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JPH10151789A - 粉体飛翔式印字制御方法および印字装置 - Google Patents

粉体飛翔式印字制御方法および印字装置

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Publication number
JPH10151789A
JPH10151789A JP8312438A JP31243896A JPH10151789A JP H10151789 A JPH10151789 A JP H10151789A JP 8312438 A JP8312438 A JP 8312438A JP 31243896 A JP31243896 A JP 31243896A JP H10151789 A JPH10151789 A JP H10151789A
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JP
Japan
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print
print control
electric field
control electrode
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JP8312438A
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English (en)
Inventor
Eiji Shiozaki
英二 塩▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体飛翔式印字方式における印字ドットのず
れを改善し、高品質の印字を行う。 【解決手段】 現像ローラ61の表面から、印字制御電
極68の電界制御によってトナー62を飛翔させ、絶縁
基板66に設ける透孔67を介して紙64上に印字ドッ
ト60を形成する。紙64の下方には導電体ローラ65
を設け、飛翔するトナー62を加速する電圧を印加す
る。印字制御電極68は、可撓性プリント配線基板69
の絶縁基板66に紙64の移動方向に等間隔d1,d
2,d3をあけて形成される。飛翔するトナー62を加
速する電界の偏りや、可撓性プリント配線基板69の曲
げなどによって、紙64に形成される印字ドット60の
間隔L1,L2,L3は必ずしも等しくならない。ずれ
を解消するため、下流側のICチップ74内に含まれる
駆動回路には、遅延回路81を挿入してタイミングを調
整した電界制御用の電圧を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像を形成す
ることなく印字媒体上に粉体状の現像剤を付着させて印
字を行う粉体飛翔式印字制御方法および印字装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機、ファクシミリあるい
はプリンタ等には、P.F.Carlson によって1938年に
発明された電子写真方式を応用した印字や記録が行われ
ている。電子写真方式では、光導電性感光体上に静電潜
像を形成し、帯電した粉体状の現像剤であるトナーを吸
着させ、トナーの像を紙などの印字媒体に転写させて印
字を行う。導電性感光体上に静電潜像を形成することな
く、トナーによる印字を直接印字媒体上に行う粉体飛翔
方式は、たとえば特開平8−5831などで提案されて
いる。
【0003】図8は、特開平8−5831で提案されて
いる粉体飛翔式記録装置の概略的な構成を示す。現像剤
担持体である現像ローラ11は、円筒状の全外周面がN
あるいはSに着磁されているマグネットローラであり、
磁性を有する粉体状の現像剤であるトナー12を磁気的
に吸引しながら保持する。保持の量は、ドクターブレー
ド13によって規制され、過剰なトナー12が付着しな
いようにしている。トナー12を、印字媒体としての紙
14の表面に移行させるため、紙14を現像ローラ11
と導電体ローラ15との間に挿入する。現像ローラ11
の近傍には、ポリイミドなどの耐熱性絶縁フィルムなど
から成る可撓性の絶縁基板16に、複数の透孔17を形
成し、各透孔17の周縁部に印字制御電極18を設けて
おく。可撓性プリント配線基板19は、円筒状の現像ロ
ーラ11の軸線方向に延びる短冊状の形状を有し、軸線
方向に垂直な幅方向の両端側にはガラスエポキシ基板2
0,21がそれぞれ配置される。可撓性プリント配線基
板19と現像ローラ11との間には、透孔17が形成さ
れている部分を除いて、ウレタンシートなどの弾性発泡
層22,23が介在され、現像ローラ11の表面と印字
制御電極18との間の間隔を保つ。紙14は、図8の右
側から左側へ搬送される。ガイド24は、紙14の搬送
を円滑に行うために設けられている。
【0004】現像ローラ11は、前述のように着磁され
ているとともに、バイアス電源25から0〜+300V
程度のバイアス電圧が印加されている。印字制御電極1
8は、制御電源26から+300V程度の電圧が印加さ
れる。導電体ローラ15には、加速電源27から+15
00Vの加速電圧が印加される。導電体ローラ15は、
紙14を支えるベース28に設ける開口部に設けられて
いる。現像ローラ11の表面に保持されるトナー12
は、印字制御電極18による電界制御によって選択的に
飛翔し、導電体ローラ15によって加速されて透孔17
を通過し、紙14の表面に移行する。
【0005】図9は、図8に示す印字制御電極18に関
連する構成を示す。印字制御電極18が形成される可撓
性プリント配線基板19とガラスエポキシ基板20,2
1との間は、異方性導電膜30,31を介して絶縁基板
16上に形成される配線パターン32と、ガラスエポキ
シ基板20,21上に形成される配線パターン33とが
電気的に接続される。全体を可撓性プリント配線基板1
9で形成してもよいけれども、可撓性プリント配線基板
19は高価であるので、印字制御電極18が形成される
部分のみ用い、その両側にはガラスエポキシ基板20,
21を用いる。ガラスエポキシ基板20,21上には、
印字制御電極18を駆動するための駆動回路を含む半導
体集積回路(以下、「IC」と略称する)チップ34や
コンデンサなどの回路部品35などが搭載されている。
ガラスエポキシ基板20,21には、外部との電気的接
続を行うためのコネクタ36も設けられる。なお、各I
Cチップ38内の駆動回路は、より多数の印字制御電極
を駆動するけれども、説明の便宜上、少数にして示す。
【0006】図10は、印字制御電極18付近を拡大し
て示す。印字制御電極18は、絶縁基板16に設けられ
る透孔17の周囲を取り囲むように形成され、透孔17
を介して飛翔するトナー12が現像ローラ11から紙1
4上に移行する。したがって印字制御電極18間の距離
は、できるだけ短い方が高解像度の印字を行うことがで
きる。しかしながら、印字で制御電極18には、前述の
ように300V程度の比較的高い電圧を印加させるの
で、間隔をあまり小さくすることはできない。このた
め、印字制御電極18は、紙14の搬送方向に関して、
複数の列状に配置し、しかも隣接する印字制御電極18
は異なる列上に位置するように、全体として千鳥状の配
置を取ることが好ましい。このような印字制御電極18
の配置によると、紙14の搬送方向に垂直な1本の直線
上の印字ドットに対する印字を、4回に分けて行う。
【0007】図11は、図10に示すような印字制御電
極18を用いて印字を行うための概略的な電気的構成を
示す。信号発生回路40からは、個々の印字制御電極1
8に与える印字データがシリアルに導出され、各印字デ
ータの導出タイミングを示すクロック信号、1回分の印
字データの導出を終了したことを示すラッチ信号、印字
制御電極18で電界制御を行う時間を決定するためのゲ
ート出力信号がそれぞれ導出される。各信号は、ICチ
ップ34で実現される上流側の駆動回路41,42,4
3,44および下流側の駆動回路45,46,47,4
8にそれぞれ与えられる。各駆動回路41〜48内に
は、クロック信号に応じて印字データの順次的なシフト
を行って、シリアルデータを各印字制御電極18毎のパ
ラレルデータに変換するシフトレジスタ49と、シフト
レジスタ49の出力に応じて、印字制御電極18を駆動
する出力ゲート50が含まれる。上流側の駆動回路41
〜44と下流側の駆動回路45〜48とに与える印字デ
ータの極性を反転させるため、インバータ51が設けら
れている。なお、駆動回路41〜48は、通常はより多
数の印字制御電極18を駆動しうるけれども、説明の便
宜上、4つずつの印字制御電極18を駆動する場合を示
す。
【0008】図12は、図11の各部の動作タイミング
を示す。クロック信号は一定の周期で発生され、駆動回
路41〜48に与える印字データはT0の時間ずつ導出
される。この印字データの導出が終了すると、ラッチ信
号が導出され、シフトレジスタ49の出力が出力ゲート
50にラッチされる。続いて出力ゲート信号がT2の時
間だけ導出され、出力ゲート50から、ラッチされた印
字データが出力される。ラッチ信号の周期T1は、紙1
4の移動速度と印字解像度から計算される所定の時間と
なる。これらの各周期の関係は、クロック速度によって
も異なるけれども、通常はT0<T2<T1である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すような印
字制御電極18の列間の距離d1,d2,d3は、NC
レーザ加工などによって等間隔となるように製造され
る。しかしながら、図8に示すように、可撓性プリント
配線基板19は、現像ローラ11の円筒状の表面に沿っ
て曲げられ、図10の中間の間隔d2は紙14の表面に
ほぼ平行となるのに対し、d1やd3は傾斜した状態の
間隔となる。このため、透孔17を通過して紙14の表
面に付着するトナー12の飛翔方向は紙14の搬送方向
に変化し、印字ドットの間隔は、可撓性プリント配線基
板19を平面状に展開したときの間隔d1,d2,d3
が等しくても異なってしまう。また、トナー12の飛翔
方向は、印字制御電極18および導電体ローラ14によ
って形成される電界制御用および加速用の電界が、上流
側と下流側とで偏って変化する影響も受ける。
【0010】図13は、図10のような印字制御電極1
8の配置で、上流側と下流側との印字位置がずれる状態
の一例を示す。(1)に示すように、同時に印字して4
列分の印字ドット55,56,57,58を形成する
と、破線で示す正規の印字位置に対して斜線を施して示
す実際のプリント位置が下流側の印字ドット57,58
でずれてしまうと、(2)に示すように、紙14を搬送
して最終的に形成される搬送方向に垂直な線上の印字ド
ット55〜58も、ジグザグにずれてしまう。
【0011】図13に示すようなずれは、絶縁基板16
上に形成される透孔17を形成する際に工作精度の範囲
内でずれたり、可撓性プリント配線基板19のボンディ
ング工程などで加わる熱によって上流側と下流側とで歪
が生じても起こりうる。
【0012】本発明の目的は、印字制御電極18と印字
媒体上に付着する位置とのずれを改善し、高品質な印字
画像を得ることができる粉体飛翔式印字制御方法および
印字装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉体状の現像
剤を保持する円筒状の現像剤担持体から、現像剤担持体
の軸線方向に交差する方向に相対的に移動する印字媒体
上に、前記軸線方向に間隔をあけてかつ前記移動の方向
にずらせて複数個形成される印字制御電極による電界制
御で飛翔させる現像剤を付着させて印字を行うための粉
体飛翔式印字制御方法において、前記相対的な移動を連
続的に行いながら、各印字制御電極に対して現像剤の飛
翔を行わせる電界制御用電圧の印加を周期的に行い、移
動方向に関して位置が異なる印字制御電極に対して、異
なるタイミングで電界制御用電圧の印加を行うように制
御することを特徴とする粉体飛翔式印字制御方法であ
る。
【0014】本発明に従えば、円筒状の現像剤担持体か
ら飛翔して印字媒体上に付着する現像剤の位置を、印字
制御電極に与える電界制御用電圧のタイミングによって
調整する。印字媒体の移動位置に対応して異なるタイミ
ングで印加するので、印字媒体上への印字位置は、移動
方向へのずれが減少され、印字を高品質で行うことがで
きる。
【0015】また本発明は、前記軸線方向と前記移動の
方向とは垂直であり、前記印字制御電極は、軸線方向に
平行で間隔が一定の複数の列上で千鳥状に配置され、印
字媒体の移動に関して、上流側の印字制御電極と下流側
の印字制御電極とに印加する電界制御用電圧のタイミン
グをずらせることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、印字制御電極は軸線方向
に平行で間隔が一定の複数の列上で千鳥状に配置されて
いるので、軸線方向に平行な同一の線上の印字を複数回
に分け高精度で行うことができる。隣接する制御電極同
士は千鳥状に配置されるので、相互間の距離を大きくと
ることができ、印字制御用に高い電圧を印加しても絶縁
状態を保つことができる。
【0017】さらに本発明は、粉体状の現像剤を保持す
る円筒状の現像剤担持体から、現像剤担持体の軸線方向
に交差する方向に相対的に移動する印字媒体上に、前記
軸線方向に間隔をあけてかつ前記移動の方向にずらせて
複数個形成される印字制御電極による電界制御で飛翔さ
せる現像剤を付着させて印字を行うための粉体飛翔式印
字制御装置において、印字制御電極は、現像剤担持体か
ら予め定める距離に配置される可撓性を有する絶縁基板
上に形成されており、現像剤担持体および絶縁基板に対
して相対的に印字媒体を移動させる移動手段と、印字す
べきデータに基づいて各印字制御電極で電界制御を行う
ための印字信号を、周期的に導出する信号発生手段と、
信号発生手段から導出される印字信号に従って、各印字
制御電極を駆動する駆動手段と、信号発生手段から導出
される印字信号を、印字制御電極の位置に対応させ、タ
イミングをずらして駆動手段に与える調整手段とを含む
ことを特徴とする粉体飛翔式印字装置である。
【0018】本発明に従えば、移動手段によって印字媒
体を連続的に移動しながら、複数の制御電極に対する電
界制御用の電圧の印加を、移動方向の位置に応じてタイ
ミングをずらして駆動手段に与える調整手段が含まれる
ので、印字媒体の移動方向に対するずれの少ない高品質
の印字を行うことができる。
【0019】また本発明で、前記調整手段は、前記移動
手段による印字媒体の移動に関して、上流側と下流側の
印字制御電極をそれぞれ駆動する駆動手段のうちの一方
に対し、他方よりも印字信号を遅延させることを特徴と
する。本発明に従えば、調整手段は、移動手段による印
字媒体の移動に関し、上流側と下流側の印字制御電極を
それぞれ駆動する駆動手段の一方を、他方よりも遅延さ
せて印字信号を与えるので、簡単な構成で印字位置のず
れを調整し、高品質の印字を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる粉体飛翔式印字装置の概略的な構成を示す。本実施
の形態では、印字ドット60の集合で画像を表現する。
円筒状のマグネットローラである現像ローラ61は、磁
性を有する現像剤であるトナー62を磁気的に吸引す
る。吸引するトナー62の層の厚さは、ドクターブレー
ド63で規制する。現像ローラ61の下方には、間隔を
あけて印字媒体である紙64が供給される。紙64の下
方には、導電体ローラ65が設けられる。現像ローラ6
1の下方で、外周面に近い位置には、ポリイミドなどの
耐熱性絶縁フィルムから成る可撓性の絶縁基板66に複
数の透孔67を設け、透孔67の周囲に印字制御電極6
8を形成した可撓性プリント配線基板69が配置され
る。可撓性プリント配線基板69の両端側には、ガラス
エポキシ基板70,71が接続される。現像ローラ61
と可撓性プリント配線基板69との間で、透孔67が形
成されている部分の周囲には、発泡ウレタンシートなど
の弾性発泡層72,73が介在する。
【0021】ガラスエポキシ基板70,71には、印字
制御電極68を駆動するための駆動回路などを含むIC
チップ74a,74b(以下、総称するときは参照符
「74」で示す)が装着される。ICチップ74内に形
成される駆動回路には、信号発生回路80から印字制御
電極68を駆動するためのゲート出力信号が与えられ
る。この信号は、紙64の搬送方向に関し、上流側のI
Cチップ74a内の駆動回路と、下流側のICチップ7
4b内の駆動回路とで異なるタイミングで与えられる。
このタイミングの調整のために、信号発生回路80と下
流側のICチップ74b内の駆動回路との間に、遅延回
路81が挿入される。
【0022】本実施形態によれば、遅延回路81によっ
て下流側のICチップ74b内に設けられる駆動回路に
与える電界制御用の出力タイミングを遅延させるので、
4列の印字制御電極68間の間隔d1,d2,d3を、
可撓性プリント配線基板69を平面上に電界した状態で
等しい間隔で形成し、紙64上に形成される印字ドット
60間の間隔L1,L2,L3も等しくなるように調整
することができる。
【0023】図2は、図1の可撓性プリント配線基板6
9の構成を示す。可撓性プリント配線基板69は、ガラ
スエポキシ基板70,71に比較して高価であるので、
ICチップ74および遅延回路81が内蔵されるICチ
ップは、ガラスエポキシ基板70,71上に設ける。可
撓性プリント配線基板69の一部を延長し、信号入力部
82,83を形成する。なお、印字制御電極68の個
数、ICチップ74の個数あるいはICチップ74毎に
接続される印字制御電極68の数などは、説明の便宜
上、少数で表示しているけれども、実際にはより多数と
なる。
【0024】図3は、図1の実施形態における概略的な
電気的構成を示す。上流側の印字制御電極68は、複数
のICチップ74a内の駆動回路91,92,93,9
4によって駆動する。下流側の印字制御電極68は、複
数のICチップ74b内の駆動回路95,96,97,
98によって駆動する。信号発生回路80から導出され
るゲート信号は、下流側の駆動回路95〜98に対し
て、遅延回路81でタイミングを調整して与える。印字
データは、上流側の駆動回路91〜94には信号発生回
路80からの出力をそのまま与え、下流側の駆動回路9
5〜98には、インバータ90を介して与える。各駆動
回路91〜98内には、シリアルに導出されるデータを
パラレルデータに変換するシフトレジスタ99と、シフ
トレジスタ99の出力を各印字制御電極68に与える出
力ゲート100が含まれる。図3に示す制御回路は、大
部分は通常の半導体論理回路動作用の比較的低い電圧、
たとえば5V程度で動作する。印字制御電極68には、
前述のように+300V程度の比較的高電圧を印加する
必要があるので、出力ゲート100は、高耐圧のプロセ
スで製造するとともに、信号電圧レベルの変換も行って
いる。
【0025】図4は、図3の電気的構成のタイミングチ
ャートを示す。クロック信号、印字データおよびラッチ
信号に関しては図12と同様であるけれども、ゲート出
力制御信号について、たとえば下流側をT3の期間だけ
遅延させて与える。すなわち、時刻t11,t12,t
13まで、一定の周期T1でこのT1の周期よりも短い
期間T0で印字データが導出され、ラッチ信号で出力ゲ
ート100にラッチされ、ゲート出力信号に従って上流
側の駆動回路91〜94による印字制御電極68の電界
制御が行われ、さらにT3の期間経過後のT2の期間、
下流側の駆動回路95〜98による電界制御が行われ
る。これらの各期間の関係は、通常T0<T2<T1で
あり、またT0+T2+T3<T1である。
【0026】図5は、本実施形態によって紙64の移動
方向に垂直な印字ドット60の列を4回に分けて印字す
る場合に、下流側を遅延させて(1)の2点鎖線で示す
タイミングで印字し、(2)に示すように移動方向に対
するずれの少ない印字を行うことができる状態を示す。
【0027】図6は、本発明の実施の他の形態として、
現像ローラの軸線方向と紙の移動方向とを垂直ではな
く、一定の角度θで傾斜させ、移動方向に垂直な方向へ
の印字密度をより高くする考え方を示す。(1)に示す
ように、印字ドット60の配列点を、移動方向に対して
傾斜させれば、移動方向に垂直な線上での印字ドット6
0間の距離を、(2)に示すように、より高めることが
できる。この場合に、印字ドット60の位置は移動方向
に対してもずれているので、タイミングの調整を行っ
て、移動方向へのずれを少なくし、高品質の印字を行う
ことができる。
【0028】図7は、本発明の実施のさらに他の形態の
概略的な構成を示す。本実施形態では、図1および図6
の実施形態が、紙などの印字媒体上に直接トナー像を形
成するのに対し、中間の媒体上にトナー像を付着させた
後、印字媒体上に転写し、最終的な印字を行う。また、
印字ヘッド101内に、現像ローラ102およびトナー
を貯蔵するホッパ103を設け、現像ローラ102の駆
動用のモータ104を内蔵するとともに、ガイドシャフ
ト105に沿って紙面に垂直な方向に往復移動可能とす
る。現像ローラ102の下方には、間隔をあけて板状電
極106を配置する。印字ヘッド101と板状電極10
6との間には、中間ベルト107を挿入する。中間ベル
ト107は、耐熱性を有するポリイミドフィルムなどで
無端状に形成され、支持ローラ108間に掛け渡され
る。板状電極106には、加速電源109から加速用の
電圧を印加する。
【0029】印字ヘッド101と板状電極106との間
に挿入される中間ベルト107は、上流側でクリーニン
グユニット110の清掃ローラ111をモータ112で
回転駆動しながら清浄化される。中間ベルト107の下
方には、印字媒体である紙113がレジストローラ11
4によってストッカ115から1枚ずつ取り出されて供
給される。紙113は、定着装置116の部分で、印字
ヘッド101から供給されるトナー117の像が印字ド
ット118として転写される。印字ドット118が転写
された紙113は、トレー119上に堆積されて取り出
されるのを待つ。印字ヘッド101には、現像ローラ1
02の下方に印字制御電極120が設けられ、電界制御
によってトナー117の飛翔状態を制御し、中間ベルト
107上に印字ドット118として付着させるか否かを
制御する。
【0030】本実施形態によれば、現像ローラ102お
よび印字制御電極120を小形化しても比較的大形の印
字媒体である紙113上に印字を行うことができる。ま
た印字制御電極120と加速電極である板状電極106
との間の隙間には、常に一定の厚みの中間ベルト107
が挿入されるだけであるので、安定な条件で印字を行う
ことができる。印字媒体は、通常の記録用紙ばかりでは
なく、封筒など厚みがある対象物や、オーバーヘッドプ
ロジェクタ用の透明なシートなどにも容易に印字を行う
ことができる。なお、トナー62として磁性を有するも
のを対象としているけれども、印字のタイミング制御は
非磁性トナーについても同様に行うことができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、現像剤担
持体および印字制御電極に対する印字媒体の相対的な移
動に関し、印字制御電極の移動方向の位置の違いによる
印字ドットの位置ずれを、電界制御を行うタイミングを
調整して低減するので、高品質の印字を行うことができ
る。
【0032】また本発明によれば、移動方向に垂直な方
向に複数列の印字を同時に行い、紙を移動させて最終的
な印字で移動方向に垂直な線上に並ぶ印字点の移動方向
へのずれを小さくし、高解像度の印字を高品質で行うこ
とができる。
【0033】さらに本発明によれば、移動手段によって
現像剤担持体および印字制御電極に対して印字媒体を相
対的に移動させながら、移動方向に関する印字制御電極
の位置の違いに応じて、信号発生手段から導出される電
界制御を行うための印字信号を、調整手段によって印字
制御電極の位置に対応するようにタイミングを調整して
駆動するので、印字されるドット位置を最適化し、高品
質な印字を行うことができる。
【0034】また本発明によれば、移動手段による印字
媒体の移動に関し、上流側と下流側との印字制御電極を
それぞれ駆動する駆動手段の一方に与える印字信号を、
他方に与える印字信号に対して遅延させるだけで、高品
質の印字を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略的な構成を示す断
面図である。
【図2】図1の可撓性プリント配線基板69の平面図で
ある。
【図3】図1の実施形態の制御のための概略的な電気的
構成を示すブロック図である。
【図4】図3の電気的構成のタイムチャートである。
【図5】図1の実施形態による印字ドットの改善効果を
示す図である。
【図6】本発明の実施の他の形態による印字制御電極の
配置と印字ドットの配列状態とを示す図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態の概略的な構成
を示す断面図である。
【図8】本発明の基礎となる粉体飛翔式記録装置の概略
的な構成を示す断面図である。
【図9】図8の可撓性プリント配線基板19の部分的な
平面図である。
【図10】図9の印字制御電極18の配置状態を示す部
分的な平面図である。
【図11】図8の制御を行うための概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図12】図11の各部の動作状態を示すタイムチャー
トである。
【図13】図8の粉体飛翔式記録装置による印字ドット
のずれの状態を示す図である。
【符号の説明】
60,118 印字ドット 61,102 現像ローラ 62,117 トナー 64,113 紙 65 導電体ローラ 66 絶縁基板 67 透孔 68,120 印字制御電極 69 可撓性プリント配線基板 74,74a,74b ICチップ 80 信号発生回路 81 遅延回路 91〜98 駆動回路 99 シフトレジスタ 100 出力ゲート 101 印字ヘッド 116 定着装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体状の現像剤を保持する円筒状の現像
    剤担持体から、現像剤担持体の軸線方向に交差する方向
    に相対的に移動する印字媒体上に、前記軸線方向に間隔
    をあけてかつ前記移動の方向にずらせて複数個形成され
    る印字制御電極による電界制御で飛翔させる現像剤を付
    着させて印字を行うための粉体飛翔式印字制御方法にお
    いて、 前記相対的な移動を連続的に行いながら、各印字制御電
    極に対して現像剤の飛翔を行わせる電界制御用電圧の印
    加を周期的に行い、 移動方向に関して位置が異なる印字制御電極に対して、
    異なるタイミングで電界制御用電圧の印加を行うように
    制御することを特徴とする粉体飛翔式印字制御方法。
  2. 【請求項2】 前記軸線方向と前記移動の方向とは垂直
    であり、 前記印字制御電極は、軸線方向に平行で間隔が一定の複
    数の列上で千鳥状に配置され、 印字媒体の移動に関して、上流側の印字制御電極と下流
    側の印字制御電極とに印加する電界制御用電圧のタイミ
    ングをずらせることを特徴とする請求項1記載の粉体飛
    翔式印字制御方法。
  3. 【請求項3】 粉体状の現像剤を保持する円筒状の現像
    剤担持体から、現像剤担持体の軸線方向に交差する方向
    に相対的に移動する印字媒体上に、前記軸線方向に間隔
    をあけてかつ前記移動の方向にずらせて複数個形成され
    る印字制御電極による電界制御で飛翔させる現像剤を付
    着させて印字を行うための粉体飛翔式印字制御装置にお
    いて、 印字制御電極は、現像剤担持体から予め定める距離に配
    置される可撓性を有する絶縁基板上に形成されており、 現像剤担持体および絶縁基板に対して相対的に印字媒体
    を移動させる移動手段と、 印字すべきデータに基づいて各印字制御電極で電界制御
    を行うための印字信号を、周期的に導出する信号発生手
    段と、 信号発生手段から導出される印字信号に従って、各印字
    制御電極を駆動する駆動手段と、 信号発生手段から導出される印字信号を、印字制御電極
    の位置に対応させ、タイミングをずらして駆動手段に与
    える調整手段とを含むことを特徴とする粉体飛翔式印字
    装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、前記移動手段による印
    字媒体の移動に関して、上流側と下流側の印字制御電極
    をそれぞれ駆動する駆動手段のうちの一方に対し、他方
    よりも印字信号を遅延させることを特徴とする請求項3
    記載の粉体飛翔式印字装置。
JP8312438A 1996-11-22 1996-11-22 粉体飛翔式印字制御方法および印字装置 Pending JPH10151789A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044566A1 (en) * 1999-01-28 2000-08-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image forming device, and its manufacturing method and apparatus
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US11516474B2 (en) 2011-06-16 2022-11-29 Ge Video Compression, Llc Context initialization in entropy coding

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