JP2004022736A - 不揮発性ラッチ回路および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンチヒューズ素子と、アンチヒューズ素子への書き込みおよびデータ検出の機能を実現する回路を従来例よりも少ない素子数で実現する。
【解決手段】不揮発性ラッチ回路に論理値1を書き込む場合には、制御信号CTL1をローレベルにし、CTL2をハイレベルにした状態でプログラミング制御信号PGMAをハイレベルにしPGMBをローレベルにする。節点Nvsには第2の電源VDD2からプログラミング電圧Vppが出力され、出力端子RCBがVppのレベルになり、薄いゲート絶縁膜を有するトランジスタ5が絶縁破壊される。通常動作モードではPGMAをローレベル、PGMBをハイレベル、CTL1およびCTL2をローレベルにする。節点Nvsには第2の電源VDD1から通常動作電圧Vopが出力され、トランジスタ5が絶縁破壊されているので出力端子RCがハイレベルになり、不揮発的に論理値1が記憶される。
【選択図】 図1
【解決手段】不揮発性ラッチ回路に論理値1を書き込む場合には、制御信号CTL1をローレベルにし、CTL2をハイレベルにした状態でプログラミング制御信号PGMAをハイレベルにしPGMBをローレベルにする。節点Nvsには第2の電源VDD2からプログラミング電圧Vppが出力され、出力端子RCBがVppのレベルになり、薄いゲート絶縁膜を有するトランジスタ5が絶縁破壊される。通常動作モードではPGMAをローレベル、PGMBをハイレベル、CTL1およびCTL2をローレベルにする。節点Nvsには第2の電源VDD1から通常動作電圧Vopが出力され、トランジスタ5が絶縁破壊されているので出力端子RCがハイレベルになり、不揮発的に論理値1が記憶される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はラッチ回路およびこれを備えた半導体装置に関し、特に、アンチヒューズ素子への書込によりデータを記憶する不揮発性のラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリ容量の増大により集積回路の製造時にメモリセルの一部に不良が混入することが避けられなくなったため、冗長メモリセルを設けて不良メモリセルを置換して救済する技術が一般的に使用されている。不良メモリセルと置換される冗長メモリセルとの対応等の救済情報を記憶する手段として、電気的に書込可能なEPROM素子、大電流により溶断してオープンとなるヒューズ素子、臨界値以上の電圧の印加によりショートするアンチヒューズ素子等を用いた不揮発性の記憶手段が知られている。
【0003】
大容量のスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)等のメモリマクロをロジックマクロと混載する大規模集積回路では、アンチヒューズ素子が記憶手段として好ましい。EPROM素子は製造工程数が増加してコストの上昇が伴うのでアンチヒューズ素子に劣り、また、ヒューズ素子は溶断時に高熱を発生するため金属配線がヒューズ素子の上層に配置されることを禁止しなければならず、このためチップ面積が増大する点でアンチヒューズ素子に劣る。アンチヒューズ素子、特に容量素子の絶縁破壊を用いたアンチヒューズ素子は、絶縁破壊に要する電流がヒューズ素子の溶断に要する電流に比較して小さいため絶縁破壊に伴う発熱には注意する必要がないからである。
【0004】
しかしながら、アンチヒューズ素子は絶縁破壊が生じても実際には抵抗値が0になるわけではなく平均的に数百Ω程度の抵抗値を持ち、希ではあるが数十KΩの抵抗値となる場合もある。このような場合にアンチヒューズ素子が導通状態であるか非道通状態であるかの判定が困難となるため、検出感度のよい回路が必要となる。
【0005】
アンチヒューズ素子に記憶されたデータの検出感度が改良された検出回路として特表2000−503794号公報に記載の従来例がある。図11はこの従来例の回路図である。図11において、71,72,73,74,81,82はPチャネルMOSトランジスタであり、75,76,79,80,83,84はNチャネルトランジスタであり、77,78はアンチヒューズ素子として用いられる容量素子である。
【0006】
この従来例のアンチヒューズ検出回路は、電源端子VDDから電源電圧が供給され、端子VPRGからプログラミング電圧が供給され、端子PBから第1のバイアス電圧が供給され、端子PBからは第2のバイアス電圧が供給される。
【0007】
例えばアンチヒューズに論理値1を書き込む場合には、NチャネルMOSトランジスタ75,76、79,80をオフ状態にし、PチャネルMOSトランジスタ81をオン状態にし、PチャネルMOSトランジスタ82をオフ状態にし、NチャネルMOSトランジスタ83をオン状態にし、NチャネルMOSトランジスタ84をオフ状態にする。容量素子77の両端のプレートの間にはプログラミング電圧分の電位差が生じるので、プログラミング電圧を容量素子77の絶縁破壊耐電圧よりも大きく設定しておくことにより容量素子77の絶縁破壊が発生し、容量素子77の抵抗値は減少する。これに対して容量素子78の両端のプレートの間には電位差がなく、容量素子78は高い絶縁性を維持する。
【0008】
アンチヒューズ検出回路がアンチヒューズに記憶したデータを読み出す場合には、NチャネルMOSトランジスタ79,80をオン状態にし、NチャネルMOSトランジスタ75,76にもバイアス電圧を印加し、PチャネルMOSトランジスタ81,82およびNチャネルMOSトランジスタ83,84をオフ状態にする。PチャネルMOSトランジスタ71とPチャネルMOSトランジスタ72とは実質的に互いのドレインが相手のゲートに接続されているため、アンチヒューズを構成する容量素子77および容量素子78電流値の間に差異があればアンチヒューズ検出回路は高感度に増幅して出力することができる。すなわち、アンチヒューズに論理値1が書き込まれた場合には、絶縁破壊された容量素子77を通って流れる電流値が容量素子78を通って流れる電流値よりも大きいので、出力端子RCBはローレベルとなり、出力端子RCはハイレベルとなって論理値1を出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、図11の従来例は書込による絶縁破壊後に容量素子が数十KΩの抵抗値を持つ場合においても書き込まれたデータを検出することが出来る。しかしながら、図11の従来例に関して、特表2000−503794号公報にはアンチヒューズ素子として用いられる容量素子77,78の構造について具体的な記載がなく、容量素子が第1導電性プレートと第2導電性プレートとを有すること、および、端子VDDから供給される電源電圧が直接的に容量素子77,78のプレートに印加されないようにNチャネルMOS75,76により電圧降下させることが記載されているのみである。これらの記載から容量素子の構造として、例えば電源電圧が直接に印加されると絶縁破壊する程度のきわめて薄い厚さの絶縁膜を上下2層のポリシリコンのプレートで挟んだものが考えられるが明瞭ではない。また、プログラミング電圧が電源電圧よりも大きいか否かについても記載がないため、例えばプログラミング電圧が印加されるトランジスタ(PチャネルMOSトランジスタ81,82など)が電源電圧が印加されるトランジスタ(PチャネルMOSトランジスタ71,72など)よりも高い破壊耐電圧を必要とするのかまたは同一のトランジスタでよいのか不明である。
【0010】
このように、特表2000−503794号公報には検出回路としての記載はなされているものの、アンチヒューズ素子および書き込み回路を構成する素子の構造に関する記載が欠如しており、検出回路に加えてアンチヒューズおよび書き込み回路を備えた不揮発性ラッチ回路の全体を構成するに十分な程度の具体的な記載がない。
【0011】
また、図11の従来例は12個のトランジスタと2個の容量素子を必要とし、もしもプログラミング電圧として高い電圧を必要とするならばPチャネルMOSトランジスタ81,82とNチャネルMOSトランジスタ75,76,79,80,83,84との計8個に高耐圧の構造が必要となるため、占有面積が増大する。
【0012】
本発明の目的は、アンチヒューズ素子の構造、アンチヒューズ素子への書き込みおよびデータ検出の機能を実現する回路を図11の従来例よりも少ない素子数で実現できる不揮発性ラッチ回路を具体的な構成を提示して提供することにあり、また、この不揮発性ラッチ回路を冗長付きメモリマクロの不良救済情報を記憶する回路に用いた半導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明の不揮発性ラッチ回路は、アンチヒューズ素子への書込によりデータを記憶する不揮発性のラッチ回路において、通常動作電圧を供給する第1の電源とプログラミング時にプログラミング電圧を供給する第2の電源とに接続され前記通常動作電圧または前記プログラミング電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された第1のPチャネルMOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された第2のPチャネルMOSトランジスタと、一方の電極が前記第1の出力端子に接続され他方の電極が接地電圧を供給する接地端子に接続された第1のアンチヒューズ素子と、一方の電極が前記第2の出力端子に接続され他方の電極が前記接地端子に接続された第2のアンチヒューズ素子と、ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタとを備え、前記第1,第2のアンチヒューズ素子は前記プログラミング電圧よりも小さい破壊耐電圧を有し、前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは前記プログラミング電圧よりも大きいゲート絶縁破壊耐電圧を有することを特徴としている。第1のアンチヒューズ素子としてゲートが第1の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタを用い、前記第2のアンチヒューズ素子としてゲートが第2の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタを用いてもよい。または、第1のアンチヒューズ素子としてソース、ドレインおよびバックゲートが第1の出力端子に接続されゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタを用い、第2のアンチヒューズ素子としてソース、ドレインおよびバックゲートが第2の出力端子に接続されゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタをもちいて構成してもよい。
【0014】
本発明の第2の発明の半導体装置は、第1の電源から第1の電圧が供給されゲート絶縁膜が第1の厚さの複数のNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタを有して構成された内部論理回路と、第2の電源から前記第1の電圧よりも高い電圧が供給されゲート絶縁膜が前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さのNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタにより入力初段または出力終段の少なくとも何れかが構成された入出力回路と、それぞれがメモリセルアレイとカラム選択回路と書込/読出回路とを含む複数のメモリマットと前記メモリマットに不良がある場合に不良メモリマットの代わりに使用される冗長メモリマットとを備えたメモリ部と、複数の不揮発性ラッチ回路を含み前記不揮発性ラッチ回路に記憶された情報に基づいて前記不良メモリマットの書込読出を禁止し前記冗長メモリマットの書込読出を有効にする救済回路とを有するメモリマクロとを備え、前記不揮発性ラッチ回路は、前記第1の電源と前記第2の電源とに接続され前記第1の電源の電圧または前記第2の電源の電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、ゲートが前記第1の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ゲートが第2の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のPチャネルMOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のPチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のNチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のNチャネルMOSトランジスタとを有することを特徴としている。または、前記第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタをソース、ドレインおよびバックゲートが前記第1の出力端子に接続されゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタに置き換え、前記第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタをソース、ドレインおよびバックゲートが前記第2の出力端子に接続されゲートが前記接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタに置き換えて構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明は、本発明の実施の形態を示すものであり、本発明が以下の説明に限定されて解釈されるものではない。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態の不揮発性ラッチ回路の一実施例を示す回路図である。図1において、不揮発性ラッチ回路は、電圧選択部1と、ラッチを構成するPチャネルMOSトランジスタ2および3と、書き込みデータの設定に使用されるNチャネルMOSトランジスタ6および7と、アンチヒューズ素子として使用されるNチャネルMOSトランジスタ4および5とにより構成され、アンチヒューズ素子へ書き込んだデータをラッチして第1の出力端子である出力端子RCから出力し、第2の出力端子である出力端子RCBから反転出力する。NチャネルMOSトランジスタ4および5は第1の厚さのゲート絶縁膜を有するトランジスタであり、PチャネルMOSトランジスタ2および3とNチャネルMOSトランジスタ6および7とは第1の厚さのゲート絶縁膜よりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を有し大きいゲート絶縁膜破壊耐電圧を有する高耐圧トランジスタである。
【0017】
電圧選択部1は、通常動作電圧Vopを供給する第1の電源VDD1とプログラミング時にプログラミング電圧Vppを供給する第2の電源VDD2とに接続される。電圧選択部1は、通常動作電圧Vopまたはプログラミング電圧Vppをプログラミング制御信号(プログラミング制御信号PGMAおよびプログラミング制御信号PGMB)に基づいて選択し、選択電圧VSとして選択電圧出力節点Nvsに出力する。
【0018】
PチャネルMOSトランジスタ2は、ソースおよびバックゲートが選択電圧出力節点Nvsに接続され、ゲートが出力端子RCに接続され、ドレインが出力端子RCBに接続される。PチャネルMOSトランジスタ3は、ソースおよびバックゲートが選択電圧出力節点Vnsに接続され、ゲートが出力端子RCBに接続されドレインが出力端子RCに接続される。
【0019】
アンチヒューズ素子として使用されるNチャネルMOSトランジスタ4は、ゲートが出力端子RCに接続され、ソース、ドレインおよびバックゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続される。NチャネルMOSトランジスタ5は、ゲートが出力端子RCBに接続され、ソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子にされる。
【0020】
NチャネルMOSトランジスタ6は、ドレインが出力端子RCBに接続され、ゲートに制御信号CTL1が入力され、ソースおよびバックゲートが接地端子に接続される。NチャネルMOSトランジスタ7は、ドレインが出力端子RCに接続され、ゲートに第2の制御信号CTL2が入力され、ソースおよびバックゲートが接地端子に接続される。
【0021】
第1実施例である図1において、電圧選択部1は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有する高耐圧のPチャネルMOSトランジスタ11,12および13を備えて構成される。PチャネルMOSトランジスタ11は、ソースおよびバックゲートが第1の電源VDD1に接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMAが入力される。PチャネルMOSトランジスタ12は、ソースがPチャネルMOSトランジスタ11のドレインに接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMAが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続され、バックゲートが第2の電源VDD2に接続される。PチャネルMOSトランジスタ13は、ソースおよびバックゲートが第2の電源VDD2に接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMBが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続される。
【0022】
図2は、図1のPチャネルMOSトランジスタ2、NチャネルMOSトランジスタ5およびNチャネルMOSトランジスタ6の断面構造を模式的に示した図である。2aはPチャネルMOSトランジスタ2の断面に対応し、5aはNチャネルMOSトランジスタ5の断面に対応し、6aはNチャネルMOSトランジスタ6の断面に対応する。5aにおいて第1のゲート絶縁膜109は第1の厚さを有し、2aおよび6aにおける第2のゲート絶縁膜110は第2の厚さのゲート絶縁膜であって第1のゲート絶縁膜109よりも厚い。図2において、101はP型半導体基板であり、102はP型ウェルであり、103はN型ウェルであり、104は高濃度のN型拡散層であり、105は高濃度のP型拡散層であり、106はN型LDD(lightly−doped drain) 層であり、107はP型LDD層であり、108は例えばポリシリコン等のゲート電極膜であり、111はMOSトランジスタ間を絶縁分離する素子間分離絶縁膜であり、112は例えばアルミニウム等の配線金属膜である。なお、図2ではNチャネルMOSトランジスタ5の断面5aとNチャネルMOSトランジスタ6の断面6aにおいてそれぞれのバックゲートBGが共通のP型ウェル102を通じて短絡している。
【0023】
図2のように異なる厚さのゲート絶縁膜を有するMOSトランジスタは、例えば特開平8−130250号公報または特開平4−297063号公報に開示されている方法により容易に実現することができる。なお、図2では、PチャネルMOSトランジスタ2およびNチャネルMOSトランジスタ6のそれぞれはドレインの耐圧を高めるためにLDD構造としているが、ドレイン耐圧を高めるために特開平4−297063号公報に記載されているようにドレインをオフセット構造としてもよく、特開平8−130250号公報に記載されているようにドレインを低濃度と高濃度の2重拡散により形成してもよく、または特開平5−198757号公報に記載されているようにドレインを実質的に低濃度の拡散層で構成してもよい。
【0024】
次に図1の不揮発性ラッチ回路の動作について説明する。不揮発性ラッチ回路は、テスト、プログラミング、通常動作の3モードを有する。図3(a)はテストモードのタイミング図であり、図3(b)は論理値1を書き込んだ場合のプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図であり、図3(c)は論理値0を書き込んだ場合のプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図である。図3(a)〜(c)に示すように、第1の電源VDD1からは通常動作電圧Vopが供給され、第2の電源VDD2からはプログラミング電圧Vppが供給されている。プログラミング電圧Vppは、第1の厚さのゲート絶縁膜を有するアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5のゲート絶縁破壊耐電圧よりも大きく、且つ、第2の厚さのゲート絶縁膜を有するPチャネルMOSトランジスタ2,3,11,12,13およびNチャネルMOSトランジスタ6,7のゲート絶縁破壊耐電圧よりも小さい電圧に設定される。これに対して通常動作電圧Vopは、第1の厚さのゲート絶縁膜を有するアンチヒューズ用MOSトランジスタ4,5のゲート絶縁破壊耐電圧よりも小さい電圧に設定される。
【0025】
まず図3(a)を参照してテストモードについて説明する。テストモードでは不揮発性ラッチ回路のアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5が書込可能な状態にあるか否かをテストする。テストモードにおいては、プログラミング制御信号PGMAがローレベルでプログラミング制御信号PGMBがハイレベルであるため、電圧選択部1のPチャネルMOSトランジスタ11および12がオン状態にありPチャネルMOSトランジスタ13がオフ状態にあるので、選択電圧出力節点Nvsには選択電圧VSとして通常動作電圧Vopが出力される。時刻T1より前には制御信号CTL1およびCTL2が何れもハイレベルであり、PチャネルMOSトランジスタ2,3のオン状態での抵抗値をNチャネルMOSトランジスタ6,7のオン状態での抵抗値に比較して十分に大きな抵抗値に設定しておくことにより、出力端子RCB,RCはいずれもローレベルになって不揮発性ラッチ回路は出力停止状態になっている。
【0026】
時刻T1でテストモードに入り、時刻T1と時刻T2との間ではアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4を検査する。時刻T1に制御信号CTL2がローレベルに下がると、NチャネルMOSトランジスタ4が書き込み可能な状態にある場合には図3(a)に示すように出力端子RCがハイレベルに変化する。これに対してNチャネルMOSトランジスタ4が製造時に何らかの要因でゲート絶縁膜にショートが生じた場合には、NチャネルMOSトランジスタ4のゲートとバックゲート間の抵抗値がPチャネルMOSトランジスタ3のオン抵抗値より小さくなるので、出力端子RCおよび出力端子RCBは共にローレベルになる。
【0027】
同様に時刻T2と時刻T3との間ではアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ5を検査する。時刻T2に制御信号CTL1がローレベルになり制御信号CTL2がハイレベルになると、NチャネルMOSトランジスタ5が書き込み可能な状態にある場合には図3(a)に示すように出力端子RCBがハイレベルに変化する。これに対してNチャネルMOSトランジスタ5が製造時に何らかの要因でゲート絶縁膜にショートが生じた場合には、NチャネルMOSトランジスタ5のゲートとバックゲート間の抵抗値がPチャネルMOSトランジスタ2のオン抵抗値より小さくなるので、出力端子RCおよび出力端子RCBは共にローレベルになる。
【0028】
図1の不揮発性ラッチ回路では、以上のようにしてアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5が書き込み可能な状態にあるか否かをテストすることができる。
【0029】
次に、図3(b)を参照してプログラミングモードで論理値1を書き込む場合の不揮発性ラッチ回路の動作を説明する。時刻T4より前の各信号のレベルは図3(a)の時刻T3以降と同じである。
【0030】
先ず時刻T4で制御信号CTL1をローレベルに変化させ、出力端子RCBをハイレベルにする。すなわち、出力端子RCの出力レベルが書き込む論理値とは逆のレベルになるように制御信号を設定する。この時点では、出力端子RCBの出力電圧は第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopである。
【0031】
次に時刻T5でプログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになるとプログラミングモードにはいる。電圧選択部1においてPチャネルMOSトランジスタ11および12がオフしPチャネルMOSトランジスタ13がオンするので、選択電圧出力節点Nvsには選択電圧VSとして第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppが出力される。出力端子RCがローレベルにあるのでPチャネルMOSトランジスタ2がオンとなっているため、NチャネルMOSトランジスタ5のゲートにプログラミング電圧Vppが印加されゲート絶縁膜が破壊されて書き込みがなされる。
【0032】
発明者らの実験によれば、ゲート絶縁膜がシリコン酸化膜の場合には2.2GV/m程度以上の電界を加えることにより確実に絶縁破壊を生じさせることが可能であり、これに対して長期に渡って印加してもシリコン酸化膜の絶縁特性の劣化が生じない電界は0.7GV/m程度以下である。したがって、これらを満足するように、通常動作電圧Vop、プログラミング電圧VppとそれぞれのMOSトランジスタのゲート絶縁膜の厚さとが定められる。ゲート絶縁破壊耐電圧以上の電圧を印加した場合には、アンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタのゲート絶縁膜の抵抗値は、絶縁破壊前には100MΩ以上であったものが絶縁破壊により平均的には数百Ω程度に減少する。
【0033】
時刻T6でプログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになると電圧選択部1においてPチャネルMOSトランジスタ11および12がオンしPチャネルMOSトランジスタ13がオフする。選択電圧出力節点Nvsには選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが出力され、プログラミングモードが解除される。制御信号CTL1,CTL2がともにハイレベルに変化すると出力端子RC,RCBの電圧は何れもローレベルになり不揮発性ラッチ回路は出力停止状態になる。
【0034】
時刻T7で制御信号CTL1,CTL2がともにローレベルに変化すると不揮発性ラッチ回路は通常動作モードになる。通常動作モードではプログラミング制御信号PGMAがハイレベルでプログラミング制御信号PGMBがローレベルであるので選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが選択される。不揮発性ラッチ回路の出力端子RCBは、NチャネルMOSトランジスタ5のゲート絶縁膜が破壊されているのでゲート電極からソース、ドレインまたはバックゲートへの電流路があるため出力電圧が低下する。これによりPチャネルMOSトランジスタ3のゲート電位が低下するため、出力端子RCの出力電圧は増大する。その結果、図3(b)に示すように、論理値1が書き込まれた不揮発性ラッチ回路は、通常動作モードでは出力端子RCがハイレベルとなって論理値1を出力し出力端子RCBがローレベルとなる。
【0035】
図1の不揮発性ラッチ回路は通常動作時においては図11の従来例と同様に絶縁破壊されたアンチヒューズ素子と絶縁破壊されていないアンチヒューズ素子との電流差によりラッチ動作を行うので検出感度が高く、書き込みがなされたアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタのゲート絶縁膜が100KΩ程度の抵抗値を有していたとしても書き込みデータの検出が可能である。
【0036】
図3(c)は論理値0を書き込んだ後に読み出す場合の不揮発性ラッチ回路の動作タイミング図である。時刻T4より前の各信号のレベルは図3(a)の時刻T3以降と同じである。
【0037】
時刻T4で制御信号CTL2をローレベルに変化させ、出力端子RCを書き込む論理値とは逆のレベルであるハイレベルにする。
【0038】
次に時刻T5でプログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになるとプログラミングモードにはいる。選択電圧VSとして第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppが出力される。出力端子RCBがローレベルにあるのでPチャネルMOSトランジスタ3がオン状態となっているため、NチャネルMOSトランジスタ4のゲートにプログラミング電圧Vppが印加されゲート絶縁膜が破壊されて書き込みがなされる。
【0039】
時刻T6でプログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになると選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが出力され、プログラミングモードが解除される。
【0040】
時刻T7で制御信号CTL1,CTL2がともにローレベルに変化すると不揮発性ラッチ回路は通常動作モードになる。不揮発性ラッチ回路の出力端子RCは、NチャネルMOSトランジスタ4のゲート絶縁膜が破壊されているのでゲート電極からソース、ドレインまたはバックゲートへの電流路があるため出力電圧が低下する。これによりPチャネルMOSトランジスタ2のゲート電位が低下するため、出力端子RCBの出力電圧は増大する。その結果、図3(c)に示すように、不揮発性ラッチ回路は、通常動作モードでは出力端子RCがローレベルとなって論理値0を出力し出力端子RCBがハイレベルとなる。
【0041】
なお、図3(b)、および図3(c)では、プログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになるとプログラミングモードにはいり、プログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになるとプログラミングモードが解除されるとして説明したが、別にプログラミングモード切換信号を設けてプログラミングモードの切換を制御し、プログラミング制御信号PGMAのハイレベルの期間によって書込の時間の長さを制御するようにしてもよい。
【0042】
以上に第1の実施例として説明したように、本発明の不揮発性ラッチ回路ではトランジスタをアンチヒューズ素子として利用するのでアンチヒューズ素子の製造のための工程の増加がないという利点がある。また、図11の従来例では12個のトランジスタと2個の容量素子を必要としていたのに対して図1の実施例では9個のトランジスタに削減でき、高耐圧トランジスタの個数も7個に削減できるので、不揮発性ラッチ回路の占有面積を低減することができる。
【0043】
次に、第2の電源VDD2が通常動作モードとプログラミングモードでは異なる電圧を供給する第2の実施例について説明する。図4は、本実施例のプログラミングモードおよび通常動作モードでの動作タイミング図である。本実施例ではプログラミングモードにはいると第2の電源VDD2を通常動作モードにおいて入出力回路に供給する入出力回路用電圧Vioからプログラミング電圧Vppへ上昇させ、プログラミングモードから抜けると第2の電源VDD2をプログラミング電圧Vppから入出力回路用電圧Vioへ低下させる。このように第2の電源VDD2をプログラミングモードとその他のモードで変化させることにより、プログラミング電圧Vppとして入出力回路用電圧Vioよりも高い電圧が必要な場合において、アンチヒューズ用MOSトランジスタの書き込みに最適な電圧をプログラム電圧として選択することが可能となる。なお、入出力回路用電圧Vioについては、後に図8に関連して説明する。
【0044】
図4において時刻TAより前では第2の電源VDD2は入出力回路用電圧Vioであるが、時刻TAでプログラミングモードにはいると第2の電源VDD2はプログラミング電圧Vppに上昇する。第2の電源VDD2が供給する電圧の上昇に伴いプログラミング制御信号PGMBのハイレベル、第1の制御信号CTL1のハイレベル、第2の制御信号CTL2のハイレベルはプログラミング電圧Vppまで上昇する。
【0045】
図3(b)の場合と同様に不揮発性ラッチ回路に論理値1を書き込むために、時刻T4で制御信号CTL1をローレベルに変化させ、出力端子RCを書き込む論理値とは逆のレベルであるハイレベルにする。
【0046】
図3(b)と同様に、時刻T5でプログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになると、選択電圧VSとして第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppが出力される。出力端子RCがローレベルにあるのでPチャネルMOSトランジスタ2がオン状態となっているため、NチャネルMOSトランジスタ5のゲートにプログラミング電圧Vppが印加されゲート絶縁膜が破壊されて書き込みがなされる。
【0047】
時刻T6でプログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになると選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが出力され、さらに時刻TBで第2の電源VDD2の電圧が入出力回路用電圧Vioに低下してプログラミングモードから抜ける。
【0048】
図3(b)と同様に、時刻T7で制御信号CTL1,CTL2がともにローレベルに変化すると不揮発性ラッチ回路は通常動作モードになる。不揮発性ラッチ回路の出力端子RCBは、NチャネルMOSトランジスタ5のゲート絶縁膜が破壊されているのでゲート電極からソース、ドレインまたはバックゲートへの電流路があるため出力電圧が低下する。これによりPチャネルMOSトランジスタ3のゲート電位が低下するため、出力端子RCの出力電圧は上昇する。その結果、図4に示すように、論理値1が書き込まれた不揮発性ラッチ回路は、通常動作モードでは出力端子RCがハイレベルとなって論理値1を出力し出力端子RCBがローレベルとなる。
【0049】
なお、図1の不揮発性ラッチ回路では、図3および図4のタイミング図における制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間にプログラミング制御信号PGMAとプログラミング制御信号PGMBを共にハイレベルにするように変更してもよい。すなわち、図3(a)における時刻T1以前および時刻T3以降と、図3(b)および図3(c)における時刻T4以前および時刻T6〜T7までの期間と、図4における時刻T4以前および時刻T6〜T7までの期間とにおいて、プログラミング制御信号PGMAとプログラミング制御信号PGMBを共にハイレベルにするように変更してもよい。このように変更することにより、電圧選択部1は第1の電源VDD1と第2の電源VDD2の何れをも選択しなくなって電流路が遮断されるので、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間の不揮発性ラッチ回路の消費電力を低減することができる。
【0050】
次に、図1の電圧選択部1の回路を同様の動作を行う別の電圧選択部1aに置き換えた第3の実施例について説明する。図5は本発明の不揮発性ラッチ回路の第3の実施例の回路図である。図5において電圧選択部1a以外は図1と同じである。
【0051】
図5において、電圧選択部1aは、PチャネルMOSトランジスタ12と、PチャネルMOSトランジスタ13とを備えて構成される。PチャネルMOSトランジスタ12は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有しソースが第1の電源VDD1に接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMAが入力され、ドレインが選択電圧出力接点Nvsに接続され、バックゲートが第2の電源VDD2端子に接続されている。PチャネルMOSトランジスタ13は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有し、ソースおよびバックゲートが第2の電源VDD2に接続され、ゲートにプログラミング制御信号の反転信号PGMBが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続されている。
【0052】
図5の電圧選択部1aでは、第2の電源VDD2の電圧が大きなノイズなどの不測の要因により第1の電源VDD1の電圧よりも低下してPチャネルMOSトランジスタ12のソース・Nウェル間が順方向にバイアスされた場合には、第1の電源VDD1からPチャネルMOSトランジスタ12のN型ウェルを通る電流路が形成されるため、図1の電圧選択部1では、PチャネルMOSトランジスタ11を設けることにより電流路が形成されることを防止していた。しかしながら、第2の電源VDD2の電圧を第1の電源VDD1の電圧と同等以上の電圧に安定して管理できる場合には、図5の電圧選択部1aのように電圧選択部1からPチャネルMOSトランジスタ11を省くことにより、高耐圧トランジスタ数を低減することが可能となる。
【0053】
図5の電圧選択部1aにおいて、プログラミング制御信号PGMAがローレベルでプログラミング制御信号PGMBがハイレベルのときに選択電圧出力節点Nvsに第1の電源VDD1から供給される電圧を出力し、プログラミング制御信号PGMAがハイレベルでプログラミング制御信号PGMBがローレベルのときに選択電圧出力節点Nvsに第2の電源VDD2から供給される電圧を出力することは図1の電圧選択部1と同様である。
【0054】
図5の第3の実施例のテストモード、プログラミングモード、通常動作モードにおける動作は図1の第1実施例について図3(a)〜(c)で説明した動作と同様であるので説明を省略する。なお、図5の第3の実施例においても第2の実施例と同様に、第2の電源VDD2の電圧を通常動作モードでは入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードではプログラミング電圧Vppに変化させるようにしてもよい。
【0055】
また、図1の不揮発性ラッチ回路1と同様に、図3および図4のタイミング図における制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間にプログラミング制御信号PGMAとプログラミング制御信号PGMBを共にハイレベルにしてもよい。このように変更することにより、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間に電流路を遮断して不揮発性ラッチ回路の消費電力を低減することができることは、図1の不揮発性ラッチ回路1と同様である。
【0056】
次に、図1の電圧選択部1の回路を同様の動作を行う別の電圧選択部1bに置き換えた第4の実施例について説明する。図6は本発明の不揮発性ラッチ回路の第4の実施例の回路図である。図6において電圧選択部1b以外は図1と同じである。
【0057】
図6において、電圧選択部1bは、NチャネルMOSトランジスタ21と、PチャネルMOSトランジスタ13とを備えて構成される。PチャネルMOSトランジスタ13は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有し、ソースおよびバックゲートが第2の電源VDD2に接続され、ゲートに図1におけるプログラミング制御信号PGMBと同一のプログラミング制御信号PGMBが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続されている。NチャネルMOSトランジスタ21は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有しドレインが第1の電源VDD1に接続され、ゲートにプログラミングモードおよび通常動作モードではプログラミング制御信号PGMBプログラミング制御信号と同一の信号レベルをとるプログラミング制御信号PGMCが入力され、ソースが選択電圧出力接点Nvsに接続され、バックゲートが接地端子に接続されている。
【0058】
第2の電源VDD2から供給される電圧が第1の電源VDD1の電圧にNチャネルMOSトランジスタ21のしきい値電圧を加えた値よりも大きい範囲では、図6の電圧選択部1bは、プログラミング制御信号PGMBおよびプログラミング制御信号PGMCがハイレベルのときにはNチャネルMOSトランジスタ21がオンして選択電圧出力節点Nvsに第1の電源VDD1から供給される電圧を出力する。プログラミング制御信号PGMBおよびプログラミング制御信号PGMCがローレベルのときにはPチャネルMOSトランジスタ13がオンして選択電圧出力節点Nvsに第2の電源VDD2から供給される電圧を出力する。
【0059】
図6の第3の実施例のテストモード、プログラミングモード、通常動作モードにおける動作は図1の第1実施例について図3(a)〜(c)で説明した動作と同様であるので説明を省略する。本実施例の電圧選択部1bでは、第3の実施例と同様に、高耐圧トランジスタ数を低減することが可能である。なお、図6の第4の実施例においても第2の実施例と同様に、第2の電源VDD2の電圧を通常動作モードでは入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードではプログラミング電圧Vppに変化させるようにしてもよい。
【0060】
また、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間にプログラミング制御信号PGMBをハイレベルにしプログラミング制御信号PGMCをローレベルにすることにより、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間に電流路を遮断して不揮発性ラッチ回路の消費電力を低減することができることは、図1の不揮発性ラッチ回路1と同様である。
【0061】
次に、図1のアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5をPチャネルMOSトランジスタに置き換えた第5の実施例について説明する。図7は本発明の不揮発性ラッチ回路の第5の実施例の回路図である。
【0062】
図7の本実施例では、図1の第1の実施例における第1の厚さのゲート絶縁膜を有してゲートが出力端子RCに接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ4に替えて、第1の厚さのゲート絶縁膜を有してソース、ドレインおよびバックゲートが出力端子RCに接続されゲートが接地端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ31を使用する。同様に、本実施例では、第1の実施例における第1の厚さのゲート絶縁膜を有してゲートが出力端子RCBに接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ5に替えて、第1の厚さのゲート絶縁膜を有してソース、ドレインおよびバックゲートが出力端子RCBに接続されゲートが接地端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ32を使用する。本実施例はアンチヒューズ用MOSトランジスタがPチャネルMOSトランジスタに置換されたこと以外は図1の第1の実施例と同じである。図7の第5の実施例のテストモード、プログラミングモード、通常動作モードにおける動作は図1の第1実施例について図3(a)〜(c)で説明した動作と同様であるので説明を省略する。
【0063】
図7において、アンチヒューズ用のPチャネルMOSトランジスタ31のゲートおよびPチャネルMOSトランジスタ32のゲートはいずれも接地端子に接続されているが、接地端子に替えて負電圧を供給する電源に接続してもよく、このようにすることによってゲートに供給する負電圧の分だけプログラム電圧Vppを低下できる。
【0064】
したがって、図7の第5の実施例では図4の第2の実施例と同様に、第2の電源VDD2の電圧を通常動作モードでは入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードではプログラミング電圧Vppに変化させるようにしてもよいが、本実施例では、プログラム時に第2の電源VDDの電圧値を出力回路用電圧Vioに保ったままPチャネルMOSトランジスタ31,32のゲートの電圧を(Vio−Vpp)の負電圧にしてもよい。なお、電圧選択部1を図5の第3の実施例の電圧選択部1aまたは図6の第4の実施例の電圧選択部1bに置き換えてもよい。
【0065】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。図8(a)は、本発明の第2の実施の形態の半導体装置であるところの集積回路チップのレイアウトを模式的に示した図である。第2の実施の形態の半導体装置は、内部論理回路の動作電圧よりも高い電圧が入出力回路に供給されて動作する半導体集積回路で、特に冗長構成を採ったメモリ部を含む半導体集積回路において、不良メモリセルと冗長メモリセルとを置き換えるための救済情報を第1の実施の形態として説明した不揮発性ラッチ回路に不揮発的に記憶するものである。
【0066】
集積回路チップ41は、メモリマクロ42,内部論理回路43,入出力回路44,第1の電源(VDD1)用パッド45,第2の電源(VDD2)用パッド46および入出力用パッド47を備えている。入出力回路44には第1の電源(VDD1)用パッド45から第1の電源VDD1の電圧が供給され、また第2の電源(VDD2)用パッド46から第2の電源VDD2の電圧が供給される。内部回路43には第1の電源(VDD1)用パッド45から第1の電源VDD1の電圧が供給される。入出力用パッド47から入力した入力信号は、入出力回路44において、図8(b)の入力回路44bに示すように、第1の電源の電圧Vopに信号レベル変換されてから内部回路43に入力される。また、内部回路43からの出力信号は、入出力回路44において、図8(b)の出力回路44aに示すように、第2の電源の電圧Vioに信号レベル変換されてから入出力用パッド47へ出力される。
【0067】
内部論理回路43は、図8(b)に示すように、アンチヒューズ用のMOSトランジスタと同一の第1の厚さのゲート絶縁膜を有するNチャネルMOSトランジスタ91および第1の厚さのゲート絶縁膜を有するPチャネルMOSトランジスタ92で構成される。
【0068】
出力回路44aの少なくとも出力終段、入力回路44bの少なくとも入力初段、または、入出力回路44の少なくとも入力初段と出力終段が第1の厚さよりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を有する高耐圧のNチャネルMOSトランジスタ93および第2の厚さのゲート絶縁膜を有する高耐圧のPチャネルMOSトランジスタ94で構成されている。NチャネルMOSトランジスタ93およびPチャネルMOSトランジスタ94には、図1,図5,図6,図7における不揮発性ラッチ回路の高耐圧のNチャネルMOSトランジスタ6,7,21およびPチャネルMOSトランジスタ2,3,11,12,13と同一の厚さのゲート絶縁膜が使用される。
【0069】
メモリマクロ42は、メモリセルアレイ、アドレスデコーダ、書込/読出回路等を含むメモリ部48と、メモリセルに不良がある場合に冗長メモリセルと置き換えて救済するための救済回路部49とを有している。
【0070】
不良メモリの救済の技術としては、冗長メモリ行を設けて行単位で不良メモリセルを置換する技術、冗長メモリ列を設けて列単位で不良メモリセルを置換する技術、行単位と列単位とを組み合わせて不良メモリセルを置換するなど、種々の技術が公知となっているが、ここでは、本発明を特開2001−23390号公報に開示されたシフト救済方式のスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)に適用した実施例について説明する。シフト救済方式のSRAMは、正規の入出力ビットのセルアレイに加えて冗長ビットのセルアレイを予め備え、正規のセルアレイのひとつに不良が発生したときに不良ビット以降の入出力を冗長ビットの方向にシフトさせる。不揮発性ラッチ回路には救済情報すなわち入出力ビットのシフト情報が記憶される。
【0071】
図9は、メモリマクロ42の構成の一例を示す回路図である。メモリ部48は、4ビットのメモリマット52−0,52−1,52−2,52−3と冗長メモリマット52−4と、XアドレスデコーダおよびYアドレスデコーダとを備えている。各メモリマットはSRAMメモリセルアレイとカラム選択回路と書込/読出回路とを有し、アドレスAX0−AXnとアドレスAY0−AYnによりメモリマット毎に1個のメモリセルが選択される。
【0072】
救済回路部49は、救済情報を記憶する不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4と、救済情報に基づいてメモリ部48の各メモリマットとビット入出力端子BIO0〜BIO3との接続を設定するトランスファゲートG1〜G8と、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4への救済情報の書き込み動作を制御する制御回路53とを備えている。
【0073】
トランスファゲートG1はメモリマット52−0とビット入出力端子BIO0との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−1の出力端子RC−1がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG2はメモリマット52−1とビット入出力端子BIO0との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−1の出力端子RCB−1がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG3はメモリマット52−1とビット入出力端子BIO1との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−2の出力端子RC−2がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG4はメモリマット52−2とビット入出力端子BIO1との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−2の出力端子RCB−2がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG5はメモリマット52−2とビット入出力端子BIO2との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−3の出力端子RC−3がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG6はメモリマット52−3とビット入出力端子BIO2との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−3の出力端子RCB−3がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG7はメモリマット52−3とビット入出力端子BIO3との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−4の出力端子RC−4がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG8は冗長メモリマット52−4とビット入出力端子BIO3との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−4の出力端子RCB−4がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。
【0074】
メモリマット52−0〜52−3のSRAMセルアレイがすべて良品であるときには、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4のすべてに論理値1が書き込まれ不揮発的に記憶される。その結果、定常動作モードでは出力端子RC−1、RC−2,RC−3,RC−4がハイレベルとなり、トランスファゲートG1,G3,G5,G7がオンとなり、ビット入出力端子BIO0はメモリマット52−0と接続され、ビット入出力端子BIO1はメモリマット52−1と接続され、ビット入出力端子BIO2はメモリマット52−2と接続され、ビット入出力端子BIO3はメモリマット52−3と接続される。
【0075】
これに対して、例えば、メモリマット52−1のSRAMセルアレイに不良のメモリセルがあったときには、救済情報として不揮発性ラッチ回路51−1,51−2,51−3,51−4に論理値1、論理値0、論理値0、論理値0がそれぞれ書き込まれ不揮発的に記憶される。その結果、定常動作モードでは出力端子RC−1、RCB−2,RCB−3,RCB−4がハイレベルとなり、トランスファゲートG1,G4,G6,G8がオンとなり、ビット入出力端子BIO0はメモリマット52−0と接続され、ビット入出力端子BIO1はシフトしてメモリマット52−2と接続され、ビット入出力端子BIO2はシフトしてメモリマット52−3と接続され、ビット入出力端子BIO3はシフトして冗長メモリマット52−4と接続される。
【0076】
図10は、メモリマクロ42のメモリ部48をテストし、SRAMセルに不良があれば冗長メモリマットに置き換える動作を示すフロー図である。図10について図1、図8(a)および図9を参照して説明する。
【0077】
メモリ部48のテストに先立って、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4に対して図3(a)のテストを行い、各不揮発性ラッチ回路のアンチヒューズ用MOSトランジスタのゲート絶縁膜の絶縁性が良好で書込可能な状態にあることを確認しておく。
【0078】
メモリ部48のテストを開始すると、ステップ61で、メモリマット52−0〜52−3をテストする。トランスファゲートG1,G3,G5,G7をオンにして、ビット入出力端子BIO0がメモリマット52−0と接続され、ビット入出力端子BIO1がメモリマット52−1と接続され、ビット入出力端子BIO2がメモリマット52−2と接続され、ビット入出力端子BIO3がメモリマット52−3と接続された状態で各メモリマットの動作テストを行う。不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4の出力端子RC−1,RC−2,RC−3,RC−4をハイレベルにするためには、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4のそれぞれに対して図1の制御信号CTL1をハイレベルとし制御信号CTL2をローレベルとすればよい。
【0079】
次に、ステップ62に進み、ステップ62のテストにおいて不良のメモリマットが検出されたか否かを判断する。図9でメモリマット52−0〜52−3までの4つのメモリマットの何れも不良でなかった場合にはステップ66へ進む。4つのメモリマットのうちに不良のメモリマットがあった場合にはステップ63に進む。
【0080】
ステップ63では、不良のメモリマットの個数が1個のみであったか否かを判断する。図9でメモリマット52−0〜52−3までの4つのメモリマットのうちの2個以上のメモリマットが不良である場合には救済不能であるのでステップ68に進む。メモリマット52−0〜52−3までの4つのメモリマットのうちの1個のメモリマットだけが不良である場合にはステップ64に進む。
【0081】
ステップ64では、各不揮発性ラッチ回路の制御信号CTL1,CTL2を不良のメモリマットを避けるように設定してメモリ部48の動作テストを行う。例えば、図9でメモリマット52−1が不良であった場合には、不揮発性ラッチ回路51−1では、図1において制御信号CTL1をハイレベルとし制御信号CTL2をローレベルととすることにより出力端子RC−1をハイレベルにし、不揮発性ラッチ回路51−2では、制御信号CTL1をローレベルとし制御信号CTL2をハイレベルととすることにより出力端子RCB−2をハイレベルにし、不揮発性ラッチ回路51−3では、制御信号CTL1をローレベルとし制御信号CTL2をハイレベルととすることにより出力端子RCB−3をハイレベルにし、不揮発性ラッチ回路51−4では、制御信号CTL1をローレベルとし制御信号CTL2をハイレベルととすることにより出力端子RCB−4をハイレベルにする。これにより、トランスファゲートG1,G4,G6,G8がオンとなり、メモリマット52−0がビット入出力端子BIO0と接続され、メモリマット52−1はどのビット入出力端子へも接続されず、メモリマット52−2がビット入出力端子BIO1と接続され、メモリマット52−3がビット入出力端子BIO2と接続され、冗長メモリマット52−4がビット入出力端子BIO3と接続される。この接続状態でメモリ部48のテストを行うことにより、メモリマット52−0,52−2,52−3と冗長メモリマット52−4の動作がテストされる。
【0082】
次に、ステップ65に進み、ステップ64のテストにおいて不良のメモリマットが検出されたか否かを判断する。不良のメモリマットがなかった場合にはステップ66へ進む。冗長メモリマット52−4が不良の場合にはこのステップ65で不良が発生するが、救済不能なのでステップ68に進む。
【0083】
ステップ66では、各不揮発性ラッチ回路の制御信号CTL1,CTL2をそれぞれ反転させてからプログラミングモードにし、各不揮発性ラッチ回路の書込を行う。例えば、ステップ62でメモリマット52−0〜52−3に不良がないと判断されてステップ66に移行した場合では、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4のそれぞれにおいてハイレベルであった制御信号CTL1をローレベルとし、ローレベルであった制御信号CTL2をハイレベルに反転して設定した後に、プログラミングモードに移行して書込を行う。これにより、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4には、論理値1が不揮発的に記憶される。したがって通常動作モードに戻した後には図9のトランスファゲートG1,G3,G5,G7が常にオン状態となる。
【0084】
また、例えば、メモリマット52−1のみが不良であり、ステップ65で不良メモリマットがないと判断されてステップ66に移行した場合では、不揮発性ラッチ回路51−1では、ハイレベルであった制御信号CTL1をローレベルとし、ローレベルであった制御信号CTL2をハイレベルとする。また、不揮発性ラッチ回路51−2では、ローレベルであった制御信号CTL1をハイレベルとし、ハイレベルであった制御信号CTL2をローレベルとする。また、不揮発性ラッチ回路51−3では、ローレベルであった制御信号CTL1をハイレベルとし、ハイレベルであった制御信号CTL2をローレベルとする。また、不揮発性ラッチ回路51−4では、ローレベルであった制御信号CTL1をハイレベルとし、ハイレベルであった制御信号CTL2をローレベルとする。このように制御信号をメモリ部のテスト時のレベルから反転させた後にプログラミングモードに移行して書込を行う。これにより、不揮発性ラッチ回路51−1には論理値1、不揮発性ラッチ回路51−2には論理値0、不揮発性ラッチ回路51−3には論理値0、不揮発性ラッチ回路51−4には論理値0が不揮発的に記憶される。したがって通常動作モードに戻した後には図9のトランスファゲートG1,G4,G6,G8が常にオン状態となり、不良のメモリマット52−2を避けてビット入出力端子BIO0,BIO1,BIO2,BIO3とメモリマット52−0,52−2,52−3,52−4とがそれぞれ接続され、メモリ部48は救済される。
【0085】
ステップ66の次にはステップ67に進み、メモリ部48を良品判定して終了する。また、ステップ63において不良メモリマットが1個のみでなかった場合、またはステップ65で不良メモリマットがあった場合には、メモリ部48に2個以上の不良のメモリマットを含んでいることになるので、救済することが不可能であるため、ステップ68で不良判定して終了する。
【0086】
なお、図8(a)において、メモリマットのテスト時には第2の電源VDD2の電圧を入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードにはいると、図4に示したように、第2の電源VDD2をプログラミング電圧Vppへ上昇させ、プログラミングモードから抜けて通常動作モードに戻ると第2の電源VDD2を入出力回路用電圧Vioへ低下するように構成してもよい。
【0087】
または、図8(a)において通常動作モードで第2の電源VDD2から供給される入出力回路用電圧Vioが不揮発性ラッチ回路のアンチヒューズ用MOSトランジスタを書き込むに十分な電圧である場合には、図3(b),(c)に示したように、プログラミングモードにおいて第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppと通常動作モードにおける入出力回路用電圧Vioとを等しい電圧にしてもよい。
【0088】
なお、以上ではシフト救済方式のSRAMメモリマクロを有する半導体装置を本発明の実施例として説明したが、本発明はシフト救済方式のメモリマクロを有する半導体装置に限定されるものではなく、シフト救済方式以外の例えば不良メモリマットと冗長メモリマットとを直接的に交換する方式のメモリ、冗長メモリ行を設けて行単位で不良メモリセルを置換するメモリ、冗長メモリ列を設けて列単位で不良メモリセルを置換するメモリ、またはこれらを組み合わせた救済方式のメモリのマクロを含む半導体装置に対しても容易に適用可能であり、また、SRAM、DRAMを問わず揮発性のメモリマクロを有する半導体装置に適用して効果があることは明らかである。
【0089】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の不揮発性ラッチ回路ではトランジスタをアンチヒューズ素子として利用するのでアンチヒューズ素子の製造のための特別な工程を必要としないという利点がある。また、従来例と比較して不揮発性ラッチ回路を構成するに必要な素子数を削減できできるので占有面積を低減することができる。また、本発明の不揮発性ラッチ回路を備える半導体装置は、内部論理回路を構成するMOSトランジスタとアンチヒューズ素子として利用するMOSトランジスタとに同一の第1の厚さの絶縁膜を有するトランジスタを使用し、入出力回路の少なくとも出力終段および入力初段に使用されるMOSトランジスタと不揮発性ラッチ回路の高耐圧MOSトランジスタとに同一の第2の厚さの絶縁膜を有するトランジスタを使用するので、不揮発性ラッチ回路に必要な高耐圧トランジスタを作成するための製造工程の増加が無く、冗長構成のメモリを含む半導体装置を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の不揮発性ラッチ回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1のMOSトランジスタの断面構造を模式的に示した図である。
【図3】(a)はテストモードのタイミング図であり、(b)は論理値1の書込でのプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図であり、(c)は論理値0の書込でのプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図である。
【図4】本発明の不揮発性ラッチ回路の第2の実施例のプログラミングモードおよび通常動作モードでの動作タイミング図である。
【図5】本発明の不揮発性ラッチ回路の第3の実施例の回路図である。
【図6】本発明の不揮発性ラッチ回路の第4の実施例の回路図である。
【図7】本発明の不揮発性ラッチ回路の第5の実施例の回路図である。
【図8】(a)は本発明の第2の実施の形態の半導体装置のレイアウトを模式的に示した図であり、(b)は内部論理回路と入出力回路とのインタフェースの一例を示す図である。
【図9】メモリマクロの構成の一例を示す回路図である。
【図10】メモリ部のテストおよび不良メモリマットを冗長メモリマットに置き換える動作のフロー図である。
【図11】従来のアンチヒューズ素子を用いた不揮発性ラッチ回路の回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 電圧選択部
2,3,11,12,13,94 PチャネルMOSトランジスタ(厚いゲート絶縁膜)
4,5,91 NチャネルMOSトランジスタ(薄いゲート絶縁膜)
6,7,21,93 NチャネルMOSトランジスタ(厚いゲート絶縁膜)
31,32,92 PチャネルMOSトランジスタ(薄いゲート絶縁膜)
41 集積回路チップ
42 メモリマクロ
43 内部論理回路
44 入出力回路
48 メモリ部
49 救済回路部
51−1,51−2,51−3,51−4 不揮発性ラッチ回路
52−0,52−1,52−2,52−3,52−4 メモリマット
CTL1,CTL2 制御信号
RC,RCB 出力端子
PGMA,PGMB,PGMC プログラミング制御信号
VDD1 第1の電源
VDD2 第2の電源
【発明の属する技術分野】
本発明はラッチ回路およびこれを備えた半導体装置に関し、特に、アンチヒューズ素子への書込によりデータを記憶する不揮発性のラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリ容量の増大により集積回路の製造時にメモリセルの一部に不良が混入することが避けられなくなったため、冗長メモリセルを設けて不良メモリセルを置換して救済する技術が一般的に使用されている。不良メモリセルと置換される冗長メモリセルとの対応等の救済情報を記憶する手段として、電気的に書込可能なEPROM素子、大電流により溶断してオープンとなるヒューズ素子、臨界値以上の電圧の印加によりショートするアンチヒューズ素子等を用いた不揮発性の記憶手段が知られている。
【0003】
大容量のスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)等のメモリマクロをロジックマクロと混載する大規模集積回路では、アンチヒューズ素子が記憶手段として好ましい。EPROM素子は製造工程数が増加してコストの上昇が伴うのでアンチヒューズ素子に劣り、また、ヒューズ素子は溶断時に高熱を発生するため金属配線がヒューズ素子の上層に配置されることを禁止しなければならず、このためチップ面積が増大する点でアンチヒューズ素子に劣る。アンチヒューズ素子、特に容量素子の絶縁破壊を用いたアンチヒューズ素子は、絶縁破壊に要する電流がヒューズ素子の溶断に要する電流に比較して小さいため絶縁破壊に伴う発熱には注意する必要がないからである。
【0004】
しかしながら、アンチヒューズ素子は絶縁破壊が生じても実際には抵抗値が0になるわけではなく平均的に数百Ω程度の抵抗値を持ち、希ではあるが数十KΩの抵抗値となる場合もある。このような場合にアンチヒューズ素子が導通状態であるか非道通状態であるかの判定が困難となるため、検出感度のよい回路が必要となる。
【0005】
アンチヒューズ素子に記憶されたデータの検出感度が改良された検出回路として特表2000−503794号公報に記載の従来例がある。図11はこの従来例の回路図である。図11において、71,72,73,74,81,82はPチャネルMOSトランジスタであり、75,76,79,80,83,84はNチャネルトランジスタであり、77,78はアンチヒューズ素子として用いられる容量素子である。
【0006】
この従来例のアンチヒューズ検出回路は、電源端子VDDから電源電圧が供給され、端子VPRGからプログラミング電圧が供給され、端子PBから第1のバイアス電圧が供給され、端子PBからは第2のバイアス電圧が供給される。
【0007】
例えばアンチヒューズに論理値1を書き込む場合には、NチャネルMOSトランジスタ75,76、79,80をオフ状態にし、PチャネルMOSトランジスタ81をオン状態にし、PチャネルMOSトランジスタ82をオフ状態にし、NチャネルMOSトランジスタ83をオン状態にし、NチャネルMOSトランジスタ84をオフ状態にする。容量素子77の両端のプレートの間にはプログラミング電圧分の電位差が生じるので、プログラミング電圧を容量素子77の絶縁破壊耐電圧よりも大きく設定しておくことにより容量素子77の絶縁破壊が発生し、容量素子77の抵抗値は減少する。これに対して容量素子78の両端のプレートの間には電位差がなく、容量素子78は高い絶縁性を維持する。
【0008】
アンチヒューズ検出回路がアンチヒューズに記憶したデータを読み出す場合には、NチャネルMOSトランジスタ79,80をオン状態にし、NチャネルMOSトランジスタ75,76にもバイアス電圧を印加し、PチャネルMOSトランジスタ81,82およびNチャネルMOSトランジスタ83,84をオフ状態にする。PチャネルMOSトランジスタ71とPチャネルMOSトランジスタ72とは実質的に互いのドレインが相手のゲートに接続されているため、アンチヒューズを構成する容量素子77および容量素子78電流値の間に差異があればアンチヒューズ検出回路は高感度に増幅して出力することができる。すなわち、アンチヒューズに論理値1が書き込まれた場合には、絶縁破壊された容量素子77を通って流れる電流値が容量素子78を通って流れる電流値よりも大きいので、出力端子RCBはローレベルとなり、出力端子RCはハイレベルとなって論理値1を出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、図11の従来例は書込による絶縁破壊後に容量素子が数十KΩの抵抗値を持つ場合においても書き込まれたデータを検出することが出来る。しかしながら、図11の従来例に関して、特表2000−503794号公報にはアンチヒューズ素子として用いられる容量素子77,78の構造について具体的な記載がなく、容量素子が第1導電性プレートと第2導電性プレートとを有すること、および、端子VDDから供給される電源電圧が直接的に容量素子77,78のプレートに印加されないようにNチャネルMOS75,76により電圧降下させることが記載されているのみである。これらの記載から容量素子の構造として、例えば電源電圧が直接に印加されると絶縁破壊する程度のきわめて薄い厚さの絶縁膜を上下2層のポリシリコンのプレートで挟んだものが考えられるが明瞭ではない。また、プログラミング電圧が電源電圧よりも大きいか否かについても記載がないため、例えばプログラミング電圧が印加されるトランジスタ(PチャネルMOSトランジスタ81,82など)が電源電圧が印加されるトランジスタ(PチャネルMOSトランジスタ71,72など)よりも高い破壊耐電圧を必要とするのかまたは同一のトランジスタでよいのか不明である。
【0010】
このように、特表2000−503794号公報には検出回路としての記載はなされているものの、アンチヒューズ素子および書き込み回路を構成する素子の構造に関する記載が欠如しており、検出回路に加えてアンチヒューズおよび書き込み回路を備えた不揮発性ラッチ回路の全体を構成するに十分な程度の具体的な記載がない。
【0011】
また、図11の従来例は12個のトランジスタと2個の容量素子を必要とし、もしもプログラミング電圧として高い電圧を必要とするならばPチャネルMOSトランジスタ81,82とNチャネルMOSトランジスタ75,76,79,80,83,84との計8個に高耐圧の構造が必要となるため、占有面積が増大する。
【0012】
本発明の目的は、アンチヒューズ素子の構造、アンチヒューズ素子への書き込みおよびデータ検出の機能を実現する回路を図11の従来例よりも少ない素子数で実現できる不揮発性ラッチ回路を具体的な構成を提示して提供することにあり、また、この不揮発性ラッチ回路を冗長付きメモリマクロの不良救済情報を記憶する回路に用いた半導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明の不揮発性ラッチ回路は、アンチヒューズ素子への書込によりデータを記憶する不揮発性のラッチ回路において、通常動作電圧を供給する第1の電源とプログラミング時にプログラミング電圧を供給する第2の電源とに接続され前記通常動作電圧または前記プログラミング電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された第1のPチャネルMOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された第2のPチャネルMOSトランジスタと、一方の電極が前記第1の出力端子に接続され他方の電極が接地電圧を供給する接地端子に接続された第1のアンチヒューズ素子と、一方の電極が前記第2の出力端子に接続され他方の電極が前記接地端子に接続された第2のアンチヒューズ素子と、ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタとを備え、前記第1,第2のアンチヒューズ素子は前記プログラミング電圧よりも小さい破壊耐電圧を有し、前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは前記プログラミング電圧よりも大きいゲート絶縁破壊耐電圧を有することを特徴としている。第1のアンチヒューズ素子としてゲートが第1の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタを用い、前記第2のアンチヒューズ素子としてゲートが第2の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタを用いてもよい。または、第1のアンチヒューズ素子としてソース、ドレインおよびバックゲートが第1の出力端子に接続されゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタを用い、第2のアンチヒューズ素子としてソース、ドレインおよびバックゲートが第2の出力端子に接続されゲートが接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタをもちいて構成してもよい。
【0014】
本発明の第2の発明の半導体装置は、第1の電源から第1の電圧が供給されゲート絶縁膜が第1の厚さの複数のNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタを有して構成された内部論理回路と、第2の電源から前記第1の電圧よりも高い電圧が供給されゲート絶縁膜が前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さのNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタにより入力初段または出力終段の少なくとも何れかが構成された入出力回路と、それぞれがメモリセルアレイとカラム選択回路と書込/読出回路とを含む複数のメモリマットと前記メモリマットに不良がある場合に不良メモリマットの代わりに使用される冗長メモリマットとを備えたメモリ部と、複数の不揮発性ラッチ回路を含み前記不揮発性ラッチ回路に記憶された情報に基づいて前記不良メモリマットの書込読出を禁止し前記冗長メモリマットの書込読出を有効にする救済回路とを有するメモリマクロとを備え、前記不揮発性ラッチ回路は、前記第1の電源と前記第2の電源とに接続され前記第1の電源の電圧または前記第2の電源の電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、ゲートが前記第1の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ゲートが第2の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のPチャネルMOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のPチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のNチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のNチャネルMOSトランジスタとを有することを特徴としている。または、前記第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタをソース、ドレインおよびバックゲートが前記第1の出力端子に接続されゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタに置き換え、前記第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタをソース、ドレインおよびバックゲートが前記第2の出力端子に接続されゲートが前記接地端子に接続されたアンチヒューズ用MOSトランジスタに置き換えて構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明は、本発明の実施の形態を示すものであり、本発明が以下の説明に限定されて解釈されるものではない。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態の不揮発性ラッチ回路の一実施例を示す回路図である。図1において、不揮発性ラッチ回路は、電圧選択部1と、ラッチを構成するPチャネルMOSトランジスタ2および3と、書き込みデータの設定に使用されるNチャネルMOSトランジスタ6および7と、アンチヒューズ素子として使用されるNチャネルMOSトランジスタ4および5とにより構成され、アンチヒューズ素子へ書き込んだデータをラッチして第1の出力端子である出力端子RCから出力し、第2の出力端子である出力端子RCBから反転出力する。NチャネルMOSトランジスタ4および5は第1の厚さのゲート絶縁膜を有するトランジスタであり、PチャネルMOSトランジスタ2および3とNチャネルMOSトランジスタ6および7とは第1の厚さのゲート絶縁膜よりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を有し大きいゲート絶縁膜破壊耐電圧を有する高耐圧トランジスタである。
【0017】
電圧選択部1は、通常動作電圧Vopを供給する第1の電源VDD1とプログラミング時にプログラミング電圧Vppを供給する第2の電源VDD2とに接続される。電圧選択部1は、通常動作電圧Vopまたはプログラミング電圧Vppをプログラミング制御信号(プログラミング制御信号PGMAおよびプログラミング制御信号PGMB)に基づいて選択し、選択電圧VSとして選択電圧出力節点Nvsに出力する。
【0018】
PチャネルMOSトランジスタ2は、ソースおよびバックゲートが選択電圧出力節点Nvsに接続され、ゲートが出力端子RCに接続され、ドレインが出力端子RCBに接続される。PチャネルMOSトランジスタ3は、ソースおよびバックゲートが選択電圧出力節点Vnsに接続され、ゲートが出力端子RCBに接続されドレインが出力端子RCに接続される。
【0019】
アンチヒューズ素子として使用されるNチャネルMOSトランジスタ4は、ゲートが出力端子RCに接続され、ソース、ドレインおよびバックゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続される。NチャネルMOSトランジスタ5は、ゲートが出力端子RCBに接続され、ソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子にされる。
【0020】
NチャネルMOSトランジスタ6は、ドレインが出力端子RCBに接続され、ゲートに制御信号CTL1が入力され、ソースおよびバックゲートが接地端子に接続される。NチャネルMOSトランジスタ7は、ドレインが出力端子RCに接続され、ゲートに第2の制御信号CTL2が入力され、ソースおよびバックゲートが接地端子に接続される。
【0021】
第1実施例である図1において、電圧選択部1は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有する高耐圧のPチャネルMOSトランジスタ11,12および13を備えて構成される。PチャネルMOSトランジスタ11は、ソースおよびバックゲートが第1の電源VDD1に接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMAが入力される。PチャネルMOSトランジスタ12は、ソースがPチャネルMOSトランジスタ11のドレインに接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMAが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続され、バックゲートが第2の電源VDD2に接続される。PチャネルMOSトランジスタ13は、ソースおよびバックゲートが第2の電源VDD2に接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMBが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続される。
【0022】
図2は、図1のPチャネルMOSトランジスタ2、NチャネルMOSトランジスタ5およびNチャネルMOSトランジスタ6の断面構造を模式的に示した図である。2aはPチャネルMOSトランジスタ2の断面に対応し、5aはNチャネルMOSトランジスタ5の断面に対応し、6aはNチャネルMOSトランジスタ6の断面に対応する。5aにおいて第1のゲート絶縁膜109は第1の厚さを有し、2aおよび6aにおける第2のゲート絶縁膜110は第2の厚さのゲート絶縁膜であって第1のゲート絶縁膜109よりも厚い。図2において、101はP型半導体基板であり、102はP型ウェルであり、103はN型ウェルであり、104は高濃度のN型拡散層であり、105は高濃度のP型拡散層であり、106はN型LDD(lightly−doped drain) 層であり、107はP型LDD層であり、108は例えばポリシリコン等のゲート電極膜であり、111はMOSトランジスタ間を絶縁分離する素子間分離絶縁膜であり、112は例えばアルミニウム等の配線金属膜である。なお、図2ではNチャネルMOSトランジスタ5の断面5aとNチャネルMOSトランジスタ6の断面6aにおいてそれぞれのバックゲートBGが共通のP型ウェル102を通じて短絡している。
【0023】
図2のように異なる厚さのゲート絶縁膜を有するMOSトランジスタは、例えば特開平8−130250号公報または特開平4−297063号公報に開示されている方法により容易に実現することができる。なお、図2では、PチャネルMOSトランジスタ2およびNチャネルMOSトランジスタ6のそれぞれはドレインの耐圧を高めるためにLDD構造としているが、ドレイン耐圧を高めるために特開平4−297063号公報に記載されているようにドレインをオフセット構造としてもよく、特開平8−130250号公報に記載されているようにドレインを低濃度と高濃度の2重拡散により形成してもよく、または特開平5−198757号公報に記載されているようにドレインを実質的に低濃度の拡散層で構成してもよい。
【0024】
次に図1の不揮発性ラッチ回路の動作について説明する。不揮発性ラッチ回路は、テスト、プログラミング、通常動作の3モードを有する。図3(a)はテストモードのタイミング図であり、図3(b)は論理値1を書き込んだ場合のプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図であり、図3(c)は論理値0を書き込んだ場合のプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図である。図3(a)〜(c)に示すように、第1の電源VDD1からは通常動作電圧Vopが供給され、第2の電源VDD2からはプログラミング電圧Vppが供給されている。プログラミング電圧Vppは、第1の厚さのゲート絶縁膜を有するアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5のゲート絶縁破壊耐電圧よりも大きく、且つ、第2の厚さのゲート絶縁膜を有するPチャネルMOSトランジスタ2,3,11,12,13およびNチャネルMOSトランジスタ6,7のゲート絶縁破壊耐電圧よりも小さい電圧に設定される。これに対して通常動作電圧Vopは、第1の厚さのゲート絶縁膜を有するアンチヒューズ用MOSトランジスタ4,5のゲート絶縁破壊耐電圧よりも小さい電圧に設定される。
【0025】
まず図3(a)を参照してテストモードについて説明する。テストモードでは不揮発性ラッチ回路のアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5が書込可能な状態にあるか否かをテストする。テストモードにおいては、プログラミング制御信号PGMAがローレベルでプログラミング制御信号PGMBがハイレベルであるため、電圧選択部1のPチャネルMOSトランジスタ11および12がオン状態にありPチャネルMOSトランジスタ13がオフ状態にあるので、選択電圧出力節点Nvsには選択電圧VSとして通常動作電圧Vopが出力される。時刻T1より前には制御信号CTL1およびCTL2が何れもハイレベルであり、PチャネルMOSトランジスタ2,3のオン状態での抵抗値をNチャネルMOSトランジスタ6,7のオン状態での抵抗値に比較して十分に大きな抵抗値に設定しておくことにより、出力端子RCB,RCはいずれもローレベルになって不揮発性ラッチ回路は出力停止状態になっている。
【0026】
時刻T1でテストモードに入り、時刻T1と時刻T2との間ではアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4を検査する。時刻T1に制御信号CTL2がローレベルに下がると、NチャネルMOSトランジスタ4が書き込み可能な状態にある場合には図3(a)に示すように出力端子RCがハイレベルに変化する。これに対してNチャネルMOSトランジスタ4が製造時に何らかの要因でゲート絶縁膜にショートが生じた場合には、NチャネルMOSトランジスタ4のゲートとバックゲート間の抵抗値がPチャネルMOSトランジスタ3のオン抵抗値より小さくなるので、出力端子RCおよび出力端子RCBは共にローレベルになる。
【0027】
同様に時刻T2と時刻T3との間ではアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ5を検査する。時刻T2に制御信号CTL1がローレベルになり制御信号CTL2がハイレベルになると、NチャネルMOSトランジスタ5が書き込み可能な状態にある場合には図3(a)に示すように出力端子RCBがハイレベルに変化する。これに対してNチャネルMOSトランジスタ5が製造時に何らかの要因でゲート絶縁膜にショートが生じた場合には、NチャネルMOSトランジスタ5のゲートとバックゲート間の抵抗値がPチャネルMOSトランジスタ2のオン抵抗値より小さくなるので、出力端子RCおよび出力端子RCBは共にローレベルになる。
【0028】
図1の不揮発性ラッチ回路では、以上のようにしてアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5が書き込み可能な状態にあるか否かをテストすることができる。
【0029】
次に、図3(b)を参照してプログラミングモードで論理値1を書き込む場合の不揮発性ラッチ回路の動作を説明する。時刻T4より前の各信号のレベルは図3(a)の時刻T3以降と同じである。
【0030】
先ず時刻T4で制御信号CTL1をローレベルに変化させ、出力端子RCBをハイレベルにする。すなわち、出力端子RCの出力レベルが書き込む論理値とは逆のレベルになるように制御信号を設定する。この時点では、出力端子RCBの出力電圧は第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopである。
【0031】
次に時刻T5でプログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになるとプログラミングモードにはいる。電圧選択部1においてPチャネルMOSトランジスタ11および12がオフしPチャネルMOSトランジスタ13がオンするので、選択電圧出力節点Nvsには選択電圧VSとして第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppが出力される。出力端子RCがローレベルにあるのでPチャネルMOSトランジスタ2がオンとなっているため、NチャネルMOSトランジスタ5のゲートにプログラミング電圧Vppが印加されゲート絶縁膜が破壊されて書き込みがなされる。
【0032】
発明者らの実験によれば、ゲート絶縁膜がシリコン酸化膜の場合には2.2GV/m程度以上の電界を加えることにより確実に絶縁破壊を生じさせることが可能であり、これに対して長期に渡って印加してもシリコン酸化膜の絶縁特性の劣化が生じない電界は0.7GV/m程度以下である。したがって、これらを満足するように、通常動作電圧Vop、プログラミング電圧VppとそれぞれのMOSトランジスタのゲート絶縁膜の厚さとが定められる。ゲート絶縁破壊耐電圧以上の電圧を印加した場合には、アンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタのゲート絶縁膜の抵抗値は、絶縁破壊前には100MΩ以上であったものが絶縁破壊により平均的には数百Ω程度に減少する。
【0033】
時刻T6でプログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになると電圧選択部1においてPチャネルMOSトランジスタ11および12がオンしPチャネルMOSトランジスタ13がオフする。選択電圧出力節点Nvsには選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが出力され、プログラミングモードが解除される。制御信号CTL1,CTL2がともにハイレベルに変化すると出力端子RC,RCBの電圧は何れもローレベルになり不揮発性ラッチ回路は出力停止状態になる。
【0034】
時刻T7で制御信号CTL1,CTL2がともにローレベルに変化すると不揮発性ラッチ回路は通常動作モードになる。通常動作モードではプログラミング制御信号PGMAがハイレベルでプログラミング制御信号PGMBがローレベルであるので選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが選択される。不揮発性ラッチ回路の出力端子RCBは、NチャネルMOSトランジスタ5のゲート絶縁膜が破壊されているのでゲート電極からソース、ドレインまたはバックゲートへの電流路があるため出力電圧が低下する。これによりPチャネルMOSトランジスタ3のゲート電位が低下するため、出力端子RCの出力電圧は増大する。その結果、図3(b)に示すように、論理値1が書き込まれた不揮発性ラッチ回路は、通常動作モードでは出力端子RCがハイレベルとなって論理値1を出力し出力端子RCBがローレベルとなる。
【0035】
図1の不揮発性ラッチ回路は通常動作時においては図11の従来例と同様に絶縁破壊されたアンチヒューズ素子と絶縁破壊されていないアンチヒューズ素子との電流差によりラッチ動作を行うので検出感度が高く、書き込みがなされたアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタのゲート絶縁膜が100KΩ程度の抵抗値を有していたとしても書き込みデータの検出が可能である。
【0036】
図3(c)は論理値0を書き込んだ後に読み出す場合の不揮発性ラッチ回路の動作タイミング図である。時刻T4より前の各信号のレベルは図3(a)の時刻T3以降と同じである。
【0037】
時刻T4で制御信号CTL2をローレベルに変化させ、出力端子RCを書き込む論理値とは逆のレベルであるハイレベルにする。
【0038】
次に時刻T5でプログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになるとプログラミングモードにはいる。選択電圧VSとして第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppが出力される。出力端子RCBがローレベルにあるのでPチャネルMOSトランジスタ3がオン状態となっているため、NチャネルMOSトランジスタ4のゲートにプログラミング電圧Vppが印加されゲート絶縁膜が破壊されて書き込みがなされる。
【0039】
時刻T6でプログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになると選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが出力され、プログラミングモードが解除される。
【0040】
時刻T7で制御信号CTL1,CTL2がともにローレベルに変化すると不揮発性ラッチ回路は通常動作モードになる。不揮発性ラッチ回路の出力端子RCは、NチャネルMOSトランジスタ4のゲート絶縁膜が破壊されているのでゲート電極からソース、ドレインまたはバックゲートへの電流路があるため出力電圧が低下する。これによりPチャネルMOSトランジスタ2のゲート電位が低下するため、出力端子RCBの出力電圧は増大する。その結果、図3(c)に示すように、不揮発性ラッチ回路は、通常動作モードでは出力端子RCがローレベルとなって論理値0を出力し出力端子RCBがハイレベルとなる。
【0041】
なお、図3(b)、および図3(c)では、プログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになるとプログラミングモードにはいり、プログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになるとプログラミングモードが解除されるとして説明したが、別にプログラミングモード切換信号を設けてプログラミングモードの切換を制御し、プログラミング制御信号PGMAのハイレベルの期間によって書込の時間の長さを制御するようにしてもよい。
【0042】
以上に第1の実施例として説明したように、本発明の不揮発性ラッチ回路ではトランジスタをアンチヒューズ素子として利用するのでアンチヒューズ素子の製造のための工程の増加がないという利点がある。また、図11の従来例では12個のトランジスタと2個の容量素子を必要としていたのに対して図1の実施例では9個のトランジスタに削減でき、高耐圧トランジスタの個数も7個に削減できるので、不揮発性ラッチ回路の占有面積を低減することができる。
【0043】
次に、第2の電源VDD2が通常動作モードとプログラミングモードでは異なる電圧を供給する第2の実施例について説明する。図4は、本実施例のプログラミングモードおよび通常動作モードでの動作タイミング図である。本実施例ではプログラミングモードにはいると第2の電源VDD2を通常動作モードにおいて入出力回路に供給する入出力回路用電圧Vioからプログラミング電圧Vppへ上昇させ、プログラミングモードから抜けると第2の電源VDD2をプログラミング電圧Vppから入出力回路用電圧Vioへ低下させる。このように第2の電源VDD2をプログラミングモードとその他のモードで変化させることにより、プログラミング電圧Vppとして入出力回路用電圧Vioよりも高い電圧が必要な場合において、アンチヒューズ用MOSトランジスタの書き込みに最適な電圧をプログラム電圧として選択することが可能となる。なお、入出力回路用電圧Vioについては、後に図8に関連して説明する。
【0044】
図4において時刻TAより前では第2の電源VDD2は入出力回路用電圧Vioであるが、時刻TAでプログラミングモードにはいると第2の電源VDD2はプログラミング電圧Vppに上昇する。第2の電源VDD2が供給する電圧の上昇に伴いプログラミング制御信号PGMBのハイレベル、第1の制御信号CTL1のハイレベル、第2の制御信号CTL2のハイレベルはプログラミング電圧Vppまで上昇する。
【0045】
図3(b)の場合と同様に不揮発性ラッチ回路に論理値1を書き込むために、時刻T4で制御信号CTL1をローレベルに変化させ、出力端子RCを書き込む論理値とは逆のレベルであるハイレベルにする。
【0046】
図3(b)と同様に、時刻T5でプログラミング制御信号PGMAがハイレベルになりプログラミング制御信号PGMBがローレベルになると、選択電圧VSとして第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppが出力される。出力端子RCがローレベルにあるのでPチャネルMOSトランジスタ2がオン状態となっているため、NチャネルMOSトランジスタ5のゲートにプログラミング電圧Vppが印加されゲート絶縁膜が破壊されて書き込みがなされる。
【0047】
時刻T6でプログラミング制御信号PGMAがローレベルになりプログラミング制御信号PGMBがハイレベルになると選択電圧VSとして第1の電源VDD1から供給される通常動作電圧Vopが出力され、さらに時刻TBで第2の電源VDD2の電圧が入出力回路用電圧Vioに低下してプログラミングモードから抜ける。
【0048】
図3(b)と同様に、時刻T7で制御信号CTL1,CTL2がともにローレベルに変化すると不揮発性ラッチ回路は通常動作モードになる。不揮発性ラッチ回路の出力端子RCBは、NチャネルMOSトランジスタ5のゲート絶縁膜が破壊されているのでゲート電極からソース、ドレインまたはバックゲートへの電流路があるため出力電圧が低下する。これによりPチャネルMOSトランジスタ3のゲート電位が低下するため、出力端子RCの出力電圧は上昇する。その結果、図4に示すように、論理値1が書き込まれた不揮発性ラッチ回路は、通常動作モードでは出力端子RCがハイレベルとなって論理値1を出力し出力端子RCBがローレベルとなる。
【0049】
なお、図1の不揮発性ラッチ回路では、図3および図4のタイミング図における制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間にプログラミング制御信号PGMAとプログラミング制御信号PGMBを共にハイレベルにするように変更してもよい。すなわち、図3(a)における時刻T1以前および時刻T3以降と、図3(b)および図3(c)における時刻T4以前および時刻T6〜T7までの期間と、図4における時刻T4以前および時刻T6〜T7までの期間とにおいて、プログラミング制御信号PGMAとプログラミング制御信号PGMBを共にハイレベルにするように変更してもよい。このように変更することにより、電圧選択部1は第1の電源VDD1と第2の電源VDD2の何れをも選択しなくなって電流路が遮断されるので、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間の不揮発性ラッチ回路の消費電力を低減することができる。
【0050】
次に、図1の電圧選択部1の回路を同様の動作を行う別の電圧選択部1aに置き換えた第3の実施例について説明する。図5は本発明の不揮発性ラッチ回路の第3の実施例の回路図である。図5において電圧選択部1a以外は図1と同じである。
【0051】
図5において、電圧選択部1aは、PチャネルMOSトランジスタ12と、PチャネルMOSトランジスタ13とを備えて構成される。PチャネルMOSトランジスタ12は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有しソースが第1の電源VDD1に接続され、ゲートにプログラミング制御信号PGMAが入力され、ドレインが選択電圧出力接点Nvsに接続され、バックゲートが第2の電源VDD2端子に接続されている。PチャネルMOSトランジスタ13は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有し、ソースおよびバックゲートが第2の電源VDD2に接続され、ゲートにプログラミング制御信号の反転信号PGMBが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続されている。
【0052】
図5の電圧選択部1aでは、第2の電源VDD2の電圧が大きなノイズなどの不測の要因により第1の電源VDD1の電圧よりも低下してPチャネルMOSトランジスタ12のソース・Nウェル間が順方向にバイアスされた場合には、第1の電源VDD1からPチャネルMOSトランジスタ12のN型ウェルを通る電流路が形成されるため、図1の電圧選択部1では、PチャネルMOSトランジスタ11を設けることにより電流路が形成されることを防止していた。しかしながら、第2の電源VDD2の電圧を第1の電源VDD1の電圧と同等以上の電圧に安定して管理できる場合には、図5の電圧選択部1aのように電圧選択部1からPチャネルMOSトランジスタ11を省くことにより、高耐圧トランジスタ数を低減することが可能となる。
【0053】
図5の電圧選択部1aにおいて、プログラミング制御信号PGMAがローレベルでプログラミング制御信号PGMBがハイレベルのときに選択電圧出力節点Nvsに第1の電源VDD1から供給される電圧を出力し、プログラミング制御信号PGMAがハイレベルでプログラミング制御信号PGMBがローレベルのときに選択電圧出力節点Nvsに第2の電源VDD2から供給される電圧を出力することは図1の電圧選択部1と同様である。
【0054】
図5の第3の実施例のテストモード、プログラミングモード、通常動作モードにおける動作は図1の第1実施例について図3(a)〜(c)で説明した動作と同様であるので説明を省略する。なお、図5の第3の実施例においても第2の実施例と同様に、第2の電源VDD2の電圧を通常動作モードでは入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードではプログラミング電圧Vppに変化させるようにしてもよい。
【0055】
また、図1の不揮発性ラッチ回路1と同様に、図3および図4のタイミング図における制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間にプログラミング制御信号PGMAとプログラミング制御信号PGMBを共にハイレベルにしてもよい。このように変更することにより、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間に電流路を遮断して不揮発性ラッチ回路の消費電力を低減することができることは、図1の不揮発性ラッチ回路1と同様である。
【0056】
次に、図1の電圧選択部1の回路を同様の動作を行う別の電圧選択部1bに置き換えた第4の実施例について説明する。図6は本発明の不揮発性ラッチ回路の第4の実施例の回路図である。図6において電圧選択部1b以外は図1と同じである。
【0057】
図6において、電圧選択部1bは、NチャネルMOSトランジスタ21と、PチャネルMOSトランジスタ13とを備えて構成される。PチャネルMOSトランジスタ13は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有し、ソースおよびバックゲートが第2の電源VDD2に接続され、ゲートに図1におけるプログラミング制御信号PGMBと同一のプログラミング制御信号PGMBが入力され、ドレインが選択電圧出力節点Nvsに接続されている。NチャネルMOSトランジスタ21は、第2の厚さのゲート絶縁膜を有しドレインが第1の電源VDD1に接続され、ゲートにプログラミングモードおよび通常動作モードではプログラミング制御信号PGMBプログラミング制御信号と同一の信号レベルをとるプログラミング制御信号PGMCが入力され、ソースが選択電圧出力接点Nvsに接続され、バックゲートが接地端子に接続されている。
【0058】
第2の電源VDD2から供給される電圧が第1の電源VDD1の電圧にNチャネルMOSトランジスタ21のしきい値電圧を加えた値よりも大きい範囲では、図6の電圧選択部1bは、プログラミング制御信号PGMBおよびプログラミング制御信号PGMCがハイレベルのときにはNチャネルMOSトランジスタ21がオンして選択電圧出力節点Nvsに第1の電源VDD1から供給される電圧を出力する。プログラミング制御信号PGMBおよびプログラミング制御信号PGMCがローレベルのときにはPチャネルMOSトランジスタ13がオンして選択電圧出力節点Nvsに第2の電源VDD2から供給される電圧を出力する。
【0059】
図6の第3の実施例のテストモード、プログラミングモード、通常動作モードにおける動作は図1の第1実施例について図3(a)〜(c)で説明した動作と同様であるので説明を省略する。本実施例の電圧選択部1bでは、第3の実施例と同様に、高耐圧トランジスタ数を低減することが可能である。なお、図6の第4の実施例においても第2の実施例と同様に、第2の電源VDD2の電圧を通常動作モードでは入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードではプログラミング電圧Vppに変化させるようにしてもよい。
【0060】
また、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間にプログラミング制御信号PGMBをハイレベルにしプログラミング制御信号PGMCをローレベルにすることにより、制御信号CTL1および制御信号CTL2が共にハイレベルとなっている期間に電流路を遮断して不揮発性ラッチ回路の消費電力を低減することができることは、図1の不揮発性ラッチ回路1と同様である。
【0061】
次に、図1のアンチヒューズ用NチャネルMOSトランジスタ4,5をPチャネルMOSトランジスタに置き換えた第5の実施例について説明する。図7は本発明の不揮発性ラッチ回路の第5の実施例の回路図である。
【0062】
図7の本実施例では、図1の第1の実施例における第1の厚さのゲート絶縁膜を有してゲートが出力端子RCに接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ4に替えて、第1の厚さのゲート絶縁膜を有してソース、ドレインおよびバックゲートが出力端子RCに接続されゲートが接地端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ31を使用する。同様に、本実施例では、第1の実施例における第1の厚さのゲート絶縁膜を有してゲートが出力端子RCBに接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ5に替えて、第1の厚さのゲート絶縁膜を有してソース、ドレインおよびバックゲートが出力端子RCBに接続されゲートが接地端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ32を使用する。本実施例はアンチヒューズ用MOSトランジスタがPチャネルMOSトランジスタに置換されたこと以外は図1の第1の実施例と同じである。図7の第5の実施例のテストモード、プログラミングモード、通常動作モードにおける動作は図1の第1実施例について図3(a)〜(c)で説明した動作と同様であるので説明を省略する。
【0063】
図7において、アンチヒューズ用のPチャネルMOSトランジスタ31のゲートおよびPチャネルMOSトランジスタ32のゲートはいずれも接地端子に接続されているが、接地端子に替えて負電圧を供給する電源に接続してもよく、このようにすることによってゲートに供給する負電圧の分だけプログラム電圧Vppを低下できる。
【0064】
したがって、図7の第5の実施例では図4の第2の実施例と同様に、第2の電源VDD2の電圧を通常動作モードでは入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードではプログラミング電圧Vppに変化させるようにしてもよいが、本実施例では、プログラム時に第2の電源VDDの電圧値を出力回路用電圧Vioに保ったままPチャネルMOSトランジスタ31,32のゲートの電圧を(Vio−Vpp)の負電圧にしてもよい。なお、電圧選択部1を図5の第3の実施例の電圧選択部1aまたは図6の第4の実施例の電圧選択部1bに置き換えてもよい。
【0065】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。図8(a)は、本発明の第2の実施の形態の半導体装置であるところの集積回路チップのレイアウトを模式的に示した図である。第2の実施の形態の半導体装置は、内部論理回路の動作電圧よりも高い電圧が入出力回路に供給されて動作する半導体集積回路で、特に冗長構成を採ったメモリ部を含む半導体集積回路において、不良メモリセルと冗長メモリセルとを置き換えるための救済情報を第1の実施の形態として説明した不揮発性ラッチ回路に不揮発的に記憶するものである。
【0066】
集積回路チップ41は、メモリマクロ42,内部論理回路43,入出力回路44,第1の電源(VDD1)用パッド45,第2の電源(VDD2)用パッド46および入出力用パッド47を備えている。入出力回路44には第1の電源(VDD1)用パッド45から第1の電源VDD1の電圧が供給され、また第2の電源(VDD2)用パッド46から第2の電源VDD2の電圧が供給される。内部回路43には第1の電源(VDD1)用パッド45から第1の電源VDD1の電圧が供給される。入出力用パッド47から入力した入力信号は、入出力回路44において、図8(b)の入力回路44bに示すように、第1の電源の電圧Vopに信号レベル変換されてから内部回路43に入力される。また、内部回路43からの出力信号は、入出力回路44において、図8(b)の出力回路44aに示すように、第2の電源の電圧Vioに信号レベル変換されてから入出力用パッド47へ出力される。
【0067】
内部論理回路43は、図8(b)に示すように、アンチヒューズ用のMOSトランジスタと同一の第1の厚さのゲート絶縁膜を有するNチャネルMOSトランジスタ91および第1の厚さのゲート絶縁膜を有するPチャネルMOSトランジスタ92で構成される。
【0068】
出力回路44aの少なくとも出力終段、入力回路44bの少なくとも入力初段、または、入出力回路44の少なくとも入力初段と出力終段が第1の厚さよりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を有する高耐圧のNチャネルMOSトランジスタ93および第2の厚さのゲート絶縁膜を有する高耐圧のPチャネルMOSトランジスタ94で構成されている。NチャネルMOSトランジスタ93およびPチャネルMOSトランジスタ94には、図1,図5,図6,図7における不揮発性ラッチ回路の高耐圧のNチャネルMOSトランジスタ6,7,21およびPチャネルMOSトランジスタ2,3,11,12,13と同一の厚さのゲート絶縁膜が使用される。
【0069】
メモリマクロ42は、メモリセルアレイ、アドレスデコーダ、書込/読出回路等を含むメモリ部48と、メモリセルに不良がある場合に冗長メモリセルと置き換えて救済するための救済回路部49とを有している。
【0070】
不良メモリの救済の技術としては、冗長メモリ行を設けて行単位で不良メモリセルを置換する技術、冗長メモリ列を設けて列単位で不良メモリセルを置換する技術、行単位と列単位とを組み合わせて不良メモリセルを置換するなど、種々の技術が公知となっているが、ここでは、本発明を特開2001−23390号公報に開示されたシフト救済方式のスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)に適用した実施例について説明する。シフト救済方式のSRAMは、正規の入出力ビットのセルアレイに加えて冗長ビットのセルアレイを予め備え、正規のセルアレイのひとつに不良が発生したときに不良ビット以降の入出力を冗長ビットの方向にシフトさせる。不揮発性ラッチ回路には救済情報すなわち入出力ビットのシフト情報が記憶される。
【0071】
図9は、メモリマクロ42の構成の一例を示す回路図である。メモリ部48は、4ビットのメモリマット52−0,52−1,52−2,52−3と冗長メモリマット52−4と、XアドレスデコーダおよびYアドレスデコーダとを備えている。各メモリマットはSRAMメモリセルアレイとカラム選択回路と書込/読出回路とを有し、アドレスAX0−AXnとアドレスAY0−AYnによりメモリマット毎に1個のメモリセルが選択される。
【0072】
救済回路部49は、救済情報を記憶する不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4と、救済情報に基づいてメモリ部48の各メモリマットとビット入出力端子BIO0〜BIO3との接続を設定するトランスファゲートG1〜G8と、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4への救済情報の書き込み動作を制御する制御回路53とを備えている。
【0073】
トランスファゲートG1はメモリマット52−0とビット入出力端子BIO0との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−1の出力端子RC−1がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG2はメモリマット52−1とビット入出力端子BIO0との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−1の出力端子RCB−1がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG3はメモリマット52−1とビット入出力端子BIO1との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−2の出力端子RC−2がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG4はメモリマット52−2とビット入出力端子BIO1との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−2の出力端子RCB−2がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG5はメモリマット52−2とビット入出力端子BIO2との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−3の出力端子RC−3がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG6はメモリマット52−3とビット入出力端子BIO2との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−3の出力端子RCB−3がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG7はメモリマット52−3とビット入出力端子BIO3との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−4の出力端子RC−4がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランスファゲートG8は冗長メモリマット52−4とビット入出力端子BIO3との間に設けられ、不揮発性ラッチ回路51−4の出力端子RCB−4がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。
【0074】
メモリマット52−0〜52−3のSRAMセルアレイがすべて良品であるときには、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4のすべてに論理値1が書き込まれ不揮発的に記憶される。その結果、定常動作モードでは出力端子RC−1、RC−2,RC−3,RC−4がハイレベルとなり、トランスファゲートG1,G3,G5,G7がオンとなり、ビット入出力端子BIO0はメモリマット52−0と接続され、ビット入出力端子BIO1はメモリマット52−1と接続され、ビット入出力端子BIO2はメモリマット52−2と接続され、ビット入出力端子BIO3はメモリマット52−3と接続される。
【0075】
これに対して、例えば、メモリマット52−1のSRAMセルアレイに不良のメモリセルがあったときには、救済情報として不揮発性ラッチ回路51−1,51−2,51−3,51−4に論理値1、論理値0、論理値0、論理値0がそれぞれ書き込まれ不揮発的に記憶される。その結果、定常動作モードでは出力端子RC−1、RCB−2,RCB−3,RCB−4がハイレベルとなり、トランスファゲートG1,G4,G6,G8がオンとなり、ビット入出力端子BIO0はメモリマット52−0と接続され、ビット入出力端子BIO1はシフトしてメモリマット52−2と接続され、ビット入出力端子BIO2はシフトしてメモリマット52−3と接続され、ビット入出力端子BIO3はシフトして冗長メモリマット52−4と接続される。
【0076】
図10は、メモリマクロ42のメモリ部48をテストし、SRAMセルに不良があれば冗長メモリマットに置き換える動作を示すフロー図である。図10について図1、図8(a)および図9を参照して説明する。
【0077】
メモリ部48のテストに先立って、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4に対して図3(a)のテストを行い、各不揮発性ラッチ回路のアンチヒューズ用MOSトランジスタのゲート絶縁膜の絶縁性が良好で書込可能な状態にあることを確認しておく。
【0078】
メモリ部48のテストを開始すると、ステップ61で、メモリマット52−0〜52−3をテストする。トランスファゲートG1,G3,G5,G7をオンにして、ビット入出力端子BIO0がメモリマット52−0と接続され、ビット入出力端子BIO1がメモリマット52−1と接続され、ビット入出力端子BIO2がメモリマット52−2と接続され、ビット入出力端子BIO3がメモリマット52−3と接続された状態で各メモリマットの動作テストを行う。不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4の出力端子RC−1,RC−2,RC−3,RC−4をハイレベルにするためには、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4のそれぞれに対して図1の制御信号CTL1をハイレベルとし制御信号CTL2をローレベルとすればよい。
【0079】
次に、ステップ62に進み、ステップ62のテストにおいて不良のメモリマットが検出されたか否かを判断する。図9でメモリマット52−0〜52−3までの4つのメモリマットの何れも不良でなかった場合にはステップ66へ進む。4つのメモリマットのうちに不良のメモリマットがあった場合にはステップ63に進む。
【0080】
ステップ63では、不良のメモリマットの個数が1個のみであったか否かを判断する。図9でメモリマット52−0〜52−3までの4つのメモリマットのうちの2個以上のメモリマットが不良である場合には救済不能であるのでステップ68に進む。メモリマット52−0〜52−3までの4つのメモリマットのうちの1個のメモリマットだけが不良である場合にはステップ64に進む。
【0081】
ステップ64では、各不揮発性ラッチ回路の制御信号CTL1,CTL2を不良のメモリマットを避けるように設定してメモリ部48の動作テストを行う。例えば、図9でメモリマット52−1が不良であった場合には、不揮発性ラッチ回路51−1では、図1において制御信号CTL1をハイレベルとし制御信号CTL2をローレベルととすることにより出力端子RC−1をハイレベルにし、不揮発性ラッチ回路51−2では、制御信号CTL1をローレベルとし制御信号CTL2をハイレベルととすることにより出力端子RCB−2をハイレベルにし、不揮発性ラッチ回路51−3では、制御信号CTL1をローレベルとし制御信号CTL2をハイレベルととすることにより出力端子RCB−3をハイレベルにし、不揮発性ラッチ回路51−4では、制御信号CTL1をローレベルとし制御信号CTL2をハイレベルととすることにより出力端子RCB−4をハイレベルにする。これにより、トランスファゲートG1,G4,G6,G8がオンとなり、メモリマット52−0がビット入出力端子BIO0と接続され、メモリマット52−1はどのビット入出力端子へも接続されず、メモリマット52−2がビット入出力端子BIO1と接続され、メモリマット52−3がビット入出力端子BIO2と接続され、冗長メモリマット52−4がビット入出力端子BIO3と接続される。この接続状態でメモリ部48のテストを行うことにより、メモリマット52−0,52−2,52−3と冗長メモリマット52−4の動作がテストされる。
【0082】
次に、ステップ65に進み、ステップ64のテストにおいて不良のメモリマットが検出されたか否かを判断する。不良のメモリマットがなかった場合にはステップ66へ進む。冗長メモリマット52−4が不良の場合にはこのステップ65で不良が発生するが、救済不能なのでステップ68に進む。
【0083】
ステップ66では、各不揮発性ラッチ回路の制御信号CTL1,CTL2をそれぞれ反転させてからプログラミングモードにし、各不揮発性ラッチ回路の書込を行う。例えば、ステップ62でメモリマット52−0〜52−3に不良がないと判断されてステップ66に移行した場合では、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4のそれぞれにおいてハイレベルであった制御信号CTL1をローレベルとし、ローレベルであった制御信号CTL2をハイレベルに反転して設定した後に、プログラミングモードに移行して書込を行う。これにより、不揮発性ラッチ回路51−1〜51−4には、論理値1が不揮発的に記憶される。したがって通常動作モードに戻した後には図9のトランスファゲートG1,G3,G5,G7が常にオン状態となる。
【0084】
また、例えば、メモリマット52−1のみが不良であり、ステップ65で不良メモリマットがないと判断されてステップ66に移行した場合では、不揮発性ラッチ回路51−1では、ハイレベルであった制御信号CTL1をローレベルとし、ローレベルであった制御信号CTL2をハイレベルとする。また、不揮発性ラッチ回路51−2では、ローレベルであった制御信号CTL1をハイレベルとし、ハイレベルであった制御信号CTL2をローレベルとする。また、不揮発性ラッチ回路51−3では、ローレベルであった制御信号CTL1をハイレベルとし、ハイレベルであった制御信号CTL2をローレベルとする。また、不揮発性ラッチ回路51−4では、ローレベルであった制御信号CTL1をハイレベルとし、ハイレベルであった制御信号CTL2をローレベルとする。このように制御信号をメモリ部のテスト時のレベルから反転させた後にプログラミングモードに移行して書込を行う。これにより、不揮発性ラッチ回路51−1には論理値1、不揮発性ラッチ回路51−2には論理値0、不揮発性ラッチ回路51−3には論理値0、不揮発性ラッチ回路51−4には論理値0が不揮発的に記憶される。したがって通常動作モードに戻した後には図9のトランスファゲートG1,G4,G6,G8が常にオン状態となり、不良のメモリマット52−2を避けてビット入出力端子BIO0,BIO1,BIO2,BIO3とメモリマット52−0,52−2,52−3,52−4とがそれぞれ接続され、メモリ部48は救済される。
【0085】
ステップ66の次にはステップ67に進み、メモリ部48を良品判定して終了する。また、ステップ63において不良メモリマットが1個のみでなかった場合、またはステップ65で不良メモリマットがあった場合には、メモリ部48に2個以上の不良のメモリマットを含んでいることになるので、救済することが不可能であるため、ステップ68で不良判定して終了する。
【0086】
なお、図8(a)において、メモリマットのテスト時には第2の電源VDD2の電圧を入出力回路用電圧Vioとし、プログラミングモードにはいると、図4に示したように、第2の電源VDD2をプログラミング電圧Vppへ上昇させ、プログラミングモードから抜けて通常動作モードに戻ると第2の電源VDD2を入出力回路用電圧Vioへ低下するように構成してもよい。
【0087】
または、図8(a)において通常動作モードで第2の電源VDD2から供給される入出力回路用電圧Vioが不揮発性ラッチ回路のアンチヒューズ用MOSトランジスタを書き込むに十分な電圧である場合には、図3(b),(c)に示したように、プログラミングモードにおいて第2の電源VDD2から供給されるプログラミング電圧Vppと通常動作モードにおける入出力回路用電圧Vioとを等しい電圧にしてもよい。
【0088】
なお、以上ではシフト救済方式のSRAMメモリマクロを有する半導体装置を本発明の実施例として説明したが、本発明はシフト救済方式のメモリマクロを有する半導体装置に限定されるものではなく、シフト救済方式以外の例えば不良メモリマットと冗長メモリマットとを直接的に交換する方式のメモリ、冗長メモリ行を設けて行単位で不良メモリセルを置換するメモリ、冗長メモリ列を設けて列単位で不良メモリセルを置換するメモリ、またはこれらを組み合わせた救済方式のメモリのマクロを含む半導体装置に対しても容易に適用可能であり、また、SRAM、DRAMを問わず揮発性のメモリマクロを有する半導体装置に適用して効果があることは明らかである。
【0089】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の不揮発性ラッチ回路ではトランジスタをアンチヒューズ素子として利用するのでアンチヒューズ素子の製造のための特別な工程を必要としないという利点がある。また、従来例と比較して不揮発性ラッチ回路を構成するに必要な素子数を削減できできるので占有面積を低減することができる。また、本発明の不揮発性ラッチ回路を備える半導体装置は、内部論理回路を構成するMOSトランジスタとアンチヒューズ素子として利用するMOSトランジスタとに同一の第1の厚さの絶縁膜を有するトランジスタを使用し、入出力回路の少なくとも出力終段および入力初段に使用されるMOSトランジスタと不揮発性ラッチ回路の高耐圧MOSトランジスタとに同一の第2の厚さの絶縁膜を有するトランジスタを使用するので、不揮発性ラッチ回路に必要な高耐圧トランジスタを作成するための製造工程の増加が無く、冗長構成のメモリを含む半導体装置を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の不揮発性ラッチ回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1のMOSトランジスタの断面構造を模式的に示した図である。
【図3】(a)はテストモードのタイミング図であり、(b)は論理値1の書込でのプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図であり、(c)は論理値0の書込でのプログラミングモードから通常動作モードに移るまでの動作タイミング図である。
【図4】本発明の不揮発性ラッチ回路の第2の実施例のプログラミングモードおよび通常動作モードでの動作タイミング図である。
【図5】本発明の不揮発性ラッチ回路の第3の実施例の回路図である。
【図6】本発明の不揮発性ラッチ回路の第4の実施例の回路図である。
【図7】本発明の不揮発性ラッチ回路の第5の実施例の回路図である。
【図8】(a)は本発明の第2の実施の形態の半導体装置のレイアウトを模式的に示した図であり、(b)は内部論理回路と入出力回路とのインタフェースの一例を示す図である。
【図9】メモリマクロの構成の一例を示す回路図である。
【図10】メモリ部のテストおよび不良メモリマットを冗長メモリマットに置き換える動作のフロー図である。
【図11】従来のアンチヒューズ素子を用いた不揮発性ラッチ回路の回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 電圧選択部
2,3,11,12,13,94 PチャネルMOSトランジスタ(厚いゲート絶縁膜)
4,5,91 NチャネルMOSトランジスタ(薄いゲート絶縁膜)
6,7,21,93 NチャネルMOSトランジスタ(厚いゲート絶縁膜)
31,32,92 PチャネルMOSトランジスタ(薄いゲート絶縁膜)
41 集積回路チップ
42 メモリマクロ
43 内部論理回路
44 入出力回路
48 メモリ部
49 救済回路部
51−1,51−2,51−3,51−4 不揮発性ラッチ回路
52−0,52−1,52−2,52−3,52−4 メモリマット
CTL1,CTL2 制御信号
RC,RCB 出力端子
PGMA,PGMB,PGMC プログラミング制御信号
VDD1 第1の電源
VDD2 第2の電源
Claims (28)
- アンチヒューズ素子への書込によりデータを記憶する不揮発性のラッチ回路において、
通常動作電圧を供給する第1の電源とプログラミング時にプログラミング電圧を供給する第2の電源とに接続され前記通常動作電圧または前記プログラミング電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、
ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された第1のPチャネルMOSトランジスタと、
ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された第2のPチャネルMOSトランジスタと、
一方の電極が前記第1の出力端子に接続され他方の電極が接地電圧を供給する接地端子に接続された第1のアンチヒューズ素子と、
一方の電極が前記第2の出力端子に接続され他方の電極が前記接地端子に接続された第2のアンチヒューズ素子と、
ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、
ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタとを備え、
前記第1,第2のアンチヒューズ素子は前記プログラミング電圧よりも小さい破壊耐電圧を有し、
前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは前記プログラミング電圧よりも大きいゲート絶縁破壊耐電圧を有することを特徴とする不揮発性ラッチ回路。 - 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にハイレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力された第1の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースが前記第1の選択用PチャネルMOSトランジスタのドレインに接続されゲートに前記第1のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記第2の電源に接続された第2の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時にローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された第3の選択用PチャネルMOSトランジスタとを備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にハイレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記第2の電源に接続された第1の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時にローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された第2の選択用PチャネルMOSトランジスタとを備えることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しドレインが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にはローレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力されソースが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記接地端子に接続された選択用NチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時には前記第1のプログラミング制御信号と同じくローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された選択用PチャネルMOSトランジスタとを有することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性ラッチ回路。 - アンチヒューズ素子への書込によりデータを記憶する不揮発性のラッチ回路において、
通常動作電圧を供給する第1の電源とプログラミング時にプログラミング電圧を供給する第2の電源とに接続され前記通常動作電圧または前記プログラミング電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、
ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された第1のPチャネルMOSトランジスタと、
ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された第2のPチャネルMOSトランジスタと、
ゲートが前記第1の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続された第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、
ゲートが前記第2の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、
ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、
ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタとを備え、
前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタは前記プログラミング電圧よりも小さい第1のゲート絶縁破壊耐電圧を有し、
前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは前記プログラミング電圧よりも大きい第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有することを特徴とする不揮発性ラッチ回路。 - 前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは、前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタが備える第1の厚さのゲート絶縁膜よりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を備えることを特徴とする請求項5に記載の不揮発性ラッチ回路。
- 前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは、前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタが備えるゲート絶縁膜と同一の誘電体であって且つ前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタが備える第1の厚さのゲート絶縁膜よりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を備えることを特徴とする請求項5に記載の不揮発性ラッチ回路。
- 前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタはNチャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請求項5,6または7に記載の不揮発性ラッチ回路。
- 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にハイレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力された第1の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースが前記第1の選択用PチャネルMOSトランジスタのドレインに接続されゲートに前記第1のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記第2の電源に接続された第2の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時にローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された第3の選択用PチャネルMOSトランジスタとを備えることを特徴とする請求項5,6または7に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にハイレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記第2の電源に接続された第1の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時にローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された第2の選択用PチャネルMOSトランジスタとを備えることを特徴とする請求項5,6または7に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しドレインが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にはローレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力されソースが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記接地端子に接続された選択用NチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時には前記第1のプログラミング制御信号と同じくローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された選択用PチャネルMOSトランジスタとを有することを特徴とする請求項5,6または7に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 通常動作時に前記第2の電源から供給される電圧は、前記第1の電源から供給される電圧よりも大きく且つ前記プログラミング電圧よりも小さいことを特徴とする請求項5,9,10または11に記載の不揮発性ラッチ回路。
- アンチヒューズ素子への書込によりデータを記憶する不揮発性のラッチ回路において、
通常動作電圧を供給する第1の電源とプログラミング時にプログラミング電圧を供給する第2の電源とに接続され前記通常動作電圧または前記プログラミング電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、
ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された第1のPチャネルMOSトランジスタと、
ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された第2のPチャネルMOSトランジスタと、
ソース、ドレインおよびバックゲートが前記第1の出力端子に接続されゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続された第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、
ソース、ドレインおよびバックゲートが前記第2の出力端子に接続されゲートが前記接地端子に接続された第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、
ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、
ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタとを備え、
前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタは前記プログラミング電圧よりも小さい第1のゲート絶縁破壊耐電圧を有し、
前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは前記プログラミング電圧よりも大きい第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有することを特徴とする不揮発性ラッチ回路。 - 前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは、前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタが備える第1の厚さのゲート絶縁膜よりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を備えることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性ラッチ回路。
- 前記第1、第2のPチャネルMOSトランジスタおよび前記第1、第2のNチャネルMOSトランジスタは、前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタが備えるゲート絶縁膜と同一の誘電体であって且つ前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタが備える第1の厚さのゲート絶縁膜よりも厚い第2の厚さのゲート絶縁膜を備えることを特徴とする請求項13に記載の不揮発性ラッチ回路。
- 前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタはPチャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請求項13,14または15に記載の不揮発性ラッチ回路。
- 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にハイレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力された第1の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースが前記第1の選択用PチャネルMOSトランジスタのドレインに接続されゲートに前記第1のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記第2の電源に接続された第2の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時にローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された第3の選択用PチャネルMOSトランジスタとを備えることを特徴とする請求項13,14または15に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にハイレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記第2の電源に接続された第1の選択用PチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時にローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された第2の選択用PチャネルMOSトランジスタとを備えることを特徴とする請求項13,14または15に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 前記電源選択部は、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しドレインが前記第1の電源に接続されゲートにプログラミング時にはローレベルとなる第1のプログラミング制御信号が入力されソースが前記選択電圧出力節点に接続されバックゲートが前記接地端子に接続された選択用NチャネルMOSトランジスタと、
前記第2のゲート絶縁破壊耐電圧を有しソースおよびバックゲートが前記第2の電源に接続されゲートにプログラミング時には前記第1のプログラミング制御信号と同じくローレベルとなる第2のプログラミング制御信号が入力されドレインが前記選択電圧出力節点に接続された選択用PチャネルMOSトランジスタとを有することを特徴とする請求項13,14または15に記載の不揮発性ラッチ回路。 - 通常動作時に前記第2の電源から供給される電圧は、前記第1の電源から供給される電圧よりも大きく且つ前記プログラミング電圧よりも小さいことを特徴とする請求項13,17,18または19に記載の不揮発性ラッチ回路。
- 第1の電源から第1の電圧が供給されゲート絶縁膜が第1の厚さの複数のNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタを有して構成された内部論理回路と、
第2の電源から前記第1の電圧よりも高い電圧が供給されゲート絶縁膜が前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さのNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタにより入力初段または出力終段の少なくとも何れかが構成された入出力回路と、
それぞれがメモリセルアレイとカラム選択回路と書込/読出回路とを含む複数のメモリマットと前記メモリマットに不良がある場合に不良メモリマットの代わりに使用される冗長メモリマットとを備えたメモリ部と、複数の不揮発性ラッチ回路を含み前記不揮発性ラッチ回路に記憶された情報に基づいて前記不良メモリマットの書込読出を禁止し前記冗長メモリマットの書込読出を有効にする救済回路とを有するメモリマクロとを備え、
前記不揮発性ラッチ回路は、前記第1の電源と前記第2の電源とに接続され前記第1の電源の電圧または前記第2の電源の電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、ゲートが前記第1の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ゲートが第2の出力端子に接続されソース、ドレインおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のPチャネルMOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のPチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のNチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のNチャネルMOSトランジスタとを有することを特徴とする半導体装置。 - 前記第1の厚さのゲート絶縁膜および前記第2の厚さのゲート絶縁膜は同一の誘電体であることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置。
- 前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタはNチャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請求項21または22に記載の半導体装置。
- 前記不揮発性ラッチ回路のプログラミング時には前記第2の電源から前記第1の厚さのゲート絶縁膜を有するMOSトランジスタのゲート絶縁破壊耐電圧よりも大きい電圧が供給されることを特徴とする請求項21,22または23に記載の半導体装置。
- 第1の電源から第1の電圧が供給されゲート絶縁膜が第1の厚さの複数のNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタを有して構成された内部論理回路と、
第2の電源から前記第1の電圧よりも高い電圧が供給されゲート絶縁膜が前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さのNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタにより入力初段または出力終段の少なくとも何れかが構成された入出力回路と、
それぞれがメモリセルアレイとカラム選択回路と書込/読出回路とを含む複数のメモリマットと前記メモリマットに不良がある場合に不良メモリマットの代わりに使用される冗長メモリマットとを備えたメモリ部と、複数の不揮発性ラッチ回路を含み前記不揮発性ラッチ回路に記憶された情報に基づいて前記不良メモリマットの書込読出を禁止し前記冗長メモリマットの書込読出を有効にする救済回路とを有するメモリマクロとを備え、
前記不揮発性ラッチ回路は、前記第1の電源と前記第2の電源とに接続され前記第1の電源の電圧または前記第2の電源の電圧をプログラミング制御信号に基づいて選択し選択電圧として選択電圧出力節点に出力する電圧選択部と、ソース、ドレインおよびバックゲートが前記第1の出力端子に接続されゲートが接地電圧を供給する接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第1のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ソース、ドレインおよびバックゲートが前記第2の出力端子に接続されゲートが前記接地端子に接続された前記第1の厚さのゲート絶縁膜の第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが第1の出力端子に接続されドレインが第2の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のPチャネルMOSトランジスタと、ソースおよびバックゲートが前記選択電圧出力節点に接続されゲートが前記第2の出力端子に接続されドレインが前記第1の出力端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のPチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第2の出力端子に接続されゲートに第1の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第1のNチャネルMOSトランジスタと、ドレインが前記第1の出力端子に接続されゲートに第2の制御信号が入力されソースおよびバックゲートが前記接地端子に接続された前記第2の厚さのゲート絶縁膜の第2のNチャネルMOSトランジスタとを有することを特徴とする半導体装置。 - 前記第1の厚さのゲート絶縁膜および前記第2の厚さのゲート絶縁膜は同一の誘電体であることを特徴とする請求項25に記載の半導体装置。
- 前記第1,第2のアンチヒューズ用MOSトランジスタはPチャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請求項25または26に記載の半導体装置。
- 前記不揮発性ラッチ回路のプログラミング時には前記第2の電源から前記第1の厚さのゲート絶縁膜を有するMOSトランジスタのゲート絶縁破壊耐電圧よりも大きい電圧が供給されることを特徴とする請求項25,26または27に記載の半導体装置。
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