+

JPH07317518A - 内燃機関の休止機構付き動弁機構 - Google Patents

内燃機関の休止機構付き動弁機構

Info

Publication number
JPH07317518A
JPH07317518A JP22595594A JP22595594A JPH07317518A JP H07317518 A JPH07317518 A JP H07317518A JP 22595594 A JP22595594 A JP 22595594A JP 22595594 A JP22595594 A JP 22595594A JP H07317518 A JPH07317518 A JP H07317518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lifter
piston
hole
valve
piston guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22595594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3195880B2 (ja
Inventor
Tomiyasu Hirano
富保 平野
Ken Sugiura
憲 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OTIX KK
Original Assignee
OTIX KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OTIX KK filed Critical OTIX KK
Priority to JP22595594A priority Critical patent/JP3195880B2/ja
Publication of JPH07317518A publication Critical patent/JPH07317518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3195880B2 publication Critical patent/JP3195880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高さ方向にコンパクトに形成でき、軽量化を
図ることもでき、さらに、バルブクリアランスの調整も
可能な休止機構付き動弁機構を提供する。 【構成】 カム19のカム作用を吸排気弁6に伝達する
倒立カップ状のリフタ11と、リフタ11の内部で吸排
気弁6の軸芯方向と略直交する方向に往復動するピスト
ン30とを備え、ピストン30に吸排気弁6のステム端
部7aが進入可能な第一進入孔33を設け、リフタ11
の端壁12に第一進入孔33への進入を経たステム端部
7aが続いて進入可能な第二進入孔14を設ける。さら
に、端壁12にシム17を装着し、シム17に第二進入
孔14への進入を経たステム端部7aが続いて進入可能
な第三進入孔18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁機構に
関し、詳しくは複数の吸排気弁のうちの所望の吸排気弁
を所定時に休止させる機構を備えた動弁機構に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の休止機構付き動弁機構は、内燃
機関の実使用時における燃料消費量を低減するのに有効
である。本出願人は、特開昭63−16112号公報に
おいて、図22及び図23に示すように、倒立カップ状
のリフタ51とは別体に形成した軽合金又は合成樹脂製
のピストンガイド52をそのリフタ51の内部に組付
け、そのピストンガイド52に形成したシリンダ孔53
に略丸棒状のピストン54を往復動可能に嵌挿してなる
休止機構付き動弁機構を提案した。このピストン54に
透設したステム孔55に吸排気弁56のステム端部57
が進入したときに、そのステム孔55によってバルブス
トロークが吸収され、吸排気弁56が休止状態となるよ
うに構成したものである。なお、類似の技術として、実
開昭61−134504号公報に開示されたものがあ
る。
【0003】この休止機構付き動弁機構によれば、それ
以前の例えば特開昭61−8416号公報のように、リ
フタ自体にシリンダ孔を形成し、そのシリンダ孔にピス
トンを嵌挿してなる過去例と比べて、軽量になり、加工
及び組み付けが容易になるという効果が得られた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の本出
願人の提案による従来例の休止機構付き動弁機構にも、
次のような問題が残っていた。 休止時のバルブストロークを吸収するために、ステ
ム孔55すなわちピストン54の高さを高くする必要が
あるので、図22に示すように、ピストン54の下面か
らリフタ51の端壁の上面までの寸法が増加して高さ方
向に嵩張り、スペース的に制約されていた。 高さの高いピストン54を設けた分だけ、ピストン
54、ピストンガイド52及びリフタ51の重量増加に
つながるため、燃費において不利になったり、動弁機構
の慣性重量が増加して、内燃機関の高速回転に対する動
弁機構の追従性が低下したりするおそれがあった。 バルブクリアランスの調整手段がなかったため、そ
の調整が非常に難しかった。そこで、図24に示すよう
に、リフタ51の端壁にバルブクリアランス調整用のシ
ム58を装着する構造が考えられるが、そうすると上記
の問題がさらに悪化する。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決し、高さ
方向にコンパクトに形成でき、軽量化を図ることもで
き、さらに、バルブクリアランスの調整も可能な休止機
構付き動弁機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の内燃機関の休止機構付き動弁機構は、シリ
ンダヘッドのリフタガイド穴に摺動可能に挿入されてカ
ムのカム作用を吸排気弁に伝達する倒立カップ状のリフ
タと、リフタの内部で吸排気弁の軸芯方向と略直交する
方向に往復動するピストンとを備え、ピストンに吸排気
弁のステム端部が進入可能な第一進入孔を設け、リフタ
の端壁に第一進入孔への進入を経たステム端部が続いて
進入可能な第二進入孔を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0007】ピストンは薄肉板形状に形成することが好
ましい。
【0008】また、略円板状のピストンガイドの片面に
シリンダ溝を凹設し、シリンダ溝にピストンを摺動可能
に挿入し、リフタの内部にピストンガイドを圧入固定
し、シリンダ溝におけるピストンとピストンガイドとの
間に圧力室を形成し、圧力室へエンジンオイルを供給す
るピストンガイド連通孔をピストンガイドに設け、ピス
トンガイド連通孔に連通するリフタ連通孔をリフタに設
け、リフタ連通孔に連通する油流路をシリンダヘッドに
設けるとよい。
【0009】そして、ピストンガイドにおけるシリンダ
溝の端部にリターンスプリング取付溝を凹設し、リター
ンスプリング取付溝に背の低いリターンスプリングを嵌
着し、このリターンスプリングによりピストンを一方向
へ付勢することができる。ここで、背の低いリターンス
プリングとしては、ねじりコイルばね、板ばね等を例示
できる。ねじりコイルばねとは、ばね線材をコイル状に
巻くとともにその両端を伸ばしてなり、ねじり方向に弾
性を発揮するばねをいう。
【0010】次に、リフタの端壁にシムを装着し、シム
に第二進入孔への進入を経たステム端部が続いて進入可
能な第三進入孔を設けることもできる。
【0011】また、カムに第二進入孔への進入を経たス
テム端部が続いて進入可能な進入溝を設けることもでき
る。
【0012】さらに、第三進入孔と進入溝とを組合わせ
ること、すなわちカムに第三進入孔への進入を経たステ
ム端部が続いて進入可能な進入溝を設けることもでき
る。
【0013】また、ピストンの一端面とピストンガイド
との間に作動用圧力室を形成し、ピストンの他端面とピ
ストンガイドとの間に休止用圧力室を形成し、作動用圧
力室及び休止用圧力室へ各々エンジンオイルを供給する
作動用ピストンガイド連通孔及び休止用ピストンガイド
連通孔をピストンガイドに設け、作動用ピストンガイド
連通孔及び休止用ピストンガイド連通孔に各々連通する
作動用リフタ連通孔及び休止用リフタ連通孔をリフタに
設け、作動用リフタ連通孔及び休止用リフタ連通孔に各
々連通する作動用油流路及び休止用油流路をシリンダヘ
ッドに設けることもできる。
【0014】さらに、作動用リフタ連通孔及び休止用リ
フタ連通孔と、作動用油流路及び休止用油流路とは、カ
ムのベース円がリフタに対応する時にのみ、互いに連通
するように設けることが好ましい。
【0015】次に、リターンスプリング取付溝に対して
リターンスプリングを止めるための外れ防止手段を設け
ることも好ましい。
【0016】
【作用】本発明に係る内燃機関の休止機構付き動弁機構
によれば、休止時において、吸排気弁のステム端部が、
リフタ内部のピストンに設けられた第一進入孔へ進入
し、続いて、リフタの端壁に設けられた第二進入孔へも
進入するため、これらの第一及び第二進入孔によってバ
ルブストロークが吸収される。従って、ピストンのステ
ム孔のみによってバルブストロークを吸収していた前記
従来例と比べて、リフタの端壁の厚さ分だけ、ピストン
の高さを低くでき、動弁機構を高さ方向にコンパクトに
形成できる。また、ピストンの高さを低くできる分だ
け、ピストン、リフタ等の重量を削減できるため、燃費
において有利になり、動弁機構の慣性重量が減少して、
内燃機関の高速回転に対する動弁機構の追従性も向上す
る。
【0017】特に、ピストンを薄肉板形状に形成すれ
ば、その高さを低くできるとともに、第一進入孔を容易
に形成できる。
【0018】また、略円板状のピストンガイドの片面に
シリンダ溝を凹設し、シリンダ溝にピストンを摺動可能
に挿入するようにすれば、これらのピストンガイド、シ
リンダ溝及びピストンは容易に加工できる。リフタの内
部にピストンガイドを圧入固定し、ピストンとピストン
ガイドとの間に圧力室を形成し、圧力室へエンジンオイ
ルを供給するピストンガイド連通孔をピストンガイドに
設け、ピストンガイド連通孔に連通するリフタ連通孔を
リフタに設け、リフタ連通孔に連通する油流路をシリン
ダヘッドに設けるようにすれば、リフタとピストンガイ
ドとが圧接して油圧をシールするので、油圧低下が防止
される。
【0019】そして、ピストンガイドにおけるシリンダ
溝の端部にリターンスプリング取付溝を凹設し、このリ
ターンスプリング取付溝に背の低いリターンスプリング
を嵌着し、このリターンスプリングにより前記ピストン
を一方向へ付勢するようにすれば、リターンスプリング
の高さを最小限にできるとともに、これをピストンガイ
ド内に収めることができる。ここで、ピストンの両側に
一対のリターンスプリングを対称に配設し、両リターン
スプリングよりピストンを付勢するようにすれば、ピス
トンを偏りなく円滑に付勢できる。
【0020】次に、リフタの端壁にシムを装着し、この
シムに第三進入孔を設ければ、休止時において、吸排気
弁のステム端部が、前記第一及び第二進入孔のみなら
ず、シムの第三進入孔へも進入するため、これらの第一
〜第三進入孔によってバルブストロークが吸収される。
従って、シムを装着しても、そのシムの厚さ分だけ、さ
らにピストンの高さを低くすればよいことから、動弁機
構が高さ方向に嵩張る心配がなく、やはりコンパクトに
形成できる。そして、種々の厚さのシムのうちから所望
の厚さのシムを選択装着することによって、バルブクリ
アランスを容易に調整できる。
【0021】また、カムに進入溝を設ければ、休止時に
おいて、吸排気弁のステム端部が、第一及び第二進入孔
のみならず、カムの進入溝へも進入するため、これらの
進入孔及び進入溝によってバルブストロークが吸収され
る。従って、その進入溝の深さ分だけ、さらにピストン
の高さを低くすればよいことから、動弁機構が高さ方向
に嵩張る心配がなく、やはりコンパクトに形成できる。
【0022】さらに、第三進入孔と進入溝とを組合わせ
ること、すなわちシムに第三進入孔を設け、カムに進入
溝を設ければ、休止時において、吸排気弁のステム端部
が、第一〜第三進入孔と進入溝へも進入するため、これ
らの進入孔及び進入溝によってバルブストロークが吸収
される。従って、動弁機構を高さ方向に最もコンパクト
に形成できる。
【0023】また、ピストンの一端面とピストンガイド
との間に作動用圧力室を形成し、ピストンの他端面とピ
ストンガイドとの間に休止用圧力室を形成し、作動用圧
力室及び休止用圧力室へ各々エンジンオイルを供給する
作動用ピストンガイド連通孔及び休止用ピストンガイド
連通孔をピストンガイドに設け、作動用ピストンガイド
連通孔及び休止用ピストンガイド連通孔に各々連通する
作動用リフタ連通孔及び休止用リフタ連通孔をリフタに
設け、作動用リフタ連通孔及び休止用リフタ連通孔に各
々連通する作動用油流路及び休止用油流路をシリンダヘ
ッドに設けた場合には、油圧によりピストンを双方向に
高速で変位させることができ、休止状態から作動状態へ
の切換えも、作動状態から休止状態への切換えも、より
スムーズにかつ瞬時に行うことができる。また、リター
ンスプリングを設けた場合には、そのばね荷重を低減で
きるので、油圧が低くても前記状態の切換えを行うこと
ができる。また、万が一、異物が混入する等の何らかの
異常でリターンスプリングが作動不良となった場合で
も、前記状態の切換えが不能になる心配はない。
【0024】さらに、作動用リフタ連通孔及び休止用リ
フタ連通孔と、作動用油流路及び休止用油流路とを、カ
ムのベース円がリフタに対応する時にのみ、互いに連通
するように設けた場合には、エンジンオイルの漏れ量を
低減できる。
【0025】次に、リターンスプリング取付溝に対して
リターンスプリングを止めるための外れ防止手段を設け
た場合には、リターンスプリング取付溝にリターンスプ
リングを嵌着してから、ピストンガイドをリフタに固定
し終わるまでの間に、リターンスプリングがリターンス
プリング取付溝から外れることがないので、ピストンガ
イド及びリターンスプリングの組付性を改善できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体化した内燃機関の休止機
構付き動弁機構の実施例について、図面を参照して説明
する。
【0027】まず、図1〜図6は第一実施例の休止機構
付き動弁機構を示す。図1及び図2は同動弁機構の全体
を示し、内燃機関のシリンダヘッド1には上部から順に
リフタガイド穴2、バルブスプリング室3及び流気路4
が穿設され、バルブスプリング室3と流気路4との境壁
にはパイプ状のバルブガイド5が装着されている。バル
ブガイド5には吸排気弁6のステム部7が摺動可能に嵌
挿され、このステム部7はリフタガイド穴2内にまで延
びている。ステム部7の上端のステム端部7aよりやや
下部には、リテーナ8がコッタ9を介して取付けられて
おり、このリテーナ8とバルブスプリング室3の内底部
との間には、吸排気弁6を上方へ付勢するためのバルブ
スプリング10が介装されている。
【0028】リフタガイド穴2内には、図4に示すよう
な上端の端壁12と周囲の周壁13とからなる倒立カッ
プ状のリフタ11が摺動可能に挿入されている。この端
壁12の中央部にはステム端部7aが進入可能な円形の
第二進入孔14が上下方向に貫設されている。また、周
壁13の外周面の図における右端部にはリフタ油溝15
が形成され、さらに周壁13にはこのリフタ油溝15と
後述するピストンガイド油溝25とを連通させるリフタ
連通孔16が透設されている。
【0029】端壁12の上面には、その周縁に立設され
た凸壁12a内に落とし込まれるようにして、図3に示
すような円板状のシム17が装着されている。このシム
17の中央部には、前記第二進入孔14への進入を経た
ステム端部7aが続いて進入可能な円形の第三進入孔1
8が上下方向に貫設されている。シム17の上面はカム
19と摺接するようになっており、カム19の図1にお
ける紙面厚さ方向の幅は第三進入孔18の直径より大き
いため、このカム19が第三進入孔18に進入すること
はない。
【0030】リフタ11の内部には、図5に示すような
略円板状をなすアルミニウム合金製のピストンガイド2
0が、端壁12に接するように圧入・固定されている。
ピストンガイド20の下面とリテーナ8との間にはロス
トモーションスプリング21が介装され、リテーナ8を
下方へ押し出すことなく、ピストンガイド20を上方へ
付勢している。従って、ロストモーションスプリング2
1は最大に圧縮されたときでも、バルブスプリング10
を圧縮させることのない程度に低いばね定数を有してい
る。
【0031】ピストンガイド20の上面には、ステム部
7の軸芯方向と直交する方向に延びる浅いシリンダ溝2
2が凹設されるとともに、このシリンダ溝22の図にお
ける左端部の両側には、シリンダ溝22より深い一対の
リターンスプリング取付溝23が凹設されている。シリ
ンダ溝22は端壁12の下面と共にシリンダ穴を構成し
ている。ピストンガイド20の中央部にはステム端部7
aが常に挿入する上下方向のステム孔24が貫設され、
このステム孔24はシリンダ溝22と交差している。ま
た、ピストンガイド20の図における右端部には、前記
リフタ連通孔16と連通するピストンガイド油溝25が
形成され、さらに、このピストンガイド油溝25と後述
する圧力室32とを連通させるピストンガイド連通孔2
6が透設されている。なお、ピストンガイド20の外周
面はリフタ11の内周面に圧接していて、その間のシー
ル性は高いので、ピストンガイド油溝25内の油圧低下
を防止できる。
【0032】シリンダ溝22には、図6に示すような偏
平形状のピストン30が左右方向に摺動可能に挿入され
ている。ピストン30の図における左端面は平面円弧状
に形成され、図における右端面はピストンガイド20の
右端面と同じく平面隅丸状に形成されている。前記一対
のリターンスプリング取付溝23には、ばね線材をコイ
ル状に巻くとともにその両端を平面から見て交差するよ
うにV字状に伸ばしてなる背の低いねじりコイルばねを
用いた一対のリターンスプリング31が嵌着され、各々
のリターンスプリング31の一端がピストン30の左端
面に当接し、他端がリターンスプリング取付溝23の図
における左端面に当接することにより、ピストン30を
右方向へ付勢している。このリターンスプリング31は
背を低く形成できるので、高さ方向のスペースを最小限
にするのに適している。
【0033】一方、ピストン30の右端面とピストンガ
イド20の右端面との間は圧力室32となっており、リ
フタ油溝15→リフタ連通孔16→ピストンガイド油溝
25→ピストンガイド連通孔26→圧力室32の経路で
エンジンオイルが圧送されたときに、ピストン30がリ
ターンスプリング31の反発力に抗して左方向に変位
し、また、圧力室32から逆の経路でエンジンオイルが
排出されたときに、ピストン30がリターンスプリング
31の反発力によって右方向に変位するようになってい
る。
【0034】ピストン30の右部には、ステム端部7a
が進入可能な円形の第一進入孔33が上下方向に貫設さ
れている。そして、ピストン30を上記のようにして左
方向に変位させたときに、第一進入孔33はステム孔2
4、第二進入孔14及び第三進入孔18と合致し、これ
らにステム端部7aが進入するようになっている。ま
た、ピストン30を上記のようにして右方向に変位させ
たときに、第一進入孔33はステム孔24、第二進入孔
14及び第三進入孔18と食違い、ステム端部7aはピ
ストン30の下面に当接するようになっている。
【0035】シリンダヘッド1にはリフタ油溝15へ開
口する油流路35が設けられ、その油流路35へは、エ
ンジンオイルがポンプ36により、切換弁37を途中に
有する給油管38を通じて供給されるようになってい
る。また、圧力室32からは、エンジンオイルが切換弁
37と排油管39とを経由してオイルパン40に排出さ
れるようになっている。なお、切換弁37はコンピュー
タ(図示略)により制御される。
【0036】本実施例の休止機構付き動弁機構は、次の
ように作用する。まず、内燃機関の高負荷時には、図1
に示すように、切換弁37はコンピュータの指令により
圧力室32とオイルパン40とが連通するように切換え
られている。そのため、圧力室32には圧力がかからな
いので、リターンスプリング31の付勢力によりピスト
ン30は右方向ヘ変位する。この状態でカム19が回転
すると、リフタ11、ピストンガイド20及びピストン
30を介し、このピストン30の下面に当接したステム
端部7aが下方へ押されて、吸排気弁6が開かれたり、
バルブスプリング10の付勢力で、吸排気弁6が閉じら
れたりする。
【0037】次に、内燃機関の低負荷時に吸排気弁6を
休止させるときは、図2に示すように、切換弁37がコ
ンピュータの指令により圧力室32とポンプ36とが連
通するように切換えられる。そのため、前記経路で圧力
室32にエンジンオイルが圧送されて圧力がかかるの
で、ピストン30は左方向に変位する。すると、ステム
端部7aは、ピストン30の下面から外れて第一進入孔
33へ進入し、続いて第二進入孔14へ進入し、続いて
第三進入孔18へ進入し得るようになる。この状態でカ
ム19が回転すると、リフタ11、ピストンガイド20
及びピストン30は下方へ押されるが、ステム端部7a
は前記のように第一、第二及び第三進入孔33,14,
18に進入する。また、ロストモーションスプリング2
1は自身の圧縮と復帰を繰返すだけで、前記の通り、バ
ルブスプリング10を圧縮させることはない。このた
め、カム19のカム作用は吸排気弁6に伝達されず、バ
ルブストロークは吸収され、その吸排気弁6は休止状態
となる。
【0038】以上のような本実施例の休止機構付き動弁
機構によれば、ピストンのステム孔のみによってバルブ
ストロークを吸収していた前記従来例と比べて、リフタ
11の端壁12とシム17の両厚さ分だけ、ピストン3
0の高さを低くでき、ひいてはピストン30の下面から
端壁12の上面までの寸法を減少させて、動弁機構を高
さ方向にコンパクトに形成できる。また、ピストン30
の高さを低くできる分だけ、ピストン30、ピストンガ
イド20及びリフタ11等の重量を削減できるため、燃
費において有利になり、動弁機構の慣性重量が減少し
て、内燃機関の高速回転に対する動弁機構の追従性も向
上する。
【0039】また、種々の厚さのシムのうちから所望の
厚さのシム17を端壁12に選択装着することによっ
て、バルブクリアランスを容易に調整できる。
【0040】次に、図7は第二実施例の休止機構付き動
弁機構を示し、カム19(図1に対して90度側方から
見ている。)に第三進入孔18への進入を経たステム端
部7aが続いて進入可能な進入溝41を設けた点におい
てのみ、第一実施例と相違するものである。この実施例
によれば、休止時において、ステム端部7aが、第一〜
第三進入孔33,14,18のみならず、カム19の進
入溝41へも進入するため、これらの進入孔及び進入溝
によってバルブストロークが吸収される。従って、その
進入溝41の深さ分だけ、さらにピストン30の高さを
低くでき、動弁機構を高さ方向に最もコンパクトに形成
できる。
【0041】次に、図8は第三実施例の休止機構付き動
弁機構を示し、シムを省略した点においてのみ、第一実
施例と相違するものである。この実施例によれば、バル
ブクリアランスの調整が難しい点を除き、第一実施例と
略同様の効果を奏する。
【0042】次に、図9は第四実施例の休止機構付き動
弁機構を示し、シムを省略する一方、カム19に第二進
入孔14への進入を経たステム端部7aが続いて進入可
能な進入溝41を設けた点においてのみ、第三実施例と
相違するものである。
【0043】ところで、以上の第一〜第四実施例におい
ては、ピストンガイド20におけるリターンスプリング
31の取付スペースが狭いため、ばね定数の高い(従っ
てばね荷重の大きい)リターンスプリング31を採用す
ることが難しい。リターンスプリング31のばね定数が
低いと、その反発力でピストン30を右方向へ変位させ
るのに時間がかかり、吸排気弁6の休止状態から作動状
態への切換えが遅くなる可能性がある。
【0044】また、たとえばね定数の高いリターンスプ
リング31を採用できたとしても、今度はその大きいば
ね荷重に抗して油圧でピストン30を左方向へ変位させ
るのに時間がかかり、吸排気弁6の作動状態から休止状
態への切換えが遅くなる可能性があるため、ばね荷重を
大きく上回るような高い油圧が必要となる。
【0045】これらの問題を改善できるのが、図10〜
図12に示す第五実施例の休止機構付き動弁機構であ
る。この実施例は、次の点においてのみ第一実施例と相
違するものであり、第一実施例と共通の部材について
は、第一実施例と同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】シリンダヘッド1には作動用油流路42と
休止用油流路44とが上下に並んで設けられ、リフタガ
イド穴2の内周面には作動用油流路42が開口する作動
用環状路43と休止用油流路44が開口する休止用環状
路45とが上下に並んで凹設されている。各油流路4
2,44は、コンピュータ47で制御される切換弁46
によって、ポンプ36又はオイルパン40に選択的に接
続される。
【0047】リフタ11の周壁13の図10等における
左側上部には、作動用環状路43に連通し得るよう周壁
13の外周面を平らに凹削してなる作動用リフタ油溝1
01と、その溝底を貫通させてなる二つの作動用リフタ
連通孔102とが設けられている。また、周壁13の図
10等における右側下部には、休止用環状路45に連通
し得るよう周壁13の外周面を平らに凹削してなる休止
用リフタ油溝103と、その溝底を貫通させてなる二つ
の休止用リフタ連通孔104とが設けられている。作動
用リフタ油溝101及び休止用リフタ油溝103は、図
10及び図11に示すようにカム19のベース円がリフ
タ11に対応する時にのみ、各々作動用環状路43及び
休止用環状路45に連通する位置にあり、図12に示す
ようにカム19のノーズがリフタ11を押圧する時に
は、その連通が遮断される。
【0048】ピストンガイド20にはその周縁から下方
へ延びる周壁201が一体形成され、該周壁201はリ
フタ11の周壁13に圧入・固定されている。周壁20
1の下端面には、第一実施例のロストモーションスプリ
ング21に代わるロストモーションスプリング202が
当接し、ピストンガイド20を上方へ付勢している。
【0049】ピストンガイド20のシリンダ溝22にお
いて、図10に示すように、ピストン30の左端面とピ
ストンガイド20の左端との間には作動用圧力室203
が形成されるようになっており、図11に示すように、
ピストン30の右端面とピストンガイド20の右端との
間には休止用圧力室204が形成されるようになってい
る。
【0050】本実施例のリターンスプリング31には、
第一実施例のそれと比べて、ばね定数が低く、従ってば
ね荷重の小さいものが選ばれている。なぜなら、本実施
例のリターンスプリング31は、内燃機関が停止して油
圧が切れたときにピストン30を右方向に戻し、次の内
燃機関の始動時には吸排気弁6を作動可能にするためだ
けのものだからである。また、ピストン30の左端面に
は、リターンスプリング31の一端が係合するスプリン
グ係合溝34が凹設され、リターンスプリング31の外
れが防止されている。
【0051】ピストンガイド20の図10等における左
側には、作動用リフタ連通孔102に連通し得るよう周
壁201の外周面を平らに凹削してなる作動用ピストン
ガイド油溝205と、該油溝205を作動用圧力室20
3に連通させる二つの作動用ピストンガイド連通孔20
6とが設けられている。また、ピストンガイド20の図
10等における右側には、休止用リフタ連通孔104に
連通し得るよう周壁201の外周面を平らに凹削してな
る休止用ピストンガイド油溝207と、該油溝207を
休止用圧力室204に連通させる二つの休止用ピストン
ガイド連通孔208とが設けられている。
【0052】従って、切換弁46が図10に示すように
切換えられたときには、カム19のベース円がリフタ1
1に対応する時にのみ、ポンプ36→給油管38→切換
弁46→作動用油流路42→作動用環状路43→作動用
リフタ油溝101→作動用リフタ連通孔102→作動用
ピストンガイド油溝205→作動用ピストンガイド連通
孔206→作動用圧力室203、の作動用油圧回路を経
てエンジンオイルが圧送・給油され、その油圧によりピ
ストン30は右方向に高速で変位し、吸排気弁6は第一
実施例と同様に作動状態となる。なお、このとき、休止
用圧力室204にあったエンジンオイルは、次の休止用
油圧回路を逆方向に経て排出される。
【0053】また、切換弁46が図11に示すように切
換えられたときには、カム19のベース円がリフタ11
に対応する時にのみ、ポンプ36→給油管38→切換弁
46→休止用油流路44→休止用環状路45→休止用リ
フタ油溝103→休止用リフタ連通孔104→休止用ピ
ストンガイド油溝207→休止用ピストンガイド連通孔
208→休止用圧力室204、の休止用油圧回路を経て
エンジンオイルが圧送・給油され、ピストン30がリタ
ーンスプリング31の反発力に抗して左方向に高速で変
位し、吸排気弁6は第一実施例と同様に休止状態とな
る。なお、このとき、作動用圧力室203にあったエン
ジンオイルは、前記作動用油圧回路を逆方向に経て排出
される。
【0054】そして、内燃機関が停止して油圧が切れた
ときには、図10に示すように、リターンスプリング3
1はピストン30を右方向に戻し、次の内燃機関の始動
時に吸排気弁6を作動可能な状態に準備する。なお、前
記の通り、リターンスプリング31のばね荷重が小さい
ので、ピストン30を右方向に戻す速度は低いが、内燃
機関の停止時なので全く問題とならない。
【0055】以上のように、この実施例によれば、吸排
気弁6の作動用及び休止用の油圧回路を各々設け、その
油圧によりピストン30を双方向に高速で変位させるの
で、休止状態から作動状態への切換えも、作動状態から
休止状態への切換えも、第一〜第四実施例のそれと比べ
て、よりスムーズにかつ瞬時に行うことができる。
【0056】また、前記の通り、リターンスプリング3
1のばね荷重を第一〜第四実施例のそれと比べて大幅に
低減できるので、油圧が低くても前記状態の切換えを行
うことができる。
【0057】また、万が一、異物が混入する等の何らか
の異常でリターンスプリング31が作動不良となった場
合でも、本実施例ではピストン30の双方向の変位を、
油圧によって行い、リターンスプリング31には依存し
ないので、前記状態の切換えが不能になる心配はなく、
より信頼性を高めることができる。
【0058】また、前記の通り、休止状態から作動状態
への切換時にも、作動状態から休止状態への切換時に
も、カム19のベース円がリフタ11に対応する時にの
み給油する構造としたので、エンジンオイルの漏れ量を
第一〜第四実施例のそれと比べて、例えば20〜30%
低減できる。その反面、カム19のノーズがリフタ11
を押圧する時には給油しないことになるが、その時にピ
ストン30が動く心配はないので、全く問題にならな
い、すなわち、ピストン30は、作動時にはバルブスプ
リング10の荷重によって停止し、休止時にはステム端
部7aの進入により停止しているからである。
【0059】次に、リターンスプリング31又はその取
付構造の幾つかの変更例を、目的別に挙げて説明する。
【0060】(1)スプリングの性能・信頼性の向上 まず、図13に示す変更例(1) のリターンスプリング1
11は、ばね線材をコイル状に巻くとともにその両端を
平面から見て交差しないようにハ字状に伸ばしてなる、
背の低いねじりコイルばねである。第一実施例のリター
ンスプリング31は、ピストン30に押されると、コイ
ルばねが開く(拡径)ように変形するが、変更例(1) の
リターンスプリング111は、ピストン30に押される
と、コイルばねが閉じる(縮径)ように変形する。この
変更例(1) によれば、第一実施例のリターンスプリング
31と比べて、同一線径・同一巻数で、ばね荷重を大き
くでき、しかも応力を低減できる。
【0061】図14に示す変更例(2) のリターンスプリ
ング112は、ピストン30に当接する端部がU字状に
折返された点において、変更例(1) のリターンスプリン
グ31と相違している。この変更例(2) によれば、ピス
トン30との当接面積が増加するので、信頼性を高める
ことができる。
【0062】(2)組付時のリターンスプングの外れ防
止 図15に示す変更例(3) は、リターンスプリング取付溝
23の溝底に設けた一対の突起113を変形させること
により、リターンスプリング31の端部をかしめ固定し
た点において、第一実施例と相違している。
【0063】図16に示す変更例(4) は、リターンスプ
リング取付溝23の溝底に形成した係止孔114に、リ
ターンスプリング31の折曲端部を挿入して係止した点
において、第一実施例と相違している。
【0064】図17に示す変更例(5) は、リターンスプ
リング取付溝23の溝底に形成した透孔にピン115を
通し、このピン115にリターンスプリング31のコイ
ル部を外嵌して係止させ、ピストンガイド20をリフタ
に圧入・固定した後、ピン115を抜き外すようにした
点において、第一実施例と相違している。ピン115を
抜き外した後の透孔は、ピストン作動時にエアー抜き孔
として作用する。
【0065】図18に示す変更例(6) は、リターンスプ
リング111の端部を数回巻き、その最端部をリターン
スプリング取付溝23の内側に弾性的に当接させ、その
反力によってリターンスプリング111の端部を固定し
た点において、変更例(1) と相違している。
【0066】図19に示す変更例(7) は、リターンスプ
リング取付溝23の位置をシリンダ溝に側方にずらし、
リターンスプリング118の端部の位置を変えた点と、
該端部を数回巻き(その直径はコイル部より大きいた
め、リターンスプリング118自体のずれを防止でき
る。)、その最端部をリターンスプリング取付溝23の
内側に弾性的に当接させ、その反力によってリターンス
プリング118の端部を固定した点において、第一実施
例と相違している。
【0067】これらの変更例(3)(4)(5)(6)(7) によれ
ば、リターンスプリング取付溝23にリターンスプリン
グ31,111,118を嵌着してから、ピストンガイ
ド20をリフタに圧入・固定し終わるまでの間に、リタ
ーンスプリング31,111,118がリターンスプリ
ング取付溝23から外れることがないので、組付性を改
善できる。
【0068】(3)部品点数の減少 図20に示す変更例(8) は、ピストン30の両側のリタ
ーンスプリング取付溝23及びリターンスプリング11
9を、それぞれ端部どうしを繋いで一体化した点におい
て、第一実施例と相違している。
【0069】図21に示す変更例(9) のリターンスプリ
ング120は、弓形に一体化した板ばねである。
【0070】これらの変更例(8)(9)によれば、それぞれ
リターンスプリング119,120が一体化されている
ので、前記実施例よりも部品点数を減少できる。
【0071】また、応用として、上記の変更例(1) 〜
(9) をさらに変更したり複合的に組合わせたりすること
もできる。
【0072】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具
体化することもできる。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1記載の発明
に係る内燃機関の休止機構付き動弁機構によれば、休止
機構付きであるにも拘らず動弁機構を高さ方向にコンパ
クトに形成でき、また、重量を削減できるため、燃費に
おいて有利になり、動弁機構の慣性重量が減少して、内
燃機関の高速回転に対する動弁機構の追従性も向上する
という優れた効果を奏する。
【0074】上記効果に加え、請求項2記載の発明に係
る動弁機構によれば、ピストンの高さを低くできるとと
もに、第一進入孔を容易に形成できる。
【0075】また、請求項3記載の発明に係る動弁機構
によれば、ピストンガイド、シリンダ溝及びピストンを
容易に加工できるとともに、油圧のシール性が高くな
り、油圧低下を防止できる。
【0076】また、請求項4記載の発明に係る動弁機構
によれば、リターンスプリングの高さを最小限にでき、
リターンスプリングをピストンガイド内に収めることが
できる。
【0077】また、請求項5記載の発明に係る動弁機構
によれば、動弁機構を高さ方向に嵩張らせることなく、
シムを装着することができ、もってバルブクリアランス
を容易に調整できる。
【0078】また、請求項6記載の発明に係る動弁機構
によれば、カムに設けた進入溝の深さ分だけ、ピストン
の高さを低くすればよいことから、動弁機構が高さ方向
に嵩張る心配がなく、やはりコンパクトに形成できる。
【0079】さらに、請求項7記載の発明に係る動弁機
構によれば、動弁機構を高さ方向に最もコンパクトに形
成できる。
【0080】また、請求項8記載の発明に係る動弁機構
によれば、休止状態から作動状態への切換えも、作動状
態から休止状態への切換えも、よりスムーズにかつ瞬時
に行うことができる。また、リターンスプリングを設け
た場合には、そのばね荷重を低減できるので、油圧が低
くても前記状態の切換えを行うことができる。また、万
が一、異物が混入する等の何らかの異常でリターンスプ
リングが作動不良となった場合でも、前記状態の切換え
が不能になる心配はなく、より信頼性を高めることがで
きる。
【0081】さらに、請求項9記載の発明に係る動弁機
構によれば、エンジンオイルの漏れ量を低減できる。
【0082】また、請求項10記載の発明に係る動弁機
構によれば、ピストンガイド及びリターンスプリングの
組付性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第一実施例の動弁機構を示
し、(a)は吸排気弁の作動時における断面図、(b)
は(a)のIb−Ib線断面図である。
【図2】同動弁機構を示し、(a)は吸排気弁の休止時
における断面図、(b)は(a)のIIb−IIb線断
面図である。
【図3】同動弁機構のシムを示し、(a)は平面図、
(b)は(a)のIIIb−IIIb線断面図である。
【図4】同動弁機構のリフタを示し、(a)は平面図、
(b)は(a)のIVb−IVb線断面図である。
【図5】同動弁機構のピストンガイドを示し、(a)は
平面図、(b)は(a)のVb−Vb線断面図、(c)
は(a)のVc−Vc線断面図である。
【図6】同動弁機構のピストンを示し、(a)は平面
図、(b)は(a)のVIb−VIb線断面図である。
【図7】第二実施例の動弁機構を示す要部断面図であ
る。
【図8】第三実施例の動弁機構を示す要部断面図であ
る。
【図9】第四実施例の動弁機構を示す要部断面図であ
る。
【図10】第五実施例の動弁機構を示し、(a)は吸排
気弁の作動時における断面図、(b)は(a)のXb−
Xb線断面図である。
【図11】同動弁機構を示し、(a)は吸排気弁の休止
切換時における断面図、(b)は(a)のXIb−XI
b線断面図である。
【図12】同動弁機構を示し、(a)は吸排気弁の休止
時における断面図、(b)は(a)のXIIb−XII
b線断面図である。
【図13】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(1) の平面図である。
【図14】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(2) の側面図である。
【図15】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(3) の平面図である。
【図16】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(4) を示し、(a)は平面図、(b)は部分断面図で
ある。
【図17】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(5) を示し、(a)は平面図、(b)は部分断面図で
ある。
【図18】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(6) の平面図である。
【図19】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(7) の平面図である。
【図20】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(8) の平面図である。
【図21】リターンスプリング又はその取付構造の変更
例(9) の平面図である。
【図22】従来例の動弁機構を示す断面図である。
【図23】同動弁機構を別の切断方向によって示す要部
断面図である。
【図24】従来例の動弁機構の変更例を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 リフタガイド穴 6 吸排気弁 11 リフタ 12 端壁 14 第二進入孔 16 リフタ連通孔 17 シム 18 第三進入孔 19 カム 20 ピストンガイド 22 シリンダ溝 23 リターンスプリング取付溝 26 ピストンガイド連通孔 30 ピストン 31 リターンスプリング 32 圧力室 33 第一進入孔 35 油流路 41 進入溝 42 作動用油流路 44 休止用油流路 102 作動用リフタ連通孔 104 休止用リフタ連通孔 111,112,118,119,120 リターン
スプリング 203 作動用圧力室 204 休止用圧力室 206 作動用ピストンガイド連通孔 208 休止用ピストンガイド連通孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドのリフタガイド穴に摺動
    可能に挿入されてカムのカム作用を吸排気弁に伝達する
    倒立カップ状のリフタと、前記リフタの内部で前記吸排
    気弁の軸芯方向と略直交する方向に往復動するピストン
    とを備え、前記ピストンに前記吸排気弁のステム端部が
    進入可能な第一進入孔を設け、前記リフタの端壁に前記
    第一進入孔への進入を経た前記ステム端部が続いて進入
    可能な第二進入孔を設けたことを特徴とする内燃機関の
    休止機構付き動弁機構。
  2. 【請求項2】 前記ピストンを薄肉板形状に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃機関の休止機構付き
    動弁機構。
  3. 【請求項3】 略円板状のピストンガイドの片面にシリ
    ンダ溝を凹設し、前記シリンダ溝に前記ピストンを摺動
    可能に挿入し、前記リフタの内部に前記ピストンガイド
    を圧入固定し、前記シリンダ溝におけるピストンとピス
    トンガイドとの間に圧力室を形成し、前記圧力室へエン
    ジンオイルを供給するピストンガイド連通孔を前記ピス
    トンガイドに設け、前記ピストンガイド連通孔に連通す
    るリフタ連通孔を前記リフタに設け、前記リフタ連通孔
    に連通する油流路を前記シリンダヘッドに設けたことを
    特徴とする請求項2記載の内燃機関の休止機構付き動弁
    機構。
  4. 【請求項4】 前記ピストンガイドにおけるシリンダ溝
    の端部にリターンスプリング取付溝を凹設し、前記リタ
    ーンスプリング取付溝に背の低いリターンスプリングを
    嵌着し、前記リターンスプリングにより前記ピストンを
    一方向へ付勢することを特徴とする請求項3記載の内燃
    機関の休止機構付き動弁機構。
  5. 【請求項5】 前記リフタの端壁にシムを装着し、前記
    シムに前記第二進入孔への進入を経た前記ステム端部が
    続いて進入可能な第三進入孔を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関の休止機構付き動弁機構。
  6. 【請求項6】 前記カムに前記第二進入孔への進入を経
    た前記ステム端部が続いて進入可能な進入溝を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃機関の休止機構付き
    動弁機構。
  7. 【請求項7】 前記カムに前記第三進入孔への進入を経
    た前記ステム端部が続いて進入可能な進入溝を設けたこ
    とを特徴とする請求項5記載の内燃機関の休止機構付き
    動弁機構。
  8. 【請求項8】 前記ピストンの一端面とピストンガイド
    との間に作動用圧力室を形成し、前記ピストンの他端面
    とピストンガイドとの間に休止用圧力室を形成し、前記
    作動用圧力室及び休止用圧力室へ各々エンジンオイルを
    供給する作動用ピストンガイド連通孔及び休止用ピスト
    ンガイド連通孔を前記ピストンガイドに設け、前記作動
    用ピストンガイド連通孔及び休止用ピストンガイド連通
    孔に各々連通する作動用リフタ連通孔及び休止用リフタ
    連通孔を前記リフタに設け、前記作動用リフタ連通孔及
    び休止用リフタ連通孔に各々連通する作動用油流路及び
    休止用油流路を前記シリンダヘッドに設けたことを特徴
    とする請求項3、4又は5記載の内燃機関の休止機構付
    き動弁機構。
  9. 【請求項9】 前記作動用リフタ連通孔及び休止用リフ
    タ連通孔と、前記作動用油流路及び休止用油流路とは、
    カムのベース円がリフタに対応する時にのみ、互いに連
    通するように設けたことを特徴とする請求項8記載の内
    燃機関の休止機構付き動弁機構。
  10. 【請求項10】 前記リターンスプリング取付溝に対し
    て前記リターンスプリングを止めるための外れ防止手段
    を設けた請求項4記載の内燃機関の休止機構付き動弁機
    構。
JP22595594A 1993-08-25 1994-08-25 内燃機関の休止機構付き動弁機構 Expired - Fee Related JP3195880B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22595594A JP3195880B2 (ja) 1993-08-25 1994-08-25 内燃機関の休止機構付き動弁機構

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23422193 1993-08-25
JP8594394 1994-03-30
JP6-85943 1994-03-30
JP5-234221 1994-03-30
JP22595594A JP3195880B2 (ja) 1993-08-25 1994-08-25 内燃機関の休止機構付き動弁機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07317518A true JPH07317518A (ja) 1995-12-05
JP3195880B2 JP3195880B2 (ja) 2001-08-06

Family

ID=27305001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22595594A Expired - Fee Related JP3195880B2 (ja) 1993-08-25 1994-08-25 内燃機関の休止機構付き動弁機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3195880B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996034185A1 (de) * 1995-04-26 1996-10-31 Ina Wälzlager Schaeffler Kg Nockenfolger eines ventiltriebs einer brennkraftmaschine
JP2006002687A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Suzuki Motor Corp 動弁装置、内燃機関、及びバルブ休止ユニット
CN109578101A (zh) * 2018-11-27 2019-04-05 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种可实现停缸功能的机械挺柱

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996034185A1 (de) * 1995-04-26 1996-10-31 Ina Wälzlager Schaeffler Kg Nockenfolger eines ventiltriebs einer brennkraftmaschine
JP2006002687A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Suzuki Motor Corp 動弁装置、内燃機関、及びバルブ休止ユニット
CN109578101A (zh) * 2018-11-27 2019-04-05 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种可实现停缸功能的机械挺柱

Also Published As

Publication number Publication date
JP3195880B2 (ja) 2001-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3351695B2 (ja) 内燃機関のブレーキシステム
US6983725B2 (en) Exhaust valve mechanism in internal combustion engines
JP6887440B2 (ja) ロッカアームアセンブリ
US4796573A (en) Hydraulic engine valve lifter assembly
JPH03130509A (ja) エンジンの弁作動装置
KR102426808B1 (ko) 로커 암 제어 시스템들
JPH07317518A (ja) 内燃機関の休止機構付き動弁機構
US5794576A (en) Engine cylinder valve controlling apparatus
JP7250144B2 (ja) ロストモーションを選択的にリセットするエンジンバルブ機構部品
US6481398B2 (en) High-low speed range switching type valve mechanism for internal combustion engine
JP3378699B2 (ja) 内燃機関の休止機構付き動弁機構
JPH0144885B2 (ja)
EP4563795A1 (en) Engine brake and engine with such an engine brake
US20250215816A1 (en) Self-contained compression brake control module for integrated rocker arm engine braking and methods
JPH0633714A (ja) 可変バルブタイミング機構付き動弁系構造
JPH07189633A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP2688728B2 (ja) 内燃機関の圧縮比制御装置
JPH089361Y2 (ja) 自動車用エンジンのバルブ開閉機構
JP3521627B2 (ja) ダイアフラムポンプ
JPS6237929Y2 (ja)
JPS61149510A (ja) エンジンの弁作動制御装置
JPS6062615A (ja) 可変弁機構
JP2516090Y2 (ja) エンジンブレーキ装置
JP3200999B2 (ja) 4サイクルエンジンの可変バルブタイミングリフト装置
JPH08200026A (ja) 休止機構付き動弁機構のカム

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140601

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
点击 这是indexloc提供的php浏览器服务,不要输入任何密码和下载