の面に入射した、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位部分における出射側の面の中心に集光するように構成されており、前記所定のn個の第2の単位部分は、前記所定の第1の単位部分の前記屈折力と実質的に同じ屈折力を有する部材上に互いに隣接しないように配置されたインテグレータ。
  15. 前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の大きさのn倍である請求項14に記載のインテグレータ。
  16. 前記所定の第1の単位部分が、前記第1の部材に隙間なく配置されている請求項14または15に記載のインテグレータ。
  17. 前記所定の第2の単位部分が、前記第2の部材に隙間なく配置されている請求項14から16のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  18. 前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状が正方形である請求項14から17のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  19. 前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状が長方形である請求項14から17のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  20. 前記所定の第1の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記所定の第1の単位部分の光軸に垂直な断面の形状が正六角形である請求項14から17のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  21. 1個の光学素子からなる請求項14から20のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  22. 前記所定のn個の第2の単位部分における入射側の面に入射した、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光が前記所定の第1の単位部分における出射側の面上に集光した後、n個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された請求項14から請求項20のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  23. 光源と、
    コリメート手段と、
    請求項22に記載されたインテグレータと、を備え、
    前記光源からの光が、前記コリメート手段によって、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な光とされた後、前記所定のn個の第2の単位部分に入射され、前記インテグレータによってn個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された照明装置。
  24. 前記所定の第1の単位部分における入射側の面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位部分における出射側の面上に集光した後、前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成された請求項14から20のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  25. n個の光源と、
    請求項24に記載されたインテグレータと、を備え、
    前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定の第1の単位部分における入射側の面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによって前記所定の第1の単位部分の光軸に平行な方向に進行する光束に統合されるように構成された照明装置。
  26. 前記n個の光源が、2個以上の波長の光を放射する請求項13または25に記載の照明装置。
  27. 2面を備えるインテグレータであって、
    第1の面が、正の屈折面である第1の単位面からなり、
    第2の面が、正の屈折面である第2の単位面からなり、
    所定のm個の第1の単位面が所定のn個の第2の単位面に対応し、
    前記所定のm個の第1の単位面は第1の屈折面上に互いに隣接しないように配置され、
    前記所定のn個の第2の単位面は第2の屈折面上に互いに隣接しないように配置され、
    前記第1の屈折面および前記第2の屈折面は、実質的に同じ屈折力を有し、互いに他の光軸上の焦点近傍に配置されたインテグレータ。
  28. 前記所定のm個の第1の単位面の、前記第1の屈折面の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位面の、前記第2の単位面の光軸に垂直な断面の大きさのn/m倍である請求項27に記載のインテグレータ。
  29. 前記所定の第1の単位面が、前記第1の面に隙間なく配置されている請求項27または28に記載のインテグレータ。
  30. 前記所定の第2の単位面が、前記第2の面に隙間なく配置されている請求項27から29のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  31. 前記所定m個の第1の単位面の、前記第1の屈折面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記第2の屈折面の光軸に垂直な断面の形状が正方形である請求項27から30のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  32. 前記所定m個の第1の単位面の、前記第1の屈折面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記第2の屈折面の光軸に垂直な断面の形状が長方形である請求項27から30のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  33. 前記所定m個の第1の単位面の、前記第1の屈折面の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位面の、前記第2の屈折面の光軸に垂直な断面の形状が正六角形である請求項27から30のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  34. 1個の光学素子からなる請求項27から33のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  35. 第1の単位面が形成された面を備える第1の光学素子、および第2の単位面が形成された面を備える第2の光学素子からなる請求項27から33のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  36. 前記所定のm個の第1の単位面に所定の角度で入射した、n個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位面に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された請求項27から35のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  37. n個の光源と、
    請求項36に記載されたインテグレータと、を備え、
    前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定のm個の第1の単位面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによってm個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された照明装置。
  38. 2部材を備えるインテグレータであって、
    第1の部材が、正の屈折面を含む第1の単位部分からなり、
    第2の部材が、正の屈折面を含む第2の単位部分からなり、
    所定のm個の第1の単位部分が所定のn個の第2の単位部分に対応し、
    前記所定のm個の第1の単位部分は第1の部材上に互いに隣接しないように配置され、
    前記所定のn個の第2の単位部分は第2の部材上に互いに隣接しないように配置され、
    前記所定のm個の第1の単位部分の屈折面は、第1の屈折面の部分であり、前記所定のn個の第2の単位部分の屈折面は、第2の屈折面の部分であり、前記第1の屈折面および前記第2の屈折面は、実質的に同じ屈折力を有し、互いに他の光軸上の焦点近傍に配置されたインテグレータ。
  39. 前記所定のm個の第1の単位部分の、前記第1の部材の光軸に垂直な断面の大きさは、前記所定のn個の第2の単位部分の、前記第2の部材の光軸に垂直な断面の大きさのn/m倍である請求項38に記載のインテグレータ。
  40. 前記所定の第1の単位部分が、前記第1の部材に隙間なく配置されている請求項38または39に記載のインテグレータ。
  41. 前記所定の第2の単位部分が、前記第2の部材に隙間なく配置されている請求項38から40のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  42. 前記所定の第1の単位部分の、前記第1の部材の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記第2の部材の光軸に垂直な断面の形状が正方形である請求項38から41のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  43. 前記所定の第1の単位部分の、前記第1の部材の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記第2の部材の光軸に垂直な断面の形状が長方形である請求項38から41のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  44. 前記所定の第1の単位部分の、前記第1の部材の光軸に垂直な断面の形状、および前記所定のn個の第2の単位部分の、前記第2の部材の光軸に垂直な断面の形状が正六角形である請求項38から41のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  45. 1個の光学素子からなる請求項38から44のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  46. 前記所定のm個の第1の単位部分に所定の角度で入射したn個の異なる方向に進行する光束が、前記所定のn個の第2の単位部分に集光、統合した後、m個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された請求項38から請求項45のいずれか一項に記載のインテグレータ。
  47. n個の光源と、
    請求項46に記載されたインテグレータと、を備え、
    前記n個の光源からの光が、n個の異なる方向に進行する光束として、前記所定のm個の第1の単位面に前記所定の角度で入射され、前記インテグレータによってm個の異なる方向に進行する光束に分割されるように構成された照明装置。
  48. 前記n個の光源が、2個以上の波長の光を放射する請求項37または47に記載の照明装置。
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