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JP2005245385A - 農業用光線調節幕 - Google Patents

農業用光線調節幕 Download PDF

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Abstract

【課題】圃場内の乾燥ムラの発生を防止し、栽培作物の生育を均一化することの可能な農業用光線調節幕の提供
【解決手段】一軸延伸された熱可塑性樹脂からなるフラットヤーンを縦横に交差し、経糸及び/又は緯糸を、間隔が4mm未満の細幅間隙部aと4mm以上の広幅間隙部bとを形成するように配列し、遮光率を10〜50%、経糸と緯糸によって占められる面積率を50%以下とした農業用ハウス内張り用の農業用光線調節幕。
【選択図】 図1

Description

本発明は、農業用ハウスや温室などの園芸施設において、花卉の栽培に適する農業用光線調節幕に関し、特に菊栽培用のハウス内に張設されて菊栽培用の内張りカーテンとして使用するのに好適な農業用光線調節幕に関する。
近年、農業用ハウスを利用したハウス栽培や、温室栽培による園芸が広く普及されており、特に、ハウス内で花卉栽培を行う場合、ハウス内の光量、温度の調節を行なうために、遮光性を有するカーテンを張設することが行なわれている。
従来、農業用光線調節幕として、熱可塑性樹脂からなる経糸及び緯糸を互いに交差せしめ、その交差点を接合することによって形成された幕体を使用することが行なわれており、特に、リボン状のフラットヤーンからなる幕体は、軽量で取り扱いが容易である等の理由から、広く普及するに至っている。
しかし、従来のこれらの幕体は、織糸あるいは織糸の打込み密度が均一に形成されているため、必要な遮光性を得るために織糸を密にすると通気性が悪くなり、また、通気性をよくするために、織糸間の間隙を大きくすると遮光性が不足し、遮光性と通気性を同時に満足することが難しい問題があった。
また、本発明者等が、このような従来の農業用光線調節幕をハウス内の内張り遮光カーテンとして使用し、菊の育成を行ったところ、定植時の生育が均一にならない問題があることを見出した。菊等の栽培において、作物の生育が不均一になると、成長の進んだ花が選択されて収穫されるため、圃場全体の花をみたとき、成長の遅れた花の収穫が遅くなって、収穫期間が長くなってしまう問題があり、また、収穫時期が遅くなると花の品質が低下することから、収穫することができなくなり、その結果、収量が低下する問題が生じていることが判明した。
本発明者等が、生育が不均一となる原因について鋭意検討したところ、日光の照射に問題があり、また、圃場内に乾燥ムラが発生しており、この乾燥ムラが原因であることを見出した。
特開平9−157992号公報 特開2001−8558号公報
本発明は、日光の照射量と照射状態の調節と通気性とを同時に満足し、圃場内の乾燥ムラの発生を防止することの可能な農業用光線調節幕を提供し、これによって、栽培作物の生育を均一にすると共に収穫作業を軽減して農作業を能率的にし、また、収量の向上を図ることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果なされたもので、一軸延伸された熱可塑性樹脂からなるフラットヤーンを縦横に交差し、経糸及び/又は緯糸を間隔が4mm未満の細幅間隙部aと4mm以上の広幅間隙部bとを形成するように配列し、遮光率を10〜50%、経糸と緯糸によって占められる面積率を50%以下としてなることを特徴とする農業用ハウス内設用の農業用光線調節幕を提供するものである。
また、本発明は、質量が60g/m以下である上記の農業用光線調節幕、フラットヤーンが光線を反射又は吸収する無機粉末を含有してなる上記の農業用光線調節幕、フラットヤーンが、基層の熱可塑性樹脂より融点の低い熱可塑性樹脂からなる表面層を基層の片面又は両面に積層した積層構造を有し、経糸と緯糸の交差点が熱融着されてなる上記の農業用光線調節幕を提供するものである。
本発明によれば、圃場内の乾燥ムラの発生を低減し、植物の生育を均一にすることによって、栽培する花卉の開花が揃い、収穫作業が軽減されると共に、収量の向上を図ることのできる農業用光線調節幕を提供することができる。
本発明に係る農業用光線調節幕1は、図1に示すように、それぞれ多数本の経糸2a及び緯糸2bを互いに交差せしめた網目構造体によって構成される。
また、本発明農業用光線調節幕1は、経糸及び/又は緯糸を、糸間の間隔が4mm未満の細幅間隙部aと、糸間の間隔が4mm以上の広幅間隙部bとが形成されるように配列し、また、遮光率を10〜50%とし、経糸と緯糸によって占められる面積率(被覆率)が50%以下となるように形成される。
経糸及び/又は緯糸の間隔を、4mm以下の細幅間隙部aと、間隔が4mm以上の広幅間隙部bとを形成するようにした光線調節幕を農業ハウスの内設カーテンとして使用することによって花卉の品質を良くすることができる。その理由は、必ずしも明らかではないが光線調節幕を透過してくる光に強弱がつき、その結果、花弁を刺激して、品質が良くなるものと推定される。
細幅間隙部aと広幅間隙部bは、幕体を形成する際に、経糸の間隔を広い部分、狭い部分が生じるように掛け渡すことによって形成することができ、また、緯糸の打込み間隔を変えることによっても形成することができる。経糸又は緯糸の間隔の割合は、光線調節幕1に形成された目の数で、広幅間隙部bが20〜80%、好ましくは40〜70%の範囲とすることが望ましい。また、細幅間隙部aと広幅間隙部bの配列は、光線調節幕1全体にわたって均一に分布するように形成することが望ましく、一般には、細幅間隙部aと広幅間隙部bとが交互に位置するように形成される。また、細幅間隙部aの平均幅と広幅間隙部bの平均幅とは、1mm以上、好ましくは3mm以上の差が生じるように形成することが望ましい。
また、光線調節幕1の遮光率が10%未満では、透過する光量が強すぎて花卉栽培を行なった場合に、花弁にねじれが発生する等の問題があり、また、50%を越えると、光量が不足し、生育不良を発生するおそれがある。なお、遮光率は、JIS L1055「カーテンの遮光性試験方法」A法によって測定することができる。
光線調節幕1を、経糸と緯糸によって占められる面積率(被覆率)を50%以下とすることによって、通気性に優れた幕体が得られ、これを農業ハウスの内設カーテンとして使用した場合、圃場の水分の蒸発が良好に行われ、また、換気が良く、圃場内の気温を下げることができるから、作物の育成環境を良好に保つことができる。一方、被覆率が50%を超えると、作物の均一な生育が困難となる。好ましい被覆率は45%以下、より好ましくは40%以下である。
かかる農業用光線調節幕1は、その質量を60g/m以下とすることが好ましい。60g/mを越えると、幕体1が重くなって施工時に労力がかかるようになると共に、カーテン張設装置にも負担がかかるようになり好ましくない。
本発明に係る農業用光線調節幕1は、経糸2a及び緯糸2bとして、熱可塑性樹脂からなる一軸延伸フラットヤーン2が用いられる。目合い、遮光率及び被覆率が上記の条件を満たしている限りにおいて、経糸2a及び緯糸2bとして使用される糸の材料、大きさ、色、編織方法に特に制約されるものではない。
一軸延伸フラットヤーン2としては、図4(A)に示すように、熱可塑性樹脂の単層体を使用することができるが、基層と、基層の熱可塑性樹脂より融点の低い熱可塑性樹脂からなる表層との積層構造体が好ましく、例えば、図4(B)に示すように、熱可塑性樹脂からなる基層3の片面に融点の低い熱可塑性樹脂からなる表層4を積層した積層体とすることができ、また、図4(C)に示すように、熱可塑性樹脂からなる基層3の両面に融点の低い熱可塑性樹脂からなる表層4、4を積層した積層体として用いることができる。さらに、図4(D)、(E)に示すように、基層3の外周面に表層4を被覆したシースコア構造、サイドバイサイド構造とすることができる。中でも、図4(C)に示すように、基層3の両面に融点の低い熱可塑性樹脂からなる表層4、4を積層した積層体が好ましい。
フラットヤーン2を形成する樹脂、フラットヤーン2が積層体からなる場合には基層3を形成する熱可塑性合成樹脂としては、延伸効果の大きい熱可塑性樹脂が好ましく、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルアミド等を用いることができる。中でも成形性、耐候性、経済性の面から結晶性のポリオレフィンが望ましい。
表層4は、一軸延伸フラットヤーン2を経糸2a及び緯糸2bとして用いて互いに交差せしめた後、経糸2aと緯糸2bとの交点を接合し易くするもので、融点の低い熱可塑性樹脂が用いられ、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルアミド等を使用することができ、基層3となる熱可塑性樹脂との関係で、より融点が低いものが選択され、一般には、基層3となる熱可塑性樹脂より融点が10℃以上、好ましくは、15℃以上低い熱可塑性樹脂が用いられる。特に、メタロセン触媒を用いて重合した線状低密度ポリエチレンが好ましい。線状低密度ポリエチレンは、エチレンと炭素数が3以上のα−オレフィンとの共重合体で、炭素数が3以上のα−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1等を用いることができる。
メタロセン触媒によって重合した線状低密度ポリエチレンを用いることによって、フラットヤーン2同志の熱融着が容易となり、網目構造の農業用光線調節幕1の形成が容易となる。
フラットヤーン2を構成する熱可塑性合成樹脂には、目的に応じて、各種充填材を添加することができる。たとえば、充填材を添加することができ、無機の充填材としては、タルク、カーボンブラック、グラファイト、二酸化チタン、シリカ、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、オキシサルフェート、酸化スズ、アルミナ、カオリン、ハイドロタルサイト、炭化ケイ素、金属粉末、ガラスパウダー等が挙げられる。また、遮光性を付与することを目的として、光反射材又は光吸収材を配合することもでき、また、好ましい方法である。光反射材としては、アルミニウム、鉄等の金属粉末、酸化チタン、炭酸カルシウム等の白色顔料が使用でき、光吸収材としては、カーボンブラック、グラファイト等を用いることができる。
また、これらの充填材としては表面処理したものが好ましい。表面処理に用いられるカップリング剤は、充填材と樹脂との接着性を良好にするために用いられるものであり、いわゆるシラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤等、従来公知のものの中から選択して用いることができる。中でもγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のアミノシラン、エポキシシラン、イソプロピルトリ(N−アミドエチル、アミノエチル)チタネートが好ましい。なお、これらの充填材は一種のみを単独で、または、二種以上を組み合わせて用いることができる。
フラットヤーン2の基層3、あるいは、表層4を形成する熱可塑性合成樹脂には、必要に応じて各種の添加剤を配合することができ、例えば、フェノール系、有機ホスファイト系、ホスナイトなどの有機リン系、チオエーテル系等の酸化防止剤;光安定剤、紫外線吸収剤、ノニオン系、カチオン系、アニオン系等の帯電防止剤;ビスアミド系、ワックス系、有機金属塩系等の分散剤;アルカリ土類金属塩のカルボン酸塩系等の塩素補足剤;アミド系、ワックス系、有機金属塩系、エステル系等の滑剤;ヒドラジン系、アミンアシド系等の金属不活性剤;含臭素有機系、リン酸系等の難燃剤;有機顔料;無機顔料;有機充填剤;金属イオン系などの無機、有機抗菌剤等を添加することができる。特に、ヒンダードアミンを側鎖に結合したポリエチレンを添加することが望ましく、ヒンダードアミンを側鎖に結合したポリエチレンを添加することによって耐久性を向上することができる。
これら成分は必要に応じて適宜配合して、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、Vブレンダー、タンブラーミキサー、リボンミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー、ブレンダー、一軸又は二軸の押出機等の混合機又は混練機によって混合あるいは溶融混練した後、フィルム状に成形される。成形方法としては、Tダイによる押出し成形法、あるいは、インフレーション成形法を採用することができる。
フラットヤーン2の成形材料となる積層フィルムを成形する手段としては、予め基層3となるフィルムと表層4となるフィルムを形成してこれをドライラミネート法や熱ラミネート法を用いて複層化する手段や、基層3となるフィルムの表面に表層4となる熱可塑性合成樹脂をコーティングする方法、予め形成した基層3となるフィルムに表層4を押出ラミネートする方法、あるいは、多層共押出法によって基層3と表層4を積層フィルムとして押出成形するなどの公知の手段から適宜選択して用いればよいが、成形の容易さやコスト面、並びに、製品の各層間の接着性の点では、多層共押出法によって基層3と表層4の積層体を一段で得る方法が望ましい。
また、延伸してフラットヤーン2とする手段としては、基層3となるフィルムを一軸方向に延伸した後表層4となる熱可塑性合成樹脂を積層し、これをテープ状にスリットしてもよく、あるいは、基層3と表層4とが積層された積層フィルムをスリットする前、又は、スリットした後、一軸方向に延伸することによって得ることもできる。
延伸は、熱ロールによる延伸、熱板による延伸、熱風炉による延伸等によって行なうことができる。延伸倍率は通常3〜10倍程度とされる。
フラットヤーン2の形状はなんらの制限はなく任意に設定することができ、一般にはモノフィラメントと称されるような形状であってもよい。しかし、一般には、繊度が50〜2000dt、糸幅が0.3〜8mm、肉厚が10〜100μm、肉厚構成比が表層:基層:表層=5:90:5〜25:50:25とすることが好ましい。
こうして得られたフラットヤーン2は、経糸2a及び緯糸2bとして用い、上記の通り、目合い、遮光率及び空隙率の各条件を満足するように互いに交差せしめると共に、経糸2a及び緯糸2b間を接合して網目構造体とする。
経糸2a及び緯糸2bを互いに交差せしめる方法としては特に問わず、例えば図1、2に示すように平織りとする他、綾織り、朱子織等によって織成することができ、また、図3に示すように、緯糸2bを所定間隔で並設した上に、経糸2aを所定間隔で並設し、互いの交差点を接合して交差結合布(ソフ)とすることによって、農業用光線調節幕1としてもよい。このように交差点を接合することで、目ずれやほつれがなく、取り扱い性に優れた農業用光線調節幕1とすることができる。なお、経糸又は緯糸は、薄肉のフラットヤーンを用いて2枚以上を重ねて用いることができる。
経糸2a及び緯糸2bの接合は、熱接着することが望ましく、熱ロールによる押圧、熱風加熱炉、輻射加熱炉等によって加熱して融着させることができる。また、超音波シール機、高周波加熱機を使用することも可能である。経糸2a及び緯糸2bを接合することによって、図1に示すように、網目構造体が得られ、農業用光線調節幕1が形成される。
本発明の農業用光線調節幕1は、農業用ハウス内に張設して、栽培作物に照射される日光の量の制御に用いることができ、栽培作物としては、農作物に広く適用することができるが、中でも花卉栽培、特に菊の栽培に適する。
(実施例1)
1.フラットヤーンの成形
高密度ポリエチレン(密度:0.956g/cm、融点:132℃)100%に、銀色顔料1.5重量部を添加した樹脂組成物を基層として用い、その両面に高圧法低密度ポリエチレン(密度:0.922g/cm、融点:113℃)を積層させ、インフレーション法にて2種3層フィルムを形成した。
このフィルムを所定幅にスリットした後、温度100℃の熱板に接触させて6.5倍に一軸延伸し、更に温度110℃の熱風循環式オーブン内で5%の弛緩処理を行うことによって、繊度1300dt、幅1.6mmのフラットヤーンを形成した。表層:基層:表層の比率は10:80:10であった。併せて、同様の方法で繊度670dt、幅1.6mmのフラットヤーンを製造した。
2.織製
スルーザー織機を用いて、上記繊度1300dtのフラットヤーンを経糸に、繊度670dtのフラットヤーンを緯糸として、経糸の目合いを、細幅間隙部a=3mm、広幅間隙部b=8mmとして、緯糸を3.5本/25.4mmで平織りの織布を形成した後、その織布を120℃の熱ロール上に接触させて、経緯糸の交差点を熱融着させた。得られた光線調節幕の物性を表1に示す。
3.栽培試験
得られた光線調節幕を農業用ハウスの内設カーテンとして使用し、愛知県田原地区にて、2003年4月〜9月末の期間、菊栽培を行った。その結果、表1に示すとおり、生育状態が良好で、品質も良く、3回の収穫が可能であった。
(比較例1)
光線調節幕無しで実施例1と同様の栽培実験を行った。その結果を表1に示す。2回しか収穫できず、花弁がねじれたものが多く得られた。
(比較例2)
光線調節幕を表1の通りにして、実施例1と同様の栽培実験を行った結果、生育が徒長となり、品質が悪く、収穫も1回のみであった。
(比較例3)
光線調節幕を表1の通りにして、実施例1と同様の栽培実験を行った結果、生育不良が発生し、品質が悪く、2回しか収穫できなかった。
(比較例4)
光線調節幕を表1の通りにして、実施例1と同様の栽培実験を行った結果、圃場内に乾燥ムラが発生して、定植後の生育にばらつきが発生し、2回しか収穫できなかった。
Figure 2005245385
本発明農業用光線調節幕の例を示す平面図 本発明農業用光線調節幕の例を示す縦断面 本発明農業用光線調節幕の他の例を示す縦断面 フラットヤーンの例を示す縦断面
符号の説明
1:農業用光線調節幕
2:フラットヤーン
2a:経糸
2b:緯糸
3:基層:
4:表層

Claims (4)

  1. 一軸延伸された熱可塑性樹脂からなるフラットヤーンを縦横に交差し、経糸及び/又は緯糸を、間隔が4mm未満の細幅間隙部aと4mm以上の広幅間隙部bとを形成するように配列し、遮光率を10〜50%、経糸と緯糸によって占められる面積率を50%以下としてなることを特徴とする農業用ハウス内張り用の農業用光線調節幕。
  2. 質量が、60g/m以下である請求項1記載の農業用光線調節幕。
  3. フラットヤーンが光線を反射又は吸収する無機粉末を含有してなる請求項1又は2に記載の農業用光線調節幕。
  4. フラットヤーンが、基層の熱可塑性樹脂より融点の低い熱可塑性樹脂からなる表面層を基層の片面又は両面に積層した積層構造を有し、経糸と緯糸の交差点が熱融着されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の農業用光線調節幕。
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