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JP2005038613A - 板型電池 - Google Patents

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Shigeru Sano
茂 佐野
Shigetaka Kasuya
成孝 糟谷
Takeo Mizui
健雄 水井
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Abstract

【課題】発電に寄与しない部分が実質的に占有する容積を極力小さくするとともに、電池容器の強度が十分に保たれた板型電池を提供する。
【解決手段】リチウムイオン二次電池1は、ラミネート外装材からなる電池容器4に、板状のセルを気密封止したものである。電池容器4には、内部の気密を保持する融着代11が形成されている。互いに隣り合う2辺を構成する融着代11が容器本体側に折り曲げられている。セル2は、折り曲げに供された融着代が11沿う1組の側面を仮想的に延長することによって形成される仮想角VCの内側に、角部における端面が後退して位置するように構成されている。融着代11は、仮想角VCの内側に進出する位置まで形成されるとともに、セル2の角部に対応して、切欠き部40〜43が設けられる。そして、切欠き部40〜43の切り込み深さに応じた幅の融着代11が折り曲げに供されている。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状の発電要素が軟質容器内に気密封止された構造の板型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、電解液を電極内で膨潤保持可能なリチウムイオン二次電池(リチウムポリマー二次電池の概念を含む)においては、液漏れの恐れが小さいため、発電要素(セル)を、可撓性を有するラミネート外装材からなる電池容器に収容することが行なわれている。この手法によれば、金属製の容器を使用しないで済むため、電池の薄型化が容易である。また、後述する積層型リチウムイオン二次電池に至っては、形状の自由度が極めて高いという特徴を持っている。
【0003】
ラミネート外装材は、アルミニウム箔の両面に樹脂をラミネートしたものが一般的である。容器内に露出する側には、ポリプロピレン等の熱融着性樹脂がラミネートされる。この構成によれば、熱融着性樹脂を溶融および固化させるだけで、容器を封口することが可能である。熱融着性樹脂が溶融および固化された箇所には、融着代が形成される。この融着代は、電池内部への水分の透過を防止するために、少なくとも数ミリ幅は設けるのが通常である。小型の電池においては、この融着代が比較的大きな面積を占めるようになるので、電池の側面にぴったりと折り畳んで、電池を実質的に小型化する試みがなされている(下記特許文献1〜3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−58013号公報
【特許文献2】
特開2001−202931号公報
【特許文献3】
特開2001−357824号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
折り線を融着代の内周縁に概ね一致させる形で、該融着代の折り曲げ成形を行なうようにすれば、電池そのものの大きさを最も小さくできる。上記特許文献1〜3に示す板型の電池は、発電要素が方形状である。融着代は、方形状の発電要素の外周に沿って形成されており、平行な1組の辺について折り曲げ成形が行なわれている。1組の平行な融着代をその内周縁に沿って折り曲げることに大きな困難性は無い。
【0006】
ところが、隣り合う2辺の融着代を折り曲げる場合は、カドに折り皺が形成されることは不可避である。この折り皺の形成によって、融着代の強度、ひいては電池容器の強度が損なわれたり、外観が悪くなったりする。上記特許文献3には、融着代を切り欠いた切欠き部を設けることにより、融着代の折り曲げ容易性を高める技術が開示されているものの、該技術を採用する場合においては、空気の侵入防止、耐水分透過性の維持という観点から、融着代の内周縁に差し掛からないように切欠き部を形成することが必須となる。この場合、融着代をその内周縁に沿って折り曲げることは難しく、内周縁よりもやや外側に折り線を設定する必要性が生じる。
【0007】
本発明の課題は、発電に寄与しない部分が実質的に占有する容積を極力小さくするとともに、電池容器の強度が十分に保たれた板型電池を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために本発明は、金属箔に熱融着性樹脂がラミネートされてなる外装材で構成された電池容器に、板状の発電要素を気密封止した板型電池であって、多角形の形態を有し、電池容器は、容器本体と蓋部とを含んで構成され、内側に位置する熱融着性樹脂の溶融および固化により容器本体と蓋部とが貼り合わさり、電池容器内の気密を保持する融着代が発電要素の外周に沿って形成され、互いに隣り合う2辺を構成する融着代が容器本体側に折り曲げられており、発電要素は、折り曲げに供された融着代が沿う1組の側面を仮想的に延長することによって形成される仮想角の内側に、当該発電要素の角部における端面が後退して位置するように構成され、融着代が仮想角の内側に進出する位置まで形成され、発電要素の角部に対応して、融着代を内側方向に切り欠いた切欠き部が設けられ、該切欠き部の切り込み深さに応じた幅の融着代が折り曲げに供されていることを特徴とする。
【0009】
上記本発明においては、融着代の折り曲げの際に、折り皺が発生することを防ぐための切欠き部を設けるようにしている。ただし、切り込み深さを大きく取って、融着代の折り曲げ幅を大きくするための工夫がなされている。簡単にいえば、切欠き部を形成する位置において融着代の幅を予め余分に設けておき、切り込み深さの大きい切欠き部を形成したあとでも、空気や水分の透過を十分に防げるようにしている。具体的には、発電要素をその角部の端面がやや内側に後退して位置するように構成し、その分だけ融着代を余分に形成する。そして、その部分において切り込み深さの大きい切欠き部を形成している。このようにすれば、深さが大の切り欠きであっても、その先端から電池容器内までの距離を十分に確保できるので、空気や水分の透過を防ぐことができる。また、切り込み深さが大の切欠き部を設けることにより、融着代の折り曲げ幅を大きく取ることができる。したがって、電池のコンパクト化も最大限に図ることができる。また、切欠き部を設けることにより折り皺が生じることも無くなり、電池容器の強度を十分に保てる。
【0010】
好適な態様において、隣り合う1組の切欠き部にかかる切欠きの先端と先端とを結ぶ線分が融着代の内周縁に重なるように、それら切欠き部の切り込み深さ調整がなされており、融着代はその内周縁に沿って折り曲げられている。融着代の内周縁を折り線に設定すれば、電池のコンパクト化という課題に対しては、最良の態様であるといえる。そしてその態様の実現のために、本発明においては、切欠き部の切り込み深さ調整により、折り線を内周縁に略一致させることができる。
【0011】
また、角部における端面が凹面をなすように発電要素を構成できる。そしてこの場合、角部の端面の両端に位置する側面を電池板面方向に延長することにより、当該発電要素の仮想角が構成されることとなる。発電要素の角部の端面を凹状とすると、その端面に迫る融着代の形成幅を十分に確保できるようになる。
【0012】
一方、容器本体には発電要素を収容する凹部が形成される。容器本体の凹部の隅は、凹状の端面を有する発電要素の角部がちょうど嵌まり込む形に成形されているとよい。このようにすれば、容器内のデッドスペースを極力減ずることになる。
【0013】
ところで、本発明にかかる板型電池は、発電要素に非水電解液が含浸された非水電解質リチウムイオン二次電池に好適である。発電要素は、活物質および集電体を含んで構成された電極と、正負の電極間に配置されたセパレータとを有する発電単位の複数が積層されたものとして発電要素を構成することができる。つまり、リチウムイオン二次電池のなかでも、極板およびセパレータを複数積層させた構造の発電要素を持ち、辺の数が5以上の多角形状のものに特に好適である。積層型のリチウムイオン二次電池においては、発電要素の形状の自由度が高いため、方形以外の形の電池を提供するのに適している。たとえば図8に示すような六角形の電池も容易に作製できる。ところが、六角形の電池では、折り曲げる必要のある融着代の辺数が多くなる。このような電池に対し、本発明にかかる技術を採用すれば、電池のコンパクト化、折り皺の発生防止等、極めて高い効果を享受することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明にかかるリチウムイオン二次電池1(以下、単に電池1ともいう)の断面模式図である。図3は、電池1の斜視図である。電池1は、発電要素であるセル2が、電池容器4の中に密封された構造を有する。セル2は、個別に作製された複数の発電単位20が外周縁を上下方向で一致させる形で積層されたものである。図2に発電単位20の断面模式図を示す。
【0015】
図2に示すように、発電単位20は、セパレータ3,3を正極7,7と負極10とにより挟んだバイセル構造をなすものである。正極7は、正極集電体5に正極活物質層6を積層させた構造をなす。他方、負極10は、負極集電体8に負極活物質層9,9を積層させた構造をなす。本実施形態では、負極10が2つのセパレータ3,3に挟まれる形にてこれらに共用され、各セパレータ3,3の負極10に面していない側が、個別に正極7,7に覆われている。正極7および負極10の配置は、相互に入れ替わってもよい。
【0016】
正極集電体5は、AlまたはAl合金からなる箔または金属メッシュで構成することができる。負極集電体8は、CuまたはCu合金からなる箔または金属メッシュで構成することができる。金属メッシュとしては、エキスパンドメタル、エッチングメタルおよびパンチングメタルのいずれも使用できる。
【0017】
正極活物質層6は、正極活物質、導電助剤および高分子基質(ポリマー)を含んで構成される。同様に、負極活物質層9は、負極活物質、導電助剤および高分子基質を含んで構成される。セパレータ3、正極活物質層6および負極活物質層9は多孔質形態を有し、LiPFなどのリチウム塩を、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートのような有機溶媒に溶解させた非水電解液が含浸されている。
【0018】
正極活物質層6および負極活物質層9を構成する高分子基質としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTEF)などのフッ素樹脂や、あるいはこれらのフッ素樹脂の共重合体を使用することができる。
【0019】
正極活物質層6を構成する正極活物質としては、LiMnO、LiCoO、LiNiOなど、遷移金属あるいは典型金属を含むリチウム複合酸化物を使用できる。負極活物質層9を構成する負極活物質としては、メソフューズカーボン材などの黒鉛系炭素材料が好適である。また、導電助剤(導電性物質)としてはアセチレンブラックなどの導電性カーボンを使用できる。
【0020】
セパレータ3は、正極活物質層6および負極活物質層9に含まれる高分子基質と同様の材料、たとえばPVDFやHFP、あるいはそれらの共重合体により構成される(SiOなどのフィラーを混入させてもよい)。あるいは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの微多孔膜、ポリエチレンをポリプロピレンで挟んだ複数層構造を持つ微多孔膜、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂層と、PVDFやHFP、あるいはそれらの共重合体からなる樹脂層とを有する微多孔膜などを使用してもよい。
【0021】
図1に示すように、セル2には、帯状のリード端子12,13の一端が接続されている。リード端子12,13の他端は、電池容器4の融着代11(封口部)を経て外側に延び出ている。具体的には、正極集電体5の電力取出部50に正極用のリード端子12の一端が接続されており、負極集電体8の電力取出部80に負極用のリード端子13の一端が接続されている。正極集電体5の電力取出部50は、発電単位20の各々に設けられており、これら複数の電力取出部50は1つに束ねられている。正極用のリード端子12は、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金にて構成するとよい。負極用のリード端子13は、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、ニッケルメッキを施した銅またはニッケルメッキを施した銅合金にて構成するとよい。
【0022】
セル2を収容する電池容器4は、図9に示すように、アルミニウム箔などの金属箔32の両面に樹脂層31,33を設けた可撓性を有するシート状の外装材34で構成されている。電池容器4の外側に露出する樹脂層31としては、たとえばポリエチレンテレフタラートや2軸延伸ナイロンなどが使用され、内側にくる樹脂層33には、ポリエチレンやポリプロピレンなど、熱融着性、電解液に対する耐性および低水蒸気透過性を備えた材料が使用されている。電池容器4の内側となるべき樹脂層33の溶融および固化により、上下の外装材34同士が貼り合わさり、融着代11が形成される。
【0023】
図10に示すように、電池容器4は、セル2を収容するための凹部4pを有する容器本体4bと、蓋部4aとで構成することができる。容器本体4bの凹部4pにセル2を収容させた後に、蓋部4aを被せる。容器本体4bの凹部4pの開口周縁部にちょうど重なるように蓋部4aを配置し、シールバー90,91(熱融着治具)を、容器本体4bおよび蓋部4aに当接させる。内側の樹脂層33,33が溶融および固化することにより、電池容器4内の気密を保持する融着代11が形成される。なお、1枚の外装材34を成形して蓋部4aと容器本体4bとを一体に作製する場合と、蓋部4aと容器本体4bとを別々に作製する場合とがある。
【0024】
本発明の電池1は、図2に示したように、複数の発電単位20を個別に作製して、それらを積層および圧着させて得られる積層型のリチウムイオン二次電池である。このような積層型の電池についていえば、セル2の形状の自由度が極めて大きいので、たとえば六角形など方形以外の多角形状の電池を容易に提供できるという利点がある(例:図8)。電池容器4は、セル2の形状にあわせてプレス加工等により成形される。融着代11は、セル2の外周に沿って設けられる。
【0025】
図3および図4に示すように、本発明の電池1においては、この融着代11を厚さ方向にほぼ90度折り曲げて当該電池1のコンパクト化を図っている。さらに、融着代11には、当該融着代11を電池容器4の内側方向に切欠いた切欠き部40〜43を設けている。これにより、折り曲げ加工を容易に行なえるようにするとともに、電池容器4に折り皺が形成されることを防止している。
【0026】
図5に示すのは、セル2および融着代11の位置関係を説明する平面模式図であり、融着代11の折り曲げ前の状態を示している。図3および図5に示すように、融着代11には、その一部を切り欠くことにより切欠き部40〜43が形成されている。切欠き部40〜43は、その各々がセル2の角部22に対応して設けられ、電池容器4ひいては当該電池1の角を構成している。本発明の電池1においては、切欠き部40〜43を形成した位置においても、十分な幅の融着代11を確保できるように、以下に示す構成を採用している。
【0027】
図6に示すのは、セル2の角部22の拡大平面模式図である。セル2は、その角部22における端面22fが、当該セル2の主要な側面2f,2fの延長によって形成される仮想角VCの内側に後退して位置するように構成されている。端面22fは凹曲面をなしており、側面2f,2fはその端面22fの両端に位置する形となっている。これにともない、電池容器4の融着代11は、セル2の角部22に面する内周縁11fが半径Rの円弧を描くように形成されている。図5に示す本実施形態では、切欠き部42を形成した後において、融着代11の最小残存幅dが上記R(セル2の角部22に面する内周縁11fが描く円弧の半径)と略等しくなるように調整している。このような構成により、切欠き部40〜43を深く形成しても、電池容器4内での空気のリークはもとより、水分が透過することを十分に防止できるようになる。
【0028】
また、セル2は、その角部22における端面22fが仮想角VCを軸とする半径Rの円筒面の一部をなすように構成されている。容器本体4bの凹部4pは、凹曲面状の端面22fを有するセル2の角部22が、ちょうど嵌まり込む形に成形されている。したがって、図5に示すように、セル2の仮想角VCの内側に進出する位置まで融着代11を形成しても、セル2には機械的ダメージ等が及ばない構成となっている。
【0029】
融着代11の幅D(図5参照)は、電池容器4を構成する外装材34の構成材料、厚さなどにもよるが、電池容器4内への空気や水分の透過を防ぐために必要な幅と、デッドスペースとのバランスを考慮して、たとえば1mm以上5mm以下に調整するとよい。また、切欠き部40〜43の深さについては、たとえば次のように調整することができる。すなわち、隣り合う1組の切欠き部41,42にかかる切り欠きの先端と先端とを結ぶ線分が融着代11の内周縁11fに概ね重なるようにする。このようにすれば、互いに隣り合う2辺を構成する融着代11について、セル2の側面2f,2fに沿って厚さ方向に立ち上がるように折り曲げたときにも、折り皺が形成されることを防止できる(図4参照)。なお、折り曲げられた融着代11は、接着剤や粘着テープ等の固定手段(図示省略)により、折り曲げられた状態が保持される。
【0030】
また、図7に示すように、切欠き部42の底、つまり切欠きの先端42kには、電池容器4の内部側に凹の適度なアールが付与されていることが望ましい(他の切欠き部についても同様)。切欠き部42の形成は、切断刃を用いて行なうことができるが、切欠きの先端42kが鋭くなっていると、融着代11の折り曲げ作業中等において、切欠きの先端42kから破断が進行したりして、電池容器4内に空気や水分が侵入する恐れがある。他方、図7に示すように、切欠きの先端42kにアールが付与されている場合には、破断が生じ難い。アールの半径Rは、たとえば0.5mm以上2mm以下に調整するとよい。
【0031】
また、本実施形態において切欠き部42は、ほぼ直角の切り込み角度にて形成するようにしているが、これをもっと狭め、切り込み角度を鋭角に設定する形態も好適である。つまり、先端はアールにしつつ鋭角に切り欠いて切欠き部42を形成すれば、耐水分透過性の保持効果と破断防止効果とを、よりバランスよく保つことができる。切り欠きの先端にアールを付与しつつ、アールの両端から延びる1組の切欠き線が平行に延びるように切欠き部42を設けるようにしてもよい。
【0032】
なお、以上に説明した各構成は辺の数が5以上、たとえば図8に示すような六角形のリチウムイオン二次電池100に好適に採用できる。このような電池100に本発明の構成を適用することにより、電池のコンパクト化、折り皺の発生防止等の効果がより高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるリチウムイオン二次電池の断面模式図。
【図2】図1の電池を構成する発電単位の断面模式図。
【図3】図1の電池の斜視図。
【図4】図3の部分拡大図。
【図5】セルと融着代との位置関係を説明する部分平面模式図。
【図6】セルの角部の拡大平面模式図。
【図7】切欠き部の拡大平面図。
【図8】本発明の構成をより好適に採用できる電池の例。
【図9】電池容器の材料である外装材の構成を示す断面模式図。
【図10】電池容器の封止手順を示す断面模式図。

Claims (5)

  1. 金属箔(32)に熱融着性樹脂(33)がラミネートされてなる外装材(34)で構成された電池容器(4)に、板状の発電要素(2)を気密封止した板型電池(1)であって、
    前記電池容器(4)は、容器本体(4b)と蓋部(4a)とを含んで構成され、内側に位置する前記熱融着性樹脂(33)の溶融および固化により前記容器本体(4b)と前記蓋部(4a)とが貼り合わさり、前記電池容器(4)内の気密を保持する融着代(11)が前記発電要素(2)の外周に沿って形成され、互いに隣り合う2辺を構成する前記融着代(11)が前記容器本体(4b)側に折り曲げられており、
    前記発電要素(2)は、前記折り曲げに供された前記融着代(11)が沿う1組の側面(2f,2f)を仮想的に延長することによって形成される仮想角(VC)の内側に、当該発電要素(2)の角部(22)における端面(22f)が後退して位置するように構成され、
    前記融着代(11)が前記仮想角(VC)の内側に進出する位置まで形成され、
    前記発電要素(2)の前記角部(22)に対応して、前記融着代(11)を内側方向に切り欠いた切欠き部(40,41,42,43)が設けられ、
    該切欠き部(40,41,42,43)の切り込み深さに応じた幅の前記融着代(11)が前記折り曲げに供されていることを特徴とする板型電池(1)。
  2. 隣り合う1組の前記切欠き部(40,41)にかかる切欠きの先端と先端とを結ぶ線分が前記融着代(11)の内周縁(11f)に重なるように、それら切欠き部(40,41)の切り込み深さ調整がなされており、前記融着代(11)はその内周縁(11f)に沿って折り曲げられている請求項1記載の板型電池(1)。
  3. 前記発電要素(2)は、その角部(22)における端面(22f)が凹曲面をなすように構成され、前記端面(22f)の両端に位置する前記側面(2f,2f)を電池板面方向に延長することにより、前記仮想角(VC)が構成される請求項1または2記載の板型電池(1)。
  4. 前記容器本体(4b)には前記発電要素(2)を収容する凹部(4p)が形成されており、該凹部(4p)の隅は、凹状の端面(22f)を有する前記発電要素(2)の角部(22)がちょうど嵌まり込む形に成形されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の板型電池(1)。
  5. 前記発電要素(2)は、活物質および集電体を含んで構成された電極(7,10)と、正負の電極(7,10)間に配置されたセパレータ(3)とを有する発電単位(20)の複数が積層されたものであり、その発電要素(2)に非水電解液が含浸された非水電解質リチウムイオン二次電池として構成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の板型電池(1)。
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