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JP2001149369A - 聴診器 - Google Patents

聴診器

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JP2001149369A
JP2001149369A JP33481899A JP33481899A JP2001149369A JP 2001149369 A JP2001149369 A JP 2001149369A JP 33481899 A JP33481899 A JP 33481899A JP 33481899 A JP33481899 A JP 33481899A JP 2001149369 A JP2001149369 A JP 2001149369A
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sound
signal
stethoscope
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processing device
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JP33481899A
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Shigeru Onozawa
滋 小野沢
Masaru Takanashi
賢 高梨
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TESSHOKAI
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 聴診音を音信号として録音や伝送可能に構成
された聴診器において、看護婦等が一人でも、安全且つ
容易に適切な聴診音を採れるようにする。 【解決手段】 聴診器(10)は、聴診音を検出するス
テート部(11)と、このステート部に設けられており
スイッチング操作に応じて制御信号を送るスイッチ(1
4)と、聴診音を音信号に変換するマイクロホン(1
6)と、この制御信号に基づいて動作制御されつつ音信
号の記録処理や外部装置への伝送処理を行う信号処理装
置(100)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼吸音、心音など
の聴診音を音信号として録音や伝送可能に構成された聴
診器の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】伝統的な聴診器は、例えば身体表面の適
所から発せられる聴診音を受信する受信面を備えたステ
ート部と、これに接続されており聴診音を音波として伝
達する中空のチューブと、通常両耳用に2つに分岐した
後に該チューブの先端に取り付けられたイヤーチップと
から構成されている。最近は、例えば特表平08−50
6495号公報に開示されているように、マイクロホン
が、ステート部に内蔵されていたり又はチューブの先端
に接続されており、マイクロホンで拾った聴診音をスピ
ーカやイヤホンを通して出力するように構成された電気
聴診器も開発されている。また例えば特開平06−47
005号公報に開示されているように、電気聴診器で記
録した聴診音を記録処理や伝送処理する家庭用の端末装
置も開発されている。このような電気聴診器によれば、
聴診音を非リアルタイムで或いは遠隔地で、医師が可聴
可能となるため、看護婦や介護者を介しての在宅診療に
特に有効であると考えられる。
【0003】この種の電気聴診器に関して、特開平06
−181921号公報では、集音部に内蔵されたマイク
ロホンの信号回路を開閉する光センサ等の非接触スイッ
チ(即ち、身体表面に接触しないで動作するスイッチ)
を設けて、聴診器が身体表面に接触している間だけマイ
クロホンをオンにする技術が提案されている。これによ
れば、接触スイッチ(即ち、身体表面に押し付けられて
動作する機械的スイッチや静電スイッチ)でマイクロホ
ンのオンオフを制御するのと比べて、信頼性が高く且つ
衣服の上からも確実に動作するとされている。
【0004】また特開平06−181920号公報で
は、集音部(ステート部)を軸支しておりコード等が通
る軸を回転可能とし、この回転により抵抗値が変わる可
変抵抗器を軸内に設けることにより、軸の回転位置でマ
イクロホンの開閉や周波数の切換えを行う技術が提案さ
れている。
【0005】更に特開平10−24033号公報では、
集音部を身体表面に接触させる際の雑音が、スピーカや
ヘッドホーンから大きな音として出るのを防止すべく、
集音部にミュートスイッチを設けて、接触してから所定
時間は聴診音をミュートする技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者らによる熱心な医療現場における研究や実験によれ
ば、伝統的な聴診器や最近の電気聴診器を用いて(録音
せずに)聴診を行う場合からでは考えも及ばないような
問題点が、聴診音を録音する際に発生することが判明し
ている。即ち、録音することなく聴診する場合には、看
護婦等は、一方の手で患者等を抱きかかえつつ、他方の
手で聴診器を身体表面の適所に当てながら聴診を行えば
よい。従って、伝統的な聴診器や最近の電気聴診器の別
によらずに、基本的に一人で聴診を行える。しかしなが
ら、聴診音を録音する場合には、これら2つの動作(即
ち、抱きかかえる動作と聴診器を当てる動作)に加え
て、記録装置における録音スイッチを操作する動作が加
わる。しかも非常に重要なこととして、聴診音を録音す
るためには、先ず聴診すべき身体表面の適所付近を聴診
器で聴診しながら当該適所を探すことが必要であり、次
にこの適所において聴診器をずらすことなく記録開始か
ら記録終了までを静かに行うことが必要であり、更に、
次の適所を探してから録音を開始し終了する作業を繰り
返すことが必要である。
【0007】この一連の作業において、患者を抱えなが
ら且つ聴診器を持ちながら録音スイッチを切ったり入れ
たりすることは看護婦等にとって極めて困難である。仮
に録音スイッチを入れっぱなしにしたのでは、適所を探
している間の聴診音も録音されてしまうため、録音後に
記録に対して適切にラベルを付ける(即ち、どの記録が
どの個所における記録であるかをラベルする)のは殆ど
不可能となる。更にこれを再生して医師が可聴しても、
どの部分が適所における聴診音なのかを判定することは
一層困難となり、結局録音された聴診音からでは聴診が
できないという事態を招いてしまう。また仮に無理に録
音スイッチのオンオフ操作等を行おうとすれば、患者や
要介護者が転倒する危険性が高く、加えて看護婦等が無
理な姿勢による作業で負傷する危険性も極めて高くなっ
てしまう。
【0008】この問題に対して、上述した特開平06−
181921号公報における光センサ等によりマイクロ
ホンをオンオフする技術は一見すると解決策のようでも
あるが、実際には身体表面の適所を探す作業はマイクロ
ホンをオンにして聴診音を聞く必要があるため、適所を
探している間の聴診音をこの光センサ等のオンオフによ
って記録しないようにすることは理論上不可能である。
【0009】同様に、特開平10−24033号公報に
おけるミュートする技術によれば、ミュートがかからな
くなってから(即ち、聞こえるようになってから)身体
表面の適所を探す作業を行う必要があるため、適所を探
している間の聴診音をミュートすることはやはり理論上
不可能である。
【0010】また、特開平06−181920号公報に
おける軸の回転位置でマイクロホンのオンオフを行う技
術では、身体表面の適所を探す作業はマイクロホンをオ
ンにして聴診音を聞く必要があるため、適所を探してい
る間の聴診音を係るオンオフ制御により記録しないこと
はやはり理論上不可能である。更に、仮にこの技術を応
用して軸を回転させることでマイクロホンのオンオフと
は別に記録開始や記録停止の制御を行うように構成した
ところで、これら複数の位置への回転と固定作業を片手
で行うのは非常に困難である。そして何より、聴診によ
り探し出した身体表面の適所にステート部を位置固定し
たまま(ずれないように)、該ステート部から出ている
軸を所定角度だけ回転させることは現実的ではない。
【0011】以上のように、いずれの従来技術によって
も看護婦や介護者が単身で聴診音を録音しようとすれ
ば、実践上の大問題が生じてしまう。
【0012】このような問題に対して、看護婦や介護者
が2人一組となって聴診音の録音作業を行うことも考え
られる。しかしこれでは、経済的に或いは現実に実行可
能な看護や介護制度を作ろうという近時の医療分野にお
ける基本的要請に全く沿うことはできず、非効率な看護
や介護のしわ寄せで、一部の人命が尊重されない結果を
招くという致命的な問題点が生じてしまう。
【0013】本発明は上述した問題点に鑑みなされたも
のであり、看護婦や介護者等の使用者が一人であって
も、比較的安全且つ容易に適切な聴診音を採ることを可
能ならしめる聴診器を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1聴診器は上
記課題を解決するために、聴診音を検出するステート部
と、該ステート部に設けられておりスイッチング操作に
応じて制御信号を送るスイッチと、前記聴診音を音信号
に変換する変換手段と、前記制御信号に基づいて動作制
御されつつ前記音信号の記録処理及び前記音信号の外部
装置への伝送処理のうち少なくとも一方を行う信号処理
装置とを備える。
【0015】本発明の第1聴診器によれば、先ず看護婦
等は、一方の手で患者等を抱きかかえ、他方の手でステ
ート部を持つ。この状態で、患者等の身体表面の適所
(例えば、胸における複数の所定個所及び背中における
複数の所定個所)の付近に、ステート部が当てられ、聴
診により1番目の適所を探し出す作業が行われる。この
作業中、例えばマイクロホン等の変換装置により聴診音
が音信号に変換されて、スピーカやイヤホンで可聴音に
変換或いは増幅されて出力される当該可聴音、又はステ
ート部に接続されたチューブの先端に設けられたイヤー
チップを介して出力される聴診音が、看護婦等によりチ
ェックされる。この作業の結果、1番目の適所が探し出
されて聴診音の受信状態が良好であると看護婦等が判断
すると、次に、看護婦等によるスイッチング操作に応じ
て制御信号が送られる。この際特に、スイッチは、ステ
ート部に設けられているため、看護婦等はステート部を
当該適所に押し当てた状態を維持しつつスイッチング操
作を行える。このように制御信号が送られると、信号処
理装置は、この制御信号に基づいて動作制御されて、1
番目の適所に対応する音信号の記録処理を開始したり或
いは音信号の外部装置への伝送処理を開始したりする。
その後、1番目の適所における聴診音が適切に採れたと
看護婦等が判断すると、次に、看護婦等によるスイッチ
ング操作に応じて制御信号が送られる。このように制御
信号が送られると、信号処理装置は、この制御信号に基
づいて動作制御されて、音信号の記録処理を停止したり
或いは音信号の外部装置への伝送処理を停止したりす
る。そして次に、2番目の適所を探し出し出す作業を行
い、2番目の適所における聴診音の受信状態が良好であ
ると看護婦等が判断すると、看護婦等によるスイッチン
グ操作に応じて再び制御信号が送られ、信号処理装置
は、この制御信号に基づいて動作制御されて、2番目の
適所に対応する音信号の記録処理を開始したり或いは音
信号の外部装置への伝送処理を開始したりする。その
後、2番目の適所における聴診音が適切に採取されたと
看護婦等が判断すると、次に、看護婦等によるスイッチ
ング操作に応じて制御信号が送られ、信号処理装置は、
この制御信号に基づいて動作制御されて、2番目の適所
に対応する音信号の記録処理を停止したり或いは音信号
の外部装置への伝送処理を停止したりする。以下同様に
適所を探し出す作業と探し出した適所についての記録・
伝送処理が繰り返される。従って、これら一連の作業の
中で、看護婦等は、ステート部を持つ片手のみで、適所
を探す作業及びこの探索作業中に発生する無用な音につ
いては排除しながら聴診音を採る作業の両者を行うこと
が可能となる。即ち、看護婦等は単身で、安全且つ容易
に適切な聴診音を採ることが可能となる。
【0016】本発明の第2聴診器は上記課題を解決する
ために、制御信号に基づいて動作制御されつつ音信号の
記録処理及び該音信号の外部装置への伝送処理のうち少
なくとも一方を行う信号処理装置へ該音信号を送るため
の聴診器であって、聴診音を検出するステート部と、該
ステート部に設けられておりスイッチング操作に応じて
前記制御信号を送るスイッチと、前記聴診音を前記音信
号に変換して前記信号処理装置へ送る変換手段とを備え
る。
【0017】本発明の第2聴診器によれば、当該第2聴
診器を信号処理装置に組み合わせれば、上述した本発明
の第1聴診器と同様の構成が得られ、該第1聴診器と同
様の作用効果が得られる。これに加えて、音信号の記録
処理や伝送処理を行う信号処理装置の小型軽量化が図か
られていないような環境であっても、このような信号処
理装置として各家庭に配置されているパソコン或いは専
用機等を利用することにより、看護婦等は、第2聴診器
(マイクロホン等の変換手段まで備えた独立した電気電
子製品としての聴診器)を携帯すれば足りるので有利で
ある。
【0018】本発明の第3聴診器は上記課題を解決する
ために、聴診音を音信号に変換する変換手段を含んでお
り制御信号に基づいて動作制御されつつ前記音信号の記
録処理及び前記音信号の外部装置への伝送処理のうち少
なくとも一方を行う信号処理装置へ前記聴診音を送るた
めの聴診器であって、前記聴診音を検出するステート部
と、該ステート部に設けられておりスイッチング操作に
応じて前記制御信号を前記信号処理装置へ送るスイッチ
とを備える。
【0019】本発明の第3聴診器によれば、当該第2聴
診器をマイクロホン等の変換手段を含む信号処理装置に
組み合わせれば、上述した本発明の第1聴診器と同様の
構成が得られ、該第1聴診器と同様の作用効果が得られ
る。これに加えて、聴診音の変換処理、音信号の記録処
理や伝送処理を行う信号処理装置の小型軽量化が図から
れていないような環境であっても、このような信号処理
装置として各家庭に配置されているパソコン或いは専用
機等を利用することにより、看護婦等は、第2聴診器
(マイクロホン等の変換手段を含まない、独立した電気
電子製品としての聴診器)を携帯すれば足りるので有利
である。
【0020】本発明の第1、第2及び第3聴診器の一の
態様では、前記ステート部は、前記聴診音を検出する検
出面と、該検出面の周囲に位置する側面と、該検出面に
対向する背面とを有し、前記スイッチは、前記側面及び
前記背面のうち少なくとも一方に設けられている。
【0021】この態様によれば、ステート部の検出面が
患者等の身体表面に押し当てられるように、ステート部
の側面や背面が看護婦等の片手(通常、その複数の指)
で支持される。この状態で適所が探し出されると、この
ように検出面を押し当てたままで、支持した片手(通
常、その一又は複数の指)により、ステート部の側面や
背面に設けられたスイッチで静かにスイッチング操作を
行える。
【0022】或いは、本発明の第1、第2及び第3聴診
器の他の態様では、前記ステート部は、前記聴診音を検
出する第1検出面と、該検出面に対向すると共に前記聴
診音を検出する第2検出面と、該第1及び第2検出面の
周囲に位置する側面とを有し、前記スイッチは、前記側
面に設けられている。
【0023】この態様によれば、ステート部の第1又は
第2検出面が患者等の身体表面に押し当てられるよう
に、ステート部の側面が看護婦等の片手(通常、その複
数の指)で支持される。この状態で適所が探し出される
と、このように検出面を押し当てたままで、支持した片
手(通常、その一又は複数の指)により、ステート部の
側面に設けられたスイッチで静かにスイッチング操作を
行える。尚、第1及び第2検出面は、例えば周波数特性
や感度特性が相異なり、聴診音の種類に応じて適宜使い
分けられるものである。
【0024】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記スイッチは、記録開始と記録停止を制御
するオンオフスイッチを含む。
【0025】この態様によれば、ステート部が看護婦等
の片手で支持された状態で適所が探し出されると、支持
した片手により、ステート部に設けられたオンオフスイ
ッチが操作されて、信号処理装置における記録が開始さ
れ、その後再びこのオンオフスイッチが操作されて、信
号処理装置における記録が停止される。続いて、次の適
所を探す作業が行われ、同様のスイッチング操作が繰り
返される。このように、極めて簡単且つ安全な作業によ
り、無駄な音信号を記録することを極力避けつつ有効な
音信号を記録できるので大変便利である。
【0026】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記スイッチを複数備える。
【0027】この態様によれば、上述の如きオンオフス
イッチのみならず、信号処理装置における記録処理や伝
送処理に係る、より複雑な操作をステート部を支持する
片手で行うことが可能となるので便利である。但し、ス
イッチは、ステート部に一個だけ(例えば、上述のオン
オフスイッチだけ)設けられていても、上述の如き本願
発明の独自の効果は十分に発揮される。
【0028】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記変換手段は、マイクロホンとして前記ス
テート部に内蔵される。
【0029】この態様によれば、ステート部を支持する
片手により記録処理や伝送処理を操作可能なマイクロホ
ン内蔵型の聴診器が実現される。
【0030】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記変換手段は、前記音信号を無線発信し、
前記信号処理装置は、前記音信号を無線受信する。
【0031】この態様によれば、変換手段から信号処理
装置への音信号を無線で送受信するので、音信号伝達用
のコードやケーブルが不要となり、コード等の散乱によ
る作業の煩雑化や信号処理装置の配置による聴診場所の
制約を排除できるので実用上便利である。
【0032】尚、このように無線を用いること無く、変
換手段と信号処理装置との間を接続する音信号伝達用の
コードやケーブルを更に備えてもよいことは言うまでも
ない。
【0033】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記スイッチは、前記制御信号を無線発信
し、前記信号処理装置は、前記制御信号を無線受信す
る。
【0034】この態様によれば、スイッチから信号処理
装置への制御信号を無線で送受信するので、制御信号伝
達用のコードやケーブルが不要となり、コード等の散乱
による作業の煩雑化や信号処理装置の配置による聴診場
所の制約を排除できるので実用上便利である。
【0035】尚、このように無線を用いること無く、ス
イッチと信号処理装置との間を適当な長さを持つ制御信
号伝達用のコードやケーブルで接続してもよいことは言
うまでもない。
【0036】或いは、本発明の第1、第2及び第3聴診
器の他の態様では、前記スイッチと前記信号処理装置と
を接続する前記制御信号伝達用のコードと、前記ステー
ト部と前記変換手段とを接続する前記聴診音伝達用のチ
ューブとを更に備えており、前記コードは、前記チュー
ブの外壁及び内壁の一方に少なくとも部分的に接着され
ている。
【0037】この態様によれば、制御信号伝達用のコー
ドと聴診音伝達用のチューブとを少なくとも部分的に一
体化することにより、これらのコードとチューブとが、
相互に絡まったり散乱する事態を回避できる。また、こ
れらのコードとチューブとが擦れることによる雑音の発
生を防止できる。
【0038】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記音信号を可聴音に変換して出力する出力
装置を更に備える。
【0039】この態様によれば、看護婦等は、変換装置
や出力装置によりアンプを介して音量増加されたりフィ
ルタを介してノイズカットされた聴診音を、スピーカや
イヤホンにより可聴音として聞きながら、容易に適所を
探し出すことができ、確実に聴診音の記録を行うことが
可能となる。
【0040】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記信号処理装置に加えて又は代えて前記変
換手段は、前記制御信号に基づいて動作制御される。
【0041】この態様によれば、ステート部を支持する
片手によるスイッチング操作で、信号処理装置や変換手
段における各種処理を制御できる。特に、変換動作自体
を停止して無駄な変換を行わない様にすることも可能と
なる。
【0042】本発明の第1、第2及び第3聴診器の他の
態様では、前記信号処理装置は、前記音信号に対してデ
ジタル変換処理及び圧縮処理のうち少なくとも一方を施
して前記記録処理及び前記伝送処理のうち少なくとも一
方を行う。
【0043】この態様によれば、当該第1、第2又は第
3聴診器を用いて採られる音信号に対して、信号処理装
置によるデジタル変換処理や圧縮処理が施される結果、
記録や伝送による音信号の劣化を防止したり、音信号に
係る記録量や伝送量を低減できるので有利である。
【0044】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0046】<第1実施形態>本発明の第1実施形態に
ついて図1及び図2を参照して説明する。ここに、図1
は、第1実施形態の聴診器の外観斜視図であり、図2
は、主にその電気的構成を示すブロック図である。
【0047】図1及び図2において、第1実施形態の聴
診器10は、聴診音を検出するステート部11と、ステ
ート部11に設けられておりスイッチング操作に応じて
制御信号Sswを送るスイッチ14と、聴診音を音信号
Saに変換する変換手段の一例たるマイクロホン16
と、制御信号Sswに基づいて動作制御されつつ音信号
Saの記録処理及び前記音信号の外部装置への伝送処理
のうち少なくとも一方を行う信号処理装置100とを備
える。
【0048】ステート部11は、聴診音を検出する第1
検出面12と、検出面12に対向すると共に聴診音を検
出する第2検出面13とを備える。これら2つの検出面
は、例えば周波数特性や感度特性が相異なり、聴診音の
種類に応じて適宜使い分けられる。スイッチ14は、こ
れら2つの検出面の周囲に位置するステート部11の側
面11a(本実施形態では特にステート部11のくびれ
部分における側面)に設けられている。
【0049】マイクロホン16は、検出面12及び13
(湾曲面)内の音波を拾うように配置されており、この
音波(聴診音)に応じた音信号を出力する。マイクロホ
ン16には、ケーブル120の先端が接続されている。
ケーブル120内には、マイクロホン16用の電源配
線、マイクロホンからの音信号Saの伝送用配線、スイ
ッチ14からの制御信号Sswの伝送用配線が通されて
いる。ケーブル120の他端には、音信号Sa出力用の
コネクタ121及び制御信号Ssw出力用のコネクタ1
22が設けられている。
【0050】信号処理装置100には、これらのコネク
タ121及び122が接続されるジャック101及び1
02が設けられており、更に、主電源スイッチ103、
主電源のオンを示す電源ランプ104及び音信号Saの
ゲイン調節用のボリュームスイッチ105が設けられて
いる。本実施形態では特に、信号処理装置100は、音
信号を可聴音として出力するための出力装置107及び
出力用ジャック106を介してこれに接続されたイヤホ
ン108を備えている。
【0051】信号処理回路100は、音信号Saを、フ
ロッピーディスク、録音テープ、MD(ミニディス
ク)、光ディスク、RAM、ハードディスク等の公知の
記録媒体に記録し、この際特に、制御信号Sswによ
り、録音の開始、録音の終了等の録音動作が制御される
ように構成されている。本実施形態では更に、信号処理
回路は、公知のモデムを備えており、このように音信号
Saを一旦録音した後に又はリアルタイムで、伝送信号
Soutとして、公知の通信手段(公衆回線、専用回
線、有線、無線等)を介して外部装置に伝送可能に構成
されている。
【0052】本実施形態では特に、ステート部11の側
面11aに設けられたスイッチ14は、信号処理装置1
00における記録開始と記録停止を制御するオンオフス
イッチからなる。
【0053】従って、ステート部11が看護婦等の片手
で支持された状態で患者や要介護者の身体表面における
適所が探し出されると、支持した片手により、これらの
スイッチ14(即ち、オンオフスイッチ)が操作(例え
ば、押圧)されて、信号処理装置100における記録が
開始され、その後再びこの操作されたスイッチが操作
(例えば、押圧が解除)されて、信号処理装置100に
おける記録が停止される。
【0054】このようなスイッチ14の具体的な種類と
しては、図1に示した単純なスイッチ(例えば、スプリ
ングが内蔵されており、若干の圧力で押している間のみ
オン状態の制御信号Sswが出力される押圧スイッチ)
以外にも、プッシュスイッチ、タッチスイッチ、レバー
型スイッチ等、公知の各種のスイッチ(例えば、機械的
スイッチや、静電スイッチ等の接触スイッチ、光センサ
等の非接触スイッチ)を適用可能であるが、例えばステ
ート部11を持つ片手のうちの一本の指の指先でスイッ
チング操作しやすい形態(配置、大きさ、形状、移動距
離等)のものが好ましい。
【0055】尚、スイッチ14については、このような
オンオフスイッチに代えて又は加えて信号処理装置10
0における伝送開始と伝送停止を制御するオンオフスイ
ッチからなるように構成してもよい。更に、好ましく
は、係る1回のオン操作に応じて、記録中の音信号Sa
に1個のラベルやヘッダ(レコードナンバー等)を記録
装置109が付けるように信号処理装置100を構成し
てもよい。
【0056】次に、第1実施形態の動作をその操作方法
と共に説明する。
【0057】先ず看護婦等は、信号処理装置100の電
源スイッチ103をオンした後、一方の手で患者等を抱
きかかえ、他方の手でステート部11を持つ。この状態
で、患者等の身体表面の適所の付近に、適所の種類に応
じて検出面12又は13が当てられ、聴診により1番目
の適所(例えば、特定の呼吸音や心音を聴診するのに適
した個所)を探し出す作業が行われる。このとき、第1
検出面12又は第2検出面13が患者等の身体表面に押
し当てられるように、ステート部11の側面11aやそ
の付近が看護婦等の片手(通常、その複数の指)で支持
される。この作業中、マイクロホン16により聴診音が
音信号Saに変換されて、出力装置107を介してイヤ
ホン108で可聴音に変換或いは増幅されて出力される
当該可聴音が、看護婦等によりチェックされる。この作
業の結果、1番目の適所が探し出されて聴診音の受信状
態が良好であると看護婦等が判断すると、このように一
方の検出面を適所に押し当てたままで、ステート部11
を支持した片手(通常、その一又は複数の指)により、
ステート部11の側面11aに設けられたスイッチ14
でスイッチング操作が行われる。このスイッチング操作
に応じてスイッチ14からは、制御信号Sswが出力さ
れ、ケーブル120を介して、信号処理装置100に送
られる。このように制御信号Sswが送られると、信号
処理装置100は、この制御信号Sswに基づいて動作
制御されて、1番目の適所に対応する音信号Saの記録
処理を開始したり或いは音信号の外部装置への伝送処理
を開始したりする。その後、1番目の適所における聴診
音が適切に採れたと看護婦等が判断すると、次に、看護
婦等によるスイッチング操作に応じて制御信号Sswが
送られる。信号処理装置100は、この制御信号Ssw
に基づいて動作制御されて、音信号の記録処理を停止し
たり或いは音信号の外部装置への伝送処理を停止したり
する。そして次に、看護婦等により次の適所が探し出さ
れ、記録や伝送の開始及び終了を行う作業が繰り返され
る。従って、これら一連の作業の中で、看護婦等は、ス
テート部11を持つ片手のみで、スイッチ14を操作す
ることにより、適所を探す作業及びこの探索作業中に発
生する無用な音については排除しながら聴診音を採る作
業の両者を行える。
【0058】尚、本実施形態及び以下の実施形態におい
て、各聴診器は、可聴音を出力するイヤホン108に代
えて又は加えて、スピーカ、ヘッドホン等を備えるよう
に構成してもよい。
【0059】<第2実施形態>本発明の第2実施形態を
図3を参照して説明する。ここに図3は、第2実施形態
の聴診器のステート部付近の外観斜視図である。
【0060】図3において、第2実施形態の聴診器20
は、図1に示した第1実施形態の聴診器10と比べて、
ステート部21が、聴診音を検出するための検出面22
を一つのみ有する点と、スイッチ24がステート部21
の背面に設けられている点とが異なる。その他の構成に
ついては、図1及び図2に示した第1実施形態の聴診器
10とほぼ同様である。
【0061】第2実施形態の聴診器20によれば、ステ
ート部21の検出面22が患者等の身体表面に押し当て
られるように、ステート部21の側面や背面が看護婦等
の片手(通常、その複数の指)で支持される。この状態
で適所が探し出されると、このように検出面を押し当て
たままで、支持した片手(通常、その一又は複数の指)
により、ステート部21の背面に設けられたスイッチ2
4でスイッチング操作が行われる。
【0062】<第3実施形態>本発明の第3実施形態を
図4を参照して説明する。ここに図4は、第3実施形態
の聴診器のステート部付近の外観斜視図である。
【0063】図4において、第3実施形態の聴診器30
は、図3に示した第2実施形態の聴診器20と比べて、
ステート部31の背面に設けられたスイッチ34に加え
てスイッチング操作に応じて制御信号を送る複数のスイ
ッチ34aをステート部11の側面に複数備えている点
(及びこれに対応して、ケーブル120内に制御信号伝
送用のコードが複数ある点)が異なる。その他の構成に
ついては、図3に示した第2実施形態の聴診器20とほ
ぼ同様である。
【0064】第3実施形態の聴診器30によれば、第1
及び第2実施形態の如きオンオフスイッチのみならず、
信号処理装置100における記録処理や伝送処理に係
る、より複雑な操作をステート部11を支持する片手で
行うことが可能となる。例えば、複数のスイッチ34a
は、予め設定された身体表面の個所を示す個所指示信号
を発生するスイッチを含んでおり、音信号Saは、信号
処理装置100により個所指示信号に対応付けて記録又
は伝送されるように構成してもよい。
【0065】<第4実施形態>本発明の第4実施形態を
図5から図7を参照して説明する。ここに図5は、第4
実施形態の聴診器のステート部付近の外観斜視図であ
る。また、図6は、第4実施形態の聴診器の主に電気的
構成を示すブロック図であり、図6は、その変形例を示
すブロック図である。
【0066】図5において、第3実施形態の聴診器40
は、図3に示した第2実施形態の聴診器20と比べて、
ステート部41に、マイクロホン16が内蔵されておら
ず、ステート部41には、聴診音の検出面の穴に連通す
る聴診音が音波としてそのまま伝わるチューブ140が
備えられている点と、スイッチ44からの制御信号伝送
用のコード142がチューブ140内を通されている点
と、スイッチ44がステート部41の側面に配置されて
いる点が異なる。また、図6に示すように、チューブ1
40の先端には、マイクロホン16’が接続されてお
り、マイクロホン16’が、チューブ140を介して聴
診音を検出し、音信号Saを生成して、ケーブル12
0’を介して信号処理装置100に送る点が異なる。そ
の他の構成については、図3に示した第2実施形態の聴
診器20並びに図1及び図2に示した第1実施形態の聴
診器10とほぼ同様である。
【0067】このようなチューブ140は、例えば、ゴ
ム等からなる可塑性チューブ、金属等からなる剛性チュ
ーブ、これら2種類のチューブを組み合わせたもの等か
らなり、その先端部には、信号処理装置100に接続さ
れたマイクロホン16’が接続される。
【0068】また、図7の変形例に示すように、聴診器
40’は、マイクロホン16’に代えて、マイクロホン
416を信号処理装置400に内蔵し、チューブ140
がこのマイクロホン416に接続されるように構成して
もよい。
【0069】尚、第4実施形態では好ましくは、コード
142は、チューブ140の内壁に少なくとも部分的に
接着される。このように構成すれば、コード142とチ
ューブ140とを少なくとも部分的に一体化することに
より、これらのコード142とチューブ140とが、相
互に絡まったり散乱する事態を回避でき、これらのコー
ド142とチューブ140とが擦れることによる雑音の
発生を防止できる。尚、同様の観点から、コード142
をチューブ140の外壁に接着してもよい。
【0070】<第5実施形態>本発明の第5実施形態を
図8を参照して説明する。ここに図8は、第5実施形態
の聴診器の主に電気的構成を示すブロック図である。
【0071】図8において、第5実施形態の聴診器50
は、ステート部51に、スイッチ14から送られる制御
信号Ssw及びマイクロホン16から送られる音信号S
aを無線により信号処理装置500に向けて送信する送
信器55が設けられている。他方、信号処理装置500
に、この送信器55から発せられた無線信号Srを受信
する受信器501が設けられている。その他の構成につ
いては、図2に示した第1実施形態の場合とほぼ同様で
ある。
【0072】第5実施形態によれば、マイクロホン16
からの制御信号Ssw及びスイッチ14からの音信号S
aを無線信号Srとして信号処理装置500へ送信する
ので、音信号伝達用のコードやケーブルが不要となり
(図1、図2、図6及び図7参照)、コード等の散乱に
よる作業の煩雑化や信号処理装置500の配置による聴
診場所の制約(例えば、信号処理装置500がベッド付
近やベッド室内に配置されていなければならないなどの
制約)を排除できる。
【0073】尚、出力装置107からイヤホン108へ
の音信号の送信についても無線を利用してもよい。
【0074】<第6実施形態>本発明の第6実施形態を
図9を参照して説明する。図9は、第6実施形態の聴診
器の外観斜視図である。
【0075】図9において、第6実施形態の聴診器60
は、図1に示した第1実施形態の聴診器10と比べて、
ステート部61で検出された聴診音を、マイクロホン1
6’への経路から分岐する第1分岐チューブ620と、
第1分岐チューブ620の先端に接続された第2分岐チ
ューブ621と、第2分岐チューブ621に接続された
耳チップ630と、スイッチ14からマイクロホン1
6’に制御信号Sswを送るためのコード63とを備え
る。また、可聴音を出力するための出力装置やイヤホン
が信号処理装置600に設けられていない。その他の構
成については図1に示した第1実施形態の場合とほぼ同
様である。
【0076】第6実施形態によれば、看護婦等は、耳チ
ップ630を耳に装着することにより、伝統的な聴診器
の場合と同じ要領で、聴診により身体表面の適所を探し
出す作業を行える。
【0077】以上説明した各実施形態において、信号処
理装置に加えて又は代えてマイクロホンが、ステート部
に設けられたスイッチから送られるスイッチ制御信号S
swに基づいて動作制御されるように構成してもよい。
このように構成すれば、ステート部を支持する片手によ
るスイッチング操作で、信号処理装置のみならずマイク
ロホンにおける各種処理(即ち、記録処理、伝送処理に
加えて変換処理)を制御できる。特に、変換動作自体を
停止して無駄な変換を行わない様にすることも可能とな
る。また、マイクロホンからの出力が無いことにより、
信号処理装置における、公知のいわゆる自動記録停止機
能或いはミュート機能(一定時間、入力信号が無い場合
に記録を停止する機能)や自動伝送停止機能(一定時
間、入力信号が無い場合に伝送を停止する機能)を利用
して、制御信号を用いて変換処理を制御することにより
間接的に記録や伝送を制御可能となる。
【0078】また、以上説明した各実施形態において、
信号処理装置は、音信号Saに対してデジタル変換処理
及び圧縮処理のうち少なくとも一方を施して記録処理や
伝送処理を行うように構成してもよい。このように構成
すれば、記録や伝送による音信号の劣化(雑音の混入
等)を防止したり、音信号に係る記録量や伝送量を低減
できるので有利である。尚、デジタル変換処理や圧縮処
理については、各種の公知技術を適用可能である。
【0079】尚、以上説明した各実施形態の聴診器は、
ステート部、信号処理装置及びこれら両者間を接続する
ケーブルを含めた一セットとして、独立して持ち運びに
適した形態(大きさや重量等)を有する電気電子製品と
して構成してもよい(図1参照)。或いは、信号処理装
置を据え置きタイプとして、ステート部及これに接続さ
れており信号処理装置にワンタッチで差込可能なケーブ
ルからなり独立して持ち運びに適した形態(大きさや重
量等)を有する、ステート部又はケーブル部等にマイク
ロホンを備えた電気電子製品として構成してもよいし
(図1、図9等参照)、マイクロホンを備えた信号処理
装置を据え置きタイプとして、ステート部及これに接続
されており信号処理装置にワンタッチで差込可能なケー
ブルからなり独立して持ち運びに適した形態(大きさや
重量等)を有する、マイクロホンを備えない電気電子製
品として構成してもよい(図7等参照)。
【0080】本発明は、上述した各実施形態に限られる
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能
であり、そのような変更を伴なう聴診器もまた本発明の
技術的範囲に含まれるものである。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、看護婦等は、ステート部を持つ片手のみで、適所を
探す作業及びこの探索作業中に発生する無用な音につい
ては排除しながら聴診音を採る作業の両者を行うことが
可能となり、看護婦等が一人であっても、比較的安全且
つ容易に適切な聴診音を採ることが可能となる。
【0082】以上の結果、訪問医療、在宅看護や在宅介
護などの病院等の医療施設外での看護や介護において、
聴診音を正確且つ確実に記録や伝送することが容易とな
り、特に医療の質を落とすことなく人件費を効率的に抑
制できる。他方、係る聴診音は、老人間で死亡率の高い
肺炎等の早期発見のためには心電図記録よりも顕著に優
れていることが判明しており、本発明によれば、無駄な
医療費の増加抑制及び人命尊重を同時に図ることが可能
な画期的な聴診器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の聴診器を示す全体斜視
図である。
【図2】第1実施形態の主に電気的構成を示すブロック
図である。
【図3】本発明の第2実施形態の聴診器のステート部付
近における斜視図である。
【図4】本発明の第3実施形態の聴診器のステート部付
近における斜視図である。
【図5】本発明の第4実施形態の聴診器のステート部付
近における斜視図である。
【図6】第4実施形態の主に電気的構成を示すブロック
図である。
【図7】第4実施形態の変形例を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の第5実施形態の主に電気的構成を示す
ブロック図である。
【図9】本発明の第6実施形態の聴診器を示す全体斜視
図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60…聴診器 11、21、31、41、51、61…ステート部 12…検出面 13…検出面 14、24、34、34a、44…スイッチ 16、16’…マイクロホン 120…ケーブル 100、400、500、600…信号処理装置 108…イヤホン

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 聴診音を検出するステート部と、 該ステート部に設けられておりスイッチング操作に応じ
    て制御信号を送るスイッチと、 前記聴診音を音信号に変換する変換手段と、 前記制御信号に基づいて動作制御されつつ前記音信号の
    記録処理及び前記音信号の外部装置への伝送処理のうち
    少なくとも一方を行う信号処理装置とを備えたことを特
    徴とする聴診器。
  2. 【請求項2】 制御信号に基づいて動作制御されつつ音
    信号の記録処理及び該音信号の外部装置への伝送処理の
    うち少なくとも一方を行う信号処理装置へ該音信号を送
    るための聴診器であって、 聴診音を検出するステート部と、 該ステート部に設けられておりスイッチング操作に応じ
    て前記制御信号を送るスイッチと、 前記聴診音を前記音信号に変換して前記信号処理装置へ
    送る変換手段とを備えたことを特徴とする聴診器。
  3. 【請求項3】 聴診音を音信号に変換する変換手段を含
    んでおり制御信号に基づいて動作制御されつつ前記音信
    号の記録処理及び前記音信号の外部装置への伝送処理の
    うち少なくとも一方を行う信号処理装置へ前記聴診音を
    送るための聴診器であって、 前記聴診音を検出するステート部と、 該ステート部に設けられておりスイッチング操作に応じ
    て前記制御信号を前記信号処理装置へ送るスイッチとを
    備えたことを特徴とする聴診器。
  4. 【請求項4】 前記ステート部は、前記聴診音を検出す
    る検出面と、該検出面の周囲に位置する側面と、該検出
    面に対向する背面とを有し、 前記スイッチは、前記側面及び前記背面のうち少なくと
    も一方に設けられていることを特徴とする請求項1から
    3のいずれか一項に記載の聴診器。
  5. 【請求項5】 前記ステート部は、前記聴診音を検出す
    る第1検出面と、該検出面に対向すると共に前記聴診音
    を検出する第2検出面と、該第1及び第2検出面の周囲
    に位置する側面とを有し、 前記スイッチは、前記側面に設けられていることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか一項に記載の聴診器。
  6. 【請求項6】 前記スイッチは、記録開始と記録停止を
    制御するオンオフスイッチを含むことを特徴とする請求
    項1から5のいずれか一項に記載の聴診器。
  7. 【請求項7】 前記スイッチを複数備えたことを特徴と
    する請求項1から6のいずれか一項に記載の聴診器。
  8. 【請求項8】 前記変換手段は、マイクロホンとして前
    記ステート部に内蔵されることを特徴とする請求項1か
    ら7のいずれか一項に記載の聴診器。
  9. 【請求項9】 前記変換手段は、前記音信号を無線発信
    し、 前記信号処理装置は、前記音信号を無線受信することを
    特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の聴診
    器。
  10. 【請求項10】 前記スイッチは、前記制御信号を無線
    発信し、 前記信号処理装置は、前記制御信号を無線受信すること
    を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の聴
    診器。
  11. 【請求項11】 前記スイッチと前記信号処理装置とを
    接続する前記制御信号伝達用のコードと、 前記ステート部と前記変換手段とを接続する前記聴診音
    伝達用のチューブとを更に備えており、 前記コードは、前記チューブの外壁及び内壁の一方に少
    なくとも部分的に接着されていることを特徴とする請求
    項1から9のいずれか一項に記載の聴診器。
  12. 【請求項12】 前記音信号を可聴音に変換して出力す
    る出力装置を更に備えたことを特徴とする請求項1から
    11のいずれか一項に記載の聴診器。
  13. 【請求項13】 前記信号処理装置に加えて又は代えて
    前記変換手段は、前記制御信号に基づいて動作制御され
    ることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に
    記載の聴診器。
  14. 【請求項14】 前記信号処理装置は、前記音信号に対
    してデジタル変換処理及び圧縮処理のうち少なくとも一
    方を施して前記記録処理及び前記伝送処理のうち少なく
    とも一方を行うことを特徴とする請求項1から13に記
    載の聴診器。
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